JP2004142019A - カッターによる切断方法および切断装置 - Google Patents

カッターによる切断方法および切断装置 Download PDF

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Takashi Akimichi
秋道 高志
Koichiro Watanabe
渡辺 光一郎
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Abstract

【課題】被切断物をカッターによって切断したことに起因する盛り上がり領域がない加工品を得ることが可能なカッターによる切断方法および切断装置を提供する。
【解決手段】カッター1と、被切断物95の表面を押圧するための押圧部材5とを用い、機械的に前記押圧部材を前記被切断物の表面に押し当てながら、かつ、前記カッターを前記押圧部材に隣接させながら、該カッターによって前記被切断物を切断する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙をカッターによって所望形状に加工するための加工方法、およびそのための切断装置に係り、特に、厚紙をカッターによって加工するための加工方法、およびそのための切断装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
紙器は、例えば、当該紙器に付ける図柄を原紙に印刷し、この原紙から刷本を打ち抜いた後に当該刷本を所定形状に折りたたみ、所定箇所を糊付けすることによって製造される。
【0003】
紙器用原紙から刷本を打ち抜く際には、通常、雄型に相当する抜き型と、雌型に相当する面板とを備えた打抜き装置が用いられる。抜き型は、打ち抜こうとする刷本の平面形状および大きさに対応して配置された複数の抜き刃(切断刃)と、刷本中の折りたたみ箇所に罫線(押し罫)を形成するために当該箇所に対応して配置された複数の罫線刃とを備えている。一方、面板は、抜き型に配置されている罫線刃に対応して形成された罫線溝を有しており、当該面板は、平坦な上面を有する金属板からなる基材上に固着されている。
【0004】
面板材料としては、フェノール樹脂等の合成樹脂やシート状の繊維質材料(例えば、プレスボードとよばれる板紙)を用いることができるが、安価に入手することが可能なことから、シート状の繊維質材料が主に用いられている。
【0005】
繊維質材料からなる面板材料を用いて面板を作製するにあたっては、まず、水溶性の接着剤を用いて繊維質材料を基材上に貼り付ける。次に、カーボン紙等を用いて、抜き型における抜き刃および罫線刃それぞれの配置を面板材料にプレス転写する。転写された罫線刃の配設位置が、罫線溝を形成すべき位置であり、抜き刃の配設位置が、抜刃接触線に対応する部位であるので、これらの配設位置に従って罫線溝の形成および上述の傾斜領域の形成を行う。
【0006】
罫線溝の形成は、特許文献1や特許文献2に記載されているように回転式ノコ刃によって行われ、傾斜領域の形成は、罫線溝を形成した後にカッターナイフを用いて行われる。最後に、面板材料を湿らせて接着剤の粘着力を弱め、不要部分をへら等で除去して、面板を得る。
【0007】
しかしながら、ノコ刃によって罫線溝を形成すると、当該罫線溝の内部あるいは周囲に毛羽立ちが生じ易く、この毛羽立ちを除去しないまま刷本の打抜きを行うと、罫線刃によって紙器用原紙を罫線溝内に十分に押し込むことが困難になったり、毛羽立ち部分の痕が紙器用原紙あるいは刷本に付いたりして紙器の品質低下の要因となる。
【0008】
このため、ノコ刃によって形成された罫線溝については、内部あるいは周囲に毛羽立ちが残らないように、当該毛羽立ちを除去するための作業が必要となり、所望の面板を得るための作業量が増加する。
【0009】
本件出願人は、面板材料として繊維質材料を用いた場合でも、比較的短時間の内に所望の面板を得ることができるように、罫線溝を形成しようとする領域にカッターにより切り込みを入れて前記罫線溝の幅方向両側の側壁を形成した後に、当該罫線溝を形成すべき領域内の面板材料をリュータで除去して罫線溝を得る面板の加工方法および加工装置について、既に特許出願を行っている(特願2002−309202号明細書参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開平8−126992号公報
【特許文献2】
特開平9−150312号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
面板材料としてプレスボードのような厚紙を使用する際には、切れ刃の強度が高いカッターを使用することが望ましく、このようなカッターは多くの場合厚肉なものであるので、厚紙を切断したときに、図10に示すように、カッター90による切り込みの両脇において厚紙95に盛り上がり領域95a、95bが形成され易い。図示のように片刃のカッター90を用いた場合には、当該片刃のカッター90において切れ刃90aが形成されている表面91側に生じる盛り上がり領域95aよりも、裏面92側に生じる盛り上がり領域95bの方が、通常、大きい。両刃のカッターを用いた場合には、切り込みの両側に略同じ大きさの盛り上がり領域が生じる。
【0012】
面板にこのような盛り上がり領域が残っていると、刷本を打抜く際に罫線刃によって紙器用原紙を罫線溝内に十分に押し込むことが困難になったり、盛り上がり領域の痕が紙器用原紙あるいは刷本に付いたりして紙器の品質低下の要因となる。
【0013】
このため、罫線溝の両脇に盛り上がり領域が生じた場合には、当該盛り上がり領域をナイフやヤスリで削り取るか、ローラ等で加圧して平坦化するという新たな作業が必要となり、所望の面板を得るための作業量が増える。
【0014】
そこで、本発明は、被切断物をカッターによって切断したことに起因する盛り上がり領域がない加工品を得ることが可能なカッターによる切断方法および切断装置を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本件発明者等は、カッターと特定の押圧部材とを併用することによって上記の課題を解決した。
【0016】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書にて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0017】
本発明の第1の態様では、カッター(1、31、51、61)と、被切断物(95、101)の表面を押圧するための押圧部材(5、15、25、35、55、75)とを用い、機械的に前記押圧部材を前記被切断物の表面に押し当てながら、かつ、前記カッターを前記押圧部材に隣接させながら、該カッターによって前記被切断物を切断することを特徴とするカッターによる切断方法を提供して、上記の課題を解決する。
【0018】
この切断方法によれば、カッターによって被切断物を切断したときに、切断箇所の脇に盛り上がり領域(95a、95b)が生じること自体を押圧部材によって抑制することが可能になる。あるいは、切断箇所の脇に生じた盛り上がり領域を押圧部材によって直ちに平坦化することが可能になる。したがって、被切断物をカッターによって切断して加工品を得るにあたって、カッターによって切断したことに起因する盛り上がり領域がない加工品を得ることが可能になる。
【0019】
被切断物の切断を円滑に行ううえからは、上記の押圧部材として、被切断物の切断時に当該被切断物上を転動することができる回転体(5)や、当該被切断物上を滑動することができる板状体(15)を用いることが好ましい。押圧部材として板状体を用いる場合には、被切断物表面に凹凸があっても当該被切断物表面上を滑動することができるように、被切断物を切断するときにおける進行方向先端部(25a)が上方に屈曲した形状の板状体(25)を用いることが好ましい。
【0020】
厚さが異なる種々の被切断物を切断するうえからは、また、切り込み深さが異なる種々の加工を施すうえからは、押圧部材の下端とカッターの切っ先との高低差が被切断物の厚さ、またはカッターの切り込み深さに応じて可逆的に変化するようにして押圧部材を機械的に保持することが好ましい。
【0021】
面板における罫線溝のように、切断面が略垂直となるように切断することが望まれる場合には、カッターとして片刃のカッター(1、31、51)を用い、当該片刃のカッターの裏面を押圧部材に密着させながら被切断物を切断することが好ましい。この場合、略垂直な切断面を形成しようとする側にカッターの裏面がくるようにして、被切断物を切断する。
【0022】
勿論、上記の場合でも両刃のカッター(61)を用いることが可能である。両刃のカッターを用いるときには、当該両刃のカッターと押圧部材との間に隙間があるとここに盛り上がり領域が生じるので、切っ先での刃の幅が被切断物の厚さと略同じである両刃のカッターを用い、当該両刃のカッターにおける切っ先での切れ刃(61a)が略全て被切断物中に入った状態で、かつ、当該両刃のカッターの鎬が押圧部材に密着した状態で、被切断物を切断することが好ましい。
【0023】
カッターと押圧部材とは互いに機械的に分離された部材として使用することも可能であるが、切断箇所の脇に盛り上がり領域が残るのを確実に抑制するうえからは、カッターを押圧部材と一体化させて使用することが好ましい。
【0024】
カッターとしては、円板状のカッター(51)を用いることもできる。円板状のカッターを用いる場合の押圧部材としては、例えば、円板状のカッターの片面に設けられて当該円板状のカッターと共に回転する円筒体(55)を用いることができる。円筒体からなるこのような押圧部材を円板状のカッターと併用することにより、切断箇所の脇に盛り上がり領域が残るのを確実に抑制しつつ、被切断物を円滑に切断することが容易になる。
【0025】
なお、本明細書でいう「円筒体」は、円筒体の他に、中実体である円柱体も含むものとする。
【0026】
本発明の第2の態様では、被切断物(101)の切断時に該被切断物の表面を押圧するための押圧部材(112)と、前記被切断物を切断するためのカッター(114)および前記押圧部材を保持することができる保持部(110)と、前記保持部を前記被切断物の表面の法線方向D1に移動させることができる第1移動手段(120)と、前記保持部を、前記法線方向と直交する少なくとも一方向(D2、D3)に移動させることができる第2移動手段(140)と、を有することを特徴とする切断装置(100)を提供して、前記の課題を解決する。
【0027】
この切断装置によれば、上述した本発明の第1の態様の切断方法に従って被切断物を切断することができる。
【0028】
第1の態様の切断方法についての説明の中で既に述べたように、押圧部材としては、被切断物上を転動することができる回転体や、被切断物上を滑動することができる板状体を用いることが好ましく、板状体を押圧部材として用いる場合には、被切断物を切断するときにおける進行方向先端部が上方に屈曲した形状の板状体を用いることが好ましい。
【0029】
厚さが異なる種々の被切断物を切断するうえから、また、切り込み深さが異なる種々の加工を施すうえから、保持部は、押圧部材の下端とカッターの切っ先との高低差が被切断物の厚さに応じて可逆的に変化すように押圧部材を保持することが好ましい。
【0030】
また、当該保持部は、カッターによる切断面が略垂直になっている加工品を得るうえから、片刃のカッターを保持したときに、当該片刃のカッターの裏面を押圧部材に密着させることができるように構成することが好ましい。
【0031】
1つの被切断物から2つ以上の加工品をできるだけ少ない工程数の下に得るうえからは、両刃のカッターの鎬を押圧部材に密着させつつ当該両刃のカッターを保持することができるように保持部を構成することが好ましい。
【0032】
カッターは押圧部材に比べて消耗が激しいので、経済性を勘案すると、カッターのみを交換することができるように、カッターと押圧部材とは別個の部材とすることが好ましい。そして、カッターと押圧部材とを互いに別個の部材とする場合には、これらカッターおよび押圧部材の位置関係を一定に保つうえから、カッターを保持する第1保持部(3、13、33、73)と、押圧部材を保持する第2保持部(7、17、37、47、77)とによって保持部(9、39、79、110)を構成し、かつ、第1保持部と第2保持部とを一体化することが好ましい。
【0033】
上述した本発明の作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のカッターによる切断方法に係る実施形態、および切断装置に係る実施形態について詳述する。
【0035】
1.切断方法に係る実施形態
<第1実施形態>
図1(A)は、本実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具10を概略的に示す側面図であり、図1(B)は、厚紙95を切断している最中の切断器具10を切断方向前方(これから切断される側を意味する。以下同じ。)から見たときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【0036】
これらの図に示す切断器具10は、片刃のカッター1を保持する第1保持部3と、被切断物である厚紙95の表面を押圧するための押圧部材5を保持することができる第2保持部7とを有しており、第1保持部3と第2保持部7とは互いに一体化されて、1つの保持部9を構成している。
【0037】
片刃のカッター1は、切れ刃1aが形成されている表面が第1保持部3の外側表面の方向を向くようにして、当該第1保持部3の内側表面にネジ2で固定されている。
【0038】
第2保持部7は、平板状部7aと、当該平板状部7aの内側表面に設けられた回転軸7bとを有しており、回転体(ベアリング)からなる押圧部材5が回転軸7bに回転自在に取り付けられている。
【0039】
カッター1と押圧部材5とは、これらを側面視したときに、カッター1の背が押圧部材5の中心線よりも切断方向後方(既に切断された側)にくるようにして、かつ、押圧部材5がカッター1の裏面に隣接するようにして、保持部9に保持されている。押圧部材5におけるカッター1側の側面とカッター1の裏面との間には、実質的に隙間がなく、押圧部材5の下端とカッター1の切っ先との高低差は、厚紙95の厚さと略同じ値に調節されている。
【0040】
この切断器具10によって厚紙95を切断する際には、押圧部材5によって厚紙95の表面を押圧しながら、換言すれば、カッター1の切っ先が厚紙95を貫通するように切断器具10を厚紙95側に押圧しながら、切断器具10を所望方向に移動させる。このとき、押圧部材5は厚紙95の表面上を転動する。必要に応じて、押圧部材5におけるカッター1側の側面に固体潤滑剤を塗布するか、押圧部材5の前記側面自体を摩擦係数の低い有機材料または無機材料によって形成することができる。
【0041】
このようにして厚紙95を切断すると、カッター1による切断箇所の両脇で厚紙95に盛り上がり領域が生じるが、カッター1の裏面側においては厚紙95に生じた盛り上がり領域が押圧部材5によって直ちに平坦化されるので、こちら側には盛り上がり領域が実質的に残らない。カッター1の表面側においては、従来と同様に、相対的に小さな盛り上がり領域95aが残る。
【0042】
厚紙95を切断器具10によって切断して加工品を得るときには、第1保持部3側が厚紙95中の不要領域側に位置するようにして、切断器具10を使用する。これにより、厚紙95をカッター1によって切断したことに起因する盛り上がり領域がない加工品を得ることが可能になる。
【0043】
当該加工品が相対的に小さい場合には、切断器具10を人為的に厚紙95側に押圧することもできる。一方、上記の加工品が相対的に大面積の物品である場合や、当該加工品の縁部に盛り上がり領域が形成されるのを確実に抑制したい場合、あるいは、厚紙95に押圧部材5による押圧痕が生じるのを抑制したい場合には、切断器具10を機器に取り付け、当該機器によって厚紙95側に押圧することが好ましい。
【0044】
<第2実施形態>
図2(A)は、本実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具20を概略的に示す側面図であり、図2(B)は、厚紙95を切断している最中の切断器具20を切断方向前方から見たときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【0045】
図示の切断器具20は、(1)図1(A)および図1(B)に示した切断器具10における押圧部材5に代えて板状体からなる押圧部材15を有している点、(2)第2保持部17が、平板状部17aと、当該平板状部17aの下面から延出する2本のロッド17bとを有し、これらのロッド17bの下端に押圧部材15が固定されている点、および、(3)第1保持部13および第2保持部17が、既に説明した切断器具10での第1保持部3および第2保持部7よりも幅広になっている点で、上述の切断器具10と異なる。
【0046】
切断器具20における他の構成は切断器具10と同様であるので、図2(A)または図2(B)に示した部材のうちで図1(A)または図1(B)に示した部材と共通するものについては、図1(A)または図1(B)で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
【0047】
切断器具20によって厚紙95を切断する場合も、切断器具10によって切断する場合と同様に、押圧部材15によって厚紙95の表面を押圧しながら、当該切断器具20を所望方向に移動させる。
【0048】
このとき、押圧部材15は厚紙95上を滑動する。カッター1による切断箇所の両脇では、厚紙95に盛り上がり領域が生じようとするが、カッター1の裏面側においては厚紙95の表面が押圧部材15によって押圧されているので、こちら側には盛り上がり領域が実質的に生じない。カッター1の表面側においては、従来と同様に、相対的に小さな盛り上がり領域95aが生じる。
【0049】
したがって、切断器具20を用いて厚紙95を切断する場合においても、前述した切断器具10を用いて厚紙95を切断する場合と同様の技術的効果を得ることができる。
【0050】
<第3実施形態>
図3は、本実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具30を概略的に示す側面図である。
【0051】
図示の切断器具30は、押圧部材の形状を除いて、図2(A)および図2(B)に示した切断器具20と同様の構成を有している。図3に示した構成部材のうち、押圧部材を除いた各構成部材には図2(A)または図2(B)で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。押圧部材については、新たな参照符号25を付してある。
【0052】
この押圧部材25は、被切断物を切断するときにおける先端部25a(切断時の進行方向先端部)が上方に屈曲した形状の板状体である。
【0053】
このような形状の押圧部材25を備えた切断器具30によって厚紙を切断する場合も、前述した切断器具20によって厚紙95を切断する場合と同様に、押圧部材25によって厚紙95の表面を押圧しながら、当該切断器具20を所望方向に移動させる。
【0054】
このようにして厚紙95を切断することにより、前述した切断器具20を用いて厚紙95を切断する場合と同様の技術的効果を得ることができる。
【0055】
また、押圧部材25が上述の形状を有していることから、たとえ厚紙の表面に凹凸があったとしても、当該厚紙の表面を傷つけることなく押圧部材25を厚紙の表面上で滑動させることが容易になるという技術的効果も得られる。
【0056】
<第4実施形態>
図4(A)は、本実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具40を概略的に示す側面図であり、図4(B)は、厚紙95を切断している最中の切断器具40を切断方向前方から見たときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【0057】
図示の切断器具40は、(1)平板状の第1保持部33の下面に片刃のカッター31が固定されている点、および、(2)第2保持部37が押圧部材35を上下動自在に保持している点で、図1(A)および図1(B)に示した切断器具10と大きく異なる。
【0058】
第2保持部37によって押圧部材35を上下動自在に保持するために、押圧部材35としては、円板状を呈する本体35aと、当該本体35aにおいて円板の底面および上面に相当する面にそれぞれ設けられた回転軸35bとを有する回転体が使用されている。また、カッター31には溝状の切り欠き部31bが形成されており、当該切り欠き部31b内に、押圧部材35における回転軸35bの一方が移動自在に挿入されている。
【0059】
さらに、第2保持部37は、第1保持部33に形成された貫通孔内に一端が挿入されている2本のロッド37aと、1本のロッド37aに1つずつ固定された軸受け37bと、第1保持部33の下面に一端が固定され、軸受け37bの上面に他端が固定されたコイルバネ37cとを有し、押圧部材35に設けられている回転軸35bを軸受け37bによって支えている。
【0060】
第1保持部33と第2保持部37とは一体化されて1つの保持部39を構成しており、当該保持部39に保持されている押圧部材35は、コイルバネ37cのバネ定数に応じた上死点と下死点との間において上下動自在である。各コイルバネ37cが下死点にあるときの押圧部材35の下端(本体35aの下端)とカッター31の切っ先との高低差は、切断しようとする厚紙95の厚さよりも小さな値となるように調節されている。
【0061】
このようにして押圧部材35が保持部材39(第2保持部37)によって保持されている切断器具40を用いて厚紙95を切断する場合も、前述した切断器具10によって厚紙95を切断する場合と同様に、押圧部材35によって厚紙95の表面を押圧しながら、当該切断器具40を所望方向に移動させる。
【0062】
このとき、押圧部材35の下端とカッター31の切っ先との高低差が厚紙95の厚さと略同じ値となるまでカッター31の切れ刃31aが厚紙95に差し込まれるので、コイルバネ37cの各々は縮められた状態となる。その結果として、各コイルバネ37cの弾性力によって押圧部材35の本体35aが厚紙95の表面を押圧する。
【0063】
したがって、切断器具40を用いて厚紙95を切断する場合においても、前述した切断器具10を用いて厚紙95を切断する場合と同様の技術的効果を得ることができる。
【0064】
また、押圧部材35が第2保持部37に上下動自在に保持されていることから、カッターによって切断したことに起因する盛り上がり領域が縁部にない種々の厚さの加工品を1つの切断器具40によって作製することが可能であると共に、カッターによって切断したことに起因する盛り上がり領域を実質的に生じさせることなく、1つの切断器具40によって切り込み深さが異なる種々の加工を被切断物に施すことが可能であるという技術的効果も得られる。
【0065】
<第5実施形態>
図5(A)は、本実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具50を概略的に示す側面図であり、図5(B)は、厚紙95を切断している最中の切断器具50を切断方向前方から見たときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【0066】
図示の切断器具50は、第2保持部47が押圧部材15を上下動自在に保持している点で、図2(A)および図2(B)に示した切断器具20と大きく異なる。この点を除けば、切断器具50は切断器具20と同様の構成を有しているので、図5に示した構成部材のうちで図2(A)または図2(B)に示した構成部材と共通するものについては、図2(A)または図2(B)で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
【0067】
押圧部材15を上下動自在に保持するために、第2保持部47は、平板状部47aの下面において開口した2つの穴部を有していると共に、これらの穴部に一端が挿入された2本のロッド47bと、平板状部47aの下面に一端が固定された2つのコイルバネ47cとを有している。各ロッド47aの他端は押圧部材15に固定されており、各コイルバネ47cの他端も押圧部材15に固定されている。
【0068】
したがって、押圧部材15は、コイルバネ47cのバネ定数に応じた上死点と下死点との間において上下動自在である。各コイルバネ47cが下死点にあるときの押圧部材15の下端(下面)と片刃のカッター1の切っ先との高低差は、切断しようとする厚紙95の厚さよりも小さな値となるように調節されている。
【0069】
このようにして押圧部材15が保持部9(第2保持部47)によって保持されている切断器具50を用いて厚紙95を切断する場合も、前述した切断器具20によって厚紙95を切断する場合と同様に、押圧部材15によって厚紙95の表面を押圧しながら、当該切断器具50を所望方向に移動させる。
【0070】
このとき、押圧部材15の下端とカッター1の切っ先との高低差が厚紙95の厚さと略同じ値となるまでカッター1の切れ刃1aが厚紙95に差し込まれるので、コイルバネ47cの各々が縮められる。その結果として、各コイルバネ47cの弾性力によって押圧部材15が厚紙95表面を押圧する。
【0071】
このため、切断器具50を用いて厚紙95を切断する場合においても、前述した切断器具20を用いて厚紙95を切断する場合と同様の技術的効果を得ることができる。
【0072】
また、押圧部材15が第2保持部47によって上下動自在に保持されていることから、カッターによって切断したことに起因する盛り上がり領域が縁部にない種々の厚さの加工品を1つの切断器具50によって作製することが可能であると共に、カッターによって切断したことに起因する盛り上がり領域を実質的に生じさせることなく、1つの切断器具50によって切り込み深さが異なる種々の加工を被切断物に施すことが可能であるという技術的効果も得られる。
【0073】
<第6実施形態>
図6(A)は、本実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具60を概略的に示す側面図であり、図6(B)は、厚紙95を切断している最中の切断器具60を切断方向前方から見たときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【0074】
図示の切断器具60は、平面形状が環形の切れ刃51aを有する円板状のカッター51と、このカッター51の片面に設けられて当該カッター51と共に回転する円筒体からなる押圧部材55とを有し、カッター51の切っ先と押圧部材55の下端との高低差は、切断しようとする厚紙95の厚さと略同じ値になるように調節されている。
【0075】
これらのカッター51および押圧部材55を保持する保持部59は、互いに対向する2つの側壁部59aを有するコの字状を呈し、前記2つの側壁部59a間に架け渡された回転軸56によって、上記のカッター51および押圧部材55を回転自在に保持している。
【0076】
このような切断器具60によって厚紙95を切断する場合には、前述した切断器具10によって厚紙95を切断する場合と同様に、押圧部材55によって厚紙95の表面を押圧しながら、当該切断器具60を所望方向に移動させる。
【0077】
このとき、押圧部材55およびカッター51は厚紙95の表面上を転動する。カッター51による切断箇所の両脇では、厚紙95に盛り上がり領域が生じるが、カッター51の裏面側において厚紙95に生じた盛り上がり領域は押圧部材55によって直ちに平坦化される。
【0078】
したがって、切断器具60を用いて厚紙95を切断する場合においても、前述した切断器具10を用いて厚紙95を切断する場合と同様の技術的効果を得ることができる。
【0079】
また、カッター51と押圧部材55とが一体化されていることから、厚紙95を切断したときに切断箇所の片方の脇、すなわち、切断時にカッター51の裏面に接していた方の脇に盛り上がり領域が残るのを確実に抑制することができるという技術的効果も得られる。
【0080】
<第7実施形態>
図7は、本実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具70と、当該切断器具70によって切断されている厚紙95とを、切断方向前方から見たときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【0081】
図示の切断器具70は、(1)図1(B)に示した片刃のカッター1に代えて両刃のカッター61を有している点、および、(2)押圧部材5におけるカッター61側の側面が当該カッター61の鎬に隣接している点で、図1(B)に示した切断器具10と異なる。カッター61の切っ先での刃の幅は厚紙95の厚さと略同じ値であり、当該カッター61の切っ先と押圧部材5の下端との高低差も、切断しようとする厚紙95の厚さと略同じ値になるように調節されている。
【0082】
切断器具70の他の構成は切断器具10と同様であるので、図7に示した構成部材のうちで図1(B)に示した構成部座と共通するものについては、図1(B)で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。図中の参照符号61aは、カッター61に形成されている切れ刃を示す。
【0083】
このような切断器具70によって厚紙95を切断する場合には、前述した切断器具10によって厚紙95を切断する場合と同様に、押圧部材5によって厚紙95の表面を押圧しながら、換言すれば、カッター61における切っ先での切れ刃61aを略全て厚紙95中に入れながら、当該切断器具70を所望方向に移動させる。
【0084】
このとき、押圧部材5は厚紙95の表面上を転動する。カッター61による切断箇所の両脇では、厚紙95に盛り上がり領域が生じるが、カッター61の裏面側において厚紙95に生じた盛り上がり領域は押圧部材5によって直ちに平坦化される。
【0085】
したがって、切断器具70を用いて厚紙95を切断する場合においても、前述した切断器具10を用いて厚紙95を切断する場合と同様の技術的効果を得ることができる。
【0086】
<第8実施形態>
図8(A)は、本実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具80を概略的に示す側面図であり、図8(B)は、厚紙95を切断している最中の切断器具80を切断方向前方から見たときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【0087】
図示の切断器具80は、カッター71を保持する第1保持部73と、板状の長尺な押圧部材75を保持する第2保持部77とを有している。
【0088】
第1保持部73は、互いに対向する2つの側壁部73aを有するコの字状を呈し、これらの2つの側壁部73a間に形成されている間隙内にカッター71が挿入されて、ネジ72で固定されている。図示のカッター71は、片刃のカッターである。
【0089】
第2保持部77は、長尺な平板状部77aと、当該平板状部77aの下面に一端が固定され、他端が押圧部材75の上面に固定された複数のロッド77bとを有している。平板状部77aは、押圧部材75におけるカッター71側の側面をカッター71の裏面に密着させたときに、第1保持部73における第2保持部77側の側壁部73aの外表面が当該平板状部77aにおける第1保持部73側の側面に密着するように、その幅が調節されている。
【0090】
第1保持部73と第2保持部77とは互いに独立した部材として形成されている。したがって、第1保持部73と第2保持部77とは、互いに異なる方向に移動させることができる。
【0091】
切断器具80によって厚紙95を切断する場合には、まず、押圧部材75を厚紙95上の所望の位置に配置し、次いで、カッター71の裏面と押圧部材75の側面とを互いに隣接させると共に、第1保持部73と第2保持部77とを互いに隣接させ、この状態で、図8(A)中に矢印Aで示すように、第1保持部73(カッター71)を第2保持部77に沿って移動させる。
【0092】
このとき、カッター71による切断箇所の両脇では、厚紙95に盛り上がり領域が生じようとするが、カッター71の裏面側においては厚紙95の表面が押圧部材75によって押圧されているので、こちら側には盛り上がり領域が実質的に生じない。カッター71の表面側においては、従来と同様に、相対的に小さな盛り上がり領域95aが生じる。
【0093】
したがって、切断器具80を用いて厚紙95を切断する場合においても、前述した切断器具20を用いて厚紙95を切断する場合と同様の技術的効果を得ることができる。
【0094】
2.切断装置に係る実施形態
図9は、本実施形態による切断装置を概略的に示す。図示の切断装置100は、プレスボードからなる面板材料101が一表面に固着された基材105を固定することができる定盤107と、面板材料101よりも上方に配置され、押圧部材112およびカッター114を保持することができる保持部110と、保持部110が取り付けられた加工ヘッド115と、加工ヘッド115を被切断物である面板材料101の表面の法線方向D1に移動させることができる第1移動手段120と、面板材料101よりも上方に配置されるリュータ125とを備えている。
【0095】
ここで、本実施形態でいう「押圧部材」とは、上述の切断方法に係る第1〜第8実施形態についての説明の中で述べた押圧部材のうち、第1〜第7実施形態についての説明の中での述べた押圧部材を意味する。
【0096】
加工ヘッド115は第1移動手段120によって保持されており、当該第1移動手段120は第1移動子130によって保持されている。第1移動子130は、後述するアーム138に沿って、法線方向D1と直交する第2の方向D2に往復運動することができる。
【0097】
また、リュータ125は支持部材127によって支持され、当該支持部材127は第2移動子132によって保持されている。支持部材127は、上記の法線方向D1にリュータ125を昇降させることができ、第2移動子132は、後述するアーム138に沿って、第2の方向D2に往復運動することができる。
【0098】
上記の第1移動手段120は、例えば、加工ヘッド115を機械的または電磁気的に法線方向D1に移動させるものであり、第1移動子130および第2移動子132は、例えば、モータを内蔵した自走式の移動子である。第1移動手段120、第1移動子130、支持部材127、および第2移動子132は、図示を省略したコントローラから有線または無線で送られてくる制御信号に従って、所定方向に所定距離だけ移動することができる。
【0099】
法線方向D1と第2の方向D2とに直交する第3の方向D3へ加工ヘッド115およびリュータ125を移動させるために、切断装置100は、定盤107を挟持するフレーム135と、当該フレーム135上に配置されて第3の方向D3に延在するガイドレール136と、1本のガイドレール136に1つずつ配置されて当該ガイドレール136に沿って第3の方向D3に往復運動可能な第3移動子137と、2つの第3移動子137の上面間に架け渡されたアーム138とを備えている。
【0100】
第3移動子137は、第1移動子130および第2移動子132と同様に、例えばモータを内蔵した自走式の移動子であり、図示を省略したコントローラから有線または無線で送られてくる制御信号に従って、所定方向に所定距離だけ移動することができる。
【0101】
第1移動子130および第2移動子132がアーム138に配置され、第1移動子130によって第1移動手段120が、また、第2移動子132によって指示部材127が保持されているので、第3移動子137を第3の方向D3に往復運動させることによって、第1移動手段120に保持されている加工ヘッド115および支持部材127に保持されているリュータ125を第3の方向D3に往復運動させることができる。
【0102】
フレーム135、ガイドレール136、第3移動子137、およびアーム138は、既に説明した第1移動子130と共に、保持部110を法線方向D1と直交する第2の方向D2および第3の方向D3に往復運動させることができる第2移動手段140を構成している。
【0103】
上述した構成を有する切断装置100では、保持部110に押圧部材112が保持され、さらには、カッター114が保持されて、上述の切断方法に係る第1〜第7実施形態についての説明の中で述べた切断器具を構成している。
【0104】
所望の構成の保持部110に所望の押圧部材112およびカッター114を保持させた状態で第1移動手段120および第2移動手段140を適宜制御することにより、面板材料101に形成すべき罫線溝の側壁を、当該罫線溝の周囲に盛り上がり領域が残るのを抑制しつつ形成することができる。そして、その後に罫線溝内の面板材料1をリュータ125によって除去することにより、面板材料101に罫線を形成することができる。
【0105】
勿論、切断装置100におけるリュータ125、支持部材127、および第2移動子132は必須の構成要素ではなく、省略することも可能である。
【0106】
なお、上述の切断方法に係る第8実施形態についての説明の中で述べた押圧部材75およびカッター71(図8参照)を用いる場合には、押圧部材75を保持する加工ヘッドと、カッター71を保持する加工ヘッドとを備え、これらの加工ヘッドを互いに別個に法線方向D1および第2の方向D2に移動させることができるように、切断装置を構成する。
【0107】
以上、現時点において最も実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う打抜き用面板の加工方法または切断装置もまた、本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【0108】
例えば、図4に示した切断器具40や図5に示した切断器具50のように、押圧部材を保持部によって上下動自在に保持する際には、コイルバネのような弾性体の弾性力を利用して押圧部材を上下動自在に保持する他に、油圧シリンダやエアーシリンダによって押圧部材を上下動自在に保持することもできる。
【0109】
カッターの厚さ方向両側に押圧部材を配置することにより、切断箇所の両脇において被切断物に盛り上がり領域が生じるのを抑制することが可能になる。
【0110】
本発明の切断方法および切断装置は、厚紙以外の切断にも適用することができる。
【0111】
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、被切断物をカッターによって切断したことに起因する盛り上がり領域がない加工品を得ることが可能である。したがって、本発明によれば、カッターによって被切断物を切断して加工品を得るにあたって、品質の高い加工品を少ない工程数で得ることが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本発明のカッターによる切断方法に係る第1実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具を概略的に示す側面図であり、図1(B)は、図1(A)に示した切断器具によって厚紙を切断しているときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【図2】図2(A)は、本発明のカッターによる切断方法に係る第2実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具を概略的に示す側面図であり、図2(B)は、図2(A)に示した切断器具によって厚紙を切断しているときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【図3】本発明のカッターによる切断方法に係る第3実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具を概略的に示す側面図である。
【図4】図4(A)は、本発明のカッターによる切断方法に係る第4実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具を概略的に示す側面図であり、図4(B)は、図4(A)に示した切断器具によって厚紙を切断しているときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【図5】図5(A)は、本発明のカッターによる切断方法に係る第5実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具を概略的に示す側面図であり、図5(B)は、図5(A)に示した切断器具によって厚紙を切断しているときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【図6】図6(A)は、本発明のカッターによる切断方法に係る第6実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具を概略的に示す側面図であり、図6(B)は、図6(A)に示した切断器具によって厚紙を切断しているときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【図7】本発明のカッターによる切断方法に係る第7実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具によって厚紙を切断しているときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【図8】図8(A)は、本発明のカッターによる切断方法に係る第8実施形態で厚紙の切断に使用する切断器具を概略的に示す側面図であり、図8(B)は、図8(A)に示した切断器具によって厚紙を切断しているときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【図9】本発明の切断装置に係る一実施形態を概略的に示す斜視図である。
【図10】カッターによって厚紙を切断しているときの様子を概略的に示す部分断面図である。
【符号の説明】
1、31、51…片刃のカッター
1a、31a、51a、61a…切れ刃
3、13、33、73…第1保持部
5、15、25、35、55、75、112…押圧部材
7、17、37、47、77…第2保持部
9、39、79、110…保持部
10、20、30、40、50、60、70、80…切断器具
25a…押圧部材の先端部
61…両刃のカッター
95…厚紙(被切断物)
101…面板材料(被切断物)
114…カッター
120…第1移動手段
140…第2移動手段

Claims (17)

  1. カッターと、被切断物の表面を押圧するための押圧部材とを用い、機械的に前記押圧部材を前記被切断物の表面に押し当てながら、かつ、前記カッターを前記押圧部材に隣接させながら、該カッターによって前記被切断物を切断することを特徴とするカッターによる切断方法。
  2. 前記押圧部材として、前記被切断物の切断時に該被切断物上を転動することができる回転体を用いる請求項1に記載のカッターによる切断方法。
  3. 前記押圧部材として、前記被切断物の切断時に該被切断物上を滑動することができる板状体を用いる請求項1に記載のカッターによる切断方法。
  4. 前記板状体として、前記被切断物を切断するときにおける進行方向先端部が上方に屈曲した形状を有する板状体を用いる請求項3に記載のカッターによる切断方法。
  5. 前記押圧部材を、該押圧部材の下端と前記カッターの切っ先との高低差が前記被切断物の厚さに応じて、または前記カッターの切り込み深さに応じて可逆的に変化するように保持しつつ、前記被切断物を切断する請求項1〜4のいずれかに記載のカッターによる切断方法。
  6. 前記カッターとして片刃のカッターを用い、該片刃のカッターの裏面を前記押圧部材に密着させながら前記被切断物を切断する請求項1〜5のいずれかに記載のカッターによる切断方法。
  7. 前記カッターとして、切っ先での刃の幅が前記被切断物の厚さと略同じである両刃のカッターを用い、該両刃のカッターにおける前記切っ先での切れ刃が略全て前記被切断物中に入った状態で、かつ、該両刃のカッターの鎬を前記押圧部材に密着させた状態で前記被切断物を切断する請求項1〜5のいずれかに記載のカッターによる切断方法。
  8. 前記カッターを前記押圧部材と一体化させて使用する請求項1〜7のいずれかに記載のカッターによる切断方法。
  9. 前記カッターとして円板状のカッターを用い、前記押圧部材として、前記円板状のカッターの片面に設けられて該円板状のカッターと共に回転する円筒体を用いる請求項1に記載のカッターによる切断方法。
  10. 被切断物の切断時に該被切断物の表面を押圧するための押圧部材と、
    前記被切断物を切断するためのカッターおよび前記押圧部材を保持することができる保持部と、
    前記保持部を前記被切断物の表面の法線方向に移動させることができる第1移動手段と、
    前記保持部を、前記法線方向と直交する少なくとも一方向に移動させることができる第2移動手段と、
    を有することを特徴とする切断装置。
  11. 前記押圧部材は、前記被切断物の切断時に前記被切断物上を転動することができる回転体である請求項10に記載の切断装置。
  12. 前記押圧部材は、前記被切断物の切断時に前記被切断物上を滑動することができる板状体である請求項10に記載の切断装置。
  13. 前記板状体は、前記被切断物を切断するときにおける先端部が上方に屈曲した形状を有する請求項12に記載の切断装置。
  14. 前記保持部は、前記押圧部材の下端と前記カッターの切っ先との高低差が前記被切断物の厚さに応じて可逆的に変化すように前記押圧部材を保持する請求項10〜13のいずれかに記載の切断装置。
  15. 前記保持部は、片刃のカッターの裏面を前記押圧部材に密着させつつ、該片刃のカッターを保持することができる請求項10〜14のいずれかに記載の切断装置。
  16. 前記保持部は、両刃のカッターの鎬を前記押圧部材に密着させつつ、該両刃のカッターを保持することができる請求項10〜15のいずれかに記載の切断装置。
  17. 前記保持部は、前記カッターを保持する第1保持部と、前記押圧部材を保持する第2保持部とを有し、該第1保持部および該第2保持部が互いに一体化されている請求項10〜16のいずれかに記載の切断装置。
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JP2015131352A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 出光工業株式会社 切断装置及び絶縁スペーサの生産方法

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