JP2004138281A - 冷凍空調装置 - Google Patents

冷凍空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004138281A
JP2004138281A JP2002301625A JP2002301625A JP2004138281A JP 2004138281 A JP2004138281 A JP 2004138281A JP 2002301625 A JP2002301625 A JP 2002301625A JP 2002301625 A JP2002301625 A JP 2002301625A JP 2004138281 A JP2004138281 A JP 2004138281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
cooler
temperature
air
detection sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002301625A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Onishi
大西 賢二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP2002301625A priority Critical patent/JP2004138281A/ja
Publication of JP2004138281A publication Critical patent/JP2004138281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

【課題】コンプレッサ運転停止時における振動、圧縮要素または電動要素と密閉容器または密閉容器内に固着される部品との接触の防止を図る。
【解決手段】冷凍空調装置が所定の温度に冷却された時、コンプレッサ38の停止指令に先行して送風機20を停止させ冷却器温度センサ18Aが所定の温度なるまで低下した後コンプレッサの運転を停止することにより、吸入された冷媒の圧力が既に低下されているので、コンプレッサ38のピストン38Aはその反力を受けることが少なく、振動が低減されるとともに、圧縮要素38A,38Bまたは電動要素38Cが密閉容器または密閉容器内に固着されている部品と接触する事がない。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレシプロ形コンプレッサを備えた冷蔵庫、エアコン、自動販売機等の冷凍空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫について説明する。
【0003】
図12は従来例の冷蔵庫のコンプレッサ運転停止制御のフローチャート。図13は従来例におけるコンプレッサ運転停止制御に関連するタイムチャートである。
【0004】
従来より、冷蔵庫には、冷凍サイクルを、レシプロ形コンプレッサ、凝縮器、減圧器及び冷却器から構成したものがある。そして、上記コンプレッサは、例えば冷凍室温度センサがコンプレッサオン温度を検出したとき、換言すれば、コンプレッサ運転指令が発生したときに駆動され、冷凍室温度センサがコンプレッサオフ温度を検出したとき、換言すれば、コンプレッサ運転停止指令が発生したときに停止されるようになっている。
【0005】
上記冷凍サイクルにおいては、コンプレッサが運転されると、このコンプレッサにより冷凍サイクル中の冷媒が高温高圧で吐出され、凝縮器により凝縮され、減圧器により減圧され、そして、冷却器で蒸発し、そして上記コンプレッサにより圧縮されて高温高圧で吐出されることを繰り返す。
【0006】
この場合、上記冷却器での蒸発作用により、庫内空気が冷却され、この冷気は、庫内熱交換用のファン装置によって、冷凍室や切換室(温度状態が冷蔵室仕様や、チルド室仕様、冷蔵室仕様等に切り換えられる構成の室)、さらには冷蔵室等に供給されるようになっている。そして、上記切換室や冷蔵室は、冷気流通調節用ダンパ装置の開閉制御によって所定の温度状態に制御されるようになっている。
【0007】
ところで、上記従来においては、コンプレッサ運転停止指令が発生したとき、直ちにコンプレッサの運転を停止するようにしていたため、大きな振動が発生する不具合があった。すなわち、レシプロ形コンプレッサでは、コンプレッサモータの回転運動を、ピストンの往復運動に変換することにより、冷媒を吸入し、圧縮して吐出するものであるが、コンプレッサが停止されると、惰性によりしばらくはロータが回転しピストンが往復運動しようとする。この場合ピストンが圧縮する行程においては、吸入された冷媒の圧縮時の圧力による反力を受けて、衝撃的に停止し、大きな振動が発生するものである。
【0008】
図13で示す制御について説明する。すなわち、コンプレッサ運転停止指令が発生するとステップS1、ステップS2に示すように、ファンモータを所定時間停止する。この場合冷媒の流れは止められていない。ファン装置の運転停止により、冷却器に対する熱交換量つまり熱負荷が低減され、冷却器の蒸発温度が低下し、これにより、蒸発圧力が低下する。この結果、コンプレッサの吸入側の圧力が低下される。ここで、上記所定時間(図12の符号t1からt2までの時間)は、コンプレッサの吸入側の圧力が十分に低下する時間に設定されている。
【0009】
この所定時間後(t2時点)に、ステップS3で示すようにコンプレッサのコンプレッサモータを断電してコンプレッサの運転を停止する。この断電後、しばらくは惰性によりロータが回転しピストンが往復運動しようとする。この場合ピストンが圧縮する行程においては、吸入された冷媒の圧縮時に圧力による反力を受けて、衝撃的に停止することが予想されるが、吸入された冷媒の圧力が既に低下されているので、その反力を受けることが少なく、振動が低減される(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−211306号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成ではコンプレッサの遅延運転時間が一定であり冷蔵庫の運転条件(外気温度、扉開閉頻度、食品の熱負荷等)によっては充分に圧力が下がらず圧縮要素又は電動要素が密閉容器又は前記密閉容器内に固着されている部品と接触する場合があるという欠点があった。逆に圧力の下がり過ぎにより冷媒循環量が極度に低下しコンプレッサモータの温度上昇が大きくなる場合あるという問題もあった。
【0012】
本発明の目的は圧力条件を適正な状態で停止させ圧縮機の振動を低下させるとともにコンプレッサ内部構成部品と密閉容器との接触を防ぐ事を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、圧縮要素又は電動要素をコイルスプリングで密閉容器内に弾性支持したレシプロタイプのコンプレッサと、凝縮器と、減圧装置と、冷却器と、前記冷却器と空気とを熱交換させる送風機と、前記冷却器に設置した冷却器温度検知センサとより構成され、前記コンプレッサの運転停止指令が発生した時に先行して前記送風機を停止させ、その後前記冷却器温度検知センサの温度が所定の温度まで低下した時に前記コンプレッサを停止させるものであり、低圧圧力を適正な状態でコンプレッサを停止させ振動を低下させるとともに、コンプレサの内部構成部品と密閉容器との接触を防ぐ作用を有する。
【0014】
本発明の請求項2に記載の発明は、圧縮要素又は電動要素をコイルスプリングで密閉容器内に弾性支持したレシプロタイプのコンプレッサと、凝縮器と、減圧装置と、冷却器と、前記冷却器と空気とを熱交換させる送風機と、前記冷却器に設置した冷却器温度検知センサとより構成され、前記コンプレッサの運転停止指令が発生した時先行して前記送風機を停止させ、冷却器温度検知センサの温度が前記送風機の停止時点より所定の温度幅だけ低下した時に前記コンプレッサを停止させる手段を設けるものであり、低圧圧力を適正な状態でコンプレッサを停止させ振動を低下させるとともに、コンプレサの内部構成部品と密閉容器との接触を防ぐ。
【0015】
又、送風機の停止時点より所定の温度幅低下した時点としているので、運転条件の変動によって所定の温度にまで到達しない場合でも、概ね低圧圧力が低下した時点でコンプレッサの運転を停止して所望の振動抑制効果をほぼ得られることになり、コンプレッサ停止までの時間が極端に長くなることがなく、実際の使用状態に即した合理的な制御で消費電力増大や圧縮要素または電動要素の極端な温度上昇を防ぐ作用を有する。
【0016】
本発明の請求項3に記載の発明は、コンプレッサを停止させる冷却器温度検知センサの所定温度又は温度低下幅は圧縮要素または電動要素が、前記コンプレッサ停止時に、密閉容器又は密閉容器内に固着される部品と接触しないような温度又は温度低下幅としたものであり、コンプレッサの種類が変化しても低圧圧力を適正な状態でコンプレッサを停止させ圧縮機の振動を低下させるとともに、コンプレサの内部構成部品と密閉容器との接触を防ぐ作用を有する。
【0017】
本発明の請求項4に記載の発明は、送風機を停止させた後、前記冷却器温度検知センサが所定の温度まで低下せずに前記コンプレッサの運転が継続し、所定の時間が経過した場合、前記コンプレッサの運転を強制的に停止させるものであり、コンプレッサの圧縮要素または電動要素の極端な温度上昇を防ぐ作用を有する。
【0018】
本発明の請求項5に記載の発明は前記コンプレッサの吐出パイプ温度を検知する吐出パイプ温度検知センサを備え、送風機停止中に前記吐出パイプ温度検知センサが所定の温度以上を検知した場合、コンプレッサを即座に停止する手段を備えるものであり、確実にコンプレッサの圧縮要素または電動要素の極端な温度上昇を防ぐ作用を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による冷凍空調装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
(実施の形態1)
図1は本発明による冷凍空調装置の実施の形態1のコンプレッサ運転停止制御フローチャート。図2は同実施の形態の正面図。図3は同実施の形態の縦断側面図。図4は同実施の形態の冷蔵庫ダンパ装置部分の縦断側面図。図5は同実施の形態の冷蔵庫扉を省略して示す冷蔵庫の正面図。図6は同実施の形態の冷蔵庫冷凍サイクルを示す図。図7は同実施の形態の冷蔵庫コンプレッサの縦断側面図。図8は同実施の形態の冷蔵庫電気的構成のブロック図。図9は同実施の形態のコンプレッサ運転停止制御に関連するタイムチャートである。
【0021】
まず、冷凍空調装置の一例である冷蔵庫の構成を示す図2ないし図5において、冷蔵庫本体1は、鉄板製の外箱2と、この外箱2内に収納されたプラスチック製の内箱3と、これら外箱2と内箱3との間に充填された発泡性断熱材4とから構成されている。この冷蔵庫本体1の内部には、貯蔵室として上段から順に、冷蔵室5、左右に並ぶ製氷室6及び切替室7、冷凍室8、野菜室9が設けられている。これら各室5〜9は、扉10〜14によって開閉されるように構成されている。
【0022】
また、冷蔵室5内の下部には、ケース15を引き出し可能に収納したチルド室16が設けられている。切替室7は、その室内の温度(冷却温度)を広い範囲で切り替えることができるように構成されている。この切り替えにより、切替室7は、冷凍室、パーシャルフリージング室、チルド室、冷蔵室または野菜室のいずれかとして使用することが可能である。
【0023】
さて、製氷室6と冷凍室8とは温度帯が同一であることから、両室6,8は互いに連通されている。そして、これら製氷室6及び冷凍室8内の後部には、冷蔵庫本体1の左右方向中心から左側に偏らせて冷却器室17が形成されており、この冷却器室17内の冷凍室8側の部分に冷却器18が配置されている。上記冷却器室17は、製氷室6及び冷凍室8内の後部に、仕切部材19を配設することにより形成されている。
【0024】
また、冷却器室17内には、冷凍室8と製氷室6との境界部分に対応するように熱交換用のファン装置20が配設されている。このファン装置20は、ファン20a及びファンモータ20bから構成されている。
【0025】
上記仕切部材19には、図5に示すように、製氷室6及び冷凍室8内に開口する吹出口21が上下に複数形成されている。この場合、ファン装置20が通電駆動されると、冷却器室17内の冷気がファン20aにより吸引されて送り出され、この送り出された冷気の一部は吹出口21から製氷室6及び冷凍室8内に吹き出される。そして、残りの冷気は、上記仕様切替室7の後側に設けられたダンパ装置22側へ吹き出されるように構成されている。
【0026】
このダンパ装置22は、図4に示すように、切替室7の背板としても機能する取付板23と、この取付板23の後側に配置されるダンパ主部24と、このダンパ主部24を包み込むようにして切替室7に取り付けられる箱状カバー25とを備えている。上記箱状カバー25の左側面には、図5に示すように、冷気導入路26が左方に突出するように形成されている。この場合、上述したようにファン装置20により送り出された冷気の残りは、上記冷気導入路26を通ってダンパ装置22内に導入されるように構成されている。
【0027】
そして、ダンパ主部24の内部には、図3及び図4に示すように、上記冷気導入路26内に流入した冷気を案内する冷気通路27が形成されている。この冷気通路27の出口側は二分岐されており、一方の分岐路27a(図4参照)は取付板23に形成された第1の吹出口28に連通され、他方の分岐路27b(図3参照)は箱状カバー25の背面に上向きに形成された第2の吹出口29に連通されている。
【0028】
上記第1の吹出口28は、図4に示すように、切替室7の内部上面に取り付けられたダクト30に接続されており、該第1の吹出口28から吐出された冷気は、このダクト30から切替室7内に吹き出される構成となっている。また、第2の吹出口29は、図3に示すように、冷蔵室5の背部に設けられたダクト31に接続されており、該第2の吹出口29から吐出された冷気は、このダクト31を通ってチルド室16内及び冷蔵室5内に吹き出されるように構成されている。
【0029】
一方、製氷室6及び冷凍室8、切替室7に供給された冷気は、それら各室を冷却した後、冷却器室17に戻される。また、冷蔵室5とチルド室16に供給された冷気は、その後、野菜室9に供給されて該野菜室9を冷却し、最終的に冷却器室17に戻されるようになっている。そして、冷却器室17に戻された空気は、再び冷却器18により冷却されてから、上記各室5〜9、16に供給されるように循環する構成となっている。
【0030】
さて、冷蔵室5(チルド室16)及び切替室7の各室内の温度(冷却温度)は、第1の吹出口28及び第2の吹出口29から吹き出される冷気供給量を調整することにより制御されている。これら第1の吹出口28及び第2の吹出口29からの冷気吹き出し量を制御するために、ダンパ主部24には、その分岐路27a及び27bを開閉するダンパ32及び33が設けられている。
【0031】
これらダンパ32、33は、1台のダンパモータ22aにより図示しないカム機構を介して開閉駆動されるように構成されている。上記2個のダンパ32、33の開閉モードとしては、両方とも開、両方とも閉、一方のダンパ32が開で他方のダンパ33が閉、一方のダンパ32が閉で他方のダンパ33が開の4モードが用意されており、カム軸の90度ごとの回転で上記4つのモードを得ることが可能なように構成されている。
【0032】
この構成の場合、分岐路27aが切替室7内へ冷気を供給する切替室用の冷気供給通路を構成し、ダンパ32が上記切替室用の冷気供給通路を開閉するダンパ(切替室用のダンパ)を構成している。また、分岐路27bが冷蔵室5内へ冷気を供給する冷蔵室用の冷気供給通路を構成し、ダンパ33が上記冷蔵室用の冷気供給通路を開閉するダンパ(冷蔵室用のダンパ)を構成している。
また、冷蔵室5、冷凍室8及び切替室7には、それぞれ冷蔵室用温度センサ34(図8参照)、冷凍室用温度センサ35(図8参照)及び切替室用温度センサ36(図8参照)が設けられている。また、冷蔵庫本体1の下部の機械室37(図3参照)内には、コンプレッサ38が設けられている。このコンプレッサ38は、図7に示すようにレシプロ形をなすものであり、シリンダ38aを往復運動するピストン38bは、コンプレッサモータ38cにより駆動されるようになっている。
【0033】
次に図6には、冷凍サイクル39を示しており、前述のコンプレッサ38の吐出口38Aと吐出管温度センサ38Dと吸入口38Bとの間に凝縮器40、減圧器41及び前記冷却器18とを順に接続して構成ており、冷却器には冷却器の温度を検知する温度センサ18Aがとりつけられている。
【0034】
図8は上記した構成の冷蔵庫の電気的構成を示す図である。この図8において、制御回路42は、マイクロコンピュータ等から構成されており、冷蔵庫の運転全般を制御する機能(制御プログラム)を有しており、その機能には、コンプレッサ運転停止制御手段としての機能も含まれている。この制御回路42は、切替室用温度センサ36、冷蔵室用温度センサ34、冷凍室用温度センサ35、吐出管温度センサ38D、冷却器温度センサ18Aから出力される各信号を入力するように構成されている。そして、制御回路58は、コンプレッサ38、ダンパモータ22a、ファンモータ20bをそれぞれ駆動回路43を介して通電制御するように構成されている。
【0035】
次に、上記構成の作用、特には、コンプレッサ38の運転及び停止制御に関連する運転制御の動作について、説明する。すなわち、制御回路42は、前記温度センサ35からの信号(温度検出信号)がオン設定温度に達したか否かを判断していると共に、オフ設定温度に達したか否かを判断しており、オン設定温度に達したことを判断すると、コンプレッサ運転開始指令を発生し、コンプレッサ38とファン装置20のファンモータ20bとを通電駆動する。これにより、製氷室6及び冷凍室8内の温度が所定の冷凍温度(例えば−18℃)に等しくなるように制御されるようになっている。
【0036】
そして、冷凍室用温度センサ35からの信号がオフ設定温度に達したことを判断すると、コンプレッサ運転停止指令を発生し、図1に示す制御を実行する。すなわち、コンプレッサ運転停止指令が発生すると(この発生時点を図9に符号t1にて示す)、ステップS1、ステップS2に示すように、ファン装置20のファンモータ20bを停止する。この場合冷媒の流れは止められていない。ファン装置20の運転停止により、冷却器18に対する熱交換量つまり熱負荷が低減され、冷却器18の蒸発温度が低下し、これにより、蒸発圧力が低下する。この結果、コンプレッサ38の吸入側の圧力が低下する。
【0037】
ここで冷却器センサ18Aが所定の温度(図9のT1)でステップS3で示すようにコンプレッサ38のコンプレッサモータ38Cを断電してコンプレッサ38の運転を停止する。この断電後、しばらくは惰性によりロータが回転しピストンが往復運動しようとする。この場合ピストンが圧縮する行程においては、吸入された冷媒の圧縮時に圧力による反力を受けて、衝撃的に停止することが予想されるが、しかし、本実施の形態によれば、吸入された冷媒の圧力が既に低下しているので、その反力を受けることが少なく、振動が低減されるとともに、圧縮要素および電動要素が密閉容器および前記密閉容器内に固着されている部品と接触する事がない。
【0038】
このため、冷蔵庫本体1を揺らすような大きな振動や異常音を与えて冷蔵庫を使用する使用者に不快感や不安感を与えることがなく、冷蔵庫など製品の品位、品質を高めることができる。
【0039】
以上、本実施の形態では冷凍空調装置の一例として冷蔵庫を例にとって説明したが、特に家庭用冷蔵庫に適用された場合その設置環境面から接触音発生防止のメリットは顕著であり有効な適用事例となる。尚冷凍空調装置は冷蔵庫に限られるものではなく、例えば家庭用、業務用エアコンや自動販売機、ショーケース等レシプロ型コンプレッサを備えた製品であれば同様の効果が得られる。
【0040】
(実施の形態2)
図10は本発明による実施の形態2のコンプレッサ運転停止制御に関連するタイムチャートである。コンプレッサ38は冷却器温度センサ18Aが一定温度で停止するものではなく冷却器用ファンモータ20bが停止時の温度より一定温度幅T2低下したときにコンプレッサ38を停止するものである。本実施の形態によれば、吸入された冷媒の圧力が既に概ね所望の圧力に低下しているので、その反力を受けることが少なくコンプレッサ38の振動が低減されるとともに、圧縮要素および電動要素が密閉容器および密閉容器内に固着されている部品と接触する事がない。
【0041】
又、送風機の停止時点より所定の温度幅T2だけ低下した時点としているので、運転条件の変動などによって所定の温度にまで到達しにくい場合でも、概ね低圧圧力が低下した時点でコンプレッサ38の運転を停止して所望の振動抑制効果をほぼ得られることになり、コンプレッサ38の停止までの時間が極端に長くなることがなく、消費電力増大や冷媒循環量の低下による圧縮要素または電動要素の極端な温度上昇を防ぐ二次的効果もあり、実際の使用状態に即した合理的な制御で、現実的な対応が可能となる効果を有する。
【0042】
なお、温度幅T2の選定は、コンプレッサ38の種類とこのコンプレッサ38を搭載する冷蔵庫など冷凍空調装置の運転条件等により、その適正値は種々変化するため一律の値に固定する必要はなく、機種組み合わせ毎に選定したり、外気温度など運転条件の変化に合わせて値を制御すればより現実的な対応が図れる。
【0043】
また圧縮要素および電動要素が密閉容器および前記密閉容器内に固着されている部品と接触する圧力は圧縮の種類(気筒容積、冷媒、駆動方式)で変化するためにそれぞれの組み合わせに応じてコンプレッサ38停止時の冷却器温度センサ温度を変任意に選定する事により、コンプレッサの種類が変わっても適切に、振動防止ポイントでコンプレッサを停止できる。
【0044】
尚、冷蔵庫の負荷条件によって冷却器温度センサ18Aは所定の温度まで低下しない場合があり、この状態では無駄に消費電力長を増大させ振動防止の効果が期待できない。この様な場合はある一定時間以上経過した時コンプレッサ38は即座に停止する。このことにより不必要なコンプレサの運転状態を打ち切り消費電力量増大を防止することが出来る。
【0045】
(実施の形態3)
図11は実施の形態2のコンプレッサ運転停止制御に関連するタイムチャート図である。図においては冷却器18に対する熱交換量つまり熱負荷が低減され、冷却器18の蒸発温度が低下し、これにより、蒸発圧力が低下する。
【0046】
この時冷媒循環量が極端に低下しコンプレッサ温度が極端に上昇する場合がある。この場合は吐出管38Dが一定温度以上になった時は即座にコンプッレサ38を停止させるのでコンプレッサ38のモーター38C巻線の絶縁を保護することが可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明は、適切に蒸発温度の低い状態で圧縮器が停止するので停止時のコンプレッサ振動を低減でき圧縮要素または電動要素が密閉容器および前記密閉容器内に固着されている部品と接触しない。
【0048】
また、請求項2に記載の発明はコンプレッサの振動が低減されるとともに、圧縮要素または電動要素が密閉容器および前記密閉容器内に固着されている部品と接触する事がない。
【0049】
さらにコンプレッサ停止時の冷却器センサ温度は冷蔵庫の運転状態で様々に変化し一定温度とするとコンプレサの単独運転時間が極端に長くなり消費電力量を増大させたり又冷媒循環量の低下により圧縮要素および電動要素が極端に温度上昇する場合があるが、それも併せて防止することが出来る。
【0050】
また、請求項3に記載の発明は、圧縮要素および電動要素が密閉容器および前記密閉容器内に固着されている部品と接触する圧力は圧縮の種類(気筒容積、冷媒、駆動方式)で変化するためにそれぞれコンプッレサに応じてコンプレッサ停止時の一定温度を変化させるためコンプレッサの種類が変わっても確実に停止時のコンプレッサ振動を低減でき圧縮要素および電動要素が密閉容器および前記密閉容器内に固着されている部品と接触しない。
【0051】
また、請求項4に記載の発明は冷凍空調装置が高負荷状態で運転冷却器センサ温度が所定の温度まで低下しない場合即座のコンプレッサを停止させるため無駄に消費電力量を増大させることがない。
【0052】
また、請求項5に記載の発明ではコンプレッサが運転しファンモータが停止した場合において吐出管温度を検知し所定温度以上で即座にコンプッレサを停止させるのでコンプレッサモータ巻線の絶縁を保護することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷凍空調装置の実施の形態1のフローチャート
【図2】同実施の形態の冷凍空調装置の正面図
【図3】同実施の形態の冷凍空調装置の縦断面図
【図4】同実施の形態の冷凍空調装置の要部縦断面図
【図5】同実施の形態の冷凍空調装置の正面図
【図6】同実施の形態の冷凍空調装置の冷凍サイクル図
【図7】同実施の形態の冷凍空調装置の要部縦断面図
【図8】同実施の形態の冷凍空調装置の電気的構成のブロック図
【図9】同実施の形態の冷凍空調装置のタイムチャート
【図10】本発明による冷凍空調装置の実施の形態2のタイムチャート
【図11】本発明による冷凍空調装置の実施の形態3のフローチャート
【図12】従来の冷凍空調装置のフローチャート
【図13】従来の冷凍空調装置のタイムチャート
【符号の説明】
1  冷蔵庫
18 冷却器
18A  冷却器温度検知センサ
20a ファン
20b ファンモータ
38 コンプレッサ
38A ピストン
38B シリンダ
38C コンプレッサモータ
38D 吐出管温度検知センサ
40 凝縮器
41 減圧器(減圧装置)
42 制御回路

Claims (5)

  1. 圧縮要素又は電動要素をコイルスプリングで密閉容器内に弾性支持したレシプロタイプのコンプレッサと、凝縮器と、減圧装置と、冷却器と、前記冷却器と空気とを熱交換させる送風機と、前記冷却器に設置した冷却器温度検知センサとより構成され、前記コンプレッサの運転停止指令が発生した時に先行して前記送風機を停止させ、その後前記冷却器温度検知センサの温度が所定の温度まで低下した時に前記コンプレッサを停止させる手段を設けた冷凍空調装置。
  2. 圧縮要素又は電動要素をコイルスプリングで密閉容器内に弾性支持したレシプロタイプのコンプレッサと、凝縮器と、減圧装置と、冷却器と、前記冷却器と空気とを熱交換させる送風機と、前記冷却器に設置した冷却器温度検知センサとより構成され、前記コンプレッサの運転停止指令が発生した時に先行して前記送風機を停止させ、前記冷却器温度検知センサの温度が前記送風機の停止時点より所定の温度幅だけ低下した時に前記コンプレッサを停止させる手段を設けた冷凍空調装置。
  3. コンプレッサを停止させる冷却器温度検知センサの所定温度又は温度低下幅は圧縮要素または電動要素が、前記コンプレッサ停止時に、密閉容器又は密閉容器内に固着される部品と接触しないような温度又は温度低下幅とした請求項1または2に記載の冷凍空調装置。
  4. 送風機を停止させた後、冷却器温度検知センサが所定の温度まで低下せずにコンプレッサの運転が継続し、所定の時間が経過した場合に前記コンプレッサの運転を強制的に停止させる手段を備えた請求項1から請求項3に記載の冷凍空調装置
  5. コンプレッサの吐出パイプ温度を検知する吐出パイプ温度検知センサを備え、送風機停止中に前記吐出パイプ温度検知センサが所定の温度以上を検知した場合、前記コンプレッサを即座に停止する手段を備えた請求項1から4に記載の冷凍空調装置。
JP2002301625A 2002-10-16 2002-10-16 冷凍空調装置 Pending JP2004138281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002301625A JP2004138281A (ja) 2002-10-16 2002-10-16 冷凍空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002301625A JP2004138281A (ja) 2002-10-16 2002-10-16 冷凍空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004138281A true JP2004138281A (ja) 2004-05-13

Family

ID=32449920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002301625A Pending JP2004138281A (ja) 2002-10-16 2002-10-16 冷凍空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004138281A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115264747A (zh) * 2022-07-21 2022-11-01 珠海格力电器股份有限公司 一种无通讯空调机组控制方法、装置及无通讯空调机组

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115264747A (zh) * 2022-07-21 2022-11-01 珠海格力电器股份有限公司 一种无通讯空调机组控制方法、装置及无通讯空调机组

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4653616B2 (ja) 冷却貯蔵庫
EP2116796B1 (en) Refrigerating storage cabinet
EP2136166A1 (en) Cooling storage building
JP2007303796A (ja) 冷却貯蔵庫及びその運転方法
EP2124000A1 (en) Cooling storage building and method of operating the same
KR20060110687A (ko) 냉장고의 제어 방법
JP4135340B2 (ja) 冷蔵庫
US7673463B2 (en) Cooling system methods and apparatus for a refrigeration device
KR100189100B1 (ko) 고효율 독립냉각 싸이클을 가지는 냉장고의 제어방법
JP2004138281A (ja) 冷凍空調装置
JP2015036600A (ja) 冷蔵庫
JP3497759B2 (ja) 冷蔵庫
JP3593476B2 (ja) 冷蔵庫および冷凍サイクル用電動弁
JP2002213852A (ja) 冷蔵庫とその制御方法
JP3732032B2 (ja) 冷蔵庫
JP2005098605A (ja) 冷蔵庫
KR101317307B1 (ko) 냉장고 및 그 제어방법
WO2005052475A1 (ja) 冷蔵庫
JP2003287331A (ja) 冷蔵庫
JP7495164B2 (ja) 冷蔵庫
JPH11211306A (ja) 冷蔵庫
JP4286106B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
JP4705834B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP2002286347A (ja) 冷却貯蔵庫
JPH02136669A (ja) 冷蔵庫