しかしながら、特許文献1および2の技術では、電子機器に記録された取扱説明書に記載された機能を有効に利用できる場面であったとしても、ユーザがその機能の内容について忘れてしまい、当該機能の存在や機能の利用場面がわからなくなってしまった場合には、当該場面においてその機能を発揮させることができない。すなわち、機器の取扱説明書に記載された機能について、ユーザが後にその機能を利用するときの支援が十分ではなく、必要性が生じない限りその機能が利用されなくなってしまう。
特に、近年の電子機器の機能は多岐にわたるため、ユーザが一度確認しただけで、全ての機能の内容や利用場面を適切に把握することは困難であり、ユーザが利用したい機能の存在を忘れてしまったり、その機能の使い方を忘れてしまうといった状況が発生する可能性が高い。
つまり、特許文献1および2の技術では、複数回にわたって機能を利用するユーザに対する支援について想定されていないので、機能の利用場面に即して(すなわち適切なタイミングで)当該機能をユーザに通知することが困難であった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、その目的は、適切なタイミングで機器の機能が使用可能な状況である旨をユーザに通知することが可能な電子機器、記録再生装置、再生装置、電子機器の制御方法、記録再生装置の制御方法および情報記録媒体を提供することにある。
本発明に係る電子機器は、上記の課題を解決するために、自機器あるいは自機器とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体から、当該機能情報または当該機能取得情報を読み出して再生制御する再生制御手段と、上記再生制御手段が上記第1情報記録媒体から読み出した機能情報、または、上記再生制御手段が上記第1情報記録媒体から読み出した機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報が示す機能が使用可能な状況である場合に、当該機能が使用可能であることを通知させるために、当該ユーザが指定した機能情報、または、当該ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報を登録情報として記録する登録情報記録手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明に係る電子機器の制御方法は、上記の課題を解決するために、自機器あるいは自機器とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体から、当該機能情報または当該機能取得情報を読み出して再生制御する再生制御ステップと、上記再生制御ステップが上記第1情報記録媒体から読み出した機能情報、または、上記再生制御ステップが上記第1情報記録媒体から読み出した機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報が示す機能が使用可能な状況である場合に、当該機能が使用可能であることを通知させるために、当該ユーザが指定した機能情報、または、当該ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報を登録情報として記録する登録情報記録ステップと、を含むことを特徴としている。
上記構成によれば、登録情報記録手段(登録情報記録ステップ)は、再生制御手段(再生制御ステップ)が読み出した機能情報、または、機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報を登録情報として記録する。この登録情報は、ユーザが指定した機能情報が示す機能が使用可能な状況である場合に、当該機能が使用可能であることを通知させるために記録されるものである。
これにより、電子機器または他の機器において、機能情報(例えば取扱説明書)に示される機能の利用場面に即して(すなわち適切なタイミングで)その機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知させる(ユーザ支援を行う)ことができる。このため、機能が利用可能な場面において、ユーザが当該機能を使い損なうことがないようにすることができる。例えばユーザがその機能の内容について忘れてしまい、当該機能の存在や機能の利用場面がわからなくなっていたとしても、その場面において便利な機能が利用されず無駄になるといった状況を回避することができる。
なお、第1情報記録媒体は、光ディスク、磁気ディスク、SD(Secure Digital)カード、メモリースティック(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの電子機器に挿入可能な(換言すれば取り外し可能な)情報記録媒体である。
さらに、本発明に係る記録再生装置は、上記に記載の電子機器を備えることが好ましい。これにより、上記と同様の効果を奏する記録再生装置を実現することができる。なお、記録再生装置とは、第1情報記録媒体などの取り外し可能な情報記録媒体に対して情報の記録または再生を行うことが可能な装置である。
さらに、本発明に係る電子機器は、上記登録情報記録手段により記録された登録情報が示す機能が使用可能であるか否かを判定する判定手段と、上記判定手段により上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる通知制御手段と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、通知制御手段は、判定手段が、登録情報記録手段により記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況であると判定した場合に、当該機能が使用可能であることを通知する。これにより、電子機器において、機能情報に示される機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。
さらに、本発明に係る電子機器は、上記再生制御手段が読み出した機能情報、または、上記再生制御手段が読み出した機能取得情報に対応する機能情報を提示させる提示制御手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、再生制御手段が読み出した機能情報、または、再生制御手段が読み出した機能取得情報に対応する機能情報をユーザに提示することができる。このため、ユーザは、提示された機能情報を確認することにより、登録したい機能を指定することができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、上記登録情報記録手段は、上記第1情報記録媒体に上記登録情報を記録することが好ましい。
上記構成によれば、機能情報または機能取得情報が記録された第1情報記録媒体に登録情報が記録されるので、他の機器に第1情報記録媒体が挿入された場合に、当該他の機器が第1情報記録媒体に記録された登録情報を用いることができる。このため、他の機器が登録情報の記録を行うことができない機器であっても、第1情報記録媒体を挿入するだけで、当該機器に登録情報を利用させることができる。一方、登録情報の記録を行うことが可能な機器であっても、再度登録情報の記録を行わせる必要がないので、ユーザの負担を軽減することができる。また、互いに関連のある機能情報と登録情報とが一体に第1情報記録媒体に保存されるので、これらの情報を第1情報記録媒体にて一元管理することができ、登録情報を紛失する虞が無くなるという効果も奏する。
さらに、本発明に係る電子機器では、上記第1情報記録媒体は、上記機能情報または上記機能取得情報が記録された、情報を読み出すことが可能な再生専用領域と、情報を記録することが可能な記録可能領域とを備え、上記再生制御手段は、上記再生専用領域から上記機能情報または上記機能取得情報を読み出すことが好ましい。
上記構成によれば、書き換えを必要としない機能情報が再生専用領域に記録され、例えば追記または書き換えを必要とする登録情報が記録可能領域に記録されることで、機能情報を誤って消去してしまうことを防ぐことができる。また、互いに関連のある機能情報と登録情報とが一体に第1情報記録媒体に保存されるため、個別に情報を紛失する(どちらかの情報を紛失する)虞が無くなるという効果も奏する。さらに、電子機器を使用する毎にユーザに登録情報の記録を行わせる必要も無くなるため、ユーザの負担を軽減することができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、上記登録情報記録手段は、上記機能情報または上記機能取得情報が記録された第1情報記録媒体とは異なる第2情報記録媒体に、上記登録情報を記録することが好ましい。
上記構成によれば、第2情報記録媒体に登録情報を記録するので、例えば第1情報記録媒体が紛失したり故障した場合であっても、第2情報記録媒体を参照することにより、機能の利用場面に即して当該機能が使用可能であることをユーザに通知することができる。
なお、第2情報記録媒体は、光ディスク、磁気ディスク、SD(Secure Digital)カード、メモリースティック(登録商標)、USBメモリなどの電子機器に挿入可能な(換言すれば取り外し可能な)情報記録媒体であっても、電子機器が備える記憶部として用いられる例えばHDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ等の記憶装置、すなわち取り外しできない形態であってもよい。
さらに、本発明に係る電子機器では、上記登録情報記録手段は、上記登録情報を、自機器を利用するユーザを識別するための個人識別情報と対応付けて記録することが好ましい。
上記構成によれば、登録情報記録手段が登録情報を個人識別情報と対応付けて記録するので、電子機器を利用するユーザ毎に登録情報を保存することができる。これにより、電子機器は、ユーザ毎に登録情報を管理することができるので、任意のユーザが登録した登録情報を他のユーザに知られることを防ぐことができ、セキュリティーの向上を図ることができる。また、あるユーザが登録した登録情報を他のユーザが間違えて利用してしまう誤使用を防ぐことができる。更には、同一の情報記録媒体に複数ユーザの登録情報が記録されていてもユーザ毎に固有の登録情報を使用できるため、情報記録媒体を交換すること無く、複数のユーザそれぞれが登録した登録情報を個別に活用可能となる。
さらに、本発明に係る電子機器は、上記第1情報記録媒体には、複数の機器の機能情報、または、当該複数の機器の機能情報それぞれを外部から取得するための複数の機能取得情報が記録されており、上記再生制御手段が読み出した複数の機器の機能情報から選択された機能情報、または、上記再生制御手段が読み出した複数の機能取得情報に対応する複数の機能情報から選択された機能情報を提示させる提示制御手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、第1情報記録媒体に、複数の機器の機能情報、または、当該複数の機器の機能情報を外部から取得するための複数の機能取得情報が記録されている。この場合、提示制御手段は、再生制御手段により読み出された複数の機器の機能情報(または、複数の機能取得情報に対応する複数の機能情報)から選択された機能情報をユーザに提示することができる。従って、ユーザは、機能の説明を受けようとする機器(例えば第1情報記録媒が挿入されている機器)の機能情報を選択的に確認することができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、上記第1情報記録媒体に記録されている機能情報は、上記第1情報記録媒体の出荷時に記録された機能情報、上記機能取得情報に対応する機能情報、または、当該機能情報が更新されたときに当該機能情報の一部として追加される追加情報の少なくとも1つを含むことが好ましい。
上記構成によれば、第1情報記録媒体には、出荷時の機能情報、機能取得情報に対応する機能情報、または、追加情報の少なくとも1つが機能情報として記録されている。このため、電子機器は、出荷時の機能情報だけでなく、電子機器または外部(例えばネットワーク上)から取得した情報をも機能情報として利用することができる。特に、第1情報記録媒体が出荷時の機能情報および追加情報が記録されることにより、電子機器は最新の機能情報に対する処理を行うことができる。
本発明に係る電子機器は、上記の課題を解決するために、自機器あるいは自機器とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体には、当該機能情報、または、当該機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報である登録情報が記録されており、上記第1情報記録媒体から、上記登録情報を読み出して再生制御する第2再生制御手段と、上記第2再生制御手段が読み出した登録情報が示す機能が使用可能であるか否かを判定する第2判定手段と、上記第2判定手段により上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる第2通知制御手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明に係る電子機器の制御方法は、上記の課題を解決するために、自機器あるいは自機器とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体には、当該機能情報、または、当該機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報である登録情報が記録されており、上記第1情報記録媒体から、上記登録情報を読み出して再生制御する第2再生制御ステップと、上記第2再生制御ステップに読み出された登録情報が示す機能が使用可能であるか否かを判定する第2判定ステップと、上記第2判定ステップにより上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる第2通知制御ステップと、を含むことを特徴としている。
上記構成によれば、第2再生制御手段(第2再生制御ステップ)により第1情報記録媒体に記録された登録情報が読み出され、第2通知制御手段(第2通知制御ステップ)は、第2判定手段(第2判定ステップ)が、この登録情報が示す機能が使用可能な状況であると判定した場合に、当該機能が使用可能であることを通知する。これにより、第1情報記録媒体に登録情報を記録した電子機器とは異なる電子機器(すなわち登録情報を記録する機能を有しない本発明の電子機器)において、機能情報に示される機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。
また、登録情報は、機能情報または機能取得情報が記録されている第1情報記録媒体に記録されている。このため、ユーザは、少なくとも第1情報記録媒体を管理しておくだけで、本発明の電子機器にて登録情報に基づく上記の通知を受けることができる。
本発明に係る電子機器では、上記の課題を解決するために、自機器あるいは自機器とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体とは異なる第2情報記録媒体に、当該機能情報、または、当該機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報である登録情報が記録されており、上記第2情報記録媒体から、上記登録情報を読み出して再生制御する第2再生制御手段と、上記第2再生制御手段が読み出した登録情報が示す機能が使用可能であるか否かを判定する第2判定手段と、上記第2判定手段により上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる第2通知制御手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明に係る電子機器の制御方法は、上記の課題を解決するために、自機器あるいは自機器とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体とは異なる第2情報記録媒体に、当該機能情報、または、当該機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報である登録情報が記録されており、上記第2情報記録媒体から、上記登録情報を読み出して再生制御する第2再生制御ステップと、上記第2再生制御ステップにより読み出された登録情報が示す機能が使用可能であるか否かを判定する第2判定ステップと、上記第2判定ステップにより上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる第2通知制御ステップと、を含むことを特徴としている。
上記構成によれば、第2再生制御手段(第2再生制御ステップ)により第2情報記録媒体に記録された登録情報が読み出され、第2通知制御手段(第2通知制御ステップ)は、第2判定手段(第2判定ステップ)が、この登録情報が示す機能が使用可能な状況であると判定した場合に、当該機能が使用可能であることを通知する。これにより、第2情報記録媒体に登録情報を記録した電子機器とは異なる電子機器(すなわち登録情報を記録する機能を有しない本発明の電子機器)において、機能情報に示される機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。
また、登録情報は、機能情報が記録されている第1情報記録媒体とは異なる第2情報記録媒体に記録されている。このため、本発明の電子機器は、第1情報記録媒体が紛失したり故障した場合であっても、第2情報記録媒体を参照することにより、機能の利用場面に即して当該機能が使用可能であることをユーザに通知することができる。
さらに、本発明に係る再生装置は、上記に記載の電子機器を備えることが好ましい。これにより、上記電子機器(登録情報を記録する機能を有しない電子機器)と同様の効果を奏する再生装置を実現することができる。なお、再生装置とは、第1情報記録媒体などの取り外し可能な情報記録媒体に対して情報の再生を行うことが可能な装置である。
さらに、本発明に係る情報記録媒体は、上記に記載の電子機器に用いられる情報記録媒体であって、上記機能情報または上記機能取得情報が記録されているとともに、上記登録情報が記録可能であることが好ましい。
上記構成によれば、機能情報または機能取得情報が記録された情報記録媒体に登録情報が記録されるので、他の機器に情報記録媒体が挿入された場合に、当該他の機器が情報記録媒体に記録された登録情報を用いることができる。このため、他の機器が登録情報の記録を行うことができない機器であっても、本発明の情報記録媒体を挿入するだけで、当該機器に登録情報を利用させることができる。一方、本発明の情報記録媒体は、登録情報の記録を行うことが可能な機器で利用される場合であっても、再度登録情報の記録を行わせる必要がないので、ユーザの負担を軽減することができる。また、互いに関連のある機能情報と登録情報とが一体に情報記録媒体に保存されるので、個別に情報を紛失する虞が無くなるという効果も奏する。
さらに、本発明に係る情報記録媒体は、情報を読み出すことが可能な再生専用領域と、情報を記録することが可能な記録可能領域とを備え、上記再生専用領域には上記機能情報または上記機能取得情報が記録されていることが好ましい。
上記構成によれば、書き換えを必要としない機能情報が再生専用領域に記録され、例えば追記または書き換えを必要とする登録情報が記録可能領域に記録されるので、本発明の情報記録媒体を利用する際に、機能情報が誤って消去されてしまうことを防ぐことができる。
さらに、本発明に係る記録再生装置は、上記に記載の電子機器(登録情報を記録する機能を有する電子機器)の各手段を備える記録再生装置であって、外部から取得した取得情報を記録することが可能な第3情報記録媒体に、当該取得情報を記録する取得情報記録手段を備え、上記取得情報記録手段が上記第3情報記録媒体に記録した取得情報に対する制御が行われる場合に、上記判定手段は、上記登録情報記録手段により記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定し、上記の通知制御手段は、上記判定手段により上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させることが好ましい。
上記構成によれば、取得情報記録手段により第3情報記録媒体に記録された取得情報に対する制御が行われる場合に、通知制御手段は、判定手段が、この登録情報が示す機能が使用可能な状況であると判定した場合に、当該機能が使用可能であることを通知する。これにより、第3情報記録媒体に保存された取得情報に対する制御が行われる場合に、機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。逆にいえば、第3情報記録媒体とは異なる情報記録媒体に保存された取得情報に対する制御が行われる場合には、上記の通知を行わない。すなわち、取得情報が保存される場所がどこであるかによって選択的に通知を行うことができる。
つまり、ユーザが上記の通知を必要とする場合には、取得情報を第3情報記録媒体に保存し、逆に、上記の通知を必要としない場合には第3情報記録媒体とは異なる情報記録媒体に保存することで、当該通知の有無を選択できる。すなわち、上記の通知を行うか否かの選択を、記録再生装置を使用する度にユーザが選択せずとも、取得情報を保存する場所を変えるだけで行うことができる。このように、第3情報記録媒体に取得情報が記録されたときのみ上記の通知が行われることで、例えば、当該通知を行うか否かの設定を、記録再生装置を操作して変更することが困難と感じるユーザにおいても、保存先の違いで当該通知の有無を選択できる。このため、記録再生装置に対する操作を簡略化することができ、ユーザの負担を軽減できるとともに記録再生装置の機能を有効に活用できる効果を奏する。
なお、外部から取得した取得情報とは、外部のネットワークやテレビ放送などから取得したコンテンツ(録画したコンテンツ)などを指す。
また、第3情報記録媒体は、光ディスク、磁気ディスク、SDカード、メモリースティック(登録商標)、USBメモリなどの記録再生装置に挿入可能な(換言すれば取り外し可能な)情報記録媒体であっても、記録再生装置が備える記憶部として用いられる例えばHDD、半導体メモリ等の記憶装置、すなわち取り外しできない形態であってもよい。
さらに、本発明に係る記録再生装置の制御方法は、外部から取得した取得情報を記録することが可能な第3情報記録媒体を有する記録再生装置の制御方法であって、自装置あるいは自装置とは異なる他の装置が有する機能であって、装置の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体から、当該機能情報または当該機能取得情報を読み出して再生制御する再生制御ステップと、上記再生制御ステップにより上記第1情報記録媒体から読み出された機能情報、または、上記再生制御ステップにより上記情報記録媒体から読み出された機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報を登録情報として記録する登録情報記録ステップと、上記第3情報記録媒体に上記取得情報を記録する取得情報記録ステップと、上記取得情報記録ステップにより上記第3情報記録媒体に記録された取得情報に対する制御が行われる場合に、上記登録情報記録ステップにより記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定する判定ステップと、上記判定ステップにより上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる通知制御ステップと、を含むことを特徴としている。
上記構成によれば、登録情報記録ステップは、再生制御ステップにより第1情報記録媒体から読み出された機能情報、または、機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報を登録情報として記録する。また、取得情報記録ステップにより第3情報記録媒体に記録された取得情報に対する制御が行われる場合に、通知制御ステップは、判定ステップにより、この登録情報が示す機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知する。これにより、上記の記録再生装置と同様の効果を奏する。
さらに、本発明に係る記録再生装置では、上記登録情報記録手段は、上記第3情報記録媒体に上記登録情報を記録することが好ましい。
上記構成によれば、登録情報と取得情報とが一体に第3情報記録媒体に記録されるので、例えば第1情報記録媒体が紛失したり故障した場合や、ユーザが機能情報を用いた機能の説明を必要としない場合に、第3情報記録媒体を参照することにより、取得情報に対する制御が行われるときに、機能の利用場面に即して当該機能が使用可能であることをユーザに通知することができる。
さらに、本発明に係る記録再生装置では、上記第3情報記録媒体は、自装置から取り外し可能であることが好ましい。
上記構成によれば、第3情報記録媒体が取り外し可能なので、本発明の記録再生装置とは異なる他の機器にて第3情報記録媒体を利用することができる。特に、登録情報と取得情報とが一体に第3情報記録媒体に記録されている場合には、上記他の機器において、取得情報に対する制御が行われるときに登録情報に基づく上記の通知を行うことができる。このため、他の機器が登録情報の記録を行うことができない機器であっても、第3情報記録媒体を挿入するだけで、当該機器に登録情報を利用させることができる。
さらに、本発明に係る記録再生装置では、上記に記載の電子機器(登録情報を記録する機能を有する電子機器)の各手段を備える記録再生装置であって、上記第1情報記録媒体に、外部から取得した取得情報を記録する取得情報記録手段を備え、上記取得情報記録手段が上記第1情報記録媒体に記録した取得情報に対する制御が行われる場合に、上記判定手段は、上記登録情報記録手段により記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定し、上記の通知制御手段は、上記判定手段により上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させることが好ましい。
上記構成によれば、取得情報記録手段により第1情報記録媒体に記録された取得情報に対する制御が行われる場合に、通知制御手段は、判定手段が、この登録情報が示す機能が使用可能な状況であると判定した場合に、当該機能が使用可能であることを通知する。これにより、第1情報記録媒体に保存された取得情報に対する制御が行われる場合に、機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。逆にいえば、第1情報記録媒体とは異なる情報記録媒体に保存された取得情報に対する制御が行われる場合には、上記の通知を行わない。すなわち、取得情報が保存される場所がどこであるかによって選択的に通知を行うことができる。
つまり、ユーザが上記の通知を必要とする場合には、取得情報を第1情報記録媒体に保存し、逆に、上記の通知を必要としない場合には第1情報記録媒体とは異なる情報記録媒体に保存することで、当該通知の有無を選択できる。すなわち、上記の通知を行うか否かの選択を、記録再生装置を使用する度にユーザが選択せずとも、取得情報を保存する場所を変えるだけで行うことができる。このように、第1情報記録媒体に取得情報が記録されたときのみ上記の通知が行われることで、例えば、当該通知を行うか否かの設定を、記録再生装置を操作して変更することが困難と感じるユーザにおいても、保存先の違いで当該通知の有無を選択できる。このため、記録再生装置に対する操作を簡略化することができ、ユーザの負担を軽減できるとともに記録再生装置の機能を有効に活用できる効果を奏する。
また、機能情報(または機能取得情報)と取得情報とが一体に第1情報記録媒体に記録されるので、他の機器に第1情報記録媒体が挿入された場合に、当該他の機器にて機能の説明を行うだけでなく、取得情報を利用することもできる。また、これらの情報を第1情報記録媒体にて一元管理することができ、取得情報を紛失する虞が無くなるという効果も奏する。
また、本発明に係る記録再生装置の制御方法は、自装置あるいは自装置とは異なる他の装置が有する機能であって、装置の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録され、かつ、外部から取得した取得情報を記録することが可能な第1情報記録媒体を有する記録再生装置の制御方法であって、上記第1情報記録媒体から、上記機能情報または上記機能取得情報を読み出して再生制御する再生制御ステップと、上記再生制御ステップにより上記第1情報記録媒体から読み出された機能情報、または、上記再生制御ステップにより上記情報記録媒体から読み出された機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報を登録情報として記録する登録情報記録ステップと、上記第1情報記録媒体に上記取得情報を記録する取得情報記録ステップと、上記取得情報記録ステップにより上記第1情報記録媒体に記録された取得情報に対する制御が行われる場合に、上記登録情報記録ステップにより記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定する判定ステップと、上記判定ステップにより上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる通知制御ステップと、を含むことを特徴としている。
上記構成によれば、登録情報記録ステップは、再生制御ステップにより第1情報記録媒体から読み出された機能情報、または、機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報を登録情報として記録する。また、取得情報記録ステップにより第1情報記録媒体に記録された取得情報に対する制御が行われる場合に、通知制御ステップは、判定ステップにより、この登録情報が示す機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知する。これにより、上記の記録再生装置と同様の効果を奏する。
さらに、本発明に係る記録再生装置では、上記登録情報記録手段は、上記第1情報記録媒体に上記登録情報を記録することが好ましい。
上記構成によれば、機能情報(または機能取得情報)および取得情報が記録された第1情報記録媒体に登録情報が記録されるので、他の機器に第1情報記録媒体が挿入された場合に、当該他の機器において、取得情報に対する制御が行われるときに第1情報記録媒体に記録された登録情報を用いることができる。このため、他の機器が登録情報の記録を行うことができない機器であっても、第1情報記録媒体を挿入するだけで、当該機器に登録情報を利用させることができる。一方、登録情報の記録を行うことが可能な機器であっても、再度登録情報の記録を行わせる必要がないので、ユーザの負担を軽減することができる。また、機能情報(または機能取得情報)、登録情報および取得情報が一体に第1情報記録媒体に保存されるので、これらの情報を第1情報記録媒体にて一元管理することができ、登録情報および取得情報を紛失する虞が無くなるという効果も奏する。
さらに、本発明に係る記録再生装置は、上記再生制御手段が読み出した機能情報、または、上記再生制御手段が読み出した機能取得情報に対応する機能情報を提示させる提示制御手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、再生制御手段が読み出した機能情報、または、再生制御手段が読み出した機能取得情報に対応する機能情報をユーザに提示することができる。このため、ユーザは、提示された機能情報を確認することにより、登録したい機能を指定することができる。
さらに、本発明に係る再生装置は、上記に記載の記録再生装置により登録情報および取得情報が記録された第3情報記録媒体に対して情報の再生を行う再生装置であって、上記第3情報記録媒体から、上記登録情報を読み出して再生制御する第2再生制御手段と、上記取得情報記録手段が上記第3情報記録媒体に記録した取得情報に対する制御が行われる場合に、上記第2再生制御手段により記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定する第2判定手段と、上記第2判定手段により上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる第2通知制御手段と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、第2再生制御手段により第3情報記録媒体に記録された登録情報が読み出され、記録再生装置により第3情報記録媒体に記録された取得情報に対する制御が本発明の再生装置により行われる場合に、第2通知制御手段は、第2判定手段が、この登録情報が示す機能が使用可能な状況であると判定した場合に、当該機能が使用可能であることを通知する。これにより、第1情報記録媒体に登録情報を記録した記録再生装置とは異なる本発明の再生装置において、第3情報記録媒体に保存された取得情報に対する制御が行われる場合に、機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。逆にいえば、第3情報記録媒体とは異なる情報記録媒体に保存された取得情報に対する制御が行われる場合には、上記の通知を行わない。すなわち、第3情報記録媒体に取得情報が記録されている場合にのみ上記の通知を行うので、取得情報が保存される場所がどこであるかによって選択的に通知を行うことができる。
また、登録情報および取得情報は、機能情報が記録されている第1情報記録媒体とは異なる第3情報記録媒体に記録されている。このため、本発明の再生装置は、第1情報記録媒体が紛失したり故障した場合であっても、第3情報記録媒体を参照することにより、取得情報に対する制御が行われるときに、機能の利用場面に即して当該機能が使用可能であることをユーザに通知することができる。
さらに、本発明に係る再生装置は、上記に記載の記録再生装置により登録情報および取得情報が記録された第1情報記録媒体に対して情報の再生を行う再生装置であって、上記第1情報記録媒体から、上記登録情報を読み出して再生制御する第2再生制御手段と、上記取得情報記録手段が上記第1情報記録媒体に記録した取得情報に対する制御が行われる場合に、上記第2再生制御手段により記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定する第2判定手段と、上記第2判定手段により上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる第2通知制御手段と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、第2再生制御手段により第1情報記録媒体に記録された登録情報が読み出され、記録再生装置により第1情報記録媒体に記録された取得情報に対する制御が本発明の再生装置により行われる場合に、第2通知制御手段は、第2判定手段が、この登録情報が示す機能が使用可能な状況であると判定した場合に、当該機能が使用可能であることを通知する。これにより、本発明の再生装置において、第1情報記録媒体に保存された取得情報に対する制御が行われる場合に、機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。逆にいえば、第1情報記録媒体とは異なる情報記録媒体に保存された取得情報に対する制御が行われる場合には、上記の通知を行わない。すなわち、第1情報記録媒体に取得情報が記録されている場合にのみ上記の通知を行うので、取得情報が保存される場所がどこであるかによって選択的に通知を行うことができる。
また、登録情報および取得情報は、機能情報または機能取得情報が記録されている第1情報記録媒体に記録されている。このため、ユーザは、少なくとも第1情報記録媒体を管理しておくだけで、本発明の再生装置にて、取得情報に対する制御が行われる場合に登録情報に基づく上記の通知を受けることができる。
さらに、機能情報(または機能取得情報)と登録情報と取得情報とが一体に第1情報記録媒体に記録されるので、他の機器に第1情報記録媒体が挿入された場合に、当該他の機器にて機能の説明を行うだけでなく、登録情報および取得情報を利用することもできる。また、これらの情報を第1情報記録媒体にて一元管理することができ、取得情報を紛失する虞が無くなるという効果も奏する。
さらに、本発明に係る情報記録媒体は、上記に記載の記録再生装置、または、上記に記載の再生装置に用いられる情報記録媒体であって、上記機能情報または上記機能取得情報が記録されているとともに、上記登録情報および上記取得情報が記録可能であることが好ましい。
上記構成によれば、機能情報(または機能取得情報)および取得情報が記録された第1情報記録媒体に登録情報が記録されるので、他の機器に第1情報記録媒体が挿入された場合に、当該他の機器において、取得情報に対する制御が行われるときに第1情報記録媒体に記録された登録情報を用いることができる。このため、他の機器が登録情報の記録を行うことができない機器であっても、第1情報記録媒体を挿入するだけで、当該機器に登録情報を利用させることができる。一方、登録情報の記録を行うことが可能な機器で利用される場合であっても、再度登録情報の記録を行わせる必要がないので、ユーザの負担を軽減することができる。また、機能情報(または機能取得情報)、登録情報および取得情報が一体に第1情報記録媒体に保存されるので、これらの情報を第1情報記録媒体にて一元管理することができ、登録情報および取得情報を紛失する虞が無くなるという効果も奏する。
さらに、本発明に係る情報記録媒体は、情報を読み出すことが可能な再生専用領域と、情報を記録することが可能な記録可能領域とを備え、上記再生専用領域には上記機能情報または上記機能取得情報が記録されていることが好ましい。
上記構成によれば、書き換えを必要としない機能情報が再生専用領域に記録され、例えば追記または書き換えを必要とする登録情報および取得情報が記録可能領域に記録されるので、本発明の情報記録媒体を利用する際に、機能情報が誤って消去されてしまうことを防ぐことができる。
本発明に係る電子機器は、以上のように、自機器あるいは自機器とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体から、当該機能情報または当該機能取得情報を読み出して再生制御する再生制御手段と、上記再生制御手段が上記第1情報記録媒体から読み出した機能情報、または、上記再生制御手段が上記第1情報記録媒体から読み出した機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報が示す機能が使用可能な状況である場合に、当該機能が使用可能であることを通知させるために、当該ユーザが指定した機能情報、または、当該ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報を登録情報として記録する登録情報記録手段と、を備える構成である。
また、本発明に係る電子機器の制御方法は、以上のように、自機器あるいは自機器とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体から、当該機能情報または当該機能取得情報を読み出して再生制御する再生制御ステップと、上記再生制御ステップが上記第1情報記録媒体から読み出した機能情報、または、上記再生制御ステップが上記第1情報記録媒体から読み出した機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報が示す機能が使用可能な状況である場合に、当該機能が使用可能であることを通知させるために、当該ユーザが指定した機能情報、または、当該ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報を登録情報として記録する登録情報記録ステップと、を含む方法である。
それゆえ、機能情報(例えば取扱説明書)に示される機能の利用場面に即して(すなわち適切なタイミングで)その機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができるという効果を奏する。
本発明に係る電子機器は、以上のように、自機器あるいは自機器とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体には、当該機能情報、または、当該機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報である登録情報が記録されており、上記第1情報記録媒体から、上記登録情報を読み出して再生制御する第2再生制御手段と、上記第2再生制御手段が読み出した登録情報が示す機能が使用可能であるか否かを判定する第2判定手段と、上記第2判定手段により上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる第2通知制御手段と、を備える構成である。
また、本発明に係る電子機器の制御方法は、以上のように、自機器あるいは自機器とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体には、当該機能情報、または、当該機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報である登録情報が記録されており、上記第1情報記録媒体から、上記登録情報を読み出して再生制御する第2再生制御ステップと、上記第2再生制御ステップに読み出された登録情報が示す機能が使用可能であるか否かを判定する第2判定ステップと、上記第2判定ステップにより上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる第2通知制御ステップと、を含む方法である。
それゆえ、第1情報記録媒体に登録情報を記録した電子機器とは異なる電子機器(すなわち登録情報を記録する機能を有しない本発明の電子機器)において、機能情報に示される機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。
本発明に係る電子機器では、以上のように、自機器あるいは自機器とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体とは異なる第2情報記録媒体に、当該機能情報、または、当該機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報である登録情報が記録されており、上記第2情報記録媒体から、上記登録情報を読み出して再生制御する第2再生制御手段と、上記第2再生制御手段が読み出した登録情報が示す機能が使用可能であるか否かを判定する第2判定手段と、上記第2判定手段により上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる第2通知制御手段と、を備える構成である。
また、本発明に係る電子機器の制御方法は、以上のように、自機器あるいは自機器とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体とは異なる第2情報記録媒体に、当該機能情報、または、当該機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報である登録情報が記録されており、上記第2情報記録媒体から、上記登録情報を読み出して再生制御する第2再生制御ステップと、上記第2再生制御ステップにより読み出された登録情報が示す機能が使用可能であるか否かを判定する第2判定ステップと、上記第2判定ステップにより上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる第2通知制御ステップと、を含む方法である。
それゆえ、第2情報記録媒体に登録情報を記録した電子機器とは異なる電子機器(すなわち登録情報を記録する機能を有しない本発明の電子機器)において、機能情報に示される機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。
本発明に係る記録再生装置の制御方法は、自装置あるいは自装置とは異なる他の装置が有する機能であって、装置の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された第1情報記録媒体から、当該機能情報または当該機能取得情報を読み出して再生制御する再生制御ステップと、上記再生制御ステップにより上記第1情報記録媒体から読み出された機能情報、または、上記再生制御ステップにより上記情報記録媒体から読み出された機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報を登録情報として記録する登録情報記録ステップと、上記第3情報記録媒体に上記取得情報を記録する取得情報記録ステップと、上記取得情報記録ステップにより上記第3情報記録媒体に記録された取得情報に対する制御が行われる場合に、上記登録情報記録ステップにより記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定する判定ステップと、上記判定ステップにより上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる通知制御ステップと、を含む方法である。
それゆえ、第3情報記録媒体に保存された取得情報に対する制御が行われる場合に、機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。
本発明に係る記録再生装置の制御方法は、上記第1情報記録媒体から、上記機能情報または上記機能取得情報を読み出して再生制御する再生制御ステップと、上記再生制御ステップにより上記第1情報記録媒体から読み出された機能情報、または、上記再生制御ステップにより上記情報記録媒体から読み出された機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報を登録情報として記録する登録情報記録ステップと、上記第1情報記録媒体に上記取得情報を記録する取得情報記録ステップと、上記取得情報記録ステップにより上記第1情報記録媒体に記録された取得情報に対する制御が行われる場合に、上記登録情報記録ステップにより記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定する判定ステップと、上記判定ステップにより上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる通知制御ステップと、を含む方法である。
それゆえ、第1情報記録媒体に保存された取得情報に対する制御が行われる場合に、機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1および図2に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施の形態に係る電子機器1は、例えばPC、PDA(Personal Digital Assistant)や、テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機などの家電製品などを想定しており、情報記録媒体に対して情報の記録(テレビ放送などから取得したコンテンツの録画を含む)または再生を行うことが可能な記録再生装置(あるいは再生装置)以外の装置を想定している。
また、機能情報(機能説明)を記録している情報記録媒体(第1情報記録媒体)としては、磁気ディスク、SDカード、メモリースティック、USBメモリ、後述の光ディスク100(ROM/REが積層された光ディスク)以外の光ディスクなどを想定している。本実施の形態では、例えば磁気ディスク90(情報記録媒体)が機能情報を含む第1情報記録媒体であるものとして説明する。機能情報とは、電子機器1あるいは電子機器1とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報であり、例えば取扱説明書などである。
さらに、第1情報記録媒体は、機能情報の代わりとして、電子機器1が機能情報を外部から取得するための機能取得情報(識別情報)が記録されていてもよい。この場合、機能情報本体は、第1情報記録媒体以外の例えば電子機器1の記憶部14やネットワーク上のサーバに保存されている。機能取得情報は、この機能情報を記憶部14から読み出したり、サーバからダウンロードするためのものであり、例えば型番やシリアル番号、ダウンロードキーなどにより構成されている。
また、第1情報記録媒体に機能情報の全てが記録されていなくてもよく、その一部が記録されている構成であってもよい。この場合、第1情報記録媒体の出荷時には機能情報の一部が記録されており、残りの機能情報としては、例えば、上記の機能取得情報を用いることにより得られる、当該機能情報が更新されたときにインターネットなどのネットワークを介して追加される機能情報の一部としての追加情報や、第1情報記録媒体とは異なる情報記録媒体に記録されている機能情報などが挙げられる。
すなわち、第1情報記録媒体には、機能情報が直接、または、間接的に記録されているといえる。機能情報が直接記録された第1情報記録媒体とは、機能情報の全てが第1情報記録媒体に記録されている形態の情報記録媒体を指す。また、機能情報が間接的に記録された第1情報記録媒体とは、機能情報を取得するための機能取得情報が記録されている形態の情報記録媒体であって、残りの機能情報(追加情報)が第1情報記録媒体とは異なる情報記録媒体から取得されるか、または、機能情報本体をネットワークを介して取得する形態の情報記録媒体をいう。なお、機能情報が間接的に記録された第1情報記録媒体においては、第1情報記録媒体に記録された機能情報の一部、または、機能情報を取得するための機能取得情報が、第1情報記録媒体とは異なる情報記録媒体やネットワークを介して取得される残りの機能情報(追加情報)と関連付けされている。
〔電子機器1の概略構成〕
まず、図1を用いて、電子機器1の概略構成について説明する。図1は、電子機器1の概略構成を示す図である。電子機器1は、ユーザが電子機器1に対して操作を行うときに、当該操作において使用可能な機能を適切なタイミングで提示するといったユーザ支援を行う機器であり、媒体装填確認部11、媒体制御回路群12、制御部13、記憶部14、表示部15、操作部16を備える。なお、表示部15および操作部16はそれぞれ、電子機器1とは別の装置で実現されていてもよい。
媒体装填確認部11は、磁気ディスク90などの取り外し可能な情報記録媒体の装填を検出するためのものであり、例えば、各種センサが例示できるが、情報記録媒体の装填を検出できるものであれば、どのようなセンサを用いても良い。また、媒体装填確認部11は、検出した結果を検出信号として制御部13へ出力するようになっている。
媒体制御回路群12は、制御部13の制御により、情報記録媒体への情報の記録または再生を行うものである。例えば情報記録媒体に記録する情報としては登録情報が挙げられ、読み出して再生する情報としては機能情報が挙げられる。
制御部13は、主として、初期制御部21、再生制御部22(再生制御手段)、記録制御部23、使用状況確認部24(判定手段)、登録機能実行部26、表示制御部27、操作取得部28および通信制御部29を備え、例えば制御プログラムを実行することにより、電子機器1を構成する部材を制御するものである。制御部13は、電子機器1に備えられた記憶部14に格納されているプログラムを、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一次記憶部(不図示)に必要に応じて読み出して実行することにより各種処理を行う。具体的な構成については後述する。
記憶部14は、制御部13が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記録するものである。記憶部14は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ等の記憶装置によって構成されるものであり、必要に応じてROM(Read Only Memory)フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置が備えられる。なお、上述した一次記憶部は、RAMなどの揮発性の記憶装置によって構成されているが、本実施の形態では、記憶部14が一次記憶部の機能も備えているものとして説明する場合もある。記憶部14は、例えば後述の場面情報、ユーザ登録データベースなどを格納する。また、登録情報を記憶部14に保存する場合には、記憶部14には、登録情報を保存するための登録情報保存領域が設けられ、当該領域に登録情報が保存される。
表示部15は、表示制御部27に制御されることにより、例えば機能情報の表示、「登録ボタン」の表示、機能情報を再生するか否かを問合せる問合せ画像の表示や、機能および機能が使用可能な旨を通知するための表示を行うなど、電子機器1の制御に必要な情報を表示するものである。表示部15は、例えば液晶パネルにより構成されているが、これに限らず、有機EL(Electro Luminescence)パネルなどが用いられていてもよい。なお、電子機器1は、上記画像が示す情報をユーザに提示可能な部材であれば、表示部15に代えて当該部材を備えていてもよい。このような部材としては例えばスピーカーなどが挙げられ、この場合には、例えば機能情報が再生されると、その内容を音声にてユーザに提示することが可能となる。
なお、「登録ボタン」とは、ユーザが、機能情報が示す機能の説明を確認して、その機能を登録したいときに触れることで電子機器1に当該機能を登録するためのGUI(Graphical User Interface)や、操作部16に設けられるキー(例えば「ENTER」キー)である。
操作部16は、ユーザが表示部15に表示される画像を見ながら入力操作を行うためのものであり、例えば「ENTER」キーや矢印キーなどの各種キーが挙げられる。
なお、表示部15および操作部16は、電子機器1が備える部材として説明しているが、これに限らず、電子機器1とは別の装置として設けられ、電子機器1と有線または無線、赤外線などにて接続された構成であってもよい。
次に、図1を参照しながら、制御部13の具体的な構成について説明する。
初期制御部21は、磁気ディスク90の挿入後にユーザ登録や認証を行うための処理(ユーザ登録処理)や、磁気ディスク90に複数の機器の機能情報が記録されている場合に、どの機器の機能情報を表示部15に表示させるかをユーザに選択させるための処理(機能情報選択処理)などの初期制御処理を行うものである。また、初期制御処理には、磁気ディスク90に機能取得情報が記録されているか否かを確認し、機能取得情報が記録されている場合に、機能情報を外部から取得させる処理(機能情報取得処理)が含まれる。初期制御部21は、これらの処理を行うために、ユーザ登録処理部211、認証部212、機能情報種別確認部213、機能情報取得制御部214を備えている。
ユーザ登録処理部211は、ユーザ登録に関する処理を行うものであり、例えば、アカウントおよびパスワードをユーザに入力させるための初期画像、ユーザ登録を行わせるためのユーザ登録用画像を表示部15に表示させるように表示制御部27に指示する。また、ユーザ登録処理部211は、記憶部14に保存されているユーザ登録データベースに、ユーザにより入力されたユーザ登録情報(個人識別情報)を記録する。
認証部212は、記憶部14に保存されているユーザ登録データベースを参照することにより、ユーザが入力したアカウントおよびパスワードの認証を行うものである。
機能情報種別確認部213は、再生制御部22が読み出した機能情報、または、再生制御部22が読み出した機能取得情報に対応する機能情報が、複数の機器の機能情報を示すものであるか否かを判定するものである。
機能情報取得制御部214は、再生制御部22が読み出した情報が機能情報であるか機能取得情報であるか否かの判定を行い、機能取得情報であると判定した場合には、通信制御部29に、外部から、当該機能取得情報に関連付けられた機能情報(追加情報)を取得するように指示するものである。
再生制御部22は、主として、媒体制御回路群12を制御することにより、磁気ディスクに記録されている機能情報または機能取得情報を読み出して再生するものである。換言すれば、再生制御部22は、電子機器1あるいは電子機器1とは異なる他の機器が有する機能であって、機器の使用状況に応じて使用可否が変更される機能に関する情報である機能情報、または、当該機能情報を外部から取得するための機能取得情報が記録された磁気ディスクから、当該機能情報または当該機能取得情報を読み出して再生制御するものといえる。
また、再生制御部22は、各機能の説明を行うか(機器情報を再生させるか)否かを判定し、当該説明を行わない場合には、ユーザが機器操作を行ったときのユーザ操作に対応するアプリケーションを実行するものである。
さらに、再生制御部22は、登録情報有無判定部221を備えている。登録情報有無判定部221は、記憶部14の登録情報保存領域に記録されている登録情報を読み出す処理を実行することで、登録情報が登録情報保存領域に保存されているか否かを判定するものである。
記録制御部23は、主として、操作部16を介してのユーザの指示に基づいて、記憶部14の登録情報保存領域に登録情報を記録するか、あるいは、媒体制御回路群12を制御することにより、磁気ディスク90、または、磁気ディスク90とは異なる他の情報記録媒体(第2情報記録媒体)に設けられた登録情報保存領域に登録情報を記録するものである。この処理を実現するために、記録制御部23は、登録情報記録部231(登録情報記録手段)を備えている。換言すれば、登録情報記録部231は、再生制御部22が磁気ディスク90から読み出した機能情報、または、再生制御部22が磁気ディスク90から読み出した機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報が示す機能が使用可能な状況である場合に、当該機能が使用可能であることを通知させるために、当該ユーザが指定した機能情報を登録情報として記録するものといえる。なお、登録情報としては、上記機能情報の一部を切り出したものであってもよく、また、機能情報と対応付けられたコードや番号、磁気ディスク90における機能情報の記録位置を示すアドレス情報など、ユーザが指定した機能情報全体(機能情報そのもの)でなくてもよく、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報であってもよい。つまり、登録情報記録部231は、ユーザが指定した機能情報の代わりに、ユーザが指定した機能情報を指定可能な情報であってもよいといえる。
また、登録情報記録部231は、初期制御部21にてユーザ登録処理が行われる場合には、登録情報を、電子機器1を利用するユーザを識別するためのユーザ登録情報と対応付けて記録するものである。
さらに、記録制御部23は、通信制御部29から、外部から機能情報(追加情報)を取得した旨の通知を受けると、記憶部14から機能情報を読み出し、磁気ディスク90、または、磁気ディスク90とは異なる他の情報記録媒体に記録する。
使用状況確認部24は、登録情報として登録情報保存領域に記録されている機能情報(もしくは機能情報を特定可能な情報)に対応する機能(登録機能)が使用可能な場面(シーン)か否かを確認するものである。換言すれば、登録情報記録部231により記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定するものである。
登録機能実行部26は、登録機能が選択され、当該登録機能を実行する旨の通知を受けると、当該登録機能を実行するものである。
表示制御部27は、表示部15に各種画像を表示させるために、表示部15を制御するものである。表示制御部27は、機能情報表示制御部271(提示制御手段)および使用通知制御部272(通知制御手段)を備えている。
機能情報表示制御部271は、再生制御部22により読み出された機能情報、または、再生制御部22に読み出された機能取得情報に対応する機能情報を表示部15に表示させることにより、機能情報をユーザに提供するものである。換言すれば、機能情報表示制御部271は、表示部15やスピーカーなどに機能情報を提示させるものであるといえる。
また、機能情報表示制御部271は、再生制御部22が磁気ディスク90から複数の機器の機能情報を読み出した場合に、その機能情報の中から選択された機能情報を表示部15に表示させるものである。一方、機能情報表示制御部271は、再生制御部22が磁気ディスク90から複数の機能取得情報を読み出した場合には、その機能取得情報から選択された機能取得情報に対応する機能情報を表示部15に表示させるものである。換言すれば、機能情報表示制御部271は、再生制御部22が読み出した複数の機器の機能情報から選択された機能情報、または、再生制御部22が読み出した複数の機能取得情報に対応する複数の機能情報から選択された機能情報を提示させるものといえる。
使用通知制御部272は、使用状況確認部24により登録機能が使用可能な場面であると確認された場合に、当該登録機能を表示部15に表示させるとともに、当該登録機能が使用可能である旨の通知を表示部15を介して行うものである。換言すれば、使用状況確認部24により機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させるものである。
操作取得部28は、操作部16を介してユーザが入力した操作を取得するものである。
通信制御部29は、機能情報取得制御部214の制御により、再生制御部22が磁気ディスク90から機能取得情報を取得した場合に、外部から、当該機能情取得情報に関連付けられた機能情報(追加情報)を取得するものである。また、通信制御部29は、外部から機能取得情報に対応する機能情報を取得すると、当該機能情報を、上記磁気ディスクから取得した機能情報として記憶部14に保存する。さらに、通信制御部29は、磁気ディスク90に、または、磁気ディスク90とは異なる情報記録媒体に機能情報を記録する場合には、外部から機能情報を取得した旨を通知する。
〔電子機器1における処理の流れ〕
次に、図2に基づき、本実施の形態に係る電子機器1における処理の流れの一例について説明する。図2は、電子機器1における処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、挿入される磁気ディスク90に機能情報が記録されている場合について説明し、磁気ディスク90に機能取得情報が記録されている場合については、後述の〔初期制御処理について〕にて説明する。
まず、機能情報が記録されている磁気ディスク90が、電子機器1が備えるスロット(図示せず)に挿入される。すなわち、機能情報が記録されている情報記録媒体が挿入される(ステップS1(以降、単に「S1」と称す))。このとき、媒体装填確認部11は、磁気ディスクが装填されたことを示す検出信号を再生制御部22に送信する。
再生制御部22では、上記検出信号を受信すると、登録情報有無判定部221が記憶部14に設けられた登録情報保存領域に記録されている登録情報を読み出す処理を実行することで(S2)、登録情報が登録情報保存領域に記録(保存)されているか否かを判定する(S3)。なお、登録情報は、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報のことであり、記憶部14に格納されていなくてもよく、機能情報が記録されている磁気ディスク90に設けられた登録情報保存領域に記録されていてもよい。また、電子機器1がスロットを複数備えている場合には、機能情報が記録されている磁気ディスク90とは異なる他の情報記録媒体に設けられた登録情報保存領域に登録情報が記録されていてもよい。従って、これらの場合には、登録情報有無判定部221は、記憶部14あるいは他の情報記録媒体に登録情報が記録されているか否かを判定する。
登録情報有無判定部221は、記憶部14の登録情報保存領域に登録情報が記録されていないと判定した場合(S3でNO、磁気ディスクの初回使用時)、表示制御部27にその旨を通知する。表示制御部27の機能情報表示制御部271は、登録情報が登録情報保存領域に記録されていない旨の通知を受けると、磁気ディスク90から機能情報を読み出すように再生制御部22に指示する。再生制御部22は、媒体制御回路群12を制御することにより、磁気ディスク90に記録されている機能情報を読み出し、機能情報表示制御部271に送信する。機能情報表示制御部271は、機能情報を受信すると、表示部15に当該機能情報を表示させる。機能情報表示制御部271は、表示部15を介して、機能情報(機能説明)をユーザに提供する(S4)。このとき、機能情報表示制御部271は、機能情報とともに「登録ボタン」を表示部15に表示させる。なお、機能情報表示制御部271は、「登録ボタン」を表示部15に表示させなくてもよく、この場合には、操作部16の何れかのキー(例えば「ENTER」キー)が「登録ボタン」として割り当てられている。なお、再生制御部22は、例えばS1の処理時に機能情報を磁気ディスク90から既に読み出し、記憶部14に記憶している場合には、当該機能情報を記憶部14から読み出し、機能情報表示制御部271に送信してもよい。
機能情報表示制御部271が機能情報を表示部15に表示させている間に、電子機器1は、ユーザが登録動作を行ったか否かを判定する(S5)。具体的には、操作取得部28が、表示部15に表示されている「登録ボタン」、または操作部16のキーとして割り当てられた「登録ボタン」がクリックされたことを示すクリック信号を受信したとき、ユーザが登録動作を行ったと判定する。操作取得部28は、例えば「登録ボタン」が表示されている場合には、登録情報保存領域から「登録ボタン」が表示されている表示部15における画面の位置座標を取得しておき、クリック信号を解析して、クリックされた位置が「登録ボタン」の位置座標内に含まれるかを判断することにより、ユーザの登録動作を判定する。また、操作取得部28は、所定の時間ごとに操作部16からのクリック信号を受信していてもよく、この場合、クリック信号にはクリックの有無を示すデータ(例えば2値データ)が含まれる。
操作取得部28は、ユーザが登録動作を行ったと判定した場合(S5でYES)、記録制御部23にその旨を通知する。記録制御部23の登録情報記録部231は、登録動作が行われた旨の通知を受けると、「登録ボタン」がクリックされたときに表示部15に表示されていた機能情報に例えばフラグを付けたり、当該機能情報に対応する機能を登録情報テーブルに記録することにより、当該機能情報(もしくは当該機能情報を特定可能な情報)を登録情報として記録(保存)する(S6)。そして、登録情報記録部231は、登録情報を記憶部14に保存すると、その旨を表示制御部27に通知する。なお、登録情報記録部231は、登録情報を、記憶部14、磁気ディスク90または磁気ディスク90とは異なる他の情報記録媒体に設けられた登録情報保存領域に記録する。図2に示すフローチャートでは、記憶部14の登録情報保存領域に登録情報が保存されるものとして説明する。
一方、操作取得部28は、例えば所定の時間「登録ボタン」がクリックされないことにより、ユーザが登録動作を行っていないと判定した場合(S5でNO)、その旨を登録情報記録部231に通知する。この場合には、登録情報記録部231は、登録情報の記録を行わず、その旨を表示制御部27に通知する。
表示制御部27の機能情報表示制御部271は、登録情報が記録された旨、または、記録されなかった旨の通知を受けると、磁気ディスク90から読み出した機能情報のすべてを表示させたか否かを確認し、機能説明を終了するか否かを判定する(S7)。
機能情報表示制御部271は、すべての機能情報を表示させたと判断した場合には(S7でYES)、機能説明を終了し、S2の処理に戻る。このとき、機能情報表示制御部271は、登録情報記録部231からの通知がすべて、登録情報の記録を行っていないことを示していた場合には、機能説明を終了する旨を登録情報記録部231に通知する。この場合、登録情報記録部231は、すべての機能説明を終了したことを示す機能説明完了情報を、登録情報の代わりに記憶部14の登録情報保存領域に記録する。すなわち、登録情報有無判定部221は、登録情報保存領域から機能説明完了情報を読み出した場合に、当該領域に登録情報が記録されていると判定する。一方、すべての機能情報を表示させていないと判断した場合には(S7でNO)、次の機能情報を表示部15に表示させるべく、S4の処理に戻る。
また、上記S3の処理で、登録情報有無判定部221は、記憶部14の登録情報保存領域を参照して登録情報が記録されていることを確認することにより、登録情報保存領域に登録情報が記録されていると判定した場合(S3でYES、初回登録完了後(2回目以降の使用時))、その旨を表示制御部27に送信する。表示制御部27は、登録情報保存領域に登録情報が記録されている旨の通知を受けると、記憶部14から所定のアプリケーションを読み出し、当該アプリケーションに基づく画像を表示部15に表示させる。
その後、ユーザが電子機器1に対する操作(機器操作)を行うと、操作取得部28は、操作部16を介して当該操作を取得し、その旨を再生制御部22に通知する(S8)。
再生制御部22は、ユーザが機器操作を行った旨の通知を受けると、各機能の説明を行うか(機器説明を再生させるか)否かを判定するために、表示制御部27に問合せ画像の表示を指示する(S9)。表示制御部27の機能情報表示制御部271は、再生制御部22から指示を受けると、機能の説明を行うか否かを示す問合せ画像を表示部15に表示させる。
ユーザは、表示部15に問合せ画像(メニュー画面)を確認し、電子機器1に対して機能説明を行うか否かの操作を操作部16を介して行う。操作取得部28は、この操作が機能説明を行う旨の操作であると判断した場合には、その旨を再生制御部22に通知する。再生制御部22は、ユーザ操作が機能の説明を行う旨の操作である旨の通知を受けると、機能の説明を行うものと判定し(S9でYES)、S4の処理に移行する。一方、再生制御部22は、ユーザ操作が機能の説明を行わない旨の操作である旨の通知を受けると、機能の説明を行わないものと判定し(S9でNO)、S8の処理で操作取得部28が取得したユーザ操作に対応するアプリケーション(ユーザ選択動作)を実行し(S10)、その旨を使用状況確認部24に送信する。すなわち、S9では、電子機器1は、メニュー画面を表示することにより、機能説明を確認するか、機器操作をするかを、ユーザに選択させるようにしている。
使用状況確認部24は、ユーザ選択動作が実行された旨の通知を受けると、登録情報として登録情報保存領域に記録された機能情報(もしくは当該機能情報を特定可能な情報)に対応する機能(登録機能)が使用可能な場面(シーン)か否かを確認する(S11)。例えば、記憶部14には、機能とその機能が使用できる場面とを対応付けた場面情報が保存されており、使用状況確認部24は、当該場面情報と、登録情報記録部231によって保存された登録情報とを参照することにより、登録機能が使用可能な場面であるか否かを判定する。
使用状況確認部24は、登録機能が使用可能な場面であると判定した場合(S11でYES)、その旨を表示制御部27に通知する。表示制御部27の使用通知制御部272は、登録機能が使用可能な場面である旨の通知を受けると、当該登録機能を表示部15に表示させるとともに、当該登録機能が使用可能である旨の通知を表示部15を介して行う(S12)。なお、このとき、使用状況確認部24は、登録機能を表示するとともに、登録機能の機能説明(機能情報)を表示するように表示制御部27に指示を行ってもよい。この場合、ユーザは、機能情報を確認しながら実際に操作を行う(機能を実行させる)ことができるので、当該機能情報がユーザの記憶に残りやすい。
その後、操作取得部28は、操作部16を介してユーザにより登録機能が選択されたか否かを判定する(S13)。操作取得部28は、ユーザが登録機能を選択した旨の操作を取得すると、登録機能が選択されたと判定し(S13でYES)、その旨を登録機能実行部26に通知する。登録機能実行部26は、登録機能が選択された旨の通知を受けると、当該登録機能を実行する(S14)。そして、登録機能実行部26は、ユーザ操作に対応するアプリケーションが終了しているか否かを判定し(S15)、動作が終了していると(S15でYES)、図2のフローチャートに従った処理を終了する。一方、登録機能実行部26が、上記アプリケーションが終了していないと判定した場合には、S10の処理に戻る。なお、S11でNOおよびS13でNOの場合には、S15の処理に移行する。
なお、本実施の形態では、図2のフローチャートに示すように、磁気ディスク90に登録情報が記録されていない場合(S3でNOの場合)、機能情報についての説明を行い(S4)、ユーザが登録動作を行うことにより(S5)、登録情報が記録される(S6)形態について示したが、必ずしも登録情報を記録しないと機器動作ができないように設定される必要は無い。例えば、S3でNOの場合には、ユーザに対して機能情報を表示するか否かの選択を提示し、ユーザが機能情報を表示しない旨の選択を行った場合には、ユーザの機器操作(S8)およびユーザ選択動作の実行(S10)のみを行い、当該動作が終了すると、本フローチャートが終了する形態であってもよい。
以上のように、電子機器1(およびその制御方法)では、登録情報記録部231(登録情報記録ステップ)は、再生制御部22(再生制御ステップ)が読み出した機能情報、または、機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報が示す機能が使用可能な状況である場合に、当該機能が使用可能であることを通知させるために、当該ユーザが指定した機能情報、または、当該ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報を登録情報として記録する。
これにより、電子機器1または他の機器において、機能情報(例えば取扱説明書)に示される機能の利用場面に即して(すなわち適切なタイミングで)その機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知させる(ユーザ支援を行う)ことができる。このため、機能が利用可能な場面において、ユーザが当該機能を使い損なうことがないようにすることができる。例えばユーザがその機能の内容について忘れてしまい、当該機能の存在や機能の利用場面がわからなくなっていたとしても、その場面において便利な機能が利用されず無駄になるといった状況を回避することができる。
また、使用通知制御部272(通知制御ステップ)は、使用状況確認部24(判定ステップ)が、登録情報記録部231により記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定した場合に、当該機能が使用可能であることを通知するので、この場合には、電子機器1自身において、機能情報に示される機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに確実に通知することができる。
なお、機能情報が記録されている磁気ディスク90(第1情報記録媒体)は、電子機器1に挿入可能な(換言すれば取り外し可能な)情報記録媒体である。つまり、磁気ディスク90が電子機器1に挿入されることをトリガーとして上記の各部(各ステップ)による処理が行われ、機能情報に示される機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。すなわち、例えば電子機器1の操作に精通していないユーザであっても、機能情報が記録されている磁気ディスク90を電子機器1に挿入するだけで、上記の通知を受けることができ、機能を有効に活用することができる。
また、再生制御部22が磁気ディスク90から読み出した機能情報をユーザに提示するので、ユーザは、提示された機能情報を確認することにより、登録したい(利用したい)機能を指定することができる。
さらに、ユーザが電子機器1あるいはその他の機器の操作に精通していない場合であっても、これらの機器の機能情報(もしくは当該機能情報を特定可能な情報)を登録情報として記録しておくだけでよい。例えば登録したい機能の機能情報が提示されたときに、当該機能を指定するための操作(例えば登録ボタンを押す)を行うだけで、登録情報の記録を行うことができる。このため、例えばユーザがメニュー画面を開き、当該画面に提示される個々の機能について、利用可能な場面での機能の提示の有無を選択するといった複雑な手順を踏む必要がないので、機器の操作に精通していないユーザであっても機能を有効に利用することができる。
また、機能情報が記録されている磁気ディスク90が挿入された後に、登録機能が使用可能な場面か否かを判定し、当該登録機能が使用可能であることをユーザに提示しているので、磁気ディスク90が挿入されない場合には上記のような通知が行われない。すなわち、例えば電子機器1あるいはその他の機器の操作に精通しているユーザが上記の通知を必要としない場合には、磁気ディスク90を挿入しなければよい。このため、ユーザが上記の通知を受けたいか否かの判断を、磁気ディスク90を挿入するか否かによって決定すればよいので、利便性の高い電子機器1を提供することができる。
また、記憶部14に登録情報保存領域が設けられ、登録情報記録部231は当該領域に登録情報を記録してもよい。すなわち、登録情報記録部231は、登録情報保存領域が磁気ディスク90は異なる他の情報記録媒体(第2情報記録媒体)に登録情報を記録する。このため、例えば磁気ディスクが紛失したり故障した場合であっても、記憶部14を参照することにより、機能の利用場面に即して当該機能をユーザに通知することができる。なお、第2情報記録媒体として、例えばHDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリ等の記憶装置などで構成される記憶部14を挙げて説明したが、これに限らず、光ディスク、磁気ディスク、SD(Secure Digital)カード、メモリースティック(登録商標)などの電子機器1に挿入可能な(換言すれば取り外し可能な)情報記録媒体であってもよい。
また、上記では、記憶部14に登録情報保存領域が設けられ、当該領域に登録情報が記録される場合について説明したが、これに限らず、登録情報保存領域が磁気ディスク90に設けられていてもよい。この場合には、登録情報記録部231は、機能情報が記録された磁気ディスク90に登録情報を記録する(すなわち、電子機器1に用いられる磁気ディスク90には、機能情報および登録情報が記録されている)ので、他の機器に磁気ディスク90が挿入された場合に、当該他の機器が磁気ディスク90に記録された登録情報を用いることができる。このため、他の機器が登録情報の記録を行うことができない機器であっても、磁気ディスク90を挿入するだけで、当該機器に登録情報を利用させることができる。一方、登録情報の記録を行うことが可能な機器であっても、再度登録情報の記録を行わせる必要がないので、ユーザの負担を軽減することができる。また、互いに関連のある機能情報と登録情報とが一体に保存されるので、個別に情報を紛失する虞が無くなる。
また、磁気ディスク90には、磁気ディスク90の出荷時の機能情報、機能取得情報に対応する機能情報、または、追加情報の少なくとも1つが機能情報として記録されている。このため、電子機器1は、出荷時の機能情報だけでなく、記憶部14または外部(例えばネットワーク上)から取得した情報をも機能情報として利用することができる。特に、磁気ディスク90が出荷時の機能情報および追加情報を有することにより、電子機器1は最新の機能情報に対する処理を行うことができる。
なお、磁気ディスク90には機能取得情報が記録されている。電子機器1は、再生制御部22が機能取得情報を読み出すことにより、記憶部14または外部から取得した機能情報を、磁気ディスク90に記録された機能情報として処理を行う。このため、機能情報の代わりに(または、機能情報の一部として)、当該機能情報より容量が小さい機能取得情報を記録しておくことにより、磁気ディスク90の記録領域を増やすことができる。
また、本実施の形態では、機能情報が磁気ディスク90に記録されている形態(直接保存されている形態)について示したが、機能情報の一部、または、機能情報を取得するための機能取得情報が磁気ディスク90に記録されており、残りの機能情報は記憶部14に予め保存されているか、インターネット等のネットワークを介して取得するもの(間接的に保存されている形態)であっても構わない。すなわち、磁気ディスク90を介して間接的に機能情報を再生するものであっても構わない。上記ネットワークを介して取得された機能情報は磁気ディスクに保存されても良く、記憶部14に保存されても構わない。
〔初期制御処理について〕
次に、電子機器1を複数のユーザが使用する場合、および、磁気ディスク90に複数の機器の機能情報が記録されている場合の電子機器1における処理の一例について説明する。この場合、S1の処理(磁気ディスク90の挿入)後、ユーザ登録処理および機能情報選択処理を含む初期制御処理が行われる。
この場合、S1の処理時に、媒体装填確認部11は、磁気ディスクが装填されたことを示す検出信号を(再生制御部22ではなく)初期制御部21に送信する。初期制御部21のユーザ登録処理部211は、アカウントおよびパスワードを入力させるための初期画像を表示部15に表示させるように表示制御部27に指示する。表示制御部27は、この指示を受けると、表示部15に初期画像を表示させる。なお、初期画像には、ユーザ登録を行うか否かの問合せを行うための画像も含まれている。
操作取得部28が、操作部16を介してアカウントおよびパスワードの入力を示す操作を取得すると、この入力結果を初期制御部21に通知する。初期制御部21の認証部212は、この入力結果を受信すると、記憶部14に保存されているユーザ登録データベースを参照することにより、上記アカウントおよびパスワードの認証を行う。認証部212が認証に成功すると、その旨を機能情報種別確認部213に通知する。なお、ユーザ登録データベースとは、アカウントおよびパスワードとユーザ情報(ユーザの氏名などを示す情報)とが対応付けられたユーザ登録情報である。
機能情報種別確認部213は、この通知を受けると、すべての機能情報を読み出すように再生制御部22に指示する。再生制御部22は、この指示を受けると、磁気ディスク90に記録されているすべての機能情報を読み出し、当該すべての機能情報を初期制御部21に送信する。初期制御部21の機能情報種別確認部213は、受信したすべての機能情報が、複数の機器の機能情報を示すものか否かを確認する。
機能情報種別確認部213は、複数の機器の機能情報であることを確認した場合には、ユーザが使用する機器(磁気ディスク90が挿入された機器)を選択させるための機器選択画像を表示部15に表示させるように表示制御部27に指示する。表示制御部27は、この指示を受けると、表示部15に機器選択画像を表示させる。そして、操作取得部28が、操作部16を介して機器の選択を示す操作を取得すると、この選択結果を初期制御部21に通知する(機能情報選択処理)。初期制御部21の機能情報種別確認部213は、この選択結果を受信すると、当該選択結果が示す機器の機能情報を用いるように、表示制御部27の機能情報表示制御部271に通知する。機能情報表示制御部271は、この通知を受けている場合には、上記選択結果が示す機器の機能情報だけを表示部15に表示させる。
なお、認証部212が認証に失敗すると、その旨をユーザに通知し、再び初期画像を表示部15に表示させるように表示制御部27に指示する。
また、操作取得部28が、操作部16を介してユーザ登録を行う旨の操作を取得すると、その旨を初期制御部21に通知する。初期制御部21のユーザ登録処理部211は、この通知を受けると、ユーザ登録を行わせるためのユーザ登録用画像を表示部15に表示させるように表示制御部27に指示する。表示制御部27は、この指示を受けると、表示部15にユーザ登録用画像を表示させる。
操作取得部28が、操作部16を介して氏名、アカウントおよびパスワードなどユーザ登録情報の入力を示す操作を取得すると、この入力結果を初期制御部21に通知する。初期制御部21のユーザ登録処理部211は、この入力結果を受信すると、記憶部14のユーザ登録データベースに、入力されたユーザ登録情報を記録する(ユーザ登録処理)。そして、認証部212による認証が行われ、当該認証が成功した後にS6の処理(登録情報の保存)が行われるとき、登録情報記録部231は、例えば、当該登録情報保存領域における当該登録情報の記録位置を示すアドレス情報を、認証に成功したユーザ登録情報と対応付けてユーザ登録データベースに記録する。
次に、磁気ディスク90に機能取得情報が記録されている場合(機能取得情報とともに機能情報の一部が記録されている場合)の電子機器1における処理の一例について説明する。この場合、S1の処理後、機能情報取得処理が行われるものとして説明する。なお、これに限らず、例えばS4の処理時に機能情報取得処理が行われてもよく、この場合、再生制御部22は、磁気ディスク90から読み出す機能情報として、記憶部14に保存されている機能情報を読み出す。
S1の処理時に、媒体装填確認部11は、磁気ディスク90が装填されたことを示す検出信号を再生制御部22に送信する。再生制御部22は、この検出信号を受信すると、媒体制御回路群12を制御することにより、磁気ディスク90において機能情報または機能取得情報が記録されている機能情報保存領域から、当該機能情報または機能取得情報を読み出し、初期制御部21に送信する。
初期制御部21の機能情報取得制御部214は、再生制御部22から読み出した情報が機能情報であるか機能取得情報であるかの判定を行い、機能情報であると判定した場合には、読み出した機能情報を記憶部14に保存する。一方、機能情報取得制御部214は、機能取得情報であると判定した場合には、当該機能取得情報を通信制御部29に送信するとともに、当該機能取得情報を用いて、外部のネットワークや、S1において挿入された磁気ディスク90とは異なる情報記録媒体から、当該機能情取得情報に関連付けられた機能情報(追加情報)を取得するように指示する。通信制御部29は、外部から機能取得情報に対応する機能情報を取得すると、当該機能情報を、磁気ディスク90から取得した機能情報として記憶部14に保存する。
また、磁気ディスク90に機能情報を記録する場合には、通信制御部29は、外部から機能情報を取得した旨を記録制御部23に通知する。記録制御部23は、この通知を受けると、媒体制御回路群12を制御することにより、機能取得情報が記録されている磁気ディスク90に当該機能情報(追加情報)を記録する。
なお、磁気ディスク90に機能取得情報が記録されている場合に機能情報選択処理が行われる場合には、再生制御部22は、複数の機能取得情報を取得し、初期制御部21に送信する。初期制御部21の機能情報取得制御部214は、これら複数の機能取得情報を通信制御部29に送信するとともに、外部から、当該機能取得情報に関連付けられた複数の機能情報を取得するように指示する。通信制御部29は、外部から取得した複数の機能取得情報に対応する複数の機能情報を、磁気ディスク90から取得した機能情報として記憶部14に保存し、その旨を初期制御部21に通知する。
初期制御部21の機能情報種別確認部213は、この通知を受けると、記憶部14に保存された機能情報をすべて読み出し、当該すべての機能情報が、複数の機器の機能情報を示すものであるか否かを確認する。その後の処理については、上記にて説明した機能情報選択処理と同様である。
以上のように、登録情報記録部231が登録情報をユーザ登録情報と対応付けて記録するので、電子機器1を利用するユーザ毎に登録情報を保存することができる。これにより、電子機器1は、ユーザ毎に登録情報を管理することができるので、任意のユーザが登録した登録情報を他のユーザに知られることを防ぐことができ、セキュリティーの向上を図ることができる。また、あるユーザが登録した登録情報を他のユーザが間違えて利用してしまう誤使用を防ぐことができる。更には、同一の情報記録媒体に複数ユーザの登録情報が記録されていてもユーザ毎に固有の登録情報を使用できるため、情報記録媒体を交換すること無く、複数のユーザそれぞれが登録した登録情報を個別に活用可能となる。
また、ユーザの機器操作時に、使用状況確認部24が各ユーザに対応する登録情報を参照して使用可能な場面かを判定することができるので、使用通知制御部272は、電子機器1を利用するユーザ毎に登録機能が使用可能であることの通知を表示部15を介して行うことができる。すなわち、電子機器1は、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、磁気ディスク90に、複数の機器の機能情報、または、当該複数の機器の機能情報を外部から取得するための複数の機能取得情報が記録されている場合には、機能情報選択処理が行われ、機能情報表示制御部271が、複数の機器の機能情報(または、複数の機能取得情報)から選択された機能情報を提示させる。表示部15に表示される機能情報は選択された機能情報であるため、ユーザは、機能説明を受けようとする機器(磁気ディスク90が挿入されている機器)の機能情報を選択的に確認することができる。
なお、上記では、初期制御処理として、ユーザ登録処理および機能情報選択処理の両方が行われているが、これに限らず、いずれか一方が行われる構成であってもよい。また、ユーザ登録処理および機能情報選択処理が行われる順序は問わない。さらに、機能情報取得処理が行われる場合には、機能情報選択処理の前に機能情報取得処理が行われることが好ましく、ユーザ登録処理および機能情報取得処理が行われる順序は問わない。
また、上記では、ユーザの認証に際して、アカウントおよびパスワードを入力する方法について示したが、この他にも、予め登録されたユーザが表示部15にリスト状に表示され、ユーザが操作部16を介して表示部15に表示された何れかのユーザを選択する形態を取ってもよい。
さらに、複数の機器の機能情報からユーザが使用する機器を選択するのにあたって、上記では、ユーザが操作部16を介して機器の選択を行う場合について示したが、この他にも、予め機器の機種番号や製造番号などが記憶部14に保存され、磁気ディスク90に保存された複数の機器の機能情報と照らし合わせることにより、ユーザの操作を必要とせず、自動的に使用機器を選択する方法を用いても構わない。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について図1、図3および図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態に係る電子機器1は、実施の形態1と同じ機器を想定しているが、スロットには光ディスク100(情報記録媒体)が挿入されるので、媒体装填確認部11が光ディスク100の装填を確認し、媒体制御回路群12が光ディスク100のROM層(再生専用領域)またはRE(RE-writable)層(記録可能領域)に制御を行う点で異なる。
一方、機能情報または機能取得情報を記録している情報記録媒体としては、以下に説明する光ディスク100を含むDVD(Digital Versatile Disc)やBD(Blu-ray Disc)などの光情報記録媒体を想定している。本実施の形態では、例えば2層BD(ROM/RE積層ディスク(コンビBD))としての光ディスク100に機能情報または機能取得情報が記録されている場合について説明する。すなわち、実施の形態1と同様、光ディスク100には機能情報が直接、または、間接的に記録されているといえる。なお、本実施の形態では、光ディスク100のROM層に機能情報または機能取得情報が記録されており、RE層の登録情報保存領域に登録情報が記録される点(すなわち、再生制御部22がROM層から機能情報または機能取得情報を読み出し、記録制御部23がRE層に登録情報を記録する点)で、実施の形態1とは異なる。
〔光ディスク100について〕
まず、図3に基づき、本発明の一実施形態である光ディスク100の概略構成について説明する。図3は、本発明の一実施形態である光ディスク100の概略構成を示す図であり、図3(a)は、再生光入射側から見たときの光ディスク100を示す図であり、図3(b)は、光ディスク100の各記録層の構成例を示す図である。
まず、図3(a)に示すように、光ディスク100は、その内周側に、管理領域101およびリードイン領域102を備えている。
管理領域101は、光ディスク100の最内周で、かつ、再生光入射側から最も遠い記録層(RE層)に設けられた領域であり、トラッキング制御が不要な領域またはフォーカス制御のみでアクセス可能なバーコード状の記録領域(管理領域記録領域)であり、例えばBCA(Burst Cutting Area)である。電子機器1は、光ディスク100が挿入されると、まず管理領域101の情報を読み取りにいくように設計されている。また、管理領域101は、製造時にのみ情報の書き込みを行うことが可能な領域(すなわち書き換え不可能な領域)である。
管理領域101には、主として、光ディスク100の構造を示す識別情報が記録される。識別情報の具体例としては、光ディスク100の記録層のタイプ(再生専用型、追記型、書き換え型)、光ディスク100のサイズ、光ディスク100のバージョン(速度等に関連)、サーボの極性、記録マークの極性および光ディスク100固有の番号などが挙げられるが、管理領域101における各識別情報の記録順序(又は配置方法)は、任意であってよい。なお、これらの記録順序は、通常規格などによって決められている。
リードイン領域102は、光ディスク100において管理領域101の外周側に、記録層ごとに設けられた領域であり、光ディスク装置(実施の形態5の記録再生装置10)が各層に対する処理を行う際に、最初に再生光が照射される(最初に情報が読み出される)記録領域である。また、リードイン領域102には、製造時にのみ情報の書き込みを行うことが可能な領域(すなわち書き換え不可能な領域)と、光ディスク装置に挿入された後に情報の書き換えを行うことが可能な領域とが設けられている。リードイン領域102には、例えば光ディスク100への記録・再生の標準条件、各層に対する電子機器1のアクセスの許可不許可(アクセス制限)を示す情報、製造時の欠陥および使用中にできた欠陥の位置を示す情報などが記録されている。なお、この欠陥の位置を示す情報は、リードイン領域102およびリードアウト領域104内の欠陥管理領域に記録される。
次に、図3(b)は、再生光入射側から最も遠い記録層から記録層L0、L1、・・・と称する場合、記録層L0が、情報を記録することが可能な記録可能領域であるRE層(書き換え可能な記録層)、記録層L1が、情報を読み出すことが可能な再生専用領域であるROM層(再生専用の記録層)である場合の光ディスク100の構成を示している。なお、RE層は、追記録可能な記録層をR(Recordable)層であってもよい。また、図3(b)では、記録層L0およびL1だけを図示しているが、再生光入射側にさらに記録層を設けた構成であってもよい。換言すれば、光ディスク100は、機能情報が記録された、情報を読み出すことが可能なROM層と、情報を記録することが可能なRE層とを備え、光ディスク100は、ROM層には機能情報が記録されており、RE層には登録情報が記録可能であるといえる。
図示のように、記録層L0(RE層)には、管理領域101、リードイン領域102、ユーザデータ領域103およびリードアウト領域104が設けられている。なお、管理領域101およびリードイン領域102については上述したので、ここではその説明を省略する。
ユーザデータ領域103は、機能情報、機能取得情報および登録情報が記録可能な領域である。具体的には、ROM層のユーザデータ領域103には、機能情報または機能取得情報が記録されている。なお、ROM層のユーザデータ領域103に記録されている情報としては、機能情報および機能取得情報に限らず、ディスクサプライヤー(製造業者)が用意したアプリケーションやコンテンツなどが予め記録されていてもよい。この場合、実施の形態5では、取得情報記録部232がこれらのアプリケーションおよびコンテンツをRE層に記録することにより、後述の取得情報の代わりとして処理してもよい。
一方、RE層のユーザデータ領域103には、登録情報記録部231により、登録情報が記録される。また、実施の形態5では、登録情報のほか、取得情報記録部232により、外部から取得した取得情報、すなわち外部のネットワークやテレビ放送などから取得したコンテンツ(録画したコンテンツ(テレビ映像など))や、当該コンテンツを編集した編集画像などの取得情報の記録が可能である。
リードアウト領域104は、通常、光ディスク100の各層の最外周側に設けられており、前述した欠陥の位置を示す情報などが記録されている。
なお、本実施の形態では、光ディスク100がRE層(R層)およびROM層からなる2層BDである場合について説明するが、これに限らず、少なくともRE層(R層)およびROM層を少なくとも1層ずつ含む多層媒体であってもよい。
〔電子機器1における処理の流れ〕
次に、図4に基づき、本実施の形態に係る電子機器1における処理の流れの一例について説明する。図4は、電子機器1における処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、実施の形態1で用いられた磁気ディスク90を光ディスク100に置き換えれば実施の形態1と同様の処理が行われるステップについては、その説明を省略する場合がある。また、実施の形態1と同様、ここでは、挿入される光ディスク100に機能情報が記録されている場合について説明するものとする。一方、機能取得情報が記録されている場合については、機能取得情報が光ディスク100のROM層に記録されているとすれば、上記の〔初期制御処理について〕での説明を引用できるので、その説明を省略する。
まず、機能情報が記録されている光ディスク100が、電子機器1が備えるスロット(図示せず)に挿入される(S21)。このとき、媒体装填確認部11は、光ディスク100が装填されたことを示す検出信号を再生制御部22に送信する。
再生制御部22では、上記検出信号を受信すると、登録情報有無判定部221が光ディスク100のRE層に設けられた登録情報保存領域に記録されている登録情報を読み出す処理を実行することで(S22)、登録情報が登録情報保存領域に記録(格納)されているか否かを判定する(S23)。
登録情報有無判定部221は、RE層の登録情報保存領域に登録情報が記録されていないと判定した場合(S23でNO、光ディスク100の初回使用時)、表示制御部27にその旨を通知する。表示制御部27の機能情報表示制御部271は、登録情報が登録情報保存領域に記録されていない旨の通知を受けると、光ディスク100のROM層から機能情報を読み出すように再生制御部22に指示する。再生制御部22は、媒体制御回路群12を制御することにより、光ディスク100に記録されている機能情報を読み出し、機能情報表示制御部271に送信する。機能情報表示制御部271は、機能情報を受信すると、表示部15に当該機能情報を表示させる。機能情報表示制御部271は、表示部15を介して、機能情報(機能説明)をユーザに提供する(S24)。
その後、図2に示すS5と同様の処理が行われ(S25)、操作取得部28によりユーザが登録動作を行ったと判定された場合(S25でYES)、記録制御部23にその旨を通知する。記録制御部23の登録情報記録部231は、登録動作が行われた旨の通知を受けると、媒体制御回路群12を制御することにより、「登録ボタン」がクリックされたときに表示部15に表示されていた機能情報(もしくは当該機能情報を特定可能な情報)を登録情報としてRE層の登録情報保存領域に記録(保存)する(S26)。なお、S25でNOの場合については、図1に示すS5でNOの場合と同様の処理が行われる。また、S27の処理は、図1に示すS7の処理と同様であるが、登録情報記録部231が、機能説明完了情報を記憶部14ではなく、光ディスク100のRE層の登録情報保存領域に記録する処理が異なる。
一方、上記S23の処理で、登録情報有無判定部221は、光ディスク100のRE層の登録情報保存領域を参照して登録情報が記録されていることを確認することにより、登録情報保存領域に登録情報が記録されていると判定した場合(S23でYES、初回登録完了後(2回目以降の使用時))、その旨を表示制御部27に送信する。その後のS28〜S35の処理については、機能情報が光ディスク100のROM層から読み出されること、および、登録情報保存領域が光ディスク100のRE層に設けられていること以外については、図2に示すS8〜S15の処理と同様に行われるので、ここではその説明を省略する。
以上のように、書き換えを必要としない機能情報がROM層に記録され、追記または書き換えを必要とする登録情報がRE層に記録されることで、機能情報を誤って消去してしまうことを防ぐことができる。また、互いに関連のある機能情報と登録情報とが一体に光ディスク100に保存されるため、個別に情報を紛失する(どちらかの情報を紛失する)虞が無くなる。また、電子機器1を使用する毎にユーザに登録情報の記録を行わせる必要も無くなるため、ユーザの負担を軽減することができる。
なお、実施の形態2は、実施の形態1において機能情報が記録されている情報記録媒体を磁気ディスク90から光ディスク100に変更したものであるため、実施の形態1と同様の効果も合わせて奏する。
また、本実施の形態では、機能情報が光ディスク100のROM層に記録されている形態(直接保存されている形態)について示したが、機能情報の一部、または、機能情報を取得するための機能取得情報が光ディスク100のROM層に記録されており、残りの機能情報は記憶部14に予め保存されているか、インターネット等のネットワークを介して取得するもの(間接的に保存されている形態)であっても構わない。すなわち、光ディスク100を介して間接的に機能情報を再生するものであっても構わない。上記ネットワークを介して取得された機能情報は光ディスク100のRE層に保存されても良く、記憶部14に保存されても構わない。
また、実施の形態1および2の電子機器1は、取り外し可能な情報記録媒体(磁気ディスク90または光ディスク100を含む)に対して情報の記録または再生を行うことが可能な記録再生装置に備えられていてもよい。この場合、記録再生装置の再生制御部が、磁気ディスク90または光ディスク100から機能情報または機能取得情報を読み出すという再生制御部22の機能と同様の機能を有し、記録再生装置の記録制御部が、登録情報または機能情報を磁気ディスク90または光ディスク100に記録するという記録制御部23の機能と同様の機能を有するものである。また、記録再生装置の記録制御部は、登録情報を、磁気ディスク90および光ディスク100とは異なる他の情報記録媒体に記録してもよい。
電子機器1が記録再生装置に備えられた場合には、当該記録再生装置は、上記の電子機器1が有する効果と同様の効果を有する。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施形態について図5および図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1および2と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態に係る電子機器2は、実施の形態1および2の電子機器1により取り外し可能な情報記録媒体(磁気ディスク90もしくは光ディスク100、または、これらのディスクとは異なる情報記録媒体であり、機能情報が記録されているか否かを問わない)に登録情報が記録されている場合に、当該情報記録媒体から登録情報を読み出す。これにより、電子機器2は、ユーザが電子機器2に対して操作を行うときに、当該操作において使用可能な機能を適切なタイミングで提示するといったユーザ支援を行うことができるものである。なお、電子機器2は、電子機器1で実行される機能のうち、少なくとも1つの機能を実行することができる。また、実施の形態1および2と同様、情報記録媒体に機能情報が記録されている場合、当該磁気ディスク90および光ディスク100には機能情報が直接、または、間接的に記録されているといえる。
〔電子機器2の構成〕
まず、図5に基づき、本実施の形態に係る電子機器2の概略構成について説明する。図5は、電子機器2の概略構成を示す図である。図示のように、電子機器2は、媒体装填確認部31、媒体制御回路群32、制御部33、記憶部34、表示部35および操作部36を備えている。電子機器1は、磁気ディスク90および光ディスク100など、取り外し可能な情報記録媒体に登録情報を記録することが可能な構成であったが、電子機器2は、当該情報記録媒体には登録情報をはじめ各種情報を記録しない構成となっている。電子機器2の上記部材は、電子機器1の部材名が同じ部材(図1参照)とそれぞれほぼ同様の機能を有するものである。以下、電子機器2において、電子機器1の部材とは異なる機能を有する部材についてのみ説明し、同様の機能についてはその説明を省略する。
媒体制御回路群12は、制御部33の制御により、上記情報記録媒体への情報の再生を行うものである。上記情報記録媒体から読み出して再生する情報としては登録情報(磁気ディスク90または光ディスク100の場合には、機能情報または機能取得情報も含む)が挙げられる。すなわち、媒体制御回路群32が、上記情報記録媒体に登録情報を記録することはない。
制御部33は、主として、初期制御部41、再生制御部42(第2再生制御手段)、使用状況確認部44(第2判定手段)、登録機能実行部46、表示制御部47および操作取得部48を備え、例えば制御プログラムを実行することにより、電子機器2を構成する部材を制御するものである。
表示部35は、表示制御部47に制御されることにより、機能および機能が使用可能な旨を通知するための表示を行うなど、電子機器2の制御に必要な情報を表示するものである。すなわち、表示部35が「登録ボタン」の表示を行うことはない。なお、上記情報記録媒体が磁気ディスク90または光ディスク100の場合には、表示制御部47に制御されることにより、例えば機能情報の表示、機能情報を再生するか否かを問合せる問合せ画像の表示を行う。
操作部36は、ユーザが表示部35に表示される画像を見ながら入力操作を行うためのものであり、例えば「ENTER」キーや矢印キーなどの各種キーが挙げられるが、これらのキーには「登録ボタン」としての機能については割り当てられていない。
次に、図5を参照しながら、制御部33の具体的な構成について説明する。
初期制御部41は、上記情報記録媒体の挿入後にユーザ登録や認証を行うための処理(ユーザ登録処理)を行うものであり、この処理は、ユーザ登録処理部411および認証部412によって実現される。また、初期制御部41は、磁気ディスク90または光ディスク100以外の情報記録媒体が挿入された場合には、機能情報選択処理および機能情報取得処理を行ってもよく、この処理は、機能情報種別確認部413および機能情報取得制御部414によって実現される。
再生制御部42は、媒体制御回路群32を制御することにより、上記情報記録媒体から登録情報を読み出して再生制御するものである。なお、上記情報記録媒体が磁気ディスク90または光ディスク100の場合には、再生制御部42は、機能情報または機能取得情報を読み出すことができる。
使用状況確認部44は、登録情報として上記情報記録媒体に記録されている機能情報(もしくは当該機能情報を特定可能な情報)に対応する機能(登録機能)が使用可能な場面(シーン)か否かを確認するものである。換言すれば、上記情報記録媒体に記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定するものである。
表示制御部27は、表示部35に各種画像を表示させるために、表示部35を制御するものであり、機能情報表示制御部471および使用通知制御部472(第2通知制御手段)を備えている。
使用通知制御部472は、使用状況確認部44により登録機能が使用可能な場面であると確認された場合に、当該登録機能を表示部35に表示させるとともに、当該登録機能が使用可能である旨の通知を表示部35を介して行うものである。換言すれば、使用状況確認部44により機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させるものである。
〔電子機器2における処理の流れ〕
次に、図6に基づき、本実施の形態に係る電子機器2における処理の流れの一例について説明する。図6は、電子機器2における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、登録情報が記録されている情報記録媒体が、電子機器2が備えるスロット(図示せず)に挿入される(S101)。このとき、媒体装填確認部31は、上記情報記録媒体が装填されたことを示す検出信号を再生制御部42に送信する。
再生制御部42では、上記検出信号を受信すると、登録情報有無判定部421が上記情報記録媒体に設けられた登録情報保存領域に記録されている登録情報を読み出す処理を実行することで(S102)、登録情報が登録情報保存領域に記録(格納)されているか否かを判定する(S103)。
登録情報有無判定部421は、上記登録情報保存領域に登録情報が記録されていないと判定した場合(S103でNO)、その旨を表示制御部47に送信する。表示制御部47は、登録情報保存領域に登録情報が記録されていない旨の通知を受けると、記憶部34から所定のアプリケーションを読み出し、当該アプリケーションに基づく画像を表示部35に表示させる。
その後、ユーザが電子機器2に対する操作(機器操作)を行うと、操作取得部48は、操作部36を介して当該操作を取得し、その旨を再生制御部42に通知する(S111)。再生制御部42は、操作取得部48が取得したユーザ操作に対応するアプリケーション(ユーザ選択動作)を実行し(S112)、当該ユーザ選択動作が終了すると、本フローチャートが終了する。一方、上記S103の処理で、登録情報有無判定部421は、上記登録情報保存領域を参照して登録情報が記録されていることを確認することにより、登録情報保存領域に登録情報が記録されていると判定した場合(S103でYES)、その旨を表示制御部47に送信する。その後、S111の処理と同様の処理を行う(S104)と、再生制御部42は、操作取得部48が取得したユーザ操作に対応するアプリケーション(ユーザ選択動作)を実行し(S105)、その旨を使用状況確認部44に送信する。その後のS106〜S110の処理については、図2に示すS8〜S15の処理と同様に行われるので、ここではその説明を省略する。
以上のように、電子機器2では、再生制御部42(第2再生制御ステップ)により磁気ディスク90または光ディスク100に記録された登録情報が読み出され、使用通知制御部472(第2通知制御ステップ)は、使用状況確認部44(第2判定ステップ)が、この登録情報が示す機能が使用可能な状況であると判定した場合に、当該機能が使用可能であることを通知する。これにより、登録情報を磁気ディスク90または光ディスク100に記録しない電子機器2において、機能情報に示される機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。
また、この場合、登録情報は、磁気ディスク90または光ディスク100に記録されている。このため、ユーザは、少なくとも磁気ディスク90または光ディスク100を管理しておくだけで、電子機器2にて登録情報に基づく上記の通知を受けることができる。さらに、電子機器2は、機能情報または機能取得情報を読み出す場合には、ユーザに対して機能説明を行うことができる。
一方、磁気ディスク90または光ディスク100とは異なる他の情報記録媒である第2情報記録媒体に登録情報が記録されていてもよい。この場合、再生制御部42(第2再生制御ステップ)により第2情報記録媒体に記録された登録情報が読み出され、使用通知制御部472(第2通知制御ステップ)は、使用状況確認部44(第2判定ステップ)が、この登録情報が示す機能が使用可能な状況であると判定した場合に、当該機能が使用可能であることを通知する。この場合も、電子機器2において、機能情報に示される機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。
また、この場合、登録情報は、磁気ディスク90または光ディスク100とは異なる第2情報記録媒体に記録されている。このため、電子機器2は、磁気ディスク90または光ディスク100が紛失したり故障した場合であっても、第2情報記録媒体を参照することにより、機能の利用場面に即して当該機能が使用可能であることをユーザに通知することができる。
また、本実施の形態の電子機器2は、取り外し可能な情報記録媒体(磁気ディスクまたは光ディスク100を含む)に対して情報の再生を行うことが可能な再生装置に備えられていてもよい。この場合、再生装置の再生制御部は、上記情報記録媒体から登録情報を読み出し、磁気ディスク90または光ディスク100の場合には、機能情報または機能取得情報を読み出すという再生制御部42と同様の機能を有する。
電子機器2が再生装置に備えられた場合には、当該再生装置は、上記の電子機器2が有する効果と同様の効果を有する。
なお、上記情報記録媒体が磁気ディスク90または光ディスク100の場合には、再生制御部42が機能情報または機能取得情報を読み出してもよい。この場合には、実施の形態1および2と同様、電子機器2では、機能情報の提供(図2のS4の処理)が行われたり、上記の〔初期制御処理について〕における機能情報取得処理が行われてもよい。
また、上述の電子機器2は、挿入された上記情報記録媒体から登録情報を読み出してユーザ支援する構成に特化して説明したが、これに限らず、磁気ディスク90または光ディスク100に登録情報が記録されていない場合には、図2のS4〜S7の処理と同様の処理を行う構成であってもよい。この場合、表示制御部47が「登録ボタン」を表示、または、操作部36のキーに「登録ボタン」の機能が割り当てられており、また、記憶部34に登録情報を記録する登録情報記録部を備えていてもよい。
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施形態について図7および図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1または2と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態に係る記録再生装置10は、図7に示すように、媒体装填確認部11、媒体制御回路群12、制御部13、表示部15および操作部16を備えている。制御部13の記録制御部23に取得情報記録部232(取得情報記録手段)を備える点で、実施形態1および2に係る電子機器1とは異なる。図7は、本実施の形態に係る記録再生装置10の概略構成を示す図である。
記録再生装置10は、機能情報もしくは機能取得情報を記録している情報記録媒体(第1情報記録媒体)、または当該情報記録媒体とは異なる他の情報記録媒体(第3情報記録媒体)に対して情報の記録または再生を行うことが可能な記録再生装置である。また、記録再生装置10は、記録再生装置10とは異なる他の機器(外部の機器、例えばテレビ)や外部のネットワークなどから取得した取得した取得したコンテンツ(録画したコンテンツ(記録情報))などである取得情報を、情報記録媒体に記録することが可能である。記録再生装置10の取得情報記録部232は、媒体制御回路群12を制御することにより、取得情報を第1または第3情報記録媒体に記録するものである。さらに、記録再生装置10は、上記取得情報の編集、消去なども行うことも可能である。
また、本実施の形態に係る記録再生装置10の再生制御部22は、ユーザが機器操作を行った場合に、当該機器操作がどのような機器操作であるかを解析し、当該機器操作が第1または第3情報記録媒体の取得情報保存領域に関する動作であるか否かを判定するものである。
さらに、機能情報を記録している第1情報記録媒体としては、磁気ディスク、SDカード、メモリースティック、USBメモリ、光ディスク100(ROM/REが積層された光ディスク)以外の光ディスクなどを想定している。本実施の形態では、実施の形態1と同様、磁気ディスク90に機能情報または機能取得情報が記録されている場合について説明する。すなわち、磁気ディスク90には、機能情報が直接、または、間接的に記録されているといえる。
本実施の形態に係る第1または第3情報記録媒体は、外部から取得した取得情報を記録することが可能な情報記録媒体である。例えば、これらの情報記録媒体は、取得情報を記録可能な取得情報保存領域を少なくとも備えている。また、記録再生装置10は、上記情報記録媒体に保存された取得情報に対する制御が行われる場合には、使用状況確認部24が、登録情報記録部231により記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定し、使用通知制御部272が、使用状況確認部24により当該機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させるものである。
つまり、第1情報記録媒体には、機能情報のほか、少なくとも取得情報が記録され、第3情報記録媒体には、機能情報が記録されていないので、少なくとも取得情報が記録される。第3情報記録媒体は、光ディスク、磁気ディスク、SDカード、メモリースティック(登録商標)、USBメモリなどの記録再生装置または再生装置に挿入可能な(換言すれば取り外し可能な)情報記録媒体であっても、記録再生装置または再生装置が備える記憶部として用いられる例えばHDD、半導体メモリ等の記憶装置、すなわち取り外しできない形態であってもよい。ここでは、第3情報記録媒体は、取り外し可能である場合を除き、記憶部14であるものとして説明する。
〔記録再生装置10における処理の流れ〕
次に、図8に基づき、本実施の形態に係る記録再生装置10における処理の流れの一例について説明する。図8は、記録再生装置10における処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、挿入される磁気ディスク90に機能情報が記録されている場合について説明し、機能取得情報が記録されている場合については、上記の〔初期制御処理について〕にて説明したので、ここではその説明を省略する。
まず、機能情報が記録されている磁気ディスク90が、記録再生装置10が備えるスロット(図示せず)に挿入されると、図2に示すS1〜S3の処理と同様の処理が行われる(S41〜S43)。また、S43の処理において、登録情報有無判定部221が、記憶部14(磁気ディスク90または磁気ディスク90とは異なる他の取り外し可能な情報記録媒体でもよい)の登録情報保存領域に登録情報が記録されていないと判定した場合(S43でNO、磁気ディスクの初回使用時)には、図2に示すS4〜S7と同様の処理が行われる(S44〜S47)。
一方、S43の処理で、登録情報有無判定部221は、記憶部14の登録情報保存領域を参照して登録情報が記録されていることを確認することにより、登録情報保存領域に登録情報が記録されていると判定した場合(S43でYES、初回登録完了後(2回目以降の使用時))、その旨を表示制御部27に送信する。その後、S8の処理と同様の処理が行われる(S48)。
再生制御部22は、ユーザが機器操作を行った旨の通知を受けると、操作取得部28が取得した機器操作がどのような機器操作であるかを解析し、当該機器操作が磁気ディスク90または記憶部14の取得情報保存領域に関する動作であるか否かを判定する(S49)。再生制御部22は、磁気ディスク90または記憶部14の取得情報保存領域に関する動作でないと判定した場合(S49でNO)、各機能の説明を行うか(機器説明を再生させるか)否かを判定するために、表示制御部27に問合せ画像の表示を指示する(S50)。表示制御部27の機能情報表示制御部271は、再生制御部22から指示を受けると、機能の説明を行うか否かを示す問合せ画像を表示部15に表示させる。なお、磁気ディスク90または記憶部14の取得情報保存領域に関する動作とは、取得情報保存領域に保存された取得情報に対する制御(取得情報の再生、編集、削除など)を行うための機器操作を指す。
そして、S50では図2に示すS9と同様の処理が行われる。すなわち、再生制御部22が、ユーザ操作が機能の説明を行う旨の操作である旨の通知を受けると、機能の説明を行うものと判定し(S50でYES)、S44の処理に移行する。一方、再生制御部22は、ユーザ操作が機能の説明を行わない旨の操作である旨の通知を受けると、機能の説明を行わないものと判定し(S50でNO)、S48の処理で操作取得部28が取得したユーザ操作に対応するアプリケーション(ユーザ選択動作)を実行する(S51)。すなわち、S50では、記録再生装置10は、メニュー画面を表示することにより、機能説明を確認するか、ユーザ選択動作を実行させるかを、ユーザに選択させるようにしてもよい。
なお、ここでのユーザ選択動作とは、例えば取得情報記録部232による磁気ディスク90または記憶部14への取得情報の記録が挙げられる。この場合、記録再生装置10では、操作取得部28が、操作部16を介して、外部から取得情報を取得する旨の操作取得部28を取得すると、制御部13にその旨を通知する。制御部13は、この通知を受けると、外部から取得情報(テレビ放送されたコンテンツなど)を取得し、取得情報記録部232が、磁気ディスク90または記憶部14の取得情報保存領域に保存する。すなわち、録画したコンテンツを磁気ディスク90または記憶部14の取得情報保存領域に保存する。
一方、再生制御部22は、磁気ディスク90または記憶部14の取得情報保存領域に関する動作であると判定した場合(S49でYES)、S48の処理で操作取得部28が取得したユーザ操作(取得情報保存領域に関する動作)に対応するアプリケーションを実行し(S52)、その旨を使用状況確認部24に送信する。
使用状況確認部24は、取得情報保存領域に関する動作が実行された旨の通知を受けると、登録情報として登録情報保存領域に記録された機能情報(もしくは当該機能情報を特定可能な情報)に対応する機能(登録機能)が使用可能な場面(シーン)か否かを確認する(S53)。なお、S53〜S57の処理については、図2に示すS11〜S15の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
なお、S54の処理において、機能情報表示制御部271は、表示部15に表示させる登録機能の機能説明を確認するか、機能説明を確認せずに取得情報に対する制御を行うかをユーザに選択させるための問合せ画像を、表示部15に表示させてもよい。
以上のように、記録再生装置10(その制御方法)では、取得情報記録部232(取得情報記録ステップ)により例えば記憶部14に記録された取得情報に対する制御が行われる場合に、使用通知制御部272(通知制御ステップ)は、使用状況確認部24(判定ステップ)が、この登録情報が示す機能が使用可能な状況であると判定した場合に、当該機能が使用可能であることを通知する。また、上記の処理の前提として、記録再生装置10では、登録情報記録部231(登録情報記録ステップ)は、再生制御部22(再生制御ステップ)により磁気ディスク90から読み出された機能情報、または、機能取得情報に対応する機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報、または、ユーザが指定した機能情報を特定可能な情報を登録情報として記録する。これにより、記憶部14に保存された取得情報に対する制御が行われる場合に、機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。
つまり、ユーザが上記の通知を必要とする場合には、取得情報を記憶部14に保存し、逆に、上記の通知を必要としない場合には記憶部14とは異なる情報記録媒体に保存することで、当該通知の有無を選択できる。すなわち、上記の通知を行うか否かの選択を、記録再生装置10を使用する度にユーザが選択せずとも、取得情報を保存する場所を変えるだけで行うことができる。このように、記憶部14に取得情報が記録されたときのみ上記の通知が行われることで、例えば、当該通知を行うか否かの設定を、記録再生装置10を操作して変更することが困難と感じるユーザにおいても、保存先の違いで当該通知の有無を選択できる。このため、記録再生装置10に対する操作を簡略化することができ、ユーザの負担を軽減できるとともに記録再生装置10の機能を有効に活用できる効果を奏する。
また、登録情報と取得情報とが一体に記憶部14に記録される構成であれば、例えば磁気ディスク90が紛失したり故障した場合や、ユーザが機能情報を用いた機能の説明を必要としない場合に、記憶部14を参照することにより、取得情報に対する制御が行われるときに、機能の利用場面に即して当該機能が使用可能であることをユーザに通知することができる。
また、取得情報が記憶部14に保存されるのではなく、記憶部14および磁気ディスク90とは異なる取り外し可能な情報記録媒体に記録されるのであれば(第3情報記録媒体が取り外し可能な構成の場合)、記録再生装置10とは異なる他の機器にて第3情報記録媒体を利用することができる。特に、登録情報と取得情報とが一体に第3情報記録媒体に記録されている場合には、上記他の機器において、取得情報に対する制御が行われるときに登録情報に基づく上記の通知を行うことができる。このため、他の機器が登録情報の記録を行うことができない機器であっても、第3情報記録媒体を挿入するだけで、当該機器に登録情報を利用させることができる。
また、第3情報記録媒体に取得情報が記録されるのではなく、機能情報または機能取得情報が記録されている第1情報記録媒体に、取得情報が記録されてもよい。この場合も、第3情報記録媒体に取得情報が記録されている場合と同様、第1情報記録媒体に保存された取得情報に対する制御が行われる場合に、機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。その他、機能情報(または機能取得情報)と取得情報とが一体に第1情報記録媒体に記録されるので、他の機器に第1情報記録媒体が挿入された場合に、当該他の機器にて機能の説明を行うだけでなく、取得情報を利用することもできる。また、これらの情報を第1情報記録媒体にて一元管理することができ、取得情報を紛失する虞が無くなるという効果も奏する。
また、機能情報(または機能取得情報)および取得情報が記録された第1情報記録媒体に登録情報が記録される構成の場合、他の機器に第1情報記録媒体が挿入された場合に、当該他の機器において、取得情報に対する制御が行われるときに第1情報記録媒体に記録された登録情報を用いることができる。このため、他の機器が登録情報の記録を行うことができない機器であっても、第1情報記録媒体を挿入するだけで、当該機器に登録情報を利用させることができる。一方、登録情報の記録を行うことが可能な機器であっても、再度登録情報の記録を行わせる必要がないので、ユーザの負担を軽減することができる。また、機能情報(または機能取得情報)、登録情報および取得情報が一体に第1情報記録媒体に保存されるので、これらの情報を第1情報記録媒体にて一元管理することができ、登録情報および取得情報を紛失する虞が無くなるという効果も奏する。
また、記録再生装置10は、機能情報表示制御部271を備えているので、機能情報、または、機能取得情報に対応する機能情報をユーザに提示することができる。このため、ユーザは、提示された機能情報を確認することにより、登録したい機能を指定することができる。
〔実施の形態5〕
本発明の他の実施形態について図3、図7および図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1、2および4と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態に係る記録再生装置10は、実施の形態4と同様、図7に示す記録再生装置10である。また、取得情報記録部232は、媒体制御回路群12を制御することにより、取得情報を光ディスク100に記録するものである。
また、機能情報または機能取得情報を記録している情報記録媒体としては、実施の形態2と同様、図2に示す光ディスク100を含むDVDやBDなどの光情報記録媒体を想定している。本実施の形態では、実施の形態2と同様、例えば2層BD(ROM/RE積層ディスク(コンビBD))としての光ディスク100に機能情報または機能取得情報が記録されている場合について説明する。すなわち、この光ディスク100には、機能情報が直接、または、間接的に記録されているといえる。
〔記録再生装置10における処理の流れ〕
次に、図9に基づき、本実施の形態に係る記録再生装置10における処理の流れの一例について説明する。図9は、記録再生装置10における処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、実施の形態4で用いられた磁気ディスク90を光ディスク100に置き換えれば実施の形態4と同様の処理が行われるステップについては、その説明を省略する場合がある。また、実施の形態4と同様、ここでは、挿入される光ディスク100に機能情報が記録されている場合について説明するものとする。一方、機能取得情報が記録されている場合については、機能取得情報が光ディスク100のROM層に記録されているとすれば、上記の〔初期制御処理について〕での説明を引用できるので、その説明を省略する。
まず、機能情報が記録されている光ディスク100が、記録再生装置10が備えるスロット(図示せず)に挿入されると、図4に示すS21〜S23の処理と同様の処理が行われる(S61〜S63)。
また、S63の処理において、登録情報有無判定部221が、RE層の登録情報保存領域に登録情報が記録されていないと判定した場合(S63でNO、光ディスク100の初回使用時)、図4に示すS24〜S27の処理と同様の処理が行われる(S64〜S67)。なお、S66の処理において、登録情報記録部231がRE層に設けられた登録情報保存領域に記録する登録情報は、登録情報としての機能情報(もしくは当該機能情報を特定可能な情報)が記録されているROM層のアドレス情報であってもよい。
一方、S63の処理で、登録情報有無判定部221は、光ディスク100の登録情報保存領域を参照して登録情報が記録されていることを確認することにより、登録情報保存領域に登録情報が記録されていると判定した場合(S63でYES、初回登録完了後(2回目以降の使用時))、その旨を表示制御部27に送信する。その後、S48の処理と同様の処理が行われる(S68)。
再生制御部22は、ユーザが機器操作を行った旨の通知を受けると、操作取得部28が取得した機器操作がどのような機器操作であるかを解析し、当該機器操作が光ディスク100の取得情報保存領域、すなわちRE層に関する動作であるか否かを判定する(S69)。再生制御部22は、光ディスク100のRE層に関する動作でないと判定した場合(S69でNO)、各機能の説明を行うか(機器説明を再生させるか)否かを判定するために、表示制御部27に問合せ画像の表示を指示する(S70)。表示制御部27の機能情報表示制御部271は、再生制御部22から指示を受けると、機能の説明を行うか否かを示す問合せ画像を表示部15に表示させる。そして、S70およびS71では図6に示すS50およびS51と同様の処理が行われる。なお、ここでのユーザ選択動作とは、例えば取得情報記録部232による光ディスク100のRE層への記録が挙げられる。
一方、再生制御部22は、光ディスク100のRE層に関する動作であると判定した場合(S69でYES)、S68の処理で操作取得部28が取得したユーザ操作(RE層に関する動作)に対応するアプリケーションを実行し(S72)、その旨を使用状況確認部24に送信する。
使用状況確認部24は、RE層に関する動作が実行された旨の通知を受けると、登録情報として登録情報保存領域に記録された機能情報(もしくは当該機能情報を特定可能な情報)に対応する機能(登録機能)が使用可能な場面(シーン)か否かを確認する(S73)。なお、S73〜S77の処理については、図6に示すS53〜S57の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
なお、S73の処理において、登録情報がROM層のアドレス情報である場合には、使用状況確認部24は、登録機能が使用可能な場面か否かを確認するときに、当該登録機能がどのような機能であるかを認識するために、ROM層から機能情報を読み出すように再生制御部22に指示する。再生制御部22は、この指示を受けると、アドレス情報に示された領域に記録されている機能情報を読み出し、使用状況確認部24に送信する。使用状況確認部24は、光ディスク100または記憶部14に保存されている場面情報を参照することにより、読み出された機能情報に対応する機能が使用可能な場面であるか否かを確認する。
以上のように、記録再生装置10は、書き換えを必要としない機能情報がROM層に記録され、追記または書き換えを必要とする登録情報および取得情報がRE層に記録された光ディスク100を用いるので、光ディスク100の利用の際に、機能情報が誤って消去されてしまうことを防ぐことができる。
なお、実施の形態5は、実施の形態4において機能情報が記録されている情報記録媒体を磁気ディスク90から光ディスク100に変更したものであるため、実施の形態4と同様の効果も合わせて奏する。
例えば、上記では、登録情報および取得情報が光ディスク100に記録されるものとして説明したが、これに限定されず、光ディスク100とは異なる他の光ディスク(例えば2層BD)のRE層に登録情報および取得情報が記録されてもよい。
〔実施の形態6〕
本発明の他の実施形態について図5および図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態3と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態に係る再生装置20は、実施の形態3の電子機器2と同様の構成であり、実施の形態4および5の記録再生装置10により取り外し可能な情報記録媒体(磁気ディスク90もしくは光ディスク100、または、これらのディスクとは異なる情報記録媒体であり、機能情報が記録されているか否かを問わない)に登録情報および取得情報が記録されている場合に、当該情報記録媒体から登録情報および取得情報を読み出す。これにより、再生装置20は、ユーザが再生装置20に対して操作を行うときに、当該操作において使用可能な機能を適切なタイミングで提示するといったユーザ支援を行うことができるものである。なお、再生装置20は、記録再生装置10で実行される機能のうち、少なくとも1つの機能を実行することができる。また、実施の形態3と同様、情報記録媒体に機能情報が記録されている場合、当該磁気ディスク90および光ディスク100には機能情報が直接、または、間接的に記録されているといえる。
また、記録再生装置10は、上記の取り外し可能な情報記録媒体に登録情報および取得情報を記録することが可能な構成であったが、再生装置20は、当該情報記録媒体には登録情報および取得情報をはじめ各種情報を記録しない構成となっている。なお、再生装置20は、再生制御部42が、上記情報記録媒体から登録情報の他に取得情報も読み出すこと以外については、電子機器2と同様の構成であるので、ここではその説明を省略する。
〔再生装置20における処理の流れ〕
次に、図10に基づき、本実施の形態に係る再生装置20における処理の流れの一例について説明する。図10は、再生装置20における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、登録情報および取得情報が記録されている情報記録媒体が、再生装置20が備えるスロット(図示せず)に挿入される(S121)。その後のS122〜124、S133およびS134の処理は、図6に示すS102〜S104、S111およびS112の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
再生制御部42は、S124の処理においてユーザが機器操作を行った旨の通知を受けると、操作取得部48が取得した機器操作がどのような機器操作であるかを解析し、当該機器操作が上記情報記録媒体に設けられた取得情報保存領域に関する動作であるか否かを判定する(S125)。再生制御部42は、上記取得情報保存領域に関する動作でないと判定した場合(S125でNO)、S124の処理で操作取得部48が取得したユーザ操作に対応するアプリケーション(ユーザ選択動作)を実行する(S126)。
一方、再生制御部42は、上記取得情報保存領域に関する動作であると判定した場合(S125でYES)、S124の処理で操作取得部48が取得したユーザ操作(取得情報保存領域に関する動作)に対応するアプリケーションを実行し(S127)、その旨を使用状況確認部24に送信する。その後のS128〜S132の処理については図8に示すS53〜S57の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
以上のように、再生制御部42により、機能情報が記録されていない第3情報記録媒体に記録された登録情報が読み出され、第3情報記録媒体に記録された取得情報に対する制御が行われる場合に、使用通知制御部472は、使用状況確認部44が、この登録情報が示す機能が使用可能な状況であると判定した場合に、当該機能が使用可能であることを通知する。これにより、再生装置20において、第3情報記録媒体に保存された取得情報に対する制御が行われる場合に、機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。また、登録情報および取得情報が第3情報記録媒体に記録されているので、再生装置20は、磁気ディスク90または光ディスク100が紛失したり故障した場合であっても、第3情報記録媒体を参照することにより、取得情報に対する制御が行われるときに、機能の利用場面に即して当該機能が使用可能であることをユーザに通知することができる。
一方、第3情報記録媒体ではなく、磁気ディスク90および光ディスク100に取得情報が記録されていてもよい。この場合も、再生装置20において、磁気ディスク90および光ディスク100に保存された取得情報に対する制御が行われる場合に、機能の利用場面に即してその機能が使用可能ならば、その旨をユーザに通知することができる。
また、この場合、登録情報および取得情報が磁気ディスク90および光ディスク100に記録されているので、ユーザは、少なくとも第1情報記録媒体を管理しておくだけで、再生装置20にて、取得情報に対する制御が行われる場合に登録情報に基づく上記の通知を受けることができる。
さらに、機能情報(または機能取得情報)と登録情報と取得情報とが一体に磁気ディスク90および光ディスク100に記録される構成の場合には、他の機器に磁気ディスク90および光ディスク100が挿入された場合に、当該他の機器にて機能の説明を行うだけでなく、登録情報および取得情報を利用することもできる。また、これらの情報を第1情報記録媒体にて一元管理することができ、取得情報を紛失する虞が無くなるという効果も奏する。
〔本発明の別表現〕
なお、本発明は、以下のようにも表現できる。
すなわち、本発明に係るユーザ支援システムは、機器の機能情報が直接または間接的に保存された情報記録媒体を再生するための再生手段と、上記再生手段によって読み出された上記機能情報をユーザに提供する提供手段と、上記ユーザに提供された機能情報に基づいてユーザが行う操作を、登録情報として記録する登録情報記録手段と、上記機能が使用可能な状況で、上記登録情報に基づいて、ユーザに対して上記機能が使用可能であることを通知する通知手段を備える構成である。
また、本発明に係るユーザ支援システムでは、上記情報記録媒体が、上記ユーザ支援装置から取り外し可能な情報記録媒体であることが好ましい。
また、本発明に係るユーザ支援システムでは、一つの情報記録媒体に上記機能情報が直接または間接的に保存され、上記登録情報がこれと合わせて保存されることが好ましい。
また、本発明に係るユーザ支援システムでは、上記情報記録媒体が、再生専用領域と、記録可能領域とを備え、上記機能情報が再生専用領域に、上記登録情報が記録可能領域に、それぞれ保存されることが好ましい。
また、本発明に係るユーザ支援システムでは、上記機能情報と上記登録情報とが、それぞれ異なる情報記録媒体に保存されることが好ましい。
また、本発明に係るユーザ支援システムでは、上記登録情報は、ユーザ識別情報と関連付けて記録されることが好ましい。
また、本発明に係るユーザ支援システムでは、上記情報記録媒体に記録される機能情報は、複数の機器の機能情報であることが好ましい。
また、本発明に係る記録再生装置は、上記に記載の電子機器に用いられる記録再生装置であって、上記機能情報が記録された情報記録媒体から、当該機能情報を読み出して再生制御する再生制御手段と、上記再生制御手段が上記情報記録媒体から読み出した機能情報のうち、ユーザが指定した機能情報を登録情報として記録する登録情報記録手段とを備えることが好ましい。
また、本発明に係る再生装置は、上記に記載の電子機器に用いられる再生装置であって、上記登録情報記録手段により記録された登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定する判定手段と、上記判定手段により上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させる通知制御手段と、を備えることが好ましい。
また、本発明に係る記録再生装置は、上記に記載のユーザ支援装置に用いられる記録再生装置であって、上記登録情報を、上記機能情報が直接または間接的に保存された情報記録媒体と同一または別個の情報記録媒体に記録する記録手段と、上記機能情報、及び、上記登録情報を読み出す再生手段と、を備えていることが好ましい。
また、本発明に係る再生装置は、上記に記載のユーザ支援装置に用いられる再生装置であって、上記情報記録媒体に直接または間接的に保存された上記機能情報、及び、上記登録情報を読み出す再生手段を備えていることが好ましい。
また、本発明に係る情報記録媒体は、上記記載のユーザ支援システムに用いられる情報記録媒体であって、上記機能情報が直接または間接的に保存され、上記登録情報と合わせて保存されることが好ましい。
また、本発明に係る情報記録媒体は、上記情報記録媒体が、再生専用領域と、記録可能領域とを備え、上記機能情報が再生専用領域に、上記登録情報が記録可能領域に、それぞれ保存されることが好ましい。
また、本発明に係るユーザ支援方法は、機器の機能情報が直接または間接的に保存された情報記録媒体をユーザ支援システムに挿入するステップと、上記情報記録媒体から機能情報を読み出すステップと、上記機能情報をユーザに提供するステップと、上記ユーザに提供された機能情報に基づいてユーザが行う操作を、登録情報として記録するステップと、上記機能が使用可能な状況で、上記登録情報に基づいて、ユーザに対して上記機能が使用可能であることを通知するステップと、を含む方法である。
また、本発明に係るユーザ支援システムは、上記に記載のユーザ支援システムであって、ユーザが機器外部からの情報を取得して保存するための1つまたは複数の情報記録媒体を有し、少なくとも第1の取得情報保存領域、及び、第2の取得情報保存領域が、上記機器外部からの情報を取得して保存するための情報記録媒体内に設けられ、上記第1の取得情報保存領域に保存された取得情報については、上記取得情報の再生、編集、および/または、削除に際して、上記機能が使用可能な状況において、上記登録情報に基づいて、ユーザに対して上記機能が使用可能であることを、上記の通知手段を用いて通知し、上記第2の取得情報保存領域に保存された取得情報については、上記取得情報の再生、編集、および/または、削除に際して、上記機能が使用可能であることを通知しないことが好ましい。
また、本発明に係るユーザ支援システムは、上記登録情報を保存する領域と、上記第1の取得情報保存領域とが、一つの情報記録媒体に設けられていることが好ましい。
また、本発明に係るユーザ支援システムは、上記機能情報を保存する領域、上記登録情報を保存する領域、及び、上記第1の取得情報保存領域が、一つの情報記録媒体に設けられていることが好ましい。
また、本発明に係るユーザ支援システムは、上記情報記録媒体が、取り外し可能であることが好ましい。
また、本発明に係る記録再生装置は、上記に記載のユーザ支援システムに用いられる記録再生装置であって、上記登録情報、及び、上記取得情報を、上記機能情報が直接または間接的に保存された情報記録媒体と同一または別個の情報記録媒体に記録する記録手段と、上記機能情報、上記登録情報、及び、上記取得情報を読み出す再生手段と、を備えていることが好ましい。
また、本発明に係る再生装置は、上記に記載のユーザ支援装置に用いられる再生装置であって、上記情報記録媒体に直接または間接的に保存された上記機能情報、上記登録情報、及び、上記取得情報を読み出す再生手段を備えていることが好ましい。
また、本発明に係る再生装置は、上記に記載の記録再生装置を用いて、登録情報及び取得情報が保存された情報記録媒体を再生する再生装置であって、上記取得情報保存領域に保存された取得情報に対する制御が行われる場合には、上記判定手段は、上記登録情報が示す機能が使用可能な状況にあるか否かを判定し、上記の通知制御手段は、上記判定手段により上記機能が使用可能な状況であると判定された場合に、当該機能が使用可能であることを通知させることが好ましい。
また、本発明に係る情報記録媒体は、上記に記載のユーザ支援装置に用いられる情報記録媒体であって、上記機能情報が直接または間接的に保存され、上記登録情報、及び、上記取得情報がこれと合わせて保存されることが好ましい。
また、本発明に係るユーザ支援方法は、上記情報記録媒体が、再生専用領域と、記録可能領域とを備え、上記機能情報が再生専用領域に、上記登録情報及び上記取得情報が記録可能領域に、それぞれ保存されることが好ましい。
また、本発明に係る情報記録媒体は、機器の機能情報が直接または間接的に保存された情報記録媒体をユーザ支援システムに挿入するステップと、上記情報記録媒体から機能情報を読み出すステップと、上記機能情報をユーザに提供するステップと、上記ユーザに提供された機能情報に基づいてユーザが行う操作を、登録情報として記録するステップと、上記機能情報に基づいてユーザが行った操作によって取得した取得情報を、情報記録媒体に記録するステップと、上記取得情報をユーザが取り出す際に、上記登録情報に対応した機能をユーザに通知するステップと、を含む方法である。
〔補足〕
最後に、電子機器1および記録再生装置10の各ブロック、特に制御部13の初期制御部21(ユーザ登録処理部211、認証部212、機能情報種別確認部213および機能情報取得制御部214)、再生制御部22(登録情報有無判定部221)、記録制御部23(登録情報記録部231および取得情報記録部232)、使用状況確認部24、登録機能実行部26、表示制御部27(機能情報表示制御部271および使用通知制御部272)、操作取得部28、および、通信制御部29は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。同様に、電子機器2および再生装置20の各ブロック、特に制御部33の初期制御部41(ユーザ登録処理部411、認証部412および機能情報種別確認部413)、再生制御部42(登録情報有無判定部421)、使用状況確認部44、登録機能実行部46、表示制御部47(機能情報表示制御部471および使用通知制御部472)、および、操作取得部48は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、電子機器1、2、記録再生装置10および再生装置20は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、前記プログラムを格納したROM(read only memory)、前記プログラムを展開するRAM(random access memory)、前記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである電子機器1、2、記録再生装置10および再生装置20の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、前記電子機器1、2、記録再生装置10および再生装置20に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
前記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやコンパクトディスク−ROM/MO/MD/デジタルビデオデイスク/コンパクトディスク−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、電子機器1、2、記録再生装置10および再生装置20を通信ネットワークと接続可能に構成し、前記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。