JP2004154631A - 排ガス浄化触媒および浄化方法 - Google Patents

排ガス浄化触媒および浄化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004154631A
JP2004154631A JP2002320764A JP2002320764A JP2004154631A JP 2004154631 A JP2004154631 A JP 2004154631A JP 2002320764 A JP2002320764 A JP 2002320764A JP 2002320764 A JP2002320764 A JP 2002320764A JP 2004154631 A JP2004154631 A JP 2004154631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
catalyst
gas purifying
palladium
sulfate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002320764A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Fukuju
厚 福寿
Kazuhiro Kondo
一博 近藤
Susumu Hizuya
進 日数谷
Kazuhiro Yano
和宏 矢野
Takehiro Shimizu
岳弘 清水
Masayoshi Ichiki
正義 市来
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP2002320764A priority Critical patent/JP2004154631A/ja
Publication of JP2004154631A publication Critical patent/JP2004154631A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

【解決手段】酸素過剰雰囲気で水分共存条件下に炭化水素を還元剤として用いて窒素酸化物を分解する触媒である。該触媒は、金属酸化物担体にパラジウムおよび白金を担持してなる。パラジウムの担持量は担体に対する重量比で0.01〜0.1%、白金の担持量はパラジウムに対する重量比で5〜200%である。
【効果】水蒸気存在下においてもメタンを還元剤に用いて高い脱硝率でNOxを分解できる。排ガス浄化触媒、特に実用的な使用形態である板状触媒またはハニカム状触媒を提供することができる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はタービン、ボイラー、内燃機関等の燃焼装置から出る排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を酸素過剰雰囲気下でメタンを還元剤に用いて分解する排ガス浄化触媒およびこの触媒を用いた排ガス浄化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
酸素過剰雰囲気下で窒素酸化物を還元し、無害な窒素に変換する技術として、NHを還元剤に用いるNOx選択接触還元法(NH・SCR)が知られている。この技術によれば、簡便な装置でNOxを効率的に還元除去できるが、還元剤として用いるNHの貯蔵、装置の維持管理、適切な安全管理などが必要であり、これが脱硝コストの上昇を招いている。還元剤を使用せず、NOxを窒素と酸素に分解する技術は現在研究開発中であるが、まだ実用に供しうる成績を得ていない。燃焼排ガス中に含まれる未燃の炭化水素を還元剤として用いる脱硝法(HC・SCR)も研究されているが、これもまだ実用化されるに至っていない。HC・SCR技術の一つとして、メタンを還元剤に用いて酸素過剰雰囲気下でNOxを分解する方法およびこれに用いる触媒が提案されている(特許文献1参照)。しかし該文献記載の触媒では、空間速度15000h−1の反応開始初期においてはNOx転化率が約60%であるものの、経時的に活性が低下し、その低下の程度が大きいことがわかった。また該触媒の実用化を考えると更なる活性の向上が要求される。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−61308号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の点に鑑み、水蒸気存在下においてもメタンを還元剤に用いて高い脱硝率でNOxを分解できる排ガス浄化方法およびこの方法に用いられる触媒を提供することを主たる目的とする。
【0005】
本発明は、また、この排ガス浄化方法に用いる触媒、特に実用的な使用形態である板状触媒またはハニカム状触媒を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、金属酸化物担体にパラジウムおよび白金を担持してなる触媒での反応メカニズムを追求したところ、パラジウムの担持量が担体に対する重量比で0.01〜0.1%であり、白金の担持量がパラジウムに対する重量比で5〜200%である触媒が、水蒸気存在下、メタンを還元剤に用いてNOxを分解するに際し、高いNOx分解活性を示し、さらに水蒸気の存在による活性低下の程度が低いことを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明による排ガス浄化触媒は、酸素過剰雰囲気で水分共存条件下に炭化水素を還元剤として用いて窒素酸化物を分解するに反応に使用され、金属酸化物担体にパラジウムおよび白金を担持してなる触媒において、パラジウムの担持量が担体に対する重量比で0.01〜0.1%であり、白金の担持量がパラジウムに対する重量比で5〜200%であることを特徴とするものである。
【0008】
金属酸化物担体は好ましくは固体超強酸である。固体超強酸は、好ましくは、硫酸根を含むジルコニア担体、タングステンを含むジルコニア担体、硫酸根を含むチタニア担体、および、タングステンを含むチタニア担体からなる群より選ばれる少なくとも一つである。硫酸根を含むジルコニア担体は、好ましくは、正方晶の結晶構造を有する硫酸根ジルコニアである。該硫酸根の担持量はジルコニアに対する重量比で好ましくは1〜20%である。
【0009】
本発明による触媒は、その微紛対をセラミックス繊維からなるプレフォーム体(例えばシート、マット、ペーパー、クロス)に分散保持させて、板状の排ガス浄化触媒とすることもできる。本発明による触媒は、また、その微紛を、セラミックス繊維からなるプレフォーム体の断面ジグザグ状折り曲げ加工品を複数枚、隣接加工品の山部どうしが向きを異にするように積層してなるハニカム構造体、または折り曲げ加工品と平板品とを交互に積層してなるハニカム構造体に分散保持させて、ハニカム状の排ガス浄化触媒とすることもできる。
【0010】
本発明による触媒を排ガスに接触させ、酸素過剰雰囲気で水分共存条件下に炭化水素を還元剤として用いて窒素酸化物を効率的に分解することができる。炭化水素は好ましくはメタンである。メタンは燃焼装置からの未燃メタンであってもよい。
【0011】
メタンによる選択還元脱硝反応は以下のような機構で進行すると考えられる。
▲1▼触媒活性点に吸着されたメタンは著しく活性化され、気相からの酸素分子の到達を待たずに、迅速に触媒格子酸素と反応する。
【0012】
▲2▼吸着されたNOxは、上述のようにメタンとの反応で酸素欠陥を生じた触媒に、気相からの酸素分子の到達より早く酸素を奪われ(すなわち還元されて)窒素ガスとして脱離する。
【0013】
パラジウム担持量とメタンの酸化活性は、パラジウム担持量が増加するほどメタンの酸化活性が高いという関係にある。また、気相の酸素濃度が低くなればメタンの酸化活性は低下し、この低下の度合いはパラジウム担持量が多いほど大きい。これは、反応機構▲1▼の触媒活性点がパラジウムであり、パラジウム担持量が増加するに従い活性化されたメタンが触媒格子酸素よりも気相酸素と優先的に反応していることを示している。活性化されたメタンが気相酸素と優先的に反応するならば反応機構▲2▼において触媒中に酸素欠陥が生じることはなくNOxの還元反応も進行しない。以上の知見に基づき、パラジウム上で活性化されたメタンが触媒格子酸素と優先的に反応するようにパラジウム担持量の検討を行い、パラジウムの担持量が担体に対する重量比で0.01〜0.1%である触媒が、水蒸気存在下、メタンを還元剤に用いてNOxを分解するに際し、高いNOx分解活性を示し、さらに水蒸気の存在による活性低下の程度が小さいことを見出した。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
【0015】
(実施例1)
0.05%Pd−0.01%Pt/硫酸根ジルコニア触媒の調製
硫酸アンモニウム15gを溶解した150m1の水溶液に水酸化ジルコニウム150gを10時間浸漬した。この浸漬体を乾燥した後、550℃で3.5時間焼成して、硫酸根ジルコニアを得た。
【0016】
Pdとして硝酸パラジウム0.011gを、Ptとして1.47重量%を含むテトラアンミン白金硝酸水溶液0.068gに添加した後、この水溶液を純水の添加で10m1に希釈した。
【0017】
こうして予め調製した溶液に上記硫酸根ジルコニア10gを10時間浸漬した。この浸漬体を乾燥した後、500℃で9時間焼成して、0.05%Pd(硝酸塩)−0.01%Pt/硫酸根ジルコニア触媒を得た。
【0018】
(実施例2)
0.05%Pd−0.05%Pt/硫酸根ジルコニア触媒の調製
Ptとして1.47重量%を含むテトラアンミン白金硝酸水溶液0.34gを用いた点を除いて、実施例1と同じ操作を行って、0.05%Pd(硝酸塩)−0.05%Pt/硫酸根ジルコニア触媒を得た。
【0019】
(実施例3)
0.09%Pd−0.01%Pt/硫酸根ジルコニア触媒の調製
Pdとして硝酸パラジウム0.020gを用いた点を除いて、実施例1と同じ操作を行って、0.09%Pd(硝酸塩)−0.01%Pt/硫酸根ジルコニア触媒を得た。
【0020】
(比較例1)
0.5%Pd−0.5%Pt/硫酸根ジルコニア触媒の調製
Pdとして硝酸パラジウム0.11gと、Ptとして1.47重量%を含むテトラアンミン白金硝酸水溶液3.4gを用いた点を除いて、実施例1と同じ操作を行って、0.5%Pd(硝酸塩)−0.5%Pt/硫酸根ジルコニア触媒を得た。
【0021】
触媒活性試験
実施例1〜3および比較例1で得られた触媒をディスク状に成形した後、これを粉砕してメッシュ22〜42に整粒した。得られた粒状触媒を反応管に充填し、酸素濃度が10%になるように圧縮空気を窒素で希釈して得た希釈酸素ガスに一酸化窒素150ppm、メタン2000ppmおよび水蒸気10%を混合してなる模擬排ガスを、空間速度30000h−1、反応温度450℃の条件下で反応管に通して、触媒活性(脱硝率)の測定を行った。触媒充填層入口および出口のNOx濃度は化学発光式NOx分析計により測定した。得られた触媒活性試験結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
Figure 2004154631
表1から、パラジウムの担持量が担体に対する重量比で0.01〜0.1%であり、白金の担持量がパラジウムに対する重量比で5〜200%である触媒が、水蒸気存在下、メタンを還元剤に用いてNOxを分解するに際し、高いNOx分解活性を示し、さらに水蒸気の存在による活性低下の程度が小さいことことが分かる。
【0023】
【発明の効果】
本発明の排ガス浄化方法により、水蒸気存在下においてもメタンを還元剤に用いて高い脱硝率でNOxを分解できる。また、この排ガス浄化方法に用いる触媒、特に実用的な使用形態である板状触媒またはハニカム状触媒を提供することができる。

Claims (10)

  1. 酸素過剰雰囲気で水分共存条件下に炭化水素を還元剤として用いて窒素酸化物を分解する、金属酸化物担体にパラジウムおよび白金を担持してなる触媒において、パラジウムの担持量が担体に対する重量比で0.01〜0.1%であり、白金の担持量がパラジウムに対する重量比で5〜200%であることを特徴とする排ガス浄化触媒。
  2. 金属酸化物担体が固体超強酸である請求項1記載の排ガス浄化触媒。
  3. 固体超強酸が、硫酸根を含むジルコニア担体、タングステンを含むジルコニア担体、硫酸根を含むチタニア担体、および、タングステンを含むチタニア担体からなる群より選ばれる少なくとも一つである請求項2記載の排ガス浄化触媒。
  4. 硫酸根を含むジルコニア担体が、正方晶の結晶構造を有する硫酸根ジルコニアである請求項3記載の排ガス浄化触媒。
  5. 硫酸根の担持量がジルコニアに対する重量比で1〜20%である請求項4記載の排ガス浄化触媒。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の触媒の微紛がセラミックス繊維からなるプレフォーム体に分散保持されてなる板状の排ガス浄化触媒。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の触媒の微紛が、セラミックス繊維からなるプレフォーム体の断面ジグザグ状折り曲げ加工品を複数枚、隣接加工品の山部どうしが向きを異にするように積層してなるハニカム構造体、または折り曲げ加工品と平板品とを交互に積層してなるハニカム構造体に分散保持されてなるハニカム状の排ガス浄化触媒。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の触媒を排ガスに接触させ、酸素過剰雰囲気で水分共存条件下に炭化水素を還元剤として用いて窒素酸化物を分解する排ガス浄化方法。
  9. 炭化水素がメタンである請求項8記載の排ガス浄化方法。
  10. メタンが燃焼装置からの未燃メタンである請求項9記載の排ガス浄化方法。
JP2002320764A 2002-11-05 2002-11-05 排ガス浄化触媒および浄化方法 Withdrawn JP2004154631A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002320764A JP2004154631A (ja) 2002-11-05 2002-11-05 排ガス浄化触媒および浄化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002320764A JP2004154631A (ja) 2002-11-05 2002-11-05 排ガス浄化触媒および浄化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004154631A true JP2004154631A (ja) 2004-06-03

Family

ID=32801513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002320764A Withdrawn JP2004154631A (ja) 2002-11-05 2002-11-05 排ガス浄化触媒および浄化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004154631A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107398248A (zh) * 2016-05-18 2017-11-28 中国石油化工股份有限公司 一种脱除氮氧化物的净化剂及其制备方法
KR20180028151A (ko) * 2016-09-08 2018-03-16 현대중공업 주식회사 Scr 시스템의 환원제 공급장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107398248A (zh) * 2016-05-18 2017-11-28 中国石油化工股份有限公司 一种脱除氮氧化物的净化剂及其制备方法
KR20180028151A (ko) * 2016-09-08 2018-03-16 현대중공업 주식회사 Scr 시스템의 환원제 공급장치
KR102219051B1 (ko) 2016-09-08 2021-02-22 한국조선해양 주식회사 Scr 시스템의 환원제 공급장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5526410B2 (ja) 排ガス中の窒素酸化物除去方法
JP4806613B2 (ja) ガス浄化方法,ガス浄化装置及びガス浄化触媒
KR20140117361A (ko) 황산 바륨을 함유하는 알루미나 재료, 및 그것을 이용한 배기가스 정화용 촉매
JP2004223381A (ja) メタン選択型脱硝触媒用担体、その製造方法およびメタン選択型脱硝触媒
JP2006026635A (ja) 排ガス中の窒素酸化物除去方法
JP2004154631A (ja) 排ガス浄化触媒および浄化方法
JP3932437B2 (ja) 排ガス浄化触媒および排ガス浄化方法
JP2004160282A (ja) 排ガス浄化触媒および浄化方法
JP2007007606A (ja) エンジン排出ガス浄化触媒、触媒反応器および浄化方法
JP2004160283A (ja) 排ガス浄化触媒および浄化方法
JPH10174886A (ja) 排ガス浄化用触媒層、排ガス浄化用触媒被覆構造体および排ガス浄化方法
JP3447513B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒および排気ガス浄化方法
JP3567998B2 (ja) 脱硝触媒およびそれを用いた脱硝方法
JP3311370B2 (ja) 排気浄化用触媒システム
JP3358274B2 (ja) 脱硝触媒及び脱硝方法
JP2003013728A (ja) 排ガス浄化装置
JP3273319B2 (ja) 窒素酸化物還元触媒および窒素酸化物除去方法
JPH08131829A (ja) 脱硝触媒およびそれを用いた脱硝方法
JP3682476B2 (ja) 脱硝触媒およびその製造方法並びにこれを用いた排気ガスの脱硝方法
JPH0824645A (ja) 脱硝触媒およびそれを用いた脱硝方法
JPH0824642A (ja) 脱硝触媒の製造方法およびこれにより得られた触媒による脱硝方法
JPH06154602A (ja) 窒素酸化物浄化用触媒
JP2001340758A (ja) 排ガス中の未燃炭化水素酸化触媒及びその調製方法
JP2001300302A (ja) 窒素酸化物吸着材
JPH07275706A (ja) 脱硝触媒及び脱硝方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110