JP2004138159A - 油圧アクチュエータのシール構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】油圧室の両端に位置するベーン部23とシュー部33に、油圧室専用のシール収容溝61〜63とシール部材51,52とを設ける。ベーン部23とシュー部33に、油圧室内の作動油をシール部材51,52の背面に導く油路64を形成する。シール部材51,52の背面側に板状のセパレータ54を配置し、シール部材51,52とセパレータ54の間に、板ばね53を配置する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば内燃機関の可変バルブタイミング機構のカムシャフトや可変圧縮比機構のコントロールシャフト(制御軸)を駆動する揺動形の油圧アクチュエータのシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばダブルベーン形の油圧アクチュエータにおいては、一対のベーンを有して軸体に固定されるロータが、一対のシューを有するハウジング内に回転可能に収容され、ロータとハウジングによって第1〜第4の油圧室が形成されている。この種の油圧アクチュエータにはその構造上、ロータとハウジングの間にロータを回転可能とするためのクリアランスが必要とされている。このため、ベーンの外周面とシューの内周面にはシール収容溝がそれぞれ形成されているとともに、それらのシール収容溝にはシール部材がそれぞれ収容され、第1〜第4の油圧室間での作動油の漏れが防止されている。そして、第1〜第4の油圧室には第1〜第4のポートがそれぞれ設けられ、これらの第1〜第4のポートには油圧回路が接続されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この油圧アクチュエータが負荷を担った軸体を回転駆動する場合には、作動油が第1のポートと第3のポートを介して第1の油圧室と第3の油圧室にそれぞれ流入するとともに、第2のポートと第4のポートを介して第2の油圧室と第4の油圧室からそれぞれ流出する。これにより、ロータが軸体の荷重に抗して回転し、その回転は軸体の負荷と均衡した位置で停止する。この間にシール部材は、作動油が第1〜第4の油圧室間で漏れることを防止する。
【0004】
一方、特許文献1に開示されているバルブタイミング調整装置では、シール部材がシュー及びベーンの先端部に軸心方向に配設されたスリット内に収納され、板バネ等の弾性体から成る第1の付勢部材により径方向内向き又は外向きに付勢される。また、シール部材は分割構造を備え、第1のシールと第2のシールと第2の付勢部材とを軸心方向に組み合わすことで構成される。第1のシールは軸方向に開口部を有する凹形のスリットを有する。第2のシールは、第1のシールの凹形スリットに勘合可能な凸形リブと、それに面垂直に構成される第2の台座と、軸心方向の円筒形底付き穴を有する。第2の付勢部材は、コイルバネ等の弾性体から成り、第2のシールに配設された円筒形底付き穴に収納され、第1のシールと第2のシールを軸心方向に付勢する。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−097910公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の油圧アクチュエータは以上のように構成され、油圧アクチュエータの仕事量は作動油の圧力と作動油の流量との積で表される。従って、軸体に加わる負荷が増大した場合には、油圧アクチュエータの受圧面を拡大するか、作動油の圧力を高める必要がある。しかし、油圧アクチュエータの受圧面を拡大する場合には、油圧アクチュエータが大型化するとともに重量が増加し、さらには設置場所が制約されるなどの問題点があった。また、このような問題点を解決できない場合には作動油の圧力を高めることとなるが、この場合には上記クリアランスを介して漏れる作動油の量が多くなること、つまりシール力が低下することとなり、効率が悪化して消費電力が増加するなどの問題点があった。
【0007】
また、特許文献1に開示されているバルブタイミング調整装置では、第1のシールが軸方向に開口部を有する凹形のスリットを有し、第2のシールが第1のシールの凹形スリットに勘合可能な凸形リブと、それに面垂直に構成される第2の台座と、軸心方向の円筒形底付き穴を有し、第2の付勢部材が第2のシールに配設された円筒形底付き穴に収納される構造であるので、各シール面に直接的に連通した部分がないという利点がある反面、構造が複雑であるという欠点があった。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、作動油の圧力が高い場合でも、比較的簡素な構造で適正なシール力を保持できる油圧アクチュエータのシール構造を得るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る油圧アクチュエータのシール構造においては、1つ以上のベーン部を有して軸体に固定されるロータを、1つ以上のシュー部を有するハウジング内に回転可能に収容して複数の油圧室を形成し、ベーン部とシュー部に設けたシール収容溝にシール部材を収容して油圧室間での作動油の漏れを防止する油圧アクチュエータのシール構造において、油圧室の両端に位置するベーン部とシュー部に油圧室専用のシール収容溝とシール部材とを設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における油圧アクチュエータのシール構造を示す横断面図、図2は図1のA−A線断面図である。図において、例えば内燃機関の可変圧縮比機構の制御軸(軸体)1の端部の外周面には溝1aが軸線Bに沿う方向に向けて形成され、制御軸1の端部には例えばダブルベーン形のロータ2が嵌合固定されている。そして、ロータ2はハウジング3に回転可能に収容され、このハウジング3は内燃機関の固定部に固定されている。
【0011】
ハウジング3はロータ2の周面側を囲む筒状のケース4、及びケース4の後端面に固定された板状のリヤカバー5を有し、リヤカバー5には複数の取付穴6が形成され、リヤカバー5のロータ2側は内端面7とされている。又はハウジング3はケース4の前端面に固定された板状のフロントカバー8を有し、フロントカバー8のロータ2側が内端面9とされている。ケース4及びリヤカバー5はスタッドピン11によって固定され、ケース4、リヤカバー5及びフロントカバー8はボルト12によって固定されている。そして、フロントカバー8には複数の管継ぎ手13が螺着されている。
【0012】
ロータ2は制御軸1の外周面に嵌合固定された筒状の基部21を有し、基部21の外周面22には1対のベーン部23が直径方向に対称に延設されている。ベーン部23はケース4に面する外周面24、リヤカバー5に面する後端面25、及びフロントカバー8に面する前端面26を有し、各ベーン部23には2つずつのシール構造27が独立して設けられている。
【0013】
ケース4は筒状の本体部31を有し、この本体部31の外周面32はロータ2のベーン部23の外周面24と微少なクリアランスで配置されている。本体部31の内周面32には1対のシュー部33が直径方向に対向して延設され、シュー部33の内周面34はロータ2の基部21の外周面22と微少なクリアランスで配置されている。シュー部33はリヤカバー5に面する後端面35、及びフロントカバー8に面する前端面36を有し、各シュー部33には2つずつのシール構造37が独立して設けられている。
【0014】
そして、ロータ2、ケース4、リヤカバー5及びフロントカバー8によって第1〜第4の油圧室41〜44が形成され、これらの第1〜第4の油圧室41〜44にはそれぞれ第1〜第4のポート45〜48が設けられている。これらの第1〜第4のポート45〜48は上記管継ぎ手13及び図示しない配管を介して図示しない制御弁に接続され、ロータ2の回転方向に応じて給油ポートとなったり、排油ポートとなったりするものである。
【0015】
なお、ロータ2のベーン部23の端面25,26は回転すること、ケース4のシュー部33の端面35,36は回転しないこと、ベーン部23とシュー部33の断面形状が異なることなどから、シール構造27とシール構造37は少々異なっているが、発明の概念上は同様であるので、以下シール構造27についてのみ説明する。また、ベーン部23とシュー部33の断面形状はそれぞれ線対称となっているので、片側のシール構造27について説明し、シール構造27と同様なシール構造37の部分及び部材について同じ符号を付し、その説明は省略する。
【0016】
図3の斜視図に示すように、シール構造27は、ベーン部23の後端面25側に配置された鉤状の後方シール部材51と、ベーン部23の前端面26側に配置された鉤状の前方シール部材52と、シール部材51,52の内面に配置され、それらの内面をハウジング3の内周面32側に機械的に付勢する複数の板ばね(付勢部材)53と、これらの板ばね53の内面側に配置され、シール部材51,52の外面側への作動油の漏れを防止するとともに、作動油の圧力をシール部材51,52全体に効率よく伝える平坦板状のセパレータ54とを備えている。
【0017】
シール部材51,52は焼結材又は樹脂材から形成することが好ましく、ロータ2の外周面24とハウジング3の内周面32の間、つまり径方向をシールする径方向シール部55,56をそれぞれ有しているとともに、ロータ2の端面25,26とハウジング3の内端面7,9の間、つまり軸方向をシールする軸方向シール部57,58をそれぞれ有している。この場合に、径方向シール部55,56は一体のものが分割面59を介して分割された形状とされ、分割面59は油圧室41〜44の間での作動油の漏れを防止する面とされている。
【0018】
シール部材51,52の径方向シール部55,56の内面には、板ばね53を収容する凹部55a,56aがそれぞれ形成されており、これらの凹部55a,56aの側壁は、セパレータ54の所定以上の移動を規制して板ばね53の全圧縮を含む塑性変形を防止するストッパ55b,56bとされている。また、軸方向シール部57,58の長さに関し、セパレータ54の端面が軸方向シール部57,58の内面の面積内に十分に含まれ、セパレータ54の内面に沿って流動する作動油が軸方向シール部57,58の内面に確実に受け止められるようになっている。
【0019】
一方、図4の部分拡大斜視図に示すように、ロータ2のベーン部23の外周面24には、セパレータ54、板ばね53、及びシール部材51,52の径方向シール部55,56を収容する径方向シール収容溝61が形成されている。また、ベーン部23の後端面25には、後方シール部材51の軸方向シール部57を収容する軸方向シール収容溝62が形成されている。さらに、ベーン部23の前端面26には、前方シール部材52の軸方向シール部58を収容する軸方向シール収容溝63が形成されている。これらのシール収容溝61〜63の対向する両側壁の中間を通る仮想平面Pは軸線Bを通るようにされ、シール部材51,52はシール収容溝61〜63に最適の姿勢で収容されている。そして、ベーン部23には、第1〜第4の油圧室41〜44のうちの隣接する油圧室と径方向シール収容溝61のほぼ中央とを連通する油路64が形成されている。
【0020】
このように構成された油圧アクチュエータにおいては、制御軸1の負荷に抗して制御軸1を例えば反時計回り方向に回転駆動する際には、制御された作動油が第1のポート45と第3のポート47を介して第1の油圧室41と第3の油圧室43にそれぞれ流入するとともに、第2の油圧室42と第4の油圧室44から第2のポート46と第4のポート48を介してそれぞれ流出する。これにより、ロータ2が反時計回り方向に回転し、その回転は制御軸1の負荷と平衡した時点で停止する。なお、ロータ2が反対の時計回り方向に回転する場合には、作動油が上述と逆の方向に流動し、その回転は制御軸1の負荷と平衡した時点で停止する。
【0021】
この間に、作動油の圧力が低い場合には、板ばね53が径方向シール部55,56の内面をハウジング3の内周面32側へ付勢し、ロータ2の外周面24とハウジング3の内周面32の間のシール力を適正に確保する。そして、作動油の圧力が高い場合には、図1、図2に矢印で示すように、油圧室41,43の作動油が専用のシール構造27,37の油路64に流入する。これにより、図5に示すように、作動油がセパレータ54を矢印C方向に押圧し、板ばね53の付勢力も加わって径方向シール部55,56の内面をハウジング3の内周面32側へ付勢する。
【0022】
同時に、作動油はセパレータ54の内面に沿って流動し、軸方向シール部57,58をそれぞれ矢印D、E方向に付勢する。これにより、シール部材51,52が後方と前方にそれぞれ移動するとともに、作動油は軸方向シール部57,58の内面をハウジング3の内端面7,9側へ付勢し、ロータ2の端面25,26とハウジング3の内端面7,9の間のシール力を適正に確保する。この間に、軸方向シール部57,58がセパレータ54の内面を越えて延びているので、作動油は軸方向シール部57,58に十分に受け止められる。また、シール部材51,52の移動により径方向シール部55,56の間に隙間Sが発生するが、作動油が油圧室41〜44の間で漏れることはない。
【0023】
この実施の形態1では、油圧室41〜45の両端に位置するベーン部23とシュー部33に、それらの油圧室41〜45専用のシール収容溝61〜63とシール部材51,52とを設けたことにより、従来の油圧アクチュエータのシール構造と比較して簡素な構造となるうえに、作動油の圧力が高い場合でも油圧室41〜44間に適正なシール力を保持できる。
【0024】
また、シール部材51,52が、ロータ2の周面22,24とハウジング3の周面32,34間をシールする径方向シール部55,56、及びロータ2の端面25,26とハウジング3の端面7,9間をシールする軸方向シール部を有するので、径方向と軸方向の双方を適正にシールすることができる。
【0025】
さらに、シール収容溝61〜63の両側壁の中間を通る仮想平面が軸線Bを通るので、シール部材51,62をシール収容溝61〜63に良好な姿勢で配置することができる。
【0026】
さらにまた、ベーン部23とシュー部33に、油圧室41〜44内の作動油をシール部材51,52の内面に導く油路64を形成したので、シール部材51,52の内面を作動油の圧力に応じて付勢することができ、作動油の圧力が高い場合でも油圧室41〜44間に適正なシール力を保持できる。従って、従来と同様な作動油の圧力の下では効率が向上して消費電力が低減し、作動油の圧力を高めて小型化することも可能となる。
【0027】
そして、径方向シール部55,56を油圧室41〜44間での作動油の漏れを防止するような分割面59で分割したので、簡素な構造で作動油が油圧室41〜44間で漏れるのを防止できる。
【0028】
また、径方向シール部55,56の内面側に板状のセパレータ54を配置したので、作動油が径方向シール部55,56側に漏れることを防止できるうえに、作動油の圧力をシール部材51,52の内面全体に効率よく伝達でき、全体的に平均した適正なシール力を保持できる。
【0029】
さらに、シール部材51,52とセパレータ54の間に、シール部材51,52の内面を付勢する板ばね53を配置したので、作動油の圧力が低い場合でも、油圧室41〜44間に適正なシール力を保持できる。
【0030】
また、シール部材51,52の内面に板ばね53の塑性変形を防止するストッパ55b,56bを設けたので、セパレータ54に過剰な圧力が加わった場合でも、板ばね53の座屈や全圧縮を防止できる。
【0031】
そして、セパレータ54を軸方向シール部57,58の内面の面積内に含ませたので、セパレータ54の内面に沿って流動する作動油を軸方向シール部57,58の内面で確実に受け止めることができ、軸方向シール部57,58の内面を確実に付勢できる。
【0032】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2による油圧アクチュエータのシール構造を示す断面図である。図1と同一の部分及び同一の部材について同じ符号を付し、その説明を省略する。この実施の形態2による油圧アクチュエータのシール構造は全体的に実施の形態1と同様とされているが、シール部材51,52の軸方向シール部57,58の内面側にも板ばね71とセパレータ72がそれぞれ配置されている。従って、図7の斜視図に示すように、軸方向シール部57,58の内面には、板ばね71を収容するための凹部57a,58a、及び板ばね71の塑性変形を防止するためのストッパ57b,58bが形成されている。
【0033】
この実施の形態2では、シール部材51,52の軸方向シール部57,58の内面側にも板ばね71とセパレータ72を配置したので、実施の形態1と同様な効果が得られるうえに、作動油の圧力が低い場合に板ばね71によって軸方向の適正なシール力を保持できる。そして、作動油の圧力が高い場合には、油路64に流入した作動油がセパレータ54を実施の形態1と同様に付勢するとともに、セパレータ54に沿って流動した作動油がセパレータ72を付勢し、板ばね71の付勢力も加わってシール部材51,52を移動させ、径方向と軸方向のシール力を適正に保持できる。
【0034】
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3による油圧アクチュエータのシール構造の要部を示す斜視図である。図1と同一の部分及び同一の部材について同じ符号を付し、その説明を省略する。この実施の形態3による油圧アクチュエータのシール構造は全体的に実施の形態1と同様とされているが、実施の形態1の平坦なセパレータ54の代りに、湾曲したセパレータ54Aが配置されている。
【0035】
この実施の形態3において、セパレータ54Aの内面に作動油の圧力が作用すると、図9に示すようにセパレータ54Aが作動油の圧力に応じた形状に平坦化する。これにより、セパレータ54Aの端面がそれぞれ軸方向シール部57,58側に移動し、セパレータ54Aの端面と軸方向シール部57,58の内面との間の隙間を減少させる。このため、作動油が径方向シール部55,56側に漏れるのを実施の形態1よりも良好に防止できる。
【0036】
ところで、上述説明では、ダブルベーン式の油圧アクチュエータについて述べたが、シングルベーン式、トリプルベーン式などにこの発明を適用できることは言うまでもない。また、油圧アクチュエータは可変圧縮比機構の制御軸1を駆動することについて述べたが、それに制約されるものではない。そして、管継ぎ手13はフロントカバー8に取り付けることについて述べたが、ケース4に取り付けることが可能であることは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、油圧室の両端に位置するベーン部とシュー部に油圧室専用のシール収容溝とシール部材とを設けた構成としたので、作動油の圧力が高い場合でも、比較的簡素な構造で適正なシール力を保持できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による油圧アクチュエータのシール構造を示す横断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1による油圧アクチュエータのシール構造の一部を示す斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態1による油圧アクチュエータのシール構造の他部を示す部分拡大斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態1による油圧アクチュエータのシール構造の作用を説明する斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態2による油圧アクチュエータのシール構造を示す、図2に対応する図である。
【図7】この発明の実施の形態2による油圧アクチュエータのシール構造の一部を示す斜視図である。
【図8】この発明の実施の形態3による油圧アクチュエータのシール構造の一部を示す、図3に対応する図である。
【図9】この発明の実施の形態3による油圧アクチュエータのシール構造の作用を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 制御軸(軸体)、2 ロータ、3 ハウジング、4 ケース、5 リヤカバー、7,9,25,26,35,36 端面、8 フロントカバー、22,24,32,34 周面、23 ベーン部、27,37 シール構造、33 シュー部、41〜44 油圧室、51,52 シール部材、53,71 板ばね(付勢部材)、54,54A,72 セパレータ、55,56 径方向シール部、55b,56b,57b,58b ストッパ(塑性変形防止手段)、57,58 軸方向シール部、59 分割面、61〜63 シール収容溝、64 油路、B 軸線、P 仮想平面。
Claims (10)
- 1つ以上のベーン部を有して軸体に固定されるロータを、1つ以上のシュー部を有するハウジング内に回転可能に収容して複数の油圧室を形成し、上記ベーン部と上記シュー部に設けたシール収容溝にシール部材を収容して上記油圧室間での作動油の漏れを防止する油圧アクチュエータのシール構造において、上記油圧室の両端に位置する上記ベーン部と上記シュー部に上記油圧室専用の上記シール収容溝と上記シール部材とを設けたことを特徴とする油圧アクチュエータのシール構造。
- シール部材が、ロータとハウジングの周面間をシールする径方向シール部、及びロータとハウジングの端面間をシールする軸方向シール部を有することを特徴とする請求項1記載の油圧アクチュエータのシール構造。
- シール収容溝の両側壁の中間を通る仮想平面が軸線を通ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の油圧アクチュエータのシール構造。
- ベーン部とシュー部の少なくとも一方に、油圧室内の作動油をシール部材の内面に導く油路を形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の油圧アクチュエータのシール構造。
- 径方向シール部を油圧室間での作動油の漏れを防止するような分割面で分割したことを特徴とする請求項4記載の油圧アクチュエータのシール構造。
- 径方向シール部と軸方向シール部の少なくとも一方の内面側に板状のセパレータを配置したことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の油圧アクチュエータのシール構造。
- シール部材とセパレータの間に、シール部材の内面を付勢する付勢部材を配置したことを特徴とする請求項6記載の油圧アクチュエータのシール構造。
- シール部材の内面に付勢部材の塑性変形を防止する手段を設けたことを特徴とする請求項7記載の油圧アクチュエータのシール構造。
- セパレータを軸方向シール部の内面の面積内に含ませたことを特徴とする請求項6から請求項8のうちのいずれか1項記載の油圧アクチュエータのシール構造。
- セパレータを湾曲形状で配置し、作動油の圧力に応じて平坦化するようにしたことを特徴とする請求項6記載の油圧アクチュエータのシール構造。
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