JP2004144958A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この画像形成装置は、多数枚のシート状の被搬送体Fを集積し位置決め部材で位置決めして遮光袋内に光密に包装した包装体を装填する載置部と、載置部に載置した包装体から遮光袋を除去するとともに遮光袋の除去のときに被搬送体及び位置決め部材の移動を規制するガイド部材を有する除去部と、被搬送体を搬送する搬送部と、搬送された被搬送体に対しレーザ露光することで画像を形成する露光部70と、を備え、レーザ露光をガイド部材で遮光袋の除去方向に移動を規制されたフィルム端側から開始しその反対側端へと行う。
【選択図】 図16
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルム等のシート状被搬送体を包装体で装填してから搬送し画像形成を行う画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置等では、感光性フィルムと紙及び樹脂等でトレイ状に構成されたフィルム受けと感光性フィルムを光密に保つバリア袋とからなるフィルムパッケージを装置本体に装填した後、バリア袋のみを除去してフィルム処理可能とするいわゆるデーライト装填が広く用いられている(下記特許文献参照)。
【0003】
このデーライト装填方式では、バリア袋を手動で処理する(例えば、バリアの一端を掴み、オペレーターが引き抜く)方法や、下記特許文献に記載のように装置内でバリア袋を自動的に巻き取る方法が用いられる。バリア袋の除去後に、ピックアップ位置までフィルムを上昇させることでフィルムピックアップが可能になるが、バリア袋の処理時にフィルム受け上に集積されたフィルムがバリア袋に連れて一緒に移動してしまうと、フィルムピックアップ時にフィルムを吸盤で吸引できないことやニップローラにうまく噛み込まず搬送不良になることがある。かかる問題の防止のため移動防止用コロ等を用い、必要以上のフィルム受け及びフィルムの移動を阻止することが一般的である。
【0004】
また、矩形状のシートフィルムに対し、ポリゴンやガルバノミラーを用いて画像形成するに際し、画像書込部で画像書き込み位置を制御しフィルムの所定位置に画像形成を行うことが一般的である。搬送されるフィルムの位置を矯正するため、画像書込部での画像書き込みの直前にフィルム位置のズレ(曲がり・偏り)を補正している。
【0005】
また、特に、下記特許文献のような吸盤吸引によるフィルム持ち上げの搬送方式では、フィルム捌き時に捌かれた2枚目以降のフィルムが自重で落下するが、フィルムの落下後の位置を制御できずに、再吸引のときにフィルムの位置がずれていることが多かった。
【0006】
【特許文献】
特開2000−275749公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、多数枚のシート状の被搬送体を遮光袋内に包装した包装体を装填し遮光袋を除去し被搬送体を搬送して画像形成を行うとき、被搬送体に対する画像形成位置を一定にできるとともに機構を簡素化できる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による画像形成装置は、多数枚のシート状の被搬送体を集積し位置決め部材で位置決めして遮光袋内に光密に包装した包装体を装填しかつ装置本体に対し少なくとも前記包装体の装填可能な装填位置と前記被搬送体の搬送可能な搬送位置との間を移動可能に構成される載置部と、前記載置部に前記装填位置で装填した包装体から前記遮光袋を除去するとともに前記遮光袋の除去のときに前記被搬送体及び前記位置決め部材の移動を規制するガイド部材を有する除去部と、前記被搬送体を前記搬送位置で搬送する搬送部と、前記搬送された被搬送体に対しレーザ露光することで画像を形成する露光部と、を備え、前記レーザ露光を前記ガイド部材で前記遮光袋の除去方向に移動を規制された被搬送体端側から開始しその反対側端へと行うことを特徴とする。
【0009】
この画像形成装置によれば、装填された包装体の遮光袋の除去のときに被搬送体及び位置決め部材の移動をガイド部材で遮光袋の除去方向に規制することで遮光袋の除去方向に被搬送体の端が揃うので、この被搬送体端側からレーザ露光を開始すると、被搬送体に対する画像形成位置が一定になる。また、露光部の直前において位置規制手段等が不要となるため機構を簡素化できる。
【0010】
本発明による別の画像形成装置は、多数枚のシート状の被搬送体を集積し位置決め部材で位置決めして遮光袋内に光密に包装した包装体を装填しかつ装置本体に対し少なくとも前記包装体の装填可能な装填位置と前記被搬送体の搬送可能な搬送位置との間を移動可能に構成される載置部と、前記載置部に前記装填位置で装填した包装体から前記遮光袋を除去するとともに前記遮光袋の除去のときに前記被搬送体及び前記位置決め部材の移動を規制するガイド部材を有する除去部と、前記搬送位置で前記載置台の被搬送体と係合し少なくとも1個の搬送ローラにより前記被搬送体を搬送する搬送部と、前記搬送された被搬送体に対しレーザ露光することで画像を形成する露光部と、を備え、前記レーザ露光を前記ガイド部材で前記遮光袋の除去方向に移動を規制された被搬送体端側から開始しその反対側端へと行うことを特徴とする。
【0011】
この画像形成装置によれば、装填された包装体の遮光袋の除去のときに被搬送体及び位置決め部材の移動をガイド部材で遮光袋の除去方向に規制することで遮光袋の除去方向に被搬送体の端が揃うので、この被搬送体端側からレーザ露光を開始すると、被搬送体に対する画像形成位置が一定になる。また、露光部の直前において位置規制手段等が不要となるため機構を簡素化できる。更に、被搬送体の端が揃い位置決められた状態で被搬送体を搬送ローラで係合するので、搬送開始時までに被搬送体の位置ずれが起きない。
【0012】
この場合、前記載置部上の被搬送体を前記搬送ローラと係合させるようにその重力に抗して持ち上げる持ち上げ手段を更に備えることが好ましい。これにより、最上位のフィルムの送り出しポイントが一定となるので、フィルムの搬送性が安定する。なお、載置台を装置本体から引き出すときに、持ち上げ手段を下方に移動可能にすることで、送り手段へのアクセスがより容易となる。
【0013】
また、前記搬送ローラは前記載置部上の被搬送体高さの変化に追従可能に構成されることが好ましい。これにより、載置部上の被搬送体の枚数が減少して搬送の軌跡が変化しても、被搬送体の搬送を安定に実行できる。
【0014】
上記各画像形成装置では、前記除去部は、前記包装体の一側面から延びる前記遮光袋の袋端部に設けられた係合部と係合する係合手段と、前記係合手段を駆動することで前記包装体から前記遮光袋を前記ガイド部材でガイドしながら移動させて除去する移動手段と、を更に備えることが好ましい。また、前記フィルムが熱現像感光材料であることが好ましい。
【0015】
また、前記載置部が前記搬送位置にあることを検出する手段と、前記検出手段の検出に基づいて前記遮光袋の移動開始を制御する制御手段と、を更に備えることが好ましい。載置部を装填位置から搬送位置に移動させたときに載置部に装填された包装体の位置がずれ易いが、載置部が搬送位置に移動したことを検知した後で包装体から遮光袋を除去するので、この遮光袋の除去に伴い被搬送体及び位置決め部材がガイド部材の位置まで移動し、結果としてこの位置に被搬送体端側が揃うことになり、搬送時の被搬送体の位置が一義的に定まる。従って、露光部の直前において位置規制手段等が不要となる。
【0016】
本発明による画像形成方法は、多数枚のシート状の被搬送体を集積し位置決め部材で位置決めして遮光袋内に光密に包装した包装体を装填位置にある載置部に装填する工程と、前記載置部を装置本体内に移動させた搬送位置で前記包装体から前記遮光袋を前記被搬送体及び前記位置決め部材の移動を規制しながら除去する工程と、前記被搬送体を前記搬送位置から搬送する工程と、前記搬送された被搬送体に対しレーザ露光することで画像を形成する工程と、を含み、前記レーザ露光を前記遮光袋の除去方向に移動を規制された被搬送体端側から開始しその反対側端へと行うことを特徴とする。
【0017】
この画像形成方法によれば、装填された包装体の遮光袋の除去のときに被搬送体及び位置決め部材の移動を遮光袋の除去方向に規制することで遮光袋の除去方向に被搬送体の端が揃うので、この被搬送体端側からレーザ露光を開始すると、被搬送体に対する画像形成位置が一定になる。また、かかる画像形成方法を実行する画像形成装置では、画像形成工程を実行する露光部の直前において位置規制手段等が不要となるため機構を簡素化できる。なお、包装体からの遮光袋の除去は、手動で行っても自動で行ってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による第1及び第2の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0019】
〈第1の実施の形態〉
【0020】
図1は本実施の形態による画像形成装置の斜視図であり、図2は同じくフィルムの収納トレイ部を遮光板で閉塞した画像形成装置の斜視図である。
【0021】
図1、図2に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置10はフィルムの搬送装置1を備え、この搬送装置1は、熱現像感光材料フィルム(以下、単に「フィルム」という。)をフィルムパッケージの状態で装填しフィルムを収納できる収納トレイ部3と、収納トレイ部3に一体的に設けられフィルムを1枚ずつ送り出し装置外へと搬送するためのローラフィード式の搬送部5と、収納トレイ部3の奥側に一体的に設けられ装填されたフィルムパッケージのバリア袋を巻き取り除去する除去部6と、を備える。
【0022】
搬送装置1は画像形成装置10内に設けられた装置筐体1aに収まりかつ装置筐体1aから引き出すことができるように構成されている。即ち、収納トレイ部3は、その全体が装置筐体1aに対し押し込み及び引き出しが可能に構成されており、図1の方向Hに装置筐体1a内に押し込まれたときに外部からの光が遮断され搬送位置でフィルム搬送が可能になり、また、図1のように方向H’に装置筐体1aから引き出されたときに装填位置でフィルムパッケージの装填やメンテナンスが可能となる。このように、収納トレイ部3は、装置内の搬送位置と装置外の装填位置との間で移動できる構造になっている。
【0023】
なお、搬送装置1は、収納トレイ部3が図1の方向Hに押し込まれて搬送位置で画像形成装置10の露光部(図16)への搬送経路に接続するように収納トレイ部3を収容する構成となっている。また、収納トレイ部3を装置本体から引き出した状態でフィルムパッケージの装填が可能となるので、装置の装填性が良好である。
【0024】
図16に画像形成装置10の露光部の概略的構成を示す。図16の露光部70は、フィルムFが搬送装置1から搬送方向Jへと搬送される途中で、フィルムFの感光面を赤外域の波長780〜860nmの範囲内のレーザ光Lで走査しながら露光し、露光画像信号に応じた潜像を形成させる。即ち、露光部70は、制御部72で制御されながら発光部71からのレーザ光をポリゴンミラー73等を介してフィルムFに照射しながら主走査し、フィルムFに対してレーザ露光による画像の書き込みを行う。このとき、制御部72は、外部領域にあるレーザ光初期位置81からフィルムFの搬送方向Jに平行な一端Fcに向けた走査開始時からの時間をタイマで制御することで画像位置を調整し、例えば、フィルムFの一端Fc側の点82に達した時にレーザ光による実際の画像書き込みを行うようになっている。
【0025】
また、図1のように、収納トレイ部3は、上面が開放された扁平角箱状のトレイ状に構成され、内部にはフィルムパッケージを装填できかつフィルムの収納スペースとなる収納凹部7を有する。
【0026】
また、図2のように、収納トレイ部3の上面にはカバー手段としての矩形平板状の遮光板9が収納トレイ部3に対してスライドするように開閉自在に設けられている。遮光板9は収納凹部7を閉じることで遮光でき、また収納トレイ部3が図1のように装置外に引き出されたときフィルムパッケージPの装填やメンテナンス等のためスライドして開放しアクセスできるようになっている。
【0027】
次に、図1の収納トレイ部の収納凹部7に装填可能なフィルムパッケージについて説明する。図3は図1の収納トレイ部の装填可能なフィルムパッケージを部分的に破断した斜視図であり、図4は図3のフィルムパッケージ内の保持部材の斜視図である。
【0028】
図1の収納トレイ部3に装填可能なフィルムパッケージPは、図3に示すように、例えば半切りサイズのフィルムFを125枚程度の多数枚の束として保持部材(位置決め部材)D上に集積し保持し位置決めした状態で遮光手段であるバリア袋B内に光密に収容している。バリア袋Bの側端部には除去部6における係合爪26(図5)と係合する複数の係合孔aが形成されている。フィルムパッケージPは、フィルムFを保持し位置決める保持部材Dによりその作製時にフィルムの集積性及びパッケージの量産性を確保できる。
【0029】
保持部材Dは、図4に示すように、積層状態のフィルムFが載る底板d1と、フィルムの搬送方向Jに対してほぼ平行にかつ底板d1から直立するように設けられたサイドフラップd2,d3と、フィルムの搬送方向Jの反対側端部に底板d1から直立するように設けられたサイドフラップd4と、を備える。図4の保持部材Dは、フィルムの搬送方向Jの端部でサイドフラップが省略されており、3辺に設けられたサイドフラップd2,d3,d4により積層されたフィルムを保持し位置決めるようになっている。保持部材Dは紙材料や樹脂材料等で形成されている。
【0030】
なお、図3のようなフィルムパッケージPを作製するとき、フィルムの包装をコンベア等の大量生産設備によらずに暗室下で人手で行う場合に、フィルムを図4の保持部材Dに対しサイドフラップの無い方向から挿入することで、その作業性が良くなる。
【0031】
次に、図1の収納トレイ部3の奥側に設けられる除去部6について図5を参照して説明する。図5はバリア袋の除去部を示す側面図である。
【0032】
図5に示すように、除去部6は、図3のフィルムパッケージPを図1の収納トレイ部3に装填すると、互いに従動回転可能なガイドローラ対11の一方を図5のように上方に持ち上げ、フィルムパッケージPの側端の複数の係合孔aを係合爪26に係合させてからガイドローラ対11でフィルムパッケージPのバリア袋Bの両面を挟み、係合爪26を周囲に設けた駆動ローラ30がモータ63(図17)により回転方向cに回転駆動されてバリア袋Bを駆動ローラ30の周囲に巻き取ることでバリア袋Bを除去し、保持部材Dに位置決めされた積層状態のフィルムFを収納凹部7内に露出させる。なお、このバリア袋Bの除去前にバリア袋Bの他方の側端面bを巻き取り易いようにカットしておく。
【0033】
また、このバリア袋Bの駆動ローラ30による巻き取りのとき、ガイドローラ対11はバリア袋Bの移動を案内するとともに積層フィルムFを保持し位置決めている保持部材Dが動いてずれてしまうことを防止するようになっている。このため、フィルムFの一端Fc(図16)における位置が規制されてフィルムが整列する。
【0034】
次に、図1の収納トレイ部3に設けられる搬送部5について図6乃至図9を参照して説明する。図6は図1の搬送部5の搬送カバー5aを取り外した収納トレイ部の斜視図であり、図7は搬送部の搬送ローラの持ち上げ・押し下げ機構を概略的に示す斜視図であり、図8は図6の搬送部及びフィルム押し上げ機構の要部側面図であり、図9は図6のフィルム押し上げ機構が作動した状態の要部側面図である。
【0035】
図6乃至図9に示すように、搬送部5は、収納凹部7に積層状態で載置されるフィルムF(図3,図5)の表面に所定の押付力で当接し係合する搬送ローラ91が回転方向rに回転することで最上位のフィルムFをニップローラ対92,93側に送り出す。これらの捌きローラとしての第1及び第2ローラ92,93間にフィルムFを挟持した状態で第2ローラ93側から第1ローラ92側にニップ力を加えながら第1ローラ92が駆動され搬送ローラ91と同期して回転方向r’に回転することで搬送方向Jに送り出して搬送する。
【0036】
また、上述のようなフィルム搬送時に最上位のフィルムFとともにその下の1、2枚のフィルムも搬送ローラ91により送り出されてニップローラ対92,93に噛み込むことがあるので、第2ローラ93にトルクリミッタ94を連結している。即ち、第2ローラ93は、トルクリミッタ94から逆回転のトルクがギア(図示省略)を介して伝達されるが、通常の搬送時には第1ローラ92から伝達されるトルクが強く、フィルムを送り出す方向に従動的に正回転する。ニップローラ対92,93間に複数枚のフィルムFが挟まれると、両ローラ92,93とフィルムFとの摩擦係数よりもフィルム同士の摩擦係数が低いので、第1ローラ92からのトルクが第2ローラに伝達されず、第2ローラ93がトルクリミッタ94からのトルクで逆回転し、余分に搬送されたフィルムFを元に戻すようになっている。また、ニップローラ対92,93がフィルムを噛み込んだ時、搬送ローラ91はフィルム面から退避するようになっている。
【0037】
なお、図7に示すように、搬送ローラ91、第1ローラ92及びトルクリミッタローラ94は駆動モータ40により、ギア等からなる連結部41a、41b及び回転軸41c等を介して回転駆動されるようになっている。また、各ローラ91乃至93はゴム材料等の弾性材料から構成され、また搬送ローラ91は外周面に多数の小突起を設け、フィルムFと係合し易くしているが、他のローラのように円柱状の外周面に形成してもよい。
【0038】
次に、搬送ローラ91の持ち上げ・押し下げ機構について図7を参照して説明する。
【0039】
図7に示すように、搬送ローラ91の持ち上げ・押し下げ機構は、搬送ローラ91の持ち上げ及び押し下げを制御するソレノイド35と、ソレノイド35の支点軸36aを中心に回動するソレノイド係合部36と、搬送ローラ91を覆うように設けられた搬送ブラケット39と、搬送ブラケット39に軸支され搬送ローラ91に連結された回転軸38と、ソレノイド係合部36と係合する係合部43aと回転軸38の端部と係合する係合部43bとともに回動する回動軸42と、回転軸38の他端部で回転軸38を上方に回動するように付勢するばね37と、を備える。
【0040】
図7では、ソレノイド35がソレノイド係合部36により係合部43a、回動軸42及び係合部43bを介して回転軸38をばね37の付勢力に抗して押し下げるように制御し、フィルムと係合する係合位置にある。ここで、ソレノイド35が作動してソレノイド係合部36が上方に回動すると、回動軸42が自由になり係合部43bが回転軸38の端部を押さえ付けることができなくなるので、ばね37の付勢力により搬送ローラ91は回転軸38及び搬送ブラケット39とともに図の上方の回動方向Vに回動することで、フィルムから離れ係合解除位置に移る。なお、ソレノイドが再作動しソレノイド係合部36が上方から下方に回動することで、搬送ローラ91は図7の位置に戻る。
【0041】
また、搬送ローラ91は図7の係合位置でフィルムに所定の押付力で当接するようにばね等の付勢手段により付勢されている。これにより、搬送ローラ91は、フィルム枚数が減少しても追従でき、その搬送の軌跡が変化しても、フィルム送り出しを安定に実行できる。なお、この付勢力は、ばね37の付勢力よりも弱いので、ソレノイド35の作動によりばね37の付勢力で搬送ローラ91を上方に回動させることができる。
【0042】
図7の搬送ローラ91の持ち上げ・押し下げ機構により、図1のように収納トレイ部3が装置筐体1aから装填位置に引き出された状態でフィルムパッケージの装填やメンテナンス等のためにソレノイド35の制御により、搬送ローラ91をフィルムとの係合位置から上方に自動的に持ち上げ、係合解除位置に移動し、また、収納トレイ部3が装置筐体1a内に押し込まれ搬送位置に移動してから、搬送ローラ91を係合解除位置から押し下げて搬送ローラ91を収納トレイ部3の最上面のフィルムと当たる係合位置とすることでフィルム搬送が可能となる。
【0043】
次に、フィルムFを底面側から押し上げるフィルム押し上げ機構について図8,図9を参照して説明する。
【0044】
図8,図9に示すように、フィルム押し上げ機構は、図6のように収納トレイ部3の収納凹部7の搬送部5側の底面に凹むように形成された凹部13内に設けられた複数のブロック状の押上台15,15a、15bを収納凹部7の底面から突き出るようにしてフィルムの主に先端側をその自重に抗して上方に押し上げるように構成されている。
【0045】
即ち、押上台15の下方にその先端17aが当接するように押上部材17が配置されており、押上部材17の他端17bがモータ(図示省略)の回転軸23に連結しており、押上部材17が回転軸23と一体に図8,図9の回動方向S及びその反対方向に回動できるようになっている。回転軸23をモータ(図示省略)の正逆回転により回転角とともに制御することで押上部材17を回動方向S及びその反対方向に所定角度だけ回動させて押上台15の位置を変える。
【0046】
また、押上台15は、両脇に並んだ押上台15a、15bと連結し、押上台15a、15bと一体に移動し、また、搬送方向Jにおいて揺動自在に支持されており、フィルムを押し上げるとき図9のように傾くことができるようになっている。
【0047】
押上台15,15a、15bは、図8のように、収納凹部7の底面にフィルムパッケージPまたは多数枚のフィルムFが装填位置で装填され載置されるときには、収納凹部7の底面と同じかそれ以下の高さレベルにロックされるようになっており、フィルムパッケージPの装填の妨げにならない。そして、収納トレイ部3が搬送位置に移動すると、押上台15,15a、15bのロックは解除され、フィルムFが外部に搬送されてフィルム枚数が減ると、図9のように、回転軸23の回転により押上部材17を回動方向Sに回動させて押上台15を持ち上げることで保持部材Dを介してフィルムFを先端側でその自重に抗して押し上げる。これにより、収納トレイ部3に収納されたフィルムFの最上位の送り出し位置を一定に保つことができるので、フィルムの搬送性が安定する。
【0048】
なお、収納トレイ部3の搬送位置への移動のときの押上台15,15a、15bのロック解除に伴い、図7において搬送ローラ91を係合解除位置から係合位置に自動的に移動する構造とすれば、更に操作性は向上する。
【0049】
次に、図1乃至図9で説明した搬送装置1において収納トレイ部3にフィルムFを収納してから画像形成装置10内の露光部70(図6)に搬送する工程について図10乃至図12を参照して説明する。
【0050】
図10は、図6の状態から押上台15,15a、15bが押し上げられた状態を示す斜視図であり、図11は図10においてフィルムを保持する保持部材の位置を示す斜視図であり、図12は搬送ローラと積層フィルムと押上台との各位置を示す部分側面図であり、積層フィルムが装填された直後の押上台が凹部13内にある状態(a)及び押上台がフィルムを押し上げた状態(b)をそれぞれ示す図である。
【0051】
まず、図2のように、装置筐体1a内に収容され搬送位置にある収納トレイ部3を手前の方向H’に引き出すことで装填位置に移動させ、遮光板9を奥部側の方向Hにスライドさせ、図1のように収納凹部7の上面を開放する。
【0052】
次に、図3のフィルムパッケージPを手前に側端面b、奥部側に係合孔aが位置するように収納トレイ部3の収納凹部7内に装填する。このとき、フィルムパッケージP内の保持部材Dは、図4のサイドフラップの省略された側が搬送部5側に位置する。また、押上台15,15a、15bは、図6,図8のように、収納凹部7の底面と同じ高さレベルにある。
【0053】
次に、収納トレイ部3に装填したフィルムパッケージPの係合孔a(図3)を図5のように除去部6の係合爪26に係合させてから、図2のように遮光板9を手前に方向H’にスライドさせ、収納凹部7の上面を閉塞し遮光状態とするとともにフィルムパッケージPの手前側の側端面bをカットしてから、収納トレイ部3を装置筐体1aに向けて方向Hに押し込んで搬送位置に移動させる。このとき、図7の搬送ローラ91はソレノイド35の制御で回動方向Vにフィルムから離れる方向に回動しており、係合解除位置にある。
【0054】
次に、収納トレイ部3を装置筐体1a内の搬送位置まで移動させてから、図5の除去部6の駆動ローラ30がモータ63(図17)により回転方向Cに回転し、バリア袋Bを除去方向yに移動させながら駆動ローラ30の周囲に巻き取って除去することで、積層された多数枚の内の最上位のフィルムFが装置筐体1a内の収納トレイ部3で露出状態となる。このとき、ガイド部材としてのガイドローラ対11がバリア袋Bの移動を案内するとともに積層フィルムFを保持し位置決めている保持部材Dの移動をバリア袋Bの除去方向yに規制するので、フィルムFが除去方向yに揃い、フィルムFが一端Fc(図16)側に整列する。
【0055】
次に、図7の搬送ローラ91の持ち上げ・押し下げ機構により搬送ローラ91をソレノイド35の制御で回動方向Vの反対方向に回動させ戻して図7の係合位置にすることで、図12(a)のように搬送ローラ91が収納トレイ部3に収納された最上位のフィルムFの表面に当たり係合する。このとき、搬送ローラ91は下方への付勢力により所定の押圧力でフィルムFと係合しフィルムFをホールドすることになる。
【0056】
そして、図7の駆動モータ40を駆動することで、搬送ローラ91及び捌きローラとしてのニップローラ対92,93を駆動し、図12(a)のように最上位のフィルムFをその下のフィルムから分離して搬送方向Jに送り出して搬送する。これにより、画像形成装置10の露光部70(図16)への搬送経路に向けて1枚ずつフィルムFを給送することができる。
【0057】
上述のようなフィルムFの搬送が繰り返されるとフィルム枚数が減少するが、減少枚数が少なくフィルム高さがさほど変わらない内は、搬送ローラ91の下方への付勢力により搬送ローラ91はフィルム高さ減少に追従する。そして、フィルム高さが一定高さまで減少すると、図8,図9のようにフィルム押し上げ機構により押上台15,15a、15bが回転軸23による押上部材17の回動方向Sへの回動で持ち上げられ、図9,図10のように収納凹部7の底面から突出する。
【0058】
上述のようにして、フィルム高さが減少しても、フィルムFが保持部材Dとともにその先端側で押し上げられるので、収納トレイ部3における最上位のフィルムFはその先端側で搬送ローラ91に対する相対高さ位置が初期と同じレベルに維持され、最上位のフィルムFの送り出しポイントは一定となり、図12(a)と同様にして、図12(b)のように最上位のフィルムFをその下のフィルムから分離して搬送方向Jに送り出して搬送する。
【0059】
そして、図16の露光部70において発光部71からのレーザ光をフィルムFに照射し主走査することでフィルムFにレーザ光による画像書き込みを行う。このとき、レーザ光初期位置81からフィルムFの一端Fcに向けた走査開始時からの時間をタイマで計測し、フィルムF上の点82に達した時にレーザ光による実際の画像書き込みを行うが、フィルムFの一端Fcの位置が上述のようにずれずに揃っているので、画像を一定位置から書き込むことができる。
【0060】
以上のように、本実施の形態のフィルムの搬送装置1によれば、収納トレイ部3に装填されたフィルムパッケージPのバリア袋Bの除去のときにガイドローラ対11でフィルムF及び位置決め部材Dの移動をバリア袋Bの除去方向yに規制しフィルムFの位置を一端Fc(図16)側に揃え、この位置決めされたフィルムFの一端Fc側からレーザ露光を開始するので、フィルムに対する画像形成位置を一定に維持できる。
【0061】
特に、フィルムパッケージPを装填する収納トレイ部3の収納凹部7の寸法がフィルムパッケージPの寸法よりも大きく形成されており、バリア袋Bの巻き取り負荷の低減を図ることができる一方、この寸法差の分だけ積層フィルムFの位置がずれてしまい易いのであるが、上述のように、バリア袋Bの巻き取り時にその除去方向yにフィルムFの側端位置を揃えることができる。
【0062】
また、図16のような露光部70の直前において従来はフィルムの幅寄せ機構のような位置規制手段等を設けていたのに対し、本実施の形態の画像形成装置10ではかかる位置規制手段不要となるため機構を簡素化できる。このように、本実施の形態では、フィルム位置規制のための新たな機構部を用いることなく、露光部70におけるフィルムに対する画像形成位置を安定させることができる。
【0063】
更に、搬送部5の搬送ローラ91がその側端Fcで位置決められたフィルムFと係合しホールドするので、搬送部5による搬送開始時までにフィルムFの位置ずれが起きない。これに対し、フィルムを吸着し持ち上げる吸盤方式によると、2枚目以降の捌かれたフィルムが自重でトレー内に落下するときに位置ずれを生じる可能性があり、上述の位置規制手段が必要になるが、本実施の形態のローラピックアップ機構によれば、かかる位置ずれの可能性がないので位置規制手段は不要である。
【0064】
上述のように、本実施の形態によれば、従来必要であった露光部直前のフィルムの幅寄せ機構のような位置規制手段が不要となり、更にフィルムを1枚ずつ装置外へ搬送する搬送部5を吸盤ピックアップ機構以外のローラピックアップ機構により構成することができるので、部品点数削減・機構簡素化を達成できる。
【0065】
また、搬送部5の搬送ローラ91が最上位のフィルムと係合し送り出すようにしてフィルムを搬送するとき、図4のようにフィルムFを保持する保持部材Dにはフィルムの搬送方向Jにサイドフラップがないので、搬送方向Jに送り出されるフィルムがサイドフラップと干渉することがなく、フィルム送り出しをサイドフラップにより邪魔されずに円滑に行うことができる。
【0066】
また、図9,図10のようにフィルム押し上げ機構によりフィルムFが保持部材Dとともにその先端側で押し上げられたときにも、保持部材Dは、図11のような位置になるが、搬送部5の搬送ローラ91側にはサイドフラップがないので、サイドフラップと搬送ローラ91等が干渉することが無く、フィルムの搬送を円滑に実行できる。
【0067】
また、搬送装置1のメンテナンス時には、図1のように収納トレイ部3を装置筐体1aから引き出すことで、収納トレイ部3と一体になった搬送部5も引き出され搬送部5に容易にアクセス可能となるので、メンテナンスを行うことが簡単になる。そして、搬送部5のカバー5aを取り外し、搬送ローラ91を上方に回動させることで、搬送ローラ91のみならずニップローラ対92,93のクリーニング等を容易に実行できる。このように、本実施の形態の搬送装置1はメンテナンス性も向上している。
【0068】
次に、フィルム枚数の減少による搬送ローラ91の位置変化を検出する検出機構について図13を参照して説明する。図13は図7の搬送ローラ91のフィルムFに対する位置を検出する位置検出機構を概略的に示す側面図である。
【0069】
図13のように、搬送ローラ91の位置検出機構は、搬送ブラケット39に取り付けられた検出部材45と、検出部材45の先端45aが入り込む凹部を有し検出部材45の先端位置を検知するフォトインタラプタ46と、を備える。
【0070】
図7,図13のように、搬送ローラ91が搬送ブラケット39及び回転軸38とともにフィルム高さの減少に追従して図13の下方の回動方向V’に回転軸41cを中心にして回動すると、搬送ブラケット39に取り付けた検出部材45が図13の2点鎖線のように上方に回動し、その先端45aがフォトインタラプタ46の凹部から外部に出ることで、フォトインタラプタ46が信号を発生する。
【0071】
このフォトインタラプタ46からの信号により、図8,図9のフィルム押し上げ機構が作動し、回転軸23が所定角度だけ回動し、押上部材17が回動方向Sへ所定量だけ回動することで押上台15,15a、15bが押し上げられ、フィルムFが保持部材Dとともにその先端側で押し上げられる。このようにして、収納トレイ部3における最上位のフィルムFの送り出しポイントは一定になり、フィルム搬送の安定性が増す。
【0072】
また、本実施の形態では、フィルムパッケージPの保持部材Dの底面に開口部を設ける必要がなく、熱現像感光材料フィルムで問題になるフィルム特性差の問題(開口パターンに対応した濃度差が生じて感度むらが起きる)が生じなく良好である。
【0073】
〈第2の実施の形態〉
【0074】
図14は本実施の形態に使用可能なフィルムパッケージPの保持部材D’の斜視図、図15は図1乃至図13の搬送装置1の収納トレイ部3における図14の保持部材D’の位置を示す斜視図である。
【0075】
本実施の形態では、図3、図4の保持部材が図14の保持部材D’に置き換えられている以外は図3と同様のフィルムパッケージPを使用し、搬送装置も図1乃至図13の搬送装置1と同様の構成であってよい。
【0076】
保持部材D’は、図14のように、図4と比べて、搬送装置側の端部にもサイドフラップd5を底板d1から直立するように設けており、また、サイドフラップd5の近傍の底板d1には、上述の押上台15,15a、15bに対応した位置に開口d6を形成している。
【0077】
図15のように、収納トレイ部3に保持部材D’で保持したフィルムを収納した場合、図9のようにフィルム押し上げ機構が作動すると、押上台15,15a、15bが保持部材D’の開口d6を通り抜けて、積層フィルムの下面を直接に押し上げる。これにより、図12(b)と同様にしてフィルム高さが減少すると、フィルムをその先端側で押し上げることができる。この場合、図12(b)において、フィルムFが押上台15,15a、15bにより押し上げられても、保持部材D’は収納凹部7の底面に位置する。
【0078】
本実施の形態によれば、保持部材D’においてサイドフラップを4辺に設けたので、フィルムパッケージの作製時におけるフィルム集積性が大幅に向上する。また、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。なお、本実施の形態では、図14の保持部材D’の開口d6は、押上台15,15a、15bに対応してそれぞれ独立した開口にしてもよい。
【0079】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、フィルム押し上げ機構はフィルムの先端側を押し上げるようにしたが、フィルム全体を押し上げるようにしてもよい。また、収納トレイ部3がフィルムの搬送位置にあるとき、フィルム押し上げ機構により常にフィルムを上方に押し上げるようにしておけば、フィルム減少に伴うフィルム厚さの変動に搬送ローラ91がその都度追従することができ、また、図13のような位置検出機構は不要となる。
【0080】
また、図7の搬送ローラ91の持ち上げ・押し下げ機構は簡略化してもよく、ソレノイド等を省略し、搬送ローラ91をフィルム側に付勢しておき、メンテナンス時等に上方に移動できるようにしてもよい。
【0081】
また、本発明における被搬送体としてのフィルムは、熱現像感光材料のフィルムに限定されずに、他の感光性フィルムであってもよいことは勿論である。また、バリア袋Bの除去は手動で行う方式であってもよい。
【0082】
また、図1の収納トレイ部3にフィルムパーケージPを装填し収納トレイ部3を画像形成装置10内へと搬送位置まで移動させてから、図5の除去部6がバリア袋Bを自動的に除去するようにした構成を図17を参照して説明する。図17に示すように、図1の画像形成装置10は、収納トレイ部3が画像形成装置10内の搬送位置に移動したことを検知する検知部61と、図5の除去部6の駆動ローラ30を回転駆動するモータ63と、検知部61の検知に基づいてモータ63を制御する制御部62と、を備える。検知部61は、例えば収納トレイ部3の搬送位置への移動によりオンとなるような電気接点式センサや光学的に検知する光学センサ等の公知のセンサから構成できる。
【0083】
図5のように、フィルムパッケージPを装填しバリア袋Bの係合孔a(図3)を駆動ローラ30周囲の係合爪26に係合させてから図2の収納トレイ部3を画像形成装置10内の搬送位置に移動させると、この収納トレイ部3の移動を検知部61が検知し、制御部62がモータ63を回転制御し、図5の除去部6の駆動ローラ30を回転駆動することで、フィルムパッケージPからバリア袋Bを除去する。
【0084】
フィルムパッケージPを装填した収納トレイ部3を装置内の搬送位置に押し込むようにして移動させたときに、収納トレイ部3内でフィルムパッケージPの位置ずれが発生し易いのであるが、上述の図17の構成によれば、かかる位置ずれが発生しても、収納トレイ部3が搬送位置に移動したことを検知部61が検知し、その後にフィルムパッケージPからバリア袋Bを除去するので、図5のようにフィルムFを保持した保持部材D、D’が除去方向yにガイド部材11の位置まで移動し、その結果、この位置にフィルムFの端側が揃うことになり、搬送時のフィルムFの位置が一義的に定まる。従って、下流搬送工程でのフィルム位置規制手段等が不要になる。
【0085】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置及び画像形成方法によれば、多数枚のシート状の被搬送体を遮光袋内に包装した包装体を装填し遮光袋を除去し被搬送体を搬送して画像形成を行うとき、被搬送体に対する画像形成位置を一定に安定させることができるとともに機構を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態によるフィルムの搬送装置を含む画像形成装置の斜視図であり、搬送装置を引き出した状態を示す図である。
【図2】図1の収納トレイ部を遮光板で閉塞した搬送装置を含む画像形成装置の斜視図である。
【図3】図1の収納トレイ部の装填可能なフィルムパッケージを部分的に破断した斜視図である。
【図4】図3のフィルムパッケージ内の保持部材の斜視図である。
【図5】図1の搬送装置に設けられたバリア袋の除去部を示す側面図である。
【図6】図1の搬送部5の搬送カバー5aを取り外した収納トレイ部の斜視図である。
【図7】図6の搬送部における搬送ローラの持ち上げ・押し下げ機構を概略的に示す斜視図である。
【図8】図6の搬送部及びフィルム押し上げ機構の要部側面図である。
【図9】図8においてフィルム押し上げ機構が作動した状態の要部側面図である。
【図10】図6において押上台15,15a、15bが押し上げられた状態を示す斜視図である。
【図11】図10において搬送装置における保持部材の位置を示す斜視図である。
【図12】図6乃至図9の搬送ローラと積層フィルムと押上台との各位置を示す部分側面図であり、積層フィルムが装填された直後の押上台が凹部13内にある状態(a)及び押上台がフィルムを押し上げた状態(b)をそれぞれ示す図である。
【図13】図7の搬送ローラ91のフィルムFに対する位置を検出する位置検出機構を概略的に示す側面図である。
【図14】第2の実施の形態に使用可能なフィルムパッケージPの保持部材D’の斜視図である。
【図15】図1乃至図13の搬送装置1の収納トレイ部3における図14の保持部材D’の位置を示す斜視図である。
【図16】図1の画像形成装置10の露光部の概略的構成を示す。
【図17】図1の画像形成装置10において収納トレイ部の搬送位置への移動後に除去部によるバリア袋の自動除去のための制御系を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・搬送装置
3・・・収納トレイ部(載置部)
5・・・搬送部
6・・・除去部
7・・・収納凹部
9・・・遮光板
10・・・画像形成装置(画像形成装置)
11・・・ガイドローラ対(ガイド部材)
13・・・凹部
15、15a、15b・・・押上台
17・・・押し上げ部材
23・・・回転軸
26・・・係合爪(係合手段)
30・・・駆動ローラ(移動手段)
35・・・ソレノイド
37・・・ばね
40・・・駆動モータ
61・・・検知部
62・・・制御部
63・・・モータ
70・・・露光部
91・・・搬送ローラ
92・・・第1ローラ
93・・・第2ローラ
94・・・トルクリミッタ
F・・・フィルム
Fc・・・フィルムの一端(側端)
P・・・フィルムパッケージ
D、D’・・・保持部材(位置決め部材)
B・・・バリア袋(遮光袋)
y・・・バリア袋の除去方向
Claims (8)
- 多数枚のシート状の被搬送体を集積し位置決め部材で位置決めして遮光袋内に光密に包装した包装体を装填しかつ装置本体に対し少なくとも前記包装体の装填可能な装填位置と前記被搬送体の搬送可能な搬送位置との間を移動可能に構成される載置部と、
前記載置部に前記装填位置で装填した包装体から前記遮光袋を除去するとともに前記遮光袋の除去のときに前記被搬送体及び前記位置決め部材の移動を規制するガイド部材を有する除去部と、
前記被搬送体を前記搬送位置で搬送する搬送部と、
前記搬送された被搬送体に対しレーザ露光することで画像を形成する露光部と、を備え、
前記レーザ露光を前記ガイド部材で前記遮光袋の除去方向に移動を規制された被搬送体端側から開始しその反対側端へと行うことを特徴とする画像形成装置。 - 多数枚のシート状の被搬送体を集積し位置決め部材で位置決めして遮光袋内に光密に包装した包装体を装填しかつ装置本体に対し少なくとも前記包装体の装填可能な装填位置と前記被搬送体の搬送可能な搬送位置との間を移動可能に構成される載置部と、
前記載置部に前記装填位置で装填した包装体から前記遮光袋を除去するとともに前記遮光袋の除去のときに前記被搬送体及び前記位置決め部材の移動を規制するガイド部材を有する除去部と、
前記搬送位置で前記載置台の被搬送体と係合し少なくとも1個の搬送ローラにより前記被搬送体を搬送する搬送部と、
前記搬送された被搬送体に対しレーザ露光することで画像を形成する露光部と、を備え、
前記レーザ露光を前記ガイド部材で前記遮光袋の除去方向に移動を規制された被搬送体端側から開始しその反対側端へと行うことを特徴とする画像形成装置。 - 前記載置部上の被搬送体を前記搬送ローラと係合させるようにその重力に抗して持ち上げる持ち上げ手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記搬送ローラは前記載置部上の被搬送体高さの変化に追従可能に構成されたことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
- 前記除去部は、前記包装体の一側面から延びる前記遮光袋の袋端部に設けられた係合部と係合する係合手段と、前記係合手段を駆動することで前記包装体から前記遮光袋を前記ガイド部材でガイドしながら移動させて除去する移動手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記載置部が前記搬送位置にあることを検出する手段と、前記検出手段の検出に基づいて前記遮光袋の移動開始を制御する制御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記フィルムが熱現像感光材料であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 多数枚のシート状の被搬送体を集積し位置決め部材で位置決めして遮光袋内に光密に包装した包装体を装填位置にある載置部に装填する工程と、
前記載置部を装置本体内に移動させた搬送位置で前記包装体から前記遮光袋を前記被搬送体及び前記位置決め部材の移動を規制しながら除去する工程と、
前記被搬送体を前記搬送位置から搬送する工程と、
前記搬送された被搬送体に対しレーザ露光することで画像を形成する工程と、を含み、
前記レーザ露光を前記遮光袋の除去方向に移動を規制された被搬送体端側から開始しその反対側端へと行うことを特徴とする画像形成方法。
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JP2002309135A JP2004144958A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
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JP2008105846A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-05-08 | Sony Corp | 記録媒体保護シート、搬送トレー、及び画像形成装置 |
-
2002
- 2002-10-24 JP JP2002309135A patent/JP2004144958A/ja active Pending
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