JP4653616B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の蒸発器を備え、それらに1台の圧縮機から冷媒を供給する冷却貯蔵庫に関する。
この種の冷却貯蔵庫としては、断熱性の貯蔵庫本体に例えば冷凍室と冷蔵室とを断熱して区画形成すると共に各室に夫々蒸発器を配置し、これらの蒸発器に1台の圧縮機から冷媒を交互に供給して冷却作用を生じさせるようにしたものがあり、下記の特許文献1のものが例示できる。
この種の冷蔵庫の冷凍サイクルは、冷媒を圧縮機によって圧縮し、凝縮器により液化し、これを三方弁の出口側にそれぞれキャピラリチューブを介して接続した冷凍室用蒸発器及び冷蔵室用蒸発器に交互に供給するようになっており、冷凍室及び冷蔵室が共に下限設定温度まで冷却されたときに圧縮機を停止し、いずれか一方が上限設定温度を上回ったときに圧縮機を再起動するようになっている。
特開2002−71245公報
ところで、業務用冷蔵庫のように、頻繁に扉が開閉されたり、周囲温度が高い状況で使用されるものでは、圧縮機が停止している間に庫内温度が急上昇してしまうことを想定して設計されねばならない。このため、この種の冷蔵庫では、圧縮機が停止したら、できるだけ迅速に圧縮機の吸入側と吐出側との高低圧力差を解消しておく必要があり(その圧力差が大きいまま圧縮機を再起動すると、圧縮機に過大な負荷がかかる)、そのために前記三方弁を冷凍室用及び冷蔵室用の両蒸発器の入口側と凝縮器側とが互いに連通状態となるように動作させ、これにて一方の蒸発器に残留している冷媒を他方にも流し込んで高低圧力差の迅速な解消を図っている。
しかしながら、上述のように圧縮機の停止直後に、両蒸発器を連通状態にして高低圧力差を解消する方法では、例えば冬季のように周囲温度が低い状態では、冷蔵室側が過冷却状態となることがあるという問題があった。その原因は次のようであった。
例えば、冷蔵室の設定温度を3℃、冷凍室の設定温度を−20℃としているときに、周囲温度が5℃程度の低温になると、冷蔵室内外の温度差は非常に小さいため冷蔵室を冷却する必要はほとんどなく、圧縮機は冷凍室を冷却するためにだけ運転・停止を繰り返していることになる。すなわち、冷凍室内が設定温度以上になると圧縮機が起動して冷媒を冷凍室用蒸発器に供給し、その結果、冷凍室内が設定温度以下まで冷却されると圧縮機が停止すると共に圧縮機の高低圧力差をバランスさせるべく三方弁が両蒸発器を連通状態にする。そして、冷凍室内が再び設定温度以上になると圧縮機が再起動し、三方弁を切り替えて再び冷凍室用蒸発器に冷媒を供給するというサイクルを繰り返すのである。
この冷却動作の間は圧縮機の運転中に三方弁が冷蔵室用蒸発器に冷媒を供給するようには切り替えられないが、圧縮機の停止後に圧力バランスのために三方弁が両蒸発器の連通状態に切り替わり、冷凍室用蒸発器内に供給されていた液冷媒が三方弁を通して冷蔵室用蒸発器に供給されてしまう。このため、その液冷媒が圧力バランスの解消のために徐々に蒸発する際に冷却作用を呈することになり、また、冷凍室内が設定温度以上になって圧縮機が再起動したときにも蒸発して冷却作用を呈することになる。このようにして、従来の冷凍冷蔵庫では、圧縮機の運転中に冷蔵室用蒸発器に冷媒を供給しなくても、冷蔵室が過冷却になることがあったのである。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、1台の圧縮機から複数の蒸発器に選択的に冷媒を供給するようにした冷却貯蔵庫において、一方の蒸発器側が過冷却状態になることを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る冷却貯蔵庫は次の構成を採用した。
次のA1〜A7の構成を備えた冷凍サイクルと、
(A1)冷媒を圧縮する圧縮機
(A2)この圧縮機によって圧縮された冷媒から放熱させる凝縮器
(A3)入口が前記凝縮器側に接続されると共に2つの出口が第1及び第2の冷媒供給路に接続され、前記入口側を前記第1及び第2の冷媒供給路のいずれかに選択的に連通させる選択連通動作と、前記入口側を前記第1及び第2の両冷媒供給路に共通して連通させる共通連通動作とを可能とした弁装置
(A4)前記第1及び第2の冷媒供給路に各々設けられた第1及び第2の蒸発器
(A5)前記各蒸発器に流れ込む冷媒を絞るための絞り装置
(A6)逆止弁を有すると共に前記第1及び第2の蒸発器の冷媒出口側を共通接続する冷媒出口合流路
(A7)この冷媒出口合流路における前記逆止弁の下流側から分岐して前記圧縮機の冷媒吸入側に接続された冷媒環流路
前記第1及び第2の蒸発器により生成された冷気によって庫内が冷却される貯蔵庫本体と、
前記冷凍サイクルの熱的負荷状態を検知する熱負荷検知装置と、
前記弁装置を駆動制御する弁駆動回路とを有し、
前記第1の蒸発器の熱負荷は前記第2の蒸発器の熱負荷よりも大きく、
前記弁駆動回路は、前記冷凍サイクルの運転時には前記弁装置に前記選択連通動作を行わせて前記第1及び第2のいずれかの蒸発器に冷媒を交互に供給すると共に、前記冷凍サイクルが停止した時に、前記熱負荷検知装置が所定値を越える熱負荷であることを検出している場合には前記弁装置に前記共通連通動作を行わせ、前記熱負荷検知装置が所定値以下の熱負荷であることを検出している場合には前記弁装置に前記第1の冷媒供給路にのみ連通させる動作を行わせるものである。
上記構成によれば、圧縮機の運転時に弁装置が選択連通動作を行うことで、液冷媒が第1及び第2の蒸発器に選択的に供給され、その蒸発器における冷却作用によって貯蔵庫本体の庫内が冷却される。圧縮機の停止後、弁装置は次のように動作することで圧縮機の高低圧力差の解消が図られる。すなわち、冷凍サイクルの熱的負荷状態が大きいとき、弁装置は圧縮機の停止後に第1及び第2の冷媒供給路を連通状態にする共通連通動作を行う。このため、冷凍サイクルの熱的負荷状態が大きいために、停止直後の圧縮機の高低圧力差が大きいという事情があっても、2つの蒸発器において圧力バランスの均衡動作がおこなわれるため、迅速に高低圧力差が解消される。
また、例えば冬季のように周囲温度が低いときには、冷凍サイクルの熱的負荷状態が小さいため、弁装置は圧縮機の停止後に、第2の蒸発器よりも熱負荷の大きい第1の蒸発器が設けられた第1の冷媒供給路にのみ連通状態にする動作を行うことで高低圧力差の均衡が進む。このとき、第1の蒸発器側だけが使用されるから、圧力均衡に時間を要するのではないかという懸念があるが、ところが冷凍サイクルの熱的負荷状態が小さいときには、停止直後の圧縮機の高低圧力差も小さいため、比較的短時間で圧力均衡が行われて問題はない。
請求項2の発明は、前記熱負荷検知装置を、凝縮器の冷媒吐出側に設けた温度センサを備え、その冷媒吐出側の冷媒温度に基づいて冷凍サイクルの熱負荷を検知する構成としたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、前記熱負荷検知装置を、冷却貯蔵庫の周囲温度を検知する周囲温度センサを備え、その周囲温度に基づいて冷凍サイクルの熱負荷を検知する構成としたところに特徴を有する。
いずれの構成としても、冷凍サイクルの熱的負荷状態を温度センサを利用して簡易に検出できるという利点がある。
本発明によれば、1台の圧縮機から複数の蒸発器に選択的に冷媒を供給するようにした冷却貯蔵庫において、一方の蒸発器側が過冷却状態になることを防止でき、しかも、圧縮機の停止後の圧力均衡を迅速に行うことができる。
本発明の実施形態を図1ないし図6によって説明する。この実施形態では業務用の横型(テーブル型)冷凍冷蔵庫に適用した場合を例示しており、まず図1により全体構造を説明する。符号10は貯蔵庫本体であって、前面に開口した横長の断熱箱体により構成され、底面の四隅に設けられた脚11によって支持されている。貯蔵庫本体10の内部は、後付けされる断熱性の仕切壁12によって内部が左右に仕切られ、左の相対的に狭い側が第1の貯蔵室に相当する冷凍室13F、右の広い側が第2の貯蔵室に相当する冷蔵室13Rとなっている。なお、図示はしないが冷凍室13F、冷蔵室13Rの前面の開口には揺動式の断熱扉が開閉可能に装着されている。
貯蔵庫本体10の正面から見た左側部には、機械室14が設けられている。機械室14内の上部の奥側には、冷凍室13Fと連通した断熱性の冷凍室13F用の蒸発器室15が張り出し形成され、ここにダクト15Aと蒸発器ファン15Bとが設けられているとともに、その下方には、圧縮機ユニット16が出し入れ可能に収納されている。また、仕切壁12の冷蔵室13R側の面には、ダクト17を張ることで冷蔵室13R用の蒸発器室18が形成され、ここに蒸発器ファン18Aが設けられている。
前記圧縮機ユニット16は、図示しないモータによって駆動されて冷媒を圧縮する圧縮機20と、その圧縮機20の冷媒吐出側に接続した凝縮器21とを基台19上に設置して機械室14内から出し入れ可能に構成したものであり、併せて凝縮器21を空冷するための凝縮器ファン22(図2にのみ図示)も搭載されている。
図2に示すように、凝縮器21の出口側はドライヤ23を通して、弁装置である三方弁24の入口24Aに接続されている。三方弁24は、1つの入口24Aと2つの出口24B,24Cを有し、各出口24B,24Cは第1及び第2の冷媒供給路25F,25Rに連なる。この三方弁24は、入口24Aを第1及び第2の冷媒供給路25F,25Rのいずれか一方に選択的に連通させる選択連通動作と、入口24Aを第1及び第2の両冷媒供給路25F,25Rに共通して連通させる共通連通動作とを可能としたタイプである。
第1の冷媒供給路25Fには、絞り装置に相当する冷凍室側のキャピラリチューブ26Fと、冷凍室13F側の蒸発器室15内に収容した冷凍室用蒸発器(第1の蒸発器)27Fとが設けられている。また、第2の冷媒供給路25Rには、やはり絞り装置である冷蔵室側のキャピラリチューブ26Rと、冷蔵室13R側の蒸発器室18内に収容した冷蔵室用蒸発器(第2の蒸発器)27Rとが設けられている。両冷却器27F、27Rの冷媒出口はアキュムレータ28F、逆止弁29及びアキュムレータ28Rを順に連ねた冷媒出口合流路30により共通接続され、その冷媒出口合流路30における上記逆止弁29の下流側から分岐して冷媒環流路31が圧縮機20の吸入側に連ねられている。以上の圧縮機20の吐出側から吸入側に戻る冷媒の循環路は、1台の圧縮機20によって2つの蒸発器27F,27Rに冷媒を供給する周知の冷凍サイクル40を構成しており、三方弁24によって液冷媒の供給先を変更することができるようになっている。
また、上記三方弁24はコントローラ50からの信号を受けた弁駆動回路60によって駆動される。コントローラ50には、冷凍室13F内の空気温度を検出するFセンサ51F及び冷蔵室13R内の空気温度を検出するRセンサ51Rからの信号が与えられ、Fセンサ51Fの検知温度が冷凍室13Fのオン温度(TF(ON))よりも高い、又はRセンサ51Rの検知温度が冷蔵室13Rのオン温度(TR(ON))よりも高い場合には圧縮機20を起動すると共に、弁駆動回路60によって三方弁24を後述するように制御する。
そして、凝縮器21の冷媒吐出側のパイプには吐出される液冷媒の温度を検出するための液冷媒温度センサ(以下「CTセンサ」という)52が設けられ、その検出信号をコントローラ50に与えて三方弁24を後述するように制御する。なお、このCTセンサ52からの信号は、凝縮器21の汚れに起因する放熱不良や、その他の原因による冷凍サイクル40の異常な過負荷状態を検出して報知するためにも利用されている。
さて、圧縮機20及び三方弁24の制御は、コントローラ50に内蔵した図示しないCPUによって実行されるようになっている。その制御プログラムの構成は図3に示すようであり、次にこれを本実施形態の作用と共に説明する。
(冷却開始−FR交互冷却)
冷却貯蔵庫の電源が投入されて圧縮機20が起動されると、一定時間毎に、三方弁24を入口24Aが第1の冷媒供給路25F側だけに連通する状態(以下この状態を「F側開状態」という)と、三方弁24を入口24Aが第2の冷媒供給路25R側だけに連通する状態(以下この状態を「R側開状態」という)とに交互に切り替えて(ステップS1)、冷蔵室13Rと冷凍室13Fとを交互に冷却する状態とする(R室F室交互冷却)。なお、上記「F側開状態」及び「R側開状態」は、共に本発明にいう「選択連通動作」の一態様である。
次に、ステップS2に至り、Rセンサ51Rからの信号に基づいて冷蔵室13Rの温度と、予め設定されている冷蔵室下限温度TR(OFF)とを比較し、さらにステップS3において、Fセンサ51Fからの信号に基づいて冷凍室13Fの温度と、予め設定されている冷凍室下限温度TF(OFF)とを比較する。冷却運転の開始当初は、いずれも庫内温度が各下限温度に達していないから、ステップS3からステップS1に戻って三方弁24が「F側開状態」と「R側開状態」とを交互に繰り返す上記のFR交互冷却運転が繰り返される。
(Fのみ冷却)
冷却が進んで冷蔵室13Rの庫内温度が、予め設定されている冷蔵室下限温度TR(OFF)を下回るようになると、ステップS2からステップS4に移行し、三方弁24は「F側開状態」に切り替えられて冷凍室13Fだけが冷却されるようになる。この後、ステップS5に移行してRセンサ51Rからの信号に基づいて冷蔵室13Rの庫内温度が、予め設定されている冷蔵室上限温度TR(ON)に達していないか否かが判断される。
一般には、FR交互冷却が終了した直後は冷蔵室13Rは十分に冷却されているから、次のステップS6に至り、Fセンサ51Fからの信号に基づいて冷凍室13Fの庫内温度が、予め設定されている冷凍室下限温度TF(OFF)に達していないか否かが判断され、その冷凍室下限温度TF(OFF)に達するまでステップS4〜S6が繰り返される。この結果、冷凍室13Fのみが集中的に冷却されることになる。
なお、上記の冷却運転の途中で冷蔵室13Rの温度が上昇すれば、ステップS5からステップS1に戻ってFR交互冷却が再開される、すなわち冷蔵室13Rの冷却も再開されるから、冷蔵室13Rの昇温を速やかに抑えることができる。
この「Fのみ冷却」によって冷凍室13Fが十分に冷却され、その庫内温度が冷凍室下限温度TF(OFF)に達すると、ステップS6からステップS7に移行する。
(圧縮機停止・圧力均衡処理)
ステップS7では、CTセンサ52からの信号に基づいて、凝縮器21から吐出される液冷媒の温度が所定の基準温度CTset(その決定の仕方は後述する)と比較される。冬季のように周囲温度が低いため、貯蔵庫本体10からの熱漏洩量が少ない、或いは、凝縮器21における放熱量が十分に確保されている場合には、冷凍サイクル40の熱的負荷状態は非常に軽く、したがって液冷媒温度は低くなる。また、逆に冬季以外の季節、或いは冷凍冷蔵庫の設置場所がコンロ等の熱源に近い場合には、冷凍サイクル40の熱的負荷状態は比較的重く、したがって液冷媒温度は高くなる傾向を呈する。
このため、冷凍サイクル40の熱的負荷状態が通常〜重いというような状況では、ステップS7で「Y」となり、圧縮機20を停止(ステップS8)した後、ステップS9に至って三方弁24は、入口24Aを第1及び第2の両冷媒供給路25F、25Rに共に連通させる「共通連通動作」を行い(ステップS9の「RF開」)、圧縮機20を予め設定した強制停止時間Tが経過する間だけ再起動を禁止する状態におく(ステップS10)。
また、冷凍サイクル40の熱的負荷状態が通常に比べて軽い状況では、ステップS7で「N」となるから、圧縮機20を停止(ステップS11)した後、ステップS12に至って、三方弁24は「選択連通動作」(ここでは、入口24Aを第1の冷媒供給路25Fだけに連通させる「F側開状態」)を行い、圧縮機20を予め設定した強制停止時間Tが経過する間だけ再起動を禁止する状態におく(ステップS10)。
この強制停止時間Tが経過する間に、冷凍室用冷却器27Fに供給されて液冷媒が蒸発して圧縮機20の高低圧力差が解消されることになる。ここで、冷凍サイクル40の熱的負荷状態が大きいときには、三方弁40は圧縮機20の停止後に冷凍室用及び冷蔵室用の両蒸発器27F,27Rへの冷媒供給路25F,25Rを共に連通状態にする「共通連通動作」を行うから、冷凍サイクル40の熱的負荷状態が大きいために、停止直後の圧縮機の高低圧力差が大きいという事情があっても、2つの蒸発器27F,27Rにおいて圧力の均衡動作がおこなわれるため、図4に示すように、迅速に高低圧力差が解消される。
また、例えば冬季のように冷凍サイクル40の熱的負荷状態が小さい場合には、三方弁24は「F側開状態」となって、冷凍室用冷却器27Fに連なる冷媒供給路25Fだけを通して圧縮機20の高低圧力差の均衡が進むことになる。しかし、この場合には、冷凍サイクル40の熱的負荷状態が小さいのだから、図5に示すように、もともと停止直後の圧縮機20の高低圧力差も小さいため、圧縮機強制停止時間T内で圧力均衡が可能であり、問題はない。
(圧縮機の再起動)
ステップS10で圧縮機強制停止時間Tが経過すると、ステップS13に至ってFセンサ51Fからの信号に基づいて冷凍室13Fの温度と、予め設定されている冷凍室上限温度TF(ON)とを比較し、さらにステップS14において、Rセンサ51Rからの信号に基づいて冷蔵室13Rの温度と、予め設定されている冷蔵室上限温度TF(ON)とを比較する。いずれかのステップで冷凍室13F又は冷蔵室13Rの温度が各上限温度よりも高くなっていると、圧縮機20が起動され(ステップS15,16)、ステップS4又はステップS17に移行して冷凍室13F又は冷蔵室13Rの冷却が再開される。
なお、ステップS17に移行して冷蔵室13Rの冷却が再開された後に、冷凍室13Fの温度が上昇するとFR交互冷却に戻り(ステップS18〜ステップS1)、冷蔵室13Rが十分に冷却されると「Fのみ冷却」に移行する(ステップS19〜ステップS4)。
(タイムチャートの例示)
「Fのみ冷却」から「FR交互冷却」を挟んで「Fのみ冷却」に戻る冷却動作について、圧縮機20のオンオフ及び三方弁24の開閉動作と共に、冷凍室13F及び冷蔵室13Rの温度変化を例示すると図6に示すようになる。ここで、「F」は「Fのみ冷却」を、「F/R」は「FR交互冷却」をそれぞれ実行していることを示し、「停止」は「圧縮機停止・圧力均衡処理」が行われていることを示す。
(基準温度CTsetの設定)
前述した通り、「圧縮機停止・圧力均衡処理」を行う場合に、三方弁24を「F側開状態」とするか「共通連通動作」とするかは、凝縮器21から吐出される液冷媒の温度を基準温度CTsetと比較して決定される。この温度は実際には次のように決定することができる。
本実施形態の冷凍冷蔵庫を様々な周囲温度下で運転し、「F側開状態」で「圧縮機停止・圧力均衡処理」を行ったときに圧縮機20の強制停止時間T内で圧縮機20に許容されている高低圧力差に低下するか否かを試験し、強制停止時間T内で許容されている高低圧力差に低下する最高の周囲温度を見つけ出す。そして、その周囲温度で運転したときの凝縮器21から吐出される液冷媒の温度(実際にはCTセンサ52からの温度信号)を基準温度CTsetとすればよい。
(本実施形態の効果)
以上述べたように、本実施形態によれば、冷凍サイクル40の熱的負荷状態が大きい(凝縮器21からの液冷媒の吐出温度が高い)とき、三方弁24は圧縮機20の停止後に冷凍室用及び冷蔵室用の両蒸発器を連通状態にする「共通連通動作」を行う。このため、冷凍サイクル20の熱的負荷状態が大きいために、停止直後の圧縮機20の高低圧力差が大きいという事情があっても、2つの蒸発器27F,27Rにおいて圧力バランスの均衡動作がおこなわれるため、迅速に高低圧力差が解消される。また、例えば冬季のような冷凍サイクル40の熱的負荷状態が小さいときには、圧縮機20の停止後には三方弁24が「F側開状態」になるから、冷蔵室用蒸発器27Rには冷媒が流入せず、冷蔵室13Rが過冷却状態になることはない。また、三方弁24は「F側開状態」となって冷蔵室用蒸発器27Rは圧力均衡に寄与しないことになるが、冷凍サイクル40の熱的負荷状態が小さいときには、停止直後の圧縮機20の高低圧力差も小さいため、比較的短時間で圧力均衡が行われ、強制停止時間Tが経過しても圧力均衡が終了していないような事態は発生しない。
しかも、本実施形態では、冷凍サイクル40の熱的負荷状態を検出するにあたって、凝縮器21の冷媒吐出側のパイプに設けた液冷媒の温度を検出するための液冷媒温度センサ52(CTセンサ)を利用するようにしており、これは凝縮器21の汚れに起因する放熱不良や、その他の原因による冷凍サイクル40の異常な過負荷状態を検出して報知するためにも利用可能であるから、極めて合理的である。
なお、本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、冷凍サイクルの熱的負荷状態を検知するに当たって凝縮器21の吐出側の液冷媒温度をCTセンサ52によって検出するようにしたが、これに限らず、例えば図7に示すように、冷却貯蔵庫の周囲温度を検知する周囲温度センサ55を凝縮器21の冷却ファン22の吸入側に設け、これに基づいて冷凍サイクルの熱負荷を検知する構成としてもよい。図7に示した実施形態は、この周囲温度センサ55の部分のみが図2の実施形態と相違しており、その他の構成は同一であるから、同一部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
(2)また、冷凍サイクルの熱的負荷状態を検出するにあたっては、例えば冷凍サイクル内の圧縮機20の吐出側圧力を検知したり、凝縮器21の温度(冷却風の温度)等に基づいて検出することもできる。
(3)上記実施形態では、冷凍室と冷蔵室とを備えた冷却貯蔵庫を例示して説明したが、これに限らず、冷蔵室と解凍室、貯蔵温度が異なる冷蔵二室或いは冷凍二室を備えた冷却貯蔵庫に適用してもよく、要するに、少なくとも2台の蒸発器を備えてこれらに共通の圧縮機から冷媒を供給するようにしたものに広く適用することができる。
本発明の一実施形態を示す全体の断面図 冷凍サイクルの構成図 冷却動作を示すフローチャート 冷凍サイクルの熱的負荷状態が高い場合の圧縮機停止・圧力均衡処理の圧力変化を示すグラフ 冷凍サイクルの熱的負荷状態が低い場合の圧縮機停止・圧力均衡処理の圧力変化を示すグラフ 冷却動作と庫内温度変化を示すタイムチャート 本発明の異なる実施形態を示す冷凍サイクルの構成図
符号の説明
10…貯蔵庫本体 20…圧縮機 21…凝縮器 24…三方弁(弁装置) 25F,25R…第1及び第2の冷媒供給路 26F,26R…キャピラリチューブ(絞り装置) 27F…冷凍室用蒸発器(第1の蒸発器) 27R…冷蔵室用蒸発器(第2の蒸発器) 29…逆止弁 30…冷媒出口合流路 31…冷媒環流路 40…冷凍サイクル 52…CTセンサ(熱負荷検知装置の温度センサ) 55…周囲温度センサ 60…弁駆動回路

Claims (3)

  1. 次のA1〜A7の構成を備えた冷凍サイクルと、
    (A1)冷媒を圧縮する圧縮機
    (A2)この圧縮機によって圧縮された冷媒から放熱させる凝縮器
    (A3)入口が前記凝縮器側に接続されると共に2つの出口が第1及び第2の冷媒供給路に接続され、前記入口側を前記第1及び第2の冷媒供給路のいずれかに選択的に連通させる選択連通動作と、前記入口側を前記第1及び第2の両冷媒供給路に共通して連通させる共通連通動作とを可能とした弁装置
    (A4)前記第1及び第2の冷媒供給路に各々設けられた第1及び第2の蒸発器
    (A5)前記各蒸発器に流れ込む冷媒を絞るための絞り装置
    (A6)逆止弁を有すると共に前記第1及び第2の蒸発器の冷媒出口側を共通接続する冷媒出口合流路
    (A7)この冷媒出口合流路における前記逆止弁の下流側から分岐して前記圧縮機の冷媒吸入側に接続された冷媒環流路
    前記第1及び第2の蒸発器により生成された冷気によって庫内が冷却される貯蔵庫本体と、
    前記冷凍サイクルの熱的負荷状態を検知する熱負荷検知装置と、
    前記弁装置を駆動制御する弁駆動回路とを有し、
    前記第1の蒸発器の熱負荷は前記第2の蒸発器の熱負荷よりも大きく、
    前記弁駆動回路は、前記冷凍サイクルの運転時には前記弁装置に前記選択連通動作を行わせて前記第1及び第2のいずれかの蒸発器に冷媒を交互に供給すると共に、前記冷凍サイクルが停止した時に、前記熱負荷検知装置が所定値を越える熱負荷であることを検出している場合には前記弁装置に前記共通連通動作を行わせ、前記熱負荷検知装置が所定値以下の熱負荷であることを検出している場合には前記弁装置に前記第1の冷媒供給路にのみ連通させる動作を行わせる冷却貯蔵庫。
  2. 前記熱負荷検知装置は、前記凝縮器の冷媒吐出側に設けた温度センサを備え、その冷媒吐出側の冷媒温度に基づいて前記冷凍サイクルの熱負荷を検知することを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。
  3. 前記熱負荷検知装置は、冷却貯蔵庫の周囲温度を検知する周囲温度センサを備え、その周囲温度に基づいて前記冷凍サイクルの熱負荷を検知することを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。
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