JP2004148016A - ボックス用ホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】ティッシュボックスに代表される各種のボックスに対して、小型で取り付けがしやすく、しかも安定した取り付け強度が得られるボックス用ホルダを提供する。
【解決手段】ボックスTの側面に沿うガイド片3に、ボックスの側面に形成された切り込みRの内側上部に挿入可能に突出させて形成した爪部4を設けたボックス取付部5と、ボックス取付部5のガイド片3に対して直交する方向に器材取付部12を設けたボックス用ホルダ1とする。器材取付部12は選択図に示すような爪部4の突出方向、爪部4の突出と反対方向、さらにボックスTの底面Tdに沿う方向等に設けることができる。また、器材取付部12の各種器材への取り付け構造は、吸盤8による吸着構造、器材取付片7に形成された取付孔6,6’を使った引っ掛け構造、磁石による磁気吸着構造等、適宜な構造で実施できる。
【選択図】図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ティッシュ入りのボックスに代表される紙板製等のボックスを、冷蔵庫等の強磁性体製の被着物品や他の非磁性の物品等多くの被着物品に取り付けるのに適したボックス用ホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ティッシュボックス等の取り付け用としてのボックス用ホルダは、多くの構造が知られていると共に多数出願されている。特に磁石を用いて磁気吸着により取り付けるタイプのボックス用ホルダは、鉄等の強磁性体で形成された、例えば冷蔵庫等の強磁性体製の被着物品に磁力により取り付けることができるため、ティッシュボックス等を希望の場所に設置できて便利であり、従来技術には、底面に磁石を設けた箱状体でティッシュボックスの底部を覆うと共に、ティッシュボックス側面に上記の箱状体に形成された複数の係止突片を作用させて取り付ける構造が知られている(実用新案文献1参照)。また、裏面に磁石が取り付けられたコ字形の取り付け具にてティッシュボックス側面を保持爪などで押込む構造も公知である(特許文献1参照)。
【0003】
【実用新案文献1】
実開昭62−31032号公報(第1−3頁、第1−9図)
【特許文献1】
特開平10−201659号公報(第2−3頁、第1−6図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら従来の構成によると、実用新案文献1においては大型のホルダが必要なためコスト高になると共に取り付け作業がしにくい不都合があり、さらにティッシュボックスの側面を係止突片で係合させる構造のため、上記の取り付け作業がしにくいことも影響して、安定した取り付け強度が得にくいものであった。
【0005】
また、特許文献1においては小型化はするものの、ティッシュボックス側面を保持爪等を用いて押込んで取り付ける構造のため、確実な取り付け状態が判りにくくて不充分な取り付けとなったり、押込みすぎてティッシュボックスを潰すなどの不都合を生じやすいものであった。
【0006】
そこで、本発明は小型でティッシュボックス等のボックスへの取り付け作業がしやすく、しかも安定した取り付け強度も得られるボックス用ホルダ提供することを目的とする。なお、ボックス用ホルダを取り付ける器材は、強磁性体物品に限らず各種器材への対応を可能とした方が利便性が広がるため、その態様についても併せて提供するものとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために鋭意検討の結果、ボックスの側面に形成される解体用切り込み等の切り込みに取り付けることができるボックス用ホルダであれば課題を解決することを究明したものであり、ボックスの側面に沿うガイド片に、該ボックスの側面に形成された切り込みの内側上部に挿入可能に突出させて形成した爪部を設けたボックス取付部と、該ボックス取付部のガイド片に対して直交する方向に設けた、各種器材へ取り付けるための器材取付部からなるボックス用ホルダとして実施することができる。
【0008】
なお、器材取付部はボックス取付部の上方で、かつ、ボックス取付部のガイド片における爪部の突出方向と同じ方向に設けるようにすると、ボックス方向に納まるため、ボックスの幅方向に収納性の良いものとなる。
【0009】
また、器材取付部はボックス取付部のガイド片における爪部の形成面と反対側の面に設けるようにすると、ボックスと干渉することがなくなるので、ボックス用ホルダは高さ方向にコンパクトな態様となる。
【0010】
さらに、器材取付部はボックス取付部のガイド片における爪部の突出方向と同じ方向で、かつ、該ガイド片の側方の端面から直角に折れ曲った状態で形成するようにすると、ボックスの幅方向で、かつ、ボックスと干渉しない態様となるので、よりコンパクトなものとすることができる。
【0011】
なお、ボックス取付部をボックスの側面に取り付けた際、ガイド片の側方の端面がボックスの側面の端部と略同一となるように爪部をボックス側面の切り込み内に配置すると、ボックス用ホルダを各種器材に取り付けた時、ボックス用ホルダと器材間の間隙が少なくなるため、その取付状態が安定するので好ましい。
【0012】
また、ボックス取付部をボックスの側面に取り付けた際、ガイド片の側方の端面から直角に折れ曲がって形成された器材取付部がボックスの側面の端部から折れ曲がって形成された底面と略同一に沿うように爪部ボックス側面の切り込み内に配置した場合は、ボックス用ホルダとボックス間の間隙が少ないため、その取り付け状態が安定するので好ましい。
【0013】
そして、器材取付部は器材取付片に設けた取付孔により構成されるようにすると、各種器材に釘状に突出した物があれば、ボックス用ホルダは突出物に対し該孔部を引っ掛けて取り付けることができる。
【0014】
なお、器材取付部は器材取付片に、その吸着面がボックス取付片部のガイド片に対して直角で、かつ、該ガイド片の端面から突出するように吸盤を取り付けて構成すれば、平坦な器材に対しボックス用ホルダを吸着力で取り付けることができる。
【0015】
また、器材取付部は器材取付片に、その磁気吸着面がボックス取付片部のガイド片に対して直角で、かつ、該ガイド片の端面から突出するように磁石を取り付けて構成されるようにすれば、ボックス用ホルダは強磁性体物品に対し磁気吸着力にて取り付けることができる。
【0016】
【発明実施の形態】
本発明におけるボックス用ホルダは、ティッシュボックスに代表される紙板製等のボックスの側面に形成される、解体用切り込み等の切り込みを利用してボックス用ホルダを取り付けることができ、ボックス用ホルダをボックスに取り付けた状態で、ボックス取付部に対して直交する方向に設けた器材取付部を、取り付ける器材の表面と略に並行となるように配置することにより、各種器材への取り付けを簡単に実施できるようにしたことを特徴とするもので、以下、ティッシュボックス用に使用する構成について実施例に沿って詳細に説明する。
【0017】
図1〜図2は、本発明の第1の実施例を示す。
【0018】
本実施例におけるボックス用ホルダ1は、図1(a)の分解斜視図に表されるように、側方下部にガイド片3及び爪部4からなるボックス取付部5を形成し、上部に大径部6aと小径部6bからなる略瓢箪型の取付孔6を設けた器材取付片7を突出して形成した、板厚2mm程度の合成樹脂製等でなる断面略逆L型のホルダ本体2と、軟質樹脂製等でなる汎用形状の吸盤8とで構成される。
【0019】
そして、吸盤8は、その先端部9を矢印で示すように器材取付片7に設けられた取付孔6の大径部6aに差し込んだ後、上方に引き上げることにより、図1(b)の吸盤取り付け状態の斜視図及び図2(a)に表わされるA−A断面図のように、取付孔6の小径部6bに吸盤8の軸部10が嵌入して取り付けられ、器材取付部12が形成される。この状態で、吸盤8の吸着面11はガイド片3に対して略直角状態で端面16から突出して取り付けられており、その突出量Jは吸盤作用が働く最小量に設定するのが好ましい。
【0020】
なお、図2(a)に表わされるように、器材取付片7は袋状に形成されており、片方の吸盤取付壁7aに設けた取付孔6と対称位置の他方の吸盤取付壁7bにも、同様に取付孔6’が形成されている。この取付孔6’に吸盤8を取り付ければ、同一方向に吸盤を有し、かつ、爪部が対向する別の態様とすることが可能となる。従って、後述するようにボックスの両方の側面に、各々吸盤取り付け位置を変えた同一部材のボックス用ホルダを使用することができるので、ホルダ本体2の生産用の成形金型面数を削減できる利点が生じる。
【0021】
勿論、デザイン等を重視する場合は1つの取付孔のみとしても可能であり、例えば図2(a)における取付孔6のみの物と取付孔6’のみの物の2つ作製して使用しても、何ら支障はない。
【0022】
ボックス取付部5に形成される爪部4は、図2(a)に表わされるA−A断面図、図2(b)に表わされるB−B断面図、図2(c)に表わされる部分拡大断面図のように、ガイド片3の下部に切り欠き13を介して、内側に突出するように形成されている。突出量は、最大部で1〜2mm程度であり、開放端部には湾曲部14を設けて差し込みやすくし、その近傍には取り付けを確実に行うように突起部15を形成している。この突起部15の先端はガイド片3の内面と同一程度が好ましい。
【0023】
なお、上記の切り欠き13は、ホルダ本体2を樹脂の射出成形等にて製作する際に、爪部4を簡単な金型構造で得るために設けたものであり、必ずしも必要なものではない。例えば、図2(d)に表わす変形例のように、切り欠きを設けず想像線で示す爪部4’状態となるような金型形状としておき、射出成形後の樹脂の熱収縮により断面形状の物品として得られるようにすることもできる。但し、切り欠き13は後述するボックスへの取付時に爪部4の位置が判り易い利点があるため、切り欠きを省略する場合は、適宜の目印を設けるのが好ましい。
【0024】
また、爪部4の形成位置は、ティッシュボックスの切り込みに装着がしやすく、かつ、取り付けた際ガイド片3の端面16がティッシュボックスから突出しないように設定される。即ち、図中Kで示す爪部4の先端から器材取付片7の下面までの間隙寸法は、市販の各種ティッシュボックスの幅寸法(図3のK’参照)が45mm程度であるので48〜50mmの範囲が好ましく、爪部4の側面〜ガイド片の端面16までの幅位置寸法L,Mは、市販の各種ティッシュボックスの両側面の下端間に形成される底面から切り込み上端までの高さ寸法(図3のL’参照)が20mm程度であるので15〜19mmの範囲が好ましい対応となる。なお、爪部の幅寸法Nは約10mm程度で良い。
【0025】
次に、本実施例をティッシュボックスに取り付ける手順と作用について図3〜7を用いて説明する。
【0026】
図3の斜視図に示すように、ティッシュボックスTの側面Taは、上折り返し面Tbと下折り返し面Tcを接着により接合して形成されており、底面Td側から延設される下折り返し面Tcの中央上部に破線で表わす解体用の切り込みRが設けられている。この切り込みRの形状は一例として図4(a)におけるR1、図4(b)におけるR2、図4(c)にけるR3で表わすように多くの形状が採用されているが、本実施例においては爪部4が差し込めさえすれば支障無いため各種形状に対応することができる。なお、図4(a)における細い実線は押り曲げ用の窪み線である。また、ティッシュボックスTにおけるTeは上面、Tfは下面、Tgは表面である。
【0027】
そして、先ず図3に表わすように、ティッシュボックスTの側面Taに設けた切り込みRで形成される切り離し片Sを矢印の方向に押し込み、切り込み孔S1を作製した状態(図5(b)参照)で、ボックス用ホルダ1をその吸盤8の吸着面11がティッシュボックスTの底面Tdと同方向になるようにして、爪部4がティッシュボックスTの切り込み孔S1に対向するよう位置させる。
【0028】
次に、図5(a)の装着前の断面図に表わすようにボックス用ホルダ1の爪部4をティッシュボックスTの切り込み孔S1に挿入させる。この時、爪部4先端から器材取付片7の下面までの間隙寸法Kは、前述の通りティシュボックスTの切り込みR〜上面Te迄の幅寸法K’より若干大きめに設定されているため、器材取付片7はティシュボックスTの上面Teの上方に位置することになる。
【0029】
この状態で、ボックス用ホルダ1を上方に引き上げると爪部4の上端が湾曲部14により大きく開口しているため、爪部4はティシュボックスTにおける切り込みRの上方の内面をスムーズに移動し、図5(b)の装着状態の断面図及び図5(c)の部分拡大断面図に表わすように爪部4の根元4aが切り込みRに当接し装着が完了する。この時、ティッシュボックスTの側面Taはボックス用ホルダの1のガイド片3と爪部4の突起部15間に、該突起部15が元の位置に戻ろうとする反発力によって狭持されることになるため確実に取り付けられる。
【0030】
なお、この時、ボックス用ホルダ1におけるガイド片3の端面16は、前述した寸法関係を実施することにより図6(a)のティッシュボックスTの底面Td側から見た斜視図に表わすように、ティッシュボックスTの底面Tdと略同一乃至は若干引っ込んで位置することになる。
【0031】
そして、図6(a)に表わすように、ティッシュボックスTの他方の側面Ta’には、吸盤8’を図2(a)及び図2(b)における取付孔6’に取り付けたボックス用ホルダ1’を同様に取り付け、吸盤8,8’の吸着面11,11’側を図6(b)のティッシュボックスTの表面Tg側から見た斜視図、及びそのC−C断面である図7に表わすように、平坦な取付物品Zの表面に吸着力で取り付ける。この時、ガイド片3の端面16は、前述のようにティッシュボックスTの底面Tdと略同一乃至は若干引っ込んで位置しているため取付物品Zの表面と近接しており、ガタツキの生じにくいものとなる。なお、図6(b)中のThは、ティッシュ取り出し口であり、図7におけるティッシュボックスTの内部は、収容物の無い状態を表わしている。
【0032】
図8(a)〜(c)は本発明の第2の実施例を示す。
【0033】
この実施例におけるボックス用ホルダ21は、第1の実施例における器材取付部の態様が異なるだけであるので、重複する部分は省略して説明する。
【0034】
即ち、器材取付部22における器材取付片23は、図8(a)に表わされる分解斜視図のようにガイド片30の上方に逆T字型に形成され、基板24の中央部に立設した吸盤取付板25には、第1の実施例と同様な略瓢箪形状の取付孔26が形成される。また、ここに使用する吸盤27の軸部28には太径部28aが形成されている。
【0035】
そして、吸盤27の先端部を器材取付片23の取付孔26へ第1の実施例同様に矢印の方向に差し込み、上方に引き上げると、図8(b)に表わされる吸盤取り付け状態の斜視図、及び図8(c)に表わされるD−D部分拡大断面図のように、吸盤27はその軸部28が吸盤取付板25における取付孔26の小径部26aに差し込まれて上下方向の位置決めがなされ、太径部28aにより左右方向に移動不可に取り付けられる。なお、吸着面29は第1の実施例同様にガイド片30から僅かに突出した状態となる。
【0036】
また、吸盤取付板25は、ガイド片30から延設された基板24の中央部に設けられているため、吸盤27を図示する方向と反対側からも取り付けることができるので、この実施例においても吸盤27の取り付け方向を組み替えることにより、ボックスの両側面に対応させることができる。また、この実施例においては第1の実施例より器材取付片23の厚さを薄くできるので、小型化を図ることができる利点がある。
【0037】
これまで述べた、第1の実施例及び第2の実施例においては、器材取付部5,22として吸盤8,8’,27を用いた態様を示したが、吸盤8,8’,27を使わず、その取付孔16,16’,26自体を各種器材から突出する釘状の突出部に引っ掛ける器材取付部として使用することができる。
【0038】
また、器材取付部は他の構造によっても実施が可能であり、次に、図9に表わす磁石を用いた本発明の第3の実施例について説明する。
【0039】
この実施例は、第1の実施例における吸盤部分を磁石に置き替えたものであり、共通部分の説明については省略する。即ち、図9(a)に表わす斜視図及び図9(b)に表わすE−E断面図のように、ボックス用ホルダ31における器材取付部32は、袋状に形成された器材取付片33の両側面に凹部34,34’を形成しており、そこに磁石35,35’が接着等により取り付けられている。なお、磁石35,35’の表面は磁気吸着面36,36’として作用し、実施例においてはガイド片37から0.5mm程度突出させている。但し突出量については適宜に設定しても良い。
【0040】
なお、磁石35,35’は、板状のハードフェライト粉末と有機高分子粘結材からなるボンド磁石等適宜の磁石が用いられる。
【0041】
この実施例においても、ボックス用ホルダ31の磁気吸着面36を使用する場合と、磁気吸着面36’使用する場合のいずれにおいても、爪部38がガイド片37の内側に突出することになるため、ボックスの両側面に対応させることができる。
【0042】
この実施例によれば、ボックス用ホルダ31の磁石35,35’を冷蔵庫等の平坦な強磁性体物品に磁気吸着により取り付けることができる。
【0043】
図10(a)に表わす斜視図及び図10(b)に表わすF−F断面図は本発明の第4の実施例を示す。
【0044】
この実施例は、第3の実施例における磁石を小型で磁力の強いネオジ磁石等を使用したものであり、ボックス用ホルダ41の器材取付片43の両側面に磁石45,45,45,45が接着等で取り付けられている。他の構成や作用は第3の実施例と同様である。
【0045】
これまでの実施例は、ボックス用ホルダの器材取付部が爪部の突出方向と同じ方向に突出して形成されて、幅方向に収納性の良いものであったが、器材取付部は他の位置に形成しても良く、その場合は、これまでの実施例とは異なった利点を生じさせることができる。
【0046】
図11及び図12は本発明の第5の実施例を表わしたものである。
【0047】
この実施例は、基本構成は第1の実施例と同様であるが、器材取付部をボックス取付部のガイド片における爪部の形成面と反対側の面に設けた点が異なっており、以下、異なる点を主体に説明する。
【0048】
図11(a)で表わす吸盤取り付け前の分解斜視図及び図11(b)で表わす吸盤取り付け状態の斜視図のように、ボックス用ホルダ51の器材取付片56は、ガイド片53と爪部54で形成されるボックス取付部55に対して、爪部54の突出方向と反対側に突出するように形成される。
【0049】
そして、器材取付片56は第1の実施例と同様に袋状に形成され、両側面に略瓢箪型の取付孔57,57’(図示せず)が設けられて各々の取付孔に吸盤58が取り付けられるようになっており、図11(b)のように取り付けられ器材取付部59が形成される。
【0050】
この構成によれば、ボックス用ホルダ51はボックスの側面に取り付ける場合に器材取付部59がボックスの上面と干渉することが無いため、全高を低くすることができる利点があり、図12の斜視図に表わすようにティッシュボックスTにボックス用ホルダ51及び吸盤を反対方向から取り付けて反転させたボックス用ホルダ51’を取り付けた状態において、ティッシュボックスTの上面Teからの突出量を少なくすることができる。なお、図中、TdはティッシュボックスTの底面を表わす。
【0051】
図13及び図14は本発明の第6の実施例を表わしたものである。
【0052】
この実施例におけるボックス用ホルダは、器材取付部をティッシュボックスの底面に沿うように形成した点がこれまでの各実施例と異なる。
【0053】
ボックス用ホルダ61は、図13(a)に表わす一側面用ホルダ61aと、図13(b)に表わす他側面用ホルダ61bとの一対の部材で構成されている。
【0054】
図13(a)に表わす一側面用ホルダ61aは、ガイド片63aと爪部64aからなるボックス取付部65aに、爪部64aの突出方向と同じ方向で、かつ、ガイド片63aの片方の端面側に略直角に折れ曲がって延設された器材取付部69aで構成される。そして、この器材取付部69aには、G−G断面図である図13(c)に表わすように板状の磁石68aが器材取付片67aに接着等により取り付けられている。
【0055】
なお、この実施例においては、一側面用ホルダ61aをティッシュボックスの反対側の側面に爪部の開放方向を同じとして取り付けることができないため、図13(a)におけるガイド片63aの他方の端面に略直角に延設した器材取付部を設けたもの、即ち図13(b)に表わす他側面用ホルダ61bが必要となる。この図に表されるように、他側面用ホルダ61bの器材取付部69bを図13(a)に表される一側面用ホルダ61aと同じ方向にした時に、他側面用ホルダ61bのボックス取付部65b及び爪部64bは、一側面用ホルダ61aのボックス取付部65a及び爪部64aと対向することになる。
【0056】
図14はティッシュボックスTの側面Ta,Ta’に一側面用ホルダ61aと他側面用ホルダ61bを取り付けた状態を表わした斜視図であり、器材取付部69a,69bはティッシュボックスTの底面Tdに沿った状態で取り付けられるため、ボックス用ホルダ61はティッシュボックスTからの突出部分の少ないコンパクトな態様とすることができる。
【0057】
図15及び図16は、本発明の第6の実施例における変形例である、第7の実施例を表わす。
【0058】
この実施例は、第6の実施例と異なり、1つのボックス用ホルダでティッシュボックスの両側面に対応できるようにしたものであり、図15(a)の斜視図および図15(b)に表わすH−H断面図のように、ボックス用ホルダ71は、ボックス取付部75と器材取付部79を波型スプリングピン等の回転ピン76により回動自在に取り付けて構成されている。
【0059】
そして、ボックス取付部75のガイド片73における片方の面の上部に爪74aが上向きに先端を開放するように形成され、他方の面の下部に爪74aと同一形状の爪74bが下向きに先端を開放するように形成されている。また、器材取付部79は、器材取付片77の両面に板状の磁石78a、78bが接着等により取り付けられている。
【0060】
ティッシュボックスの片方の側面には、図15(a)に表わす状態で使用でき、ティッシュボックスの他方の側面に使用する場合は、爪74b側に器材取付部79を矢印の方向に回転させ、さらに上下を逆にすると、図15(a)の状態とは磁石の方向が同一で、しかも爪74bは上向きに先端を開放した状態で対向するように位置させることができる。従って、ティッシュボックスの両方の側面に対応することができる。
【0061】
図16は、ティシュボックスTの片方の側面Taに図15(a)で表わしたボックス用ホルダ71を取り付け、他方の側面Ta’に上述の方法で爪の位置を変えた状態のボックス用ホルダ71’を取り付けた状態を表わす斜視図であり、第6の実施例と同様にティシュボックスTの底面Tdに器材取付片79,79’が沿った状態となる。なお、この時ボックス用ホルダ71’の磁石は78b’が露出することになる。
【0062】
この実施例においては、第6の実施例と同様に、ボックス用ホルダの器材取付部をティッシュボックスの底面に沿わせて取り付けることができるので、突出部の小さなコンパクトなボックス用ホルダとすることができると共に、一つの部材でティッシュボックスの両側面に対応させることができる利便性を生じさせることができる。
【0063】
図17及び図18は、本発明の第6の実施例における他の変形例である、第7の実施例を表わす。
【0064】
この実施例におけるボックス用ホルダ81は、図17(a)に表わす斜視図及びJ−J断面図である図17(b)のように、ボックス取付部85の両端に波型スプリングピン等の回転ピン86,86’によって、二つの器材取付部89a,89bを回動自在に取り付けたことを特徴としている。
【0065】
即ち、ガイド片83の内側方向に爪部84を配置したボックス取付部85の両端には、該爪部84とは反対方向に露出する磁石88a、88bを器材取付片87a、87bに、接着等で取り付けた器材取付部89a,89bが、回転ピン86,86’によって回動自在に取り付けられている。
【0066】
なお、図17(b)に表わすように、器材取付部89a,89bに溝部90a,90bを形成し、そこにボックス取付部85のガイド片83に形成した突部91a,91bを介在させるようにすると、器材取付部89a,89bの回動範囲を略90度に規制することができ、後述するティッシュボックスに取り付けた時、ガタツキが生じにくくなるので好ましい。但し、この回動規制構造は、この実施例に限ることなく適宜の手段で実施しても良い。
【0067】
図18は、ティシュボックスTに本実施例によるボックス用ホルダ81,81’を取り付けた斜視図を表わしたものである。順序として、先ずティシュボックスTの片方の側面Taに図17(a)で示す状態のボックス用ホルダ81を用いて、片方の器材取付部89aをティッシュボックスTの底面Tdに沿わせるように取り付ける。次に、ボックス用ホルダ81と同構成のボックス用ホルダ81’を、その片方の器材取付部89a’をボックス取付部85’と直線的に連続するように回動させ、さらに他方の器材取付部89b’をボックス取付部85’と略直角となるように回動させた状態とし、該他方の器材取付部89b’がティシュボックスTの底面Tdに沿うようにティシュボックスTにおける他方の側面Ta’に取り付ける。
【0068】
この実施例においても、第6の実施例と同様に、ボックス用ホルダの器材取付部をティッシュボックスの底面に沿わせて取り付けることができるので、突出部の小さなコンパクトなボックス用ホルダとすることができると共に、一つの部材でティッシュボックスの両側面に対応させることができる利便性を生じさせることができる。
【0069】
本発明は、これまで述べた実施例に限らず、各種変形して実施することができる。
【0070】
例えば、図11及び図12で表わした第5の実施例における器材取付部に吸盤に替えて磁石を用いても良い。
【0071】
また、図13〜図18に表わした、第6の実施例〜第8の実施例における器材取付部は、吸盤或いは吸盤取り付け用等の取付孔を使用することもできる。
【0072】
さらに、器材取付部は複合した取り付け構造として使用することもでき、第1の実施例の変形である図19(a)〜(c)に表わす第9の実施例のようにすることができる。
【0073】
即ち、図19(a)に表わす分解斜視図、図19(b)に表わす吸盤取り付け状態の斜視図、図19(c)に表わすY−Y断面図のように、ボックス用ホルダ91は、ガイド片93及び爪部94からなるボックス取付部92の上部に、器材取付部99が形成されている。そして、器材取付部99における器材取付片95の下部の両側面には磁石98,98が設けられ、上部の両側面には器材からの突出物の引っ掛け用取付孔を兼ねた、吸盤の取付孔96,96が設けられていて、吸盤97を着脱自在に取り付けることができる構成となっている。従って、各種取り付け器材に対し、三つの取り付け構造で対応することができる。
【0074】
なお、器材取付部の構成は、これまで述べた取付孔、吸盤、磁石を必ずしも用いる必要はなく、粘着テープ等による各種接着構造や、その他適宜の係止構造を採用することができる。
【0075】
また、ボックス用ホルダの被着体となるボックスも、解体用の切り込みのあるティッシュボックスに限らず、側面に切り込みのあるもの、或いは切り込みを設けることのできるものであれば、同様に使用することができる。
【0076】
【発明の効果】
本発明は、ティッシュボックス等のボックスの側面に形成された解体用等の切り込みを利用して取り付けるボックス用ホルダとしたので、小型で取り付け作業がしやすく、しかも取り付けも確実にできるため安定した取り付け強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例における斜視図を表わし、(a)は分解状態、(b)は吸盤取り付け状態を示す。
【図2】本発明による第1の実施例における各種断面形状を表したものであり、(a)はA−A断面図、(b)はB−B断面図、(c)は(b)の部分拡大図、(d)は(c)における爪部の変形例を示す。
【図3】本発明による第1の実施例におけるボックス用ホルダを取り付ける前の状態を表わす斜視図を示す。
【図4】本発明におけるボックス用ホルダを取り付ける、ティッシュボックスに形成された各種の解体用切り込み形状(a)、(b)、(c)を表わす。
【図5】本発明による第1の実施例におけるボックス用ホルダのティッシュボックスへの装着手順を表わす断面図であり、(a)は装着前、(b)は装着状態、(c)は(b)の部分拡大図を示す。
【図6】本発明による第1の実施例におけるボックス用ホルダをティッシュボックスに取り付けた斜視図を表わし、(a)はティッシュボックスの底面方向から見た状態、(b)はティッシュボックスの表面方向から見た状態を示す。
【図7】本発明による第1の実施例におけるボックス用ホルダを、ティッシュボックスに取り付けた状態で、取付物品に吸着させた状態を示すC−C断面図である。
【図8】本発明による第2の実施例を表わし、(a)は分解斜視図、(b)は吸盤取り付け状態の斜視図、(c)はD−D部分拡大断面図を示す。
【図9】本発明による第3の実施例を表わし、(a)は斜視図、(b)はE−E断面図を示す。
【図10】本発明による第4の実施例を表わし、(a)は斜視図、(b)はF−F断面図を示す。
【図11】本発明による第5の実施例の斜視図を表わし、(a)は分解状態、(b)は吸盤取り付け状態を示す。
【図12】本発明による第5の実施例におけるボックス用ホルダをティッシュボックスに取り付けた状態の斜視図を示す。
【図13】本発明による第6の実施例を表し、(a)は一側面用ホルダの斜視図、(b)は他側面用ホルダの斜視図、(c)はG−G断面図を示す。
【図14】本発明による第6の実施例におけるボックス用ホルダをティッシュボックスに取り付けた状態の斜視図を示す。
【図15】本発明による第7の実施例を表し、(a)は斜視図、(b)はH−H断面図を示す。
【図16】本発明による第7の実施例におけるボックス用ホルダをティッシュボックスに取り付けた状態の斜視図を示す。
【図17】本発明による第8の実施例を表し、(a)は斜視図、(b)はJ−J断面図を示す。
【図18】本発明による第8の実施例におけるボックス用ホルダをティッシュボックスに取り付けた状態の斜視図を示す。
【図19】本発明による第9の実施例を表わし、(a)は分解斜視図、(b)は吸盤取り付け状態の斜視図、(c)はY−Y断面図を示す。
【符号の説明】
R、R1、R2、R3 (解体用の)切り込み
S 切り離し片
S1 切り込み孔
J 突出量
K 間隙寸法
K’ 高さ寸法
L、M 幅位置寸法
L’ 高さ寸法
N 幅寸法
Z 取付物品
T ティッシュボックス
Ta、Ta’ 側面
Tb 上折り返し面
Tc 下折り返し面
Td 底面
Te 上面
Tf 下面
Tg 表面
Th ティッシュ取り出し口
1 ボックス用ホルダ
2 ホルダ本体
3 ガイド片
4、4’ 爪部
4a 根元
5 ボックス取付部
6、6’ 取付孔
6a 大径部
6b 小径部
7 器材取付片
7a、7b 吸盤取付壁
8、8’ 吸盤
9 先端部
10 軸部
11、11’ 吸着面
12 器材取付部
13 切り欠き
14 湾曲部
15 突起部
16 端面
21 ボックス用ホルダ
22 器材取付部
23 器材取付片
24 基板
25 吸盤取付板
26 取付孔
27 吸盤
28 軸部
28a 太径部
29 吸着面
30 ガイド片
31、41 ボックス用ホルダ
32 器材取付部
33、43 器材取付片
34、34’ 凹部
35、35’、45 磁石
36、36’ 磁気吸着面
37 ガイド片
38 爪部
51、51’ ボックス用ホルダ
53 ガイド片
54 爪部
55 ボックス取付部
56 器材取付片
57、57’ 取付孔
58 吸盤
59 器材取付部
61、71、71’、81、81’ ボックス用ホルダ
61a 一側面用ホルダ
61b 他側面用ホルダ
63a、73、83 ガイド片
64a、64b、74a、74b、84 爪部
65a、65b、75、85、85’ ボックス取付部
67a、77、87a、87b 器材取付片
68a、78a、78b、78b’、88a、88b 磁石
69a、69b、79、79’、89a、89a’、89b、89b’ 器材取付部
76、86、86’ 回転ピン
90a、90b 溝部
91a、91b 突部
91 ボックス用ホルダ
92 ボックス取付部
93 ガイド片
94 爪部
95 器材取付片
96 取付孔
97 吸盤
98 磁石
99 器材取付部

Claims (9)

  1. ボックスの側面に沿うガイド片に、該ボックスの側面に形成された切り込みの内側上部に挿入可能に突出させて形成した爪部を設けたボックス取付部と、該ボックス取付部のガイド片に対して直交する方向に設けた器材取付部からなるボックス用ホルダ
  2. 器材取付部はボックス取付部の上方で、かつ、ボックス取付部のガイド片における爪部の突出方向と同じ方向に設けたことを特徴とする請求項1に記載のボックス用ホルダ
  3. 器材取付部はボックス取付部のガイド片における爪部の形成面と反対側の面に設けたことを特徴とする請求項1に記載のボックス用ホルダ
  4. 器材取付部はボックス取付部のガイド片における爪部の突出方向と同じ方向で、かつ、該ガイド片の側方の端面から直角に折れ曲った状態で形成することを特徴とする請求項1に記載のボックス用ホルダ
  5. ボックス取付部をボックスの側面に取り付けた際、ガイド片の側方の端面がボックスの側面の端部と略同一となるように爪部をボックス側面の切り込み内に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のボックス用ホルダ
  6. ボックス取付部をボックスの側面に取り付けた際、ガイド片の側方の端面から直角に折れ曲がって形成された器材取付部がボックスの側面の端部から折れ曲がって形成された底面と略同一に沿うように爪部をボックス側面の切り込み内に配置したことを特徴とする請求項1または4に記載のボックス用ホルダ
  7. 器材取付部は器材取付片に設けた取付孔により構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のボックス用ホルダ
  8. 器材取付部は器材取付片に、その吸着面がボックス取付片部のガイド片に対して直角で、かつ、該ガイド片の端面から突出するように吸盤を取り付けて構成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のボックス用ホルダ
  9. 器材取付部は器材取付片に、その磁気吸着面がボックス取付片部のガイド片に対して直角で、かつ、該ガイド片の端面から突出するように磁石を取り付けて構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のボックス用ホルダ
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