JP2004150554A - バルブ用ポジショナ - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブ用ポジショナにおいて発生する異常等の運転状態の履歴を記録しておき,必要に応じて該運転状態の履歴を外部機器に対して送信する機能を有するバルブ用ポジショナにおいて,メンテナンスを行う作業者が,当該バルブ用ポジショナに記録されている情報のみにより,その過去の運転状況とメンテナンス状況とを正確に把握可能なバルブ用ポジショナを提供すること。
【解決手段】運転状態を検出する運転状態検出手段と,前記運転状態検出手段により検出された運転状態の履歴を記録する運転履歴記録手段と,該運転履歴記録手段に記録された前記運転状態の履歴を外部機器に対し送信する通信手段と,を具備するバルブ用ポジショナにおいて,前記外部機器に対し前記運転状態の履歴を送信する毎に,送信された前記運転状態の履歴を送信履歴として記憶する送信履歴記録手段を具備してなることを特徴とするバルブ用ポジショナとして構成する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,発生する異常等の運転状態を自ら検出してその履歴を記録しておき,必要に応じて,該履歴を外部機器に送信する機能を有するバルブ用ポジショナに係り,詳しくは,該履歴を前記外部機器に送信する毎に,その送信履歴を記録可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より,バルブ用ポジショナにおいて,バルブの駆動軸である出力軸が予め定められた目標回転角度の近傍で反復動作するようなハンチング,或いは,前記バルブ用ポジショナ内部に設けられるモータの温度上昇等の異常を検出する共に,当該バルブ用ポジショナ以外の外部機器へ通知する技術がある(例えば,特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−252927号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
また,上述の従来公知技術の応用例として,運転時間を計時するタイマ回路を設け,前記バルブ用ポジショナ検出されたハンチング或いは温度上昇等の異常と,前記タイマ回路により計時された前記運転時間と,を関連付けた運転状態の履歴として記憶しておき,前記外部機器からの要求に応じて,記憶された前記運転状態の履歴を前記外部機器に対して送信する機能を有するバルブ用ポジショナが開発され,本出願人らによって特願2001−210264号として出願されている。
このような運転履歴保存(送信)機能を設けることで,当該バルブ用ポジショナをメンテナンスする状況において,作業者は,当該バルブ用ポジショナに接続した前記外部機器で前記運転状態の履歴を取得し,更には,そのメンテナンスを実施している時刻と前記運転状態の履歴に含まれる前記運転時間とに基づいて,その運転状態の履歴が記録された(異常が発生した)実際の時刻を取得(逆算)することを可能とする。
換言すれば,上述の運転履歴保存機能を有するバルブ用ポジショナに対するメンテナンス時には,その際に使用される前記外部機器において,前記異常が実際に発生した時刻を把握することが可能であり,異常の発生の原因究明や運転状況の解析等を容易に実現し得る。
ところで,前記バルブ用ポジショナに対してメンテナンスを行う場合,過去のメンテナンス時に発生したその時点までの運転状態の履歴と,現在の(つまりは,過去のメンテナンス終了時から今回のメンテナンス開始時までに至る期間の)運転状態の履歴と,を比較し,その運転状況の変化等を検討することが一般的である。
そのため,上述構成のバルブ用ポジショナでは,前記外部機器において,メンテナンス時毎に取得される前記運転状態の履歴を順次管理しておくことで,上述したような過去の運転状態の履歴との比較検討が可能である。
つまり,上述構成のバルブ用ポジショナに記憶されている運転状態の履歴は,その発生順に順次記憶されているに過ぎず,「何時メンテナンスを行ったか」,つまりは,「前記外部機器に対して何時運転状態の履歴を送信したか」という情報に関しては,前記外部機器側で管理することが前提であった。
そのため,例えば,前記バルブ用ポジショナをメンテナンスする作業者が変わった場合,メンテナンスに使用される前記外部機器を変更した場合,或いは,前記外部機器で管理していた管理データを紛失した場合等の状況では,メンテナンスする作業者は,前記バルブ用ポジショナから取得された前記運転状態の履歴のうち,過去のメンテナンス時に発生したその時点までの運転状態の履歴と,現在の運転状態の履歴,とを区別をすることが不可能であり,それらに基づいて運転状態を検討することができないという不都合が生じ得る。
そこで,本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,バルブ用ポジショナにおいて発生する異常等の運転状態の履歴を記録しておき,必要に応じて該運転状態の履歴を外部機器に対して送信する機能を有するバルブ用ポジショナにおいて,メンテナンスを行う作業者が,当該バルブ用ポジショナに記録されている情報のみにより,その過去の運転状況とメンテナンス状況とを正確に把握可能なバルブ用ポジショナを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明は,運転状態を検出する運転状態検出手段と,前記運転状態検出手段により検出された運転状態の履歴を記録する運転履歴記録手段と,該運転履歴記録手段に記録された前記運転状態の履歴を外部機器に対し送信する通信手段と,を具備するバルブ用ポジショナにおいて,前記外部機器に対し前記運転状態の履歴を送信する毎に,送信された前記運転状態の履歴を送信履歴として記憶する送信履歴記録手段を具備してなることを特徴とするバルブ用ポジショナとして構成されている。
ここで,前記送信履歴記録手段としては,不揮発性の記憶手段を含んでなり,前記通信手段により前記外部機器に対し前記運転状態の履歴を送信した時点で,前記外部機器から前記運転状態の履歴を送信した送信時刻を取得し,取得した前記送信時刻と送信した前記運転状態の履歴とを関連付けて記憶するものが考えられる。
このような構成によって,バルブ用ポジショナに,当該バルブ用ポジショナにおける前記運転状態の履歴の送信履歴,つまりは,当該バルブ用ポジショナに対して実施されたメンテナンスの実施履歴を記録することが可能となり,当該バルブ用ポジショナのみを使用して現在の運転状況と,過去の運転状況とを比較しつつ運転状況を解析することが可能となる。
従って,例えば,メンテナンスに利用される前記外部機器が前回作業時と異なる場合等にも,現在の運転状態の履歴だけでなく,過去のメンテナンス時に発生したその時点までの運転状態の履歴を正確に区別した状態で取得することが可能であるため,運転開始(電源投入)からの運転状態の履歴を順次記憶しているに留まる従来構成に較べ,よりメンテナンスの作業効率を向上させ得る。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態及び実施例について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るバルブ用ポジショナの一例を示した概略構成図,図2は本発明の実施の形態に係るバルブ用ポジショナが行う一連の処理を示したフローチャートである。
【0007】
本発明のバルブ用ポジショナAの概略構成について図1を用いて説明する。
本発明の実施の形態に係るバルブ用ポジショナAは,図1に示すように,設定値入力回路1,制御回路2,モータ駆動回路3,角度検出回路4,タイマー回路5,記録制御回路6,揮発性メモリ7,不揮発性メモリ(不揮発性の記憶手段の一例に該当)8,通信回路9,電動アクチュエータの一例であるモータMを具備して概略構成される。
前記角度検出回路4は,例えば可変抵抗器その他を含んで構成され,接続される前記モータMの出力軸の回転角度(バルブ開度)bを検出し,デジタル信号(通常は0〜100%)に変換して前記制御回路2に出力する。
前記設定値入力回路1は,不図示であるパーソナルコンピュータやメンテナンス用携帯端末その他の外部から受信したバルブ開度設定値cを,デジタル信号(通常は0〜100%)に変換して前記制御回路2に出力する。
前記制御回路2は,前記設定値入力回路1から入力されるバルブ開度設定値cと前記角度検出回路4から入力される出力軸の回転角度bとの差分を算出し,該差分が小さくなる方向に前記モータMを回転させるような駆動指令を算出すると共に,算出された駆動指令aを前記モータ駆動回路3に出力する。
前記モータ駆動回路3は,前記制御回路2から入力される前記駆動指令aに基づいて(例えば,必要に応じて増幅等して)前記モータMを駆動する。
このような構成により,当該バルブ用ポジショナAでは,前記モータMの出力軸に接続された不図示であるバルブの前記バルブ開度bを,前記制御回路2に入力された前記バルブ開度設定値cに近づくよう駆動制御することが可能である。
以上の如き基本的構成,並びに制御動作は,従来公知のバルブ用ポジショナと同様である。
ここで,本実施形態に係る前記バルブ用ポジショナAは,前記タイマー回路5と,前記記録制御回路6と,前記揮発性メモリ7と,前記不揮発性メモリ8と,前記通信回路9とを具備し,これらと上述の各部を連携させることで,当該バルブ用ポジショナAの運転状態を検出する運転状態検出機能と,該運転状態検出機能により検出された運転状態の履歴を記憶する運転履歴記録機能と,該運転履歴記録機能により記録された前記運転状態の履歴を外部機器10に対して送信した送信履歴を記憶する送信履歴記録機能と,を実現している点で,従来構成と異なる。
尚,前記タイマー回路5は,前記バルブ用ポジショナAの電源投入と同時に時間の積算を開始する機能を有する。
また,前記揮発性メモリ7は,前記制御回路2において検出された運転状態の履歴と,前記タイマー回路5により積算された時間とを対応づけて逐次記録する。
また,前記不揮発性メモリ8は,前記記録制御回路6からの指示に応じ,前記揮発性メモリ7に記憶されたバルブ用ポジショナAの総運転時間や異常等の運転状態の履歴を記録する。
また,前記記録制御回路6は,前記3つ(タイマー回路5,揮発性メモリ7,不揮発性メモリ8)を連携制御する。
また,前記通信回路9は,前記不揮発性メモリ8に記憶された情報を,外部機器10からの送信指令に応じ,前記記録制御回路6を介して外部機器10に対し送信する。
【0008】
次に,本実施の形態に係る前記バルブ用ポジショナAが具備する,運転状態検出機能と,運転履歴記録機能と,送信履歴記録機能について以下に詳説する。
(運転状態検出機能)
運転状態検出機能とは,前記バルブ用ポジショナAにおける様々な運転状態を検出する機能であって,プログラム或いは回路によって実現され,これらのプログラム或いは回路が前記運転状態検出手段の一例である。
具体的に,本実施の形態における運転状態検出手段は,前記制御回路2の回路,或いは該制御回路2上で実行されるプログラムとして実現される。
この場合,前記制御回路2は,前記モータMの出力軸の回転角度(バルブ開度)が目標回転角度近傍で反復動作するような運転状態(ハンチング)であるか否かの判断を行う。つまり,前記角度検出回路4より出力される回転角度bが,前記設定値入力回路1に入力された前記バルブ開度設定値cの近傍で反復動作するか否かを判断する。
他には,前記制御回路2が温度センサ(不図示)の検出値を取得できるならば,前記モータMや前記バルブ用ポジショナA内部の温度を取得して,その温度が予め定められた温度よりも高いか否かを判断することで温度異常等の運転状態を検出しても良い。
また,前記運転状態には,上述したハンチング(反復動作)や前記温度異常等の異常状態のみならず,例えば,バルブ用ポジショナAの通常の使用状況下において,前記モータMの出力軸を急速に回動させることによってバルブを急開・急閉させたような緊急作動状態も含めて意味するものとする。このような緊急作動状態は,いわゆる異常状態には含まれないが,バルブの耐久性等に関わる問題であるので,前記緊急作動状態も前記運転状態に含めて考えることは有用である。
(運転履歴記録機能)
運転履歴記録機能とは,前記バルブ用ポジショナAにおける様々な運転状態の履歴を記録する機能のことであって,プログラム或いは回路によって実現され,これらプログラム或いは回路が前記運転履歴記録手段の一例である。
具体的に,本実施の形態における運転履歴記録機能は,前記タイマー回路5と前記揮発性メモリ7と前記不揮発性メモリ8との3つを制御する前記記録制御回路6であっても良いし,或いは,前記タイマー回路5,前記記録制御回路6,前記揮発性メモリ7,前記不揮発性メモリ8の各々が具備する機能を統合したものを想定しても良い。尚,その処理の詳細については,後述する。
(送信履歴記録機能)
送信履歴記録機能とは,前述した前記運転履歴記録機能により記録された当該バルブ用ポジショナにおける様々な前記運転状態の履歴を,所定の通信回路(本実施形態では前記通信回路9)を介して外部に対して送信した時点で,その送信の履歴を記録する機能のことであって,プログラム或いは回路によって実現され,これらプログラム或いは回路が前記送信履歴記録手段の一例である。
具体的には,本実施の形態における送信履歴記録機能の一例としては,前記不揮発性メモリと前記記録制御回路6であっても良いし,或いは,前記記録制御回路6及び前記不揮発性メモリ8が具備する機能を統合したものを想定しても良い。
尚,その処理の詳細については,前記運転履歴記録機能と合わせて後述する。
【0009】
次に,図2を用いて,前記バルブ用ポジショナAにおける運転状態の履歴を記録すると共に,該履歴を外部機器に対して送信した際の送信履歴を記録する一連の処理について説明する。
例えば,前記バルブ用ポジショナAに接続され電源を供給するための制御盤(不図示)の電源スイッチが押されることによって,該バルブ用ポジショナAに電源が印加されて前記タイマー回路5が作動する(S1)。即ち,該タイマー回路5は前記バルブ用ポジショナAの電源が投入されると同時に時間の積算を開始する。
前記記録制御回路6は,前記タイマー回路5によって積算される時間を揮発性メモリ7に逐次記録する(S2)。
このステップS2の記録は,以下示す表1ような形式で行われ,例えば,前記記録制御回路6が前記タイマー回路5で積算される時間を,例えば一秒毎に読み取って前記揮発性メモリ7に逐次記録する(表1左「時間」参照)。尚,上述した一秒は一例であって,前記揮発性メモリ7のメモリ容量等に応じてその間隔は決定される。
【表1】
Figure 2004150554
次に,前記記録制御回路6は,当該バルブ用ポジショナAを運転開始した(つまりは,電源が投入された)後,所定の時間が経過したか否かを判断する(S3)。
このステップS3の判断は,例えば,前記所定の時間が予め1時間と定められている場合に,前記記録制御回路6が前記揮発性メモリ7の記録内容を参照して,上記表1左「時間」の項目が3600秒まで達したか否かを判断することで行うことが可能である。
このステップS3の判断において,前記所定の時間が経過していると判断された場合(図2に示すステップS3におけるY)は,前記記録制御回路6は前記所定の時間(例えば,3600秒)を不揮発性メモリ8に以前より記録されている総運転時間に加算することによって,バルブ用ポジショナAの総運転時間を新たに算出して不揮発性メモリ8に記録する(S4)。
このステップS4の処理は,前記不揮発性メモリ8に記録されている総運転時間を前記所定の時間毎に更新する処理である。もちろん,不揮発性メモリ8に総運転時間が未だに記録されてない場合は,単純に3600秒と記録される。また,このステップS4の処理と同時に,前記記録制御回路6は前記揮発性メモリ7の記録内容を消去して,再びステップS2の処理を行う。他方,前記ステップS3の判断で前記所定の時間が経過してないと判断された場合(図2に示すステップS3におけるN)には,このステップS4は実行されず,次のステップS5に処理が移行する。
続いて,前記制御回路2は,前記角度検出器4によって検出されたバルブの回転角度b及び,前記設定値入力回路1によって入力されたバルブ開度設定値cを取得する(S5)。
更に,前記制御回路2は,ステップS5で取得された前記バルブの回転角度bと前記バルブ開度設定値cとの間に差が有るか否かを判断する(S6)。即ち,前記バルブの回転角度bが目標回転角度であるか否かを判断する。
前記ステップS6で差があると判断された場合(図2に示す前記ステップS6におけるN)には,前記制御回路2による制御(例えばPI制御)が行われ,前記モータ駆動回路3を介して駆動指令aを出力して前記モータMを駆動させ,前記バルブ(出力軸)を回転させて前記差をなくす動作を行う(S7)。
更に,前記制御回路2は,前記運転履歴記録機能の働きにより,例えば,前述したハンチング,温度異常等の異常が発生しているか否かを判断する(S8)。
そして,前記ステップS8において,異常が発生したと判断された場合(図2に示す前記ステップS8におけるY)には,前記制御回路2は当該バルブ用ポジショナAの運転状態(例えば,ハンチング)に関する情報を前記揮発性メモリ7へ送信し,時間の逐次記録処理(ステップS2の処理)で記録される時間と共に揮発性メモリ7に記録する(S9)。
具体的には,例えば900秒の時点でハンチングが発生した場合には,上記表1に示す如く,「時間」の項目(表1左)の900秒に対応させてハンチングの異常が発生したことが記録項目(表1右)に書き込まれることで,当該バルブ用ポジショナAの運転状態(ハンチングの異常)の履歴が前記揮発性メモリ7に記録される。
次に,前記記録制御回路6は,前記ステップS9で前記揮発性メモリ7に記録した前記運転状態の履歴を前記不揮発性メモリ8に記録する(S10)。
このステップS10で前記不揮発性メモリ8に記録される時間としては,前記揮発性メモリ7に記録されている時間(例;900秒)を前記不揮発性メモリ8に記録されている総運転時間に加算したものを記録する。
例えば,揮発性メモリ7に記録されているハンチングが発生した時間である900秒を,不揮発性メモリ8に所定の時間毎に更新記録されている総運転時間(例えば,その時点における総運転時間が1420時間00分00秒であったとする)に加算することで,下表2に示すように,前記バルブ用ポジショナAの電源が投入された後1420時間15分00秒の時点で前記ハンチングが発生したことを不揮発性メモリ8に記録する。同様に,揮発性メモリ7に記録されているトルクリミッタ作動(異常)が発生した時間である2700秒を,総運転時間(例えば,その時点における総運転時間が1435時間00分00秒であったとする)に加算することで,前記バルブ用ポジショナAの電源が投入された後1435時間45分00秒の時点で前記トルクリミッタ異常が発生したことを不揮発性メモリ8に記録することができる。ここで,下表2は,当該バルブ用ポジショナAの総運転時間が1440時間00分00秒の時点での前記不揮発性メモリ8の記録内容の一例を表しており,前回のメンテナンス終了時から現在に至るまでに発生した運転状態の履歴が,その発生時間と関連付られて記録されている。尚,前回のメンテナンス終了時以前の運転状態の履歴については,後述する運転状態の送信履歴(表3参照)として記録されるため,下表2には含まれていない。
また,下表2の回数(表2中)とは,各項目毎に,当該不揮発性メモリ8内に記録されている個数を計数したものであり,例えば,ハンチングは,後述する過去の送信履歴(つまりは,過去の運転状態の履歴に該当)に2度発生している(下表3参照)ため,今回発生したハンチングは3回目となり,「回数」の項目には「3」が記録され,同様にトルクリミッタ作動(異常)については「2」が記録されている。
【表2】
Figure 2004150554
以上の如き一連の処理が行われることによって,前記バルブ用ポジショナAのメンテナンスが終了して再度電源が投入された後,何時の時点でハンチング等の異常が発生したかを前記不揮発性メモリ8に記録することが可能となる。
次に,メンテナンス作業等を行う作業者が,前記外部機器10を用いて,前記不揮発性メモリ8に記録された運転状態の履歴を取得した場合の処理の流れについて説明する。
かかる状況において,作業者は,前記外部機器10に対し所定の操作を行うことで前記通信回路9を介して前記記録制御回路6に,運転状態の履歴の送信を要求する要求指令を送信する。
該要求指令を受信した(図2に示すステップS11におけるY)前記記録制御回路6は,その要求指令に応じて前記通信回路9を介して前記不揮発性メモリ8に記憶された当該バルブ用ポジショナAの運転状態の履歴を前記外部機器10に送信する(S12)。
続いて,前記記録制御回路6は,運転状態の履歴の送信処理(ステップS12の処理)が実施された時刻を前記外部機器10から取得すると共に,その時刻と,送信された運転状態の履歴とを関連付けた送信履歴を前記不揮発性メモリ8に記録する(S13)。更に,当該記録制御回路6は,前記送信履歴を記録した時点で,それまで前記不揮発性メモリ8に記録されていたそれまでの運転状態の履歴(つまりは,今回のメンテナンス終了時以前に発生した運転状態の履歴であって,上表2に相当)を消去する。
即ち,下表3に示すように,例えば,一度目のメンテナンスが2002年7月1日の12時00分に実施され,その時刻に当該バルブ用ポジショナAの運転状態の履歴を前記外部機器10に対して送信した場合,「メンテナンス実施時刻」の項目(表3左)には,前記外部機器10より取得した2002年7月1日の12時00分という時刻情報が記録され,その時刻情報に対応させて前記不揮発性メモリ8から読み出された運転状態の履歴(例えば,総運転時間,発生した異常及びその通算回数)が「過去の運転状態の履歴(送信履歴)」(表3右)に書き込まれる。
更に,二度目のメンテナンスが2002年8月1日の12時00分に実施され,その時刻に当該バルブ用ポジショナAの運転状態の履歴を前記外部機器10に対し送信した場合,「メンテナンス実施時刻」の項目(表3左)には,前記外部機器10から取得した2002年8月1日の12時00分という時刻情報が記録され,その時刻情報に対応させて前記不揮発性メモリ8から読み出された運転状態の履歴が「過去の運転状態の履歴(送信履歴)」(表3右)に書き込まれる。
【表3】
Figure 2004150554
以上のような処理を実行することで,当該バルブ用ポジショナAの送信履歴,つまりは,メンテナンス実施時毎のの運転状態の履歴が,そのメンテナンス実施時刻毎に区分された(関連付けられた)状態で,前記不揮発性メモリ8に記録される。
従って,新たにメンテナンス作業を行う作業者は,当該バルブ用ポジショナから,前回メンテナンス終了時からその時点に至る期間の運転状態の履歴を表す上記表2と,前回メンテナンス終了時以前の運転状態の履歴(メンテナンスの履歴)をあらわす上記表3と,同時に(独立に)取得することが可能であり,それら両者を比較しつつ,メンテナンス作業を行うことが可能である。
従って,バルブ用ポジショナに記憶されるデータが,単純に運転状態の履歴を順次記録しただけのデータであり,そのデータのみでは,過去のメンテナンス時毎の履歴を把握することが不可能であった従来構成に較べ,当該バルブ用ポジショナに記録されたデータ(履歴)のみを用いて,過去の運転状態の履歴との比較を含めた詳細な解析が行える本実施形態が,メンテナンス時の作業効率,利便性に優れることは明らかである。
【0010】
【実施例】
上記実施形態では,前記タイマー回路5は前記バルブ用ポジショナAの電源投入時よりの時間を通算する形態であるため,送信履歴の記録処理(ステップS13の処理)を実施する際には,運転状態の履歴の送信処理(ステップS12の処理)が実施された時刻を前記外部機器10から取得する必要がある。
しかしながら,前記タイマー回路5自体が時計機能を具備し,送信履歴の記録処理を実施する際に,直接的に該時計機能より読み出せる時刻を記憶する形態であってもよい。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,バルブ用ポジショナにおいて発生する異常等の運転状態の履歴を外部機器に対して送信する毎に,その送信履歴を記録する構成であるため,例えば,メンテナンス等を行う作業者は,該記録に基いて当該バルブポジショナにおける過去のメンテナンス状況を把握可能であり,より詳しくバルブの運転状況を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るバルブ用ポジショナの一例を示した概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係るバルブ用ポジショナが行う一連の処理を示したフローチャート。
【符号の説明】
A …バルブ用ポジショナ
M …モータ
1 …設定値入力回路
2 …制御回路
3 …モータ駆動回路
4 …角度検出回路
5 …タイマ回路
6 …記録制御回路
7…揮発性メモリ
8…不揮発性メモリ
9…通信回路
10…外部機器
S1,S2,,…処理手順(ステップ)の番号

Claims (2)

  1. 運転状態を検出する運転状態検出手段と,
    前記運転状態検出手段により検出された運転状態の履歴を記録する運転履歴記録手段と,該運転履歴記録手段に記録された前記運転状態の履歴を外部機器に対し送信する通信手段と,を具備するバルブ用ポジショナにおいて,
    前記外部機器に対し前記運転状態の履歴を送信する毎に,送信された前記運転状態の履歴を送信履歴として記憶する送信履歴記録手段を具備してなることを特徴とするバルブ用ポジショナ。
  2. 前記送信履歴記録手段は,不揮発性の記憶手段を含んでなり,
    前記通信手段により前記外部機器に対し前記運転状態の履歴を送信した時点で,
    前記外部機器から前記運転状態の履歴を送信した送信時刻を取得し,取得した前記送信時刻と送信した前記運転状態の履歴とを関連付けて記憶しておくものである請求項1に記載のバルブ用ポジショナ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101197108B1 (ko) 2010-11-09 2012-11-07 엠씨테크놀로지 (주) 밸브 개폐 및 오작동을 감지하는 밸브 구동 제어기

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