JPH0822696B2 - 板状材移送方法 - Google Patents

板状材移送方法

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JPH0822696B2
JPH0822696B2 JP20387A JP20387A JPH0822696B2 JP H0822696 B2 JPH0822696 B2 JP H0822696B2 JP 20387 A JP20387 A JP 20387A JP 20387 A JP20387 A JP 20387A JP H0822696 B2 JPH0822696 B2 JP H0822696B2
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carton
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axis
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昭栄 間島
照男 中山
雅夫 堀
城二 本田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薄板状を呈する、組立前の折畳状態のボー
ル紙箱やボール紙などのような各種の板状材の多数枚を
梱包せずに挟んで持ち上げて移す、板状材の移送方法に
関するものである。
〔従来技術〕
板状材を梱包せずに一度に大量に持上げ移送する場
合、従来は、並べた板状材群を挟持して移送することが
行われている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
例えば、箱の中に立てて並べられて収容されている板
状材群を取り出す場合などのように立てた板状材を板状
材の平坦な面相互を密接させて水平方向に並べてなる板
状材群をその両端を挟んで持上げ移送する場合或いは横
にした板状材を上下方向に積重ねてなる板状材群を上下
から挟んで持上げ移送する場合などにおいて、一度に挟
持する板状材群の量が多いと荷崩れを起こし易い。特に
前者えは挟持圧力が小さいと中央部付近の板状材の重量
を支えることが困難となって中央部付近が落下してしま
うことがあるし、後者では挟持したときに中央部付近の
板状材がはじき出されることもある。
本発明は従来の上述の問題点を解決しようとするもの
で、一度に大量の板状材群を梱包を要さずに確実に持上
げ移送することができる板状材の移送方法を提供するこ
とを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上述の従来の問題点を解決するための手段
として、多数重ねられた板状材群を挟んで持上げ、移送
する板状材移送方法において、前記板状材群の重ね方向
の両端面を板状材群を圧縮する向きに押圧すると共に各
板状材の端縁にて形成される端縁面の少なくとも一部を
真空吸着して保持し、板状材群を持上げ、移送すること
を特徴とする板状材移送方法を提供しようとするもので
ある。
〔作 用〕
本発明は、多数重ねられた板状材群を挟んで持上げ、
移送する板状材移送方法において、前記板状材群の重ね
方向の両端面を板状材群を圧縮する向きに押圧すると共
に各板状材の端縁にて形成される端縁面の少なくとも一
部を真空吸着して保持し、板状材群を持上げ、移送する
ので、板状材群を、挟持及び吸着により保持することと
なる。従って、水平方向に挟持するに当たって、重力に
より中央部が落下しようとすること、或いは鉛直方向に
挟持するに当たって中央部がはじき出されようとするこ
とに対しては真空吸着力によりこれを防止し、一方真空
吸着作用に関しては、板状体相互の隙間があるときには
吸着力が著しく減少するが、本発明においては重ね方向
に押圧しているので隙間が僅小となり、小動力で確実に
真空吸着力を確保することができる。即ち、押圧と真空
吸着との相剰作用で板状材を重ねたまま、大量の板状材
群でも確実に保持でき、荷崩れを起すことなく移送する
ことができる。
従って挟持力及び吸着力を、その一方のみで保持する
場合のそれぞれの力よりも著しく小さな力で確実に保持
することができる。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は本発明方法を実施するための装置の全体図を
示す。
1は、板状材としてのカートン62を段ボール箱67に収
容した状態(第3図参照)で所定位置に多数枚供給する
供給機構、2は段ボール箱67から取出されたカートン62
群を次の工程に送出する送出機構、3は段ボール箱67か
らカートン62群を取出し持上げて送出機構2に移送する
移送機構である。
移送機構3は本体部4、アーム5、アーム5の先端の
ハンド部6からなり、本体部4とアーム5を第2図に示
す。
本体部4は鉛直(以下上下方向)の軸線7を中心とし
て回転可能の回転テーブル8に、その回転軸を軸線7と
一致させたネジ杆9と、ガイドロッド10,10を、立設し
てある。そしてロッド10,10に対しては上下方向の運動
のみ行うように拘束された状態でネジ杆9に螺合してア
ーム5が水平方向に設けられている。アーム5は水平方
向に伸縮可能で、先端にハンド部6取付用の手首部11を
連結してある。
手首部11は上下方向の軸線12を中心として回転可能の
回転部材13を備え、回転部材13に軸線と直交する軸線14
を中心として回転可能にハンド部取付部材15が設けられ
ている。
第3〜5図にハンド部6を示す。ハンド部6は吸着装
置と挟持装置及びカートン解放時のカートン押え装置を
備えている。先ず吸着装置について説明する。
16は長方形の天井面17とその長縁に垂設した側面18,1
8、短縁に垂設した側面19,19とからなる、中空部を有す
る吸着装置本体で、開口端縁には吸着装置本体16よりも
外方に突出する大きさの開口端部材20を介してスポンジ
その他の弾性体で作られた、吸着面となるパッド21が設
けられ、天井面17の中央には手首部11のハンド部取付部
材15と連結するための連結部材22が天井面17に垂直に突
設されている。この連結部材22は上端に取付用端板23を
備えたパイプ体で吸着装置本体16の中空部と連通して設
けられており、連結部材22の中間部には吸引源と吸着装
置本体16の中空部とを吸引ホースで接続するためのホー
ス連結口24が設けられている。この吸着装置本体16は、
その長手方向がハンド取付部材15の軸線14の方向と直角
になるように手首部11に連結されている。
挟持装置としては一対のレバー25,25が用いられてい
る。レバー25,25は吸着装置本体16の側面19,19に1個ず
つ、レバー取付部材26,26を介して、設けられている。
レバー25は天井面17及び側面19に平行の軸線27を中心と
して回動可能に取付けられており、一端は吸着装置より
もかなり突出する爪28に形成され、他端は軸線27と同じ
方向にピン34,34を突設して備えてレバー駆動装置に連
結されている。
レバー駆動装置はシリンダ29とバネ30が用いられてお
り、シリンダ29は吸着装置本体16の天井面17に取付けた
シリンダ取付部材31に軸線27と同じ方向の軸線32を中心
に揺動可能に取付けられている。ロッド33の先端にはレ
バー25との連結部材35が設けられている。連結部材35は
シリンダ29のストローク方向に長い、ピン34,34のスラ
イド孔36,36とレバー25の貫通孔37を備え、ピン34,34を
スライド孔36,36に嵌合させた状態でレバー25の端部を
貫通孔37に貫通させてシリンダ29のロッド33とレバー25
を連結してある。また、連結部材35の先端とレバー25と
の間には押しバネのバネ30が挿入されていて、シリンダ
29のロッド33を前進させたときにレバー25は連結部材35
に押されて爪28の閉じる向きに回動し、ロッド33を後退
させたときにレバー25は連結部材35を介してバネ30に押
されて爪28の開く向きに回動するようになっている。そ
して、バネ30の復元力の大きさにより爪28を段ボール箱
67に挿入するときに爪28が段ボール箱67内壁を押圧する
力、即ち爪28と段ボール箱67との密着圧力を調節するよ
うにしてある。取付部材26,26の外側にはそれぞれスト
ッパ取付部材58が設けられ、先端にはレバー25の爪28が
開く向きの最大回動角を規制するストッパ59が規制位置
調節可能に備えられている。
爪28は小さい隙間に挿入し易いように形成してあり、
本実施例では厚さ5〜7mmの平板の主板部38の先端に、
厚さ0.4〜0.6mmの柔軟性のあるハガネで形成した先端に
丸味をつけた舌片状の先端部材39を接合してあって、主
板部38の先端部は肉厚を漸減させて段差が生じないよう
にしてある。なお、開口端部材20、パド21には爪28の柄
部61を逃げる凹部が設けられている。
次にカートン解放時のカートン押え装置について説明
する。
40,40はカートン押え板で、側面18に平行の方向に長
い形状を備え、一方のレバー25の両側で且つパッド21よ
りも外側で側面18に平行な面内において、パッド21より
も吸着装置本体16側に引込んだ位置からパッド21よりも
爪28側に突出した位置まで変位可能に、設けられる。本
実施例では一方の側面17のカートン押え板40,40に挟ま
れていない方のレバー25に近い端部外面に、L字型で長
アーム43,43を吸着装置本体16を軸線27と同じ方向で貫
通する軸45で連結した二又状のレバー41が軸線27と同じ
方向の軸線42を中心として回動可能に備えられ、各長ア
ーム43の先端にカートン押え板40が軸線27と同じ方向の
軸線44を中心として揺動可能に備えられている。
レバー41の短アーム46の先端は天井面17に設けたシリ
ンダ取付部材47に軸線42と同じ方向の軸線48を中心とし
て揺動可能に取付けたシリンダ49のロッド50に連結され
るが、ロッド50の先端にはフォークエンド状の連結部材
51が取付けられており、連結部材51と短アーム46とを軸
線42と同じ方向の軸線52を中心として揺動可能に連結し
ている。
本実施例ではハンド部6にカートン検出装置も設けて
いる。53はカートン検出端でロド54の先端に取り付けら
れていて、ロッド54は吸着装置本体16外面に天井面17を
含む平面に垂直に設けたガイドパイプ55にパイプ軸方向
に摺動可能に嵌挿されて備えられている。ロッド54の他
端にはマイクロスイッチ56との当接部57がフランジ状に
設けられており、マイクロスイッチ56は当接部57とガイ
ドパイプ55の間の空間に適宜手段により取付られてい
る。そして、カートン検出端53の先端面が、爪28,28相
互が平行な状態に回動したときの爪先端を結ぶ線よりも
下がった位置にあるときにマイクロスイッチ56がオンと
なり、先端面が下方から上昇して爪先端を結ぶ線に近付
いたときにオフになるようになっている。
60は吸着装置本体16の中空部の圧力を検出する真空ス
イッチである。
次に第1図により供給機構1と送出機構2について説
明する。
供給機構1はカートン62群を所定の受渡位置63に重ね
た状態で供給する機構で、本実施例では第3図に示すよ
うに各カートン62を立てて1列に並べた状態でカートン
62群を収容した段ボール箱67を、その蓋68を開いて外側
に折り曲げゴムバンド69で固定して、受渡位置63に供給
するようにしてある。受渡位置63は移送機構3のハンド
部6の移動領域内であればどこに設けてもよい。受渡位
置63の段ボール箱67載置面は水平面でも傾斜面でもよい
が、本実施例では水平面としてある。載置面における段
ボール箱67の水平方向の向きもいずれでもよく、本実施
例では便宜上受渡位置63におけるカートン62群の重ね方
向即ち列の方向をX軸方向、X軸方向に直角の水平方向
をY軸方向として説明する。
受渡位置63には段ボール箱67の載置面としてローラコ
ンベア64が用いられており、段ボール箱7のX軸方向の
位置決めを行うように移送方向をX軸方向として設けら
れている。ローラコンベア64にはX軸方向に隣設してロ
ーラコンベア64上に段ボール箱67を供給するローラコン
ベア65が設けられており、受渡位置63の基台のローラコ
ンベア65側にはローラコンベア64上に移行する段ボール
箱67をY軸方向において位置決めする1対のセンタリン
グガイド66,66がその間隔を可変に設けられている。ロ
ーラコンベア65には段ボール箱フィーダ75が接続されて
いる。
ローラコンベア64のY軸方向に隣設する一方の側には
カートン62群を移送機構3により取出された空の段ボー
ル箱67を排出する排出コンベアが適宜設けられており、
受渡位置63の基台にはローラコンベア64上の空の段ボー
ル箱67を矢印70の向きに押出して排出コンベア上に移行
させるプッシャ71が設けられている。
ローラコンベア64のX軸方向に隣設するもう一方の側
には水平の載置面を有する整列テーブル72が設けられて
いる。整列テーブル72は受渡位置63で一旦持上げたカー
トン62群を一旦載置し、カートン62のY軸方向の移動を
許す程度に爪28,28の挟持圧力や吸着装置の吸着力を小
さくした状態でカートン62群をY軸方向においてセンタ
リングして整列させるステージで、整列テーブル72には
Y軸に直交する平面をカートン62群の側部端縁面を押圧
する押圧面として有するセンタリングプッシャ73,73が
その押圧面相互を対向させてY軸方向に移動可能に1対
設けられている。74,74はカートン62群を整列させると
きに各カートン62をX軸に直交する平面に平行で且つ整
列テーブル72に垂直な状態を保持させるためのガイド壁
で、適宜間隔をあけて1対設けられていて、要すれば爪
28,28を逃がす凹部が設けられる。
送出機構2は段ボール箱67から取出したカートン62群
を所要の工程に供給するもので、本実施例ではカートン
フィーダ76がその受取位置77を移送機構3のハンド部6
の移動範囲内にして設けられている。
なお、上述のハンド部6のパッド21や爪28,28の寸法
は適用されるカートン62、段ボール箱67の寸法に応じて
最適に決められ、爪28,28はカートン62群の列を列両端
面を押圧して列方向に圧縮することができる位置に決め
られる。本実施例では第2図、第3図に示すように平面
長方形の段ボール箱67にその長手方向に列方向としてカ
ートン62群が収容されているので、パッド21は段ボール
箱67の開口端内部に嵌合する長方形に形成してあり、爪
28,28はパッド21の短辺側から突出するように設けてあ
る。また、段ボール箱67の高さ(深さ)は、収容するた
めに立てたときのカートン62の高さより適宜、例えば数
cm、高いものを用いてある。
次に動作について説明する。
供給機構1の受渡位置63にカートン62群を収容した段
ボール箱67を位置決めして供給すると共に、移送機構3
のハンド部6を、受渡位置63上の段ボール箱67上方に水
平で且つハンド部6の長手方向と受渡位置63のX軸方向
が一致するように水平方向の向きを決めて、第3図に示
すように移動させる。ハンド部6の移動は、高さ方向移
動は本体部4のネジ杆9、水平方向移動は本体部4の回
転テーブル8及びアーム5の伸縮で行い、水平方向の向
きの変化(アーム5とハンド部6とがなす角度の変化)
は手首部11の回転部材15の回動により行う。
次でハンド部6を下降させる。ハンド部6の下降はカ
ートン検出端53がカートン62群の上部端縁面に当接し、
マイクロスイッチ56との当接部57がマイクロスイッチ56
から離隔してマイクロスイッチ56がOFFになると停止
し、第6図に示す状態となる。この状態でシリンダ29,2
9のロッド33,33を後退させてバネ30,30を介してレバー2
5,25を回動させ、爪28,28を開いて、2点鎖線で示す爪2
8,28のように段ボール箱67の短側面の内面上端部に密着
させる。その後再びハンド部6をパッド21が段ボール箱
67の開口縁内部に嵌入して各カートン62の上部端縁で形
成されるカートン62群の端縁面に近接するまで下降さ
せ、吸着装置の吸引源を駆動する。すると吸着装置本体
16の中空部が負圧となってカートン62群が吸上げられ、
その端縁面がパッド21に吸着状態となる。このカートン
62群がパッド21に完全に吸着された状態を吸着装置本体
16内の負圧を検出する真空スイッチ60で検出した後、エ
アシリンダ29,29のロッド33を進出させて爪28,28を閉
じ、カートン62群の両端をカートン62群を圧縮する向き
に押圧すれば第7図に示す状態となる。或いはハンド部
6をパッド21が段ボール箱67の開口縁内部に嵌入してカ
ートン62群上部端縁面に軽く接触するまで下降させた
後、爪28,28を閉じてカートン62群を列方向に圧縮して
挟持し、その後真空吸引してパッド21にカートン62群を
吸着してもよい。いずれにしてもハンド部6はカートン
62群を挟持と吸着により保持するので吸着のみ或いは挟
持のみで保持するときに比べて吸着力、挟持力は著しく
小さくてすむ。
その後、ハンド部6を上昇させればカートン62群を保
持したハンド部6と段ボール箱67の相対位置は実線で示
す前者と2点鎖線で示す後者の位置となり、カートン62
群は段ボール箱67から取り出される。
次でハンド部6を整列テーブル72の上方に移動させ、
整列テーブル72のX軸方向とハンド部6の長手方向をあ
わせてハンド部6を下降させ、保持しているカートン62
群の底面を整列テーブル72のカートン62群載置面に当接
させる。そしてカートン62のY軸方向の移動を許す程度
に爪28,28の挟持圧力や吸着装置の吸着力を小さくして
カートン62群を整列テーブル72上に載置し、その後セン
タリングプッシャ73,73により両側から押しそろえて整
列させる。整列が終ると整列させられたカートン62群を
再び爪28,28で挟持すると共に吸着装置で吸着してハン
ド部6に保持し、ハンド部6を上昇させる。
次でハンド部6を送出機構2の受取位置77の上方に移
動させ、ハンド部6の長手方向と受取位置77のX軸方向
とをあわせた後、保持しているカートン62群の底面が受
取位置77のカートン62群載置面に当接するまでハンド部
6を下降させる。その後、吸着装置を停止し、爪28,28
を開いてカートンフィーダ76の受取位置77に供給する。
この場合、受取位置77のカートン62群の載置面が水平面
である場合は特に問題は生じないが、第8図に示すよう
に供給の向きに対して低く傾斜させた載置面である場合
はこの傾斜した載置面にカートン62群を垂直に降下させ
て載置するために手首部11のハンド部取付部材15を回動
させてハンド部6の水平面に対する傾斜角の調節を行っ
た後、カートン62群を供給する。このとき低い方に位置
する爪28にカートン62群の重さが加わるので爪28と列端
のカートン62或いは列端部のカートン62相互の摩擦力が
大となり、爪28,28を引き上げたときに低い方の爪28に
列端部のカートン62が引き上げられて列から飛出したり
突出したりすることがある。引き上げられるとカートン
フィーダ76の停止の原因となることもある。しかし本実
施例では第8図に示すようにカートン押え板40,40を備
えた方の爪28が低い方の爪28となるように手首部11の回
転部材13を回動させて水平方向の向きをあわせる。そし
て載置面にカートン62群の載置した後シリンダ49のロッ
ド50を退行させて低い方の列端部をカートン押え板40,4
0で爪28,28がカートン62群より離れるまで押えながら、
ハンド部6を上昇させればカートン62の飛出、突出の不
都合はなくすことができる。
他方、受渡位置63に残された空の段ボール箱67はプッ
シャ71で矢印70の向きに押出せば、排出され、カートン
62群を収容した新たな段ボール箱67がローラコンベア65
からローラコンベア64上に供給され、受渡位置63に位置
決めされて次の移送に備えられる。
従って、上述の実施例においては、移送機構3がカー
トン62群を持上げ移送するときにハンド部6がカートン
62群を挟持と真空吸着により保持するので荷崩れが生じ
ることがなく確実に移送することができる。
また、従来では段ボール箱からカートン群を取出すと
きに真空吸着方式のみで取出そうとすれば段ボール箱の
両端に列端の数枚のカートンが残ってしまう欠点があっ
たし、挟持のみにより保持しようとすれば挟持部材が挟
持し易く作られたトレイにカートン群を移し変えたり、
段ボール箱の形状を挟持部材が入り易いようにしなけれ
ばならなかったが、本実施例ではカートン62群の全部を
爪28,28で挟んだ後吸着するので段ボール箱67内にカー
トン62が残ることがなく、吸着前の爪28,28の段ボール
箱67内への挿入も容易である。即ち、カートン62群の全
部を挟むときにカートン62群と段ボール箱67との間に爪
28,28を挿入しなければならないが、爪28,28は挿入し易
い形状としてあるし、挿入するときは先ず爪28,28を段
ボール箱67内壁の上端部に圧着させ、その後内壁に沿わ
しめて下降させることによって挿入するので爪28,28を
確実にカートン62群と段ボール箱67との間に挿入するこ
とができる。なお、この実施例では段ボール箱67をカー
トン62の高さより高くしたが、段ボール箱によっては開
蓋したときにカートン62群が段ボール箱より突出するも
のもある。そのときは両端のカートン62の突出部分に爪
28,28を密着させた後、挿入すればよい。
さらに、カートン62群のカートン相互の密着度が小で
あれば真空吸引しても負圧が生じにくく、吸着効果を上
げにくいが、その場合は爪28,28でカートン62相互を密
着させた後真空吸引すれば負圧が生じ易く、大なる吸着
力を得ることができる。
以上段ボール箱67に収容されたカートン62群の取出
し、持上げ、移送について説明したが、段ボール箱に収
容されておらず、載置面に適宜支持部材を立設して立て
て水平方向に並べた板状材群或いは横にして鉛直方向に
積上げた板状材群の持上げ移送にも用いられる。その場
合、板状材の端縁で形成される、吸着可能の端縁面が複
数存在するときには少なくとも1つの端縁面を吸着すれ
ばよい。
また、板状材群の一つの端縁面全面を吸着する要はな
く、例えば荷崩れを起し易い列方向の中央部付近のみを
吸着するものであってもよい。板状材群の数が少ない時
など挟持のみで保持しても荷崩れを起す心配がないとき
は吸着する要はない。
さらに、本明細書において「持上げ、移送する」とい
う概念は板状材群の絶対的な、水平方向における移動、
移送時の鉛直方向における高位置への変化をも要求する
ものではなく、空中に一旦保持するものであればよい。
例えば載置面に立てて水平方向に並べた板状材群をその
場所の上方に一旦持上げて空中に保持しその後同じ載置
面に置いた空の箱内におろして箱に板状材群を収容する
ことや高い棚から水平方向に書箱などの板状材群を抜き
出して空中に保持し別の低い棚や同じ高さの棚に移し変
えることを含む。
また上述の説明でも明らかなように、本明細書におい
て「重ねられた」は水平面上に上下方向に積重ねられた
ものに限られるものではなく、板状材を面相互が当接す
るように整列させられたことをいい、重ね方向即ち整列
方向を限定するものではない。水平面上に水平方向に並
べたもの、傾斜面上に斜め方向に並べたものなども含む
ものである。
〔発明の効果〕
本発明は、多数重ねられた板状材群を挟んで持上げ、
移送する板状材移送方法において、前記板状材群の重ね
方向の両端面を板状材群を圧縮する向きに押圧すると共
に各板状材の端縁にて形成される端縁面の少なくとも一
部を真空吸着して保持し、板状材群を持上げ、移送する
ので、押圧による作用と吸着による作用が、相剰的に作
用し、板状材群を確実に保持でき、従って、例えば板状
材を通常の段ボール箱の内部から取出したり段ボール箱
内部へ収納したりする場合においても荷崩れが起きるこ
とがなく、確実に他の場所に移送することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を実施するための装置の実施例を示し、第
1図は装置全体の平面図、第2図はハンド部を取外した
状態の移送機構の斜面図、第3図はハンド部の正面図、
第4図はハンド部の側面図、第5図はハンド部の平面図
であり、第6図及び第7図はそれぞれ爪の動作を説明す
るための正面図及び断面正面図(カートンの大部分は図
示省略)、第8図はカートン群をカートンフィーダに供
給するときの正面図である。 1……供給機構、2……送出機構、3……移送機構、4
……本体部、5……アーム、6……ハンド部、7……軸
線、8……回転テーブル、9……ネジ杆、10……ガイド
ロッド、11……手首部、12……軸線、13……回転部材、
14……軸線、15……ハンド部取付部材、16……吸着装置
本体、17……天井面、18……側面、19……側面、20……
開口端部材、21……パッド、22……連結部材、23……取
付用端板、24……ホース連結口、25……レバー、26……
レバー取付部材、27……軸線、28……爪、29……シリン
ダ、30……バネ、31……シリンダ取付部材、32……軸
線、33……ロッド、34……ピン、35……連結部材、36…
…スライド孔、37……貫通孔、38……主板部、39……先
端部材、40……カートン押え板、41……レバー、42……
軸線、43……長アーム、44……軸線、45……軸、46……
短アーム、47……シリンダ取付部材、48……軸線、49…
…シリンダ、50……ロッド、51……連結部材、52……軸
線、53……カートン検出端、54……ロッド、55……ガイ
ドパイプ、56……マイクロスイッチ、57……当接部、58
……ストッパ取付部材、59……ストッパ、60……真空ス
イッチ、61……柄部、62……カートン、63……受渡位
置、64……ローラコンベア、65……ローラコンベア、66
……センタリングガイド、67……段ボール箱、68……
蓋、69……ゴムバンド、70……矢印、71……プッシャ、
72……整列テーブル、73……センタリングプッシャ、74
……ガイド壁、75……段ボール箱フィーダ、76……カー
トンフィーダ、77……受取位置。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 59/02 Z 59/04 B65H 3/00 301 8712−3F (72)発明者 本田 城二 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (72)発明者 山川 晃司 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−195834(JP,U) 実開 昭61−31689(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数重ねられた板状材群を挟んで持上げ、
    移送する板状材移送方法において、前記板状材群の重ね
    方向の両端面を板状材群を圧縮する向きに押圧すると共
    に各板状材の端縁にて形成される端縁面の少なくとも一
    部を真空吸着して保持し、板状材群を持上げ、移送する
    ことを特徴とする板状材移送方法。
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