JP5402717B2 - 逆止弁およびバルブタイミング調整装置 - Google Patents
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従来から、内燃機関のクランク軸およびカム軸と連動して回転する駆動回転体および従動回転体の間に流体室を区画形成して、この流体室に流体供給源から作動流体を供給することにより、カム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この逆止弁100は、スプリング180を係止する係止部材140が筒部142とフランジ部144とから形成され、筒部142が筐体110の内側に、そしてフランジ部144が外側に位置するように配置され、スプリング180はこの筒部142の外側に装着され、フランジ部144に係止されて固定されている。そして、開弁時では、介装体160はこの係止部材140の筒部142の端面にて変位が規制され、筒部142の内側と介装体160との間に第2通路182を形成する構成となっている。
請求項1に記載の手段によれば、内燃機関のクランク軸およびカム軸とそれぞれ連動して回転する駆動回転体および従動回転体の間に区画形成される流体室に流体供給源から作動流体を供給することにより、カム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置において、流体供給源側から流体室側への作動流体の順流を許容し、かつ、流体室側から流体供給源側への作動流体の逆流を規制する逆止弁であって、流体供給源に連通する第1ポートおよび流体室に連通する第2ポートを形成し、第1ポートおよび第2ポートの間に弁座部を有する筐体と、筐体内において弁座部の第2ポート側に収容されて弁座部から離座することにより第1ポートおよび第2ポートの間を連通し、かつ、弁座部に着座することにより第1ポートおよび第2ポートの間を遮断する球状の弁体と、筐体内において弁体の第2ポート側に収容されて圧縮変形により復元力を発生するスプリングと、筐体内において弁体およびスプリングの間に介装されて、第1ポートおよび第2ポートの間を連通する連通通路を形成するとともに、連通通路の流れを整流する整流リングを有し、整流リングの整流流れによって発生する推力を支持する介装体を備えることを特徴としている。
また、請求項1に記載の手段によれば、介装体は、弁体を保持する複数の保持部を有し、整流リングとして、複数の保持部の外周側に、複数の保持部同士を連結する外側整流リングと、外側整流リングより軸方向下流側に、外側整流リングより径小の内側整流リングが並列して配置されており、外側整流リングおよび内側整流リングの断面形状は、流れ方向に対し中心軸側に傾斜するテーパ状の傾斜角を設けたことを特徴としている。
これにより、2段の整流リングにより十分な整流が実行でき、かつ、整流による推力が倍増してより迅速な開弁が可能となる。また、順流の流れ方向に対し迎え角が付与できるので、流れは衝突や乱れを生じることなく、流れの圧力損失を低減することが可能となる。
請求項2に記載の手段によれば、介装体は、複数の保持部が略均等に放射状に配置されて、それぞれの間に連通通路が形成されることを特徴としている。
請求項3に記載の手段によれば、介装体は、保持部の軸方向上流側に弁体の外表面に沿って当接する当接面が設けられることを特徴としている。
請求項4に記載の手段によれば、介装体は、保持部の軸方向下流側に連通通路の流れを案内する円錐面が設けられることを特徴としている。
これにより、流れを整流して流れの圧力損失を減少することができる。
請求項5に記載の手段によれば、外側整流リングおよび内側整流リングのテーパ状の傾斜角は、内側整流リングの傾斜角を外側整流リングの傾斜角より大きくしたことを特徴としている。
請求項6に記載の手段によれば、介装体は、複数の保持部の径方向の外周側、または外側整流リングの外周側に、所定の突出高さを有する摺動突部を等間隔に少なくとも3個設けたことを特徴としている。
請求項7に記載の手段によれば、内燃機関のクランク軸と連動して回転する駆動回転体と、内燃機関のカム軸と連動して回転し、駆動回転体との間に流体室を区画形成し、流体室に流体供給源から作動流体を供給することにより、カム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整する従動回転体と、請求項1〜7のいずれか1項に記載の逆止弁と、を備えることを特徴としている。
図1〜図5は、本発明の実施例1を示したもので、図1はバルブタイミング調整装置を示す構成図である。図2は図1のA−A断面図である。図3〜5はバルブタイミング調整装置に適用する逆止弁の構成および作動を示す断面図である。
次に、本実施例の逆止弁3、およびそれを備えたバルブタイミング調整装置の作動について、簡単に説明する。
以上の構成の逆止弁3において、ボール弁32は、ポンプ4からポンプ側通路部76aを通じて第1ポート36に供給される作動油の圧力が外表面に作用することにより、弁座部38とは反対側に向う押圧力を受けることになる。
本実施例では、エンジンのクランク軸およびカム軸2とそれぞれ連動して回転する駆動回転体および従動回転体の間に区画形成される流体室にポンプ4から作動流体を供給することにより、カム軸2が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置において、ポンプ側から流体室側への作動流体の順流を許容し、かつ、流体室側からポンプ側への作動流体の逆流を規制する逆止弁3であって、ポンプ4に連通する第1ポート36および流体室に連通する第2ポート37を形成し、各ポート36、37の間に弁座部38を有するホルダ31と、弁座部38の第2ポート37側に収容されて弁座部38と離着座することにより各ポート36、37の間を連通、かつ、遮断するボール弁32と、ボール弁32の第2ポート37側に収容されて圧縮変形により復元力を発生するスプリング34と、ボール弁32およびスプリング34の間に介装されて、各ポート36、37の間を連通する連通通路27を形成するとともに、連通通路27の流れを整流する2段の整流リング22、23を有し、整流リングの整流流れによって発生する推力を支持するガイド33とを備えた逆止弁とした。
実施例1では、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定して解釈されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用してもよい。例えば、ホルダ31において、相互間に連通通路27を形成する保持部21の数については、2個以上の複数に設定してもよく、また、整流リングも2段に限定することなく、1段または3段以上に設定してもよく、同様な作用効果を奏する。
2 カム軸
3 逆止弁
4 ポンプ(流体供給源)
11 ハウジング(駆動回転体)
14 ベーンロータ(従動回転体)
21 保持部
21a 摺動突部
22 外側整流リング(整流リング)
23 内側整流リング(整流リング)
24 当接面
25 円錐面
27 連通通路
31 ホルダ(筐体)
32 ボール弁(弁体)
33 ガイド(介装体)
34 スプリング
36 第1ポート
37 第2ポート
38 弁座部
50 収容室(流体室)
52〜54 進角室(流体室)
56〜58 遅角室(流体室)
Claims (7)
- 内燃機関のクランク軸およびカム軸とそれぞれ連動して回転する駆動回転体および従動回転体の間に区画形成される流体室に流体供給源から作動流体を供給することにより、前記カム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置において、
前記流体供給源側から前記流体室側への作動流体の順流を許容し、かつ、前記流体室側から前記流体供給源側への作動流体の逆流を規制する逆止弁であって、
前記流体供給源に連通する第1ポートおよび前記流体室に連通する第2ポートを形成し、前記第1ポートおよび前記第2ポートの間に弁座部を有する筐体と、
前記筐体内において前記弁座部の前記第2ポート側に収容されて前記弁座部から離座することにより前記第1ポートおよび前記第2ポートの間を連通し、
かつ、前記弁座部に着座することにより前記第1ポートおよび前記第2ポートの間を遮断する球状の弁体と、
前記筐体内において前記弁体の前記第2ポート側に収容されて圧縮変形により復元力を発生するスプリングと、
前記筐体内において前記弁体および前記スプリングの間に介装されて、前記第1ポートおよび前記第2ポートの間を連通する連通通路を形成するとともに、該連通通路の流れを整流する整流リングを有し、前記整流リングの整流流れによって発生する推力を支持する介装体と、
を備えており、
前記介装体は、前記弁体を保持する複数の保持部を有し、前記整流リングとして、前記複数の保持部の外周側に、前記複数の保持部同士を連結する外側整流リングと、前記外側整流リングより軸方向下流側に、前記外側整流リングより径小の内側整流リングが並列して配置されており、
前記外側整流リングおよび前記内側整流リングの断面形状は、前記流れ方向に対し中心軸側に傾斜するテーパ状の傾斜角を設けたことを特徴とする逆止弁。 - 請求項1に記載の逆止弁において、
前記介装体は、前記複数の保持部が略均等に放射状に配置されて、それぞれの間に前記連通通路が形成されることを特徴とする逆止弁。 - 請求項1または請求項2に記載の逆止弁において、
前記介装体は、前記保持部の軸方向上流側に前記弁体の外表面に沿って当接する当接面が設けられることを特徴とする逆止弁。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の逆止弁において、
前記介装体は、前記保持部の軸方向下流側に前記連通通路の流れを案内する円錐面が設けられることを特徴とする逆止弁。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の逆止弁において、
前記外側整流リングおよび前記内側整流リングのテーパ状の前記傾斜角は、
前記内側整流リングの前記傾斜角を前記外側整流リングの前記傾斜角より大きくしたことを特徴とする逆止弁。 - 請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載の逆止弁において、
前記介装体は、前記複数の保持部の径方向の外周側、または前記外側整流リングの外周側に、所定の突出高さを有する摺動突部を等間隔に少なくとも3個設けたことを特徴とする逆止弁。 - 内燃機関のクランク軸と連動して回転する駆動回転体と、
前記内燃機関のカム軸と連動して回転し、前記駆動回転体との間に流体室を区画形成し、該流体室に流体供給源から作動流体を供給することにより、前記カム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整する従動回転体と、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の逆止弁と、
を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
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