JP2004145130A - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学顕微鏡の像に重なる別の観察手段の像に自然なボケをもたせる。
【解決手段】顕微鏡装置は、立体光学像を観察可能な光学顕微鏡14,16,18,19と、立体光学像と異なる被検体像を取得可能な像取得手段4と、被検体像に基づく被検体画像を表示可能な表示手段21a,21bと、光学顕微鏡の観察位置で被検体が観察されるように表示手段と光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段20,22a,22bと、光学顕微鏡の観察位置で被検体画像のフォーカス像及びデフォーカス像が観察されるように表示手段を移動する移動手段24,30と、像取得手段で得られる被検体像に基づいて立体光学像のピント位置からの距離と表示手段の位置との相関が取られた像データを生成し、像データに基づく被検体画像を表示手段に表示させる像データ生成手段とを有する。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は顕微鏡装置に関する。より詳細には、実体顕微鏡、特に外科手術において使用される手術顕微鏡を備えた顕微鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、外科手術では複数の情報を用いて手術が行われるようになってきている。例えば、手術顕微鏡を用いた手術では、術者は手術顕微鏡の観察像の他に、別の観察手段により得られた観察画像、例えば術部に関連する超音波診断装置の観察画像を用いることがある。特許文献1〜特許文献5には、術者が同時に2つの観察画像の情報を得る技術が開示されている。特許文献3に開示されている手術用観察システムは、顕微鏡の実視野内で、超音波診断装置等の別の観察手段の観察像と顕微鏡の観察像とを、夫々の相対位置、相対角度、相対倍率を合致させた状態で表示する。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−215971号公報
【0004】
【特許文献2】
特開2001−108905号公報
【0005】
【特許文献3】
特開2001−104335号公報
【0006】
【特許文献4】
特開平6−51245号公報
【0007】
【特許文献5】
特表2001−526792号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
実際の術部は3次元的に凹凸に富んでいることが多い。術者は顕微鏡の観察実視野内の任意の部位にピントを合わせる。ピントを合わせた部位と高さが異なる、実視野内のその他の部位の像は、焦点内外像、すなわちボケた像となる。別の観察手段による観察像は、輪郭が明瞭な線で描かれるフレーム画像や、輪郭が明瞭な面で描かれるポリゴン画像で表現される。上述のように、顕微鏡の観察野内で、顕微鏡の観察像と、顕微鏡とは別の観察手段による観察像とを重畳する場合、顕微鏡の実視野内のピントが合致していない部分に輪郭の明瞭な画像が重なる。そのため、術者は重畳された観察像を自然な観察像として認識することが困難であった。
【0009】
なお、顕微鏡が一対の接眼光学系をもち、夫々の接眼光学系が観察対象物に対して所定の輻そう角をもった、いわゆる立体視可能な顕微鏡である場合で、かつ顕微鏡とは別の観察手段も同様に観察対象物に対して所定の輻そう角をもっている場合で、かつ顕微鏡の観察像と、顕微鏡とは別の観察手段による観察像とを、顕微鏡のぞれぞれの接眼光学系にて重畳させる場合には、別の観察手段による観察像が、顕微鏡の観察像と同様なボケをもつことが重要になるのは言うまでもない。
【0010】
本発明は上述のような事情に着目してなされたものであり、本発明の目的は、顕微鏡の観察像と重ねられる、別の観察手段により得られた観察像に違和感のない自然なボケをもたせる顕微鏡装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係わる顕微鏡装置は、被検体の任意の領域の立体光学像を観察可能な光学顕微鏡と、
前記光学顕微鏡に設けられて前記立体光学像の観察倍率を変更可能な倍率変更手段と、
前記倍率変更手段により定まる前記立体光学像の観察倍率を検出し、この観察倍率に応じた信号を出力可能な倍率検出手段と、
前記光学顕微鏡で観察される前記任意の領域の少なくとも一部を含み前記立体光学像と異なる被検体像を取得可能な像取得手段と、
前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づく被検体画像を表示可能な表示手段と、
前記立体光学像と前記被検体像との実空間における相対的な位置関係を検出し、この位置関係に応じた信号を出力可能な像位置検出手段と、
前記表示手段を支持すると共に前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体が観察されるように前記表示手段と前記光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段と、前記結合手段に設けられて前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体画像のフォーカス像及びデフォーカス像が観察されるように前記表示手段を移動する移動手段と、
前記移動手段の動作に基づく前記表示手段の移動位置を検出して、その位置を示す信号を出力する表示位置検出手段と、
前記倍率検出手段、像位置検出手段及び表示位置検出手段からの出力信号並びに前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づいて、前記立体光学像と略等倍率で、前記立体光学像と観察方向が一致し、前記立体光学像のピント位置からの距離と前記表示手段の位置との相関が取られた像データを生成し、この像データに基づく被検体画像を前記表示手段に表示させる像データ生成手段と、
を有する。
【0012】
本発明の請求項2に係わる顕微鏡装置は、被検体の任意の領域の立体光学像を観察可能な光学顕微鏡と、
前記光学顕微鏡に設けられて前記立体光学像の観察倍率を変更可能な倍率変更手段と、
前記倍率変更手段により定まる前記立体光学像の観察倍率を検出し、この観察倍率に応じた信号を出力可能な倍率検出手段と、
前記光学顕微鏡で観察される前記任意の領域の少なくとも一部を含み前記立体光学像と異なる被検体像を取得可能な像取得手段と、
前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づく被検体画像を表示可能な表示手段と、
前記立体光学像と前記被検体像との実空間における相対的な位置関係を検出し、この位置関係に応じた信号を出力可能な像位置検出手段と、
前記表示手段を支持すると共に前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体が観察されるように前記表示手段と前記光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段と、
前記結合手段に設けられて前記表示手段により表示される前記被検体画像を前記光学顕微鏡の中間結像面の近傍に投影する投影光学系と、
前記結合手段に設けられて前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体画像のフォーカス像及びデフォーカス像が観察されるように前記投影光学系を移動する移動手段と、
前記移動手段の動作に基づく前記投影光学系の移動位置を検出して、その位置を示す信号を出力する表示位置検出手段と、
前記倍率検出手段、像位置検出手段及び表示位置検出手段からの出力信号並びに前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づいて、前記立体光学像と略等倍率で、前記立体光学像と観察方向が一致し、前記立体光学像のピント位置からの距離と前記投影光学系の位置との相関が取られた像データを生成し、この像データに基づく被検体画像を前記表示手段に表示させる像データ生成手段と、
を有する。
【0013】
本発明の請求項3に係わる顕微鏡装置は、被検体の任意の領域の立体光学像を観察可能な光学顕微鏡と、
前記光学顕微鏡に設けられて前記立体光学像の観察倍率を変更可能な倍率変更手段と、
前記倍率変更手段により定まる前記立体光学像の観察倍率を検出し、この観察倍率に応じた信号を出力可能な倍率検出手段と、
前記光学顕微鏡で観察される前記任意の領域の少なくとも一部を含み前記立体光学像と異なる被検体像を取得可能な像取得手段と、
前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づく被検体画像を表示可能な複数の表示手段と、
前記立体光学像と前記被検体像との実空間における相対的な位置関係を検出し、この位置関係に応じた信号を出力可能な像位置検出手段と、
前記複数の表示手段を支持すると共に前記光学顕微鏡の観察位置で前記複数の表示手段により表示される前記被検体画像のフォーカス像及びデフォーカス像が観察されるように前記表示手段と前記光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段と、
前記倍率検出手段及び像位置検出手段からの出力信号並びに前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づいて、前記立体光学像と略等倍率で、前記立体光学像と観察方向が一致し、前記立体光学像のピント位置からの距離と前記表示手段の位置との相関が取られた複数の像データを生成し、これらの像データに夫々基づく複数の被検体画像を前記複数の表示手段に夫々表示させる像データ生成手段と、
を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図4を参照して本発明の第1の実施の形態の顕微鏡装置を説明する。図1は顕微鏡装置を使用している状態を示す図、図2は顕微鏡装置の一部を示す斜視図、図3は顕微鏡装置の制御要素を示すブロック図、図4は顕微鏡装置により被検体が観察される様子を示す図である。図1に示すように患者7が手術台8に寝かされている。1は手術顕微鏡であり、懸架装置2によって図示しない手術室の床面や天井から支持されている。手術顕微鏡1は被検体、すなわち術部5の任意の領域の立体光学像を観察可能な光学顕微鏡を有している。手術台8には例えば特開平7−227398で示されるような保持装置6が接続されている。
【0015】
顕微鏡装置は光学顕微鏡で観察される任意の領域の少なくとも一部を含み、光学顕微鏡により観察される立体光学像と異なる被検体像を取得可能な像取得手段を有している。像取得手段は超音波三次元診断装置3を有している。超音波三次元診断装置3には例えば特開平6−285069に開示されているものが適用できる。像取得手段は超音波三次元診断装置の代わりに、例えば特開平6−237881で示されるような立体内視鏡を有していても良い。または、手術中にリアルタイムで撮像可能な、CTやMRIのような、ボクセルデータから三次元画像を再構築することによって2つの内向角をもった被検体像を獲得するものを有していても良い。
【0016】
プローブ部4は術部5に挿入されている。プローブ部4の基端部は保持装置6に接続されて保持されている。9はプローブ部4の基端部に接続されたセンサーアームであり、その端部には3つのLED10a、10b、10cが固定されている。LED10a、10b、10cは図示しないケーブルによって電源と接続されている。超音波三次元診断装置3は制御部32に接続されている(図3参照)。制御部32は予め超音波三次元診断装置3の観察倍率を情報としてもっている。手術顕微鏡1は懸架装置2によって図示しない手術室の床面や天井から支持されている。11はセンサーアーム9と同様なセンサーアームであり、同じく3つのLED12a、12b、12cが固定されている。13aはセンサーアーム9、11に固定された発光指標であるLED10a、10b、10c、12a、12b、12cの位置を検出する撮影装置で、演算部13bに接続されている(図3参照)。撮影装置13aは手術顕微鏡1や超音波三次元診断装置3の夫々の観察位置、角度を検出するのに用いられる。このような撮影装置は例えば特開2001−187067や、特開2001−104335に開示されている。顕微鏡装置には特開2001−187067や、特開2001−7104335や、特開平5−215971(特許文献1)に示される技術を用いても良い。
【0017】
次に図2及び図3を参照して手術顕微鏡1を説明する。14は術部5からの光束を受けアフォーカル光束を出射する対物光学系である。対物光学系14には対物光学系14を構成する光学素子の位置を検出する位置検出装置15が接続されている。16は対物光学系14からの光束を受けアフォーカル光束を出射する一対の変倍光学系である。変倍光学系16には変倍光学系16を構成する光学素子の位置を検出する位置検出装置17が接続されている。18は変倍光学系からアフォーカル光束を受け、所定の位置に焦点を結ぶ一対の結像光学系である。19は結像光学系18の結像面を拡大観察可能な一対の接眼光学系である。対物光学系14、変倍光学系16、結像光学系18及び接眼光学系19は上述した光学顕微鏡に含まれている。この光学顕微鏡は双眼型の顕微鏡である。変倍光学系16はこの光学顕微鏡により観察される立体光学像の観察倍率を変更可能な倍率変更手段として用いられている。位置検出装置17は変倍光学系16により定まる立体光学像の観察倍率を検出し、この観察倍率に応じた信号を出力可能な倍率検出手段として用いられている。位置検出装置15、17は図示しないケーブルを介して夫々演算部13bに接続されている。位置検出装置15、17は観察倍率と焦点距離を検出するのに用いられる。位置検出装置15、17のように観察倍率と焦点距離を検出する装置は例えば特開平5−215971(特許文献1)に開示されている。演算部13bは制御部32と接続されている。20は結像光学系18と接眼光学系19の間に配置されたハーフミラーである。
【0018】
顕微鏡装置は超音波三次元診断装置3を有する像取得手段で得られる被検体像に基づく被検体画像を表示可能な表示手段を有している。表示手段は液晶モニタ21a、21bを含んでいる。モニタ21a、21bは制御部32に接続されている。22a、22bは、モニタ21a、21bにより表示される被検体画像を光学顕微鏡の中間結像面の近傍に投影する投影光学系である。投影光学系22a、22bは図3に示すように、基準位置Aにて表示された被検体画像を、ハーフミラー20の反射を介して、結像光学系18による結像面、すなわち光学顕微鏡の中間結像面に投影する。図4に示すように光学顕微鏡はA’面上の位置に合焦している。すなわちA’面上の位置と基準位置Aは互いに共役であり、A’面上の術部5の像と基準位置Aにある場合のモニタ21a、21bの像が光学顕微鏡の中間結像面に結ばれる。また、B’面と位置B、及びC’面と位置Cが、夫々光学顕微鏡の共役な光学像投影位置となっている。B’面とモニタ21a、21bの位置B、C’面とモニタ21a、21bの位置Cも同様に中間結像面に対して共役なる像を結ぶようになっている。図4のハッチング部分は超音波三次元診断装置3によって観察される腫瘍33である。腫瘍33が超音波三次元診断装置3により観察されると、腫瘍33の3次元データが構築される。
【0019】
図2に示すように、投影光学系22a、22bは夫々の光軸を平行とすべく手術顕微鏡1のシャーシ23に固定されている。モニタ21a、21bは往復運動部材24に固定されている。モニタ21a、21bは投影光学系22a、22bの光軸に対して垂直に向けられている。25は投影光学系22a、22bの光軸と平行になるようにシャーシ23に固定された一対の案内レールである。往復運動部材24は案内レール25に摺動可能に取り付けられている。26は往復運動部材24とシャーシ23の間に配設され、往復運動部材24を付勢するバネである。27は往復運動部材24に突設されたピンである。28は円盤形状の摺動部材であり、その中心に対して所定量オフセットした位置に軸29の一端が固定されている。軸29の他端はモータ30の出力回転軸に接続されている。モータ30はシャーシ23に固定され、図示しない駆動回路と接続されている。モータ30の出力回転軸の角度を検出すべくモータ30には図示しないロータリーエンコーダ31が一体的に固定されており、制御部32に接続されている。往復運動部材24、案内レール25、バネ26、ピン27、摺動部材28、軸29及びモータ30は、光学顕微鏡の観察位置で被検体画像のフォーカス像及びデフォーカス像が観察されるように表示手段(モニタ21a、21b)を移動する移動手段を形成している。ロータリーエンコーダ31は移動手段の動作に基づく表示手段(モニタ21a、21b)の移動位置を検出して、その位置を示す信号を出力する表示位置検出手段を形成している。移動手段、光学顕微鏡、投影光学系22a、22b及びハーフミラー20は、表示手段(モニタ21a、21b)を支持すると共に光学顕微鏡の観察位置で被検体(術部5)が観察されるように表示手段と光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段を形成している。
【0020】
顕微鏡装置の動作について説明する。術部5からの光束は対物光学系14と、変倍光学系16を介して結像光学系18に入射し、結像光学系18は所定の結像面に術部5の観察像を結像する。モニタ21a、21bが図3のAの位置にある場合、投影光学系22a、22bによってモニタ21a、21bの画像が、ハーフミラー20の反射を介して結像光学系18の結像面に投影される。したがって術者21は接眼光学系19を介してこの結像面上の術部5とモニタ21a、21bの両方の中間像を重ねて拡大観察できる。
【0021】
演算部13bは、位置検出装置15、17によって検出される対物光学系14と変倍光学系16の光学素子の位置に基づいて光学顕微鏡の焦点距離と観察倍率を演算する。撮影装置13aは手術顕微鏡1と超音波三次元診断装置3に固定されたLED10a、10b、10c、12a、12b、12cを撮影し、その撮影結果を演算部13bに送る。演算部13bは光学顕微鏡と超音波三次元診断装置3の観察方向と観察位置を演算し、演算結果を制御部32に渡す。観察方向と観察位置が分かれば、光学顕微鏡により観察される立体光学像と超音波三次元診断装置3により取得される被検体像との実空間における相対的な位置関係が分かる。センサーアーム9、センサーアーム11、撮影装置13a及び演算部13bは、立体光学像と被検体像との実空間における相対的な位置関係を検出しこの位置関係に応じた信号を出力可能な像位置検出手段を形成している。
【0022】
モータ30が回転すると、軸29が回転し、円形の摺動部材28が回転する。摺動部材28は、摺動部材28の中心に対して所定量オフセットした位置に固定された軸29を中心に回転するため、偏心回転運動が生じる。往復運動部材24はバネ26によって付勢され、ピン27が摺動部材28の外周部に当接しているので、結果往復運動部材24は投影光学系22a、22bの光軸方向に所定の振幅で往復運動することになる。ロータリーエンコーダ31はモータ30の回転位相を検出し、結果往復運動部材24に固定されたモニタ21a、21bの位置が検出される。ロータリーエンコーダ31による検出結果は制御部32に送られる。
【0023】
制御部32は、倍率検出手段(位置検出装置17)、像位置検出手段及び表示位置検出手段(ロータリーエンコーダ31)からの出力信号並びに像取得手段(超音波三次元診断装置3)で得られる被検体像に基づいて、光学顕微鏡により観察される立体光学像と略等倍率で、立体光学像と観察方向が一致し、立体光学像のピント位置からの距離と表示手段(モニタ21a、21b)の位置との相関が取られた像データを生成し、この像データに基づく被検体画像を表示手段に表示させる像データ生成手段を形成している。制御部32は、超音波三次元診断装置3と演算部13bとロータリーエンコーダ31の情報をもとに、以下のように動作する。術部5は光学顕微鏡によって位置Oでは合焦像、位置Pでは焦点内像、位置Qでは焦点外像として観察される(図4参照)。モニタ21a、21bには腫瘍33のフレーム画像又はポリゴン画像が表示される。モニタ21a、21bの夫々に表示される画像は視差をもっている。
【0024】
モニタ21a、21bが位置A(図3参照)にある場合は、制御部32は、モニタ21a、21bにA’面上(図4参照)にある腫瘍33の部位O’を表示させる。モニタ21a、21bが位置Bにある場合はB’面上の部位Q’を表示させる。同様にモニタ21a、21bが位置Cにある場合はC’面上の部位P’を表示させる。すなわち、制御部32は連続的に移動するモニタ21a、21bの位置に応じた部位の画像のみをモニタ21a、21bに表示させる。このように時系列に表示される画像を術者21は、残像効果によって1つの像として認識可能である。その結果、光学顕微鏡を用いて観察される像に重畳される腫瘍33の像は、光学顕微鏡の観察位置に応じた位置の画像として術者21に観察されることになる。往復運動部材24の往復振動数は残像効果を用いているために、30Hz以上あることが望ましい。
【0025】
以上説明したように、上記構成によれば、光学顕微鏡を用いて観察される像に重畳される腫瘍33の像を、特に輪郭が明瞭な像、例えばCGによるフレーム画像等を、光学顕微鏡の焦点位置や焦点位置からずれた位置に応じて表示できるため、術者21に対して自然な重畳画像の見栄味を提供できる。モニタ21a、21bに表示された腫瘍33の画像がフレーム画像やポリゴン画像の場合、自然な見栄味をよりよく提供できる。また、モニタ21a、21bに夫々表示された腫瘍33の画像は、夫々視差をもっており、光学顕微鏡の一対の接眼光学系19を介して術者21に導かれる。術者21がモニタ21a、21bに夫々表示された腫瘍33の画像を観察するとき、術者21はより自然な立体感を体験できる。自然な立体感を体験できない従来の顕微鏡装置を用いて術者21が手術を行うと術者21は疲労を訴えることが多い。本実施の形態の顕微鏡装置を用いて手術を行えば、このような疲労を低減できるので、手術の効率が向上する。
【0026】
モニタ21a、21bと投影光学系22a、22bは一体的に移動させられても良い。例えば、図5に示すように、往復運動部材24にモニタ21a、21bと投影光学系22a、22bを固定しても良い。この場合でも上述した効果と同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0027】
以下、図6乃至図8を参照して本発明の第2の実施の形態の顕微鏡装置の構成を説明する。なお、本実施の形態は上記第1の実施の形態の構成に対して、以下のように変更を加えたものである。投影光学系22a、22bを排除して、表示手段を形成する透過型の表示素子を結像光学系18と接眼光学系19の間に配設したものである。この透過型の表示素子は、光学顕微鏡の中間結像面に平行に向けられ、移動手段によりこの中間結像面の近傍にて移動させられる。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と共通する構成要素に同一符号を付してその説明を省略する。図6は顕微鏡装置を使用している状態を示す図、図7は顕微鏡装置の一部を示す斜視図、図8は顕微鏡装置の制御要素を示すブロック図である。
【0028】
34は本実施の形態における手術顕微鏡である。35は光学顕微鏡の中間結像面の近傍に配設された透過型の表示素子、すなわち透過型液晶モニタであり、これは制御部55に接続されている。透過型液晶モニタには好ましくは透過型TFTモニタが用いられる。モニタ35は往復運動部材36に固定されている。往復運動部材36は手術顕微鏡34の光学顕微鏡の光軸と平行に延びている一対の案内レール37に摺動可能に取り付けられている。案内レール37の両端は手術顕微鏡34のシャーシ38に固定されている。39は往復運動部材36とシャーシ38の間に配設され、往復運動部材36を付勢するバネである。40は往復運動部材36に固定されたモータであり、モータ40の回転軸は案内レール37と直交している。モータ40は制御部55に接続されている。54はモータ40に一体的に固定されたロータリーエンコーダであり、制御部55と接続されている。
【0029】
41はナットであり、モータ40の出力回転軸にテーパーピン43によって固定されている。42はナット41に形成された雌ねじ部である。44はウォームホイールであり、一対のベアリング45を介して往復運動部材36に回動自在に取り付けられている。ウォームホイール44にはウォームホイール44の中心軸に沿って延びる軸47が取り付けられる。ウォームホイール44と軸47には互いに噛み合うスプライン46とスプライン48が夫々形成されている。軸47はウォームホイール44とともに回転し、ウォームホイール44の回転軸に沿って摺動することができる。
【0030】
軸47の一端には雄ねじ49が切られ、ナット41に形成された雌ねじ部42と螺合されている。軸47の他端には略円盤形状の当接側板50が固定されている。当接側板50の外周部にはテーパーが形成され、軸方向に進むにしたがって径が変化する。当接側板50の径変化量は所定の値に設定されている。軸47の一端は当接側板50の円形中心に対して所定量オフセットした位置に固定されている。
【0031】
51aはシャーシ38に回転自在に取り付けられた軸であり、軸47と平行に延びている。軸51aは円筒ドラム51を貫いている。円筒ドラム51の側面にはテーパーが形成されている。円筒ドラム51の側面には当接側板50の外周部が当接する。円筒ドラム51のテーパーの径変化量は当接側板50のものと同じである。軸51aは円筒ドラム51の中心軸に対して所定量オフセットした位置に固定されている。52はシャーシ38に固定され、その出力回転軸が軸51aに接続されているモータである。モータ52は図示しない駆動回路と接続されている。53はロータリーエンコーダであり、モータ52に一体的に固定されている。また、ロータリーエンコーダ53は制御部55と接続されている。
【0032】
56はウォームスクリューであり、往復運動部材36に回転自在に取り付けられ、ウォームホイール44に噛合している。57は往復運動部材36に固定され、その回転出力軸がウォームスクリュー56に接続されたモータである。モータ57は制御部55と接続されている。58はモータ57に一体的に固定されたロータリーエンコーダであり、制御部55と接続されている。
【0033】
顕微鏡装置の動作について説明する。手術顕微鏡34の光学顕微鏡により観察される術部5の立体光学像を含んだ光は、透過型のモニタ35を透過する。透過型のモニタ35には、超音波三次元診断装置3を用いて取得される術部5の画像(被検体画像)が表示される。したがって、術者21は立体光学像に被検体画像が重畳された像を観察可能である。演算部13bにて、手術顕微鏡34と超音波三次元診断装置3の夫々の観察位置、角度が取得される。また、位置検出装置15、17によって検出された対物光学系14と変倍光学系16の光学素子の位置から、焦点距離と観察倍率が計算される。以上の情報は制御部55に入力される。
【0034】
モータ52は所定の、好ましくは30Hz以上の回転数で回転する。すると円筒ドラム51が偏芯回転する。往復運動部材36はバネ39によって付勢されているため、往復運動部材36側に取り付けられた当接側板50の外周部は円筒ドラム51の側面に押し付けられる。よって往復運動部材36は往復運動をすることになり、つまりモニタ35も往復運動する。往復運動部材36、案内レール37、モニタ35、バネ39、軸47、当接側板50、円筒ドラム51、軸51a及びモータ52は、表示手段(モニタ35)を移動する移動手段に含まれている。この移動手段は表示手段(モニタ35)と光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段に含まれている。
【0035】
ここで、モニタ35の往復運動の振幅がLだったとする。制御部55が、超音波三次元診断装置3により取得された被検体像の一部しかモニタ35に表示されない、すなわち被検体像の大きさがL以上であると判断すると、制御部55はモータ40を駆動させる。すると雄ねじ49がナット41に対して移動し、当接側板50が軸47の軸方向に移動する。当接側板50がロータリーエンコーダ54によって検出される所定の位置まで移動した後に制御部55はモータ40を停止させる。結果、円筒ドラム51の径が大きい位置に当接側板50が配置され、往復運動部材36の振幅が拡大されることになる。このようにして、制御部55は、超音波三次元診断装置3により取得される被検体像の大きさに合致したモニタ35の振幅を得る制御を行う。
【0036】
また、超音波三次元診断装置3により取得される被検体像が光学顕微鏡の焦点位置とは異なる位置にある場合、制御部55はその位置の違いを算出し以下の制御を行う。先ず、制御部55は、被検体像の位置と光学顕微鏡の焦点位置とが一致するようなモータ57の回転位置を演算部13bと位置検出装置15、17を用いて算出する。次に、制御部55はモータ57をこの回転位置まで回転させる。モータ57の回転位置はロータリーエンコーダ58により検出されている。
【0037】
モータ57の回転力はウォームスクリュー56、ウォームホイール44及びスプライン46,48を介して軸47に伝達され、軸47が所定量だけ回転する。すると当接側板50も所定量だけ偏芯回転する。つまり、モニタ35の往復運動の振幅は一定のまま、往復運動の中心位置を変更できる。
【0038】
制御部55は、このような制御を行いつつ、第1の実施の形態で説明した制御部32と同様に、連続的に移動するモニタ35の位置に応じた被検体の部位の画像をモニタ35に表示させることができる。つまり、第1の実施の形態と同様にして、超音波三次元診断装置3により取得される被検体像は、光学顕微鏡の観察位置に応じた位置の画像として術者21に観察される。ロータリーエンコーダ53、54、58は表示位置検出手段に含まれている。制御部55は像データ生成手段を形成している。
【0039】
以上説明したような構成によれば、本実施の形態の顕微鏡装置は、第1の実施の形態にて必要とされた投影光学系を必要としないので、より安価、より小型に設計できる。また、当接側板50の位置と向きを変化させることによってモニタ35の往復運動の振幅と、往復運動の中心位置を自由に変えることができるため、重畳表示の自由度が高い。
【0040】
以下、図9を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態と共通する構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。本実施の形態では光学顕微鏡は右眼用と左眼用の2つの中間結像面を有する双眼型の顕微鏡である。表示手段は被検体画像を表示可能な1つの表示素子を有している。顕微鏡装置は、表示手段により表示される被検体画像を光学顕微鏡の中間結像面の近傍に投影する投影光学系を備えている。投影光学系の光路は、表示素子と光学顕微鏡の2つの中間結像面との間で2つに分岐している。これらの分岐された2つの光路上にはこれらの光路を交互に遮る遮光部材が配置されている。像データ生成手段は、右眼用の中間結像面に至る投影光学系の光路が遮られたときには左眼用の被検体画像を表示素子に表示させ、左眼用の中間結像面に至る投影光学系の光路が遮られたときには右眼用の被検体画像を表示素子に表示させる。
【0041】
図9は顕微鏡装置の概略図を示している。59は手術顕微鏡である。60は手術顕微鏡59に設けられた光学顕微鏡の結像光学系18と接眼光学系19の間に配置されたハーフミラーである。61は表示素子を形成する液晶モニタであり、図示しないケーブルを介して制御部78に接続されている。62はモニタ用対物光学系である。対物光学系62には、モニタ61側にある、対物光学系62の焦点距離だけ離れた位置からの光束が入射し、アフォーカル光束が出射する。63は三角プリズムであり、これの頂点が対物光学系62の光軸上に配置されている。三角プリズム63は対物光学系62から出射されたアフォーカル光束を2分岐する。64は三角プリズム63によって2分岐されたアフォーカル光束を反射する一対のミラーである。65は一対のミラー64によって反射された一対の平行なアフォーカル光束を横切るように配設されたロータリーシャッターである。ロータリーシャッター65は遮光部材を形成する。66はモニタ用結像光学系である。結像光学系66には一対のミラー64によって反射されたアフォーカル光束が入射する。結像光学系66を出射した光束はハーフミラー60により反射され、光学顕微鏡の中間結像面近傍にて絞られる。対物光学系62、三角プリズム63、ミラー64及び結像光学系66は投影光学系を形成する。
【0042】
67は対物光学系62が固定された往復運動部材である。往復運動部材67には対物光学系62の光軸と平行に延びる一対の案内レール68が摺動可能に取り付けられている。案内レール68の両端は手術顕微鏡59のシャーシ69に固定されている。70は往復運動部材67とシャーシ69の間に配設され、往復運動部材67を付勢するバネである。71は往復運動部材に突設されたピンである。72はシャーシ69に回転自在に取り付けられた軸であり、一端には円盤形状の偏芯回転部材73が固定されている。軸72は偏芯回転部材73の中心からオフセットした位置に固定されている。軸72の他端にはモータ74の図示しない回転出力軸が接続されている。モータ74はシャーシ69に固定され、図示しない駆動装置と接続されている。75はモータ74に一体的に固定されたロータリーエンコーダであり、図示しないケーブルを介して制御部78と接続されている。
【0043】
79はプーリーであり軸72に固定されている。80はシャーシ69に回転自在に取り付けられた軸であり、軸80にはプーリー81とベベルギヤ82が固定されている。タイミングベルト76がプーリー79とプーリー81との間に懸架されている。83はシャーシ69に回転自在に取り付けられた軸であり、その端にはベベルギヤ82と噛み合うベベルギヤ84が固定されている。85はプーリーであり、軸83に固定されている。86はシャーシ69に回転自在に取り付けられた軸であり,その端にはロータリーシャッター65が固定されている。87はプーリーであり、軸86に固定されている。タイミングベルト77がプーリー85とプーリー87との間に懸架されている。ロータリーシャッター65の回転数とモータ74の回転数の関係は制御部78に記憶されている。制御部78は撮影装置13a、超音波三次元診断装置3、位置検出装置15、17、と夫々図示しないケーブルを介して接続されている。
【0044】
往復運動部材67、案内レール68、バネ70、ピン71、軸72、偏芯回転部材73及びモータ74は、投影光学系を移動する移動手段に含まれている。ロータリーエンコーダ75は表示位置検出手段を形成している。投影光学系、移動手段、ハーフミラー60及びシャーシ69は表示手段(モニタ61)と光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段に含まれている。
【0045】
顕微鏡装置の動作について説明する。モータ74が回転すると、偏芯回転部材73が偏芯回転し、対物光学系62が往復運動する。すなわち対物光学系62の焦点距離は一定であるので、相対的に言えばモニタ61が対物光学系62の焦点前後の位置にて往復運動することになる。対物光学系62から出射するアフォーカル光束は三角プリズム63によって2分割される。ロータリーシャッター65は2分岐された光束の一方を遮蔽する。
【0046】
一方、モータ74の回転力はタイミングベルト76、ベベルギヤ82、84、タイミングベルト77を経てロータリーシャッター65に伝達される。ここで残像効果を利用するため、一対の接眼光学系19で観察できる液晶モニタ61の画像は、夫々の接眼部で30Hz以上の画像入れ換え同期が望ましい。
【0047】
制御部78は第1の実施の形態で説明した制御部32と同様に像データ生成手段を形成する。制御部78は連続的に移動する対物光学系62の位置に応じた被検体の部位の画像をモニタ61に表示させることができる。制御部78は視差をもった右眼用及び左目用の画像をロータリーシャッター65の回転に同期させて交互に表示できる。
【0048】
本実施の形態の顕微鏡装置を用いれば、1つのモニタと1つのモニタ用対物光学系を用いるだけで第1の実施の形態と同様の効果が得られる。したがって、コストを抑えることができる。対物光学系62と結像光学系66の間の投影光学系の光路上の光束はアフォーカル光束である。したがって、この投影光学系の設計自由度は大きい。
【0049】
以下、図10乃至図12を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態と共通する構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。顕微鏡装置は複数の表示手段を備えている。
【0050】
図10は顕微鏡装置を使用している様子を示す図、図11は複数の表示手段の配置を示す図、図12は顕微鏡装置により被検体が観察される様子を示す図である。88は本実施の形態における手術顕微鏡であり、結像光学系18と接眼光学系19の間にはハーフミラー89が配置されている。90は手術顕微鏡88のシャーシ91に固定された一対の透過型液晶モニタである。92はモニタ90に表示された画像をハーフミラー89の反射を介して結像光学系18の中間結像面に投影する一対の投影光学系である。投影光学系92はシャーシ91に固定されている。93、94は投影光学系92の光軸上に、かつモニタ90の前後に配置された一対の透過型液晶モニタである。モニタ94がモニタ90と投影光学系92の間に配置されている。モニタ93、94はシャーシ91に固定されている。モニタ90、93、94は表示手段を形成している。モニタ90とモニタ93の間の間隔とモニタ90とモニタ94の間の間隔とは所定の値に設定されている。96はランプであり図示しない電源に接続されている。95はランプ96とモニタ93の間に配置された拡散板である。97は制御部であり、制御部97はモニタ90、93,94、演算部13b、超音波三次元診断装置3と、夫々接続されている。制御部97は、倍率検出手段(位置検出装置17)及び像位置検出手段(センサーアーム9、センサーアーム11及び撮影装置13aが接続された演算部13b)からの出力信号並びに像取得手段(超音波三次元診断装置3)で得られる被検体像に基づいて複数の像データを生成し、これらの像データに夫々基づく複数の被検体画像を複数の表示手段(モニタ90、93、94)に夫々表示させる像データ生成手段を形成している。投影光学系92とハーフミラー89は表示手段(モニタ90、93、94)と光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段を形成している。
【0051】
顕微鏡装置の動作について説明する。モニタ90、93、94は透過型のモニタであるため、投影光学系92は夫々図11に示すH、G、Iの位置に配置された3組のモニタ全てを投影可能である。位置Gに配置されたモニタ90上の点は投影光学系92によって手術顕微鏡88に設けられた光学顕微鏡の中間結像面上に投影される。つまり位置Gにある点は対物光学系14の焦点位置であるG’面内の点(図12)と共役となっている。位置Hに配置されたモニタ93上の点は同様にしてH’面内の点と、位置Iに配置されたモニタ94上の点はI’面内の点と共役となっている。J面はI’面とG’面の中間距離にあり、夫々の面に平行な面である。K面はG’面とH’面の中間距離にあり、夫々の面に平行な面である。
【0052】
図12のように、対物光学系14の焦点位置がG’面内にある状態で観察がなされている場合、制御部97は演算部13bの演算結果に基づいて、超音波三次元診断装置3によって観察された腫瘍33の観察像(被検体像)を以下のようにモニタ90、93、94に表示する。モニタ93には、K面を境界にして対物光学系14がある側とは反対側に存在する腫瘍33の部位を表示する。モニタ90にはJ面とK面の間に存在する腫瘍33の部位を表示する。モニタ94にはJ面を境界にして対物光学系14がある側に存在する腫瘍33の部位を表示する。
【0053】
本実施の形態では、投影光学系の光軸上に配列された複数の表示手段に被検体の各部分の画像を夫々表示している。上記実施の形態のように光学素子を移動させることがないので、機械的な制御を必要としない。したがって、コストを抑えることができる。
【0054】
本実施の形態では表示手段を3つ用いているが、2つ用いても良いし、4つ以上用いても良い。また、投影光学系の光軸方向に配列された表示手段の間隔は適宜変更可能である。
【0055】
上記第1乃至第4の実施の形態の顕微鏡装置は様々な用途に使用できる。特に、上記実施の形態の顕微鏡装置は、手術顕微鏡により観察される光学像と、手術顕微鏡の観察野に関連した像取得手段により得られる被検体像とが被検体に対して所定の輻そう角をもつ、すなわち視野角をもつ場合に適している。より詳細には、上記実施の形態の顕微鏡装置は、3D内視鏡、あるいは3D超音波プローブ装置、あるいは術中、術前のCTやMRIやPETによるボクセルデータから再構築された3D画像表示するシステム、あるいは3Dアンギオ装置と組み合わされる場合に適している。
【0056】
本発明は、以下の各項に示す発明を開示している。
【0057】
1.被検体の任意の領域の立体光学像を観察可能な光学顕微鏡と、
前記光学顕微鏡に設けられて前記立体光学像の観察倍率を変更可能な倍率変更手段と、
前記倍率変更手段により定まる前記立体光学像の観察倍率を検出し、この観察倍率に応じた信号を出力可能な倍率検出手段と、
前記光学顕微鏡で観察される前記任意の領域の少なくとも一部を含み前記立体光学像と異なる被検体像を取得可能な像取得手段と、
前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づく被検体画像を表示可能な表示手段と、
前記立体光学像と前記被検体像との実空間における相対的な位置関係を検出し、この位置関係に応じた信号を出力可能な像位置検出手段と、
前記表示手段を支持すると共に前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体が観察されるように前記表示手段と前記光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段と、
前記結合手段に設けられて前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体画像のフォーカス像及びデフォーカス像が観察されるように前記表示手段を移動する移動手段と、
前記移動手段の動作に基づく前記表示手段の移動位置を検出して、その位置を示す信号を出力する表示位置検出手段と、
前記倍率検出手段、像位置検出手段及び表示位置検出手段からの出力信号並びに前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づいて、前記立体光学像と略等倍率で、前記立体光学像と観察方向が一致し、前記立体光学像のピント位置からの距離と前記表示手段の位置との相関が取られた像データを生成し、この像データに基づく被検体画像を前記表示手段に表示させる像データ生成手段と、
を有することを特徴とする顕微鏡装置。
【0058】
2.前記結合手段は、前記表示手段により表示される前記被検体画像を前記光学顕微鏡の中間結像面の近傍に投影する投影光学系を含んでいることを特徴とする第1項に記載の顕微鏡装置。
【0059】
3.前記表示手段は、前記被検体画像を表示可能な透過型の表示素子を有しており、
この透過型の表示素子は、前記光学顕微鏡の中間結像面に平行に向けられ、前記移動手段によりこの中間結像面の近傍にて移動させられることを特徴とする第1項に記載の顕微鏡装置。
【0060】
4.前記透過型の表示素子は、透過型液晶モニタを含んでいることを特徴とする第3項に記載の顕微鏡装置。
【0061】
5.被検体の任意の領域の立体光学像を観察可能な光学顕微鏡と、
前記光学顕微鏡に設けられて前記立体光学像の観察倍率を変更可能な倍率変更手段と、
前記倍率変更手段により定まる前記立体光学像の観察倍率を検出し、この観察倍率に応じた信号を出力可能な倍率検出手段と、
前記光学顕微鏡で観察される前記任意の領域の少なくとも一部を含み前記立体光学像と異なる被検体像を取得可能な像取得手段と、
前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づく被検体画像を表示可能な表示手段と、
前記立体光学像と前記被検体像との実空間における相対的な位置関係を検出し、この位置関係に応じた信号を出力可能な像位置検出手段と、
前記表示手段を支持すると共に前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体が観察されるように前記表示手段と前記光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段と、
前記結合手段に設けられて前記表示手段により表示される前記被検体画像を前記光学顕微鏡の中間結像面の近傍に投影する投影光学系と、
前記結合手段に設けられて前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体画像のフォーカス像及びデフォーカス像が観察されるように前記投影光学系を移動する移動手段と、
前記移動手段の動作に基づく前記投影光学系の移動位置を検出して、その位置を示す信号を出力する表示位置検出手段と、
前記倍率検出手段、像位置検出手段及び表示位置検出手段からの出力信号並びに前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づいて、前記立体光学像と略等倍率で、前記立体光学像と観察方向が一致し、前記立体光学像のピント位置からの距離と前記投影光学系の位置との相関が取られた像データを生成し、この像データに基づく被検体画像を前記表示手段に表示させる像データ生成手段と、
を有することを特徴とする顕微鏡装置。
【0062】
6.被検体の任意の領域の立体光学像を観察可能な光学顕微鏡と、
前記光学顕微鏡に設けられて前記立体光学像の観察倍率を変更可能な倍率変更手段と、
前記倍率変更手段により定まる前記立体光学像の観察倍率を検出し、この観察倍率に応じた信号を出力可能な倍率検出手段と、
前記光学顕微鏡で観察される前記任意の領域の少なくとも一部を含み前記立体光学像と異なる被検体像を取得可能な像取得手段と、
前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づく被検体画像を表示可能な表示手段と、
前記立体光学像と前記被検体像との実空間における相対的な位置関係を検出し、この位置関係に応じた信号を出力可能な像位置検出手段と、
前記表示手段を支持すると共に前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体が観察されるように前記表示手段と前記光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段と、
前記結合手段に設けられて前記表示手段により表示される前記被検体画像を前記光学顕微鏡の中間結像面の近傍に投影する投影光学系と、
前記結合手段に設けられて前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体画像のフォーカス像及びデフォーカス像が観察されるように前記表示手段と投影光学系を一体的に移動する移動手段と、
前記移動手段の動作に基づく前記表示手段及び投影光学系の移動位置を検出して、その位置を示す信号を出力する表示位置検出手段と、
前記倍率検出手段、像位置検出手段及び表示位置検出手段からの出力信号並びに前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づいて、前記立体光学像と略等倍率で、前記立体光学像と観察方向が一致し、前記立体光学像のピント位置からの距離と前記表示手段及び投影光学系の位置との相関が取られた像データを生成し、この像データに基づく被検体画像を前記表示手段に表示させる像データ生成手段と、
を有することを特徴とする顕微鏡装置。
【0063】
7.前記光学顕微鏡は双眼型の顕微鏡であることを特徴とする第1項乃至第6項いずれか1項に記載の顕微鏡装置。
【0064】
8.前記光学顕微鏡は右眼用と左眼用の2つの中間結像面を有する双眼型の顕微鏡であり、
前記表示手段は前記被検体画像を表示可能な1つの表示素子を有しており、
前記投影光学系の光路は、この表示素子と前記2つの中間結像面との間で2つに分岐していて、これらの分岐された2つの光路上にはこれらの光路を交互に遮る遮光部材が配置されており、
前記像データ生成手段は、右眼用の中間結像面に至る投影光学系の光路が遮られたときには左眼用の被検体画像を前記表示素子に表示させ、左眼用の中間結像面に至る投影光学系の光路が遮られたときには右眼用の被検体画像を前記表示素子に表示させることを特徴とする第2項、第5項及び第6項いずれか1項に記載の顕微鏡装置。
【0065】
9.前記移動位置は30Hz以上で往復することを特徴とする第1項乃至第8項いずれか1項に記載の顕微鏡装置。
【0066】
10.被検体の任意の領域の立体光学像を観察可能な光学顕微鏡と、
前記光学顕微鏡に設けられて前記立体光学像の観察倍率を変更可能な倍率変更手段と、
前記倍率変更手段により定まる前記立体光学像の観察倍率を検出し、この観察倍率に応じた信号を出力可能な倍率検出手段と、
前記光学顕微鏡で観察される前記任意の領域の少なくとも一部を含み前記立体光学像と異なる被検体像を取得可能な像取得手段と、
前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づく被検体画像を表示可能な複数の表示手段と、
前記立体光学像と前記被検体像との実空間における相対的な位置関係を検出し、この位置関係に応じた信号を出力可能な像位置検出手段と、
前記複数の表示手段を支持すると共に前記光学顕微鏡の観察位置で前記複数の表示手段により表示される前記被検体画像のフォーカス像及びデフォーカス像が観察されるように前記表示手段と前記光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段と、
前記倍率検出手段及び像位置検出手段からの出力信号並びに前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づいて、前記立体光学像と略等倍率で、前記立体光学像と観察方向が一致し、前記立体光学像のピント位置からの距離と前記表示手段の位置との相関が取られた複数の像データを生成し、これらの像データに夫々基づく複数の被検体画像を前記複数の表示手段に夫々表示させる像データ生成手段と、
を有することを特徴とする顕微鏡装置。
【0067】
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0068】
【発明の効果】
光学顕微鏡の光学像と重ねられる、別の観察手段により得られた被検体像に違和感のない自然なボケをもたせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における顕微鏡装置を使用している状態を示す図。
【図2】図1の顕微鏡装置の一部を示す斜視図。
【図3】図1の顕微鏡装置の制御要素を示すブロック図。
【図4】図1の顕微鏡装置により被検体が観察される様子を示す図。
【図5】第1の実施の形態の変形例における顕微鏡装置の一部を示す概略図。
【図6】本発明の第2の実施の形態における顕微鏡装置を使用している状態を示す図。
【図7】図6の顕微鏡装置の一部を示す斜視図。
【図8】図6の顕微鏡装置の制御要素を示すブロック図。
【図9】本発明の第3の実施の形態における顕微鏡装置の概略図。
【図10】本発明の第4の実施の形態における顕微鏡装置を使用している様子を示す図。
【図11】図10の顕微鏡装置に用いられる表示手段の配置を示す図。
【図12】図10の顕微鏡装置により被検体が観察される様子を示す図。
【符号の説明】
1 手術顕微鏡
3 超音波三次元診断装置
4 像取得手段
5 術部(被検体)
13b 演算部
13a 撮影装置
14 対物光学系
15 位置検出装置
16 変倍光学系
17 位置検出装置
18 結像光学系
19 接眼光学系
20 ハーフミラー
21a,21b 液晶モニタ
22a,22b 投影光学系
24 往復運動部材
30 モータ
31 ロータリーエンコーダ
32 制御部
33 腫瘍
34 手術顕微鏡
35 透過型液晶モニタ
36 往復運動部材
40 モータ
52 モータ
53 ロータリーエンコーダ
54 ロータリーエンコーダ
55 制御部
56 ウォームスクリュー
57 モータ
58 ロータリーエンコーダ
59 手術顕微鏡
60 ハーフミラー
61 液晶モニタ
62 対物光学系
65 ロータリーシャッター
66 結像光学系
67 往復運動部材
74 モータ
75 ロータリーエンコーダ
76 タイミングベルト
77 タイミングベルト
78 制御部
82 ベベルギヤ
84 ベベルギヤ
88 手術顕微鏡
89 ハーフミラー
90 透過型液晶モニタ
92 投影光学系
93 透過型液晶モニタ
94 透過型液晶モニタ
97 制御部

Claims (3)

  1. 被検体の任意の領域の立体光学像を観察可能な光学顕微鏡と、
    前記光学顕微鏡に設けられて前記立体光学像の観察倍率を変更可能な倍率変更手段と、
    前記倍率変更手段により定まる前記立体光学像の観察倍率を検出し、この観察倍率に応じた信号を出力可能な倍率検出手段と、
    前記光学顕微鏡で観察される前記任意の領域の少なくとも一部を含み前記立体光学像と異なる被検体像を取得可能な像取得手段と、
    前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づく被検体画像を表示可能な表示手段と、
    前記立体光学像と前記被検体像との実空間における相対的な位置関係を検出し、この位置関係に応じた信号を出力可能な像位置検出手段と、
    前記表示手段を支持すると共に前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体が観察されるように前記表示手段と前記光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段と、
    前記結合手段に設けられて前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体画像のフォーカス像及びデフォーカス像が観察されるように前記表示手段を移動する移動手段と、
    前記移動手段の動作に基づく前記表示手段の移動位置を検出して、その位置を示す信号を出力する表示位置検出手段と、
    前記倍率検出手段、像位置検出手段及び表示位置検出手段からの出力信号並びに前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づいて、前記立体光学像と略等倍率で、前記立体光学像と観察方向が一致し、前記立体光学像のピント位置からの距離と前記表示手段の位置との相関が取られた像データを生成し、この像データに基づく被検体画像を前記表示手段に表示させる像データ生成手段と、
    を有することを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 被検体の任意の領域の立体光学像を観察可能な光学顕微鏡と、
    前記光学顕微鏡に設けられて前記立体光学像の観察倍率を変更可能な倍率変更手段と、
    前記倍率変更手段により定まる前記立体光学像の観察倍率を検出し、この観察倍率に応じた信号を出力可能な倍率検出手段と、
    前記光学顕微鏡で観察される前記任意の領域の少なくとも一部を含み前記立体光学像と異なる被検体像を取得可能な像取得手段と、
    前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づく被検体画像を表示可能な表示手段と、
    前記立体光学像と前記被検体像との実空間における相対的な位置関係を検出し、この位置関係に応じた信号を出力可能な像位置検出手段と、
    前記表示手段を支持すると共に前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体が観察されるように前記表示手段と前記光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段と、
    前記結合手段に設けられて前記表示手段により表示される前記被検体画像を前記光学顕微鏡の中間結像面の近傍に投影する投影光学系と、
    前記結合手段に設けられて前記光学顕微鏡の観察位置で前記被検体画像のフォーカス像及びデフォーカス像が観察されるように前記投影光学系を移動する移動手段と、
    前記移動手段の動作に基づく前記投影光学系の移動位置を検出して、その位置を示す信号を出力する表示位置検出手段と、
    前記倍率検出手段、像位置検出手段及び表示位置検出手段からの出力信号並びに前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づいて、前記立体光学像と略等倍率で、前記立体光学像と観察方向が一致し、前記立体光学像のピント位置からの距離と前記投影光学系の位置との相関が取られた像データを生成し、この像データに基づく被検体画像を前記表示手段に表示させる像データ生成手段と、
    を有することを特徴とする顕微鏡装置。
  3. 被検体の任意の領域の立体光学像を観察可能な光学顕微鏡と、
    前記光学顕微鏡に設けられて前記立体光学像の観察倍率を変更可能な倍率変更手段と、
    前記倍率変更手段により定まる前記立体光学像の観察倍率を検出し、この観察倍率に応じた信号を出力可能な倍率検出手段と、
    前記光学顕微鏡で観察される前記任意の領域の少なくとも一部を含み前記立体光学像と異なる被検体像を取得可能な像取得手段と、
    前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づく被検体画像を表示可能な複数の表示手段と、
    前記立体光学像と前記被検体像との実空間における相対的な位置関係を検出し、この位置関係に応じた信号を出力可能な像位置検出手段と、
    前記複数の表示手段を支持すると共に前記光学顕微鏡の観察位置で前記複数の表示手段により表示される前記被検体画像のフォーカス像及びデフォーカス像が観察されるように前記表示手段と前記光学顕微鏡とを光学的に結合する結合手段と、
    前記倍率検出手段及び像位置検出手段からの出力信号並びに前記像取得手段で得られる前記被検体像に基づいて、前記立体光学像と略等倍率で、前記立体光学像と観察方向が一致し、前記立体光学像のピント位置からの距離と前記表示手段の位置との相関が取られた複数の像データを生成し、これらの像データに夫々基づく複数の被検体画像を前記複数の表示手段に夫々表示させる像データ生成手段と、
    を有することを特徴とする顕微鏡装置。
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