JP2004247885A - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】色空間sYCCのJPEG符号化されたカラー画像情報を受信する際、そのJPEGヘッダの内容に基づいて、その受信した符号化情報をメモリカードに記憶するか否かを決定する。
【解決手段】カラー画像情報を通信可能なファクシミリ装置において、色空間sYCCのJPEG符号化情報を受信する際、そのJPEG符号化情報のヘッダでYパラメータでライン数が通知されているかどうかを判断し(S10)、通知されている時はその受信画像情報をメモリカードに記憶し(S11,S12)、そうでない時は、その受信画像を印刷する(S15)。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像情報を送受信する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラー情報を通信可能なファクシミリ装置は、ITU−T勧告T.30,T.4,T.81,T.42で定められた色空間Labでのカラー通信であった。最近はデジタルカメラが普及しており、このデジタルカメラで撮影したカラー画像情報をそのままファクシミリのプロトコルを使用して送信したいというニーズが高まってきた。しかし、デジタルカメラで使用しているカラー画像情報の色空間は、上記の勧告におけるLabとは異なる色空間sYCCである。このため、このデジタルカメラで扱われているカラー画像の色空間sYCCでのJPEG符号化情報を、上述の勧告の下でそのまま送信したいというニーズが発生している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
デジタルカメラで撮影したカラー画像情報では、副走査方向のライン数が判っているため、撮影されたJPEG画像のJPEGヘッダのYパラメータに副走査方向のライン数が格納されている。従って、このような画像データを処理するデジタルカメラ或いはPCでは、そのJPEGヘッダを前提に処理している。
【0004】
これに対して、カラー原稿画像を読み取ってファクシミリ送信する場合には、読み取った原稿から作成されたJPEG画像のJPEGヘッダに副走査方向のライン数の情報が含まれず、DNLマーカによりページ情報の後端に、そのページのライン数を挿入して送信している。
【0005】
従って、色空間sYCCにて、カラー原稿情報をファクシミリ送信する場合には、JPEGのヘッダではライン数が通知されずに、1ページ情報の後端のDNLマーカで、そのページのライン数が通知されることになる。従って、このファクシミリ情報を受信した受信機で、その受信したカラー原稿情報をメモリカードへそのままアップロードすると、デジタルスチルカメラやPCでは、そのメモリカードの内容を正しく読み取れなくなるという事態が発生する。即ち、送信側のファクシミリ装置が、カラー画像の通信のために色空間sYCCのみをサポートして、カラー原稿を読み取って送信でき、またデジタルカメラで撮影したカラー画像情報の送信が可能な場合に、受信側のファクシミリ装置では、その受信画像データをメモリカードにアップロードした場合に、その内容が読み取れなくなるという虞がある。
【0006】
また、デジタルカメラで撮影した情報と原稿情報を読み取った時では、主走査方向のライン数が異なる。例えば、送信側から原稿情報を色空間sYCCでJPEG符号化してカラー送信し、受信側ではこの情報を受信してメモリカードにアップロードする場合が考えられる。この場合、このメモリカードに記憶された画像情報をデジタルスチルカメラ或いはPCで処理しようとした場合は、JPEGヘッダのXパラメータ(主走査方向のビット数)に今まで扱ったことがない主走査方向のビット数が設定されているため、正しくJPEG復号処理ができなくなる。
【0007】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、色空間sYCCのJPEG符号化されたカラー画像情報を受信する際、そのJPEGヘッダの内容に基づいて、その受信した符号化情報を記憶媒体に記憶するか否かを決定することにより、上述した問題が発生しないようにしたファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のファクシミリ装置は以下のような構成を備える。即ち、
カラー画像情報を通信可能なファクシミリ装置であって、
色空間LabでのJPEG符号化情報を受信するJPEG受信手段と、
色空間Labでのフルカラー画像情報を受信するフルカラー受信手段と、
色空間sYCCのJPEG符号化情報を受信するsYCC受信手段と、
受信画像情報を記憶するための記憶媒体を着脱自在に装着する媒体装着手段と、
前記sYCC受信手段によるJPEG符号化情報の受信時、前記JPEG符号化情報のヘッダの内容に応じて前記JPEG符号化情報の処理方法を変更するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【0011】
図において、2はNCU(網制御装置)で、電話回線2aをデータ通信等に使用するために電話回線2aを介して他の端末に接続したり、電話交換網の接続制御を行う。また、このNCU2は、データ通信路への切り換えを行ったり、ループの保持を行う。更にNCU2は、CPU22によりバス26を介して制御されることにより、電話回線2aを電話機4側に接続(CMLオフ)したり、電話回線2aをファクシミリ装置(ハイブリット回路6)側に接続(CMLオン)する。尚、通常状態では、電話回線2aは電話機4側(2b)に接続されている。6はハイブリッド回路で、送信系の信号と受信系の信号とを分離し、加算回路12からの送信信号12aをNCU2経由で電話回線2aに送出する。また相手側からの信号をNCU2を経由して受け取り、信号線6a経由で変復調器8に送る。8は変復調器(モデム)で、ITU−T勧告V.8,V.21,V.27ter,V.29,V.17,V.34に基づいた変調及び復調を行うことができる。尚、この変復調器8における伝送モードの指示は、バス26を介してCPU22の制御により行われる。この変復調器8は、バス26を介して送信信号を入力し、その変調データを信号線8aに出力して送信する。一方、信号線6aを介して入力される受信信号を復調してバス26に出力する。10は発呼回路で、バス26を介して電話番号情報を入力し、信号線10aにDTMFの選択信号を出力する。12は加算回路で、信号線8aの情報と信号線10aの情報とを入力し、それらを加算した結果を信号線12aに出力する。
【0012】
14はカラー画像を読み取り可能な読取回路で、読み取ったカラー画像データをバス26に出力する。16はカラー画像の記録が可能な記録回路で、バス26を介して記録情報を入力し、その記録情報に従って順次1ライン毎に記録する。18はメモリ(RAM)で、ワーク用のメモリ(RAM)、更に、読み取り回路14で読み取った画像データの生情報、或いは、その画像情報を符号化した情報を格納したり、また、電話回線2aを介して受信した受信情報、及びそれを復号した情報等を、バス26を介して入力して格納している。20は操作部で、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル、テンキー、*キー、#キー、スタートキー、ストップキー、セットキー、カラー情報の読み取りを選択する選択キー、ファイル情報の送信を選択するキー、受信したファイル情報をカードへ転送する選択キー、各種モードを設定するためのキーやその他のファンクションキーを備えており、この操作部20で操作されたキー情報はバス26を介して出力される。この操作部20には表示部が設けられており、この表示部には、バス26を介して入力される情報が表示される。22はCPU(中央処理装置)で、この実施の形態に係るファクシミリ装置全体の動作を制御をしたり、ファクシミリの伝送制御手順を実行している。なお、このCPU22の制御プログラムはROM24に格納されている。28はカード・インターフェース部で、メモリカード30(例えば、デジタルカメラで撮影した情報が記憶されているカードメモリ)がセットされる。
【0013】
図2は本発明の実施の形態に係る、カラー画像の送受信関連のビット情報、及び新規にITU−T勧告T.30に追加する情報を説明する図である。
(1)DIS/DTC信号のFIFのビット68により、色空間LabでのJPEG符号の受信機能の有無を通知する。またDCS信号のFIFのビット68により、色空間LabでのJPEG符号の送信を指定する。
(2)DIS/DTC信号のFIFのビット69により、色空間がLabであるフルカラー画像情報の受信機能の有無を通知する。またDCS信号のFIFのビット69により、色空間Labでのフルカラー画像情報の送信を指定する。
(3)DIS/DTC信号のFIFのビットXにより、色空間sYCCでのJPEG符号の受信機能の有無を通知する。また、DCS信号のFIFのビットXにより、色空間sYCCでのJPEG符号での送信を指定する。
【0014】
以上の構成を備える本実施の形態に係るカラー画像情報を通信可能なファクシミリ装置では、前手順にて、受信機から送信機に対して、色空間LabでのJPEG符号化情報の受信機能の有無、色空間Labでのフルカラー画像情報の受信機能の有無、色空間sYCCでのJPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する。
【0015】
一方、送信機から受信機には、色空間LabでのJPEG符号化情報の送信指定、色空間Labでのフルカラー画像情報の送信指定、或いは色空間sYCCでのJPEG符号化情報の送信指定を行う。いま送信機からの色空間sYCCのJPEG符号化情報を受信している時、受信機ではJPEGヘッダの内容により受信方法を変更する。
【0016】
具体的には、色空間sYCCのJPEG符号化情報を受信している時、JPEGヘッダのYパラメータの内容により受信方法を変更する。即ち、色空間sYCCのJPEG符号化情報を受信する時、JPEGヘッダのYパラメータが副走査方向のライン数を通知している時は受信情報をメモリカード(着脱可能な記憶媒体)に格納し、JPEGヘッダのYパラメータが副走査方向のライン数を通知していない時は、受信情報を記録(印刷)する。
【0017】
一方、色空間LabのJPEG符号化情報を受信している時は、JPEGヘッダの内容に応じて受信方法を変更しない。具体的には、色空間LabのJPEG符号化情報を受信する際は、JPEGヘッダのYパラメータが副走査方向のライン数を通知しているか否かに拘わらず受信情報を記録(印刷)する。
【0018】
[実施の形態1]
図3乃至図7は、本発明の実施の形態1に係るファクシミリ装置における処理を示すフローチャートであり、この処理を実行するプログラムはROM24に記憶されており、CPU22の制御の下に実行される。
【0019】
まずステップS1で、バス26を介して、メモリ18の内容を初期化する。次にステップS2に進み、バス26を介して、操作部20の表示部をクリアする。そしてステップS3に進み、バス26を介してNCU2のCMLをオフする。次にステップS4に進み、このファクシミリ装置において、ファクシミリ受信が選択されたか否かを判断し、ファクシミリ受信が選択された時はステップS6に進み、そうでない時はステップS5に進む。ステップS5では、指定或いは選択されたその他の処理を実行してステップS42(図7(B))に進む。
【0020】
一方ステップS4で受信が選択された時はステップS6に進み、バス26を介してNCU2のCMLをオンする。次にステップS7に進み、前手順を実行する。ここでは、DIS信号のFIFのビット68,69,Xビットを全て「1」にする。そしてステップS8に進み、DCS信号のFIFのビットXが「1」であるか(色空間sYCCでのJPEG送信が指定されているか)否かを判断し、そうであればステップS9に進み、そうでない時はステップS23(図5(C))に進む。ステップS9では、色空間sYCCのJPEG符号化データのヘッダを受信する。
【0021】
次にステップS10(図4)に進み、JPEG符号化のヘッダのYパラメータにより、副走査方向のライン数が通知されているか否かを判断し、通知されている時はステップS11に進む。このステップS10では、副走査方向のライン数がJPEGヘッダのYパラメータに格納されている色空間sYCCのJPEG符号の受信であることを意味しており、この場合には受信データをメモリカード30に格納するようにステップS11に進む。これにより、この受信してメモリカード30に格納した画像は、デジタルカメラ或いはPCで表示することが可能になり、その受信した画像情報を種々の目的に使用できる。よってステップS11で、カードインターフェース28にメモリカード30が装着されているか否かを判定し、装着されていればステップS12に進み、色空間sYCCのJPEG符号化データを受信してメモリカード30に格納する。これにより、受信したJPEG符号化データをメモリカード30に格納して再利用できるようになる。そしてステップS13に進み、後手順を実行して前述のステップS3(図3)に戻る。
【0022】
一方ステップS11でメモリカード30が装着されていない場合、或いはステップS10で、副走査方向のライン数がJPEGヘッダのYパラメータに格納されておらずDNLマーカで通知される色空間sYCCのJPEG符号の受信の場合には、受信した画像データをメモリカード30に格納しても、その画像はデジタルカメラ或いはPCで読み取って表示できないことが予想されるので、その受信情報をメモリカード30に格納せずプリントする。よってこの場合はステップS14に進み、記録回路16に記録紙があるか否かを判定し、記録紙があると判定された時はステップS15に進み、色空間sYCCのJPEG符号化データを受信し復号し、記録回路16によりプリントする。次にステップS16に進み、後手順を実行してステップS3(図3)に戻る。
【0023】
またステップS14で、記録回路16に記録紙がない時はステップS17に進み、受信データをメモリ18に格納可能であるか否かを判断する。これはメモリ18の受信画像を記憶するための空きメモリの容量が所定量以上かどうかにより判定される。格納可能、即ち、空きメモリの容量が所定量以上であればステップS20(図5(A)に進み、そうでない時はステップS22(図5(B))に進む。ステップS20では、色空間sYCCのJPEG符号化データを受信してメモリ18に格納する。そして次にステップS21に進み、後手順を実行してステップS3(図3)に戻る。
【0024】
このステップS20で記憶される受信情報では、JPEGヘッダのYパラメータで副走査方向のライン数が通知されていないので、メモリカード30には格納せず、その後でプリントすることが重要である。これは上述したように、副走査方向のライン数がJPEGヘッダのYパラメータに格納されていなく、DNLマーカで通知される色空間sYCCのJPEG通信では、メモリカード30にアップデートすると、デジタルカメラ或いはPCで読取りや表示がきないことが予想されるためである。
【0025】
また図4のステップS17で、受信データをメモリ18に格納可能できない時はステップS22(図5(B))に進み、操作部20の表示部に「メモリ受信した情報をプリントをして下さい」と表示して、ステップS3に進む。このように表示することにより、オペレータにメモリ18に格納されている受信データを記録回路16で記録するように指示する。こうして印刷が実行されると、メモリ受信により記憶されている受信データが消去される。これによりメモリ18のデータが消去されて、次に受信するデータをメモリ18に記憶することができるようになる。尚、この表示は何らかのキー操作で消去される。
【0026】
また図3のステップS8で、DCS信号のビットXが「1」でない(色空間sYCCでのJPEG送信でない)ときはステップS23(図5(C))に進み、DCS信号のFIFのビット68が「1」であるか否かを判断し、「1」であれば(色空間LabでのJPEG送信データの場合)ステップS24に進み、記録回路16に記録紙がセットされているか否かを判断し、記録紙があればステップS25に進み、色空間LabでのJPEG符号化データを受信し復号して記録回路16により印刷する。そしてステップS30(図6(A))に進み、後手順を実行してステップS3に進む。ここで、色空間LabのJPEG送信では、原稿情報の送信が多いことが予想されるので、JPEGヘッダのYパラメータで副走査方向のライン数が通知されたか否かに拘わらずプリントすることが重要である。
【0027】
一方図5(C)のステップS24で、記録紙がない場合はステップS31(図6(B))に進み、前述のステップS17と同様にして、受信データをメモリ18に格納可能であるか否かを判断し、可能であればステップS32に進み、色空間LabのJPEG符号化データを受信してメモリ18に格納する。ここでメモリ受信した情報は、色空間LabのJPEG送信では、原稿情報の送信が多いことが予想されるので、JPEGヘッダのYパラメータで副走査方向のライン数が通知されたか否かに無関係に後でプリントする。そしてステップS33に進み、後手順を実行してステップS3に戻る。
【0028】
また一方、図5(C)のステップS23で、DCS信号のビット68が「1」でない時はステップS34(図6(C))に進み、記録回路16に記録紙がセットされているか否かを判断し、記録紙がセットされていればステップS35に進み、モノクロ画像情報を受信し復号して記録回路16によりプリントする。次にステップS36に進み、後手順を実行してステップS3に戻る。
【0029】
またステップS34で記録紙がセットされていない時はステップS37に進み、前述のステップS17と同様にして、受信データをメモリ18に格納可能であるか否かを判断し、格納できる時はステップS40(図7(A))に進み、モノクロの受信情報をメモリ18に格納する。そしてステップS41に進み、後手順を実行してステップS3に戻る。尚、ステップS37で、受信データをメモリ18に格納できない時はステップS22(図5(B))に進み、前述したように、操作部20にメモリ受信データを印刷するように促す表示を行ってステップS3に進む。
【0030】
また前述の図3のステップS5に続いてステップS42(図7(B))に進み、オペレータが操作部20を操作して、代行受信してメモリ18に格納されている受信データのプリントが指示したか否かを判断し、メモリ受信データの印刷が指示されるとステップS43に進み、選択された代行受信情報の受信情報に従い、カラー或いはモノクロでプリントする。こうしてメモリ受信してメモリ18に記憶されていた画像情報が印刷されると、その画像情報はメモリ18から消去される。そしてステップS3に戻る。
【0031】
以上説明したように本実施の形態1によれば、以下のような効果がある。
(a)副走査方向のライン数がJPEGヘッダのYパラメータに格納されている色空間sYCCのJPEG符号を受信する際には、受信した符号化データをメモリカードにアップデートする。これにより、そのメモリカードに記憶した画像情報を、デジタルカメラ或いはPCで表示することが可能になる。
(b)副走査方向のライン数がJPEGヘッダのYパラメータに格納されておらず、そのライン数がDNLマーカで通知されるような、色空間sYCCのJPEG符号の受信の場合では、その受信データをメモリカードにアップデートするとデジタルカメラ或いはPCで表示できなくなることが予想されるので、そのような場合の受信画像情報はメモリカードに格納せずにプリントする。
(c)これにより送信画像のファクシミリ装置が、カラー画像の通信に色空間sYCCのみをサポートして、カラー原稿のファクシミリ送信及びデジタルカメラで撮影したカラー画像情報の送信を実行している場合であっても、受信側のファクシミリ装置における不具合の発生を防止できる。
【0032】
[実施の形態2]
次に本発明の実施の形態2について説明する。この実施の形態2では、色空間sYCCのJPEG符号の受信時、JPEGヘッダの内容(例えばXパラメータ)に応じて受信方法を変更することを特徴としている。尚、この実施の形態2に係るファクシミリ装置のハードウェア構成及びDIS/DTS信号及びDCS信号のFIFの各ビットの定義は前述の実施の形態1の場合と同様であるため、その説明を省略する。
【0033】
図8乃至図10は、本発明の実施の形態2に係るファクシミリ装置における処理を示すフローチャートであり、この処理を実行するプログラムはROM24に記憶されており、CPU22の制御の下に実行される。
【0034】
まずステップS51で、バス26を介してメモリ18の内容を初期化する。次にステップS52に進み、バス26を介して、操作部20の表示をクリアする。そしてステップS53に進み、バス26を介してNCU2のCMLをオフする。次にステップS54に進み、このファクシミリ装置において、ファクシミリ受信が選択されたか否かを判断し、ファクシミリ受信が選択された時はステップS56に進み、そうでない時はステップS55に進む。ステップS55では、指定或いは選択されたその他の処理を実行してステップS53に進む。
【0035】
一方ステップS54で受信が選択された時はステップS56に進み、バス26を介してNCU2のCMLをオンする。次にステップS57に進み、前手順を実行する。ここでは、DIS信号のFIFのビット68,69,Xを全て「1」にする。そしてステップS58に進み、DCS信号のFIFのビットXが「1」であるか(色空間sYCCでのJPEG送信が指定されているか)否かを判断し、そうであればステップS59に進み、そうでない時はステップS73(図10(B))に進む。
【0036】
ステップS59では、色空間sYCCのJPEG符号化データのヘッダを受信する。次にステップS60(図9)に進み、JPEG符号化のヘッダのXパラメータの主走査方向のビット数は、A4サイズ、B4サイズ、A3サイズの内のいずれかの原稿サイズを示しているか否かを判断し、そうであればステップS61に進み、そうでない時はステップS70(図10(A))に進む。ここで、色空間sYCCのJPEG符号の場合では、JPEGヘッダのXパラメータに格納されて主走査方向のビット数が、原稿サイズ(A4サイズ、或いはB4サイズ、或いはA3サイズ)であると、そのJPEG符号をメモリカード30に格納すると、そのJPEG符号をデジタルカメラやPCで読み取って表示できないことが予想されるのでステップS61に進み、その受信下JPEG符号をメモリカード30に格納せずプリントする。このように、ここでは色空間sYCCのJPEG符号化データを受信してプリントすることが重要である。
【0037】
こうしてステップS62で1ページの受信が終了するとステップS63に進み、中間手順を実行する。次にステップS64に進み、次ページのJPEG符号があるかどうかを調べ、あればステップS59(図8)に進み、前述した手順を実行するが、次にページのデータがない時はステップS65に進み、後手順を実行してステップS53に進む。
【0038】
一方、ステップS60で、Xパラメータが原稿サイズを示していない時はステップS70(図10(A))に進む。ここでは色空間sYCCのJPEG符号を受信した時には、JPEGヘッダのXパラメータに格納されている主走査方向のビット数が原稿サイズでないと、そのJPEG符号をメモリカード30に格納しても、そのJPEG符号をデジタルカメラ或いはPCで読み取って表示することが可能なため、その受信下JPEG符号をメモリカード30に格納する(ステップS71)。こうして確実に、受信したJPEG符号化データをデジタルカメラやPCで再利用できる。
【0039】
この処理を詳しく説明すると、まずステップS70(図10(A))で、メモリカード30がセットされていて、かつ、受信データをメモリカード30に格納可能であるか、即ち、メモリカード30に空きがあるかどうかを判断し、格納可能であればステップS71に進み、色空間sYCCのJPEG符号を受信してメモリカード30に格納する。次にステップS72に進み、1ページの受信が終了したか否かを判断し、受信が終了するとステップS63(図9)に進むが、終了していない時はステップS71に戻り、前述したデータ受信とメモリカード30への格納処理を実行する。
【0040】
また前述のステップS58(図8)でビットXが「1」でない時はステップS73(図10(B))に進み、DCS信号のFIFのビット68,69がともに「1」であるか否かを判断し、「1」であればステップS74に進み、全ページの色空間LabでのJPEGのフルカラー情報をJPEGヘッダのXパラメータの値(Xパラメータが原稿サイズのビット数であるか否か)に無関係に受信して記録回路16でプリントする。ここで、色空間LabのJPEG送信では、原稿情報の送信が多いことが予想されるので、JPEGヘッダのXパラメータの値(Xパラメータが原稿サイズのビット数であるか否か)に無関係にプリントすることが重要である。尚、この処理ステップは中間手順を含んでいる。そしてステップS76に進み、後手順を実行してステップS53(図8)に進む。
【0041】
またステップS73で、DCS信号のFIFのビット68,69がともに「1」でない時はステップS75に進み、全ページのモノクロ情報を受信してプリントする。尚、この処理ステップは中間手順を含んでいる。そしてステップS76に進む。
【0042】
[実施の形態3]
前述の実施の形態2において、色空間sYCCのJPEG符号の受信時、JPEGヘッダのXパラメータである主走査方向のビット数の情報がデジタルスチルカメラの画像サイズ(例えば、160ビット或いは640ビット)でない時、受信情報を印刷し、色空間sYCCのJPEG符号を受信した時、JPEGヘッダのXパラメータである主走査方向のビット数の情報が、デジタルスチルカメラサイズである時、受信情報をメモリカード30に格納しても良い。
【0043】
図11は、前述の実施の形態2に係る図8乃至図10の制御のフローチャートに対して異なる部分の制御のフローチャートが示されている。
【0044】
図11において、ステップS59を実行した後ステップS81に進み、JPEG符号のヘッダのXパラメータに基づいて、主走査方向のビット数がデジタルカメラにおける画像サイズを表わしているか否かを判断し、そうであればステップS70(図10(A))に進み、そうでない時はステップS61(図9)に進む。
【0045】
ここで、色空間sYCCのJPEG符号を受信した時は、JPEGヘッダのXパラメータに格納されている主走査方向のビット数が、デジタルスチルカメラの画像サイズであると、その受信したJPEG符号をメモリカード30に格納する。この場合は、そのメモリカードに記憶されたJPEG符号は、デジタルカメラ或いはPCで読み取って表示することが可能になる。よってステップS70で、メモリカード30に空きがあるかどうかを調べ、空きがあって、受信したJPEG符号を書込むことができる場合はステップS71に進み、色空間sYCCのJPEG符号データをメモリカード30に格納する。
【0046】
一方、色空間sYCCのJPEG通信では、JPEGヘッダのXパラメータに格納されている主走査方向のビット数が、デジタルカメラの画像サイズでない場合には、その受信データをメモリカード30に格納すると、そのメモリカード30をデジタルカメラ或いはPCで読み取って表示することができなくなるため、その受信したJPEG符号をメモリカード30に格納せずプリントする(ステップS61)。
【0047】
[他の実施の形態]
本発明の目的は前述したように、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0048】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
【0049】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
【0050】
上述した各実施の形態は以下のような実施態様で表わすことができる。
【0051】
[実施態様1] カラー画像情報を通信可能なファクシミリ装置であって、
色空間LabでのJPEG符号化情報を受信するJPEG受信手段と、
色空間Labでのフルカラー画像情報を受信するフルカラー受信手段と、
色空間sYCCのJPEG符号化情報を受信するsYCC受信手段と、
受信画像情報を記憶するための記憶媒体を着脱自在に装着する媒体装着手段と、
前記sYCC受信手段によるJPEG符号化情報の受信時、前記JPEG符号化情報のヘッダの内容に応じて前記JPEG符号化情報の処理方法を変更するように制御する制御手段と、
を有することを特徴とするファクシミリ装置。
【0052】
[実施態様2] 前記制御手段は、前記JPEG符号化情報のヘッダのYパラメータが副走査方向のライン数を示している時は、前記sYCC受信手段により受信した情報を前記記憶媒体に格納することを特徴とする実施態様1に記載のファクシミリ装置。
【0053】
[実施態様3] 前記制御手段は、前記JPEG符号化情報のヘッダのYパラメータが副走査方向のライン数を示していない時は、前記sYCC受信手段により受信した情報を印刷することを特徴とする実施態様1に記載のファクシミリ装置。
【0054】
[実施態様4] 前記制御手段は、前記JPEG受信手段がJPEG符号化情報を受信する時は、受信した情報を印刷することを特徴とする実施態様1に記載のファクシミリ装置。
【0055】
[実施態様5] 前記制御手段は、前記JPEG符号化情報のヘッダのXパラメータが原稿サイズを示している時は、前記sYCC受信手段により受信した情報を印刷することを特徴とする実施態様1に記載のファクシミリ装置。
【0056】
[実施態様6] 前記制御手段は、前記JPEG符号化情報のヘッダのXパラメータがデジタルカメラにおける画像サイズを示している時は、前記sYCC受信手段により受信した情報を記憶媒体に格納することを特徴とする実施態様1に記載のファクシミリ装置。
【0057】
[実施態様7] カラー画像情報を通信可能なファクシミリ装置における通信制御方法であって、
色空間sYCCのJPEG符号化情報を受信する受信工程と、
前記受信工程で受信した前記JPEG符号化情報のヘッダの内容に応じて前記JPEG符号化情報を受信して記憶媒体に記憶するか印刷するかを切り換えるように制御する制御工程と、
を有することを特徴とする通信制御方法。
【0058】
[実施態様8] 前記制御工程では、前記JPEG符号化情報のヘッダのYパラメータが副走査方向のライン数を示している時は、前記sYCC受信工程で受信した情報を前記記憶媒体に格納することを特徴とする実施態様7に記載の通信制御方法。
【0059】
[実施態様9] 前記制御工程では、前記JPEG符号化情報のヘッダのYパラメータが副走査方向のライン数を示していない時は、前記sYCC受信工程で受信した情報を印刷することを特徴とする実施態様7に記載の通信制御方法。
【0060】
[実施態様10] 色空間LabでのJPEG符号化情報を受信するJPEG受信工程を更に有し、前記制御工程では、前記JPEG受信工程でJPEG符号化情報を受信する時は、受信した情報を印刷することを特徴とする実施態様7に記載の通信制御方法。
【0061】
[実施態様11] 前記制御工程では、前記JPEG符号化情報のヘッダのXパラメータが原稿サイズを示している時は、前記sYCC受信工程で受信した情報を印刷することを特徴とする実施態様7に記載の通信制御方法。
【0062】
[実施態様12] 前記制御工程では、前記JPEG符号化情報のヘッダのXパラメータがデジタルカメラにおける画像サイズを示している時は、前記sYCC受信工程で受信した情報を記憶媒体に格納することを特徴とする実施態様7に記載の通信制御方法。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、色空間sYCCのJPEG符号化されたカラー画像情報を受信する際、そのJPEGヘッダの内容に基づいて、その受信した符号化情報を記憶媒体に記憶するか否かを決定することにより、記憶媒体への受信データのロードによるり、その記憶媒体が他の装置で使用不能になるのを防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施の形態に係るファクシミリ装置で使用されるDIS/DTC,DCS信号のFIF情報の具体例を示す図である。
【図3】本実施の形態1に係るファクシミリ装置における制御の流れを説明するフローチャートである。
【図4】本実施の形態1に係るファクシミリ装置における制御の流れを説明するフローチャートである。
【図5】本実施の形態1に係るファクシミリ装置における制御の流れを説明するフローチャートである。
【図6】本実施の形態1に係るファクシミリ装置における制御の流れを説明するフローチャートである。
【図7】本実施の形態1に係るファクシミリ装置における制御の流れを説明するフローチャートである。
【図8】本実施の形態2に係るファクシミリ装置における制御の流れを説明するフローチャートである。
【図9】本実施の形態2に係るファクシミリ装置における制御の流れを説明するフローチャートである。
【図10】本実施の形態2に係るファクシミリ装置における制御の流れを説明するフローチャートである。
【図11】本実施の形態3に係るファクシミリ装置における制御の流れを説明するフローチャートである。

Claims (1)

  1. カラー画像情報を通信可能なファクシミリ装置であって、
    色空間LabでのJPEG符号化情報を受信するJPEG受信手段と、
    色空間Labでのフルカラー画像情報を受信するフルカラー受信手段と、
    色空間sYCCのJPEG符号化情報を受信するsYCC受信手段と、
    受信画像情報を記憶するための記憶媒体を着脱自在に装着する媒体装着手段と、
    前記sYCC受信手段によるJPEG符号化情報の受信時、前記JPEG符号化情報のヘッダの内容に応じて前記JPEG符号化情報の処理方法を変更するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするファクシミリ装置。
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