JP2004137868A - 壁部材と壁構造 - Google Patents

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JP2004137868A
JP2004137868A JP2002340126A JP2002340126A JP2004137868A JP 2004137868 A JP2004137868 A JP 2004137868A JP 2002340126 A JP2002340126 A JP 2002340126A JP 2002340126 A JP2002340126 A JP 2002340126A JP 2004137868 A JP2004137868 A JP 2004137868A
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seal
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Kazuo Saito
齋藤 一男
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Abstract

【課題】シールの施工スペース上の制約により、施工困難になり、通気機能の部材、あるいは下地等による制約により、通気機能が低下し、胴縁と防水紙を伝う雨水等が、土台等の下地を濡らす問題が発生する。
【解決手段】柱6a及び間柱に防水層を施工し、その防水層と建築用パネルとを、胴縁6dを介して施工する通気工法に関し、壁面外の空気を壁面内へ出入り可能にする、通気機能を持つ部材と基礎及び壁面との隙間を、シール機能により閉塞する壁部材とする。
【選択図】      図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、
a.次の壁下地に、
イ.柱及び間柱に、
ロ.防水層を施工し、
ハ.胴縁を施工し通気層を設け、
b.その上に建築用パネルを複数施工する、通気工法に使用する、壁部材と壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、通気工法に使用する、壁部材には、特開平10−61032号公報に示す、次の様な技術が知られている。
a.主柱、間柱に対応してほぼ垂直に縦胴縁が固定され、その縦胴縁に雄雌連結構造の外壁材が固定されている土台部の外壁構造において、
イ.略断面が垂直な固定片から突出して、外壁材の雌型連結部を嵌合するスタータ部と、
ロ.その固定片の下端を外方に傾斜して突出させた水切り片と、
ハ.その水切り片の先端を下方に垂下させた化粧片と、
ニ.その化粧片の下端部裏面側に、内部に掛止爪を複数形成した係止溝を形成した係止体と、
b.水平な底片と、その底片の先端に係合爪切を形成した係合体の2部材からなり、
c.係止体の係止溝に係合体の底片を挿入し、
イ.係止爪と係合爪との嵌合によって一体化すると共に、
d.前記突出片に突出片孔を、前記底片に底片孔を複数形成した長尺状の水切り材を備え、
e.水切り材の底片上に縦胴縁下端を、水切り材の固定片裏面に縦胴縁の側面をそれぞれ密着させて土台部分に配設されており、
f.かつ、水切り材のスタータ部に外壁材の雌型連結部を嵌合されて、
g.外壁が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術には、通気工法が多く採用される新築の場合、次の問題がある。
a.通常、躯体は次の構造となり、
イ.基礎上に水平に配設した土台と、
ロ.その土台上に垂直に配設した主柱、間柱と、
ハ.その主柱、間柱に対応してほぼ垂直に縦胴縁が、通気性防水シートを介して配設固定され、
b.従来の技術の水切り材は、
イ.化粧片の下端部裏面側に、内部に掛止爪を複数形成した係止溝を形成した係止体と、
ロ.水平な底片と、その底片の先端に係合爪切を形成した係合体の2部材からなり、
ハ.その底片に底片孔を複数形成した長尺状の水切り材とし、
c.水切り材の底片上に、縦胴縁下端を密着させて、配設され、
d.水切り材には、次の主な機能があり、
イ.外壁材を伝う、雨水等を壁面外に排出し、
ロ.縦胴縁と通気性防水シートを伝う、雨水等を底片孔より壁面外に排出し、
ハ.スタータ部により外壁材の雌型連結部を嵌合し、
ニ.外気を壁面内へ流入する通路としての底片孔の機能であるが、
e.水切り材の底片は、その構成により、基礎と縦胴縁下端との間に挿入されるが、
f.底片と基礎との間に、隙間を広く設けると、
イ.縦胴縁と通気性防水シートを伝う雨水等を、底片孔より壁面外に出した雨水等が底片の下面を伝わり、土台等の下地を濡らす問題があり、
g.基礎との間に、狭い隙間しか設けられず、
イ.基礎と縦胴縁下端との間に、底片を挿入困難になり、
ロ.係止体の係止溝と基礎とにより、底片孔が制約される問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明による壁部材は、柱及び間柱に防水層を施工し、その防水層と建築用パネルとを、胴縁を介して施工する通気工法に関し、壁面外の空気を壁面内へ出入り可能にする、通気機能を持つ部材と基礎及び壁面との隙間を、シール機能により閉塞する壁部材とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
A.この発明による金属板は、
a.次に代表される塗装金属板や、
イ.塗装亜鉛メッキ鋼板
ロ.塗装アルミニウム亜鉛合金メッキ鋼板
ハ.塗装ステンレス鋼板
ニ.塗装銅板
ホ.塗装アルミニウム合金板
ヘ.合成樹脂シート張り合わせ金属板
ト.塗装チタン・ニッケル合金板
チ.その他の塗装合金鋼等
b.次に代表される無塗装金属板、
イ.亜鉛メッキ鋼板
ロ.アルミニウム亜鉛合金メッキ鋼板
ハ.ステンレス鋼板
ニ.銅板
ホ.アルミニウム合金板等
ヘ.チタン・ニッケル合金板
ト.その他の合金鋼等
c.それらの金属板に深いエンボス加工を加えた金属板、
【0006】
B.この発明に使用される釘打ち等の固定手段は、
a.次に代表される、固定用具を使用する。
イ.釘
ロ.タッピングビス
ハ.ホッチキス
ニ.木ネジ
ホ.ポップリベット等
【0007】
C.この発明に使用される裏打材は、
a.次に代表される発泡性樹脂に、
イ.硬質発泡ウレタン樹脂
ロ.硬質発泡ヌレート樹脂
ハ.発泡フェノール樹脂
ニ.発泡スチレン樹脂等
b.次に代表される裏面紙を積層している。
イ.はり合わせアルミニウム箔
ロ.スチールペーパー
ハ.ポリエチコートクラフト紙
ニ.アルミ蒸着紙
ホ.合成樹脂シート等
【0008】
D.この発明に使用される胴縁は、
a.次に代表される、空気層が形成される厚みを持った長尺材を使用する。
イ.木製板材
ロ.集成板材
ハ.合板
ニ.合成樹脂板等
【0009】
E.この発明に使用される合成樹脂は、
a.次に代表される合成樹脂の押し出し成形品を使用している。
イ.塩化ビニル樹脂
ロ.ポリプロピレン樹脂
ハ.ポリカーボ樹脂
ニ.アクリル樹脂
ホ.ゴム等を
【0010】
F.この発明に使用される防水層は、
a.次に代表される防水紙や、
イ.アスファルトフェルト
ニ.アルミ蒸着シート等
b.次に代表される透湿防水シートや、
イ.ポリエチレン多孔質フィルム
ロ.ポリエチレン不織布等
c.次に代表されるボード類を使用する。
イ.シージングボード
ロ.構造用合板
ハ.石膏ボード
ニ.発泡スチレンボード等
【0011】
【実施例】
発明の実施例について、次の、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、及び実施例5により、図面を参照して説明する。
【0012】
実施例1
図1,図2,図3,図4,図5,図6,図7,図8,及び図33は、この発明の実施例1を示すものである。
【0013】
A.図4に示す、実施例1においての水切部材2は、
a.長尺の金属板7を成形して、
b.その一側端を表面側に折り返した、ほぼ平坦な固定片2aを形成し、
c.その他側端をクランク状に表面側に折り曲げて、さらに、くの字形に表面側に折り曲げて流水面2bを形成し、
d.その流水面2bを裏面側にくの字形に折り曲げて、水切面2cを形成し、
e.その水切面2cを裏面側に折り返し、さらにくの字形に表面側に折り曲げた、次の構成の防鼠片2dを構成し、
イ.水切部材2の長手方向にほぼ直交する、両端半円形の小判型を細長くした形状に、防鼠片2dの途中を繰り返して打ち抜き、多数の吸気孔2eを形成し、
ロ.防鼠片2dの先端側に断続する次の様な、複数の切起突起2fを持ち、
○切起突起2fは金属板7を、防鼠片2dの先端側に船底を向けた、ほぼ半裁の船形に突起させ、船縁側が切断され、金属板7のほぼ2枚分程度の段差を形成する、
ハ.防鼠片2dの先端を表面側に折り返している。
【0014】
B.図5に示す、シール部材3の、実施例1においての水切シール3aは、
a.長尺の硬質樹脂8cを押し出し成形により、一側端を断面音叉型に成形し、
イ.相対して開口する二枚の嵌合片3dを形成し、
ロ.その嵌合片3dの先端側の内面側に相対する、次の構成の複数の鋸歯突起3eを持ち、
ハ.その鋸歯突起3eは、断面が、短辺と長辺による山形で、その短辺が、ほぼ嵌合片3dに直交し、長辺が先端側に位置し、
b.その嵌合片3dの音叉型の付け根を、施工に応じた長さとする、シール片3bを形成し、
c.その先端に軟質樹脂8bを固着し、くさび形に尖ったシール端3cを形成する。
【0015】
C.図6に示す、実施例1においての見切縁4は、
a.長尺の金属板7を成形して、
b.その一側端を裏面側に折り返した、ほぼ平坦な固定辺4fを形成し、
c.その他側端をL字形に裏面側に折り曲げて、上辺4eを形成し、
d.その上辺4eをL字形に裏面側に折り曲げて、前辺4aを形成し、
e.その前辺4aを裏面側に折り返し、さらに、くの字形に表面側に折り曲げた、次の構成の防鼠辺4bを構成し、
イ.見切縁4の長手方向にほぼ直交する、両端半円形の小判型を細長くした形状に、防鼠辺4bの途中を繰り返して打ち抜き、多数の通気孔4cを形成し、
ロ.防鼠辺4bの先端を表面側に折り返している。
【0016】
D.図33に示す、もう一種類のシール部材3である、実施例1においての見切シール3kは、
a.長尺の硬質樹脂8cの板を折り曲げ成形し、断面形状を高低二つのピークを持つ山形とし、
イ.その低いピーク側を挿入端3lとし、
ロ.高いピーク側を被覆端3nとし、
ハ.低いピークと高いピークとの間を凹めて、嵌合凹3mを形成する。
【0017】
E.図7に示す、実施例1においてのスタート部材5は、
a.長尺の金属板7を成形して、
b.その一側端を、裏面側に折り返し、嵌合辺5aを形成し、
c.その他側端を、裏面側にU字形に折り曲げ延長し、取付辺5bを形成し、
d.嵌合辺5aと取付辺5bとの間に、嵌合間隙5cを形成する。
【0018】
F.図8に示す、実施例1においての建築用パネル1は、
a.金属板7による表面材1aを成形して、
b.ほぼ平坦な前面基部1bを構成し、
c.その前面基部1bの一側端を、
イ.裏面側に折り狭め、
ロ.さらに、クランク状に表面側に折り曲げて、
ハ.そして、U字形に表面側に折り返し、
ニ.その上、その先端を裏面側に折り狭めた差込片1dを持つ、差込部1cを形成し、
d.前記、前面基部1bの他側端を、
イ.二段階のクランク状に裏面側に折り曲げ、
ロ.そして、U字形に裏面側に折り曲げて、
ハ.さらに、U字形に表面側に折り返した嵌合溝1fと、
ニ.その嵌合溝1fを延長し、先端を表面側に折り狭めた釘打片1gとを持つ、釘打部1eを形成し、
e.そして、その成形した表面材1aの裏面側に、
イ.裏面紙1iにより覆われた硬質発泡樹脂8dによる、裏打材1hを形成し、
f.その長手方向の両端を切断して、切断端1jを形成する。
【0019】
G.図1,図2,及び図3に示す、実施例1の、建築用パネル1とその部材は、次の様に施工する。
a.次のように施工された下地6に、
イ.基礎6bの上に、土台6cを水平に固定し、
ロ.その土台6cの上に、柱6aを、間隔を開けて複数垂直に立てて、
ハ.その柱6aの上に、軒桁6fを水平に架けて、
ニ.その軒桁6fに屋根勾配に合わせて切り込みを入れ、その切り込みに垂木6gを乗せて、
ホ.その垂木6gの上面に、野地板6jを施工し、
ヘ.また、軒桁6f付近の柱6aに水平に、軒桁6fに対する平行方向と直角方向に野縁6iを取り付けて、
ト.その野縁6iの下面に軒天6hを取り付けて、
b.樹脂シート8aによる防水紙6eを、軒桁6fから基礎6bの前面上部まで柱6aに、複数の防水紙6eを施工し、
c.軒天6hと柱6aとのコーナーに、前記の見切縁4を次のように施工し、
イ.見切縁4の上辺4eを、軒天6hに合わせて、
ロ.見切縁4の固定辺4fを、柱6aに防水紙6eを挟み、釘打ち等により固定し、
d.また、胴縁6dを複数の柱6aに、次のように垂直に取付施工し、
イ.その固定した見切縁4の固定辺4fに、胴縁6dの上端を重ねて、
ロ.基礎6bから所定の間隔を開けた位置の、前記の土台6cの上に、その下端を位置付けて、
ハ.防水紙6eを挟み、柱6aに釘打ち等により取付施工し、
e.前記の水切部材2に前記の水切シール3aを、次のように取り付け、
イ.その水切部材2の防鼠片2dの先端に、その水切シール3aの嵌合片3dを被せて押し込み、
ロ.防鼠片2dの切起突起2fと、嵌合片3dの鋸歯突起3eとを噛み合わせて、接合し、
f.その水切シール3aを取り付けた水切部材2を、次のように施工し、
イ.前記の施工した胴縁6dの下端の所定位置に水平に、
ロ.その水切部材2の固定片2aを釘打ち等により固定し、
ハ.取り付けた水切シール3aのシール端3cを、基礎6bの表面に、押しつけて密着させ、
g.その水切部材2に前記のスタート部材5を次のように施工し、
イ.水切部材2の流水面2bの上段に、スタート部材5の嵌合辺5aの底部を乗せて、
ロ.水切部材2の固定片2aに、スタート部材5の取付辺5bを重ねて、釘打ち等により固定し、
h.建築用パネル1を、
イ.固定したスタート部材5の嵌合間隙5cに、建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1gを釘打ち等により固定し、
ロ.固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに、他の建築用パネル1の差込片1dを差込み、その釘打片1gを釘打ち等により固定し、
ハ.上記を繰り返して、前記の建築用パネル1を複数施工し、
ニ.未施工の壁面が建築用パネル1の幅以下になったとき、次のように、切断した建築用パネル1を施工し、
○前記の施工した見切縁4に入り、その上辺4eとの間に隙間を開けた幅に切断し、
○その建築用パネル1の差込片1dを、固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに差し込み、
○その前面基部1bを釘打ち等により固定し、
i.見切縁4と、固定した建築用パネル1との隙間に、次のように前記の見切シール3kを取り付けて、
イ.その見切シール3kの挿入端3lを、見切縁4の防鼠辺4bの先端と、建築用パネル1の前面基部1bとの隙間に挿入し、
ロ.弾性変形により、その隙間を拡大し、
ハ.やがて、見切縁4の防鼠辺4bの先端が、見切シール3kの嵌合凹3mに嵌り込み固定され、
ニ.見切シール3kの被覆端3nにより、次のように、
○見切縁4の防鼠辺4bの先端と、建築用パネル1の前面基部1bとの隙間や、
○建築用パネル1の前面基部1bに釘打ちした、釘頭等を被覆し、
j.上記の施工により、外気と壁面内においての空気の流れである、通気流9は、次のように流れ、
イ.施工された建築用パネル1が、太陽光等により加熱され、胴縁6dと他の胴縁6dと、建築用パネル1と防水紙6eとにより区切られる、空間内の空気が加熱されて軽くなり、壁面内に上方への通気流9が発生し、
ロ.その上方への通気流9により、見切縁4の通気孔4cから、壁面外に排出する通気流9を発生し、
ハ.その壁面外に排出された通気流9を補い、水切部材2の吸気孔2eから、壁面内に流れ込む通気流9が発生する。
【0020】
実施例2
図7,図8,図9,図10,図11,図12,図13,図14,及び図34は、この発明の実施例2を示すものである。
【0021】
A.図12に示す、実施例2においての水切部材2は、
a.長尺の金属板7を成形して、実施例1の水切部材2における、防鼠片2dの切起突起2fを除いた構成とする。
【0022】
B.図13に示す、シール部材3の、実施例2においての水切シール3aは、
a.長尺の金属板7を成形して、
b.その一側端を表面側に折り返した、ほぼ平坦な固定端3hを形成し、
c.その他側端をクランク状に表面側に折り曲げて、シール片3bを形成し、
d.そのシール片3bを、くの字形に表面側に折り曲げて、先端を表面側に折り返したシール端3cを形成している。
【0023】
C.図14に示す、実施例2においての見切縁4は、
a.長尺の金属板7を成形して、実施例1の見切縁4において、
イ.その上辺4eを胴縁6dの厚さ分、高さを減じ、
ロ.見切縁4の長手方向にほぼ直交する、両端半円形の小判型を細長くした形状に、その固定辺4fの上辺4e側を繰り返して打ち抜き、多数の換気口4gを形成する、構成としている。
【0024】
D.図34に示す、もう一種類のシール部材3である、実施例2においての見切シール3kは、
a.軟質樹脂8bを押出成形し、ほぼム字形の断面形状を持つ長尺部材とし、
イ.軟質樹脂8bによる板状の継板3oを形成し、
ロ.その継板3oの一側端を鋭角的に裏面側に折り曲げて、くさび形に尖った挿入端3lとし、
ハ.継板3oの他側端を鋭角的に裏面側に折り曲げて、くさび形に尖った挿入端3lより幅広の被覆端3nとしている。
ニ.挿入端3lと被覆端3nとの間を凹めて、嵌合凹3mを形成する。
【0025】
E.図7に示す、実施例2においてのスタート部材5は、実施例1と同じものである。
【0026】
F.図8に示す、実施例2においての建築用パネル1は、実施例1と同じものである。
【0027】
G.図9,図10,及び図11に示す、実施例2においての、建築用パネル1とその部材は、次の様に施工する。
a.次のように施工された下地6に、
イ.基礎6bの上に、土台6cを水平に固定し、
ロ.その土台6cの上に、間隔を開けて柱6aを複数垂直に立てて、
ハ.その柱6aの上に、軒桁6fを水平に架けて、
ニ.その軒桁6fに屋根勾配に合わせて切り込みを入れ、その切り込みに垂木6gを乗せて、
ホ.その垂木6gの上面に、野地板6jを施工し、
b.また、水切シール3aを、次のように水平に取付施工し、
○基礎6bから所定の間隔を開けた位置の、前記の土台6cの上に、水切シール3aの固定端3hの下端を位置付けて、
c.その水切シール3aの固定端3hに、樹脂シート8aによる防水紙6eを被せて、軒桁6fまで柱6aに、複数の防水紙6eを施工し、
d.また、胴縁6dを複数の柱6aに、次のように垂直に取付施工し、
イ.その固定した水切シール3aのシール片3b上に、胴縁6dの下端を合わせて、
ロ.垂木6gの下面近辺に、その上端を位置付けて、
ハ.防水紙6eを挟み、柱6aに釘打ち等により取付施工し、
e.軒桁6f付近の胴縁6dに水平に、軒桁6fに対する平行方向と直角方向に野縁6iを取り付けて、
イ.その野縁6iの下面に軒天6hを取り付けて、
f.軒天6hと胴縁6dとのコーナーに、前記の見切縁4を次のように施工し、
イ.見切縁4の上辺4eを、軒天6hに合わせて、
ロ.柱6aに、見切縁4の固定辺4fを釘打ち等により固定し、
g.次の様に、前記の水切部材2を前記の水切シール3aに沿って、次のように取り付け、
イ.その水切部材2の防鼠片2dの先端に、その水切シール3aのシール端3cを接近し、あるいは接触して、
h.その水切部材2に前記のスタート部材5を次のように施工し、
イ.水切部材2の流水面2bの上段に、スタート部材5の嵌合辺5aの底部を乗せて、
ロ.水切部材2の固定片2aに、スタート部材5の取付辺5bを重ねて、釘打ち等により固定し、
i.建築用パネル1を、
イ.固定したスタート部材5の嵌合間隙5cに、建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1gを釘打ち等により固定し、
ロ.固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに、他の建築用パネル1の差込片1dを差込み、その釘打片1gを釘打ち等により固定し、
ハ.上記を繰り返して、前記の建築用パネル1を複数施工し、
ニ.未施工の壁面が建築用パネル1の幅以下になったとき、次のように、切断した建築用パネル1を施工し、
○前記の施工した見切縁4に入り、その上辺4eとの間に隙間を開けた幅に切断し、
○その建築用パネル1の差込片1dを、固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに差し込み、
○その前面基部1bを釘打ち等により固定し、
j.見切縁4と、固定した建築用パネル1との隙間に、次のように前記の見切シール3kを取り付けて、
イ.その見切シール3kの挿入端3lを、見切縁4の防鼠辺4bの先端と、建築用パネル1の前面基部1bとの隙間に挿入し、
ロ.弾性変形により、その隙間を拡大し、
ハ.やがて、見切縁4の防鼠辺4bの先端が、見切シール3kの嵌合凹3mに嵌り込み、そのくさび形の挿入端3lが引っ掛かり固定され、
ニ.見切シール3kの被覆端3nにより、次のように、
○見切縁4の防鼠辺4bの先端と、建築用パネル1の前面基部1bとの隙間や、
○建築用パネル1の前面基部1bに釘打ちした、釘頭等を被覆し、
k.上記の施工により、外気と壁面内においての空気の流れである、通気流9は、次のように流れ、
イ.施工された建築用パネル1が、太陽光等により加熱され、胴縁6dと他の胴縁6dと、建築用パネル1と防水紙6eとにより区切られる、空間内の空気が加熱されて軽くなり、壁面内に上方への通気流9が発生し、
ロ.その上方への通気流9が軒天6hと野地板6jとの空間を通じて、小屋裏を通り、棟から屋外に排出する通気流9を発生し、
ハ.その屋外に排出する通気流9に吸い込まれて、見切縁4の通気孔4cから、換気口4gを通じ、屋根構造内に流れ込む通気流9を発生し、
ニ.また壁面内の上方への通気流9を補い、水切部材2の吸気孔2eから、壁面内に流れ込む通気流9が発生する。
【0028】
実施例3
図7,図8,図15,図16,図17,図18,図19,及び図20は、この発明の実施例3を示すものである。
【0029】
A.図18に示す、実施例3においての水切部材2は、
a.長尺の金属板7を成形して、
b.その一側端を表面側に折り返した、ほぼ平坦な固定片2aを形成し、
c.その他側端をクランク状に表面側に折り曲げて、さらに、くの字形に表面側に折り曲げて流水面2bを形成し、
d.その流水面2bを裏面側にくの字形に折り曲げて、水切面2cを形成し、
e.その水切面2cを裏面側に折り返し、さらにくの字形に表面側に折り曲げた、次の構成の防鼠片2dを構成し、
イ.水切部材2の長手方向にほぼ直交する、両端半円形の小判型を細長くした形状に、防鼠片2dの途中を繰り返して打ち抜き、多数の吸気孔2eを形成し、
ロ.その防鼠片2dを、先端が小円弧を呈した鋭角的に、裏面側に折り返し、さらに、U字形に表面側に折り返した、嵌合隙溝2gを持ち、
ハ.その嵌合隙溝2gを、さらに緩くの字形に裏面側に折り曲げ、そして表面側に折り返して係止片2hを形成している。
【0030】
B.図19に示す、シール部材3の、実施例3においての水切シール3aは、
a.長尺の硬質樹脂8cを押し出し成形により、一側端に次の構成の差込端3fを形成し、
イ.先端が尖った三角形の断面を形成し、
ロ.その両面に、次の構成の複数の鋸歯突条3gを持ち、
ハ.その鋸歯突条3gは、断面が、短辺と長辺による山形で、その短辺が、ほぼ差込端3fに直交し、長辺が先端側に位置し、
b.その差込端3fの付け根を、施工に応じた長さとする、シール片3bを形成し、
c.その先端に軟質樹脂8bを固着し、くさび形に尖ったシール端3cを形成する。
【0031】
C.図20に示す、実施例3においての見切縁4は、
a.長尺の金属板7を成形して、
b.その一側端を表面側に折り返した、ほぼ平坦な固定辺4fを形成し、
c.その固定辺4fをコの字形に表面側に折り曲げて、シール辺4dを形成し、
d.そのシール辺4dを裏面側にくの字形に折り曲げて、次の構成の防鼠辺4bを構成し、
イ.見切縁4の長手方向にほぼ直交する、両端半円形の小判型を細長くした形状に、防鼠辺4bの途中を繰り返して打ち抜き、多数の通気孔4cを形成し、
e.その防鼠辺4bを裏面側に鋭角的に折り曲げて、前辺4aを形成し、
f.その前辺4aをL字形に裏面側に折り曲げて、上辺4eを形成している。
【0032】
D.図7に示す、実施例3においてのスタート部材5は、実施例1と同じものである。
【0033】
E.図8に示す、実施例3においての建築用パネル1は、実施例1と同じものである。
【0034】
F.図15,図16,及び図17に示す、実施例3においての、建築用パネル1とその部材は、次の様に施工する。
a.次のように施工された下地6に、
イ.基礎6bの上に、土台6cを水平に固定し、
ロ.その土台6cの上に、柱6aを、間隔を開けて複数垂直に立てて、
ハ.その柱6aの上に、軒桁6fを水平に架けて、
ニ.その軒桁6fに屋根勾配に合わせて切り込みを入れ、その切り込みに垂木6gを乗せて、
ホ.その垂木6gの上面に、野地板6jを施工し、
b.柱6aに、樹脂シート8aによる複数の防水紙6eを被せて、基礎6bの前面上部から軒桁6fまで施工し、
c.また、胴縁6dを複数の柱6aに、次のように垂直に取付施工し、
イ.基礎6bから所定の間隔を開けた位置の、前記の土台6cの上に、その下端を位置付けて、
ロ.垂木6gの下面近辺に、その上端を位置付けて、
ハ.防水紙6eを挟み、柱6aに釘打ち等により取付施工し、
d.垂木6gの下面に、垂木6gに対する平行方向と直角方向に野縁6iを取り付けて、
イ.その野縁6iの下面に軒天6hを取り付けて、
e.軒天6hと胴縁6dとのコーナーに、前記の見切縁4を次のように施工し、
イ.見切縁4の上辺4eと前辺4aとの角を、軒天6hに合わせて、
ロ.柱6aに、見切縁4の固定辺4fを釘打ち等により固定し、
f.前記の水切部材2に前記の水切シール3aを、次のように取り付け、
イ.その水切部材2の嵌合隙溝2gに、その水切シール3aの差込端3fを差し込み、
ロ.嵌合隙溝2gの係止片2hに、差込端3fの鋸歯突条3gを引っ掛けて、接合し、
g.その水切シール3aを取り付けた水切部材2を、次のように施工し、
イ.前記の施工した胴縁6dの下端の所定位置に水平に、
ロ.その水切部材2の固定片2aを釘打ち等により固定し、
ハ.取り付けた水切シール3aのシール端3cを、基礎6bの表面に、押しつけて密着させ、
h.その水切部材2に前記のスタート部材5を次のように施工し、
イ.水切部材2の流水面2bの上段に、スタート部材5の嵌合辺5aの底部を乗せて、
ロ.水切部材2の固定片2aに、スタート部材5の取付辺5bを重ねて、釘打ち等により固定し、
i.建築用パネル1を、
イ.固定したスタート部材5の嵌合間隙5cに、建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1gを釘打ち等により固定し、
ロ.固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに、他の建築用パネル1の差込片1dを差込み、その釘打片1gを釘打ち等により固定し、
ハ.上記を繰り返して、前記の建築用パネル1を複数施工し、
ニ.未施工の壁面が建築用パネル1の幅以下になったとき、次のように、切断した建築用パネル1を施工し、
○前記の施工した見切縁4に入る幅に切断し、
○その建築用パネル1の差込片1dを、固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに差し込み、
○その前面基部1bを釘打ち等により固定し、
j.上記の施工により、外気と壁面内においての空気の流れである、通気流9は、次のように流れ、
イ.施工された建築用パネル1が、太陽光等により加熱され、胴縁6dと他の胴縁6dと、建築用パネル1と防水紙6eとにより区切られる、空間内の空気が加熱されて軽くなり、壁面内に上方への通気流9が発生し、
ロ.その上方への通気流9が軒天6hと野地板6jとの空間を通じて、小屋裏を通り、棟から屋外に排出する通気流9を発生し、
ハ.その屋外に排出する通気流9に吸い込まれて、見切縁4の通気孔4cから、屋根構造内に流れ込む通気流9を発生し、
ニ.また壁面内の上方への通気流9を補い、水切部材2の吸気孔2eから、壁面内に流れ込む通気流9が発生する。
【0035】
実施例4
図7,図8,図21,図22,図23,図24,図25,及び図26は、この発明の実施例4を示すものである。
【0036】
A.図24に示す、実施例4においての水切部材2は、
a.長尺の金属板7を成形して、
b.その一側端を表面側に折り返した、ほぼ平坦な固定片2aを形成し、
c.その他側端をクランク状に表面側に折り曲げて、さらに、くの字形に表面側に折り曲げて流水面2bを形成し、
d.その流水面2bを裏面側にくの字形に折り曲げて、先端を裏面側に折り返した、水切面2cを形成している。
【0037】
B.図25に示す、シール部材3の、実施例4においての水切シール3aは、
a.長尺の金属板7を成形して、
b.一側端に固定端3hを形成し、
c.その固定端3hの他側を次のような防鼠面3iとし、
イ.その防鼠面3iの長手方向にほぼ直交する、両端半円形の小判型を細長くした形状に、繰り返して打ち抜き、多数の吸気口3jを形成し、
d.さらに、その防鼠面3iを、くの字形に裏面側に折り曲げて、シール片3bを形成し、
e.そのシール片3bの先端に軟質樹脂8bを固着し、くさび形に尖ったシール端3cを形成する。
【0038】
C.図26に示す、実施例4においての見切縁4は、
a.長尺の金属板7を成形して、
b.その一側端を表面側に折り返した、ほぼ平坦な固定辺4fを形成し、
c.その固定辺4fをコの字形に表面側に折り曲げて、シール辺4dを形成し、
d.そのシール辺4dを、先端が小円弧を呈した鋭角的に、裏面側に折り曲げてくの字形に裏面側に折り曲げて、前辺4aを形成し、
e.その前辺4aを、くの字形に裏面側に折り曲げて、次の構成の防鼠辺4bを構成し、
イ.見切縁4の長手方向にほぼ直交する、両端半円形の小判型を細長くした形状に、防鼠辺4bの途中を繰り返して打ち抜き、多数の通気孔4cを形成し、
f.その防鼠片2dを裏面側に、くの字形に折り曲げて、上辺4eを形成している。
【0039】
D.図7に示す、実施例4においてのスタート部材5は、実施例1と同じものである。
【0040】
E.図8に示す、実施例4においての建築用パネル1は、実施例1と同じものである。
【0041】
F.図21,図22,及び図23に示す、実施例4においての、建築用パネル1とその部材は、次の様に施工する。
a.次のように施工された下地6に、
イ.基礎6bの上に、土台6cを水平に固定し、
ロ.その土台6cの上に、柱6aを、間隔を開けて複数垂直に立てて、
ハ.その柱6aの上に、軒桁6fを水平に架けて、
ニ.その軒桁6fに屋根勾配に合わせて切り込みを入れ、その切り込みに垂木6gを乗せて、
ホ.その垂木6gの上面に、野地板6jを施工し、
b.柱6aに、樹脂シート8aによる複数の防水紙6eを被せて、基礎6bの前面上部から軒桁6fまで施工し、
c.また、胴縁6dを複数の柱6aに、次のように垂直に取付施工し、
イ.基礎6bから所定の間隔を開けた位置の、前記の土台6cの上に、その下端を位置付けて、
ロ.垂木6gの下面近辺に、その上端を位置付けて、
ハ.防水紙6eを挟み、柱6aに釘打ち等により取付施工し、
d.垂木6gの下面に、垂木6gに対する平行方向と直角方向に野縁6iを取り付けて、
イ.その野縁6iの下面に軒天6hを取り付けて、
e.軒天6hと胴縁6dとのコーナーに、前記の見切縁4を次のように施工し、
イ.見切縁4の上辺4eと防鼠辺4bとの角を、軒天6hに合わせて、
ロ.柱6aに、見切縁4の固定辺4fを釘打ち等により固定し、
f.前記の水切シール3aを、次のように取り付け、
イ.前記の施工した胴縁6dの下端の所定位置に水平に、
ロ.その水切シール3aの固定端3hを釘打ち等により固定し、
ハ.取り付けた水切シール3aのシール端3cを、基礎6bの表面に、押しつけて密着させ、
g.その水切シール3aに重ねて、水切部材2を、次のように施工し、
イ.前記の施工した胴縁6dの下端の所定位置に水平に、
ロ.その水切部材2の固定片2aを釘打ち等により固定し、
h.その水切部材2に前記のスタート部材5を次のように施工し、
イ.水切部材2の流水面2bの上段に、スタート部材5の嵌合辺5aの底部を乗せて、
ロ.水切部材2の固定片2aに、スタート部材5の取付辺5bを重ねて、釘打ち等により固定し、
i.建築用パネル1を、
イ.固定したスタート部材5の嵌合間隙5cに、建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1gを釘打ち等により固定し、
ロ.固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに、他の建築用パネル1の差込片1dを差込み、その釘打片1gを釘打ち等により固定し、
ハ.上記を繰り返して、前記の建築用パネル1を複数施工し、
ニ.未施工の壁面が建築用パネル1の幅以下になったとき、次のように、切断した建築用パネル1を施工し、
○前記の施工した見切縁4に入る幅に切断し、
○その建築用パネル1の差込片1dを、固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに差し込み、
○その前面基部1bを釘打ち等により固定し、
j.上記の施工により、外気と壁面内においての空気の流れである、通気流9は、次のように流れ、
イ.施工された建築用パネル1が、太陽光等により加熱され、胴縁6dと他の胴縁6dと、建築用パネル1と防水紙6eとにより区切られる、空間内の空気が加熱されて軽くなり、壁面内に上方への通気流9が発生し、
ロ.その上方への通気流9が軒天6hと野地板6jとの空間を通じて、小屋裏を通り、棟から屋外に排出する通気流9を発生し、
ハ.その屋外に排出する通気流9に吸い込まれて、見切縁4の通気孔4cから、屋根構造内に流れ込む通気流9を発生し、
ニ.また壁面内の上方への通気流9を補い、シール部材3の吸気口3jから、壁面内に流れ込む通気流9が発生する。
【0042】
実施例5
図7,図8,図27,図28,図29,図30,図31,及び図32は、この発明の実施例5を示すものである。
【0043】
A.図30に示す、実施例5においての水切部材2は、
a.長尺の金属板7を成形して、
b.その一側端を表面側に折り返した、ほぼ平坦な固定片2aを形成し、
c.その他側端をクランク状に表面側に折り曲げて、さらに、くの字形に表面側に折り曲げて、比較的狭い流水面2bを形成し、
d.その流水面2bを裏面側にくの字形に折り曲げて、先端を裏面側に折り返した、水切面2cを形成している。
【0044】
B.図31に示す、シール部材3の、実施例5においての水切シール3aは、
a.長尺の金属板7を成形して、
b.一側端に固定端3hを形成し、
c.その固定端3hの他側を次のような防鼠面3iとし、
イ.その防鼠面3iの長手方向にほぼ直交する、両端半円形の小判型を細長くした形状に、繰り返して打ち抜き、多数の吸気口3jを形成し、
d.さらに、その防鼠面3iを、くの字形に裏面側に折り曲げて、シール片3bを形成し、
e.そのシール片3bの先端を裏面側に折り返した、シール端3cを形成する。
【0045】
C.図32に示す、実施例5においての見切縁4は、
a.長尺の金属板7を成形して、
b.その一側端を裏面側に折り返した、ほぼ平坦な固定辺4fを形成し、
c.その固定辺4fをL字形に裏面側に折り曲げて、上辺4eを形成し、
d.上辺4eを、くの字形に裏面側に折り曲げて、次の構成の防鼠辺4bを構成し、
イ.見切縁4の長手方向にほぼ直交する、両端半円形の小判型を細長くした形状に、防鼠辺4bの途中を繰り返して打ち抜き、多数の通気孔4cを形成し、
e.その防鼠片2dを裏面側に、くの字形に折り曲げて、さらに、くの字形に裏面側に折り曲げて、先端を裏面側に折り返した、前辺4aを形成している。
【0046】
D.図7に示す、実施例5においてのスタート部材5は、実施例1と同じものである。
【0047】
E.図8に示す、実施例5においての建築用パネル1は、実施例1と同じものである。
【0048】
F.図27,図28,及び図29に示す、実施例5の、建築用パネル1とその部材は、次の様に施工する。
a.次のように施工された下地6に、
イ.基礎6bの上に、土台6cを水平に固定し、
ロ.その土台6cの上に、柱6aを、間隔を開けて複数垂直に立てて、
ハ.その柱6aの上に、軒桁6fを水平に架けて、
ニ.その軒桁6fに屋根勾配に合わせて切り込みを入れ、その切り込みに垂木6gを乗せて、
ホ.その垂木6gの上面に、野地板6jを施工し、
ヘ.軒桁6f付近の柱6aに水平に、軒桁6fに対する平行方向と直角方向に野縁6iを取り付けて、
ト.その野縁6iの下面に軒天6hを取り付けて、
b.樹脂シート8aによる防水紙6eを、軒桁6fから基礎6bの前面上部まで柱6aに、複数の防水紙6eを施工し、
c.軒天6hと柱6aとのコーナーに、前記の見切縁4を次のように施工し、
イ.見切縁4の上辺4eを、軒天6hに合わせて、
ロ.柱6aに、見切縁4の固定辺4fを釘打ち等により固定し、
d.また、胴縁6dを複数の柱6aに、次のように垂直に取付施工し、
イ.その固定した見切縁4の固定辺4fに、胴縁6dの上端を重ねて、
ロ.基礎6bから所定の間隔を開けた位置の、前記の土台6cの上に、その下端を位置付けて、
ハ.防水紙6eを挟み、柱6aに釘打ち等により取付施工し、
e.前記の水切シール3aを、次のように取り付け、
イ.前記の施工した胴縁6dの下端の所定位置に水平に、
ロ.その水切シール3aの固定端3hを釘打ち等により固定し、
ハ.取り付けた水切シール3aのシール端3cを、基礎6bの表面に、押しつけて密着させ、
f.その水切シール3aに重ねて、水切部材2を、次のように施工し、
イ.前記の施工した胴縁6dの下端の所定位置に水平に、
ロ.その水切部材2の固定片2aを釘打ち等により固定し、
g.その水切部材2に前記のスタート部材5を次のように施工し、
イ.水切部材2の流水面2bの上段に、スタート部材5の嵌合辺5aの底部を乗せて、
ロ.水切部材2の固定片2aに、スタート部材5の取付辺5bを重ねて、釘打ち等により固定し、
h.建築用パネル1を、
イ.固定したスタート部材5の嵌合間隙5cに、建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1gを釘打ち等により固定し、
ロ.固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに、他の建築用パネル1の差込片1dを差込み、その釘打片1gを釘打ち等により固定し、
ハ.上記を繰り返して、前記の建築用パネル1を複数施工し、
ニ.未施工の壁面が建築用パネル1の幅以下になったとき、次のように、切断した建築用パネル1を施工し、
○前記の施工した見切縁4に入り、その上辺4eとの間に隙間を開けた幅に切断し、
○その建築用パネル1の差込片1dを、固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに差し込み、
○その前面基部1bを釘打ち等により固定し、
i.上記の施工により、外気と壁面内においての空気の流れである、通気流9は、次のように流れ、
イ.施工された建築用パネル1が、太陽光等により加熱され、胴縁6dと他の胴縁6dと、建築用パネル1と防水紙6eとにより区切られる、空間内の空気が加熱されて軽くなり、壁面内に上方への通気流9が発生し、
ロ.その上方への通気流9により、見切縁4の通気孔4cから、壁面外に排出する通気流9を発生し、
ハ.また壁面内の上方への通気流9を補い、シール部材3の吸気口3jから、壁面内に流れ込む通気流9が発生する。
【0049】
【発明の効果】
上記のような、この発明による壁部材と壁構造には、次の様な効果がある。
【0050】
A.通気機能を持つ部材と基礎及び壁面との隙間を、シール機能により閉塞する壁部材とする為に、
a.シールの施工スペース上の制約が無くなり、
イ.施工容易になり、
ロ.通気機能の部材、あるいは下地等による制約が無くなり、
○通気機能が向上し、
b.防水紙あるいは、それに接続する水切シールを基礎の前面上部まで施工可能になり、
イ.胴縁と防水紙を伝う雨水等が、土台等の下地を濡らす問題が解消する。
【0051】
B.通気機能を持つ部材に嵌合するシール部材の場合、
a.シール部材の幅を変えることにより、基礎と土台との多様な関係に、対応可能になり、
イ.製品種類を少なく出来る。
【0052】
C.土台に取り付けられて基礎前面の上部を覆う、シール部材の場合、
a.防水紙が施工途中にめくれ上がり、切れる等の問題が無くなる。
【0053】
D.通気機能を持つ部材が、上方からの雨水等を壁面外に流す、水切機能を持つ部材である場合、
a.部材種類を少なく出来る。
【0054】
E.通気機能を持つ部材を折り曲げたシール片の部材の場合、
a.部材の構成が単純になり、
イ.製造が容易になり、
ロ.梱包等にスペースを取らなくなる。
【0055】
F.水切機能を持つ部材と、通気機能を持つ部材とを組み合わせる場合は、
a.それぞれに、最適な部材を選択可能になる。
【0056】
G.通気機能を持つ部材と、建築用パネルとの間に挿入する、見切シールの場合は、
a.建築用パネルとの隙間から、建築用パネルの切断面を隠し、美観を向上し、
b.建築用パネルの前面基部の釘打ちを隠し、美観を向上する。
【0057】
H.通気機能を持つ部材を折り曲げたシール辺と、それに施工される建築用パネルとによる場合、
a.建築用パネルが通気機能を遮る事が無くなり、
イ.施工性が向上する。
【0058】
I.この発明による、壁部材を使用する壁構造とする場合は、
a.良好な通気工法の壁構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の施工状態を示す一部省略斜視図
【図2】実施例1の施工状態を示す一部省略端面図
【図3】実施例1の施工状態を示す一部省略端面図
【図4】実施例1の水切部材を示す一部省略斜視図
【図5】実施例1のシール部材を示す一部省略斜視図
【図6】実施例1の見切縁を示す一部省略斜視図
【図7】実施例1〜5のスタート部材を示す一部省略斜視図
【図8】実施例1〜5の建築用パネルを示す一部省略斜視図
【図9】実施例2の施工状態を示す一部省略斜視図
【図10】実施例2の施工状態を示す一部省略端面図
【図11】実施例2の施工状態を示す一部省略端面図
【図12】実施例2の水切部材を示す一部省略斜視図
【図13】実施例2の水切シールを示す一部省略斜視図
【図14】実施例2の見切縁を示す一部省略斜視図
【図15】実施例3の施工状態を示す一部省略斜視図
【図16】実施例3の施工状態を示す一部省略端面図
【図17】実施例3の施工状態を示す一部省略端面図
【図18】実施例3の水切部材を示す一部省略斜視図
【図19】実施例3の水切シールを示す一部省略斜視図
【図20】実施例3の見切縁を示す一部省略斜視図
【図21】実施例4の施工状態を示す一部省略斜視図
【図22】実施例4の施工状態を示す一部省略端面図
【図23】実施例4の施工状態を示す一部省略端面図
【図24】実施例4の水切部材を示す一部省略端面図
【図25】実施例4の水切シールを示す一部省略端面図
【図26】実施例4の見切縁を示す一部省略斜視図
【図27】実施例5の施工状態を示す一部省略端面図
【図28】実施例5の施工状態を示す一部省略斜視図
【図29】実施例5の施工状態を示す一部省略端面図
【図30】実施例5の水切部材を示す一部省略端面図
【図31】実施例5の水切シールを示す一部省略斜視図
【図32】実施例5の見切縁を示す一部省略斜視図
【図33】実施例1の見切シールを示す一部省略斜視図
【図34】実施例2の見切シールを示す一部省略斜視図
【符号の説明】
1 建築用パネル
2 水切部材
3 シール部材
4 見切縁
5 スタート部材
6 下地
7 金属板
8 合成樹脂
9 通気流

Claims (9)

  1. 柱及び間柱に防水層を施工し、その防水層と建築用パネルとを、胴縁を介して施工する通気工法に関し、壁面外の空気を壁面内へ出入り可能にする、通気機能を持つ部材と基礎及び壁面との隙間を、シール機能により閉塞する事を特徴とする壁部材。
  2. 前記のシール機能が、通気機能を持つ部材に嵌合するシール部材である事を特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の壁部材。
  3. 前記のシール機能が、土台に取り付けられて基礎前面の上部を覆う、シール部材である事を特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の壁部材。
  4. 前記の通気機能を持つ部材が、上方からの雨水等を壁面外に流す、水切機能を持つ事を特徴とする、特許請求の範囲第1〜3項記載の壁部材。
  5. 前記のシール機能が、通気機能を持つ部材を折り曲げたシール片による事を特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の壁部材。
  6. 水切機能を持つ部材と組み合わせる事を特徴とする、特許請求の範囲第5項記載の壁部材。
  7. 前記のシール機能が、通気機能を持つ部材と、建築用パネルとの間に挿入する見切シールによる事を特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の壁部材。
  8. 前記のシール機能が、通気機能を持つ部材を折り曲げたシール辺と、それに施工される建築用パネルとによる事を特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の壁部材。
  9. 特許請求の範囲第1〜8項記載の壁部材を使用する事を特徴とする壁構造。
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