JP2004150578A - 管路用抜止付継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】押輪やゴム輪を用いずに、接続部における接続の確実性と伸縮性と可撓性とをあわせ備えて、機器類と管とを接続できる管路用抜止付継手の提供。
【解決手段】一方端側には機器類と接続されるフランジを備え、他方端側には前記機器類に接続される管が挿入されて、前記機器類と管とを接続する継手において、前記継手に挿入された管の外周面に食い込み可能な抜止爪と当該抜止爪を食い込ませる抜止爪用ボルトと前記抜止爪及び抜止爪用ボルトを動作可能に保持するホルダとを備えた抜止手段が、前記継手の管の挿入端部側に一体的に設けた。又、継手の管の挿入端部側から当該継手の本体部にまで管の挿入が可能な本体部側拡大内径部を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】一方端側には機器類と接続されるフランジを備え、他方端側には前記機器類に接続される管が挿入されて、前記機器類と管とを接続する継手において、前記継手に挿入された管の外周面に食い込み可能な抜止爪と当該抜止爪を食い込ませる抜止爪用ボルトと前記抜止爪及び抜止爪用ボルトを動作可能に保持するホルダとを備えた抜止手段が、前記継手の管の挿入端部側に一体的に設けた。又、継手の管の挿入端部側から当該継手の本体部にまで管の挿入が可能な本体部側拡大内径部を設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下に埋設される管路、例えば、所要長さの管が挿入により逐次接続されて形成される水道用管路を構成するダクタイル管等の管路用の管とポンプ、バルブ、計器等の機器類とを接続する継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の管路に用いられる管は、一方端側にのみ接続用のフランジを備えた管であり、先に設置された管の他方端(フランジの無い側)に、次に接続する管のフランジ側を嵌め込んで行きながら接続される。
当該管のフランジ側開口端の内周縁側には、先に設置された管の他方端が挿入可能なように径が拡大された接続部が設けられている。
【0003】
しかし、このような管からなる埋設された管路は、当然のことながら地盤変動の影響を受け易く、例えば地盤沈下によって沈むように管路が曲げられたり、管路がその延在方向(管の軸方向)に引き延ばされたりすると、管の接続部分が曲げ圧力や引き延ばし力によって、破損したり外れたりする事故が少なくない。
【0004】
このような事故は、特に、水道等のライフラインを形成する管路において問題となる。殊に、このような管路の管とポンプ、バルブ、計器等の機器類との接続部分が問題となる。
従来、管と機器類との接続には、両端にフランジを備えた管軸の短い短管が用いられ、当該短管の一方端側のフランジと機器類の接続口のフランジとを接続する外は、即ち、管路を構成する管と短管との接続は、前記したような通常の、管と管との接続と同じ手法で行われていた。
【0005】
例えば、短管の他方のフランジ側を、先に設置された管の他方端(フランジの無い側)に嵌め込む前に、予め、前記管の外周に、別部材としての押輪と断面楔状のゴム輪とを嵌め込み、嵌め込んだ状態で、当該管の端部を短管に挿入し、短管の内周面と管の外周面との環状間隙に、前記の楔状のゴム輪が押し込まれるように、短管のフランジと押輪のフランジとをボルトで締め付けていたのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のような手法では、短管に挿入(接続)された管は、楔状のゴム輪によって抜けが防止されているだけである。
又、接続に当っては、別部材としての押輪やゴム輪を必要とするだけでなく、これ等を予め管に嵌挿して置かねばならないという煩雑な手間が必要となる。
又、管に嵌挿された押輪のフランジと短管のフランジとをボルトによって締結する際には、両者の間に介在するゴム輪の位置を、適正位置に調整しながら締め付け作業を行わねばならない。
【0007】
又、従来では、短管に接続される管の嵌め込み量(軸方向長さ)が僅かでしかない。例えば、全長350mmの短管において50mm程度である。
このため、一本が短くても約6000mm程度の長さはある管が、所定区間の管路において、機器類と接続される最後の一本となる場合には、当然のことながら、そのままで当該区間に納まることは殆どなく、当該管を所要の長さに切断するという、更に別の作業が必要となっていた。
【0008】
本発明は、上記のような課題を解消し、従来のような押輪やゴム輪を用いずに、接続部における接続の確実性と伸縮性と可撓性とを合わせ備えて、機器類と管とを接続できる管路用抜止付継手の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の管路用抜止付継手の発明は、一方端側には機器類と接続されるフランジを備え、他方端側には前記機器類に接続される管が挿入されて、前記機器類と管とを接続する継手において、
前記継手に挿入された管の外周面に食い込み可能な抜止爪と当該抜止爪を食い込ませる抜止爪用ボルトと前記抜止爪及び抜止爪用ボルトを動作可能に保持するホルダとを備えた抜止手段が、前記継手の管の挿入端部側に一体的に設けられたことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の管路用抜止付継手において、継手の管の挿入端部側から当該継手の本体部にまで管の挿入が可能な本体部側拡大内径部が設けられたことを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2に記載の管路用抜止付継手において、本体部側拡大内径部の、継手の管の挿入端部側の内周面には、挿入された管の外周面に密着するシール手段が装着されるシール手段装着部が設けられたことを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載の管路用抜止付継手において、本体部側拡大内径部は、継手の管の挿入端部側を中心として当該継手に挿入された管がすりこ木運動可能となるように形成されたことを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項4に記載の管路用抜止付継手において、本体部側拡大内径部は、継手の管の挿入端部側から当該継手に挿入された管の挿入先端側に向って径が次第に拡大する形状であることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5に記載の管路用抜止付継手において、すりこ木運動の中心となる継手の管の挿入端部側は、当該端部の開口縁側に向けて次第に径が拡大する端部側拡大内径部が設けられたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この実施の形態に示す管路用抜止付継手(以下、単に継手ともいう)は、一方端側にはポンプ、バルブ、計器等の機器類と接続されるフランジを備え、他方端側には前記機器類に接続される管(以下、接続管ともいう)が挿入されて、前記機器類と管とを接続する継手において、当該継手の管の挿入端部側即ち当該継手の端部の開口縁に、当該継手に挿入された管の外周面に食い込み可能な抜止爪と当該抜止爪を食い込ませる抜止爪用ボルトと前記抜止爪及び抜止爪用ボルトを動作可能に保持するホルダとを備えた抜止手段を3個、均等間隔にて配して、当該継手と一体的に設けた構成としたものである。
以下、これを図1乃至図3に基づいて説明する。図1は継手の軸方向縦断面図、図2は管の挿入方向からみた継手の正面図、図3は図1の要部拡大図である。
【0016】
図1及び図2において、1は継手(管路用抜止付継手)である。
この継手1の一方の端部側即ち管の挿入端部側、図1において左側の端部2の開口縁2aには、当該開口縁2aに沿って均等間隔に3個の抜止手段3(図2の3A、3B、3C)が当該継手1と一体的に設けられている。この抜止手段3(3A、3B、3C)については後述する。
又、図1及び図3において、4は、継手1に接続のために、当該継手1の端部2側から挿入された管(接続管)例えばダクタイル管である。
【0017】
図3において、抜止手段3(図2の3A)は、挿入された管4の外周面に食い込み可能な抜止爪31と、当該抜止爪31を食い込ませるよう管軸の半径方向に前進させる抜止爪用ボルト32と、これらの抜止爪31及び抜止爪用ボルト32を動作可能に保持するホルダ33とを備えている。
ホルダ33は、継手1と一体的に成形されており、ホルダ33の内部には、抜止爪31が管4の外周面に対して略垂直状態に遊嵌されるように保持する爪保持穴33aと、当該爪保持穴33aの後端側即ち抜止爪31の後端側に前記抜止爪用ボルト32が継手1の軸線(以下、軸ともいう)と平行な方向にねじ込まれるように抜止爪用ネジ穴33bとが形成されている。
【0018】
図3に示すように、継手1の接続部に管4が挿入された状態において、抜止爪用ボルト32がホルダ33の抜止爪用ネジ穴33bにねじ込まれていくと、当該抜止爪用ボルト32の先端部に形成された略円錐形状のテーパ面によって、後端部が押された抜止爪31が抜止爪用穴33aにガイドされながら、その爪先が、図の想像線に示すように、管4の外表面に食い込んでいく。
【0019】
図2及び図3において、抜止手段3Aと同様に構成された他の2つの抜止手段3B、3Cにおいても、上記説明と同様に、抜止爪用ボルト32(図3)をねじ込んでいくことによって、この例では、挿入された管4の外周面の3箇所に抜止爪31、31、31が食い込んで、継手1からの管4の抜けが阻止される。
尚、上記の抜止手段3(3A、3B、3C)は管径に応じて適数個配置すればよい。
【0020】
以上のように、この実施の形態においては、継手1の一方端側の端部2に所要数の抜止手段3を一体的に設けているので、別体の接続用部品として従来必要とされた押輪が無用となる。従って、従来行われていた管4への押輪やゴム輪の装着という煩雑な事前作業を行うことなく比較的容易且つ迅速に接続することができる。
即ち、この実施の形態では、従来と異なり、管4と継手1との外に、別部材としての押輪が必要でなく、従って、接続作業において、予め、管4に嵌挿しておくという事前作業が必要でなくなる。例えば、フランジと押輪とを締結ボルトを用いて複数箇所締結した後、更に、挿入された管(接続管)4の外周面に押輪の抜止爪を食い込ませるという2つの作業を行う必要が無い。
しかも、この実施の形態では、抜止手段3の抜止爪31を、挿入された管4の外周面に適度に食い込ませるだけの作業、即ち、抜止爪用ボルト32のねじ込みによって、継手1の一方の端部2に挿入した管4を、引き抜き不能に固定して接続することができ、接続の確実性を向上させることができる。
【0021】
又、図1及び図3において、この実施の形態に示す継手1には、その端部2側から当該継手1の本体部(当該端部2及び他方端側のフランジ8を除く継手1の本体部分をいう)にまで及ぶように、管4が挿入可能に内径が拡大形成された本体部側拡大内径部1Aが設けられている。
図示の本体部側拡大内径部1Aは、全長約500mmの継手1に対して、当該継手1の端部2から約300mm奥の本体部1A側に及ぶよう形成されている。
【0022】
この本体部側拡大内径部1Aの軸方向の長さ(領域)は、用途に応じて適当な長さとすればよい。
この本体部側拡大内径部1Aの領域を管軸方向に十分な長さとすることによって、継手1に接続される管4との重なり部分(嵌合部分)の長さ調節の自由度を拡大することができ、接続部分における伸縮性を向上させることができる。
【0023】
例えば、バルブや各種の計器類等((図示せず)の接続口と本管路との間の所定区間における最後の一本となる管(枝管路の管)4について、当該管4の長さを切断することなく、そのままの長さでも、重なり部分を適宜調整することによって、比較的容易に接続することができる。
更にいうと、作業現場において、長さ調整が必要となった場合、管(接続管)4を適当長さに切断すること無く、継手1と管(接続管)4との重なり量(挿入長さ)を適宜調整することにより、従来に較べて、管4の切断作業量をより小さくすることができる。
【0024】
この本体部側拡大内径部1Aの、継手1の端部2側の内周面には、挿入された管4の外周面に密着して流体漏れを防ぐシール手段9が装着されるシール手段装着部5(以下、装着部ともいう)が設けられている。
図3に示すように装着部5は、本体部側拡大内径部1Aの内周面の一部が更にその内径が拡大形成されて、断面が略コ字形に形成された環状溝である。この環状溝(5)は継手1の軸方向に適度な幅(図示の例では約13mm)を持つ溝であり、溝底の適所には溝底から環状に突出した凸状部51が設けられている。
【0025】
図3においてシール手段9は、横断面が前記の環状溝5に収まるよう相補形状に形成されたリング状の、例えばゴム輪であり、そのゴム輪の内周面が挿入される管4の外周面に密着して、シール手段としてのシール用ゴム輪として機能するが、従来のシール用ゴム輪と異なり断面を楔形とする必要はなく、単なる帯状のゴム輪でよい。
尚、このシール手段9としてのゴム輪は、管4の挿入前に、予め、装着部5に嵌着させておくので、挿入される管4の外周面との摺動により当該ゴム輪が位置ずれしないように、上記の凸状部51が設けられているのである。
【0026】
この実施の形態によれば、製品としての継手1の製造、或いは出荷の段階で、予めシール手段(ゴム輪)9を装着部5としての環状溝に装着しておくことにより、作業現場における接続作業の際に、シール手段としてのゴム輪等を別部材として用意しておく必要が無いばかりか、当該接続作業現場において、事前に、挿入される管4に予め嵌挿しておく、という煩雑な手間を省くことができる。
又、従来のように、挿入を受け入れた短管のフランジと押輪との締結作業に際して、両者の間に介在させたシール手段の位置を短管のフランジ側に押し込み調整しながら締結ボルトの締め付け作業を行う必要も無くなる。
【0027】
更に又、この実施の形態では、図1及び図3に示すように、継手1の本体部側拡大内径部1Aは、当該継手1の端部2側を中心として、より正確には後述するネック部6を中心として、当該継手1に挿入された管4(接続管)がすりこ木運動可能となるように形成されている。
図3において、すりこ木運動を許容するように、挿入された管4を掴む継手1の部位は、本体部側拡大内径部1Aに形成されたシール手段装着部5としての環状溝5と抜止手段3の抜止爪31を遊嵌させる爪保持穴33aとの間のネック部6である。
尚、このネック部6の管4の軸方向の幅は、すりこ木運動を更に円滑に行わせるには狭い(管軸方向の長さが短い)方が好ましい。この例では10mm程度にしてある。
【0028】
図3において、この実施の形態では、すりこ木運動を円滑に行わせるために、本体部側拡大内径部1Aを、当該継手1の端部2側から当該継手1に挿入された管4の挿入先端側に向って、内径が次第に拡大する形状としてある。
この場合、例えば、図1において、図示の状態から、管4が最大に傾いた状態において、当該管4の外周面の一部と継手1の本体側拡大内径部1Aの内周面の一部とが、管4の軸方向において均等に接触する形状とするのが好ましい。
【0029】
このように形成することによって、管4の曲げ圧力が本体側拡大内径部1Aの一点に集中し難くなるので、継手1の耐圧性が高められる。勿論、本体側拡大内径部1Aの内部形状は、これに限らず、要は、挿入された管4の挿入先端側がすりこ木運動可能な空間が得られればよい
又、図3に示すように、ネック部6から端部2の開口縁2a側に向かって、内径が次第に拡大する形状とした端部側拡大内径部7を設けて、管4のすりこ木運動が円滑に行えるようにしてある。
【0030】
このように、挿入(接続)された管4がすりこ木運動可能となるように継手1を構成することによって、挿入された管4は、地震や地盤沈下等の地盤変動の圧力を、例えば、管4の法線方向に受けて管路(図示せず)が大きく曲げられても、又、本管路や枝管路が大きく曲げられた結果当該管4が軸方向に引き抜かれようとしても、当該圧力に応じて前記ネック部6を中心として自在に傾くことができ、従来に較べて、接続部分の可撓性を大きく向上させることができると共に、継手1と接続された管4とが抜止手段3の抜止爪31により係止されているので、引き抜かれて脱落することなく、接続状態を維持(確実性)したまま柔軟に対応することができる。
【0031】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項6の各発明によれば、何れも、継手の一方端側の端部に、挿入された管に食い込む抜止爪を有する抜止手段を一体的に設けているので、従来必要とされた別体としての押輪やゴム輪等が無用となり、煩雑な作業を行うことなく、継手単体にて比較的容易且つ迅速に、バルブ等の計器類等と管とを接続することができると共に、継手に一体的に設けられた抜止手段により、当該継手に接続された管が固定されるので、接続状態を従来に増してより確実に維持させることができる継手を提供することができる。
【0032】
請求項2乃至請求項6の各発明によれば、何れも、継手に本体側拡大内径部が設けられているので、この本体部側拡大内径部の領域を管軸方向に十分な長さとすることによって、継手に接続される管との重なり部分(嵌合部分)の長さ調節の自由度を拡大することができ、接続部分における伸縮性を向上させることができる。
従って、例えば、バルブや各種の計器類等((図示せず)の接続口と本管路との間の所定区間における最後の一本となる管(枝管路の管)について、当該管の長さを切断することなく、そのままの長さでも、重なり部分を適宜調整することによって、比較的容易に接続することができ、従来に較べて、管4の切断作業量をより小さくすることができる。
【0033】
請求項3乃至請求項6の各発明によれば、何れも、シール手段装着部が継手の内周面側に設けられているので、当該継手の製造或いは出荷の段階において、予めシール手段(ゴム輪)をシール手段装着部に装着しておくことにより、作業現場における接続作業の際に、別部材としてシール手段を用意しておく必要が無く、当該接続作業現場において、従来のように、両者の間にシール手段を介在させる必要が無く、当該シール手段を押し込み、その位置を調整しながらボルトの締結作業を行う必要が無く、面倒で煩雑な手間を省くことができる。
【0034】
請求項4乃至請求項6の各発明によれば、何れも、接続された管がすりこ木運動可能に、継手の本体側拡大内径部が設けられているので、地震や地盤沈下等の地盤変動の圧力を受けても、当該圧力に応じて、管と当該継手との接続部分が比較的自在に傾動するので、接続部分における可撓性が向上し、機器類と管との接続状態を柔軟に維持させることができる。
【0035】
請求項5の発明によれば、挿入された管の曲げ圧力が本体側拡大内径部の一点に集中し難くなるので、継手の耐圧性を高めることができる。
【0036】
請求項6の発明によれば、挿入された管が継手に対してネック部を中心にしてより円滑なすりこ木運動を行うことができるので、バルブ等の計器類にその接続口を介して加わる無理な応力をより緩和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】継手の軸方向縦断面図である。
【図2】管の挿入方向からみた継手の正面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 継手、1A 本体部側拡大内径部、2 端部、3、3A、3B、3C 抜止手段、4 管(接続管)、5 シール手段装着部、6 ネック部、7 端部側拡大内径部、31 抜止爪(抜止手段)、32 抜止爪用ボルト(抜止手段)、33 ホルダ(抜止手段)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下に埋設される管路、例えば、所要長さの管が挿入により逐次接続されて形成される水道用管路を構成するダクタイル管等の管路用の管とポンプ、バルブ、計器等の機器類とを接続する継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の管路に用いられる管は、一方端側にのみ接続用のフランジを備えた管であり、先に設置された管の他方端(フランジの無い側)に、次に接続する管のフランジ側を嵌め込んで行きながら接続される。
当該管のフランジ側開口端の内周縁側には、先に設置された管の他方端が挿入可能なように径が拡大された接続部が設けられている。
【0003】
しかし、このような管からなる埋設された管路は、当然のことながら地盤変動の影響を受け易く、例えば地盤沈下によって沈むように管路が曲げられたり、管路がその延在方向(管の軸方向)に引き延ばされたりすると、管の接続部分が曲げ圧力や引き延ばし力によって、破損したり外れたりする事故が少なくない。
【0004】
このような事故は、特に、水道等のライフラインを形成する管路において問題となる。殊に、このような管路の管とポンプ、バルブ、計器等の機器類との接続部分が問題となる。
従来、管と機器類との接続には、両端にフランジを備えた管軸の短い短管が用いられ、当該短管の一方端側のフランジと機器類の接続口のフランジとを接続する外は、即ち、管路を構成する管と短管との接続は、前記したような通常の、管と管との接続と同じ手法で行われていた。
【0005】
例えば、短管の他方のフランジ側を、先に設置された管の他方端(フランジの無い側)に嵌め込む前に、予め、前記管の外周に、別部材としての押輪と断面楔状のゴム輪とを嵌め込み、嵌め込んだ状態で、当該管の端部を短管に挿入し、短管の内周面と管の外周面との環状間隙に、前記の楔状のゴム輪が押し込まれるように、短管のフランジと押輪のフランジとをボルトで締め付けていたのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のような手法では、短管に挿入(接続)された管は、楔状のゴム輪によって抜けが防止されているだけである。
又、接続に当っては、別部材としての押輪やゴム輪を必要とするだけでなく、これ等を予め管に嵌挿して置かねばならないという煩雑な手間が必要となる。
又、管に嵌挿された押輪のフランジと短管のフランジとをボルトによって締結する際には、両者の間に介在するゴム輪の位置を、適正位置に調整しながら締め付け作業を行わねばならない。
【0007】
又、従来では、短管に接続される管の嵌め込み量(軸方向長さ)が僅かでしかない。例えば、全長350mmの短管において50mm程度である。
このため、一本が短くても約6000mm程度の長さはある管が、所定区間の管路において、機器類と接続される最後の一本となる場合には、当然のことながら、そのままで当該区間に納まることは殆どなく、当該管を所要の長さに切断するという、更に別の作業が必要となっていた。
【0008】
本発明は、上記のような課題を解消し、従来のような押輪やゴム輪を用いずに、接続部における接続の確実性と伸縮性と可撓性とを合わせ備えて、機器類と管とを接続できる管路用抜止付継手の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の管路用抜止付継手の発明は、一方端側には機器類と接続されるフランジを備え、他方端側には前記機器類に接続される管が挿入されて、前記機器類と管とを接続する継手において、
前記継手に挿入された管の外周面に食い込み可能な抜止爪と当該抜止爪を食い込ませる抜止爪用ボルトと前記抜止爪及び抜止爪用ボルトを動作可能に保持するホルダとを備えた抜止手段が、前記継手の管の挿入端部側に一体的に設けられたことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の管路用抜止付継手において、継手の管の挿入端部側から当該継手の本体部にまで管の挿入が可能な本体部側拡大内径部が設けられたことを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2に記載の管路用抜止付継手において、本体部側拡大内径部の、継手の管の挿入端部側の内周面には、挿入された管の外周面に密着するシール手段が装着されるシール手段装着部が設けられたことを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載の管路用抜止付継手において、本体部側拡大内径部は、継手の管の挿入端部側を中心として当該継手に挿入された管がすりこ木運動可能となるように形成されたことを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項4に記載の管路用抜止付継手において、本体部側拡大内径部は、継手の管の挿入端部側から当該継手に挿入された管の挿入先端側に向って径が次第に拡大する形状であることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5に記載の管路用抜止付継手において、すりこ木運動の中心となる継手の管の挿入端部側は、当該端部の開口縁側に向けて次第に径が拡大する端部側拡大内径部が設けられたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この実施の形態に示す管路用抜止付継手(以下、単に継手ともいう)は、一方端側にはポンプ、バルブ、計器等の機器類と接続されるフランジを備え、他方端側には前記機器類に接続される管(以下、接続管ともいう)が挿入されて、前記機器類と管とを接続する継手において、当該継手の管の挿入端部側即ち当該継手の端部の開口縁に、当該継手に挿入された管の外周面に食い込み可能な抜止爪と当該抜止爪を食い込ませる抜止爪用ボルトと前記抜止爪及び抜止爪用ボルトを動作可能に保持するホルダとを備えた抜止手段を3個、均等間隔にて配して、当該継手と一体的に設けた構成としたものである。
以下、これを図1乃至図3に基づいて説明する。図1は継手の軸方向縦断面図、図2は管の挿入方向からみた継手の正面図、図3は図1の要部拡大図である。
【0016】
図1及び図2において、1は継手(管路用抜止付継手)である。
この継手1の一方の端部側即ち管の挿入端部側、図1において左側の端部2の開口縁2aには、当該開口縁2aに沿って均等間隔に3個の抜止手段3(図2の3A、3B、3C)が当該継手1と一体的に設けられている。この抜止手段3(3A、3B、3C)については後述する。
又、図1及び図3において、4は、継手1に接続のために、当該継手1の端部2側から挿入された管(接続管)例えばダクタイル管である。
【0017】
図3において、抜止手段3(図2の3A)は、挿入された管4の外周面に食い込み可能な抜止爪31と、当該抜止爪31を食い込ませるよう管軸の半径方向に前進させる抜止爪用ボルト32と、これらの抜止爪31及び抜止爪用ボルト32を動作可能に保持するホルダ33とを備えている。
ホルダ33は、継手1と一体的に成形されており、ホルダ33の内部には、抜止爪31が管4の外周面に対して略垂直状態に遊嵌されるように保持する爪保持穴33aと、当該爪保持穴33aの後端側即ち抜止爪31の後端側に前記抜止爪用ボルト32が継手1の軸線(以下、軸ともいう)と平行な方向にねじ込まれるように抜止爪用ネジ穴33bとが形成されている。
【0018】
図3に示すように、継手1の接続部に管4が挿入された状態において、抜止爪用ボルト32がホルダ33の抜止爪用ネジ穴33bにねじ込まれていくと、当該抜止爪用ボルト32の先端部に形成された略円錐形状のテーパ面によって、後端部が押された抜止爪31が抜止爪用穴33aにガイドされながら、その爪先が、図の想像線に示すように、管4の外表面に食い込んでいく。
【0019】
図2及び図3において、抜止手段3Aと同様に構成された他の2つの抜止手段3B、3Cにおいても、上記説明と同様に、抜止爪用ボルト32(図3)をねじ込んでいくことによって、この例では、挿入された管4の外周面の3箇所に抜止爪31、31、31が食い込んで、継手1からの管4の抜けが阻止される。
尚、上記の抜止手段3(3A、3B、3C)は管径に応じて適数個配置すればよい。
【0020】
以上のように、この実施の形態においては、継手1の一方端側の端部2に所要数の抜止手段3を一体的に設けているので、別体の接続用部品として従来必要とされた押輪が無用となる。従って、従来行われていた管4への押輪やゴム輪の装着という煩雑な事前作業を行うことなく比較的容易且つ迅速に接続することができる。
即ち、この実施の形態では、従来と異なり、管4と継手1との外に、別部材としての押輪が必要でなく、従って、接続作業において、予め、管4に嵌挿しておくという事前作業が必要でなくなる。例えば、フランジと押輪とを締結ボルトを用いて複数箇所締結した後、更に、挿入された管(接続管)4の外周面に押輪の抜止爪を食い込ませるという2つの作業を行う必要が無い。
しかも、この実施の形態では、抜止手段3の抜止爪31を、挿入された管4の外周面に適度に食い込ませるだけの作業、即ち、抜止爪用ボルト32のねじ込みによって、継手1の一方の端部2に挿入した管4を、引き抜き不能に固定して接続することができ、接続の確実性を向上させることができる。
【0021】
又、図1及び図3において、この実施の形態に示す継手1には、その端部2側から当該継手1の本体部(当該端部2及び他方端側のフランジ8を除く継手1の本体部分をいう)にまで及ぶように、管4が挿入可能に内径が拡大形成された本体部側拡大内径部1Aが設けられている。
図示の本体部側拡大内径部1Aは、全長約500mmの継手1に対して、当該継手1の端部2から約300mm奥の本体部1A側に及ぶよう形成されている。
【0022】
この本体部側拡大内径部1Aの軸方向の長さ(領域)は、用途に応じて適当な長さとすればよい。
この本体部側拡大内径部1Aの領域を管軸方向に十分な長さとすることによって、継手1に接続される管4との重なり部分(嵌合部分)の長さ調節の自由度を拡大することができ、接続部分における伸縮性を向上させることができる。
【0023】
例えば、バルブや各種の計器類等((図示せず)の接続口と本管路との間の所定区間における最後の一本となる管(枝管路の管)4について、当該管4の長さを切断することなく、そのままの長さでも、重なり部分を適宜調整することによって、比較的容易に接続することができる。
更にいうと、作業現場において、長さ調整が必要となった場合、管(接続管)4を適当長さに切断すること無く、継手1と管(接続管)4との重なり量(挿入長さ)を適宜調整することにより、従来に較べて、管4の切断作業量をより小さくすることができる。
【0024】
この本体部側拡大内径部1Aの、継手1の端部2側の内周面には、挿入された管4の外周面に密着して流体漏れを防ぐシール手段9が装着されるシール手段装着部5(以下、装着部ともいう)が設けられている。
図3に示すように装着部5は、本体部側拡大内径部1Aの内周面の一部が更にその内径が拡大形成されて、断面が略コ字形に形成された環状溝である。この環状溝(5)は継手1の軸方向に適度な幅(図示の例では約13mm)を持つ溝であり、溝底の適所には溝底から環状に突出した凸状部51が設けられている。
【0025】
図3においてシール手段9は、横断面が前記の環状溝5に収まるよう相補形状に形成されたリング状の、例えばゴム輪であり、そのゴム輪の内周面が挿入される管4の外周面に密着して、シール手段としてのシール用ゴム輪として機能するが、従来のシール用ゴム輪と異なり断面を楔形とする必要はなく、単なる帯状のゴム輪でよい。
尚、このシール手段9としてのゴム輪は、管4の挿入前に、予め、装着部5に嵌着させておくので、挿入される管4の外周面との摺動により当該ゴム輪が位置ずれしないように、上記の凸状部51が設けられているのである。
【0026】
この実施の形態によれば、製品としての継手1の製造、或いは出荷の段階で、予めシール手段(ゴム輪)9を装着部5としての環状溝に装着しておくことにより、作業現場における接続作業の際に、シール手段としてのゴム輪等を別部材として用意しておく必要が無いばかりか、当該接続作業現場において、事前に、挿入される管4に予め嵌挿しておく、という煩雑な手間を省くことができる。
又、従来のように、挿入を受け入れた短管のフランジと押輪との締結作業に際して、両者の間に介在させたシール手段の位置を短管のフランジ側に押し込み調整しながら締結ボルトの締め付け作業を行う必要も無くなる。
【0027】
更に又、この実施の形態では、図1及び図3に示すように、継手1の本体部側拡大内径部1Aは、当該継手1の端部2側を中心として、より正確には後述するネック部6を中心として、当該継手1に挿入された管4(接続管)がすりこ木運動可能となるように形成されている。
図3において、すりこ木運動を許容するように、挿入された管4を掴む継手1の部位は、本体部側拡大内径部1Aに形成されたシール手段装着部5としての環状溝5と抜止手段3の抜止爪31を遊嵌させる爪保持穴33aとの間のネック部6である。
尚、このネック部6の管4の軸方向の幅は、すりこ木運動を更に円滑に行わせるには狭い(管軸方向の長さが短い)方が好ましい。この例では10mm程度にしてある。
【0028】
図3において、この実施の形態では、すりこ木運動を円滑に行わせるために、本体部側拡大内径部1Aを、当該継手1の端部2側から当該継手1に挿入された管4の挿入先端側に向って、内径が次第に拡大する形状としてある。
この場合、例えば、図1において、図示の状態から、管4が最大に傾いた状態において、当該管4の外周面の一部と継手1の本体側拡大内径部1Aの内周面の一部とが、管4の軸方向において均等に接触する形状とするのが好ましい。
【0029】
このように形成することによって、管4の曲げ圧力が本体側拡大内径部1Aの一点に集中し難くなるので、継手1の耐圧性が高められる。勿論、本体側拡大内径部1Aの内部形状は、これに限らず、要は、挿入された管4の挿入先端側がすりこ木運動可能な空間が得られればよい
又、図3に示すように、ネック部6から端部2の開口縁2a側に向かって、内径が次第に拡大する形状とした端部側拡大内径部7を設けて、管4のすりこ木運動が円滑に行えるようにしてある。
【0030】
このように、挿入(接続)された管4がすりこ木運動可能となるように継手1を構成することによって、挿入された管4は、地震や地盤沈下等の地盤変動の圧力を、例えば、管4の法線方向に受けて管路(図示せず)が大きく曲げられても、又、本管路や枝管路が大きく曲げられた結果当該管4が軸方向に引き抜かれようとしても、当該圧力に応じて前記ネック部6を中心として自在に傾くことができ、従来に較べて、接続部分の可撓性を大きく向上させることができると共に、継手1と接続された管4とが抜止手段3の抜止爪31により係止されているので、引き抜かれて脱落することなく、接続状態を維持(確実性)したまま柔軟に対応することができる。
【0031】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項6の各発明によれば、何れも、継手の一方端側の端部に、挿入された管に食い込む抜止爪を有する抜止手段を一体的に設けているので、従来必要とされた別体としての押輪やゴム輪等が無用となり、煩雑な作業を行うことなく、継手単体にて比較的容易且つ迅速に、バルブ等の計器類等と管とを接続することができると共に、継手に一体的に設けられた抜止手段により、当該継手に接続された管が固定されるので、接続状態を従来に増してより確実に維持させることができる継手を提供することができる。
【0032】
請求項2乃至請求項6の各発明によれば、何れも、継手に本体側拡大内径部が設けられているので、この本体部側拡大内径部の領域を管軸方向に十分な長さとすることによって、継手に接続される管との重なり部分(嵌合部分)の長さ調節の自由度を拡大することができ、接続部分における伸縮性を向上させることができる。
従って、例えば、バルブや各種の計器類等((図示せず)の接続口と本管路との間の所定区間における最後の一本となる管(枝管路の管)について、当該管の長さを切断することなく、そのままの長さでも、重なり部分を適宜調整することによって、比較的容易に接続することができ、従来に較べて、管4の切断作業量をより小さくすることができる。
【0033】
請求項3乃至請求項6の各発明によれば、何れも、シール手段装着部が継手の内周面側に設けられているので、当該継手の製造或いは出荷の段階において、予めシール手段(ゴム輪)をシール手段装着部に装着しておくことにより、作業現場における接続作業の際に、別部材としてシール手段を用意しておく必要が無く、当該接続作業現場において、従来のように、両者の間にシール手段を介在させる必要が無く、当該シール手段を押し込み、その位置を調整しながらボルトの締結作業を行う必要が無く、面倒で煩雑な手間を省くことができる。
【0034】
請求項4乃至請求項6の各発明によれば、何れも、接続された管がすりこ木運動可能に、継手の本体側拡大内径部が設けられているので、地震や地盤沈下等の地盤変動の圧力を受けても、当該圧力に応じて、管と当該継手との接続部分が比較的自在に傾動するので、接続部分における可撓性が向上し、機器類と管との接続状態を柔軟に維持させることができる。
【0035】
請求項5の発明によれば、挿入された管の曲げ圧力が本体側拡大内径部の一点に集中し難くなるので、継手の耐圧性を高めることができる。
【0036】
請求項6の発明によれば、挿入された管が継手に対してネック部を中心にしてより円滑なすりこ木運動を行うことができるので、バルブ等の計器類にその接続口を介して加わる無理な応力をより緩和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】継手の軸方向縦断面図である。
【図2】管の挿入方向からみた継手の正面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 継手、1A 本体部側拡大内径部、2 端部、3、3A、3B、3C 抜止手段、4 管(接続管)、5 シール手段装着部、6 ネック部、7 端部側拡大内径部、31 抜止爪(抜止手段)、32 抜止爪用ボルト(抜止手段)、33 ホルダ(抜止手段)。
Claims (6)
- 一方端側には機器類と接続されるフランジを備え、他方端側には前記機器類に接続される管が挿入されて、前記機器類と管とを接続する継手において、
前記継手に挿入された管の外周面に食い込み可能な抜止爪と当該抜止爪を食い込ませる抜止爪用ボルトと前記抜止爪及び抜止爪用ボルトを動作可能に保持するホルダとを備えた抜止手段が、前記継手の管の挿入端部側に一体的に設けられたことを特徴とする管路用抜止付継手。 - 継手の管の挿入端部側から当該継手の本体部にまで管の挿入が可能な本体部側拡大内径部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の管路用抜止付継手。
- 本体部側拡大内径部の、継手の管の挿入端部側の内周面には、挿入された管の外周面に密着するシール手段が装着されるシール手段装着部が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の管路用抜止付継手。
- 本体部側拡大内径部は、継手の管の挿入端部側を中心として当該継手に挿入された管がすりこ木運動可能となるように形成されたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の管路用抜止付継手。
- 本体部側拡大内径部は、継手の管の挿入端部側から当該継手に挿入された管の挿入先端側に向って径が次第に拡大する形状であることを特徴とする請求項4に記載の管路用抜止付継手。
- すりこ木運動の中心となる継手の管の挿入端部側は、当該端部の開口縁側に向けて次第に径が拡大する端部側拡大内径部が設けられたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の管路用抜止付継手。
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