JP2004141442A - 消火設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】常時は配管内に水が充水され、火災時に泡水溶液を消火ヘッドに供給して放出する消火設備において、消火ヘッドの散水量を増加することにより、配管内の水が泡水溶液に置換されるまでの間火災の拡大を抑制し、延焼を防止することができるようにする。
【解決手段】ある単位時間(min)、単位面積(m)あたりの放水量(L)を散水密度とし、1の閉鎖型噴霧ヘッドHの設計散水密度を7〜12(L/min・m2 )とした。
また、上記の閉鎖型噴霧ヘッドHが接続される配管内には常時水が充水され、火災時に泡水溶液が供給される。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消火設備に係り、さらに詳しくは、主として油火災に備えて駐車場に設置される泡消火設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
駐車場には、油火災に備えて泡消火設備が設置されている。従来、この泡消火設備は、一斉開放弁や泡ヘッドなどの構成機器を備え、火災時には、複数の泡ヘッドから防護区画の全域に泡を放出していた。近年、泡消火設備において、上記のような無駄な泡の放出をなくすために、火災現場に局所的に泡又は泡水溶液を放出できるようにしたシステムが提案されている。この種の泡消火設備の一例を図6に示す。
【0003】
図6に示す泡消火設備において、ロック機構を有する流水検知装置11に接続された一次側配管4と二次側配管10には常時水が充水されており、火災が発生すると、これを検出した火災感知器13が制御盤14に火災信号を送り、流水検知装置11のロック機構を解除すると共に配管8に設けた制御弁9を開放する。火災の進展により閉鎖型噴霧ヘッドH(以下、消火ヘッドという)が作動すると、二次側配管10内の水がヘッドHからまず放水され、火災の拡大が防止される。
【0004】
ヘッドHからの放水により二次側配管10内の水圧が低下すると、センサ12がこれを検出して減圧信号を制御盤14に送り、これによりポンプ3が起動して水源1の水が汲み上げられ、タンク5内に流入してダイヤフラム6を押圧し、内部の消火薬剤を配管8を介して混合器7に送り、水と混合した泡水溶液を二次側配管10を介して消火ヘッドHに送り、火災を消火する。なお、一次側及び二次側配管4,10に常時充水しておくのは、若し、消火ヘッドHが外的衝撃で暴発した場合、駐車してある自動車に泡水溶液が散布され、自動車の塗装面を変色させるなどの被害が発生するのを防止するためである(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−21987号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の泡消火設備においては、一次側及び二次側配管4,10内に常時水が充水されているため、火災発生時に混合器7から泡水溶液が供給されて配管4,10内の水が泡水溶液と置換されるまでの間は、消火ヘッドHから水のみが放水されるので、油(B)火災に対するシステムとしては十分な消火性能を発揮できないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、常時は配管内に水が充水され、火災時に泡水溶液を閉鎖型噴霧ヘッドに供給して放出する消火設備において、閉鎖型噴霧ヘッドの散水量を増加することにより、配管内の水が泡水溶液に置換されるまでの間火災の拡大を抑制し、延焼を防止することのできる消火設備を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る消火設備は、ある単位時間(min)、単位面積(m)あたりの放水量(L)を散水密度とし、1の閉鎖型噴霧ヘッドの設計散水密度を7〜12(L/min・m2 )としたものである。
【0009】
(2)上記(1)の閉鎖型噴霧ヘッドが接続される配管内には常時水が充水され、火災時に泡水溶液が供給されるものである。
【0010】
(3)また、上記(1)又は(2)の閉鎖型噴霧ヘッドを方形に配置したとき、隣接する4個の閉鎖型噴霧ヘッドすべてで防護される領域が存在するように、閉鎖型噴霧ヘッドを密に配置した。
【0011】
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの閉鎖型噴霧ヘッドの放水圧力を、0.4MPa以上に設定した。
【0012】
(5)本発明に係る消火設備は、常時は配管内に水が充水され、火災時に泡水溶液を閉鎖型噴霧ヘッドに供給して放出する消火設備において、火災時に前記配管内の水が泡水溶液に置換されるまでの間、油火災に対して火災の延焼を防止できる散水密度で、前記閉鎖型噴霧ヘッドから水を放水するようにしたものである。
【0013】
(6)上記(5)の複数の閉鎖型噴霧ヘッドが方形に配置された防護区画において、火災時に火点近傍に位置する4つの閉鎖型噴霧ヘッドが作動するように、前記散水密度で放水するようにした。
【0014】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る消火設備の閉鎖型噴霧ヘッドの設置状態の一例を示す平面模式図で、通常よりも閉鎖型噴霧ヘッドの配置間隔を密にすることで1つの閉鎖型噴霧ヘッドあたりの散水密度を高めるようにしたものであり、図には防護対象区画に6個の閉鎖型噴霧ヘッドを設置した例が示してある。なお、防護対象区画(以下、防護床Aという)は、縦(I):8.5m、横(W):8.5mで、その面積は72.25mであり、閉鎖型噴霧ヘッドの防護半径rは2.8mとした。
【0015】
この防護床Aには、横W方向の中央部で、縦I方向の長さ方向の両端部から4分の1の位置、すなわち、両端部が2.125mの位置にそれぞれ閉鎖型噴霧ヘッド(以下、消火ヘッドという)H,Hを設置し、その両側に横W方向の長さの3分の1の距離(2.833m)を隔てて、それぞれ消火ヘッドH,H、H,Hを設置したものである。換言すれば、横W方向においては、中央部に設けた消火ヘッドH,Hから半径r(r=2.8m)のほぼ円周上に位置するように、消火ヘッドH,H、H,Hを設置したものである(以下の説明では、消火ヘッドH〜Hを単にHと記すことがある)。なお、消火ヘッドH,H間の距離(4.250m)の半分の長さと、縦I方向の長さ方向の両端部から消火ヘッドH又はHまでの距離が一致するように消火ヘッドHは配置されている。同様に、消火ヘッドH,H間の距離(2.833m)の半分の長さと、横W方向の両端部から消火ヘッドH又はHまでの距離が一致するように消火ヘッドHは配置される。
【0016】
本実施の形態においては、消火ヘッドHを、上記のように方形に、かつ、隣接する4個の消火ヘッドH,H,H,H、又はH,H,H,Hのすべてにより防護される領域aが存在するように、密に配置する。
【0017】
このように消火ヘッドHを方形にかつ密に設置した場合における散水密度を計算する。ここで、散水密度とは、1の消火ヘッドHにおけるある単位時間(min)、単位面積(m)あたりの放水量(L)をいう。先ず、防護床Aにおける消火ヘッドHの1個あたりの防護床面積aは、
72.25m÷6≒12.04m(図1に斜線で示す)…(1)
である。
【0018】
次に、放水量を求める。ここで、消火ヘッドHからの放水圧力を、火災の際に、消火ヘッドHの4個作動時において0.4MPaと設定すれば、1つの消火ヘッドHからの放水量Lは、次式により100L/minとなる。
【0019】
【数1】
Figure 2004141442
但し、Qは放水量(L/min)、Kは消火ヘッドHのノズル口径などによって決まる定数で、ここでは50とする。Pは放水圧力(MPa)
【0020】
(1)式及び(2)式から
Figure 2004141442
となる。
【0021】
ところで、消防法では、スプリンクラヘッドが取付けられた建物において、すべての床面に消火水が散布されなければならないとされている。このため、従来の消火設備においては、非散布域を生じないために、図2に示すように、正方形に設置したスプリンクラヘッドの円形散布域(半径rの防護エリア)が1つの点で重なるように取付けられていた。
【0022】
いま、図2に示すように、4個の消火ヘッドH〜Hを、半径r(2.8m)の円形散布域が1点で交わる位置に設置した場合における散水密度を比較例として計算する。ここで、1個の消火ヘッドHの防護床面積は、
【0023】
【数2】
Figure 2004141442
となる。そして、前記と同じ放水条件とすると、放水量Q:100(L/min)、放水圧力P:0.4MPaであるから、散水密度は、(3)式から
100(L/min)/15.68(m)≒6.38(L/min・m
となる。したがって、図1のように消火ヘッドHを密に設置した場合に比べて、散水密度が小さい値をとることがわかる。
【0024】
なお、図2のように、消火ヘッドHを設置した消火設備において、1個の消火ヘッドHの散水密度を8(L/min・m)とするためには、放水量Qを約125.5(L/min)とするか、放水圧力Pを約0.63MPaとすることが必要である。
【0025】
[実験例]
次に、図6で説明した消火設備において、どの程度の散水密度であれば延焼を防止できるか実験した。以下本実施の形態の実験例について、図3を用いて説明する。
実験にあたっては、次の条件によった。
天井高さ :2.75m
ヘッド取付け高さ:2.7m(火皿上面より2.5m)
火災模型 :0.8m火皿(深さ0.2m)
燃料   :n−ヘプタン 20L
実験室20:シャッタ21及び小シャッタ22 閉
そして、消火ヘッドHを次のように配置した。
1周目  :火点直上の中心点0から半径r=2.8mの円周上に、等間隔で4個の消火ヘッドH〜Hを設置(取付ピッチは4m×4mとなる)
2周目  :火点直上の中心点0から半径r=5.5mの円周上に、等間隔        で8個の消火ヘッドH〜H12を設置
【0026】
[実験手段]
火災模型点火後、1周目の消火ヘッドH〜Hが作動し、水を各条件による放水圧で放射した。2周目に設置した消火ヘッドH〜H12は、給水配管に接続していないダミーヘッドである。このダミーヘッドの作動個数及び温度を測定した。つまり、実験において、作動すれば消火ヘッドH〜Hは放水するが、消火ヘッドH〜H12からは放水されない。なお、この実験で使用する消火ヘッドHは、半田やグラスバルブなどの感熱部を備えた閉鎖型の消火ヘッドである。
【0027】
上記のような試験設備により火災模型に点火後、消火ヘッドHの配置距離関係は固定し、放水圧力を上昇させることで散水密度を変化させ、計8回の試験を行った。
放水圧力が0.25MPaの場合(散水密度5)は、点火後、消火ヘッドH〜Hが作動し、引続き2周目にある全消火ヘッドH〜H12が作動した。このことから、水だけを小さな散水密度で放水しても火災の拡大を防止できないことがわかる。放水圧力を上昇させて散水密度を高めていくと、2周目の消火ヘッドH〜H12の作動個数が減少し、最終的には1周目の消火ヘッドH〜Hだけしか作動しなかった。この実験結果を図4に示す。
【0028】
図4は上記の実験結果に基いて作成した消火ヘッドHの散水密度(L/min・m)と、実験開始後の温度上昇(℃)との関係を示すグラフである。図において、散水密度の値8が放水圧力0.4MPaに対応する。なお、( )内の数字は、放水開始から10分間において、作動した消火ヘッドHの数を示す。
図から明らかなように、散水密度の値が8より低い場合(したがって、放水圧力が0.4MPaより低い場合)は、作動する消火ヘッドHの数が多く、温度上昇が高いことがわかる。一方、散水密度の値が8より高くなると、火点から2.8mに位置する1周目の消火ヘッドH〜Hしか作動せず、作動する消火ヘッドHの数が少なく、温度上昇が低いことがわかる。
【0029】
以上の実験結果により、散水密度が8L/min・m以上の場合、作動する消火ヘッドHの数を少なくすることができ、放水による冷却効果を伴う効率のよい消火が可能であることがわかった。
【0030】
また、散水密度の値が8以上のときは、消火ヘッドHは放水開始から10分以上にわたって火点近傍の4個だけしか作動しないことがわかった。言い換えれば、10分間にわたって火災が拡大するのを防いでいることになる。このことは、消火設備に閉鎖型噴霧ヘッドを使用し、局所的に放水できるようにしたシステムにおいて、作動する消火ヘッドの個数が増加して全域放水のようになるのを防止できるので、きわめて有効である。なお、図4の実験結果によれば、散水密度の値が7のときは、2周目の消火ヘッドH〜H12は一部しか作動せず、ある程度の延焼防止の効果が得られることがわかる。
【0031】
また、散水密度の値が8以上の場合は、水噴霧消火設備(図4にその測定点を菱形の記号で示す)と同等の火災抑制性能が得られることが確認できた。ここで、水噴霧消火設備とは、多数の開放型スプリンクラヘッドを使用して高圧で放水する設備で、結果として、散水密度が高くなる設備である。図4から明らかなように、水噴霧消火設備においては縦軸の下方に測定点が集中し、温度上昇が低く冷却効果が高いことがわかる。また、本発明のように、散水密度の値を8以上とすることで、水噴霧消火設備と同様に、温度上昇が低く冷却効果が高いので、十分に火災を抑制できることが確認された。したがって、配管内に充水された水が泡水溶液と置換するまでの間水を放出する消火設備であっても、散水密度の値を8以上にして放水すれば、火災の拡大を抑制し、その間延焼を防止することができる。
【0032】
上記の説明では、放水圧力が0.4MPaで放水量が100L/minの条件の場合について述べたが、例えば、放水圧力が0.25MPaで放水量が80L/minのときに散水密度を8L/min・mにするためには、1個の消火ヘッドHの防護面積を10mに設定すればよい。そこで、与えられた防護床面積Aを1個の消火ヘッドHの防護面積10mで除算することにより、対象となる防護区画における設置する消火ヘッドHのおおよその数を算出することができる。
【0033】
以上の試験の結果により、消火ヘッドHの散水密度を7〜12L/min・mとすれば、効率的に散水することができ、配管内の水が泡水溶液に置換するまでの間、火災の拡大を抑制して延焼を防止できることが確認された。なお、散水密度の上限を12L/min・mとしたのは、これ以上大きくしても放水圧力が高くなるだけで、効果に大きな差がないためである。
【0034】
また、散水密度の値を大きくするには、散水量を増すためにポンプ等の機器を大型化する必要がある。したがって、同等の延焼防止効果が得られる散水密度8L/min・mが最も好ましい値であり、散水量も必要以上に増やさずに済む。つまり、散水密度は、水が泡水溶液に置換されるまでの間、火災の拡大を防止できるのに十分な効果を備え、かつ、より少ない散水量であることが望まれる。なお、火災に対して7〜12L/min・mという散水密度で水を放水すれば延焼できるので、そのままの散水密度で泡水溶液を放水すれば、油火災が消火できるのは云う迄もない。
【0035】
[実施の形態2]
図5は本発明を実施する消火設備の要部の系統図である。なお、図6で説明した従来の消火設備と同一又は相当部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
図において、Hは実施の形態1で説明した散水密度が7〜12L/min・mとなるように設計配置された消火ヘッドである。15は一次側配管4から分岐して設けられた急速排水部で、定流量弁16と遠隔開放弁17とからなっている。この定流量弁16は配管内に流れる流量を一定にするためのもので、例えば、ポンプ3(図6参照)が500L/min程度の送水能力があり、消火ヘッドHから100L/minで放水する場合、定流量弁16の流量は400L/minに設定される。
【0036】
遠隔開放弁17は常時は閉じており、開放されると一次側配管4内の水は図示しない排水管を介して外部に排水され、又は図示しない配管を介して水槽に戻される。この遠隔開放弁17は、制御盤からの指令により火災時に一定時間だけ開放され、一定時間経過後閉止するように制御される。
【0037】
ここで、一定時間とは、火災時に一次側配管4に充水された水を排水するのに要する時間、換言すれば、ポンプ3が起動して混合器7(図6参照)で混合された泡水溶液が二次側配管10に送られるまでの時間、つまり、一次側配管4内の水が泡水溶液に置換されるのに要する時間である。なお、遠隔開放弁17にはパイロット弁18が接続され、このパイロット弁18を開放させることにより、遠隔開放弁17のシリンダ室を減圧又は加圧することにより開放される。
【0038】
火災発生時における消火設備の作用は、図6で説明した従来技術の場合とほぼ同様であるが、火災の発生による制御盤14からの信号により遠隔開放弁17が開放され、ポンプ3によって圧送された一次側配管4内の水が遠隔開放弁17から排水される。そして、一定時間経過し、混合器7により所定濃度の泡水溶液が生成して一次側配管4内の水が泡水溶液に置換されたのち、遠隔開放弁17は閉止される。なお、排水される流量は定流量弁16によって規制されるので、排水されている際においても消火ヘッドHからは十分な水量で水が放水される。
【0039】
本実施の形態によれば、急速排水部15を設けたので、一次側、二次側配管4,10内の水が泡水溶液に置換されるまでの時間を短縮することができ、実施の形態1に係る散水密度が7L/min・m以上となるように消火ヘッドHを配置すれば、水の放水中における延焼を防止できるので、より消火性能が向上する。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、常時は配管内に水が充水され、火災時に泡水溶液を閉鎖型噴霧ヘッドに供給して放出する消火設備において、1個の閉鎖型噴霧ヘッドの散水密度を7〜12L/min・mとしたので、配管内の水が泡水溶液に置換されるまでの間、火災の拡大を抑制し、延焼を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る消火設備の消火ヘッドの配置状態を示す平面模式図である。
【図2】従来の消火設備における消火ヘッドの配置の一例を示す平面模式図である。
【図3】実施の形態1の実験例の消火ヘッドの配置状態の説明図である。
【図4】実験結果を示すグラフである。
【図5】本発明の実施の形態2に係る消火設備の要部の系統図である。
【図6】従来の泡消火設備の一例の系統図である。
【符号の説明】
A 防護床、a 防護床面積、H 消火ヘッド、4 一次側配管、7 混合器、11 二次側配管、15 急速排水部。

Claims (6)

  1. ある単位時間(min)、単位面積(m)あたりの放水量(L)を散水密度とし、1の閉鎖型噴霧ヘッドの設計散水密度を7〜12(L/min・m2 )としたことを特徴とする消火設備。
  2. 前記閉鎖型噴霧ヘッドが接続される配管内には常時水が充水され、火災時に泡水溶液が供給されることを特徴とする請求項1記載の消火設備。
  3. 前記閉鎖型噴霧ヘッドを方形に配置したとき、隣接する4個の閉鎖型噴霧ヘッドすべてで防護される領域が存在するように、閉鎖型噴霧ヘッドどうしを密に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の消火設備。
  4. 前記閉鎖型噴霧ヘッドの放水圧力は、0.4MPa以上に設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の消火設備。
  5. 常時は配管内に水が充水され、火災時に泡水溶液を閉鎖型噴霧ヘッドに供給して放出する消火設備において、
    火災時に前記配管内の水が泡水溶液に置換されるまでの間、油火災に対して火災の延焼を防止できる散水密度で、前記閉鎖型噴霧ヘッドから水を放水することを特徴とする消火設備。
  6. 複数の閉鎖型噴霧ヘッドが方形に配置された防護区画において、火災時に火点近傍に位置する4つの閉鎖型噴霧ヘッドが作動するように、前記散水密度で放水することを特徴とする請求項5記載の消火設備。
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