JP2004149143A - ワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、同時に供給および検査される複数のワークのいずれかが不良品である場合、不良品のワークのみを排出し、キャリアテープに抜けがなく連続的して良品のワークのみを確実に移載することができ、装置の処理速度を向上させることができるワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法を提供することを課題とする。
【解決手段】搬送テーブル2は、通常2S分の間欠回転が行われるが、空きがあるグループがワーク移載部に到達する際には、1S分の間欠回転に切り換えられ、キャリアテープ4は、通常2P(ピッチ)分の間欠送りが行われるが、空きがあるグループがワーク移載部8に到達する際には、キャリアテープ4のワーク格納部4aに移載されたワークWの数に応じた間欠送りが行われる。
【選択図】 図4
【解決手段】搬送テーブル2は、通常2S分の間欠回転が行われるが、空きがあるグループがワーク移載部に到達する際には、1S分の間欠回転に切り換えられ、キャリアテープ4は、通常2P(ピッチ)分の間欠送りが行われるが、空きがあるグループがワーク移載部8に到達する際には、キャリアテープ4のワーク格納部4aに移載されたワークWの数に応じた間欠送りが行われる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チップ状電子部品であるワークの搬送過程においてワークを検査し、不良品のワークを排出して、良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法に関し、特に同時に複数のワークを処理するワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子部品等のワークを搬送して検査した後テーピングをするワーク検査テーピング装置として、外周に複数のワーク収納凹部が設けられた搬送テーブルと、搬送テーブルのワーク収納凹部内へワークを供給するワーク供給手段と、搬送テーブルのワーク収納凹部内のワークの形状や傷等の外観検査および電気的検査を行う検査手段と、搬送テーブルのワーク収納凹部内のワークをキャリアテープ内へ移載する移載手段とを備えたものが知られている。
【0003】
従来、この種のワーク検査テーピング装置については、ワーク供給手段によって1個のワークを搬送テーブルに供給し、検査手段によって1個毎に検査し、移載手段によって1個ずつキャリアテープ内へ移載するものであったが、本出願人は、ワークの搬送、検査および移載の各作業を迅速に行うことを目的として、複数個のワークを同時に搬送テーブルに供給し、複数個のワークを同時に検査し、複数個のワークを同時にキャリアテープ内へ移載する技術を提案している(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−29505号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、キャリアテープに抜けがないように連続的してワークを移載するために、同時に検査した複数個のワークの内、1つでも不良があると、同時に検査した複数個のワークの全てを排出し、排出されて空になったワーク収納凹部がワーク移載部に到達しても移載のための動作がキャンセルされ、キャリアテープは送り動作が行われずに待機するようになっている。
【0006】
従って、同時に供給および検査される複数のワークのいずれかが不良品である場合、良品であるワークも同時に排出され、排出されたワークに不良品と良品とが混在してしまうため、新たに検査をやり直す必要があると共に、本来キャリアテープに移載されるべき良品のワークが排出されてしまうため、装置の処理速度が低下してしまうという問題点があった。
【0007】
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、同時に供給および検査される複数のワークのいずれかが不良品である場合、不良品のワークのみを排出し、キャリアテープに抜けがなく連続的して良品のワークのみを確実に移載することができ、装置の処理速度を向上させることができるワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、ワークを搬送過程で検査して良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング装置であって、同時に複数の前記ワークを供給するワーク供給手段と、該ワーク供給手段によって同時に供給された複数の前記ワークを隣接する複数のワーク収納部にそれぞれ収納し、当該複数のワーク収納部をグループとして間欠搬送するワーク搬送手段と、前記ワーク収納部に収納された前記ワークを検査するワーク検査手段と、該ワーク検査手段によって不良品として判定された前記ワークを前記ワーク収納部から排出するワーク排出手段と、前記キャリアテープを前記ワーク移載手段に送るキャリアテープ駆動手段と、前記グループと同数の隣接する複数箇所の前記ワーク収納部に収納された前記ワークを同時に前記キャリアテープに移載可能なワーク移載手段と、前記ワーク排出手段を経過した後の前記グループにおける前記ワークの収納状況に応じて前記ワークの搬送距離を決定する搬送距離決定手段とを具備し、前記ワーク搬送手段は、前記搬送距離決定手段によって決定された前記搬送距離に基づいて間欠搬送を行うことを特徴とするワーク検査テーピング装置に存する。
また請求項2記載の発明の要旨は、空きがない前記グループが前記ワーク移載手段に搬送される際には、前記搬送距離決定手段は、前記ワーク搬送手段によって前記グループをワーク移載手段に間欠搬送させ、前記ワーク移載手段は、前記ワーク移載手段に到達した前記グループに収納されている前記ワークを同時に前記キャリアテープに移載することを特徴とする請求項1記載のワーク検査テーピング装置に存する。
また請求項3記載の発明の要旨は、空きのある前記グループが前記ワーク移載手段に搬送される際には、前記搬送距離決定手段は、前記ワーク搬送手段によって前記ワーク収納部を1箇所ずつ前記ワーク移載手段に間欠搬送させ、前記ワーク移載手段は、前記ワーク移載手段に到達した前記ワーク収納部に収納されている前記ワークを1個ずつ順次前記キャリアテープに移載することを特徴とする請求項1又は2記載のワーク検査テーピング装置に存する。
また請求項4記載の発明の要旨は、全てが空いている前記グループが前記ワーク移載手段に搬送される際には、前記搬送距離決定手段は、前記ワーク搬送手段によって前記グループを前記ワーク移載手段に間欠搬送させ、前記ワーク移載手段は、移載動作をキャンセルすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のワーク検査テーピング装置に存する。
また請求項5記載の発明の要旨は、前記キャリアテープ駆動手段は、前記キャリアテープに移載された前記ワーク数分の送りを行うことを特徴とする請求項1記載のワーク検査テーピング装置に存する。
また請求項6記載の発明の要旨は、ワークを搬送過程で検査して良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング装置であって、同時に複数の前記ワークを供給するワーク供給手段と、該ワーク供給手段によって同時に供給された複数の前記ワークを隣接する複数のワーク収納部にそれぞれ収納し、当該複数のワーク収納部をグループとして間欠搬送するワーク搬送手段と、前記ワーク収納部に収納された前記ワークを検査するワーク検査手段と、該ワーク検査手段によって不良品として判定された前記ワークを前記ワーク収納部から排出するワーク排出手段と、前記キャリアテープを前記ワーク移載手段に送るキャリアテープ駆動手段と、前記グループと同数の隣接する複数箇所の前記ワーク収納部に収納された前記ワークを同時に前記キャリアテープに移載可能なワーク移載手段と、前記ワーク排出手段を経過した後の前記グループにおける前記ワークの収納状況に応じて前記ワークを前記キャリアテープに移載するワーク移載プロセスを決定するプロセス決定手段とを具備し、前記ワーク搬送手段と前記ワーク移載手段とキャリアテープ駆動手段とは、前記プロセス決定手段によって決定された前記ワーク移載プロセスにより実行されることを特徴とするワーク検査テーピング装置に存する。
また請求項7記載の発明の要旨は、ワークを搬送過程で検査して良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング方法であって、同時に複数の前記ワークを供給し、該同時に供給された複数の前記ワークを隣接する複数のワーク収納部にそれぞれ収納して当該複数のワーク収納部をグループとして間欠搬送し、前記ワーク収納部に収納した前記ワークを検査し、該検査によって不良品として判定した前記ワークを前記ワーク収納部から排出し、不良品として判定した前記ワークを排出した後の前記グループにおける前記ワークの収納状況に応じて前記ワークの搬送距離を決定し、該決定された前記搬送距離に基づいて間欠搬送を行い、移載部に位置する前記ワーク収納部に収納された前記ワークを前記キャリアテープに移載し、前記キャリアテープを前記移載部に送ることを特徴とするワーク検査テーピング方法に存する。
また請求項8記載の発明の要旨は、空きがない前記グループが前記ワーク移載部に搬送される際には、前記グループをワーク移載部に間欠搬送させ、前記ワーク移載部に到達した前記グループに収納されている前記ワークを同時に前記キャリアテープに移載することを特徴とする請求項7記載のワーク検査テーピング方法に存する。
また請求項9記載の発明の要旨は、空きのある前記グループが前記ワーク移載部に搬送される際には、前記ワーク収納部を1箇所ずつ前記ワーク移載部に間欠搬送し、前記ワーク移載部に到達した前記ワーク収納部に収納されている前記ワークを1個ずつ順次前記キャリアテープに移載することを特徴とする請求項7又は8記載のワーク検査テーピング方法に存する。
また請求項10記載の発明の要旨は、全てが空いている前記グループが前記ワーク移載部に搬送される際には、前記グループを前記ワーク移載部に間欠搬送し、前記ワークを前記キャリアテープに移載する移載動作をキャンセルすることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のワーク検査テーピング方法に存する。
また請求項11記載の発明の要旨は、前記キャリアテープに移載された前記ワーク数分の送りを行うことを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載のワーク検査テーピング方法に存する。
また請求項12記載の発明の要旨は、ワークを搬送過程で検査して良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング方法であって、同時に複数の前記ワークを供給し、該同時に供給された複数の前記ワークを隣接する複数のワーク収納部にそれぞれ収納して当該複数のワーク収納部をグループとして間欠搬送し、前記ワーク収納部に収納した前記ワークを検査し、該検査によって不良品として判定した前記ワークを前記ワーク収納部から排出し、不良品として判定した前記ワークを排出した後の前記グループにおける前記ワークの収納状況に応じて前記ワークを前記キャリアテープに移載するワーク移載プロセスを決定し、該決定した前記ワーク移載プロセスに基づいて、前記グループの移載部への間欠搬送と、前記移載部における前記ワークの前記キャリアテープへの移載と、前記キャリアテープの前記移載部への送りとを行うことを特徴とするワーク検査テーピング方法に存する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係るワーク検査テーピング装置の第1の実施の形態の構成を示す平面図であり、図2は、図1に示すワーク移載部の周辺を拡大した平面図であり、図3は、図1に示すワーク検査テーピング装置の駆動を制御する制御部の構成を示すブロック図である。
【0011】
第1の実施の形態のワーク検査テーピング装置は、図1を参照すると、回転自在に設けられた円形の搬送テーブル2の周縁部には、複数のワーク収納凹部3が等配して設けられている。ワーク供給部11には、ワーク収納凹部3と対峙するように2条のトラフ1a、1bからなるワーク供給手段1が配設されており、ワーク供給手段1によって同時に2個のワークWが搬送テーブル2のワーク収納凹部3に供給される。ワーク供給部11で供給されたワークWは、搬送テーブル2の回転によってワーク移載部8に搬送され、ワーク移載部8に設けられたワーク移載機構8a、8bにより、キャリアテープ4のワーク格納部4aに移載される構成となっている。
【0012】
搬送テーブル2は、図1および図2に図示しない搬送テーブル駆動部12によって、間欠回転によりワーク収納凹部3に収納したワークWを間欠搬送するように構成されており、図2に示すように、ワーク収納凹部3の間隔をSとすると、1回の搬送距離は、1Sもくは2Sとなる。
【0013】
ワーク供給手段1の2条のトラフ1a、1bにより整列搬送されてきたワークWは、ワーク供給部11において、トラフ1aおよび1bの下流端とそれぞれ対峙する間欠停止中の搬送テーブル2のワーク収納凹部3に供給されて収納される。以下、ワーク供給手段1により同時に供給された2個のワークを収納した2つのワーク収納凹部3のことをグループと称する。
【0014】
ワーク供給部11からワーク移載部8に至る過程には、搬送されるワークWの外観検査を行う第1検査部5と搬送されるワークWの電気的特性を検査する第2検査部6とが搬送テーブル2の周縁部に配設され、第1検査部5および第2検査部6には、同時に2個のワークWを検査するためにワーク検査機構5a、5bおよび6a、6bがそれぞれ設けられ、第1検査部5および第2検査部6に間欠停止中のグループに収納されているワークWの検査を行う。
【0015】
また、第1検査部5および第2検査部6において検査された結果、不良品と判定されたワークWを搬送テーブル2外に排出させるワーク排出部7が第2検査部6とワーク移載部8との間に配設され、ワーク排出部7には、ワーク排出機構7a、7bが設けられ、ワーク排出部7に間欠停止中のグループに収納されているワークWの排出を行う。
【0016】
ワーク移載部8には、搬送テーブル2のワーク収納凹部3とキャリアテープ4のワーク格納部4aとが対応するようにキャリアテープ4が供給されており、図1および図2には、図示されていないキャリアテープ駆動部13によってキャリアテープ4の送り制御が行われ、ワーク移載部8に位置する搬送テーブル2の2つのワーク収納凹部3からワークWがキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載される。キャリアテープ駆動部13によるキャリアテープ4の送り制御は、図2に示すように、キャリアテープ4のワーク格納部4aの間隔をP(ピッチ)とすると、搬送テーブル2のワーク収納凹部3のワークWの収納状況に応じて、0〜2P(ピッチ)のいずれかのピッチで間欠送りされる。
【0017】
第1の実施の形態のワーク検査テーピング装置の制御部20は、図3を参照すると、搬送テーブル駆動部12による搬送テーブル2の間欠回転を制御する搬送テーブル駆動制御部21と、第1検査部5および第2検査部6において検査された結果を記憶しておく検査結果記憶部22と、検査結果記憶部22に記憶されている検査結果に応じて搬送テーブル2によるワークWの搬送距離を決定する搬送距離決定部23と、検査結果記憶部22に記憶されている検査結果に応じてキャリアテープ4の送り量を決定するテープ送り量決定部24とからなる。
【0018】
搬送テーブル駆動制御部21は、搬送テーブル駆動部12に搬送テーブル2の間欠回転を制御する駆動信号を出力すると共に、搬送テーブル2の回転の停止を知らせる回転終了信号をワーク供給部11、第1検査部5、第2検査部6、ワーク排出部7、ワーク移載部8およびテープ送り量決定部24に出力し、ワーク供給部11、第1検査部5、第2検査部6、ワーク排出部7、ワーク移載部8およびテープ送り量決定部24は、搬送テーブル駆動制御部21からの回転終了信号の受信をトリガとして各処理動作を行うように構成されている。なお、回転終了信号は、グループの全てのワーク収納凹部3がワーク移載部8に位置して間欠停止した時に出力される。
【0019】
次に、第1の実施の形態のワーク移載部8における移載動作について図4および図5を参照して詳細に説明する。
図4は、本発明に係るワーク検査テーピング装置の第1の実施の形態のワーク移載プロセスを説明するためのフローチャートである。
【0020】
ワークWが第1検査部5に搬送されると、ワーク検査機構5a、5bにより、一対のワークWの外観検査が行われ、当該検査結果が検査結果記憶部22に記憶された後、再び搬送されて第2検査部6のワーク検査機構6a、6bにより、電気的特性の検査が行われ、当該検査結果が検査結果記憶部22に記憶される。検査結果記憶部22に記憶された第1検査部5および第2検査部6による検査結果は、少なくとも検査されたワークWがワーク移載部8に搬送されるまで保持され、第1検査部5もしくは第2検査部6による検査結果によって不良品と判定されたワークWのみがワーク排出部7によって搬送テーブル2のワーク収納凹部3から排出され、良品のみがワーク移載部8に搬送される。
【0021】
従って、ワーク排出部7からワーク移載部8までには、ワークWが収納されているワーク収納凹部3と、ワークWが収納されていないワーク収納凹部3とが混在している可能性があり、次回の搬送でワーク移載部8に到達するグループ、すなわち図2に示すXおよびYに位置するグループにおけるワークWの収納状況を応じてワーク移載プロセスを変更する。
【0022】
図4を参照すると、搬送距離決定部23とテープ送り量決定部24とは、検査結果記憶部22に記憶されている検査結果を参照することにより、次回の搬送でワーク移載部8に到達するグループにおけるワークWの収納状況を認識し、次のグループに空きがあるか否かを判断し(ステップ1)、次のグループに空きがない場合、すなわちXおよびYのいずれにもワークWが収納されている場合には、搬送距離決定部23は、搬送距離を2Sに設定すると共に、テープ送り量決定部24は、キャリアテープ4の送り量を2P(ピッチ)に設定し、通常のワーク移載プロセスが実行され(ステップ2)、ステップ1に戻る。
【0023】
通常のワーク移載プロセスは、不良品が無いものとして搬送テーブル駆動部12によって搬送テーブル2を2S分回転させた後、ワーク移載部8に位置するグループの収納されたワークWをワーク移載機構8a、8bによって2個同時にキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載し、キャリアテープ駆動部13によってキャリアテープ4を2P(ピッチ)送る。なお、キャリアテープ駆動部13によるキャリアテープ4の送りは、次のワーク移載プロセスの最初に行われる搬送テーブル2の間欠回転と同時を行うようにしても良く、この場合には、処理スピードを向上させることができる。
【0024】
次のグループに空きがある場合、すなわちXとYとの両方もしくはいずれかにワークWが収納されていない場合には、搬送距離決定部23は、搬送距離を1Sに設定し、搬送テーブル駆動制御部21は、搬送テーブル駆動部12を制御して搬送テーブル2を1S分回転させる(ステップ3)。
【0025】
次に、テープ送り量決定部24は、ステップ3の1S分の回転でワーク移載部8のX’に位置するワーク収納凹部3にワークWが収納されているか否かを判断する(ステップ4)。ワーク移載部8のX’に位置するワーク収納凹部3にワークWが収納されているか否かは、検査結果記憶部22に記憶されている検査結果によって判断することができる。
【0026】
ステップ4でワーク移載部8のX’に位置するワーク収納凹部3にワークWが収納されていると判断された場合には、テープ送り量決定部24は、ワーク移載部8にワーク移載機構8bによるワークWの移載を指示すると共に、キャリアテープ4の送り量を1P(ピッチ)に設定して1P(ピッチ)の送りをキャリアテープ駆動部13に指示し、ワーク移載機構8bによってワーク移載部8のX’に位置するワーク収納凹部3に収納されているワークWがキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載され(ステップ5)、ワークWのワーク格納部4aへの移載完了後に、キャリアテープ駆動部13によってキャリアテープ4が1P(ピッチ)送られる(ステップ6)。ステップ4でワーク移載部8のX’に位置するワーク収納凹部3にワークWが収納されていないと判断された場合には、テープ送り量決定部24は、キャリアテープ4の送り量を0P(ピッチ)に設定し、ワーク移載部8への移載指示とキャリアテープ駆動部13への送り指示とを行わず、ワーク移載部8による移載動作とキャリアテープ駆動部13による送り動作とはキャンセルされる。
【0027】
次に、搬送テーブル駆動制御部21は、該当グループ、すなわち空きがあったグループの全てのワーク収納凹部3がワーク移載部8に到達したが否かを判断し、該当グループの全てのワーク収納凹部3がワーク移載部8に到達していない場合には、ステップ3に戻り、該当グループの全てのワーク収納凹部3がワーク移載部8に到達した場合には、ステップ1に戻り、以下、ステップ1〜ステップ7のワーク移載プロセスが繰り返され、キャリアテープ4のワーク格納部4aにワークWが順次移載される。
【0028】
このように、第1の実施の形態では、搬送テーブル2は、通常2S分の間欠回転が行われるが、空きがあるグループがワーク移載部に到達する際には、1S分の間欠回転に切り換えられ、キャリアテープ4は、通常2P(ピッチ)分の間欠送りが行われるが、空きがあるグループがワーク移載部8に到達する際には、キャリアテープ4のワーク格納部4aに移載されたワークWの数に応じた間欠送りが行われる。なお、グループの全てが空いている場合には、搬送テーブル2のみを2S分回転させ、ワーク移載部8による移載動作と、キャリアテープ駆動部13による送り動作とをキャンセルするようにしても良い。
【0029】
次に、第1の実施の形態のワーク移載部8における具体的な移載動作について図5を参照して詳細に説明する。
図5は、本発明に係るワーク検査テーピング装置の第1の実施の形態において搬送テーブルからキャリアテープにワークを移載するプロセスを具体的に説明するための平面図である。
【0030】
図5(a)に示す、4グループ目に収納されているワークW(D1,D2)の内、回転後方のワークW(D2)が不良品で排出された場合のワーク移載プロセスを説明する。図5(a)において先頭のグループから3グループ目までの6つのワーク収納凹部3には、ワークW(A1〜C2)が収納されており、ワーク移載部8に位置する先頭のグループに収納されているワークW(A1,A2)がキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載された後にキャリアテープ4が2P(ピッチ)送られる通常のワーク移載プロセスが行わる。
【0031】
図5(a)に示す状態では、2グループ目に収納されているワークW(B1,B2)が図2に示す(X,Y)に位置するため、ワークW(B1,B2)は、通常のワーク移載プロセスでキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載され、同様にワークW(C1,C2)も通常のワーク移載プロセスでキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載され、図5(b)に示す状態となる。
【0032】
図5(b)に示す状態では、4グループ目のワークW(D2)が排出されて収納されていないため、(X,Y)に位置する4グループ目には、空きがある。従って、搬送距離が1Sに設定され、搬送テーブル2が1S分回転し、その後、ワークW(D1)がキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載されると共に、ワークW(D1)がキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載され後にキャリアテープ4が1P(ピッチ)送られ、図5(c)に示す状態となる。
【0033】
図5(c)に示す状態では、4グループ目の全てのワーク収納凹部3、すなわちワークW(D2)がワーク移載部8に位置していないため、更に搬送テーブル2が1S分回転される。この時、ワークW(D2)が排出されて収納されていないため、ワークWがキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載されることなく、キャリアテープ4も送られず、図5(d)に示す状態となり、図5(d)に示す状態では、5グループ目に収納されているワークW(E1,E2)が図2に示す(X,Y)に位置するため、通常のワーク移載プロセスが行われる。
【0034】
なお、第1の実施の形態では、ワーク移載部8におけるワークWの搬送方向と、キャリアテープ4の送り方向とが逆方向である例を説明したが、ワーク移載部8におけるワークWの搬送方向と、キャリアテープ4の送り方向とが順方向であっても良い。ただし、ワーク移載部8におけるワークWの搬送方向と、キャリアテープ4の送り方向とが順方向である場合には、次にワーク移載部8に到達するグループにおけるワークWの収納状況の代わりに、ワーク移載部8に位置するグループ、すなわち図2に示すX’およびY’に位置するグループにおけるワークWの収納状況に応じてワーク移載プロセスを変更する。
【0035】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、搬送テーブル2のワーク収納凹部3に収納されたワークWの収納状況を検査結果記憶部22に記憶されている検査結果から認識し、認識されたワークWの収納状況に応じて搬送テーブル2によるワークWの搬送距離とキャリアテープ4の送り量とを変更することにより、同時に供給および検査される複数のワークWのいずれかが不良品である場合に不良品のワークWのみを排出しても、キャリアテープ4に抜けがなく連続的して良品のワークWのみを確実に移載することができ、装置の処理速度を向上させることができるという効果を奏する。
【0036】
さらに、第2の実施の形態によれば、次にワーク移載部8に搬送されるグループに空きがある場合に、搬送テーブル2によるワークWの搬送距離を1Sに変更することにより、グループを構成するワーク収納凹部3の数を3以上にした場合にも、グループを構成するワーク収納凹部3の数が2の時と同様の制御でキャリアテープ4に抜けがなく連続的して良品のワークWのみを確実に移載することができ、制御方法を簡略化でき、装置の低コスト化を実現できるという効果を奏する。
【0037】
(第2の実施の形態)
図6は、本発明に係るワーク検査テーピング装置の第2の実施の形態の駆動を制御する制御部の構成を示すブロック図であり、図7は、図6に示すプロセス決定部に記憶されているワーク移載プロセス例を示す図である。
【0038】
第2の実施の形態は、図6を参照すると、搬送距離決定部23およびテープ送り量決定部24の代わりに、次にワーク移載部に搬送されるグループの収納状況の全ての組み合わせ分のワーク移載プロセスを予め記憶しているプロセス決定部25が設けられており、プロセス決定部25によって、搬送テーブル駆動部12、ワーク移載部8およびキャリアテープ駆動部13によって行われるワーク移載プロセスをグループ毎に制御する。
【0039】
プロセス決定部25に記憶されているワーク移載プロセスは、図7(a)に示すような、ワーク移載部8に搬送されるグループの収納状況、すなわち(X,Y)のワークWの収納状況の4通りの組み合わせ(1,1)、(1,0)、(0,1)、(0,0)毎のワーク移載プロセスが記憶されており、検査結果記憶部22に記憶されている検査結果を参照することにより(X,Y)のワークWの収納状況を認識し、記憶しているいずれかのワーク移載プロセスを選択する。
【0040】
なお、図7(b)には、ワーク移載部8におけるワークWの搬送方向と、キャリアテープ4の送り方向とが順方向である場合に、プロセス決定部25に記憶されているワーク移載プロセスが示されている。ワーク移載部8におけるワークWの搬送方向と、キャリアテープ4の送り方向とが順方向である場合には、ワーク移載部8に位置するグループの収納状況、すなわち(X’,Y’)のワークWの収納状況の4通りの組み合わせ(1,1)、(1,0)、(0,1)、(0,0)毎のワーク移載プロセスがプロセス決定部25に記憶され、(X’,Y’)のワークWの収納状況に応じて、記憶しているいずれかのワーク移載プロセスが選択される。
【0041】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、プロセス決定部25にグループの収納状況毎のワーク移載プロセスを記憶するように構成されているため、予め最も処理時間が短いワーク移載プロセスを設定しておくことができ、装置の処理スピードを向上させることができるという効果を奏する。
【0042】
なお、上述の本実施の形態の説明では、ワーク移載機構8a、8bについての具体的な構成の説明を省略したが、例えば、ワーク移載部8において、ワーク収納凹部3内のワークWを図示しない吸着ピンに吸着保持させ、そのまま押下してキャリアテープ4のワーク格納部4aに格納した後、吸着を解除して吸着ピンを引き上げる構成とすることで、ワークWをワーク移載部8からキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載させることができる。
【0043】
本実施の形態では、同時に供給されるワークWが2つの場合を示したが、同時に供給されるワークWは2つに限定されるものではない。この場合、ワーク供給手段1のトラフ、第1検査部5および第2検査部6のワーク検査機構、およびワーク移載部8のワーク移載機構などの数量は同時に供給されるワークWの数と同数であることが望ましい。
【0044】
なお、上記搬送テーブル2およびキャリアテープ4の送りは、第1検査部5又は第2検査部6およびワーク排出部7における結果等の制御部20に記憶されたデータに基づきワークWの有無を検知し、制御するものとして説明したが、ワーク排出部7を過ぎワーク移載部8に至る前までならワーク収納凹部3内のワークWの有無は不変であるため、ワーク排出部7を過ぎワーク移載部8に至る前までに設けたワーク検知センサ(図示せず)からの信号に基づいてワークWの有無の検知するようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】
本発明のワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法は、搬送テーブル2のワーク収納凹部に収納されたワークの収納状況を検査結果記憶部に記憶されている検査結果から認識し、認識されたワークWの収納状況に応じて搬送テーブルによるワークの搬送距離とキャリアテープの送り量とを変更することにより、同時に供給および検査される複数のワークのいずれかが不良品である場合に不良品のワークのみを排出しても、キャリアテープに抜けがなく連続的して良品のワークWのみを確実に移載することができ、装置の処理速度を向上させることができるという効果を奏する。
【0046】
さらに、本発明のワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法は、次にワーク移載部に搬送されるグループに空きがある場合に、搬送テーブルによるワークの搬送距離を1Sに変更することにより、グループを構成するワーク収納凹部の数を3以上にした場合にも、グループを構成するワーク収納凹部の数が2の時と同様の制御でキャリアテープに抜けがなく連続的して良品のワークWのみを確実に移載することができ、制御方法を簡略化でき、装置の低コスト化を実現できるという効果を奏する。
【0047】
さらに、本発明のワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法は、プロセス決定部25にグループの収納状況毎のワーク移載プロセスを記憶するように構成されているため、予め最も処理時間が短いワーク移載プロセスを設定しておくことができ、装置の処理スピードを向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワーク検査テーピング装置の第1の実施の形態の構成を示す平面図である。
【図2】図1に示すワーク移載部の周辺を拡大した平面図である。
【図3】図1に示すワーク検査テーピング装置の駆動を制御する制御部の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係るワーク検査テーピング装置の第1の実施の形態のワーク移載プロセスを説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明に係るワーク検査テーピング装置の第1の実施の形態において搬送テーブルからキャリアテープにワークを移載するプロセスを具体的に説明するための平面図である。
【図6】本発明に係るワーク検査テーピング装置の第2の実施の形態の駆動を制御する制御部の構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示すプロセス決定部に記憶されているワーク移載プロセス例を示す図である。
【符号の説明】
1 ワーク供給手段
1a、1b トラフ
2 搬送テーブル
3 ワーク収納凹部
4 キャリアテープ
4a ワーク格納部
5 第1検査部
5a、5b ワーク検査機構
6 第2検査部
6a、6b ワーク検査機構
7 ワーク排出部
8 ワーク移載部
8a、8b ワーク移載機構
11 ワーク供給部
12 搬送テーブル駆動部
13 キャリアテープ駆動部
21 搬送テーブル駆動制御部
22 検査結果記憶部
23 搬送距離決定部
24 テープ送り量決定部
25 プロセス決定部
W ワーク
X ワーク移載部における一対のワーク収納凹部の内、回転前側のワーク収納凹部
Y ワーク移載部の凹部に後続する一対のワーク収納凹部の内、回転後方のワーク収納凹部
S 搬送テーブルのワーク収納凹部の間隔
P キャリアテープのワーク格納部の間隔
【発明の属する技術分野】
本発明は、チップ状電子部品であるワークの搬送過程においてワークを検査し、不良品のワークを排出して、良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法に関し、特に同時に複数のワークを処理するワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子部品等のワークを搬送して検査した後テーピングをするワーク検査テーピング装置として、外周に複数のワーク収納凹部が設けられた搬送テーブルと、搬送テーブルのワーク収納凹部内へワークを供給するワーク供給手段と、搬送テーブルのワーク収納凹部内のワークの形状や傷等の外観検査および電気的検査を行う検査手段と、搬送テーブルのワーク収納凹部内のワークをキャリアテープ内へ移載する移載手段とを備えたものが知られている。
【0003】
従来、この種のワーク検査テーピング装置については、ワーク供給手段によって1個のワークを搬送テーブルに供給し、検査手段によって1個毎に検査し、移載手段によって1個ずつキャリアテープ内へ移載するものであったが、本出願人は、ワークの搬送、検査および移載の各作業を迅速に行うことを目的として、複数個のワークを同時に搬送テーブルに供給し、複数個のワークを同時に検査し、複数個のワークを同時にキャリアテープ内へ移載する技術を提案している(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−29505号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、キャリアテープに抜けがないように連続的してワークを移載するために、同時に検査した複数個のワークの内、1つでも不良があると、同時に検査した複数個のワークの全てを排出し、排出されて空になったワーク収納凹部がワーク移載部に到達しても移載のための動作がキャンセルされ、キャリアテープは送り動作が行われずに待機するようになっている。
【0006】
従って、同時に供給および検査される複数のワークのいずれかが不良品である場合、良品であるワークも同時に排出され、排出されたワークに不良品と良品とが混在してしまうため、新たに検査をやり直す必要があると共に、本来キャリアテープに移載されるべき良品のワークが排出されてしまうため、装置の処理速度が低下してしまうという問題点があった。
【0007】
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、同時に供給および検査される複数のワークのいずれかが不良品である場合、不良品のワークのみを排出し、キャリアテープに抜けがなく連続的して良品のワークのみを確実に移載することができ、装置の処理速度を向上させることができるワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、ワークを搬送過程で検査して良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング装置であって、同時に複数の前記ワークを供給するワーク供給手段と、該ワーク供給手段によって同時に供給された複数の前記ワークを隣接する複数のワーク収納部にそれぞれ収納し、当該複数のワーク収納部をグループとして間欠搬送するワーク搬送手段と、前記ワーク収納部に収納された前記ワークを検査するワーク検査手段と、該ワーク検査手段によって不良品として判定された前記ワークを前記ワーク収納部から排出するワーク排出手段と、前記キャリアテープを前記ワーク移載手段に送るキャリアテープ駆動手段と、前記グループと同数の隣接する複数箇所の前記ワーク収納部に収納された前記ワークを同時に前記キャリアテープに移載可能なワーク移載手段と、前記ワーク排出手段を経過した後の前記グループにおける前記ワークの収納状況に応じて前記ワークの搬送距離を決定する搬送距離決定手段とを具備し、前記ワーク搬送手段は、前記搬送距離決定手段によって決定された前記搬送距離に基づいて間欠搬送を行うことを特徴とするワーク検査テーピング装置に存する。
また請求項2記載の発明の要旨は、空きがない前記グループが前記ワーク移載手段に搬送される際には、前記搬送距離決定手段は、前記ワーク搬送手段によって前記グループをワーク移載手段に間欠搬送させ、前記ワーク移載手段は、前記ワーク移載手段に到達した前記グループに収納されている前記ワークを同時に前記キャリアテープに移載することを特徴とする請求項1記載のワーク検査テーピング装置に存する。
また請求項3記載の発明の要旨は、空きのある前記グループが前記ワーク移載手段に搬送される際には、前記搬送距離決定手段は、前記ワーク搬送手段によって前記ワーク収納部を1箇所ずつ前記ワーク移載手段に間欠搬送させ、前記ワーク移載手段は、前記ワーク移載手段に到達した前記ワーク収納部に収納されている前記ワークを1個ずつ順次前記キャリアテープに移載することを特徴とする請求項1又は2記載のワーク検査テーピング装置に存する。
また請求項4記載の発明の要旨は、全てが空いている前記グループが前記ワーク移載手段に搬送される際には、前記搬送距離決定手段は、前記ワーク搬送手段によって前記グループを前記ワーク移載手段に間欠搬送させ、前記ワーク移載手段は、移載動作をキャンセルすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のワーク検査テーピング装置に存する。
また請求項5記載の発明の要旨は、前記キャリアテープ駆動手段は、前記キャリアテープに移載された前記ワーク数分の送りを行うことを特徴とする請求項1記載のワーク検査テーピング装置に存する。
また請求項6記載の発明の要旨は、ワークを搬送過程で検査して良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング装置であって、同時に複数の前記ワークを供給するワーク供給手段と、該ワーク供給手段によって同時に供給された複数の前記ワークを隣接する複数のワーク収納部にそれぞれ収納し、当該複数のワーク収納部をグループとして間欠搬送するワーク搬送手段と、前記ワーク収納部に収納された前記ワークを検査するワーク検査手段と、該ワーク検査手段によって不良品として判定された前記ワークを前記ワーク収納部から排出するワーク排出手段と、前記キャリアテープを前記ワーク移載手段に送るキャリアテープ駆動手段と、前記グループと同数の隣接する複数箇所の前記ワーク収納部に収納された前記ワークを同時に前記キャリアテープに移載可能なワーク移載手段と、前記ワーク排出手段を経過した後の前記グループにおける前記ワークの収納状況に応じて前記ワークを前記キャリアテープに移載するワーク移載プロセスを決定するプロセス決定手段とを具備し、前記ワーク搬送手段と前記ワーク移載手段とキャリアテープ駆動手段とは、前記プロセス決定手段によって決定された前記ワーク移載プロセスにより実行されることを特徴とするワーク検査テーピング装置に存する。
また請求項7記載の発明の要旨は、ワークを搬送過程で検査して良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング方法であって、同時に複数の前記ワークを供給し、該同時に供給された複数の前記ワークを隣接する複数のワーク収納部にそれぞれ収納して当該複数のワーク収納部をグループとして間欠搬送し、前記ワーク収納部に収納した前記ワークを検査し、該検査によって不良品として判定した前記ワークを前記ワーク収納部から排出し、不良品として判定した前記ワークを排出した後の前記グループにおける前記ワークの収納状況に応じて前記ワークの搬送距離を決定し、該決定された前記搬送距離に基づいて間欠搬送を行い、移載部に位置する前記ワーク収納部に収納された前記ワークを前記キャリアテープに移載し、前記キャリアテープを前記移載部に送ることを特徴とするワーク検査テーピング方法に存する。
また請求項8記載の発明の要旨は、空きがない前記グループが前記ワーク移載部に搬送される際には、前記グループをワーク移載部に間欠搬送させ、前記ワーク移載部に到達した前記グループに収納されている前記ワークを同時に前記キャリアテープに移載することを特徴とする請求項7記載のワーク検査テーピング方法に存する。
また請求項9記載の発明の要旨は、空きのある前記グループが前記ワーク移載部に搬送される際には、前記ワーク収納部を1箇所ずつ前記ワーク移載部に間欠搬送し、前記ワーク移載部に到達した前記ワーク収納部に収納されている前記ワークを1個ずつ順次前記キャリアテープに移載することを特徴とする請求項7又は8記載のワーク検査テーピング方法に存する。
また請求項10記載の発明の要旨は、全てが空いている前記グループが前記ワーク移載部に搬送される際には、前記グループを前記ワーク移載部に間欠搬送し、前記ワークを前記キャリアテープに移載する移載動作をキャンセルすることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のワーク検査テーピング方法に存する。
また請求項11記載の発明の要旨は、前記キャリアテープに移載された前記ワーク数分の送りを行うことを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載のワーク検査テーピング方法に存する。
また請求項12記載の発明の要旨は、ワークを搬送過程で検査して良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング方法であって、同時に複数の前記ワークを供給し、該同時に供給された複数の前記ワークを隣接する複数のワーク収納部にそれぞれ収納して当該複数のワーク収納部をグループとして間欠搬送し、前記ワーク収納部に収納した前記ワークを検査し、該検査によって不良品として判定した前記ワークを前記ワーク収納部から排出し、不良品として判定した前記ワークを排出した後の前記グループにおける前記ワークの収納状況に応じて前記ワークを前記キャリアテープに移載するワーク移載プロセスを決定し、該決定した前記ワーク移載プロセスに基づいて、前記グループの移載部への間欠搬送と、前記移載部における前記ワークの前記キャリアテープへの移載と、前記キャリアテープの前記移載部への送りとを行うことを特徴とするワーク検査テーピング方法に存する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係るワーク検査テーピング装置の第1の実施の形態の構成を示す平面図であり、図2は、図1に示すワーク移載部の周辺を拡大した平面図であり、図3は、図1に示すワーク検査テーピング装置の駆動を制御する制御部の構成を示すブロック図である。
【0011】
第1の実施の形態のワーク検査テーピング装置は、図1を参照すると、回転自在に設けられた円形の搬送テーブル2の周縁部には、複数のワーク収納凹部3が等配して設けられている。ワーク供給部11には、ワーク収納凹部3と対峙するように2条のトラフ1a、1bからなるワーク供給手段1が配設されており、ワーク供給手段1によって同時に2個のワークWが搬送テーブル2のワーク収納凹部3に供給される。ワーク供給部11で供給されたワークWは、搬送テーブル2の回転によってワーク移載部8に搬送され、ワーク移載部8に設けられたワーク移載機構8a、8bにより、キャリアテープ4のワーク格納部4aに移載される構成となっている。
【0012】
搬送テーブル2は、図1および図2に図示しない搬送テーブル駆動部12によって、間欠回転によりワーク収納凹部3に収納したワークWを間欠搬送するように構成されており、図2に示すように、ワーク収納凹部3の間隔をSとすると、1回の搬送距離は、1Sもくは2Sとなる。
【0013】
ワーク供給手段1の2条のトラフ1a、1bにより整列搬送されてきたワークWは、ワーク供給部11において、トラフ1aおよび1bの下流端とそれぞれ対峙する間欠停止中の搬送テーブル2のワーク収納凹部3に供給されて収納される。以下、ワーク供給手段1により同時に供給された2個のワークを収納した2つのワーク収納凹部3のことをグループと称する。
【0014】
ワーク供給部11からワーク移載部8に至る過程には、搬送されるワークWの外観検査を行う第1検査部5と搬送されるワークWの電気的特性を検査する第2検査部6とが搬送テーブル2の周縁部に配設され、第1検査部5および第2検査部6には、同時に2個のワークWを検査するためにワーク検査機構5a、5bおよび6a、6bがそれぞれ設けられ、第1検査部5および第2検査部6に間欠停止中のグループに収納されているワークWの検査を行う。
【0015】
また、第1検査部5および第2検査部6において検査された結果、不良品と判定されたワークWを搬送テーブル2外に排出させるワーク排出部7が第2検査部6とワーク移載部8との間に配設され、ワーク排出部7には、ワーク排出機構7a、7bが設けられ、ワーク排出部7に間欠停止中のグループに収納されているワークWの排出を行う。
【0016】
ワーク移載部8には、搬送テーブル2のワーク収納凹部3とキャリアテープ4のワーク格納部4aとが対応するようにキャリアテープ4が供給されており、図1および図2には、図示されていないキャリアテープ駆動部13によってキャリアテープ4の送り制御が行われ、ワーク移載部8に位置する搬送テーブル2の2つのワーク収納凹部3からワークWがキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載される。キャリアテープ駆動部13によるキャリアテープ4の送り制御は、図2に示すように、キャリアテープ4のワーク格納部4aの間隔をP(ピッチ)とすると、搬送テーブル2のワーク収納凹部3のワークWの収納状況に応じて、0〜2P(ピッチ)のいずれかのピッチで間欠送りされる。
【0017】
第1の実施の形態のワーク検査テーピング装置の制御部20は、図3を参照すると、搬送テーブル駆動部12による搬送テーブル2の間欠回転を制御する搬送テーブル駆動制御部21と、第1検査部5および第2検査部6において検査された結果を記憶しておく検査結果記憶部22と、検査結果記憶部22に記憶されている検査結果に応じて搬送テーブル2によるワークWの搬送距離を決定する搬送距離決定部23と、検査結果記憶部22に記憶されている検査結果に応じてキャリアテープ4の送り量を決定するテープ送り量決定部24とからなる。
【0018】
搬送テーブル駆動制御部21は、搬送テーブル駆動部12に搬送テーブル2の間欠回転を制御する駆動信号を出力すると共に、搬送テーブル2の回転の停止を知らせる回転終了信号をワーク供給部11、第1検査部5、第2検査部6、ワーク排出部7、ワーク移載部8およびテープ送り量決定部24に出力し、ワーク供給部11、第1検査部5、第2検査部6、ワーク排出部7、ワーク移載部8およびテープ送り量決定部24は、搬送テーブル駆動制御部21からの回転終了信号の受信をトリガとして各処理動作を行うように構成されている。なお、回転終了信号は、グループの全てのワーク収納凹部3がワーク移載部8に位置して間欠停止した時に出力される。
【0019】
次に、第1の実施の形態のワーク移載部8における移載動作について図4および図5を参照して詳細に説明する。
図4は、本発明に係るワーク検査テーピング装置の第1の実施の形態のワーク移載プロセスを説明するためのフローチャートである。
【0020】
ワークWが第1検査部5に搬送されると、ワーク検査機構5a、5bにより、一対のワークWの外観検査が行われ、当該検査結果が検査結果記憶部22に記憶された後、再び搬送されて第2検査部6のワーク検査機構6a、6bにより、電気的特性の検査が行われ、当該検査結果が検査結果記憶部22に記憶される。検査結果記憶部22に記憶された第1検査部5および第2検査部6による検査結果は、少なくとも検査されたワークWがワーク移載部8に搬送されるまで保持され、第1検査部5もしくは第2検査部6による検査結果によって不良品と判定されたワークWのみがワーク排出部7によって搬送テーブル2のワーク収納凹部3から排出され、良品のみがワーク移載部8に搬送される。
【0021】
従って、ワーク排出部7からワーク移載部8までには、ワークWが収納されているワーク収納凹部3と、ワークWが収納されていないワーク収納凹部3とが混在している可能性があり、次回の搬送でワーク移載部8に到達するグループ、すなわち図2に示すXおよびYに位置するグループにおけるワークWの収納状況を応じてワーク移載プロセスを変更する。
【0022】
図4を参照すると、搬送距離決定部23とテープ送り量決定部24とは、検査結果記憶部22に記憶されている検査結果を参照することにより、次回の搬送でワーク移載部8に到達するグループにおけるワークWの収納状況を認識し、次のグループに空きがあるか否かを判断し(ステップ1)、次のグループに空きがない場合、すなわちXおよびYのいずれにもワークWが収納されている場合には、搬送距離決定部23は、搬送距離を2Sに設定すると共に、テープ送り量決定部24は、キャリアテープ4の送り量を2P(ピッチ)に設定し、通常のワーク移載プロセスが実行され(ステップ2)、ステップ1に戻る。
【0023】
通常のワーク移載プロセスは、不良品が無いものとして搬送テーブル駆動部12によって搬送テーブル2を2S分回転させた後、ワーク移載部8に位置するグループの収納されたワークWをワーク移載機構8a、8bによって2個同時にキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載し、キャリアテープ駆動部13によってキャリアテープ4を2P(ピッチ)送る。なお、キャリアテープ駆動部13によるキャリアテープ4の送りは、次のワーク移載プロセスの最初に行われる搬送テーブル2の間欠回転と同時を行うようにしても良く、この場合には、処理スピードを向上させることができる。
【0024】
次のグループに空きがある場合、すなわちXとYとの両方もしくはいずれかにワークWが収納されていない場合には、搬送距離決定部23は、搬送距離を1Sに設定し、搬送テーブル駆動制御部21は、搬送テーブル駆動部12を制御して搬送テーブル2を1S分回転させる(ステップ3)。
【0025】
次に、テープ送り量決定部24は、ステップ3の1S分の回転でワーク移載部8のX’に位置するワーク収納凹部3にワークWが収納されているか否かを判断する(ステップ4)。ワーク移載部8のX’に位置するワーク収納凹部3にワークWが収納されているか否かは、検査結果記憶部22に記憶されている検査結果によって判断することができる。
【0026】
ステップ4でワーク移載部8のX’に位置するワーク収納凹部3にワークWが収納されていると判断された場合には、テープ送り量決定部24は、ワーク移載部8にワーク移載機構8bによるワークWの移載を指示すると共に、キャリアテープ4の送り量を1P(ピッチ)に設定して1P(ピッチ)の送りをキャリアテープ駆動部13に指示し、ワーク移載機構8bによってワーク移載部8のX’に位置するワーク収納凹部3に収納されているワークWがキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載され(ステップ5)、ワークWのワーク格納部4aへの移載完了後に、キャリアテープ駆動部13によってキャリアテープ4が1P(ピッチ)送られる(ステップ6)。ステップ4でワーク移載部8のX’に位置するワーク収納凹部3にワークWが収納されていないと判断された場合には、テープ送り量決定部24は、キャリアテープ4の送り量を0P(ピッチ)に設定し、ワーク移載部8への移載指示とキャリアテープ駆動部13への送り指示とを行わず、ワーク移載部8による移載動作とキャリアテープ駆動部13による送り動作とはキャンセルされる。
【0027】
次に、搬送テーブル駆動制御部21は、該当グループ、すなわち空きがあったグループの全てのワーク収納凹部3がワーク移載部8に到達したが否かを判断し、該当グループの全てのワーク収納凹部3がワーク移載部8に到達していない場合には、ステップ3に戻り、該当グループの全てのワーク収納凹部3がワーク移載部8に到達した場合には、ステップ1に戻り、以下、ステップ1〜ステップ7のワーク移載プロセスが繰り返され、キャリアテープ4のワーク格納部4aにワークWが順次移載される。
【0028】
このように、第1の実施の形態では、搬送テーブル2は、通常2S分の間欠回転が行われるが、空きがあるグループがワーク移載部に到達する際には、1S分の間欠回転に切り換えられ、キャリアテープ4は、通常2P(ピッチ)分の間欠送りが行われるが、空きがあるグループがワーク移載部8に到達する際には、キャリアテープ4のワーク格納部4aに移載されたワークWの数に応じた間欠送りが行われる。なお、グループの全てが空いている場合には、搬送テーブル2のみを2S分回転させ、ワーク移載部8による移載動作と、キャリアテープ駆動部13による送り動作とをキャンセルするようにしても良い。
【0029】
次に、第1の実施の形態のワーク移載部8における具体的な移載動作について図5を参照して詳細に説明する。
図5は、本発明に係るワーク検査テーピング装置の第1の実施の形態において搬送テーブルからキャリアテープにワークを移載するプロセスを具体的に説明するための平面図である。
【0030】
図5(a)に示す、4グループ目に収納されているワークW(D1,D2)の内、回転後方のワークW(D2)が不良品で排出された場合のワーク移載プロセスを説明する。図5(a)において先頭のグループから3グループ目までの6つのワーク収納凹部3には、ワークW(A1〜C2)が収納されており、ワーク移載部8に位置する先頭のグループに収納されているワークW(A1,A2)がキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載された後にキャリアテープ4が2P(ピッチ)送られる通常のワーク移載プロセスが行わる。
【0031】
図5(a)に示す状態では、2グループ目に収納されているワークW(B1,B2)が図2に示す(X,Y)に位置するため、ワークW(B1,B2)は、通常のワーク移載プロセスでキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載され、同様にワークW(C1,C2)も通常のワーク移載プロセスでキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載され、図5(b)に示す状態となる。
【0032】
図5(b)に示す状態では、4グループ目のワークW(D2)が排出されて収納されていないため、(X,Y)に位置する4グループ目には、空きがある。従って、搬送距離が1Sに設定され、搬送テーブル2が1S分回転し、その後、ワークW(D1)がキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載されると共に、ワークW(D1)がキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載され後にキャリアテープ4が1P(ピッチ)送られ、図5(c)に示す状態となる。
【0033】
図5(c)に示す状態では、4グループ目の全てのワーク収納凹部3、すなわちワークW(D2)がワーク移載部8に位置していないため、更に搬送テーブル2が1S分回転される。この時、ワークW(D2)が排出されて収納されていないため、ワークWがキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載されることなく、キャリアテープ4も送られず、図5(d)に示す状態となり、図5(d)に示す状態では、5グループ目に収納されているワークW(E1,E2)が図2に示す(X,Y)に位置するため、通常のワーク移載プロセスが行われる。
【0034】
なお、第1の実施の形態では、ワーク移載部8におけるワークWの搬送方向と、キャリアテープ4の送り方向とが逆方向である例を説明したが、ワーク移載部8におけるワークWの搬送方向と、キャリアテープ4の送り方向とが順方向であっても良い。ただし、ワーク移載部8におけるワークWの搬送方向と、キャリアテープ4の送り方向とが順方向である場合には、次にワーク移載部8に到達するグループにおけるワークWの収納状況の代わりに、ワーク移載部8に位置するグループ、すなわち図2に示すX’およびY’に位置するグループにおけるワークWの収納状況に応じてワーク移載プロセスを変更する。
【0035】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、搬送テーブル2のワーク収納凹部3に収納されたワークWの収納状況を検査結果記憶部22に記憶されている検査結果から認識し、認識されたワークWの収納状況に応じて搬送テーブル2によるワークWの搬送距離とキャリアテープ4の送り量とを変更することにより、同時に供給および検査される複数のワークWのいずれかが不良品である場合に不良品のワークWのみを排出しても、キャリアテープ4に抜けがなく連続的して良品のワークWのみを確実に移載することができ、装置の処理速度を向上させることができるという効果を奏する。
【0036】
さらに、第2の実施の形態によれば、次にワーク移載部8に搬送されるグループに空きがある場合に、搬送テーブル2によるワークWの搬送距離を1Sに変更することにより、グループを構成するワーク収納凹部3の数を3以上にした場合にも、グループを構成するワーク収納凹部3の数が2の時と同様の制御でキャリアテープ4に抜けがなく連続的して良品のワークWのみを確実に移載することができ、制御方法を簡略化でき、装置の低コスト化を実現できるという効果を奏する。
【0037】
(第2の実施の形態)
図6は、本発明に係るワーク検査テーピング装置の第2の実施の形態の駆動を制御する制御部の構成を示すブロック図であり、図7は、図6に示すプロセス決定部に記憶されているワーク移載プロセス例を示す図である。
【0038】
第2の実施の形態は、図6を参照すると、搬送距離決定部23およびテープ送り量決定部24の代わりに、次にワーク移載部に搬送されるグループの収納状況の全ての組み合わせ分のワーク移載プロセスを予め記憶しているプロセス決定部25が設けられており、プロセス決定部25によって、搬送テーブル駆動部12、ワーク移載部8およびキャリアテープ駆動部13によって行われるワーク移載プロセスをグループ毎に制御する。
【0039】
プロセス決定部25に記憶されているワーク移載プロセスは、図7(a)に示すような、ワーク移載部8に搬送されるグループの収納状況、すなわち(X,Y)のワークWの収納状況の4通りの組み合わせ(1,1)、(1,0)、(0,1)、(0,0)毎のワーク移載プロセスが記憶されており、検査結果記憶部22に記憶されている検査結果を参照することにより(X,Y)のワークWの収納状況を認識し、記憶しているいずれかのワーク移載プロセスを選択する。
【0040】
なお、図7(b)には、ワーク移載部8におけるワークWの搬送方向と、キャリアテープ4の送り方向とが順方向である場合に、プロセス決定部25に記憶されているワーク移載プロセスが示されている。ワーク移載部8におけるワークWの搬送方向と、キャリアテープ4の送り方向とが順方向である場合には、ワーク移載部8に位置するグループの収納状況、すなわち(X’,Y’)のワークWの収納状況の4通りの組み合わせ(1,1)、(1,0)、(0,1)、(0,0)毎のワーク移載プロセスがプロセス決定部25に記憶され、(X’,Y’)のワークWの収納状況に応じて、記憶しているいずれかのワーク移載プロセスが選択される。
【0041】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、プロセス決定部25にグループの収納状況毎のワーク移載プロセスを記憶するように構成されているため、予め最も処理時間が短いワーク移載プロセスを設定しておくことができ、装置の処理スピードを向上させることができるという効果を奏する。
【0042】
なお、上述の本実施の形態の説明では、ワーク移載機構8a、8bについての具体的な構成の説明を省略したが、例えば、ワーク移載部8において、ワーク収納凹部3内のワークWを図示しない吸着ピンに吸着保持させ、そのまま押下してキャリアテープ4のワーク格納部4aに格納した後、吸着を解除して吸着ピンを引き上げる構成とすることで、ワークWをワーク移載部8からキャリアテープ4のワーク格納部4aに移載させることができる。
【0043】
本実施の形態では、同時に供給されるワークWが2つの場合を示したが、同時に供給されるワークWは2つに限定されるものではない。この場合、ワーク供給手段1のトラフ、第1検査部5および第2検査部6のワーク検査機構、およびワーク移載部8のワーク移載機構などの数量は同時に供給されるワークWの数と同数であることが望ましい。
【0044】
なお、上記搬送テーブル2およびキャリアテープ4の送りは、第1検査部5又は第2検査部6およびワーク排出部7における結果等の制御部20に記憶されたデータに基づきワークWの有無を検知し、制御するものとして説明したが、ワーク排出部7を過ぎワーク移載部8に至る前までならワーク収納凹部3内のワークWの有無は不変であるため、ワーク排出部7を過ぎワーク移載部8に至る前までに設けたワーク検知センサ(図示せず)からの信号に基づいてワークWの有無の検知するようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】
本発明のワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法は、搬送テーブル2のワーク収納凹部に収納されたワークの収納状況を検査結果記憶部に記憶されている検査結果から認識し、認識されたワークWの収納状況に応じて搬送テーブルによるワークの搬送距離とキャリアテープの送り量とを変更することにより、同時に供給および検査される複数のワークのいずれかが不良品である場合に不良品のワークのみを排出しても、キャリアテープに抜けがなく連続的して良品のワークWのみを確実に移載することができ、装置の処理速度を向上させることができるという効果を奏する。
【0046】
さらに、本発明のワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法は、次にワーク移載部に搬送されるグループに空きがある場合に、搬送テーブルによるワークの搬送距離を1Sに変更することにより、グループを構成するワーク収納凹部の数を3以上にした場合にも、グループを構成するワーク収納凹部の数が2の時と同様の制御でキャリアテープに抜けがなく連続的して良品のワークWのみを確実に移載することができ、制御方法を簡略化でき、装置の低コスト化を実現できるという効果を奏する。
【0047】
さらに、本発明のワーク検査テーピング装置およびワーク検査テーピング方法は、プロセス決定部25にグループの収納状況毎のワーク移載プロセスを記憶するように構成されているため、予め最も処理時間が短いワーク移載プロセスを設定しておくことができ、装置の処理スピードを向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワーク検査テーピング装置の第1の実施の形態の構成を示す平面図である。
【図2】図1に示すワーク移載部の周辺を拡大した平面図である。
【図3】図1に示すワーク検査テーピング装置の駆動を制御する制御部の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係るワーク検査テーピング装置の第1の実施の形態のワーク移載プロセスを説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明に係るワーク検査テーピング装置の第1の実施の形態において搬送テーブルからキャリアテープにワークを移載するプロセスを具体的に説明するための平面図である。
【図6】本発明に係るワーク検査テーピング装置の第2の実施の形態の駆動を制御する制御部の構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示すプロセス決定部に記憶されているワーク移載プロセス例を示す図である。
【符号の説明】
1 ワーク供給手段
1a、1b トラフ
2 搬送テーブル
3 ワーク収納凹部
4 キャリアテープ
4a ワーク格納部
5 第1検査部
5a、5b ワーク検査機構
6 第2検査部
6a、6b ワーク検査機構
7 ワーク排出部
8 ワーク移載部
8a、8b ワーク移載機構
11 ワーク供給部
12 搬送テーブル駆動部
13 キャリアテープ駆動部
21 搬送テーブル駆動制御部
22 検査結果記憶部
23 搬送距離決定部
24 テープ送り量決定部
25 プロセス決定部
W ワーク
X ワーク移載部における一対のワーク収納凹部の内、回転前側のワーク収納凹部
Y ワーク移載部の凹部に後続する一対のワーク収納凹部の内、回転後方のワーク収納凹部
S 搬送テーブルのワーク収納凹部の間隔
P キャリアテープのワーク格納部の間隔
Claims (12)
- ワークを搬送過程で検査して良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング装置であって、
同時に複数の前記ワークを供給するワーク供給手段と、
該ワーク供給手段によって同時に供給された複数の前記ワークを隣接する複数のワーク収納部にそれぞれ収納し、当該複数のワーク収納部をグループとして間欠搬送するワーク搬送手段と、
前記ワーク収納部に収納された前記ワークを検査するワーク検査手段と、
該ワーク検査手段によって不良品として判定された前記ワークを前記ワーク収納部から排出するワーク排出手段と、
前記キャリアテープを前記ワーク移載手段に送るキャリアテープ駆動手段と、
前記グループと同数の隣接する複数箇所の前記ワーク収納部に収納された前記ワークを同時に前記キャリアテープに移載可能なワーク移載手段と、
前記ワーク排出手段を経過した後の前記グループにおける前記ワークの収納状況に応じて前記ワークの搬送距離を決定する搬送距離決定手段とを具備し、
前記ワーク搬送手段は、前記搬送距離決定手段によって決定された前記搬送距離に基づいて間欠搬送を行うことを特徴とするワーク検査テーピング装置。 - 空きがない前記グループが前記ワーク移載手段に搬送される際には、前記搬送距離決定手段は、前記ワーク搬送手段によって前記グループをワーク移載手段に間欠搬送させ、前記ワーク移載手段は、前記ワーク移載手段に到達した前記グループに収納されている前記ワークを同時に前記キャリアテープに移載することを特徴とする請求項1記載のワーク検査テーピング装置。
- 空きのある前記グループが前記ワーク移載手段に搬送される際には、前記搬送距離決定手段は、前記ワーク搬送手段によって前記ワーク収納部を1箇所ずつ前記ワーク移載手段に間欠搬送させ、前記ワーク移載手段は、前記ワーク移載手段に到達した前記ワーク収納部に収納されている前記ワークを1個ずつ順次前記キャリアテープに移載することを特徴とする請求項1又は2記載のワーク検査テーピング装置。
- 全てが空いている前記グループが前記ワーク移載手段に搬送される際には、前記搬送距離決定手段は、前記ワーク搬送手段によって前記グループを前記ワーク移載手段に間欠搬送させ、前記ワーク移載手段は、移載動作をキャンセルすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のワーク検査テーピング装置。
- 前記キャリアテープ駆動手段は、前記キャリアテープに移載された前記ワーク数分の送りを行うことを特徴とする請求項1記載のワーク検査テーピング装置。
- ワークを搬送過程で検査して良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング装置であって、
同時に複数の前記ワークを供給するワーク供給手段と、
該ワーク供給手段によって同時に供給された複数の前記ワークを隣接する複数のワーク収納部にそれぞれ収納し、当該複数のワーク収納部をグループとして間欠搬送するワーク搬送手段と、
前記ワーク収納部に収納された前記ワークを検査するワーク検査手段と、
該ワーク検査手段によって不良品として判定された前記ワークを前記ワーク収納部から排出するワーク排出手段と、
前記キャリアテープを前記ワーク移載手段に送るキャリアテープ駆動手段と、
前記グループと同数の隣接する複数箇所の前記ワーク収納部に収納された前記ワークを同時に前記キャリアテープに移載可能なワーク移載手段と、
前記ワーク排出手段を経過した後の前記グループにおける前記ワークの収納状況に応じて前記ワークを前記キャリアテープに移載するワーク移載プロセスを決定するプロセス決定手段とを具備し、
前記ワーク搬送手段と前記ワーク移載手段とキャリアテープ駆動手段とは、前記プロセス決定手段によって決定された前記ワーク移載プロセスにより実行されることを特徴とするワーク検査テーピング装置。 - ワークを搬送過程で検査して良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング方法であって、
同時に複数の前記ワークを供給し、
該同時に供給された複数の前記ワークを隣接する複数のワーク収納部にそれぞれ収納して当該複数のワーク収納部をグループとして間欠搬送し、
前記ワーク収納部に収納した前記ワークを検査し、
該検査によって不良品として判定した前記ワークを前記ワーク収納部から排出し、
不良品として判定した前記ワークを排出した後の前記グループにおける前記ワークの収納状況に応じて前記ワークの搬送距離を決定し、
該決定された前記搬送距離に基づいて間欠搬送を行い、
移載部に位置する前記ワーク収納部に収納された前記ワークを前記キャリアテープに移載し、
前記キャリアテープを前記移載部に送ることを特徴とするワーク検査テーピング方法。 - 空きがない前記グループが前記ワーク移載部に搬送される際には、前記グループをワーク移載部に間欠搬送させ、前記ワーク移載部に到達した前記グループに収納されている前記ワークを同時に前記キャリアテープに移載することを特徴とする請求項7記載のワーク検査テーピング方法。
- 空きのある前記グループが前記ワーク移載部に搬送される際には、前記ワーク収納部を1箇所ずつ前記ワーク移載部に間欠搬送し、
前記ワーク移載部に到達した前記ワーク収納部に収納されている前記ワークを1個ずつ順次前記キャリアテープに移載することを特徴とする請求項7又は8記載のワーク検査テーピング方法。 - 全てが空いている前記グループが前記ワーク移載部に搬送される際には、前記グループを前記ワーク移載部に間欠搬送し、
前記ワークを前記キャリアテープに移載する移載動作をキャンセルすることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のワーク検査テーピング方法。 - 前記キャリアテープに移載された前記ワーク数分の送りを行うことを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載のワーク検査テーピング方法。
- ワークを搬送過程で検査して良品のみをキャリアテープに移載するワーク検査テーピング方法であって、
同時に複数の前記ワークを供給し、
該同時に供給された複数の前記ワークを隣接する複数のワーク収納部にそれぞれ収納して当該複数のワーク収納部をグループとして間欠搬送し、
前記ワーク収納部に収納した前記ワークを検査し、
該検査によって不良品として判定した前記ワークを前記ワーク収納部から排出し、
不良品として判定した前記ワークを排出した後の前記グループにおける前記ワークの収納状況に応じて前記ワークを前記キャリアテープに移載するワーク移載プロセスを決定し、
該決定した前記ワーク移載プロセスに基づいて、前記グループの移載部への間欠搬送と、前記移載部における前記ワークの前記キャリアテープへの移載と、前記キャリアテープの前記移載部への送りとを行うことを特徴とするワーク検査テーピング方法。
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