JP2004151866A - カード接続装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数枚のカードを精度よく位置決めできるとともに、既にカードを接続した状態で他のカードの挿入を防止できるカード接続装置の提供。
【解決手段】カード挿抜方向に摺動可能なスライド部材7と、このスライド部材7を摺動させるモータ11と、スライド部材7に設けた第1コネクタ8、第2コネクタ10とを備えるとともに、第1コネクタ8及び第2コネクタ10のどちらか一方にカードが接続されているとき、他方のコネクタへのカードの接続を阻止する接続阻止手段を設け、この接続阻止手段が、第1コネクタ8への第1カード5の挿入路、及び第2コネクタ10への第2カード6の挿入路のいずれかに選択的に突出して、カードの挿入を阻止するばね材の挿入阻止部材24から成る。
【選択図】 図14
【解決手段】カード挿抜方向に摺動可能なスライド部材7と、このスライド部材7を摺動させるモータ11と、スライド部材7に設けた第1コネクタ8、第2コネクタ10とを備えるとともに、第1コネクタ8及び第2コネクタ10のどちらか一方にカードが接続されているとき、他方のコネクタへのカードの接続を阻止する接続阻止手段を設け、この接続阻止手段が、第1コネクタ8への第1カード5の挿入路、及び第2コネクタ10への第2カード6の挿入路のいずれかに選択的に突出して、カードの挿入を阻止するばね材の挿入阻止部材24から成る。
【選択図】 図14
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の電子機器に備えられ、情報記憶機能を有するカードを、所定のローディング完了位置まで自動的に移動させることが可能なカード接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、挿入口から挿入されたカードを自動的に移動させる機能を備えたもの、すなわちオートローディング機構を備えたものがある。この従来技術は、上下に配置した搬送ローラ間に1枚のカードを位置させて、装置の奥側に向ってこのカードを引き込み、所定のローディング完了位置においてカードを停止させ、このカードに対する信号の送受信をおこなわせるように構成したものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−17765号公報(段落番号0007、図3〜5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術は、上下に配置した搬送ローラで単に1枚のカードを搬送し接続するものであるが、昨今、より精度の高い情報処理を実現させるために、複数枚のカードの接続が可能なカード接続装置に対する要望がある。また、異なる種類のカードが提案されていることから、このような異なる種類のカードの接続を可能とするカード接続装置も要望されてきている。
【0005】
しかし、上述した従来技術では、カードを搬送ローラで搬送して接続するものであることから、複数枚のカードの精度の高い接続を考えた場合に、所定の装着位置にカードのそれぞれを位置決めすることが難しく、上述した要望に応えることは困難な状況となっている。
【0006】
このようなことから、搬送ローラを設けることなく、1つのローディング機構によって複数枚のカードを接続可能にするカード接続装置の開発が期待されている。
【0007】
しかし仮に、上述のような搬送ローラを備えずに、複数枚のカードが接続可能な構成のカード接続装置を実現し得たとしても、このような構成にあっては、カード接続装置に接続されるカード相互間に係る問題が懸念される。すなわち、1枚のカードが既に接続され、ローディングされている状態で、他のカードが誤って装置に挿入されてしまうという問題が発生する。
【0008】
本発明は、上記した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、複数枚のカードを精度よく位置決めできるとともに、既にカードが接続されている状態で他のカードの挿入を阻止できるカード接続装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、カード挿抜方向に摺動可能なスライド部材と、このスライド部材を摺動させるモータと、上記スライド部材に設けた第1コネクタ、第2コネクタとを備えるとともに、上記第1コネクタ及び上記第2コネクタのどちらか一方に上記カードが接続されているとき、他方のコネクタへのカードの接続を阻止する接続阻止手段を設けたことを特徴としている。
【0010】
このように構成した本発明は、例えば所定の排出位置においてスライド部材に設けた第1コネクタにカードが挿入される場合、静止状態にある第1コネクタにカードが挿入されるので、カードを精度よく位置決めし、接続させることができる。第2コネクタにカードが挿入された場合も同様であり、静止状態にある第2コネクタにカードが挿入されるので、カードを精度よく位置決めし、接続させることができる。
【0011】
また例えば、第1コネクタにカードが接続されている状態では、接続阻止手段によって第2コネクタへのカードの接続は阻止される。同様に、第2コネクタにカードが接続されている状態では、接続阻止手段によって第1コネクタへのカードの接続は阻止される。すなわち、既にカードが接続されている状態で他のカードの挿入を阻止できる。
【0012】
また例えば、第1コネクタにカードが接続されるとモータが駆動し、これによってスライド部材が所定のローディング完了位置に向って移動する。したがって、このスライド部材と一緒にカードが接続された第1コネクタも移動する。ローディング完了位置、すなわち所定の装着位置に至るとモータが停止し、スライド部材、及びカードが接続された第1コネクタが停止する。この所定の装着位置において、第1コネクタに接続されたカードに対する信号の送受信が可能となる。第2コネクタにカードが接続された場合も、上述と同様の動作がおこなわれる。
【0013】
このように本発明は、既にカードが接続されている状態で他のカードの接続を阻止できる。
【0014】
また本発明は、上記発明において、上記接続阻止手段が、上記第1コネクタへのカード挿入路、及び上記第2コネクタへのカード挿入路のいずれかに選択的に突出して、カードの挿入を阻止する挿入阻止部材から成ることを特徴としている。
【0015】
このように構成した本発明は、例えば、第1コネクタにカードが挿入されている状態では、挿入阻止部材が第2コネクタのカード挿入路に突出する。これにより、第2コネクタへのカードの挿入、すなわち接続が阻止される。同様に、第2コネクタにカードが挿入されている状態では、挿入阻止部材が第1コネクタのカード挿入路に突出する。これにより、第1コネクタへのカードの挿入、すなわち接続が阻止される。このように、既にカードが接続されている状態で他のカードを誤って挿入してしまうことを防止できる。
【0016】
また本発明は、上記発明において、上記第1コネクタ、上記第2コネクタを、上記スライド部材の上下方向に配置したことを特徴としている。
【0017】
このように構成した本発明は、第1コネクタ、第2コネクタを、スライド部材の上下方向に配置したことから、装置の幅寸法を小さく抑えることができ、装置のコンパクト化を実現できる。
【0018】
また本発明は、上記発明において、上記第1コネクタを下側に、上記第2コネクタを上側に配置し、上記第2コネクタは、前端部の下面にテーパ部を有するカードが接続可能であり、上記挿入阻止部材が、上記第1コネクタと上記第2コネクタの間に固定され、下方に折り曲げ形成され、カードの挿入を阻止可能な先端部と、その固定部から上記先端部に向うに従って徐々に上昇する形態に形成され、上記カードの上記テーパ部によって上記第1コネクタ方向に変位可能な可動部とを有する板ばねから成り、上記第1コネクタにカードが挿入されたときには、上記挿入阻止部材の上記先端部が上記第2コネクタへのカード挿入路に突出し、上記第2コネクタに上記テーパ部を有するカードが挿入されたときには、上記挿入阻止部材の上記先端部が上記第1コネクタへのカード挿入路に突出することを特徴としている。
【0019】
このように構成した本発明は、第1コネクタだけにカードが挿入されたときには、挿入阻止部材の可動部が変位しない状態に保たれ、この挿入阻止部材の先端部が第2コネクタへのカード挿入路に突出する。したがって、この挿入阻止部材の先端部により、第2コネクタへのカードの挿入が阻止される。さらに、第2コネクタだけにカードが挿入されたときには、そのカードの先端部の下面に設けられたテーパ部によって、挿入阻止部材の可動部が下方に押圧されて変位し、この挿入阻止部材の先端部が第1コネクタへのカード挿入路に突出する。したがって、この先端部により第1コネクタへのカードの挿入が阻止される。
【0020】
そして、挿入阻止部材が板ばねから成るものであり、この板ばねに、下方に折り曲げ形成される先端部と、可動部とを形成することは容易であることから、部品数を最小に抑えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るカード接続装置の実施形態を図に基づいて説明する。
【0022】
[複数のコネクタの配設構造]
図1は本発明の一実施形態を示す説明図で、(a)図は平面図、(b)図は正面図、(c)図は(a)図のA−A断面図、図2は図1の(b)図のB−B断面図、図3は図2のC−C断面図である。
【0023】
図4は本実施形態におけるカード挿入時の状態を示す図、図5は図4のD−D断面図で、第2カードが挿入された状態を示す図、図6は図4のD−D断面図で、第1カードが挿入された状態を示す図である。
【0024】
図7は本実施形態におけるローディング完了時の状態を示す図、図8は図7のE−E断面図で、第2カードが挿入されている状態を示す図、図9は図7のE−E断面図で、第1カードが挿入されている状態を示す図である。
【0025】
図1に示すように、本実施形態は、基台を形成するブラケット1と、このブラケット1を覆うように設けられるホルダ2を備え、これらのブラケット1とホルダ2とによって、後述の各部品、及びカードが収納される筐体を形成させてある。図1の(a)図の左端、下方には、第1カード5が挿入される第1挿入口3を形成してあり、上方には、第2カード6が挿入される第2挿入口4を形成してある。第1カード5、第2カード6とも情報記憶機能を有するカードであるが、例えば、互いに異なる種類のカードを形成している。すなわち、第1カード5は長さ寸法が比較的短いカードであり、第2カード6は第1カード5に比べて長さ寸法が長く設定されたカードである。
【0026】
本実施形態は、図1の(c)図、及び図3等に示すように、カード挿抜方向、すなわち図3の左右方向に摺動可能なスライド部材7を備えている。このスライド部材7に、カードと接続可能な複数のコネクタ、例えば第1カード5を接続可能な第1コネクタ8と、第2カード6を接続可能な第2コネクタ10を設けてある。
【0027】
第1コネクタ8と第2コネクタ10とは、図3に示すように、スライド部材7の上下方向に設けてある。すなわち、下側に第1コネクタ8を設け、上側に第2コネクタ10を設けてある。図3に示すように、スライド部材7上に第1コネクタ8を固定してある。また、スライド部材7の上部にプリント回路基板9を固定してあり、このプリント回路基板9上に、第2コネクタ10を固定してある。第1コネクタ8は奥側に、第1カード5の接触部と接触可能な端子部材8aを備えている。同様に、第2コネクタ10も奥側に、第2カード6の接触部と接触可能な端子部材10aを備えている。
【0028】
これらの第1コネクタ8と、第2コネクタ10とは、第1カード5と第2カード6との引き込み量を考慮して、例えば同じ引き込み量となるように、図3に示すように、カード挿抜方向に対して互いにずらして配置してある。第1コネクタ8は、長さ寸法の短い第1カード5に対応させて、第1挿入口3の近傍に位置させてある。第2コネクタ10は、長さ寸法の長い第2カード6に対応させて、第2挿入口4から離れた位置に配置してある。
【0029】
[モータ・スイッチ・可撓性部材の配設構造]
また本実施形態は、図1の(c)図、及び図2等に示すように、スライド部材7上に、このスライド部材7を摺動させるモータ11を備えている。このモータ11の出力軸にはウォーム12を装着させてある。このウォーム12と、筐体側すなわちホルダ2に設けたラック17との間に、後述のギヤ機構を配置してある。
【0030】
スライド部材7上に設けられるプリント回路基板9には、図2,3等に示すように、スイッチ18を設けてある。このスイッチ18は、筐体側に固設した図2等に示す第1突起19、第2突起20のそれぞれに係合して作動し、所定の信号を出力する。また、プリント回路基板9上に配置される第2コネクタ10の複数の端子部材10aのうちの特定の端子部材10aは、この第2コネクタ10に挿入される第2カード6の接続を検出するスイッチを構成している。同様に、スライド部材7上に設けられる第1コネクタ8の複数の端子部材8aのうちの特定の端子部材8aは、この第1コネクタ8に挿入される第1カード5の接続を検出するスイッチを構成している。
【0031】
すなわち、第1コネクタ8、第2コネクタ10に設けられるスイッチは、第1カード5の第1コネクタ8への接続完了、あるいは第2カード6の第2コネクタ10への接続完了を検出する第1スイッチを構成している。また、上述したプリント回路基板9上に設けられるスイッチ18は、スライド部材7がローディング完了位置、すなわち、所定の装着位置に至ったことを検出する第2スイッチを構成している。このスイッチ18は、第2突起20に係合したとき、ローディング完了に相当する信号を出力し、第1突起19に係合したとき、イジェクト完了に相当する信号を出力する。
【0032】
例えば、スライド部材7上に設けられる第1コネクタ8の信号線と、モータ11の信号線は、プリント回路基板9を介して、図3等に示すように、このプリント回路基板9の下部に固定される第1外部コネクタ21に接続させてある。また、プリント回路基板9上に配置される第2コネクタ10の信号線と、スイッチ18の信号線は、プリント回路基板9を介して、このプリント回路基板9の上部に固定される第2外部コネクタ22に接続させてある。第1外部コネクタ21、第2外部コネクタ22は、図1の(a)図、及び図2等に示すように、外部の信号系統に接続させる可撓性接続部材、例えばフレキシブルプリント基板23に接続させてある。
【0033】
[ギヤ機構]
図10は本実施形態に備えられるギヤ機構の要部のローディング開始前の状態を示す平面図、図11は図10のF−F断面図、図12は図10に示すギヤ機構の要部のローディング完了時の状態を示す平面図である。
【0034】
本実施形態に備えられるギヤ機構は、図1の(c)図に示すように、スライド部材7上に配置してあり、図2等に示すように、例えばモータ11の出力軸に設けたウォーム12と噛み合うギヤ13と、このギヤ13と噛み合うギヤ14と、このギヤ14と噛み合うギヤ15と、このギヤ15及びラック17と噛み合うピニオンギヤ16とを含んでいる。このギヤ機構に含まれるギヤのうちのギヤ15は、モータ11側に配置される特定のギヤ、すなわち第1歯車を構成し、このギヤ15に噛み合うピニオンギヤ16は、ギヤ15の回転力をスライド部材7を摺動させる力として伝える第2歯車を構成している。
【0035】
上述の第1歯車を構成するギヤ15は、所定の排出位置における第2歯車、すなわちピニオンギヤ16の回転を規制可能な規制部を備えている。この規制部は、図10,11に示すように、第1歯車を構成するギヤ15の歯の上面よりも下方に形成され、第2歯車を構成するピニオンギヤ16の特定の歯16cが当接可能な欠歯部15aから成っている。この欠歯部15aの周側面は、ギヤ15の歯先円上に位置するように設定してある。また、第2歯車を構成するピニオンギヤ16の一部の歯16b等の下方に、上述の欠歯部15aを回転可能に収納する空間部16aを形成させてある。図4等に示すように、所定の排出位置に第1カード5、第2カード6が位置するときには、図10に示すように、第2歯車を構成するピニオンギヤ16の一部の歯16b等が、第1歯車を構成するギヤ15の欠歯部15aの上方に位置し、ピニオンギヤ16の特定の歯16cが、欠歯部15aの周側面に当接して当接部16dを形成する。
【0036】
[他のカードの接続防止構造]
図13は本実施形態に備えられる他のカードの接続防止構造を示す図、図14は図13のG−G断面図である。図15は図13に示す他のカードの接続防止構造において、他のカードとなる第1カードの挿入が規制されるときの状態を示す図、図16は図13に示す他のカードの接続防止構造において、他のカードとなる第2カードの挿入が規制されるときの状態を示す図である。
【0037】
前述した図1〜9では、説明を容易にするために図示省略したが、本実施形態は、図13〜16に示すように、他のカードの接続防止構造を備えている。
【0038】
すなわち、第1コネクタ8及び第2コネクタ10のどちらか一方にカードが接続されているとき、他方のコネクタへのカードの接続を阻止する接続阻止手段を備えている。この接続阻止手段は、例えば、第1コネクタ8へのカード挿入路、及び第2コネクタ10へのカード挿入路のいずれかに選択的に突出して、カードの挿入を防止する挿入阻止部材24から成っている。
【0039】
なお、上側に配置される第2コネクタ10に挿入される第2カード6は、図15等に示すように、前端部の下面にテーパ部6aを備え、このテーパ部6aの上部に連設させるようにして、第2コネクタ10の端子部材10aに接触する接触部6bを備えている。
【0040】
上述の挿入阻止部材24は、第1コネクタ8と第2コネクタ10との間の位置、例えばプリント回路基板9上に固定してある。そして、下方に折り曲げ形成されてカードの挿入を阻止可能な先端部24aと、その固定部から先端部24aに向うに従って徐々に上昇する形態に形成され、第2カード6のテーパ部6aによって第1コネクタ8方向に変位可能な可動部24bとを有する板ばねから成っている。
【0041】
第1コネクタ8に第1カード5が挿入されたときには、挿入阻止部材24の先端部24aが第2コネクタ10への第2カード6の挿入路に突出する。第2コネクタ10に第2カード6が挿入されたときには、挿入阻止部材24の先端部24aが、第1コネクタ8の挿入口3側に形成された図15に示す開口8bから進入して、この第1カード5の挿入路に突出するようになっている。
【0042】
以下、このように構成した本実施形態の動作について説明する。
【0043】
[カード挿入前の待機状態]
図2,3に示すように、スライド部材7は、第1,第2挿入口3,4側に位置し、静止している。このとき、図10,11に示すように、ギヤ機構に含まれるピニオンギヤ16の特定の歯16cは、第1歯車を構成するギヤ15の欠歯部15aの周側面に当接して当接部16dを形成している。また、図14に示すように、他のカードの接続防止構造を構成する挿入阻止部材24は、自身の保有するばね力により、その先端部24aが、第2コネクタ10に接続される第2カード6の挿入路に突出した状態にある。
【0044】
[第1カード5の第1コネクタ8への挿入]
上述の待機状態から、例えば図6に示すように、第1挿入口3から第1コネクタ8に第1カード5が挿入されるものとする。このとき、図10の矢印40に示すように第1カード5の挿入力がギヤ機構に与えられたとしても、ピニオンギヤ16とギヤ15とが当接部16dにおいてロックされており、このためにピニオンギヤ16、ギヤ15等に回転を生じない。したがって、静止状態に保持されている第1コネクタ8に対して第1カード5を挿入でき、第1カード5は第1コネクタ8に高精度に位置決めされ、接続される。
【0045】
この接続が第1コネクタ8に備えられるスイッチで検出され、この検出信号に基づいてモータ11が駆動する。このモータ11の駆動により、図4等に示すウォーム12が回転し、これに伴ってギヤ13、ギヤ14が回転し、第1歯車を構成するギヤ15が図10の矢印41方向に回転する。ギヤ15の回転により、その欠歯部15aが、ピニオンギヤ16の一部の歯16b等の下方に形成される空間部16a内を回転し、やがて、ギヤ15の歯とピニオンギヤ16の特定の歯16dとが噛合する。この状態に至ったときから、ピニオンギヤ16が図10の矢印42方向に回転する。
【0046】
[第1カード5に係るローディング動作]
ピニオンギヤ16とラック17との噛み合いにより、ピニオンギヤ16の回転に伴って、ギヤ機構が設けられているスライド部材7が図6の矢印43に示すように、ローディング完了位置、すなわち所定の装着位置に向かって移動を開始する。
【0047】
このスライド部材7の移動の間、スライド部材7上の第1カード5が接続された第1コネクタ8、プリント回路基板9、カードが接続されていない第2コネクタ10、モータ11、ギヤ機構、及びスイッチ18が、スライド部材7と一緒に移動する。
【0048】
図4に示すスイッチ18が、第2突起20に係合したとき、スイッチ18が作動し、その信号に基づいてモータ11が停止する。これに伴って、ギヤ機構が停止し、スライド部材7が停止する。同時に第1カード5が接続された第1コネクタ8が停止する。これによりローディング動作が完了し、第1カード5は所定の装着位置に保持される。したがって、この状態において、第1コネクタ8、プリント回路基板9、第1外部コネクタ21、フレキシブルプリント基板23を介して、第1カード5に対する信号の送受信が可能となる。図7,9は、このときの状態を示している。
【0049】
このように第1カード5が所定の装着位置に保持されている状態では、前述したように、他のカードの接続防止構造を構成する挿入阻止部材24の先端部24aは、図16に示すように、第2コネクタ10に接続される第2カード6の挿入路に突出している。したがって、第2カード6を第2コネクタ10に挿入することはできない。すなわち、第1カード5が第1コネクタ8に接続されているときの、第2コネクタ10への第2カード6の挿入は防止される。
【0050】
また、スライド部材7が上述したローディング完了位置に、すなわち所定の装着位置に保持されているときには、第1歯車を構成するギヤ15とピニオンギヤ16とは、図12に示す状態に保たれている。すなわち、ギヤ15の歯とピニオンギヤ16の歯とが噛み合った状態に保持される。
【0051】
[第1カード5に係るイジェクト動作]
上述のように、第1コネクタ8に接続された第1カード5が所定の装着位置に保持されている状態から、図示しないイジェクト釦が操作されると、モータ11が上述とは逆方向に回転する。これに伴って、ギヤ機構が上述とは逆方向に回転する。すなわち、図12に示すように、第1歯車を構成するギヤ15が矢印43方向に回転し、ギヤ15と噛み合うピニオンギヤ11が矢印44方向に回転する。これにより、スライド部材7が図9の矢印45方向に、すなわち排出方向に移動する。
【0052】
スライド部材7が排出方向に移動する間、前述したように、スライド部材7上の第1カード5が接続された第1コネクタ8、プリント回路基板9、カードが接続されていない第2コネクタ10、モータ11、ギヤ機構、及びスイッチ18が、スライド部材7と一緒に移動する。
【0053】
図4に示すように、スイッチ18が第1突起19に係合したとき、このスイッチ18が作動し、これに基づいてモータ11が停止する。これにより、ギヤ機構が停止し、スライド部材7が停止する。同時に、第1カード5が接続された第1コネクタ8が停止する。すなわち、イジェクト動作が完了する。この状態に至ると、第1コネクタ8からの第1カード5の取り出しが可能となる。
【0054】
なお、このイジェクト動作完了時には、ギヤ機構に含まれる第1歯車を構成するギヤ15とピニオンギヤ16は、図10に示す状態に復帰する。すなわち、ピニオンギヤ16の特定の歯16cが、ギヤ15の欠歯部15aの周側面に当接し、当接部16dを形成する状態となる。
【0055】
[第2カード6の第2コネクタへの挿入]
第2カード6の第2コネクタ10への挿入動作時も、基本的には、上述した第1カード5の第1コネクタタ8への挿入動作時と同じである。
【0056】
すなわち、図2,3に示した待機状態において、図5に示すように、第2挿入口4から第2コネクタ10に第2カード6が挿入される。このとき、上述したように図10の矢印40に示すように第2カード6の挿入力がギヤ機構に与えられたとしても、ピニオンギヤ16とギヤ15とが当接部16dにおいてロックされ、ピニオンギヤ16、ギヤ15等に回転を生じない。したがって、静止状態に保持されている第2コネクタ10に対して第2カード6を挿入でき、第2カード6は第2コネクタ10に高精度に位置決めされ、接続される。
【0057】
なお、上述したように第2カード6が第2コネクタ10に挿入されるに際し、図15に示すように、第2カード6の前端部の下面に形成されるテーパ部6aにより、他のカードの接続防止構造を形成する挿入阻止部材24の可動部24bが下方に押され、その先端部24aが、第1コネクタ8の開口8b内に進入する。
【0058】
上述した第2コネクタ10に対する第2カード6の接続が第1コネクタ8に備えられるスイッチで検出されると、この検出信号に基づいてモータ11が駆動する。このモータ11の駆動により、前述したようにピニオンギヤ16が回転し、スライド部材7が図5の矢印46で示すように、ローディング完了位置、すなわち、所定の装着位置に向って移動を開始する。
【0059】
このスライド部材7の移動の間、スライド部材7上の第2カード6が接続された第2コネクタ10、プリント回路基板9、カードが接続されていない第1コネクタ8、モータ11、ギヤ機構、及びスイッチ18が、スライド部材7と一緒に移動する。
【0060】
そして、図4に示すスイッチ18が、第2突起20に係合したとき、スイッチ18が作動し、その信号に基づいて前述したようにモータ11が停止する。これに伴って、ギヤ機構が停止し、スライド部材7が停止する。同時に第2カード6が接続された第2コネクタ10が停止する。これによりローディング動作が完了し、第2カード6は所定の装着位置に保持される。したがって、この状態において、第2コネクタ10、プリント回路基板9、第2外部コネクタ22、フレキシブルプリント基板23を介して、第2カード6に対する信号の送受信が可能となる。図7,8は、このときの状態を示している。
【0061】
また、上述のように第2カード6が所定の装着位置に保持されている状態では、前述したように、他のカードの接続防止構造を構成する挿入阻止部材24の先端部24aは、図15に示すように、第1コネクタ8に接続される第1カード5の挿入路に突出している。したがって、第1カード5を第1コネクタ8に挿入することはできない。
【0062】
上述したローディング完了時には、第1歯車を構成するギヤ15とピニオンギヤ16とは、前述したとおり、図12に示す状態に保たれる。
【0063】
[第2カード6に係るイジェクト動作]
上述のように、第2コネクタ10に接続された第2カード6が所定の装着位置に保持されている状態から、図示しないイジェクト釦が操作されると、モータ11が上述とは逆方向に回転する。これに伴って、ギヤ機構が上述とは逆方向に回転する。これにより、スライド部材7が図8の矢印47方向に、すなわち排出方向に移動する。
【0064】
スライド部材7が排出方向に移動する間、前述したように、スライド部材7上の第2カード6が接続された第2コネクタ10、プリント回路基板9、カードが接続されていない第1コネクタ8、モータ11、ギヤ機構、及びスイッチ18が、スライド部材7と一緒に移動する。
【0065】
図4に示すように、スイッチ18が第1突起19に係合したとき、前述したようにモータ11が停止し、スライド部材7が停止し、第2カード6が接続された第2コネクタ10が停止する。すなわち、イジェクト動作が完了する。この状態に至ると、第2コネクタ10からの第2カード6の取り出しが可能となる。このイジェクト完了時には、第1歯車を構成するギヤ15とピニオンギヤ16は、図10に示す状態に復帰する。
【0066】
第2挿入口4から第2カード6が取り出されると、挿入阻止部材24は自身のばね力により、図14に示す形態に復帰する。
【0067】
このように構成した本実施形態は、スライド部材7に、カードと接続可能な複数のコネクタ、すなわち第1,第2のコネクタ8,10を設けたことから、静止状態にある第1,第2コネクタ8,10に、異なる種類の第1,第2カードを位置決めでき、したがって、これらの第1,第2カード5,6を精度よく接続させることができ、精度の高い情報処理を実現させることができる。
【0068】
また本実施形態は、第1,第2のコネクタ8,10を、スライド部材7の上下方向にそれぞれ設けた構成にしてある。これにより、装置の幅寸法を小さく抑えることができ、装置のコンパクト化を実現でき、実用性に富む。
【0069】
また本実施形態は、第1カード5と第2カード6とが、互いに長さ寸法の異なるカードから成るとともに、第1カード5が接続される第1コネクタ8と、第2カード6が接続される第2コネクタ10とを、第1カード5と第2カード6との引き込み量を考慮して、カード挿抜方向に対して互いにずらして配置した構成にしてある。これにより、互いに長さ寸法の異なる第1カード5、第2カード6であっても、同じ引き込み量とすることができる。これに伴い、第1コネクタ8、第2コネクタ10に対するスライド部材7、ギヤ機構等のローディング機構を共通にすることができ、装置構成の簡略化を実現できるとともに、スライド部材7の駆動制御を簡単にすることができる。
【0070】
また本実施形態は、スライド部材7に、第1,第2コネクタ8,10とモータ11を設け、スライド部材7側にスイッチ18等を設けるとともに、第1,第2コネクタ8,10とモータ11とスイッチ18等を、外部の信号系統に接続されるフレキシブルプリント基板23を備えた構成にしてある。これにより、上述したように第1,第2カード5,6を第1,第2コネクタ8,10に高い精度で位置決めし、接続することができ、しかも外部信号系統との接続を容易におこなうことができる。したがって、第1,第2コネクタ8,10に接続された第1,第2カード5,6に対する信号の送受信、及びモータ11の駆動制御を精度よく実施でき、装置の配線系統に対する信頼性を確保することができる。
【0071】
また本実施形態は、スライド部材7に、モータ11によって駆動するギヤ機構を設け、このギヤ機構が、筐体側に設けられたラック17と噛合するピニオンギヤ16を含む構成にしてある。これにより、ローディング動作及びイジェクト動作を、ギヤ機構に含まれるピニオンギヤ16とラック17との噛み合いを介して、確実におこなわせることができ、装置の駆動機構、すなわちローディング機構に対する信頼性の確保に貢献する。
【0072】
また本実施形態は、スイッチが、第1,第2カード5,6の第1,第2コネクタ8,10への接続完了を検出する第1スイッチ、すなわち第1,第2コネクタ8,10に設けられるスイッチと、スライド部材7がローディング完了位置に至ったことを検出する第2スイッチ、すなわちスイッチ18とを含む構成にしてある。これらの第1スイッチ、第2スイッチの作動を介してローディング動作を確実に実施させることができ、装置の駆動制御に対する信頼性の確保に貢献する。
【0073】
また本実施形態は、上述のように第1スイッチを第1,第2コネクタ8,10に設けた構成にしてある。すなわち、第1,第2コネクタ8,10内にローディングを開始させるスイッチが含まれる。これにより、簡単なスイッチ構造を実現させることができ、製作費を抑えることができる。
【0074】
また本実施形態は、ギヤ機構が、モータ11側に配置される第1歯車すなわちギヤ15と、このギヤ15と噛み合い、ギヤ15の回転力をスライド部材7を摺動させる力として伝える第2歯車、すなわちピニオンギヤ16とを含んでいる。また、ギヤ15が、所定の排出位置におけるピニオンギヤ16の回転を規制可能な規制部、すなわち欠歯部15aを備えた構成にしてある。これにより、第1,第2カード5,6を第1,第2コネクタ8,10に高い精度で位置決めすることができる。また、ローディング開始に際し、第1,第2カード5,6の挿入力がモータ11に伝えられることがないので、モータ11に、この挿入力による負荷を与えることがなく、モータ11を円滑に駆動させることができる。したがって、第1,第2コネクタ8,10に接続された第1,第2カード5,6を所定の装着位置まで円滑に移動させることができ、装置の駆動制御に対する信頼性を確保することができる。
【0075】
また本実施形態は、上述したように第1歯車を構成するギヤ15の規制部が、ギヤ15の歯の上面よりも下方に形成され、ピニオンギヤ16の特定の歯16aが当接可能な欠歯部15aから成り、ピニオンギヤ16の一部の歯16bの下方に、欠歯部15aを回転可能に収納する空間部16aを形成してある。そして排出位置において、ピニオンギヤ16一部の歯16bを、欠歯部15aの上方に位置させ、ピニオンギヤ16の特定の歯16cを、欠歯部15aの周側面に当接可能に位置させた構成にしてある。
【0076】
このように、ギヤ15に規制部を形成する欠歯部15aを設け、ピニオンギヤ16に欠歯部15aの回転を許容させる空間部16aを設ける程度の簡単な構成で、第1,第2コネクタ8,10に対する第1,第2カード5,6の精度の高い位置決めと、第1,第2コネクタ8,10に接続された第1,第2カード5,6の所定の装着位置までの円滑な移動とを実現できる。したがって、部品点数の増加を招かず、製作費を抑えることができる。
【0077】
また本実施形態は、ラック17を筐体側に設けるとともに、モータ11をスライド部材7に設けた構成にしてある。
【0078】
このように構成した本実施形態は、筐体すなわちホルダ2の製作時にラック17を容易に形成することができ、別部品とすることがないので、製作費を抑えることができる。また、スライド部材7にモータを設けたことから、第1,第2コネクタ8,10の信号系統、モータ11の信号系統をスライド部材7に関連させて集めることができ、外部の信号系統との接続が容易になる。さらに、ギヤ機構と、このギヤ機構を駆動するモータ11とをスライド部材7上に設けたことから、モータ11の回転力をギヤ機構に安定して伝えることができ、装置の構造上の信頼性を確保できる。
【0079】
また本実施形態は、第1コネクタ8、第2コネクタ10のどちらか一方にカードが接続されているとき、他方のコネクタへのカードの接続を阻止する接続阻止手段を設けた構成にしてある。この接続阻止手段により、既にカードを接続した状態で他のカードを挿入してしまうことを防止でき、使い勝手を向上させることができる。
【0080】
また本実施形態は、接続阻止手段が、第1コネクタ8へのカード挿入路、及び第2コネクタ10へのカード挿入路のいずれかに選択的に突出して、カードの挿入を阻止する挿入阻止部材24から成る構成にしてある。この挿入阻止部材24により、既にカードを接続した状態で他のカードの挿入を防止でき、使い勝手を向上させることができる。
【0081】
また本実施形態は、第1コネクタ8を下側に、第2コネクタ10を上側に配置し、第2コネクタ10は、前端部の下面にテーパ部6aを有する第2カード6が接続可能になっている。また挿入阻止部材24が、第1コネクタ8と第2コネクタ10の間に固定され、下方に折り曲げ形成され、カードの挿入を阻止可能な先端部24aと、その固定部から先端部24aに向うに従って徐々に上昇する形態に形成され、第2カード6の上述のテーパ部6aによって第1コネクタ8方向に変位可能な可動部24bとを有する板ばねから成っている。さらに、第1コネクタ8に第1カード5が挿入されたときには、挿入阻止部材24の先端部24aが第2コネクタ10への第2カード6の挿入路に突出し、第2コネクタ10に第2カード6が挿入されたときには、挿入阻止部材24の先端部24aが第1コネクタ8への第1カード5の挿入路に突出する構成になっている。上述した挿入阻止部材24を形成する板ばねに、下方に折り曲げ形成される先端部24aと、可動部24bとを形成することは容易であることから、本実施形態は、部品数を最小に抑えることができ、製作費を安くすることに貢献する。
【0082】
図17は例えば本実施形態の第2コネクタにおいて、第2カードの排出動作が可能な排出部材を、第2カードが第2コネクタに接続された状態でロックするロック機構を備えた場合を示す図である。図18は図17に示すロック機構の動作を示す図で、(a)図は第2カード挿入時を示す図、(b)図は第2カード挿入途中の状態を示す図、(c)図は第2カードを第2コネクタに接続したときの排出部材のロック状態を示す図である。
【0083】
本実施形態において、これらの図17,18に示すように、第2カード6の排出動作が可能な排出部材30と、この排出部材30をロックするロック機構とを備えた構成にしてもよい。
【0084】
このロック機構は、カード挿抜方向に移動可能な第2カード6用の排出部材30と、この排出部材30を排出方向に付勢する付勢部材31と、排出部材30を付勢部材31の付勢力に抗してロックするロック手段とを含んでいる。
【0085】
上述した排出部材30は、第2カード6の前端部が係合可能な突出部30aと、第2カード6の側縁に形成された凹部6cに係合して、この第2カード6を保持する弾性部材30bとを備えている。上述した付勢部材31は例えばコイルばねから成っている。
【0086】
上述したロック手段は、例えばハート型カム溝33を含むとともに、排出部材30と一体的に設けられ、端部にハート型カム溝33上を摺動するピン32aを備えた摺動部材32を含んでいる。ハート型カム溝33は、往路33aと、復路33bと、これらの往路33aと復路33bの境界部に形成され、摺動部材32のピン32aが係止されるロック部33cとを備えている。
【0087】
このように構成したものでは、第2カード6の第2コネクタ10への挿入時に、図18の(a)図に示すように、第2カード6の凹部6cに排出部材30の弾性部材30bが係合し、第2カード6の前端部が排出部材30の突出部30aに係合する。
【0088】
同図18の(b)図に示すように、さらに第2カード6を押し込む間、突出部30aを介して排出部材30が移動し、排出部材30と一体的に摺動部材32が移動する。すなわち、摺動部材32に設けたピン32aが、ハート型カム溝33の往路32a上を移動する。
【0089】
引き続き第2カード6を押し込み、オーバストロークさせた状態で第2カード6に対する押し込み力を解くと、同図18の(c)図に示すように、摺動部材32のピン32aがハート型カム溝33のロック部33cに係止されるとともに、第2カード6が第2コネクタ10に正しく接続される。すなわち、第2カード6が第2コネクタ10に接続された状態で、排出部材30がロックされる。
【0090】
上述した第2カード6の第2コネクタ10への接続により、第2コネクタ10に設けたスイッチが作動し、前述したようにモータ11が駆動する。これにより、排出部材30がロック状態に保たれたまま、スライド部材7が所定の装着位置に向かって移動する。ローディング動作が完了すると、前述のように第2カード6に対する信号の送受信が可能となる。
【0091】
イジェクト動作時には、スライド部材7が排出方向に移動し、スイッチ18が第1突起19に係合する。これによりモータ11が停止し、スライド部材7、及び第2カード6が接続された第2コネクタ10が停止する。図18の(c)図は、このときの状態に相当する。
【0092】
この状態において、第2カード6の後端部を装置の奥側に向って押し、オーバストロークさせると、摺動部材32のピン32aはハート型カム溝33のロック部33cから外れ、付勢部材31の付勢力により排出部材30が排出方向に移動する。すなわち、摺動部材32のピン32aがハート型カム溝33の復路33b上を摺動する。これらの動作により、排出部材32の突出部30aを介して、第2カード6が第2挿入口4から押し出される。図18の(a)図は、このときの状態に相当する。
【0093】
このように構成したものは特に、第2カード6が所定の装着位置に保持されている状態で、装置の信号系統等に故障を生じ、スライド部材7、第2コネクタ10等が動かなくなった非常時に有効である。このような非常時には、例えば図8に示すように第2挿入口4から第2カード6の後端部がわずかながらも突出している場合には、その後端部を直接押して第2カード6をオーバストロークさせればよい。また、第2カード6が第2挿入口4から突出せず、わずかながらも筐体内部に収納されている場合には、第2挿入口4から例えば細い棒体などを差し込み、第2カード6の後端部を押して、第2カード6をオーバストロークさせればよい。
【0094】
このような第2カード6に対するオーバストローク操作により、ハート型カム溝33のピン32aがロック部33cから外れ、付勢部材31の付勢力により排出部材30が排出方向に移動する。この排出部材30の突出部30aを介して、第2挿入口4から第2カード6を押し出すことができる。
【0095】
この状態では、第2コネクタ6は所定の装着位置に保持されていることから、第2挿入口4から突出する第2カード6の突出量は比較的小さいものの、図8に示す突出量よりも大きくすることができる。すなわち、第2カード6を第2挿入口4から取り出し可能にすることができる。
【0096】
このように非常時には、第2カード6を直ぐに取り出すことができ、この点で第2カード6に対する信号処理操作に対する信頼性の向上に貢献する。
【0097】
また、上述したロック手段を構成するハート型カム溝33と、ピン32aを含む摺動部材32は、製作が容易な簡単な構造のものとすることができ、製作費の抑制に貢献する。
【0098】
上記では、第2コネクタ10が、第2カード6の排出動作が可能な排出部材30と、この排出部材30をロックするロック機構を備えた構成にしてあるが、第1コネクタ8が、第1カード5の排出動作が可能な排出部材とロック機構とを備えた構成にしてもよい。
【0099】
なお、上記実施形態では、異なる種類の第1,第2カード5,6の装着が可能な第1,第2コネクタ8,10を設けてあるが、本発明は、このように構成することには限られず、同じ種類のカードの装着が可能な複数のコネクタを設けた構成にしてもよい。
【0100】
また、上記実施形態では、スライド部材7の上下方向に複数のコネクタ、すなわち第1,第2コネクタ8,10を設けた構成にしてあるが、本発明は、このように構成することには限られず、スライド部材7の左右方向に複数のコネクタを設けた構成にしてもよい。
【0101】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したことから、既にカードが接続されている状態で他のカードの挿入を防止でき、使い勝手を向上させることができる。
【0102】
また本発明は、接続阻止手段が、第1コネクタへのカード挿入路、及び第2コネクタへのカード挿入路のいずれかに選択的に突出して、カードの挿入を阻止する挿入阻止部材から成る構成にしてある。この挿入阻止部材により、既にカードが接続されている状態で他のカードの挿入を防止できる。
【0103】
また本発明は、第1コネクタ、第2コネクタを、スライド部材の上下方向に配置した構成にしてある。これにより、装置の幅寸法を小さく抑えることができ、装置のコンパクト化を実現できる。したがって、この装置を収納させるための左右方向の設置領域が小さくて済み、実用性に富む。
【0104】
また本発明は、第1コネクタを下側に、第2コネクタを上側に配置し、第2コネクタは、前端部の下面にテーパ部を有するカードが接続可能になっている。また挿入阻止部材が、第1コネクタと第2コネクタの間に固定され、下方に折り曲げ形成され、カードの挿入を阻止可能な先端部と、その固定部から先端部に向うに従って徐々に上昇する形態に形成され、カードの上述のテーパ部によって第1コネクタ方向に変位可能な可動部とを有する板ばねから成っている。さらに、第1コネクタにカードが挿入されたときには、挿入阻止部材の先端部が第2コネクタへのカード挿入路に突出し、第2コネクタにカードが挿入されたときには、挿入阻止部材の先端部が第1コネクタへのカード挿入路に突出する構成になっている。上述した挿入阻止部材を形成する板ばねに、下方に折り曲げ形成される先端部と、可動部とを形成することは容易であることから、本発明は、部品数を最小に抑えることができ、製作費を安くすることに貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード接続装置の一実施形態を示す説明図で、(a)図は平面図、(b)図は正面図、(c)図は(a)図のA−A断面図である。
【図2】図1の(b)図のB−B断面図である。
【図3】図2のC−C断面図である。
【図4】本実施形態におけるカード挿入時の状態を示す図である。
【図5】図4のD−D断面図で、第2カードが挿入された状態を示す図である。
【図6】図4のD−D断面図で、第1カードが挿入された状態を示す図である。
【図7】本実施形態におけるローディング完了時の状態を示す図である。
【図8】図7のE−E断面図で、第2カードが挿入されている状態を示す図である。
【図9】図7のE−E断面図で、第1カードが挿入されている状態を示す図である。
【図10】本実施形態に備えられるギヤ機構の要部のローディング開始前の状態を示す平面図である。
【図11】図10のF−F断面図である。
【図12】図10に示すギヤ機構の要部のローディング完了時の状態を示す平面図である。
【図13】本実施形態に備えられる他のカードの接続防止構造を示す図である。
【図14】図13のG−G断面図である。
【図15】図13に示す他のカードの接続防止構造において、他のカードとなる第1カードの挿入が規制されるときの状態を示す図である。
【図16】図13に示す他のカードの接続防止構造において、他のカードとなる第2カードの挿入が規制されるときの状態を示す図である。
【図17】本実施形態の第2コネクタにおいて、第2カードの排出動作が可能な排出部材を、第2カードが第2コネクタに接続された状態でロックするロック機構を備えた場合を示す図である。
【図18】図17に示すロック機構の動作を示す図で、(a)図は第2カード挿入時を示す図、(b)図は第2カード挿入途中の状態を示す図、(c)図は第2カードを第2コネクタに接続したときの排出部材のロック状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ブラケット
2 ホルダ
3 第1挿入口
4 第2挿入口
5 第1カード
6 第2カード
6a テーパ部
6b 接触部
6c 凹部
7 スライド部材
8 第1コネクタ
8a 端子部材
8b 開口
9 プリント回路基板
10 第2コネクタ
10a 端子部材
11 モータ
12 ウォーム
13 ギヤ
14 ギヤ
15 ギヤ(第1歯車)
15a 欠歯部(規制部)
16 ピニオンギヤ(第2歯車)
16a 空間部
16b 歯
16c 歯
16d 当接部
17 ラック
18 スイッチ
19 第1突起
20 第2突起
21 第1外部コネクタ
22 第2外部コネクタ
23 フレキシブルプリント基板(可撓性接続部材)
24 挿入阻止部材(接続阻止手段)
24a 先端部
30 排出部材
30a 突出部
30b 弾性部材
31 付勢部材
32 摺動部材(ロック手段)
32a ピン
33 ハート型カム溝(ロック手段)
33a 往路
33b 復路
33c ロック部
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の電子機器に備えられ、情報記憶機能を有するカードを、所定のローディング完了位置まで自動的に移動させることが可能なカード接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、挿入口から挿入されたカードを自動的に移動させる機能を備えたもの、すなわちオートローディング機構を備えたものがある。この従来技術は、上下に配置した搬送ローラ間に1枚のカードを位置させて、装置の奥側に向ってこのカードを引き込み、所定のローディング完了位置においてカードを停止させ、このカードに対する信号の送受信をおこなわせるように構成したものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−17765号公報(段落番号0007、図3〜5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術は、上下に配置した搬送ローラで単に1枚のカードを搬送し接続するものであるが、昨今、より精度の高い情報処理を実現させるために、複数枚のカードの接続が可能なカード接続装置に対する要望がある。また、異なる種類のカードが提案されていることから、このような異なる種類のカードの接続を可能とするカード接続装置も要望されてきている。
【0005】
しかし、上述した従来技術では、カードを搬送ローラで搬送して接続するものであることから、複数枚のカードの精度の高い接続を考えた場合に、所定の装着位置にカードのそれぞれを位置決めすることが難しく、上述した要望に応えることは困難な状況となっている。
【0006】
このようなことから、搬送ローラを設けることなく、1つのローディング機構によって複数枚のカードを接続可能にするカード接続装置の開発が期待されている。
【0007】
しかし仮に、上述のような搬送ローラを備えずに、複数枚のカードが接続可能な構成のカード接続装置を実現し得たとしても、このような構成にあっては、カード接続装置に接続されるカード相互間に係る問題が懸念される。すなわち、1枚のカードが既に接続され、ローディングされている状態で、他のカードが誤って装置に挿入されてしまうという問題が発生する。
【0008】
本発明は、上記した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、複数枚のカードを精度よく位置決めできるとともに、既にカードが接続されている状態で他のカードの挿入を阻止できるカード接続装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、カード挿抜方向に摺動可能なスライド部材と、このスライド部材を摺動させるモータと、上記スライド部材に設けた第1コネクタ、第2コネクタとを備えるとともに、上記第1コネクタ及び上記第2コネクタのどちらか一方に上記カードが接続されているとき、他方のコネクタへのカードの接続を阻止する接続阻止手段を設けたことを特徴としている。
【0010】
このように構成した本発明は、例えば所定の排出位置においてスライド部材に設けた第1コネクタにカードが挿入される場合、静止状態にある第1コネクタにカードが挿入されるので、カードを精度よく位置決めし、接続させることができる。第2コネクタにカードが挿入された場合も同様であり、静止状態にある第2コネクタにカードが挿入されるので、カードを精度よく位置決めし、接続させることができる。
【0011】
また例えば、第1コネクタにカードが接続されている状態では、接続阻止手段によって第2コネクタへのカードの接続は阻止される。同様に、第2コネクタにカードが接続されている状態では、接続阻止手段によって第1コネクタへのカードの接続は阻止される。すなわち、既にカードが接続されている状態で他のカードの挿入を阻止できる。
【0012】
また例えば、第1コネクタにカードが接続されるとモータが駆動し、これによってスライド部材が所定のローディング完了位置に向って移動する。したがって、このスライド部材と一緒にカードが接続された第1コネクタも移動する。ローディング完了位置、すなわち所定の装着位置に至るとモータが停止し、スライド部材、及びカードが接続された第1コネクタが停止する。この所定の装着位置において、第1コネクタに接続されたカードに対する信号の送受信が可能となる。第2コネクタにカードが接続された場合も、上述と同様の動作がおこなわれる。
【0013】
このように本発明は、既にカードが接続されている状態で他のカードの接続を阻止できる。
【0014】
また本発明は、上記発明において、上記接続阻止手段が、上記第1コネクタへのカード挿入路、及び上記第2コネクタへのカード挿入路のいずれかに選択的に突出して、カードの挿入を阻止する挿入阻止部材から成ることを特徴としている。
【0015】
このように構成した本発明は、例えば、第1コネクタにカードが挿入されている状態では、挿入阻止部材が第2コネクタのカード挿入路に突出する。これにより、第2コネクタへのカードの挿入、すなわち接続が阻止される。同様に、第2コネクタにカードが挿入されている状態では、挿入阻止部材が第1コネクタのカード挿入路に突出する。これにより、第1コネクタへのカードの挿入、すなわち接続が阻止される。このように、既にカードが接続されている状態で他のカードを誤って挿入してしまうことを防止できる。
【0016】
また本発明は、上記発明において、上記第1コネクタ、上記第2コネクタを、上記スライド部材の上下方向に配置したことを特徴としている。
【0017】
このように構成した本発明は、第1コネクタ、第2コネクタを、スライド部材の上下方向に配置したことから、装置の幅寸法を小さく抑えることができ、装置のコンパクト化を実現できる。
【0018】
また本発明は、上記発明において、上記第1コネクタを下側に、上記第2コネクタを上側に配置し、上記第2コネクタは、前端部の下面にテーパ部を有するカードが接続可能であり、上記挿入阻止部材が、上記第1コネクタと上記第2コネクタの間に固定され、下方に折り曲げ形成され、カードの挿入を阻止可能な先端部と、その固定部から上記先端部に向うに従って徐々に上昇する形態に形成され、上記カードの上記テーパ部によって上記第1コネクタ方向に変位可能な可動部とを有する板ばねから成り、上記第1コネクタにカードが挿入されたときには、上記挿入阻止部材の上記先端部が上記第2コネクタへのカード挿入路に突出し、上記第2コネクタに上記テーパ部を有するカードが挿入されたときには、上記挿入阻止部材の上記先端部が上記第1コネクタへのカード挿入路に突出することを特徴としている。
【0019】
このように構成した本発明は、第1コネクタだけにカードが挿入されたときには、挿入阻止部材の可動部が変位しない状態に保たれ、この挿入阻止部材の先端部が第2コネクタへのカード挿入路に突出する。したがって、この挿入阻止部材の先端部により、第2コネクタへのカードの挿入が阻止される。さらに、第2コネクタだけにカードが挿入されたときには、そのカードの先端部の下面に設けられたテーパ部によって、挿入阻止部材の可動部が下方に押圧されて変位し、この挿入阻止部材の先端部が第1コネクタへのカード挿入路に突出する。したがって、この先端部により第1コネクタへのカードの挿入が阻止される。
【0020】
そして、挿入阻止部材が板ばねから成るものであり、この板ばねに、下方に折り曲げ形成される先端部と、可動部とを形成することは容易であることから、部品数を最小に抑えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るカード接続装置の実施形態を図に基づいて説明する。
【0022】
[複数のコネクタの配設構造]
図1は本発明の一実施形態を示す説明図で、(a)図は平面図、(b)図は正面図、(c)図は(a)図のA−A断面図、図2は図1の(b)図のB−B断面図、図3は図2のC−C断面図である。
【0023】
図4は本実施形態におけるカード挿入時の状態を示す図、図5は図4のD−D断面図で、第2カードが挿入された状態を示す図、図6は図4のD−D断面図で、第1カードが挿入された状態を示す図である。
【0024】
図7は本実施形態におけるローディング完了時の状態を示す図、図8は図7のE−E断面図で、第2カードが挿入されている状態を示す図、図9は図7のE−E断面図で、第1カードが挿入されている状態を示す図である。
【0025】
図1に示すように、本実施形態は、基台を形成するブラケット1と、このブラケット1を覆うように設けられるホルダ2を備え、これらのブラケット1とホルダ2とによって、後述の各部品、及びカードが収納される筐体を形成させてある。図1の(a)図の左端、下方には、第1カード5が挿入される第1挿入口3を形成してあり、上方には、第2カード6が挿入される第2挿入口4を形成してある。第1カード5、第2カード6とも情報記憶機能を有するカードであるが、例えば、互いに異なる種類のカードを形成している。すなわち、第1カード5は長さ寸法が比較的短いカードであり、第2カード6は第1カード5に比べて長さ寸法が長く設定されたカードである。
【0026】
本実施形態は、図1の(c)図、及び図3等に示すように、カード挿抜方向、すなわち図3の左右方向に摺動可能なスライド部材7を備えている。このスライド部材7に、カードと接続可能な複数のコネクタ、例えば第1カード5を接続可能な第1コネクタ8と、第2カード6を接続可能な第2コネクタ10を設けてある。
【0027】
第1コネクタ8と第2コネクタ10とは、図3に示すように、スライド部材7の上下方向に設けてある。すなわち、下側に第1コネクタ8を設け、上側に第2コネクタ10を設けてある。図3に示すように、スライド部材7上に第1コネクタ8を固定してある。また、スライド部材7の上部にプリント回路基板9を固定してあり、このプリント回路基板9上に、第2コネクタ10を固定してある。第1コネクタ8は奥側に、第1カード5の接触部と接触可能な端子部材8aを備えている。同様に、第2コネクタ10も奥側に、第2カード6の接触部と接触可能な端子部材10aを備えている。
【0028】
これらの第1コネクタ8と、第2コネクタ10とは、第1カード5と第2カード6との引き込み量を考慮して、例えば同じ引き込み量となるように、図3に示すように、カード挿抜方向に対して互いにずらして配置してある。第1コネクタ8は、長さ寸法の短い第1カード5に対応させて、第1挿入口3の近傍に位置させてある。第2コネクタ10は、長さ寸法の長い第2カード6に対応させて、第2挿入口4から離れた位置に配置してある。
【0029】
[モータ・スイッチ・可撓性部材の配設構造]
また本実施形態は、図1の(c)図、及び図2等に示すように、スライド部材7上に、このスライド部材7を摺動させるモータ11を備えている。このモータ11の出力軸にはウォーム12を装着させてある。このウォーム12と、筐体側すなわちホルダ2に設けたラック17との間に、後述のギヤ機構を配置してある。
【0030】
スライド部材7上に設けられるプリント回路基板9には、図2,3等に示すように、スイッチ18を設けてある。このスイッチ18は、筐体側に固設した図2等に示す第1突起19、第2突起20のそれぞれに係合して作動し、所定の信号を出力する。また、プリント回路基板9上に配置される第2コネクタ10の複数の端子部材10aのうちの特定の端子部材10aは、この第2コネクタ10に挿入される第2カード6の接続を検出するスイッチを構成している。同様に、スライド部材7上に設けられる第1コネクタ8の複数の端子部材8aのうちの特定の端子部材8aは、この第1コネクタ8に挿入される第1カード5の接続を検出するスイッチを構成している。
【0031】
すなわち、第1コネクタ8、第2コネクタ10に設けられるスイッチは、第1カード5の第1コネクタ8への接続完了、あるいは第2カード6の第2コネクタ10への接続完了を検出する第1スイッチを構成している。また、上述したプリント回路基板9上に設けられるスイッチ18は、スライド部材7がローディング完了位置、すなわち、所定の装着位置に至ったことを検出する第2スイッチを構成している。このスイッチ18は、第2突起20に係合したとき、ローディング完了に相当する信号を出力し、第1突起19に係合したとき、イジェクト完了に相当する信号を出力する。
【0032】
例えば、スライド部材7上に設けられる第1コネクタ8の信号線と、モータ11の信号線は、プリント回路基板9を介して、図3等に示すように、このプリント回路基板9の下部に固定される第1外部コネクタ21に接続させてある。また、プリント回路基板9上に配置される第2コネクタ10の信号線と、スイッチ18の信号線は、プリント回路基板9を介して、このプリント回路基板9の上部に固定される第2外部コネクタ22に接続させてある。第1外部コネクタ21、第2外部コネクタ22は、図1の(a)図、及び図2等に示すように、外部の信号系統に接続させる可撓性接続部材、例えばフレキシブルプリント基板23に接続させてある。
【0033】
[ギヤ機構]
図10は本実施形態に備えられるギヤ機構の要部のローディング開始前の状態を示す平面図、図11は図10のF−F断面図、図12は図10に示すギヤ機構の要部のローディング完了時の状態を示す平面図である。
【0034】
本実施形態に備えられるギヤ機構は、図1の(c)図に示すように、スライド部材7上に配置してあり、図2等に示すように、例えばモータ11の出力軸に設けたウォーム12と噛み合うギヤ13と、このギヤ13と噛み合うギヤ14と、このギヤ14と噛み合うギヤ15と、このギヤ15及びラック17と噛み合うピニオンギヤ16とを含んでいる。このギヤ機構に含まれるギヤのうちのギヤ15は、モータ11側に配置される特定のギヤ、すなわち第1歯車を構成し、このギヤ15に噛み合うピニオンギヤ16は、ギヤ15の回転力をスライド部材7を摺動させる力として伝える第2歯車を構成している。
【0035】
上述の第1歯車を構成するギヤ15は、所定の排出位置における第2歯車、すなわちピニオンギヤ16の回転を規制可能な規制部を備えている。この規制部は、図10,11に示すように、第1歯車を構成するギヤ15の歯の上面よりも下方に形成され、第2歯車を構成するピニオンギヤ16の特定の歯16cが当接可能な欠歯部15aから成っている。この欠歯部15aの周側面は、ギヤ15の歯先円上に位置するように設定してある。また、第2歯車を構成するピニオンギヤ16の一部の歯16b等の下方に、上述の欠歯部15aを回転可能に収納する空間部16aを形成させてある。図4等に示すように、所定の排出位置に第1カード5、第2カード6が位置するときには、図10に示すように、第2歯車を構成するピニオンギヤ16の一部の歯16b等が、第1歯車を構成するギヤ15の欠歯部15aの上方に位置し、ピニオンギヤ16の特定の歯16cが、欠歯部15aの周側面に当接して当接部16dを形成する。
【0036】
[他のカードの接続防止構造]
図13は本実施形態に備えられる他のカードの接続防止構造を示す図、図14は図13のG−G断面図である。図15は図13に示す他のカードの接続防止構造において、他のカードとなる第1カードの挿入が規制されるときの状態を示す図、図16は図13に示す他のカードの接続防止構造において、他のカードとなる第2カードの挿入が規制されるときの状態を示す図である。
【0037】
前述した図1〜9では、説明を容易にするために図示省略したが、本実施形態は、図13〜16に示すように、他のカードの接続防止構造を備えている。
【0038】
すなわち、第1コネクタ8及び第2コネクタ10のどちらか一方にカードが接続されているとき、他方のコネクタへのカードの接続を阻止する接続阻止手段を備えている。この接続阻止手段は、例えば、第1コネクタ8へのカード挿入路、及び第2コネクタ10へのカード挿入路のいずれかに選択的に突出して、カードの挿入を防止する挿入阻止部材24から成っている。
【0039】
なお、上側に配置される第2コネクタ10に挿入される第2カード6は、図15等に示すように、前端部の下面にテーパ部6aを備え、このテーパ部6aの上部に連設させるようにして、第2コネクタ10の端子部材10aに接触する接触部6bを備えている。
【0040】
上述の挿入阻止部材24は、第1コネクタ8と第2コネクタ10との間の位置、例えばプリント回路基板9上に固定してある。そして、下方に折り曲げ形成されてカードの挿入を阻止可能な先端部24aと、その固定部から先端部24aに向うに従って徐々に上昇する形態に形成され、第2カード6のテーパ部6aによって第1コネクタ8方向に変位可能な可動部24bとを有する板ばねから成っている。
【0041】
第1コネクタ8に第1カード5が挿入されたときには、挿入阻止部材24の先端部24aが第2コネクタ10への第2カード6の挿入路に突出する。第2コネクタ10に第2カード6が挿入されたときには、挿入阻止部材24の先端部24aが、第1コネクタ8の挿入口3側に形成された図15に示す開口8bから進入して、この第1カード5の挿入路に突出するようになっている。
【0042】
以下、このように構成した本実施形態の動作について説明する。
【0043】
[カード挿入前の待機状態]
図2,3に示すように、スライド部材7は、第1,第2挿入口3,4側に位置し、静止している。このとき、図10,11に示すように、ギヤ機構に含まれるピニオンギヤ16の特定の歯16cは、第1歯車を構成するギヤ15の欠歯部15aの周側面に当接して当接部16dを形成している。また、図14に示すように、他のカードの接続防止構造を構成する挿入阻止部材24は、自身の保有するばね力により、その先端部24aが、第2コネクタ10に接続される第2カード6の挿入路に突出した状態にある。
【0044】
[第1カード5の第1コネクタ8への挿入]
上述の待機状態から、例えば図6に示すように、第1挿入口3から第1コネクタ8に第1カード5が挿入されるものとする。このとき、図10の矢印40に示すように第1カード5の挿入力がギヤ機構に与えられたとしても、ピニオンギヤ16とギヤ15とが当接部16dにおいてロックされており、このためにピニオンギヤ16、ギヤ15等に回転を生じない。したがって、静止状態に保持されている第1コネクタ8に対して第1カード5を挿入でき、第1カード5は第1コネクタ8に高精度に位置決めされ、接続される。
【0045】
この接続が第1コネクタ8に備えられるスイッチで検出され、この検出信号に基づいてモータ11が駆動する。このモータ11の駆動により、図4等に示すウォーム12が回転し、これに伴ってギヤ13、ギヤ14が回転し、第1歯車を構成するギヤ15が図10の矢印41方向に回転する。ギヤ15の回転により、その欠歯部15aが、ピニオンギヤ16の一部の歯16b等の下方に形成される空間部16a内を回転し、やがて、ギヤ15の歯とピニオンギヤ16の特定の歯16dとが噛合する。この状態に至ったときから、ピニオンギヤ16が図10の矢印42方向に回転する。
【0046】
[第1カード5に係るローディング動作]
ピニオンギヤ16とラック17との噛み合いにより、ピニオンギヤ16の回転に伴って、ギヤ機構が設けられているスライド部材7が図6の矢印43に示すように、ローディング完了位置、すなわち所定の装着位置に向かって移動を開始する。
【0047】
このスライド部材7の移動の間、スライド部材7上の第1カード5が接続された第1コネクタ8、プリント回路基板9、カードが接続されていない第2コネクタ10、モータ11、ギヤ機構、及びスイッチ18が、スライド部材7と一緒に移動する。
【0048】
図4に示すスイッチ18が、第2突起20に係合したとき、スイッチ18が作動し、その信号に基づいてモータ11が停止する。これに伴って、ギヤ機構が停止し、スライド部材7が停止する。同時に第1カード5が接続された第1コネクタ8が停止する。これによりローディング動作が完了し、第1カード5は所定の装着位置に保持される。したがって、この状態において、第1コネクタ8、プリント回路基板9、第1外部コネクタ21、フレキシブルプリント基板23を介して、第1カード5に対する信号の送受信が可能となる。図7,9は、このときの状態を示している。
【0049】
このように第1カード5が所定の装着位置に保持されている状態では、前述したように、他のカードの接続防止構造を構成する挿入阻止部材24の先端部24aは、図16に示すように、第2コネクタ10に接続される第2カード6の挿入路に突出している。したがって、第2カード6を第2コネクタ10に挿入することはできない。すなわち、第1カード5が第1コネクタ8に接続されているときの、第2コネクタ10への第2カード6の挿入は防止される。
【0050】
また、スライド部材7が上述したローディング完了位置に、すなわち所定の装着位置に保持されているときには、第1歯車を構成するギヤ15とピニオンギヤ16とは、図12に示す状態に保たれている。すなわち、ギヤ15の歯とピニオンギヤ16の歯とが噛み合った状態に保持される。
【0051】
[第1カード5に係るイジェクト動作]
上述のように、第1コネクタ8に接続された第1カード5が所定の装着位置に保持されている状態から、図示しないイジェクト釦が操作されると、モータ11が上述とは逆方向に回転する。これに伴って、ギヤ機構が上述とは逆方向に回転する。すなわち、図12に示すように、第1歯車を構成するギヤ15が矢印43方向に回転し、ギヤ15と噛み合うピニオンギヤ11が矢印44方向に回転する。これにより、スライド部材7が図9の矢印45方向に、すなわち排出方向に移動する。
【0052】
スライド部材7が排出方向に移動する間、前述したように、スライド部材7上の第1カード5が接続された第1コネクタ8、プリント回路基板9、カードが接続されていない第2コネクタ10、モータ11、ギヤ機構、及びスイッチ18が、スライド部材7と一緒に移動する。
【0053】
図4に示すように、スイッチ18が第1突起19に係合したとき、このスイッチ18が作動し、これに基づいてモータ11が停止する。これにより、ギヤ機構が停止し、スライド部材7が停止する。同時に、第1カード5が接続された第1コネクタ8が停止する。すなわち、イジェクト動作が完了する。この状態に至ると、第1コネクタ8からの第1カード5の取り出しが可能となる。
【0054】
なお、このイジェクト動作完了時には、ギヤ機構に含まれる第1歯車を構成するギヤ15とピニオンギヤ16は、図10に示す状態に復帰する。すなわち、ピニオンギヤ16の特定の歯16cが、ギヤ15の欠歯部15aの周側面に当接し、当接部16dを形成する状態となる。
【0055】
[第2カード6の第2コネクタへの挿入]
第2カード6の第2コネクタ10への挿入動作時も、基本的には、上述した第1カード5の第1コネクタタ8への挿入動作時と同じである。
【0056】
すなわち、図2,3に示した待機状態において、図5に示すように、第2挿入口4から第2コネクタ10に第2カード6が挿入される。このとき、上述したように図10の矢印40に示すように第2カード6の挿入力がギヤ機構に与えられたとしても、ピニオンギヤ16とギヤ15とが当接部16dにおいてロックされ、ピニオンギヤ16、ギヤ15等に回転を生じない。したがって、静止状態に保持されている第2コネクタ10に対して第2カード6を挿入でき、第2カード6は第2コネクタ10に高精度に位置決めされ、接続される。
【0057】
なお、上述したように第2カード6が第2コネクタ10に挿入されるに際し、図15に示すように、第2カード6の前端部の下面に形成されるテーパ部6aにより、他のカードの接続防止構造を形成する挿入阻止部材24の可動部24bが下方に押され、その先端部24aが、第1コネクタ8の開口8b内に進入する。
【0058】
上述した第2コネクタ10に対する第2カード6の接続が第1コネクタ8に備えられるスイッチで検出されると、この検出信号に基づいてモータ11が駆動する。このモータ11の駆動により、前述したようにピニオンギヤ16が回転し、スライド部材7が図5の矢印46で示すように、ローディング完了位置、すなわち、所定の装着位置に向って移動を開始する。
【0059】
このスライド部材7の移動の間、スライド部材7上の第2カード6が接続された第2コネクタ10、プリント回路基板9、カードが接続されていない第1コネクタ8、モータ11、ギヤ機構、及びスイッチ18が、スライド部材7と一緒に移動する。
【0060】
そして、図4に示すスイッチ18が、第2突起20に係合したとき、スイッチ18が作動し、その信号に基づいて前述したようにモータ11が停止する。これに伴って、ギヤ機構が停止し、スライド部材7が停止する。同時に第2カード6が接続された第2コネクタ10が停止する。これによりローディング動作が完了し、第2カード6は所定の装着位置に保持される。したがって、この状態において、第2コネクタ10、プリント回路基板9、第2外部コネクタ22、フレキシブルプリント基板23を介して、第2カード6に対する信号の送受信が可能となる。図7,8は、このときの状態を示している。
【0061】
また、上述のように第2カード6が所定の装着位置に保持されている状態では、前述したように、他のカードの接続防止構造を構成する挿入阻止部材24の先端部24aは、図15に示すように、第1コネクタ8に接続される第1カード5の挿入路に突出している。したがって、第1カード5を第1コネクタ8に挿入することはできない。
【0062】
上述したローディング完了時には、第1歯車を構成するギヤ15とピニオンギヤ16とは、前述したとおり、図12に示す状態に保たれる。
【0063】
[第2カード6に係るイジェクト動作]
上述のように、第2コネクタ10に接続された第2カード6が所定の装着位置に保持されている状態から、図示しないイジェクト釦が操作されると、モータ11が上述とは逆方向に回転する。これに伴って、ギヤ機構が上述とは逆方向に回転する。これにより、スライド部材7が図8の矢印47方向に、すなわち排出方向に移動する。
【0064】
スライド部材7が排出方向に移動する間、前述したように、スライド部材7上の第2カード6が接続された第2コネクタ10、プリント回路基板9、カードが接続されていない第1コネクタ8、モータ11、ギヤ機構、及びスイッチ18が、スライド部材7と一緒に移動する。
【0065】
図4に示すように、スイッチ18が第1突起19に係合したとき、前述したようにモータ11が停止し、スライド部材7が停止し、第2カード6が接続された第2コネクタ10が停止する。すなわち、イジェクト動作が完了する。この状態に至ると、第2コネクタ10からの第2カード6の取り出しが可能となる。このイジェクト完了時には、第1歯車を構成するギヤ15とピニオンギヤ16は、図10に示す状態に復帰する。
【0066】
第2挿入口4から第2カード6が取り出されると、挿入阻止部材24は自身のばね力により、図14に示す形態に復帰する。
【0067】
このように構成した本実施形態は、スライド部材7に、カードと接続可能な複数のコネクタ、すなわち第1,第2のコネクタ8,10を設けたことから、静止状態にある第1,第2コネクタ8,10に、異なる種類の第1,第2カードを位置決めでき、したがって、これらの第1,第2カード5,6を精度よく接続させることができ、精度の高い情報処理を実現させることができる。
【0068】
また本実施形態は、第1,第2のコネクタ8,10を、スライド部材7の上下方向にそれぞれ設けた構成にしてある。これにより、装置の幅寸法を小さく抑えることができ、装置のコンパクト化を実現でき、実用性に富む。
【0069】
また本実施形態は、第1カード5と第2カード6とが、互いに長さ寸法の異なるカードから成るとともに、第1カード5が接続される第1コネクタ8と、第2カード6が接続される第2コネクタ10とを、第1カード5と第2カード6との引き込み量を考慮して、カード挿抜方向に対して互いにずらして配置した構成にしてある。これにより、互いに長さ寸法の異なる第1カード5、第2カード6であっても、同じ引き込み量とすることができる。これに伴い、第1コネクタ8、第2コネクタ10に対するスライド部材7、ギヤ機構等のローディング機構を共通にすることができ、装置構成の簡略化を実現できるとともに、スライド部材7の駆動制御を簡単にすることができる。
【0070】
また本実施形態は、スライド部材7に、第1,第2コネクタ8,10とモータ11を設け、スライド部材7側にスイッチ18等を設けるとともに、第1,第2コネクタ8,10とモータ11とスイッチ18等を、外部の信号系統に接続されるフレキシブルプリント基板23を備えた構成にしてある。これにより、上述したように第1,第2カード5,6を第1,第2コネクタ8,10に高い精度で位置決めし、接続することができ、しかも外部信号系統との接続を容易におこなうことができる。したがって、第1,第2コネクタ8,10に接続された第1,第2カード5,6に対する信号の送受信、及びモータ11の駆動制御を精度よく実施でき、装置の配線系統に対する信頼性を確保することができる。
【0071】
また本実施形態は、スライド部材7に、モータ11によって駆動するギヤ機構を設け、このギヤ機構が、筐体側に設けられたラック17と噛合するピニオンギヤ16を含む構成にしてある。これにより、ローディング動作及びイジェクト動作を、ギヤ機構に含まれるピニオンギヤ16とラック17との噛み合いを介して、確実におこなわせることができ、装置の駆動機構、すなわちローディング機構に対する信頼性の確保に貢献する。
【0072】
また本実施形態は、スイッチが、第1,第2カード5,6の第1,第2コネクタ8,10への接続完了を検出する第1スイッチ、すなわち第1,第2コネクタ8,10に設けられるスイッチと、スライド部材7がローディング完了位置に至ったことを検出する第2スイッチ、すなわちスイッチ18とを含む構成にしてある。これらの第1スイッチ、第2スイッチの作動を介してローディング動作を確実に実施させることができ、装置の駆動制御に対する信頼性の確保に貢献する。
【0073】
また本実施形態は、上述のように第1スイッチを第1,第2コネクタ8,10に設けた構成にしてある。すなわち、第1,第2コネクタ8,10内にローディングを開始させるスイッチが含まれる。これにより、簡単なスイッチ構造を実現させることができ、製作費を抑えることができる。
【0074】
また本実施形態は、ギヤ機構が、モータ11側に配置される第1歯車すなわちギヤ15と、このギヤ15と噛み合い、ギヤ15の回転力をスライド部材7を摺動させる力として伝える第2歯車、すなわちピニオンギヤ16とを含んでいる。また、ギヤ15が、所定の排出位置におけるピニオンギヤ16の回転を規制可能な規制部、すなわち欠歯部15aを備えた構成にしてある。これにより、第1,第2カード5,6を第1,第2コネクタ8,10に高い精度で位置決めすることができる。また、ローディング開始に際し、第1,第2カード5,6の挿入力がモータ11に伝えられることがないので、モータ11に、この挿入力による負荷を与えることがなく、モータ11を円滑に駆動させることができる。したがって、第1,第2コネクタ8,10に接続された第1,第2カード5,6を所定の装着位置まで円滑に移動させることができ、装置の駆動制御に対する信頼性を確保することができる。
【0075】
また本実施形態は、上述したように第1歯車を構成するギヤ15の規制部が、ギヤ15の歯の上面よりも下方に形成され、ピニオンギヤ16の特定の歯16aが当接可能な欠歯部15aから成り、ピニオンギヤ16の一部の歯16bの下方に、欠歯部15aを回転可能に収納する空間部16aを形成してある。そして排出位置において、ピニオンギヤ16一部の歯16bを、欠歯部15aの上方に位置させ、ピニオンギヤ16の特定の歯16cを、欠歯部15aの周側面に当接可能に位置させた構成にしてある。
【0076】
このように、ギヤ15に規制部を形成する欠歯部15aを設け、ピニオンギヤ16に欠歯部15aの回転を許容させる空間部16aを設ける程度の簡単な構成で、第1,第2コネクタ8,10に対する第1,第2カード5,6の精度の高い位置決めと、第1,第2コネクタ8,10に接続された第1,第2カード5,6の所定の装着位置までの円滑な移動とを実現できる。したがって、部品点数の増加を招かず、製作費を抑えることができる。
【0077】
また本実施形態は、ラック17を筐体側に設けるとともに、モータ11をスライド部材7に設けた構成にしてある。
【0078】
このように構成した本実施形態は、筐体すなわちホルダ2の製作時にラック17を容易に形成することができ、別部品とすることがないので、製作費を抑えることができる。また、スライド部材7にモータを設けたことから、第1,第2コネクタ8,10の信号系統、モータ11の信号系統をスライド部材7に関連させて集めることができ、外部の信号系統との接続が容易になる。さらに、ギヤ機構と、このギヤ機構を駆動するモータ11とをスライド部材7上に設けたことから、モータ11の回転力をギヤ機構に安定して伝えることができ、装置の構造上の信頼性を確保できる。
【0079】
また本実施形態は、第1コネクタ8、第2コネクタ10のどちらか一方にカードが接続されているとき、他方のコネクタへのカードの接続を阻止する接続阻止手段を設けた構成にしてある。この接続阻止手段により、既にカードを接続した状態で他のカードを挿入してしまうことを防止でき、使い勝手を向上させることができる。
【0080】
また本実施形態は、接続阻止手段が、第1コネクタ8へのカード挿入路、及び第2コネクタ10へのカード挿入路のいずれかに選択的に突出して、カードの挿入を阻止する挿入阻止部材24から成る構成にしてある。この挿入阻止部材24により、既にカードを接続した状態で他のカードの挿入を防止でき、使い勝手を向上させることができる。
【0081】
また本実施形態は、第1コネクタ8を下側に、第2コネクタ10を上側に配置し、第2コネクタ10は、前端部の下面にテーパ部6aを有する第2カード6が接続可能になっている。また挿入阻止部材24が、第1コネクタ8と第2コネクタ10の間に固定され、下方に折り曲げ形成され、カードの挿入を阻止可能な先端部24aと、その固定部から先端部24aに向うに従って徐々に上昇する形態に形成され、第2カード6の上述のテーパ部6aによって第1コネクタ8方向に変位可能な可動部24bとを有する板ばねから成っている。さらに、第1コネクタ8に第1カード5が挿入されたときには、挿入阻止部材24の先端部24aが第2コネクタ10への第2カード6の挿入路に突出し、第2コネクタ10に第2カード6が挿入されたときには、挿入阻止部材24の先端部24aが第1コネクタ8への第1カード5の挿入路に突出する構成になっている。上述した挿入阻止部材24を形成する板ばねに、下方に折り曲げ形成される先端部24aと、可動部24bとを形成することは容易であることから、本実施形態は、部品数を最小に抑えることができ、製作費を安くすることに貢献する。
【0082】
図17は例えば本実施形態の第2コネクタにおいて、第2カードの排出動作が可能な排出部材を、第2カードが第2コネクタに接続された状態でロックするロック機構を備えた場合を示す図である。図18は図17に示すロック機構の動作を示す図で、(a)図は第2カード挿入時を示す図、(b)図は第2カード挿入途中の状態を示す図、(c)図は第2カードを第2コネクタに接続したときの排出部材のロック状態を示す図である。
【0083】
本実施形態において、これらの図17,18に示すように、第2カード6の排出動作が可能な排出部材30と、この排出部材30をロックするロック機構とを備えた構成にしてもよい。
【0084】
このロック機構は、カード挿抜方向に移動可能な第2カード6用の排出部材30と、この排出部材30を排出方向に付勢する付勢部材31と、排出部材30を付勢部材31の付勢力に抗してロックするロック手段とを含んでいる。
【0085】
上述した排出部材30は、第2カード6の前端部が係合可能な突出部30aと、第2カード6の側縁に形成された凹部6cに係合して、この第2カード6を保持する弾性部材30bとを備えている。上述した付勢部材31は例えばコイルばねから成っている。
【0086】
上述したロック手段は、例えばハート型カム溝33を含むとともに、排出部材30と一体的に設けられ、端部にハート型カム溝33上を摺動するピン32aを備えた摺動部材32を含んでいる。ハート型カム溝33は、往路33aと、復路33bと、これらの往路33aと復路33bの境界部に形成され、摺動部材32のピン32aが係止されるロック部33cとを備えている。
【0087】
このように構成したものでは、第2カード6の第2コネクタ10への挿入時に、図18の(a)図に示すように、第2カード6の凹部6cに排出部材30の弾性部材30bが係合し、第2カード6の前端部が排出部材30の突出部30aに係合する。
【0088】
同図18の(b)図に示すように、さらに第2カード6を押し込む間、突出部30aを介して排出部材30が移動し、排出部材30と一体的に摺動部材32が移動する。すなわち、摺動部材32に設けたピン32aが、ハート型カム溝33の往路32a上を移動する。
【0089】
引き続き第2カード6を押し込み、オーバストロークさせた状態で第2カード6に対する押し込み力を解くと、同図18の(c)図に示すように、摺動部材32のピン32aがハート型カム溝33のロック部33cに係止されるとともに、第2カード6が第2コネクタ10に正しく接続される。すなわち、第2カード6が第2コネクタ10に接続された状態で、排出部材30がロックされる。
【0090】
上述した第2カード6の第2コネクタ10への接続により、第2コネクタ10に設けたスイッチが作動し、前述したようにモータ11が駆動する。これにより、排出部材30がロック状態に保たれたまま、スライド部材7が所定の装着位置に向かって移動する。ローディング動作が完了すると、前述のように第2カード6に対する信号の送受信が可能となる。
【0091】
イジェクト動作時には、スライド部材7が排出方向に移動し、スイッチ18が第1突起19に係合する。これによりモータ11が停止し、スライド部材7、及び第2カード6が接続された第2コネクタ10が停止する。図18の(c)図は、このときの状態に相当する。
【0092】
この状態において、第2カード6の後端部を装置の奥側に向って押し、オーバストロークさせると、摺動部材32のピン32aはハート型カム溝33のロック部33cから外れ、付勢部材31の付勢力により排出部材30が排出方向に移動する。すなわち、摺動部材32のピン32aがハート型カム溝33の復路33b上を摺動する。これらの動作により、排出部材32の突出部30aを介して、第2カード6が第2挿入口4から押し出される。図18の(a)図は、このときの状態に相当する。
【0093】
このように構成したものは特に、第2カード6が所定の装着位置に保持されている状態で、装置の信号系統等に故障を生じ、スライド部材7、第2コネクタ10等が動かなくなった非常時に有効である。このような非常時には、例えば図8に示すように第2挿入口4から第2カード6の後端部がわずかながらも突出している場合には、その後端部を直接押して第2カード6をオーバストロークさせればよい。また、第2カード6が第2挿入口4から突出せず、わずかながらも筐体内部に収納されている場合には、第2挿入口4から例えば細い棒体などを差し込み、第2カード6の後端部を押して、第2カード6をオーバストロークさせればよい。
【0094】
このような第2カード6に対するオーバストローク操作により、ハート型カム溝33のピン32aがロック部33cから外れ、付勢部材31の付勢力により排出部材30が排出方向に移動する。この排出部材30の突出部30aを介して、第2挿入口4から第2カード6を押し出すことができる。
【0095】
この状態では、第2コネクタ6は所定の装着位置に保持されていることから、第2挿入口4から突出する第2カード6の突出量は比較的小さいものの、図8に示す突出量よりも大きくすることができる。すなわち、第2カード6を第2挿入口4から取り出し可能にすることができる。
【0096】
このように非常時には、第2カード6を直ぐに取り出すことができ、この点で第2カード6に対する信号処理操作に対する信頼性の向上に貢献する。
【0097】
また、上述したロック手段を構成するハート型カム溝33と、ピン32aを含む摺動部材32は、製作が容易な簡単な構造のものとすることができ、製作費の抑制に貢献する。
【0098】
上記では、第2コネクタ10が、第2カード6の排出動作が可能な排出部材30と、この排出部材30をロックするロック機構を備えた構成にしてあるが、第1コネクタ8が、第1カード5の排出動作が可能な排出部材とロック機構とを備えた構成にしてもよい。
【0099】
なお、上記実施形態では、異なる種類の第1,第2カード5,6の装着が可能な第1,第2コネクタ8,10を設けてあるが、本発明は、このように構成することには限られず、同じ種類のカードの装着が可能な複数のコネクタを設けた構成にしてもよい。
【0100】
また、上記実施形態では、スライド部材7の上下方向に複数のコネクタ、すなわち第1,第2コネクタ8,10を設けた構成にしてあるが、本発明は、このように構成することには限られず、スライド部材7の左右方向に複数のコネクタを設けた構成にしてもよい。
【0101】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したことから、既にカードが接続されている状態で他のカードの挿入を防止でき、使い勝手を向上させることができる。
【0102】
また本発明は、接続阻止手段が、第1コネクタへのカード挿入路、及び第2コネクタへのカード挿入路のいずれかに選択的に突出して、カードの挿入を阻止する挿入阻止部材から成る構成にしてある。この挿入阻止部材により、既にカードが接続されている状態で他のカードの挿入を防止できる。
【0103】
また本発明は、第1コネクタ、第2コネクタを、スライド部材の上下方向に配置した構成にしてある。これにより、装置の幅寸法を小さく抑えることができ、装置のコンパクト化を実現できる。したがって、この装置を収納させるための左右方向の設置領域が小さくて済み、実用性に富む。
【0104】
また本発明は、第1コネクタを下側に、第2コネクタを上側に配置し、第2コネクタは、前端部の下面にテーパ部を有するカードが接続可能になっている。また挿入阻止部材が、第1コネクタと第2コネクタの間に固定され、下方に折り曲げ形成され、カードの挿入を阻止可能な先端部と、その固定部から先端部に向うに従って徐々に上昇する形態に形成され、カードの上述のテーパ部によって第1コネクタ方向に変位可能な可動部とを有する板ばねから成っている。さらに、第1コネクタにカードが挿入されたときには、挿入阻止部材の先端部が第2コネクタへのカード挿入路に突出し、第2コネクタにカードが挿入されたときには、挿入阻止部材の先端部が第1コネクタへのカード挿入路に突出する構成になっている。上述した挿入阻止部材を形成する板ばねに、下方に折り曲げ形成される先端部と、可動部とを形成することは容易であることから、本発明は、部品数を最小に抑えることができ、製作費を安くすることに貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード接続装置の一実施形態を示す説明図で、(a)図は平面図、(b)図は正面図、(c)図は(a)図のA−A断面図である。
【図2】図1の(b)図のB−B断面図である。
【図3】図2のC−C断面図である。
【図4】本実施形態におけるカード挿入時の状態を示す図である。
【図5】図4のD−D断面図で、第2カードが挿入された状態を示す図である。
【図6】図4のD−D断面図で、第1カードが挿入された状態を示す図である。
【図7】本実施形態におけるローディング完了時の状態を示す図である。
【図8】図7のE−E断面図で、第2カードが挿入されている状態を示す図である。
【図9】図7のE−E断面図で、第1カードが挿入されている状態を示す図である。
【図10】本実施形態に備えられるギヤ機構の要部のローディング開始前の状態を示す平面図である。
【図11】図10のF−F断面図である。
【図12】図10に示すギヤ機構の要部のローディング完了時の状態を示す平面図である。
【図13】本実施形態に備えられる他のカードの接続防止構造を示す図である。
【図14】図13のG−G断面図である。
【図15】図13に示す他のカードの接続防止構造において、他のカードとなる第1カードの挿入が規制されるときの状態を示す図である。
【図16】図13に示す他のカードの接続防止構造において、他のカードとなる第2カードの挿入が規制されるときの状態を示す図である。
【図17】本実施形態の第2コネクタにおいて、第2カードの排出動作が可能な排出部材を、第2カードが第2コネクタに接続された状態でロックするロック機構を備えた場合を示す図である。
【図18】図17に示すロック機構の動作を示す図で、(a)図は第2カード挿入時を示す図、(b)図は第2カード挿入途中の状態を示す図、(c)図は第2カードを第2コネクタに接続したときの排出部材のロック状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ブラケット
2 ホルダ
3 第1挿入口
4 第2挿入口
5 第1カード
6 第2カード
6a テーパ部
6b 接触部
6c 凹部
7 スライド部材
8 第1コネクタ
8a 端子部材
8b 開口
9 プリント回路基板
10 第2コネクタ
10a 端子部材
11 モータ
12 ウォーム
13 ギヤ
14 ギヤ
15 ギヤ(第1歯車)
15a 欠歯部(規制部)
16 ピニオンギヤ(第2歯車)
16a 空間部
16b 歯
16c 歯
16d 当接部
17 ラック
18 スイッチ
19 第1突起
20 第2突起
21 第1外部コネクタ
22 第2外部コネクタ
23 フレキシブルプリント基板(可撓性接続部材)
24 挿入阻止部材(接続阻止手段)
24a 先端部
30 排出部材
30a 突出部
30b 弾性部材
31 付勢部材
32 摺動部材(ロック手段)
32a ピン
33 ハート型カム溝(ロック手段)
33a 往路
33b 復路
33c ロック部
Claims (4)
- カード挿抜方向に摺動可能なスライド部材と、このスライド部材を摺動させるモータと、上記スライド部材に設けた第1コネクタ、第2コネクタとを備えるとともに、
上記第1コネクタ及び上記第2コネクタのどちらか一方に上記カードが接続されているとき、他方のコネクタへのカードの接続を阻止する接続阻止手段を設けたことを特徴とするカード接続装置。 - 上記請求項1記載の発明において、
上記接続阻止手段が、上記第1コネクタへのカード挿入路、及び上記第2コネクタへのカード挿入路のいずれかに選択的に突出して、カードの挿入を阻止する挿入阻止部材から成ることを特徴とするカード接続装置。 - 上記請求項1または2記載の発明において、
上記第1コネクタ、上記第2コネクタを、上記スライド部材の上下方向に配置したことを特徴とするカード接続装置。 - 上記請求項3記載の発明において、
上記第1コネクタを下側に、上記第2コネクタを上側に配置し、
上記第2コネクタは、前端部の下面にテーパ部を有するカードが接続可能であり、
上記挿入阻止部材が、上記第1コネクタと上記第2コネクタの間に固定され、下方に折り曲げ形成され、カードの挿入を阻止可能な先端部と、その固定部から上記先端部に向うに従って徐々に上昇する形態に形成され、上記カードの上記テーパ部によって上記第1コネクタ方向に変位可能な可動部とを有する板ばねから成り、
上記第1コネクタにカードが挿入されたときには、上記挿入阻止部材の上記先端部が上記第2コネクタへのカード挿入路に突出し、上記第2コネクタに上記テーパ部を有するカードが挿入されたときには、上記挿入阻止部材の上記先端部が上記第1コネクタへのカード挿入路に突出することを特徴とするカード接続装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2002314700A Withdrawn JP2004151866A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | カード接続装置 |
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2002
- 2002-10-29 JP JP2002314700A patent/JP2004151866A/ja not_active Withdrawn
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