JP2004150322A - 密閉型圧縮機及びそれを用いた冷蔵庫 - Google Patents

密閉型圧縮機及びそれを用いた冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2004150322A
JP2004150322A JP2002315210A JP2002315210A JP2004150322A JP 2004150322 A JP2004150322 A JP 2004150322A JP 2002315210 A JP2002315210 A JP 2002315210A JP 2002315210 A JP2002315210 A JP 2002315210A JP 2004150322 A JP2004150322 A JP 2004150322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silencer
container
cylinder
compressor
refrigerator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002315210A
Other languages
English (en)
Inventor
Mayumi Fukuyama
満由美 福山
Kensuke Kato
謙介 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Home and Life Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Home and Life Solutions Inc filed Critical Hitachi Home and Life Solutions Inc
Priority to JP2002315210A priority Critical patent/JP2004150322A/ja
Priority to CNB031451292A priority patent/CN1294357C/zh
Priority to KR1020030042872A priority patent/KR100548858B1/ko
Publication of JP2004150322A publication Critical patent/JP2004150322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/0027Pulsation and noise damping means
    • F04B39/0055Pulsation and noise damping means with a special shape of fluid passage, e.g. bends, throttles, diameter changes, pipes
    • F04B39/0061Pulsation and noise damping means with a special shape of fluid passage, e.g. bends, throttles, diameter changes, pipes using muffler volumes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B35/00Piston pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by the driving means to their working members, or by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors, not otherwise provided for
    • F04B35/04Piston pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by the driving means to their working members, or by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors, not otherwise provided for the means being electric
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/0027Pulsation and noise damping means
    • F04B39/0055Pulsation and noise damping means with a special shape of fluid passage, e.g. bends, throttles, diameter changes, pipes
    • F04B39/0072Pulsation and noise damping means with a special shape of fluid passage, e.g. bends, throttles, diameter changes, pipes characterised by assembly or mounting
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/02Lubrication
    • F04B39/0284Constructional details, e.g. reservoirs in the casing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressor (AREA)

Abstract

【課題】冷蔵庫用圧縮機において、構造を複雑化することなく空洞共鳴を抑制する。
【解決手段】密閉型圧縮機は、容器11内に機構部1と吸入サイレンサ7とを収容している。吸入サイレンサは、サイレンサ吸入管8とサイレンサチャンバ部9とサイレンサ尾管10とを有している。サイレンサ尾管の端部である開口部15は、容器の上下方向中心より上方に位置する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、密閉型圧縮機に係り、特に冷蔵庫に用いるのに好適な密閉型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の密閉型圧縮機の例が、特開平6−93968号公報に示されている。この公報に記載の圧縮機では、圧縮機内部の吸込口または吐出口の少なくとも一方が複数個設けられている。そして、吸込口あるいは吐出口を代表的な3つの空洞共鳴モードのうち2つのモードの節上に、他の1個を空洞共鳴モードの節に関して対称な位置に配置して、圧縮機内部空間の空洞共鳴を防止している。
【特許文献1】
特開平6−93968号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術に記載の圧縮機では、吸込口または吐出口を複数個設ける必要があり構造が複雑化している。また、圧縮機を密閉容器内に収めるために、圧縮機を構成する各部品の形状や配置を工夫しても、容器の体積が増大し圧縮機の小型化を進めにくい。さらに、圧縮室までの流路が長く曲がった流路になるので、圧力損失が大きく効率が低下するおそれがある。
【0004】
本発明は、上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は密閉型圧縮機を小型化するとともに低騒音化することにある。本発明の他の目的は、非フロン冷媒を使用する圧縮機において、小型化と高効率化を図ることにある。本発明のさらに他の目的は、冷蔵庫用圧縮機を小型化するとともに低騒音化することにある。そして本発明は、少なくともこれらの目的のいずれかを達成することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の特徴は、上部にピストンとシリンダを下部にモータを配置し、これらピストンとシリンダとモータとを容器内に収容した密閉型圧縮機において、シリンダに吸入される冷媒の吸入口を容器の高さ方向上部側に配置したものである。
【0006】
そしてこの特徴において、吸入口を、容器の水平断面の長軸方向から測った角度αが、α=40°〜140°の範囲になるように配置するのが望ましい。また、モータは、弾性材を介して容器に支持されていることが望ましく、シリンダにこのシリンダに吸入される冷媒を導くサイレンサを設け、吸入口はこのサイレンサが有するサイレンサ尾管の端部に形成されているのがよい。
【0007】
上記目的を達成する本発明の他の特徴は、モータとシャフトとピストンとシリンダとを有する機構部と、サイレンサ吸入管とサイレンサチャンバ部とサイレンサ尾管とを有し前記機構部に固定された吸入サイレンサと、これら機構部と吸入サイレンサとを内蔵し底部に潤滑油を貯溜する容器とを備えた密閉型圧縮機において、サイレンサ尾管の開口部を容器の上下方向の中央より上側に配置したものである。
【0008】
そしてこの特徴において、容器を複数の曲面から構成し、ピストンの駆動方向に対して直角方向の相対する2曲面の曲率を互いに異ならせており、サイレンサ尾管の開口部は、2曲面のうち曲率の小さい曲面側に配置するのが好ましい。
【0009】
上記目的を達成する本発明のさらに他の特徴は、上部に冷蔵室を、下部に冷凍室を、中間部に野菜室を有し、冷凍室の背面側であって下部に冷蔵室と冷凍室と野菜室とを冷却する冷媒を圧縮する密閉型圧縮機を有する冷蔵庫において、密閉型圧縮機は上部にピストンとシリンダを下部にモータを配置し、これらピストンとシリンダとモータとを容器内に収容し、シリンダにサイレンサを介して冷媒を吸入し、このサイレンサの吸入口を容器の高さ方向上部側に配置したものである。
【0010】
そしてこの特徴において、圧縮機が圧縮する冷媒が非フロン冷媒であってもよく、圧縮機の吸入口側容器壁面の曲率を小に、この吸入口側壁面に対向する容器壁面の曲率を大にしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る冷蔵庫の縦断面図を、図10に示す。冷蔵庫30では前面扉48、底板52および背板50等により、筐体が形成されている。筐体内はいくつかの部屋に仕切られており、図示した冷蔵庫30では上部に冷蔵室42が、中段に野菜室が、下部に冷凍室46が形成されている。背板50の下方であって、底板52の奥側に庫内に冷風を送るための密閉型圧縮機40が取付けられている。
【0012】
密閉型圧縮機の一実施例を、図1から図3を用いて説明する。図1は密閉型圧縮機の縦断面図であり、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は図1のB−B矢視断面図である。容器11内に、機構部1が収容され密閉されている。機構部1を構成するモータ2は容器11の下部に位置している。モータ2は縦軸モータであり、シャフト3の上端部は回転中心から偏心している。この偏心したシャフト3に、シリンダ5内を往復動するピストン4が取付けられている。シリンダ5の下面はフレーム6に固定され、フレーム6はモータ2上部に取り付けられている。ばね等の弾性材12を介して、モータ2の下部複数箇所を容器11に支持する。
【0013】
シリンダ5は、吸入サイレンサ7に連通している。吸入サイレンサ7は、サイレンサ吸入管8とサイレンサチャンバ部9とサイレンサ尾管10とを有し、サイレンサ吸入管8がシリンダ5に接続される。サイレンサチャンバ10は直方体状をしており、その1端面にサイレンサ尾管10が取付けられている。サイレンサ尾管10は、容器11の高さ方向の真中14よりも上側に開口部15を有している。吸入サイレンサ7は、樹脂のモールド品である。
【0014】
容器11の下部には、潤滑油12が貯留されている。容器11内の空間には、冷蔵庫内を冷却して暖められた冷媒が充満している。この冷媒は、圧縮機外部から圧縮機に接続される図示しない吸入パイプを経て圧縮機内部に送りこまれる。容器11内に送られた冷媒は、吸入サイレンサ7を通ってシリンダ5に導かれる。そして、モータ2を駆動することによりシャフト3の偏心部が偏心運動し、ピストン4とシリンダ5間に流入した冷媒を圧縮する。圧縮された冷媒は、図示しない吐出サイレンサおよび吐出パイプを通って、圧縮機外部へ送り出さ、冷蔵庫の冷却に使用される。
【0015】
容器11は、冷媒の圧力に耐えるとともに高剛性であるように、複数の曲面から構成されており、球殻状をしている。容器11の底部に貯留した潤滑油12は、シャフト3内部に形成した潤滑油の流路から機構部1の各潤滑部に送られ、高速回転時に摩擦を低減する。
【0016】
図1に示した座標系では、ピストン4の駆動方向(水平方向)をX方向、シャフト3の軸方向(鉛直方向)をZ方向、X方向とZ方向に垂直な方向(水平方向)をY方向としている。容器11内の原点14を、以下のように決定する。容器11のX方向の内壁間距離が最大になる場合の水平面(XY面)とY方向の内壁間距離が最大になる場合の垂直面(YZ面)とZ方向の内壁間距離が最大になる場合の垂直面(ZX面)の交点とする。すなわち直交する2つの垂直面と、その各々の垂直面に直交する水平面との交点である。容器11には、高剛性化のためにリブや部分的な凹凸の小曲率部が設けられることもあるが、圧縮機内部の容積は大曲率の曲面から構成される体積でほぼ決定されるので、原点14を大曲率の曲面の内壁間距離から定める。
【0017】
図2に示すように、サイレンサ尾管10は容器11の内壁近傍に配置されており、開口部15は原点14よりも鉛直方向に上側にある。また、図3に示すように、サイレンサ尾管10は容器11内壁に沿って周方向に曲げられている。そして、開口部15は、水平面(XY平面)上でX軸となす角度αが、40度以上140度以下のところまで引き回されている。この角度αは、図3では90度である。なお、開口部15は図3に示したように容器11の内壁向きであってもよいし、他の方向を向いていてもよい。
【0018】
サイレンサ尾管の開口部15を図2のように配置したのは、以下の理由による。環境への配慮から冷蔵庫にも非フロン系の冷媒の使用がすすめられている。非フロン系冷媒の使用時にも低フロン系冷媒使用時と同等以上の性能を出そうとすると、シリンダ5の径を大きくして圧縮容積を大きくすることになる。一方、冷蔵庫では圧縮機を小型化して庫内容量を増大することが求められている。圧縮機の容積は、容器11の水平断面における外周長に関係し、この外周長はモータ形状に支配される。
【0019】
ところで、モータ2はばね等の弾性材13により容器11に弾性支持されており、弾性材13による容器11内壁からの浮き量を小さくすれば、容器11の高さを低減できる。その際、潤滑油12の油量が変化しないと、油面位置が相対的に高くなり、シリンダ5にサイレンサ尾管10から潤滑油12が吸込まれる恐れがある。潤滑油が吸い込まれると圧縮機の効率が低下する。この効率低下を防止するために、サイレンサ尾管10の開口部15を鉛直方向で原点14よりも高い位置に設定する。
【0020】
このように構成した本実施例における空洞共鳴音のシミュレーション結果を、図4〜図6に示す。図4〜図6は、圧縮機内部の冷媒体積を忠実に数値モデル化して、代表的な3つの空洞共鳴の音圧モード(以下、単にモードとも称す)を数値計算から求めた結果である。なお、座標系は図1と同じである。これらの図で、(a)図は冷媒体積全体について示した図であり、(b)図は縦断面図、(c)図は上面図である。各図において、空洞共鳴モードは0から1の値をとり、これを8段階の濃淡で示す。白はモード振幅が0であり、節101を示す。黒はモード振幅が1であり、腹102を示す。低フロン系の冷媒を使用すると、3つのモードの固有振動数は500Hz付近になるが、非フロン系の冷媒を使用した場合には800Hz付近となる。なお、使用する冷媒の種類を変えると音速が変化して3つのモードの振動数が変化するが、モードの音圧分布が同じになり、冷媒に関係なく適用できる。
【0021】
図4と図5から分かるように、空洞共鳴モードの節101は、Y方向の位置にかかわらず、XとZが所定の関係にある平面付近に存在する。また、空洞共鳴モードの腹102は、冷媒体積の外表面の上下の隅部に存在する。図3では、サイレンサ尾管10の開口部15の水平方向角度αを90度にした。この角度αは、できるだけ90度に近いほうが好ましい。角度αが40度以上140度以下の領域を、図4と図5において破線で区切って示す。この領域には図4と図5の両方のモードの節が含まれているので、2つの空洞共鳴モードの節を含む領域16と呼ぶ。
【0022】
領域16の角度αが90度付近であって上下方向の中央部では、2つの空洞共鳴モードの状態はいずれも節である。図6に示した空洞共鳴モードでは、節101が原点14を通るXZ平面にあり、腹102はY方向の両端部であって上下方向のやや下側寄りにある。図6は3つ目の空洞共鳴モードの図に領域16を重ね書きした図である。この図6からは、空洞共鳴モードの腹102が含まれていることがわかる。
【0023】
本実施例では、開口部15を原点14より上側に配置して、図4と図5に表れる空洞共鳴モードを抑制しながら、図6に表れる空洞共鳴モードの腹を避けている。なお、図4と図5で表れた空洞共鳴モードの抑制を優先し、図6に示された空洞共鳴モードについては、できるだけ腹を回避するようにする。その理由は、以下の通りである。
【0024】
開口部15が音源になるとして、音響解析した結果を、図7及び図8に示す。音源の位置の角度αを変化させて音響エネルギを表示したのが図7であり、解析に用いたメッシュの例が図8である。音源の角度αは、20度から90度まで10度刻みに8点変化させている。音源の上下方向位置は、原点14よりやや上の位置とした。
【0025】
この音響解析によれば、設定した音源の上下方向位置は原点に近く、図6(a)に示した空洞共鳴モードの腹に近い配置(色の濃い位置)になっている。なお、図7では図4〜図6に示した空洞共鳴モードにおける音響エネルギの和を示している。音源の角度αが20度における値を1とし、無次元化表示した。各角度αにおける音響エネルギの内訳は、図4で示した空洞共鳴モードの寄与が白抜きで、図5で示した空洞共鳴モードの寄与が斜線で、図6で示した空洞共鳴モードの寄与が網掛けで表されている。
【0026】
図7に示した角度範囲α=20°〜90°では、音源の角度が大きくなると音響エネルギが減少し、角度α=90°で最も小さくなる。また、図5に示した空洞共鳴モードの寄与が最大で、角度α=20°〜50°の範囲では図4に示したモードの寄与がそれに次ぎ、図6に示したモードの寄与が最も少ない。音源の角度αが50°〜90°では、逆に図6に示したモードの寄与が図5に示したモードの寄与に次ぎ、図4示したモードの寄与が最小となる。図6に示した空洞共鳴モードについては、音源が空洞共鳴モードの腹近くに位置しているにもかかわらず寄与が小さい。これにより、図4と図5の空洞共鳴モードを抑制すれば騒音低減の効果が大であることが分かる。そこで寄与の小さい図6に示した空洞共鳴モードよりも、これらのモードの抑制を優先させる。
【0027】
本実施例によれば、密閉型圧縮機において、潤滑油の巻き込みを回避しながら空洞共鳴音を抑制できる位置にサイレンサ尾管の開口部を配置したので、密閉型圧縮機の騒音を低減できる。また、吸入サイレンサの設計においては、サイレンサ尾管と開口部の位置のみに注意すればよいので、吸入サイレンサの構造の複雑化や複雑化による効率低下を回避できる。
【0028】
本発明の他の実施例を、図9を用いて説明する。図9は、図3と同様の図面である。図9における座標系や原点14の定義は、図1〜図3に示すものと同じである。本実施例が上記実施例と相違するのは、容器11を複数の局面から構成し、水平方向であってシリンダ軸に直角な方向(Y方向)の容器11の最大内径位置における対向する容器壁面の曲率を互いに異ならせたことにある。曲率の大きい曲面は曲面Bであり、曲率の小さい曲面は曲面Aである。
【0029】
容器11内部の空間を原点14を通るZX平面(垂直面)で2つに分割した時に曲面Aを含む空間を空間Aとし、曲面Bを含む空間を空間Bとする。サイレンサ尾管の開口部15は空間Aに位置し、原点14より鉛直方向(Z方向)上方に位置する。サイレンサ尾管の開口部15は容器11の内壁を向いていてもよいし、他の方向を向いていてもよい。
【0030】
本実施例によれば、開口部15の角度αが90度であるから、図4と図5に示した空洞共鳴モードの節に相当し、図4と図5に示した空洞共鳴モードは抑制される。容器11の曲面Aと曲面Bとでは曲率に差がある。この曲率差により、図6に示した空洞共鳴モードによる騒音が低減される。その理由は以下の通りである。
【0031】
図6に示した空洞共鳴モードは、Y方向の両端部で腹となっている。サイレンサ尾管の開口部の角度αは90度であるから、図6に示したモードの腹に近い位置であり、このモードによる空洞共鳴音を低減することは図3に示した実施例では困難である。しかしながら本実施例では、曲面Aと曲面Bとで曲率に差があるので、図6に示した空洞共鳴モードにおいてY方向に非対称な音圧分布が得られる。
【0032】
つまり、曲率の大きい曲面B側にある空洞共鳴モードの腹での音圧レベルが、曲率の小さい曲面A側にある空洞共鳴モードの腹の音圧レベルよりも大きくなる。この理由は、曲率の大きい曲面Bで囲まれる空間Bの方が反射される壁面との距離が短くなるので音圧レベルが高い部分が生じやすくなるためである。一方、曲率の小さい曲面Aで囲まれる空間Aではモードの腹でも音圧レベルが低い。そこで、空間Aに開口部15を配置する。なお、開口部15を上下方向の中心より上側に配置したので、潤滑油12の巻き込みと効率低下を回避できる。本実施例によれば、図3に示した実施例に比べさらに騒音低減が期待できる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、吸入サイレンサの開口部を容器の原点より上方に位置させたので、密閉型圧縮機の小型化と騒音低減を両立できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る密閉型圧縮機の一実施例の縦断面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図1のB−B矢視断面図である。
【図4】空洞共鳴モードを説明する図である。
【図5】空洞共鳴モードを説明する図である。
【図6】空洞共鳴モードを説明する図である。
【図7】音響エネルギの変化を説明する図である。
【図8】音源位置を説明する図である。
【図9】本発明に係る密閉型圧縮機の他の実施例の縦断面図である。
【図10】本発明に係る冷蔵庫の一実施例の縦断面図である。
【符号の説明】
1…機構部、2…モータ、3…シャフト、4…ピストン、5…シリンダ、6…フレーム、7…吸入サイレンサ、8…サイレンサ吸入管、9…サイレンサチャンバ部、10…サイレンサ尾管、11…容器、12…潤滑油、13…弾性材、14…原点、15…開口部(吸入口)、16…2つのモードの節を含む領域、30…冷蔵庫、40…密閉型圧縮機、42…冷蔵室、44…野菜室、46…冷凍室、48…前面扉、50…背板、52…底板、101…空洞共鳴モードの節、102…空洞共鳴モードの腹。

Claims (9)

  1. 上部にピストンとシリンダを下部にモータを配置し、これらピストンとシリンダとモータとを容器内に収容した密閉型圧縮機において、前記シリンダに吸入される冷媒の吸入口を容器の高さ方向上部側に配置したことを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 前記吸入口を、前記容器の水平断面の長軸方向から測った角度αが、α=40°〜140°の範囲になるように配置したことを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記モータは、弾性材を介して前記容器に支持されていることを特徴とする請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記シリンダにこのシリンダに吸入される冷媒を導くサイレンサを設け、前記吸入口はこのサイレンサが有するサイレンサ尾管の端部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  5. モータとシャフトとピストンとシリンダとを有する機構部と、サイレンサ吸入管とサイレンサチャンバ部とサイレンサ尾管とを有し前記機構部に固定された吸入サイレンサと、これら機構部と吸入サイレンサとを内蔵し底部に潤滑油を貯溜する容器とを備えた密閉型圧縮機において、前記サイレンサ尾管の開口部を前記容器の上下方向の中央より上側に配置したことを特徴とする密閉型圧縮機。
  6. 前記容器を複数の曲面から構成し、前記ピストンの駆動方向に対して直角方向の相対する2曲面の曲率を互いに異ならせており、前記サイレンサ尾管の開口部は、前記2曲面のうち曲率の小さい曲面側に配置したことを特徴とする請求項5に記載の密閉型圧縮機。
  7. 上部に冷蔵室を、下部に冷凍室を、中間部に野菜室を有し、前記冷凍室の背面側であって下部に前記冷蔵室と冷凍室と野菜室とを冷却する冷媒を圧縮する密閉型圧縮機を有する冷蔵庫において、前記密閉型圧縮機は上部にピストンとシリンダを下部にモータを配置し、これらピストンとシリンダとモータとを容器内に収容し、前記シリンダにサイレンサを介して冷媒を吸入し、このサイレンサの吸入口を容器の高さ方向上部側に配置したことを特徴とする冷蔵庫。
  8. 前記圧縮機が圧縮する冷媒が非フロン冷媒であることを特徴とする請求項7に記載の冷蔵庫。
  9. 前記圧縮機の吸入口側容器壁面の曲率を小に、この吸入口側壁面に対向する容器壁面の曲率を大にしたことを特徴とする請求項7に記載の冷蔵庫。
JP2002315210A 2002-10-30 2002-10-30 密閉型圧縮機及びそれを用いた冷蔵庫 Pending JP2004150322A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002315210A JP2004150322A (ja) 2002-10-30 2002-10-30 密閉型圧縮機及びそれを用いた冷蔵庫
CNB031451292A CN1294357C (zh) 2002-10-30 2003-06-18 密闭型压缩机
KR1020030042872A KR100548858B1 (ko) 2002-10-30 2003-06-28 밀폐형 압축기 및 그것을 이용한 냉장고

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002315210A JP2004150322A (ja) 2002-10-30 2002-10-30 密閉型圧縮機及びそれを用いた冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004150322A true JP2004150322A (ja) 2004-05-27

Family

ID=32459281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002315210A Pending JP2004150322A (ja) 2002-10-30 2002-10-30 密閉型圧縮機及びそれを用いた冷蔵庫

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2004150322A (ja)
KR (1) KR100548858B1 (ja)
CN (1) CN1294357C (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017172498A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 三菱重工業株式会社 圧縮機、及び圧縮機の設計方法
CN111894832A (zh) * 2020-07-17 2020-11-06 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 吸气消音器、压缩机、冰箱

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110726264A (zh) * 2019-11-22 2020-01-24 徐州迈特制冷设备有限公司 一种风冷式水冷机用有效降噪的防护装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5677509A (en) * 1979-11-30 1981-06-25 Hitachi Ltd Intake silencer for enclosed type motor compressor
JPS582482A (ja) * 1981-06-26 1983-01-08 Mitsubishi Electric Corp 密閉形電動圧縮機
JP3098870B2 (ja) * 1992-09-09 2000-10-16 松下電器産業株式会社 圧縮機
KR0175891B1 (ko) * 1995-07-29 1999-10-01 윤종용 압축기
EP1304481B8 (en) * 1996-01-23 2006-03-08 Matsushita Refrigeration Company Compressor discharge muffler
JP2000291560A (ja) * 1999-04-02 2000-10-17 Matsushita Refrig Co Ltd 密閉型電動圧縮機
KR100386269B1 (ko) * 2001-01-11 2003-06-02 엘지전자 주식회사 압축기용 소음기

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017172498A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 三菱重工業株式会社 圧縮機、及び圧縮機の設計方法
CN111894832A (zh) * 2020-07-17 2020-11-06 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 吸气消音器、压缩机、冰箱

Also Published As

Publication number Publication date
KR100548858B1 (ko) 2006-02-02
CN1294357C (zh) 2007-01-10
KR20040038598A (ko) 2004-05-08
CN1493786A (zh) 2004-05-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1304480B1 (en) Compressor suction muffler
CN101835978B (zh) 线性压缩机
JP2002161855A (ja) 密閉型圧縮機,及び冷凍空調装置
KR100323621B1 (ko) 밀폐형 압축기 및 냉각시스템
JP2008223605A (ja) 密閉型圧縮機
CN103518110B (zh) 冰箱
EP1971777A1 (en) Refrigerant compressor
JP2004150322A (ja) 密閉型圧縮機及びそれを用いた冷蔵庫
JP5423242B2 (ja) 冷蔵庫
CN111059028A (zh) 消音器、压缩机和制冷设备
EP2580475B1 (en) A hermetic compressor
JP7401799B2 (ja) 圧縮機、および冷凍装置
JP5682240B2 (ja) 冷蔵庫
JP2011058383A (ja) 密閉形圧縮機及びこれを用いた冷蔵庫
JP2016160758A (ja) 密閉型圧縮機およびそれを備えた冷凍装置
JP4475125B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP6552985B2 (ja) 冷蔵庫
JPH0650262A (ja) 往復型圧縮機
JPH0674153A (ja) 密閉型圧縮機
JPH10103041A (ja) 密閉型往復動式圧縮器用吸入マフラー
JP4470747B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP2010077862A (ja) 冷媒圧縮機
KR20190035994A (ko) 왕복동식 압축기
JP2018013250A (ja) 冷蔵庫
JP2004138074A (ja) 密閉型電動圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050708

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050708

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060511

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060511

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080616

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080701