JP2004142824A - 閉め忘れ防止計量キャップ - Google Patents

Abstract

【目的】
【課題】包装用容器（Ｃ）に計量キャップを押して又は、横に回動する動作で、計量室流入孔（６）と支持筒流入孔（１２）が流入孔が重合すると、二つの流入孔が開口して、内容物を計量室（Ａ）に貯留した後、計量キャップを押す、動作を停止すると、強制的な復元力の構成で、二つの流入孔が外れると、開口部が閉じて、包装用容器（Ｃ）の内部が密封状態になる閉め忘れ防止計量キャップを提供する。
【解決手段】計量室（Ａ）に複数の計量室流入孔（６）と支持筒（Ｃ）にも複数の支持筒流入孔（１２）と復元力のあるコイルスプリング（８）を設けたことを特徴とする。
【選択図】　　　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、計量室（Ａ）に計量室流入孔（６）と、支持筒（Ｂ）にも支持筒流入孔（１２）を設けて、二つの流入孔が重合する機能と、強制的に二つの流入孔を外すと閉じる機能を備えた閉め忘れ防止計量キャップに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より粉末、粒子、顆粒等の使用方法は、広口瓶、包装箱等の蓋を開けて計量用スプーンを使用して、お好みに合わせて使用量を加減して粉末、顆粒、液体等を取り出す方法があるが、蓋の部分が広い為に、湿気と散乱の問題がある。
【０００３】
例えば、実開平３−４３４８２号が示すように、口頸部を起立する容器体と、口頸部の上端部内面に上端筒部を嵌着させて第１筒部を容器体内へ垂下し第１筒部下端に内向きの係合フランジを付設すると共に、その第１筒部に流入孔を穿設した大径の主筒と、係合フランジの上面に、第２筒部上端の第２外向きフランジを係合させて主筒から垂設させた小径の補助筒と、第１筒部の上端部へ、流出筒上部に付設した第３外向きフランジの外周部を固定させて、流出筒を第１筒部内へ垂下する排出部材とからなり、容器体を倒立させたとき、補助筒が自重により落下して第２外向きフランジ上面が流出筒下端面へ当接可能に形成した定量振出し容器が知られている。
【０００４】
その他に、特開平９−６６９４８の可変計量キャップ、そして特開平１１−２０８７３の計量容器等が、特許出願公開されている。
【発明が解決しようとする課題】
これは次のような欠点があった。
（イ）　内容物を取り出す為の動作が、まず包装用容器箱の蓋を開けて計量用スプーンを取り出し、内容物をすくって目的物に入れ、再び包装用容器箱の中に計量用スプーンを戻して包装用容器蓋を閉じる為、余分な時間と手間がかかり不便である。
（ロ）　包装用容器から内容物を取り出す際、誤って内容物をこぼして散乱して、周辺を汚したり内容物を無駄にしてしまうことがある。
（ハ）　飲料等の場合、計量用スプーンで粉末・粒子・顆粒等をすくって目的物に入れる際に蓋を開けると、湿気が原因で、包装用容器内の内容物の香り・風味等が落ちてしまうことがある。
（ニ）　蓋を開封後長い日数が過ぎたり、蓋を閉め忘れることで、包装用容器内が湿気を帯び、内容物を駄目にしてしまうことがある。
（ホ）　従来の計量用キャップは複雑に構成され動作が難易に設定されている。本発明は、これらの欠点を解決する為になされたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
（イ）　計量室（Ａ）に複数の計量室流入孔（６）を設ける。
（ロ）　支持筒（Ｂ）にも複数の支持筒流入孔（１２）を設ける。
（ハ）　計量室（Ａ）と支持筒（Ｂ）の流入孔が重合することで、開口部が連通する機能を設ける。
（ロ）　計量室（Ａ）と支持筒（Ｂ）の流入孔を強制的に外すと開口部が閉じる機能を設ける。
本発明は、以上の構成からなる閉め忘れ防止計量キャップである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
（イ）　計量室（Ａ）の計量室周壁（１）に複数の計量室流入孔（６）を設けて、さらに計量室周壁（１）の外側に計量室スプリング止突起部（７）を周設して計量室周壁（１）の外側にコイルスプリング（８）を巻回して、上部に計量室天板（４）に固定して、さらに注出口周壁（３）を設けて、さらに計量底板（５）を設けて計量室（Ａ）を成形する。
（ロ）　支持筒（Ｂ）は、支持筒周壁（１０）の下部周りに複数の支持筒流入孔（１２）を設けて、そして内側の支持筒内周壁蟻溝部（１３）にスプリング係止部（１１）を設けて、さらに支持筒周壁（１０）の外周に外向きフランジ（１９）を設けて、内面に支持筒雌ネジ部（９）を設けて支持筒（Ｂ）を成形する。
（ハ）　前記の流入孔の、形状、形態、数量は計量室（Ａ）の計量室流入孔（６）と、支持筒（Ｂ）の支持筒流入孔（１２）と同等に成形する。
（ニ）　前記の形状、形態は任意形状でよい。
（ホ）　二つの流入孔が、強制的に外すと閉じる機能は、計量室周壁（１）の外側の周りにコイルスプリングか又は、復元力のある部材を巻回して、さらに計量室周壁（１）の外側の周りに計量室スプリング止突起部（７）を周設して、強制的に閉じる機能を設ける。
（ヘ）　前記の他の実施例として、二つの流入孔が、強制的に外すと閉じる機能は、計量室周壁（１）の外側にコイルスプリング（８）か又は、復元力のある部材を横に付設して、さらに計量室周壁（１）の外側の中央付近に計量室スプリング止突起部（７）を横に周設して、強制的に閉じる機能を設ける。
（ト）　前々前記の他の実施例として、二つの流入孔が、強制的に外すと閉じる機能は、計量室周壁（１）の外側に磁石を周設してさらに、支持筒周壁（１０）の内側に磁石を周設して、強制的に閉じる機能を設ける。
（チ）　前記の磁石のＮ極とＳ極の吸着したり反発する磁力を利用してもよい。
（リ）　本発明の二つの流入孔が、強制的に外すと閉じる機能は、コイルスプリング（８）か磁石等の復元力のある方法が最適だが、手動で二つの流入孔を外して閉じる方法でもよい。
（ヌ）　包装用容器（Ｃ）は容器周壁（１７）上端部から肩部を介して口頸部を起立して、該口頸部の外面に雄ネジ部（１８）を設けて成形するが、包装用容器（Ｃ）の形状、形態は任意形状でよい。
（ル）　前記の該口頸部は螺着タイプでも嵌合タイプでもよいが適宣に選ぶことができる。
（オ）　開閉蓋（Ｄ）の一端は、ヒンジ部（１５）を介して、計量室（Ａ）の計量室周壁（１）上端に連結されており、ヒンジ部（１５）と反対側の自由端に操作用の指掛け部（１４が突出して、容器を傾ける方向性を認識できるようになっていて計量室（Ａ）を密閉できるように蓋仕切り筒（１６）を設け、開閉蓋（Ｄ）を成形する。
（ワ）　前記の開閉蓋（Ｄ）は螺着タイプでも嵌合タイプでもよいが適宣に選ぶことができる。
【０００７】
なお，本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
（イ）　例えば本実施の形態では、計量室（Ａ）の計量室流入孔（６）と、支持筒（Ｂ）にも支持筒流入孔（１２）を有する開口部の例を示したが、開口部の数は４つに限ることなく、任意の数でよい。
（ロ）　例えば本実施の形態では、包装用容器（Ｄ）と計量キャップ（Ａ）と開閉蓋（Ｄ）の取付け位置の例を示したが、正立の位置に限ることなく、逆の場合でもよい。
（ハ）　本発明の計量室流入孔（６）と支持筒流入孔（１２）の開口部が、外すと、閉じる構成の部材はコイルスプリング、バネ、磁石等が最適であるが復元力のある部材を適宣に選ぶことができる。
（ニ）　本発明の各部材の、素材、色彩に関しては適宣に選ぶことができる。
（ホ）　又、計量キャップの各部の具体的な形態と形状等に関しては適宣設計することができる。
【０００８】
次に、本発明の閉め忘れ防止計量キャップの使用方法について、説明する。
この包装用容器体（Ｃ）の内容物としては洗濯用合成洗剤の粉末が好適であるが、顆粒の調味料、インスタントコーヒー、コーヒー豆、顆粒飲料等の粉末であれば使用可能であるが、液体でも使用可能である。
【０００９】
包装用容器（Ｃ）の内容物を計量室（Ａ）に流入するには、包装用容器（Ｃ）の正立状態から包装用容器（Ｃ）を前方へ傾けて、計量キャップを包装用容器（Ｃ）に押しつける動作で、計量室（Ａ）の計量室流入孔（６）と、支持筒（Ｂ）の支持筒流入孔（１２）の二つが重なり合って連通して、包装用容器（Ｃ）の内容物が計量室（Ａ）に流入して一定量を正確に計量した後、包装用容器（Ｃ）へ計量キャップを押す動作を停止すると、コイルスプリング（８）の復元力によって、開口部は、強制的に閉まり、包装用容器（Ｃ）を目的物に向けて内容物を排出してから、包装用容器（Ｃ）を正立に立て所定位置に収納する。
【００１０】
包装用容器（Ｃ）の内容物を計量室（Ａ）に流入するには、包装用容器（Ｃ）の正立状態から包装用容器（Ｃ）を前方へ傾けて、計量キャップを包装用容器（Ｃ）を手に持って、計量キャップを横に回動する動作で、計量室（Ａ）の計量室流入孔（６）と、支持筒（Ｂ）の支持筒流入孔（１２）の開口部が重なり合って連通して、包装用容器（Ｃ）内の内容物が計量室（Ａ）に流入して一定量を正確に計量した後、包装用容器（Ｃ）へ計量キャップを押す動作を停止すると、コイルスプリング（８）の復元力によって、開口部は、強制的に閉まり、包装用容器（Ｃ）を目的物に向けて内容物を注出してから、包装用容器（Ｃ）を正立に立て所定位置に収納する。
【００１１】
本発明の計量室（１）の容量変更の方法は、計量室周壁（１）に容量に応じて斜めに目盛りを付けておく、例えば、計量室の内部の内容物の定量が見えるように計量キャップを透明にして、包装用容器（Ｃ）を斜めにして並行に目盛を見て目的の定量が入ったら計量キャップを押す動作を停止すると、お好みの分量で計量ができて最適である。
【００１２】
前記の計量室（Ａ）の容量変更の方法は、目的の用途に合った大きさの計量室（Ａ）を用意して、用途に合わせて、自由に取り替られる計量キャップを提供する方法も有る。
【００１３】
【発明の効果】
本発明の閉め忘れ防止計量キャップを使用することによって、包装用容器内の内容物を正確に目的の量を計量室（Ａ）に貯留することの操作が容易にできて、計量室（Ａ）と包装容用器（Ｃ）の二つの空間の開口部を強制的に閉じるので、包装容用器（Ｃ）の内部はいつでも密封状態で湿気防止の効果があって、しかも取扱いの操作が容易で、閉め忘れ防止計量キャップの構成が単純で低価格で提供することができるという格別の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る計量室（Ａ）の閉封状態を示す縦断面図
【図２】同、Ａ−Ａ断面図
【図３】同、計量室（Ａ）の開口状態を示す縦断面図
【図４】同、Ｂ−Ｂ断面図
【図５】同、計量室（Ａ）支持筒（Ｂ）包装容器（Ｃ）の分離状態の縦断面図
【符号の説明】
（Ａ）　計量室
（Ｂ）　支持筒
（Ｃ）　包装用容器
（Ｄ）　開閉蓋
（１）　計量室周壁
（２）　注出口
（３）　注出口周壁
（４）　計量室天板
（５）　計量室底板
（６）　計量室流入孔
（７）　計量室スプリング止め突起部
（８）　コイルスプリング
（９）　支持筒の雌ネジ部
（１０）　支持筒周壁
（１１）　支持筒スプリング係止部
（１２）　支持筒流入孔
（１３）　支持筒内周壁蟻溝部
（１４）　指掛け部
（１５）　ヒンジ部
（１６）　蓋仕切り筒部
（１７）　容器周壁
（１８）　容器体雄部
（１９）　外向きフランジ

Claims (1)

1. 計量室（Ａ）に複数の計量室流入孔（６）と、支持筒（Ｂ）にも複数の支持筒流入孔（１２）を設けて、計量室（Ａ）と支持筒（Ｂ）の流入孔が重合することで開口した後、流入孔を強制的に外すと開口部が閉じること、の構成からなる、閉め忘れ防止計量キャップ。

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