JP5012584B2 - 逆止弁及びバルブタイミング調整装置 - Google Patents

逆止弁及びバルブタイミング調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5012584B2
JP5012584B2 JP2008056834A JP2008056834A JP5012584B2 JP 5012584 B2 JP5012584 B2 JP 5012584B2 JP 2008056834 A JP2008056834 A JP 2008056834A JP 2008056834 A JP2008056834 A JP 2008056834A JP 5012584 B2 JP5012584 B2 JP 5012584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
passage
port
valve body
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008056834A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009209908A (ja
Inventor
泰宏 ▲濱▼岡
善之 村尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008056834A priority Critical patent/JP5012584B2/ja
Publication of JP2009209908A publication Critical patent/JP2009209908A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5012584B2 publication Critical patent/JP5012584B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Description

本発明は、作動流体を利用して内燃機関のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に好適な逆止弁並びにそれを備えたバルブタイミング調整装置に関する。
従来、内燃機関のクランク軸及びカム軸と連動して回転する駆動回転体及び従動回転体の間に流体室を区画形成して、当該流体室に流体供給源から作動流体を供給することにより、カム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置が知られている。
こうしたバルブタイミング調整装置として特許文献1には、流体供給源側から流体室側への作動流体の順流を許容し且つ流体室側から流体供給源側への作動流体の逆流を規制する逆止弁を設けて、バルブタイミングの調整応答性を高めるようにした装置が開示されている。具体的に特許文献1の逆止弁は、筐体において流体供給源及び流体室にそれぞれ連通する第一ポート及び第二ポートの間に弁座部を設け、当該筐体内に弁体とコイルスプリングとを収容させている。そして、特許文献1の逆止弁では、弁体を挟んで弁座部とは反対側のコイルスプリングが発生する復原力を弁体に与えることにより、弁体を弁座部に向かって押圧するようにしている。
このような特許文献1の逆止弁では、復原力に抗して弁体が弁座部から離座することで第一ポート及び第二ポートの間が連通するので、そのときには、流体供給源側から流体室側への順流が許容されて流体室に作動流体が供給されることになる。また一方、特許文献1の逆止弁では、復原力により押圧される弁体が弁座部に着座することで第一ポート及び第二ポートの間が遮断されるので、そのときには、流体室側から流体供給源側への逆流が規制されて流体室から作動流体が漏れ難くなる。これらのことから、従動回転体にカム軸から作用する変動トルクによって流体室が容積拡大したときには、流体室への作動流体供給を実現し得ると共に、当該変動トルクによって流体室が圧縮されたときには、流体室からの作動流体漏れを抑制し得る。したがって、バルブタイミングの調整応答性を高めることが可能となるのである。
特開2007−315373号公報
さて、特許文献1の逆止弁では、流体供給源から第一ポートに供給された作動流体が、その圧力によって弁座部から離座する弁体の外周側を通じて第二ポートに向かう際に、弁体の第二ポート側にあるコイルスプリングの線間を外周側から内周側へと抜けようとする。このとき、作動流体は大きな流動抵抗を受けることになるので、第二ポートから流体室に供給される作動流体の圧力損失が増大して、バルブタイミングの調整応答性が低下するおそれがあった。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、バルブタイミング調整装置において逆止弁によりバルブタイミングの調整応答性を向上させるための技術的思想を、提供することにある。
請求項1に記載の発明は、内燃機関のクランク軸及びカム軸とそれぞれ連動して回転する駆動回転体及び従動回転体の間に区画形成される流体室に流体供給源から作動流体を供給することにより、カム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置において、流体供給源側から流体室側への作動流体の順流を許容し且つ流体室側から流体供給源側への作動流体の逆流を規制する逆止弁であって、流体供給源に連通する第一ポート及び前記流体室に連通する第二ポートを形成し、前記第一ポート及び第二ポートの間に弁座部を有する筐体と、筐体内において弁座部の第二ポート側に収容されて第一通路を外周側に形成し、弁座部から離座することにより第一ポート及び第一通路の間を連通し且つ弁座部に着座することにより第一ポート及び第一通路の間を遮断する球状の弁体と、筐体内において弁体の第二ポート側に収容されて当該第二ポートと連通する第二通路を内周側に形成し、圧縮変形により復原力を発生するコイルスプリングと、筐体内において弁体及びコイルスプリングの間に介装されて第一通路及び第二通路の間を連通する連通通路を形成し、コイルスプリングから復原力を受けることにより弁体を弁座部に向かって押圧する介装体と、を備え、介装体は、筐体の周方向に間隔をあけた複数箇所において径方向の外側から弁体を保持する保持部を、有し、各保持部には、径方向の弁体と反対側にて筐体の内周面と摺接する摺接面が設けられ、各保持部の間において筐体の内周面と弁体の外周面との間に挟まれた連通通路が形成されることを特徴とする逆止弁である。
この発明によると、筐体において第一ポート及び第二ポート間の弁座部に対して第二ポート側の弁体が、コイルスプリングの復原力に抗して弁座部から離座するときには、第一ポート及び第二ポートにそれぞれ連通する第一通路及び第二通路の間が連通通路を介して連通状態となる。ここで第一通路は、筐体内の球状弁体の外周側に形成され、また第二通路は、筐体内のコイルスプリングの内周側に形成され、さらに連通通路は、筐体内において弁体と第二ポート側のコイルスプリングとの間に介装される介装体によって形成される。したがって、流体供給源から第一ポートに供給された作動流体は、その圧力によって弁座部から離座する球状弁体の外周側から介装体の連通通路を抜けてコイルスプリングの内周側へと流入することになるので、当該スプリング内周側から第二ポートに直接的に向かうことができる。故に、流体供給源側から流体室側への順流を逆止弁によって許容する際には、流体供給源及び流体室にそれぞれ連通する第一ポート及び第二ポートの間で流動抵抗を小さくして、流体室に供給される作動流体の圧力損失を減少させることが可能となるのである。
また、請求項1に記載の発明によると、コイルスプリングの復原力によって押圧される弁体が弁座部に着座するときには、第二通路及び連通通路を介して第二ポートに連通することになる第一通路が、第一ポートとの間を遮断される。これによれば、流体室から第二ポートに逆流した作動流体は、コイルスプリングの内周側に流入して介装体に圧力を作用させることにより、弁体を弁座部に向かって押圧できる。故に、第二ポートへの逆流流体は、その圧力並びに復原力によって弁座部に着座する弁体の外周側に連通通路を通じて流入することになるが、当該弁体外周側から第一ポートには流入し得ない。その結果、第一ポートに連通する流体供給源への逆流が規制され、それに応じて流体室から第二ポートへの逆流も止まることになる。以上により、流体供給源側への逆流を規制される流体室については、作動流体の漏れが抑制された状態となるのである。
以上、請求項1に記載の発明では、従動回転体にカム軸から作用する変動トルクによって流体室が容積拡大したときには、流体室への作動流体供給を少ない圧力損失にて実現し得ると共に、当該変動トルクによって流体室が圧縮されたときには、流体室からの作動流体漏れを抑制し得る。したがって、バルブタイミングの調整に必要な作動流体供給を流体室に対し迅速に行って、その調整応答性を向上させることができるのである。
さらに請求項1に記載の発明のように、弁体を保持する複数の保持部を有する介装体が、それら保持部の間に連通通路を形成することによれば、弁体は、介装体の複数の保持部に保持されて当該介装体と一体に変位可能となる。こうした弁体及び介装体の一体変位によれば、作動流体の順流を許容するに際し、それら弁体及び介装体間に作動流体が流入して流動抵抗を受けることによって発生する圧力損失の増大を抑えて、調整応答性の向上に貢献することができる。しかも、弁体を保持するための各保持部間を利用して連通通路が形成されるので、調整応答性の向上を低コストにて達成することが可能となるのである。
またさらに請求項1に記載の発明ように、筐体の内周面と摺接する摺接面が各保持部に設けられることによれば、保持部の摺接面が筐体の内周面と摺接することにより、介装体が当該内周面に沿って案内されることになるので、介装体の傾きによる弁体の変位異常を回避して所望の調整応答性を確保することができる。しかも、弁体と一体変位する介装体が、当該一体変位のために弁体を保持する保持部を利用して案内されることによれば、そうした調整応答性の確保効果を低コストにて享受することが可能となるのである。
請求項2に記載の発明によると、コイルスプリングは、弁体よりも大きなコイル内径を有し、連通通路は、コイルスプリングの軸方向において第一通路及び第二通路の間に挟まれる。これによれば、球状弁体よりも大きなコイル内径を有するコイルスプリング内周側の第二通路は、当該コイルスプリングの軸方向において弁体外周側の第一通路との間に連通通路が挟まれた状態となるので、第二通路及び第一通路の各々と連通通路との連通部分において流動抵抗を可及的に小さくできる。故に、流体供給源から第一ポートへの供給流体は、その圧力によって弁座部から離座する弁体外周側の第一通路から連通通路を抜けることにより、第二ポートと連通するコイルスプリング内周側の第二通路へは、小さな圧力損失にて到達し得る。したがって、逆止弁により作動流体の順流を許容する際には、流体室に供給される作動流体の圧力損失の減少効果を高めて、調整応答性の向上に貢献することができるのである。
請求項3に記載の発明によると、弁体及び介装体は、それぞれ第一通路及び連通通路を筐体の内周面との間に形成する。これによれば、第一通路及び連通通路が共に筐体の内周面に沿って形成されて相互連通することになるので、当該連通部分における流動抵抗を可及的に小さくできる。したがって、逆止弁により作動流体の順流を許容する際には、流体室に供給される作動流体の圧力損失の減少効果を高めて、調整応答性の向上に貢献することができるのである。
請求項に記載の発明によると、保持部には、弁体の外表面に沿って当接する当接面が設けられる。このような保持部によれば、弁体の外表面に沿って当接面を当接させた状態で弁体を保持することができるので、弁体と介装体との間への流体流入自体を抑制し得る。したがって、弁体及び介装体間への流体流入に起因する圧力損失の増大を回避して、調整応答性の向上を確かなものとすることができるのである。
請求項に記載の発明によると、保持部は、コイルスプリングの周方向に複数配置される。これによれば、流体室から第二ポートに逆流してコイルスプリング内周側の第二通路に流入した作動流体は、コイルスプリングの周方向に配置されて当該第二通路に連通する連通通路を間に挟んだ複数の保持部に対して、衝突し易くなる。こうした衝突の結果、第二通路への流入流体の圧力損失が大きくなる分、当該流入流体及び復原力によって押圧される弁体の弁座部に対する着座速度が速くなるのである。したがって、流体室側から流体供給源側への逆流が発生したときには、逆止弁によって迅速に逆流規制を行って調整応答性を向上させることができるのである。
請求項に記載の発明によると、保持部には、第二通路を通じて第二ポートと対向する対向面が設けられる。これによれば、コイルスプリング内周側の第二通路を通じて第二ポートと対向する保持部の対向面には、流体室から第二ポートに逆流した作動流体が確実に衝突し得る。したがって、流体室からの逆流規制による調整応答性の向上を、確かなものとすることができるのである。
請求項に記載の発明によると、平坦面状の対向面が筒孔状の第二ポートの軸方向に対して垂直となるように、介装体が配置される。このように筒孔状の第二ポートの軸方向に垂直な平坦面状の対向面が設けられる介装体では、第二ポートへの逆流流体が当該対向面に衝突して弁体に与えることになる押圧力を、容易に増大し得る。したがって、弁座部に対する弁体の着座速度を速めて、流体室からの逆流をその発生初期から規制することが可能になるので、調整応答性の飛躍的な向上を期待することができる。
請求項に記載の発明によると、筐体は、その内周面から突出してコイルスプリングの介装体とは反対側端を係止する係止部を有し、介装体は、弁体とは反対側に突出して係止部に対して摺動する摺動部を有する。これによれば、筐体の内周面から突出する係止部に対して、保持部から弁体とは反対側に突出する摺動部が摺動することにより、介装体が当該係止部に沿って案内されることになるので、介装体の傾きによる弁体の変位異常を回避して所望の調整応答性を確保することができる。しかも、コイルスプリングの介装体とは反対側端を係止する係止部を利用して介装体が案内されることによれば、そうした調整応答性の確保効果を低コストにて享受することが可能となるのである。
請求項に記載の発明によると、保持部において摺動部が突出する面は、係止部と当接することにより介装体の変位を規制する規制面を形成する。これによれば、弁体とは反対側に摺動部が突出する保持部の規制面が、筐体の内周面から突出する係止部と当接することで、当該保持部によって保持される弁体が、介装体と共に変位規制され得る。したがって、弁体及び介装体が弁座部とは反対側に変位可能な変位量を、当該介装体によって圧縮されるコイルスプリングの最大変形量に対して小さく設定することが可能となるので、その場合には、所望の調整応答性を長期に亘って確保することができる。しかも、弁体及び介装体の一体変位が、当該一体変位のために弁体を保持する保持部を利用して規制されることによれば、そうした調整応答性の確保効果を低コストにて得ることが可能となる。
請求項10に記載の発明は、内燃機関のクランク軸と連動して回転する駆動回転体と、内燃機関のカム軸と連動して回転し、駆動回転体との間に流体室を区画形成し、当該流体室に流体供給源から作動流体を供給することにより、カム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整する従動回転体と、請求項1〜のいずれか一項に記載の逆止弁と、を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置である。
この発明によると、従動回転体にカム軸から作用する変動トルクによって流体室が容積拡大したときには、請求項1〜のいずれか一項に記載の逆止弁によって、流体室への作動流体供給を少ない圧力損失にて実現し得る。また一方、変動トルクによって流体室が圧縮されたときには、請求項1〜のいずれか一項に記載の逆止弁によって、流体室からの作動流体漏れを抑制し得る。したがって、バルブタイミング調整に必要な作動流体供給を流体室に対し迅速に行って、その調整応答性を向上することができるのである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態によるバルブタイミング調整装置1を車両の内燃機関に適用した例を示している。バルブタイミング調整装置1は、「作動流体」として作動油を用いる流体駆動式であり、カム軸2が開閉する「動弁」としての吸気弁のバルブタイミングを調整する。
(基本構成)
以下、バルブタイミング調整装置1の基本構成を説明する。バルブタイミング調整装置1は、内燃機関のクランク軸(図示しない)からカム軸2に機関トルクを伝達する伝達系に設置されて作動油により駆動される駆動部10、並びに当該駆動部10への作動油供給を制御する制御部30を備えている。
(駆動部)
図1,2に示す駆動部10において、「駆動回転体」としてのハウジング11は、シューハウジング12、スプロケット13及びフロントプレート18等から構成されている。
シューハウジング12は、円筒状の筒壁部12a並びに仕切部として複数のシュー12b,12c,12dを有している。各シュー12b〜12dは、筒壁部12aにおいて回転方向に略等間隔となる箇所から径方向内側に突出している。各シュー12b〜12dの突出側端面は円弧面状であり、ベーンロータ14のボス部14aの外周面に摺接する。回転方向において隣り合うシュー12b〜12dの間には、それぞれ収容室50が形成される。
スプロケット13及びフロントプレート18は共に円環板状に形成されており、それぞれシューハウジング12の両端部に同軸固定されている。ここで、複数の歯19が径方向外側に突出してなるスプロケット13は、それらの歯19に掛けられるタイミングチェーン(図示しない)を介してクランク軸と連繋する。これにより内燃機関の運転中は、クランク軸からスプロケット13に機関トルクが伝達されることで、ハウジング11がクランク軸と連動して図2の時計方向に回転するようになっている。
図1,2に示すように、「従動回転体」としてのベーンロータ14はハウジング11内に同心収容されており、軸方向においてハウジング11と摺接する。ベーンロータ14は、円柱状のボス部14a並びにベーン14b,14c,14dを有している。
ボス部14aは、カム軸2に対して同軸固定されている。これによりベーンロータ14は、カム軸2と連動して図2の時計方向に回転すると共に、ハウジング11に対して相対回転可能となっている。各ベーン14b〜14dは、ボス部14aにおいて回転方向に略等間隔となる箇所から径方向外側に突出し、それぞれ対応する収容室50内に収容されている。各ベーン14b〜14dの突出側端面は円弧面状に形成され、筒壁部12aの内周面と摺接する。
各ベーン14b〜14dは、それぞれ対応する収容室50を回転方向に二分することによって、「流体室」としての進角室52,53,54及び遅角室56,57,58をハウジング11との間に区画形成している。具体的には、シュー12bとベーン14bの間に進角室52、シュー12cとベーン14cの間に進角室53、シュー12dとベーン14dの間に進角室54がそれぞれ形成されている。また、シュー12cとベーン14bの間に遅角室56、シュー12dとベーン14cの間に遅角室57、シュー12bとベーン14dの間に遅角室58がそれぞれ形成されている。
こうした構成の駆動部10では、進角室52〜54への作動油供給並びに遅角室56〜58からの作動油排出によりベーンロータ14がハウジング11に対する進角方向に相対回転することで、バルブタイミングが進角する。また一方、遅角室56〜58への作動油供給並びに進角室52〜54からの作動油排出によりベーンロータ14がハウジング11に対して遅角方向に相対回転することで、バルブタイミングが遅角する。
(制御部)
図1に示す制御部30において、カム軸2及びその軸受(図示しない)を通して設けられる進角通路72は、進角室52〜54と常時連通している。また、カム軸2及びその軸受を通して設けられる遅角通路74は、遅角室56〜58と常時連通している。
供給通路76は、「流体供給源」としてのポンプ4の吐出口と連通しており、オイルパン5からポンプ4の吸入口に吸入された作動油が当該吐出口から吐出されるようになっている。ここで本実施形態のポンプ4は、クランク軸によって駆動されるメカポンプであり、故に内燃機関の運転中は、作動油が継続して供給通路76に供給されることになる。また、ドレン通路78は、オイルパン5に作動油を排出可能に設けられている。
制御弁80は、ソレノイド82の発生する電磁駆動力及びリターンスプリング84の発生する復原力を利用してスプール駆動する、所謂スプール弁である。制御弁80には、進角通路72、遅角通路74、供給通路76及びドレン通路78が接続されている。制御弁80は、ソレノイド82への通電に従って作動することにより、供給通路76及びドレン通路78にそれぞれ連通する通路を進角通路72及び遅角通路74の間で切換える。
制御回路90は、マイクロコンピュータを主体に構成されており、制御弁80のソレノイド82と電気接続されている。制御回路90は、ソレノイド82への通電を制御する機能と共に、内燃機関の運転を制御する機能を備えている。
こうした構成の制御部30では、内燃機関の運転中に制御回路90によって制御されたソレノイド82への通電に従って制御弁80が作動することで、供給通路76及びドレン通路78に対する進角通路72及び遅角通路74の連通状態が切り換えられることになる。ここで、制御弁80が進角通路72及び遅角通路74をそれぞれ供給通路76及びドレン通路78に連通させるときには、ポンプ4からの作動油が通路76,72を通じて進角室52〜54に供給されると共に、遅角室56〜58の作動油が通路74,78を通じてオイルパン5に排出される。故にこのときには、バルブタイミングが進角するのである。また一方、制御弁80が遅角通路74及び進角通路72をそれぞれ供給通路76及びドレン通路78に連通させるときには、ポンプ4からの作動油が通路76,74を通じて遅角室56〜58に供給されると共に、進角室52〜54の作動油が通路72,78を通じてオイルパン5に排出される。故にこのときには、バルブタイミングが遅角するのである。
(特徴)
以下、バルブタイミング調整装置1の特徴を詳細に説明する。
(変動トルク)
内燃機関の運転中は、カム軸2により開閉駆動される吸気弁からのスプリング反力等に起因して生じる変動トルクが、当該カム軸2を通じて駆動部10のベーンロータ14に作用する。ここで、図3に示すように変動トルクは、ハウジング11に対する進角方向に作用する負トルクと、ハウジング11に対する遅角方向に作用する正トルクとの間において交番変動するものである。尚、変動トルクは、例えば、正トルクのピークトルクT+が負トルクのピークトルクT−と実質的に等しくなることにより平均トルクが実質的に零となるものであってもよいし、正トルクのピークトルクT+が負トルクのピークトルクT−よりも大きくなることにより平均トルクが正トルク側に偏るものであってもよい。
(逆止弁)
図1に示すように供給通路76の中途部には、逆止弁100が設置されており、それによって供給通路76は、逆止弁100を境に二分されている。ここで、供給通路76において逆止弁100よりもポンプ4側の通路部76aは、当該ポンプ4と常時連通するポンプ側通路部76aを形成している。また一方、供給通路76において逆止弁100よりも制御弁80側の通路部76bは、当該制御弁80の作動に応じて進角室52〜54又は遅角室56〜58と連通する流体室側通路部76bを形成している。
図4〜6に示すように逆止弁100は、筐体110、弁体150、リテーナ160及びコイルスプリング180を備えている。
筐体110は、収容部材120、シート部材130及び係止部材140等から構成されている。収容部材120は金属により形成されて、有底の円筒状を呈している。収容部材120において底壁部122を円筒孔状に貫通する中心孔124は、供給通路76のうちポンプ側通路部76aと接続されてポンプ4に常時連通する第一ポート124を形成している。また、収容部材120において円錐孔状の開口126は、供給通路76のうち流体室側通路部76bと接続されて制御弁80の作動に応じて進角室52〜54又は遅角室56〜58に連通する第二ポート126を形成している。
シート部材130は金属により形成されて、厚肉の円環板状を呈している。シート部材130は収容部材120内に同心圧入されて、一端面132を収容部材120の底壁部122に密着させている。シート部材130の内周面は、第一ポート124の軸方向において底壁部122側に向かうほど縮径する円錐面状の弁座部134を形成している。これにより弁座部134は、収容部材120の第一ポート124と第二ポート126との間に設けられた形となっている。尚、シート部材130については、例えば、収容部材120よりも高硬度の金属を形成材料とすることにより又は形成金属の表面硬化処理により、少なくとも弁座部134についての硬度を高めておくことが望ましい。
係止部材140は金属により形成され、筒部142及びフランジ部144を一体に有している。筒部142は、収容部材120の周壁部128(以下、「収容周壁部128」という)よりも小径の円筒状を呈しており、収容部材120内に同心配置されている。フランジ部144は、筒部142の第二ポート126側に同軸接続された円環板状を呈しており、収容周壁部128のうち第二ポート126を形成する開口側端部に外周縁部がかしめ固定されている。これにより係止部材140は、収容周壁部128の内周面129から径方向内側に突出するフランジ部144によって、収容周壁部128と筒部142との間が周方向に連続して接続された形となっている。
弁体150は金属又はセラミックにより形成されて、全球状を呈している。弁体150は、収容部材120内において弁座部134の第二ポート126側に収容されている。弁体150は、リテーナ160によって収容部材120と同心上に保持されることで、収容部材120の軸方向に往復変位可能且つ弁座部134に対して離着座可能となっている。また、リテーナ160によって保持された弁体150は、その外表面152と収容周壁部128の内周面129との間に第一通路154を形成している。以上により、弁体150の外周側を収容部材120内にて囲む第一通路154は、図6に示すように弁体150が弁座部134から離座するときには、弁座部134の内周側を通じて第一ポート124と連通することになる。また一方、第一通路154は、図4に示すように弁体150が弁座部134に着座するときには、第一ポート124との間の連通を遮断されることになる。尚、弁体150の形成材料については、例えば弁座部134への着座による磨耗が少なくなるように、シート部材130の形成金属に応じた硬度の金属又はセラミックを選択することが望ましい。
図4〜6に示すリテーナ160は樹脂又は金属により形成されており、収容部材120内において弁体150の第二ポート126側に収容されて軸方向に往復変位可能となっている。リテーナ160は、保持部161及び摺動部169を一体に有している。ここで本実施形態のリテーナ160には、保持部161及び摺動部169がそれぞれ三つずつ設けられている。
リテーナ160の各保持部161において直線板状を呈する保持ベース162は、収容部材120の径方向に沿う形態で放射状に配置されており、当該部材120の中心線上にて一端同士が接続されている。また、各保持部161の保持ベース162は、本実施形態では収容部材120の周方向に略等間隔をあけており、弁体150の外周側において第一通路154と常時連通する連通通路163を、相互間並びに収容周壁部128の内周面129との間に扇形断面をもって形成している。
各保持部161の保持ベース162において第二ポート126と軸方向に対向する対向面164は、当該軸方向に略垂直な平坦面状に形成されている。これにより各保持部161の保持ベース162は、係止部材140の筒部142においてフランジ部144とは反対側の端面146に対向面164を正対させており、特にリテーナ160の図6の変位位置では、対向面164が当該端面146に当接するようになっている。このように対向面164が筒部142の端面146に当接することで、リテーナ160が係止部材140により係止されて第二ポート126側への変位を規制されることになる。即ち本実施形態では、各保持部161の対向面164が「規制面」としても機能するようになっている。
図4〜6に示す各保持部161において、保持ベース162の相互接続端とは反対側端に略L字状に接続される保持爪165は、弁体150の外周側において第一通路154に突入している。また、各保持部161において保持爪165は、弁体150の球面状の外表面152に沿って当接する円弧面状の当接面166を、保持ベース162と共に形成している。これにより各保持部161は、収容部材120の周方向の三箇所において径方向の外側から並びに軸方向の第二ポート126側から、弁体150を保持する形となっている。
各保持部161の保持爪165において径方向の当接面166と反対側には、収容周壁部128の内周面129に摺接する摺接面167が設けられている。この摺接によってリテーナ160は、収容周壁部128の内周面129に沿って収容部材120の軸方向に案内されるようになっている。また、各保持部161の保持爪165において摺接面167よりも第二ポート126側には、収容周壁部128の内周面129に対して径方向内側に隙間をあける段差面168が設けられている。
リテーナ160の各摺動部169は、それぞれ対応する保持部161の対向面164から、収容部材120の軸方向において弁体150とは反対側にのびる直線板状に突出している。各摺動部169は、係止部材140の筒部142の内周面147に摺動可能に同心嵌合している。この嵌合によってリテーナ160は、筒部142の内周面147に沿って収容部材120の軸方向に案内されるようになっている。
尚、以上のリテーナ160の形成材料については、収容部材120及び係止部材140との接触抵抗が小さくなるように、それら部材120,140の形成金属に応じた樹脂又は金属を選択することが望ましい。
コイルスプリング180は金属により形成され、収容部材120内に同心収容されている。コイルスプリング180の一端は、「係止部」としての係止部材140においてフランジ部144の筒部142側の端面148並びに筒部142の外周面149に係止されている。コイルスプリング180の他端は、リテーナ160の段差面168に係止されている。これによりリテーナ160は、弁体150の第二ポート126側においてコイルスプリング180と弁体150との間に「介装体」として介装された状態下、要素140,160間での圧縮変形によってコイルスプリング180が発生する復原力を、段差面168にて受けるようになっている。したがって、コイルスプリング180の復原力は、第二ポート126側からリテーナ160によって保持される弁体150を弁座部134に向かって押圧する押圧力として、段差面168に作用することとなる。
上述の如く係止部材140及びリテーナ160によって係止されるコイルスプリング180は、リテーナ160が突入すると共に第二ポート126に対してリテーナ160の対向面164を対向させるための内周側空間182を、第二通路182として形成している。これにより第二通路182は、係止部材140の配置された第二ポート126と、同心上要素120,180の周方向にリテーナ160が複数形成する連通通路163とに対して、常時連通するようになっている。またここで、本実施形態によるコイルスプリング180のコイル内径は、全球状の弁体150の外径よりも大きく設定されている。これによりリテーナ160の各連通通路163は、コイルスプリング180の軸方向において第二通路182と第一通路154との間に挟まれて、それら通路182,154間を相互連通させる形となっている。
このような構成の逆止弁100において弁体150は、ポンプ4からポンプ側通路部76aを通じて第一ポート124に供給される作動油の圧力が外表面152に作用することにより、弁座部134とは反対側に向かう押圧力を受けることになる。
これに対して弁体150は、制御弁80の作動に応じた進角室52〜54又は遅角室56〜58から流体室側通路部76bを通じて第二ポート126及び第二通路182に順次流入する作動油の圧力が対向面164に作用することにより、弁座部134に向かう押圧力をリテーナ160を介して受けることになる。またそれと共に本実施形態では、第二ポート126への流入油が第二通路182からリテーナ160の各連通通路163に流入して弁体150に圧力を作用させることによっても、当該弁体150は弁座部134に向かう押圧力を受けることになる。
したがって、第二ポート126への流入油圧による押圧力とコイルスプリング180の復原力との和に対し、第一ポート124への供給油圧による押圧力が大きくなるときには、リテーナ160と共に弁体150がコイルスプリング180を圧縮変形させつつ弁座部134とは反対側に一体変位する。その結果、弁体150が弁座部134から離座するので、図7の矢印の如く第一ポート124への供給油は弁座部134の内周側を通じて、第一通路154、リテーナ160の各連通通路163及び第二通路182へと順次流入し、第二ポート126から流体室側通路部76bに排出されることになる。即ち、逆止弁100は、ポンプ4側から進角室52〜54側又は遅角室56〜58側に向かう作動油の順流を許容する状態となるのである。
こうした順流許容状態下、球状の弁体150の外周側に第一通路154が形成される逆止弁100では、当該弁体150の外表面152に沿う円滑な作動油流れが第一通路154において発生することになる。また、弁体150及びリテーナ160と収容周壁部128の内周面129との間に第一通路154及び連通通路163が形成される逆止弁100の順流許容状態では、それら第一通路154及び連通通路163が収容部材120の軸方向に連通する部分において、作動油の流動抵抗が小さくなる。さらに、順流許容状態の逆止弁100では、コイルスプリング180の軸方向において第一通路154と第二通路182との間に連通通路163が挟まれていることから、それら第一通路154及び第二通路182が連通通路163と当該軸方向に連通する部分において、作動油の流動抵抗が小さくなる。またさらに、順流許容状態の逆止弁100では、当接面166を弁体150の外表面152に沿って当接させた状態でリテーナ160が弁体150を保持して一体に変位することから、それらリテーナ160及び弁体150間への作動油流入による流動抵抗の増大が抑制されることになる。
これらのことより、逆止弁100の順流許容状態においては、ポンプ4から第一ポート124への供給油が各通路154,163,182を小さな圧力損失にて抜けて、第二ポート126へと達することが可能となるので、圧力損失の少ない作動油を進角室52〜54又は遅角室56〜58に供給し得る。故に、バルブタイミングの進角時には、負トルクによって容積拡大する進角室52〜54に十分な圧力の作動油を供給して進角応答性を向上させることができる。また一方、バルブタイミングの遅角時には、正トルクによって容積拡大する遅角室56〜58に十分な圧力の作動油を供給して遅角応答性を向上させることができるのである。
以上の順流許容の一方で、第一ポート124への供給油圧による押圧力に対し、第二ポート126への流入油圧による押圧力とコイルスプリング180の復原力との和が大きくなるときには、リテーナ160と共に弁体150がコイルスプリング180を復原させつつ弁座部134側に一体変位する。その結果、弁体150が弁座部134に着座するので、図8の矢印の如く第二ポート126への流入油は第二通路182、リテーナ160の各連通通路163及び第一通路154には順次流入するが、当該第一通路154から第一ポート124には流入し得なくなる。即ち、逆止弁100は、進角室52〜54側又は遅角室56〜58側からポンプ4側に向かう作動油の逆流を規制する状態となるのである。
こうした逆流規制状態下、第二ポート126に対しその軸方向に略垂直に対向するリテーナ160の各対向面164が同心上要素120,180の周方向に配置されてなる逆止弁100では、第二ポート126から第二通路182への流入油がそれら対向面164に確実に衝突し得る。この衝突の結果、第二通路182への流入油の圧力損失が大きくなる分、当該流入油及びコイルスプリング180によって押圧される弁体150は、弁座部134への着座速度が速くなる。これによれば、進角室52〜54又は遅角室56〜58からの作動油漏れによる逆流を、その発生初期から規制することが可能となる。故に、バルブタイミングの進角時には、正トルクによって圧縮される進角室52〜54からの作動油漏れを抑制して進角応答性を向上させる一方、バルブタイミングの遅角時には、負トルクによって圧縮される遅角室56〜58からの作動油漏れを抑制して遅角応答性を向上させることができるのである。
ここまで説明したように逆止弁100は、バルブタイミングの調整応答性としての進角応答性及び遅角応答性について、飛躍的な向上を可能にする。しかも、図7,8に示すように逆止弁100では、リテーナ160の摺接面167及び摺動部169が収容周壁部128及び筒部142の各内周面129,147に沿って収容部材120の軸方向に案内されることにより、リテーナ160の傾きによる弁体150の変位異常が回避されるので、そうした変位異常によって調整応答性の向上が妨げられることがない。加えて逆止弁100では、図7に示すようにリテーナ160が係止部材140に係止されて第二ポート126側への変位を規制されることにより、コイルスプリング180の変形量を最大変形量未満に維持できるので、調整応答性の向上効果を長期に亘って享受できるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は説明の実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
例えば、「介装体」としてのリテーナ160において、相互間に連通通路163を形成する保持部161の数については、三つ以外の複数に設定してもよく、また連通通路163を区画する一つの保持部161を設けるようにしてもよい。また、リテーナ160において保持部161に設けられる対向面164の形状については、第二ポート126の軸方向に略垂直な平坦面状以外にも、当該軸方向に対して傾斜する傾斜面状や、曲面状等であってもよい。さらに、リテーナ160において摺接面167及び摺動部169のうち少なくとも一方を、設けないようにしてもよい。またさらに、リテーナ160の対向面164については、「規制面」として係止部材140に当接させないようにしてもよい。
筐体110については、その構成要素である収容部材120、シート部材130及び係止部材140のうち少なくとも二つを、同一材料によって一体に形成してもよい。また、筐体110のシート部材130に設けられる弁座部134の形状については、第一ポート124の軸方向に沿った円錐面状以外にも、当該軸方向に略垂直な平坦面状等であってもよい。さらに、筐体110の「係止部」としての係止部材140については、筒部142を設けないようにしてもよい。
そして、本発明は、吸気弁のバルブタイミングを調整する装置及びその逆止弁以外にも、「動弁」としての排気弁のバルブタイミングを調整する装置及びその逆止弁や、吸気弁及び排気弁の双方のバルブタイミングを調整する装置及びその逆止弁にも、適用することができる。
本発明の一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す構成図である。 図1のII−II線断面図である。 図1の駆動部に作用する変動トルクについて説明するための模式図である。 本発明の一実施形態によるバルブタイミング調整装置の逆止弁を示す断面図である。 図1のV−V線断面図である。 本発明の一実施形態によるバルブタイミング調整装置の逆止弁を示す一部切り欠き斜視図である。 図4の逆止弁の特徴的作動を説明するための模式図である。 図4の逆止弁の特徴的作動を説明するための模式図である。
符号の説明
1 バルブタイミング調整装置、2 カム軸、4 ポンプ(流体供給源)、10 駆動部、11 ハウジング(駆動回転体)、14 ベーンロータ(従動回転体)、30 制御部、50 収容室、52,53,54 進角室(流体室)、56,57,58 遅角室(流体室)、72 進角通路、74 遅角通路、76 供給通路、76a ポンプ側通路部、76b 流体室側通路部、78 ドレン通路、80 制御弁、90 制御回路、100 逆止弁、110 筐体、120 収容部材、122 底壁部、124 第一ポート・中心孔、26 第二ポート・開口、128 周壁部、129 内周面、130 シート部材、132 端面、134 弁座部、140 係止部材(係止部)、142 筒部、144 フランジ部、146 端面、147 内周面、148 端面、149 外周面、150 弁体、152 外表面、154 第一通路、160 リテーナ(介装体)、161 保持部、162 保持ベース、163 連通通路、164 対向面(規制面)、165 保持爪、166 当接面、167 摺接面、168 段差面、169 摺動部、180 コイルスプリング、182 第二通路・内周側空間

Claims (10)

  1. 内燃機関のクランク軸及びカム軸とそれぞれ連動して回転する駆動回転体及び従動回転体の間に区画形成される流体室に流体供給源から作動流体を供給することにより、前記カム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置において、前記流体供給源側から前記流体室側への作動流体の順流を許容し且つ前記流体室側から前記流体供給源側への作動流体の逆流を規制する逆止弁であって、
    前記流体供給源に連通する第一ポート及び前記流体室に連通する第二ポートを形成し、前記第一ポート及び第二ポートの間に弁座部を有する筐体と、
    前記筐体内において前記弁座部の前記第二ポート側に収容されて第一通路を外周側に形成し、前記弁座部から離座することにより前記第一ポート及び前記第一通路の間を連通し且つ前記弁座部に着座することにより前記第一ポート及び前記第一通路の間を遮断する球状の弁体と、
    前記筐体内において前記弁体の前記第二ポート側に収容されて前記第二ポートと連通する第二通路を内周側に形成し、圧縮変形により復原力を発生するコイルスプリングと、
    前記筐体内において前記弁体及び前記コイルスプリングの間に介装されて前記第一通路及び前記第二通路の間を連通する連通通路を形成し、前記コイルスプリングから前記復原力を受けることにより前記弁体を前記弁座部に向かって押圧する介装体と、
    を備え
    前記介装体は、前記筐体の周方向に間隔をあけた複数箇所において径方向の外側から前記弁体を保持する保持部を、有し、
    各前記保持部には、径方向の前記弁体と反対側にて前記筐体の内周面と摺接する摺接面が設けられ、
    各前記保持部の間において前記筐体の内周面と前記弁体の外周面との間に挟まれた前記連通通路が形成されることを特徴とする逆止弁。
  2. 前記コイルスプリングは、前記弁体よりも大きなコイル内径を有し、
    前記連通通路は、前記コイルスプリングの軸方向において前記第一通路及び前記第二通路の間に挟まれることを特徴とする請求項1に記載の逆止弁。
  3. 前記弁体及び前記介装体は、それぞれ前記第一通路及び前記連通通路を前記筐体の内周面との間に形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の逆止弁。
  4. 前記保持部には、前記弁体の外表面に沿って当接する当接面が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の逆止弁。
  5. 前記保持部は、前記コイルスプリングの周方向に複数配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の逆止弁。
  6. 前記保持部には、前記第二通路を通じて前記第二ポートと対向する対向面が設けられることを特徴とする請求項に記載の逆止弁。
  7. 平坦面状の前記対向面が筒孔状の前記第二ポートの軸方向に対して垂直となるように、前記介装体が配置されることを特徴とする請求項に記載の逆止弁。
  8. 前記筐体は、内周面から突出して前記コイルスプリングの前記介装体とは反対側端を係止する係止部を有し、
    前記介装体は、前記保持部から前記弁体とは反対側に突出して前記係止部に対して摺動する摺動部を有することを特徴とする請求項のいずれか一項に記載の逆止弁。
  9. 前記保持部において前記摺動部が突出する面は、前記係止部と当接することにより前記介装体の変位を規制する規制面を形成することを特徴とする請求項に記載の逆止弁。
  10. 内燃機関のクランク軸と連動して回転する駆動回転体と、
    前記内燃機関のカム軸と連動して回転し、前記駆動回転体との間に流体室を区画形成し、当該流体室に流体供給源から作動流体を供給することにより、前記カム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整する従動回転体と、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の逆止弁と、
    を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
JP2008056834A 2008-03-06 2008-03-06 逆止弁及びバルブタイミング調整装置 Expired - Fee Related JP5012584B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008056834A JP5012584B2 (ja) 2008-03-06 2008-03-06 逆止弁及びバルブタイミング調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008056834A JP5012584B2 (ja) 2008-03-06 2008-03-06 逆止弁及びバルブタイミング調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009209908A JP2009209908A (ja) 2009-09-17
JP5012584B2 true JP5012584B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=41183293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008056834A Expired - Fee Related JP5012584B2 (ja) 2008-03-06 2008-03-06 逆止弁及びバルブタイミング調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5012584B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2511489B1 (en) * 2011-04-14 2013-05-29 C.R.F. Società Consortile per Azioni Internal combustion engine with hydro-mechanic valve actuation system for the intake valve and its solenoid control valve
JP6714013B2 (ja) * 2015-04-29 2020-06-24 グラコ ミネソタ インコーポレーテッド 容積式ポンプ用のカートリッジ型ボールチェックバルブ
CN106939807B (zh) * 2017-05-12 2023-04-21 绵阳富临精工机械股份有限公司 一种中间锁止式vvt机油控制阀
JP7200914B2 (ja) * 2019-11-29 2023-01-10 株式会社デンソー バルブタイミング調整装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59175763U (ja) * 1983-05-13 1984-11-24 三菱重工業株式会社 ボ−ル逆止弁
JPS6262063U (ja) * 1985-10-09 1987-04-17
JP2848271B2 (ja) * 1995-06-05 1999-01-20 株式会社島津製作所 チェック弁
JP2001050174A (ja) * 1999-08-03 2001-02-23 Hitachi Ltd 燃料供給ポンプ
DE10224430A1 (de) * 2002-06-01 2003-12-11 Bosch Gmbh Robert Rückschlagventil
JP4202297B2 (ja) * 2004-05-20 2008-12-24 株式会社日立製作所 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009209908A (ja) 2009-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4640510B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP4544294B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP5759654B2 (ja) 油圧バルブ
JP4518149B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP2009138611A (ja) バルブタイミング調整装置
US20050252468A1 (en) Valve timing control device having vane rotor
JP5360080B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP4492684B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP5904254B2 (ja) 油圧制御弁及びバルブタイミング調整装置
JP2009103107A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2012149598A (ja) バルブタイミング調整装置
JP5012584B2 (ja) 逆止弁及びバルブタイミング調整装置
US10260384B2 (en) Valve timing regulation device
CN113396273B (zh) 气门正时调整装置
WO2021106892A1 (ja) バルブタイミング調整装置
JP4560736B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP2018112080A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置の油圧制御弁と内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP5152313B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP6567678B2 (ja) 可変容量形オイルポンプ
JP2012122455A (ja) バルブタイミング調整装置
EP1985814B1 (en) Variable camshaft timing system
KR102096714B1 (ko) 내연기관의 밸브타이밍 조정장치
JP4463186B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP5402717B2 (ja) 逆止弁およびバルブタイミング調整装置
JP2007138722A (ja) バルブタイミング調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5012584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees