JP2004139922A - 投写型陰極線管用偏向ヨーク - Google Patents

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JP2004139922A JP2002305434A JP2002305434A JP2004139922A JP 2004139922 A JP2004139922 A JP 2004139922A JP 2002305434 A JP2002305434 A JP 2002305434A JP 2002305434 A JP2002305434 A JP 2002305434A JP 2004139922 A JP2004139922 A JP 2004139922A
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coil
vertical deflection
ray tube
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magnetic field
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Takahiko Yoshinaga
吉永 貴彦
Katsuyo Iwasaki
岩崎 勝世
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】複雑な補正回路およびコストのかかる別部品を使用することなく台形歪みのないラスタを得る投写型陰極線管用偏向ヨークを実現する。
【解決手段】垂直偏向コイル12、22の各々は、内側コイル14、24と外側コイル16、26とからなり、一方の内側コイル14は、巻き始め線102と巻き終わり線104とが接続されて閉ループコイルを形成する。垂直偏向磁界の中心軸が傾くとともに、閉ループコイルが垂直偏向磁界を打ち消す誘導磁界を発生する。蛍光体スクリーン面上に、あらかじめ台形歪みを有する画像を形成し、投写スクリーン上の台形歪みを相殺する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投写型陰極線管用偏向ヨークに関し、スクリーン上の台形歪みを改善するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
投写型陰極線管装置は、図7に示すように、陰極線管52の蛍光体スクリーン面54上に形成された画像を、レンズ56を通して投写スクリーン58に対してある傾きαをもって投写する。このため、図8に示すように、投写スクリーン58上でラスタ60が台形歪みを生じ、長方形にならないという問題がある。この問題を解決するため、台形歪みを補正するための複雑な補正回路を使用することなく、偏向ヨークで対策することが提案されている。
【0003】
例えば、偏向ヨークの垂直偏向コイルの巻数もしくは巻角度を左右で異なる値に設定し、垂直磁界を左右非対称にすることで、投写光軸が投写スクリーンに対して傾いていることによって生ずる幾何学的な台形歪みを補正するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、短絡コイルもしくは導電性材料を付加することで垂直磁界を左右非対称にすることにより、台形歪みを補正するものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭57−98964号公報
【特許文献2】
特開昭59−46739号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術の場合、R、G、Bの各陰極線管に使用する偏向ヨークの垂直偏向コイルはそれぞれ異なるものを使用しなければならず、垂直偏向コイルの巻線工程の製造効率が低下するという課題を有している。
【0007】
また、特許文献2に開示されている従来技術の場合、偏向ヨークのコストアップと組立工数の増加が避けられない。
【0008】
本発明は、簡単な構成、かつ、複雑な補正回路およびコストのかかる別部品を使用することなく良好なラスタを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、一対の垂直偏向コイルを有する投写型陰極線管用偏向ヨークであって、前記一対の垂直偏向コイルの各々は、内側コイルと外側コイルとからなり、前記内側コイルと前記外側コイルは、それぞれ巻き始め線と巻き終わり線とを有し、前記一対の垂直偏向コイルの内の一方の、前記内側コイルまたは前記外側コイルのいずれかは、前記巻き始め線と前記巻き終わり線とが接続されて閉ループコイルを形成していることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、陰極線管の蛍光体スクリーン面上に、投写スクリーン上の画像の台形歪みと逆の形状に歪んだ画像を形成し、投写スクリーン上での台形歪みを打ち消すことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の偏向ヨークは、水平偏向コイル、絶縁枠、垂直偏向コイル、フェライトコアが順次組み合わされたものであり、基本構造は従来のものと同様である。
【0012】
以下、本発明の特徴部分である垂直偏向コイルの構造について説明する。
【0013】
図2〜4は、本発明の垂直偏向コイルを示し、図2はZ軸(管軸)とY軸(垂直軸)を含む平面に垂直な方向に見た図を、図3はZ軸とX軸(水平軸)を含む平面に垂直な方向に見た図(一対の内の片方のみ)を、図4はZ軸に垂直な断面をそれぞれ示す。図4に示すように、一対の垂直偏向コイルは、画面に向かって左側に位置する左側コイル12と、右側に位置する右側コイル22からなる。陰極線管のコーン部に、Z軸とY軸を含む平面に関して対称に1個ずつ配置されて対をなしている。
【0014】
左側コイル12は、内側に位置する左内側コイル14と、外側に位置する左外側コイル16とからなる。左内側コイル14は、X軸に近い側のブロックであり、図2に示すように、巻き始め線102と巻き終わり線104とを有する。外側コイル16は、Y軸に近い側のブロックであり、巻き始め線106と巻き終わり線108とを有する。
【0015】
左側コイル12は、最も内側から最も外側へ向けて金型に巻かれていくのであるが、その巻き始めが左内側コイル14の巻き始め線102であり、その巻き終わりが外側コイル16の巻き終わり線108である。巻きの途中で線が外に引き出されて分断され、内側コイル14の側が内側コイル14の巻き終わり線104となり、外側コイル16の側が外側コイル16の巻き始め線106となる。図2〜4に示す線200は、内側コイル14と外側コイル16との境界を示すものであるが、実物の垂直偏向コイルにこの境界線は現れない。
【0016】
右側コイル22も左側コイル12と同様に、内側に位置する右内側コイル24と、外側に位置する右外側コイル26とからなる。右内側コイル24は巻き始め線と巻き終わり線とを有し、右外側コイル26も巻き始め線と巻き終わり線とを有する。
【0017】
次に、垂直偏向コイルの接続について説明する。図1は、垂直偏向コイル12、22の接続を示す回路図である。
【0018】
左内側コイル14は、巻き始め線102と巻き終わり線104とが接続されて、閉ループコイルを形成する。
【0019】
左外側コイル16の巻き終わり線108と、右外側コイル26の巻き終わり線208とが接続される。右外側コイル26の巻き始め線206と、右内側コイル24の巻き終わり線204とが接続される。左外側コイル16と、右外側コイル26と、右内側コイル24とが直列に接続される。
【0020】
左外側コイル16の巻き始め線106と、右内側コイル24の巻き始め線202とが、駆動回路に接続されて垂直偏向電流が流される。
【0021】
次に、垂直偏向コイルの作用について説明する。図5は、垂直偏向コイル(図示せず)が形成する垂直偏向磁界を矢印で示す。
【0022】
Y軸の左側では、左外側コイル16にのみ垂直偏向電流が流れる。Y軸の右側では、右内側コイル24と右外側コイル26の両方に垂直偏向電流が流れる。垂直偏向電流が流れるコイルが占める領域はY軸右側の方が左側に比べて大きい。このため、上偏向時には、垂直偏向磁界62の中心軸64は、Y軸に対してθだけ右側に傾く。下偏向時には、磁界の向きが上偏向時と逆になる。
【0023】
一方、左内側コイル14は、巻き始め線102と巻き終わり線104とが接続されて閉ループコイルを形成しているため、上偏向時には、閉ループコイルが垂直偏向磁界62によって、垂直偏向磁界62を打ち消す向きに誘導磁界を発生する。同じく下偏向時にも、閉ループコイルが垂直偏向磁界によって垂直偏向磁界を打ち消す向きに誘導磁界を発生する。このため、垂直偏向磁界は、誘導磁界と合成されてY軸の左側の磁束密度が右側に比べて疎になる。垂直偏向磁界の中心軸は、Y軸に対してより効率よく傾くこととなる。
【0024】
このような垂直偏向磁界の傾きと、左右の磁界の疎密のバランスとの相乗効果により、Y軸の左側に対して、Y軸の右側の方が垂直偏向距離が大きくなる。この結果、図6に示すように、陰極線管の蛍光体スクリーン面54上に形成されるラスタ70は台形歪みを有するものとなる。この台形歪みは、投写スクリーン58上における台形歪みとは左右逆に歪んだ形状となるように設定される。
【0025】
あらかじめ台形歪みを有する画像を投写スクリーン58上に投写することにより、投写光軸が投写スクリーン58に対して傾斜していることにより発生する台形歪みが相殺されて、長方形状の良好なラスタを得ることができる。
【0026】
蛍光体スクリーン面上での台形歪みの向きや大きさは、内側コイルの巻き終わり線と外側コイルの巻き始め線を引き出す巻線角度を、所望の台形歪みの大きさに応じて変更することにより調整できる。投写スクリーン上での台形歪みが上述のものとは逆向きの場合は、閉ループコイルを設ける垂直偏向コイルを左右逆のものとする。
【0027】
また、内側コイルではなく外側コイルの巻き始め線と巻き終わり線とを短絡して閉ループコイルを形成することもできる。たとえば、図1において、左外側コイル16で閉ループコイルを形成し、左内側コイルを右側コイル22と直列に接続する。この場合、左外側コイルが誘導磁界を発生し、Y軸をはさんで左側の磁界が右側に比べて疎になる。
【0028】
以上、1本の陰極線管について説明したが、カラー投写型陰極線管の場合には、R、G、B用3本の陰極線管を有するので、それぞれの台形歪みに応じてそれぞれの垂直偏向コイルを調整する。
【0029】
以上のように本発明は、投写光軸が投写スクリーンに対して傾斜していることにより生じる台形歪みを相殺するような形状を、あらかじめ陰極線管の蛍光体スクリーン面上に形成することにより、投写スクリーン上に長方形の良好なラスタを得ることができる。本発明によれば、R、B、Gそれぞれの垂直偏向コイルの巻き始め線、巻き終わり線の配線を調整するだけでよいので、複雑な補正回路の追加や、偏向ヨークの大幅な設計変更が不要である。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、簡単な構成、かつ、複雑な補正回路およびコストのかかる別部品を使用することなく良好なラスタを得るものである。安価でかつ特性が安定した偏向ヨーク、およびこれを装着する投写型陰極線管の生産を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る垂直偏向コイルの接続を示す回路図
【図2】本発明に係る垂直偏向コイルを示す図
【図3】本発明に係る垂直偏向コイルを示す図
【図4】本発明に係る垂直偏向コイルのZ軸断面図
【図5】本発明に係る垂直偏向コイルが発生する垂直偏向磁界を示す図
【図6】本発明に係る蛍光体スクリーン面上でのラスタの形状を示す図
【図7】投写型陰極線管が投写スクリーンに画像を投写する様子を示す図
【図8】従来の投写スクリーン上での台形歪みを示す図
【符号の説明】
12 左側コイル
14 左内側コイル
16 左外側コイル
22 右側コイル
24 右内側コイル
26 右外側コイル
102、106、202、206 巻き始め線
104、108、204、208 巻き終わり線

Claims (1)

  1. 一対の垂直偏向コイルを有する投写型陰極線管用偏向ヨークであって、
    前記一対の垂直偏向コイルの各々は、内側コイルと外側コイルとからなり、前記内側コイルと前記外側コイルは、それぞれ巻き始め線と巻き終わり線とを有し、
    前記一対の垂直偏向コイルの内の一方の、前記内側コイルまたは前記外側コイルのいずれかは、前記巻き始め線と前記巻き終わり線とが接続されて閉ループコイルを形成していることを特徴とする投写型陰極線管用偏向ヨーク。
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