JP2004136926A - 合紙付き湾曲ガラス板の移載方法および合紙付き湾曲ガラス板の移載装置 - Google Patents

合紙付き湾曲ガラス板の移載方法および合紙付き湾曲ガラス板の移載装置 Download PDF

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Kazushi Shinozaki
篠崎 一資
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Abstract

【課題】湾曲ガラス板を立て掛けて重ねる際に、湾曲ガラス板間に合紙を確実に配置することができる合紙付き湾曲ガラス板の移載方法および合紙付き湾曲ガラス板の移載装置を提供する。
【解決手段】合紙付き湾曲ガラス板の移載方法は、テーブル21上に合紙24を載せ、合紙24に湾曲ガラス板25を上に凸となるように載せ、湾曲ガラス板25の上面25aを第1吸着手段31で吸着し、湾曲ガラス板25からはみ出た合紙24の周縁部32を第2吸着手段33で吸着し、第1・第2吸着手段31,33を移動させることで、湾曲ガラス板25に合紙24を重ねた状態で湾曲ガラス板25および合紙24を一緒に移動し、湾曲ガラス板25に合紙24を重ねた状態でガラス収納箱22に湾曲ガラス板25を立て掛ける。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばガラス収納箱に湾曲ガラス板を立て掛けるとともに、湾曲ガラス板間に合紙を配置する合紙付き湾曲ガラス板の移載方法および合紙付き湾曲ガラス板の移載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数枚のガラス板を保管、運搬する際に、スペースを有効に活用するために多数枚のガラス板を重ねる。この際、ガラス板を直接重ねるとガラス板が損傷したり、ガラス板同士が吸着する虞がある。ガラス板の損傷や吸着を防ぐために、従来より合紙と称する紙や、パウダーなどをガラス板間に介在させている。
【0003】
ガラス板間に合紙を介在させる例として、ガラス板の上面に合紙を載せ、この状態でガラス板を重ねる方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−89507号公報(第2頁、図1)
【0005】
以上の特許文献1について図12を参照の上、詳しく説明する。
図12は積層したガラス板間に合紙を挟み込む従来例の説明図である。
搬送コンベア100でガラス板101を矢印の方向に搬送するとともに、搬送コンベア100の上方の張力調整ロール102を介して合紙103を合紙送りロール104に搬送する。
【0006】
この合紙送りロール104を間欠的に駆動することにより、合紙送りロール104と、合紙送りロール104の周速と同じ速度で移動するバンゴラベルト105とで挟持した合紙103をガラス板101の長さに合わせてロータリカッタ107へ送り出す。
【0007】
この状態で、ロータリカッタ107を受け部材108に向けて移動することにより、ロータリカッタ107外周のカッタ109を受け部材108に圧接して合紙103を切断する。
切断した合紙103をガイド板110に沿って落下させ、ガラス板101の表面に載せる。
この合紙103を載せたガラス板101を順次積み重ねることにより、ガラス板101間に合紙103を配置した状態で、複数枚のガラス板101・・・を水平に積層することができる。
【0008】
ところで、ガラス板101は水平に積層するだけではなく、ガラス収納箱内に立て掛けた状態で函詰めすることもある。このように、ガラス板101をガラス収納箱に立て掛けた状態に積み重ねる例を、図13に基づいて説明する。
図13はガラス板を立て掛けて積み重ねる従来例を示す説明図であり、湾曲ガラス板112について説明する。
【0009】
湾曲ガラス板112の表面112aに合紙113を載せ、この合紙113の上面に、箱詰めロボットの吸盤104を押し付けて吸盤104内を減圧状態にする。合紙113は空気を通すために合紙113と一緒に湾曲ガラス板112を吸盤104で吸着することができる。
【0010】
この状態で、箱詰めロボットで吸盤114を所定位置まで移動するとともに、吸盤114を立てることにより、湾曲ガラス板112をガラス収納箱内に立て掛けた状態で函詰めすることができる。
上述した工程を順次繰り返すことにより、積層させた複数枚の湾曲ガラス板112間に合紙113を配置した状態で、複数枚の湾曲ガラス板112をガラス収納箱に立て掛けることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図13においては、吸盤114で合紙113の中央を吸着するだけなので、湾曲ガラス板112を立て掛けた際に、合紙113が部分的に折れ曲がってしまう虞がある。
【0012】
また、湾曲ガラス板112の表面112aに合紙113を載せたので、湾曲ガラス板112と一緒に合紙113を函詰めした後、吸盤114を離してしまうと合紙114が湾曲ガラス板112の表面112aから剥がれて手前に垂れ下がってしまう虞がある。
【0013】
さらに、湾曲ガラス板112は、曲率が一方向のみの単一曲げではなく、2方向に複合曲率を有するガラス板である。このため、湾曲ガラス板112の表面112aに合紙113を被せた際に、湾曲ガラス板112に沿わせて合紙113にしわが発生してしまう。
【0014】
また、吸盤114で合紙113の中央のみを吸着するだけなので、吸着位置から函詰め位置まで湾曲ガラス板112を高速で移動すると、合紙113が空気抵抗で部分的にめくれてしまう虞がある。
このように、合紙113が部分的に折れ曲がったり、湾曲ガラス板112の表面112aから剥がれて手前に垂れ下がったり、合紙113にしわが発生したりすると、合紙113が部分的にめくれたりすると、積層させた複数枚の湾曲ガラス板112間に合紙113を配置した状態で、複数枚の湾曲ガラス板112をガラス収納箱に立て掛けることが難しい。
【0015】
そこで、本発明の目的は、湾曲ガラス板を立て掛けて重ねる際に、湾曲ガラス板間に合紙を確実に配置することができる合紙付き湾曲ガラス板の移載方法および合紙付き湾曲ガラス板の移載装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1は、テーブル上に合紙を載せる工程と、この合紙に湾曲ガラス板を上に凸となるようにして載せる工程と、湾曲ガラス板の上面を第1吸着手段で吸着し、湾曲ガラス板からはみ出た合紙の周縁部を第2吸着手段で吸着する工程と、前記第1・第2吸着手段を移動させることで、湾曲ガラスに合紙を重ねた状態で湾曲ガラスおよび合紙をガラス収納箱まで同時に移動する工程と、湾曲ガラスに合紙を重ねた状態で、ガラス収納箱に湾曲ガラス板を立て掛ける工程と、第1・第2吸着手段を湾曲ガラス板並びに合紙から外し、待機位置へ戻す工程とから合紙付き湾曲ガラス板の移載方法を構成する。
【0017】
合紙の上に載せた湾曲ガラス板の上面を第1吸着手段で吸着するとともに、湾曲ガラス板からはみ出た合紙の周縁部を第2吸着手段で吸着した状態で、湾曲ガラス板および合紙を一緒に所定位置まで移動することができる。
このように、合紙の上に湾曲ガラス板を載せることにより、合紙にしわが発生することを防止することができる。
【0018】
また、第2吸着手段で合紙の周縁部を吸着しながら湾曲ガラス板を移動できるので、湾曲ガラス板に合紙を良好に重ねたまま湾曲ガラス板を移動することができる。
さらに、第2吸着手段で合紙の周縁部を吸着したまま湾曲ガラス板を立て掛けることができるので、合紙を湾曲ガラス板に良好に重ねた状態で湾曲ガラス板を立て掛けることができる。
【0019】
請求項2は、ガラス収納箱に湾曲ガラス板を立て掛ける工程において、前記ガラス収納箱に、先に立て掛けた前記湾曲ガラス板の凸部と、新たに立て掛ける湾曲ガラス板の凹部とで、合紙を挟むように湾曲ガラス板を立て掛けることを特徴とする。
【0020】
湾曲ガラス板を立て掛ける際に、先に立て掛けてある湾曲ガラス板と、新たに立て掛ける湾曲ガラス板とで合紙を挟み込むことができる。よって、湾曲ガラス板を立て掛けた後、合紙から第2吸着手段を離しても、合紙が湾曲ガラス板から剥がれないようにできる。
【0021】
請求項3は、湾曲ガラス板を吸着する第1吸着手段と、湾曲ガラス板からはみ出した合紙の周縁部を吸着する第2吸着手段と、これら第1・第2吸着手段を保持する昇降部材とからなる合紙付き湾曲ガラス板の移載装置において、前記昇降部材に前記合紙と平行に移動可能に第1リンクを取り付け、この第1リンクに合紙と平行に移動可能に第2リンクを取り付け、この第2リンクの先端に前記第2吸着手段を取り付けたことを特徴とする。
【0022】
第1リンクや第2リンクを移動するだけで第2リンクの先端の第2吸着手段を所望位置に配置することができる。よって、多種の合紙サイズに合わせて、第2吸着手段の位置を簡単に変えることができる。
これにより、第2吸着手段を多種の合紙に適用させることができるので、サイズの異なる合紙に合わせて、多種の第2吸着手段を用意する必要がない。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載装置を箱詰めロボットに取り付けた状態を示す側面図である。
支持部材10に箱詰めロボット11の基端部12を取り付け、基端部12に第1〜第3のアーム13〜15を取り付け、第3アーム15の先端部16に合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を取り付ける。
【0024】
箱詰めロボット11の下方には、テーブル21およびガラス収納箱22を備える。テーブル21は、表面23に合紙24を載せ、この合紙24の上に湾曲ガラス板25を上に凸となるようにして載せる台である。
ガラス収納箱22は、湾曲ガラス板25を載せる載せ部26と、この載せ部26の後端26aから上方に立設した立掛け部27とを備える。載せ部26に湾曲ガラス板25の下縁28を載せ、立掛け部27に湾曲ガラス板25を立て掛けることができる。
【0025】
箱詰めロボット11を操作することで、テーブル21のガラス吸着位置P1と、ガラス収納箱22のガラス立掛位置P2との間で合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を移動することができる。
加えて、箱詰めロボット11を操作することで、ガラス吸着位置P1(図8(b)参照)およびガラス立掛位置P2(図10(b)参照)のそれぞれの位置で合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を所望の向きに配置することができる。
【0026】
図2は本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載装置を示す分解斜視図である。
合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20は、第3アーム15の先端部16に取り付けた昇降部材30と、この昇降部材30に設け、湾曲ガラス板25を吸着する第1吸着手段31と、昇降部材30に設け、湾曲ガラス板25からはみ出した合紙24の周縁部32を吸着する第2吸着手段33とからなる。
【0027】
図に示すように、湾曲ガラス板25は、曲率が一方向のみの単一曲げではなく、2方向に複合曲率を有するガラス板である。このため、湾曲ガラス板25の表面に合紙24を被せると合紙24にしわが発生してしまう。
そこで、合紙24に湾曲ガラス板25を載せ、第1吸着手段31で湾曲ガラス板25を吸着するとともに、第2吸着手段33で合紙24の周縁部32を吸着することで、合紙24にしわを発生させずに湾曲ガラス板25と合紙24を重ねた状態で吸着するようにした。
【0028】
昇降部材30は、第3アーム15の先端部16に支持ロッド35の上端35aを着脱自在に取り付け、支持ロッド35の下端に略矩形状の上プレート36を取り付け、この上プレート36の4隅37・・・近傍にそれぞれリニアブッシュ38・・・を取り付け、各リニアブッシュ38・・・(手前側の2個のみを図示する)にそれぞれ連結ロッド39・・・を昇降自在に取り付け、各連結ロッド39・・・の下端ねじ部39a・・・を下プレート40の取付孔41・・・に差し込み、取付孔41・・・から下プレート40の下方に突出した下端ねじ部39a・・・にナット42・・・(手前側の2個のみを図示する)をねじ結合することで、上プレート36に下プレート40を所定間隔をおいて取り付けたものである。
下プレート40は、上プレート36より一回り大きな略矩形状プレートに形成した部材である。
【0029】
上プレート36の下面36a中央に下方に延びる中央ロッド43を設け、下プレート40の上面40a中央に上方に延びる中央支え部材44を設け、中央ロッド43と中央支え部材44との間の間隔に圧縮ばね45を配置する。
この圧縮ばね45のばね力で下プレート40を上プレート36に対して一定間隔離した所定位置に保持することができる。
【0030】
上プレート36は、下面36aに4本の載置用ロッド47・・・(手前側の3本のみを図示する)を備える。載置用ロッド47・・・のうちの手前側の2本は、下端部が、下プレート40の手前側の抜き孔48を貫通して下プレート40の下方まで延びる部材である。
一方、残りの奥側の2本の載置用ロッド47,47は、下端部が下プレート40の奥側の抜き孔48を貫通して下プレート40の下方まで延びる材料である。
【0031】
下プレート40は、下面40bに第1吸着手段31を備えるとともに、下プレート40の左右辺53,54および後辺56の3辺にそれぞれ折曲リンク部60・・・を2本ずつ取り付け、各折曲リンク部60・・・の先端部に第2吸着手段33をの構成する吸着パッド85・・・を備える。
この下プレート40の下面40bには下方に延びる4個のストッパ部50・・・(手前側の2個のみを図示する)を備える。
なお、下プレート40の前辺55に折曲リンク部60を設けないで、左右辺53,54および後辺56の3辺にそれぞれ2本づつ折曲リンク部60・・・を設けた理由を図5で説明する。
【0032】
図3は本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載装置で湾曲ガラス板および合紙の上方に配置した状態を示す平面図である。
第1吸着手段31は、下プレート40の下面40b中央に取付部材61を介して中央吸着パッド62を設け、下プレート40の手前側角部63,63(図2も参照)に取付ロッド64,64を取り付け、取付ロッド64,64の下端部にそれぞれブッシュ65,65を昇降自在に取り付け、ブッシュ65,65の下端に左右の吸着パッド66,67を取り付け、左右のブッシュ65,65と下プレート40との間にそれぞれ圧縮ばね68,68を配置したものである。
【0033】
第1吸着手段31によれば、中央吸着パッド62および左右の吸着パッド66,67を湾曲ガラス板25の上面25aに押し付けた状態で、中央吸着パッド62内および左右の吸着パッド66,67内を減圧手段(図示しない)で減圧状態に保つことにより、中央吸着パッド62および左右の吸着パッド66,67で湾曲ガラス板25を吸着することができる。
【0034】
下プレート40に設けた折曲リンク部60は、下プレート40に第1リンク70の基端部71を第1支持ボルト72で取り付け、第1リンク70の先端部73に第2リンク75の基端部76を第2支持ボルト77で取り付け、第2リンク75の先端部78に支持プレート80を第3支持ボルト81で取り付けたものである。
【0035】
第2吸着手段33は、6本の折曲リンク部60・・・の先端部に吸着パッド85・・・を備える。
すなわち、折曲リンク部60先端の支持プレート80に、一対の筒体83,83を設け、それぞれの筒体83,83内にパイプ83c,83cを昇降自在に取り付け、筒体83,83とパイプ83c,83cとの間にスプリング83d(図6参照)を配置し、このスプリング83dのばね力でパイプ83c,83cを所定位置(すなわち、図示の位置)まで押し下げる。
パイプ83cは、合紙24に対して略直交する方向に延び、パイプ83cの先端部83aに吸着パッド85を設け、パイプ83cの上端部83bをホース86(図6、図7も参照)を介して減圧手段(図示しない)に連通させたものである。
【0036】
第2吸着手段33によれば、それぞれの吸着パッド85・・・を、湾曲ガラス板25からはみ出た合紙24の周縁部32に押し付けた状態で、吸着パッド85・・・内を減圧手段(図示しない)で減圧状態に保つことで、吸着パッド85・・・で合紙24の周縁部32を吸着することができる。
【0037】
図4は図3の4部拡大図である。
合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20は、図2で説明したように、上プレート36にリニアブッシュ38・・・を取り付け、リニアブッシュ38・・・に連結ロッド39・・・を昇降自在に取り付け、連結ロッド39・・・の下端ねじ部39a・・・(図2参照)を下プレート40にナット42・・・(図2参照)で取り付け、上プレート36の下面36a中央の中央ロッド43と、下プレート40の上面40a中央の中央支え部材44との間の間隔に圧縮ばね45を配置したものである。
よって、下プレート40を静止させた状態で上プレート36を下方に移動させることができる。
【0038】
ストッパ部50は、ボルト51を下プレート70の取付孔90に差し込み、ボルト51をナット91で下プレート40に固定し、ボルト51の下端にロックナット92および押付部材93をねじ込み、ロックナット92でロックすることで押付部材93をボルト51の先端に固定したものである。
【0039】
押付部材93のねじ込み量を調整することでストッパ部50の長さを調整することができる。よって、ストッパ部50の長さを調整することで、吸着パッド62,66,67,85・・・を湾曲ガラス板25に良好に押し付けて、湾曲ガラス板25を良好に吸着することができる。
【0040】
図3に戻って、第1吸着手段31の中央吸着パッド62や左右の吸着パッド66,67を湾曲ガラス板25の上面25aに押し付けるとともに、第2吸着手段33の吸着パッド85を、湾曲ガラス板25からはみ出た合紙24の周縁部32に押し付けた際に、ストッパ部50・・・の押付部材93,93が湾曲ガラス板25の上面25aに当接する。
【0041】
よって、各吸着パッド62,66,67,85・・・を、湾曲ガラス板25や、湾曲ガラス板25からはみ出た合紙24の周縁部32にさらに押し付ける力が働いても、下プレート40を静止させたまま、上プレート36のみを押し下げることができる。
これにより、湾曲ガラス板25に必要以上の押付力がかかることを防いで、湾曲ガラス板25を保護するとともに、各吸着パッド62,66,67,85・・・の変形を好適に保つことができる。
【0042】
加えて、湾曲ガラス板25の上面25aは凸状であり、第1吸着手段31の中央吸着パッド62と左右の吸着パッド66,67とを、湾曲ガラス板25の上面25aに合わせて精度よく取り付けることは難しい。
そこで、下プレート40に取り付けた取付ロッド64、64の下端部にそれぞれブッシュ65,65を昇降自在に取り付け、ブッシュ65,65の下端に左右の吸着パッド66,67を設け、左右のブッシュ65,65と下プレート40との間に圧縮ばね68,68を配置した。
【0043】
これにより、圧縮ばね68,68を伸縮させることで、左右の吸着パッド66,67を昇降させることができるので、左右の吸着パッド66,67を比較的ラフに位置決めしても、湾曲ガラス板25の上面25aに中央吸着パッド62と左右の吸着パッド66,67とを良好に押し付けることができる。
よって、中央吸着パッド62と左右の吸着パッド66,67とを湾曲ガラス板25に良好に押し付けて、中央吸着パッド62と左右の吸着パッド66,67とで湾曲ガラス板25を好適に吸着することができる。
【0044】
ところで、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を使用しない場合には、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を4本の支えロッド(図示せず)の上方まで移動し、これらの支えロッドの先端に形成した凹部に、4本の載置用ロッド47・・・の下端に形成した凸部47a・・・を嵌め込むことにより、支えロッドに合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を載せた状態で保管しておくことができる。
【0045】
図5は本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載装置で湾曲ガラス板および合紙を吸着した状態を示す平面図である。
ここで、下プレート40の前辺55に折曲リンク部60を設けないで、左右辺53,54および後辺56の3辺にそれぞれ2本づつ折曲リンク部60・・・を設けた理由を説明する。
【0046】
すなわち、図1に示すガラス収納箱22に湾曲ガラス板25を立て掛ける際に、湾曲ガラス板25の下縁28を下にして立て掛ける。このため、湾曲ガラス板25の下縁28からはみ出た合紙24の周縁部32を、第2吸着手段33の吸着パッド85・・・(図3参照)で吸着すると、湾曲ガラス板25を立て掛けるときに吸着パッド85が邪魔になる。
【0047】
そこで、湾曲ガラス板25の下縁28からはみ出た合紙24の周縁部32を、第2吸着手段33の吸着パッド85で吸着しないようにする必要がある。そこで、下プレート40の前辺55に折曲リンク部60を設けないようにした。
湾曲ガラス板25の下縁28からはみ出た合紙24の周縁部32を第2吸着手段33で吸着しなくても、下プレート44の左右辺53,54および後辺56の3辺からはみ出た合紙24の周縁部32を第2吸着手段33で6カ所吸着することができる。よって、合紙24を湾曲ガラス板25に沿わせて良好に保持することが可能である。
【0048】
図6は本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載装置の要部を示す断面図である。
折曲リンク部60は、下プレート40の右辺54に第1リンク70の基端部71を第1支持ボルト72で取り付け、第1リンク70の先端部73に第2リンク75の基端部76を第2支持ボルト77で取り付け、第2リンク75の先端部78に支持プレート80を第3支持ボルト81で取り付けたものである。
第1、第2のリンク70,75には、それぞれのリンクの長手方向に沿ってそれぞれ長孔70a,75aを形成する。
【0049】
支持プレート80には取付孔80a,80a(奥側は図示せず)を形成し、それぞれの取付孔80a,80aに筒体83,83を差し込む。筒体の外周にねじが形成されており、このねじに一対のナット83e,83eが取り付けられている。
【0050】
よって、筒体83を取付孔80aに差し込んだ後、ナット83e,83eを締め付けて、筒体83を支持プレート80に固定することができる。
筒体83内にパイプ83cを昇降自在に取り付け、筒体83とパイプ83cとの間にスプリング83dを配置することで、スプリング83dのばね力でパイプ83cを所定位置(すなわち、図示の位置)まで押し下げた状態に保持することができる。
【0051】
パイプ83cの先端部83aに吸着パッド85を設け、パイプ83cの上端部83bをホース86を介して減圧手段(図示せず)に連結することにより、減圧手段で吸着パッド85内を減圧状態にすることができる。
これにより、吸着パッド85で湾曲ガラス板25からはみ出た合紙の周縁部32を吸着することができる。
【0052】
なお、スプリング83dのばね力でパイプ83cを所定位置(すなわち、図示の位置)まで押し下げた状態に保持する構成とすることで、万が一吸着パッド85に必要以上の荷重がかかった場合でも、スプリング83dを圧縮させて吸着パッド85を逃がすことができる。
また、ナット83e,83eを緩めて、筒体83の取付け高さを調整することで、多種の湾曲ガラス板25に適用することが可能になる。
【0053】
この折曲リンク部60は、第1支持ボルト72に取手101を形成し、第2支持ボルト77に取手102を形成し、第3支持ボルト81に拡径部103を形成した。
よって、取手101を反時計回り方向(矢印方向)に回すことで、第1支持ボルト72を簡単に緩めることができ、取手101を時計回り方向(矢印と反対方向)に回すことで、第1支持ボルト72を簡単に締め付けることができる。
【0054】
また、第2支持ボルト77も第1支持ボルト72と同様に、取手102を反時計回り方向(矢印方向)に回すことで、第2支持ボルト77を簡単に緩めることができ、取手102を時計回り方向(矢印と反対方向)に回すことで、第2支持ボルト77を簡単に締め付けることができる。
【0055】
さらに、第3支持ボルト81も第1支持ボルト72と同様に、拡径部103を反時計回り方向(矢印方向)に回すことで、第3支持ボルト81を簡単に緩めることができ、拡径部103を時計回り方向(矢印と反対方向)に回すことで、第3支持ボルト81を簡単に締め付けることができる。
【0056】
図7は本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載装置の要部を示す斜視図である。
第1支持ボルト72の取手101を矢印方向に回して第1支持ボルト72を緩めることで、第1リンク70を下プレート40と平行に矢印A,Bの如くスイング(移動)させることができ、かつ長孔70aに沿わせて矢印Cの如くスライド(移動)させることができる。
【0057】
また、第2支持ボルト77の取手102を矢印方向に回して第2支持ボルト77を緩めることで、第2リンク75を第1リンク70と平行に矢印D,Eの如くスイング(移動)させることができ、かつ長孔75aに沿わせて矢印Fの如くスライド(移動)させることができる。
【0058】
さらに、第3支持ボルト81の拡径部103を矢印方向に回して第3支持ボルト81を緩めることで、支持プレート80を第2リンク75と平行に矢印Jの如くスイング(移動)させることができる。
第1、第2のリンク70,75および支持プレート80を上記のように移動することで、支持プレート80に筒体83,83を介して取り付けた吸着パッド85,85を所望の位置に簡単に配置することができる。
【0059】
よって、支持プレート80に取り付けた第2吸着手段33の吸着パッド85を任意の位置に配置することができる。これにより、吸着パッド85の位置を、多種の合紙24サイズ(例えば、三角形から八角形の形状)に合わせて簡単に変えることができる。
このように、多種の合紙24に第2吸着手段33を簡単に適用させることができるので、多種の合紙24に合わせて複数個の第2吸着手段33を用意する必要がなくなる。
【0060】
次に、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を使用して湾曲ガラス板25を合紙24と一緒に移載する方法、すなわち合紙付き湾曲ガラス板の移載方法を図8〜図11に基づいて説明する。
図8(a),(b)は本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載方法を説明する第1説明図である。
(a)において、箱詰めロボット11を操作することにより、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を待機位置から矢印aの如く下降する。
(b)において、ストッパ部50・・・の押付部材93,93(図9(a)参照)を湾曲ガラス板25の上面25aに当接させて、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20をガラス吸着位置P1に配置する。
【0061】
図9(a),(b)は本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載方法を説明する第2説明図である。
(a)において、第1吸着手段31の中央吸着パッド62や左右の吸着パッド66,67を湾曲ガラス板25の上面25aに押し付けるとともに、第2吸着手段33の吸着パッド85・・・を、湾曲ガラス板25からはみ出た合紙24の周縁部32に押し付ける。
【0062】
第1吸着手段31の中央吸着パッド62内や左右の吸着パッド66,67内を減圧状態にすることにより、中央吸着パッド62および左右の吸着パッド66,67で湾曲ガラス板25を吸着する。
同時に、第2吸着手段33の吸着パッド85・・・を減圧状態にすることにより、吸着パッド85・・・で合紙24の周縁部32を吸着する。
【0063】
(b)において、箱詰めロボット11(図8参照)を操作することにより、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を矢印bの如く上昇する。
これにより、中央吸着パッド62および左右の吸着パッド66,67で吸着した湾曲ガラス板25と、吸着パッド85・・・で吸着した合紙24とを一緒に矢印bの如く上昇することができる。
【0064】
図10(a),(b)は本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載方法を説明する第3説明図である。
(a)において、箱詰めロボット11で合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を所定高さまで持ち上げた後、第3アーム15を中心にして合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を矢印cの如く90°旋回する。
次に、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を水平状態から矢印dの如く移動することにより略鉛直に立てる。
【0065】
このように、湾曲ガラス板25を第1吸着手段31で吸着するとともに、湾曲ガラス板25からはみ出た合紙24の周縁部32を第2吸着手段33で吸着した状態で、湾曲ガラス板25および合紙24を一緒に移動することができる。
よって、湾曲ガラス板25に合紙24を良好に重ねた状態を保ちながら、湾曲ガラス板25を移動することができる。
【0066】
(b)において、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20をガラス立掛位置P2まで移動して、ガラス収納箱22の載せ部26に湾曲ガラス板25の下縁28を載せるとともに、ガラス収納箱22の立掛け部27に湾曲ガラス板25を立て掛ける。
なお、次図でガラス収納箱22に湾曲ガラス板25を立て掛ける例を詳しく説明する。
【0067】
図11(a),(b)は本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載方法を説明する第4説明図である。
(a)において、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20をガラス立掛位置P2(図10(b)参照)の近傍まで移動する。
このとき、湾曲ガラス板25からはみ出た合紙24の周縁部32を、第2吸着手段33の吸着パッド85・・・で吸着した状態で湾曲ガラス板25を立て掛ける。よって、湾曲ガラス板25に合紙24を良好に重ねた状態で湾曲ガラス板25を立てることができる。
【0068】
この状態で、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20をガラス立掛位置P2(図10(b)参照)の近傍まで移動すると、合紙24の中央部が、ガラス収納箱22に先に載せた湾曲ガラス板25の凸部25bに接触する。
【0069】
このとき、第2吸着手段33の吸着パッド85・・・内の減圧状態を解除して、吸着パッド85・・・による合紙24の周縁部32の吸着を解除するとともに、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20をガラス立掛位置P2まで矢印eの如く移動する。
これにより、湾曲ガラス板25を先の湾曲ガラス板25に重ね合わせた状態で立て掛けることができる。
【0070】
なお、第1、第2吸着手段31,33による吸着解除時期は、これに限らないで湾曲ガラス板25の形状や、立て掛け方に合わせて適宜変えることができる。例えば、湾曲ガラス板が略平板に近い状態の場合には、第2吸着手段33による合紙24の吸着解除を、第1吸着手段31による湾曲ガラス板25の吸着解除と同時におこなうことも可能である。
【0071】
(b)において、第1吸着手段31の中央吸着パッド62内や左右の吸着パッド66,67内の減圧状態を解除して、中央吸着パッド62や左右の吸着パッドによる湾曲ガラス板の吸着を解除する。
この状態で、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を矢印fの如く移動することにより、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置20を湾曲ガラス板25および合紙24から外して待機位置へ戻す。
【0072】
このように、合紙24に湾曲ガラス板25を載せ、第1吸着手段31で湾曲ガラス板25を吸着するとともに、第2吸着手段33で合紙24の周縁部32を吸着することにより、ガラス収納箱22に湾曲ガラス板25を立て掛ける際に、湾曲ガラス板25と、先に立て掛けてある湾曲ガラス板25とで合紙を挟み込むことができる。
よって、湾曲ガラス板25を立て掛けた後、第2吸着手段33を合紙24の周縁部32から離しても、合紙24は湾曲ガラス板25から剥がれない。これにより、湾曲ガラス板25,25間に合紙24を良好に配置することができる。
【0073】
なお、前記実施例では、本発明の合紙付き湾曲ガラス板の移載方法および合紙付き湾曲ガラス板の移載装置を湾曲ガラス板25間に合紙24を配置する場合に適用させる例について説明したが、その他の例として、平板状のガラス板に適用することも可能である。
【0074】
また、第1吸着手段31に中央吸着パッド62および左右の吸着パッド66,67の3個の吸着パッドを備えた例について説明したが、吸着パッドの個数は任意に変更することができる。
さらに、前記実施例では、第2吸着手段33に12個の吸着パッド85・・・を備えた例について説明したが、吸着パッド85の個数は任意に変更することができる。
【0075】
また、前記実施形態では、折曲リンク部60を6本使用した例について説明したが、折曲リンク部60の使用本数は任意に選択することができる。
加えて、前記実施形態では、折曲リンク部60を第1、第2のリンク70,75、すなわち2本のリンクで形成した例について説明したが、例えば3本のリンクで折曲リンク部60を形成することも可能である。
【0076】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、合紙の上に載せた湾曲ガラス板の上面を第1吸着手段で吸着するとともに、湾曲ガラス板からはみ出た合紙の周縁部を第2吸着手段で吸着した状態で、湾曲ガラス板および合紙を一緒に所定位置まで移動することができる。
このように、合紙の上に湾曲ガラス板を載せることにより、合紙にしわが発生することを防止することができる。
【0077】
また、第2吸着手段で合紙の周縁部を吸着しながら湾曲ガラス板を移動できるので、湾曲ガラス板に合紙を良好に重ねたまま湾曲ガラス板を移動することができる。
さらに、第2吸着手段で合紙の周縁部を吸着したまま湾曲ガラス板を立て掛けることができるので、合紙を湾曲ガラス板に良好に重ねた状態で湾曲ガラス板を立て掛けることができる。
【0078】
このように、合紙をしわが発生しない状態に保つことができ、湾曲ガラス板に合紙を良好に重ねた状態で湾曲ガラス板を移動することができ、さらに湾曲ガラス板に合紙を良好に重ねた状態で湾曲ガラス板を縦向きに配置することができるので、湾曲ガラス板間に合紙を良好に配置することができる。
【0079】
請求項2は、湾曲ガラス板を立て掛ける際に、先に立て掛けてある湾曲ガラス板と、新たに立て掛ける湾曲ガラス板とで合紙を挟み込むことができる。これにより、湾曲ガラス板を立て掛けた後、合紙から第2吸着手段を離しても、合紙が湾曲ガラス板から剥がれないようにできるので、湾曲ガラス板間に合紙を良好に配置することができる。
【0080】
請求項3は、第1リンクや第2リンクを移動するだけで第2リンクの先端の第2吸着手段を所望位置に配置することができる。よって、多種の合紙サイズに合わせて、第2吸着手段の位置を簡単に変えることができる。
これにより、第2吸着手段を多種の合紙に適用させることができるので、サイズの異なる合紙に合わせて、多種の第2吸着手段を用意する必要がない。
したがって、合紙付き湾曲ガラス板の移載装置の設備費を抑えることができ、コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載装置を箱詰めロボットに取り付けた状態を示す側面図
【図2】本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載装置を示す分解斜視図
【図3】本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載装置で湾曲ガラス板および合紙の上方に配置した状態を示す平面図
【図4】図3の4部拡大図
【図5】本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載装置で湾曲ガラス板および合紙を吸着した状態を示す平面図
【図6】本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載装置の要部を示す断面図
【図7】本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載装置の要部を示す斜視図
【図8】本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載方法を説明する第1説明図
【図9】本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載方法を説明する第2説明図
【図10】本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載方法を説明する第3説明図
【図11】本発明に係る合紙付き湾曲ガラス板の移載方法を説明する第4説明図
【図12】積層したガラス板間に合紙を挟み込む従来例の説明図
【図13】ガラス板を立て掛けて積み重ねる従来例を示す説明図
【符号の説明】
20…合紙付き湾曲ガラス板の移載装置、21…テーブル、22…ガラス収納箱、24…合紙、25…湾曲ガラス板、25a…湾曲ガラス板の上面、30…昇降部材、31…第1吸着手段、32…合紙の周縁部、33…第2吸着手段、70…第1リンク、75…第2リンク。

Claims (3)

  1. テーブル上に合紙を載せる工程と、
    この合紙に湾曲ガラス板を上に凸となるようにして載せる工程と、
    湾曲ガラス板の上面を第1吸着手段で吸着し、湾曲ガラス板からはみ出た合紙の周縁部を第2吸着手段で吸着する工程と、
    前記第1・第2吸着手段を移動させることで、湾曲ガラスに合紙を重ねた状態で湾曲ガラス板および合紙をガラス収納箱まで同時に移動する工程と、
    湾曲ガラス板に合紙を重ねた状態で、ガラス収納箱に湾曲ガラス板を立て掛ける工程と、
    第1・第2吸着手段を湾曲ガラス板並びに合紙から外し、待機位置へ戻す工程と、からなる合紙付き湾曲ガラス板の移載方法。
  2. 前記ガラス収納箱に湾曲ガラス板を立て掛ける工程において、前記ガラス収納箱に、先に立て掛けた前記湾曲ガラス板の凸部と、新たに立て掛ける湾曲ガラス板の凹部とで、合紙を挟むように湾曲ガラス板を立て掛けることを特徴とする請求項1記載の合紙付き湾曲ガラス板の移載方法。
  3. 湾曲ガラス板を吸着する第1吸着手段と、湾曲ガラス板からはみ出した合紙の周縁部を吸着する第2吸着手段と、これら第1・第2吸着手段を保持する昇降部材とからなる合紙付き湾曲ガラス板の移載装置において、
    前記昇降部材に前記合紙と平行に移動可能に第1リンクを取り付け、この第1リンクに合紙と平行に移動可能に第2リンクを取り付け、この第2リンクの先端に前記第2吸着手段を取り付けたことを特徴とする合紙付き湾曲ガラス板の移載装置。
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