JP2004154157A - ゴルフボール - Google Patents

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Norikazu Ninomiya
徳数 二宮
Kenji Onoda
健次 小野田
Masao Ogawa
雅央 小川
Hirosato Naka
裕里 中
Tadahiro Doge
匡啓 道下
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Abstract

【課題】高い耐久性と成型性を有するとともに、打撃時のソフトフィーリングを得ることができるゴルフボールを提供する。
【解決手段】コア3とその表面を覆うカバー5とを備え、カバー5の表面に異なる径の複数のグループからなる多数のディンプル7,9が形成されたゴルフボールであって、各ディンプル7,9は、カバー層内に形成されており、多数のディンプルのうち、少なくとも径の大きいディンプル9は、ディンプル周縁から中央側へ凹曲面状に漸進的に深くなる周縁面9aと、この周縁面9aと連続しコア3と同心球状にカバー5の層厚さ内の深さで延びる中央面9bとを備えていることを特徴とするゴルフボール。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コアと該コアの表面を覆うカバーとを備え、該カバーの表面に多数のディンプルが形成されたゴルフボールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ゴルフボールの表面には、ディンプルと呼ばれる多数の凹部が形成されており、空力特性を良好に保つために、ボール表面の70〜90%を占めるようにディンプルを形成するのが望ましいと言われている。そのため、このような範囲でディンプルを形成することを目的として、従来より、径の異なるディンプルを多数配置した種々のゴルフボールが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2799652号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1のように複数の径からなるディンプルを、各々の曲率半径を一定又はそれに近い状態でゴルフボールの表面に形成すると、ディンプルの最深部においてカバーの肉厚に差が生じ、次のような問題が発生する。
すなわち、径の大きいディンプルは、その最深部においてカバーの肉厚が小さくなるため、成型性や耐久性が低下するという問題がある。これに対して、カバーの肉厚を全体的に大きくすることも考えられるが、このようにすると大径のディンプルでは肉厚が確保できるものの、小径のディンプルでは肉厚が大きくなりすぎてしまい、打球感が硬くなりすぎるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、高い耐久性と成型性を有するとともに、打撃時にソフトフィーリングを得ることができるゴルフボールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、コアとその表面を覆うカバーとを備え、該カバーの表面に異なる径の複数のグループからなる多数のディンプルが形成されたゴルフボールであって、前記各ディンプルは、前記カバー層内に形成されており、前記多数のディンプルのうち、少なくとも径の大きいグループのディンプルは、ディンプル周縁から中央側へ凹曲面状又は平坦面状に漸進的に深くなる周縁面と、該周縁面と連続し前記コアと同心球状に前記カバーの層厚さ内の深さで延びる中央面とを備えていることを特徴とするゴルフボールを提供するものである。
【0007】
また、本発明は、コアとその表面を覆うカバーとを備え、該カバーの表面に異なる径の複数のグループからなる多数のディンプルが形成されたゴルフボールであって、前記各ディンプルは、前記カバー層内に形成されており、前記多数のディンプルのうち、少なくとも径の大きいグループのディンプルは、ディンプル周縁から中央側へ凹曲面状又は平坦面状に漸進的に深くなる周縁面と、該周縁面と連続し平坦面状に前記カバーの層厚さ内の深さで延びる中央面とを備えていることを特徴とするゴルフボールを提供するものである。
【0008】
上記各ゴルフボールにおいて、前記周縁面は、凹曲面状に形成されており、その曲率半径が、0.2〜5.0mmであるものとすることができる。この場合、ディンプルの縁部のある一点におけるボール半径方向に延びる直線と周縁面の接線とがなす角度が30〜45°であることが好ましい。
【0009】
また、前記各ディンプルの最深部は、前記カバーに外接する球面から0.12〜0.18mmの深さに位置するものとすることができる。
【0010】
なお、本発明でいうグループとは、同一の径を有する1又は2以上のディンプルの集合を意味しており、このグループが複数存在することを意味する。したがって、径の異なるディンプルが複数個ずつ存在する場合もあるし、すべてのグループに1つのディンプルしかない場合には、ボール表面のすべてのディンプルが、径の異なるものとなることを意味している。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るゴルフボールの一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係るゴルフボールの一部断面図である。
【0012】
図1に示すように、このゴルフボール1は、コア3とその表面を覆うカバー5とを備えており、カバー5の表面には、径の異なる多数のディンプル7,9が形成されている。
【0013】
コア3は、ボールの打球感を向上させるために低い硬度の材料が選択され、基材ゴム、架橋剤、不飽和カルボン酸の金属塩、充填剤等を配合した公知のゴム組成物で構成されている。コアの硬度は、上記観点からショアD硬度で40〜60であることが好ましい。
【0014】
カバー5は、公知のエラストマーで構成されている。カバーの硬度は、耐傷性を向上させるため、ショアD硬度で55〜70であることが好ましい。カバー5において、最も深く形成されたディンプルの最深部と、コア表面との間には所定厚さの肉厚Lが確保されている。この肉厚Lは、耐久性を向上させるためのものであり、1.2mm以上にすることが好ましく、例えば、ショアD硬度が65の場合には、1.4mm以上であることが好ましい。以下、このように、カバーにおいてコア3の表面から肉厚Lが確保された部分を、必要肉厚部Sと称することとする。
【0015】
ディンプル7,9は、カバーの表面の70〜90%を占めるように、複数種の径の異なるもので構成されており、大きく2種類、つまり第1ディンプル7及び第2ディンプル9とに分類される。第1及び第2ディンプル7,9は、さらに径の異なる複数種のディンプルを含んでいる。ディンプル7,9の深さ、つまりカバー5に外接する球面から最深部までの深さDは、空力特性を向上させるため、0.12〜0.18mmにすることが好ましい。
【0016】
図1に示すように、第1ディンプル7は、一定の曲率半径を有する球面状凹部から構成された比較的径の小さいディンプルである。このディンプル7は、最深部が必要肉厚部S内に到達しないように形成されたものである。
【0017】
第2ディンプル9は、第1ディンプル7より大径に形成されたものであり、第1ディンプル7が一定の曲率半径を有する球面状凹部から構成されているのに対し、この第2ディンプル9は、曲率半径の異なる2種類の曲面から構成されている。これは、第1ディンプル7のように曲率半径が一定のディンプルでは、曲率半径が所定値以上となると、最深部が必要肉厚部S内に達してカバー5の肉厚が局所的に薄くなるからである。したがって、第2ディンプル9は、ディンプル周縁から中央側へ凹曲面状に漸進的に深くなる周縁面9aと、この周縁面9aから連続し曲面状に延びる中央面9bとから構成されている。
【0018】
図1に示すように、中央面9bは、必要肉厚部Sに沿うように、これと略同一の曲率半径で曲面状に延びている。つまり、コア3と略同心球状に延びている。
また、周縁面9aは、その曲率半径が、0.2〜5.0mmにされるとともに、ディンプル9の縁部のある一点におけるボール半径方向に延びる直線rと周縁面9aの接線tとがなすエッジ角αが30〜45°となるようにしている。これは、次の理由からである。一般に、ゴルフボールはクラブヘッドで打撃されるとバックスピンがかかって高速で回転するため、ディンプルの形成部分においてボール表面の空気の流れに剥離が発生する。これにより、揚力が生じ、ボールの飛距離が増加する。しかし、エッジ角αが上記のように鋭くないと、空気の流れの剥離が生じにくく揚力の発生が抑えられる。そのため、本実施形態のゴルフボールでは、このような空力特性を向上させるため、上記のように周縁面9aの曲率半径を規定するとともに、エッジ角αが鋭くなるようにしている。
【0019】
前述のように、本実施形態によれば、比較的径の大きいディンプルが、ディンプル周縁から中央側へ凹曲面状に漸進的に深くなる周縁面9aと、この周縁面9aから連続しコア3と同心球状に延びる中央面9bとから構成されている。そのため、カバー5には、ディンプルの大小に関わらず、コア3の表面から所定の肉厚Lが確保され、従来のように局所的に肉厚の薄い部分が形成されない。したがって、本実施形態のゴルフボール1では、高い耐久性と成型性を有するとともに、打撃時のソフトフィーリングを得ることができる。
【0020】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態に係るゴルフボール1では、2種類のディンプル、つまり第1及び第2ディンプル7,9が形成されており、さらにこれらディンプル7,9が径の異なる複数種のディンプルを含んでいるが、第1及び第2ディンプル7,9をそれぞれ一種類の径のもので構成することもできる。また、第1ディンプル7を形成せず、第2ディンプル9だけを形成することもできる。すなわち、本発明におけるディンプルの径の選び方は、特に限定されるものではなく、すべてのディンプルを異なる径のものにしたり、或いは径の異なるディンプルを複数個ずつ形成することもできる。
【0021】
また、上記説明では、第1ディンプル7が曲面状に形成されているが、平坦面を組み合わせて構成することもできる。さらに、上記第2ディンプル9の中央面9bは、必要肉厚部Sに沿うように形成されているが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば図2に示すように、中央面9bを平坦面状に形成することもできる。また、第2ディンプル9の周縁面9aを曲率の異なる複数の曲面を組み合わせて形成したり、或いは平坦面状に形成することもできる。この場合には、空気の流れの剥離を生じやすくするため、上記したエッジ角を30〜45°にすることが好ましい。
【0022】
上記実施形態では、本発明を、コアとカバーとからなるいわゆるツーピースのゴルフボールに適用した場合について説明したが、スリーピースのゴルフボールに適用することもできる。すなわち、本発明のコアを2つの層、つまりインナーコアとアウターコアとから構成することもできる。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るゴルフボールでは、少なくとも径の大きいディンプルが、ディンプル周縁から中央側へ凹曲面状又は平坦面状に漸進的に深くなる周縁面と、この周縁面から連続しコアと同心球状にカバーの層厚さ内の深さで延びる中央面とから構成されている。そのため、カバーには、ディンプルの最深部の内方においても十分な肉厚が確保される。したがって、本発明のゴルフボールは、高い耐久性と成型性を有するとともに、打撃時のソフトフィーリングを得ることができる。また、中央面は、平坦面状にすることもでき、この場合でも同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴルフボールの一実施形態を示す一部断面図である。
【図2】図1に示すゴルフボールの他の例を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1 ゴルフボール
3 コア
5 カバー
7 第1ディンプル
9 第2ディンプル
9a 周縁面
9b 中央面

Claims (4)

  1. コアとその表面を覆うカバーとを備え、該カバーの表面に異なる径の複数のグループからなる多数のディンプルが形成されたゴルフボールであって、
    前記各ディンプルは、前記カバー層内に形成されており、
    前記多数のディンプルのうち、少なくとも径の大きいグループのディンプルは、ディンプル周縁から中央側へ凹曲面状又は平坦面状に漸進的に深くなる周縁面と、該周縁面と連続し前記コアと同心球状に前記カバーの層厚さ内の深さで延びる中央面とを備えていることを特徴とするゴルフボール。
  2. コアとその表面を覆うカバーとを備え、該カバーの表面に異なる径の複数のグループからなる多数のディンプルが形成されたゴルフボールであって、
    前記各ディンプルは、前記カバー層内に形成されており、
    前記多数のディンプルのうち、少なくとも径の大きいグループのディンプルは、ディンプル周縁から中央側へ凹曲面状又は平坦面状に漸進的に深くなる周縁面と、該周縁面と連続し平坦面状に前記カバーの層厚さ内の深さで延びる中央面とを備えていることを特徴とするゴルフボール。
  3. 前記周縁面は、凹曲面状に形成されており、その曲率半径が、0.2〜5.0mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフボール。
  4. 前記各ディンプルの最深部は、前記カバーに外接する球面から0.12〜0.18mmの深さに位置することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のゴルフボール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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