JP2004153665A - 通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】パスワード信号と色空間sYCCでJPEG符号化されたカラーファイル情報とを受信した場合、それらの情報を可搬記録媒体にアップロードすることができる通信制御方法を提供する。
【解決手段】フルカラー情報を記憶する可搬記録媒体を備える受信機から送信機に対して、JPEG符号化情報の受信機能の有無、色空間Lab、sYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無及びパスワード信号の受信機能の有無が通知される。次に、送信機から受信機に対して、JPEG符号化情報の送信、色空間Lab、sYCCであるフルカラー情報の送信及びパスワード信号の送信が指定される。そして、受信機では、パスワード信号の送信と色空間sYCCでのJPEG通信が指定された場合、受信した両情報とフルカラー情報とを可搬記録媒体にアップロードする。
【選択図】 図1
【解決手段】フルカラー情報を記憶する可搬記録媒体を備える受信機から送信機に対して、JPEG符号化情報の受信機能の有無、色空間Lab、sYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無及びパスワード信号の受信機能の有無が通知される。次に、送信機から受信機に対して、JPEG符号化情報の送信、色空間Lab、sYCCであるフルカラー情報の送信及びパスワード信号の送信が指定される。そして、受信機では、パスワード信号の送信と色空間sYCCでのJPEG通信が指定された場合、受信した両情報とフルカラー情報とを可搬記録媒体にアップロードする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置における通信制御、特に、カラーファイル情報を受信可能なファクシミリ装置における通信制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のファクシミリ装置は、モノクロ通信を実行するファクシミリ装置が主流であった。しかしながら、最近は、インクジェットプリンタ、デジタルカメラ及びパーソナルコンピュータ等の普及に伴い、カラー情報の取り扱いが急増してきた。このような状況で、カラー通信のニーズも急速に高まってきた。
【0003】
ここで、現在のITU−Tの勧告について説明する。カラー情報の送信はITU−T勧告T.82で規定されているJPEG符号化により、ITU−T勧告T.42の色空間Labでフルカラー情報の送信が実行されている。これらのカラーファクシミリ通信は、送信機及び受信機共にスタンドアローンのファクシミリ装置で実行されていた。例えば、パスワード信号が送信されてきた場合、ファクシミリ装置本体ではメモリ受信し、ユーザからのパスワード入力を検出した後、プリント(印刷)動作を実行していた。
【0004】
従来から、送信されるカラーファクシミリ情報の色空間としてLabが使用されているが、例えば、デジタルカメラで撮影したカラー情報の色空間はsYCCであってLabではない。また、パーソナルコンピュータにおいてカラー情報を表示する場合の色空間もsYCCであってLabではない。そこで、近年、このような状況から色空間sYCCでのカラー通信のニーズが高まっている。
【0005】
ここで、カラーファクシミリ通信でも、既にITU−Tにて勧告化されている色空間LabでのJPEG符号化での通信を実行すれば良いが、デジタルカメラで撮影した情報はファクシミリ装置そのものでプリントするというよりもそれ以外の用途も多いと考えられる。例えば、受信した情報をカード、ディスク等の可搬記録媒体に格納して、このカードをデジタルカメラに装着、或いは、パーソナルコンピュータに装着して撮影された情報を表示するような使用方法も考えられる。このような使用方法をするという前提に立てば、今後のファクシミリ装置には、色空間sYCCでJPEG符号化されたカラーファイル情報の通信を行った後に、例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードにアップロードするような処理が要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のファクシミリ装置においては、カラーファイル情報を受信した時にパスワード信号の受信があれば、それらの情報をファクシミリ装置本体のメモリに記憶していたため、当該メモリ容量が足りなくなるという問題があった。そのため、例えば、デジタルカメラ等で撮影されたカラーファイル情報を受信した時にメモリ容量が足りなくなり、確実に受信することができなくなるというおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、パスワード信号と色空間sYCCでJPEG符号化されたカラーファイル情報とを受信した場合、それらの情報を可搬記録媒体にアップロードすることができるファクシミリ装置の通信制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、フルカラー情報を通信し、受信した前記フルカラー情報を記憶する可搬記録媒体を備える受信機と送信機との間の通信制御方法において、前記受信機から前記送信機に対して、JPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、色空間Labであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、色空間sYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、パスワード信号の受信機能の有無を通知し、前記送信機から前記受信機に対して、JPEG符号化情報の送信を指定し、色空間Labであるフルカラー情報の送信を指定し、色空間sYCCであるフルカラー情報の送信を指定し、パスワード信号の送信を指定する通信制御方法であって、前記受信機は、パスワード信号の送信と色空間sYCCでのJPEG通信が指定された場合、受信したパスワード信号情報とフルカラー情報とを前記可搬記録媒体にアップロードすることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る通信制御を行うファクシミリ装置の詳細について説明する。
【0010】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。図1において、26は、バスである。また、2は、NCU(網制御装置)である。さらに、4は、電話機である。
【0011】
NCU2は、電話網をデータ通信等に使用するために電話網からの電話回線2aの端末に接続し、電話交換網の接続制御を行ったり、データ通信路への切り換えを行ったり、ループの保持を行うものである。また、NCU2は、バス26からの制御により、電話回線2aを電話機4側(2b)に接続(CMLオフ)したり、電話回線2aをファクシミリ装置側(2c)に接続(CMLオン)するものである。尚、通常の状態では、電話回線2aは電話機4側に接続されている。
【0012】
12は、加算回路であり、信号線8aの情報と信号線10aの情報を入力し、加算した結果を信号線12aに出力する。また、6は、ハイブリッド回路であり、送信系の信号と受信系の信号とを分離し、加算回路12からの送信信号をNCU2経由で電話回線2aに送出するとともに、相手側からの信号をNCU2経由で受け取って信号線6a経由で変復調器8に送るものである。
【0013】
8は、変復調器であって、ITU−T勧告V.8、V.21、V.27ter、V.29、V.17、V.34に基づいた変調及び復調を行うものであり、バス26の制御により各伝送モードが指定される。変復調器8は、バス26からの送信信号を入力して変調データを信号線8aに出力するとともに、信号線6aに出力されている受信信号を入力して復調データをバス26に出力する。また、10は、発呼回路であり、バス26からの信号により、電話番号情報を入力して信号線10aにDTMF(Dial Tone Multi Frequency)の選択信号を出力する。
【0014】
14は、カラー読み取り可能な読取回路であり、読み取りデータをバス26に出力する。また、16は、カラー記録可能な記録回路であり、バス26に出力されている情報を順次1ライン毎に記録する。さらに、18は、メモリ回路であり、ワーク用のメモリ(RAM)、読み取りデータの生情報、符号化した情報等を格納したり、受信情報や復号化した情報等をバス26を介して格納するために使用される。
【0015】
20は、操作部であり、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル、テンキー、「*」キー、「#」キー、スタートキー、ストップキー、セットキー、カラー情報の送信を選択するキー、送信する色空間を選択するキー、その他のファンクションキーがあり、押下されたキー情報はバス26に出力される。また、操作部20には、表示部があって、バス26に出力されている情報を入力し、表示することができる。
【0016】
22は、CPU(中央処理装置)であり、ファクシミリ全体の制御をしたり、ファクシミリ伝送制御手順を実行するが、その制御プログラムは、ROM24に格納される。
【0017】
28は、カードインタフェースである。また、30は、例えば、カードインタフェースに接続(挿入)されるコンパクトフラッシュ(登録商標)カード等の受信情報を記憶するためのカードである。尚、カード30の代わりにディスク等のその他の可搬記録媒体を使用するようにしてもよい。
【0018】
図2は、本発明の第1の実施形態において用いられる新規にITU−T勧告T.30に追加するプロトコルを示す図である。図2に示すように、DIS/DTC信号のFIFのビット50により、パスワード信号の受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビット50により、パスワード信号の送信を指定をする。
【0019】
また、DIS/DTC信号のFIFのビット68により、JPEG受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビット68により、JPEG送信を指定をする。
【0020】
さらに、DIS/DTC信号のFIFのビット69により、色空間がLabであるフルカラー受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビット69により、色空間がLabであるフルカラー送信を指定をする。
【0021】
さらにまた、DIS/DTC信号のFIFのビットXにより、色空間がsYCCであるフルカラー受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビットXにより、色空間がsYCCであるフルカラー送信を指定をする。
【0022】
一方、図1において、24は、制御プログラムを格納するためのROMである。このROM24には、カラーファイル情報を通信可能なファクシミリ装置おいて、受信機から送信機に対して、JPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手順、色空間がLabであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手順、色空間がsYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手順、パスワード信号の受信機能の有無を通知する手順と、送信機から受信機に対して、JPEG符号化情報の送信を指定する手順、色空間がLabであるフルカラー情報の送信を指定する手順、色空間がsYCCであるフルカラー情報の送信を指定する手順、パスワード信号の送信を指定する手順、パスワード信号を送信する手順、色空間sYCCでのJPEG通信が指定されると、受信情報を本ファクシミリ装置に装着等されたカードへアップロードする制御する手順とを有し、色空間sYCCでのJPEG通信が指定された時に、パスワード信号情報も合わせてカードへアップロードすることを特徴とする制御プログラムが格納されている。
【0023】
尚、この制御プログラムでは、色空間LabのJPEGカラー情報は、メモリ受信又は受信/プリントされる。また、同制御プログラムでは、モノクロ情報もメモリ受信又は受信/プリントされる。
【0024】
また、ROM24に格納された上記制御プログラムによれは、パスワード信号を受信時にカードにアップロードされた色空間sYCCのJPEG情報は、このカード情報に対しては、パスワードの入力を検出した後、所定の処理を許可するという制御が行われる。尚、このカードを受信したファクシミリ装置以外の他の装置に接続(挿入)して、この他の装置においてパスワードを入力して、所定の処理を行うことも可能である。
【0025】
図3〜7は、本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【0026】
まず、図3に示すように、バス26を介して、メモリ18をイニシャライズ(初期化)する(ステップS2)。次に、バス26を介して、操作部20の表示部をクリアする(ステップS4)。さらに、バス26を介して、NCU2のCMLをオフにする(ステップS6)。
【0027】
次に、ファクシミリ受信が選択されたか否かが判断される(ステップS8)。その結果、ファクシミリ受信が選択された場合(YES)、ステップS12に進み、ファクシミリ受信が選択されていない場合(NO)、その他の処理をする(ステップS10)。
【0028】
ステップS12では、バス26を介して、NCU2のCMLをオンにする。そして、カードインタフェース28に例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)カードのような記憶用のカードがセットされているか否かが判断される(ステップS14)。その結果、カードがある場合(YES)はステップS36の前手順に進み、カードがない場合(NO)はステップS16の前手順に進む。
【0029】
ステップS16の前手順では、DIS信号のFIFのビット50、68、69を1とし、ビットXを0にする処理が行われる。そして、次に、DCS信号のFIFのビット68、69が1であるか否かが判断される(ステップS18)。その結果、1であると判断された場合(YES)はステップS20に進み、1でないと判断された場合(NO)はステップ28に進む。
【0030】
図4に示すように、ステップS20では、DCS信号のFIFのビット50が1であるか否かが判断される。その結果、1であると判断された場合(YES)、色空間LabのJPEGカラー情報をメモリ受信する(ステップS24)。一方、1でないと判断された場合(NO)、色空間LabのJPEGカラー情報を受信/プリントする(ステップS22)。そして、ステップS22、S24の処理の後、後手順が行われ(ステップS26)、ステップS6に戻る。
【0031】
また、図5に示すように、ステップS28では、DCS信号のFIFのビット50が1であるか否かが判断される。その結果、1であると判断された場合(YES)、モノクロ情報をメモリ受信する(ステップS32)。一方、1でないと判断された場合(NO)、モノクロ情報を受信/プリントする(ステップS32)。そして、ステップS30、S32の処理の後、後手順が行われ(ステップS34)、ステップS6に戻る。
【0032】
さらに、図6に示すように、ステップS36における前手順では、DIS信号のFIFのビット50、68、69、Xを全て1にする処理が行われる。次いで、DCS信号のFIFのビット68、Xが1であるか否かが判断される(ステップS36)。その結果、共に1であると判断された場合(YES)はステップS40に進み、どちらか一方でも1でない場合(NO)は前述したステップS18に戻る。
【0033】
ステップS40では、DCS信号のFIFのビット50が1であるか否かが判断される。その結果、1であると判断された場合(YES)は、色空間sYCCのJPEGカラーファイル情報、及び、受信したパスワードを例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)カード等のカード30にアップロードする(ステップS44)。一方、1でないと判断された場合(NO)は、色空間sYCCのJPEGカラーファイル情報をカード30にアップロードする(ステップS42)。そして、ステップS42、S44の処理の後、後手順が行われ(ステップS46)、ステップS6に戻る。
【0034】
また、図3のステップS10におけるその他の処理の後、図7に示す処理を行うようにしてもよい。すなわち、パスワード信号を受信し、ファクシミリ本体のメモリに受信したファイル情報があるか否かを判断する(ステップS48)。その結果、ファイル情報がなければ(NO)ステップS6に戻り、ファイル情報があれば(YES)、操作部20の表示部に「パスワード信号を受信し、ファクシミリ本体のメモリへのメモリ受信あり」という旨の文字等を表示する(ステップS50)。尚、この表示は何らかのキー操作で消すことができるものとする。
【0035】
次に、受信したパスワード信号の入力があるか否かが判断される(ステップS52)。この結果、入力があると判断された場合(YES)は、パスワード信号を受信し、ファクシミリ本体のメモリへのメモリ受信した情報をプリントし(ステップS54)、ステップS6に戻る。一方、入力がないと判断された場合(NO)はそのままステップS6に戻る。
【0036】
図8は、ファクシミリ装置本体においてカード30にカラーファイル情報をアップロードした後、この情報をアップロードしたカード30を装着したパーソナルコンピュータ或いはデジタルカメラ側における情報制御の流れを説明するためのフローチャートである。この処理のポイントは、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードに代表されるカード30にパスワードが記憶されている場合は、このパスワードの入力後にカラーファイル情報の処理が許可されることである。
【0037】
図8に示すように、まず、カード30に格納されたファイル情報の処理が選択されたか否かが判断される(ステップS62)。その結果、選択されたと判断された場合(YES)はステップS66に進み、選択されたと判断されなかった場合(NO)は、その他の処理をして(ステップS64)、ステップS62に戻る。
【0038】
そして、ステップS66では、カード30に格納されているファイル情報にパスワードが記憶されているか否かを判断する。その結果、記憶されていると判断された場合(YES)はステップS68に進み、記憶されていないと判断された場合(NO)はステップS70に進む。
【0039】
ステップS68では、パスワード信号の入力があったか否かが判断される。そして、入力があったと判断された場合(YES)、指定されたカラーファイル情報の処理が実行され(ステップS70)、ステップS62に戻る。一方、パスワード信号の入力がないと判断された場合(NO)もステップS62に戻る。
【0040】
本実施形態に係る通信制御を行うファクシミリ装置によれば、パスワード信号の送信があった時に、色空間sYCCでJPEG符号化されたカラーファイル情報を受信した場合、この情報をすぐにカード30へアップロードでき、デジタルカメラで撮影したカラーファイル情報を確実に受信することが可能となる。また、パスワード情報も含めてカード30に記憶するので、パスワードを知らないユーザには当該カラーファイル情報の閲覧を禁止して確実な機密性を維持することができる。
【0041】
<第2の実施形態>
上述した第1の実施形態のファクシミリ装置に対して、さらに、パスワード信号を受信した色空間sYCCでのJPEG通信が指定され、パスワード信号情報も併せてカード30へアップロードした時、その旨を表示して、パスワードが装置本体から入力されるとカード30に記憶したパスワード情報を消去する。そして、このカード情報を他の装置に装着等した時は、パスワードを入力することなく所定の処理を許可するようにしてもよい。
【0042】
図9は、本発明の第2の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れにおいて第1の実施形態と異なる部分の流れを説明するためのフローチャートである。図9において、ステップS80は、図7に示すステップS48のNOの場合、すなわち、パスワード信号を受信しファクシミリ装置本体のメモリ18にメモリ受信した情報が記憶されていない場合を示す。
【0043】
この場合、パスワード信号を受信しカード30に格納されたファイル情報があるか否かが判断される(ステップS82)。その結果、ファイル情報があると判断された場合(YES)はステップS86に進み、ファイル情報がないと判断された場合(NO)はステップS84に進む。尚、ステップS84は図3におけるステップS6と同じ処理である。ステップS86では、操作部20の表示部に「パスワード信号を受信し、カードへのメモリ受信有り」という旨を表示する。尚、この表示は何らかのキー操作で消すことができるものとする。
【0044】
次に、受信したパスワード信号の入力があるか否かが判断される(ステップS88)。この結果、入力があると判断された場合(YES)は、カード30にメモリ受信しているファイル情報のパスワードを消去し(ステップS90)、ステップS92に進む。一方、入力がないと判断された場合(NO)はそのままステップS92に進む。尚、ステップS92の処理は、図3におけるステップS6と同じ処理である。
【0045】
本実施形態に係る通信制御を行うファクシミリ装置によれば、第1の実施形態における効果に加え、さらに、パスワード情報も含めてカード30に記憶した旨を表示して、ユーザがパスワードを入力することによって、カード30に記憶したパスワードを無効にすることができる。これによって、カード30に記憶されているカラーファイル情報をだれでも自由に使用することができ、カード30を装着するデジタルカメラやパーソナルコンピュータに特別な仕組みが不要となる。
【0046】
<第3の実施形態>
上述した第1及び第2の実施形態において、さらに、パスワード信号を受信した色空間sYCCでのJPEG通信が指定され、パスワード信号情報も併せてカード30へアップロードした時、それ以降の制御を第1の実施形態による制御とするか、第2の実施形態による制御とするかを選択することができるように選択手段を備えるようにしてもよい。
【0047】
図10は、本発明の第3の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れにおいて第1の実施形態と異なる部分の流れを説明するためのフローチャートである。図10において、ステップS100は、図7に示すステップS48のNOの場合、すなわち、パスワード信号を受信しファクシミリ装置本体のメモリ18にメモリ受信した情報が記憶されていない場合を示す。
【0048】
この場合、本実施形態ではカード30に記憶されているパスワードを消去するモードが選択されているか否かが判断される(ステップS102)。その結果、選択されていると判断された場合(YES)はステップS106に進み、選択されていないと判断された場合(NO)はステップS104に進む。尚、ステップS104の処理は、図3におけるステップS6と同じ処理である。また、ステップS106の処理は、図9におけるステップS82と同じ処理である。
【0049】
本実施形態による通信制御を行うファクシミリ装置によれば、カード30に格納したカラーファイル情報のその後の処理をユーザの希望に従い、例えば第1の実施形態のように処理するか、第2の実施形態のように処理するかを選択することができる。
【0050】
<その他の実施形態>
尚、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0051】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0052】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0053】
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0054】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0055】
【実施態様1】フルカラー情報を通信し、受信した前記フルカラー情報を記憶する可搬記録媒体を備える受信機と送信機との間の通信制御方法において、
前記受信機から前記送信機に対して、
JPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、
色空間Labであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
色空間sYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
パスワード信号の受信機能の有無を通知し、
前記送信機から前記受信機に対して、
JPEG符号化情報の送信を指定し、
色空間Labであるフルカラー情報の送信を指定し、
色空間sYCCであるフルカラー情報の送信を指定し、
パスワード信号の送信を指定する通信制御方法であって、
前記受信機は、パスワード信号の送信と色空間sYCCでのJPEG通信が指定された場合、受信したパスワード信号情報とフルカラー情報とを前記可搬記録媒体にアップロードすることを特徴とする通信制御方法。
【0056】
【実施態様2】前記可搬記録媒体にアップロードされた色空間sYCCのJPEG情報に対して、該可搬記録媒体が接続された装置に所定のパスワードが入力された場合に、所定の処理の実行が許可されることを特徴とする実施態様1記載の通信制御方法。
【0057】
【実施態様3】前記受信機は、色空間sYCCでのJPEG情報とパスワード信号情報とが併せて前記可搬記録媒体にアップロードされた場合、その旨を表示し、
所定のパスワードが入力された場合に該可搬記録媒体に記録されたパスワード情報を消去して、該可搬記録媒体に接続する装置における以降の処理において、前記パスワードの入力なしに、前記可搬記録媒体にアップロードされた色空間sYCCのJPEG情報に対して所定の処理の実行が許可されることを特徴とする実施態様1記載の通信制御方法。
【0058】
【実施態様4】実施態様2記載の通信制御方法又は実施態様3記載の通信制御方法の実行を選択することを特徴とする実施態様1記載の通信制御方法。
【0059】
【実施態様5】フルカラー情報を通信し、受信した前記フルカラー情報を記憶する可搬記録媒体を備える受信機と送信機との間の通信制御方法において、
前記受信機から前記送信機に対して、
JPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、
色空間Labであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
色空間sYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
パスワード信号の受信機能の有無を通知し、
前記送信機から前記受信機に対して、
JPEG符号化情報の送信を指定し、
色空間Labであるフルカラー情報の送信を指定し、
色空間sYCCであるフルカラー情報の送信を指定し、
パスワード信号の送信を指定する通信制御方法であって、
前記受信機は、色空間sYCCでのJPEG通信が指定された場合、受信したフルカラー情報を前記可搬記録媒体にアップロードすることを特徴とする通信制御方法。
【0060】
【実施態様6】フルカラー情報を通信し、受信した前記フルカラー情報を記憶する可搬記録媒体を備える受信機と送信機とを備える通信制御システムにおいて、
前記受信機が、前記送信機に対して、
JPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手段と、
色空間Labであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手段と、
色空間sYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手段と、
パスワード信号の受信機能の有無を通知する手段とを備え、
前記送信機が、前記受信機に対して、
JPEG符号化情報の送信を指定する手段と、
色空間Labであるフルカラー情報の送信を指定する手段と、
色空間sYCCであるフルカラー情報の送信を指定する手段と、
パスワード信号の送信を指定する手段とを備え、
前記受信機は、パスワード信号の送信と色空間sYCCでのJPEG通信が指定された場合、受信したパスワード信号情報とフルカラー情報とを前記可搬記録媒体にアップロードすることを特徴とする通信制御システム。
【0061】
【実施態様7】前記可搬記録媒体にアップロードされた色空間sYCCのJPEG情報に対して、該可搬記録媒体が接続された装置に所定のパスワードが入力された場合に、所定の処理の実行が許可されることを特徴とする実施態様6記載の通信制御システム。
【0062】
【実施態様8】前記受信機は、色空間sYCCでのJPEG情報とパスワード信号情報とが併せて前記可搬記録媒体にアップロードされた場合、その旨を表示する手段をさらに備え、
所定のパスワードが入力された場合に該可搬記録媒体に記録されたパスワード情報を消去して、該可搬記録媒体に接続する装置における以降の処理において、前記パスワードの入力なしに、前記可搬記録媒体にアップロードされた色空間sYCCのJPEG情報に対して所定の処理の実行が許可されることを特徴とする実施態様6記載の通信制御システム。
【0063】
【実施態様9】実施態様7記載の通信制御又は実施態様8記載の通信制御の実行を選択する手段をさらに備えることを特徴とする実施態様6記載の通信制御システム。
【0064】
【実施態様10】フルカラー情報を通信し、受信した前記フルカラー情報を記憶する可搬記録媒体を備える受信機と送信機とを備える通信制御システムにおいて、
前記受信機が、前記送信機に対して、
JPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手段と、
色空間Labであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手段と、
色空間sYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手段と、
パスワード信号の受信機能の有無を通知する手段とを備え、
前記送信機が、前記受信機に対して、
JPEG符号化情報の送信を指定する手段と、
色空間Labであるフルカラー情報の送信を指定する手段と、
色空間sYCCであるフルカラー情報の送信を指定する手段と、
パスワード信号の送信を指定する手段とを備え、
前記受信機は、色空間sYCCでのJPEG通信が指定された場合、受信したフルカラー情報を前記可搬記録媒体にアップロードすることを特徴とする通信制御システム。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、パスワード信号と色空間sYCCでJPEG符号化されたカラーファイル情報とを受信した場合、それらの情報を可搬記録媒体にアップロードすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態において用いられる新規にITU−T勧告T.30に追加するプロトコルを示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図8】ファクシミリ装置本体においてカード30にカラーファイル情報をアップロードした後、この情報をアップロードしたカード30を装着したパーソナルコンピュータ或いはデジタルカメラ側における情報制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れにおいて第1の実施形態と異なる部分の流れを説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れにおいて第1の実施形態と異なる部分の流れを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
2 NCU
4 電話機
6 ハイブリッド回路
8 変復調器
10 発呼回路
12 加算回路
14 読み取り回路
16 記録回路
18 メモリ回路
20 操作部
22 CPU
24 ROM
26 バス
28 カードインタフェース
30 カード
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置における通信制御、特に、カラーファイル情報を受信可能なファクシミリ装置における通信制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のファクシミリ装置は、モノクロ通信を実行するファクシミリ装置が主流であった。しかしながら、最近は、インクジェットプリンタ、デジタルカメラ及びパーソナルコンピュータ等の普及に伴い、カラー情報の取り扱いが急増してきた。このような状況で、カラー通信のニーズも急速に高まってきた。
【0003】
ここで、現在のITU−Tの勧告について説明する。カラー情報の送信はITU−T勧告T.82で規定されているJPEG符号化により、ITU−T勧告T.42の色空間Labでフルカラー情報の送信が実行されている。これらのカラーファクシミリ通信は、送信機及び受信機共にスタンドアローンのファクシミリ装置で実行されていた。例えば、パスワード信号が送信されてきた場合、ファクシミリ装置本体ではメモリ受信し、ユーザからのパスワード入力を検出した後、プリント(印刷)動作を実行していた。
【0004】
従来から、送信されるカラーファクシミリ情報の色空間としてLabが使用されているが、例えば、デジタルカメラで撮影したカラー情報の色空間はsYCCであってLabではない。また、パーソナルコンピュータにおいてカラー情報を表示する場合の色空間もsYCCであってLabではない。そこで、近年、このような状況から色空間sYCCでのカラー通信のニーズが高まっている。
【0005】
ここで、カラーファクシミリ通信でも、既にITU−Tにて勧告化されている色空間LabでのJPEG符号化での通信を実行すれば良いが、デジタルカメラで撮影した情報はファクシミリ装置そのものでプリントするというよりもそれ以外の用途も多いと考えられる。例えば、受信した情報をカード、ディスク等の可搬記録媒体に格納して、このカードをデジタルカメラに装着、或いは、パーソナルコンピュータに装着して撮影された情報を表示するような使用方法も考えられる。このような使用方法をするという前提に立てば、今後のファクシミリ装置には、色空間sYCCでJPEG符号化されたカラーファイル情報の通信を行った後に、例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードにアップロードするような処理が要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のファクシミリ装置においては、カラーファイル情報を受信した時にパスワード信号の受信があれば、それらの情報をファクシミリ装置本体のメモリに記憶していたため、当該メモリ容量が足りなくなるという問題があった。そのため、例えば、デジタルカメラ等で撮影されたカラーファイル情報を受信した時にメモリ容量が足りなくなり、確実に受信することができなくなるというおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、パスワード信号と色空間sYCCでJPEG符号化されたカラーファイル情報とを受信した場合、それらの情報を可搬記録媒体にアップロードすることができるファクシミリ装置の通信制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、フルカラー情報を通信し、受信した前記フルカラー情報を記憶する可搬記録媒体を備える受信機と送信機との間の通信制御方法において、前記受信機から前記送信機に対して、JPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、色空間Labであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、色空間sYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、パスワード信号の受信機能の有無を通知し、前記送信機から前記受信機に対して、JPEG符号化情報の送信を指定し、色空間Labであるフルカラー情報の送信を指定し、色空間sYCCであるフルカラー情報の送信を指定し、パスワード信号の送信を指定する通信制御方法であって、前記受信機は、パスワード信号の送信と色空間sYCCでのJPEG通信が指定された場合、受信したパスワード信号情報とフルカラー情報とを前記可搬記録媒体にアップロードすることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る通信制御を行うファクシミリ装置の詳細について説明する。
【0010】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。図1において、26は、バスである。また、2は、NCU(網制御装置)である。さらに、4は、電話機である。
【0011】
NCU2は、電話網をデータ通信等に使用するために電話網からの電話回線2aの端末に接続し、電話交換網の接続制御を行ったり、データ通信路への切り換えを行ったり、ループの保持を行うものである。また、NCU2は、バス26からの制御により、電話回線2aを電話機4側(2b)に接続(CMLオフ)したり、電話回線2aをファクシミリ装置側(2c)に接続(CMLオン)するものである。尚、通常の状態では、電話回線2aは電話機4側に接続されている。
【0012】
12は、加算回路であり、信号線8aの情報と信号線10aの情報を入力し、加算した結果を信号線12aに出力する。また、6は、ハイブリッド回路であり、送信系の信号と受信系の信号とを分離し、加算回路12からの送信信号をNCU2経由で電話回線2aに送出するとともに、相手側からの信号をNCU2経由で受け取って信号線6a経由で変復調器8に送るものである。
【0013】
8は、変復調器であって、ITU−T勧告V.8、V.21、V.27ter、V.29、V.17、V.34に基づいた変調及び復調を行うものであり、バス26の制御により各伝送モードが指定される。変復調器8は、バス26からの送信信号を入力して変調データを信号線8aに出力するとともに、信号線6aに出力されている受信信号を入力して復調データをバス26に出力する。また、10は、発呼回路であり、バス26からの信号により、電話番号情報を入力して信号線10aにDTMF(Dial Tone Multi Frequency)の選択信号を出力する。
【0014】
14は、カラー読み取り可能な読取回路であり、読み取りデータをバス26に出力する。また、16は、カラー記録可能な記録回路であり、バス26に出力されている情報を順次1ライン毎に記録する。さらに、18は、メモリ回路であり、ワーク用のメモリ(RAM)、読み取りデータの生情報、符号化した情報等を格納したり、受信情報や復号化した情報等をバス26を介して格納するために使用される。
【0015】
20は、操作部であり、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル、テンキー、「*」キー、「#」キー、スタートキー、ストップキー、セットキー、カラー情報の送信を選択するキー、送信する色空間を選択するキー、その他のファンクションキーがあり、押下されたキー情報はバス26に出力される。また、操作部20には、表示部があって、バス26に出力されている情報を入力し、表示することができる。
【0016】
22は、CPU(中央処理装置)であり、ファクシミリ全体の制御をしたり、ファクシミリ伝送制御手順を実行するが、その制御プログラムは、ROM24に格納される。
【0017】
28は、カードインタフェースである。また、30は、例えば、カードインタフェースに接続(挿入)されるコンパクトフラッシュ(登録商標)カード等の受信情報を記憶するためのカードである。尚、カード30の代わりにディスク等のその他の可搬記録媒体を使用するようにしてもよい。
【0018】
図2は、本発明の第1の実施形態において用いられる新規にITU−T勧告T.30に追加するプロトコルを示す図である。図2に示すように、DIS/DTC信号のFIFのビット50により、パスワード信号の受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビット50により、パスワード信号の送信を指定をする。
【0019】
また、DIS/DTC信号のFIFのビット68により、JPEG受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビット68により、JPEG送信を指定をする。
【0020】
さらに、DIS/DTC信号のFIFのビット69により、色空間がLabであるフルカラー受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビット69により、色空間がLabであるフルカラー送信を指定をする。
【0021】
さらにまた、DIS/DTC信号のFIFのビットXにより、色空間がsYCCであるフルカラー受信機能の有無を通知し、DCS信号のFIFのビットXにより、色空間がsYCCであるフルカラー送信を指定をする。
【0022】
一方、図1において、24は、制御プログラムを格納するためのROMである。このROM24には、カラーファイル情報を通信可能なファクシミリ装置おいて、受信機から送信機に対して、JPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手順、色空間がLabであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手順、色空間がsYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手順、パスワード信号の受信機能の有無を通知する手順と、送信機から受信機に対して、JPEG符号化情報の送信を指定する手順、色空間がLabであるフルカラー情報の送信を指定する手順、色空間がsYCCであるフルカラー情報の送信を指定する手順、パスワード信号の送信を指定する手順、パスワード信号を送信する手順、色空間sYCCでのJPEG通信が指定されると、受信情報を本ファクシミリ装置に装着等されたカードへアップロードする制御する手順とを有し、色空間sYCCでのJPEG通信が指定された時に、パスワード信号情報も合わせてカードへアップロードすることを特徴とする制御プログラムが格納されている。
【0023】
尚、この制御プログラムでは、色空間LabのJPEGカラー情報は、メモリ受信又は受信/プリントされる。また、同制御プログラムでは、モノクロ情報もメモリ受信又は受信/プリントされる。
【0024】
また、ROM24に格納された上記制御プログラムによれは、パスワード信号を受信時にカードにアップロードされた色空間sYCCのJPEG情報は、このカード情報に対しては、パスワードの入力を検出した後、所定の処理を許可するという制御が行われる。尚、このカードを受信したファクシミリ装置以外の他の装置に接続(挿入)して、この他の装置においてパスワードを入力して、所定の処理を行うことも可能である。
【0025】
図3〜7は、本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【0026】
まず、図3に示すように、バス26を介して、メモリ18をイニシャライズ(初期化)する(ステップS2)。次に、バス26を介して、操作部20の表示部をクリアする(ステップS4)。さらに、バス26を介して、NCU2のCMLをオフにする(ステップS6)。
【0027】
次に、ファクシミリ受信が選択されたか否かが判断される(ステップS8)。その結果、ファクシミリ受信が選択された場合(YES)、ステップS12に進み、ファクシミリ受信が選択されていない場合(NO)、その他の処理をする(ステップS10)。
【0028】
ステップS12では、バス26を介して、NCU2のCMLをオンにする。そして、カードインタフェース28に例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)カードのような記憶用のカードがセットされているか否かが判断される(ステップS14)。その結果、カードがある場合(YES)はステップS36の前手順に進み、カードがない場合(NO)はステップS16の前手順に進む。
【0029】
ステップS16の前手順では、DIS信号のFIFのビット50、68、69を1とし、ビットXを0にする処理が行われる。そして、次に、DCS信号のFIFのビット68、69が1であるか否かが判断される(ステップS18)。その結果、1であると判断された場合(YES)はステップS20に進み、1でないと判断された場合(NO)はステップ28に進む。
【0030】
図4に示すように、ステップS20では、DCS信号のFIFのビット50が1であるか否かが判断される。その結果、1であると判断された場合(YES)、色空間LabのJPEGカラー情報をメモリ受信する(ステップS24)。一方、1でないと判断された場合(NO)、色空間LabのJPEGカラー情報を受信/プリントする(ステップS22)。そして、ステップS22、S24の処理の後、後手順が行われ(ステップS26)、ステップS6に戻る。
【0031】
また、図5に示すように、ステップS28では、DCS信号のFIFのビット50が1であるか否かが判断される。その結果、1であると判断された場合(YES)、モノクロ情報をメモリ受信する(ステップS32)。一方、1でないと判断された場合(NO)、モノクロ情報を受信/プリントする(ステップS32)。そして、ステップS30、S32の処理の後、後手順が行われ(ステップS34)、ステップS6に戻る。
【0032】
さらに、図6に示すように、ステップS36における前手順では、DIS信号のFIFのビット50、68、69、Xを全て1にする処理が行われる。次いで、DCS信号のFIFのビット68、Xが1であるか否かが判断される(ステップS36)。その結果、共に1であると判断された場合(YES)はステップS40に進み、どちらか一方でも1でない場合(NO)は前述したステップS18に戻る。
【0033】
ステップS40では、DCS信号のFIFのビット50が1であるか否かが判断される。その結果、1であると判断された場合(YES)は、色空間sYCCのJPEGカラーファイル情報、及び、受信したパスワードを例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)カード等のカード30にアップロードする(ステップS44)。一方、1でないと判断された場合(NO)は、色空間sYCCのJPEGカラーファイル情報をカード30にアップロードする(ステップS42)。そして、ステップS42、S44の処理の後、後手順が行われ(ステップS46)、ステップS6に戻る。
【0034】
また、図3のステップS10におけるその他の処理の後、図7に示す処理を行うようにしてもよい。すなわち、パスワード信号を受信し、ファクシミリ本体のメモリに受信したファイル情報があるか否かを判断する(ステップS48)。その結果、ファイル情報がなければ(NO)ステップS6に戻り、ファイル情報があれば(YES)、操作部20の表示部に「パスワード信号を受信し、ファクシミリ本体のメモリへのメモリ受信あり」という旨の文字等を表示する(ステップS50)。尚、この表示は何らかのキー操作で消すことができるものとする。
【0035】
次に、受信したパスワード信号の入力があるか否かが判断される(ステップS52)。この結果、入力があると判断された場合(YES)は、パスワード信号を受信し、ファクシミリ本体のメモリへのメモリ受信した情報をプリントし(ステップS54)、ステップS6に戻る。一方、入力がないと判断された場合(NO)はそのままステップS6に戻る。
【0036】
図8は、ファクシミリ装置本体においてカード30にカラーファイル情報をアップロードした後、この情報をアップロードしたカード30を装着したパーソナルコンピュータ或いはデジタルカメラ側における情報制御の流れを説明するためのフローチャートである。この処理のポイントは、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードに代表されるカード30にパスワードが記憶されている場合は、このパスワードの入力後にカラーファイル情報の処理が許可されることである。
【0037】
図8に示すように、まず、カード30に格納されたファイル情報の処理が選択されたか否かが判断される(ステップS62)。その結果、選択されたと判断された場合(YES)はステップS66に進み、選択されたと判断されなかった場合(NO)は、その他の処理をして(ステップS64)、ステップS62に戻る。
【0038】
そして、ステップS66では、カード30に格納されているファイル情報にパスワードが記憶されているか否かを判断する。その結果、記憶されていると判断された場合(YES)はステップS68に進み、記憶されていないと判断された場合(NO)はステップS70に進む。
【0039】
ステップS68では、パスワード信号の入力があったか否かが判断される。そして、入力があったと判断された場合(YES)、指定されたカラーファイル情報の処理が実行され(ステップS70)、ステップS62に戻る。一方、パスワード信号の入力がないと判断された場合(NO)もステップS62に戻る。
【0040】
本実施形態に係る通信制御を行うファクシミリ装置によれば、パスワード信号の送信があった時に、色空間sYCCでJPEG符号化されたカラーファイル情報を受信した場合、この情報をすぐにカード30へアップロードでき、デジタルカメラで撮影したカラーファイル情報を確実に受信することが可能となる。また、パスワード情報も含めてカード30に記憶するので、パスワードを知らないユーザには当該カラーファイル情報の閲覧を禁止して確実な機密性を維持することができる。
【0041】
<第2の実施形態>
上述した第1の実施形態のファクシミリ装置に対して、さらに、パスワード信号を受信した色空間sYCCでのJPEG通信が指定され、パスワード信号情報も併せてカード30へアップロードした時、その旨を表示して、パスワードが装置本体から入力されるとカード30に記憶したパスワード情報を消去する。そして、このカード情報を他の装置に装着等した時は、パスワードを入力することなく所定の処理を許可するようにしてもよい。
【0042】
図9は、本発明の第2の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れにおいて第1の実施形態と異なる部分の流れを説明するためのフローチャートである。図9において、ステップS80は、図7に示すステップS48のNOの場合、すなわち、パスワード信号を受信しファクシミリ装置本体のメモリ18にメモリ受信した情報が記憶されていない場合を示す。
【0043】
この場合、パスワード信号を受信しカード30に格納されたファイル情報があるか否かが判断される(ステップS82)。その結果、ファイル情報があると判断された場合(YES)はステップS86に進み、ファイル情報がないと判断された場合(NO)はステップS84に進む。尚、ステップS84は図3におけるステップS6と同じ処理である。ステップS86では、操作部20の表示部に「パスワード信号を受信し、カードへのメモリ受信有り」という旨を表示する。尚、この表示は何らかのキー操作で消すことができるものとする。
【0044】
次に、受信したパスワード信号の入力があるか否かが判断される(ステップS88)。この結果、入力があると判断された場合(YES)は、カード30にメモリ受信しているファイル情報のパスワードを消去し(ステップS90)、ステップS92に進む。一方、入力がないと判断された場合(NO)はそのままステップS92に進む。尚、ステップS92の処理は、図3におけるステップS6と同じ処理である。
【0045】
本実施形態に係る通信制御を行うファクシミリ装置によれば、第1の実施形態における効果に加え、さらに、パスワード情報も含めてカード30に記憶した旨を表示して、ユーザがパスワードを入力することによって、カード30に記憶したパスワードを無効にすることができる。これによって、カード30に記憶されているカラーファイル情報をだれでも自由に使用することができ、カード30を装着するデジタルカメラやパーソナルコンピュータに特別な仕組みが不要となる。
【0046】
<第3の実施形態>
上述した第1及び第2の実施形態において、さらに、パスワード信号を受信した色空間sYCCでのJPEG通信が指定され、パスワード信号情報も併せてカード30へアップロードした時、それ以降の制御を第1の実施形態による制御とするか、第2の実施形態による制御とするかを選択することができるように選択手段を備えるようにしてもよい。
【0047】
図10は、本発明の第3の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れにおいて第1の実施形態と異なる部分の流れを説明するためのフローチャートである。図10において、ステップS100は、図7に示すステップS48のNOの場合、すなわち、パスワード信号を受信しファクシミリ装置本体のメモリ18にメモリ受信した情報が記憶されていない場合を示す。
【0048】
この場合、本実施形態ではカード30に記憶されているパスワードを消去するモードが選択されているか否かが判断される(ステップS102)。その結果、選択されていると判断された場合(YES)はステップS106に進み、選択されていないと判断された場合(NO)はステップS104に進む。尚、ステップS104の処理は、図3におけるステップS6と同じ処理である。また、ステップS106の処理は、図9におけるステップS82と同じ処理である。
【0049】
本実施形態による通信制御を行うファクシミリ装置によれば、カード30に格納したカラーファイル情報のその後の処理をユーザの希望に従い、例えば第1の実施形態のように処理するか、第2の実施形態のように処理するかを選択することができる。
【0050】
<その他の実施形態>
尚、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0051】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0052】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0053】
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0054】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0055】
【実施態様1】フルカラー情報を通信し、受信した前記フルカラー情報を記憶する可搬記録媒体を備える受信機と送信機との間の通信制御方法において、
前記受信機から前記送信機に対して、
JPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、
色空間Labであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
色空間sYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
パスワード信号の受信機能の有無を通知し、
前記送信機から前記受信機に対して、
JPEG符号化情報の送信を指定し、
色空間Labであるフルカラー情報の送信を指定し、
色空間sYCCであるフルカラー情報の送信を指定し、
パスワード信号の送信を指定する通信制御方法であって、
前記受信機は、パスワード信号の送信と色空間sYCCでのJPEG通信が指定された場合、受信したパスワード信号情報とフルカラー情報とを前記可搬記録媒体にアップロードすることを特徴とする通信制御方法。
【0056】
【実施態様2】前記可搬記録媒体にアップロードされた色空間sYCCのJPEG情報に対して、該可搬記録媒体が接続された装置に所定のパスワードが入力された場合に、所定の処理の実行が許可されることを特徴とする実施態様1記載の通信制御方法。
【0057】
【実施態様3】前記受信機は、色空間sYCCでのJPEG情報とパスワード信号情報とが併せて前記可搬記録媒体にアップロードされた場合、その旨を表示し、
所定のパスワードが入力された場合に該可搬記録媒体に記録されたパスワード情報を消去して、該可搬記録媒体に接続する装置における以降の処理において、前記パスワードの入力なしに、前記可搬記録媒体にアップロードされた色空間sYCCのJPEG情報に対して所定の処理の実行が許可されることを特徴とする実施態様1記載の通信制御方法。
【0058】
【実施態様4】実施態様2記載の通信制御方法又は実施態様3記載の通信制御方法の実行を選択することを特徴とする実施態様1記載の通信制御方法。
【0059】
【実施態様5】フルカラー情報を通信し、受信した前記フルカラー情報を記憶する可搬記録媒体を備える受信機と送信機との間の通信制御方法において、
前記受信機から前記送信機に対して、
JPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、
色空間Labであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
色空間sYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
パスワード信号の受信機能の有無を通知し、
前記送信機から前記受信機に対して、
JPEG符号化情報の送信を指定し、
色空間Labであるフルカラー情報の送信を指定し、
色空間sYCCであるフルカラー情報の送信を指定し、
パスワード信号の送信を指定する通信制御方法であって、
前記受信機は、色空間sYCCでのJPEG通信が指定された場合、受信したフルカラー情報を前記可搬記録媒体にアップロードすることを特徴とする通信制御方法。
【0060】
【実施態様6】フルカラー情報を通信し、受信した前記フルカラー情報を記憶する可搬記録媒体を備える受信機と送信機とを備える通信制御システムにおいて、
前記受信機が、前記送信機に対して、
JPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手段と、
色空間Labであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手段と、
色空間sYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手段と、
パスワード信号の受信機能の有無を通知する手段とを備え、
前記送信機が、前記受信機に対して、
JPEG符号化情報の送信を指定する手段と、
色空間Labであるフルカラー情報の送信を指定する手段と、
色空間sYCCであるフルカラー情報の送信を指定する手段と、
パスワード信号の送信を指定する手段とを備え、
前記受信機は、パスワード信号の送信と色空間sYCCでのJPEG通信が指定された場合、受信したパスワード信号情報とフルカラー情報とを前記可搬記録媒体にアップロードすることを特徴とする通信制御システム。
【0061】
【実施態様7】前記可搬記録媒体にアップロードされた色空間sYCCのJPEG情報に対して、該可搬記録媒体が接続された装置に所定のパスワードが入力された場合に、所定の処理の実行が許可されることを特徴とする実施態様6記載の通信制御システム。
【0062】
【実施態様8】前記受信機は、色空間sYCCでのJPEG情報とパスワード信号情報とが併せて前記可搬記録媒体にアップロードされた場合、その旨を表示する手段をさらに備え、
所定のパスワードが入力された場合に該可搬記録媒体に記録されたパスワード情報を消去して、該可搬記録媒体に接続する装置における以降の処理において、前記パスワードの入力なしに、前記可搬記録媒体にアップロードされた色空間sYCCのJPEG情報に対して所定の処理の実行が許可されることを特徴とする実施態様6記載の通信制御システム。
【0063】
【実施態様9】実施態様7記載の通信制御又は実施態様8記載の通信制御の実行を選択する手段をさらに備えることを特徴とする実施態様6記載の通信制御システム。
【0064】
【実施態様10】フルカラー情報を通信し、受信した前記フルカラー情報を記憶する可搬記録媒体を備える受信機と送信機とを備える通信制御システムにおいて、
前記受信機が、前記送信機に対して、
JPEG符号化情報の受信機能の有無を通知する手段と、
色空間Labであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手段と、
色空間sYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知する手段と、
パスワード信号の受信機能の有無を通知する手段とを備え、
前記送信機が、前記受信機に対して、
JPEG符号化情報の送信を指定する手段と、
色空間Labであるフルカラー情報の送信を指定する手段と、
色空間sYCCであるフルカラー情報の送信を指定する手段と、
パスワード信号の送信を指定する手段とを備え、
前記受信機は、色空間sYCCでのJPEG通信が指定された場合、受信したフルカラー情報を前記可搬記録媒体にアップロードすることを特徴とする通信制御システム。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、パスワード信号と色空間sYCCでJPEG符号化されたカラーファイル情報とを受信した場合、それらの情報を可搬記録媒体にアップロードすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態において用いられる新規にITU−T勧告T.30に追加するプロトコルを示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図8】ファクシミリ装置本体においてカード30にカラーファイル情報をアップロードした後、この情報をアップロードしたカード30を装着したパーソナルコンピュータ或いはデジタルカメラ側における情報制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れにおいて第1の実施形態と異なる部分の流れを説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施形態に係るファクシミリ装置における通信制御の流れにおいて第1の実施形態と異なる部分の流れを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
2 NCU
4 電話機
6 ハイブリッド回路
8 変復調器
10 発呼回路
12 加算回路
14 読み取り回路
16 記録回路
18 メモリ回路
20 操作部
22 CPU
24 ROM
26 バス
28 カードインタフェース
30 カード
Claims (1)
- フルカラー情報を通信し、受信した前記フルカラー情報を記憶する可搬記録媒体を備える受信機と送信機との間の通信制御方法において、
前記受信機から前記送信機に対して、
JPEG符号化情報の受信機能の有無を通知し、
色空間Labであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
色空間sYCCであるフルカラー情報の受信機能の有無を通知し、
パスワード信号の受信機能の有無を通知し、
前記送信機から前記受信機に対して、
JPEG符号化情報の送信を指定し、
色空間Labであるフルカラー情報の送信を指定し、
色空間sYCCであるフルカラー情報の送信を指定し、
パスワード信号の送信を指定する通信制御方法であって、
前記受信機は、パスワード信号の送信と色空間sYCCでのJPEG通信が指定された場合、受信したパスワード信号情報とフルカラー情報とを前記可搬記録媒体にアップロードすることを特徴とする通信制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002318219A JP2004153665A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | 通信制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002318219A JP2004153665A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | 通信制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004153665A true JP2004153665A (ja) | 2004-05-27 |
Family
ID=32461396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002318219A Withdrawn JP2004153665A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | 通信制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004153665A (ja) |
-
2002
- 2002-10-31 JP JP2002318219A patent/JP2004153665A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |