JP2004139065A - 変倍双眼鏡 - Google Patents

変倍双眼鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP2004139065A
JP2004139065A JP2003332396A JP2003332396A JP2004139065A JP 2004139065 A JP2004139065 A JP 2004139065A JP 2003332396 A JP2003332396 A JP 2003332396A JP 2003332396 A JP2003332396 A JP 2003332396A JP 2004139065 A JP2004139065 A JP 2004139065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eyepiece
variable power
lens
binoculars
view
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003332396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4147167B2 (ja
Inventor
Naomi Watanabe
渡邉 尚美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kamakura Koki Co Ltd
Original Assignee
Kamakura Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kamakura Koki Co Ltd filed Critical Kamakura Koki Co Ltd
Priority to JP2003332396A priority Critical patent/JP4147167B2/ja
Publication of JP2004139065A publication Critical patent/JP2004139065A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4147167B2 publication Critical patent/JP4147167B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Telescopes (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

【課題】像質の変化が少なく、高い解像力を有し、広い視野を確保することが可能で、アイリリーフの移動を比較的小さくすることができる、変倍双眼鏡を提供する。
【解決手段】変倍双眼鏡の光学軸に沿って変位可能な凹レンズを、変倍双眼鏡のプリズム系と対物結像面との間に配置し、変倍時に、凹レンズを移動させることによって対物焦点距離と対物結像位置を変化させる。また、接眼レンズ系全体を変倍双眼鏡の光学軸に沿って移動可能に構成し、変倍時に、凹レンズの移動によって変化した対物結像位置に合わせて接眼レンズ系全体を移動させ、従来は固定されていた接眼レンズ系を対物結像位置に移動させる。接眼レンズ系に対する見掛けの像の結像位置は、変倍動作に拘わらず一定に保たれる。
【選択図】図2

Description

 本発明は、変倍双眼鏡に関し、更に詳細に述べると、調節用凹レンズ及び接眼レンズ系を同期して移動させることにより倍率を変化させる、接眼ズーム式の変倍双眼鏡に関する。
 倍率を連続的に変化させることができる変倍双眼鏡として、接眼ズーム式双眼鏡が存在する。接眼ズーム式双眼鏡における接眼レンズ系は、目に近い位置にある第1レンズ(「元玉(もとだま)」と称される。)と、調節用凹レンズ側に位置する第2レンズ(「開玉(ひらきだま)」と称される。)とを少なくとも備え、また場合によっては、前記第1レンズと第2レンズとの間に配置された第3レンズ(「中玉」(なかだま))」と称される。)を備えることもある。このように複数のレンズを組み合わせて成る接眼レンズ系を有する接眼ズーム式双眼鏡においては、少なくとも第2レンズを第1レンズに接近させ、あるいは離隔するように移動させることにより倍率を連続的に変化させることができる。接眼ズーム式双眼鏡は、前記第2レンズの光軸に沿った小さな移動で倍率を大きく変化させることができるので小型化が容易であるという特長がある。したがって、現在の変倍双眼鏡はそのほとんどが接眼ズーム式を採用している。
 図1は、従来の接眼ズーム式変倍双眼鏡の光学系の模式図である。図1(A)は低倍率である7倍(7x)のときの光学系を示し、図1(B)は高倍率である15倍(15x)のときの光学系である。図1(A)、(B)において、参照番号1は対物レンズ、2は接眼レンズ、3はプリズム系、4は調節用凹レンズ、5はフィールドレンズ、6は対物結像面、7は見掛けの像の結像面である。図1の光学系において、対物レンズ1と接眼レンズ2とプリズム系3とは固定されているのに対し、調節用凹レンズ4とフィールドレンズ5とは、図1の光学系の光軸に沿って移動可能に構成されている。図1(A)の低倍率のとき、調節用凹レンズ4は位置aにあり、また、フィールドレンズ5は位置cにある。図1(A)の低倍率の状態から図1(B)の高倍率の状態にするには、調節用凹レンズ4を図1(B)の位置bに移動させると共に、フィールドレンズ5を同図の位置dに移動させる。調節用凹レンズ4とフィールドレンズ5の移動は、変倍双眼鏡のズーミングレバー又はズーミング環(図示せず)を回転させることにより行う。ズーミングレバー又はズーミング環を回転させると、調節用凹レンズ4とフィールドレンズ5は変倍双眼鏡の光学系の光軸に沿って互いに連動して変位する。変倍双眼鏡の使用者が被写体の拡大像を見ようとするときには、ズーミングレバー又はズーミング環を所望の倍率が得られる位置まで回転させればよい。
 しかしながら、上述した従来の変倍双眼鏡は、調節用凹レンズとフィールドレンズという2つのレンズを移動させることにより、変倍作用を生じるように構成されているから、低倍率から高倍率に拡大した像を視認する場合、収差の変化があることにより像質が変化し易いから、高い解像度で拡大画像を明瞭に観察することが困難である。また、低倍率側と高倍率側との間でアイリリーフの移動が大きいため、対象物によっては見にくい場合を生じる。更に、従来の変倍双眼鏡は、調節用凹レンズとフィールドレンズという2つのレンズを連動させる必要があるから、これらのレンズを連動させるための機械的な構成が複雑化し、その製造や組み立ては必ずしも容易ではなかった。
 そこで、本発明の目的は、像質の変化が少ないと共に、低倍率から高倍率まで高い解像力を維持することができる変倍双眼鏡を提供することにある。
 また、本発明の他の目的は、広い視野を確保することが可能であり、特に低倍率側における見掛け視野を広くすることが可能な変倍双眼鏡を提供することにある。
 更に、本発明の目的は、低倍率側と高倍率側でアイリリーフの移動を比較的小さくすることが可能であり、また、長いアイリリーフを確保することもできる、変倍双眼鏡を提供することにある。
 また、本発明の他の目的は、機械的な構成が比較的簡単で、その製造や組み立てが容易な変倍双眼鏡を提供することにある。
 本発明の他の目的及び特徴は以下の説明を参照することにより明らかになる。
 前記課題を解決するための手段として、
 請求項1は、対物レンズ系と、対物レンズ系を通過する像を倒立像から正立像に変換するプリズム系と、前記対物レンズ系により形成される焦点と前記プリズム系との間であって、前記対物レンズ系及び前記プリズム系により形成される光軸上を移動可能に配置される調節用凹レンズと、前記光軸上を前記調節用凹レンズに対して接近し、又は離反するように前記調節用凹レンズの移動に同期して前記光軸上を移動可能に配置された接眼レンズ系とを備えて成ることを特徴とする変倍双眼鏡であり、
請求項2は、
 前記接眼レンズ系は、前記調節用凹レンズが光軸上を移動することにより変化した対物レンズ系の焦点に、前記接眼レンズ系の焦点が一致するように、光軸上を移動可能に形成されてなる前記請求項1に記載の変倍双眼鏡。
 請求項3は、
 前記接眼レンズ系が組み合わせレンズである前記請求項1又は2に記載の変倍双眼鏡である。
 このような構成の変倍双眼鏡によれば、従来の接眼ズーム式双眼鏡とは異なり、組み合わされた複数のレンズからなる接眼レンズ系全体を一体にして移動させるから、見掛けの像の結像位置が接眼レンズ系に対して一定である。したがって、従来の変倍双眼鏡におけるように接眼レンズ系を構成するレンズの少なくとも一つのレンズを移動させることにより生じる収差が少なくなり、したがって像質の変化が少なくなり、低倍率から高倍率まで単倍率双眼鏡並の解像力を劣化させることなく一定に維持させることができる。
 一般に視野は視界とも称される。見かけ視界は双眼鏡が作る見掛けの象の角度、つまり、出射光線のアイポイントにおける角度を言う。本発明においては、接眼レンズ系全体を一体にして移動させるため、低倍率のときの見かけ視野及び高倍率のときの見掛け視野の差を小さくすることができ、したがって、見かけ視野の大きな接眼レンズ系を設計することができる。特に、従来のズーム方式では、高倍率にしたときの見かけ視野を大きくすると、接眼レンズ系を構成するレンズを移動することにより低倍率にすると低倍率時の見掛け視野が40°未満に狭まってしまい、その結果として低倍率のときには、視野が非常に狭く、見にくかったが、本発明によれば低倍率側の見掛け視野と高倍率側の見掛け視野とがほぼ一定になるから、高倍率のときの見かけ視野が50°以上になるように接眼レンズ系を設計したとしてもその接眼レンズ系全体を一体にして移動することにより低倍率にしても、50°以上の見掛け視野を確保することができる。
 更に、従来のズーム方式では、接眼レンズ系を構成する一つのレンズを移動することにより接眼レンズ系自体の焦点距離が低倍率の場合と高倍率の場合とで異なるので、アイリリーフの移動が大きくなり、そのために、対象物によっては見にくい場合が生じたが、本発明によればアイリリーフの変動長さを比較的小さくすることができるから、従来、見にくかった対象物も明確に目視することが可能であり、また、長いアイリリーフを確保することも容易になる。
発明の実施の形態
 図2は、本発明の接眼ズーム式変倍双眼鏡の光学系の模式図である。図2(A)は低倍率である8倍(8x)のときの光学系を示し、図2(B)は高倍率である12倍(12x)のときの光学系である。図2(A)、(B)において、参照番号8は対物レンズ、9は接眼レンズ系、10はプリズム系、11は凹レンズからなる調節用凹レンズ、12は対物結像面、13は見掛けの像の結像面である。図2の光学系において、対物レンズ8とプリズム系10は固定されている。これに対し、接眼レンズ系9と調節用凹レンズ11とは変倍双眼鏡の光学軸に沿って変位可能に構成される。調節用凹レンズ11は、変倍双眼鏡のプリズム系10と対物結像面12との間に配置され、図2(A)の低倍率のとき、調節用凹レンズ11は位置eにある。図2(A)の低倍率の状態から図2(B)の高倍率の状態にするには、調節用凹レンズ11を位置fに移動させ、これによって移動した対物結像位置に合わせて接眼レンズ系9を図2(A)の位置gから図2(B)の位置hまで変位させる。つまり、調節用凹レンズ11が光軸上を移動することにより対物レンズ8の焦点距離が長くなる。長い焦点距離となった対物レンズ8の焦点に接眼レンズ系9の焦点が一致するように、接眼レンズ系9を光軸上で移動させる。アイポイントから見た見掛けの像の結像位置は接眼レンズ系9の焦点面であり、接眼レンズ系9自体の焦点距離は変化しない。このため、双眼鏡の倍率を変化させても見掛けの視野の大きさがほぼ一定に保たれる。
 すなわち、本発明の変倍双眼鏡では、変倍時に、調節用凹レンズ11を移動させることによって対物焦点距離と対物結像位置を変化させ、同時に、調節用凹レンズ11の移動によって変化した対物結像位置に合わせて、接眼レンズ系9全体を移動させる。すなわち、従来は固定されていた接眼レンズ系9を移動させるのである。このように、調節用凹レンズ11と接眼レンズ系9全体とを移動させることによって、変倍双眼鏡の倍率を変化させる。
 調節用凹レンズ11と接眼レンズ系9の移動は、変倍双眼鏡のズーミングレバー又はズーミング環(図示せず)を回転させることにより行う。ズーミングレバー又はズーミング環を回転させると、調節用凹レンズ11と接眼レンズ系9は変倍双眼鏡の光学系の光軸に沿って互いに連動して変位する。変倍双眼鏡の使用者が被写体の拡大像を見ようとするときには、ズーミングレバー又はズーミング環を所望の倍率が得られる位置まで回転させればよい。
 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
 (実施例1)
 図3乃至図13は本発明の変倍双眼鏡の第1実施例を示す。図3に示すように、変倍双眼鏡20はプリズム双眼鏡であり、その本体は、鏡体21、22の腕部23、24を中心軸25によって回転自在に連結することによって構成されている。中心軸25には中央転輪26が正逆転可能に嵌合している。各鏡体21、22には、対物レンズ27と接眼レンズ系28とポロプリズム29が取り付けられ、対物レンズ27から入射した光はポロプリズム29を通過して接眼レンズ系28に到る。ポロプリズム29は正立プリズムである。そして、接眼レンズ系28とポロプリズム29の間には、それぞれ、調節用凹レンズ30が配置される。接眼レンズ系28と調節用凹レンズ30は、鏡体2、3に内装された変倍機構31によって支持され、変倍機構31に連動することによって光軸32に沿って変位する。
 図4は、図3の変倍機構31の部分を拡大した図であり、図5は、変倍機構31の分解斜視図である。図6乃至図13は、それぞれ、変倍機構の主要な構成要素を示す図である。変倍機構31は、鏡体21、22の接眼部に固定された接眼外筒33(図6参照)と、接眼外筒33に回転自在に内装されたカム内筒34(図7参照)とを有し、カム内筒34の内部には調節用凹レンズ30が光軸32に沿って往復動可能に配置されている。調節用凹レンズ30は支持筒35に固定され、支持筒35はカム内筒34の内面に沿って光軸32方向に摺動自在である。支持筒35の側面にはピン36が突出形成され、ピン36は、カム内筒34のカム溝37を通って接眼外筒33の縦溝39に係合する。参照番号38は、接眼外筒33の周面に形成されたカム溝を示す。カム内筒34の周面には、また、縦溝40が形成されている。縦溝40にピン41を挿入して、接内ホルダー42(図8参照)がカム内筒34に摺動自在に内装される。ピン41は、接内ホルダー42の周面に形成されたネジ孔43に螺合されて固定される。
 接内ホルダー42には接眼内筒44(図9参照)が嵌合されて固定され、接眼内筒44には接眼レンズ系28を構成する接眼レンズ群28a、28b、28c、28dが固定されている。接内ホルダー42は、カム内筒34の縦溝40の範囲内で摺動可能であり、このとき、接眼内筒44は接内ホルダー42と共に光軸32に沿って移動する。接眼外筒33の外周にはカム内筒抑え45(図10参照)が螺合し、カム内筒抑え45はカム内筒34の上端部と係合してカム内筒34の抜け止めを行う。カム内筒抑え45の内面には環状溝45aが形成され、環状溝45aにはシールリング46が取り付けられる。
 外部支持筒47(図11参照)は、カム内筒抑え45の外周に嵌合し、外部支持筒47の周面にはネジ孔48が形成されている。ネジ孔48にはネジ49が螺合し、外部支持筒47はネジ49によってカム内筒抑え45に固定される。外部支持筒47の外周にはポップアップ環50(図12参照)が摺動可能に嵌合する。ポップアップ環50の周面には縦溝51が形成され、ネジ49はこれらの縦溝51を介して外部支持筒47のネジ孔48に螺合する。参照符号52はポップアップ環50の周面に形成された環状溝であり、環状溝52にはシールリング53が取り付けられる。そして、ポップアップ環50の外周にはゴム見口54(図13参照)が嵌着され、ゴム見口54はポップアップ環50と共に双眼鏡20の外方へ引き出すことができる。ゴム見口54がポップアップ環50と共に引き出された状態は、図4に想像線で示されている。
 (実施例2)
 図14乃至図27は本発明の変倍双眼鏡の第2実施例を示す。図14乃至図27中、図3乃至図13において使用した参照符号と同一の符号が付された構成要素は同じ構成要素である。図15は、図14の変倍機構60の部分を拡大した図であり、図16は、変倍機構60の分解斜視図である。図17乃至図27は、それぞれ、変倍機構60の主要な構成要素を示す図である。変倍機構60は、鏡体21、22の接眼部に固定された接眼外筒61(図17参照)と、接眼外筒61に回転自在に内装されたカム内筒62(図18参照)とを有し、カム内筒62の内部には調節用凹レンズ30が光軸32に沿って往復動可能に配置されている。調節用凹レンズ30は支持筒35に固定され、支持筒35はカム内筒62の内面に沿って光軸32方向に摺動自在である。支持筒35の側面にはピン36が突出形成され、ピン36は、カム内筒62のカム溝63を通って接眼外筒61の縦溝64に係合する。参照番号65は、接眼外筒61の周面に形成されたカム溝を示す。カム内筒62の周面には、また、カム溝66が形成されている。カム溝66にピン41を挿入して、接内ホルダー42(図8参照)がカム内筒62に摺動自在に内装される。ピン41は、接内ホルダー42の周面に形成されたネジ孔43に螺合されて固定される。
 接内ホルダー42には接眼内筒44(図9参照)が嵌合されて固定され、接眼内筒44には接眼レンズ系28を構成する接眼レンズ群28a、28b、28c、28dが固定されている。接内ホルダー42は、カム内筒62のカム溝66に沿って摺動可能であり、このとき、接眼内筒44は接内ホルダー42と共に回転しつつ光軸32に沿って移動する。接眼外筒61の外周にはカム内筒押さえ67(図19参照)が螺合し、カム内筒押さえ67はカム内筒62の上端部と係合してカム内筒62の抜け止めを行う。カム内筒押さえ67の内面には環状溝67aが形成され、環状溝67aにはシールリング46が取り付けられる。
 外部支持筒68(図20参照)は、カム内筒抑え67の外周に嵌合し、外部支持68の周面にはネジ孔69が形成されている。ネジ孔69にはネジが螺合し、外部支持筒68はこのネジによってカム内筒抑え67に固定される。外部支持筒68の周面には、また、ピン挿入口70が形成され、ピン挿入口70にはピン71が植設される。これらのピン71はツイスト環72(図21参照)のカム溝73に係合し、ツイスト環72の外周にはゴム見口74(図22参照)が嵌着されている。ゴム見口74はツイスト環72が回転し、双眼鏡20の外方へ押し出される。ゴム見口74が押し出された状態は、図15に想像線で示されている。そして、図14において、参照符号75は変倍環を示す。
 以上説明したように、本発明の変倍双眼鏡によれば、変倍動作に拘わらず、見掛けの像の結像位置が接眼レンズ系に対して一定であるから、像質の変化が少なくなり、低倍率から高倍率まで単倍率双眼鏡並の解像力を持続させることができるという効果を生じる。
 また、本発明の変倍双眼鏡によれば、変倍動作時に接眼レンズ系全体を移動させるため、見掛け視野が一定であり、このため広い視野を確保することができるという効果を生じる。特に、従来のズーム方式では低倍率側の見掛け視野が40°未満というのが一般的であったため、視野が非常に狭く、見にくかったが、本発明によれば低倍率側の見掛け視野と高倍率側の見掛け視野が一定になるから、低倍率側においても50°以上の見掛け視野を確保することができる。
 更に、従来のズーム方式では低倍率側と高倍率側でアイリリーフの移動が大きいため、対象物によっては見にくい場合が生じたが、本発明の変倍双眼鏡によればアイリリーフの移動を比較的小さくすることができるから、従来、見にくかった対象物も明確に目視することが可能であり、また、長いアイリリーフを確保することも容易になるという効果を生じる。
図1は、従来の接眼ズーム式変倍双眼鏡の光学系の模式図であり、同図(A)は低倍率のときのレンズ系の配置を示す図であり、同図(B)は高倍率のときのレンズ系の配置を示す図である。 図2は、本発明の変倍双眼鏡の光学系の模式図であり、同図(A)は低倍率のときのレンズ系の配置を示す図であり、同図(B)は高倍率のときのレンズ系の配置を示す図である。 図3は、本発明の変倍双眼鏡の第一実施例の断面図である。 図4は、図3の楕円で囲まれた部分IIの拡大断面図である。 図5は、本発明の第一実施例の変倍双眼鏡の変倍機構の分解斜視図である。 図6(A)は接眼外筒の側面図、図6(B)は接眼外筒の平面図、図6(C)は接眼外筒の要部側面図である。 図7(A)はカム内筒の側面図、図7(B)はカム内筒の平面図、図7(C)はカム内筒の要部側面図である。 図8(A)は接内ホルダーの側面図、図8(B)は接内ホルダーの平面図である。 図9(A)は接眼内筒の側面図、図9(B)は接眼内筒の平面図である。 図10(A)はカム内筒抑えの側面図、図10(B)はカム内筒抑えの平面図である。 図11(A)は外部支持筒の側面図、図11(B)は外部支持筒の平面図である。 図12(A)はポップアップ環の側面図、図12(B)はポップアップ環の平面図である。 図13(A)はゴム見口の側面図、図13(B)はゴム見口の平面図である。 図14は、本発明の変倍双眼鏡の第二実施例の断面図である。 図15は、図14の楕円で囲まれた部分XIVの拡大断面図である。 図16は、本発明の第二実施例の変倍双眼鏡の変倍機構の分解斜視図である。 図17(A)は接眼外筒の側面図、図17(B)は接眼外筒の平面図である。 図18(A)はカム内筒の側面図、図18(B)はカム内筒の平面図、図18(C)はカム内筒の要部側面図である。 図19(A)はカム内筒押さえの側面図、図19(B)はカム内筒押さえの平面図である。 図20(A)は外部支持筒の側面図、図20(B)は外部支持筒の平面図である。 図21(A)はツイスト環の側面図、図21(B)はツイスト環の平面図、図21(C)はツイスト環の要部側面図である。 図22(A)はゴム見口の側面図、図22(B)はゴム見口の平面図である。
参照符号の説明
 8 対物レンズ
 9 接眼レンズ系
 10 プリズム系
 11 調節用凹レンズ(凹レンズ)
 12 12は対物結像面
 13 見掛けの像の結像面
 20 変倍双眼鏡
 27 対物レンズ
 28 接眼レンズ系
 29 ポロプリズム
 30 調節用凹レンズ
 31 変倍機構


Claims (3)

  1.  対物レンズ系と、対物レンズ系を通過する像を倒立像から正立像に変換するプリズム系と、前記対物レンズ系により形成される焦点と前記プリズム系との間であって、前記対物レンズ系及び前記プリズム系により形成される光軸上を移動可能に配置される調節用凹レンズと、前記光軸上を前記調節用凹レンズに対して接近し、又は離反するように前記調節用凹レンズの移動に同期して前記光軸上を移動可能に配置された接眼レンズ系とを備えて成ることを特徴とする変倍双眼鏡。
  2.  前記接眼レンズ系は、前記調節用凹レンズが光軸上を移動することにより変化した対物レンズ系の焦点に、前記接眼レンズ系の焦点が一致するように、光軸上を移動可能に形成されてなる前記請求項1に記載の変倍双眼鏡。
  3.  前記接眼レンズ系が組み合わせレンズである前記請求項1又は2に記載の変倍双眼鏡。
JP2003332396A 2002-09-25 2003-09-24 変倍双眼鏡 Expired - Fee Related JP4147167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003332396A JP4147167B2 (ja) 2002-09-25 2003-09-24 変倍双眼鏡

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002280093 2002-09-25
JP2003332396A JP4147167B2 (ja) 2002-09-25 2003-09-24 変倍双眼鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004139065A true JP2004139065A (ja) 2004-05-13
JP4147167B2 JP4147167B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=32473114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003332396A Expired - Fee Related JP4147167B2 (ja) 2002-09-25 2003-09-24 変倍双眼鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4147167B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011513800A (ja) * 2008-03-11 2011-04-28 ボーシュ アンド ローム インコーポレイティド 光学効果を示す装置及び方法
WO2014181750A1 (ja) * 2013-05-08 2014-11-13 コニカミノルタ株式会社 変倍観察光学系
CN111175951A (zh) * 2020-03-18 2020-05-19 苏州艾线光电科技有限公司 一种计算机平网制版光学系统与成像方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011513800A (ja) * 2008-03-11 2011-04-28 ボーシュ アンド ローム インコーポレイティド 光学効果を示す装置及び方法
WO2014181750A1 (ja) * 2013-05-08 2014-11-13 コニカミノルタ株式会社 変倍観察光学系
JPWO2014181750A1 (ja) * 2013-05-08 2017-02-23 コニカミノルタ株式会社 変倍観察光学系
US9709780B2 (en) 2013-05-08 2017-07-18 Konica Minolta, Inc. Variable magnification observation optical system
CN111175951A (zh) * 2020-03-18 2020-05-19 苏州艾线光电科技有限公司 一种计算机平网制版光学系统与成像方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4147167B2 (ja) 2008-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI270686B (en) Devices and method for providing wide field magnification
JP5396612B2 (ja) カメラホルダと光学系アダプタとを備えたカメラアダプタ
JP2008152251A5 (ja)
US8305684B2 (en) Microscope apparatus having optical systems forming optical paths parallel to an optical axis of an objective lens
US20100033845A1 (en) Inner focusing zoom lens
JP6300159B2 (ja) ビューファインダ及びそれを備えた撮像装置
US20040136061A1 (en) Polar-axis telescope and equatorial telescope mount including the same
JPH09281408A (ja) 極軸望遠鏡のコンバータ
JP3461224B2 (ja) 高倍率ズームレンズ
JP3891663B2 (ja) 実体顕微鏡
JP4147167B2 (ja) 変倍双眼鏡
JP2000284184A (ja) 平行系実体顕微鏡及び対物レンズ
JPH08286115A (ja) 無限遠補正対物レンズを有する顕微鏡
US20040095642A1 (en) Variable-powered binoculars
KR101608404B1 (ko) 입체 이미지를 촬영하기 위한 단안식 현미경
JP2005114765A (ja) レンズ鏡筒
JP2010072444A (ja) 変倍光学装置
JPH09146010A (ja) 双眼鏡
KR200157064Y1 (ko) 망원경의 렌즈 배열구조
JP3401964B2 (ja) 顕微鏡
JP2009244293A (ja) 倍率可変式光学機器
JP2000010025A (ja) 望遠光学装置
JP4181453B2 (ja) 双眼鏡
KR100307614B1 (ko) 더블 헬리코이드가 형성된 링을 가지는 줌 렌즈 경통구조
RU20392U1 (ru) Телескоп

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080606

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4147167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140627

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees