JP2004142391A - 車両用ランプ等の中空成形体の製造装置および製造方法 - Google Patents

車両用ランプ等の中空成形体の製造装置および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ダイスライドインジェクション方式による射出成形の過程で部品をインサートしながら中空成形体を製造するにあたり、効率化を計る
【解決手段】部品ストック部10から持ち出したバルブ4および端子5を一次の射出工程により成形されたハウジングにインサートするための作動、二次の射出工程により成形されたサイドウインカーを金型14、15から取り出して成形体ストック部11にストックするための作動、成形体ストック部にストックされたサイドウインカーを持ち出して検品部12に移送するための作動をするロボット9を設け、該ロボットの作動を、一次、二次の射出工程の間に行うようにして、射出成形手段8と連繋のとれた効率の良い一連の作動ができるように構成した。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイスライドインジェクション方式によりサイドウインカーに例示される車両用ランプ等の中空成形体を製造するための製造装置、製造方法の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来技術】
今日、サイドウインカーに例示される車両用ランプ等の中空成形体をダイスライドインジェクション方式により製造することが試みられている。ダイスライドインジェクション方式による射出成形は、固定金型と、該固定金型に対してスライドする可動金型とを備え、一対の半割り体を一次の射出工程により成形した後、可動金型をスライドして前記半割り体同志を突き合わせ、その突合せ面に樹脂材を二次射出して半割り体同志を一体化する成形方式である(例えば、特許文献1参照)。ところで、車両用ランプを成形する場合、該車両用ランプ内にはバルブ(電球)や端子等の部品を成形過程の途中でインサートする(組込む)必要がある。このような場合において、ダイスライドインジェクション方式では前記一次と二次の射出工程のあいだで金型同志を離間させる工程があり、そこでこのときバルブ等の部品を少なくとも一方の半割り体にインサートし、その後、二次の射出工程に移行するようにしたダイスライドインジェクション方式を提唱し(特許文献2参照)、これによって部品がインサートされた中空成形体を、途中でインサート工程を有したダイスライドインジェクション方式により成形できるようにして、効率の良い成形ができるようになり、作業性の向上の達成ができた。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−270615号公報(図2、図3)
【特許文献2】
特開2002−144370号公報(段落番号0010、図6、図7)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このように部品のインサート工程を途中で実施しながらダイスライドインジェクション方式を採用して車両用ランプを成形する場合において、該インサートをロボットで行うことが考えられ、このような場合、ロボットは部品を部品ストック部から持ち出し、これを半割り体にインサートすることになるが、このようなロボットの一連の動きとダイスライドインジェクション方式での各工程との関係について検討したものはいままでなく、よりよい効率化をはかるための検討が必要で、ここに本発明の解決せんとする課題の一つが有る。
またさらに、射出工程が終了した中空成形体は、金型から取り出した後、気密性、点灯の確認等、中空成形体製品として要求される検査をする必要がある。しかしながらこの検査工程とダイスライドインジェクション工程との関係について検討したものもまたなく、ここについてもよりよい効率化をはかるための検討が必要で、ここに本発明の解決せんとする課題が有る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体内にインサートする部品をストックするための部品ストック部と、中空成形体をストックするための成形体ストック部と、前記部品ストック部から持ち出した部品を前記一次の射出工程により成形された半割り体にインサートするための作動、前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックするための作動をするロボットとを備え、該ロボットは、二次の射出工程で成形された中空成形体を成形体ストック部にストックしてから次回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、前記部品ストック部から部品を持ち出して金型近傍に待機する作動を行うように構成されていることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置である。
請求項2の発明は、固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体内にインサートする部品をストックするための部品ストック部と、中空成形体をストックするための成形体ストック部とを備え、前記部品ストック部から持ち出した部品を前記一次の射出工程により成形された半割り体にインサートし、かつ前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックする作動をロボットで行うにあたり、該ロボットは、二次の射出工程で成形された中空成形体を成形体ストック部にストックした後、次回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、前記部品ストック部から部品を持ち出して金型近傍に待機する作動を行うことを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造方法である。
請求項3の発明は、固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体をストックするための成形体ストック部と、中空成形体の検査をするための検品部と、前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックするための作動、該ストックされた中空成形体を成形体ストック部から持ち出して検品部に移送するための作動をするロボットとを備え、該ロボットは、二次の射出工程のあいだに中空成形体を成形体ストック部から持ち出して検品部に移送してから二次の射出工程をしている金型近傍で待機する作動を行うように構成されていることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置である。
請求項4の発明は、固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体をストックするための成形体ストック部と、中空成形体の検査をするための検品部とを備え、前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックし、かつ該ストックされた中空成形体を成形体ストック部から持ち出して検品部に移送する作動をロボットで行うにあたり、該ロボットは、二次の射出工程のあいだに中空成形体を成形体ストック部から持ち出して検品部に移送した後、二次の射出工程をしている金型近傍で待機し、二次の射出工程の終了に伴い成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックする作動を行うことを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造方法である。
請求項5の発明は、固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体内にインサートする部品をストックするための部品ストック部と、中空成形体の検査をするための検品部と、前記部品ストック部から持ち出した部品を前記一次の射出工程により成形された半割り体にインサートするための作動、前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して検品部に移送するための作動をするロボットとを備え、該ロボットは、二次の射出工程で成形された中空成形体を金型から取り出して検品部に移送してから次回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、前記部品ストック部から部品を持ち出して金型近傍で待機する作動を行うように構成されていることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置である。
請求項6の発明は、固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体内にインサートする部品をストックするための部品ストック部と、中空成形体の検査をするための検品部とを備え、前記部品ストック部から持ち出した部品を前記一次の射出工程により成形された半割り体にインサートし、かつ前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して検品部に移送する作動をロボットで行うにあたり、該ロボットは、二次の射出工程で成形された中空成形体を金型から取り出して検品部に移送した後、次回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、前記部品ストック部から部品を持ち出して金型近傍に待機する作動を行うことを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造方法である。
請求項7の発明は、固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体内にインサートする部品をストックするための部品ストック部と、中空成形体をストックするための成形体ストック部と、中空成形体の検査をするための検品部と、前記部品ストック部から持ち出した部品を前記一次の射出工程により成形された半割り体にインサートするための作動、前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックするための作動、そして成形体ストック部にストックされた中空成形体を持ち出して検品部に移送するための作動をするロボットとを備え、該ロボットは、二次の射出工程で成形された中空成形体を成形体ストック部にストックしてから次回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、前記部品ストック部から部品を持ち出して金型近傍に待機する作動を行い、かつ部品を半割り体にインサートしてから二次の射出工程のあいだに中空成形体を成形体ストック部から検品部に移送する作動を行うように構成されていることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置である。
請求項8の発明は、固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体内にインサートする部品をストックするための部品ストック部と、中空成形体をストックするための成形体ストック部と、中空成形体の検査をするための検品部とを備え、前記部品ストック部から持ち出した部品を前記一次の射出工程により成形された半割り体にインサートし、かつ前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックし、さらに成形体ストック部にストックされた中空成形体を持ち出して検品部に移送する作動をロボットで行うにあたり、該ロボットは、二次の射出工程で成形された中空成形体を成形体ストック部にストックしてから次回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、前記部品ストック部から部品を持ち出して金型近傍に待機する作動を行い、かつ部品を半割り体にインサートした後、二次の射出工程のあいだに中空成形体を成形体ストック部から検品部に移送する作動を行うことを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造方法である。
請求項9の発明は、請求項1乃至8において、中空成形体内にインサートする部品が複数の場合、ロボットは、インサートする順序と逆の順序で部品ストック部から部品を持ち出すように構成されていることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置または製造方法である。
請求項10の発明は、請求項1乃至9において、半割り体同志を一体化するための可動金型の移動方向はロボット側であることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置または製造方法である。
請求項11の発明は、中空成形体内にインサートされる部品は、一次の射出工程で成形された何れか一方の半割り体にインサートされる一方、該一方の半割り体を成形するべく金型に形成される型部は、他方の半割り体を成形するべく金型に形成される型部に対しロボット側であることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置または製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】
次ぎに、本発明の第一の実施の形態を、図1〜図8に基づいて説明する。これらの図面において、1はインサート工程を途中で有したダイスライドインジェクション方式で成形された中空成形体であるサイドウインカーであって、該サイドウインカー1は、レンズ部2とハウジング3とを半割り製品とし、これらを一次の射出工程で成形した後、バルブ4および端子5を部品として一方の半割り製品であるハウジング3にインサートし、その後、レンズ部2、ハウジング3の周縁部同志を突き合わせ、その突き合せ周縁部に樹脂材6を二次射出して一体化し、製品化したものである。
【0007】
7は前記サイドウインカー1を成形するための製造装置であって、該製造装置7は、図3に示すようにダイスライドインジェクション方式によりサイドウインカー1を射出成形する射出成形手段8と、該射出成形手段8の左右方向一側に配されるロボット9とを備え、該ロボット9の配設側には、さらに前記インサート部品であるバルブ4、端子5をストックしておくための部品ストック部10、前記成形されたサイドウインカー1をストックしておくための成形体ストック部11、該成形されたサイドウインカー1の気密性、点灯機能等の必要な検査をするための検品部12が配設されている。
【0008】
前記射出成形手段8は、サイドウインカー1を成形するための固定金型13、可動金型14を備え、該可動金型14は図示しない移動機構によって固定金型13に対して型合わせするための移動方向である前後方向、レンズ部2とハウジング3とを対向させるための移動方向である左右方向にそれぞれ移動できるように設定されている。一方、ロボット9は揺動及び回転自在な関節アーム9aを備え、該関節アーム9aの先端部に回転自在に設けられるハンド部9bを備えて構成されている。該ハンド部9bは、前記バルブ4、端子5、成形したサイドウインカー1を各々支持できるよう複数の支持部を有し、そして作動に応じて適宜対象となる支持部を被対象(可動金型14、部品ストック部10、成形体ストック部11、検品部12)に向けて対向させることができるように、三次元に自由に変位できる設定になっている。尚、射出成形手段8、ロボット9は、通常知られた機能を有したものを採用しているため、その具体的な構成については省略する。
【0009】
そして射出成形手段8とロボット9とは次のような連携のとれた一連の作動をするようになっているが、まず、射出成形手段8の一連の作動について説明する。前記両金型13、14にはレンズ部2、ハウジング3に各対応した型部13a、13b、14a、14bが形成されている。まず、金型13、14は、型部13aと14a、13bと14bが互いに前後方向に対向する離間姿勢(図4(A)参照)となり、この姿勢から可動金型14が固定金型13に接当するよう前後方向に移動して型部13aと14a同志、13bと14b同志がそれぞれ互いに突き合うように型合わせされ、この姿勢で樹脂材が一次射出されてレンズ部2、ハウジング3が成形される(図4(B)参照)。成形後、可動金型14が固定金型13に対して前後方向に移動して離間する(図5(A)参照)と、固定金型13側にはレンズ部2が残り、可動金型14側にはハウジング3が残る設定となっている。次いで、レンズ部2が残った固定金型13の型部13aとハウジング3が残った可動金型14の型部14bとが互いに対向するように、可動金型14が固定金型13に対して左右方向ロボット9側に移動(図5(B)参照)する。この対向状態において、後述するようにロボット9が端子5およびバルブ4をハウジング3にインサートする(図6(A)参照)。その後、可動金型14が固定金型13に接当するよう前後方向に移動して型部13aと14bとが型合わせされ、レンズ部2とハウジング3との突合せ部に樹脂材6が二次射出され、サイドウインカー1が成形される(図6(B)参照)。しかる後、可動金型14が固定金型13から離間すべく前後方向に移動(図7(A)参照)するが、このとき、サイドウインカー1は可動金型14に残る設定となっている。そしてこの離間姿勢で前記成形されたサイドウインカー1をロボット9が支持して可動金型14から取り出して成形体ストック部11に移送する(図7(B)参照)が、該移送中に可動金型14が左右方向反ロボット側に移動して(図8参照)、金型13、14は型部13aと14a、13bと14bが互いに前後方向に対向する離間姿勢(図4(A)参照)となり、以降、これを繰り返すことになる。
【0010】
このような一連のダイスライドインジェクション工程において、前記ロボット9は次のような動きをする。つまり、ロボット9は、前回の二次射出で成形されたサイドウインカー1を可動金型14から取り出して成形体ストック部11に移送した後、続いて今回のサイドウインカー製造に備えて、部品ストック部10からバルブ4、端子5を持ち出すことになるが、このインサート部品持ち出しの作動は、今回のサイドウインカー製造工程における一次射出の工程が終わるまでのあいだまでになされる。この場合、ロボット9がインサート部品を持ち出す順序は、インサートする順序(端子5、バルブ4の順にインサートする)と逆の順序、つまりバルブ4、端子5の順に持ち出すようになっている。そしてロボット9は、該持ち出したインサート部品をハンド部9bで支持して、インサートしやすい姿勢となって金型13、14の近傍で待機する(図4(A)、(B)参照)。
【0011】
ついで一次射出の工程が終了し、可動金型14が固定金型13から離間する前後移動(図5(A)参照)、ロボット9側への左右移動(図5(B)参照)を終了すると、ロボット9は、関節アーム部9aが伸びて離間する金型13、14のあいだにハンド部9bが侵入し、前記支持する端子5、そしてバルブ4を可動金型14側に残るハウジング3にインサートする(図6(A)参照)。そして、ハンド部9bが金型13、14のあいだから抜け出ると、可動金型14が前後方向に移動して型合わせがなされ、二次射出工程となるが、前記ハンド部9bが抜け出た状態のロボット9は、続いて成形体ストック部11にストックされる最も古いサイドウインカー1をハンド部9bに支持して検品部12に移送して引き渡す(図6(B)参照)。検品部12では、該引き渡されたサイドウインカー1について、気密性、点灯機能等の必要な検査を実行する。一方、ロボット9の前記サイドウインカー1を引き渡しは、二次射出工程が終わるまでのあいだになされ、ハンド部9bを射出成形手段8の近傍に移動して待機する。そして二次射出工程が終了し、可動金型14が固定金型13から離間すべく移動する(図7(A)参照)と、ロボット9は、前記待機しているハンド部9bを金型13、14間に侵入せしめて成形されたサイドウインカー1を支持すべく作動し、そして金型13、14間から抜け出たハンド部9bを成形体ストック部11に移送して支持しているサイドウインカー1を成形体ストック部11にストックし(図7(B)参照)、その後直ちに部品ストック部10に移動してバルブ4、端子5を持ち出して次回のサイドウインカー製造工程に備えることになり、このようにしてロボット9の一連の作動がなされるようになっている。
【0012】
叙述の如く構成された本発明の第一の実施の形態において、ダイスライドインジェクション方式でサイドウインカー1を製造するにあたり、ロボット9は、部品ストック部10から持ち出したバルブ4および端子5をハウジング3にインサートする作動と、射出成形が終了したサイドウインカー1を可動金型14から取り出して成形体ストック部11にストックする作動と、成形体ストック部11にストックされたサイドウインカー1を検品部12に移送する作動とを行うことになるが、この場合にロボット9は、前回の二次の射出工程で成形されたサイドウインカー1を可動金型14から取出して成形体ストック部11にストックした後、今回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、部品ストック部11からバルブ4および端子5を持ち出して金型13、14の近傍に待機する作動を行い、かつ、一次の射出工程終了後に端子5およびバルブ4をハウジング3にインサートした後、二次の射出工程が終了するまでのあいだに、成形体ストック部11にストックされているサイドウインカー1を検品部12に移送する作動を行うことになる。
この結果、ロボット9は、射出成形手段8による一次、二次の射出工程の時間を利用して、射出成形手段8と連繋のとれた一連の作動を行うことになって、ダイスライドインジェクション方式でのサイドウインカー1の製造を、整然かつ効率良く行えることになる。
【0013】
しかもこの第一の実施の形態において、半割り体であるレンズ部2とハウジング3を一体化する二次の射出工程を行うにあたり、可動金型14がロボット9側に移動する構成になっているから、二次の射出工程で成形されたサイドウインカー1を可動金型14から取り出す際のロボット9の移動量を少なくし得て、より一層の効率化に寄与できる。
【0014】
さらに、ハウジング3への部品のインサートは、端子5、バルブ4の順に行われることになるが、ロボット9は、上記インサートとは逆の順序、つまりバルブ4、端子5の順で部品ストック部10から部品を持ち出す構成になっているため、後から持ち出した部品をそのままインサートできることになって、無駄な動きがなく、更なる効率化を計ることができる。
【0015】
ところで、前述した第一の実施の形態では、二次射出で成形されたサイドウインカー1を成形体ストック部11にストックし、該成形体ストック部11において冷却してから検品部12に移送するように構成されているが、例えばサイドウインカー1が小型であって直ぐに冷えるような場合には、二次射出で成形されたものを直接検品部12に移送する構成にすることもできる。この場合には、成形体ストック部11を設ける必要はなく、以下に、成形体ストック部がない場合についてを、本発明の第二の実施の形態として図9〜図14に基づいて説明する。尚、サイドウインカー1は第一の実施の形態と同様のものであって、図1、図2については第一の実施の形態のものを共用する。
【0016】
15は第二の実施の形態におけるサイドウインカー1の製造装置であって、該製造装置15は、図9に示すようにダイスライドインジェクション方式によりサイドウインカー1を射出成形する射出成形手段16と、該射出成形手段16の左右方向一側に配されるロボット17とを備え、該ロボット17の配設側には、さらにインサート部品であるバルブ4、端子5をストックしておくための部品ストック部18、成形されたサイドウインカー1の気密性、点灯機能等の必要な検査をするための検品部19が配設されている。
【0017】
前記射出成形手段16は、第一の実施の形態の射出成形手段8と同様の構成のものであって、サイドウインカー1を成形するための固定金型20、可動金型21を備え、該可動金型21は図示しない移動機構によって固定金型20に対して型合わせするための移動方向である前後方向、レンズ部2とハウジング3とを対向させるための移動方向である左右方向にそれぞれ移動できるように設定されている。一方、ロボット17も前記第一の実施の形態のロボット9と同様の構成のものであって、揺動及び回転自在な関節アーム17aを備え、該関節アーム17aの先端部に前記バルブ4、端子5、そして成形したサイドウインカー1を各々支持できるハンド部17bを備えている。
【0018】
そして、この第二の実施の形態においても、射出成形手段16とロボット17とは連携のとれた一連の作動をするようになっているが、まず、射出成形手段16の一連の作動について説明する。前記両金型20、21にはレンズ部2、ハウジング3に各対応した型部20a、20b、21a、21bが形成されているが、このものでは、ハウジング用の型部20b、21bが、レンズ部用の型部20a、21aに対して左右方向ロボット側に位置するように配されている。そしてまず、金型20、21は、型部20aと21a、20bと21bが互いに前後方向に対向する離間姿勢(図10(A)参照)となり、この姿勢から可動金型21が固定金型20に接当するよう前後方向に移動して型部20aと21a同志、20bと21b同志がそれぞれ互いに突き合うように型合わせされ、この姿勢で樹脂材が一次射出されてレンズ部2、ハウジング3が成形される(図10(B)参照)。成形後、可動金型21が固定金型20に対して前後方向に移動して離間する(図11(A)参照)と、固定金型20側にはレンズ部2が残り、可動金型21側にはハウジング3が残る設定となっている。この離間姿勢において、後述するようにロボット17が端子5およびバルブ4をハウジング3にインサートする(図11(B)参照)。次いで、レンズ部2が残った固定金型20の型部20aとハウジング3が残った可動金型21の型部21bとが互いに対向するように、可動金型21が固定金型20に対して左右方向反ロボット側に移動する(図12(A)参照)。その後、可動金型21が固定金型20に接当するよう前後方向に移動して型部20aと21bとが型合わせされ、レンズ部2とハウジング3との突合せ部に樹脂材6が二次射出され、サイドウインカー1が成形される(図12(B)参照)。しかる後、可動金型21が固定金型20から離間すべく前後方向に移動(図13(A)参照)するが、このとき、サイドウインカー1は可動金型21に残る設定となっている。さらに、可動金型21が左右方向ロボット側に移動して、金型20、21は型部20aと21a、20bと21bが互いに前後方向に対向する離間姿勢(図13(B)参照)になるが、この離間姿勢で前記成形されたサイドウインカー1をロボット17が支持して可動金型21から取り出して検品部19に移送し(図14参照)、以降、これを繰り返すことになる。
【0019】
このような一連のダイスライドインジェクション工程において、前記ロボット17は次のような動きをする。つまり、ロボット17は、前回の二次射出で成形されたサイドウインカー1を可動金型21から取り出して検品部19に移送した後、続いて今回のサイドウインカー製造工程に備えて、部品ストック部18からバルブ4、端子5を持ち出すことになるが、このインサート部品持ち出しの作動は、今回のサイドウインカー製造工程における一次射出の工程が終わるまでのあいだまでになされる。この場合、ロボット17がインサート部品を持ち出す順序は、第一の実施の形態と同様に、インサートする順序(端子5、バルブ4の順にインサートする)と逆の順序、つまりバルブ4、端子5の順に持ち出すようになっている。そしてロボット17は、該持ち出したインサート部品をハンド部17bで支持して金型20、21の近傍で待機する(図10(A)、(B)参照)。
【0020】
ついで一次射出の工程が終了し、可動金型21が固定金型20から離間するべく前後移動(図11(A)参照)すると、ロボット17は、関節アーム部17aが伸びて離間する金型20、21のあいだにハンド部17bが侵入し、前記支持する端子5、そしてバルブ4を可動金型21側に残るハウジング3にインサートする(図11(B)参照)。該インサート作動が終了すると、可動金型21は反ロボット17側に左右移動(図12(A)参照)し、さらに前後方向に移動して型合わせがなされ、二次射出工程(図12(B)参照)によりサイドウインカー1が成形される。二次射出終了後、可動金型21は固定金型20から離間すべく前後移動(図13(A)参照)し、さらにロボット17側に左右移動する(図13(B))。次いでロボット17は、離間する金型20、21のあいだにハンド部9bを侵入させて成形されたサイドウインカー1を支持すべく作動し、そして該支持しているサイドウインカー1を検品部19に引き渡す(図14参照)。検品部19では、該引き渡されたサイドウインカー1について、気密性、点灯機能等の必要な検査を実行する。一方、ロボット17は、サイドウインカー1を検品部19に引き渡した後、直ちに部品ストック部18に移動してバルブ4、端子5を持ち出して次回のサイドウインカー製造工程に備えることになり、このようにしてロボット17の一連の作動がなされるようになっている。
【0021】
叙述の如く構成された本発明の第二の実施の形態において、ダイスライドインジェクション方式でサイドウインカー1を製造するにあたり、ロボット17は、部品ストック部18から持ち出したバルブ4および端子5をハウジング3にインサートする作動と、射出成形が終了したサイドウインカー1を検品部19に移送する作動とを行うことになるが、この場合にロボット17は、前回の二次の射出工程で成形されたサイドウインカー1を可動金型21から取出して検品部19に移送した後、今回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、部品ストック部18からバルブ4および端子5を持ち出して金型20、21の近傍に待機する作動を行うことになる。
この結果、ロボット9は、射出成形手段16による射出工程の時間を利用して、射出成形手段16と連繋のとれた一連の作動を行うことになって、ダイスライドインジェクション方式でのサイドウインカー1の製造を、整然かつ効率良く行えることになる。
【0022】
しかもこの第二の実施の形態において、金型20、21に形成されるハウジング用の型部20b、21bは、レンズ部用の型部20a、21aに対してロボット17側に形成されているため、一次の射出成形後に可動金型21のハウジング用の型部21bに残るハウジング3にインサート部品をインサートする場合、あるいは二次の射出成形後に可動金型21のハウジング用の型部21からサイドウインカー1を取り出して検品部19に移送する場合に、前記第一の実施の形態に比してロボット9の移動量を少なくし得て、より一層の効率化に寄与できる。
【0023】
さらに、この第二の形態においても、第一の実施の形態と同様に、ロボット17は、インサートとは逆の順序で部品ストック部18からインサート部品を持ち出す構成になっているため、後から持ち出した部品をそのままインサートできることになって、無駄な動きがなく、更なる効率化を計ることができる。
【0024】
尚、本発明は上記第一、第二実施の形態に限定されないことは勿論であって、これらの実施の形態では、端子とバルブとは別々の部品であってハウジングに順次インサートする構成になっているが、端子とバルブとを一体化して一つの部品とし、このものをハウジングにインサートするように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はサイドウインカーの正面図、底面図である。
【図2】図1(A)のX−X断面図である。
【図3】第一の実施の形態における製造装置を示す概略図である。
【図4】(A)、(B)は第一の実施の形態における製造過程を示す図である。
【図5】(A)、(B)は第一の実施の形態における製造過程を示す図である。
【図6】(A)、(B)は第一の実施の形態における製造過程を示す図である。
【図7】(A)、(B)は第一の実施の形態における製造過程を示す図である。
【図8】第一の実施の形態における製造過程を示す図である。
【図9】第二の実施の形態における製造装置を示す概略図である。
【図10】(A)、(B)は第二の実施の形態における製造過程を示す図である。
【図11】(A)、(B)は第二の実施の形態における製造過程を示す図である。
【図12】(A)、(B)は第二の実施の形態における製造過程を示す図である。
【図13】(A)、(B)は第二の実施の形態における製造過程を示す図である。
【図14】第二の実施の形態における製造過程を示す図である。
【符号の説明】
1  サイドウインカー
2  レンズ部
3  ハウジング
4  バルブ
5  端子
7  製造装置
8  射出成形手段
9  ロボット
10  部品ストック部
11  成形体ストック部
12  検品部
13  固定金型
14  可動金型
15  製造装置
16  射出成形手段
17  ロボット
18  部品ストック部
19  検品部
20  固定金型
21  可動金型

Claims (11)

  1. 固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体内にインサートする部品をストックするための部品ストック部と、中空成形体をストックするための成形体ストック部と、前記部品ストック部から持ち出した部品を前記一次の射出工程により成形された半割り体にインサートするための作動、前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックするための作動をするロボットとを備え、該ロボットは、二次の射出工程で成形された中空成形体を成形体ストック部にストックしてから次回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、前記部品ストック部から部品を持ち出して金型近傍に待機する作動を行うように構成されていることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置。
  2. 固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体内にインサートする部品をストックするための部品ストック部と、中空成形体をストックするための成形体ストック部とを備え、前記部品ストック部から持ち出した部品を前記一次の射出工程により成形された半割り体にインサートし、かつ前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックする作動をロボットで行うにあたり、該ロボットは、二次の射出工程で成形された中空成形体を成形体ストック部にストックした後、次回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、前記部品ストック部から部品を持ち出して金型近傍に待機する作動を行うことを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造方法。
  3. 固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体をストックするための成形体ストック部と、中空成形体の検査をするための検品部と、前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックするための作動、該ストックされた中空成形体を成形体ストック部から持ち出して検品部に移送するための作動をするロボットとを備え、該ロボットは、二次の射出工程のあいだに中空成形体を成形体ストック部から持ち出して検品部に移送してから二次の射出工程をしている金型近傍で待機する作動を行うように構成されていることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置。
  4. 固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体をストックするための成形体ストック部と、中空成形体の検査をするための検品部とを備え、前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックし、かつ該ストックされた中空成形体を成形体ストック部から持ち出して検品部に移送する作動をロボットで行うにあたり、該ロボットは、二次の射出工程のあいだに中空成形体を成形体ストック部から持ち出して検品部に移送した後、二次の射出工程をしている金型近傍で待機し、二次の射出工程の終了に伴い成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックする作動を行うことを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造方法。
  5. 固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体内にインサートする部品をストックするための部品ストック部と、中空成形体の検査をするための検品部と、前記部品ストック部から持ち出した部品を前記一次の射出工程により成形された半割り体にインサートするための作動、前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して検品部に移送するための作動をするロボットとを備え、該ロボットは、二次の射出工程で成形された中空成形体を金型から取り出して検品部に移送してから次回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、前記部品ストック部から部品を持ち出して金型近傍で待機する作動を行うように構成されていることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置。
  6. 固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体内にインサートする部品をストックするための部品ストック部と、中空成形体の検査をするための検品部とを備え、前記部品ストック部から持ち出した部品を前記一次の射出工程により成形された半割り体にインサートし、かつ前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して検品部に移送する作動をロボットで行うにあたり、該ロボットは、二次の射出工程で成形された中空成形体を金型から取り出して検品部に移送した後、次回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、前記部品ストック部から部品を持ち出して金型近傍に待機する作動を行うことを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造方法。
  7. 固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体内にインサートする部品をストックするための部品ストック部と、中空成形体をストックするための成形体ストック部と、中空成形体の検査をするための検品部と、前記部品ストック部から持ち出した部品を前記一次の射出工程により成形された半割り体にインサートするための作動、前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックするための作動、そして成形体ストック部にストックされた中空成形体を持ち出して検品部に移送するための作動をするロボットとを備え、該ロボットは、二次の射出工程で成形された中空成形体を成形体ストック部にストックしてから次回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、前記部品ストック部から部品を持ち出して金型近傍に待機する作動を行い、かつ部品を半割り体にインサートしてから二次の射出工程のあいだに中空成形体を成形体ストック部から検品部に移送する作動を行うように構成されていることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置。
  8. 固定金型および可動金型を備え、可動金型は、固定金型に対して離接する方向の移動および固定金型に対してスライドする方向の移動ができるように設定され、車両ランプ等の中空成形体を、一次の射出工程で前記中空成形体の半割り体を各別に成形し、二次の射出工程で該各別に成形した半割り体同志を一体化して成形するように構成した射出成形手段と、前記中空成形体内にインサートする部品をストックするための部品ストック部と、中空成形体をストックするための成形体ストック部と、中空成形体の検査をするための検品部とを備え、前記部品ストック部から持ち出した部品を前記一次の射出工程により成形された半割り体にインサートし、かつ前記二次の射出工程により成形された中空成形体を金型から取り出して成形体ストック部にストックし、さらに成形体ストック部にストックされた中空成形体を持ち出して検品部に移送する作動をロボットで行うにあたり、該ロボットは、二次の射出工程で成形された中空成形体を成形体ストック部にストックしてから次回の一次の射出工程が終了するまでのあいだに、前記部品ストック部から部品を持ち出して金型近傍に待機する作動を行い、かつ部品を半割り体にインサートした後、二次の射出工程のあいだに中空成形体を成形体ストック部から検品部に移送する作動を行うことを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造方法。
  9. 請求項1乃至8において、中空成形体内にインサートする部品が複数の場合、ロボットは、インサートする順序と逆の順序で部品ストック部から部品を持ち出すように構成されていることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置または製造方法。
  10. 請求項1乃至9において、半割り体同志を一体化するための可動金型の移動方向はロボット側であることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置または製造方法。
  11. 請求項1乃至10において、中空成形体内にインサートされる部品は、一次の射出工程で成形された何れか一方の半割り体にインサートされる一方、該一方の半割り体を成形するべく金型に形成される型部は、他方の半割り体を成形するべく金型に形成される型部に対しロボット側であることを特徴とする車両用ランプ等の中空成形体の製造装置または製造方法。
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