JP2004146105A - スイッチ機構及びそれを備えた機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】機器構造を大きく且つ複雑にすることなく、且つ他のセンサ等に影響を生じる可能性のある永久磁石を機器操作用に持ち運ぶ必要もない、スイッチ機構を提供する。
【解決手段】所定の磁界を感知するリードスイッチ3を機器1の内部に備え、リードスイッチ3により、その機器1における操作の切り替えを行う。リードスイッチ3は、リードリレー4,5を備え、磁気誘導に基づいて所定磁界を感知し、リードリレー4,5の接点を閉じる。このスイッチ機構は、永久磁石7及び強磁性体8を、リードスイッチ3に所定の磁界を感知させない状態で、すなわち磁気誘導を引き起こさないように、機器1の内に配設する。ユーザが、機器1の外部からその永久磁石7及び強磁性体8に、他の強磁性体(操作用強磁性体)9を近づけることで、リードスイッチ3に磁気誘導を引き起こさせてリードリレー4,5の接点が閉じ、機器操作が可能となる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチ機構及び機器に関し、より詳細には、特に屋外に設置する機器に好適な、隔壁を介して機器の操作の切り替えを行うスイッチ機構、及びそのスイッチ機構を備えた機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、種々の機器は、操作パネルや単体のスイッチから、各種モードやパラメータの設定などの機器操作がなされる。特に、屋外などの防水,防爆が必要な場所に設置する機器は、隔壁を介して機器内のスイッチを切り替え、操作がなされる。
【0003】
図6は、従来技術による屋外機器用のスイッチ機構の一構成例を示す図で、図6中、41は機器、42は機器41の外筐としての隔壁、43はリードスイッチ、44,45はリードリレー、46はスイッチ部の隔壁、47はノック式押下ボタン、48はスプリング、49は永久磁石、をそれぞれ示している。
【0004】
隔壁46には、リードスイッチ43,ノック式押下ボタン47からなるスイッチ機構が設けられている。リードスイッチ43は一対のリードリレー44,45が非接続(OFF)の状態で備えられ、磁石などにより所定の磁界を感知するとリードリレー44,45が接続することでONとなるスイッチである。この所定の磁界を発生/消去させるために、ノック式押下ボタン47は、リードスイッチ43側に押下することで、内部に格納した永久磁石49を矢視の方向に移動させ、矢先の表示(ON/OFF)に応じた所定の位置に、スプリング48及びフック(図示せず)により固定可能となっている。或いは、図示したようにフックを備えず、押下することでONとなり、押下した手を離すことでスプリング48により元の位置に戻りOFFとなる(結果としてONとした押し込み毎に機器の操作が進む)、といった形態を採用してもよい。また、ここで所定の位置とは、ON/OFFに応じてリードリレー44,45の接続の有/無、すなわち永久磁石49による磁界のリードリレー44,45への影響の有/無(リードリレー44,45を接続するに足りる磁界がそこに有るか無いか)が、区別可能な離間した2つの位置(ON用及びOFF用)を指す。
【0005】
しかしながら、上述のごとく永久磁石が操作要素となってリードスイッチを作動させる場合、リードスイッチのON/OFFのヒステリシスが大きく、その分大きなストローク(永久磁石49の移動ストローク)が必要になり、構造面で大きく且つ複雑になる。
【0006】
図7は、従来技術による屋外機器用のスイッチ機構の他の構成例を示す図で、図7中、51は機器、52は機器51の外筐としての隔壁、53はリードスイッチ、54,55はリードリレー、56はスイッチ部の隔壁、59は永久磁石、をそれぞれ示している。
【0007】
隔壁56には、リードスイッチ53からなるスイッチ機構が設けられている。リードスイッチ53は一対のリードリレー54,55が非接続(OFF)の状態で備えられ、磁石などにより所定の磁界を感知するとリードリレー54,55が接続することでONとなるスイッチである。この所定の磁界を発生/消去させるために、ユーザは、リードスイッチ53側に永久磁石59を移動させて所定の位置に近づけたり(矢先の表示ON)、逆側に移動させて遠ざけたりする(矢先の表示OFF)。結果としてONとする移動(永久磁石の接近)毎に機器の操作が進む。)、といった形態を採用してもよい。また、ここで所定の位置とは、リードリレー54,55の接続がなされる位置、すなわち永久磁石59による磁界のリードリレー54,55への影響が生じうる位置(リードリレー54,55を接続するに足りる磁界がそこに有る位置)内を指す。
【0008】
しかしながら、上述のごとく永久磁石を機器構造に組み込まない場合、それ自体が磁性を持っているため、他のセンサ等に悪影響を及ぼす可能性がある。すなわち、永久磁石を機器内に組み込むことで予めその永久磁石による他のセンサ等への影響を考慮できるが、組み込まない場合には、ユーザが永久磁石を自由に移動させることが可能であり、特にスイッチ機構近辺以外の場所或いは他の機器へその永久磁石を近づけてしまう可能性があり、その場合センサ等への影響は避け難いものとなる。さらに、ユーザは永久磁石を所定の場所に保管しておくか、持ち歩く必要があり、仮に他のセンサ等に影響を及ぼす領域を横切らないとしても、持ち運び自体が面倒である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、機器構造を大きく且つ複雑にすることなく、且つ他のセンサ等に影響を生じる可能性のある永久磁石を機器操作用に持ち運ぶ必要もない、スイッチ機構、及びそのスイッチ機構を備えた機器を提供することをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の技術手段により構成される。第1の技術手段は、所定の磁界を感知する磁界感知手段を機器内部に備え、該磁界感知手段により該機器における操作の切り替えを行うスイッチ機構であって、永久磁石を、前記磁界感知手段に前記所定の磁界を感知させない状態で、前記機器内に配設し、ユーザが前記機器の外部から前記永久磁石に磁性体を近づけ、前記磁界感知手段に磁気誘導を引き起こした結果、磁路を構成することにより、前記機器の操作の切り替えを可能としたことを特徴としたものである。
【0011】
第2の技術手段は、所定の磁界を感知する磁界感知手段を機器内部に備え、該磁界感知手段により該機器における操作の切り替えを行うスイッチ機構であって、永久磁石及び磁性体を、前記磁界感知手段に前記所定の磁界を感知させない状態で、前記機器内に配設し、ユーザが前記機器の外部から前記永久磁石及び前記磁性体に他の磁性体を近づけ、前記磁界感知手段に磁気誘導を引き起こした結果、磁路を構成することにより、前記機器の操作の切り替えを可能としたことを特徴としたものである。
【0012】
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記磁界感知手段は、リードスイッチ,磁気抵抗素子,ホール素子など、磁界の検出により反応する素子であることを特徴としたものである。
【0013】
第4の技術手段は、2つの軟磁性金属片をもつリードスイッチを機器内部に備え、該リードスイッチにより該機器における操作の切り替えを行うスイッチ機構であって、永久磁石を前記リードスイッチの一方の軟磁性金属片側に配設し、ユーザが前記機器の外部から前記永久磁石に磁性体を近づけ、前記2つの軟磁性金属片に磁気誘導を引き起こした結果、磁路を構成することにより、前記機器の操作の切り替えを可能としたことを特徴としたものである。
【0014】
第5の技術手段は、2つの軟磁性金属片をもつリードスイッチを機器内部に備え、該リードスイッチにより該機器における操作の切り替えを行うスイッチ機構であって、永久磁石と磁性体とを前記リードスイッチの各々別の軟磁性金属片側に配設し、ユーザが前記機器の外部から前記永久磁石及び前記磁性体に他の磁性体を近づけ、前記2つの軟磁性金属片に磁気誘導を引き起こした結果、磁路を構成することにより、前記機器の操作の切り替えを可能としたことを特徴としたものである。
【0015】
第6の技術手段は、第2又は第5の技術手段において、前記機器内に、前記磁性体の代わりにもう1つの永久磁石を埋めこむことを特徴としたものである。
【0016】
第7の技術手段は、第1乃至第6のいずれか1の技術手段において、前記永久磁石と、前記機器内に埋め込む磁性体とを同じ大きさとすることを特徴としたものである。
【0017】
第8の技術手段は、第1乃至第7のいずれか1の技術手段におけるスイッチ機構を備えた機器である。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係るスイッチ機構の一構成例を示す図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係るスイッチ機構のスイッチング動作を説明するための図で、図2(A),(B)はそれぞれ図1のスイッチ機構におけるOFF,ON時の様子を示す図、図2(C)は、スイッチ機構の他の構成例におけるON時の様子を示す図である。図中、1は機器、2は機器1の外筐としての隔壁、3はリードスイッチ、4,5はリードリレー、6はスイッチ部の隔壁、7は永久磁石、8は強磁性体、9は他の強磁性体、をそれぞれ示している。
【0019】
本発明に係るスイッチ機構は、所定の磁界を感知する磁界感知手段を機器1の内部に備え、磁界感知手段により、その機器1における操作の切り替えを(操作表示部をユーザがみながら)行う機構である。磁界感知手段は、磁気誘導に基づいて所定磁界を感知する手段であり、機器1から露出せず外筐の隔壁2(ここではスイッチ部の隔壁6)を介して配設される。なお、ここでの機器とは、ある装置における遠隔操作用のスイッチ装置などもその形態として含むものとする。また、本発明としては、本実施形態を含め各実施形態で説明するスイッチ機構を有する機器(操作表示部を有する機器)としての形態も採用可能である。以下、本実施形態においては、磁界感知手段の一例として、リードスイッチ3を挙げ、説明する。
【0020】
さらに、本発明に係るスイッチ機構は、永久磁石(フェライト永久磁石等)7及び強磁性体8を、リードスイッチ3に所定の磁界を感知させない状態で、すなわち磁気誘導を引き起こさないように、機器1の内(外壁も可)に配設している。
【0021】
そして、ユーザが、機器1の外部からその永久磁石7及び強磁性体8に、他の強磁性体(操作用強磁性体ともいえる)9を近づけることにより、リードスイッチ3に磁気誘導(磁気誘導現象)を引き起こさせて、機器操作を行わせることを可能とする。すなわち、本発明に係るスイッチ機構は、磁石ではなく純鉄,鉄,継鉄等の操作用強磁性体9の接近に伴い、隔壁6を介してリードスイッチ3等の磁界感知手段を動作させ、磁界感知手段にて感知した磁界に基づいて、機器1の操作の切り替えを可能としている。このことは、操作用強磁性体9を永久磁石7及び強磁性体8に近づけることで、リードスイッチ3のリードリレー4,5の磁気抵抗を減少させ、好適な磁気通路(磁路)を形成するともいえる。なお、非操作時において、強磁性体8が永久磁石7により磁化しない状態で配置されることが、リードスイッチ3への影響の変化を鑑みると好ましい。
【0022】
ただし、操作用強磁性体9は、少なくとも、永久磁石7により永久磁石7,操作用強磁性体9,強磁性体8,リードスイッチ3のリードリレー5,同じくリードリレー4を循環する磁路が形成されるよう、近づける必要がある。なお、このユーザの操作は比較的精密なものでなくともよいことは、そのような磁路の形成が多少の位置ずれによって阻害されることがないことを鑑みれば理解できる。また、本発明は、操作用強磁性体9それ自体が磁力を持たないものに好適なものとしているが、操作用強磁性体9が磁化したものであっても(或いは代わりに操作用永久磁石を用いても)、近づける際の位置に加え、磁極の向きさえあっていれば、リードスイッチ3に磁気誘導を引き起こすことが可能となる。また、使用する操作用強磁性体9としては、別途用意することもなく、近隣にある鉄片やドライバなどの工具など磁路を構成することが可能な、様々なものが利用可能であり、便利である。また、本発明では、永久磁石7の磁化力に依っては強磁性体8,操作用強磁性体9のいずれか又は双方の代わりに弱磁性体を使用してもよい。
【0023】
図1及び図2(A),(B)で説明する構成例においては、隔壁6には、リードスイッチ3,永久磁石7,強磁性体8からなるスイッチ機構が設けられている。リードスイッチ3は、接点となる一対の軟磁性金属片(軟磁性体のリードリレー)4,5が非接続(OFF)の状態で備えられ(図2(A)参照)、操作用強磁性体9により所定の磁界を感知するとリードリレー4,5が接続することでONとなる(図2(B)参照)、スイッチである。この所定の磁界を発生/消去させるために、ユーザは、リードスイッチ3側に操作用強磁性体9を移動させて所定の位置に近づけたり(矢先の表示ON)、逆側に移動させて遠ざけたりする(矢先の表示OFF)。結果として、ONとする移動(操作用強磁性体9の接近)毎に機器の操作が進む、といった形態を採用してもよい。また、ここで所定の位置とは、リードリレー4,5の接続がなされる位置であり、換言すると、操作用強磁性体9の接近によりリードリレー4,5への影響が生じ得る磁路(太い矢印で図示する)が形成される位置、すなわちリードリレー4,5を接続するに足りる磁界がそこに有る位置内を指す。なお、この構成例では、永久磁石7と強磁性体8とを、リードスイッチ3の各々別のリードリレー4,5側に配設し、ユーザが機器1の外部から永久磁石7と強磁性体8とを結ぶ線上付近に操作用強磁性体9を近づけることでスイッチングを行うことを可能としている。
【0024】
一方、リードスイッチ3が、接点となる2枚のリードリレー4,5がユーザによる操作用強磁性体9の接近と共に、その接点を開くタイプである場合には、予め、永久磁石7や他の永久磁石により、その接点を閉じておき、操作用強磁性体9の接近により、逆方向の磁場を与え、もともと存在した磁場を打ち消すようにして接点を開くようにすればよい。
【0025】
本実施形態によれば、機器1が屋外に設置する例えば流量計用変換器等の変換器など、防水,防爆構造をとり、隔壁をもつ構造をとる場合にも、そのスイッチを、他のセンサなどに影響を与えない一般的な鉄片,棒状鉄や一般的な電磁鋼板などの操作用強磁性体9により操作することが可能となる。一般的なリードスイッチの動作はマグネットを基本とするが、本実施形態では、他のセンサ等に影響のあるマグネットを移動させる方式を採用せずにリードスイッチ3を作動させることが可能となる。さらに、本実施形態によれば、永久磁石と例えば鉄とを機器1(或いは機材の容器ともいう)に埋め込むだけなので構成部品が少なく且つ簡単で、コスト面でも有益であり、さらに動作が簡易的である。固定された永久磁石7からの磁力がリードスイッチ3に働くが動作はしない状態の配置がなされており、操作用強磁性体9を近づけることで磁路を生じさせ、磁性抵抗を少なくし、リードスイッチ3が動作することとなる。流量形用変換器であれば、屋外に設置する積算カウンタの表示モードとリセットモードとの切り替えや、さらには表示モード内の流量表示モード,流速表示モードなどの切り替えなどに利用することも可能である。
【0026】
また、図1及び図2(A),(B)においては、機器1の製造の簡易さを考慮して永久磁石7及び強磁性体8を同等の大きさとして図示しているが、本発明は、これに限らず、例えば図2(C)に示すように、強磁性体8の代わりにさらに磁化し易いよう大きな(或いはリードスイッチ3のリードリレー5に接近した)強磁性体8′を配設してもよい。この場合、他の条件(永久磁石7の磁力の強さや使用する強磁性体8(/8′),9の性質や、それらの物理的な距離など)が同じであれば、操作用強磁性体9をあまり近づけなくともリードスイッチ3は動作することになる(図2(B),(C)参照)。このように、永久磁石7と、機器1内に埋め込む強磁性体8とを同じ大きさとしてもよいし、異なる大きさとしてもよいが、リードスイッチ3の感度を上げるようにそれらの大きさ及び距離(リードスイッチ3との距離を含む)などを調整して配設することが好ましい。なお、強磁性体8′に関しても上述したように弱磁性体であってもよい。
【0027】
また、本発明の他の実施形態として、機器1内に、強磁性体8の代わりにもう1つの永久磁石を埋め込むようにしても同様の効果が得られる。ただし、この場合には2つの永久磁石の磁極を考慮して操作用強磁性体9によるスイッチングが可能なよう機器1を製造する必要がある。例えば、図2(A)で示す位置関係でいうと、永久磁石7の磁極と、強磁性体8の代わりの永久磁石の磁極とが上下逆になっていればよい。
【0028】
また、本発明の他の実施形態として、強磁性体8を不要とし永久磁石7だけを同様に機器1内に配設しても同様の効果が得られる。実際、永久磁石7をリードスイッチ3の一方のリードリレー側に配設すればよい。以下、この形態についての詳細な説明を省略するが、永久磁石7のみを配設した場合にも基本的な考え方は同じであり、リードスイッチ3に対する永久磁石7の配置場所に注意を払うべきである。実際、永久磁石7を、リードスイッチ3に所定の磁界を感知させない状態で、すなわち磁気誘導を引き起こさないように、機器1の内(外壁も可)に配設すればよい。
【0029】
そして、ユーザがその機器1の外部から永久磁石7に操作用強磁性体9を近づけ(実際にはリードリレー4に操作用強磁性体9の片側をリードリレー5にその他方側を近づけ)、リードスイッチ3に磁気誘導を引き起こして、機器操作を行うこととなる。ただし、操作用強磁性体9は、詳細を後述する最初の実施形態と同様の位置に近づけることが好ましく、少なくとも、永久磁石7により永久磁石7,操作用強磁性体9,リードスイッチ3のリードリレー5,同じくリードリレー4を循環する磁路が形成されるよう、近づける必要がある。なお、このユーザの操作は比較的精密なものでなくともよいことは、そのような磁路の形成が多少の位置ずれによって阻害されることがないことを鑑みれば理解できる。また、操作用強磁性体9が磁化したものであっても近づける際の位置に加え、磁極方向さえあっていれば、リードスイッチ3に磁気誘導を引き起こすことが可能となる。
【0030】
図3は、本発明の他の実施形態に係るスイッチ機構の一構成例を示す図で、図4は、図3のスイッチ機構におけるスイッチング動作を説明するための図である。図中、11は機器、12は機器11の外筐としての隔壁、13はホール素子、16はスイッチ部の隔壁、17は永久磁石、18は強磁性体、19は他の強磁性体、をそれぞれ示しており、図1及び図2で説明した各実施形態と異なる部分を中心として同様の部分を省略して説明する。
【0031】
図3及び図4で説明する実施形態に係るスイッチ機構は、磁界感知手段の一例としてホール素子13を有する。ホール素子13は、ホール効果を利用した半導体素子であり、本発明に適用する場合、磁気センサとして使用される一般的なものでよい。
【0032】
本実施形態に係るスイッチ機構では、操作用強磁性体19を矢視ONの方向に近づけた時に磁界が磁束密度Bとして太矢印で図示する方向に生じるよう、ホール素子13と永久磁石17及び強磁性体18とを、配設している。ホール素子13の端子a,cに電流Icを矢視の方向に流しておき、ユーザが操作用強磁性体19を接近させることにより、その電流Icと垂直な方向に磁場(磁束密度B:太線の循環で図示する磁路)を生じせしめ、ホール素子13の両極14,15(端子d,b)間に電圧V(B,Icの方向にそれぞれ垂直な方向)を発生させる。この電圧により機器11の操作が可能となる。なお、強磁性体18,19に関しても上述したようにいずれか又は双方が弱磁性体であってもよい。
【0033】
図5は、本発明の他の実施形態に係るスイッチ機構の一構成例を示す図で、スイッチング動作を説明するための図である。図中、21は機器、22は機器21の外筐としての隔壁、23はMR(Magneto−Resistance)センサ、26はスイッチ部の隔壁、27は永久磁石、28は強磁性体、29は他の強磁性体、をそれぞれ示しており、図1及び図2で説明した各実施形態と異なる部分を中心として同様の部分を省略して説明する。
【0034】
図5で説明する実施形態に係るスイッチ機構は、磁界感知手段の一例としてMRセンサ23を有する。MRセンサ23(半導体MR素子ともいう)は、強磁性体の磁気抵抗素子からなり、磁界によって抵抗値が変化する磁気抵抗効果をもつ半導体薄膜センサであり、本発明に適用する場合、磁気センサとして使用される一般的なものでよい。MRセンサは微小な磁界の検出も可能であり、本発明に好適である。また、磁気センサとしては、他に、AMR(異方性磁気抵抗)センサGMR(巨大磁気抵抗)センサ等を同様に利用してもよい。
【0035】
本実施形態に係るスイッチ機構では、操作用強磁性体29を矢視ONの方向に近づけた時に磁界Hが、矢印付き循環で図示する方向に生じるよう、MRセンサ23と永久磁石27及び強磁性体28とを、配設している。MRセンサ23は、ユーザが操作用強磁性体29を接近させることにより、磁場Hを生じせしめ、磁界が印加されることでその中を流れる電流の道のりが長くなって抵抗が増加するが、この抵抗を検出することで機器21の操作が可能となる。なお、強磁性体28,29に関しても上述したようにいずれか又は双方が弱磁性体であってもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、機器構造を大きく且つ複雑にすることなく、且つ他のセンサ等に影響を生じる可能性のある永久磁石を機器操作用に持ち運ぶ必要もない、スイッチ機構、及びそのスイッチ機構を備えた機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスイッチ機構の一構成例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るスイッチ機構のスイッチング動作を説明するための図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るスイッチ機構の一構成例を示す図である。
【図4】図3のスイッチ機構におけるスイッチング動作を説明するための図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係るスイッチ機構の一構成例を示す図である。
【図6】従来技術による屋外機器用のスイッチ機構の一構成例を示す図である。
【図7】従来技術による屋外機器用のスイッチ機構の他の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1,11,21…機器、2,12,22…機器の隔壁、3…リードスイッチ、4,5…リードリレー、6,16,26…スイッチ部の隔壁、7,17,27…永久磁石、8,8′,18,28…強磁性体、9,19,29…他の強磁性体(操作用強磁性体)、13…ホール素子、23…MRセンサ。

Claims (8)

  1. 所定の磁界を感知する磁界感知手段を機器内部に備え、該磁界感知手段により該機器における操作の切り替えを行うスイッチ機構であって、永久磁石を、前記磁界感知手段に前記所定の磁界を感知させない状態で、前記機器内に配設し、ユーザが前記機器の外部から前記永久磁石に磁性体を近づけ、前記磁界感知手段に磁気誘導を引き起こした結果、磁路を構成することにより、前記機器の操作の切り替えを可能としたことを特徴とするスイッチ機構。
  2. 所定の磁界を感知する磁界感知手段を機器内部に備え、該磁界感知手段により該機器における操作の切り替えを行うスイッチ機構であって、永久磁石及び磁性体を、前記磁界感知手段に前記所定の磁界を感知させない状態で、前記機器内に配設し、ユーザが前記機器の外部から前記永久磁石及び前記磁性体に他の磁性体を近づけ、前記磁界感知手段に磁気誘導を引き起こした結果、磁路を構成することにより、前記機器の操作の切り替えを可能としたことを特徴とするスイッチ機構。
  3. 前記磁界感知手段は、リードスイッチ,磁気抵抗素子,ホール素子など、磁界の検出により反応する素子であることを特徴とする請求項1又は2記載のスイッチ機構。
  4. 2つの軟磁性金属片をもつリードスイッチを機器内部に備え、該リードスイッチにより該機器における操作の切り替えを行うスイッチ機構であって、永久磁石を前記リードスイッチの一方の軟磁性金属片側に配設し、ユーザが前記機器の外部から前記永久磁石に磁性体を近づけ、前記2つの軟磁性金属片に磁気誘導を引き起こした結果、磁路を構成することにより、前記機器の操作の切り替えを可能としたことを特徴とするスイッチ機構。
  5. 2つの軟磁性金属片をもつリードスイッチを機器内部に備え、該リードスイッチにより該機器における操作の切り替えを行うスイッチ機構であって、永久磁石と磁性体とを前記リードスイッチの各々別の軟磁性金属片側に配設し、ユーザが前記機器の外部から前記永久磁石及び前記磁性体に他の磁性体を近づけ、前記2つの軟磁性金属片に磁気誘導を引き起こした結果、磁路を構成することにより、前記機器の操作の切り替えを可能としたことを特徴とするスイッチ機構。
  6. 前記機器内に、前記磁性体の代わりにもう1つの永久磁石を埋めこむことを特徴とする請求項2又は5記載のスイッチ機構。
  7. 前記永久磁石と、前記機器内に埋め込む磁性体とを同じ大きさとすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1記載のスイッチ機構。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1記載のスイッチ機構を備えた機器。
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