JP2004148549A - 成形用金型装置 - Google Patents

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篤 武石
Kunio Yamamoto
国雄 山本
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Abstract

【課題】ガス抜きが良好で、製品面を締靂に仕上げることができ、薄肉成形品の成形に適した成形用金型装置を提供する。
【解決手段】互いに開閉し型閉時に相互間にキャビティ3を形成する固定型1と可動型2とを備える。可動型2にキャビティ3内のガスを抜くガス通路15を設け、キャビティ3に設けられガス通路15と連通する通気性金型材21とを備え、キャビティ3内に溶融樹脂Jを充填して成形品31を成形する。通気性金型材21は、キャビティ面21A側がガス通路15側より気孔率が小さいから、製品面が椅麗に仕上げる。また、ガス抜きにおいては、通気性金型材21のガス通路15側は気孔率が大きいから、通気性を確保することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂の成形を行う成形用金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性樹脂の射出成形方法は、型閉めした固定型と可動型との間に成形品キャビティを形成し、この成形品キャビティに成形材料である熱可塑性樹脂を溶融状態で充填し、冷却固化後に型開きして成形品を離型するものであるが、薄肉部を有する成形品では、該当するキャビティの間隔も当然薄く形成されるため、樹脂が充填され難いという問題がある。
【0003】
また、樹脂が充填される充填工程において、成形品キャビティ内には空気などの気体が存在するだけでなく、溶融樹脂に起因するガスが発生する。これら溶融樹脂から発生するガス及び充填前の成形品キャビティ内の空気は溶融樹脂により圧縮されて充填不良の原因となるが、特に薄肉部においてはガスが逃げ難いために充填不良を起し易いという問題がある。
【0004】
そこで、キャビティのガス抜きを行うために、例えば、特許文献1の多孔質金型の型材や特許文献2の通気性金型材を用いることが知られており、この金型材は粉末焼結により形成され、気孔率を調整することにより内部に微細な連通孔が均一に分散し、キャビティを形成する面から前記連通孔を通して、ガスを外部に排気することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−72004号公報
【特許文献2】
特開平5−247580号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような金型材では、気孔率を大きくすると、通気性が向上するものの、金型材に接する製品面の気孔跡が粗くなり、一方、気孔率を小さくすると、製品面の気孔跡が微細となり、製品としては金型材に接する製品面の気孔跡を微細にすることが好ましいが、通気性が低下し、例えば薄物の成形ではガス抜きが不十分になる問題がある。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決しようとするもので、充填工程でガス抜きにより樹脂をスムーズに充填することができ、製品面を椅靂に仕上げることができ、薄肉成形品の成形に適した成形用金型装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、互いに開閉可能で型閉時に相互問にキャビティを形成する複数の型体と、1つの前記型体に設けられ前記キャビティ内のガスを抜くガス通路と、前記ガス通路と連通し前記キャビティを形成する通気性金型材とを備え、前記キャビティ内に樹脂を充填して成形品を成形する成形用金型装置において、前記通気性金型材は、前記キャビティ側が前記ガス通路側より気孔率が小さいものである。
【0009】
したがって、成形時、複数の型体を型閉めして内部にキャビティを形成し、このキャビティ内に樹脂を充填する工程で、キャビティ内のガスが通気性金型材を通ってガス通路から排気される。そして、通気性金型材においては、キャビティ面側がガス通路側より気孔率が小さいから、通気性金型材に接する製品面の気孔跡を微細に仕上げることができ、また、通気性金型材の全体の気孔率を小さいするのではなく、ガス通路側は気孔率が大きいから、キャビティ内からのガスの排気性も確保することができる。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記通気性金型材は、気孔率の異なる複数の部材からなるものである。
【0011】
これにより気孔率の異なる部材を組み合わせてキャビティ側の気孔率を小さくすることができる。
【0012】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記気孔率の異なる複数の部材を重ね合わせたものである。
【0013】
気孔率の異なる部材を重ね合わせることにより、キャビティ側の気孔率を小さくすることができる。
【0014】
【発明の実施形態】
以下、本発明の成形用金型装置の第1実施形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。同図において、1は成形品の外面を形成する固定型、2は成形品の内面を形成する可動型で、型体であるこれら固定型1及び可動型2は、互いに図示上下方向へ移動して開閉し、型閉時に相互間に成形品形状のキャビティ3を形成するものである。前記固定型1は、前記キャビティ3へ連通する樹脂通路たるランナー4を有し、このランナ−4から溶融樹脂がキャビティ3内に充填される。一方、前記可動型2は、先端がキャビティ3に臨んで位置する突き出しピン6を有している。この突き出しピン6は、突き出す前は、先端がキャビティ3の面と面一で、キャビティ3の面からその先端が突き出て成形品を離型するものである。
【0015】
前記可動型2は、可動側型板11と、この可動側型板11の背面(図示下面)に取付けられた可動受け板12を有し、前記可動側型板11に入れ子装着部13を形成し、この入れ子装着部13に、通気性金型材を備えた入れ子14を設ける。また、前記入れ子装着部13に連通するガス通路15を可動型2に設け、前記ガス通路15は前記入れ子装着部13の反キャビティ側に連通する。
【0016】
また、前記ガス通路15の他側にポンプなどの排気手段16を接続し、前記排気手段16が制御手段17の制御より駆動し、成形用金型による成形工程に合せて前記キャビティ3内のガス吸引が行われる。
【0017】
前記入れ子14は、通気性金型材21と本体22とを備える。前記通気性金型材21は焼結体などの多孔質材などからなり、前記本体22は非通気性材料よりなる。前記通気性金型材21は、ほぼ平板状をなし、キャビティ3に瞼むキャビティ面21Aを有すると共に、前記ガス通路15側に反キャビティ面21Bを有する。そして、前記通気性金型材21は、キャビティ面21A側が反キャビティ面21B側より気孔率が小さく、この例ではキャビティ面21A側から反キャビティ面21B側に向かって徐々に気孔率が大きくなるように形成されている。また、通気性金型材21の側部には段部状の突起部21Tを設け、この突起部21Tが当接する当接受部13Uを前記入れ子装着部13に設ける。
【0018】
前記本体22は、ブロック状をなし、その反キャビティ側には溝部23が形成され、そのキャビティ3側には前記通気性金型材21を重ね合わせる受け面22Aを有し、この受け面22Aに前記溝部22に連通する連通孔24を複数穿設している。そして、これら連通孔24は、受け面22Aに重ね合わせた前記通気性金型材21により塞がれる。また、装着状態で、通気性金型材21は、突起部21Tが当接する当接受部13Uと本体22とにより挟まれて位置決め固定される。
【0019】
また、図4に示すように、前記キャビティ3の形状をなす成形品31は、前記キャビティ面21Aにより一部が形成される一面部32と、この一面部32の周囲に形成された壁面部33とを有する薄肉箱状をなし、一面部32の厚さTが0.3ミリ以下のものである。
【0020】
次に、前記成形用金型装置を用いた成形品31の成形につき説明すると、固定型1と可動型2とを型閉し、ランナー4からキャビティ3内に溶融樹脂Jを充填する(充填工程)。この充填工程に際して、制御手段17により排気手段16が作動し、キャビティ3内のガス(空気及び溶融樹脂から発生するガス)を通気性金型材21から吸引し、充填終了とほぼ同時にその吸引を停止する。このようにガス抜きを行うことにより、ランナー4から充填された溶融樹脂Jがキャビティ3全体にスムーズに流れ、良好な充填が行われ、成形品31における残留応力などの発生も防止される。キャビティ3へに充填した樹脂が冷却固化した後、固定型1と可動型2とを型開きし、突き出しピン6が作動し、成形品31が固定型1から離型される。
【0021】
このようにして成形された成形品31において、通気性金型材21のキャビティ面21Aの気孔率が小さいから、キャビティ面21Aに対応した製品面を椅麗に形成することができ、しかも、全体の気孔率を小さくするのでなく、通気性金型材21のガス通路15側は気孔率が大きいから、ガスの排気性を確保することができる。
【0022】
このように本実施形態では、請求項1に対応して、互いに開閉可能で型閉時に相互間にキャビティ3を形成する複数の型体たる固定型1及び可動型2と、1つの型体たる可動型2に設けられキャビティ3内のガスを抜くガス通路15と、ガス通路15と連通しキャビティ3を形成する通気性金型材21とを備え、キャビティ3内に溶融樹脂Jを充填して成形品31を成形する成形用金型装置において、通気性金型材21は、キャビティ3側がガス通路15側より気孔率が小さいから、成形時、複数の固定型1及び可動型2を型閉めして内部にキャビティ3を形成し、このキャビティ3内に溶融樹脂Jを充填する工程で、キャビティ3内のガスが通気性金型材21を通ってガス通路15から排気される。そして、通気性金型材21においては、キャビティ面21A側がガス通路15側より気孔率が小さいから、通気性金型材21に接する製品面の気孔跡を微細に仕上げることができ、また、通気性金型材21の全体の気孔率を小さいするのではなく、ガス通路15側である反キャビティ面21B側は気孔率が大きいから、キャビティ3内からのガスの排気性も確保することができる。
【0023】
図5及び図6は本発明の第2実施形態を示し、上記第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では通気性金型材21は、板状の2つの部材211,212を重ね合わせてなり、キャビティ3側の部材211は、ガス通路15側の部材212より気孔率が小さい。そして、ガス通路15側の部材212は粗く、これよりキャビティ3側の部材211は密に形成されており、単位面積・単位厚さ当たり通気性は、部材211より部材212の方が優れる。また、部材211の側部には段部状の突起部211Tを設け、この突起部211Tが前記当接受部13Uに当接する。尚、単位厚さとは通気方向の厚さである。
【0024】
このように本実施形態では、請求項1に対応して、通気性金型材21は、キャビティ3側の部材211がガス通路15側の部材212より気孔率が小さいから、上記第1実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0025】
また、このように本実施形態では、請求項2に対応して、通気性金型材211は、気孔率の異なる複数の部材211,212からなるから、気孔率の異なる部材211,212を組み合わせてキャビティ3側の気孔率を小さくすることができる。
【0026】
さらに、このように本実施形態では、請求項3に対応して、気孔率の異なる複数の部材211,212を重ね合わせたから、このように気孔率の異なる部材211,212を重ね合わせることにより、キャビティ3側の気孔率を小さくすることができる。
【0027】
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、通気性金型材において3つ以上の部材を用いてもよい。また、本発明の成形用金型装置は実施例の成形方法に用いるものに限定されないことは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】
請求項1の発明は、前記通気性金型材は、前記キャビティ面側が前記ガス通路側より気孔率が小さいものであり、充填工程でガス抜きにより樹脂をスムーズに充填することができ、製品面を椅麗に仕上げることができ、薄肉成形品の成形に適した成形用金型装置を提供することができる。
【0029】
また、請求項2の発明は、請求項1の効果に加えて、前記通気性金型材は、気孔率の異なる複数の部材からなるものであり、このように気孔率の異なる部材を組み合わせてキャビティ側の気孔率を小さくすることができる。
【0030】
また、請求項3の発明は、請求項2の効果に加えて、前記気孔率の異なる複数の部材を重ね合わせたものであり、気孔率の異なる部材を重ね合わせてキャビティ面側の気孔率を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す成形用金型装置のキャビティ付近の断面図である。
【図2】同上、通気性金型材の平面図である。
【図3】同上、入れ子の本体の平面図である。
【図4】同上、成形品の斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す成形用金型装置のキャビティ付近の断面図である。
【図6】同上、重ね合せ前の入れ子の断面図である。
【符号の説明】
1 固定型(型体)
2 可動型(型体)
3 キャビティ
15 ガス通路
21 通気性金型材
21A キャビティ面
21B 反キャビティ面
211 部材
212 部材

Claims (3)

  1. 互いに開閉可能で型閉時に相互間にキャビティを形成する複数の型体と、1つの前記型体に設けられ前記キャビティ内のガスを抜くガス通路と、前記ガス通路と連通し前記キャビティを形成する通気性金型材とを備え、前記キャビティ内に樹脂を充填して成形品を成形する成形用金型装置において、前記通気性金型材は、前記キャビティ側が前記ガス通路側より気孔率が小さいことを特徴とする成形用金型装置。
  2. 前記通気性金型材は、気孔率の異なる複数の部材からなることを特徴とする請求項1記載の成形用金型装置。
  3. 前記気孔率の異なる複数の部材を重ね合わせたことを特徴する請求項2記載の成形用金型装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009196093A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Seiko Epson Corp 射出成形装置及び射出成形装置におけるガス抜き方法

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