JP2004309930A - 立体観察システム - Google Patents

立体観察システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004309930A
JP2004309930A JP2003105892A JP2003105892A JP2004309930A JP 2004309930 A JP2004309930 A JP 2004309930A JP 2003105892 A JP2003105892 A JP 2003105892A JP 2003105892 A JP2003105892 A JP 2003105892A JP 2004309930 A JP2004309930 A JP 2004309930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stereoscopic
image
observation
eye
observer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003105892A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004309930A5 (ja
Inventor
Kazuo Morita
和雄 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2003105892A priority Critical patent/JP2004309930A/ja
Priority to US10/820,105 priority patent/US7298393B2/en
Publication of JP2004309930A publication Critical patent/JP2004309930A/ja
Publication of JP2004309930A5 publication Critical patent/JP2004309930A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/20Image signal generators
    • H04N13/204Image signal generators using stereoscopic image cameras
    • H04N13/239Image signal generators using stereoscopic image cameras using two 2D image sensors having a relative position equal to or related to the interocular distance
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/50Constructional details
    • H04N23/555Constructional details for picking-up images in sites, inaccessible due to their dimensions or hazardous conditions, e.g. endoscopes or borescopes

Abstract

【課題】観察時の疲労感などの障害の無い立体視観察を実現できる立体観察システムを提供する。
【解決手段】画像表示手段53により表示された第1の像の中心を見る観察者55の左眼の視線と、画像表示手段52により表示された第2の像の中心を見る観察者55の右眼の視線が互いに輻輳角αをなすように立体表示ユニットを構成し、輻輳角αは以下の条件(1)を満たす。
Figure 2004309930

【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広範囲の被写界深度を有する立体視内視鏡などの立体撮像装置が撮像した、視差を有する左右の像を、立体観察する場合に好適な立体観察システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、医療分野、特に外科分野において立体視内視鏡などの立体観察システムを用いた手技が普及しつつある。
【0003】
もともと、従来内視鏡と専用処置具を用いた手技は、開腹手術を必要としていた疾病を内視鏡下で低侵襲に処置することを可能とした。さらに内視鏡が立体視化し、新たに得られた奥行き方向の情報は処置具の誘導を確実にし、従来の内視鏡下処置に比べ、より短時間に、より繊細で高度な処置を行うことができるようになった。
【0004】
このため、低侵襲手技である立体視内視鏡下外科手術は、今後も発展が期待されている。
立体観察システムの観察系は通常2眼式であり、図6に示すように、視差を有する観察物体1の左右の像を撮像するための撮像光学系と撮像素子を内蔵した立体撮像ユニット2と、この立体撮像ユニット2からの左右像の映像信号により立体像を生成する立体映像信号処理ユニット3と、生成された立体像を表示する立体表示装置ユニット4の3つのユニットからなる。
【0005】
そして、この立体観察システムでは、立体撮像ユニット2の撮像光学系により物体の像が撮像素子の撮像面に形成される。視差を有する左右の像を得るために、撮像光学系には様々な方式が用いられる。撮像素子で取得した左右の画像は、映像信号として立体撮像ユニット2から立体映像信号処理ユニット3に伝達される。立体映像信号処理ユニット3は後段の立体表示装置ユニット4に対応して必要な信号処理を行う。立体表示装置ユニット4は、立体映像信号処理ユニット3から送出された立体像を基に表示素子上に左右の画像を形成する。
【0006】
左右の画像を分離して観察者の両眼に伝達するために、立体表示装置ユニット4にも様々の方式が存在する。
立体表示装置の方式の代表的な一例として、観察者の顔面のごく近くに配置された光学系により直接、左右の画像に対応する観察者の左右の瞳(眼)に投光し、等価的に大画面の画像情報を虚像として立体観察させるようにした虚像立体観察式がある。
【0007】
従来、立体視内視鏡と虚像立体観察式の表示装置とを組み合わせたシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。前記特許文献1に記載の立体観察システムは、立体視内視鏡の画像を自然な臨場感で観察するために、立体視内視鏡の画角と、虚像立体観察式表示装置の画角との関係を定めたものである。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−313828号公報(図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、自然な臨場感による立体視観察までは実現できても、実際に立体観察システムを使用する場合に発生する立体視観察時の観察者の疲労要因と、その解決方法については上記従来例では十分な検討がなされていなかった。
【0010】
立体観察システムの実使用時の疲労は、特に立体撮像装置に立体視内視鏡を用いた時に発生する。
立体視内視鏡は、立体視用でない一般の内視鏡と同じく広い被写界深度を有し、被写体を被写界深度の範囲内で捉え、被写体に立体視内視鏡を近付けたり、被写体から遠ざけたりして所望の位置で観察する。被写界深度とは被写体がボケずに観察できる物体距離の範囲を言う。
【0011】
観察の際には、立体視内視鏡から被写体までの距離に応じた焦点調整や輻輳角度調整などを行わずに観察する。図7はこの様子を表した図である。
図中、5は立体視内視鏡、6は立体視内視鏡保持アーム、7は虚像立体観察式表示装置、8は虚像立体観察式表示装置保持アーム、9は観察者、10は立体視内視鏡5の先端部拡大図、11は立体視内視鏡先端部、12は立体視内視鏡光学系の左側入射瞳、13は立体視内視鏡光学系の右側入射瞳、14は立体視内視鏡の輻輳角、15は立体視内視鏡の焦点位置、16は立体視内視鏡の被写界深度範囲、17は前記被写界深度範囲内で最も立体視内視鏡に近い位置Aにある被写体、18は立体視内視鏡の焦点位置Bにある被写体、19は前記被写界深度内で最も立体視内視鏡から遠い位置Cにある被写体をそれぞれ示している。
【0012】
観察者9は前述のように立体視内視鏡を前後に操作して、被写体を図中Aの位置からCの位置の範囲で捉えて観察する。被写体位置が図中のA〜Cのそれぞれの位置にある場合の観察画像を示したものが20である。
【0013】
21は被写体が位置Aにあるときの観察画像であり、22は右眼用観察画像、23は左眼用観察画像、24は観察画像中心をそれぞれ示しており、被写体の画像25は左右の画像共に観察画像中心24に対してそれぞれ内側に寄っている。
【0014】
又22’は被写体が位置Bにあるときの観察画像であり、26は右眼用観察画像、27は左眼用観察画像をそれぞれ示しており、被写体の画像28は左右の画像共に観察画像中心24上にある。
【0015】
又23’は被写体が位置Cにあるときの観察画像であり、29は右眼用観察画像、30は左眼用観察画像をそれぞれ示しており、被写体の画像31は左右の画像共に観察画像中心に対してそれぞれ外側に寄っている。
【0016】
このように、立体視内視鏡と被写体との距離に応じて観察像中の被写体像は互いに内側や外側に寄ることがある。
被写体像が互いに外側に寄った時には、図8に示すように左右の被写体像へ向かう観察者の視線がそれぞれ外側に向いてしまい、左右の画像を融像できなくなったり、疲労を感じるという問題が発生していた。
【0017】
図8中、32は虚像立体観察式表示装置、33は右眼用接眼光学系、34は左眼用接眼光学系、35は右眼用画像表示手段、36は左眼用画像表示手段、37は右眼用画像表示手段上に表示された外側に寄った被写体の像、38は左眼用画像表示手段上に表示された外側に寄った被写体の像、39は観察者をそれぞれ示している。
【0018】
また、あらかじめある程度の輻輳角を持っている虚像立体観察式表示装置において、被写体像が互いに内側に寄った時には、図9に示すように左右の被写体像へ向かう観察者の視線が、虚像立体観察式表示装置によって作られた画像の虚像位置であり眼のピント位置でもある40よりはるか手前で交差することになり、左右の画像を融像できなくなったり、疲労を感じるという問題が発生していた。
【0019】
実験によると、左右の視線の交差点が眼のピント位置より少しでも眼に近付いた場合、強度の疲労感を感じることがわかった。
図9中、41は虚像立体観察式表示装置、42は右眼用接眼光学系、43は左眼用接眼光学系、44は右眼用画像表示手段、45は左眼用画像表示手段、46は右眼用画像表示手段上に表示された内側に寄った被写体の像、47は左眼用画像表示手段上に表示された内側に寄った被写体の像、48は観察者、49は左右の被写体像へ向かう観察者の視線の交点をそれぞれ示している。右眼用接眼光学系42と左眼用接眼光学系43は角度αの輻輳角をなすように配置されている。
【0020】
さらに、従来の立体観察システムはもう一つの問題を有する。
図18に示すように、輻輳角αの立体撮像装置1000で、被写体1001を、横に寝かせたものと、縦に立たせたものを撮像する。
【0021】
次に、図19に示すように図18の立体撮像装置の輻輳角αよりかなり小さい角度の輻輳角αを有する立体表示装置で、前記立体撮像装置で撮像した、横に寝かせた被写体と縦に立たせた被写体を観察すると、横に寝かせた被写体の観察像1002と、縦に立たせた被写体の観察像1003とでは、感じる長さが著しく変わってしまう。
【0022】
このように、輻輳角が互いに大きく異なる立体撮像装置と立体表示装置とからなる立体観察システムにおいては、観察される被写体の空間に強い歪みを感じることがあった。
【0023】
観察される被写体の空間に強い歪みが発生すると、処置具の誘導に不具合を来す可能性がある。
上記従来例では、以上の問題点の原因や解決法について述べられていなかった。また、以上の問題点の説明には、立体表示装置として虚像立体観察式表示装置を用いたが、その他の方式の立体表示装置を用いても全く同じ問題を有する。
【0024】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、前記従来例に加えて、立体視内視鏡などの立体撮像ユニットと、虚像立体観察式表示装置などの立体表示ユニットの好ましい関係をさらに設定することにより、観察時の疲労感などの障害の無い立体視観察を実現することのできる立体観察システムを提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の立体観察システムは以下の特徴を有している。
(1) 入射瞳を少なくとも2つ有して互いに視差を有する左眼用の第1の像と右眼用の第2の像を撮像する撮像手段を有し、前記2つの入射瞳中心を結ぶ距離の10倍以上の被写界深度を有する立体撮像ユニットと、前記立体撮像ユニットで撮像した2つの像を表示する2つの画像表示手段を有する立体表示ユニットとからなる立体観察システムにおいて、
前記画像表示手段により表示された前記第1の像の中心を見る観察者の左眼の視線と、前記画像表示手段により表示された前記第2の像の中心を見る観察者の右眼の視線が互いに輻輳角αをなすように前記立体表示ユニットを構成し、前記輻輳角αは以下の条件(1)を満たすことを特徴とする立体観察システム。
【0026】
Figure 2004309930
ただし、αは前記立体撮像ユニットの輻輳角(内向角)、dは前記立体撮像ユニットの2つの入射瞳中心を結ぶ距離、Lは前記立体撮像ユニットの被写界深度の遠点から立体撮像ユニットの入射瞳までの距離、Sは前記立体撮像ユニットの被写界深度の近点から立体撮像ユニットの入射瞳までの距離、wは前記立体撮像ユニットの画角、wは前記立体表示ユニットの画角、Gは観察者の左右瞳孔間距離、Dは観察者の瞳孔位置から観察画像までの距離である。
【0027】
ここで、被写界深度の定義について簡単に説明する。図17は撮像ユニットの光軸に沿う断面図である。この図において、物体Oの像Iが形成される位置に撮像素子を配置することにより、ピントの合った像を得ることができるが、物体Oに撮像ユニットを近接させてO’の位置に物体を移動させると、像IはずれてI’の位置に形成される。反対に、物体Oから撮像ユニットを離してO’’の位置に物体を移動させると、IはずれてI’’の位置に形成される。
【0028】
ここで、撮像素子の位置は固定されているとすると、撮像素子の位置における像I’及びI’’は径δの錯乱円となり、このδが撮像素子のピクセルピッチPの4倍すなわちδ=4Pまでは、ピントボケした画像として観察されず、δ>4Pからピントボケした画像として観察される。
【0029】
よって、O’からO’’の範囲はピントが合っているように感じられ、この範囲を被写界深度と呼び、撮像光学系からO’までの距離Xを被写界深度内の最近接距離(近点)、撮像光学系からO’’までの距離Xを被写界深度内の最遠方距離(遠点)と定義する。この時の撮像光学系の実効口径比(Fナンバー)をFno、撮像光学系の焦点距離をfとすると、
|1/X−1/X|=2×4P×Fno/f
が成立する。ここで、被写界深度Dは下記で表される。
【0030】
D=X−X
また、立体撮像ユニットが有する輻輳角(内向角)αとは、図1に示すように、被写体500側から、立体撮像ユニット501が有する光学手段502、503のそれぞれの入射瞳504、505のうち、右眼側の入射瞳505の中心506を通って、かつ、右眼用撮像手段507の撮像面中心508を通る光線509と、同じく被写体500側から、左眼側の入射瞳504の中心510を通って、かつ、左眼用撮像手段511の撮像面中心512を通る光線513とのなす角度を言う。
【0031】
また、立体撮像ユニットの画角wとは、図2に示すように、立体撮像ユニットが有する左眼用撮像手段514の撮像範囲515の対角直線516を、左眼用光学手段517で被写体側のある位置518に投影し、この投影された対角直線519の一方の端点520と左眼用光学手段517の入射瞳中心521を結ぶ直線522と、対角直線519の他方の端点523と入射瞳中心521を結ぶ直線524とのなす角度を言う。
【0032】
図示しない右眼側についても全く同様なため説明を省略する。
なお、図3に示すように、撮像手段525の撮像範囲の形状を、絞り526や電気的手段により丸形状などに限定する場合は、前記対角直線の代わりに限定撮像範囲541内の最大長を持つ直線527を用いる。
【0033】
また、立体表示ユニットの画角wとは、図4に示すように、立体表示ユニットが有する左眼用画像表示手段536に表示され、観察者により観察される左眼用画像528の対角直線529の一方の端点530と観察者の左眼531の瞳孔中心532を結ぶ直線534と、対角直線529の他方の端点533と観察者の眼531の瞳孔中心532を結ぶ直線535とのなす角度を言う。
【0034】
また、左眼用画像528は、図4のような画像表示手段上に表示された画像そのものではなく、画像表示手段上に表示された画像を光学手段により投影した実像でもよく、もしくは同じく光学手段により投影された虚像でもよい。
【0035】
図示しない右眼側についても全く同様なため説明を省略する。
なお、図5に示すように、画像表示手段537の表示範囲538より小さく丸形状などに限定表示する場合は、前記対角直線の代わりに限定表示範囲539内の最大長を持つ直線540を用いる。
【0036】
また、観察者の左右瞳孔間距離Gは、55mm〜75mmの値をとり、平均値は65mmである。
また、観察者の瞳孔位置から観察画像までの距離Dは、観察する画像が画像表示手段上に表示された画像であれば、観察者の瞳孔位置から画像表示手段の表示面までの距離となり、観察する画像が、画像表示手段上に表示された画像を光学手段により投影した実像や虚像であれば、上記Dは観察者の瞳孔位置から前記の実像や虚像までの距離となる。
【0037】
この構成によると、立体撮像ユニットを被写界深度範囲内で被写体に対し最大限遠ざけ、立体表示ユニットで観察される被写体像が観察画像中心に対して互いに外側に寄っても、左右の被写体像へ向かう観察者の視線のなす角度を打ち消すように立体表示ユニットの輻輳角αが設定されるため、左右の被写体像へ向かう観察者の視線が外側に向いてしまうことが無く、融像を容易にでき、強度の疲労を感じることは無い。
【0038】
また、立体撮像ユニットを被写界深度範囲内で被写体に対し最大限近付け、立体表示ユニットで観察される被写体像が観察画像中心に対して互いに内側に寄っても、左右の被写体へ向かう観察者の視線の交点が、観察者の両眼のピント位置より手前になる事が無いように立体表示ユニットの輻輳角αが設定されるため、融像を容易にでき、強度の疲労を感じることは無い。よって、常に疲労感などの障害の無い立体視観察を実現できる。
(2) 前記(1)項において、以下の条件(2)を満たすことを特徴とする立体観察システム。
【0039】
0.7≦α/α≦1.7 ・・・(2)
立体撮像ユニットが有する輻輳角αと立体表示ユニットが有する輻輳角αが上記条件を満たしていれば、前記立体観察システムにより観察される被写体の空間に強い歪みを感じること無く観察できることが、実験によりわかった。
【0040】
被写体の空間の強い歪みとは、例えばある長さの棒を立てて観察して奥行き方向に感じる棒の長さと、同じ棒を横にして観察して感じる棒の長さとが極端に一致しなくなることを言う。前記条件の下限を超えた場合、立てて観察した棒の長さが横にして観察した棒の長さよりはるかに長く感じる。また、前記条件の上限を超えた場合、立てて観察した棒の長さより横にして観察した棒の長さの方がはるかに長く感じる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の立体観察システムの実施例を説明する。
(実施例1)
図10は本実施例の立体観察システムの図である。
【0042】
本実施例の立体観察システムは、立体視内視鏡ユニット50、立体映像信号処理ユニット51と、図中A〜Fに図示した各種立体表示ユニットのいずれかとからなる。
【0043】
図中Aの立体表示ユニットは、画像表示装置直接観察式の立体表示装置である。右眼用LCD52と左眼用LCD53とに、立体視内視鏡50により撮像された左右の画像をそれぞれ表示し、左右眼用のLCD52、53から射出する光束は、複数枚のミラー54により観察者55の目前に導かれる。そして左右眼用のLCD52、53に表示された画像の中心56に向かう観察者の左右の視線のなす角度はαである。
【0044】
図中Bの立体表示ユニットは、実像観察式の立体表示装置である。右眼用LCD57と左眼用LCD58とに、立体視内視鏡50により撮像された左右眼用の画像をそれぞれ表示し、左右眼用の画像は、右眼用投影光学系60と左眼用投影光学系59により、フレネル凹面鏡からなるスクリーン61上に実像として重ねて投影される。又スクリーン61により、右眼用投影光学系60の射出瞳62は観察者55の右眼位置63に投影され、左眼用投影光学系59の射出瞳64は観察者55の左眼位置65に投影される。よって、観察者はスクリーン61上に重ねて投影された左右眼用の画像の実像から右眼用の画像は右眼にて、左眼用の画像は左眼にて観察することができる。そして左右眼用の実像の中心66に向かう観察者の左右の視線のなす角度はαである。
【0045】
図中Cの立体表示ユニットは、虚像観察式の立体表示装置である。右眼用LCD67と左眼用LCD68とに、立体視内視鏡50により撮像された左右眼用の画像をそれぞれ表示し、右眼用接眼光学系69の光軸70は、右眼用画像の中心71を通っている。左眼用接眼光学系72の光軸73は左眼用画像の中心74を通っている。また、左右眼用の接眼光学系の光軸70、73は平行に配置されている。さらに、左右眼用の接眼光学系69、72の光線射出側にそれぞれ楔プリズム75、76が配置されている。よって観察者は左右眼用の接眼光学系により提供される左右眼用の画像の虚像を観察することができ、かつ、楔プリズム75、76の作用により、左右眼用の虚像の中心に向かう観察者の左右の視線のなす角度はαである。
【0046】
図中Dの立体表示ユニットは、虚像観察式の立体表示装置である。右眼用LCD67と左眼用LCD68とに、立体視内視鏡50により撮像された左右眼用の画像をそれぞれ表示し、右眼用接眼光学系69の光軸70は、右眼用画像の中心71を通っている。左眼用接眼光学系72の光軸73は左眼用画像の中心74を通っている。また、左右眼用の接眼光学系の光軸70、73は平行に配置されている。さらに、左右眼用の接眼光学系69、72の光線射出側に1つの凹レンズ77が配置されている。よって観察者は左右眼用の接眼光学系により提供される左右眼用の画像の虚像を観察することができ、かつ、凹レンズ77の作用により、左右眼用の虚像の中心に向かう観察者の左右の視線のなす角度はαである。
【0047】
図中Eの立体表示ユニットは、虚像観察式の立体表示装置である。右眼用LCD67と左眼用LCD68とに、立体視内視鏡50により撮像された左右眼用の画像をそれぞれ表示し、右眼用接眼光学系69の光軸70は、右眼用画像の中心71を通っている。また、左眼用接眼光学系72の光軸73は左眼用画像の中心74を通っている。また、左右眼用の接眼光学系69、72と左右眼用のLCD67、68とは、一体で前記左右眼用の接眼光学系の光軸70、73がαの角度をなすように配置されている。よって観察者は左右眼用の接眼光学系により提供される左右眼用の画像の虚像を観察することができ、かつ、左右眼用の接眼光学系の光軸70、73がαの角度をなすように配置されているため、左右眼用の虚像の中心に向かう観察者の左右の視線のなす角度はαである。
【0048】
図中Fの立体表示ユニットは、虚像観察式の立体表示装置である。右眼用LCD67と左眼用LCD68とに、立体視内視鏡50により撮像された左右眼用の画像をそれぞれ表示し、右眼用接眼光学系69の光軸70は、右眼用画像の中心71を通らずに、外側にオフセットしている。また、左眼用接眼光学系72の光軸73は左眼用画像の中心74を通らずに、外側にオフセットしている。よって観察者は左右眼用の接眼光学系により提供される左右眼用の画像の虚像を観察することができ、かつ、左右眼用の接眼光学系の光軸70、73が、左右眼用画像の中心71、74に対して外側にオフセットしているため、左右眼用の虚像の中心に向かう観察者の左右の視線のなす角度はαである。
【0049】
上記A〜Fの各表示ユニットを、左右瞳孔間距離が65mmの観察者が観察する時、各表示ユニットの画角w、輻輳角α、観察者の瞳孔位置から観察画像までの距離Dは各表示ユニット全て同じ値をとり、w=35.2°、α=5.6°、D=430mmとなる。さらに、立体視内視鏡ユニット50の輻輳角αは6.93°であり、2つの入射瞳中心を結ぶ距離dは4.6mm、被写界深度範囲の最も立体視内視鏡ユニットから遠い位置(遠点)から入射瞳までの距離Lは100mm、被写界深度範囲の最も立体視内視鏡ユニットに近い位置(近点)から入射瞳までの距離Sは20mm、画角wは60°である。
【0050】
上記各パラメータの値を条件式(1)に当てはめると、
2.1°≦α≦6.05°
となる。上記A〜Fの各表示ユニットの輻輳角αは5.6°であり、条件式(1)を満たす。
【0051】
よって、立体視内視鏡ユニットを被写界深度範囲内で被写体に対し最大限遠ざけ、各種立体表示ユニットで観察される被写体像が、観察画像中心に対して互いに外側に寄っても、左右の被写体像へ向かう観察者の視線のなす角度を打ち消すように立体表示ユニットの輻輳角αが設定されるため、左右の被写体像へ向かう観察者の視線が外側に向いてしまうことが無く融像を容易にできるため、強度の疲労を感じることは無い。
【0052】
また、立体視内視鏡ユニットを被写界深度範囲内で被写体に対し最大限近付け、上記各種立体表示ユニットで観察される被写体像が観察画像中心に対して互いに内側に寄っても、左右の被写体へ向かう観察者の視線の交点が、観察者の両眼のピント位置より手前になる事が無いように立体表示ユニットの輻輳角αが設定されるため、融像を容易にでき、強度の疲労を感じることは無い。
【0053】
よって、常に疲労感などの障害の無い立体視観察が得られる。
さらに、前記立体視内視鏡ユニットの輻輳角αと前記A〜Fの各表示ユニットの輻輳角αとの関係は、α/α=1.23となり、条件式(2)を満足する。
【0054】
よって、観察者は立体観察システムにより観察される被写体の空間に強い歪みを感じること無く観察することができる。
(実施例2)
図11は本実施例の立体観察システムの図である。
【0055】
本実施例の立体観察システムは、保持アーム78に保持された虚像立体観察式表示装置79と表示装置コントローラユニット80と、立体視内視鏡保持アーム81に保持された立体視内視鏡82と、立体映像信号処理ユニット83とからなっている。
【0056】
図12は、本実施例の虚像立体観察式表示装置の光学系の構成を示した図である。図中84は対角長さ6インチの透過型LCD、85は光路偏向ミラー、86は光路偏向プリズム、87は接眼光学系、88は観察者をそれぞれ示している。
【0057】
透過型LCD84の表示面上には、立体視内視鏡82で撮像された左右の画像がそれぞれ表示され、観察者88は接眼光学系87を介して虚像として左右の画像を観察することができる。
【0058】
また、接眼光学系87の光軸89は、光路偏向プリズム86と、光路偏向ミラー85によって、透過型LCD84の表示面上に表示された画像の中心90を通っている。また、左右接眼光学系の光軸89は光路偏向プリズム86によって輻輳角αを持つように配置されている。なお、本実施例の虚像立体観察式表示装置の輻輳角αは5.6°、画角wは35.2°、接眼光学系87により作られる観察画像の虚像位置から観察者の眼までの距離Dは430mm、観察者の左右瞳孔間距離Gは65mmである。
【0059】
以下に、本実施例の虚像立体観察式表示装置光学系のレンズデータを記す。
Figure 2004309930
次に、図13に本実施例の立体視内視鏡の詳細を示す。図13(a)は本実施例の立体視内視鏡の画角wを示したものである。91は立体視内視鏡、92は立体視内視鏡の入射瞳中心、93は立体視内視鏡によって撮像される被写体をそれぞれ示している。本実施例の立体視内視鏡の画角wは60°である。
【0060】
また、図13(b)は、本実施例の立体視内視鏡の輻輳角αと、遠点から立体視内視鏡の入射瞳までの距離Lと、近点から立体視内視鏡の入射瞳までの距離Sと、立体視内視鏡の左右入射瞳中心間距離dを示したものである。98は立体視内視鏡の被写界深度範囲を示している。
【0061】
なお、本実施例においては、α=6.93°、w=60°、L=100mm、S=20mm、d=4.6mmである。
上記各パラメータの値を条件式(1)に当てはめると、
2.1°≦α≦6.05°となる。本実施例の虚像立体観察式表示装置の輻輳角αは5.6°であり、条件式(1)を満たす。
【0062】
よって、立体視内視鏡を被写界深度範囲内で被写体に対し最大限遠ざけ、虚像立体観察式表示装置で観察できる被写体像が観察画像中心に対して互いに外側に寄っても、左右の被写体像へ向かう観察者の視線のなす角度を打ち消すように虚像立体観察式表示装置の輻輳角αが設定されるため、左右の被写体像へ向かう観察者の視線が外側に向いてしまうことが無く融像を容易にできるため、強度の疲労を感じることは無い。
【0063】
また、立体視内視鏡を被写界深度範囲内で被写体に対し最大限近付け、虚像立体観察式表示装置で観察できる被写体像が観察画像中心に対して互いに内側に寄っても、左右の被写体へ向かう観察者の視線の交点が観察者の両眼のピント位置より手前になる事が無いように虚像立体観察式表示装置の輻輳角αが設定されるため、融像を容易にでき、強度の疲労を感じることは無い。よって、常に疲労感などの障害の無い立体視観察が得られる。
【0064】
さらに、立体視内視鏡の輻輳角αと虚像立体観察式表示装置の輻輳角αとの関係は、α/α=1.23となり、条件式(2)を満足する。
よって、観察者は立体観察システムにより観察される被写体の空間に強い歪みを感じること無く観察することができる。
(実施例3)
図14は本実施例の立体観察システムの図である。
【0065】
本実施例の立体観察システムは、保持アーム102に保持された実像立体観察式表示装置103と表示装置コントローラユニット104と、実体顕微鏡保持アーム105に保持された実体顕微鏡106と、立体映像信号処理ユニット107とからなっている。
【0066】
図15は、本実施例の実像立体観察式表示装置の光学系の構成を示した図である。図中108は反射型LCD、109はビームスプリッタ、110は反射型LCD用LED光源、111は投影光学系、112はフレネル凹面鏡113と透過型ホログラムデフューザ114とからなる反射スクリーン、115は観察者をそれぞれ示している。
【0067】
実体顕微鏡106で撮像された左右の画像は、反射型LCD108の表示面上にそれぞれ表示され、かつ、投影光学系111により反射スクリーン112のごく近傍に実像として重ねて投影される。また、反射スクリーン112のレンズ作用と拡散作用により、右眼用投影光学系の射出瞳116は観察者の右眼位置117に拡大投影され、また、左眼用投影光学系の射出瞳118は観察者の左眼位置119に拡大投影される。よって、観察者は反射スクリーン112上に重ねて投影された左右眼用の画像の実像から、右眼用の画像は右眼にて、左眼用の画像は左眼にて観察することができる。
【0068】
そして、左右眼用の実像の中心120に向かう観察者の左右の視線121は互いに輻輳角αを持つように配置されている。なお、本実施例の実像立体観察式表示装置の輻輳角αは5.3°、画角wは36.9°、反射スクリーン上の実像位置から観察者の眼までの距離Dは450mm、観察者の左右瞳孔間距離Gは65mmである。
【0069】
図16は本実施例の実体顕微鏡の詳細を示した図である。
図16(a)は本実施例の実体顕微鏡の画角wを示したものである。122は実体顕微鏡、123は実体顕微鏡の入射瞳中心、124は実体顕微鏡によって撮像される被写体をそれぞれ示している。本実施例の実体顕微鏡の画角wは30°である。
【0070】
また、図16(b)は、本実施例の実体顕微鏡の輻輳角αと、遠点から実体顕微鏡の入射瞳までの距離Lと、近点から実体顕微鏡の入射瞳までの距離Sと、実体顕微鏡の左右入射瞳中心間距離dを示したものである。129は実体顕微鏡の被写界深度範囲を示している。
【0071】
なお、本実施例の実体顕微鏡において、α=6.93°、w=30°、L=370mm、S=160mm、d=21mmである。
上記各パラメータの値を条件式(1)に当てはめると、
3.76°≦α≦9.08°
となる。本実施例の虚像立体観察式表示装置の輻輳角αは5.3°であり、条件式(1)を満たす。
【0072】
よって、実体顕微鏡を被写界深度範囲内で被写体に対し最大限遠ざけ、実像立体観察式表示装置で観察できる被写体像が観察画像中心に対して互いに外側に寄っても、左右の被写体像へ向かう観察者の視線のなす角度を打ち消すように実像立体観察式表示装置の輻輳角αが設定されるため、左右の被写体像へ向かう観察者の視線が外側に向いてしまうことが無く融像を容易にできるため、強度の疲労を感じることは無い。
【0073】
また、実体顕微鏡を被写界深度範囲内で被写体に対し最大限近付け、実像立体観察式表示装置で観察できる被写体像が、観察画像中心に対して互いに内側に寄っても左右の被写体へ向かう観察者の視線の交点が観察者の両眼のピント位置より手前になる事が無いように実像立体観察式表示装置の輻輳角αが設定されるため、融像を容易にでき、強度の疲労を感じることは無い。よって、常に疲労感などの障害の無い立体視観察が得られる。
【0074】
さらに、実体顕微鏡の輻輳角αと実像立体観察式表示装置の輻輳角αとの関係はα/α=1.31となり条件式(2)を満足する。
よって、観察者は立体観察システムにより観察される被写体の空間に強い歪みを感じること無く観察することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の立体観察システムによれば、観察時の疲労感などの障害の無い立体視観察を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体撮像ユニットの輻輳角(内向角)αの定義の説明図である。
【図2】立体撮像ユニットの画角wの定義の説明図である。
【図3】撮像範囲の形状を限定した場合の、wの定義の説明図である。
【図4】立体表示ユニットの画角wの定義の説明図である。
【図5】表示範囲の形状を限定した場合の、wの定義の説明図である。
【図6】立体観察システムの概念図である。
【図7】従来の立体観察システムによる観察の様子を示す図である。
【図8】従来の立体観察システムにおいて、被写体像が互いに外側に寄った場合の説明図である。
【図9】従来の立体観察システムにおいて、被写体像が互いに内側に寄った場合の説明図である。
【図10】本発明の実施例1の立体観察システムの構成図である。
【図11】本発明の実施例2の立体観察システムの構成図である。
【図12】本発明の実施例2の表示装置の光学系の断面図である。
【図13】本発明の実施例2の立体視内視鏡の詳細図である。
【図14】本発明の実施例3の立体観察システムの構成図である。
【図15】本発明の実施例3の表示装置の光学系の断面図である。
【図16】本発明の実施例2の実体顕微鏡の詳細図である。
【図17】被写界深度の定義の説明図である。
【図18】従来の立体観察システムの問題点の説明図である。
【図19】従来の立体観察システムの問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 観察物体
5、50、82、91 立体視内視鏡
6、81 立体視内視鏡保持アーム
7、32、41、79 虚像立体観察式表示装置
8 虚像立体観察式表示装置保持アーム
9、39、48、55、88、115 観察者
11 立体視内視鏡先端部
12 立体視内視鏡光学系の左側入射瞳
13 立体視内視鏡光学系の右側入射瞳
14 立体視内視鏡の輻輳角
15 立体視内視鏡の焦点位置
16 立体視内視鏡の被写界深度範囲
17、18、19、93、124、500、1001 被写体
20、21、22’、23’ 観察画像
22、26、29 右眼用観察画像
23、27、30 左眼用観察画像
24 観察画像中心
25、28、31 被写体の画像
33、42、69 右眼用接眼光学系
34、43、72 左眼用接眼光学系
35、44 右眼用画像表示手段
36、45 左眼用画像表示手段
37、38、46、47 被写体の像
40 虚像位置
49 視線の交点
51、107 立体映像信号処理ユニット
52、57、67 右眼用LCD
53、58、68 左眼用LCD
54 ミラー
56、71、74、90 画像中心
59 左眼用投影光学系
60 右眼用投影光学系
61 スクリーン
62、64、116、118 射出瞳
63、117 右眼位置
65、119 左眼位置
66 実像中心
70、73、89 光軸
75、76 楔プリズム
77 凹レンズ
78、102 保持アーム
80、104 表示装置コントローラユニット
83 立体映像信号処理ユニット
84 透過型LCD
85 光路偏向ミラー
86 光路偏向プリズム
87 接眼光学系
92 立体視内視鏡の入射瞳中心
103 実像立体観察式表示装置
105 実体顕微鏡保持アーム
106、122 実体顕微鏡
108 反射型LCD
109 ビームスプリッタ
110 LED光源
111 投影光学系
112 反射スクリーン
113 フレネル凹面鏡
114 透過型ホログラムデフューザ
120 実像中心
121 視線
123 実体顕微鏡の入射瞳中心
129 実体顕微鏡の被写界深度範囲
501 立体撮像ユニット
502、503、517 光学手段
504、505 入射瞳
506、510、521 入射瞳中心
507、511、514、525 撮像手段
508、512 撮像面中心
509、513 光線
515 撮像範囲
516、519、529 対角直線
520、523、530、533 端点
526 絞り
528 画像
531 観察者の眼
532 瞳孔中心
536、537 画像表示手段
538 表示範囲
539 限定表示範囲
1000 立体撮像装置
1002、1003 被写体の観察像

Claims (2)

  1. 入射瞳を少なくとも2つ有して互いに視差を有する左眼用の第1の像と右眼用の第2の像を撮像する撮像手段を有し、前記2つの入射瞳中心を結ぶ距離の10倍以上の被写界深度を有する立体撮像ユニットと、前記立体撮像ユニットで撮像した2つの像を表示する2つの画像表示手段を有する立体表示ユニットとからなる立体観察システムにおいて、
    前記画像表示手段により表示された前記第1の像の中心を見る観察者の左眼の視線と、前記画像表示手段により表示された前記第2の像の中心を見る観察者の右眼の視線が互いに輻輳角αをなすように前記立体表示ユニットを構成し、前記輻輳角αは以下の条件(1)を満たすことを特徴とする立体観察システム。
    Figure 2004309930
    ただし、αは前記立体撮像ユニットの輻輳角(内向角)、dは前記立体撮像ユニットの2つの入射瞳中心を結ぶ距離、Lは前記立体撮像ユニットの被写界深度の遠点から立体撮像ユニットの入射瞳までの距離、Sは前記立体撮像ユニットの被写界深度の近点から立体撮像ユニットの入射瞳までの距離、wは前記立体撮像ユニットの画角、wは前記立体表示ユニットの画角、Gは観察者の左右瞳孔間距離、Dは観察者の瞳孔位置から観察画像までの距離である。
  2. 以下の条件(2)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の立体観察システム。
    0.7≦α/α≦1.7 ・・・(2)
JP2003105892A 2003-04-09 2003-04-09 立体観察システム Pending JP2004309930A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003105892A JP2004309930A (ja) 2003-04-09 2003-04-09 立体観察システム
US10/820,105 US7298393B2 (en) 2003-04-09 2004-04-08 Stereo-observation system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003105892A JP2004309930A (ja) 2003-04-09 2003-04-09 立体観察システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004309930A true JP2004309930A (ja) 2004-11-04
JP2004309930A5 JP2004309930A5 (ja) 2005-12-15

Family

ID=33468243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003105892A Pending JP2004309930A (ja) 2003-04-09 2003-04-09 立体観察システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7298393B2 (ja)
JP (1) JP2004309930A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158452A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Olympus Corp 医療用立体撮像装置
JP2012245056A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Canon Inc 内視鏡
WO2013108500A1 (ja) 2012-01-18 2013-07-25 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 立体視内視鏡用光学系
JP2014053707A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Canon Inc 立体画像撮像装置、カメラシステム、立体画像撮像装置の制御方法、プログラム、記憶媒体
WO2016157623A1 (ja) * 2015-03-30 2016-10-06 オリンパス株式会社 内視鏡装置

Families Citing this family (53)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7301510B2 (en) * 2003-07-16 2007-11-27 The Boeing Company Methods and apparatus for reducing frame violations in a stereoscopic display
US20060238441A1 (en) * 2005-04-25 2006-10-26 The Boeing Company Method and apparatus for displaying a stereoscopic image
US9492240B2 (en) 2009-06-16 2016-11-15 Intuitive Surgical Operations, Inc. Virtual measurement tool for minimally invasive surgery
US8971597B2 (en) 2005-05-16 2015-03-03 Intuitive Surgical Operations, Inc. Efficient vision and kinematic data fusion for robotic surgical instruments and other applications
US7907166B2 (en) * 2005-12-30 2011-03-15 Intuitive Surgical Operations, Inc. Stereo telestration for robotic surgery
US20070167702A1 (en) * 2005-12-30 2007-07-19 Intuitive Surgical Inc. Medical robotic system providing three-dimensional telestration
US7545405B2 (en) * 2006-05-12 2009-06-09 Anthony Italo Provitola Enhancement of visual perception II
KR100850931B1 (ko) * 2006-06-29 2008-08-07 성균관대학교산학협력단 실시간 스테레오 영상 교정 시스템 및 방법
US8830224B2 (en) 2008-12-31 2014-09-09 Intuitive Surgical Operations, Inc. Efficient 3-D telestration for local robotic proctoring
US9155592B2 (en) 2009-06-16 2015-10-13 Intuitive Surgical Operations, Inc. Virtual measurement tool for minimally invasive surgery
US20100321482A1 (en) * 2009-06-17 2010-12-23 Lc Technologies Inc. Eye/head controls for camera pointing
US9066076B2 (en) * 2009-10-30 2015-06-23 Mitsubishi Electric Corporation Video display control method and apparatus
US20120249797A1 (en) 2010-02-28 2012-10-04 Osterhout Group, Inc. Head-worn adaptive display
US9128281B2 (en) 2010-09-14 2015-09-08 Microsoft Technology Licensing, Llc Eyepiece with uniformly illuminated reflective display
US10180572B2 (en) 2010-02-28 2019-01-15 Microsoft Technology Licensing, Llc AR glasses with event and user action control of external applications
US9285589B2 (en) 2010-02-28 2016-03-15 Microsoft Technology Licensing, Llc AR glasses with event and sensor triggered control of AR eyepiece applications
WO2011106797A1 (en) 2010-02-28 2011-09-01 Osterhout Group, Inc. Projection triggering through an external marker in an augmented reality eyepiece
US9182596B2 (en) 2010-02-28 2015-11-10 Microsoft Technology Licensing, Llc See-through near-eye display glasses with the optical assembly including absorptive polarizers or anti-reflective coatings to reduce stray light
US9366862B2 (en) 2010-02-28 2016-06-14 Microsoft Technology Licensing, Llc System and method for delivering content to a group of see-through near eye display eyepieces
US9134534B2 (en) 2010-02-28 2015-09-15 Microsoft Technology Licensing, Llc See-through near-eye display glasses including a modular image source
US9097890B2 (en) 2010-02-28 2015-08-04 Microsoft Technology Licensing, Llc Grating in a light transmissive illumination system for see-through near-eye display glasses
US9097891B2 (en) 2010-02-28 2015-08-04 Microsoft Technology Licensing, Llc See-through near-eye display glasses including an auto-brightness control for the display brightness based on the brightness in the environment
US9129295B2 (en) 2010-02-28 2015-09-08 Microsoft Technology Licensing, Llc See-through near-eye display glasses with a fast response photochromic film system for quick transition from dark to clear
US20120212484A1 (en) * 2010-02-28 2012-08-23 Osterhout Group, Inc. System and method for display content placement using distance and location information
US9759917B2 (en) 2010-02-28 2017-09-12 Microsoft Technology Licensing, Llc AR glasses with event and sensor triggered AR eyepiece interface to external devices
US9223134B2 (en) 2010-02-28 2015-12-29 Microsoft Technology Licensing, Llc Optical imperfections in a light transmissive illumination system for see-through near-eye display glasses
US9091851B2 (en) 2010-02-28 2015-07-28 Microsoft Technology Licensing, Llc Light control in head mounted displays
US20150309316A1 (en) 2011-04-06 2015-10-29 Microsoft Technology Licensing, Llc Ar glasses with predictive control of external device based on event input
US9341843B2 (en) 2010-02-28 2016-05-17 Microsoft Technology Licensing, Llc See-through near-eye display glasses with a small scale image source
US9229227B2 (en) 2010-02-28 2016-01-05 Microsoft Technology Licensing, Llc See-through near-eye display glasses with a light transmissive wedge shaped illumination system
EP2373043A1 (en) * 2010-03-29 2011-10-05 Swiss Medical Technology GmbH Optical stereo device and autofocus method therefor
US9479759B2 (en) * 2010-03-29 2016-10-25 Forstgarten International Holding Gmbh Optical stereo device and autofocus method therefor
CN103429138B (zh) 2011-02-16 2016-09-07 通用医疗公司 用于内窥镜的光耦合器
CN202013452U (zh) * 2011-03-22 2011-10-19 京东方科技集团股份有限公司 一种3d显示装置和3d显示系统
US8953242B2 (en) 2011-03-31 2015-02-10 Honeywell International Inc. Varible focus stereoscopic display system and method
US9492065B2 (en) 2012-06-27 2016-11-15 Camplex, Inc. Surgical retractor with video cameras
US9642606B2 (en) 2012-06-27 2017-05-09 Camplex, Inc. Surgical visualization system
WO2014189969A1 (en) 2013-05-21 2014-11-27 Camplex, Inc. Surgical visualization systems
US10881286B2 (en) 2013-09-20 2021-01-05 Camplex, Inc. Medical apparatus for use with a surgical tubular retractor
US10028651B2 (en) 2013-09-20 2018-07-24 Camplex, Inc. Surgical visualization systems and displays
US10432922B2 (en) * 2014-03-19 2019-10-01 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical devices, systems, and methods using eye gaze tracking for stereo viewer
US9459442B2 (en) 2014-09-23 2016-10-04 Scott Miller Optical coupler for optical imaging visualization device
EP3226799A4 (en) 2014-12-05 2018-07-25 Camplex, Inc. Surgical visualization systems and displays
EP3277152A4 (en) 2015-03-25 2018-12-26 Camplex, Inc. Surgical visualization systems and displays
US10548467B2 (en) 2015-06-02 2020-02-04 GI Scientific, LLC Conductive optical element
CN113143174A (zh) 2015-07-21 2021-07-23 图像科学有限责任公司 具有可角度调节的出射口的内窥镜附件
WO2017091704A1 (en) 2015-11-25 2017-06-01 Camplex, Inc. Surgical visualization systems and displays
WO2018208691A1 (en) 2017-05-08 2018-11-15 Camplex, Inc. Variable light source
US10948631B1 (en) * 2017-08-03 2021-03-16 Facebook Technologies, Llc Optical systems and methods for increasing interpupillary distance of a display device
KR102421926B1 (ko) * 2017-11-13 2022-07-15 최해용 고선명 가상현실 입체 영상 확대장치
US20190146220A1 (en) * 2017-11-13 2019-05-16 Hae-Yong Choi Virtual reality image system with high definition
CN108227210A (zh) * 2018-02-26 2018-06-29 上海小蚁科技有限公司 虚拟现实显示方法以及虚拟现实眼镜
WO2023213406A1 (en) * 2022-05-05 2023-11-09 Haag-Streit Gmbh Stereoscopic, indirect viewing device for a microscope

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0644701B1 (en) * 1993-09-20 1999-12-01 Canon Kabushiki Kaisha Image taking and/or displaying system
GB9506954D0 (en) * 1995-04-04 1995-05-24 Street Graham S B Method and apparatus for image enhancement
JP3869029B2 (ja) 1995-05-16 2007-01-17 オリンパス株式会社 立体視内視鏡システム
US6163337A (en) * 1996-04-05 2000-12-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Multi-view point image transmission method and multi-view point image display method
US6590704B1 (en) * 1998-06-29 2003-07-08 Canon Kabushiki Kaisha Multi-eye image sensing apparatus
US6967781B2 (en) * 2002-11-29 2005-11-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image display apparatus for displaying image in variable direction relative to viewer

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158452A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Olympus Corp 医療用立体撮像装置
US7768701B2 (en) 2004-12-02 2010-08-03 Olympus Corporation Three-dimensional medical imaging apparatus
JP2012245056A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Canon Inc 内視鏡
WO2013108500A1 (ja) 2012-01-18 2013-07-25 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 立体視内視鏡用光学系
US9864185B2 (en) 2012-01-18 2018-01-09 Olympus Corporation Three-dimensional-endoscope optical system
JP2014053707A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Canon Inc 立体画像撮像装置、カメラシステム、立体画像撮像装置の制御方法、プログラム、記憶媒体
WO2016157623A1 (ja) * 2015-03-30 2016-10-06 オリンパス株式会社 内視鏡装置
JP6072392B1 (ja) * 2015-03-30 2017-02-01 オリンパス株式会社 内視鏡装置
US10105034B2 (en) 2015-03-30 2018-10-23 Olympus Corporation Endoscope apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US20040263613A1 (en) 2004-12-30
US7298393B2 (en) 2007-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004309930A (ja) 立体観察システム
JP5965726B2 (ja) 立体視内視鏡装置
US7768702B2 (en) Medical stereo observation system
JP3984907B2 (ja) 画像観察システム
US5459605A (en) 3-D endoscope apparatus
JP3787939B2 (ja) 立体映像表示装置
US9192286B2 (en) Stereoscopic visualization system
JP4537916B2 (ja) 医療用立体観察システム
JP4721981B2 (ja) 立体顕微鏡
WO2009145185A1 (ja) 立体映像表示装置
US7580178B2 (en) Image-guided microsurgery system and method
JP2017509925A (ja) 3dビデオ顕微鏡装置
US20120300032A1 (en) Endoscope
JP2006208407A (ja) 立体画像観察用顕微鏡システム
JP2023539962A (ja) リアルタイム画像上に仮想画像を重ね合わせるためのシステムおよび方法
JP4508569B2 (ja) 双眼立体観察装置、電子画像実体顕微鏡、電子画像立体観察装置、電子画像観察装置
JP6072392B1 (ja) 内視鏡装置
JP2014140593A (ja) 立体内視鏡装置
JP2002090650A (ja) 防振顕微鏡
JP4236345B2 (ja) 実体顕微鏡
JPH0876030A (ja) 屈曲した覗き方向を有する立体内視鏡
JP4246510B2 (ja) 立体内視鏡システム
JPH05341210A (ja) 立体視内視鏡装置
JP3226361B2 (ja) 立体視硬性内視鏡
JP3577107B2 (ja) 実体顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051028

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080516

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080624