JP4523356B2 - 立体画像観察装置 - Google Patents

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この発明は、例えば外科手術等に用いられ、術部を立体観察するための立体画像観察装置に関する。
例えば特許文献1には、変倍光学系を含む単一の対物光学系と、その対物光学系に複数の瞳を設定する接眼光学系とを有する観察装置に関する技術が開示されている。接眼光学系は3つの撮像素子を備えている。1つの撮像素子を共有化し、共有された1つの撮像素子を一方のモニタの移動に伴って移動させて、3つの撮像素子で2方向からの立体観察像を鏡体に取り付けられた2つのモニタに映し出す。
特許文献2には、鏡体に対して助手が観察する位置に応じて3つの光束を撮像する撮像手段のうち、所定の2つの撮像手段からの画像をフェイスマウントディスプレーのそれぞれのファインダーに表示して立体観察可能な観察装置に関する技術が開示されている。
特開平5−323199号公報 特開2001−145640号公報
特許文献1に開示された観察装置では、共有された1つの撮像素子を一方のモニタ(表示装置)の移動に伴って移動させるため、鏡体に対する表示装置の取り付け位置が限定されてしまう。このため、手術スタイルに応じて鏡体や表示装置を配置する場合に制限が生じ、結果として術者に無理な姿勢を強いることとなってしまう。そうすると、術者に疲労が溜まり易くなる。
特許文献2に開示された観察装置では、電子画像を生成する撮像素子に入射される左右1対の観察光軸を含む平面と、ファインダーに表示される画像の向き(回転方向)とにズレが生じる。そのため、撮像素子による術部の立体観察時の左右視差の方向と、ファインダーに表示される観察画像の向き(回転方向)とにズレがある。したがって、実際には立体観察のための左右の観察像の融像を行なうことが困難である。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、鏡体を不用意に大型化することなく、観察者の観察姿勢に対応した自然な像の向きで観察可能な立体画像観察装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明の立体画像観察装置は、4つの観察光学系による光束を各々撮像するための4つの撮像手段と、前記撮像手段による所定の1対の画像を立体表示するための立体画像表示手段とを有し、前記4つの観察光学系のうち、3つは互いにその距離が等しくなる位置に配置されて光軸中心が略正三角形を構成するとともに、残る1つの観察光学系が任意の頂点から略正三角形を2分する線分方向に、前記略正三角形の一辺と略等距離離間した位置に配置されている
上記課題を解決するために、この発明の立体画像観察装置は、鏡体と、前記鏡体に設けられ、少なくとも4つの観察光学系による光束を各々撮像するための、前記観察光学系の数に対応した数を有する撮像手段と、前記撮像手段による所定の1対の画像を立体表示するための立体画像表示手段とを有し、前記観察光学系は、前記観察光学系の数よりも1つ少ない観察光学系の数の頂点を有する略正多角形の頂点にそれぞれ光軸中心を備え、残りの1つの観察光学系が前記略正多角形の互いに隣接する任意の頂点間を結ぶ線分に対して直交し、かつ、前記線分を2分する線分方向に、前記略正多角形の一辺と略等距離離間した位置に配置されている
また、好ましくは、前記鏡体及び前記立体画像表示機構の相対位置を検出する位置検出手段をさらに備えている
また、好ましくは、前記立体画像表示手段は、左眼用および右眼用の画像が分離して表示される左眼用表示部および右眼用表示部を備えている
この発明によれば、鏡体を不用意に大型化することなく、観察姿勢に対応した自然な像の向きで観察可能な立体画像観察装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について説明する。
第1の実施の形態について図1ないし図7を用いて説明する。
図1に示すように、この実施の形態に係る手術用立体観察装置10は、例えば術部等を観察するための鏡体12と、鏡体12を空間内の任意の位置に位置決め可能な支持アーム14とを備えている。支持アーム14は、例えば部屋の天井(図示せず)などに一端が支持され、他端が鏡体12に支持されている。すなわち、支持アーム14の他端部は、接続部16によって鏡体12に連結されている。
鏡体12は、鏡体本体(ハウジング)22と、この鏡体本体22内に設けられた観察光学系24と、鏡体本体22の外周に配設された画像表示装置26とを備えている。この鏡体本体22は、天井側に向けられる一端部が閉塞され、術部側に向けられる他端部が開口された円筒状に形成されている。鏡体本体22の一端部には接続部16が配設され、支持アーム14に連結されている。
次に、手術用立体観察装置10の観察光学系24の構成について説明する。
図2に示すように、鏡体本体22には、対物レンズ(対物光学系)32と、第1ないし第5の鏡体内光学系34a−34eとが観察光学系24として配設されている。対物レンズ32は、鏡体本体22の他端部に配設され、鏡体本体22の内部を閉塞している。第1ないし第5の鏡体内光学系34a−34eは、対物レンズ32と鏡体本体22の一端部との間に配設されている。
第1の鏡体内光学系34aは、第1のズーム光学系36aと、第1の結像レンズ38aと、第1の撮像素子40aとを対物レンズ32と鏡体本体22の一端部との間で対物レンズ32側から鏡体本体22の一端部側に向かって順次備えている。これら第1のズーム光学系36a、第1の結像レンズ38aおよび第1の撮像素子40aは、共通の第1の光軸Oaを光軸中心として配設されている。このため、対物レンズ32から鏡体本体22内に入射された光束は、第1のズーム光学系36aによって拡大され、第1の結像レンズ38aによって第1の撮像素子40aの撮像面に結像される。
第2の鏡体内光学系34bは、第2のズーム光学系36bと、第2の結像レンズ38bと、第2の撮像素子40bとを第1の鏡体内光学系34aに並設された状態で備えている。第3の鏡体内光学系34cは、第3のズーム光学系36cと、第3の結像レンズ38cと、第3の撮像素子40cとを第1および第2の鏡体内光学系34a,34bにそれぞれ並設された状態で備えている。
第4の鏡体内光学系34dは、第4のズーム光学系36dと、第4の結像レンズ38dと、第4の撮像素子40dとを第1ないし第3の鏡体内光学系34a−34cにそれぞれ並設された状態で備えている。第5の鏡体内光学系34eは、第5のズーム光学系36eと、第5の結像レンズ38eと、第5の撮像素子40eとを第1ないし第4の鏡体内光学系34a−34dにそれぞれ並設された状態で備えている。
第2の鏡体内光学系34bは共通の第2の光軸Obを光軸中心として配設され、第3の鏡体内光学系34cは共通の第3の光軸Ocを光軸中心として配設され、第4の鏡体内光学系34dは共通の第4の光軸Odを光軸中心として配設され、第5の鏡体内光学系34eは共通の第5の光軸Oeを光軸中心として配設されている。すなわち、鏡体12は、第1ないし第5の光軸Oa−Oeを光軸中心とする5本の光束を撮像可能に第1ないし第5の鏡体内光学系34a−34eを備えている。
図3に示すように、第1ないし第5の光軸Oa−Oeは、対物レンズ32の中心軸Oからそれぞれ等距離離間した位置に配置されている。第1ないし第5の光軸Oa−Oeは、互いに隣接する光軸中心と等距離離間した位置に配置されている。例えば第1の光軸Oaは、第2の光軸Obと第5の光軸Oeと等距離離間している。第2の光軸Obは、第1の光軸Oaと第3の光軸Ocと等距離離間している。第3の光軸Ocは、第2の光軸Obと第4の光軸Odと等距離離間している。第4の光軸Odは、第3の光軸Ocと第5の光軸Oeと等距離離間している。第5の光軸Oeは、第4の光軸Odと第1の光軸Oaと等距離離間している。このように、第1ないし第5の光軸Oa−Oeは、対物レンズ32の中心軸Oを共通の中心とし、この中心軸Oに対して直交する面内で、中心軸Oから任意の距離の正五角形の頂点の位置に配置されている。
次に、手術用立体観察装置10の画像表示装置26の構成について説明する。
図1および図4(A)に示すように、画像表示装置26は、第1および第2の回動部44a,44bと、第1および第2のモニタ支持部46a,46bと、第1および第2の立体モニタ48a,48bとを備えている。
第1および第2の回動部44a,44bは、リング状に形成され、鏡体本体22の周囲に沿って回転可能に並設されている。これら第1および第2の回動部44a,44bの内周面には、それぞれ後述するピニオンギヤ54a,54bに対してラックとしての機能を有する第1および第2のギヤ50a,50bが形成されている。
第1のモニタ支持部46aの一端は第1の回動部44aに固定され、他端は第1のモニタ48aに固定されている。第2のモニタ支持部46bの一端は第2の回動部44bに固定され、他端は第2の立体モニタ48bに固定されている。なお、第1および第2の立体モニタ48a,48bは、それぞれレンチキュラー方式などの立体画像表示装置である。
図4(A)および図4(B)に示すように、第1の回動部44aの内周面に形成された第1のギヤ50aには、第1のピニオンギヤ54aが噛み合わせられている。この第1のピニオンギヤ54aは、第1のエンコーダ(移動量検出器)56のシャフト56aに固定されている。ここで、この第1のエンコーダ56は鏡体本体22と一体的に固定されている。この第1のエンコーダ56は、シャフト56aの回転量を検出し、鏡体本体22に対する第1の立体モニタ48aの相対位置を検出する検出手段としての機能を備えている。
第2の回動部44bも第1の回動部44aと同様に形成されているので、第2の回動部44bの構成の説明は省略する。
次に、この実施の形態に係る手術用立体観察装置10の第1ないし第5の鏡体内光学系34a−34eを用いて得られる画像を画像表示装置26を用いて表示するための電気的接続状態について説明する。
図5に示すように、第1ないし第5の撮像素子40a−40eは、対応する第1ないし第5のカメラコントロールユニット60a−60eに電気的に接続されている。第1ないし第5の撮像素子40a−40eによって撮像された信号は、対応する第1ないし第5のカメラコントロールユニット60a−60eに伝達され、それぞれ映像信号化される。
第1ないし第5のカメラコントロールユニット60a−60eは画像選択手段としての画像セレクタ62にそれぞれ電気的に接続されている。この画像セレクタ62は4つの映像出力端子(図示せず)を備えている。各映像出力端子は表示画像制御手段としての第1ないし第4の画像制御回路64L,64R,66L,66Rに電気的に接続されている。第1の画像制御回路64Lと第2の画像制御回路64Rとによって、1つの立体画像を作成し、第3の画像制御回路66Lと第4の画像制御回路66Rとによって、1つの立体画像を作成する。
第1および第2の画像制御回路64L,64Rは、第1の立体モニタ48aに電気的に接続されている。このため、第1の立体モニタ48aは、第1および第2の画像制御回路64L,64Rそれぞれの画像、または、第1および第2の画像制御回路64L,64Rによって作成された立体画像を選択的に表示可能である。
第3および第4の画像制御回路66L,66Rは、第2の立体モニタ48bに電気的に接続されている。このため、第2の立体モニタ48bは、第3および第4の画像制御回路66L,66Rそれぞれの画像、または、第3および第4の画像制御回路66L,66Rによって作成された立体画像を選択的に表示可能である。
第1のエンコーダ56は、第1の回転制御回路70aに電気的に接続されている。第1の回転制御回路70aは、画像セレクタ62と、第1および第2の画像制御回路64L,64Rとに電気的に接続されている。
同様に第2のエンコーダ58は第2の回転制御回路70bに電気的に接続されている。第2の回転制御回路70bは、画像セレクタ62と、第3および第4の画像制御回路66L,66Rとに電気的に接続されている。
次に、この実施の形態に係る手術用立体観察装置10の作用について説明する。
図示しない術者によって支持アーム14に支持された鏡体12を術部を観察する任意の位置に移動する。そうすると、鏡体12は所定の範囲内の所望の位置に配置される。
例えば術部から対物レンズ32によって鏡体本体22の内部に入射された光は、第1の鏡体内光学系34aでは、第1の光軸Oaを中心として第1のズーム光学系36aによって任意の倍率に拡大される。第1のズーム光学系36aによって拡大された光は、第1の結像レンズ38aで第1の撮像素子40a上に結像される。第1の撮像素子40aは、第1の撮像素子40a上で結像された像を撮像する。第1の撮像素子40aで撮像された画像は、第1の撮像素子40aから出力され、第1のカメラコントロールユニット60aに入力されて映像信号化される。
第2ないし第5の鏡体内光学系34b−34eでも、第2ないし第5の光軸Ob−Oeを中心とした光学像がそれぞれ第2ないし第5の撮像素子40b−40e上に結像される。第2ないし第5の撮像素子40b−40eは、第2ないし第5の撮像素子40b−40e上で結像された像をそれぞれ撮像する。第2ないし第5の撮像素子40b−40eで撮像された画像は、第2ないし第5の撮像素子40b−40eから出力され、第2ないし第5のカメラコントロールユニット60b−60eに入力されて映像信号化される。
第1ないし第5のカメラコントロールユニット60a−60eによって映像信号化された信号は第1ないし第5のカメラコントロールユニット60a−60eからそれぞれ出力され、画像セレクタ62に全て入力される。
画像セレクタ62は、第1ないし第5のカメラコントロールユニット60a−60eによる映像信号を第1および第2の回転制御回路70a,70bから入力される信号に基づいて選択する。画像セレクタ62は、選択した映像信号を出力し、第1ないし第5のカメラコントロールユニット60a−60eの数(5つ)よりも少数の第1ないし第4の画像制御回路64L,64R,66L,66Rに入力される。すなわち、第1ないし第5のカメラコントロールユニット60a−60eから出力された映像信号の少なくとも1つは、画像セレクタ62で遮断される。
第1および第2の画像制御回路64L,64Rは、画像セレクタ62からの出力により入力された映像信号に基づいて映像を作成してその信号を出力する。第1および第2の画像制御装置64L,64Rから出力された信号は、それぞれ第1の立体モニタ48aに入力されてその映像が合成されて第1の立体モニタ48aに表示される。このため、第1の立体モニタ48aには、立体画像が表示される。
なお、第1の立体モニタ48aは、第1および第2の画像制御回路64L,64Rによって作成された画像をそれぞれ選択的に、または同時に表示可能である。
同様に、第3および第4の画像制御回路66L,66Rは、画像セレクタ62からの出力により入力された映像信号に基づいて映像を作成してその信号を出力する。第3および第4の画像制御装置66L,66Rから出力された信号は、それぞれ第2の立体モニタ48bに入力されてその映像が合成されて第2の立体モニタ48bに表示される。このため、第2の立体モニタ48bには、立体画像が表示される。
なお、第2の立体モニタ48bは、第3および第4の画像制御回路66L,66Rによって作成された画像をそれぞれ選択的に、または同時に表示可能である。
上述したように鏡体12を配置し、例えば術部を第1および第2の立体モニタ48a,48bで表示可能な状態で、術者の位置により、例えば第1の立体モニタ48aを術者の目の前に動かしたい場合がある。この場合、手術スタイルに応じて第1の立体モニタ48aを鏡体本体22の周りに回転させ、鏡体本体22に対する第1の立体モニタ48aの任意の位置を決める。具体的には、第1の立体モニタ48aの位置は、第1の回動部44aの鏡体本体22周りの回転によって移動する。
第1の回動部44aが鏡体本体22の周りに回転すると、第1の回動部44aの内周面の第1のギヤ50aが鏡体本体22の中心軸周りに移動する。第1のギヤ50aの移動は、第1のギヤ50aに噛み合わせられ、鏡体本体22に固定された第1のエンコーダ56のシャフト56aに固定されたピニオンギヤ54aの回転力に変換される。
このため、このピニオンギヤ54aに回転により、第1のエンコーダ56のシャフト56aを回転させる。そうすると、第1のエンコーダ56によって第1の立体モニタ48aの鏡体本体22周りの回転量が検出される。この検出信号は、第1のエンコーダ56から出力され、第1の回転制御回路70aに入力される。第1の回転制御回路70aは、第1のエンコーダ56からの検出信号に基づいて第1の立体モニタ48aの位置を算出する。すなわち、第1のエンコーダ56による検出信号により、例えば対物レンズ32の中心軸Oに対して第1の光軸Oaからどれだけ回転した位置にあるかが第1の回転制御回路70aによって算出される。したがって、鏡体本体22に対する第1の立体モニタ48aの位置が算出される。
第1の回転制御回路70aの算出信号は、第1の回転制御回路70aから出力され、画像セレクタ62と、第1および第2の画像制御回路64L,64Rとにそれぞれ入力される。このため、画像セレクタ62は、第1の立体モニタ48aの位置に基づいて第1ないし第5のカメラコントロールユニット60a−60eの映像信号のうちの2つを第1の立体モニタ48aに表示するために第1および第2の画像制御回路64L,64Rに出力する。第1および第2の画像制御回路は、第1の立体モニタ48aの位置に基づいて最適な画像が表示されるように画像セレクタ62から出力された映像信号を回転させる。
このため、第1および第2の画像制御回路64L,64Rによって映像が作成される。第1および第2の画像制御回路64L,64Rによって作成された映像は、第1の立体モニタ48aに出力され、第1の立体モニタ48aで例えば立体表示される。
ここで、第1の立体モニタ48aを鏡体本体22の周りに回転させ、図6中に斜線で示す領域αに第1の立体モニタ48aを配置した場合について説明する。この領域αは対物レンズ32の中心軸Oから第1および第2の光軸Oa,Obに至る線分の延長線上で、鏡体本体22の周りに区切られる領域である。
第1の回転制御回路70aの算出信号に基づいて、画像セレクタ62から第1および第2の画像制御回路64L,64Rに入力される信号が選択される。この場合、第1の画像制御回路64Lに入力される信号は第1の撮像素子40aによって撮像された信号が入力される。第2の画像制御回路64Rに入力される信号は第2の撮像素子40bによって撮像された信号が入力される。
図7に示すように、第1の画像制御回路64Lは、第1の撮像素子40aにより撮像された画像から、第1の立体モニタ48aに表示する左側画像72Lの一部を切り出し、第1の立体モニタ48aの位置に基づいて切り出した左側画像74Lを回転させる。第2の画像制御回路64Rは、第2の撮像素子40bにより撮像された画像から、第1の立体モニタ48aに表示する右側画像72Rの一部を切り出し、第1の立体モニタ48aの位置に基づいて切り出した右側画像74Rを回転させる。第1の立体モニタ48aでは、第1および第2の画像制御回路64L,64Rによって切り出され、かつ、回転させた左側画像74Lおよび右側画像74Rを立体表示するために重ね合わせる。したがって、第1の立体モニタ48aには、第1および第2の鏡体内光学系34a,34bを用いて観察される画像74が立体表示される。
なお、第2の立体モニタ48bにおける画像も第1の立体モニタ48aにおける画像と同様にして作成されて表示される。第1の立体モニタ48aと第2の立体モニタ48bとが異なる位置に配置されている場合、互いに異なる画像が表示される。
以上説明したように、この実施の形態によれば、以下のことが言える。
第1および第2の立体モニタ48a,48bを鏡体本体22の周りに回転可能に保持し、かつ、その第1および第2の立体モニタ48a,48bの鏡体本体22に対する相対位置を容易に検出可能である。そして、その相対位置に基づいて、第1および第2の立体モニタ48a,48bに表示される画像を選択し、また、その画像の向きを容易に設定することができる。
ここでは、円筒状の鏡体本体22の中心軸と同一の中心軸を有する正五角形の頂点の位置にそれぞれ観察光学系24の第1ないし第5の光軸Oa−Oeを配置した。このため、隣接する光軸間距離と、中心軸Oに対する第1ないし第5の光軸Oa−Oeの距離とをそれぞれ一定に保つことができる。この状態で、第1の立体モニタ48aを鏡体本体22に対して回転させて術者が観察するのに最適な位置に配置した場合に、鏡体本体22に入射される立体画像を術者から術部を観察する方向と同一方向に表示させることができる。一方、第2の立体モニタ48bを鏡体本体22に対して回転させて助手が観察するのに最適な位置に配置した場合に、鏡体本体22に入射される立体画像を助手から術部を観察する方向と同一方向に表示させることができる。したがって、第1および第2の立体モニタ48a,48bを用いて術部を観察する場合に術者や助手がそれぞれ立体画像の向きを考慮することなく、観察することができる。
したがって、鏡体12の周りに自在にモニタ48a,48bを配置することができるので、術者が術部に対して自由な位置・姿勢で、術部の拡大観察を行なうことができる。さらに、その観察画像が観察姿勢に対応した像の向きで、かつ、どの向きからも変わらぬ立体感で観察することができる。そうすると、術者の疲労軽減に効果があるとともに、手術の進行がスムーズになり、手術時間の短縮に効果がある。
次に、第2の実施の形態について図8ないし図12を用いて説明する。この実施の形態は第1の実施の形態の変形例であって、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図8に示すように、この実施の形態に係る手術用立体観察装置10は、第1の実施の形態で説明した手術用立体観察装置10と同様に、鏡体12と、支持アーム14とを備えている。すなわち、支持アーム14の他端部は、接続部16によって鏡体12に連結されている。鏡体12は、鏡体本体(ハウジング)22と、この鏡体本体22内に設けられた観察光学系24と、鏡体本体22の外周に配設された画像表示装置26とを備えている。
次に、手術用立体観察装置10の観察光学系24の構成について説明する。この実施の形態に係る観察光学系24では、第1の実施の形態で説明した観察光学系24とは異なり、第1ないし第3の鏡体内光学系34a−34cのみを備えている。
図9に示すように、鏡体本体22には、対物レンズ32と、第1ないし第3の鏡体内光学系34a−34cとが観察光学系24として配設されている。すなわち、鏡体12は、第1ないし第3の光軸Oa−Ocを光軸中心とする3本の光束を撮像可能に第1ないし第3の鏡体内光学系34a−34cを備えている。
図10に示すように、第1ないし第3の鏡体内光学系34a−34cの第1ないし第3の光軸Oa−Ocは、対物レンズ32の中心軸Oからそれぞれ等距離離間した位置に配置されている。第1ないし第3の光軸Oa−Ocは、互いに隣り合わせになる光軸と等距離離間した位置に配置されている。例えば第1の光軸Oaは、第2の光軸Obと第3の光軸Ocと等距離離間している。第2の光軸Obは、第1の光軸Oaと第3の光軸Ocと等距離離間している。このため、第1ないし第3の光軸Oa−Ocは、対物レンズ32の中心軸Oを共通の中心とした正三角形の頂点の位置に配置されている。
鏡体本体22の内部で、第1ないし第3の光軸Oa−Ocを頂点とする正三角形の中心の位置、すなわち対物レンズ32の中心軸O上には、照明光学系76(図11参照)が配設されている。図11に示すように、照明光学系76は、図示しない照明電源に接続されて電力が供給されると発光する照明ランプ78と、この照明ランプ78の発光光を集光する集光レンズ80とを備えている。照明ランプ78は、鏡体本体22の閉塞された一端部側に配設されている。すなわち、照明ランプ78と対物レンズ32との間に集光レンズ80が配設されている。このため、照明ランプ78の発光光は、集光レンズ80を通して術部を照明可能である。
次に、手術用立体観察装置10の画像表示装置26の構成について説明する。この実施の形態に係る画像表示装置26では、第1の実施の形態で説明した画像表示装置26とは異なり、第1および第2の回動部44a,44bが除去されている。
図8および図10に示すように、画像表示装置26は、第1ないし第3のモニタ支持部46a−46cと、第1ないし第3の立体モニタ48a−48cとを備えている。図10に示すように、第1ないし第3のモニタ支持部46a−46cの一端は、それぞれ鏡体本体22の外周に固定されている。第1のモニタ支持部46aの他端には、第1の立体モニタ48aが固定されている。第2のモニタ支持部46bの他端には、第2の立体モニタ48bが固定されている。第3のモニタ支持部46cの他端には、第3の立体モニタ48cが固定されている。
第1の立体モニタ48aの表示面は、第1の光軸Oaと第2の光軸Obとを結ぶ線分に対して平行に配置されている。同様に、第2の立体モニタ48bの表示面は、第2の光軸Obと第3の光軸Ocとを結ぶ線分に対して平行に配置されている。第3の立体モニタ48cの表示面は、第3の光軸Ocと第1の光軸Oaを結ぶ線分に対して平行に配置されている。
次に、この実施の形態に係る手術用立体観察装置10の第1ないし第3の鏡体内光学系34a−34cを用いて得られる画像を画像表示装置26を用いて表示するための電気的接続状態について説明する。
図12に示すように、第1ないし第3の撮像素子40a−40cは、対応する第1ないし第3のカメラコントロールユニット60a−60cにそれぞれ電気的に接続されている。第1のカメラコントロールユニット60aは、第1の画像制御回路64Lおよび第6の画像制御回路68Rに電気的に接続されている。第2のカメラコントロールユニット60bは、第2の画像制御回路64Rおよび第3の画像制御回路66Lに電気的に接続されている。第3のカメラコントロールユニット60cは、第4の画像制御回路66Rおよび第5の画像制御回路68Lに電気的に接続されている。
第1および第2の画像制御回路64L,64Rは、第1の立体モニタ48aに電気的に接続されている。第3および第4の画像制御回路66L,66Rは、第2の立体モニタ48bに電気的に接続されている。第5および第6の画像制御回路68L,68Rは、第3の立体モニタ48cに電気的に接続されている。
第1の実施の形態で図5を用いて説明したブロック図の構成とは、画像セレクタ62および回転制御回路70a,70bの有無が主な相違点である。この実施の形態に係る手術用立体観察装置10では、画像セレクタ62および回転制御回路70a,70bが除去されている。
次に、この実施の形態に係る手術用立体観察装置10の作用について説明する。
照明光学系76の照明ランプ78の発光光は集光レンズ80および対物レンズ32によって適当に集光されて術部に照射される。このため、術部は、集光中心から適当な範囲内が照明される。
術部からの光は、対物レンズ32、第1ないし第3のズーム光学系36a−36c、および第1ないし第3の結像レンズ38a−38cを通して第1ないし第3の撮像素子40a−40cによってそれぞれ撮像される。
第1ないし第3の撮像素子40a−40cで撮像された画像は、第1ないし第3のカメラコントロールユニット60a−60cによって映像信号化される。第1のカメラコントロールユニット60aによる映像信号は、第1の画像制御回路64Lおよび第6の画像制御回路68Rに入力される。同様に、第2のカメラコントロールユニット60bの映像信号は第2および第3の画像制御回路64R,66Lに入力され、第3のカメラコントロールユニット60cの映像信号は第4および第5の画像制御回路66R,68Lに入力される。
第1ないし第6の画像制御回路64L,64R,66L,66R,68L,68Rでは第1の実施の形態の図7に示す処理と同様の処理を行ない、第1ないし第3の立体モニタ48a−48cに観察像を表示する。この実施の形態では、前述した条件で配置される3本の光束を備えていることから、第1の立体モニタ48aに表示される切り出し画像との関係が一義的に決定される。
前述した処理を行なった第1および第6の画像制御回路64L,68Rによる画像を切り出して、第1の立体モニタ48aに立体画像として表示される。同様に、第2および第3の画像制御回路64R,66Lの画像は第2の立体モニタ48bに立体画像として表示され、第4および第5の画像制御回路66R,68Lの画像は第3の立体モニタ48cで立体画像として表示される。もちろん、第1の立体モニタ48aは、第1の画像制御回路64Lによる画像のみを表示可能であり、第6の画像制御回路68Rによる画像のみを表示可能である。すなわち、第1の立体モニタ48aは、2つの画像を切り出して合わせた立体画像と、第1および第6の画像制御回路64L,68Rによる画像とを選択的に表示する。これは、第2および第3の立体モニタ48b,48cも同様である。
以上説明したように、この実施の形態によれば、以下のことが言える。
立体観察可能な鏡体12周りの観察面ごとに立体モニタ、すなわち第1ないし第3の立体モニタ48a−48cが設けられているので、いちいち鏡体12に対する立体モニタ48a−48cの位置検出機構を設ける必要がなく、簡素な構成で所望の位置での立体観察を実現することができる。このため、術者が鏡体12の周りに観察角度を変えた場合でも、わざわざ立体モニタ48a−48cを鏡体12の周りに回転(移動)させる手間をなくすことができる。
次に、第3の実施の形態について図13ないし図16を用いて説明する。この実施の形態は第1および第2の実施の形態の変形例であって、第1および第2の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図13に示すように、この実施の形態に係る手術用立体観察装置10は、第1の実施の形態で説明した手術用立体観察装置10と同様に、鏡体12と、支持アーム14とを備えている。すなわち、支持アーム14の他端部は、接続部16によって鏡体12に連結されている。
鏡体12は、鏡体本体(ハウジング)22と、この鏡体本体22内に設けられた観察光学系24と、鏡体本体22の一端部(閉塞部)の外縁部に並設された複数の受光素子84と、鏡体本体22に対して分離された画像表示装置26とを備えている。受光素子84は鏡体本体22の一端部の外縁部に等間隔に配置されている。これら受光素子84は、後述するFMD86の相対位置を検出する位置検出手段を構成する。
次に、手術用立体観察装置10の観察光学系24の構成について説明する。この実施の形態に係る観察光学系24では、第1および第2の実施の形態で説明した観察光学系24とは異なり、第1ないし第4の鏡体内光学系34a−34dを備えている。
図14に示すように、鏡体本体22には、対物レンズ32と、第1ないし第4の鏡体内光学系34a−34dとが観察光学系24として配設されている。すなわち、鏡体12は、第1ないし第4の光軸Oa−Odを光軸中心とする4本の光束を撮像可能に第1ないし第4の鏡体内光学系34a−34dを備えている。
図15に示すように、第1ないし第3の鏡体内光学系34a−34cの第1ないし第3の光軸Oa−Ocは、第2の実施の形態で説明した第1ないし第3の鏡体内光学系34a−34cの第1ないし第3の光軸Oa−Ocと同様に配置されている。このため、第1ないし第3の光軸Oa−Ocは、対物レンズ32の中心軸Oを共通の中心とした正三角形の頂点の位置に配置されている。
第4の光軸Odは、第1ないし第3の光軸Oa−Ocによって形成される正三角形の外側に備えている。第4の光軸Odは、第1および第3の光軸Oa,Ocを結ぶ線分に対して対物レンズ32の中心に対して直交する方向に配置され、かつ、第1および第3の光軸Oa,Ocを結ぶ線分の長さと対物レンズ32の中心軸Oからの距離とが等しい位置に配置されている。すなわち、第1の光軸Oaと対物レンズ32の中心軸Oとの間、第1の光軸Oaと第4の光軸Odとの間、第2の光軸Obと対物レンズ32の中心軸Oとの間、第2の光軸Obと第4の光軸Odとの間のそれぞれの距離は等しい。
次に、手術用立体観察装置10の画像表示装置26の構成について説明する。
図13に示すように、画像表示装置26は、術者の顔に装着して、物体の観察像を表示するフェイスマウントディスプレー(以下、FMDという)86を備えている。このFMD86は、FMD本体(FMDハウジング)88と、赤外ダイオード(IR−RED)90と、表示素子92L,92Rとを備えている。FMD本体88は、例えば眼鏡のように術者の顔面に装着される。FMD本体88は、例えばブリッジを有するフロントフレームと、術者の耳などにかけるための1対の蔓(つる)とを備えている。赤外ダイオード90は、ブリッジなどの前面に設けられ、受光素子84に向けて赤外光を発光する。表示素子92L,92Rは、FMD本体88のフロントフレームに装着され、術者の左眼および右眼にそれぞれ対応した位置に配置されている。
次に、この実施の形態に係る手術用立体観察装置10の第1ないし第4の鏡体内光学系34a−34dを用いて得られる画像を画像表示装置26を用いて表示するための電気的接続状態について説明する。
図16に示すように、第1ないし第4の撮像素子40a−40dは、対応する第1ないし第4のカメラコントロールユニット60a−60dにそれぞれ電気的に接続されている。第1ないし第4のカメラコントロールユニット60a−60dは、それぞれ画像セレクタ62に電気的に接続されている。
この画像セレクタ62は2つの映像出力端子(図示せず)を備えている。各映像出力端子は表示画像制御手段としての第1および第2の画像制御回路64L,64Rに電気的に接続されている。第1の画像制御回路64Lは、FMD86の左眼用表示素子92Lに電気的に接続されている。第2の画像制御回路64Rは、FMD86の右眼用表示素子92Rに電気的に接続されている。
各受光素子84は、位置検出回路94に電気的に接続されている。この位置検出回路94には、図示しないメモリなどの記録手段によって受光素子84の鏡体12に対する位置と、第1ないし第4の光軸Oa,Odの位置との関係が予め記録されている。この位置検出回路94は、画像セレクタ62、第1および第2の画像制御回路64L,64Rに電気的に接続されている。
次に、この実施の形態に係る手術用立体観察装置10の作用について説明する。
対物レンズ32を通して鏡体本体22内に入射された光束は第1の実施の形態に係る手術用立体観察装置10と同様に各々の撮像素子40a−40dで撮像される。各撮像素子40a−40dに電気的に接続されたカメラコントロールユニット60a−60dで映像信号化されて映像信号化される。
第1ないし第4のカメラコントロールユニット60a−60dによって映像信号化された信号は、第1ないし第4のカメラコントロールユニット60a−60dからそれぞれ出力され、画像セレクタ62に全て入力される。
ここで、FMD86の赤外ダイオード90から発せられた赤外光は、FMD86を装着した術者に近接する位置の受光素子84によって受光される。受光素子84によって赤外光が受光されると、その受光素子84は、位置検出回路94にその信号を送信する。位置検出回路94は、複数の受光素子84のうち赤外光を受光した受光素子84の位置に基づいて術者の位置(赤外ダイオード90による赤外光の発光位置)を特定する。すなわち、鏡体本体22に対する各受光素子84の位置と、各光軸中心Oa−Odの位置関係とから赤外ダイオード90による発光光に対する周方向の位置が検出されて特定される。
画像セレクタ62は、第1ないし第4のカメラコントロールユニット60a−60dによる映像信号を位置検出回路94から入力される信号に基づいて選択する。画像セレクタ62は、選択した映像信号を出力し、第1ないし第4のカメラコントロールユニット60a−60dの数(4つ)よりも少数の第1および第2の画像制御回路64L,64Rに入力される。すなわち、第1ないし第4のカメラコントロールユニット60a−60dから出力された映像信号の少なくとも2つは、画像セレクタ62で遮断される。
FMD86の位置が図15に示す矢印(観察方向)D1の位置にあり、その位置が前記位置検出回路94によって検出された場合について説明する。
FMD86の赤外ダイオード90からの赤外光の向きが観察方向D1のとき、位置検出回路94からの信号によって画像セレクタ62は第3の撮像素子40cによって得られる映像信号を画像制御回路64Lに出力し、かつ第1の撮像素子40aによって得られる映像信号を画像制御回路64Rに出力する。
画像制御回路64L,64Rでは位置検出回路94の信号に基づいて所定の画像の向きで映像信号を切り出す処理を行ない(図7参照)、FMD86の各々の表示素子92L,92Rに表示する。ここでは観察方向D1であり、図15に示す向きに撮像素子が取り付けられているので画像の向きは変えずに、表示素子92L,92Rに表示可能な大きさで切り出すのみの制御となる。
FMD86が観察方向D6にあるとき、位置検出回路94からの信号によって画像セレクタ62は第2の撮像素子40bによって得られる映像信号を画像制御回路64Lに出力し、かつ第3の撮像素子40cによって得られる映像信号を画像制御回路64Rに出力する。画像制御回路64L,64Rは線分Ob−Ocが画像の底面となるように画像の向きを変えて、それぞれ表示素子92L,92Rに映像信号を出力する。
以下同様に、観察方向が矢印D4または矢印D8の場合には、第1および第2の撮像素子40a,40bによって得られる映像信号を、観察方向が矢印D3または矢印D7の場合には、第2および第4の撮像素子40b,40dによって得られる映像信号を選択して、切り出して対応する左右の表示素子92L,92Rに表示する。
以上説明したように、この実施の形態によれば以下のことが言える。
術者(FMD86)が鏡体12の周りに移動しても自動的に術者の向きにあった画像が選択されるとともに、4つの撮像素子40a−40dで例えば8方向から、立体感がほとんど変わらない観察像を得ることができる。
なお、この実施の形態では、観察像を表示する表示手段としてFMD86を用いたが、第1の実施の形態で説明したように、鏡体本体22の周方向に沿って移動可能な立体表示装置26を用いても良い。
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
上記説明によれば、下記の事項の発明が得られる。また、各項の組み合わせも可能である。
[付記]
(付記項1)
少なくとも3つ以上の観察光学系及び前記観察光学系による光束を各々撮像するための複数の撮像手段とを有する鏡体部と、
一対の前記光束の撮像手段による画像を表示する一つないし複数の立体画像表示手段と、
前記鏡体部及び立体画像表示手段の相対位置を検出する位置検出手段と、
を有する手術用立体画像観察装置において
前記位置検出手段の検出結果に基づいて一対の前記撮像手段による画像を選択する画像選択手段と、
前記画像選択手段に基づき表示形態を制御する表示画像制御手段と、
を有することを特徴とする手術用立体画像観察装置。
(付記項2)
前記光束は光束と平行な所定の軸中心に略等距離離間し、かつ互いに隣り合わせとなる各光束との距離が等しくなるよう配置されたことを特徴とする付記項1に記載の手術用立体画像観察装置。
(付記項3)
前記立体画像表示手段は一対の所定の撮像手段に対応する数だけ設けられるとともに、
前記撮像手段による撮像画像を各々の立体画像表示手段に対応した表示形態に制御する制御手段を有すること
を特徴とする手術用立体画像観察装置。
(付記項4)
4つの観察光学系による光束を各々撮像するための4つの撮像手段と、
前記撮像手段による所定の一対の画像を立体表示するための立体画像表示手段と、
を有する立体画像観察装置において、
前記4つの観察光学系のうち、3つは互いにその距離が等しくなる位置に配置されて光軸中心が略正三角形を構成するとともに、
残る一つの観察光学系が任意の頂点から略正三角形を2分する線分方向に、前記略正三角形の一辺と略等距離離間した位置に配置されること
を特徴とする手術用立体画像観察装置。
(付記項5)
鏡体本体と、この鏡体本体内に設けられ、前記鏡体本体内に入射される光を撮像する撮像手段をそれぞれ有する少なくとも3つの観察光学系とを有する鏡体と、
前記撮像手段で撮像された像のうち、少なくとも1対の画像を選択する画像選択手段と、
前記画像選択手段により選択された画像の表示形態を制御する表示画像制御手段と、
前記表示画像制御手段により作成された画像を立体表示可能な立体画像表示機構と
を具備することを特徴とする立体画像観察装置。
(付記項6)
前記鏡体および前記立体画像表示装置の相対位置を検出する位置検出機構をさらに具備することを特徴とする付記項5に記載の立体画像観察装置。
(付記項7)
前記各観察光学系は、所定の軸中心に対して略等距離離間し、かつ、互いに隣接する観察光学系に対して等距離離間した光軸を有することを特徴とする付記項5もしくは付記項6に記載の立体画像観察装置。
(付記項8)
前記観察光学系は、前記鏡体本体に配設され、他の観察光学系と共同して使用される対物光学系と、前記撮像手段に前記対物光学系によって入射された光を結像する結像レンズとをそれぞれさらに備えていることを特徴とする付記項5ないし付記項7のいずれか1に記載の立体画像観察装置。
(付記項9)
前記鏡体は、筒状の鏡体本体を備え、
前記観察光学系は、前記鏡体本体の一端部の開口部に設けられた対物光学系を備え
前記観察光学系の少なくとも一部は、前記対物光学系の中心軸と同一の中心軸を有する略正多角形の頂点の位置に配置されていることを特徴とする付記項5ないし付記項8のいずれか1に記載の立体画像観察装置。
(付記項10)
鏡体本体と、
前記鏡体本体に設けられ、前記鏡体本体の内部に入射される光による像を撮像するための少なくとも4つの撮像手段を有する観察光学系と、
前記観察像画像の表示形態を制御する表示画像制御手段と、
前記撮像手段により撮像された画像のうち、選択された1対の画像を立体表示可能な立体画像表示手段と
を具備し、
前記観察光学系は、前記観察光学系の数よりも1つ少ない観察光学系の数の頂点を有する略正多角形の頂点にそれぞれ光軸を備え、残りの1つの観察光学系が前記略正多角形の互いに隣接する任意の頂点間を結ぶ線分に対して直交し、かつ、前記線分を二分する線分上で前記略正多角形の中心から前記頂点間を結ぶ線分を越えた位置に配置され、前記略正多角形の一辺と略等距離離間した位置に光軸を備えていることを特徴とする立体画像観察装置。
(付記項11)
前記鏡体に対する前記立体画像表示機構の相対位置を検出する位置検出手段をさらに備えていることを特徴とする付記項10に記載の立体画像観察装置。
(付記項12)
前記鏡体は、前記観察光学系が配設された鏡体本体と、前記立体画像表示機構が前記鏡体本体の外周に対して移動可能に設けられた移動部とを備え、
前記位置検出手段は、前記鏡体本体対して固定され、前記鏡体本体に対する前記移動部の移動量を検出する移動量検出器を備えていることを特徴とする付記項11に記載の立体画像観察装置。
(付記項13)
前記立体画像表示機構は、左眼用および右眼用の画像が分離して表示される左眼用表示部および右眼用表示部を備えていることを特徴とする付記項12に記載の立体画像観察装置。
(付記項14)
前記立体画像表示機構は、左眼用および右眼用の画像がそれぞれ独立して表示される少なくとも1対の表示部と、所定の方向に向かって光を出射する光出力機構とを有するフェイスマウントディスプレーを備え、
前記鏡体は、前記観察光学系が配設された鏡体本体を備え、
前記位置検出手段は、前記鏡体本体に等間隔に並設され、前記光出力機構から出射された光を検出する複数の光検出センサを備えていることを特徴とする付記項11に記載の立体画像観察装置。
(付記項15)
前記被仮出力機構は、赤外線を出射する赤外線出射機構を備え、
前記光検出センサは、任意の閾値以上の前記赤外線を検出する赤外線受光センサを備えていることを特徴とする付記項14に記載の立体画像観察装置。
(付記項16)
鏡体本体と、
前記鏡体本体に設けられ、前記鏡体本体の内部に入射される光による像を撮像するための少なくとも4つの撮像手段を有する観察光学系と、
前記観察光学系により得られた画像を選択する画像選択手段と、
前記画像選択手段により選択された画像の表示形態を制御する表示画像制御手段と、
前記撮像手段により撮像された画像のうち、選択された1対の画像を立体表示可能な立体画像表示手段と
を具備し、
前記観察光学系は、前記観察光学系の数よりも1つ少ない観察光学系の数が奇数の頂点を有する略正多角形の頂点にそれぞれ光軸を備え、残りの1つの観察光学系が前記略正多角形の互いに隣接する任意の頂点間を結ぶ線分に対して対向した頂点から前記線分を二分する線分上で前記対向した頂点から前記頂点間を結ぶ線分を越えた位置に配置され、前記対向した頂点と前記頂点間を結ぶ線分の一端の頂点との間と略等距離離間した位置に光軸を備えていることを特徴とする立体画像観察装置。
(付記項17)
前記鏡体に対する前記立体画像表示機構の相対位置を検出する位置検出手段をさらに備えていることを特徴とする付記項16に記載の立体画像観察装置。
(付記項18)
前記鏡体は、前記観察光学系が配設された鏡体本体と、前記立体画像表示機構が前記鏡体本体の外周に対して移動可能に設けられた移動部とを備え、
前記位置検出手段は、前記鏡体本体対して固定され、前記鏡体本体に対する前記移動部の移動量を検出する移動量検出器を備えていることを特徴とする付記項17に記載の立体画像観察装置。
(付記項19)
前記立体画像表示機構は、左眼用および右眼用の画像が分離して表示される左眼用表示部および右眼用表示部を備えていることを特徴とする付記項18に記載の立体画像観察装置。
(付記項20)
前記立体画像表示機構は、左眼用および右眼用の画像がそれぞれ独立して表示される少なくとも1対の表示部と、所定の方向に向かって光を出射する光出力機構とを有するフェイスマウントディスプレーを備え、
前記鏡体は、前記観察光学系が配設された鏡体本体を備え、
前記位置検出手段は、前記鏡体本体に等間隔に並設され、前記光出力機構から出射された光を検出する複数の光検出センサを備えていることを特徴とする付記項17に記載の立体画像観察装置。
(付記項21)
前記被仮出力機構は、赤外線を出射する赤外線出射機構を備え、
前記光検出センサは、任意の閾値以上の前記赤外線を検出する赤外線受光センサを備えていることを特徴とする付記項20に記載の立体画像観察装置。
(付記項22)
鏡体内に配置された少なくとも3つの観察光学系でそれぞれ異なる観察像を得る工程と、
前記観察像を映像信号化する工程と、
鏡体に対して相対的に移動可能なモニタの鏡体に対する位置を検出する工程と、
前記映像信号化した観察像を前記モニタの位置に基づいて選択する工程と、
選択した観察像を切り出す工程と、
前記観察像を重ね合わせて前記モニタに表示する工程と
を具備する立体画像観察方法。
(付記項23)
鏡体内に配置された少なくとも3つの観察光学系でそれぞれ異なる観察像を得る工程と、
前記観察像を映像信号化する工程と、
鏡体の外側で前記観察光学系の光軸に平行に配置されたモニタに合わせて観察像を切り出す工程と、
前記観察像を重ね合わせて前記モニタに表示する工程と
を具備する立体画像観察方法。
(付記項24)
鏡体内に配置された少なくとも3つの観察光学系でそれぞれ異なる観察像を得る工程と、
前記観察像を映像信号化する工程と、
鏡体に対して相対的に移動可能なモニタの鏡体に対する位置を検出する工程と、
前記映像信号化した観察像を前記モニタの位置に基づいて選択する工程と、
選択した観察像の画像を切り出す工程と、
前記観察像を前記モニタに表示する工程と
を具備する立体画像観察方法。
(付記項25)
それぞれ異なる観察像を得る少なくとも3つの観察光学系を有し、前記観察光学系のうちの少なくとも一部の前記観察光学系の光軸中心が互いに対して略等距離離間した状態で配置された鏡体と、
前記鏡体の外側に設けられ、観察像を立体表示可能な立体画像表示機構と、
前記観察像の表示形態を制御し、前記立体画像表示機構に前記観察像を立体表示可能な表示画像制御手段と
を具備することを特徴とする立体画像観察装置。
(付記項26)
前記鏡体に対する前記立体画像表示機構の相対位置を検出する位置検出手段と、
前記観察光学系により得られた観察像を前記立体画像表示機構に表示するために前記位置検出手段による検出位置に基づいて最適に選択する画像選択手段と
をさらに具備することを特徴とする付記項25に記載の立体画像観察装置。
(付記項27)
前記鏡体は、筒状の鏡体本体を備え、
前記観察光学系は、前記鏡体本体の一端部の開口部に設けられた共通の対物光学系を備え、
前記観察光学系の少なくとも一部は、前記対物光学系の中心軸に対して直交する面内で、前記中心軸を中心とする略正多角形の頂点の位置に光軸をそれぞれ備えていることを特徴とする付記項25もしくは付記項26に記載の立体画像観察装置。
このため、対物光学系の中心軸を中心として略等距離に観察光学系を配置することができる。そうすると、例えば鏡体の外周に複数の立体画像表示機構を配置したときに容易に観察することができる。
(付記項28)
前記立体画像表示機構は、前記略正多角形の辺の数と同じ数の表示部を備え、
前記表示部の表示面は、前記略正多角形の隣接する頂点を結ぶ線分に対してそれぞれ平行に配設されていることを特徴とする付記項27に記載の立体画像観察装置。
このため、略正多角形の頂点に配置された隣接する観察光学系を用いてその頂点同士を結ぶ線分に平行に設けられた表示部を有する立体画像表示機構を用いて観察像を立体観察可能である。このとき、表示部に向かって左側および右側が自動的に規定されるので、観察像を回転等させることなく、向きをそのまま認識することができる。
(付記項29)
前記鏡体は、筒状の鏡体本体を備え、
前記観察光学系は、前記鏡体本体の一端部の開口部に設けられた共通の対物光学系を備え、
前記鏡体本体は、前記対物光学系の中心軸上に配置された照明光学系を備えていることを特徴とする付記項25ないし付記項28のいずれか1に記載の立体画像観察装置。
このため、例えば術部等を鏡体の外側から照明する必要がなく、より確実な照明を得ることができる。
(付記項30)
前記立体画像表示機構は、左眼用および右眼用の画像がそれぞれ独立して表示される少なくとも1対の表示部と、所定の方向に向かって光を出射する光出力機構とを有するフェイスマウントディスプレーを備え、
前記鏡体は、前記観察光学系が配設された鏡体本体を備え、
前記位置検出手段は、前記鏡体本体に略等間隔に並設され、前記信号出力機構から発する信号を検出する複数の信号検出センサを備えていることを特徴とする付記項25ないし付記項27のいずれか1に記載の立体画像観察装置。
このため、鏡体本体に対してフェイスマウントディスプレーが移動する、すなわち、術者が移動するとともに、信号出力機構による信号を検出センサで検出可能であるので、向きが最適な立体観察像を常に得ることが可能である。
(付記項31)
前記鏡体は、前記鏡体本体の外側に設けられ、前記立体画像表示機構を前記鏡体本体の外周に対して移動可能な移動部をさらに備えていることを特徴とする付記項25ないし付記項27のいずれか1に記載の立体画像観察装置。
このため、立体画像表示機構を術者に対して最適な向きに向けることができる。
(付記項32)
前記立体画像表示機構は、観察像を立体表示する立体モニタを備えていることを特徴とする付記項25ないし付記項29のいずれか1に記載の立体画像観察装置。
このため、立体モニタを用いて観察像を立体観察可能である。
(付記項33)
鏡体本体と、
前記鏡体本体に設けられ、それぞれ異なる観察像を得る少なくとも4つの観察光学系と、
前記観察像の表示形態を制御する表示画像制御手段と、
前記撮像手段により撮像された画像のうち1対の画像を立体表示可能な立体画像表示手段と
を具備し、
前記観察光学系は、前記観察光学系の数よりも少なくとも1つ少ない観察光学系の数の頂点を有する略正多角形の頂点にそれぞれ光軸を備え、残りの観察光学系が前記略正多角形の互いに隣接する任意の頂点間を結ぶ線分に対して直交し、かつ、前記線分を二分する線分上で前記略正多角形の中心から前記頂点間を結ぶ線分を越えた位置に配置され、前記略正多角形の一辺と略等距離離間した位置に光軸を備えていることを特徴とする立体画像観察装置。
このため、略正多角形の頂点の位置を結ぶ線分に平行もしくは略平行な観察像を立体観察可能であるとともに、略正多角形の頂点の位置以外の位置に設けられた観察光学系により得られる観察像と略正多角形の頂点の位置に設けられた観察光学系により得られる観察像とにより、立体観察像を得ることができる。すなわち、鏡体を不用意に大型化することなく、鏡体周りに観察者が移動しても変わらぬ立体感で、かつ観察姿勢に対応した自然な像の向きで観察することができる。
(付記項34)
前記観察光学系により得られた観察像を選択する画像選択手段をさらに具備することを特徴とする付記項33に記載の立体画像観察装置。
(付記項35)
前記鏡体本体に対する前記立体画像表示機構の相対位置を検出する位置検出手段をさらに備えていることを特徴とする付記項33もしくは付記項34に記載の立体画像観察装置。
このため、鏡体の周りの立体画像表示機構の位置を検出可能であるので、立体画像表示機構に表示する観察像を少なくとも3つの観察光学系から最適に2つ選択することができる。
(付記項36)
前記立体画像表示機構は、左眼用および右眼用の画像がそれぞれ独立して表示される少なくとも1対の表示部と、所定の方向に向かって光を出射する光出力機構とを有するフェイスマウントディスプレーを備え、
前記鏡体は、前記観察光学系が配設された鏡体本体を備え、
前記位置検出手段は、前記鏡体本体に略等間隔に並設され、前記光出力機構から出射された光を検出する複数の光検出センサを備えていることを特徴とする付記項35に記載の立体画像観察装置。
(付記項37)
前記光出力機構は、赤外線を出射する赤外線出射機構を備え、
前記光検出センサは、所定の閾値以上の前記赤外線を検出する赤外線受光センサを備えていることを特徴とする付記項36に記載の立体画像観察装置。
(付記項38)
前記鏡体本体は、前記鏡体本体の外側に設けられ、前記立体画像表示機構を前記鏡体本体の外周に対して移動可能な移動部をさらに備えていることを特徴とする付記項33に記載の立体画像観察装置。
(付記項39)
前記立体画像表示機構は、観察像を立体表示する立体モニタを備えていることを特徴とする付記項33に記載の立体画像観察装置。
第1の実施の形態に係る立体画像観察装置の概略的な斜視図。 第1の実施の形態に係る立体画像観察装置における鏡体の内部の観察光学系の配置を示す概略的な斜視図。 第1の実施の形態に係る立体画像観察装置における鏡体の内部の観察光学系の配置を示す概略的な上面図。 (A)は第1の実施の形態に係る立体画像観察装置における画像表示装置の概略図、(B)は(A)の一部を示す概略的な斜視図。 第1の実施の形態に係る立体画像観察装置における画像表示装置の電気的接続を示す概略図。 第1の実施の形態に係る立体画像観察装置における鏡体の内部の観察光学系の配置を示すとともに、第1の立体モニタが配設された領域を示す概略的な上面図。 第1の実施の形態に係る立体画像観察装置における画像制御回路を用いて切り取られた画像を立体表示する作用を示す概略図。 第2の実施の形態に係る立体画像観察装置の概略的な斜視図。 第2の実施の形態に係る立体画像観察装置における鏡体の内部の観察光学系の配置を示す概略的な斜視図。 第2の実施の形態に係る立体画像観察装置における鏡体の内部の観察光学系の配置を示すとともに、画像表示装置を示す概略的な上面図。 第2の実施の形態に係る立体画像観察装置における鏡体の内部に配設された照明光学系を示す概略的な側面図。 第2の実施の形態に係る立体画像観察装置における画像表示装置の電気的接続を示す概略図。 第3の実施の形態に係る立体画像観察装置の概略的な斜視図。 第3の実施の形態に係る立体画像観察装置における鏡体の内部の観察光学系の配置を示す概略的な斜視図。 第3の実施の形態に係る立体画像観察装置における鏡体の内部の観察光学系の配置を示す概略的な上面図。 第3の実施の形態に係る立体画像観察装置における画像表示装置の電気的接続を示す概略図。
符号の説明
40a…第1の撮像素子、40b…第2の撮像素子、40c…第3の撮像素子、40d…第4の撮像素子、40e…第5の撮像素子、48a…第1の立体モニタ、48b…第2の立体モニタ、56…第1のエンコーダ、58…第2のエンコーダ、60a…第1のカメラコントロールユニット、60b…第2のカメラコントロールユニット、60c…第3のカメラコントロールユニット、60d…第4のカメラコントロールユニット、60e…第5のカメラコントロールユニット、62…画像セレクタ、64L…第1の画像制御回路、64R…第2の画像制御回路、66L…第3の画像制御回路、66R…第4の画像制御回路、70a…第1の回転制御回路、70b…第2の回転制御回路

Claims (5)

  1. 4つの観察光学系による光束を各々撮像するための4つの撮像手段と、
    前記撮像手段による所定の1対の画像を立体表示するための立体画像表示手段と
    を有する立体画像観察装置において、
    前記4つの観察光学系のうち、3つは互いにその距離が等しくなる位置に配置されて光軸中心が略正三角形を構成するとともに、残る1つの観察光学系が任意の頂点から略正三角形を2分する線分方向に、前記略正三角形の一辺と略等距離離間した位置に配置されることを特徴とする立体画像観察装置。
  2. 鏡体と、
    前記鏡体に設けられ、少なくとも4つの観察光学系による光束を各々撮像するための、前記観察光学系の数に対応した数を有する撮像手段と、
    前記撮像手段による所定の1対の画像を立体表示するための立体画像表示手段と
    を有する立体画像観察装置において、
    前記観察光学系は、前記観察光学系の数よりも1つ少ない観察光学系の数の頂点を有する略正多角形の頂点にそれぞれ光軸中心を備え、残りの1つの観察光学系が前記略正多角形の互いに隣接する任意の頂点間を結ぶ線分に対して直交し、かつ、前記線分を2分する線分方向に、前記略正多角形の一辺と略等距離離間した位置に配置されることを特徴とする立体画像観察装置。
  3. 前記鏡体及び前記立体画像表示機構の相対位置を検出する位置検出手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載の立体画像観察装置。
  4. 前記立体画像表示手段は、左眼用および右眼用の画像がそれぞれ独立して表示される少なくとも1対の表示部と、所定の方向に向かって光を出射する光出力機構とを有するフェイスマウントディスプレーを備え、
    前記位置検出手段は、前記鏡体に等間隔に並設され、前記光出力機構から出射された光を検出する複数の光検出センサを備えていることを特徴とする請求項3に記載の立体画像観察装置。
  5. 前記立体画像表示手段は、左眼用および右眼用の画像が分離して表示される左眼用表示部および右眼用表示部を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1に記載の立体画像観察装置。
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