JP2004136714A - コンバイン等収穫機の走行制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】機体の左右方向の重心が偏寄している収穫機の真直な直進走行を円滑に行なうコンバイン等収穫機の走行制御装置を提供する。
【解決手段】左右の走行輪17,18を備える機台1aに脱穀部4と操縦部5及び穀粒タンク6を左右に併設し、上記操縦部5に設けた操向レバー7を操作することにより機体の直進方向と左右方向への旋回操向を行なう収穫機であって、前記機体の直進走行時に当該機体の左右方向の重心位置を検出する重心位置検知手段45を備え、該重心位置検知手段による重心位置検知に基づき重心偏寄側の走行輪17を他方の走行輪18より増速回転させて走行回転差を設定することにより直進走行を行なわせるコンバイン等収穫機の走行制御装置にしている。
【選択図】 図5
【解決手段】左右の走行輪17,18を備える機台1aに脱穀部4と操縦部5及び穀粒タンク6を左右に併設し、上記操縦部5に設けた操向レバー7を操作することにより機体の直進方向と左右方向への旋回操向を行なう収穫機であって、前記機体の直進走行時に当該機体の左右方向の重心位置を検出する重心位置検知手段45を備え、該重心位置検知手段による重心位置検知に基づき重心偏寄側の走行輪17を他方の走行輪18より増速回転させて走行回転差を設定することにより直進走行を行なわせるコンバイン等収穫機の走行制御装置にしている。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンバインやハーベスタ等の収穫機における走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クローラ式の走行装置をHSTを用いて操向操作及び変速操作を行なうコンバインは、クローラを巻き掛けた走行輪をトランスミッションの左右に軸支するとともに、これらの左右の走行輪をそれぞれ駆動する2つのHSTを操向レバーで操作されるサイドクラッチ機構によって左旋回と右旋回の走行を行ない、機体を直進走行させる際には、上記2つのHSTをサイドクラッチ機構を介して同期回転するように連結した状態で左走行輪と右走行輪を同時に伝動させることにより行なうようにしている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−81541号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載されたコンバインは、例えば穀粒タンク内に籾を満杯にした状態と空にした状態とでは機体は左右方向の重心の位置が変化し、そのために重心が偏った側に向けて徐々に曲がりながら偏り走行をして直進走行が困難となる。
【0005】
更に収容される穀粒の量に伴う重心位置や重量の偏りの程度によって偏り走行に差異を発生するものであり、特に路上の直進走行を行なう場合は、この偏り走行を修正するために操向レバーを度々少量づつ、しかも頻繁に修正操作しなければならないと言う問題がある。
【0006】
【発明を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のコンバイン等収穫機の走行制御装置は、左右の走行輪17,18を備える機台1aに脱穀部4と操縦部5及び穀粒タンク6を左右に併設し、上記操縦部5に設けた操向レバー7を操作することにより機体の直進方向と左右方向への旋回操向を行なう収穫機において、前記機体の直進走行時に当該機体の左右方向の重心位置を検出する重心位置検知手段45を備え、該重心位置検知手段45による重心位置検知に基づき重心偏寄側の走行17を他方の走行輪18より増速回転させて走行回転差を設定することにより直進走行を行なわせるようにしている。
【0007】
また、重心位置検知手段45を穀粒タンク6内の籾収量を検知する籾センサ45aで構成している。
【0008】
また、左右の走行輪17,18の走行回転差調節を操縦部5に設けた手動調節手段42によって行なうようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
1は、HST方式のトランスミッション2(図4)を備えて操向操作を行なうようにしたクローラ車輛の1例として示すコンバインであり、このコンバイン1は左右走行輪としてのクローラ1L,1Rからなる走行装置を備えた機台1a上に、前側から刈取部3、脱穀部4及び操縦部5と穀粒タンク6を従来の装置と同様な配置及び構造によって設置し、コンバイン作業を行ない易いように構成している。
【0011】
また図2、図3で示すように操縦部5には機体の操向操作を司る操向レバー7及び機体の前後進変速操作を司る主変速レバー8並びに各種の作業部レバー等を設けている。
【0012】
尚、上記操向レバー7は、後述する構成によってHST伝動構造と接続しており、図示の直立姿勢では機体を直進走行させ、左方への傾倒姿勢では機体を左旋回させ、また右方への傾倒姿勢では右旋回走行をさせるようにしている。
【0013】
次に図4を参照し、トランスミッション2の構成について説明する。
【0014】
トランスミッション2はケース2aの上側の側面に一対のHST12(以下左HSTと言う)とHST13(以下右HSTと言う)を固定し、その各HST12、13のモータ軸12Mとポンプ軸12P、モータ軸13Mとポンプ軸13Pをケース2aに軸支し、各ポンプ軸12P,13Pに設けた入力ギヤ12N,13Nにエンジン1Eからベルト伝動機構14を介して駆動される入力軸15に設けた入力ギヤ16を噛合させて同調して回転されるようにしている。
【0015】
尚、図示例のHST12,13はいずれも油圧モータMと油圧ポンプPからなり、油圧ポンプP側を主変速レバー8の操作によって斜板角調節可能に設けることにより油圧モータM側を速度変更させるようにしている。
【0016】
また、モータ軸12M,13Mにはそれぞれ駆動ギヤ12K,13Kを設け、この駆動ギヤ12K,13Kから中間伝動系としての中間伝動部20aとこれから伝動される左副変速ギヤ機構31と右副変速ギヤ機構33及び両者に各別に噛合する中間伝動部20aを介して左HST12と右HST13の動力でトランスミッション2の下段に軸支されている左右の走行輪17,18を同時駆動し、機体1aの直進伝動を行なうようにしている。
【0017】
上記中間伝動部20aは、駆動ギヤ12Kに噛合する左HSTギヤ20と、この左HSTギヤ20に一体で左副変速ギヤ機構31の伝動ギヤ30を駆動する左駆動ギヤ22と、駆動ギヤ13Kに噛合し右副変速ギヤ機構33の伝動ギヤ32を駆動する右HSTギヤ21とで構成している。
【0018】
そして中間伝動部20aは、左副変速ギヤ機構31の出力ギヤ31aに噛合する左サイドギヤ35と、右副変速ギヤ機構33の出力ギヤ33aに噛合する右サイドギヤ37を遊転軸支する中間軸38と、この中間軸38の両側に軸支された左カウンタギヤ39Lと右カウンタギヤ39Rで構成されている。
【0019】
また、ケース2a内で走行輪17,18をそれぞれ有する車軸25,26の内端に設けた車軸ギヤ27,28は、上記各対向する左カウンタギヤ39Lと右カウンタギヤ39Rとに噛合している。
【0020】
上記のように構成されたHST伝動構造を備えたコンバイン1は、従来の装置と同様に、操向レバー7の直立姿勢で機体を直進走行させ、左右方向への傾倒操作によって機体を左右方向へ操向させることができるようになっている。
【0021】
また上記コンバイン1は、操縦部5に設置された操向レバー7に操向レバーポテンショメータ40(図7のブロック図参照。なお、同図の右HST制御モータ12a、左HST制御モータ13aは、HSTの油圧ポンプの斜板の角度を調整する電動モータを示している)を設けるとともに、主変速レバー8に主変速レバーポテンショメータ41を設け、操縦部5には、左右の走行輪17,18の走行回転差調節を手動によって行なう手動調節手段としての後述する直進調整ダイヤル42を設け、これを図7に示されるようにマイコンユニット43の入力側に接続し、以下のような機体の直進制御を行なって、操向レバー7が直立姿勢時における機体の真直な走行を円滑に行なうことができるようにしている。
【0022】
また上記マイコンユニット43の入力側には、機体の左右方向の重心位置を検知する手段を設けている。具体的には、穀粒タンク6内の籾量の上中下段の容量を検出するように設置された籾センサ上45a、籾センサ中45b、籾センサ下45c等からなる籾センサ45と、左HST12及び右HST13の作動操作位置をそれぞれ検知する左HSTポテンショメータ46と右HSTポテンショメータ47と、左HST12及び右HST13のそれぞれの出力軸の回転を検知する左HST回転センサ48と右HST回転センサ49と、走行時における機体の左右方向の傾斜操作量の程度を検知する傾斜センサ50とを接続し、この構成により図5、図6のフローチャート図で示されるような制御と、図8で示されるパターンのように制御して操向レバー7の直進操作時における真直な走行制御を行なうようにしている。なお、図7に、この制御を実行するマイコンユニット43と、その検出信号や制御信号の入出力関係を示す。
【0023】
次に、図5及び図6の制御フローについて説明する。
【0024】
図5に示される操向制御では、ステップS0でHST補正算出を行う。このステップS0は、その詳細を図6に示すが、ステップS1で籾センサ上45aのON/OFFを、ステップS2で籾センサ中45bのON/OFFを、ステップS3で籾センサ下45cのON/OFFを、それぞれ検出する。
【0025】
そして、籾センサ上45a、籾センサ中45b、籾センサ下45cが全部OFFであれば、ステップS4の回転補正パターン1を採用し、籾センサ下45cのみがONであれば,ステップS5の回転補正パターン2を採用し、籾センサ上45aがOFFで籾センサ中45bがONであれば、ステップS6の回転補正パターン3を採用し、籾センサ上45aがONであれば、ステップS7の回転補正パターン4を採用する。
【0026】
この図6のステップS0が終了し、図5に戻ると、次のステップS11で主変速レバー8が中立位置であるか否かを判定する。この判定で主変速レバー8が中立位置にあれば、ステップS18で機体停止制御を行ってリターンし、また、中立位置以外の状態、即ち、主変速レバー8を中立位置から適正走行速度位置に操作した状態であれば、ステップS12に行く。
【0027】
このステップS12では、操向レバー7が中立(直立姿勢)であるか否かを判定し、中立である場合には、ステップS13で主変速レバー8の位置から左右HST目標位置を算出し、次のステップS14でHST目標値補正を行い、更に、ステップS19で、左右HST制御を行いリターンする。
【0028】
また、ステップS12では操向レバー7が中立でない場合には、ステップS15で、操向レバー7の傾き方向を判定し、左旋回方向であれば、ステップS16で、主変速レバー8の位置から右HST目標位置を算出し、主変速レバー8と操向レバー7の位置から左HST目標位置を算出する。そして、ステップS19で、左右HST制御を行いリターンする。
【0029】
ステップS15の操向レバー7の傾き方向の判定で、右旋回方向であれば、ステップS17で、主変速レバー8の位置から左HST目標位置を算出し、主変速レバー8と操向レバー7の位置から右HST目標位置を算出する。そして、ステップS19で、左右HST制御を行いリターンする。
【0030】
この制御により、最初に、図6のフローに従って、穀粒タンク6内に上下に配置された籾センサ上45a、籾センサ中45b、籾センサ下45cからなる籾センサ45によって検出された穀粒の量の変化に従って、図8にその詳細を示す回転補正パターン1〜4を選択し、主変速レバー8と操向レバー7の操作位置による補正を加えた適切な左右HST目標値に従って、左HST制御モータ12、右HST制御モータ13を制御して、左右のHST12,13から前記伝動系を経て左右の走行輪17,18を同時駆動させて機体を直進走行させたり、左旋回させたり、右旋回させたりすることができる。
【0031】
この制御が行われるときは、図9で示されるように、右走行輪18(車軸回転)は主変速レバー8の設定位置を主変速レバーポテンショメータ41が検知してこれに比例して車速を増加させ、左走行輪17(車軸回転)は右走行輪18側の回転を標準として車速(回転)に比例し、その可変回転域を増速側と減速側に順次大きくすることができるように設定している。
【0032】
そして左走行輪17の可変回転域の回転低下率(以下左回転率という)は、図10で示されるように右走行輪18の標準に対して、機体の重心位置の右又は左側への変動に対して回転追動できるようにしている。
【0033】
つまり、重心検知手段が機体の重心が左寄りであると判断したときは、左走行輪17の回転を前記標準となる設定された車速度に対応した左回転率で増速させるようにしている。また、重心が右寄りであると判断されたときは、同様に左走行輪17をやや減速させることにより、左右の走行輪の接地荷重の変動に適応した左右の走行輪回転で直進でき、これにより機体は重心が偏寄された側へ偏寄走行されることなく真直に走行する。
【0034】
つまり、図5のステップS13及びステップS14において、左右のHST12,13の車速度の目標位置の算出、及びその目標値の補正が行なわれ、ステップS19で左右HST制御が行なわれて上記のように機体は真直な状態での走行が可能となるのである。
【0035】
そしてこの実施形態では、上記機体重心位置の検知手段として、穀粒タンク6内にタンクの低部から上部に複数段に設置された、籾センサ45c、45b、45aからなる籾センサ45によって行なうようにしているので、図6、図8で示されるような制御及び走行態様にすることができる。
【0036】
即ち、同図においてコンバイン作業に伴い籾が穀粒タンク6内に収容され、ステップS1で籾センサ上45aがONになると回転補正パターン4を出力する。
【0037】
また、ステップS1において上記籾センサ上45aがOFFし、ステップS2において籾センサ中45bがONした場合には回転補正パターン3を出力する。ステップS1において上記籾センサ上45aがOFFし、ステップS2において籾センサ中45bもOFFであるがステップS3において籾センサ下45cがONした場合には回転補正パターン2を出力する。逆にステップS3においても籾センサ45cがOFFの場合は回転補正パターン1を出力するのである。
【0038】
そして上記各回転補正パターンは、左HST12と右HST13の回転を図8のテーブルで示されるような組合せと値に補正し、このHST補正算出値を図5で示されるステップS0のHST補正算出にするのである。
【0039】
以上のように構成されたコンバイン1は、図5のステップS11、ステップS12の操作によって直進走行されるとき、穀粒タンク6内の籾量を籾センサ45が検出することにより、穀粒タンク6の籾重量によって回転補正パターン1〜4をステップS0で出力するから、例えば図8に示されるような回転補正パターン1では標準の右HST13の回転に対して左HSTの回転を5%だけ増速させ、また回転補正パターン2では3%だけ増速し、機体の重心偏寄による偏寄走行を補正した直進走行を行なうことができる。
【0040】
また回転補正パターン3では、左右のHST12,13は回転補正されることなく真直な直進走行される。つまり籾センサ45bが検知した穀粒タンク6内重量を標準にして上記HST回転は予め設定されている。
【0041】
更に回転補正パターン4では、標準の左HST12の回転に対して右HST13の回転を3%だけ増速することにより、最左側に重心偏寄した機体の真直な直進走行を行なうことができる。
【0042】
従って、このコンバイン1は機体の左右方向の重心が偏寄した側の走行輪、即ちクローラを所定の補正値を以て増減速させて、左右の走行輪17,18に走行回転差を設けるので真直な直進走行を簡単、且つ的確に行なうことができる。
【0043】
またこのとき直進調整ダイヤル42は、図11、図12で示される補正特性を有するようにしているので、HST装置自体の性能特性やコンバイン機体自身が有する走行特性等(以下機体特性という)に対応させて、図11で示されるように標準の右HST13による既述の車軸回転に対して、左HST12により車軸回転の可変回転域を減速側又は増速側に変位させて前記補正値を所望の側に大きく設定調節をすることができるようにしている。またこの直進調整ダイヤル42のボリューム調節は図12で示されるように行なわれる。
【0044】
従って、直進調整ダイヤル42を備えたコンバインは、例えば前記直進調整ダイヤル42で設定された補正値では真直な直進走行を行なうことができず、偏寄走行をするような場合に、直進調整ダイヤル42を補正操作して適正な補正値に補うことができるので、コンバインの機体特性に適応させた真直な直進走行を簡単に行なうことができる。
【0045】
また上記のように真直な直進走行を行なうコンバインは図5で示されるように操向レバー7を左旋回側並びに右旋回側に操作すると、ステップ16或いはステップ17とステップ19を経て主変速レバー8と操向レバー7の操作位置に基づくHST目標値補正が行なわれ操向レバー7の操作方向への旋回走行を所望に行なうことができる。
【0046】
またこのコンバイン1に図7及び図13、図14で示される傾斜センサ50を設けた場合には、前述の走行制御に加えて左右方向に傾斜した路面を走行する場合の偏寄走行をも防止することができる。
【0047】
即ち、この場合の主変速レバー8と車軸回転との関係は図9で示されるものと同様にしており、また傾斜センサ50が水平状態から左下側への傾斜並びに右下側への傾斜の検知による回転低下率は図14で示すように行なっている。
【0048】
これによれば、機体が右下側傾斜であるときはその傾斜の程度に基づき左HST12により左走行輪17を減速させ、また左下側傾斜であるときはこれを増速させることにより、機体が路面傾斜方向に偏寄走行しようとすることに抗し、機体を真直な直進走行することができるものである。
【0049】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明のコンバイン等収穫機の走行制御装置によれば、左右の走行輪17,18を備える機台1aに脱穀部4と操縦部5及び穀粒タンク6を左右に併設し、上記操縦部5に設けた操向レバー7を操作することにより機体の直進方向と左右方向への旋回操向を行なう収穫機において、前記機体の直進走行時に当該機体の左右方向の重心位置を検出する重心位置検知手段45を備え、該重心位置検知手段45による重心位置検知に基づき、重心偏寄側の走行輪17を他方の走行輪18より増速回転させて走行回転差を設定することにより直進走行を行なわせることにより、機体の左右方向の重心が偏寄している側の走行輪と他方の走行輪とに走行回転差を設定して簡単且つ的確に真直な直進走行することができる。
【0050】
また、重心位置検知手段45が穀粒タンク6内の籾収量を検知する籾センサ45a、45b、45cにしたことにより、穀粒タンク6内の籾量に伴う重心偏寄に適応した真直な直進走行を自動的に行なうことができる。
【0051】
さらに、左右の走行輪17,18の走行回転差調節を操縦部5に設けた手動調節手段42によって行なうようにしたことにより、操縦部5側から手動調節手段42を操作することにより、機体特性や直進走行の程度に適応した走行回転差を調節して真直な直進走行を簡単に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行制御装置を備えたコンバインの斜視図である。
【図2】図1の操縦部を示す斜視図である。
【図3】図2の操向レバーを示す平面図である。
【図4】図1のトランスミッションの構成を示す伝動図である。
【図5】走行制御のフローチャート図である。
【図6】傾倒姿勢のフローチャート図である。
【図7】走行制御のブロック図である。
【図8】走行制御のパターン図である。
【図9】車軸回転と主変速レバー位置を示すグラフである。
【図10】低速側回転低下率と重心位置との関係を示すグラフである。
【図11】車軸回転と主変速レバー位置を示すグラフである。
【図12】低速側回転低下率とボリュームセット位置との関係のグラフである。
【図13】車軸回転と主変速レバー位置を示すグラフである。
【図14】低速側回転低下率(左)とボリュームセット位置との関係のグラフである。
【符号の説明】
1 コンバイン 1a 機台 2 トランスミッション
4 脱穀部 5 操縦部 6 穀粒タンク
7 操向レバー 8 主変速レバー 12 左HST
13 右HST 17 左走行輪 18 右走行輪
45 籾センサ
【発明の属する技術分野】
本発明はコンバインやハーベスタ等の収穫機における走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クローラ式の走行装置をHSTを用いて操向操作及び変速操作を行なうコンバインは、クローラを巻き掛けた走行輪をトランスミッションの左右に軸支するとともに、これらの左右の走行輪をそれぞれ駆動する2つのHSTを操向レバーで操作されるサイドクラッチ機構によって左旋回と右旋回の走行を行ない、機体を直進走行させる際には、上記2つのHSTをサイドクラッチ機構を介して同期回転するように連結した状態で左走行輪と右走行輪を同時に伝動させることにより行なうようにしている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−81541号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載されたコンバインは、例えば穀粒タンク内に籾を満杯にした状態と空にした状態とでは機体は左右方向の重心の位置が変化し、そのために重心が偏った側に向けて徐々に曲がりながら偏り走行をして直進走行が困難となる。
【0005】
更に収容される穀粒の量に伴う重心位置や重量の偏りの程度によって偏り走行に差異を発生するものであり、特に路上の直進走行を行なう場合は、この偏り走行を修正するために操向レバーを度々少量づつ、しかも頻繁に修正操作しなければならないと言う問題がある。
【0006】
【発明を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のコンバイン等収穫機の走行制御装置は、左右の走行輪17,18を備える機台1aに脱穀部4と操縦部5及び穀粒タンク6を左右に併設し、上記操縦部5に設けた操向レバー7を操作することにより機体の直進方向と左右方向への旋回操向を行なう収穫機において、前記機体の直進走行時に当該機体の左右方向の重心位置を検出する重心位置検知手段45を備え、該重心位置検知手段45による重心位置検知に基づき重心偏寄側の走行17を他方の走行輪18より増速回転させて走行回転差を設定することにより直進走行を行なわせるようにしている。
【0007】
また、重心位置検知手段45を穀粒タンク6内の籾収量を検知する籾センサ45aで構成している。
【0008】
また、左右の走行輪17,18の走行回転差調節を操縦部5に設けた手動調節手段42によって行なうようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
1は、HST方式のトランスミッション2(図4)を備えて操向操作を行なうようにしたクローラ車輛の1例として示すコンバインであり、このコンバイン1は左右走行輪としてのクローラ1L,1Rからなる走行装置を備えた機台1a上に、前側から刈取部3、脱穀部4及び操縦部5と穀粒タンク6を従来の装置と同様な配置及び構造によって設置し、コンバイン作業を行ない易いように構成している。
【0011】
また図2、図3で示すように操縦部5には機体の操向操作を司る操向レバー7及び機体の前後進変速操作を司る主変速レバー8並びに各種の作業部レバー等を設けている。
【0012】
尚、上記操向レバー7は、後述する構成によってHST伝動構造と接続しており、図示の直立姿勢では機体を直進走行させ、左方への傾倒姿勢では機体を左旋回させ、また右方への傾倒姿勢では右旋回走行をさせるようにしている。
【0013】
次に図4を参照し、トランスミッション2の構成について説明する。
【0014】
トランスミッション2はケース2aの上側の側面に一対のHST12(以下左HSTと言う)とHST13(以下右HSTと言う)を固定し、その各HST12、13のモータ軸12Mとポンプ軸12P、モータ軸13Mとポンプ軸13Pをケース2aに軸支し、各ポンプ軸12P,13Pに設けた入力ギヤ12N,13Nにエンジン1Eからベルト伝動機構14を介して駆動される入力軸15に設けた入力ギヤ16を噛合させて同調して回転されるようにしている。
【0015】
尚、図示例のHST12,13はいずれも油圧モータMと油圧ポンプPからなり、油圧ポンプP側を主変速レバー8の操作によって斜板角調節可能に設けることにより油圧モータM側を速度変更させるようにしている。
【0016】
また、モータ軸12M,13Mにはそれぞれ駆動ギヤ12K,13Kを設け、この駆動ギヤ12K,13Kから中間伝動系としての中間伝動部20aとこれから伝動される左副変速ギヤ機構31と右副変速ギヤ機構33及び両者に各別に噛合する中間伝動部20aを介して左HST12と右HST13の動力でトランスミッション2の下段に軸支されている左右の走行輪17,18を同時駆動し、機体1aの直進伝動を行なうようにしている。
【0017】
上記中間伝動部20aは、駆動ギヤ12Kに噛合する左HSTギヤ20と、この左HSTギヤ20に一体で左副変速ギヤ機構31の伝動ギヤ30を駆動する左駆動ギヤ22と、駆動ギヤ13Kに噛合し右副変速ギヤ機構33の伝動ギヤ32を駆動する右HSTギヤ21とで構成している。
【0018】
そして中間伝動部20aは、左副変速ギヤ機構31の出力ギヤ31aに噛合する左サイドギヤ35と、右副変速ギヤ機構33の出力ギヤ33aに噛合する右サイドギヤ37を遊転軸支する中間軸38と、この中間軸38の両側に軸支された左カウンタギヤ39Lと右カウンタギヤ39Rで構成されている。
【0019】
また、ケース2a内で走行輪17,18をそれぞれ有する車軸25,26の内端に設けた車軸ギヤ27,28は、上記各対向する左カウンタギヤ39Lと右カウンタギヤ39Rとに噛合している。
【0020】
上記のように構成されたHST伝動構造を備えたコンバイン1は、従来の装置と同様に、操向レバー7の直立姿勢で機体を直進走行させ、左右方向への傾倒操作によって機体を左右方向へ操向させることができるようになっている。
【0021】
また上記コンバイン1は、操縦部5に設置された操向レバー7に操向レバーポテンショメータ40(図7のブロック図参照。なお、同図の右HST制御モータ12a、左HST制御モータ13aは、HSTの油圧ポンプの斜板の角度を調整する電動モータを示している)を設けるとともに、主変速レバー8に主変速レバーポテンショメータ41を設け、操縦部5には、左右の走行輪17,18の走行回転差調節を手動によって行なう手動調節手段としての後述する直進調整ダイヤル42を設け、これを図7に示されるようにマイコンユニット43の入力側に接続し、以下のような機体の直進制御を行なって、操向レバー7が直立姿勢時における機体の真直な走行を円滑に行なうことができるようにしている。
【0022】
また上記マイコンユニット43の入力側には、機体の左右方向の重心位置を検知する手段を設けている。具体的には、穀粒タンク6内の籾量の上中下段の容量を検出するように設置された籾センサ上45a、籾センサ中45b、籾センサ下45c等からなる籾センサ45と、左HST12及び右HST13の作動操作位置をそれぞれ検知する左HSTポテンショメータ46と右HSTポテンショメータ47と、左HST12及び右HST13のそれぞれの出力軸の回転を検知する左HST回転センサ48と右HST回転センサ49と、走行時における機体の左右方向の傾斜操作量の程度を検知する傾斜センサ50とを接続し、この構成により図5、図6のフローチャート図で示されるような制御と、図8で示されるパターンのように制御して操向レバー7の直進操作時における真直な走行制御を行なうようにしている。なお、図7に、この制御を実行するマイコンユニット43と、その検出信号や制御信号の入出力関係を示す。
【0023】
次に、図5及び図6の制御フローについて説明する。
【0024】
図5に示される操向制御では、ステップS0でHST補正算出を行う。このステップS0は、その詳細を図6に示すが、ステップS1で籾センサ上45aのON/OFFを、ステップS2で籾センサ中45bのON/OFFを、ステップS3で籾センサ下45cのON/OFFを、それぞれ検出する。
【0025】
そして、籾センサ上45a、籾センサ中45b、籾センサ下45cが全部OFFであれば、ステップS4の回転補正パターン1を採用し、籾センサ下45cのみがONであれば,ステップS5の回転補正パターン2を採用し、籾センサ上45aがOFFで籾センサ中45bがONであれば、ステップS6の回転補正パターン3を採用し、籾センサ上45aがONであれば、ステップS7の回転補正パターン4を採用する。
【0026】
この図6のステップS0が終了し、図5に戻ると、次のステップS11で主変速レバー8が中立位置であるか否かを判定する。この判定で主変速レバー8が中立位置にあれば、ステップS18で機体停止制御を行ってリターンし、また、中立位置以外の状態、即ち、主変速レバー8を中立位置から適正走行速度位置に操作した状態であれば、ステップS12に行く。
【0027】
このステップS12では、操向レバー7が中立(直立姿勢)であるか否かを判定し、中立である場合には、ステップS13で主変速レバー8の位置から左右HST目標位置を算出し、次のステップS14でHST目標値補正を行い、更に、ステップS19で、左右HST制御を行いリターンする。
【0028】
また、ステップS12では操向レバー7が中立でない場合には、ステップS15で、操向レバー7の傾き方向を判定し、左旋回方向であれば、ステップS16で、主変速レバー8の位置から右HST目標位置を算出し、主変速レバー8と操向レバー7の位置から左HST目標位置を算出する。そして、ステップS19で、左右HST制御を行いリターンする。
【0029】
ステップS15の操向レバー7の傾き方向の判定で、右旋回方向であれば、ステップS17で、主変速レバー8の位置から左HST目標位置を算出し、主変速レバー8と操向レバー7の位置から右HST目標位置を算出する。そして、ステップS19で、左右HST制御を行いリターンする。
【0030】
この制御により、最初に、図6のフローに従って、穀粒タンク6内に上下に配置された籾センサ上45a、籾センサ中45b、籾センサ下45cからなる籾センサ45によって検出された穀粒の量の変化に従って、図8にその詳細を示す回転補正パターン1〜4を選択し、主変速レバー8と操向レバー7の操作位置による補正を加えた適切な左右HST目標値に従って、左HST制御モータ12、右HST制御モータ13を制御して、左右のHST12,13から前記伝動系を経て左右の走行輪17,18を同時駆動させて機体を直進走行させたり、左旋回させたり、右旋回させたりすることができる。
【0031】
この制御が行われるときは、図9で示されるように、右走行輪18(車軸回転)は主変速レバー8の設定位置を主変速レバーポテンショメータ41が検知してこれに比例して車速を増加させ、左走行輪17(車軸回転)は右走行輪18側の回転を標準として車速(回転)に比例し、その可変回転域を増速側と減速側に順次大きくすることができるように設定している。
【0032】
そして左走行輪17の可変回転域の回転低下率(以下左回転率という)は、図10で示されるように右走行輪18の標準に対して、機体の重心位置の右又は左側への変動に対して回転追動できるようにしている。
【0033】
つまり、重心検知手段が機体の重心が左寄りであると判断したときは、左走行輪17の回転を前記標準となる設定された車速度に対応した左回転率で増速させるようにしている。また、重心が右寄りであると判断されたときは、同様に左走行輪17をやや減速させることにより、左右の走行輪の接地荷重の変動に適応した左右の走行輪回転で直進でき、これにより機体は重心が偏寄された側へ偏寄走行されることなく真直に走行する。
【0034】
つまり、図5のステップS13及びステップS14において、左右のHST12,13の車速度の目標位置の算出、及びその目標値の補正が行なわれ、ステップS19で左右HST制御が行なわれて上記のように機体は真直な状態での走行が可能となるのである。
【0035】
そしてこの実施形態では、上記機体重心位置の検知手段として、穀粒タンク6内にタンクの低部から上部に複数段に設置された、籾センサ45c、45b、45aからなる籾センサ45によって行なうようにしているので、図6、図8で示されるような制御及び走行態様にすることができる。
【0036】
即ち、同図においてコンバイン作業に伴い籾が穀粒タンク6内に収容され、ステップS1で籾センサ上45aがONになると回転補正パターン4を出力する。
【0037】
また、ステップS1において上記籾センサ上45aがOFFし、ステップS2において籾センサ中45bがONした場合には回転補正パターン3を出力する。ステップS1において上記籾センサ上45aがOFFし、ステップS2において籾センサ中45bもOFFであるがステップS3において籾センサ下45cがONした場合には回転補正パターン2を出力する。逆にステップS3においても籾センサ45cがOFFの場合は回転補正パターン1を出力するのである。
【0038】
そして上記各回転補正パターンは、左HST12と右HST13の回転を図8のテーブルで示されるような組合せと値に補正し、このHST補正算出値を図5で示されるステップS0のHST補正算出にするのである。
【0039】
以上のように構成されたコンバイン1は、図5のステップS11、ステップS12の操作によって直進走行されるとき、穀粒タンク6内の籾量を籾センサ45が検出することにより、穀粒タンク6の籾重量によって回転補正パターン1〜4をステップS0で出力するから、例えば図8に示されるような回転補正パターン1では標準の右HST13の回転に対して左HSTの回転を5%だけ増速させ、また回転補正パターン2では3%だけ増速し、機体の重心偏寄による偏寄走行を補正した直進走行を行なうことができる。
【0040】
また回転補正パターン3では、左右のHST12,13は回転補正されることなく真直な直進走行される。つまり籾センサ45bが検知した穀粒タンク6内重量を標準にして上記HST回転は予め設定されている。
【0041】
更に回転補正パターン4では、標準の左HST12の回転に対して右HST13の回転を3%だけ増速することにより、最左側に重心偏寄した機体の真直な直進走行を行なうことができる。
【0042】
従って、このコンバイン1は機体の左右方向の重心が偏寄した側の走行輪、即ちクローラを所定の補正値を以て増減速させて、左右の走行輪17,18に走行回転差を設けるので真直な直進走行を簡単、且つ的確に行なうことができる。
【0043】
またこのとき直進調整ダイヤル42は、図11、図12で示される補正特性を有するようにしているので、HST装置自体の性能特性やコンバイン機体自身が有する走行特性等(以下機体特性という)に対応させて、図11で示されるように標準の右HST13による既述の車軸回転に対して、左HST12により車軸回転の可変回転域を減速側又は増速側に変位させて前記補正値を所望の側に大きく設定調節をすることができるようにしている。またこの直進調整ダイヤル42のボリューム調節は図12で示されるように行なわれる。
【0044】
従って、直進調整ダイヤル42を備えたコンバインは、例えば前記直進調整ダイヤル42で設定された補正値では真直な直進走行を行なうことができず、偏寄走行をするような場合に、直進調整ダイヤル42を補正操作して適正な補正値に補うことができるので、コンバインの機体特性に適応させた真直な直進走行を簡単に行なうことができる。
【0045】
また上記のように真直な直進走行を行なうコンバインは図5で示されるように操向レバー7を左旋回側並びに右旋回側に操作すると、ステップ16或いはステップ17とステップ19を経て主変速レバー8と操向レバー7の操作位置に基づくHST目標値補正が行なわれ操向レバー7の操作方向への旋回走行を所望に行なうことができる。
【0046】
またこのコンバイン1に図7及び図13、図14で示される傾斜センサ50を設けた場合には、前述の走行制御に加えて左右方向に傾斜した路面を走行する場合の偏寄走行をも防止することができる。
【0047】
即ち、この場合の主変速レバー8と車軸回転との関係は図9で示されるものと同様にしており、また傾斜センサ50が水平状態から左下側への傾斜並びに右下側への傾斜の検知による回転低下率は図14で示すように行なっている。
【0048】
これによれば、機体が右下側傾斜であるときはその傾斜の程度に基づき左HST12により左走行輪17を減速させ、また左下側傾斜であるときはこれを増速させることにより、機体が路面傾斜方向に偏寄走行しようとすることに抗し、機体を真直な直進走行することができるものである。
【0049】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明のコンバイン等収穫機の走行制御装置によれば、左右の走行輪17,18を備える機台1aに脱穀部4と操縦部5及び穀粒タンク6を左右に併設し、上記操縦部5に設けた操向レバー7を操作することにより機体の直進方向と左右方向への旋回操向を行なう収穫機において、前記機体の直進走行時に当該機体の左右方向の重心位置を検出する重心位置検知手段45を備え、該重心位置検知手段45による重心位置検知に基づき、重心偏寄側の走行輪17を他方の走行輪18より増速回転させて走行回転差を設定することにより直進走行を行なわせることにより、機体の左右方向の重心が偏寄している側の走行輪と他方の走行輪とに走行回転差を設定して簡単且つ的確に真直な直進走行することができる。
【0050】
また、重心位置検知手段45が穀粒タンク6内の籾収量を検知する籾センサ45a、45b、45cにしたことにより、穀粒タンク6内の籾量に伴う重心偏寄に適応した真直な直進走行を自動的に行なうことができる。
【0051】
さらに、左右の走行輪17,18の走行回転差調節を操縦部5に設けた手動調節手段42によって行なうようにしたことにより、操縦部5側から手動調節手段42を操作することにより、機体特性や直進走行の程度に適応した走行回転差を調節して真直な直進走行を簡単に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行制御装置を備えたコンバインの斜視図である。
【図2】図1の操縦部を示す斜視図である。
【図3】図2の操向レバーを示す平面図である。
【図4】図1のトランスミッションの構成を示す伝動図である。
【図5】走行制御のフローチャート図である。
【図6】傾倒姿勢のフローチャート図である。
【図7】走行制御のブロック図である。
【図8】走行制御のパターン図である。
【図9】車軸回転と主変速レバー位置を示すグラフである。
【図10】低速側回転低下率と重心位置との関係を示すグラフである。
【図11】車軸回転と主変速レバー位置を示すグラフである。
【図12】低速側回転低下率とボリュームセット位置との関係のグラフである。
【図13】車軸回転と主変速レバー位置を示すグラフである。
【図14】低速側回転低下率(左)とボリュームセット位置との関係のグラフである。
【符号の説明】
1 コンバイン 1a 機台 2 トランスミッション
4 脱穀部 5 操縦部 6 穀粒タンク
7 操向レバー 8 主変速レバー 12 左HST
13 右HST 17 左走行輪 18 右走行輪
45 籾センサ
Claims (3)
- 左右の走行輪17,18を備える機台1aに脱穀部4と操縦部5及び穀粒タンク6を左右に併設し、上記操縦部5に設けた操向レバー7を操作することにより機体の直進方向と左右方向への旋回操向を行なう収穫機において、前記機体の直進走行時に当該機体の左右方向の重心位置を検出する重心位置検知手段45を備え、該重心位置検知手段45による重心位置検知に基づき重心偏寄側の走行輪17を他方の走行輪18より増速回転させて走行回転差を設定することにより直進走行を行なわせるコンバイン等収穫機の走行制御装置。
- 重心位置検知手段45が穀粒タンク6内の籾収量を検知する籾センサである請求項1のコンバイン等収穫機の走行制御装置。
- 左右の走行輪17,18の走行回転差調節を操縦部5に設けた手動調節手段42によって行なう請求項1又は2のコンバイン等収穫機の走行制御装置。
Priority Applications (1)
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-
2002
- 2002-10-15 JP JP2002300799A patent/JP2004136714A/ja active Pending
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