JP2004136838A - 車両用の投射装置及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドライトを光源として用いる表示装置において、映像を表示可能な状態にするに要する作業量を極めて少なくでき、また、この作業が極めて簡単で、セッティング作業の自動化も可能な車両用の表示装置を提供する。
【解決手段】ヘッドライト2、プロジェクタ1及び光取り出し口3を有し、プロジェクタ1は、プロジェクタ機能時には、ヘッドライト2から光取り出し口3に至る光路中に配置され、形成された光学像をスクリーンに投影し、ヘッドライト機能時には、ヘッドライト2から光取り出し口3に至る光路を遮らない位置に配置され、路上の所定の範囲を照明する。
【選択図】 図1
【解決手段】ヘッドライト2、プロジェクタ1及び光取り出し口3を有し、プロジェクタ1は、プロジェクタ機能時には、ヘッドライト2から光取り出し口3に至る光路中に配置され、形成された光学像をスクリーンに投影し、ヘッドライト機能時には、ヘッドライト2から光取り出し口3に至る光路を遮らない位置に配置され、路上の所定の範囲を照明する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドライトを光源として用いた車両用の投射装置及び表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような表示装置を提供することが従来から要求され、この要求に対する提案も行われている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−43781号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、実際に画像を表示するまでに自動車(ヘッドライト)とスクリーンとの間の適当な位置に装置をセットするなど、様々なセッティングをしなければならない。
また、上記従来技術では、上記装置のセッティングを自動化することは極めて困難である。上記装置は通常、自動車のトランク等の収納から取り出され、使用可能な状態に組み立てるなどされ、前記した自動車外の所定の位置にセットされなければならないからである。
したがって、このようなセッティング作業を自動化することは事実上不可能である。
【0005】
本発明は、ヘッドライトを光源として用いる表示装置において、映像を表示可能な状態にするに要する作業量を極めて少なくでき、また、この作業が極めて簡単で、セッティング作業の自動化も可能な車両用の表示装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用の投射装置は、ヘッドライト、プロジェクタ及び光取り出し口を有する。
プロジェクタ機能時には、プロジェクタは、ヘッドライトから光取り出し口に至る光路中に配置され、形成された光学像を外部に投影する。
ヘッドライト機能時には、プロジェクタは、ヘッドライトから光取り出し口に至る光路を遮らないようにされる。これにより、車両外側の所定の範囲を照明する。
【0007】
本発明に係る第二の車両用の投射装置は、ヘッドライトから光取り出し口に至る光路中にプロジェクタが配置された構成を有する。
プロジェクタは、プロジェクタ機能時には、外部に投影する画像に対応した光学像が形成され、形成された光学像を外部に投影する。ヘッドライト機能時には、車両外側の所定の範囲を照射するための光学像が形成され、前記ヘッドライトから照射された光を前記所定の範囲に到達させる。
【0008】
本発明に係る第三の車両用の投射装置は、プロジェクタ及び第一の光取り出し口を備えたプロジェクタ用の光学装置と、第二の光取り出し口を備えたヘッドライト用の光学装置と、ヘッドライトと、光路変更部材とを備える。
プロジェクタ機能時には、光路変更部材は、ヘッドライトから出射された光をプロジェクタ用の光学装置に入射させる。この光学装置(光学系)は、形成された光学像を外部に投影する。
ヘッドライト機能時には、光路変更部材は、ヘッドライトから出射された光をヘッドライト用の光学装置に入射させる。この光学装置(光学系)は、上記光を車両外側の所定の範囲へ到達させる。
【0009】
第一〜第三の車両用の投射装置は、プロジェクタ機能時には、路上に設定されているスクリーンに光学像を投影するようにしてもよい。
その際、カーナビゲーションシステムから入力された情報を投影してもよい。つまり、カーナビゲーションシステムで作成された情報を表示してもよい。
また、利用者から入力された進行方向に関する情報を投影してもよい。つまり、利用者から入力された進行方向に関する情報を路上に表示してもよい。
【0010】
また、投射装置として液晶パネルを備えたプロジェクタを採用し、液晶パネルを直視型のパネルとして用いてもよい(本発明に係る第一の表示装置)。
【0011】
本発明に係る第二の表示装置は、上記第三の車両用の投射装置を備え、更に、開かれた状態のボンネットにおける乗員がいる側(車内側)の面にプロジェクタ用の光学装置からの光を投影するスクリーンを有する。
【0012】
なお、本明細書における「プロジェクタ」とは、外部に設けられた光源から入射された光を用いてスクリーンに画像を投射する装置を言う。
「車両」とは、電車や自動車、二輪車などの旅客や貨物を輸送するための車を言う。以下の説明では自動車を例にとる。
「画像」は、静止画像及び動画像を含み、文字等の記号及び画等で構成される。
「光取り出し口」とは、車両に設置された投射装置から車両外部へ光を出射するための窓(出射口)を意味する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る車両用の表示装置について詳細に説明する。まず、第一の実施の形態に係る車両用投射装置(第一の投射装置)について詳細に説明する。
【0014】
〈第一の実施形態〉
第一の投射装置は、自動車に設けられ、図1に示すようにプロジェクタ1とヘッドライト2と光取り出し口3とを備え、以下の(1)〜(4)の要件を具備する。
(1)プロジェクタ1は、自動車のヘッドライト2の光取り出し側におけるいずれかの位置に設けられる、投射型のプロジェクタ(ライトバルブ、light valve)である。
(2)プロジェクタ1は、自動車に設けられ、ヘッドライト2及び光取り出し口3に対する位置が変わる。つまり、自動車内における位置が変わる。
(3)ヘッドライト2は、自動車内に設けられ、光取り出し口3に対する位置が変わらない。すなわち、自動車内における位置が変わらない。
(4)光取り出し口3は自動車内に固定して設けられる。すなわち可動しない。以下により詳細に説明する。なお、以下の説明では、光取り出し口3に対してプロジェクタ1及びヘッドライト2が上記したような(例えば図1に示すような)位置関係にあるものとし、光取り出し口3についての記載は適宜省略する。
【0015】
プロジェクタ1は、ヘッドライト2及び光取り出し口3に対して、図1(a)に示す位置と(b)に示す位置とに移動可能に設置され、ヘッドライト2に近い側から直進光生成光学系11、液晶パネル12及び投射光学系13が順次配置される。
【0016】
第一の投射装置は、プロジェクタ1が図1(a)に示す位置に配置されると「プロジェクタとして」機能する。つまり、プロジェクタ1が、ヘッドライト2から入射された光を用いてスクリーンに(外部に)画像を投影(投射)する。本明細書では、例えば図1(a)に示すような光学系(光学装置)を採用し、液晶パネル12に描き込まれた光学像をスクリーンに拡大投影する機能を「プロジェクタ機能」と適宜表記する。
第一の投射装置は、プロジェクタ1が図1(b)に示す位置に配置されると「ヘッドライトとして」機能する。つまり、ヘッドライト2から発射された光は、プロジェクタ1を介さずに、路上等の車両外側(好ましくは車両前方)における所定の位置(範囲)に到達する。これにより上記所定の位置を照明する。本明細書では、例えば図1(b)に示すような光学系を採用し、いわゆるヘッドライトとして働く機能を「ヘッドライト機能」と適宜表記する。
このように、本発明に係る投射装置はプロジェクタ機能とヘッドライト機能とを有する。
【0017】
なお、プロジェクタ1をヘッドライト2に対して移動させる機構(図1(a)と(b)との状態に切り替える機構)は、例えば電動モータとボールねじを用いた送り機構や、レバーによる手動操作移動機構など、部材を移動させる公知の機構を用いることで実現できる。また、このような公知の機構を適宜組み合わせることでも実現できる。
【0018】
直進光生成光学系11は、ヘッドライト2から入射された光を直進光にする光学系を有する。例えば図2に示すように、コンデンサレンズ等の集光レンズによりヘッドライト2から入射された光を直進光にする光学系でもよい。当然、ヘッドライト2から入射された光を直進光にする光学系であればどのような光学系でも採用でき、例えば一枚のレンズのみで構成されていてもよく、複数枚のレンズで構成されていてもよい。
【0019】
液晶パネル12は、光学像が書き込まれ、直進光生成光学系11から入射された光を、前記光学像を通過させてから投射光学系13へ出射する、いわゆる単板式の投射型液晶パネルである。
このパネルは公知のものを採用でき、例えば二枚の偏光板に液晶セルが挟まれたパネルも採用できる。白黒画像のみを表示する場合には白黒型液晶パネルを採用すればよく、カラー画像も表示する場合にはカラー液晶パネルを採用すればよい。フィールドシーケンシャル方式を用いてもよい。RGB各色のカラー液晶パネルを重ねてカラー表示する方式も採用できる。
液晶パネル12に光学像を書き込む制御装置は、公知の装置が採用でき、プロジェクタ1内に設けてもよく、プロジェクタ1外に設けてもよい。光学像の書き込み方式は、例えば光書込方式や熱書込方式、電気書込方式等を採用でき、外部に設けられた映像機器等から入力された画像信号に基づく光学像を液晶パネル12に書き込めればよい。
【0020】
投射光学系13は、液晶パネル12を通過した光をスクリーンに投射する光学系である。つまり、液晶パネル12に書き込まれた光学像を(光取り出し口3を介して)スクリーンに拡大して投影する(スクリーンで像を結ぶ)。この光学系は、例えば図2に示すようなレンズの組合せによっても実現できるが、他の組合せや一枚の投射レンズによっても実現できる。
なお、ピントを合わせる機構は公知の機構を採用でき、手動でピント合わせするようにしてもよく、自動でピント合わせできるようにしてもよい。
【0021】
ヘッドライト2は、自動車のヘッドライトとして通常用いられる光源であればどのようなものでも採用できる。
次に、第一の投射装置の動作を、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とに分けて説明する。
【0022】
第一の投射装置は、次のようにプロジェクタ機能を実現する。
(a)ヘッドライト2が光を出射する。
(b)ヘッドライト2から照射され直進光生成光学系11に入力された光は直進光となる。
(c)上記直進光は、上記制御装置により光学像が書き込まれた液晶パネル12を通過する。
(d)液晶パネル12を通過した光は投射光学系13に入射する。
(e)投射光学系13を通過した光はスクリーンで像を結ぶ。
以上の(a)〜(e)のプロセスによって画像がスクリーンに拡大投影される。つまり、第一の投射装置は、ヘッドライト2から出射された光が直進光生成光学系11、液晶パネル12、投射光学系13及び光取り出し口3を順次通過する光学系(光路)を構成することで、スクリーンに画像を表示する。
【0023】
第一の投射装置は、次のようにヘッドライト機能を実現する。
(a)ヘッドライト2が光を出射する。
(b)ヘッドライト2から出射された光が光取り出し口3を通過して上記所定の位置(範囲)を照射する。
以上の(a)〜(b)のプロセスによって上記所定の位置が照射される。つまり、第一の投射装置は、ヘッドライト2から光取り出し口3へ至る光学系をプロジェクタ1が遮らない構成にする(光学系を形成する)ことでヘッドライト機能を実現する。
【0024】
以上の説明から明らかなように、第一の投射装置は以下の効果を有する。
・プロジェクタ1の位置を変えるだけでプロジェクタ機能とヘッドライト機能とを実現できる。
したがって、セッティング作業を極めて単純にすることもできる。また、セッティング作業に要する工程数を少なくでき、セッティングに要する時間も少なくできる。
【0025】
・画像をスクリーンに表示するための機構がすべて自動車に収められる。
別言すれば、第一の投射装置が設けられた自動車は、別途部材を必要とせずに、スクリーンに画像を表示できる。
【0026】
・セッティング作業の自動化や単純化が可能になる。
例えば、図1に示すような光学系の切り替えを、利用者からの指示に従い自動的に行う機構を採用すれば、利用者は、自動車をスクリーンに対向させたり、スクリーンを自動車の前面に配置したりするだけでよくなる。
また、上記切り替えの指示を自動車内から行えるようにし、かつ、プロジェクタ1がピント合わせを自動的に行うようにすれば/自動車の中から利用者がピント調整を行えるようにすれば、利用者が自動車から出ることなくセッティング作業が完了する。
【0027】
・「ヘッドライト用」光源とは別に「プロジェクタ用」光源を設けることなく画像をスクリーンに表示できる。
図1に示すように、スクリーンに画像を表示する場合と、路上等の所定範囲を照明する場合とで光学系を切り替えるだけですむため、ヘッドライト機能用の光源とプロジェクタ機能用の光源とを別個に用意する必要がない。
【0028】
・自動車の音響設備を利用できる。
自動車にスピーカ等の音響設備(いわゆるカーオーディオ)が設置されている場合、当該音響設備による音の出力と第一の投射装置による画像の出力とをリンクさせることも可能となる。すなわち、第一の投射装置により動画像を出力し、当該動画像に対応した音(音声)を上記音響設備から出力することで、映画やテレビジョン放送等のデータを再生できる。
【0029】
〈第一の投射装置の変形例〉
第一の投射装置は、例えば以下の(i)〜(v)のいずれかのような構成に変形することもできる。当然、上記した構成及び以下の(i)〜(v)の構成の内の複数を適宜組み合わせることも可能である。
【0030】
(i)プロジェクタ1のいずれかの部材のみ移動する構成
図3〜図4に示すように、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで、プロジェクタ1のいずれか一つ又は複数の部材が移動するようにしてもよい。
【0031】
例えば、図3に示すように、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで液晶パネル12のみが移動するようにしてもよい。
つまり、プロジェクタ機能時には、図3(a)に示すように、図1(a)と同等の状態に各部材を配置し、前記したようにスクリーンに画像を投影する。
ヘッドライト機能時には、図3(b)に示すように、ヘッドライト2から外部へ至る光学系(光路)を遮らない位置に液晶パネル12を移動する。そして、投射光学系13は、ヘッドライト機能として光を到達させねばならない位置(上記所定の位置)に光が到達するようにする。
【0032】
また、図4に示すように、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで直進光生成光学系11及び液晶パネル12が移動するようにしてもよい。
つまり、プロジェクタ機能時には、図4(a)に示すように、図1(a)と同等の状態に各部材を配置し、前記したようにスクリーンに像を投影する。
ヘッドライト機能時には、図4(b)に示すように、ヘッドライト2から外部へ至る光学系(光路)を遮らない位置に直進光生成光学系11及び液晶パネル12を移動する。そして、投射光学系13は、ヘッドライト2から入射された光を、上記所定の位置に到達するようにする。
【0033】
図3や図4に示す構成によっても前記同等の効果が得られる。また、次の効果も得ることができる。
・部材移動機構を上記した構成のものよりも小規模のものにしたり、投写装置の大きさを小さくしたりすること。
プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで移動させる部材を上記した構成よりも少なくできるため、この効果も得ることができる。
・投射光学系13にピント調整機能を設け、この機能によりいわゆるハイビームとロービームとの切り替えを行ったり、照射する位置(上記所定の位置)を変更したりすること。
一般に、投射光学系13は、スクリーンにピントを合わせるためのピント調整機能が搭載される。上記構成では、このピント調整機能をヘッドライト機能時にも利用することで、照明する範囲や位置を変更することも可能になる。
【0034】
(ii)ヘッドライト機能用光学ユニットを設けた構成
図5に示すように、ヘッドライト機能用光学ユニット4を設けた構成である。この構成によっても上記同等の効果が得られる。以下に詳細に説明する。
【0035】
プロジェクタ機能時には、図1(a)と同様に、ヘッドライト2から発射された光がプロジェクタ1を介して外部(スクリーン)へ到達する光学系を採用する(図5(a))。
ヘッドライト機能時には、図5(b)に示すように、ヘッドライト2から発射された光がヘッドライト機能用光学ユニット4を介して外部(上記所定の位置)へ到達する光学系を採用する。ヘッドライト機能用光学ユニット4は、ヘッドライト2から入射された光を、上記所定の位置へ到達させる光学系であり、例えば拡散板を用いても実現できる。
プロジェクタ1とヘッドライト機能用光学ユニット4との切り替えは、部材配置を変更する公知の機構を用いて実現できる。
【0036】
(iii)ヘッドライト2として直進光を生成する光源を採用した構成
この構成は、図6に示すように、図1に示すプロジェクタ1から直進光生成光学系11を省略し、ヘッドライト2の代わりに直進光を発生する光源2’を採用した構成である。この構成でも上記同等の効果が得られる。以下に詳細に説明する。
【0037】
プロジェクタ機能時には、図6(a)に示すように、光源2’から入力された直進光を、光学像が形成された液晶パネル12、及び投射光学系13を介してスクリーンに到達させる。これにより、液晶パネル12に形成された光学像がスクリーンに拡大投影される。
ヘッドライト機能時には、図6(b)に示すように、光源2’から上記所定の位置へ至る光路を遮らない位置にプロジェクタ1を配置する。また、拡散板等のヘッドライト機能用光学ユニット4を光路中に配置する。ヘッドライト機能用光学ユニット4は、直進光を拡散させ、上記所定の位置を照射する。
【0038】
なお、上記(i)と同様に、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで液晶パネル12のみが動くように構成してもよい。この場合、投写光学系13のピント調整機能によって上記所定の位置を照射するようにすれば、ヘッドライト機能用光学ユニット4を設ける必要がなくなる。
また、上記(ii)と同様に、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで同一の構成(図6(a)に示す構成)を採用してもよい。この場合にもヘッドライト機能用光学ユニット4を設ける必要がなくなる。
【0039】
(iv)複数のヘッドライトに第一の投射装置を組み込んだ構成
二以上のヘッドライトそれぞれに第一の投射装置を組み込んでもよい。つまり、一つの車両に複数の第一の投射装置を備えてもよい。以下、二つのヘッドライトそれぞれに第一の投射装置を組み込んだ構成を例にとり、上記構成で可能となる表示例を、図7を用いて説明する。なお図7には、便宜上光取り出し口3、3’のみを示した。
【0040】
・表示を重ねる。
図7(a)に示すように、二つの投射装置からの表示を重ねれば、一つの投射装置のみの表示に比べて輝度を高くできる。
・各投射装置が、それぞれ別の場所に別の画像を表示する。
図7(b)に示すように、各投射装置が、それぞれ別の場所に別の位置に画像を表示すれば、複数の情報(画像)を同時に表示することが可能になる。例えば図7(b)のように、情報(画像)「A」と「B」とを表示することが可能になる。
・各投射装置が、それぞれ一の画像の一部を表示する。
図7(c)に示すように、一の投射装置が画像Cの一部C1を表示し、他の投射装置が画像Cの一部C2を表示すれば、一つの投射装置のみで画像を表示する場合よりも面積の広い(大きい)画像を表示できる。つまり、画像Cを分割し、分割した画像を各投射装置が所定の位置(スクリーン)に投影すれば、一つの投射装置のみで画像を表示する場合よりも大きな画像を表示できる。
【0041】
また、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の三原色でカラー画像を表示する場合、各第一の投射装置がRGBの内の一つ又は二つの色の画像を表示できるようにし、図7(a)に示すように各第一の投射装置からの画像を重ねて表示してもよい。当然、他の色の光によりカラー画像を表示する場合も、上記同様の構成を採用できる。
二以上の投射装置を用いた公知の立体映像(三次元映像)表示技術を採用することも可能になる。
【0042】
(v)図1に示す光学系以外の採用
ダイクロイックミラーとマイクロレンズアレイを採用した単板式のプロジェクタ、ダイクロイックプリズムとダイクロイックミラーを用いた三板方式、ダイクロイックミラーを用いた三板方式等、プロジェクタ機能として図1に示した以外の方式を採用してもよい。この場合、ヘッドライト2から照射された光が光取り出し口3までの光路を確保するために鏡等を適宜設ける。
また、液晶パネル以外(例えばDMD;digital micromirror device等)を用いてもよい。
【0043】
上記したように第一の投射装置は以下の要件を備えている。
・車両に配置され、ヘッドライト、プロジェクタ及び光取り出し口を有する。
・プロジェクタ機能時には、プロジェクタは、スクリーンに光学像を拡大投影できる(外部に光学像を投影できる)、ヘッドライトから光取り出し口に至る光路中の所定の位置に配置される。
・ヘッドライト機能時には、プロジェクタ(少なくとも液晶パネル等の光学像が描き込まれた部材)は、ヘッドライトから光取り出し口に至る光路を遮らないようにされ、ヘッドライトから照射された光を車両外側の所定の位置へ到達させる。
次に第二の実施の形態に係る投射装置(第二の投射装置)を説明する。
【0044】
〈第二の実施形態〉
第二の投射装置は、ヘッドライト機能時もプロジェクタ機能時と同じ配置を採用することを特徴とする。
つまり、ヘッドライト機能時にプロジェクタのいずれの部材も移動しない構成で、プロジェクタ機能時にもヘッドライト機能時にも同一の光学系となる。
以下に、図8を参照しながら詳細に説明する。
【0045】
図8に示す構成では、プロジェクタ機能時は第一の投射装置と同様に動作し、スクリーンに画像を表示する。
ヘッドライト機能時には、液晶パネル12はすべての画素が光を透過するように設定される。つまり、投影画像が入力されない(光学像が描かれない)。したがって、ヘッドライト2から照射された光は、直進光生成光学系11、液晶パネル12及び投射光学系13を介して外部に照射される。投射光学系13は、上記所定の位置に光が到達するように調整する。
【0046】
第二の投射装置は、第一の投射装置と同等の効果が得られる。また、以下の効果も得ることができる。
・液晶パネル12が、適当な光学像を形成して、照射範囲(車両前方における光が到達する範囲)を調整することも可能になる。
つまり、いわゆるハイビームやロービーム等の出射方向・出射範囲の制御を、液晶パネル12に上記光学像を形成することで行うこともできる。なお、液晶パネル12と投写光学系13とを協調させて出射方向・出射範囲の制御を行ってもよい。
・液晶パネル12で光の透過率を調整することで明度(光量)を変更することが可能になる。
・液晶パネル12としてカラー画像を形成できるものを採用すれば、照射光の色(色度、色合い、色調等)を調整することが可能になる。
・ヘッドライトとして機能しながらも画像を表示することが可能になる。
つまり、プロジェクタ機能とヘッドライト機能とを同時に実行することも可能になる。
【0047】
換言すると、第二の投射装置は、車両に、ヘッドライトから光取り出し口に至る光路中にプロジェクタ(少なくとも液晶パネル等の光学像が描き込まれる部材)が配置された装置である。
そして、プロジェクタは、プロジェクタ機能時には、スクリーンに投影する画像に対応した光学像が形成される。つまり、ヘッドライトから入射された光が上記光学像に通り、(光取り出し口から出射されて)スクリーンに到達するようにする(外部に光学像を投影する)。
プロジェクタは、ヘッドライト機能時には、車両前方における所定の範囲(路上等)を照射するための光学像が形成される。なお、第二の投射装置のヘッドライト機能時においては、液晶パネルの全画素が光を透過する場合にも、前記したように明度や色調等を調整する光学像が形成されている場合にも「所定の範囲を照射するための光学像が形成される」と表現する。
次に第三の実施の形態に係る投射装置(第三の投射装置)を詳細に説明する。
【0048】
〈第三の実施形態〉
第三の投射装置は、図9に示すようにプロジェクタ機能時の光取り出し口5と、ヘッドライト機能時の光取り出し口6とを有する。
つまり、ヘッドライト2から出射された光は、プロジェクタ機能時にはプロジェクタ1を介して光取り出し口5から外部へ出射される光学系を通り、ヘッドライト機能時にはプロジェクタ1を介さずに光取り出し口6から外部へ出射される光学系を通る。そして、第三の投射装置は、プロジェクタ機能用の光学系とヘッドライト機能用の光学系とを備え、いずれの光学系を用いるか選択する機構を備える。
以下、図9を参照しながらさらに詳細に説明する。
【0049】
図9に示すように、第三の投射装置は、ヘッドライト2及び光取り出し口6を備えたヘッドライト移動機構20と、プロジェクタ1と、光取り出し口5とを有する。
ヘッドライト移動機構20は、ヘッドライト2及び光取り出し口6を図9(a)に示す位置と(b)に示す位置とに移動する(配置する)機構である。
【0050】
図9(a)にはプロジェクタ機能時の配置(光学系)を示す。図9(a)に示すように、ヘッドライト移動機構20は、ヘッドライト2から発射された光を、プロジェクタ1を通過させ、(光取り出し口6を通ってから)光取り出し口5から外部へ(スクリーンへ)射出されるようにする。つまり、ヘッドライト2から発射された光が、プロジェクタ1、(光取り出し口6)、光取り出し口5を順次通過する光学系を形成する。
【0051】
図9(b)にはヘッドライト機能時の配置(光学系)を示す。図9(b)に示すように、ヘッドライト移動機構20は、ヘッドライト2から発射された光を、プロジェクタ1を介さずに外部へ(光取り出し口6を介して外部へ)照射するようにヘッドライト2及び光取り出し口6を移動させる。つまり、ヘッドライト2から光取り出し口6に至る光がプロジェクタ1に遮られない光学系を形成する。
【0052】
なお、ヘッドライト移動機構20は、ヘッドライトの配置や向き等を変更する公知の機構等を適宜組み合わせることで実現できる。
他の部材は、第一の投射装置や第二の投射装置と同等の部材を採用すればよい。
【0053】
このように、第三の投射装置は、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで、ヘッドライト2の位置や向きが変わり、光取り出し口が異なる。つまり、第一の投射装置の変形例とも言える。
この装置によっても上記同等の効果が得られる。
【0054】
なお、第三の投射装置を図10に示すように構成することもできる。この構成は、プロジェクタ1が車体に固定されており、ヘッドライト2及びプロジェクタ用の光取り出し口5を備えたヘッドライト移動機構20’が移動する(方向を変える)ことでプロジェクタ機能とヘッドライト機能とを実現する。
この構成におけるヘッドライト移動機構20’は、プロジェクタ機能時には、図10(b)に示す光路(光学系)を形成する。この光路は、ヘッドライト2から出射された光が、プロジェクタ1、光取り出し口5を順次通過する光路である。
ヘッドライト機能時には、図10(a)に示す光路を形成する。この光路は、ヘッドライト2から出射された光が、(光取り出し口5を通り、)光取り出し口6を通過して車外へ出射される光路である。
この構成によっても上記同等の効果が得られる。
次に第四の実施の形態に係る投射装置(第四の投射装置)を詳細に説明する。
【0055】
〈第四の実施形態〉
第四の実施の形態に係る投射装置(第四の投射装置)は、鏡等の光路を変える部材(光路変更部材)により、プロジェクタ機能時の光学系とヘッドライト機能時の光学系とを切り替える点が第一の投射装置〜第三の投射装置と異なる。以下にさらに詳細に説明する。
【0056】
図11に第四の投射装置の光学系例を示す。図11に示すように、第四の投射装置は、ヘッドライト2と、光学系選択用の鏡(光路変更部材)7と、プロジェクタ1と、プロジェクタ機能時の光の光取り出し口8と、ヘッドライト機能時の光の光取り出し口10とを備える。
光学系選択用の鏡7は、プロジェクタ機能時には、ヘッドライト2から出射された光を、プロジェクタ1を通る光学系に入射させる位置・向きに配置される(図11(a))。ヘッドライト機能時には、ヘッドライト2から出射された光を、光取り出し口10を通る光学系に入射させる位置・向きに配置される(図11(b))。
以下に図11に示す投射装置の詳細な動作について説明する。
【0057】
図11に示す投射装置は、プロジェクタ機能時には(a)に示すように光学系選択用の鏡7を配置する。つまり、光学系選択用の鏡7は、ヘッドライト2から出射された光をプロジェクタ1に入射するように反射する。
プロジェクタ1は、入射された光を、鏡9で反射して集光レンズ(直進光生成光学系)11に入射する。集光レンズ11は、入射された光を集光し、集光した光を液晶パネル12へ出射する。液晶パネル12は、入射された光を変調し、投射レンズ(投射光学系)13へ出射する。投射レンズ13は、入射された光をスクリーンに拡大投影する。これにより、外部(スクリーン)に光学像を投影する。
【0058】
上記投射装置は、ヘッドライト機能時には図11(b)に示すように光学系選択用の鏡7を配置する。つまり、光学系選択用の鏡7は、ヘッドライト2から出射された光が光取り出し口10側へ通過できるようにする(遮らないようにする、プロジェクタ1に入射されないようにする)。これにより、ヘッドライトから出射された光は、路上等の所定の範囲に到達する。
なお、図に示すように、鏡7と光取り出し口10との間に拡散板のヘッドライト機能用光学ユニット4をおくことも当然に可能である。
【0059】
以上の構成によっても、上記同等の効果が得られる。また、可動部材を光路変換部材だけにできる。例えば図11に示した装置では、光学系選択用の鏡7のみを動かせば上記同等の効果が得られる。
なお、第四の投射装置は、プロジェクタ機能用の光学系とヘッドライト機能用の光学系とを備え、鏡等の光路変換部材を動かし、ヘッドライト2から出射された光を上記いずれかの光学系に振り分ける(いずれの光学系を採用するかを制御する)ものであればよい。したがって、例えば図12に示すような構成に変更することも当然に可能である。
【0060】
図12に示す装置は、ヘッドライト2と、光学系選択用の鏡7と、プロジェクタ1と、プロジェクタ機能時用の光取り出し口8と、ヘッドライト機能時用の光取り出し口10とを備える。
光学系選択用の鏡7は、図11に示した装置と同様にプロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで光路を切り替える(光学系を選択する)が、プロジェクタ機能時には光を反射する位置に配置され、ヘッドライト機能時には光を反射しない位置に配置される点が図11の装置とは異なる。
以下に図12に示す装置のより詳細な動作を説明する。
【0061】
プロジェクタ機能時には、光学系選択用の鏡7は、ヘッドライト2から出射された光を遮らない。したがって、この光はプロジェクタ1に入射される。プロジェクタ1に入射した光は、ダイクロックミラーDM−B、ダイクロックミラーDM−G及びミラーM−Rにより青色光、緑色光及び赤色光に分離される。各光は、それぞれ液晶パネルで変調を受けた後に合成され、光取り出し口8から出射され、スクリーンに拡大投影される。
ヘッドライト機能時には、光学系選択用の鏡7は、ヘッドライト2から出射された光を光取り出し口10側へ反射する。これにより、光取り出し口10から上記所定の位置(範囲)へ光が照射される。
【0062】
なお、図13に示すように、光取り出し口8を車両前面から見て左右中央に設ければ、運転席側に座っている者からも助手席側に座っている者からもほぼ同距離のスクリーン(自動車の真正面におかれたスクリーン)に画像を表示しやすくなる。
【0063】
このように、第四の投射装置は、プロジェクタ及び第一の光取り出し口を備えたプロジェクタ用光学装置(光学系)と、第二の光取り出し口を備えたヘッドライト用の光学装置(光学系)と、ヘッドライトと、鏡等の光路変更部材とを備えた車両に設置される装置である。
そして、光路変更部材は、プロジェクタ機能時には、ヘッドライトから出射された光をプロジェクタ用の光学装置へ入射させる。これにより、プロジェクタに描かれた光学像がスクリーンに拡大投影される。
光路変更部材は、ヘッドライト機能時には、ヘッドライトから出射された光をヘッドライト用の光学装置に入射させる。これにより、路上等の所定の範囲を照明できる。なお、この光学装置中に拡散板等のヘッドライト機能用光学ユニットを設けてもよいことは前記した通りである。
【0064】
第四の投射装置は、図14に示すような表示装置にも応用できる。
図14に示す表示装置は、第四の投射装置を備え、ボンネット30をスクリーンとする表示装置である。ボンネット30は、開けられた(開かれた)状態における運転席(乗員がいる)側をスクリーンとされる。そして、このスクリーンに対し、第四の投射装置におけるプロジェクタが画像を投影する。つまり、第四の投射装置のプロジェクタ機能は、開けられた状態のボンネットにおける乗員がいる側をスクリーンとし、ここで像を結ぶ。なお、図14には便宜上、光取り出し口8、10及びスクリーン30を示し、光取り出し口8、10から出射される光の進行方向を矢印で示した。
【0065】
この表示装置は、スクリーンをセットしたり、スクリーンとなる壁等を探したりする必要がなくなる。
また、公知の技術を適宜採用することで、ボンネット30を図14のような状態にする(ボンネット30を開ける)作業の自動化も可能である。
【0066】
別言すると、上記車両用の表示装置は、第四の投射装置とボンネットの一部(一面)をスクリーンと有し、第四の投射装置におけるプロジェクタ用の光学系が上記スクリーンに画像を投影する光学系とされた装置である。また、上記スクリーンは、ボンネットにおける車内側の面に設定されている。
【0067】
なお、この表示装置におけるスクリーン、つまりボンネットのスクリーンとしても使用される面は、白等の画像を表示しやすい色にするとよい。ボンネットのスクリーンと使用される面に布等を貼り合わせてスクリーンとしてもよい。
また、第四の投射装置の代わりに第三の投射装置を採用してもよい。
【0068】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。したがって、前記した構成を適宜組み合わせたり、本発明の範囲内で構成要素を削除したり、他の構成要素を適宜加えることもできる。例えば、以下のように構成することもできる。
【0069】
・スクリーンを道路上に設定する構成。
道路上に画像を表示してもよい。
なお、カーナビゲーションシステムで作成された、自動車の現在位置に関する情報や進行方向に関する情報等を道路上に表示すれば、運転手は、運転中にほとんど視線を動かすことなく上記情報を確認できる。例えば図15に示すように、左折、右折等の進行方向に関する指示を表示してもよい。
また、運転手等の利用者からの指示(例えば進行方向に関する情報)に従って、道路上に図15に示すような表示をしてもよい。この場合、図15は、運転手が左折指示を自動車に与えた(利用者から「左折する」という進行方向に関する情報を入力された)場合の表示例である。
【0070】
つまり、上記投射装置のプロジェクタ機能におけるスクリーンを路上に設定してもよい。そして、カーナビゲーションシステムから入力された情報を路上(スクリーン)に表示(投影)したり、利用者から入力された進行方向に関する情報をスクリーンに表示(投影)したりしてもよい。
このように、本明細書における「スクリーン」とは、投射装置に画像を投射される場所を意味し、必ずしも幕である必要はなく、壁や路上等も上記したようにスクリーンになりうる。
【0071】
・液晶パネルを直視型として使用する構成。
上記した構成において、液晶パネルを直視型として使用してもよい。
例えば図16(a)に示すように進行方向を示す画像40等を表示してもよい。
図16(b)に示すように液晶パネルにウィンカー様の画像40’を表示すれば、ヘッドライトと別にウィンカーを設ける必要がなくなる。
つまり、液晶パネルを用いた投射装置(プロジェクタ)を採用し、この液晶パネルを直視型のパネルとして用いてもよい。
【0072】
・一又は複数の部材を着脱可能にした構成。
上記投射装置や表示装置を構成する部材の一又は複数(全部を含む)を自動車から着脱可能にしてもよい。
【0073】
・ヘッドライト2の位置を移動する構成。
プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで、光取り出し口に対するヘッドライト2の位置を変更できるようにしてもよい。例えば、プロジェクタ機能に図1(a)の構成(光学系)を採用する投射装置が、ヘッドライト機能時には図17に示すような構成(光学系)を採用しても良い。つまり、プロジェクタ機能時と比べ、ヘッドライト機能時にはヘッドライト2を光取り出し口6へ近づけてもよい。
【0074】
・プロジェクタ用の光源をヘッドライト2とは別個に設けた構成。
・ヘッドライトの代わりに自動車内におけるヘッドライト以外の光源を用いた構成。
以上のような構成も当然に可能である。なお、本明細書におけるヘッドライトとは、車両に設けられた光源を意味するが、車両前方を照射する狭義のヘッドライトが好ましく採用される。これは、自動車等の車両は、通常、乗員が車両前方を向くように設定された座席を有しているからである。つまり、利用者(乗員)は、通常、車両の前方向(進行方向)に向いているからである。
【0075】
・ヘッドライト用の光源を複数設け、その内の一つ又は複数をプロジェクタ用にも使用する構成。
ヘッドライト2を複数の光源により構成し、この光源の内の一又は複数をプロジェクタ用にも使用できるようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明によれば、ヘッドライトを光源として用いる表示装置において、映像を表示可能な状態にするに要する作業量を極めて少なくでき、また、この作業が極めて簡単で、セッティング作業の自動化も可能な車両用の表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態に係る投射装置を説明するための図である。
【図2】図1の投射装置の一光学系例を説明するための図である。
【図3】図1の投射装置の変形例を示した図である。
【図4】図1の投射装置の変形例を示した図である。
【図5】図1の投射装置の変形例を示した図である。
【図6】図1の投射装置の変形例を示した図である。
【図7】図1の投射装置を二つ備えた自動車の画像表示例を示した図である。
【図8】第二の実施の形態に係る投射装置を説明するための図である。
【図9】第三の実施の形態に係る投射装置を説明するための図である。
【図10】図9の投射装置の変形例を示した図である。
【図11】第四の実施の形態に係る投射装置の光学系例を示した図である。
【図12】第四の実施の形態に係る投射装置の他の光学系例を示した図である。
【図13】図11や図12の応用例を説明するための図である。
【図14】図11や図12の投射装置を用いた表示装置を示した図である。
【図15】本実施の形態の変形例を説明するための図である。
【図16】本実施の形態の他の変形例を説明するための図である。
【図17】本実施の形態の他の変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
2 ヘッドライト
2’ 光源
3、5、6、8、10 光取り出し口
4 ヘッドライト機能用光学ユニット
7 光学系選択用の鏡
9 鏡
11 直進光生成光学系
12 液晶パネル
13 投射光学系(投写光学系)
20 ヘッドライト移動機構
30 ボンネット
40 画像
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドライトを光源として用いた車両用の投射装置及び表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような表示装置を提供することが従来から要求され、この要求に対する提案も行われている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−43781号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、実際に画像を表示するまでに自動車(ヘッドライト)とスクリーンとの間の適当な位置に装置をセットするなど、様々なセッティングをしなければならない。
また、上記従来技術では、上記装置のセッティングを自動化することは極めて困難である。上記装置は通常、自動車のトランク等の収納から取り出され、使用可能な状態に組み立てるなどされ、前記した自動車外の所定の位置にセットされなければならないからである。
したがって、このようなセッティング作業を自動化することは事実上不可能である。
【0005】
本発明は、ヘッドライトを光源として用いる表示装置において、映像を表示可能な状態にするに要する作業量を極めて少なくでき、また、この作業が極めて簡単で、セッティング作業の自動化も可能な車両用の表示装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用の投射装置は、ヘッドライト、プロジェクタ及び光取り出し口を有する。
プロジェクタ機能時には、プロジェクタは、ヘッドライトから光取り出し口に至る光路中に配置され、形成された光学像を外部に投影する。
ヘッドライト機能時には、プロジェクタは、ヘッドライトから光取り出し口に至る光路を遮らないようにされる。これにより、車両外側の所定の範囲を照明する。
【0007】
本発明に係る第二の車両用の投射装置は、ヘッドライトから光取り出し口に至る光路中にプロジェクタが配置された構成を有する。
プロジェクタは、プロジェクタ機能時には、外部に投影する画像に対応した光学像が形成され、形成された光学像を外部に投影する。ヘッドライト機能時には、車両外側の所定の範囲を照射するための光学像が形成され、前記ヘッドライトから照射された光を前記所定の範囲に到達させる。
【0008】
本発明に係る第三の車両用の投射装置は、プロジェクタ及び第一の光取り出し口を備えたプロジェクタ用の光学装置と、第二の光取り出し口を備えたヘッドライト用の光学装置と、ヘッドライトと、光路変更部材とを備える。
プロジェクタ機能時には、光路変更部材は、ヘッドライトから出射された光をプロジェクタ用の光学装置に入射させる。この光学装置(光学系)は、形成された光学像を外部に投影する。
ヘッドライト機能時には、光路変更部材は、ヘッドライトから出射された光をヘッドライト用の光学装置に入射させる。この光学装置(光学系)は、上記光を車両外側の所定の範囲へ到達させる。
【0009】
第一〜第三の車両用の投射装置は、プロジェクタ機能時には、路上に設定されているスクリーンに光学像を投影するようにしてもよい。
その際、カーナビゲーションシステムから入力された情報を投影してもよい。つまり、カーナビゲーションシステムで作成された情報を表示してもよい。
また、利用者から入力された進行方向に関する情報を投影してもよい。つまり、利用者から入力された進行方向に関する情報を路上に表示してもよい。
【0010】
また、投射装置として液晶パネルを備えたプロジェクタを採用し、液晶パネルを直視型のパネルとして用いてもよい(本発明に係る第一の表示装置)。
【0011】
本発明に係る第二の表示装置は、上記第三の車両用の投射装置を備え、更に、開かれた状態のボンネットにおける乗員がいる側(車内側)の面にプロジェクタ用の光学装置からの光を投影するスクリーンを有する。
【0012】
なお、本明細書における「プロジェクタ」とは、外部に設けられた光源から入射された光を用いてスクリーンに画像を投射する装置を言う。
「車両」とは、電車や自動車、二輪車などの旅客や貨物を輸送するための車を言う。以下の説明では自動車を例にとる。
「画像」は、静止画像及び動画像を含み、文字等の記号及び画等で構成される。
「光取り出し口」とは、車両に設置された投射装置から車両外部へ光を出射するための窓(出射口)を意味する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る車両用の表示装置について詳細に説明する。まず、第一の実施の形態に係る車両用投射装置(第一の投射装置)について詳細に説明する。
【0014】
〈第一の実施形態〉
第一の投射装置は、自動車に設けられ、図1に示すようにプロジェクタ1とヘッドライト2と光取り出し口3とを備え、以下の(1)〜(4)の要件を具備する。
(1)プロジェクタ1は、自動車のヘッドライト2の光取り出し側におけるいずれかの位置に設けられる、投射型のプロジェクタ(ライトバルブ、light valve)である。
(2)プロジェクタ1は、自動車に設けられ、ヘッドライト2及び光取り出し口3に対する位置が変わる。つまり、自動車内における位置が変わる。
(3)ヘッドライト2は、自動車内に設けられ、光取り出し口3に対する位置が変わらない。すなわち、自動車内における位置が変わらない。
(4)光取り出し口3は自動車内に固定して設けられる。すなわち可動しない。以下により詳細に説明する。なお、以下の説明では、光取り出し口3に対してプロジェクタ1及びヘッドライト2が上記したような(例えば図1に示すような)位置関係にあるものとし、光取り出し口3についての記載は適宜省略する。
【0015】
プロジェクタ1は、ヘッドライト2及び光取り出し口3に対して、図1(a)に示す位置と(b)に示す位置とに移動可能に設置され、ヘッドライト2に近い側から直進光生成光学系11、液晶パネル12及び投射光学系13が順次配置される。
【0016】
第一の投射装置は、プロジェクタ1が図1(a)に示す位置に配置されると「プロジェクタとして」機能する。つまり、プロジェクタ1が、ヘッドライト2から入射された光を用いてスクリーンに(外部に)画像を投影(投射)する。本明細書では、例えば図1(a)に示すような光学系(光学装置)を採用し、液晶パネル12に描き込まれた光学像をスクリーンに拡大投影する機能を「プロジェクタ機能」と適宜表記する。
第一の投射装置は、プロジェクタ1が図1(b)に示す位置に配置されると「ヘッドライトとして」機能する。つまり、ヘッドライト2から発射された光は、プロジェクタ1を介さずに、路上等の車両外側(好ましくは車両前方)における所定の位置(範囲)に到達する。これにより上記所定の位置を照明する。本明細書では、例えば図1(b)に示すような光学系を採用し、いわゆるヘッドライトとして働く機能を「ヘッドライト機能」と適宜表記する。
このように、本発明に係る投射装置はプロジェクタ機能とヘッドライト機能とを有する。
【0017】
なお、プロジェクタ1をヘッドライト2に対して移動させる機構(図1(a)と(b)との状態に切り替える機構)は、例えば電動モータとボールねじを用いた送り機構や、レバーによる手動操作移動機構など、部材を移動させる公知の機構を用いることで実現できる。また、このような公知の機構を適宜組み合わせることでも実現できる。
【0018】
直進光生成光学系11は、ヘッドライト2から入射された光を直進光にする光学系を有する。例えば図2に示すように、コンデンサレンズ等の集光レンズによりヘッドライト2から入射された光を直進光にする光学系でもよい。当然、ヘッドライト2から入射された光を直進光にする光学系であればどのような光学系でも採用でき、例えば一枚のレンズのみで構成されていてもよく、複数枚のレンズで構成されていてもよい。
【0019】
液晶パネル12は、光学像が書き込まれ、直進光生成光学系11から入射された光を、前記光学像を通過させてから投射光学系13へ出射する、いわゆる単板式の投射型液晶パネルである。
このパネルは公知のものを採用でき、例えば二枚の偏光板に液晶セルが挟まれたパネルも採用できる。白黒画像のみを表示する場合には白黒型液晶パネルを採用すればよく、カラー画像も表示する場合にはカラー液晶パネルを採用すればよい。フィールドシーケンシャル方式を用いてもよい。RGB各色のカラー液晶パネルを重ねてカラー表示する方式も採用できる。
液晶パネル12に光学像を書き込む制御装置は、公知の装置が採用でき、プロジェクタ1内に設けてもよく、プロジェクタ1外に設けてもよい。光学像の書き込み方式は、例えば光書込方式や熱書込方式、電気書込方式等を採用でき、外部に設けられた映像機器等から入力された画像信号に基づく光学像を液晶パネル12に書き込めればよい。
【0020】
投射光学系13は、液晶パネル12を通過した光をスクリーンに投射する光学系である。つまり、液晶パネル12に書き込まれた光学像を(光取り出し口3を介して)スクリーンに拡大して投影する(スクリーンで像を結ぶ)。この光学系は、例えば図2に示すようなレンズの組合せによっても実現できるが、他の組合せや一枚の投射レンズによっても実現できる。
なお、ピントを合わせる機構は公知の機構を採用でき、手動でピント合わせするようにしてもよく、自動でピント合わせできるようにしてもよい。
【0021】
ヘッドライト2は、自動車のヘッドライトとして通常用いられる光源であればどのようなものでも採用できる。
次に、第一の投射装置の動作を、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とに分けて説明する。
【0022】
第一の投射装置は、次のようにプロジェクタ機能を実現する。
(a)ヘッドライト2が光を出射する。
(b)ヘッドライト2から照射され直進光生成光学系11に入力された光は直進光となる。
(c)上記直進光は、上記制御装置により光学像が書き込まれた液晶パネル12を通過する。
(d)液晶パネル12を通過した光は投射光学系13に入射する。
(e)投射光学系13を通過した光はスクリーンで像を結ぶ。
以上の(a)〜(e)のプロセスによって画像がスクリーンに拡大投影される。つまり、第一の投射装置は、ヘッドライト2から出射された光が直進光生成光学系11、液晶パネル12、投射光学系13及び光取り出し口3を順次通過する光学系(光路)を構成することで、スクリーンに画像を表示する。
【0023】
第一の投射装置は、次のようにヘッドライト機能を実現する。
(a)ヘッドライト2が光を出射する。
(b)ヘッドライト2から出射された光が光取り出し口3を通過して上記所定の位置(範囲)を照射する。
以上の(a)〜(b)のプロセスによって上記所定の位置が照射される。つまり、第一の投射装置は、ヘッドライト2から光取り出し口3へ至る光学系をプロジェクタ1が遮らない構成にする(光学系を形成する)ことでヘッドライト機能を実現する。
【0024】
以上の説明から明らかなように、第一の投射装置は以下の効果を有する。
・プロジェクタ1の位置を変えるだけでプロジェクタ機能とヘッドライト機能とを実現できる。
したがって、セッティング作業を極めて単純にすることもできる。また、セッティング作業に要する工程数を少なくでき、セッティングに要する時間も少なくできる。
【0025】
・画像をスクリーンに表示するための機構がすべて自動車に収められる。
別言すれば、第一の投射装置が設けられた自動車は、別途部材を必要とせずに、スクリーンに画像を表示できる。
【0026】
・セッティング作業の自動化や単純化が可能になる。
例えば、図1に示すような光学系の切り替えを、利用者からの指示に従い自動的に行う機構を採用すれば、利用者は、自動車をスクリーンに対向させたり、スクリーンを自動車の前面に配置したりするだけでよくなる。
また、上記切り替えの指示を自動車内から行えるようにし、かつ、プロジェクタ1がピント合わせを自動的に行うようにすれば/自動車の中から利用者がピント調整を行えるようにすれば、利用者が自動車から出ることなくセッティング作業が完了する。
【0027】
・「ヘッドライト用」光源とは別に「プロジェクタ用」光源を設けることなく画像をスクリーンに表示できる。
図1に示すように、スクリーンに画像を表示する場合と、路上等の所定範囲を照明する場合とで光学系を切り替えるだけですむため、ヘッドライト機能用の光源とプロジェクタ機能用の光源とを別個に用意する必要がない。
【0028】
・自動車の音響設備を利用できる。
自動車にスピーカ等の音響設備(いわゆるカーオーディオ)が設置されている場合、当該音響設備による音の出力と第一の投射装置による画像の出力とをリンクさせることも可能となる。すなわち、第一の投射装置により動画像を出力し、当該動画像に対応した音(音声)を上記音響設備から出力することで、映画やテレビジョン放送等のデータを再生できる。
【0029】
〈第一の投射装置の変形例〉
第一の投射装置は、例えば以下の(i)〜(v)のいずれかのような構成に変形することもできる。当然、上記した構成及び以下の(i)〜(v)の構成の内の複数を適宜組み合わせることも可能である。
【0030】
(i)プロジェクタ1のいずれかの部材のみ移動する構成
図3〜図4に示すように、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで、プロジェクタ1のいずれか一つ又は複数の部材が移動するようにしてもよい。
【0031】
例えば、図3に示すように、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで液晶パネル12のみが移動するようにしてもよい。
つまり、プロジェクタ機能時には、図3(a)に示すように、図1(a)と同等の状態に各部材を配置し、前記したようにスクリーンに画像を投影する。
ヘッドライト機能時には、図3(b)に示すように、ヘッドライト2から外部へ至る光学系(光路)を遮らない位置に液晶パネル12を移動する。そして、投射光学系13は、ヘッドライト機能として光を到達させねばならない位置(上記所定の位置)に光が到達するようにする。
【0032】
また、図4に示すように、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで直進光生成光学系11及び液晶パネル12が移動するようにしてもよい。
つまり、プロジェクタ機能時には、図4(a)に示すように、図1(a)と同等の状態に各部材を配置し、前記したようにスクリーンに像を投影する。
ヘッドライト機能時には、図4(b)に示すように、ヘッドライト2から外部へ至る光学系(光路)を遮らない位置に直進光生成光学系11及び液晶パネル12を移動する。そして、投射光学系13は、ヘッドライト2から入射された光を、上記所定の位置に到達するようにする。
【0033】
図3や図4に示す構成によっても前記同等の効果が得られる。また、次の効果も得ることができる。
・部材移動機構を上記した構成のものよりも小規模のものにしたり、投写装置の大きさを小さくしたりすること。
プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで移動させる部材を上記した構成よりも少なくできるため、この効果も得ることができる。
・投射光学系13にピント調整機能を設け、この機能によりいわゆるハイビームとロービームとの切り替えを行ったり、照射する位置(上記所定の位置)を変更したりすること。
一般に、投射光学系13は、スクリーンにピントを合わせるためのピント調整機能が搭載される。上記構成では、このピント調整機能をヘッドライト機能時にも利用することで、照明する範囲や位置を変更することも可能になる。
【0034】
(ii)ヘッドライト機能用光学ユニットを設けた構成
図5に示すように、ヘッドライト機能用光学ユニット4を設けた構成である。この構成によっても上記同等の効果が得られる。以下に詳細に説明する。
【0035】
プロジェクタ機能時には、図1(a)と同様に、ヘッドライト2から発射された光がプロジェクタ1を介して外部(スクリーン)へ到達する光学系を採用する(図5(a))。
ヘッドライト機能時には、図5(b)に示すように、ヘッドライト2から発射された光がヘッドライト機能用光学ユニット4を介して外部(上記所定の位置)へ到達する光学系を採用する。ヘッドライト機能用光学ユニット4は、ヘッドライト2から入射された光を、上記所定の位置へ到達させる光学系であり、例えば拡散板を用いても実現できる。
プロジェクタ1とヘッドライト機能用光学ユニット4との切り替えは、部材配置を変更する公知の機構を用いて実現できる。
【0036】
(iii)ヘッドライト2として直進光を生成する光源を採用した構成
この構成は、図6に示すように、図1に示すプロジェクタ1から直進光生成光学系11を省略し、ヘッドライト2の代わりに直進光を発生する光源2’を採用した構成である。この構成でも上記同等の効果が得られる。以下に詳細に説明する。
【0037】
プロジェクタ機能時には、図6(a)に示すように、光源2’から入力された直進光を、光学像が形成された液晶パネル12、及び投射光学系13を介してスクリーンに到達させる。これにより、液晶パネル12に形成された光学像がスクリーンに拡大投影される。
ヘッドライト機能時には、図6(b)に示すように、光源2’から上記所定の位置へ至る光路を遮らない位置にプロジェクタ1を配置する。また、拡散板等のヘッドライト機能用光学ユニット4を光路中に配置する。ヘッドライト機能用光学ユニット4は、直進光を拡散させ、上記所定の位置を照射する。
【0038】
なお、上記(i)と同様に、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで液晶パネル12のみが動くように構成してもよい。この場合、投写光学系13のピント調整機能によって上記所定の位置を照射するようにすれば、ヘッドライト機能用光学ユニット4を設ける必要がなくなる。
また、上記(ii)と同様に、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで同一の構成(図6(a)に示す構成)を採用してもよい。この場合にもヘッドライト機能用光学ユニット4を設ける必要がなくなる。
【0039】
(iv)複数のヘッドライトに第一の投射装置を組み込んだ構成
二以上のヘッドライトそれぞれに第一の投射装置を組み込んでもよい。つまり、一つの車両に複数の第一の投射装置を備えてもよい。以下、二つのヘッドライトそれぞれに第一の投射装置を組み込んだ構成を例にとり、上記構成で可能となる表示例を、図7を用いて説明する。なお図7には、便宜上光取り出し口3、3’のみを示した。
【0040】
・表示を重ねる。
図7(a)に示すように、二つの投射装置からの表示を重ねれば、一つの投射装置のみの表示に比べて輝度を高くできる。
・各投射装置が、それぞれ別の場所に別の画像を表示する。
図7(b)に示すように、各投射装置が、それぞれ別の場所に別の位置に画像を表示すれば、複数の情報(画像)を同時に表示することが可能になる。例えば図7(b)のように、情報(画像)「A」と「B」とを表示することが可能になる。
・各投射装置が、それぞれ一の画像の一部を表示する。
図7(c)に示すように、一の投射装置が画像Cの一部C1を表示し、他の投射装置が画像Cの一部C2を表示すれば、一つの投射装置のみで画像を表示する場合よりも面積の広い(大きい)画像を表示できる。つまり、画像Cを分割し、分割した画像を各投射装置が所定の位置(スクリーン)に投影すれば、一つの投射装置のみで画像を表示する場合よりも大きな画像を表示できる。
【0041】
また、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の三原色でカラー画像を表示する場合、各第一の投射装置がRGBの内の一つ又は二つの色の画像を表示できるようにし、図7(a)に示すように各第一の投射装置からの画像を重ねて表示してもよい。当然、他の色の光によりカラー画像を表示する場合も、上記同様の構成を採用できる。
二以上の投射装置を用いた公知の立体映像(三次元映像)表示技術を採用することも可能になる。
【0042】
(v)図1に示す光学系以外の採用
ダイクロイックミラーとマイクロレンズアレイを採用した単板式のプロジェクタ、ダイクロイックプリズムとダイクロイックミラーを用いた三板方式、ダイクロイックミラーを用いた三板方式等、プロジェクタ機能として図1に示した以外の方式を採用してもよい。この場合、ヘッドライト2から照射された光が光取り出し口3までの光路を確保するために鏡等を適宜設ける。
また、液晶パネル以外(例えばDMD;digital micromirror device等)を用いてもよい。
【0043】
上記したように第一の投射装置は以下の要件を備えている。
・車両に配置され、ヘッドライト、プロジェクタ及び光取り出し口を有する。
・プロジェクタ機能時には、プロジェクタは、スクリーンに光学像を拡大投影できる(外部に光学像を投影できる)、ヘッドライトから光取り出し口に至る光路中の所定の位置に配置される。
・ヘッドライト機能時には、プロジェクタ(少なくとも液晶パネル等の光学像が描き込まれた部材)は、ヘッドライトから光取り出し口に至る光路を遮らないようにされ、ヘッドライトから照射された光を車両外側の所定の位置へ到達させる。
次に第二の実施の形態に係る投射装置(第二の投射装置)を説明する。
【0044】
〈第二の実施形態〉
第二の投射装置は、ヘッドライト機能時もプロジェクタ機能時と同じ配置を採用することを特徴とする。
つまり、ヘッドライト機能時にプロジェクタのいずれの部材も移動しない構成で、プロジェクタ機能時にもヘッドライト機能時にも同一の光学系となる。
以下に、図8を参照しながら詳細に説明する。
【0045】
図8に示す構成では、プロジェクタ機能時は第一の投射装置と同様に動作し、スクリーンに画像を表示する。
ヘッドライト機能時には、液晶パネル12はすべての画素が光を透過するように設定される。つまり、投影画像が入力されない(光学像が描かれない)。したがって、ヘッドライト2から照射された光は、直進光生成光学系11、液晶パネル12及び投射光学系13を介して外部に照射される。投射光学系13は、上記所定の位置に光が到達するように調整する。
【0046】
第二の投射装置は、第一の投射装置と同等の効果が得られる。また、以下の効果も得ることができる。
・液晶パネル12が、適当な光学像を形成して、照射範囲(車両前方における光が到達する範囲)を調整することも可能になる。
つまり、いわゆるハイビームやロービーム等の出射方向・出射範囲の制御を、液晶パネル12に上記光学像を形成することで行うこともできる。なお、液晶パネル12と投写光学系13とを協調させて出射方向・出射範囲の制御を行ってもよい。
・液晶パネル12で光の透過率を調整することで明度(光量)を変更することが可能になる。
・液晶パネル12としてカラー画像を形成できるものを採用すれば、照射光の色(色度、色合い、色調等)を調整することが可能になる。
・ヘッドライトとして機能しながらも画像を表示することが可能になる。
つまり、プロジェクタ機能とヘッドライト機能とを同時に実行することも可能になる。
【0047】
換言すると、第二の投射装置は、車両に、ヘッドライトから光取り出し口に至る光路中にプロジェクタ(少なくとも液晶パネル等の光学像が描き込まれる部材)が配置された装置である。
そして、プロジェクタは、プロジェクタ機能時には、スクリーンに投影する画像に対応した光学像が形成される。つまり、ヘッドライトから入射された光が上記光学像に通り、(光取り出し口から出射されて)スクリーンに到達するようにする(外部に光学像を投影する)。
プロジェクタは、ヘッドライト機能時には、車両前方における所定の範囲(路上等)を照射するための光学像が形成される。なお、第二の投射装置のヘッドライト機能時においては、液晶パネルの全画素が光を透過する場合にも、前記したように明度や色調等を調整する光学像が形成されている場合にも「所定の範囲を照射するための光学像が形成される」と表現する。
次に第三の実施の形態に係る投射装置(第三の投射装置)を詳細に説明する。
【0048】
〈第三の実施形態〉
第三の投射装置は、図9に示すようにプロジェクタ機能時の光取り出し口5と、ヘッドライト機能時の光取り出し口6とを有する。
つまり、ヘッドライト2から出射された光は、プロジェクタ機能時にはプロジェクタ1を介して光取り出し口5から外部へ出射される光学系を通り、ヘッドライト機能時にはプロジェクタ1を介さずに光取り出し口6から外部へ出射される光学系を通る。そして、第三の投射装置は、プロジェクタ機能用の光学系とヘッドライト機能用の光学系とを備え、いずれの光学系を用いるか選択する機構を備える。
以下、図9を参照しながらさらに詳細に説明する。
【0049】
図9に示すように、第三の投射装置は、ヘッドライト2及び光取り出し口6を備えたヘッドライト移動機構20と、プロジェクタ1と、光取り出し口5とを有する。
ヘッドライト移動機構20は、ヘッドライト2及び光取り出し口6を図9(a)に示す位置と(b)に示す位置とに移動する(配置する)機構である。
【0050】
図9(a)にはプロジェクタ機能時の配置(光学系)を示す。図9(a)に示すように、ヘッドライト移動機構20は、ヘッドライト2から発射された光を、プロジェクタ1を通過させ、(光取り出し口6を通ってから)光取り出し口5から外部へ(スクリーンへ)射出されるようにする。つまり、ヘッドライト2から発射された光が、プロジェクタ1、(光取り出し口6)、光取り出し口5を順次通過する光学系を形成する。
【0051】
図9(b)にはヘッドライト機能時の配置(光学系)を示す。図9(b)に示すように、ヘッドライト移動機構20は、ヘッドライト2から発射された光を、プロジェクタ1を介さずに外部へ(光取り出し口6を介して外部へ)照射するようにヘッドライト2及び光取り出し口6を移動させる。つまり、ヘッドライト2から光取り出し口6に至る光がプロジェクタ1に遮られない光学系を形成する。
【0052】
なお、ヘッドライト移動機構20は、ヘッドライトの配置や向き等を変更する公知の機構等を適宜組み合わせることで実現できる。
他の部材は、第一の投射装置や第二の投射装置と同等の部材を採用すればよい。
【0053】
このように、第三の投射装置は、プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで、ヘッドライト2の位置や向きが変わり、光取り出し口が異なる。つまり、第一の投射装置の変形例とも言える。
この装置によっても上記同等の効果が得られる。
【0054】
なお、第三の投射装置を図10に示すように構成することもできる。この構成は、プロジェクタ1が車体に固定されており、ヘッドライト2及びプロジェクタ用の光取り出し口5を備えたヘッドライト移動機構20’が移動する(方向を変える)ことでプロジェクタ機能とヘッドライト機能とを実現する。
この構成におけるヘッドライト移動機構20’は、プロジェクタ機能時には、図10(b)に示す光路(光学系)を形成する。この光路は、ヘッドライト2から出射された光が、プロジェクタ1、光取り出し口5を順次通過する光路である。
ヘッドライト機能時には、図10(a)に示す光路を形成する。この光路は、ヘッドライト2から出射された光が、(光取り出し口5を通り、)光取り出し口6を通過して車外へ出射される光路である。
この構成によっても上記同等の効果が得られる。
次に第四の実施の形態に係る投射装置(第四の投射装置)を詳細に説明する。
【0055】
〈第四の実施形態〉
第四の実施の形態に係る投射装置(第四の投射装置)は、鏡等の光路を変える部材(光路変更部材)により、プロジェクタ機能時の光学系とヘッドライト機能時の光学系とを切り替える点が第一の投射装置〜第三の投射装置と異なる。以下にさらに詳細に説明する。
【0056】
図11に第四の投射装置の光学系例を示す。図11に示すように、第四の投射装置は、ヘッドライト2と、光学系選択用の鏡(光路変更部材)7と、プロジェクタ1と、プロジェクタ機能時の光の光取り出し口8と、ヘッドライト機能時の光の光取り出し口10とを備える。
光学系選択用の鏡7は、プロジェクタ機能時には、ヘッドライト2から出射された光を、プロジェクタ1を通る光学系に入射させる位置・向きに配置される(図11(a))。ヘッドライト機能時には、ヘッドライト2から出射された光を、光取り出し口10を通る光学系に入射させる位置・向きに配置される(図11(b))。
以下に図11に示す投射装置の詳細な動作について説明する。
【0057】
図11に示す投射装置は、プロジェクタ機能時には(a)に示すように光学系選択用の鏡7を配置する。つまり、光学系選択用の鏡7は、ヘッドライト2から出射された光をプロジェクタ1に入射するように反射する。
プロジェクタ1は、入射された光を、鏡9で反射して集光レンズ(直進光生成光学系)11に入射する。集光レンズ11は、入射された光を集光し、集光した光を液晶パネル12へ出射する。液晶パネル12は、入射された光を変調し、投射レンズ(投射光学系)13へ出射する。投射レンズ13は、入射された光をスクリーンに拡大投影する。これにより、外部(スクリーン)に光学像を投影する。
【0058】
上記投射装置は、ヘッドライト機能時には図11(b)に示すように光学系選択用の鏡7を配置する。つまり、光学系選択用の鏡7は、ヘッドライト2から出射された光が光取り出し口10側へ通過できるようにする(遮らないようにする、プロジェクタ1に入射されないようにする)。これにより、ヘッドライトから出射された光は、路上等の所定の範囲に到達する。
なお、図に示すように、鏡7と光取り出し口10との間に拡散板のヘッドライト機能用光学ユニット4をおくことも当然に可能である。
【0059】
以上の構成によっても、上記同等の効果が得られる。また、可動部材を光路変換部材だけにできる。例えば図11に示した装置では、光学系選択用の鏡7のみを動かせば上記同等の効果が得られる。
なお、第四の投射装置は、プロジェクタ機能用の光学系とヘッドライト機能用の光学系とを備え、鏡等の光路変換部材を動かし、ヘッドライト2から出射された光を上記いずれかの光学系に振り分ける(いずれの光学系を採用するかを制御する)ものであればよい。したがって、例えば図12に示すような構成に変更することも当然に可能である。
【0060】
図12に示す装置は、ヘッドライト2と、光学系選択用の鏡7と、プロジェクタ1と、プロジェクタ機能時用の光取り出し口8と、ヘッドライト機能時用の光取り出し口10とを備える。
光学系選択用の鏡7は、図11に示した装置と同様にプロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで光路を切り替える(光学系を選択する)が、プロジェクタ機能時には光を反射する位置に配置され、ヘッドライト機能時には光を反射しない位置に配置される点が図11の装置とは異なる。
以下に図12に示す装置のより詳細な動作を説明する。
【0061】
プロジェクタ機能時には、光学系選択用の鏡7は、ヘッドライト2から出射された光を遮らない。したがって、この光はプロジェクタ1に入射される。プロジェクタ1に入射した光は、ダイクロックミラーDM−B、ダイクロックミラーDM−G及びミラーM−Rにより青色光、緑色光及び赤色光に分離される。各光は、それぞれ液晶パネルで変調を受けた後に合成され、光取り出し口8から出射され、スクリーンに拡大投影される。
ヘッドライト機能時には、光学系選択用の鏡7は、ヘッドライト2から出射された光を光取り出し口10側へ反射する。これにより、光取り出し口10から上記所定の位置(範囲)へ光が照射される。
【0062】
なお、図13に示すように、光取り出し口8を車両前面から見て左右中央に設ければ、運転席側に座っている者からも助手席側に座っている者からもほぼ同距離のスクリーン(自動車の真正面におかれたスクリーン)に画像を表示しやすくなる。
【0063】
このように、第四の投射装置は、プロジェクタ及び第一の光取り出し口を備えたプロジェクタ用光学装置(光学系)と、第二の光取り出し口を備えたヘッドライト用の光学装置(光学系)と、ヘッドライトと、鏡等の光路変更部材とを備えた車両に設置される装置である。
そして、光路変更部材は、プロジェクタ機能時には、ヘッドライトから出射された光をプロジェクタ用の光学装置へ入射させる。これにより、プロジェクタに描かれた光学像がスクリーンに拡大投影される。
光路変更部材は、ヘッドライト機能時には、ヘッドライトから出射された光をヘッドライト用の光学装置に入射させる。これにより、路上等の所定の範囲を照明できる。なお、この光学装置中に拡散板等のヘッドライト機能用光学ユニットを設けてもよいことは前記した通りである。
【0064】
第四の投射装置は、図14に示すような表示装置にも応用できる。
図14に示す表示装置は、第四の投射装置を備え、ボンネット30をスクリーンとする表示装置である。ボンネット30は、開けられた(開かれた)状態における運転席(乗員がいる)側をスクリーンとされる。そして、このスクリーンに対し、第四の投射装置におけるプロジェクタが画像を投影する。つまり、第四の投射装置のプロジェクタ機能は、開けられた状態のボンネットにおける乗員がいる側をスクリーンとし、ここで像を結ぶ。なお、図14には便宜上、光取り出し口8、10及びスクリーン30を示し、光取り出し口8、10から出射される光の進行方向を矢印で示した。
【0065】
この表示装置は、スクリーンをセットしたり、スクリーンとなる壁等を探したりする必要がなくなる。
また、公知の技術を適宜採用することで、ボンネット30を図14のような状態にする(ボンネット30を開ける)作業の自動化も可能である。
【0066】
別言すると、上記車両用の表示装置は、第四の投射装置とボンネットの一部(一面)をスクリーンと有し、第四の投射装置におけるプロジェクタ用の光学系が上記スクリーンに画像を投影する光学系とされた装置である。また、上記スクリーンは、ボンネットにおける車内側の面に設定されている。
【0067】
なお、この表示装置におけるスクリーン、つまりボンネットのスクリーンとしても使用される面は、白等の画像を表示しやすい色にするとよい。ボンネットのスクリーンと使用される面に布等を貼り合わせてスクリーンとしてもよい。
また、第四の投射装置の代わりに第三の投射装置を採用してもよい。
【0068】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。したがって、前記した構成を適宜組み合わせたり、本発明の範囲内で構成要素を削除したり、他の構成要素を適宜加えることもできる。例えば、以下のように構成することもできる。
【0069】
・スクリーンを道路上に設定する構成。
道路上に画像を表示してもよい。
なお、カーナビゲーションシステムで作成された、自動車の現在位置に関する情報や進行方向に関する情報等を道路上に表示すれば、運転手は、運転中にほとんど視線を動かすことなく上記情報を確認できる。例えば図15に示すように、左折、右折等の進行方向に関する指示を表示してもよい。
また、運転手等の利用者からの指示(例えば進行方向に関する情報)に従って、道路上に図15に示すような表示をしてもよい。この場合、図15は、運転手が左折指示を自動車に与えた(利用者から「左折する」という進行方向に関する情報を入力された)場合の表示例である。
【0070】
つまり、上記投射装置のプロジェクタ機能におけるスクリーンを路上に設定してもよい。そして、カーナビゲーションシステムから入力された情報を路上(スクリーン)に表示(投影)したり、利用者から入力された進行方向に関する情報をスクリーンに表示(投影)したりしてもよい。
このように、本明細書における「スクリーン」とは、投射装置に画像を投射される場所を意味し、必ずしも幕である必要はなく、壁や路上等も上記したようにスクリーンになりうる。
【0071】
・液晶パネルを直視型として使用する構成。
上記した構成において、液晶パネルを直視型として使用してもよい。
例えば図16(a)に示すように進行方向を示す画像40等を表示してもよい。
図16(b)に示すように液晶パネルにウィンカー様の画像40’を表示すれば、ヘッドライトと別にウィンカーを設ける必要がなくなる。
つまり、液晶パネルを用いた投射装置(プロジェクタ)を採用し、この液晶パネルを直視型のパネルとして用いてもよい。
【0072】
・一又は複数の部材を着脱可能にした構成。
上記投射装置や表示装置を構成する部材の一又は複数(全部を含む)を自動車から着脱可能にしてもよい。
【0073】
・ヘッドライト2の位置を移動する構成。
プロジェクタ機能時とヘッドライト機能時とで、光取り出し口に対するヘッドライト2の位置を変更できるようにしてもよい。例えば、プロジェクタ機能に図1(a)の構成(光学系)を採用する投射装置が、ヘッドライト機能時には図17に示すような構成(光学系)を採用しても良い。つまり、プロジェクタ機能時と比べ、ヘッドライト機能時にはヘッドライト2を光取り出し口6へ近づけてもよい。
【0074】
・プロジェクタ用の光源をヘッドライト2とは別個に設けた構成。
・ヘッドライトの代わりに自動車内におけるヘッドライト以外の光源を用いた構成。
以上のような構成も当然に可能である。なお、本明細書におけるヘッドライトとは、車両に設けられた光源を意味するが、車両前方を照射する狭義のヘッドライトが好ましく採用される。これは、自動車等の車両は、通常、乗員が車両前方を向くように設定された座席を有しているからである。つまり、利用者(乗員)は、通常、車両の前方向(進行方向)に向いているからである。
【0075】
・ヘッドライト用の光源を複数設け、その内の一つ又は複数をプロジェクタ用にも使用する構成。
ヘッドライト2を複数の光源により構成し、この光源の内の一又は複数をプロジェクタ用にも使用できるようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明によれば、ヘッドライトを光源として用いる表示装置において、映像を表示可能な状態にするに要する作業量を極めて少なくでき、また、この作業が極めて簡単で、セッティング作業の自動化も可能な車両用の表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態に係る投射装置を説明するための図である。
【図2】図1の投射装置の一光学系例を説明するための図である。
【図3】図1の投射装置の変形例を示した図である。
【図4】図1の投射装置の変形例を示した図である。
【図5】図1の投射装置の変形例を示した図である。
【図6】図1の投射装置の変形例を示した図である。
【図7】図1の投射装置を二つ備えた自動車の画像表示例を示した図である。
【図8】第二の実施の形態に係る投射装置を説明するための図である。
【図9】第三の実施の形態に係る投射装置を説明するための図である。
【図10】図9の投射装置の変形例を示した図である。
【図11】第四の実施の形態に係る投射装置の光学系例を示した図である。
【図12】第四の実施の形態に係る投射装置の他の光学系例を示した図である。
【図13】図11や図12の応用例を説明するための図である。
【図14】図11や図12の投射装置を用いた表示装置を示した図である。
【図15】本実施の形態の変形例を説明するための図である。
【図16】本実施の形態の他の変形例を説明するための図である。
【図17】本実施の形態の他の変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
2 ヘッドライト
2’ 光源
3、5、6、8、10 光取り出し口
4 ヘッドライト機能用光学ユニット
7 光学系選択用の鏡
9 鏡
11 直進光生成光学系
12 液晶パネル
13 投射光学系(投写光学系)
20 ヘッドライト移動機構
30 ボンネット
40 画像
Claims (8)
- ヘッドライト、プロジェクタ及び光取り出し口を有し、
前記プロジェクタは、
プロジェクタ機能時には、ヘッドライトから光取り出し口に至る光路中に配置され、形成された光学像を外部に投影し、
ヘッドライト機能時にはヘッドライトから光取り出し口に至る光路を遮らないようにされ、前記ヘッドライトから照射された光を車両外側の所定の範囲に到達させることを特徴とする、車両に設置される投射装置。 - ヘッドライトから光取り出し口に至る光路中にプロジェクタが配置され、
前記プロジェクタは、
プロジェクタ機能時には、外部に投影する画像に対応した光学像が形成され、当該光学像を外部に投影し、
ヘッドライト機能時には、車両外側の所定の範囲を照射するための光学像が形成され、前記ヘッドライトから照射された光を前記所定の範囲に到達させることを特徴とする、車両に設置される投射装置。 - プロジェクタ及び第一の光取り出し口を備えたプロジェクタ用の光学装置と、第二の光取り出し口を備えたヘッドライト用の光学装置と、ヘッドライトと、光路変更部材とを備え、
プロジェクタ機能時には、
前記光路変更部材は、前記ヘッドライトから出射された光を前記プロジェクタ用の光学装置に入射させ、
前記プロジェクタ用の光学装置は、形成された光学像を外部に投影し、
ヘッドライト機能時には、
前記光路変更部材は、前記ヘッドライトから出射された光を前記ヘッドライト用の光学装置に入射させ、
前記ヘッドライト用の光学装置は、車両外側の所定の範囲に光を到達させることを特徴とする、車両に設置される投射装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の投射装置であって、プロジェクタ機能時には、前記光学像を路上に投影することを特徴とする投射装置。
- カーナビゲーションシステムから入力された情報を路上に投影することを特徴とする請求項4記載の投射装置。
- 利用者から入力された進行方向に関する情報を路上に投影することを特徴とする請求項4記載の投射装置。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載の投射装置における前記プロジェクタは液晶パネルを備え、当該液晶パネルは直視型のパネルとしても用いられることを特徴とする表示装置。
- 請求項3の投射装置を備え、
更に、開かれた状態のボンネットにおける車内側の面に前記プロジェクタ用の光学装置からの光を投影するスクリーンを有することを特徴とする、車両に設置される表示装置。
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