JP2004140462A - 通信制御方法 - Google Patents
通信制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004140462A JP2004140462A JP2002300968A JP2002300968A JP2004140462A JP 2004140462 A JP2004140462 A JP 2004140462A JP 2002300968 A JP2002300968 A JP 2002300968A JP 2002300968 A JP2002300968 A JP 2002300968A JP 2004140462 A JP2004140462 A JP 2004140462A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color space
- information
- transmission
- color
- sycc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Facsimile Transmission Control (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
Abstract
【課題】色空間Lab又は色空間sYCCのグレースケール情報の送信が可能であって、ユーザニーズに合致したグレースケール情報の通信を確実に実行することができる通信制御方法を提供する。
【解決手段】受信機から送信機に対して、色空間LabでのJPEG符号化情報の受信機能及びフルカラー情報の受信機能の有無、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の受信機能の有無及びフルカラー情報の受信機能の有無を通知する。また、送信機から受信機に対して、色空間LabでのJPEG符号化情報又はフルカラー情報の送信、色空間sYCCでのJPEG符号化情報又はフルカラー情報の送信を指定する。ここで、送信機が、色空間Labでのグレースケール情報を送信する場合は色空間Lab、色空間sYCCでのグレースケール情報を送信する場合は色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定する。
【選択図】 図1
【解決手段】受信機から送信機に対して、色空間LabでのJPEG符号化情報の受信機能及びフルカラー情報の受信機能の有無、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の受信機能の有無及びフルカラー情報の受信機能の有無を通知する。また、送信機から受信機に対して、色空間LabでのJPEG符号化情報又はフルカラー情報の送信、色空間sYCCでのJPEG符号化情報又はフルカラー情報の送信を指定する。ここで、送信機が、色空間Labでのグレースケール情報を送信する場合は色空間Lab、色空間sYCCでのグレースケール情報を送信する場合は色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置における通信制御、特に、カラー情報を通信可能なファクシミリ装置においてグレースケール情報を通信制御することに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のファクシミリ装置は、モノクロ通信を実行するファクシミリ装置が主流であった。しかしながら、最近は、インクジェットプリンタ、デジタルカメラ及びパーソナルコンピュータ等の普及に伴い、カラー情報の取り扱いが急増してきた。このような状況で、カラー通信のニーズも急速に高まってきた。
【0003】
ここで、現在のITU−Tの勧告について説明する。カラー情報の送信はITU−T勧告T.82で規定されているJPEG符号化により、ITU−T勧告T.42の色空間Labでフルカラー情報の送信を実行していた。この方法により、グレースケール情報の送信も行うことができる。尚、この送信におけるグレースケール情報は色空間LabのL成分が用いられていた。
【0004】
一方で、最近、デジタルカメラで撮影したカラーファイル情報をファクシミリ送信したいというニーズも急増している。ここで、デジタルカメラでの色空間は、sYCCが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のファクシミリ装置では、色空間Labを用いてグレースケール情報やフルカラー情報の送信が実行できるものの、色空間sYCCを用いた場合はフルカラー送信しか指定できないという欠点があった。すなわち、グレースケール情報の送信は、色空間LabのL成分のみでしか行うことができないという欠点があった。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、色空間Lab又は色空間sYCCのグレースケール情報の送信が可能であって、ユーザニーズに合致したグレースケール情報の通信を確実に実行することができる通信制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る通信制御方法は、カラー情報又はグレースケール情報を通信する通信制御方法において、受信機から送信機に対して、色空間LabでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、色空間Labでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、色空間sYCCでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、前記送信機から前記受信機に対して、色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間Labでのフルカラー情報の送信を指定し、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間sYCCでのフルカラー情報の送信を指定する通信制御方法であって、前記送信機が、色空間Labでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間sYCCでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る通信制御を行うファクシミリ装置の詳細について説明する。
【0009】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。図1において、26は、バスである。また、2は、NCU(網制御装置)である。さらに、4は、電話機である。
【0010】
NCU2は、電話網をデータ通信等に使用するために電話網からの電話回線2aの端末に接続し、電話交換網の接続制御を行ったり、データ通信路への切り換えを行ったり、ループの保持を行うものである。また、NCU2は、バス26からの制御により、電話回線2aを電話機4側(2b)に接続(CMLオフ)したり、電話回線2aをファクシミリ装置側(2c)に接続(CMLオン)するものである。尚、通常の状態では、電話回線2aは電話機4側に接続されている。
【0011】
12は、加算回路であり、信号線8aの情報と信号線10aの情報を入力し、加算した結果を信号線12aに出力する。また、6は、ハイブリッド回路であり、送信系の信号と受信系の信号とを分離し、加算回路12からの送信信号をNCU2経由で電話回線2aに送出するとともに、相手側からの信号をNCU2経由で受け取って信号線6a経由で変復調器8に送るものである。
【0012】
8は、変復調器であって、ITU−T勧告V.8、V.21、V.27ter、V.29、V.17、V.34に基づいた変調及び復調を行うものであり、バス26の制御により各伝送モードが指定される。変復調器8は、バス26からの送信信号を入力して変調データを信号線8aに出力するとともに、信号線6aに出力されている受信信号を入力して復調データをバス26に出力する。また、10は、発呼回路であり、バス26からの信号により、電話番号情報を入力して信号線10aにDTMF(Dial Tone Multi Frequency)の選択信号を出力する。
【0013】
14は、カラー読み取り可能な読取回路であり、読み取りデータをバス26に出力する。また、16は、カラー記録可能な記録回路であり、バス26に出力されている情報を順次1ライン毎に記録する。さらに、18は、メモリ回路であり、ワーク用のメモリ(RAM)、読み取りデータの生情報、符号化した情報等を格納したり、受信情報や復号化した情報等をバス26を介して格納するために使用される。
【0014】
20は、操作部であり、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル、テンキー、「*」キー、「#」キー、スタートキー、ストップキー、セットキー、カラー情報の送信を選択するキー、送信する色空間を選択するキー、その他のファンクションキーがあり、押下されたキー情報はバス26に出力される。また、操作部20には、表示部があって、バス26に出力されている情報を入力し、表示することができる。
【0015】
22は、CPU(中央処理装置)であり、ファクシミリ全体の制御をしたり、ファクシミリ伝送制御手順を実行するが、その制御プログラムは、ROM24に格納される。
【0016】
28は、カードインタフェースである。また、30は、カードインタフェースに接続(挿入)されるコンパクトフラッシュ(登録商標)カードである。さらに、32は、ネットワークインタフェースであり、LAN33に接続される。
【0017】
図2は、本発明の第1の実施形態において用いられる既存の又は新規にITU−T勧告T.30に追加するプロトコルを示す図である。
【0018】
図2に示すように、DIS/DTC信号のFIFのビット68により、色空間LabでのJPEG受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビット68により、色空間LabでのJPEG送信を指定をする。
【0019】
また、DIS/DTC信号のFIFのビット69により、色空間はLabであるフルカラー受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビット69により、色空間Labでのフルカラー送信を指定をする。
【0020】
DIS/DTC信号のFIFのビットXにより、色空間sYCCでのJPEG受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビットXにより、色空間sYCCでのJPEG送信を指定をする。
【0021】
また、DIS/DTC信号のFIFのビットX+1により、色空間はsYCCであるフルカラー受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビットX+1により、色空間sYCCでのフルカラー送信を指定をする。
【0022】
一方、図1において、24は、制御プログラムを格納するためのROMである。このROM24には、カラーファイル情報を通信可能なファクシミリ装置おいて、受信機から送信機に、色空間LabでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手順、色空間がLabであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手順、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手順、色空間がsYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手順、送信機から受信機に、色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定する手順、色空間がLabであるフルカラー情報の送信を指定する手順、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定する手順、色空間がsYCCであるフルカラー情報の送信を指定する手順を実行するためのプログラムであって、送信機が、色空間Labでのグレースケール情報を送信時は、色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間がLabであるフルカラー情報の送信を指定せず、一方、色空間sYCCでのグレースケール情報を送信時は、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間がsYCCであるフルカラー情報の送信を指定しないことを特徴とする制御プログラムが格納されている。
【0023】
図3〜6は、本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【0024】
まず、図3に示すように、バス26を介して、メモリ18をイニシャライズ(初期化)する(ステップS2)。次に、バス26を介して、操作部20の表示部をクリアにする(ステップS4)。さらに、バス26を介して、NCU2のCMLをオフにする(ステップS6)。
【0025】
次に、ファクシミリ送信が選択されたか否かが判断される(ステップS8)。
その結果、ファクシミリ送信が選択された場合(Yes)、ステップS14に進み、ファクシミリ送信が選択されていない場合(No)、ステップS10に進む。
【0026】
ステップS10では、ファクシミリ受信が選択されたか否かが判断される。その結果、ファクシミリ受信が選択された場合(Yes)、ステップS66に進み、ファクシミリ受信が選択されていない場合(No)、その他の処理をする(ステップS12)。
【0027】
[ファクシミリ送信]
ステップS14では、バス26を介して、NCU2のCMLをオンにする。そして、発呼回路10を使用して、指定された宛先へ発呼する(ステップS16)。さらに、前手順が行われる(ステップS18)。
【0028】
次いで、カラー情報の送信が選択されたか否かが判断される(ステップS20)。その結果、カラー情報の送信が選択された場合(Yes)はステップS24に進み、カラー情報の送信が選択されていない場合(No)はステップS22に進む。
【0029】
ステップS22では、グレースケール情報の送信が選択されたか否かが判断される。その結果、グレースケール情報の送信が選択された場合(Yes)はステップS42に進み、グレースケール情報の送信が選択されていない場合(No)はステップS60に進む。
【0030】
図4に示すように、ステップS22でカラー情報の送信が選択された場合、ステップS24では色空間の選択が判断される。その結果、色空間がLabであると判断された場合はステップS26に進み、色空間がsYCCであると判断された場合はステップS34に進む。
【0031】
具体的には、ステップS26では、DIS信号のFIFのビット68及びビット69がともに1であるか否かが判断される。その結果、両方ともビットが1であると判断された場合(Yes)はステップS28に進み、それ以外の場合(No)はステップS6に戻る。
【0032】
ステップS28では、残りの前手順が行われる。ここでは、DCS信号のFIFの68ビット及び69ビットを1にする。次いで、色空間LabでのフルカラーJPEG送信が実行される(ステップS30)。そして、後手順が行われ(ステップS32)、ステップS6に戻る。
【0033】
一方、ステップS24でsYCCの色空間が選択された場合は、DIS信号のFIFのビットX及びビットX+1がともに1であるか否かが判断される(ステップS34)。その結果、両方ともビットが1である場合(Yes)はステップS36に進み、それ以外の場合(No)はステップS6に戻る。
【0034】
ここで、ステップS36では、残りの前手順が行われる。すなわち、ここでは、DCS信号のFIFのビットX及びビットX+1を1にする。さらに、色空間sYCCでのフルカラーJPEG送信の実行が行われる(ステップS38)。そして、後手順が行われる(ステップS40)。
【0035】
また、図3のステップS20でグレースケール情報の送信が選択されたと判断された場合、図5に示すように、色空間の選択が判断される(ステップS42)。その結果、色空間Labであると判断された場合はステップS44に進み、色空間sYCCであると判断された場合はステップS52に進む。
【0036】
ステップS44では、DIS信号のFIFのビット68が1であるか否かが判断される。その結果、1であると判断された場合(Yes)はステップS46に進み、1ではないと判断された場合(No)はステップS60に進む。
【0037】
ステップS46では、残りの前手順が行われ、DCS信号のFIFのビット68が1とされる。そして、色空間LabでのグレースケールJPEG送信が実行される(ステップS48)。さらに、後手順が行われ(ステップS50)、ステップS6に戻る。
【0038】
また、ステップS42でsYCCの色空間が選択された場合、DIS信号のFIFのビットXが1であるか否かが判断される(ステップS52)。その結果、ビットが1であると判断された場合(Yes)はステップS54に進み、ビットが1ではないと判断された場合(No)はステップS60に進む。ステップS54では、残りの前手順が行われ、DCS信号のFIFのビットXが1にされる。
そして、色空間sYCCでのグレースケールJPEG送信が実行される(ステップS56)。さらに、後手順が行われ(ステップS58)、ステップS6に戻る。
【0039】
一方、ステップS60では、残りの前手順が行われ、DCS信号のFIFのビット68、ビット69、ビットX、ビットX+1が0にされる。そして、モノクロ2値情報の送信が実行される(ステップS62)。さらに、後手順が行われ(ステップS64)、ステップS6に戻る。
【0040】
[ファクシミリ受信]
ステップS10でファクシミリ受信が選択されたと判断された場合、バス26を介してNCU2のCMLをオンする(ステップS66)。そして、前手順が行われ、DIS信号のFIFのビット68、ビット69、ビットX、ビットX+1が1にされる(ステップS67)。さらに、指定されたモードでの画信号の受信/記録が行われる(ステップS70)。その後、後手順が行われ(ステップS72)、ステップS6に戻る。
【0041】
以上説明したように、第1の実施形態に係るファクシミリ装置の通信制御により、色空間Labのグレースケール情報の送信、色空間sYCCのグレースケール情報の送信が可能になり、ユーザニーズに合致したグレースケール情報の通信を確実に実行することができ、ユーザにとって大変使い易いファクシミリ装置を提供することができる。
【0042】
<第2の実施形態>
上述した第1の実施形態において、グレースケール情報の送信が選択されている時、PSTN(Public Switched Data Network:公衆データ交換網)でのファクシミリ送信では、色空間Labでのグレースケール情報の送信を行わせ、LANを介したメール送信では、色空間sYCCでのグレースケール情報の送信を行わせるようにしてもよい。
【0043】
図7、8は、第2の実施形態におけるファクシミリ装置の通信制御の流れにおいて、図3〜6に示した第1の実施形態におけるファクシミリ装置の通信制御の流れを説明するフローチャートと異なる部分を説明するための図である。
【0044】
図7(a)において、ステップS80は図3におけるステップS20のYesの場合を表しており、この場合、ステップS26の処理であるDIS信号のFIFのビット68とビット69が共に1であるか否かを判断する(ステップS82)。
【0045】
また、図7(b)において、ステップS84は、図3のステップS22のYesの場合を表しており、この場合、ステップS44の処理であるDIS信号のFIFのビット68が1であるかどうかが判断される(ステップS86)。
【0046】
さらに、図7(c)において、ステップS88は、図3のステップS12のその他の処理の実行を表している。そして、当該処理の後、ネットワークを介した送信が選択されたか否かが判断される(ステップS90)。その結果、ネットワークを介した送信が選択されたと判断された場合(Yes)はステップS94に進み、選択されていないと判断された場合(No)はステップS92(図1におけるステップS6)に戻る。
【0047】
ステップS94では、カラー情報の送信が選択されたか否かが判断される。そして、選択されたと判断された場合(Yes)はステップS96に進み、選択されていないと判断された場合(No)はステップS92に戻る。ここで、ステップS96は、色空間sYCCのフルカラーJPEG符号化情報をMINE(Multipurpose Internet Mail Extensions)でTiff(Tagged Image File Format)フォーマット化してSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)で送信することを表している。また、ステップS98は図1におけるステップS6と同一の処理(すなわち、CMLオフ)を表している。
【0048】
また、ステップS98の処理の後、図8に示すように、グレースケール情報の送信が選択されたか否かが判断される(ステップS100)。その結果、グレースケール情報の送信が選択されたと判断された場合(Yes)はステップS102に進み、選択されたと判断されなかった場合(No)はステップS104に進む。
【0049】
ステップS102では、色空間sYCCのグレースケールJPEG符号化情報をMINEでTiffフォーマット化してSMTPで送信する。一方、ステップS104では、モノクロ情報をMINEでTiffフォーマット化してSMTPで送信する。尚、ステップS102、S104の処理の後、ステップS92に戻る。
【0050】
上述したように、第2の実施形態に係るファクシミリ装置の通信制御によって、PSTNでのファクシミリ送信、あるいは、LANを介したメール送信により、色空間Labのグレースケール送信、色空間sYCCのグレースケール送信を自動選択することができ、ユーザにとって大変使い易いファクシミリ装置を提供することができる。
【0051】
<その他の実施形態>
尚、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0052】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0053】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0054】
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0055】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0056】
【実施態様1】カラー情報又はグレースケール情報を通信する通信制御方法において、
受信機から送信機に対して、
色空間LabでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、
色空間Labでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
色空間sYCCでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、
色空間sYCCでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
前記送信機から前記受信機に対して、
色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、
色空間Labでのフルカラー情報の送信を指定し、
色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定し、
色空間sYCCでのフルカラー情報の送信を指定する通信制御方法であって、前記送信機が、色空間Labでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間sYCCでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定する
ことを特徴とする通信制御方法。
【0057】
【実施態様2】前記送信機が、
色空間Labでのフルカラー情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間LabでのJPEG符号化情報の送信及び色空間Labでのフルカラー情報の送信を指定し、
色空間sYCCでのフルカラー情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信及び色空間sYCCでのフルカラー情報の送信を指定する
ことを特徴とする実施態様1記載の通信制御方法。
【0058】
【実施態様3】前記送信機がグレースケール情報を送信する場合に、
PSTNでのファクシミリ送信では、前記受信機に対して色空間Labでのグレースケール情報を送信し、
LANを介したメール送信では、前記受信機に対して色空間sYCCでのグレースケール情報を送信する
ことを特徴とする実施態様1又は2に記載の通信制御方法。
【0059】
【実施態様4】カラー情報又はグレースケール情報を通信する通信制御装置であって、
送信機に対して、
受信機の色空間LabでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手段と、
受信機の色空間Labでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手段と、
受信機の色空間sYCCでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手段と、
受信機の色空間sYCCでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手段と、
受信機に対して、
色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定する手段と、
色空間Labでのフルカラー情報の送信を指定する手段と、
色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定する手段と、
色空間sYCCでのフルカラー情報の送信を指定する手段とを備え、
前記送信機が、色空間Labでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間sYCCでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定することを特徴とする通信制御装置。
【0060】
【実施態様5】前記送信機が、
色空間Labでのフルカラー情報を送信する場合は、色空間LabでのJPEG符号化情報の送信及び色空間Labでのフルカラー情報の送信を指定し、
色空間sYCCでのフルカラー情報を送信する場合は、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信及び色空間sYCCでのフルカラー情報の送信を指定する
ことを特徴とする実施態様4記載の通信制御装置。
【0061】
【実施態様6】前記送信機がグレースケール情報を送信する場合に、
PSTNでのファクシミリ送信では、色空間Labでのグレースケール情報を送信し、
LANを介したメール送信では、色空間sYCCでのグレースケール情報を送信する
ことを特徴とする実施態様4又は5に記載の通信制御装置。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、色空間Lab又は色空間sYCCのグレースケール情報の送信が可能であって、ユーザニーズに合致したグレースケール情報の通信を確実に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態において用いられる既存の又は新規にITU−T勧告T.30に追加するプロトコルを示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図7】第2の実施形態におけるファクシミリ装置の通信制御の流れにおいて、図3〜6に示した第1の実施形態におけるファクシミリ装置の通信制御の流れを説明するフローチャートと異なる部分を説明するための図である。
【図8】第2の実施形態におけるファクシミリ装置の通信制御の流れにおいて、図3〜6に示した第1の実施形態におけるファクシミリ装置の通信制御の流れを説明するフローチャートと異なる部分を説明するための図である。
【符号の説明】
2 NCU
4 電話機
6 ハイブリッド回路
8 変復調器
10 発呼回路
12 加算回路
14 読み取り回路
16 記録回路
18 メモリ回路
20 操作部
22 CPU
24 ROM
26 バス
28 カードインタフェース
30 コンパクトフラッシュカード
32 ネットワークインタフェース
33 LAN
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置における通信制御、特に、カラー情報を通信可能なファクシミリ装置においてグレースケール情報を通信制御することに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のファクシミリ装置は、モノクロ通信を実行するファクシミリ装置が主流であった。しかしながら、最近は、インクジェットプリンタ、デジタルカメラ及びパーソナルコンピュータ等の普及に伴い、カラー情報の取り扱いが急増してきた。このような状況で、カラー通信のニーズも急速に高まってきた。
【0003】
ここで、現在のITU−Tの勧告について説明する。カラー情報の送信はITU−T勧告T.82で規定されているJPEG符号化により、ITU−T勧告T.42の色空間Labでフルカラー情報の送信を実行していた。この方法により、グレースケール情報の送信も行うことができる。尚、この送信におけるグレースケール情報は色空間LabのL成分が用いられていた。
【0004】
一方で、最近、デジタルカメラで撮影したカラーファイル情報をファクシミリ送信したいというニーズも急増している。ここで、デジタルカメラでの色空間は、sYCCが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のファクシミリ装置では、色空間Labを用いてグレースケール情報やフルカラー情報の送信が実行できるものの、色空間sYCCを用いた場合はフルカラー送信しか指定できないという欠点があった。すなわち、グレースケール情報の送信は、色空間LabのL成分のみでしか行うことができないという欠点があった。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、色空間Lab又は色空間sYCCのグレースケール情報の送信が可能であって、ユーザニーズに合致したグレースケール情報の通信を確実に実行することができる通信制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る通信制御方法は、カラー情報又はグレースケール情報を通信する通信制御方法において、受信機から送信機に対して、色空間LabでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、色空間Labでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、色空間sYCCでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、前記送信機から前記受信機に対して、色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間Labでのフルカラー情報の送信を指定し、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間sYCCでのフルカラー情報の送信を指定する通信制御方法であって、前記送信機が、色空間Labでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間sYCCでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る通信制御を行うファクシミリ装置の詳細について説明する。
【0009】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。図1において、26は、バスである。また、2は、NCU(網制御装置)である。さらに、4は、電話機である。
【0010】
NCU2は、電話網をデータ通信等に使用するために電話網からの電話回線2aの端末に接続し、電話交換網の接続制御を行ったり、データ通信路への切り換えを行ったり、ループの保持を行うものである。また、NCU2は、バス26からの制御により、電話回線2aを電話機4側(2b)に接続(CMLオフ)したり、電話回線2aをファクシミリ装置側(2c)に接続(CMLオン)するものである。尚、通常の状態では、電話回線2aは電話機4側に接続されている。
【0011】
12は、加算回路であり、信号線8aの情報と信号線10aの情報を入力し、加算した結果を信号線12aに出力する。また、6は、ハイブリッド回路であり、送信系の信号と受信系の信号とを分離し、加算回路12からの送信信号をNCU2経由で電話回線2aに送出するとともに、相手側からの信号をNCU2経由で受け取って信号線6a経由で変復調器8に送るものである。
【0012】
8は、変復調器であって、ITU−T勧告V.8、V.21、V.27ter、V.29、V.17、V.34に基づいた変調及び復調を行うものであり、バス26の制御により各伝送モードが指定される。変復調器8は、バス26からの送信信号を入力して変調データを信号線8aに出力するとともに、信号線6aに出力されている受信信号を入力して復調データをバス26に出力する。また、10は、発呼回路であり、バス26からの信号により、電話番号情報を入力して信号線10aにDTMF(Dial Tone Multi Frequency)の選択信号を出力する。
【0013】
14は、カラー読み取り可能な読取回路であり、読み取りデータをバス26に出力する。また、16は、カラー記録可能な記録回路であり、バス26に出力されている情報を順次1ライン毎に記録する。さらに、18は、メモリ回路であり、ワーク用のメモリ(RAM)、読み取りデータの生情報、符号化した情報等を格納したり、受信情報や復号化した情報等をバス26を介して格納するために使用される。
【0014】
20は、操作部であり、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル、テンキー、「*」キー、「#」キー、スタートキー、ストップキー、セットキー、カラー情報の送信を選択するキー、送信する色空間を選択するキー、その他のファンクションキーがあり、押下されたキー情報はバス26に出力される。また、操作部20には、表示部があって、バス26に出力されている情報を入力し、表示することができる。
【0015】
22は、CPU(中央処理装置)であり、ファクシミリ全体の制御をしたり、ファクシミリ伝送制御手順を実行するが、その制御プログラムは、ROM24に格納される。
【0016】
28は、カードインタフェースである。また、30は、カードインタフェースに接続(挿入)されるコンパクトフラッシュ(登録商標)カードである。さらに、32は、ネットワークインタフェースであり、LAN33に接続される。
【0017】
図2は、本発明の第1の実施形態において用いられる既存の又は新規にITU−T勧告T.30に追加するプロトコルを示す図である。
【0018】
図2に示すように、DIS/DTC信号のFIFのビット68により、色空間LabでのJPEG受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビット68により、色空間LabでのJPEG送信を指定をする。
【0019】
また、DIS/DTC信号のFIFのビット69により、色空間はLabであるフルカラー受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビット69により、色空間Labでのフルカラー送信を指定をする。
【0020】
DIS/DTC信号のFIFのビットXにより、色空間sYCCでのJPEG受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビットXにより、色空間sYCCでのJPEG送信を指定をする。
【0021】
また、DIS/DTC信号のFIFのビットX+1により、色空間はsYCCであるフルカラー受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビットX+1により、色空間sYCCでのフルカラー送信を指定をする。
【0022】
一方、図1において、24は、制御プログラムを格納するためのROMである。このROM24には、カラーファイル情報を通信可能なファクシミリ装置おいて、受信機から送信機に、色空間LabでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手順、色空間がLabであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手順、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手順、色空間がsYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手順、送信機から受信機に、色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定する手順、色空間がLabであるフルカラー情報の送信を指定する手順、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定する手順、色空間がsYCCであるフルカラー情報の送信を指定する手順を実行するためのプログラムであって、送信機が、色空間Labでのグレースケール情報を送信時は、色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間がLabであるフルカラー情報の送信を指定せず、一方、色空間sYCCでのグレースケール情報を送信時は、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間がsYCCであるフルカラー情報の送信を指定しないことを特徴とする制御プログラムが格納されている。
【0023】
図3〜6は、本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【0024】
まず、図3に示すように、バス26を介して、メモリ18をイニシャライズ(初期化)する(ステップS2)。次に、バス26を介して、操作部20の表示部をクリアにする(ステップS4)。さらに、バス26を介して、NCU2のCMLをオフにする(ステップS6)。
【0025】
次に、ファクシミリ送信が選択されたか否かが判断される(ステップS8)。
その結果、ファクシミリ送信が選択された場合(Yes)、ステップS14に進み、ファクシミリ送信が選択されていない場合(No)、ステップS10に進む。
【0026】
ステップS10では、ファクシミリ受信が選択されたか否かが判断される。その結果、ファクシミリ受信が選択された場合(Yes)、ステップS66に進み、ファクシミリ受信が選択されていない場合(No)、その他の処理をする(ステップS12)。
【0027】
[ファクシミリ送信]
ステップS14では、バス26を介して、NCU2のCMLをオンにする。そして、発呼回路10を使用して、指定された宛先へ発呼する(ステップS16)。さらに、前手順が行われる(ステップS18)。
【0028】
次いで、カラー情報の送信が選択されたか否かが判断される(ステップS20)。その結果、カラー情報の送信が選択された場合(Yes)はステップS24に進み、カラー情報の送信が選択されていない場合(No)はステップS22に進む。
【0029】
ステップS22では、グレースケール情報の送信が選択されたか否かが判断される。その結果、グレースケール情報の送信が選択された場合(Yes)はステップS42に進み、グレースケール情報の送信が選択されていない場合(No)はステップS60に進む。
【0030】
図4に示すように、ステップS22でカラー情報の送信が選択された場合、ステップS24では色空間の選択が判断される。その結果、色空間がLabであると判断された場合はステップS26に進み、色空間がsYCCであると判断された場合はステップS34に進む。
【0031】
具体的には、ステップS26では、DIS信号のFIFのビット68及びビット69がともに1であるか否かが判断される。その結果、両方ともビットが1であると判断された場合(Yes)はステップS28に進み、それ以外の場合(No)はステップS6に戻る。
【0032】
ステップS28では、残りの前手順が行われる。ここでは、DCS信号のFIFの68ビット及び69ビットを1にする。次いで、色空間LabでのフルカラーJPEG送信が実行される(ステップS30)。そして、後手順が行われ(ステップS32)、ステップS6に戻る。
【0033】
一方、ステップS24でsYCCの色空間が選択された場合は、DIS信号のFIFのビットX及びビットX+1がともに1であるか否かが判断される(ステップS34)。その結果、両方ともビットが1である場合(Yes)はステップS36に進み、それ以外の場合(No)はステップS6に戻る。
【0034】
ここで、ステップS36では、残りの前手順が行われる。すなわち、ここでは、DCS信号のFIFのビットX及びビットX+1を1にする。さらに、色空間sYCCでのフルカラーJPEG送信の実行が行われる(ステップS38)。そして、後手順が行われる(ステップS40)。
【0035】
また、図3のステップS20でグレースケール情報の送信が選択されたと判断された場合、図5に示すように、色空間の選択が判断される(ステップS42)。その結果、色空間Labであると判断された場合はステップS44に進み、色空間sYCCであると判断された場合はステップS52に進む。
【0036】
ステップS44では、DIS信号のFIFのビット68が1であるか否かが判断される。その結果、1であると判断された場合(Yes)はステップS46に進み、1ではないと判断された場合(No)はステップS60に進む。
【0037】
ステップS46では、残りの前手順が行われ、DCS信号のFIFのビット68が1とされる。そして、色空間LabでのグレースケールJPEG送信が実行される(ステップS48)。さらに、後手順が行われ(ステップS50)、ステップS6に戻る。
【0038】
また、ステップS42でsYCCの色空間が選択された場合、DIS信号のFIFのビットXが1であるか否かが判断される(ステップS52)。その結果、ビットが1であると判断された場合(Yes)はステップS54に進み、ビットが1ではないと判断された場合(No)はステップS60に進む。ステップS54では、残りの前手順が行われ、DCS信号のFIFのビットXが1にされる。
そして、色空間sYCCでのグレースケールJPEG送信が実行される(ステップS56)。さらに、後手順が行われ(ステップS58)、ステップS6に戻る。
【0039】
一方、ステップS60では、残りの前手順が行われ、DCS信号のFIFのビット68、ビット69、ビットX、ビットX+1が0にされる。そして、モノクロ2値情報の送信が実行される(ステップS62)。さらに、後手順が行われ(ステップS64)、ステップS6に戻る。
【0040】
[ファクシミリ受信]
ステップS10でファクシミリ受信が選択されたと判断された場合、バス26を介してNCU2のCMLをオンする(ステップS66)。そして、前手順が行われ、DIS信号のFIFのビット68、ビット69、ビットX、ビットX+1が1にされる(ステップS67)。さらに、指定されたモードでの画信号の受信/記録が行われる(ステップS70)。その後、後手順が行われ(ステップS72)、ステップS6に戻る。
【0041】
以上説明したように、第1の実施形態に係るファクシミリ装置の通信制御により、色空間Labのグレースケール情報の送信、色空間sYCCのグレースケール情報の送信が可能になり、ユーザニーズに合致したグレースケール情報の通信を確実に実行することができ、ユーザにとって大変使い易いファクシミリ装置を提供することができる。
【0042】
<第2の実施形態>
上述した第1の実施形態において、グレースケール情報の送信が選択されている時、PSTN(Public Switched Data Network:公衆データ交換網)でのファクシミリ送信では、色空間Labでのグレースケール情報の送信を行わせ、LANを介したメール送信では、色空間sYCCでのグレースケール情報の送信を行わせるようにしてもよい。
【0043】
図7、8は、第2の実施形態におけるファクシミリ装置の通信制御の流れにおいて、図3〜6に示した第1の実施形態におけるファクシミリ装置の通信制御の流れを説明するフローチャートと異なる部分を説明するための図である。
【0044】
図7(a)において、ステップS80は図3におけるステップS20のYesの場合を表しており、この場合、ステップS26の処理であるDIS信号のFIFのビット68とビット69が共に1であるか否かを判断する(ステップS82)。
【0045】
また、図7(b)において、ステップS84は、図3のステップS22のYesの場合を表しており、この場合、ステップS44の処理であるDIS信号のFIFのビット68が1であるかどうかが判断される(ステップS86)。
【0046】
さらに、図7(c)において、ステップS88は、図3のステップS12のその他の処理の実行を表している。そして、当該処理の後、ネットワークを介した送信が選択されたか否かが判断される(ステップS90)。その結果、ネットワークを介した送信が選択されたと判断された場合(Yes)はステップS94に進み、選択されていないと判断された場合(No)はステップS92(図1におけるステップS6)に戻る。
【0047】
ステップS94では、カラー情報の送信が選択されたか否かが判断される。そして、選択されたと判断された場合(Yes)はステップS96に進み、選択されていないと判断された場合(No)はステップS92に戻る。ここで、ステップS96は、色空間sYCCのフルカラーJPEG符号化情報をMINE(Multipurpose Internet Mail Extensions)でTiff(Tagged Image File Format)フォーマット化してSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)で送信することを表している。また、ステップS98は図1におけるステップS6と同一の処理(すなわち、CMLオフ)を表している。
【0048】
また、ステップS98の処理の後、図8に示すように、グレースケール情報の送信が選択されたか否かが判断される(ステップS100)。その結果、グレースケール情報の送信が選択されたと判断された場合(Yes)はステップS102に進み、選択されたと判断されなかった場合(No)はステップS104に進む。
【0049】
ステップS102では、色空間sYCCのグレースケールJPEG符号化情報をMINEでTiffフォーマット化してSMTPで送信する。一方、ステップS104では、モノクロ情報をMINEでTiffフォーマット化してSMTPで送信する。尚、ステップS102、S104の処理の後、ステップS92に戻る。
【0050】
上述したように、第2の実施形態に係るファクシミリ装置の通信制御によって、PSTNでのファクシミリ送信、あるいは、LANを介したメール送信により、色空間Labのグレースケール送信、色空間sYCCのグレースケール送信を自動選択することができ、ユーザにとって大変使い易いファクシミリ装置を提供することができる。
【0051】
<その他の実施形態>
尚、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0052】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0053】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0054】
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0055】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0056】
【実施態様1】カラー情報又はグレースケール情報を通信する通信制御方法において、
受信機から送信機に対して、
色空間LabでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、
色空間Labでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
色空間sYCCでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、
色空間sYCCでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
前記送信機から前記受信機に対して、
色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、
色空間Labでのフルカラー情報の送信を指定し、
色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定し、
色空間sYCCでのフルカラー情報の送信を指定する通信制御方法であって、前記送信機が、色空間Labでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間sYCCでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定する
ことを特徴とする通信制御方法。
【0057】
【実施態様2】前記送信機が、
色空間Labでのフルカラー情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間LabでのJPEG符号化情報の送信及び色空間Labでのフルカラー情報の送信を指定し、
色空間sYCCでのフルカラー情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信及び色空間sYCCでのフルカラー情報の送信を指定する
ことを特徴とする実施態様1記載の通信制御方法。
【0058】
【実施態様3】前記送信機がグレースケール情報を送信する場合に、
PSTNでのファクシミリ送信では、前記受信機に対して色空間Labでのグレースケール情報を送信し、
LANを介したメール送信では、前記受信機に対して色空間sYCCでのグレースケール情報を送信する
ことを特徴とする実施態様1又は2に記載の通信制御方法。
【0059】
【実施態様4】カラー情報又はグレースケール情報を通信する通信制御装置であって、
送信機に対して、
受信機の色空間LabでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手段と、
受信機の色空間Labでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手段と、
受信機の色空間sYCCでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手段と、
受信機の色空間sYCCでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手段と、
受信機に対して、
色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定する手段と、
色空間Labでのフルカラー情報の送信を指定する手段と、
色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定する手段と、
色空間sYCCでのフルカラー情報の送信を指定する手段とを備え、
前記送信機が、色空間Labでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間sYCCでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定することを特徴とする通信制御装置。
【0060】
【実施態様5】前記送信機が、
色空間Labでのフルカラー情報を送信する場合は、色空間LabでのJPEG符号化情報の送信及び色空間Labでのフルカラー情報の送信を指定し、
色空間sYCCでのフルカラー情報を送信する場合は、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信及び色空間sYCCでのフルカラー情報の送信を指定する
ことを特徴とする実施態様4記載の通信制御装置。
【0061】
【実施態様6】前記送信機がグレースケール情報を送信する場合に、
PSTNでのファクシミリ送信では、色空間Labでのグレースケール情報を送信し、
LANを介したメール送信では、色空間sYCCでのグレースケール情報を送信する
ことを特徴とする実施態様4又は5に記載の通信制御装置。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、色空間Lab又は色空間sYCCのグレースケール情報の送信が可能であって、ユーザニーズに合致したグレースケール情報の通信を確実に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態において用いられる既存の又は新規にITU−T勧告T.30に追加するプロトコルを示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図7】第2の実施形態におけるファクシミリ装置の通信制御の流れにおいて、図3〜6に示した第1の実施形態におけるファクシミリ装置の通信制御の流れを説明するフローチャートと異なる部分を説明するための図である。
【図8】第2の実施形態におけるファクシミリ装置の通信制御の流れにおいて、図3〜6に示した第1の実施形態におけるファクシミリ装置の通信制御の流れを説明するフローチャートと異なる部分を説明するための図である。
【符号の説明】
2 NCU
4 電話機
6 ハイブリッド回路
8 変復調器
10 発呼回路
12 加算回路
14 読み取り回路
16 記録回路
18 メモリ回路
20 操作部
22 CPU
24 ROM
26 バス
28 カードインタフェース
30 コンパクトフラッシュカード
32 ネットワークインタフェース
33 LAN
Claims (1)
- カラー情報又はグレースケール情報を通信する通信制御方法において、
受信機から送信機に対して、
色空間LabでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、
色空間Labでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
色空間sYCCでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、
色空間sYCCでのフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
前記送信機から前記受信機に対して、
色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、
色空間Labでのフルカラー情報の送信を指定し、
色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定し、
色空間sYCCでのフルカラー情報の送信を指定する通信制御方法であって、前記送信機が、色空間Labでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間LabでのJPEG符号化情報の送信を指定し、色空間sYCCでのグレースケール情報を送信する場合は、前記受信機に対して色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信を指定する
ことを特徴とする通信制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002300968A JP2004140462A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | 通信制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002300968A JP2004140462A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | 通信制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004140462A true JP2004140462A (ja) | 2004-05-13 |
Family
ID=32449484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002300968A Withdrawn JP2004140462A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | 通信制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004140462A (ja) |
-
2002
- 2002-10-15 JP JP2002300968A patent/JP2004140462A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4095515B2 (ja) | ファクシミリ装置及びファクシミリ通信方法 | |
JP2004140469A (ja) | 通信制御方法 | |
US7239419B2 (en) | Facsimile apparatus and color information communication method using same | |
JP2004140462A (ja) | 通信制御方法 | |
JP2004166069A (ja) | 通信制御方法 | |
JP4776900B2 (ja) | ファクシミリ装置およびファクシミリ通信方法 | |
JP2004166068A (ja) | 通信制御方法 | |
JP4350532B2 (ja) | ファクシミリ装置、ファクシミリ通信方法およびプログラム | |
JP4241059B2 (ja) | ファクシミリ装置 | |
JP2004153665A (ja) | 通信制御方法 | |
JP2004229136A (ja) | 画像通信方法 | |
JP2004140467A (ja) | ファクシミリ装置 | |
JP2004153666A (ja) | 通信制御方法 | |
JP2003037741A (ja) | 画像通信装置および画像通信方法 | |
JP2004235991A (ja) | ファクシミリ装置 | |
JP2004147149A (ja) | ファクシミリ装置 | |
JP2004140461A (ja) | 通信制御方法 | |
JP2004153465A (ja) | ファクシミリ装置 | |
JP2004120068A (ja) | ファクシミリ装置、ファクシミリ通信方法、プログラムおよび記憶媒体 | |
JP2004229135A (ja) | ファクシミリ装置 | |
JP2004247885A (ja) | ファクシミリ装置 | |
JP2004266515A (ja) | ファクシミリ装置及び前記装置における制御方法 | |
JP2002314773A (ja) | 通信装置 | |
JP2004289263A (ja) | 画像通信方法 | |
JP2004147148A (ja) | ファクシミリ装置、及び、ファクシミリ通信方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |