JP2004154116A - 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、従来、耐候性、加工性やフィルムのブツ改良等に多用されてきた、リン酸トリクレジル、リン酸トリキシレニル等の有機リン酸エステル、ノニルフェニル系有機亜リン酸エステルを使用しない系で、充分な耐候性や加工時の耐熱性、プレートアウト等の緒特性に優れる、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを提供することにある。
【解決手段】塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、(a)下記式(1)(2)に示す有機リン酸エステルを含有する農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。(b)下記式(3)に示す有機亜リン酸エステルB重量部、(c)下記式(4)に示す有機亜リン酸エステルC重量部、(d)下記式(5)又は(6)式に示す有機リン酸金属塩D重量部含有する農業用塩化ビニル系樹脂フィルムであって、B重量部に対するC重量部の比(B/C)が2.0以上7.0以下、B重量部に対するD重量部の比(B/D)が2.0以上5.0以下の範囲に配合してなる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
【解決手段】塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、(a)下記式(1)(2)に示す有機リン酸エステルを含有する農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。(b)下記式(3)に示す有機亜リン酸エステルB重量部、(c)下記式(4)に示す有機亜リン酸エステルC重量部、(d)下記式(5)又は(6)式に示す有機リン酸金属塩D重量部含有する農業用塩化ビニル系樹脂フィルムであって、B重量部に対するC重量部の比(B/C)が2.0以上7.0以下、B重量部に対するD重量部の比(B/D)が2.0以上5.0以下の範囲に配合してなる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関するものである。更に詳しくは、従来、耐候性、加工性やフィルムのブツ改良等に多用されてきた、リン酸トリクレジル、リン酸トリキシレニル等の有機リン酸エステル、ノニルフェニル系有機亜リン酸エステルを使用しない系で、充分な耐候性、加工時の熱安定性等に優れる農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
塩化ビニル等の塩素含有樹脂は、ハウス(温室)やトンネル栽培などに用いる農業用等のフィルムとして、鋼板や合板の被覆用フィルムとして、帆布、養生ネット、繊維、各種成形体としてなど、多方面の分野で使用されている。
一般に塩素含有樹脂は、屋外で長期間使用すると、太陽光線中の紫外線により劣化することが知られている。このような劣化は、特にフィルム製品である場合に顕著である。
【0003】
従来、このような塩素含有樹脂の劣化を防止する為に、リン酸トリクレジル、リン酸トリキシレニルなどの有機リン酸エステル、ノニルフェニル系有機亜リン酸エステル等の各種安定剤を塩素含有樹脂に含有させて成形することが行われている。しかし、特に、農業用塩化ビニル樹脂フィルムにおける耐久性の性能要求は近年益々高くなっており、屋外で使用されることより優れた耐候性、フィルムの透明性を阻害しないふきだし性等が必要である。又、加工時の耐熱性、プレートアウト性に優れている等の種々条件が必要とされる。
【0004】
塩素含有樹脂用安定剤、及び、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは多く提案されている。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)が、上記の種々条件を満たすものが得られていない。一方、ノニルフェニル系の有機亜リン酸エステルは加水分解性が劣り、ノニルフェノールが遊離してくる可能性がある。近年、ノニルフェノールは環境ホルモン問題を有するのではないかとの指摘を受け、使用に関しては抑制する方向にある。
【0005】
【特許文献1】
特公昭62−52772号公報(第2−3頁)
【特許文献2】
特公昭62−12931号公報(第2−5頁)
【特許文献3】
特開昭62−12175号公報(第2−7頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来、耐候性、加工性やフィルムのブツ改良等に多用されてきた、リン酸トリクレジル、リン酸トリキシレニル等の有機リン酸エステル、ノニルフェニル系有機亜リン酸エステルを使用しない系で、展張時の耐候性やフィルムの透明性、又、加工時の耐熱性、プレートアウト等の緒特性に優れる農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに用いる添加剤として、特定の有機リン酸エステルを使用し、ノニルフェノール骨格を含有しない有機亜リン酸エステルを使用し、及び、有機リン酸金属塩を併用し各成分の配合割合を限定することにより、耐候性、ふきだし性が優れ、且つ加工時の耐熱性、プレートアウト等の緒性能に優れる農業用塩化ビニル系樹脂フィルムが得られることを見出し、本発明に至った。
【0008】
すなわち本発明は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、(a)後記式(1)(2)に示す有機リン酸エステル、(b)後記式(3)に示す有機亜リン酸エステルB重量部、(c)後記式(4)に示す有機亜リン酸エステルC重量部、(d)後記式(5)又は(6)式に示す有機リン酸金属塩D重量部含有する農業用塩化ビニル系樹脂フィルムであって、B重量部に対するC重量部の比(B/C)が2.0以上7.0以下、B重量部に対するD重量部の比(B/D)が2.0以上5.0以下の範囲に配合してなる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
【0009】
有機リン酸エステルは(1)式に示す化合物を配合し、さらに、可塑剤、滑剤、(1)式以外の有機リン酸エステル、安定化剤、界面活性剤、防曇剤、防霧剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定化剤、充填剤、酸化防止剤、帯電防止剤、ふきだし抑制剤、加工時の着色防止剤、着色剤からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の添加剤を含有することを特徴とする請求項1記載の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
【0010】
【発明実施の形態】
以下本発明について更に詳細に説明する。
ここで、塩素含有樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、塩化ビニル−ハロゲン化オレフィン共重合体等の各種共重合体などが挙げられる。かかる塩素含有樹脂は、懸濁重合法、塊状重合法、乳化重合法等の常法により製造することができる。
塩素含有樹脂の平均重合度は、通常、約600〜3000、好ましくは700〜2500の範囲である。
【0011】
上記のような塩素含有樹脂は、これらと他の相溶性樹脂とのブレンド物として使用することもできる。相溶性樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等が挙げられる。
【0012】
本発明の第一成分として、下記一般式(1)(2)で示される有機リン酸エステルを塩化ビニル樹脂に配合することを特徴とする。
【0013】
【化1】
(式中、R1〜R4は、低級アルキル基が置換されていることもあるフェニル基を表す。又、Xは2,2′−ビス(4−ハイドロキシフェニル)プロパン、4,4′ブチリデンビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキノン等で示される。)
【0014】
1式のR1〜R4が、式(2)で示される有機リン酸エステル。
【化2】
(式中、R5、R6、R7は、互いに独立に水素原子又は低級アルキル基を表し、メチル、エチル、n−プロピル、i−ブチル、sec−ブチル、t−ブチルまたはペンチルで示される。)
【0015】
本発明の有機リン酸エステルは、単独又は二種以上を組み合わせて使用することが出来る。塩素含有樹脂100重量部に対する配合量は、通常0.1〜7重量部の範囲であるが、配合量が少ないと効果が得られにくいので、好ましくは0.5〜5重量部である。
【0016】
本発明の第二成分として、下記一般式(3)で示される有機亜リン酸エステルを塩化ビニル樹脂100重量部に対して、B重量部配合することを特徴とする。
【0017】
【化3】
(式中、R8、R9、R10はそれぞれ、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基(但し、C4〜C9のアルキル基を有するアルキルアリール基を除く)、アリールアルキル基、エーテル結合を有するアルキル基を示す。)
即ち、上記一般式(3)で示される有機亜リン酸エステルは、C4〜C9のアルキルアリール基を有しない化合物である。
【0018】
好ましくは、R8、R9、R10の置換基のうち、2つの置換基はアリール基、アルキルアリール基であり、他の1つがアルキル基、アリールアルキル基、エーテル結合を有するアルキル基が好ましい。例えば、トリデシル・ジフェニルフォスファイト、イソオクチル・ジフェニルフォスファイト、イソデシル・ジフェニルフォスファイト、ジエチレングリコールブチルエーテル・ジフェニルフォスファイト、エチレングリコールブチルエーテル・ジフェニルフォスファイト、トリデシル・ジキシレニルフォスファイト、ベンジル・ジフェニルフォスファイト等が挙げられる。
【0019】
これらの有機亜リン酸エステルは、単独又は二種以上を組み合わせて使用することが出来る。その塩化ビニル樹脂に対する配合量B重量部は、0.1重量〜1.5重量部の範囲、好ましくは0.5〜1.0重量部であり、本願発明では、後述するように、他の成分との配合比により優れた性能を得ることが出来る。
【0020】
本発明の第三成分として、下記一般式(4)で示される有機亜リン酸エステルを塩化ビニル樹脂100重量部に対して、C重量部配合することを特徴とする。
【0021】
【化4】
(式中、R11、R12はそれぞれ、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基(但し、C4〜C9のアルキル基を有するアルキルアリール基を除く)、アリールアルキル基、エーテル結合を有するキアルキル基を示す。)
即ち、上記一般式(4)で示される有機亜リン酸エステルは、C4〜C9のアルキルアリール基を有しない化合物である。
【0022】
好ましくは、R11、R12の置換基は、1つがアリール基であり、他はアリール基、アルキルアリール基、アルキル基、アリールアルキル基、エーテル結合を有するキアルキル基が好ましい。例えば、ジフェニル・アシッドフォスファイト、トリデシル・フェニル・アシッドフォスファイト、イソオクチル・フェニル・アシッドフォスファイト、イソデシル・フェニル・アシッドフォスファイト、ジエチレングリコールブチルエーテル・フェニル・アシッドフォスファイト、エチレングリコールブチルエーテル・フェニル・アシッドフォスファイト、キシレニル・フェニル・アシッドフォスファイト、ベンジル・フェニル・アシッドフォスファイト等が挙げられる。
【0023】
これらの有機亜リン酸エステルは、単独又は二種以上を組み合わせて使用することが出来る。その塩化ビニル樹脂に対する配合量C重量部は、0.1重量〜0.5重量部の範囲、好ましくは0.15〜0.25重量部であり、本願発明では、後述するように、他の成分との配合比により優れた性能を得ることが出来る。
【0024】
本発明の第四成分として、下記一般式(5)(6)で示される有機リン酸金属塩を塩化ビニル樹脂100重量部に対して、D重量部配合することを特徴とする。
【0025】
(式中、Mは、亜鉛、カルシウム、バリウム、マグネシウムを意味する。又R13〜R17はそれぞれ、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基(但し、C4〜C9のアルキル基を有するアルキルアリール基を除く)、アリールアルキル基、エーテル結合を有するアルキル基を示す。)
【化5】
【化6】
【0026】
R13〜R17で示されるアルキル基の例としては、メチル、エチル、ブチル、オクチル、デシル、ラウリル、トリデシル、ステアリル、シクロヘキシル基等を挙げることが出来る。
【0027】
アリール基の例としては、フェニル、ナフチル基等を挙げることが出来る。アルキルアリール基の例としては、クレジル、キシレニル、イソプロピルフェノール基等が挙げられる。アリールアルキル基の例としては、ベンジル、βフェニルエチル、βフェニルプロピル基等が挙げられる。エーテル結合を有するアルキル基の例としては、メチル、エチル、ブチル、フェニル、ヘキシル等のグリコール残基、メチル、エチル、ブチル、等のジグリコール残基等が挙げられる。
【0028】
又、Mは亜鉛、カルシウム、バリウム、マグネシウムが好ましい。これら有機リン酸金属塩は単独、二種以上の組み合わせて使用してもよい。その配合量Dは塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.05〜1.0重量部の範囲で、特に0.15〜0.3重量部が好ましく後述するとおり、他の成分との配合比により優れた性能を得ることが出来る。
【0029】
即ち、本発明においては、前述の4成分のうち、特定の有機リン酸エステルを使用し、第二から第四成分の配合量B、C、Dが下記式を満たす範囲に特定することが必要である。B重量部に対するC重量部の比(B/C)が2.0以上7.0以下であることが必要である。この比が小さいと、加工時の耐熱性、プレートアウト、フィルムのふきだし性、溶着性が劣り好ましくなく、この比が大きいと耐候性が劣り好ましくない。
【0030】
B重量部に対するD重量部の比(B/D)が2.0以上5.0以下であることが必要である。この比が小さいと、加工時の耐熱性、プレートアウト、フィルムのふきだし性、溶着性が劣り好ましくなく、この比が大きいと加工時のプレートアウト、耐候性が劣り好ましくない。
【0031】
さらに、可塑剤、滑剤、エポキシ樹脂、安定化剤、界面活性剤、防曇剤、防霧剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定化剤、充填剤、酸化防止剤、帯電防止剤、ふきだし抑制剤、加工時の着色防止剤、着色剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を配合することが出来る。
【0032】
可塑剤としては、例えば、ジ−n−オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸誘導体;ジイソオクチルイソフタレート等のイソフタル酸誘導体;ジオクチルアジペート等のアジピン酸誘導体;その他リン酸トリクレジル;リン酸トリキシレニルが挙げられ、中でも農業用にはジオクチルフタレート、ジ2−エチルヘキシルフタレート、リン酸エステルの使用が好ましい。
可塑剤を含有させる場合は、前記塩素含有樹脂100重量部に対して、通常5〜70重量部であり、フィルム等その用途により適宜決定することができる。
【0033】
滑剤としては、例えばポリエチレンワックス;脂肪酸アミド;ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等のポリオールとステアリン酸等の反応化合物などが挙げられる。又、エポキシ樹脂としてはビスフェノールA又はビスフェノールFとエピクロルヒドリンとの反応生成物、フェノールとホルムアルデヒドとの樹脂反応生成物とエピクロルヒドリンの反応により生成されるエポキシ化ノボラック樹脂、エピクロルヒドリン及び脂肪族多価アルコールから生成される樹脂状反応生成物、エポキシ化大豆油等が挙げられる。
【0034】
安定化剤(熱安定化剤)としては、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、リシノール酸バリウム等の有機酸金属塩等、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等のポリオール化合物などが挙げられる。 滑剤、エポキシ樹脂、安定化剤(熱安定化剤)等を含有させる場合は、それぞれ、前記塩素含有樹脂100重量部に対して、通常0.5〜7.0重量部、好ましくは1.0〜5.0重量部の範囲である。
【0035】
防曇剤、界面活性剤としては、通常使用されうる任意のものであることができ、例えば、多価アルコールと高級脂肪酸類とからなる多価アルコール部分エステル系化合物が好適である。具体例としては、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノベヘネート、ソルビタンとグリセリンの縮合物と高級脂肪酸とのエステル、ソルビタンとアルキレングリコールの縮合物と高級脂肪酸とのエステル等のソルビタン系界面活性剤;グリセリンモノラウレート、グリセリンモノステアレート、ジグリセリンモノステアレート、ジグリセリンモノラウレート、ジグリセリンモノパルミテート、トリグリセリンモノステアレート、トリジグリセリンモノステアレート等のグリセリン系界面活性剤;ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールモノパルミテート、ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル等のポリエチレングリコール系界面活性剤;トリメチロールプロパンモノステアレート等のトリメチロールプロパン系界面活性剤;ペンタエリスリトールモノパルミテート、ペンタエリスリトールモノステアレート、ジペンタエリスリトールモノステアレート等のペンタエリスリトール系界面活性剤;又はこれらの異性体等が挙げられる。
防曇剤、界面活性剤を含有させる場合は、それぞれ前記塩素含有樹脂100重量部に対して、通常5.0重量部以下、好ましくは1.0〜4.0重量部の範囲である。
【0036】
また防霧剤としては、例えば、パーフロロアルキル基又はパーフロロアルケニル基を含有する高分子、あるいは低分子のフッ素系界面活性剤等が挙げられ、一般に少なくとも0.001重量%、好ましくは少なくとも0.01重量%の水中溶解度を有し、25℃において水の表面張力を35dyn/cm以下、好ましくは30dyn/cm以下に低下させる能力を有するものが好ましい。また、パーフロロアルキル基は、その炭素鎖中に酸素原子が介在してもよい。防霧剤として用いられる市販の物としては、例えばユニダインDS−401,ユニダインDS−403、ユニダインDS−451(以上、ダイキン工業社製、商品名)、メガファックF−142D、メガファックF−177(以上、大日本インキ化学工業社製、商品名)、フロラードFC−170、フロラードFC−176、フロラードFC−430(以上、住友スリーエム社製、商品名)、サーフロンS−141、サーフロンS−145、サーフロンS−381、サーフロンS−382、サーフロンS−393(以上、旭硝子社製、商品名)等が挙げられる。
防霧剤を含有させる場合は、前記塩素含有樹脂100重量部に対して、通常1.0重量部以下、好ましくは0.01〜0.7重量部の範囲である。
【0037】
また紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸系等の化合物が挙げられる。これらの紫外線吸収剤は単独又は2種以上を組み合わせて使用できるが、特にベンゾフェノン系化合物及び/又はベンゾトリアゾール系化合物の使用が好ましい。
前記ベンゾトリアゾール系化合物としては、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−アミル−5′−イソブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−イソブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−イソブチル−5′−プロピルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−5′−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【0038】
前記ベンゾフェノン系化合物としては、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン等が挙げられる。
前記サリチル酸系化合物としては、フェニルサリチレート、パラオクチルフェニルサリチレート等が挙げられる。
紫外線吸収剤を含有させる場合は、前記塩素含有樹脂100重量部に対して通常3.0重量部以下、好ましくは0.05〜1.0重量部の範囲である。
【0039】
またヒンダードアミン系光安定剤としては、例えばビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス−(1,2,2,6,6,−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン縮合物、ポリ{[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]}、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル−トリデシル−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノール、および3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10テトラスピロ[5,5]ウンデカンとブタンテトラカルボン酸とのエステル等が挙げられる。
ヒンダードアミン系光安定化剤を含有させる場合は、前記塩素含有樹脂100重量部に対して、通常0.01〜2.0重量部、好ましくは0.03〜1.0重量部の範囲である。
【0040】
塩素含有樹脂には、更に、酸化防止剤、帯電防止剤、ふきだし抑制剤、加工時の着色防止剤、着色剤及びこれらの混合物等からなる群より選択される1種又は2種以上の他の添加剤を必要に応じて含有させることができる。
【0041】
前記塩素含有樹脂に、本発明の有機リン酸エステル(1)、有機亜リン酸エステル(3)(4)、及び有機リン酸金属塩(5)(6)に、必要に応じて使用する各種添加剤等を含有させるに当っては、これらをそれぞれ必要量秤量し、リボンブレンダー、バンバリーミキサー、スーパーミキサーその他公知の配合機、混合機等を使用でき、これらを仕込み混練することにより、本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを製造し得る。
【0042】
本発明の組成物を用いて、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを製造するに当っては、公知の方法で行うことができ、例えば、フィルムにする場合にはカレンダー法、押出成形法等により成形することができる。
フィルムとする場合の厚さは、特に限定されないが、薄すぎると機械的強度が不十分となり、逆に厚すぎるとフィルム化作業が煩雑化するので、通常0.03〜5.0mm、好ましくは0.05〜3.0mmの範囲が適当である。
【0043】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1〜3、比較例1〜5
表1に示す配合からなる塩化ビニル系樹脂組成物をスーパーミキサーで10分混合した後、175℃のテストロールで混練後、0.1mmの農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに成形し、下記方法にて促進耐候性、耐熱性、プレートアウト、ふきだし性、溶着性について評価した。結果を表1に示す。
【0044】
[試験方法]
(1)促進耐候性
得られたフィルムを促進耐候性試験機(ダイプラウインテス社製、商品名「ダイプラ・メタルウエザー」)に供し100時間後のフィルム外観の劣化変化を目視にて評価した。
◎ … 褐変・変色が認められない
○ … 褐変・変色がわずかに認められる
△ … 褐変・変色が認められる
× … 褐変・変色が多く認められる
××… 全面に褐変・変色が認められる
【0045】
(2)耐熱性
得られたフィルムを、190℃のギヤオーブンに入れて着色(30分)と分解性(60分)の変化を観察した。
◎ … 変色・分解が認められない
○ … 変色・分解がわずかに認められる
△ … 変色・分解が一部認められる
× … 変色・分解がやや多く認められる
××… 変色・分解が多く認められる
【0046】
(3)プレートアウト
得られたフィルム80gを、190℃のテストロールで混練し、プレートアウトの発生量をみた。
◎ … 認められない
○ … わずかに認められる
△ … 認められる
× … 多く認められる
××… 著しく多く認められる
【0047】
(4)ふきだし性
得られたフィルムを、60℃で湿度80%の条件下で、3ケ月後の変化を観察した。
◎ … 認められない
○ … わずかに認められる
△ … 認められる
× … 多く認められる
××… 著しく多く認められる
【0048】
(5)溶着性
得られたフィルムを、40℃で湿度80%の条件下2ケ月後高周波ミシンで溶着後、剥離強度を観察した。尚、溶着フイルム長さ50cmでの観察。
◎ … 全面溶着している
○ … わずかに剥離する
△ … 1/2剥離している
× … 2/3剥離している
××… 全面剥離している
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】
特定の有機リン酸エステルを使用し、ノニルフェノール骨格を含有しない有機亜リン酸エステルを使用し、及び、有機リン酸金属塩を併用し各成分の配合割合を限定することにより、展張時の耐候性、フィルムの透明性、且つ加工時の耐熱性、プレートアウト等の緒性能に優れる、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを提供するもので、利用価値は極めて有用である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関するものである。更に詳しくは、従来、耐候性、加工性やフィルムのブツ改良等に多用されてきた、リン酸トリクレジル、リン酸トリキシレニル等の有機リン酸エステル、ノニルフェニル系有機亜リン酸エステルを使用しない系で、充分な耐候性、加工時の熱安定性等に優れる農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
塩化ビニル等の塩素含有樹脂は、ハウス(温室)やトンネル栽培などに用いる農業用等のフィルムとして、鋼板や合板の被覆用フィルムとして、帆布、養生ネット、繊維、各種成形体としてなど、多方面の分野で使用されている。
一般に塩素含有樹脂は、屋外で長期間使用すると、太陽光線中の紫外線により劣化することが知られている。このような劣化は、特にフィルム製品である場合に顕著である。
【0003】
従来、このような塩素含有樹脂の劣化を防止する為に、リン酸トリクレジル、リン酸トリキシレニルなどの有機リン酸エステル、ノニルフェニル系有機亜リン酸エステル等の各種安定剤を塩素含有樹脂に含有させて成形することが行われている。しかし、特に、農業用塩化ビニル樹脂フィルムにおける耐久性の性能要求は近年益々高くなっており、屋外で使用されることより優れた耐候性、フィルムの透明性を阻害しないふきだし性等が必要である。又、加工時の耐熱性、プレートアウト性に優れている等の種々条件が必要とされる。
【0004】
塩素含有樹脂用安定剤、及び、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは多く提案されている。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)が、上記の種々条件を満たすものが得られていない。一方、ノニルフェニル系の有機亜リン酸エステルは加水分解性が劣り、ノニルフェノールが遊離してくる可能性がある。近年、ノニルフェノールは環境ホルモン問題を有するのではないかとの指摘を受け、使用に関しては抑制する方向にある。
【0005】
【特許文献1】
特公昭62−52772号公報(第2−3頁)
【特許文献2】
特公昭62−12931号公報(第2−5頁)
【特許文献3】
特開昭62−12175号公報(第2−7頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来、耐候性、加工性やフィルムのブツ改良等に多用されてきた、リン酸トリクレジル、リン酸トリキシレニル等の有機リン酸エステル、ノニルフェニル系有機亜リン酸エステルを使用しない系で、展張時の耐候性やフィルムの透明性、又、加工時の耐熱性、プレートアウト等の緒特性に優れる農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに用いる添加剤として、特定の有機リン酸エステルを使用し、ノニルフェノール骨格を含有しない有機亜リン酸エステルを使用し、及び、有機リン酸金属塩を併用し各成分の配合割合を限定することにより、耐候性、ふきだし性が優れ、且つ加工時の耐熱性、プレートアウト等の緒性能に優れる農業用塩化ビニル系樹脂フィルムが得られることを見出し、本発明に至った。
【0008】
すなわち本発明は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、(a)後記式(1)(2)に示す有機リン酸エステル、(b)後記式(3)に示す有機亜リン酸エステルB重量部、(c)後記式(4)に示す有機亜リン酸エステルC重量部、(d)後記式(5)又は(6)式に示す有機リン酸金属塩D重量部含有する農業用塩化ビニル系樹脂フィルムであって、B重量部に対するC重量部の比(B/C)が2.0以上7.0以下、B重量部に対するD重量部の比(B/D)が2.0以上5.0以下の範囲に配合してなる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
【0009】
有機リン酸エステルは(1)式に示す化合物を配合し、さらに、可塑剤、滑剤、(1)式以外の有機リン酸エステル、安定化剤、界面活性剤、防曇剤、防霧剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定化剤、充填剤、酸化防止剤、帯電防止剤、ふきだし抑制剤、加工時の着色防止剤、着色剤からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の添加剤を含有することを特徴とする請求項1記載の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
【0010】
【発明実施の形態】
以下本発明について更に詳細に説明する。
ここで、塩素含有樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、塩化ビニル−ハロゲン化オレフィン共重合体等の各種共重合体などが挙げられる。かかる塩素含有樹脂は、懸濁重合法、塊状重合法、乳化重合法等の常法により製造することができる。
塩素含有樹脂の平均重合度は、通常、約600〜3000、好ましくは700〜2500の範囲である。
【0011】
上記のような塩素含有樹脂は、これらと他の相溶性樹脂とのブレンド物として使用することもできる。相溶性樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等が挙げられる。
【0012】
本発明の第一成分として、下記一般式(1)(2)で示される有機リン酸エステルを塩化ビニル樹脂に配合することを特徴とする。
【0013】
【化1】
(式中、R1〜R4は、低級アルキル基が置換されていることもあるフェニル基を表す。又、Xは2,2′−ビス(4−ハイドロキシフェニル)プロパン、4,4′ブチリデンビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキノン等で示される。)
【0014】
1式のR1〜R4が、式(2)で示される有機リン酸エステル。
【化2】
(式中、R5、R6、R7は、互いに独立に水素原子又は低級アルキル基を表し、メチル、エチル、n−プロピル、i−ブチル、sec−ブチル、t−ブチルまたはペンチルで示される。)
【0015】
本発明の有機リン酸エステルは、単独又は二種以上を組み合わせて使用することが出来る。塩素含有樹脂100重量部に対する配合量は、通常0.1〜7重量部の範囲であるが、配合量が少ないと効果が得られにくいので、好ましくは0.5〜5重量部である。
【0016】
本発明の第二成分として、下記一般式(3)で示される有機亜リン酸エステルを塩化ビニル樹脂100重量部に対して、B重量部配合することを特徴とする。
【0017】
【化3】
(式中、R8、R9、R10はそれぞれ、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基(但し、C4〜C9のアルキル基を有するアルキルアリール基を除く)、アリールアルキル基、エーテル結合を有するアルキル基を示す。)
即ち、上記一般式(3)で示される有機亜リン酸エステルは、C4〜C9のアルキルアリール基を有しない化合物である。
【0018】
好ましくは、R8、R9、R10の置換基のうち、2つの置換基はアリール基、アルキルアリール基であり、他の1つがアルキル基、アリールアルキル基、エーテル結合を有するアルキル基が好ましい。例えば、トリデシル・ジフェニルフォスファイト、イソオクチル・ジフェニルフォスファイト、イソデシル・ジフェニルフォスファイト、ジエチレングリコールブチルエーテル・ジフェニルフォスファイト、エチレングリコールブチルエーテル・ジフェニルフォスファイト、トリデシル・ジキシレニルフォスファイト、ベンジル・ジフェニルフォスファイト等が挙げられる。
【0019】
これらの有機亜リン酸エステルは、単独又は二種以上を組み合わせて使用することが出来る。その塩化ビニル樹脂に対する配合量B重量部は、0.1重量〜1.5重量部の範囲、好ましくは0.5〜1.0重量部であり、本願発明では、後述するように、他の成分との配合比により優れた性能を得ることが出来る。
【0020】
本発明の第三成分として、下記一般式(4)で示される有機亜リン酸エステルを塩化ビニル樹脂100重量部に対して、C重量部配合することを特徴とする。
【0021】
【化4】
(式中、R11、R12はそれぞれ、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基(但し、C4〜C9のアルキル基を有するアルキルアリール基を除く)、アリールアルキル基、エーテル結合を有するキアルキル基を示す。)
即ち、上記一般式(4)で示される有機亜リン酸エステルは、C4〜C9のアルキルアリール基を有しない化合物である。
【0022】
好ましくは、R11、R12の置換基は、1つがアリール基であり、他はアリール基、アルキルアリール基、アルキル基、アリールアルキル基、エーテル結合を有するキアルキル基が好ましい。例えば、ジフェニル・アシッドフォスファイト、トリデシル・フェニル・アシッドフォスファイト、イソオクチル・フェニル・アシッドフォスファイト、イソデシル・フェニル・アシッドフォスファイト、ジエチレングリコールブチルエーテル・フェニル・アシッドフォスファイト、エチレングリコールブチルエーテル・フェニル・アシッドフォスファイト、キシレニル・フェニル・アシッドフォスファイト、ベンジル・フェニル・アシッドフォスファイト等が挙げられる。
【0023】
これらの有機亜リン酸エステルは、単独又は二種以上を組み合わせて使用することが出来る。その塩化ビニル樹脂に対する配合量C重量部は、0.1重量〜0.5重量部の範囲、好ましくは0.15〜0.25重量部であり、本願発明では、後述するように、他の成分との配合比により優れた性能を得ることが出来る。
【0024】
本発明の第四成分として、下記一般式(5)(6)で示される有機リン酸金属塩を塩化ビニル樹脂100重量部に対して、D重量部配合することを特徴とする。
【0025】
(式中、Mは、亜鉛、カルシウム、バリウム、マグネシウムを意味する。又R13〜R17はそれぞれ、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基(但し、C4〜C9のアルキル基を有するアルキルアリール基を除く)、アリールアルキル基、エーテル結合を有するアルキル基を示す。)
【化5】
【化6】
【0026】
R13〜R17で示されるアルキル基の例としては、メチル、エチル、ブチル、オクチル、デシル、ラウリル、トリデシル、ステアリル、シクロヘキシル基等を挙げることが出来る。
【0027】
アリール基の例としては、フェニル、ナフチル基等を挙げることが出来る。アルキルアリール基の例としては、クレジル、キシレニル、イソプロピルフェノール基等が挙げられる。アリールアルキル基の例としては、ベンジル、βフェニルエチル、βフェニルプロピル基等が挙げられる。エーテル結合を有するアルキル基の例としては、メチル、エチル、ブチル、フェニル、ヘキシル等のグリコール残基、メチル、エチル、ブチル、等のジグリコール残基等が挙げられる。
【0028】
又、Mは亜鉛、カルシウム、バリウム、マグネシウムが好ましい。これら有機リン酸金属塩は単独、二種以上の組み合わせて使用してもよい。その配合量Dは塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.05〜1.0重量部の範囲で、特に0.15〜0.3重量部が好ましく後述するとおり、他の成分との配合比により優れた性能を得ることが出来る。
【0029】
即ち、本発明においては、前述の4成分のうち、特定の有機リン酸エステルを使用し、第二から第四成分の配合量B、C、Dが下記式を満たす範囲に特定することが必要である。B重量部に対するC重量部の比(B/C)が2.0以上7.0以下であることが必要である。この比が小さいと、加工時の耐熱性、プレートアウト、フィルムのふきだし性、溶着性が劣り好ましくなく、この比が大きいと耐候性が劣り好ましくない。
【0030】
B重量部に対するD重量部の比(B/D)が2.0以上5.0以下であることが必要である。この比が小さいと、加工時の耐熱性、プレートアウト、フィルムのふきだし性、溶着性が劣り好ましくなく、この比が大きいと加工時のプレートアウト、耐候性が劣り好ましくない。
【0031】
さらに、可塑剤、滑剤、エポキシ樹脂、安定化剤、界面活性剤、防曇剤、防霧剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定化剤、充填剤、酸化防止剤、帯電防止剤、ふきだし抑制剤、加工時の着色防止剤、着色剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を配合することが出来る。
【0032】
可塑剤としては、例えば、ジ−n−オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸誘導体;ジイソオクチルイソフタレート等のイソフタル酸誘導体;ジオクチルアジペート等のアジピン酸誘導体;その他リン酸トリクレジル;リン酸トリキシレニルが挙げられ、中でも農業用にはジオクチルフタレート、ジ2−エチルヘキシルフタレート、リン酸エステルの使用が好ましい。
可塑剤を含有させる場合は、前記塩素含有樹脂100重量部に対して、通常5〜70重量部であり、フィルム等その用途により適宜決定することができる。
【0033】
滑剤としては、例えばポリエチレンワックス;脂肪酸アミド;ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等のポリオールとステアリン酸等の反応化合物などが挙げられる。又、エポキシ樹脂としてはビスフェノールA又はビスフェノールFとエピクロルヒドリンとの反応生成物、フェノールとホルムアルデヒドとの樹脂反応生成物とエピクロルヒドリンの反応により生成されるエポキシ化ノボラック樹脂、エピクロルヒドリン及び脂肪族多価アルコールから生成される樹脂状反応生成物、エポキシ化大豆油等が挙げられる。
【0034】
安定化剤(熱安定化剤)としては、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、リシノール酸バリウム等の有機酸金属塩等、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等のポリオール化合物などが挙げられる。 滑剤、エポキシ樹脂、安定化剤(熱安定化剤)等を含有させる場合は、それぞれ、前記塩素含有樹脂100重量部に対して、通常0.5〜7.0重量部、好ましくは1.0〜5.0重量部の範囲である。
【0035】
防曇剤、界面活性剤としては、通常使用されうる任意のものであることができ、例えば、多価アルコールと高級脂肪酸類とからなる多価アルコール部分エステル系化合物が好適である。具体例としては、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノベヘネート、ソルビタンとグリセリンの縮合物と高級脂肪酸とのエステル、ソルビタンとアルキレングリコールの縮合物と高級脂肪酸とのエステル等のソルビタン系界面活性剤;グリセリンモノラウレート、グリセリンモノステアレート、ジグリセリンモノステアレート、ジグリセリンモノラウレート、ジグリセリンモノパルミテート、トリグリセリンモノステアレート、トリジグリセリンモノステアレート等のグリセリン系界面活性剤;ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールモノパルミテート、ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル等のポリエチレングリコール系界面活性剤;トリメチロールプロパンモノステアレート等のトリメチロールプロパン系界面活性剤;ペンタエリスリトールモノパルミテート、ペンタエリスリトールモノステアレート、ジペンタエリスリトールモノステアレート等のペンタエリスリトール系界面活性剤;又はこれらの異性体等が挙げられる。
防曇剤、界面活性剤を含有させる場合は、それぞれ前記塩素含有樹脂100重量部に対して、通常5.0重量部以下、好ましくは1.0〜4.0重量部の範囲である。
【0036】
また防霧剤としては、例えば、パーフロロアルキル基又はパーフロロアルケニル基を含有する高分子、あるいは低分子のフッ素系界面活性剤等が挙げられ、一般に少なくとも0.001重量%、好ましくは少なくとも0.01重量%の水中溶解度を有し、25℃において水の表面張力を35dyn/cm以下、好ましくは30dyn/cm以下に低下させる能力を有するものが好ましい。また、パーフロロアルキル基は、その炭素鎖中に酸素原子が介在してもよい。防霧剤として用いられる市販の物としては、例えばユニダインDS−401,ユニダインDS−403、ユニダインDS−451(以上、ダイキン工業社製、商品名)、メガファックF−142D、メガファックF−177(以上、大日本インキ化学工業社製、商品名)、フロラードFC−170、フロラードFC−176、フロラードFC−430(以上、住友スリーエム社製、商品名)、サーフロンS−141、サーフロンS−145、サーフロンS−381、サーフロンS−382、サーフロンS−393(以上、旭硝子社製、商品名)等が挙げられる。
防霧剤を含有させる場合は、前記塩素含有樹脂100重量部に対して、通常1.0重量部以下、好ましくは0.01〜0.7重量部の範囲である。
【0037】
また紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸系等の化合物が挙げられる。これらの紫外線吸収剤は単独又は2種以上を組み合わせて使用できるが、特にベンゾフェノン系化合物及び/又はベンゾトリアゾール系化合物の使用が好ましい。
前記ベンゾトリアゾール系化合物としては、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−アミル−5′−イソブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−イソブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−イソブチル−5′−プロピルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−5′−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【0038】
前記ベンゾフェノン系化合物としては、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン等が挙げられる。
前記サリチル酸系化合物としては、フェニルサリチレート、パラオクチルフェニルサリチレート等が挙げられる。
紫外線吸収剤を含有させる場合は、前記塩素含有樹脂100重量部に対して通常3.0重量部以下、好ましくは0.05〜1.0重量部の範囲である。
【0039】
またヒンダードアミン系光安定剤としては、例えばビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス−(1,2,2,6,6,−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン縮合物、ポリ{[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]}、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル−トリデシル−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノール、および3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10テトラスピロ[5,5]ウンデカンとブタンテトラカルボン酸とのエステル等が挙げられる。
ヒンダードアミン系光安定化剤を含有させる場合は、前記塩素含有樹脂100重量部に対して、通常0.01〜2.0重量部、好ましくは0.03〜1.0重量部の範囲である。
【0040】
塩素含有樹脂には、更に、酸化防止剤、帯電防止剤、ふきだし抑制剤、加工時の着色防止剤、着色剤及びこれらの混合物等からなる群より選択される1種又は2種以上の他の添加剤を必要に応じて含有させることができる。
【0041】
前記塩素含有樹脂に、本発明の有機リン酸エステル(1)、有機亜リン酸エステル(3)(4)、及び有機リン酸金属塩(5)(6)に、必要に応じて使用する各種添加剤等を含有させるに当っては、これらをそれぞれ必要量秤量し、リボンブレンダー、バンバリーミキサー、スーパーミキサーその他公知の配合機、混合機等を使用でき、これらを仕込み混練することにより、本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを製造し得る。
【0042】
本発明の組成物を用いて、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを製造するに当っては、公知の方法で行うことができ、例えば、フィルムにする場合にはカレンダー法、押出成形法等により成形することができる。
フィルムとする場合の厚さは、特に限定されないが、薄すぎると機械的強度が不十分となり、逆に厚すぎるとフィルム化作業が煩雑化するので、通常0.03〜5.0mm、好ましくは0.05〜3.0mmの範囲が適当である。
【0043】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1〜3、比較例1〜5
表1に示す配合からなる塩化ビニル系樹脂組成物をスーパーミキサーで10分混合した後、175℃のテストロールで混練後、0.1mmの農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに成形し、下記方法にて促進耐候性、耐熱性、プレートアウト、ふきだし性、溶着性について評価した。結果を表1に示す。
【0044】
[試験方法]
(1)促進耐候性
得られたフィルムを促進耐候性試験機(ダイプラウインテス社製、商品名「ダイプラ・メタルウエザー」)に供し100時間後のフィルム外観の劣化変化を目視にて評価した。
◎ … 褐変・変色が認められない
○ … 褐変・変色がわずかに認められる
△ … 褐変・変色が認められる
× … 褐変・変色が多く認められる
××… 全面に褐変・変色が認められる
【0045】
(2)耐熱性
得られたフィルムを、190℃のギヤオーブンに入れて着色(30分)と分解性(60分)の変化を観察した。
◎ … 変色・分解が認められない
○ … 変色・分解がわずかに認められる
△ … 変色・分解が一部認められる
× … 変色・分解がやや多く認められる
××… 変色・分解が多く認められる
【0046】
(3)プレートアウト
得られたフィルム80gを、190℃のテストロールで混練し、プレートアウトの発生量をみた。
◎ … 認められない
○ … わずかに認められる
△ … 認められる
× … 多く認められる
××… 著しく多く認められる
【0047】
(4)ふきだし性
得られたフィルムを、60℃で湿度80%の条件下で、3ケ月後の変化を観察した。
◎ … 認められない
○ … わずかに認められる
△ … 認められる
× … 多く認められる
××… 著しく多く認められる
【0048】
(5)溶着性
得られたフィルムを、40℃で湿度80%の条件下2ケ月後高周波ミシンで溶着後、剥離強度を観察した。尚、溶着フイルム長さ50cmでの観察。
◎ … 全面溶着している
○ … わずかに剥離する
△ … 1/2剥離している
× … 2/3剥離している
××… 全面剥離している
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】
特定の有機リン酸エステルを使用し、ノニルフェノール骨格を含有しない有機亜リン酸エステルを使用し、及び、有機リン酸金属塩を併用し各成分の配合割合を限定することにより、展張時の耐候性、フィルムの透明性、且つ加工時の耐熱性、プレートアウト等の緒性能に優れる、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを提供するもので、利用価値は極めて有用である。
Claims (4)
- (b)下記式(3)に示す有機亜リン酸エステルB重量部、(c)下記式(4)に示す有機亜リン酸エステルC重量部、(d)下記式(5)又は(6)式に示す有機リン酸金属塩D重量部含有する農業用塩化ビニル系樹脂フィルムであって、B重量部に対するC重量部の比(B/C)が2.0以上7.0以下、B重量部に対するD重量部の比(B/D)が2.0以上5.0以下の範囲に配合してなる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
- さらに、可塑剤、滑剤、エポキシ樹脂、安定化剤、界面活性剤、防曇剤、防霧剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定化剤、充填剤、酸化防止剤、帯電防止剤、ふきだし抑制剤、加工時の着色防止剤、着色剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を含有することを特徴とする請求項1、2、3記載の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
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Cited By (1)
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2002
- 2002-11-06 JP JP2002358743A patent/JP2004154116A/ja active Pending
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JP7341958B2 (ja) | 2020-08-05 | 2023-09-11 | デンカ株式会社 | テープ及びエアコン配管 |
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