JP2004152721A - ランプ駆動装置及びランプ駆動用制御ユニット - Google Patents
ランプ駆動装置及びランプ駆動用制御ユニット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004152721A JP2004152721A JP2002319393A JP2002319393A JP2004152721A JP 2004152721 A JP2004152721 A JP 2004152721A JP 2002319393 A JP2002319393 A JP 2002319393A JP 2002319393 A JP2002319393 A JP 2002319393A JP 2004152721 A JP2004152721 A JP 2004152721A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- battery
- lamp
- driving device
- switch means
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
Images
Landscapes
- Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】低コストで、ランプに印加される電圧の変動を抑えて、ランプの光量が変化したり、ランプが過電圧により破損したりするのを防ぐことができるランプ駆動装置を得る。
【解決手段】バッテリ1とランプ3との間に直列に電流制限素子7を接続し、電流制限素子に対して並列にスイッチ手段8を接続する。バッテリ1の両端の電圧が設定電圧を超えているときにスイッチ手段8をオフ状態に保持し、バッテリ1の両端の電圧が設定電圧以下になったときにスイッチ手段8をオン状態にするようにバッテリ1の両端の電圧に応じてスイッチ手段8を制御するスイッチ制御回路9を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】バッテリ1とランプ3との間に直列に電流制限素子7を接続し、電流制限素子に対して並列にスイッチ手段8を接続する。バッテリ1の両端の電圧が設定電圧を超えているときにスイッチ手段8をオフ状態に保持し、バッテリ1の両端の電圧が設定電圧以下になったときにスイッチ手段8をオン状態にするようにバッテリ1の両端の電圧に応じてスイッチ手段8を制御するスイッチ制御回路9を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッテリを電源としてランプを駆動するランプ駆動装置及びこのランプ駆動装置に外付けして用いるランプ駆動用制御ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関により駆動される車両等において、バッテリを電源としてランプを駆動する場合には、ランプ駆動装置が図3に示すように構成される(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図3において、1は負極が接地されたバッテリで、該バッテリ1の両端にスイッチ2を通してランプ3が接続されている。また、4は内燃機関により駆動される磁石発電機などを電源としてバッテリ1を充電するバッテリ充電装置である。5はランプ3以外の適宜の負荷で、該負荷5はスイッチ6を通してバッテリ1の両端に接続されている。
【0004】
図3に示したランプ駆動装置において、スイッチ6が開かれていて、負荷5がバッテリ1から切り離されているときには、バッテリ1の出力はもっぱらランプ3に供給され、ランプ3は正常に点灯する。
【0005】
このようにランプ3を点灯している状態で、スイッチ6が閉じられて負荷5が投入されると、バッテリ1から負荷5にも駆動電流が供給されるようになる。このとき、ランプ3及び負荷5に流れる負荷電流がバッテリ充電装置4が出力し得る電流を超えていると、バッテリ1の両端の電圧が低下し、これが検出されると磁石発電機のフイールド電流を一挙に増大し、バッテリ1の端子電圧を直ちに高め、ランプ3の光量の低下を防止する。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−90533号(図1,図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のランプ駆動装置では、バッテリ充電装置4の構成が複雑化し、コスト高になる問題点があった。
【0008】
本発明の目的は、低コストで、ランプに印加される電圧の変動を抑えて、ランプの光量が大きく変化するのを防ぐことができるランプ駆動装置及びランプ駆動用制御ユニットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、負荷が接続されることがあるバッテリを電源としてランプを駆動するランプ駆動装置を対象とする。
【0010】
本発明に係るランプ駆動装置は、
バッテリとランプとの間に挿入されてランプに対して直列に接続された電流制限素子と、
電流制限素子に対して並列に接続されたスイッチ手段と、
バッテリの両端の電圧が設定電圧を超えているときにスイッチ手段をオフ状態に保持し、バッテリの両端の電圧が設定電圧以下になったときにスイッチ手段をオン状態にするようにバッテリの両端の電圧に応じてスイッチ手段を制御するスイッチ制御回路と、
を具備して構成されている。
【0011】
このようなランプ駆動装置によれば、バッテリに負荷が接続されていないときには電流制限素子による電圧降下分だけバッテリ電圧よりも低い電圧がランプに印加され、バッテリに負荷が接続されたときにはバッテリの電圧がそのままランプに印加される。したがって、設定電圧を適当に設定しておくことにより、バッテリに負荷が接続されていないとき及びバッテリに負荷が接続されたときにそれぞれランプに印加される電圧をほぼ同じにすることができ、負荷の投入の前後におけるランプの光量の変化を少なくすることができる。
【0012】
このようなランプ駆動装置によれば、装置の構成が従来より簡単になり、低コストで、ランプに印加される電圧の変動を抑えて、ランプの光量が大きく変化するのを防ぐことができる。
【0013】
上記設定電圧は、バッテリに負荷が接続されたときの該バッテリの両端の電圧にほぼ等しく設定するのが好ましい。またこの場合、負荷がバッテリから切り離されているときにバッテリから電流制限素子を通してランプの両端に印加される電圧が、設定電圧にほぼ等しくなるように電流制限素子のインピーダンス値を設定するのが好ましい。このように設定しておくと、バッテリに負荷が接続されたときにスイッチ手段をオン状態にして電流制限素子を短絡することができるため、負荷の投入の前後でランプに印加される電圧が大きく変動するのを防ぐことができる。
【0014】
また、スイッチ制御回路は、バッテリの両端の電圧を検出する電圧検出回路と、バッテリの両端の電圧を設定電圧と比較してバッテリの両端の電圧が設定電圧以下のときにスイッチ手段に駆動信号を与えて該スイッチ手段をオン状態にし、バッテリの両端の電圧が設定電圧を超えているときに駆動信号の出力を停止してスイッチ手段をオフ状態にする電圧比較器により構成することができる。
【0015】
また本発明の好ましい態様では、電流制限素子とスイッチ手段とスイッチ制御回路とがユニット化されてランプ駆動用制御ユニットが構成され、該ランプ駆動制御ユニットがバッテリと該バッテリにより駆動されるランプとを備えた装置に外付けし得るようになっている。このようにランプ駆動用制御ユニットを構成しておくと、該ユニットをランプ駆動制御ユニットに接続するだけで本発明を実施できるため、既設のランプ駆動装置にも本発明を容易に適用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るランプ駆動装置の実施の形態の第1例を図1を参照して詳細に説明する。なお、前述した図3と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0017】
本例のランプ駆動装置では、バッテリ4とランプ3との間に挿入されてランプ3に対して直列に接続された電流制限素子7と、この電流制限素子7に対して並列に接続されたスイッチ手段8と、バッテリ4の両端の電圧が設定電圧を超えているときにスイッチ手段8をオフ状態に保持し、バッテリ4の両端の電圧が設定電圧以下になったときにスイッチ手段8をオン状態にするようにバッテリ4の両端の電圧に応じてスイッチ手段8を制御するスイッチ制御回路9とを備えている。電流制限素子7は、抵抗R4 で構成されている。スイッチ手段8は、トランジスタTRとそのベースに接続された抵抗R5 とで構成されている。
【0018】
設定電圧は、バッテリ1に負荷5がスイッチ6で接続されたときのバッテリ1の両端の電圧にほぼ等しく設定されている。また、スイッチ6が開かれていて負荷5がバッテリ1から切り離されているときに、バッテリ1から電流制限素子7を通してランプ3の両端に印加される電圧が、設定電圧にほぼ等しくなるように電流制限素子7のインピーダンス値が設定されている。
【0019】
スイッチ制御回路7は、バッテリ1の両端の電圧を検出する電圧検出回路10と、バッテリ1の両端の電圧をツェナーダイオードZDのツェナー電圧に対応する設定電圧と比較してバッテリ1の両端の電圧が該設定電圧以下のときにスイッチ手段8に駆動信号を与えて該スイッチ手段8をオン状態にし、バッテリ1の両端の電圧がツェナーダイオードZDのツェナー電圧に対応する設定電圧を超えているときに駆動信号の出力を停止してスイッチ手段8をオフ状態にする電圧比較器11からなっている。電圧検出回路10は、抵抗R1 と抵抗R2 の直列回路により構成され、この抵抗R1 と抵抗R2 の直列回路はバッテリ1の両端に並列接続されている。ツェナーダイオードZDには、抵抗R3 が直列接続され、このツェナーダイオードZDと抵抗R3 の直列回路はバッテリ1の両端に並列接続されている。ツェナーダイオードZDと抵抗R3 の接続点は電圧比較器11の非反転入力端子(+入力端子)に接続され、抵抗R1 と抵抗R2 の接続点は電圧比較器11の反転入力端子(−入力端子)に接続されている。
【0020】
本例では、電流制限素子7とスイッチ手段8とスイッチ制御回路9とがユニット化されてランプ駆動用制御ユニット12として構成されている。このランプ駆動制御ユニット12が、バッテリ1と該バッテリ1により駆動されるランプ3とを備えたランプ駆動装置に、接続端子13,13bで外付けされている。
【0021】
このようなランプ駆動装置の動作について説明する。まず、スイッチ6が開かれている状態について説明する。バッテリ1の両端の電圧が抵抗R1 とR2 からなる分圧回路からなる電圧検出回路10により検出されて比較器11の反転入力端子(−入力端子)に入力されている。バッテリ1の端子電圧が設定電圧を超えているときにはツェナーダイオードZDがオン状態にあるため、比較器11の非反転入力端子(+入力端子)の電位が反転入力端子(−入力端子)の電位よりも高くなっている。このとき比較器11の出力端子の電位は接地電位よりも高くなっているため、トランジスタTRにはベース電流が流れず、トランジスタTRはオフ状態にある。このときランプ3に抵抗R4 が接続された状態にあるため、ランプ3の両端の電圧はバッテリ1の定格電圧よりも低い値に制限される。このときのランプ3の両端の電圧が負荷5を接続したときのバッテリ1の両端の電圧に等しくなるように抵抗R4 の抵抗値を調整しておく。
【0022】
次に、スイッチ6が閉じられて負荷5が投入され、バッテリ1の両端の電圧が設定電圧以下になると、ツェナーダイオードZDがオフ状態になるため、比較器11の反転入力端子の電圧が非反転入力端子の電圧よりも高くなる。このとき比較器11の出力端子の電位が接地電位まで低下するため、トランジスタTRにベース電流が流れ、トランジスタTRがオン状態になる。これにより抵抗R4 がオン状態のトランジスタTRにより短絡されるため、ランプ3の両端にはバッテリ1の両端の電圧(設定電圧に等しい)がそのまま印加される。
【0023】
このようなランプ駆動装置では、バッテリ1に負荷5が接続されていないときには電流制限素子7による電圧降下分だけバッテリ電圧よりも低い電圧がランプ3に印加され、バッテリ1に負荷5が接続されたときにはバッテリ1の電圧がそのままランプ3に印加される。したがって、設定電圧を適当に設定しておくことにより、バッテリ1に負荷5が接続されていないとき及びバッテリ1に負荷5が接続されたときにそれぞれランプ3に印加される電圧をほぼ同じにすることができ、負荷5の投入の前後におけるランプ3の光量の変化を少なくすることができる。また、負荷5が切り離されたときに、ランプ3に過大な電圧が印加されて該ランプ3が破損するのを防止することができる。
【0024】
このようなランプ駆動装置によれば、装置の構成が従来より簡単になり、低コストで、ランプ3に印加される電圧の変動を抑えて、ランプ3の光量が大きく変化するのを防ぐことができる。
【0025】
図2は本発明に係るランプ駆動装置の実施の形態の第2例の要部回路図を示したものである。図1と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0026】
本例のランプ駆動装置では、電圧検出回路10の抵抗R1 とR2 の接続点が比較器11の非反転入力端子(+入力端子)に接続されている。ツェナーダイオードZDと抵抗R3 とはツェナーダイオードZDを接地側にして直列接続され、この抵抗R3 とツェナーダイオードZDの接続点は電圧比較器11の反転入力端子(−入力端子)に接続されている。その他の構成は、図1と同様になっている。
【0027】
このようなランプ駆動装置では、スイッチ6が開かれていて、バッテリ1の端子電圧が設定電圧を超えているときにはツェナーダイオードZDがオン状態にあり、一定の電位が比較器11の反転入力端子(−入力端子)に与えられている。この状態では、比較器11の非反転入力端子(+入力端子)の電位の方が反転入力端子(−入力端子)の電位よりも高くなっている。このためトランジスタTRはオフ状態にある。
【0028】
次に、スイッチ6が閉じられて負荷5が投入され、バッテリ1の両端の電圧が設定電圧以下になると、ツェナーダイオードZDがオフ状態になるため、比較器11の反転入力端子の電圧が非反転入力端子の電圧よりも高くなる。このとき比較器11の出力端子の電位が接地電位まで低下するため、トランジスタTRにベース電流が流れ、トランジスタTRがオン状態になる。これにより抵抗R4 がオン状態のトランジスタTRにより短絡されるため、ランプ3の両端にはバッテリ1の両端の電圧(設定電圧に等しい)がそのまま印加される。
【0029】
このような構成でも、第1例と同様の効果を得ることができる。
【0030】
上記例では、電流制限素子7として抵抗R4 を用いたが、複数のダイオードの直列接続回路により電流制限素子7を構成してもよい。
【0031】
また上記例では、スイッチ手段8としてトランジスタTRを用いたが、例えばMOSFETやリレー等を用いることもできる。
【0032】
【発明の効果】
本発明に係るランプ駆動装置では、バッテリに負荷が接続されていないときにランプに印加される電圧と、バッテリに負荷が接続されているときにランプに印加される電圧とをほぼ等しくすることができるため、負荷の接続の有無によるランプの光量の変動を抑えることができる。このようなランプ駆動装置によれば、装置の構成が従来より簡単になり、低コストで、ランプに印加される電圧の変動を抑えて、ランプの光量が大きく変化するのを防ぐことができる。
【0033】
また本発明において、電流制限素子とスイッチ手段とスイッチ制御回路とをユニット化した場合には、ランプ駆動装置に外付けすることにより、本発明を実施できるため既存のランプ駆動装置にも本発明を容易に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係るランプ駆動装置の実施の形態の第1例を示す回路図である。
【図2】
本発明に係るランプ駆動装置の実施の形態の第2例の要部構成を示す回路図で
ある。
【図3】
従来のランプ駆動装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 バッテリ
2 スイッチ
3 ランプ
4 バッテリ充電装置
5 負荷
6 スイッチ
7 電流制限素子
8 スイッチ手段
9 スイッチ制御回路
10 電圧検出回路
11 電圧比較器
12 ランプ駆動制御ユニット
13,13b 接続端子
TR トランジスタ
R1 〜R5 抵抗
ZD ツェナーダイオード
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッテリを電源としてランプを駆動するランプ駆動装置及びこのランプ駆動装置に外付けして用いるランプ駆動用制御ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関により駆動される車両等において、バッテリを電源としてランプを駆動する場合には、ランプ駆動装置が図3に示すように構成される(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図3において、1は負極が接地されたバッテリで、該バッテリ1の両端にスイッチ2を通してランプ3が接続されている。また、4は内燃機関により駆動される磁石発電機などを電源としてバッテリ1を充電するバッテリ充電装置である。5はランプ3以外の適宜の負荷で、該負荷5はスイッチ6を通してバッテリ1の両端に接続されている。
【0004】
図3に示したランプ駆動装置において、スイッチ6が開かれていて、負荷5がバッテリ1から切り離されているときには、バッテリ1の出力はもっぱらランプ3に供給され、ランプ3は正常に点灯する。
【0005】
このようにランプ3を点灯している状態で、スイッチ6が閉じられて負荷5が投入されると、バッテリ1から負荷5にも駆動電流が供給されるようになる。このとき、ランプ3及び負荷5に流れる負荷電流がバッテリ充電装置4が出力し得る電流を超えていると、バッテリ1の両端の電圧が低下し、これが検出されると磁石発電機のフイールド電流を一挙に増大し、バッテリ1の端子電圧を直ちに高め、ランプ3の光量の低下を防止する。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−90533号(図1,図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のランプ駆動装置では、バッテリ充電装置4の構成が複雑化し、コスト高になる問題点があった。
【0008】
本発明の目的は、低コストで、ランプに印加される電圧の変動を抑えて、ランプの光量が大きく変化するのを防ぐことができるランプ駆動装置及びランプ駆動用制御ユニットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、負荷が接続されることがあるバッテリを電源としてランプを駆動するランプ駆動装置を対象とする。
【0010】
本発明に係るランプ駆動装置は、
バッテリとランプとの間に挿入されてランプに対して直列に接続された電流制限素子と、
電流制限素子に対して並列に接続されたスイッチ手段と、
バッテリの両端の電圧が設定電圧を超えているときにスイッチ手段をオフ状態に保持し、バッテリの両端の電圧が設定電圧以下になったときにスイッチ手段をオン状態にするようにバッテリの両端の電圧に応じてスイッチ手段を制御するスイッチ制御回路と、
を具備して構成されている。
【0011】
このようなランプ駆動装置によれば、バッテリに負荷が接続されていないときには電流制限素子による電圧降下分だけバッテリ電圧よりも低い電圧がランプに印加され、バッテリに負荷が接続されたときにはバッテリの電圧がそのままランプに印加される。したがって、設定電圧を適当に設定しておくことにより、バッテリに負荷が接続されていないとき及びバッテリに負荷が接続されたときにそれぞれランプに印加される電圧をほぼ同じにすることができ、負荷の投入の前後におけるランプの光量の変化を少なくすることができる。
【0012】
このようなランプ駆動装置によれば、装置の構成が従来より簡単になり、低コストで、ランプに印加される電圧の変動を抑えて、ランプの光量が大きく変化するのを防ぐことができる。
【0013】
上記設定電圧は、バッテリに負荷が接続されたときの該バッテリの両端の電圧にほぼ等しく設定するのが好ましい。またこの場合、負荷がバッテリから切り離されているときにバッテリから電流制限素子を通してランプの両端に印加される電圧が、設定電圧にほぼ等しくなるように電流制限素子のインピーダンス値を設定するのが好ましい。このように設定しておくと、バッテリに負荷が接続されたときにスイッチ手段をオン状態にして電流制限素子を短絡することができるため、負荷の投入の前後でランプに印加される電圧が大きく変動するのを防ぐことができる。
【0014】
また、スイッチ制御回路は、バッテリの両端の電圧を検出する電圧検出回路と、バッテリの両端の電圧を設定電圧と比較してバッテリの両端の電圧が設定電圧以下のときにスイッチ手段に駆動信号を与えて該スイッチ手段をオン状態にし、バッテリの両端の電圧が設定電圧を超えているときに駆動信号の出力を停止してスイッチ手段をオフ状態にする電圧比較器により構成することができる。
【0015】
また本発明の好ましい態様では、電流制限素子とスイッチ手段とスイッチ制御回路とがユニット化されてランプ駆動用制御ユニットが構成され、該ランプ駆動制御ユニットがバッテリと該バッテリにより駆動されるランプとを備えた装置に外付けし得るようになっている。このようにランプ駆動用制御ユニットを構成しておくと、該ユニットをランプ駆動制御ユニットに接続するだけで本発明を実施できるため、既設のランプ駆動装置にも本発明を容易に適用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るランプ駆動装置の実施の形態の第1例を図1を参照して詳細に説明する。なお、前述した図3と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0017】
本例のランプ駆動装置では、バッテリ4とランプ3との間に挿入されてランプ3に対して直列に接続された電流制限素子7と、この電流制限素子7に対して並列に接続されたスイッチ手段8と、バッテリ4の両端の電圧が設定電圧を超えているときにスイッチ手段8をオフ状態に保持し、バッテリ4の両端の電圧が設定電圧以下になったときにスイッチ手段8をオン状態にするようにバッテリ4の両端の電圧に応じてスイッチ手段8を制御するスイッチ制御回路9とを備えている。電流制限素子7は、抵抗R4 で構成されている。スイッチ手段8は、トランジスタTRとそのベースに接続された抵抗R5 とで構成されている。
【0018】
設定電圧は、バッテリ1に負荷5がスイッチ6で接続されたときのバッテリ1の両端の電圧にほぼ等しく設定されている。また、スイッチ6が開かれていて負荷5がバッテリ1から切り離されているときに、バッテリ1から電流制限素子7を通してランプ3の両端に印加される電圧が、設定電圧にほぼ等しくなるように電流制限素子7のインピーダンス値が設定されている。
【0019】
スイッチ制御回路7は、バッテリ1の両端の電圧を検出する電圧検出回路10と、バッテリ1の両端の電圧をツェナーダイオードZDのツェナー電圧に対応する設定電圧と比較してバッテリ1の両端の電圧が該設定電圧以下のときにスイッチ手段8に駆動信号を与えて該スイッチ手段8をオン状態にし、バッテリ1の両端の電圧がツェナーダイオードZDのツェナー電圧に対応する設定電圧を超えているときに駆動信号の出力を停止してスイッチ手段8をオフ状態にする電圧比較器11からなっている。電圧検出回路10は、抵抗R1 と抵抗R2 の直列回路により構成され、この抵抗R1 と抵抗R2 の直列回路はバッテリ1の両端に並列接続されている。ツェナーダイオードZDには、抵抗R3 が直列接続され、このツェナーダイオードZDと抵抗R3 の直列回路はバッテリ1の両端に並列接続されている。ツェナーダイオードZDと抵抗R3 の接続点は電圧比較器11の非反転入力端子(+入力端子)に接続され、抵抗R1 と抵抗R2 の接続点は電圧比較器11の反転入力端子(−入力端子)に接続されている。
【0020】
本例では、電流制限素子7とスイッチ手段8とスイッチ制御回路9とがユニット化されてランプ駆動用制御ユニット12として構成されている。このランプ駆動制御ユニット12が、バッテリ1と該バッテリ1により駆動されるランプ3とを備えたランプ駆動装置に、接続端子13,13bで外付けされている。
【0021】
このようなランプ駆動装置の動作について説明する。まず、スイッチ6が開かれている状態について説明する。バッテリ1の両端の電圧が抵抗R1 とR2 からなる分圧回路からなる電圧検出回路10により検出されて比較器11の反転入力端子(−入力端子)に入力されている。バッテリ1の端子電圧が設定電圧を超えているときにはツェナーダイオードZDがオン状態にあるため、比較器11の非反転入力端子(+入力端子)の電位が反転入力端子(−入力端子)の電位よりも高くなっている。このとき比較器11の出力端子の電位は接地電位よりも高くなっているため、トランジスタTRにはベース電流が流れず、トランジスタTRはオフ状態にある。このときランプ3に抵抗R4 が接続された状態にあるため、ランプ3の両端の電圧はバッテリ1の定格電圧よりも低い値に制限される。このときのランプ3の両端の電圧が負荷5を接続したときのバッテリ1の両端の電圧に等しくなるように抵抗R4 の抵抗値を調整しておく。
【0022】
次に、スイッチ6が閉じられて負荷5が投入され、バッテリ1の両端の電圧が設定電圧以下になると、ツェナーダイオードZDがオフ状態になるため、比較器11の反転入力端子の電圧が非反転入力端子の電圧よりも高くなる。このとき比較器11の出力端子の電位が接地電位まで低下するため、トランジスタTRにベース電流が流れ、トランジスタTRがオン状態になる。これにより抵抗R4 がオン状態のトランジスタTRにより短絡されるため、ランプ3の両端にはバッテリ1の両端の電圧(設定電圧に等しい)がそのまま印加される。
【0023】
このようなランプ駆動装置では、バッテリ1に負荷5が接続されていないときには電流制限素子7による電圧降下分だけバッテリ電圧よりも低い電圧がランプ3に印加され、バッテリ1に負荷5が接続されたときにはバッテリ1の電圧がそのままランプ3に印加される。したがって、設定電圧を適当に設定しておくことにより、バッテリ1に負荷5が接続されていないとき及びバッテリ1に負荷5が接続されたときにそれぞれランプ3に印加される電圧をほぼ同じにすることができ、負荷5の投入の前後におけるランプ3の光量の変化を少なくすることができる。また、負荷5が切り離されたときに、ランプ3に過大な電圧が印加されて該ランプ3が破損するのを防止することができる。
【0024】
このようなランプ駆動装置によれば、装置の構成が従来より簡単になり、低コストで、ランプ3に印加される電圧の変動を抑えて、ランプ3の光量が大きく変化するのを防ぐことができる。
【0025】
図2は本発明に係るランプ駆動装置の実施の形態の第2例の要部回路図を示したものである。図1と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0026】
本例のランプ駆動装置では、電圧検出回路10の抵抗R1 とR2 の接続点が比較器11の非反転入力端子(+入力端子)に接続されている。ツェナーダイオードZDと抵抗R3 とはツェナーダイオードZDを接地側にして直列接続され、この抵抗R3 とツェナーダイオードZDの接続点は電圧比較器11の反転入力端子(−入力端子)に接続されている。その他の構成は、図1と同様になっている。
【0027】
このようなランプ駆動装置では、スイッチ6が開かれていて、バッテリ1の端子電圧が設定電圧を超えているときにはツェナーダイオードZDがオン状態にあり、一定の電位が比較器11の反転入力端子(−入力端子)に与えられている。この状態では、比較器11の非反転入力端子(+入力端子)の電位の方が反転入力端子(−入力端子)の電位よりも高くなっている。このためトランジスタTRはオフ状態にある。
【0028】
次に、スイッチ6が閉じられて負荷5が投入され、バッテリ1の両端の電圧が設定電圧以下になると、ツェナーダイオードZDがオフ状態になるため、比較器11の反転入力端子の電圧が非反転入力端子の電圧よりも高くなる。このとき比較器11の出力端子の電位が接地電位まで低下するため、トランジスタTRにベース電流が流れ、トランジスタTRがオン状態になる。これにより抵抗R4 がオン状態のトランジスタTRにより短絡されるため、ランプ3の両端にはバッテリ1の両端の電圧(設定電圧に等しい)がそのまま印加される。
【0029】
このような構成でも、第1例と同様の効果を得ることができる。
【0030】
上記例では、電流制限素子7として抵抗R4 を用いたが、複数のダイオードの直列接続回路により電流制限素子7を構成してもよい。
【0031】
また上記例では、スイッチ手段8としてトランジスタTRを用いたが、例えばMOSFETやリレー等を用いることもできる。
【0032】
【発明の効果】
本発明に係るランプ駆動装置では、バッテリに負荷が接続されていないときにランプに印加される電圧と、バッテリに負荷が接続されているときにランプに印加される電圧とをほぼ等しくすることができるため、負荷の接続の有無によるランプの光量の変動を抑えることができる。このようなランプ駆動装置によれば、装置の構成が従来より簡単になり、低コストで、ランプに印加される電圧の変動を抑えて、ランプの光量が大きく変化するのを防ぐことができる。
【0033】
また本発明において、電流制限素子とスイッチ手段とスイッチ制御回路とをユニット化した場合には、ランプ駆動装置に外付けすることにより、本発明を実施できるため既存のランプ駆動装置にも本発明を容易に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係るランプ駆動装置の実施の形態の第1例を示す回路図である。
【図2】
本発明に係るランプ駆動装置の実施の形態の第2例の要部構成を示す回路図で
ある。
【図3】
従来のランプ駆動装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 バッテリ
2 スイッチ
3 ランプ
4 バッテリ充電装置
5 負荷
6 スイッチ
7 電流制限素子
8 スイッチ手段
9 スイッチ制御回路
10 電圧検出回路
11 電圧比較器
12 ランプ駆動制御ユニット
13,13b 接続端子
TR トランジスタ
R1 〜R5 抵抗
ZD ツェナーダイオード
Claims (5)
- 負荷が接続されることがあるバッテリを電源としてランプを駆動するランプ駆動装置において、
前記バッテリと前記ランプとの間に挿入されて前記ランプに対して直列に接続された電流制限素子と、
前記電流制限素子に対して並列に接続されたスイッチ手段と、
前記バッテリの両端の電圧が設定電圧を超えているときに前記スイッチ手段をオフ状態に保持し、前記バッテリの両端の電圧が前記設定電圧以下になったときに前記スイッチ手段をオン状態にするように前記バッテリの両端の電圧に応じて前記スイッチ手段を制御するスイッチ制御回路と、
を具備してなるランプ駆動装置。 - 前記設定電圧は、前記バッテリに前記負荷が接続されたときの前記バッテリの両端の電圧にほぼ等しく設定され、
前記負荷が前記バッテリから切り離されているときに前記バッテリから前記電流制限素子を通して前記ランプの両端に印加される電圧が、前記設定電圧にほぼ等しくなるように前記電流制限素子のインピーダンス値が設定されている請求項1に記載のランプ駆動装置。 - 前記スイッチ制御回路は、前記バッテリの両端の電圧を検出する電圧検出回路と、前記バッテリの両端の電圧を前記設定電圧と比較してバッテリの両端の電圧が前記設定電圧以下のときに前記スイッチ手段に駆動信号を与えて該スイッチ手段をオン状態にし、前記バッテリの両端の電圧が前記設定電圧を超えているときに前記駆動信号の出力を停止して前記スイッチ手段をオフ状態にする電圧比較器からなっている請求項1または2に記載のランプ駆動装置。
- 前記電流制限素子と前記スイッチ手段と前記スイッチ制御回路とがユニット化されてランプ駆動用制御ユニットが構成され、該ランプ駆動制御ユニットがバッテリと該バッテリにより駆動されるランプとを備えた装置に外付けし得るようになっている請求項1,2または3に記載のランプ駆動装置。
- 負荷が接続されることがあるバッテリを電源としてランプを駆動するランプ駆動装置に接続して用いるランプ駆動用制御ユニットにおいて、
前記バッテリと前記ランプとの間に挿入されて前記ランプに対して直列に接続される電流制限素子と、前記電流制限素子に対して並列に接続されたスイッチ手段と、前記バッテリの両端の電圧が設定電圧を超えているときに前記スイッチ手段をオフ状態に保持し、前記バッテリの両端の電圧が前記設定電圧以下になったときに前記スイッチ手段をオン状態にするように前記バッテリの両端の電圧に応じて前記スイッチ手段を制御するスイッチ制御回路とを具備してなるランプ駆動用制御ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002319393A JP2004152721A (ja) | 2002-11-01 | 2002-11-01 | ランプ駆動装置及びランプ駆動用制御ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002319393A JP2004152721A (ja) | 2002-11-01 | 2002-11-01 | ランプ駆動装置及びランプ駆動用制御ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004152721A true JP2004152721A (ja) | 2004-05-27 |
Family
ID=32462255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002319393A Pending JP2004152721A (ja) | 2002-11-01 | 2002-11-01 | ランプ駆動装置及びランプ駆動用制御ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004152721A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104320888A (zh) * | 2014-11-07 | 2015-01-28 | 广西大学 | 一种定时声控灯 |
-
2002
- 2002-11-01 JP JP2002319393A patent/JP2004152721A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104320888A (zh) * | 2014-11-07 | 2015-01-28 | 广西大学 | 一种定时声控灯 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7902773B2 (en) | Light emitting device | |
US8330375B2 (en) | Vehicle lamp lighting control device | |
JP2001508638A (ja) | 三相発電機の出力電圧の制御装置 | |
JPH1051976A (ja) | 車両用発電機の制御装置及びそれを用いた車両用発電装置 | |
JP2002290223A (ja) | 負荷駆動装置 | |
CA2635502C (en) | Metal halide lamp ballast controlled by remote enable switched bias supply | |
JPS5918934B2 (ja) | 蓄電池充電装置 | |
JP3544339B2 (ja) | 車両用発電機の電圧制御装置 | |
JP2004152721A (ja) | ランプ駆動装置及びランプ駆動用制御ユニット | |
US20090267520A1 (en) | Lighting control device | |
JP7291725B2 (ja) | ランプ制御装置 | |
JPH1032940A (ja) | 車両用交流発電機の制御装置 | |
JP2000299194A (ja) | 自動点滅式街路灯 | |
JP2001095240A (ja) | 入力過電圧制限機能を備えた突入電流防止回路 | |
JP2001284091A (ja) | 放電灯点灯装置 | |
KR930007060A (ko) | 차량용 교류 발전기의 제어장치 | |
JPS5925115B2 (ja) | 半導体式機関点火装置 | |
JPH04135938A (ja) | 車載用負荷駆動装置 | |
JP4191368B2 (ja) | ヒューズチェック回路 | |
CN116998221A (zh) | Led驱动电路、led供电电路和led照明设备 | |
US9682650B2 (en) | Direction indicator system and direction indicator device for a vehicle | |
ITMI970953A1 (it) | Circuito di controllo della tensione di carica di una batteria di autoveicolo | |
JP2001069664A (ja) | 車両用電源供給制御装置 | |
JP2006033900A (ja) | 電源供給装置 | |
JPH05219757A (ja) | 放電灯点灯装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051018 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080415 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080819 |