JP2004143114A - 枠練り型固形皮膚洗浄料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】飽和分岐脂肪酸塩及び/又は不飽和脂肪酸塩と、一般式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体とを含有することを特徴とする枠練り型固形皮膚洗浄料。
【化1】
R1O−[(AO)m(EO)n]−R2 …(1)
(式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、m及びnはそれぞれ炭素数3〜4のオキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦n≦70であり、AO基とEO基の合計に対するEO基の割合が、20〜80質量%である。R1及びR2は同一もしくは異なっていてもよい炭素数1〜4の炭化水素基又は水素原子であり、R1及びR2の炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である。)
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、枠練り型固形皮膚洗浄料、特にそのメイク洗浄性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、固形石鹸は洗顔用、身体用の化粧石鹸として広く使用されている。固形石鹸の主成分は脂肪酸塩であり、通常その他にグリセリン、糖類、グリコール類などの多価アルコール、水分、香料、色剤、キレート剤などを含む。固形石鹸は、その仕上げ工程によって枠練り型と機械練り型に大別される。枠練り型石鹸は、機械練り型に比べて溶け崩れが少ない、透明性の高いものを得ることが可能であるなどの点で有利とされる。
【0003】
固形石鹸は、主成分が脂肪酸塩であるため、泡立ちが良く、洗浄後の使用感がさっぱりとしており、通常の水性汚れや皮脂汚れなどを良好に洗浄することができるが、通常、そのメーク除去効果は低い。特に、近年は、汗や水浴、皮脂などで落ちにくいメイクアップ化粧料やサンスクリーン化粧料が開発されており、このような化粧料は固形石鹸では落とすことができなかった。
また、固形石鹸では、泡立ち性、すすぎ易さ、使用感などに加えて、石鹸の硬さや安定性なども製剤上の重要な要素であるため、配合成分の種類や量が制限されてしまい、固形石鹸の性能を損なわずにメイク洗浄性を改善することは非常に困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、固型石鹸として十分な硬さや経時安定性を有し、泡立ち、すすぎ易さ、使用感も良好であり、しかも通常の汚れのみならず化粧料除去効果にも優れる枠練り型固形皮膚洗浄料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明者等が鋭意検討を行った結果、枠練り型固形皮膚洗浄料において特定の脂肪酸塩と、特定のアルキレンオキシド誘導体とを配合すれば、前記課題が解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかる枠練り型固形皮膚洗浄料は、飽和分岐脂肪酸塩及び/又は不飽和脂肪酸塩と、下記一般式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体とを含有することを特徴とする。
【0006】
【化2】
R1O−[(AO)m(EO)n]−R2 …(1)
(式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、m及びnはそれぞれ炭素数3〜4のオキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦n≦70であり、オキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合が、20〜80質量%である。オキシアルキレン基とオキシエチレン基はブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。R1及びR2は同一もしくは異なっていてもよい炭素数1〜4の炭化水素基又は水素原子であり、R1及びR2の炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である。)
【0007】
本発明において、飽和分岐脂肪酸塩がイソステアリン酸塩であることが好適である。
また、不飽和脂肪酸塩がオレイン酸塩であることが好適である。
また、飽和分岐脂肪酸塩及び/又は不飽和脂肪酸塩とを1〜45質量%配合することが好適である。
また、アルキレンオキシド誘導体を0.5〜35質量%配合することが好適である。
また、アルキレンオキシド誘導体はオキシアルキレン基とオキシエチレン基がランダム状に付加していることが好適である。
【0008】
【発明の実施の形態】
一般式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体において、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基であり、例として、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシイソブチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基などが挙げられる。好ましくは、オキシプロピレン基、オキシブチレン基が挙げられる。
mは炭素数3〜4のオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1≦m≦70、好ましくは2≦m≦20である。nはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、1≦n≦70、好ましくは2≦n≦20である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基又はオキシエチレン基が0であるとしっとり感が落ち、70を越えるとべたつき感がでてきて、すべすべ感が十分に得られない。なお、(m+n)として、好ましくは8〜100である。
【0009】
また、炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は、20〜80質量%である。オキシエチレン基の割合が20質量%未満であるとしっとり感が落ち、80質量%より大きいとすべすべ感が十分に得られない。
エチレンオキシド及び炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加する順序は特に指定はない。またオキシエチレン基と炭素数3〜4のオキシアルキレン基はブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。好ましくはランダム状に付加されているものが挙げられる。
【0010】
R1及びR2はそれぞれ一種のみを用いても、炭素数1〜4の炭化水素基と水素原子とが混在しても、炭素数1〜4の炭化水素基が混在しても良い。
但しR1及びR2の炭化水素基のうち、炭化水素基と水素原子の存在割合は、炭化水素基の数(X)に対する水素原子の数(Y)の割合Y/Xが0.15以下、好ましくは0.06以下である。Y/Xの割合が0.15を越えると、べたつき感がでてくる。
本発明のアルキレンオキシド誘導体は公知の方法で製造することができる。例えば、水酸基を有している化合物にエチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドを付加重合した後、ハロゲン化アルキルをアルカリ触媒の存在下にエーテル反応させることによって得られる。
本発明で用いるアルキレンオキシド誘導体として、具体的にはPOE(9)POP(2)ジメチルエーテル、POE(14)POP(7)ジメチルエーテル、POE(10)POP(10)ジメチルエーテル、POE(6)POP(14)ジメチルエーテル、POE(15)POP(5)ジメチルエーテル、POE(25)POP(25)ジメチルエーテル、POE(9)POB(2)ジメチルエーテル、POE(14)POB(7)ジメチルエーテル、POE(10)POP(10)ジエチルエーテル、POE(10)POP(10)ジプロピルエーテル、POE(10)POP(10)ジブチルエーテル等が挙げられる。
【0011】
本発明で用いる飽和分岐脂肪酸塩としては、任意の位置に少なくとも1つ以上のアルキル基を分岐鎖として有する総炭素数8〜22のものが挙げられるが、特に好ましくはイソステアリン酸塩である。
また、本発明で用いる不飽和脂肪酸塩としては、任意の位置に少なくとも1つ以上の炭素間2重結合を有する直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜22のものが挙げられるが、特に好ましくはオレイン酸塩である。
上記飽和分岐脂肪酸塩及び不飽和脂肪酸塩の塩としては、アルカリ金属塩、カルカリ土類金属塩、アルカノールアミン塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
【0012】
本発明の固型皮膚洗浄料において、アルキレンオキシド誘導体の配合量は、好ましくは0.5〜35質量%、更に好ましくは1〜20質量%である。また、飽和分岐脂肪酸塩及び/又は不飽和脂肪酸塩の配合量は、好ましくは1〜45質量%、更に好ましくは2〜30質量%である。配合量が少なすぎるとメイク洗浄効果が相乗的に向上せず、配合量が多すぎると、石鹸の硬さや泡立ち、使用感、安定性等が低下する場合がある。
なお、本発明における配合量は仕込み時の配合量を意味する。枠練り型固形皮膚洗浄料においては、製造工程中におけるアルコール類(例えばエタノール)や水等の揮散などにより、最終製品処方が仕込み処方から変動する場合があるが、このような変動後の製品も本発明の範疇に含まれる。水やアルコール等の揮発成分の配合量としては、通常50質量%以下、好適には10〜40質量%である。
【0013】
本発明の枠練り型固形皮膚洗浄料は、上記飽和分岐脂肪酸塩及び/又は飽和脂肪酸塩をアルキレンオキシド誘導体と併用することを特徴とするものである。上記必須成分を併用することにより、泡立ち、すすぎ性、使用感が良好で、固形石鹸として充分な硬さと安定性を有し、しかもメイク洗浄効果が非常に高い枠練り型固形皮膚洗浄料を得ることができる。従って、本発明の枠練り型固形皮膚洗浄料は、通常の皮膚洗浄料としてだけではなく、メーク化粧料やサンスクリーン化粧料などの洗浄料としても好適に使用でき、通常の水性汚れや皮脂汚れの除去と、化粧料除去が一度の洗浄で可能である。
【0014】
本発明の枠練り型固形皮膚洗浄料は、常法により製造すればよい。一例を挙げれば、加熱溶解した脂肪酸塩水性溶液(けん化法や中和法等の常法により製造することができる)に、アルキレンオキシド誘導体、多価アルコールや糖類等の保湿剤、薬剤、その他添加剤などを加えて均一に混合し、さらに必要に応じて香料、色剤を加え、型に流し込んで冷却固化する。その後、必要に応じて型抜き、切断乾燥熟成、成形等を行って製品とすることができる。中和法の場合には、例えば、脂肪酸類とエタノール等の低級アルコールとを加熱溶解し、これに対イオンとなるアルカリを加え、中和を行うことにより脂肪酸塩水性溶液を調製することができる。
【0015】
本発明においては、上記必須成分の他、通常化粧料や医薬品等に用いられる成分を本発明の効果を損なわない範囲において配合することが可能である。
例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、シリコーン、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、保湿剤、水溶性高分子、増粘剤、被膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、水等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0016】
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
【0017】
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、グレープシード油、ピスタチオナッツ油、ローレル油、トリグリセリン等が挙げられる。
【0018】
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
【0019】
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、 POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
【0020】
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0021】
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
【0022】
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
【0023】
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、 12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
【0024】
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
【0025】
アニオン界面活性剤としては、上記必須成分として配合される飽和分岐脂肪酸塩、不飽和脂肪酸塩以外の脂肪酸塩、例えば、直鎖脂肪酸塩(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)の他、高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等);リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE−アルキルエーテルカルボン酸;POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;ヒドロキシアルキルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0026】
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE−アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0027】
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
【0028】
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
【0029】
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラ POE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等;ポリエーテル変性シリコーンが挙げられる。
【0030】
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
【0031】
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
【0032】
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
【0033】
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
【0034】
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム) 、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0035】
紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル−N− アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート) 、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’− ジヒドロキシ−4− メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4− メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4− メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4− メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等);3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール;2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン;5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン等が挙げられる。
【0036】
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1− ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
【0037】
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
【0038】
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
【0039】
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
【0040】
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
【0041】
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム) 、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
【0042】
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
【0043】
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
【0044】
pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
【0045】
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
【0046】
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
【0047】
【実施例】
以下、具体例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、特に指定のない限り、配合量は質量%で示す。
まず、本発明で用いた評価方法について説明する。
1.試験用化粧料(皮膜性の強いファンデーション)
ファンデーション処方
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 14.0
(2)オクタメチルシクロテトラシロキサン 24.0
(3)シリコーン化プルラン 15.0
(4)イソステアリン酸 1.0
(5)酸化チタン 5.0
(6)オクチルメトキシシンナメート 5.0
(7)デキストリン脂肪酸被覆粉末 25.0
(8)アルコール 残 部
(9)香料 適 量
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0048】
「評価(1):硬さ」
カードメーターを用い、25℃、針太さ1mmφ、800g荷重を試料に作用させて、硬さを測定した。評価基準は以下の通りである。
◎…20以上30未満(固形洗浄料として適度な硬さ)
○…10以上20未満(やや柔らかいが使用上問題なし)
△…5以上10未満(柔らかい、使用上問題あり)
×…5未満(半固型状、問題あり)
【0049】
「評価(2):泡立ち」
試料の1%水溶液を炭酸カルシウム70ppmの人工硬水により調製した。これを40℃でミキサーにより攪拌し(回転数4500rpm、1分間)、発生した泡の量を測定した。評価基準は以下の通りである。
◎…起泡量が2200ml以上
○…起泡量が2000ml以上2200ml未満
△…起泡量が1800ml以上2000ml未満
×…起泡量が1800ml未満
【0050】
「評価(3):洗浄中のすすぎやすさ」
皮膜性の強いファンデーションを重ね塗りし、2時間経過後試料を用いて洗顔を行ない、洗浄中のすすぎやすさの有無を専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎…専門パネラー8名以上が洗浄中すすぎやすいと認めた。
○…専門パネラー6名以上8名未満が洗浄中すすぎやすいと認めた。
△…専門パネラー3名以上6名未満が洗浄中すすぎやすいと認めた。
×…専門パネラー3名未満が洗浄中すすぎやすいと認めた。
【0051】
「評価(4):洗浄後のべたつき感のなさ」
皮膜性の強いファンデーションを重ね塗りし、2時間経過後試料を用いて洗顔を行ない、洗浄後のべたつき感の有無を専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎…専門パネラー8名以上が洗浄後べたつかないと認めた。
○…専門パネラー6名以上8名未満が洗浄後べたつかないと認めた。
△…専門パネラー3名以上6名未満が洗浄後べたつかないと認めた。
×…専門パネラー3名未満が洗浄後べたつかないと認めた。
【0052】
「評価(5):洗浄後のさっぱり感」
皮膜性の強いファンデーションを重ね塗りし、2時間経過後試料を用いて洗顔を行ない、洗浄後のさっぱり感の有無を専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎…専門パネラー8名以上が洗浄後さっぱりしたと認めた。
○…専門パネラー6名以上8名未満が洗浄後さっぱりしたと認めた。
△…専門パネラー3名以上6名未満が洗浄後さっぱりしたと認めた。
×…専門パネラー3名未満が洗浄後さっぱりしたと認めた。
【0053】
「評価(6):化粧料除去効果」
サンスクリーン及び皮膜性の強いファンデーションを重ね塗りし、2時間経過後試料を用いて洗顔を行ない、洗浄後の化粧料除去効果の有無を専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎…専門パネラー8名以上が洗浄後化粧料除去効果が高いと認めた。
○…専門パネラー6名以上8名未満が洗浄後化粧料除去効果が高いと認めた。
△…専門パネラー3名以上6名未満が洗浄後化粧料除去効果が高いと認めた。
×…専門パネラー3名未満が洗浄後化粧料除去効果が高いと認めた。
【0054】
「評価(7):温度安定性」
各試料を40℃で1ヶ月保存した。保存後の試料について、−5℃で4週間保存した試料を標準品として、専門パネラー10名により温度安定性を評価した。評価基準は以下の通りである。
◎…専門パネラー8名以上が全く変化なしと認めた。
○…専門パネラー6名以上8名未満が変化なしと認めた(問題なし)。
△…専門パネラー3名以上6名未満が変化なしと認めた(問題あり)。
×…専門パネラー3名未満が変化なしと認めた(問題あり)。
【0055】
次に、本発明に係るアルキレンオキシド誘導体の合成方法について示す。なお、以下の実施例において、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、[(EO)/(PO)]はランダム状結合を表す。
合成例1 ブロックポリマーの合成
ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジメチルエーテル
【化3】
CH3O(EO)5(PO)10(EO)5CH3
【0056】
プロピレングリコール76gと触媒として水酸化カリウム3.1gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら140℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりプロピレンオキシド522gを滴下させ、2時間攪拌した。ひきづつき滴下装置によりエチレンオキシド440gを滴下させ、2時間攪拌した。次に、水酸化カリウム224gを仕込み、系内を乾燥窒素で置換した後、塩化メチル188gを温度80〜130℃で圧入し5時間反応させた。その後オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6〜7とし、含有する水分を除去するため減圧−0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、前記化3に示すアルキレンオキシド誘導体を得た。
塩化メチルを反応させる前にサンプリングし、精製したものの水酸基価が110、化合物1の水酸基価が0.3、末端メチル基数に対する水素原子数の割合は0.003であり、ほぼ完全に水素原子がメチル基に変換されている。
【0057】
合成例2 ランダムポリマーの合成例
ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジメチルエーテル
【化4】
CH3O[(EO)10/(PO)10]CH3
【0058】
プロピレングリコール76gと触媒として水酸化カリウム3.1gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら140℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりエチレンオキシド440gとプロピレンオキシド522gの混合物を滴下させ、2時間攪拌した。次に、水酸化カリウム224gを仕込み、系内を乾燥窒素で置換した後、塩化メチル188gを温度80〜130℃で圧入し5時間反応させた。その後オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6〜7とし、含有する水分を除去するため減圧−0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、前記化4に示すアルキレンオキシド誘導体を得た。
塩化メチルを反応させる前にサンプリングし、精製したものの水酸基価が107、化合物1の水酸基価が0.4、末端メチル基数に対する水素原子数の割合は0.004であり、ほぼ完全に水素原子がメチル基に変換されている。
【0059】
上記製造例に準じて調製した各種アルキレンオキシド誘導体を用いて、枠練り型固形皮膚洗浄料を常法により製造し、検討を行った。
なお、以下の実施例において、「混合脂肪酸Na」とは、ラウリン酸15部、ミリスチン酸30部、パルミチン酸20部及びステアリン酸35部にエタノール100部、精製水100部を加えて60℃で溶解し、苛性ソーダ(48%)34.5部で中和後、70℃真空乾燥機で36時間乾燥して調製した粉末(直鎖飽和脂肪酸ナトリウム)である。
【0060】
【表1】
【0061】
表1のように、アルキレンオキシド誘導体と、オレイン酸塩(不飽和脂肪酸塩)又はイソステアリン酸塩(飽和分岐脂肪酸塩)とを併用して製造した固型石鹸では、これらを配合しなかった場合や、アルキレンオキシド誘導体あるいはオレイン酸塩を単独で配合した場合に比べてメイク洗浄効果が格段に向上し、相乗的な効果が認められた。また、泡立ち、すすぎ易さ、使用感、安定性も非常に良好であった。
【0062】
さらに、本発明者らは、アルキレンオキシド誘導体ならびに脂肪酸塩の配合量を変えて検討を行った。
表2はアルキレンオキシド誘導体の配合量を変えた場合の評価結果である。表2のように、アルキレンオキシド誘導体の配合量の増加に伴い、メイク洗浄効果は向上し、その効果は0.5質量%程度から認められる。しかしながら、アルキレンオキシド誘導体の配合量が高くなりすぎると、評価項目によっては十分な評価が得られないことがある。
従って、アルキレンオキシド誘導体の配合量としては、組成物処方中0.5〜45質量%が好適であり、さらには1〜20質量%が好適である。
【0063】
表3は、オレイン酸塩やイソステアリン酸塩の配合量を変えた場合の評価結果である。表3のように、オレイン酸塩の配合量の増加に伴いメイク洗浄効果が向上し、その効果は1質量%程度から認められる。しかしながら、オレイン酸塩の配合量が多くなりすぎると、評価項目によっては十分な評価が得られないことがある。そして、このような傾向はイソステアリン酸塩等の飽和分岐脂肪酸にも認められた。
従って、直鎖分岐脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸の配合量としては、総量として、組成物処方中1〜45質量%が好適であり、さらには2〜30質量%が好適である。
【0064】
【表2】
【表3】
【0065】
次に、アルキレンオキシド誘導体の種類を変えて検討を行った。試料は、下記試験用基本組成にて、枠練り型固形皮膚洗浄料を常法により製造した。
試験用基本組成
(1)混合脂肪酸Na 35.0質量%
(2)オレイン酸Na 10.0
(3)アルキレンオキシド誘導体 3.0
(4)グリセリン 12.0
(5)精製糖 12.0
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 10.0
(7)ヤシ油脂肪酸イミダゾリニウムベタイン 7.0
(8)EDTA・3Na・2H2O 0.1
(9)香料 適 量
(10)精製水 残 余
【0066】
[R1、R2の決定]
まず、本発明者等はアルキレンオキシド誘導体のR1,R2の影響について、検討を行った。結果を表4に示す。なお、表4においてはいずれの化合物もEO,PO部は
[(EO)10/(PO)10]
を用いている。
【0067】
【表4】
【0068】
表4より明らかなように、R1,R2の両者の炭素数が1〜4である場合(化合物2〜4)では、いずれもすべての評価において優れた結果が得られた。これに対し、R1,R2が水素であった場合(化合物1)や、R1,R2の炭素数の和がであり、化合物4よりも少ない場合にも、R1がC6となると、固型洗浄料として性質は全体的に劣るものであった。
以上のことより、本発明に係るアルキレンオキシド誘導体には、R1,R2ともに炭素数が1〜4の炭化水素基であることが必要であることがわかった。
【0069】
なお、実際の製造にあたってはR1,R2のすべてが炭化水素基により置換されるとは限らないため、その未置換(H)の化合物の許容存在割合について検討を行った。なお、未置換の割合は、炭化水素基の数(X)に対する水素原子の数(Y)の割合Y/Xで表わす。なお、下記表5中、1:2=5:95は、化合物1と化合物2を5:95の割合で混合し、所定のY/Xを調整したことを意味する。
【0070】
【表5】
【0071】
前記表5より明らかなように、R1,R2について未反応のものが存在しても、その量が少なければ(Y/X=0.053)大きな影響はないが、Y/Xが0.202になると明らかに性質が劣る。更に本発明者等の詳細な検討の結果、Y/Xは0.15以下であることが必要であることが明らかとなった。
【0072】
[オキシアルキレン基、オキシエチレン基]
次に本発明者らは、アルキレンオキシド誘導体におけるオキシアルキレン基、オキシエチレン基の存在と皮膚洗浄料としての適性について検討を行った。
結果を次の表6に示す。
【0073】
【表6】
【0074】
【化5】
【0075】
表6において、化合物11、化合物14においては効果が低いことから明らかなように、オキシアルキレン基及びオキシエチレン基の両者の存在が本発明に係るアルキレンオキシド誘導体に不可欠である。また、化合物12の結果から、本発明の効果は単に親水性、疎水性の調整効果ではないものとも考えられる。本発明者等の更に詳細な検討によりオキシアルキレン基及びオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の好適な割合は20〜80質量%であることが明らかとなった。
【0076】
以下に本発明の枠練り型固形皮膚洗浄料の配合例を示す。
配合例1 透明固型石鹸
(1)ラウリン酸 7.0 質量%
(2)ミリスチン酸 10.0
(3)パルミチン酸 3.0
(4)ステアリン酸 6.0
(5)オレイン酸 5.0
(6)イソステアリン酸 1.5
(7)グリセリン 10.0
(8)ソルビトール 6.0
(9)エタノール 5.0
(10)POE(9)POB(2)ジメチルエーテル 5.0
(11)水酸化ナトリウム 6.0
(12)N−メチルタウリンナトリウム 8.0
(13)塩化ナトリウム 0.5
(14)EDTA・3Na・2H2O 0.1
(15)香料 適 量
(16)精製水 残 余
【0077】
配合例2 透明固型石鹸
(1)ラウリン酸 5.0 質量%
(2)ミリスチン酸 12.0
(3)パルミチン酸 4.0
(4)ステアリン酸 5.0
(5)オレイン酸 8.0
(6)イソステアリン酸 2.0
(7)グリセリン 3.0
(8)ソルビトール 5.0
(9)エタノール 10.0
(10)POE(10)POB(10)ジメチルエーテル 5.0
(11)水酸化ナトリウム 5.0
(12)ハイドロキノンβ−D−グルコース 3.0
(13)塩化ナトリウム 0.5
(14)EDTA・3Na・2H2O 0.1
(15)香料 適 量
(16)精製水 残 余
【0078】
上記配合例1〜2の透明固型石鹸は、何れも泡立ちが良好で、洗い流し易く、使用感、化粧料除去効果、経時安定性等に優れたものであった。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、直鎖分岐脂肪酸塩/不飽和脂肪酸塩と、アルキレンオキシド誘導体とを用いることにより、化粧料除去効果が非常に高く、一度の洗浄で通常の汚れも化粧料も一度で除去可能な枠練り型固形皮膚洗浄料を得ることができる。また、本発明の枠練り型固形皮膚洗浄料は、固型洗浄料として十分な硬さや泡立ち、経時安定性を有し、すすぎ性も良好で、使用感もべたつきがなく、さっぱり感が得られるものである。
Claims (6)
- 飽和分岐脂肪酸塩及び/又は不飽和脂肪酸塩と、下記一般式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体とを含有することを特徴とする枠練り型固形皮膚洗浄料。
- 請求項1記載の皮膚洗浄料において、飽和分岐脂肪酸塩がイソステアリン酸塩であることを特徴とする枠練り型固形皮膚洗浄料。
- 請求項1又は2記載の皮膚洗浄料において、不飽和脂肪酸塩がオレイン酸塩であることを特徴とする枠練り型固形皮膚洗浄料。
- 請求項1〜3の何れかに記載の皮膚洗浄料において、飽和分岐脂肪酸塩及び/又は不飽和脂肪酸塩を1〜45質量%配合することを特徴とする枠練り型固形皮膚洗浄料。
- 請求項1〜4の何れかに記載の皮膚洗浄料において、アルキレンオキシド誘導体を0.5〜35質量%配合することを特徴とする枠練り型固形皮膚洗浄料。
- 請求項1〜5の何れかに記載の皮膚洗浄料において、アルキレンオキシド誘導体はオキシアルキレン基とオキシエチレン基がランダム状に付加していることを特徴とする枠練り型固形皮膚洗浄料。
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