JP2004152450A - 着脱可能な記録媒体、記録再生装置、記録再生装置の環境設定方法、および、環境設定プログラム - Google Patents

着脱可能な記録媒体、記録再生装置、記録再生装置の環境設定方法、および、環境設定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが設定した環境設定情報についても、録画したデジタル放送と共に可搬できる着脱可能な記録媒体を得る。
【解決手段】着脱可能な記録媒体には、記録媒体を利用可能な記録再生装置の使用時における環境設定を示す、記録再生装置毎の環境設定情報と、記録再生装置を起動させる起動プログラムと、環境設定情報に基づき記録再生装置を動作させるオペレーティングシステムとが記録されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着脱可能な記録媒体、この着脱可能な記録媒体を利用できる記録再生装置、この記録再生装置の使用時における環境設定を行なうための環境設定方法、および、上記環境設定のためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CS放送やBS放送等のデジタル放送信号を録画する記録媒体として、従来のビデオテープに代わり、ハードディスク(HDD)やデジタルビデオディスク(DVD)等のデジタル方式の記録媒体が用いられている。また、このデジタル方式の記録媒体(以下、単に、記録媒体と称する)を記録再生するための記録再生装置が提供されている。
【0003】
上記記録媒体では、録画データの記録情報となる録画情報を記録することができ、この記録媒体を扱うことのできる記録再生装置において、上記録画情報の閲覧が可能となっている。また、上記記録媒体には、録画情報以外の情報を記録することができる。この録画情報以外の情報を用いた一例としては、特開2002−150750号公報に開示されているように、DVD等の記録媒体に録画情報以外の情報である予約情報を記録し、この記録媒体から読み取った予約情報に基づいて、記録再生装置が自動的に記録動作を実行するものがある。また、メールや蓄積放送等の付加サービス機能を具備した記録再生装置、例えば、ep株式会社のepサービス対応機も存在する。
【0004】
これらの記録再生装置においては、デジタル放送番組の録画やデジタル放送の視聴のために、多様な環境設定が必要となる。つまり、予約を行なう際や、上記付加サービス機能を利用する際における、記録再生装置の環境設定が必要となる。
【0005】
また、デジタル放送信号には、番組データとして、電子番組ガイド(EPG)が含まれている。上記EPGは、デジタル放送信号に重畳して送られてくる文字データであって、番組のタイトル、話数、放送時間、概要等で構成されている。
このEPGを利用することにより、通常の録画に必要な手間を省くことができ、録画内容の管理も容易となる。このEPGを利用する際にも、記録再生装置の環境設定が必要となる。
【0006】
また、上記環境設定の情報(以下、環境設定情報と称する)の一例として、記録再生装置やこの記録再生装置のリモートコントローラに備えられているボタンに関し、ボタンの機能をユーザが選択決定するためのボタン設定や、録画情報を表示装置を用いて視聴する際の視聴設定等が挙げられる。
【0007】
上記記録再生装置においては、記録再生装置に内蔵されている固定ハードディスク装置や不揮発性メモリ等に、上述した環境設定の情報が保存されており、この環境設定情報は、記録再生装置ごとに設定することができるようになっている。
【0008】
また、電話回線を利用して記録再生装置をネットワークにつなぎ、メール等のユーザ認証が必要なサービスが利用できる記録再生装置においては、一つの記録再生装置でも複数人のユーザがそれぞれログインすることができ、個人用のメール送受信のサービス等を利用することも可能である。
【0009】
一方、ビデオテープやDVD等の記録媒体は、手軽に持ち運ぶことができ、これらの記録媒体を扱うことができる記録再生装置で利用するのであれば、録画した内容である録画情報の閲覧や、番組録画をすることが可能である。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−150750号公報(公開日:平成14年5月24日)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記記録再生装置自体に記憶されている、ユーザが選択決定したボタン設定や、上記視聴設定等に代表される環境設定情報は記録再生装置固有のものである。それゆえ、上記環境設定情報は装置毎に異なることになる。
【0012】
また、このような環境設定情報は、上記記録再生装置においては、ビデオテープなどの記録媒体(着脱可能な記録媒体、リムーバブル記録媒体)を介しては持ち運ぶことはできず、記録再生装置毎に自分の使いやすい環境設定で使うために、その都度、設定をやり直す必要があった。あるいは、使いづらい設定を我慢して使わなければならないという問題があった。
【0013】
図13は、これら従来の記録再生装置における処理内容を示したフローチャートである。ここでは、まず、リムーバブル記録媒体をこの媒体の駆動装置であるドライブに挿入した後、このリムーバブル記録媒体が、このドライブを有する記録再生装置に対応しているか否かが判断される(S201)。つまり、上記リムーバブル記録媒体が、記録再生装置で使用可能か否かが判断される。
【0014】
もし、対応可能であれば、記録再生装置がブートプログラム(起動プログラム)の読み出しを行なう(S202)。これにより、記録再生装置が立ち上がる。
対応可能でなければ、表示装置にエラーメッセージを表示する(S203)。ブートプログラムの読み出しを終えた後は、オペレーティングシステム(OS)の読み出しを行なう。(S204)。これにより、オペレーティングシステムが起動する。
【0015】
上記オペレーティングシステムを読み出した後は、記録再生装置に記憶された環境設定情報の読み出しを行ない、この読み出した環境設定情報で環境の設定を行なう(S205)。この後、上記の環境設定を変更するか否かが判断される(S206)。もし、環境設定の変更をする必要がなければ、記録再生装置は待機状態となる(S207)。一方、環境設定の変更をする必要がある場合には、ユーザによる環境設定の変更を行なう(S208)。つまり、新たな環境設定情報が作成される。また、S208ステップの後は、再度、S206ステップに戻ることになる。
【0016】
このように、記録再生装置毎に自分の使いやすい環境設定で使うためには、その都度、設定をやり直す必要があった。また、使いづらい設定を我慢して使わなければならなかった。
【0017】
また、一つの装置で複数人の利用が可能な、メール等の付加サービスが今後増えていくことが予想されるが、1つの装置で複数人が利用する場合、利用するユーザが、登録されたユーザ名の中から自己のユーザ名等を選択し、自己の認証をしなければならないという手間がある。また、ユーザ登録がされていない記録再生装置では利用することができないため、他の場所に設置された記録再生装置でサービスを利用しようとしても利用できない場合が多い。もし、利用できたとしても、従来ではユーザ登録等の初期設定を最初からやらなければならないという問題があった。
【0018】
本発明は上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、利用するユーザが設定した環境設定情報についても、録画番組等と共に可搬できるような着脱可能な記録媒体、この着脱可能な記録媒体を利用可能な記録再生装置、記録再生装置の環境設定方法、および、環境設定プログラムを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の着脱可能な記録媒体は、上記の課題を解決するために、デジタル放送を、録画および再生できるコンピュータ読取可能で着脱可能な記録媒体において、前記記録媒体を利用可能な記録再生装置の使用時における環境設定を示す、記録再生装置毎の環境設定情報と、前記記録再生装置を起動させる起動プログラムと、前記環境設定情報に基づき記録再生装置を動作させるオペレーティングシステムとを記録したことを特徴としている。
【0020】
上記の発明によれば、上記着脱可能な記録媒体は、記録再生装置の使用時における環境設定を示す環境設定情報を、記録再生装置毎に記録することができる。
また、上記環境設定情報は、記録再生装置のコンピュータで読み取ることができる。
【0021】
つまり、上記着脱可能な記録媒体は、使用する記録再生装置に応じて、それぞれの装置で設定され得る環境設定情報を記録することができ、さらに、これらの環境設定情報は記録再生装置により読み取ることができる。
【0022】
ここで、予め、ユーザが、各記録再生装置の環境設定をユーザ好みの設定に変更し、これらを環境設定情報として着脱可能な記録媒体に記録することにより、着脱可能な記録媒体には、各記録再生装置に対応したユーザ好みの環境設定情報が記録されることになる。
【0023】
また、上記着脱可能な記録媒体は、起動プログラムにより前記記録再生装置を起動させ、オペレーティングシステムにより、前記環境設定情報に基づいた環境設定で記録再生装置を動作させることができる。
【0024】
したがって、記録再生装置で着脱可能な記録媒体を再生する際に、上記起動プログラムで記録再生装置を起動させ、オペレーティングシステムで、この記録再生装置に対応した環境設定にて記録再生装置を動作させることにより、その使用の都度、記録再生装置の初期の設定をユーザが変更するといった手間がなくなり、常に、記録再生装置毎にユーザ好みの環境設定で記録再生装置を利用することが可能となる。それゆえ、ユーザが設定した環境設定情報についても録画したデジタル放送と共に可搬できるようになり、記録再生装置を快適に利用することができる。
【0025】
また、本発明の着脱可能な記録媒体は、上記の着脱可能な記録媒体において、前記環境設定情報は、前記記録再生装置を他の記録再生装置と識別する装置固有の情報を有していることを特徴としている。
【0026】
上記の発明によれば、前記環境設定情報は、前記記録再生装置を他の記録再生装置と識別する装置固有の情報を有している。つまり、各記録再生装置を識別する装置固有の情報を有している。
【0027】
したがって、記録再生装置で着脱可能な記録媒体を再生する際に、上記装置固有の情報に基づくことにより、記録再生装置が、この記録再生装置に対応した環境設定情報を読み出すことが可能となる。
【0028】
また、本発明の着脱可能な記録媒体は、上記の着脱可能な記録媒体において、前記記録再生装置の環境設定が変更された場合、変更された環境設定に基づいた環境設定情報が記録されることを特徴としている。
【0029】
上記の発明によれば、前記記録再生装置の環境設定が変更された場合、変更された環境設定に基づいた環境設定情報が記録される。つまり、ユーザが記録再生装置の環境設定を変更した場合には、その変更した情報が着脱可能な記録媒体に、その記録再生装置の環境設定情報として記録される。
【0030】
したがって、上記記録再生装置を、再度、使用する場合においても、変更した環境設定で記録再生装置を起動することが可能となる。
【0031】
また、本発明の着脱可能な記録媒体は、上記の着脱可能な記録媒体において、前記環境設定情報は、前記着脱可能な記録媒体に記録されたデジタル放送を所定の順に再生するためのプログラム再生設定を有していることを特徴としている。
【0032】
上記の発明によれば、前記環境設定情報は、前記着脱可能な記録媒体に記録されたデジタル放送を所定の順に再生するためのプログラム再生設定を有している。なお、再生したい番組名および再生順番等は、予め、ユーザが指定しておけばよい。
【0033】
したがって、このプログラム再生設定が含まれる環境設定情報を、一旦、例えば記録再生装置の立ち上げ時に記録再生装置が読み込めば、記録再生装置の起動後において、ユーザは特別な操作を行なわなくても、自動的にユーザ好みの順番で番組の再生を行なうことが可能となる。
【0034】
また、本発明の着脱可能な記録媒体は、上記の着脱可能な記録媒体において、前記環境設定情報は、各ユーザのユーザ名とパスワードとが設定された個人環境設定を有していることを特徴としている。
【0035】
上記の発明によれば、前記環境設定情報は、各ユーザのユーザ名とパスワードとが設定された個人環境設定を有している。つまり、着脱可能な記録媒体には、各個人のユーザ名とパスワードとが記録されている。
【0036】
したがって、この着脱可能な記録媒体を用いることにより、個人認証が必要となるサービス、例えばメールの送受信のサービスを、ユーザ名等の登録がされていない記録再生装置においても、パスワードの確認を行なうだけで受けることが可能となる。
【0037】
本発明の着脱可能な記録再生装置は、上記の課題を解決するために、デジタル放送を録画できる着脱可能な記録媒体に対して、デジタル放送の録画および再生を行なう記録再生装置において、前記着脱可能な記録媒体に、前記記録再生装置の使用時における環境設定を示す環境設定情報を記録する記録部と、前記記録再生装置の起動時に、前記着脱可能な記録媒体に記録された前記環境設定情報に基づき前記記録再生装置の環境設定を行なう設定部とを有することを特徴としている。
【0038】
上記の発明によれば、記録部により、上記着脱可能な記録媒体に、記録再生装置の使用時における環境設定を示す環境設定情報が記録される。また、設定部により、上記記録再生装置の起動時に、着脱可能な記録媒体に記録された環境設定情報に基づき記録再生装置の環境設定がなされる。
【0039】
つまり、記録再生装置は、着脱可能な記録媒体に対して、その記録再生装置の環境設定を環境設定情報として記録可能であるとともに、起動時において、この着脱可能な記録媒体に記録された環境設定情報に基づき環境設定を行える。
【0040】
したがって、上記記録再生装置は、使用する着脱可能な記録媒体に環境設定情報を記録することができると共に、この記録再生装置に関し異なる環境設定情報を有する複数の着脱可能な記録媒体を使用する場合においても、それぞれの着脱可能な記録媒体に記録された環境設定情報に基づき環境設定を行うことが可能となる。
【0041】
それゆえ、記録再生装置で着脱可能な記録媒体を再生する際には、その使用の都度、記録再生装置の初期の設定をユーザが変更するといった手間がなくなり、常に、着脱可能な記録媒体毎に記録された環境設定で記録再生装置を利用することが可能となる。
【0042】
また、本発明の記録再生装置は、上記の記録再生装置において、前記記録部は、前記着脱可能な記録媒体に、起動プログラムおよびオペレーティングシステムを記録するものであり、さらに、前記記録再生装置は、前記起動プログラムに基づいて前記オペレーティングシステムを起動させる起動部を備えていることを特徴としている。
【0043】
上記の発明によれば、記録部は、前記着脱可能な記録媒体に、起動プログラムおよびオペレーティングシステムを記録する。また、起動部は、前記起動プログラムに基づいて前記オペレーティングシステムを起動させる。
【0044】
したがって、記録再生装置に、起動プログラムおよびオペレーティングシステムを記録させておく必要がなくなり、記録再生装置におけるメモリ等の記憶領域の使用量を少なくすることができる。
【0045】
また、本発明の記録再生装置は、上記の記録再生装置において、前記記録部は、前記記録再生装置を他の記録再生装置と識別する装置固有の情報を、前記着脱可能な記録媒体に環境設定情報として記録するものであり、前記設定部は、前記着脱可能な記録媒体を利用する場合には、前記装置固有の情報に基づいた環境設定を行なうことを特徴としている。
【0046】
上記の発明によれば、記録部は、前記記録再生装置を他の記録再生装置と識別する装置固有の情報を、前記着脱可能な記録媒体に環境設定情報として記録する。また、設定部は、前記着脱可能な記録媒体を利用する場合には、前記装置固有の情報に基づいた環境設定を行なう。
【0047】
したがって、記録再生装置で着脱可能な記録媒体を再生する際に、上記装置固有の情報に基づくことにより、記録再生装置が、この記録再生装置に対応した環境設定情報を基に環境設定を行なうことが可能となる。
【0048】
また、本発明の記録再生装置は、上記の記録再生装置において、前記環境設定情報は、前記着脱可能な記録媒体に記録されたデジタル放送を所定の順に再生するためのプログラム再生設定を有し、前記プログラム再生設定に基づいて、前記着脱可能な記録媒体に記録されたデジタル放送を再生することを特徴としている。
【0049】
上記の発明によれば、環境設定情報は、着脱可能な記録媒体に記録されたデジタル放送を所定の順に再生するためのプログラム再生設定を有している。そして、記録再生装置は、プログラム再生設定に基づいて、前記着脱可能な記録媒体に記録されたデジタル放送を再生する。なお、再生したい番組名および再生順番等は、予め、ユーザが指定しておけばよい。
【0050】
したがって、このプログラム再生設定が含まれる環境設定情報を、一旦、例えば記録再生装置の立ち上げ時に記録再生装置が読み込めば、記録再生装置の起動後において、ユーザは特別な操作を行なわなくても、自動的にユーザ好みの順番で番組の再生を行なうことが可能となる。
【0051】
また、本発明の記録再生装置は、上記の記録再生装置において、前記環境設定情報は、各ユーザのユーザ名とパスワードとが設定された個人環境設定を有し、前記個人環境設定に基づいて、前記記録再生装置の利用が可能となることを特徴としている。
【0052】
上記の発明によれば、環境設定情報は、各ユーザのユーザ名とパスワードとが設定された個人環境設定を有している。つまり、着脱可能な記録媒体には、各個人のユーザ名とパスワードとが記録されている。
【0053】
また、記録再生装置は、個人環境設定に基づいて、前記記録再生装置の利用が可能となるものである。
【0054】
したがって、記録再生装置にユーザ名等の登録がされていなくとも、着脱可能な記録媒体を用いることにより、個人認証が必要となるサービス、例えばメールの送受信のサービスを、パスワードの確認を行なうだけで、上記記録再生装置で受けることが可能となる。
【0055】
また、本発明の記録再生装置は、上記の記録再生装置において、内部に、デジタル放送を録画可能な他の記録媒体を、少なくとも1つ以上備え、前記環境設定情報は、前記他の記録媒体に録画されたデジタル放送を、前記着脱可能な記録媒体に複製するための予約設定を有し、前記予約設定に基づき、前記他の記録媒体に録画されたデジタル放送を複製することを特徴としている。
【0056】
上記の発明によれば、記録再生装置は、内部に、上記着脱可能な記録媒体とは異なる、デジタル放送を録画可能な他の記録媒体を、少なくとも1つ以上備えている。
【0057】
また、環境設定情報は、前記他の記録媒体に録画されたデジタル放送を前記着脱可能な記録媒体に複製するための設定情報である予約設定を有している。つまり、ユーザが着脱可能な記録媒体に複製しようとする、録画されたデジタル放送を表す設定が環境設定情報に含まれている。
【0058】
したがって、録再生装置が予約設定を読み込むことにより、その後の特段の操作を必要とせずに、着脱可能な記録媒体に複製したいとユーザが考えている録画されたデジタル放送を、前記着脱可能な記録媒体に複製することが可能となる。
【0059】
なお、上記他の記録媒体は、着脱可能な方式の記録媒体であっても、固定設置する方式の記録媒体のどちらであってもよい。
【0060】
本発明の記録再生装置の環境設定方法は、上記の課題を解決するため、デジタル放送を録画できる着脱可能な記録媒体を利用する記録再生装置に関し、該記録再生装置の使用時における環境設定を行なうための、記録再生装置の環境設定方法において、前記記録再生装置が、前記着脱可能な記録媒体に予め記録された、前記記録再生装置の使用時における環境設定を示す環境設定情報を読み取る第1のステップと、前記第1のステップで読み取った環境設定情報に基づいて記録再生装置の環境設定を行なう第2のステップとを備えていることを特徴としている。
【0061】
上記の方法によれば、まず、第1のステップにより、記録再生装置が、前記着脱可能な記録媒体に予め記録された、前記記録再生装置の使用時における環境を示す環境設定情報を読み取る。
【0062】
また、第2のステップにより、第1のステップで読み取った環境設定情報に基づいて記録再生装置の環境設定を行なう。
【0063】
したがって、上記記録再生装置に関し異なる環境設定情報が記録された複数の着脱可能な記録媒体を利用する場合においても、それぞれの着脱可能な記録媒体に記録された環境設定情報に基づき環境設定を行なえる。
【0064】
それゆえ、上記の方法を用いることにより、記録再生装置で着脱可能な記録媒体を再生する際に、その使用の都度、記録再生装置の初期の設定をユーザが変更するといった手間がなくなり、常に、着脱可能な記録媒体毎に記録された環境設定情報に基づいた環境設定を行なうことができる。
【0065】
本発明の環境設定プログラムは、上記の記録再生装置の環境設定方法をコンピュータに実行させるものである。
【0066】
したがって、一般的なコンピュータに上記環境設定プログラムをロードすることにより、コンピュータを上記記録再生装置として利用できる。
【0067】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の形態について図1から図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0068】
図2は、リムーバブルハードディスク1aを複数の映像表示装置(2・3)で用いる際の装置全体の概略構成を示した説明図である。
【0069】
映像表示装置2は、図2に示すとおり、記録再生装置2a、モニタ2b、アンテナ2c、リモートコントローラ2dを有している。また、上記記録再生装置2aには、スロット2eが設けられている。
【0070】
上記モニタ2bは、テレビ(TV)等に代表される放送や、録画内容等の表示を行なうものである。また、上記アンテナ2cは、放送を受信するためのものであり、記録再生装置2aに接続されている。さらに、上記リモートコントローラ2dは、放送している番組のチャンネル切り替え、および、それぞれに対応する記録再生装置2aのメニュー操作等、記録再生装置2aについての全般の操作を行なうためのものである。
【0071】
また、上記スロット2eは、リムーバブルハードディスク1a(着脱可能な記録媒体)を記録再生装置2aに挿入するために設けられている。
【0072】
上記リムーバブルハードディスク1aは、後述する環境設定情報を有する記録媒体である。また、記録再生装置2a本体に対して容易に取り外しが可能な、ROM(リードオンリーメモリ)領域とRAM(ランダムアクセスメモリ)領域とを有する記録媒体である。なお、本実施の形態では、リムーバブル記録媒体の一例として、上記リムーバブルハードディスク1aを用いているが、これに限定されない。
【0073】
例えば、CD−RW、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等のディスク形状のリムーバブル記録媒体や、フラッシュメモリ、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック、SDカード等のリムーバブル記録媒体においても、本実施の形態は適用可能である。
【0074】
また、上記記録再生装置2aは、固定ハードディスク等の他の記憶装置を具備した構成としてもよい。
【0075】
また、映像表示装置3は、図2に示すとおり、記録再生装置3a、モニタ3b、アンテナ3c、リモートコントローラ3dを有している。また、上記記録再生装置3aには、スロット3eが設けられている。
【0076】
上記モニタ3bはモニタ2bと同一の機能を有するものである。また、上記アンテナ3cはアンテナ2cと同一の機能を有するものである。さらに、上記リモートコントローラ3dはリモートコントローラ2dと同一の機能を有するものである。
【0077】
なお、上記モニタ3bとモニタ2bとは、同一のモニタであってもよい。また、上記アンテナ3cとアンテナ2cとは、同一のアンテナであってもよい。さらに、上記リモートコントローラ3dとリモートコントローラ2dとは、同一のアンテナであってもよい。
【0078】
また、上記記録再生装置3aは、リムーバブルハードディスク1aのデータを読み出したり、リムーバブルハードディスク1aに対してデータを書き込んだりする点については、上記記録再生装置2aと同様な機能を有するが、後述する記録再生装置固有の起動ID等の情報が相違する点で上記記録再生装置2aとは異なる。
【0079】
なお、上記の説明では説明の便宜上、映像表示装置として2つの映像表示装置(2・3)を挙げているが、これに限定されるものでなく、映像表示装置の数は限定されるものではない。
【0080】
図3は、記録再生装置2aの構成を示すブロック図である。なお、上記記録再生装置3aも記録再生装置2aと同様な構成を有している。
【0081】
上記記録再生装置2aは、図3に示すとおり、インタフェイス部21、中央処理部22、入力部23、表示部24、および、不揮発性メモリ25を備えている。
【0082】
上記インタフェイス部21は、リムーバブルハードディスク1aに対して、データの読み書きを等を行なうために設けられたものであり、上記中央処理部22と不揮発性メモリ25との間で、データの送受信を行なうものである。
【0083】
また、上記中央処理部22は、記録再生装置2a全体の動作制御等を行なう処理部であり、インタフェイス部21とのデータの送受信、入力部23からのデータの受信、および、表示部24へのデータの送信が可能となっている。そして、この中央処理部22は、主として、後述するようにリムーバブルハードディスク1aから読み取った各種工程の機能を実現するための各種プログラムを実行して、記録再生装置2a本体の環境設定を行なうものである。
【0084】
上記入力部23は、リモートコントローラ2dから送信されてくる各種操作信号を受信し、中央処理部22へデータを送信するものである。また、同時に、記録再生装置2aの例えばフロントパネル部に備えられたボタン等の入力や操作のデバイスでもある。
【0085】
上記表示部24は、中央処理部22からデータを受信し、上記モニタ2bなどに映像表示を行なうものである。また、上記不揮発性メモリ25は、補助的に用いられる補助記録媒体である。
【0086】
図4は、リムーバブルハードディスク1aの概略構成を示した説明図である。
【0087】
上記リムーバブルハードディスク1aは、図4に示すとおり、ROM領域11とRAM領域12とを有している。
【0088】
上記ROM領域11には、例えば、起動時に最初に読み込まれるブートプログラム(起動プログラム)等の起動用ソフトウェアや、カーネルから立ち上げるオペレーティングシステム等の基本ソフトウェアの起動の仕組みを記載したプログラムデータが記録してある。また、上記ROM領域11には、記録再生機能やメール機能等を利用するためのソフトウェアも記録されている。なお、上記ROM領域11は、データの読み出し専用のメモリ領域であり、データの書き換えは行なえないようになっている。
【0089】
上記RAM領域12は、TV放送等を録画した録画データ、および、環境設定情報が記録できるメモリ領域である。また、このRAM領域12では、データの読み書きの両方ができるようになっている。
【0090】
図1は、ROM領域11とRAM領域12とのそれぞれの領域に記録されているデータを示した説明図である。
【0091】
上記ROM領域11には、図1に示すとおり、オペレーティングシステム、ブートプログラム、録再装置の初期環境設定情報、メール送受信のためのプログラム等の変更されないデータが記録されている。また、上記RAM領域12には、TV放送を録画した録画データ、受信したメールデータ、ユーザの環境設定情報等の新たに加えられていく各種データが記録される。さらに、ソフトウェアのバージョン差分データ等もこのRAM領域12に記録される。
【0092】
なお、図1では、一つの録画データ、記録再生装置2aの環境設定情報A1、および、録再装置3aの環境設定情報A2が記録されており、残りの領域は空き領域であるとする。
【0093】
なお、図示していないが、上記ROM領域11には、オペレーティングシステムなどの他に各種ドライバ、例えば、入出力のためのユーザインタフェイスとしてのドライバや、リムーバブルハードディスク1a自身の読み書きのためのドライバなども記録されている。また、上記RAM領域12には、空き領域が存在する限り、録画データや環境設定情報の記録が可能である。
【0094】
上述したように、図3に示すインタフェイス部21は、リムーバブルハードディスク1aに対して、データの読み書きを行なうものであるが、このインタフェイス部21は、主として、リムーバブルハードディスク1aのROM領域11およびRAM領域12に書き込まれているプログラムまたはデータを読み取るものである。
【0095】
また、このインタフェイス部21は、環境設定が変更された場合や、初めて初期設定を行った場合に、上記RAM領域11に対して、設定した環境設定と不揮発性メモリ25に記録されている後述する記録再生装置固有の起動ID等の情報を読み書きする。
【0096】
上記表示部24は、上述したように、中央処理部22からデータを受信し、上記モニタ2bなどに映像表示を行なうものであるが、より詳しくは、テレビやディスプレイなどのモニタ2bにリムーバブルハードディスク1aのROM領域11とRAM領域12に書き込まれている各種データに基づいて、TV放送やメニュー画面等の表示を行なうものである。
【0097】
ここで、上記インタフェイス部21を含めた、リムーバブルハードディスク1aに上記環境設定情報を記録する部を記録部と称する。また、上記中央処理部22を含め、記録再生装置(2a・3a)の起動時に、リムーバブルハードディスク1aに記録された環境設定情報に基づき記録再生装置の環境設定を行なう部を設定部と称する。なお、後述する他の実施の形態においても、リムーバブルハードディスクに上記環境設定情報を記録する部を記録部と称し、記録再生装置の起動時に、リムーバブルハードディスクに記録された環境設定情報に基づき記録再生装置の環境設定を行なう部を設定部と称する。
【0098】
次に、上記RAM領域12に記録されている環境設定情報について、詳細に説明を行なう。図5は、RAM領域12に記録される環境設定情報の一例を示した説明図である。
【0099】
本実施の形態に係るリムーバブルハードディスク1aの環境設定情報には、図5に示すとおり、例えば、放送視聴設定、設置調整設定、予約設定、ボタン設定、ユーザ設定、および、起動ID(装置固有の情報)が含まれている。なお、後述するように、上記環境設定情報には、プログラム再生設定や、個人環境設定等の様々な設定を含ませることができる。
【0100】
上記放送視聴設定は、字幕表示の有無や視聴年齢制限、放送視聴中の番組のチャンネルや情報表示の有無等を設定するものである。また、上記設置調整設定は、接続しているモニタ(2b・3b)等の表示装置の画面の縦横比率の設定、表示装置のデジタル映像出力の設定、および/または、アンテナ(2c・3c)の受信強度の設定をするものである。
【0101】
上記予約設定は、番組の録画予約の設定や、番組名を指定して毎週その番組を録画する設定等をするものである。また、上記ボタン設定は、リモートコントローラ(2d・3d)のボタンに対応するチャンネルの設定等をするものである。
さらに、上記ユーザ設定は、メールなどのユーザ認証が必要なサービスのためのユーザIDやパスワード等を設定するものである。
【0102】
上記起動IDは、起動時における環境設定の対象となる記録再生装置(2a・3a)の種別判定を行なうものである。具体的には、起動IDは、記録再生装置(2a・3a)に具備されている不揮発性メモリ25に出荷時から記録されている固有の番号を記録した情報である。なお、この起動IDは、記録再生装置の機種(型番号)が変われば、通常異なるものである。
【0103】
また、リムーバブルハードディスク1aが初めて利用される記録再生装置(以下では、説明の便宜上、記録再生装置2aとする)に挿入された場合、環境設定情報をRAM領域12に記録する際に、同時に上記起動IDを認識し記録する。
そして、この起動IDを元にし、この記録再生装置2aに対応する環境設定情報をリムーバブルハードディスク1aに記録する。
【0104】
つまり、個々の記録再生装置に対して、上記起動ID情報毎に、各環境設定情報が同じリムーバブルハードディスク1aに記録される。そして、起動の際に、この起動IDを読み込むことにより、この起動IDに応じた環境設定情報が読み出され、記録再生装置毎に最適な環境設定を行なうことが可能になる。
【0105】
ただし、上記環境設定情報は、環境設定情報の一例であって、これに限定されるものではない。
【0106】
次に、本実施の形態に係る記録再生装置(2a・3a)の起動の手順について説明する。図6は、リムーバブルハードディスク1aによる記録再生装置の起動の手順を示すフローチャートである。
【0107】
ここでは、まず、リムーバブルハードディスク1aを駆動装置であるドライブに挿入した後に、このリムーバブルハードディスク1aが、このドライブを有する記録再生装置(以下では、説明の便宜上、記録再生装置2aと記載する)に対応しているか否かが判断される(S101)。つまり、上記リムーバブルハードディスク1aが、上記記録再生装置2aで使用可能か否かが記録再生装置2aにより判断される。
【0108】
もし、対応可能であれば、記録再生装置2aがブートプログラムの読み出しを行なう(S102)。これにより、記録再生装置2aが立ち上がる。対応可能でなければ、上記表示部24を介して、モニタ2bにエラーメッセージを表示する(S103)。ブートプログラムの読み出しを終えた後は、オペレーティングシステムの読み出しを行なう(S104)。これにより、オペレーティングシステムが起動する。ここで、記録再生装置2aに備えられ、上記中央処理部22を含めた、上記起動プログラムに基づいてオペレーティングシステムを起動させる部を起動部と称する。なお、後述する他の実施の形態においても、起動プログラムに基づいてオペレーティングシステムを起動させる部を起動部と称する。
【0109】
なお、本実施の形態では、上記オペレーティングシステムの情報をリムーバブルハードディスク1aから読み込んでいるが、従来の記録再生装置と同様に、記録再生装置2a自体からブートプログラムを読み出し、さらにオペレーティングシステムも読み出すことも可能である。
【0110】
上記オペレーティングシステムを読み出した後は、中央処理部22が、リムーバブルハードディスク1aのRAM領域12に起動IDが記録されているか否かを判断する(S105)。もし、起動IDが記録されている場合、つまり起動IDが有る場合には、記録再生装置2aの起動IDと一致する起動IDが、リムーバブルハードディスク1aにあるか否かが判断される(S106)。
【0111】
より詳しくは、上記不揮発性メモリ25に記録されている記録再生装置2aの起動IDと、リムーバブルハードディスク1aのRAM領域12の環境設定情報に記録されている起動IDとを比較し、その同一性を判断する。リムーバブルハードディスク1aに複数の起動IDが存在する場合には、複数の起動IDから、合致するものがあるか否かを判断する。
【0112】
上記S106において、リムーバブルハードディスク1aに同一の起動IDが存在した場合には、この起動IDに対応した環境設定情報をRAM領域12に読み込む(S108)。この後は、放送視聴が可能で操作を受け付けられる待機状態に移行する。
【0113】
一方、S105において、起動IDが記録されていない場合には、上記ROM領域11に記録されている初期環境設定情報を、記録再生装置2aの環境設定情報として読み込む(S107)。また、併せて、中央処理部22が、表示部24を介して、モニタ2bに未登録のリムーバブルハードディスク1aである旨(つまり、このリムーバブルハードディスク1aが、記録再生装置2aに対応する環境設定情報を有していない旨)を表示させる。
【0114】
また、上記S106において、リムーバブルハードディスク1a内に同一の起動IDがない場合には、他の記録再生装置では使用したことがあるが、この記録再生装置2aでは初めての使用と判断し、中央処理部22は、既存の環境設定で立ち上げるか否かについてのユーザからの指示を待つ(S109)。つまり、中央処理部22は、既にRAM領域12に記録されている他の記録再生装置の設定で起動するのか、あるいは、ROM領域11に記録されている初期環境設定情報の設定で起動するかについてのユーザからの指示を待つ。また、この際には、どちらの設定で起動するかについての選択メッセージを、表示部24を介してモニタ2bに表示させる。
【0115】
ユーザが初期環境設定の設定を選択した場合には、上記S107のステップに処理を移行する。一方、ユーザが既にRAM領域12に記録されている他の記録再生装置の設定を選択した場合には、この選択された環境設定情報を記録再生装置2aの環境設定情報として読み込む(S110)。
【0116】
上記S110のステップの後は、上記読み込まれた環境設定情報と、記録再生装置2aの起動IDとがRAM領域12に記録される(S111)。ここで、既に上記読み込まれた環境設定情報に、選択された他の記録再生装置の起動IDが存在している場合には、この起動IDを上記記録再生装置2aの起動IDに置き換える。
【0117】
また、同様に、S107の後は、上記読み込まれた初期環境設定情報と、記録再生装置2aの起動ID情報とがRAM領域12に記録される(S111)。
【0118】
上記S111の後は、放送視聴が可能で操作を受け付けられる待機状態に移行する。
【0119】
以上、図6に示した一連の処理を行なうことにより、一つの装置につき一度、環境設定をしておけば、上記リムーバブルハードディスク1aに装置に対応した環境設定情報が記録される。なお、上記環境設定情報は、ユーザの好みにあうように、別途、記録再生装置毎に設定しておけば良い。つまり、異なる記録再生装置の環境設定情報を用いて立ち上げた場合であれ、ROM領域11に記録された初期環境設定情報を環境設定情報とした場合であれ、起動IDを除いた環境設定情報をユーザの希望に応じて、別途変更しておけばよい。
【0120】
ところで、従来の記録再生装置においては、図13に示すようなフローチャートで処理が行われたが、ユーザの使いやすい環境設定で記録再生装置を利用したい場合には、利用する記録再生装置が替わる毎に、ユーザが設定を変更しなおさなければならなかった。
【0121】
一方、本実施の形態においては、上記リムーバブルハードディスク1aを扱うことのできる記録再生装置であれば、環境設定を一度行えば、このリムーバブルハードディスク1aを挿入し起動するだけで、常にユーザ固有の環境設定で記録再生装置を起動することができる。したがって、設定を逐一やり直す手間が軽減される。
【0122】
また、各記録再生装置に対する環境設定情報を個々に記録するため、記録再生装置にリムーバブルハードディスク1aを挿入し、この記録再生装置の使用目的に応じた環境設定に変更した場合でも、他の記録再生装置での環境設定は保存されている。したがって、再び、上記他の記録再生装置でリムーバブルハードディスク1aを使う場合には、他の記録再生装置の環境設定で起動することができる。このように、記録再生装置毎で使用目的が違う場合などには、視聴場所や視聴番組に応じた最適な環境設定を、各記録再生装置に持たせることが可能である。
【0123】
また、上記の実施の形態では、リムーバブルハードディスク1aのROM領域11からブートプログラムやオペレーティングシステムを読み出しているが、このROM領域11から読み出されるプログラムや情報は、記録再生装置自体に記録されていてもよい。つまり、記録再生装置からブートプログラムを読み出し、この記録再生装置に対応したリムーバブルハードディスク1aが挿入された場合、リムーバブルハードディスク1aのRAM領域12に記録された環境設定情報を読み出すようにすることも可能であるとする。
【0124】
次に、記録再生装置が起動した後に特別な操作をしなくても録画した番組を自動的に再生する処理の一例として、録画した番組を指定した順番で再生処理するプログラム再生を、自動的に行なう自動再生処理について説明する。
【0125】
図7は、プログラム再生の一設定例を示した説明図である。上記プログラム再生では、図7に示すとおり、録画番組を再生したい順番に並べたリストを基に再生が行なわれる。
【0126】
図8は、プログラム再生を自動的に行なう自動再生処理を示したフローチャートである。以下、図8に基づいて、自動再生処理について説明する。なお、このフローチャートは、図6に示したフローが終了した後の処理を示している。つまり、リムーバブルハードディスク1aを記録再生装置(ここでは、記録再生装置2aとする)に挿入し、中央処理部22により、環境設定情報が読み込まれ、待機状態に移った後に行われるものとする。
【0127】
まず、リムーバブルハードディスク1aから読み込まれた環境設定情報のうちに、プログラム再生設定があるか否かを判断する(S301)。このプログラム再生設定は、上記の放送視聴設定、設置調整設定等と同じく環境設定情報を構成する設定である。
【0128】
ここで、プログラム再生設定があれば、再生順番が1番の録画番組Aを、リムーバブルハードディスク1aに記録されている録画番組データの番組名と比較し、一致する番組を検索する(S302)。一方、プログラム再生設定がなければ、特に処理は行なわず、終了する。
【0129】
上記S302のステップにおいて、リムーバブルハードディスク1aに上記録画番組Aと一致する番組が録画されている場合には、該当する番組の再生を行う(S303)。一方、リムーバブルハードディスク1aに上記録画番組Aに一致する番組が録画されていない場合には、一致するものが無い旨を伝えるメッセージを、表示部24を介してモニタ3a等に表示する(S304)。そして、この後、処理を終了する。
【0130】
上記録画番組Aの再生が終了したら、次に再生する録画番組があるか否かを判断する(S305)。次に再生する録画番組があれば、再び、上記S302のステップに戻る。次に再生する録画番組がなければ、プログラム再生が終了した旨を伝えるメッセージを、表示部24を介してモニタ3b等に表示する(S306)。そして 、この後、一連の処理を終了する。
【0131】
以上のように、録画した番組を指定した順番で再生を行なうプログラム再生設定がある場合、記録再生装置が起動した後に特別な操作をしなくても環境設定情報を読み込む際の簡単な処理にて、プログラム再生処理を始め、快適に番組再生を楽しむこと等が可能である。
【0132】
ただし、上記の例は、録画した内容を起動時の設定にもとづいて自動再生する処理の一例であり、プログラム再生に処理を限定するものではない。
【0133】
次に、環境設定情報にもとづいて設定された個人環境設定を用いて、ユーザ認証が必要となるサービスを、パスワード確認だけで利用する一例として、メールサービスを利用する際の処理を説明する。なお、上記個人環境設定は、環境設定情報を構成する一設定である。また、上記個人環境設定には、後述するように、各個人のユーザ名やパスワード等が記録される。
【0134】
図9は、ユーザ認証時における認証処理を示したフローチャートである。以下、図9に基づいて、認証処理について説明する。なお、このフローチャートは、図6に示したフローが終了した後の処理を示している。つまり、リムーバブルハードディスク1aを記録再生装置(ここでは、記録再生装置2aとする)に挿入し、中央処理部22により、環境設定情報が読み込まれ、待機状態に移った後に行われるものとする。
【0135】
まず、リムーバブルハードディスク1aから読み込まれた環境設定情報のうちに、より詳しくは個人環境設定のうちに、これから装置を利用するユーザのユーザ名とパスワードの設定があるか否かが判断される(S401)。ここで、上記ユーザ名とパスワードとの設定があれば、ユーザはモニタ2b等で表示される指示内容にしたがい、リモートコントローラ2dを利用して、パスワードの入力を行なう(S402)。
【0136】
上記S402のステップにおいて、パスワードの設定を行なった後は、入力したパスワードが正しいか否かが判断される(S404)。もし、入力したパスワードが正しければ、メールの送受信などのサービスを受けることができるようになる。これにより、一連の処理は終了する。一方、上記パスワードが正しくない場合には、パスワードが間違っている旨を伝えるエラーメッセージを、表示部24を介してモニタ2b等に表示する(S406)。そして、この後 、処理を終了する。
【0137】
一方、上記ユーザ名とパスワードとの設定がなければ、メールを利用するためのユーザ名およびパスワードの設定を行なうか否かの旨を伝えるメッセージを、表示部24を介してモニタ2b等に表示し、ユーザの判断を待つ(S403)。
【0138】
もし、上記ユーザ名とパスワードとを設定するとユーザが判断した場合には、ユーザ名とパスワードとを設定する(S405)。一方、上記ユーザ名とパスワードとを設定しない場合には、メールの送受信などのサービスを受けることができない状態にて、一連の処理を終了する。
【0139】
また、上記S405のステップにおいて、ユーザ名とパスワードとを設定した場合には、上記S402のステップに進み、パスワードの入力を行なうことになる。
以上のように、ユーザ認証が必要なメールサービスを利用するためのユーザ名とパスワードとが設定されていれば、記録再生装置と他の記録再生装置とのどちらの装置を使う場合においても、パスワードの確認だけで利用することが可能である。
【0140】
ただし、上記の例は、起動時の設定にもとづいて設定された個人環境設定によって、ユーザ認証が必要となるサービスをパスワード確認だけで利用できる処理の一例であり、メールサービスの処理に限定するものではない。
【0141】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施の形態1の図面に示した部材と同一機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0142】
図10は、複数のリムーバブルハードディスク(1b・1c・1d)を1つの映像表示装置2で用いる際の装置全体の概略構成を示した説明図である。
【0143】
映像表示装置2は、図10に示すとおり、記録再生装置2a、モニタ2b、アンテナ2c、リモートコントローラ2dを有している。また、上記記録再生装置2aには、スロット2eが設けられている。
【0144】
また、上記スロット2eは、リムーバブルハードディスク(1b・1c・1d)を記録再生装置2aに挿入するために設けられている。
【0145】
上記リムーバブルハードディスク(1b・1c・1d)は実施の形態1で示したリムーバブルハードディスク1aと同様な構成であって、RAM領域12に環境設定情報を有する記録媒体である。ただし、本実施の形態では、上記リムーバブルハードディスク1b(着脱可能な記録媒体)、リムーバブルハードディスク1c(着脱可能な記録媒体)、リムーバブルハードディスク1d(着脱可能な記録媒体)は、それぞれに異なる環境設定情報を有しているものとする。
【0146】
また、以下では、リムーバブルハードディスク1bは環境設定情報Bを、リムーバブルハードディスク1cは環境設定情報Cを、リムーバブルハードディスク1dは環境設定情報Dを有しているものとする。さらに、説明の簡略化のため、上記各環境設定情報(B・C・D)は、上記記録再生装置2aの起動ID情報を有するものとする。なお、本実施の形態では、リムーバブル記録媒体の一例として、上記リムーバブルハードディスク(1b・1c・1d)を用いているが、これに限定されるものではなく、上記実施の形態1で示したように、様々な記録媒体を用いることができる。
【0147】
ここで、上記リムーバブルハードディスク1bを記録再生装置2aに挿入した場合には、上記実施の形態1の図6で示したフローで処理が行なわれ、上記環境設定情報Bに基づいた環境設定でリムーバブルハードディスク1bを立ち上げることができる。
【0148】
また、上記リムーバブルハードディスク1cを記録再生装置2aに挿入した場合には、上記実施の形態1の図6で示したフローで処理が行なわれ、上記環境設定情報Cに基づいた環境設定でリムーバブルハードディスク1cを立ち上げることができる。
【0149】
さらに、上記リムーバブルハードディスク1dを記録再生装置2aに挿入した場合には、上記実施の形態1の図6で示したフローで処理が行なわれ、上記環境設定情Dに基づいた環境設定でリムーバブルハードディスク1dを立ち上げることができる。
【0150】
このように、リムーバブルハードディスク(1b・1c・1d)にそれぞれ異なる環境設定情報を持たすことにより、上記記録再生装置2aは、複数のリムーバブルハードディスク(1b・1c・1d)を、それぞれに記録された環境設定で起動させることが可能となる。
【0151】
なお、上記では、3つのリムーバブルハードディスク(1b・1c・1d)を用いて説明したが、リムーバブルハードディスクの数は特に限定されるものではない。
【0152】
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について図11および図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施の形態1の図面に示した部材と同一機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0153】
図11は、リムーバブルハードディスク1eを映像表示装置2’で用いる際の装置全体の概略構成を示した説明図である。
【0154】
映像表示装置2’は、図11に示すとおり、記録再生装置2a’、モニタ2b、アンテナ2c、リモートコントローラ2dを有している。また、上記記録再生装置2a’には、スロット2eと固定ハードディスク2fとが設けられている。
なお、固定ハードディスク2fが備えられている点を除けば、記録再生装置2a’は、上記実施の形態1および2で示した記録再生装置2aと同じ構成である。
【0155】
上記スロット2eは、リムーバブルハードディスク1e(着脱可能な記録媒体)を記録再生装置2aに挿入するために設けられている。また、上記固定ハードディスク2f(他の記録媒体)には、デジタル放送が録画されているものとする。なお、本実施の形態においては、固定ハードディスク2fを用いて説明を行うが、これに限定されるものではなく、上記リムーバブルハードディスク1eとは異なるリムーバブル記録媒体と、このリムーバブル記録媒体を扱える装置を備える構成としてもよい。
【0156】
さらに、上記リムーバブルハードディスク1eは実施の形態1で示したリムーバブルハードディスク1aと同様な構成であって、RAM領域12に環境設定情報を有する記録媒体である。なお、本実施の形態では、リムーバブル記録媒体の一例として、上記リムーバブルハードディスク1eを用いているが、これに限定されるものではなく、上記実施の形態1で示したように、様々な記録媒体を用いることができる。
【0157】
本実施形態では、デジタル放送信号としてCSデジタル放送信号が録画されている場合を例に挙げて説明する。
【0158】
上記CSデジタル放送信号には、番組データとして電子番組ガイド(EPG)が含まれている。電子番組ガイド(EPG)は、CSデジタル放送信号に重畳して送られてくる文字データであって、番組のタイトル、話数、放送時間、概要等で構成されている。
【0159】
ここで、固定ハードディスク2fには、複数のCSデジタル放送番組が録画されているものとする。また、リムーバブルハードディスク1eには、環境設定情報として、番組名を指定して毎週その番組を録画する設定(以下、お好み設定と称する)がされているものとする。
【0160】
図12は、番組名を指定して毎週その番組を録画する設定情報に基づいて、CSデジタル放送番組を自動コピーする処理を示したフローチャートである。
【0161】
以下、図12に基づいて、リムーバブルハードディスク1eを記録再生装置2’に挿入し、記録再生装置2’を起動して環境設定を行なったときに、お好み設定に基づいてCSデジタル放送番組を自動コピーする手順を説明する。
【0162】
なお、上記図12に示すフローチャートは、リムーバブルハードディスク1eを挿入し、中央処理部22により、環境設定情報が読み込まれて待機状態に移った後に行われるものとする。
【0163】
まず、リムーバブルハードディスク1eから読み込まれた環境設定情報のうちに、お好み設定があるか否かが記録再生装置2’により判断される(S501)。上記お好み設定があれば、固定ハードディスク2fに記録されている録画番組の番組名と、お好み設定されている番組名とを比較し、固定ハードディスク2fに、お好み設定されている番組名と一致する番組があるか否かの判断を行なう(S502)。一方、上記お好み設定がなければ、特に処理は行なわず、処理を終了する。
【0164】
上記S502のステップにおいて、固定ハードディスク2fにお好み設定されている番組名と一致する番組名がある場合には、その一致した番組名における番組の話数や放送時間をリムーバブルハードディスク1eに録画されている番組のものと比較し、上記リムーバブルハードディスク1eに、全く同一内容の番組が録画されていないかを判断する(S503)。一方、S502において、固定ハードディスク2fにお好み設定されている番組名と一致する番組名がない場合には、上記表示部24を介してモニタ2aに一致するものがない旨を表示し(S504)、処理を終了する。
【0165】
上記S503のステップにおいて、全く同一内容の番組は録画されていないと判断された場合には、固定ハードディスク2fの録画内容をリムーバブルハードディスク1eにコピーする(S505)。一方、上記S503のステップにおいて、全く同一内容の番組が録画されていると判断された場合には、固定ハードディスク2fの録画内容をコピーせず、S502のステップへ戻り他にコピーできる番組を探す。
【0166】
上記S505のステップの後は、上記表示部24を介してモニタ2bに、コピーを行なった旨を伝えるメッセージを表示し(S506)、処理を終了する。
【0167】
本実施の形態では、お好み設定による録画番組のコピーについて説明したが、デジタル番組の情報を利用して検索し、自動的にコピーするのであれば設定の内容は限定されるものではない。
【0168】
このように、固定ハードディスクあるいは他のリムーバブル記録媒体等を1つ以上具備している記録再生装置において、リムーバブルハードディスクを挿入し、環境設定が成され、かつ、予約設定等の情報を利用することにより、必要な番組が存在すれば自動的に挿入したリムーバブルハードディスクに番組をコピーすることができる。
【0169】
ただし、本実施の形態は、ユーザ固有の設定で記録再生装置を起動し、予約設定等の設定情報にもとづいて自動的にリムーバブル記録媒体に録画内容をコピーすることができる処理の一例であり、処理を限定するものではない。
【0170】
また、上記実施の形態1から3で示したリムーバブル記録媒体に記録されている、録画データ、環境設定情報、起動プログラム、および、オペレーティングシステム等を、ネットワークを介して、複数の記録再生装置間で送受信させて用いる場合においても、記録再生装置毎の環境設定で記録再生装置を利用することができる。
【0171】
【発明の効果】
本発明の着脱可能な記録媒体は、以上のように、前記記録媒体を利用可能な記録再生装置の使用時における環境設定を示す、記録再生装置毎の環境設定情報と、前記記録再生装置を起動させる起動プログラムと、前記環境設定情報に基づき記録再生装置を動作させるオペレーティングシステムとを記録したものである。
【0172】
それゆえ、記録再生装置で着脱可能な記録媒体を再生する際に、上記起動プログラムで記録再生装置を起動させ、オペレーティングシステムで、この記録再生装置に対応した環境設定にて記録再生装置を動作させることにより、その使用の都度、記録再生装置の初期の設定をユーザが変更するといった手間がなくなり、常に、記録再生装置毎にユーザ好みの環境設定で記録再生装置を利用することが可能となる。したがって、ユーザが設定した環境設定情報についても録画したデジタル放送と共に可搬できるようになり、記録再生装置を快適に利用することができるという効果を奏する。
【0173】
また、本発明の着脱可能な記録媒体は、上記の着脱可能な記録媒体において、前記環境設定情報は、前記記録再生装置を他の記録再生装置と識別する装置固有の情報を有しているものである。
【0174】
それゆえ、記録再生装置で着脱可能な記録媒体を再生する際に、上記装置固有の情報に基づくことにより、記録再生装置が、この記録再生装置に対応した環境設定情報を読み出すことが可能となるという効果を奏する。
【0175】
また、本発明の着脱可能な記録媒体は、上記の着脱可能な記録媒体において、前記記録再生装置の環境設定が変更された場合、変更された環境設定に基づいた環境設定情報が記録されるものである。
【0176】
それゆえ、上記記録再生装置を、再度、使用する場合においても、変更した環境設定で記録再生装置を起動することが可能となるという効果を奏する。
【0177】
また、本発明の着脱可能な記録媒体は、上記の着脱可能な記録媒体において、前記環境設定情報は、前記着脱可能な記録媒体に記録されたデジタル放送を所定の順に再生するためのプログラム再生設定を有しているものである。
【0178】
それゆえ、このプログラム再生設定が含まれる環境設定情報を、一旦、例えば記録再生装置の立ち上げ時に記録再生装置が読み込めば、記録再生装置の起動後において、ユーザは特別な操作を行なわなくても、自動的にユーザ好みの順番で番組の再生を行なうことが可能となるという効果を奏する。
【0179】
また、本発明の着脱可能な記録媒体は、上記の着脱可能な記録媒体において、前記環境設定情報は、各ユーザのユーザ名とパスワードとが設定された個人環境設定を有しているものである。
【0180】
それゆえ、この着脱可能な記録媒体を用いることにより、個人認証が必要となるサービス、例えばメールの送受信のサービスを、ユーザ名等の登録がされていない記録再生装置においても、パスワードの確認を行なうだけで受けることが可能となるという効果を奏する。
【0181】
本発明の着脱可能な記録再生装置は、以上のように、前記着脱可能な記録媒体に、前記記録再生装置の使用時における環境設定を示す環境設定情報を記録する記録部と、前記記録再生装置の起動時に、前記着脱可能な記録媒体に記録された前記環境設定情報に基づき前記記録再生装置の環境設定を行なう設定部とを有するものである。
【0182】
それゆえ、上記記録再生装置は、使用する着脱可能な記録媒体に環境設定情報を記録することができると共に、この記録再生装置に関し異なる環境設定情報を有する複数の着脱可能な記録媒体を使用する場合においても、それぞれの着脱可能な記録媒体に記録された環境設定情報に基づき環境設定を行なうことが可能となる。
【0183】
したがって、記録再生装置で着脱可能な記録媒体を再生する際には、その使用の都度、記録再生装置の初期の設定をユーザが変更するといった手間がなくなり、常に、着脱可能な記録媒体毎に記録された環境設定で記録再生装置を利用することが可能となるという効果を奏する。
【0184】
また、本発明の記録再生装置は、上記の記録再生装置において、前記記録部は、前記着脱可能な記録媒体に、起動プログラムおよびオペレーティングシステムを記録するものであり、さらに、前記記録再生装置は、前記起動プログラムに基づいて前記オペレーティングシステムを起動させる起動部を備えているものである。
【0185】
それゆえ、記録再生装置に、起動プログラムおよびオペレーティングシステムを記録させておく必要がなくなり、記録再生装置におけるメモリ等の記憶領域の使用量を少なくすることができるという効果を奏する。
【0186】
また、本発明の記録再生装置は、上記の記録再生装置において、前記記録部は、前記記録再生装置を他の記録再生装置と識別する装置固有の情報を、前記着脱可能な記録媒体に環境設定情報として記録するものであり、前記設定部は、前記着脱可能な記録媒体を利用する場合には、前記装置固有の情報に基づいた環境設定を行なうものである。
【0187】
それゆえ、記録再生装置で着脱可能な記録媒体を再生する際に、上記装置固有の情報に基づくことにより、記録再生装置が、この記録再生装置に対応した環境設定情報を基に環境設定を行なうことが可能となるという効果を奏する。
【0188】
また、本発明の記録再生装置は、上記の記録再生装置において、前記環境設定情報は、前記着脱可能な記録媒体に記録されたデジタル放送を所定の順に再生するためのプログラム再生設定を有し、前記プログラム再生設定に基づいて、前記着脱可能な記録媒体に記録されたデジタル放送を再生するものである。
【0189】
それゆえ、このプログラム再生設定が含まれる環境設定情報を、一旦、例えば記録再生装置の立ち上げ時に記録再生装置が読み込めば、記録再生装置の起動後において、ユーザは特別な操作を行なわなくても、自動的にユーザ好みの順番で番組の再生を行なうことが可能となるという効果を奏する。
【0190】
また、本発明の記録再生装置は、上記の記録再生装置において、前記環境設定情報は、各ユーザのユーザ名とパスワードとが設定された個人環境設定を有し、前記個人環境設定に基づいて、前記記録再生装置の利用が可能となるものである。
【0191】
それゆえ、記録再生装置にユーザ名等の登録がされていなくとも、着脱可能な記録媒体を用いることにより、個人認証が必要となるサービス、例えばメールの送受信のサービスを、パスワードの確認を行なうだけで、上記記録再生装置で受けることが可能となるという効果を奏する。
【0192】
また、本発明の記録再生装置は、上記の記録再生装置において、内部に、デジタル放送を録画可能な他の記録媒体を、少なくとも1つ以上備え、前記環境設定情報は、前記他の記録媒体に録画されたデジタル放送を、前記着脱可能な記録媒体に複製するための予約設定を有し、前記予約設定に基づき、前記他の記録媒体に録画されたデジタル放送を複製するものである。
【0193】
それゆえ、録再生装置が予約設定を読み込むことにより、その後の特段の操作を必要とせずに、着脱可能な記録媒体に複製したいとユーザが考えている録画されたデジタル放送を、前記着脱可能な記録媒体に複製することが可能となる。
【0194】
本発明の記録再生装置の環境設定方法は、以上のように、前記記録再生装置が、前記着脱可能な記録媒体に予め記録された、前記記録再生装置の使用時における環境設定を示す環境設定情報を読み取る第1のステップと、前記第1のステップで読み取った環境設定情報に基づいて記録再生装置の環境設定を行う第2のステップとを備えている方法である。
【0195】
それゆえ、上記記録再生装置に関し異なる環境設定情報が記録された複数の着脱可能な記録媒体を利用する場合においても、それぞれの着脱可能な記録媒体に記録された環境設定情報に基づき環境設定を行なえる。
【0196】
したがって、上記の方法を用いることにより、記録再生装置で着脱可能な記録媒体を再生する際に、その使用の都度、記録再生装置の初期の設定をユーザが変更するといった手間がなくなり、常に、着脱可能な記録媒体毎に記録された環境設定情報に基づいた環境設定を行なうことができるという効果を奏する。
【0197】
本発明の環境設定プログラムは、上記の記録再生装置の環境設定方法をコンピュータに実行させるものである。
【0198】
それゆえ、一般的なコンピュータに上記環境設定プログラムをロードすることにより、コンピュータを上記記録再生装置として利用できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ROM領域とRAM領域とのそれぞれの領域に記録されているデータを示した説明図である。
【図2】図2は、リムーバブルハードディスクを複数の映像表示装置で用いる際の装置全体の概略構成を示した説明図である。
【図3】図3は、記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、リムーバブルハードディスクの概略構成を示した説明図である。
【図5】図5は、RAM領域に記録される環境設定情報の一例を示した説明図である。
【図6】図6は、リムーバブルハードディスクによる記録再生装置の起動の手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、プログラム再生の一設定例を示した説明図である。
【図8】図8は、プログラム再生を自動的に行なう自動再生処理を示したフローチャートである。
【図9】図9は、ユーザ認証時における認証処理を示したフローチャートである。
【図10】図10は、複数のリムーバブルハードディスクを1つの映像表示装置で用いる際の装置全体の概略構成を示した説明図である。
【図11】図11は、リムーバブルハードディスクを他の映像表示装置で用いる際の装置全体の概略構成を示した説明図である。
【図12】図12は、番組名を指定して毎週その番組を録画する設定情報に基づいて、CSデジタル放送番組を自動コピーする処理を示したフローチャートである。
【図13】図13は、従来の記録再生装置における処理内容を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d、1e リムーバブルハードディスク(着脱可能な記録媒体)
2a、2a’、3a 記録再生装置
2b、3b モニタ
2e、3e スロット
2f 固定ハードディスク(他の記録媒体)
11 ROM領域
12 RAM領域
21 インタフェイス部(記録部)
22 中央処理部(設定部、起動部)
25 不揮発性メモリ

Claims (13)

  1. デジタル放送を、録画および再生できるコンピュータ読取可能で着脱可能な記録媒体において、
    前記記録媒体を利用可能な記録再生装置の使用時における環境設定を示す、記録再生装置毎の環境設定情報と、
    前記記録再生装置を起動させる起動プログラムと、
    前記環境設定情報に基づき記録再生装置を動作させるオペレーティングシステムとを記録したことを特徴とする着脱可能な記録媒体。
  2. 前記環境設定情報は、前記記録再生装置を他の記録再生装置と識別する装置固有の情報を有していることを特徴とする請求項1記載の着脱可能な記録媒体。
  3. 前記記録再生装置の環境設定が変更された場合、変更された環境設定に基づいた環境設定情報が記録されることを特徴とする請求項1または2記載の着脱可能な記録媒体。
  4. 前記環境設定情報は、前記着脱可能な記録媒体に記録されたデジタル放送を所定の順に再生するためのプログラム再生設定を有していることを特徴とする請求1から3の何れか1項に記載の着脱可能な記録媒体。
  5. 前記環境設定情報は、各ユーザのユーザ名とパスワードとが設定された個人環境設定を有していることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の着脱可能な記録媒体。
  6. デジタル放送を録画できる着脱可能な記録媒体に対して、デジタル放送の録画および再生を行なう記録再生装置において、
    前記着脱可能な記録媒体に、前記記録再生装置の使用時における環境設定を示す環境設定情報を記録する記録部と、
    前記記録再生装置の起動時に、前記着脱可能な記録媒体に記録された前記環境設定情報に基づき前記記録再生装置の環境設定を行なう設定部とを有することを特徴とする記録再生装置。
  7. 前記記録部は、前記着脱可能な記録媒体に、起動プログラムおよびオペレーティングシステムを記録するものであり、
    さらに、前記記録再生装置は、前記起動プログラムに基づいて前記オペレーティングシステムを起動させる起動部を備えていることを特徴とする請求項6記載の記録再生装置。
  8. 前記記録部は、前記記録再生装置を他の記録再生装置と識別する装置固有の情報を、前記着脱可能な記録媒体に環境設定情報として記録するものであり、
    前記設定部は、前記着脱可能な記録媒体を利用する場合には、前記装置固有の情報に基づいた環境設定を行なうことを特徴とする請求項6または7記載の記録再生装置。
  9. 前記環境設定情報は、前記着脱可能な記録媒体に記録されたデジタル放送を所定の順に再生するためのプログラム再生設定を有し、
    前記プログラム再生設定に基づいて、前記着脱可能な記録媒体に記録されたデジタル放送を再生することを特徴とする請求項6から8の何れか1項に記載の記録再生装置。
  10. 前記環境設定情報は、各ユーザのユーザ名とパスワードとが設定された個人環境設定を有し、
    前記個人環境設定に基づいて、前記記録再生装置の利用が可能となることを特徴とする請求項6から9の何れか1項に記載の記録再生装置。
  11. 内部に、デジタル放送を録画可能な他の記録媒体を少なくとも1つ以上備え、前記環境設定情報は、前記他の記録媒体に録画されたデジタル放送を、前記着脱可能な記録媒体に複製するための予約設定を有し、
    前記予約設定に基づき、前記他の記録媒体に録画されたデジタル放送を複製することを特徴とする請求項6から10の何れか1項に記載の記録再生装置。
  12. デジタル放送を録画できる着脱可能な記録媒体を利用する記録再生装置に関し、該記録再生装置の使用時における環境設定を行なうための環境設定方法において、
    前記記録再生装置が、前記着脱可能な記録媒体に予め記録された、前記記録再生装置の使用時における環境設定を示す環境設定情報を読み取る第1のステップと、
    前記第1のステップで読み取った環境設定情報に基づいて記録再生装置の環境設定を行なう第2のステップとを備えていることを特徴とする記録再生装置の環境設定方法。
  13. 請求項12記載の記録再生装置の環境設定方法をコンピュータに実行させる環境設定プログラム。
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