JP2004136017A - 壁掛け型展示棚 - Google Patents
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Abstract
【課題】興趣性に富んだ展示を可能とする壁掛け型展示棚を提供する。
【解決手段】壁面取付構造を有する本体2内の棚板3…を本体2の開口21より前方に突出させ、透明樹脂からなるカバー4によって、この開口21を棚板3…ごと覆う。
【選択図】 図1
【解決手段】壁面取付構造を有する本体2内の棚板3…を本体2の開口21より前方に突出させ、透明樹脂からなるカバー4によって、この開口21を棚板3…ごと覆う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁面に取り付けられ、内部に人形等の展示物を収容して展示する壁掛け型展示棚に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、立体的な展示物を収容して展示する壁掛け型展示棚がいくつか提案されている(下記特許文献1〜4参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−219036号公報
【0004】
【特許文献2】
実開平6−30072号公報
【0005】
【特許文献3】
特開2001−334797号公報
【0006】
【特許文献4】
特開平8−72499号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の壁掛け型展示棚は、その形態がいずれも平面的な絵画を収容して展示する額縁の延長にあり、展示物が立体的であることを引き立てるという観点において、改善の余地があった。
【0008】
本発明は、興趣性に富んだ展示を可能とする壁掛け型展示棚を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するべく、本発明に係る壁掛け型展示棚は、前面側の全面に開口が設けられ、背面側に壁面に取り付けるための壁面取付構造を有する本体と、前記本体内に設けられ、前記本体の前面側の開口より前方に突出する1または複数枚の棚板と、前記本体の開口を前記棚板ごと覆うように前記開口から前方に膨らむ透明樹脂からなるカバーと、を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
このような壁掛け型展示棚によると、展示物が載置される棚板は本体の前面側の開口から前方に突出し、前方に膨らむ透明樹脂よりなるカバーによって覆われるため、この棚板に展示される展示物は透明なカバーを通してその正面姿だけでなく、左右側面の姿も容易に視認することができ、立体的な展示物の特性を生かした興趣性に富んだ展示ができる。
【0011】
また、カバーは透明樹脂からなるため、不透明な桟や枠を用いることなく、前方に膨らんだ形状を容易かつ安価に製造することができる。
【0012】
また、このような壁掛け型展示棚においては、前記本体は不透明材料から構成されていることが望ましい。
【0013】
このようにすると、本体の不透明材料によって本体背面側の壁面取付構造を隠して、展示物の展示による興趣性が殺がれることを防止することができる。また、壁掛け型展示棚が取り付けられる壁面を覆い隠して展示物を引き立てる背景を構成することもできる。
【0014】
また、このような壁掛け型展示棚においては、前記カバーは、壁面にほぼ平行な前面を有し、その前面は前方に突出する凸面形状をなすように構成されていることが望ましい。
【0015】
このようにすると、設計上の形状から逸脱が許容される範囲が広くなるため、カバーの製造が容易なものとなり、ひいては製造コストの低減化を図ることができる。すなわち、カバーの前面を平面にすると完全な平面でなければあらが目立ってしまうが、予め曲面形状とすれば若干の曲率の変化は判明しにくいからである。また、カバーを凸面形状とするため、平面形状であるよりも高い強度的が得られる。
【0016】
また、このような壁掛け型展示棚においては、前記本体内に、前記棚板の高さ位置を変更可能な高さ調整手段を有することが望ましい。
【0017】
このようにすると、展示物の高さに応じて棚板上に適切な高さスペースを確保することができ、展示物を効率的に収容し、興趣性に富む展示を実現することができる。
【0018】
また、このような壁掛け型展示棚においては、前記高さ調整手段は、前記本体の両側壁内側に設けられた複数段の前後方向に延びる棚挿込溝から構成され、前記棚板は、前記本体の前面側の開口から任意の高さの前記棚挿込溝に挿し込むことによって前記本体内に取り付けられることが望ましい。
【0019】
このようにすると、簡素な構造でありながら、種々の高さ位置に棚板をセットして、展示物を効率的に収容し、興趣性に富む展示を実現することができる。
【0020】
また、このような壁掛け型展示棚においては、前記カバーは、壁面に取り付けられた前記本体に対して、着脱可能に取り付けられることが望ましい。
【0021】
このようにすると、本体を壁面に取り付けた状態で、カバーを取り外して、じっくりと展示物の配置や向き等を試行錯誤することができる。
【0022】
また、このような壁掛け型展示棚においては、前記本体の前記開口の上縁部には被係合部が設けられ、前記カバーの上縁部には前記被係合部に上側から係合する係合部が設けられ、前記本体の前記開口の下縁部には、前記カバーの下縁部に係合して、前記カバーの下縁部が前方に離間することを防止するロック構造が設けられることが望ましい。
【0023】
このようにすると、カバーを本体から容易に着脱できる構造を実現しながら、カバー下縁部のロック構造を解いて、カバー上縁部を本体に係合させた状態でカバーの下縁部を前方に(手前に)持ち上げるようにして容易にカバーを開くことができ、これにより、展示物の配置や向きの多少の手直しを簡単に行うことができる。また、ロック構造によってカバーを本体から離間しないようにしておくことで、地震等によりカバーが開いて展示物が落下してしまうことも未然に防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる壁掛け型展示棚の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0025】
図1は、この壁掛け型展示棚を正面側から見た斜視図である。図2は、同壁掛け型展示棚を背面側から見た斜視図である。図3は、同壁掛け型展示棚の側面図である。図4は、同壁掛け型展示棚を上から見た平面図である。図5は、同壁掛け型展示棚のカバーを開けた状態の斜視図である。図6は、壁面固定部材の斜視図である。図7は、壁面固定部材を壁面に取り付けた状態の斜視図である。図8は、壁面固定部材が本体に取り付けられた状態を背面側から見た斜視図である。図9は、挿通ピンの動作説明図である。図10は、壁掛け型展示棚が壁面に設置された状態の側方断面図である。
【0026】
この実施形態にかかる壁掛け型展示棚は、例えば図10に示すように、展示物を収容する本体2と、展示物が載置される複数枚の棚板3…と、本体2の前面側を覆うカバー4と、壁面Wに直接取り付けられる壁面固定部材5と、本体2を壁面固定部材5に結合させる挿通ピン6とを備えている。
【0027】
(本体)
本体2は、展示物とともに展示物が載置される棚板3…を収容するものである。この本体2は、前面側の全面に開口21が設けられたほぼ直方体形状の箱体からなる。この本体2は、たとえば耐衝撃用ポリスチレン(HIPS)等の合成樹脂の成型品として構成されている。また、この本体2は、不透明材料から構成され、取り付けられる壁面Wが隠れるようになっている。これにより、本体2内に収容される展示物の展示による興趣性が殺がれることを防止したり、展示物を引き立てる背景を構成することもできる。
【0028】
この本体2の後面側には、図2に示すように、上下方向に延びる左右で一対の案内レール26,26が後方に突出するように設けられている。この一対の案内レール26,26は、図8に示すように、後述する壁面固定部材5を回転不能かつ上下方向スライド可能に左右から挟み込むものである。
【0029】
この一対の案内レール26,26は、本体2の上端近傍から下端近傍にまで至っており、この一対の案内レール26,26間に挟み込まれる壁面固定部材5のスライド動作範囲ができるだけ大きく確保されるようになっている。
【0030】
また、この一対の案内レール26,26の上下端部には、一対の案内レール26,26がつながるように延びる終端261,261が本体2の後面側から後方に突出するように設けられている。これにより、この一対の案内レール26,26間に挟み込まれる壁面固定部材5のスライド動作範囲を規制し、壁面固定部材5が本体2の上下に突出しないようになっている。
【0031】
本体2の一対の案内レール26…の間には、図2に示すように、本体2を前後方向に貫通する1つの挿通ピン孔27が設けられている。この挿通ピン孔27は、後述する挿通ピン6を貫通させて壁面固定部材5に挿通させることにより、本体2を壁面固定部材5に結合させるためのものである。
【0032】
この挿通ピン孔27の近傍の後面側には、図2に示すように、後方に若干突出した嵌合凸部28が挿通ピン孔27の周囲を囲むように設けられている。この嵌合凸部28は、後述する壁面固定部材5に設けられる嵌合凹部55…と互いに嵌合して、本体2を壁面固定部材5に取り付ける際の作業性を高めるものである。
【0033】
この一対の案内レール26,26および挿通ピン孔27等は、後述する壁面固定部材5および挿通ピン6とともに、この本体2を壁面Wに取り付けるための壁面取付構造をなしている。また、本体2は、この壁面取付構造によって壁面に取り付けられる被取付物となっている。
【0034】
本体2の両側壁22,22の内側には、図1等に示すように、それぞれ複数段の前後方向に延びる棚挿込溝23…が形成されている。この棚挿込溝23…には、本体2の前面側の開口21から後述する棚板3…が任意の高さ位置…に挿し込まれて本体2内に取り付けられる。この棚挿込溝23…は、棚板3…を本体2内の任意の高さ位置に取り付けることを可能とする高さ調整手段を構成している。このように棚挿込溝23…が高さ調整手段として機能するため、簡素な構造でありながら、展示物の高さに応じて棚板3…の上に適切な高さスペースを確保することができ、展示物を効率的に収容し、興趣性に富む展示を実現することができる。
【0035】
本体2の開口21の上縁部には、図3等に示すように、前方に突出する2つの被係合部24,24が左右対称に設けられている。この被係合部24,24の上面には上方に突出する突起部241,241が設けられている。この被係合部24,24は、この突起部241,241において後述するカバー4の上縁部に設けられる係合部44,44と係合してカバー4の前後方向および左右方向のずれを規制しながら、カバー4を支持するためのものである。
【0036】
本体2の開口21の下縁部には、図3等に示すように、ロック部材25,25が左右対称な位置に、ともに左右方向にスライド動作可能に取り付けられている。このロック部材25,25は、後述するカバー4の下縁部に設けられた被ロック突起45,45に係合して、このカバー4の下縁部が前方に離間することを防止するロック構造として機能する。
【0037】
(棚板)
棚板3…は、本体2内に取り付けられて、展示物が載置されるものである。ここでは、1つの壁掛け型展示棚1に対して複数枚(図示例では3枚)が用いられている。
【0038】
この棚板3…は、たとえば耐衝撃用ポリスチレン(HIPS)等の不透明な合成樹脂の成型品として構成され、図10等に示すように、平坦な上面をなす上部板部31と下方に突出する強度確保用のリブ32とから構成されている。
【0039】
この棚板3…は、本体2の内側空間の奥行き(前後幅)よりも前後長さが長く構成されており、図3等に示すように、その先端部分が本体2の前面側の開口21より前方に突出する状態で、本体2の両側壁内側に設けられた棚挿込溝23…の任意の高さ位置に挿し込まれて本体2内に取り付けられる。
【0040】
(カバー)
カバー4は、本体2の開口21を覆って、本体2内にほこり等が進入することを防止し、展示物を保護するものである。このカバー4は、図3に示すように、本体2内に取り付けられた棚板3…の本体2の開口21より前方に突出した先端部分ごと本体2の開口21を覆うように、本体2の開口21から前方に膨らんだ形状に形成されている。具体的には、このカバー4は、後面側が開口したほぼ直方体形状の箱体からなる。このカバー4は、たとえばポリスチレン等の合成樹脂の成型品として構成されている。また、この本体2は、透明な材料から構成され、本体2内に収容される展示物を外部から視認できるようになっている。
【0041】
このように、カバー4は透明樹脂からなるため、不透明な桟や枠を用いることなく、前方に膨らんだ形状を容易かつ安価に製造することができる。
【0042】
このカバー4の前面42は、カバー4が本体2に取り付けられたとき、壁面Wにほぼ平行になるが、この前面42は、図4に示すように、その左右に対して中央が若干前方に突出する凸面形状をなすように構成されている。このような形状にすることにより、カバー4の前面を平面として形成する場合と比べて、若干の曲率の変化があっても判明しにくくなるため、設計上の形状から逸脱が許容される範囲が広くなり、カバー4を容易かつ低コストで製造することが可能となる。また、平面形状とするより高い強度的が得られる。
【0043】
このカバー4は、壁面Wに取り付けられた本体2に対して、着脱可能に取り付けられるようになっている。具体的には、図3に示すように、カバー4の上縁部内側には、本体2側の被係合部24,24に上側から係合する係合部44,44が左右対称に設けられている。この係合部44,44は、本体2側の被係合部24,24に設けられた突起部241,241と係合する孔部として形成されている。カバー4は、この係合部44,44における本体2側の突起部241,241との係合により本体2に対する前後方向および左右方向のずれが規制された状態で、本体2側の被係合部24,24の上面によってその重量が支持されるようになっている。
【0044】
カバー4の下縁部外面には、被ロック突起45,45が下方に突出して設けられている。この被ロック突起45,45は、本体2側のロック部材25,25がそれぞれ外側にスライドしたときには、ロック部材25,25と係合する。これにより、カバー4は、その下縁部が本体2の下縁部から前方に離れて開くことが防止されるようになっている。一方、被ロック突起45,45は、本体2側のロック部材25,25がそれぞれ内側にスライドしたときには、ロック部材25,25のとの係合が解かれる。これにより、図5に示すように、カバー4は、その下縁部が本体2の下縁部から前方に離れて開くことができるようになっている。
【0045】
(壁面固定部材)
壁面固定部材5は、壁面Wにネジ止めされ、被取付物である本体2を壁面Wに取り付けるための土台をなすものである。この壁面固定部材5は、平面状の両側部が上記本体2の一対の案内レール26,26に接触して挟み込まれる。この壁面固定部材5は、たとえばABS等の高い強度を有する合成樹脂の成型品として構成されている。
【0046】
図6に示すように、壁面固定部材5の上下端部それぞれの近傍には、壁面Wに面接触する取付部51が形成されており、この取付部51に、それぞれ固定ネジ孔52,52が設けられている。すなわち、この壁面固定部材5では、2つの固定ネジ孔52,52が上下に並んで設けられている。この固定ネジ孔52は、この壁面固定部材5を壁面Wにネジ止めするための固定ネジS,Sが挿通されるものである。
【0047】
壁面固定部材5の高さ方向中間部には、図10に示すように、壁面Wから前方に離間した離間部が形成されており、この離間部53に、複数の(ここでは5つの)ピン止め孔54…が上下方向に並んで設けられている。複数の各ピン止め孔54…は、離間部53を貫通している。この複数のピン止め孔54…は、任意の高さ位置のピン止め孔54…に後述する挿通ピンを挿入することによって、壁面固定部材5に本体2を結合させて取り付けるためのものである。
【0048】
壁面固定部材5の複数のピン止め孔54…の近傍の前面側には、図6等に示すように、後方に若干凹んだ嵌合凹部55…が、各ピン止め孔54…の周囲を囲むように連なって設けられている。この嵌合凹部55…は、上述した本体2側の挿通ピン孔27と、壁面固定部材5側の複数のピン止め孔54…のいずれかとの高さ位置が一致したときに、本体2側の嵌合凸部28と嵌合するようになっている。これにより、本体2を壁面固定部材5に取り付ける際に、壁面固定部材5に対する本体2の相対的な高さ位置が、挿通ピン孔27とピン止め孔54…の高さ位置が一致する結合可能な状態にあることを、設置作業者に容易に感知させるとともに、この状態で本体2と壁面固定部材5との相対的な高さ位置関係を仮固定して、挿通ピン6を挿入する設置作業の作業性を高めることができるようになっている。
【0049】
(挿通ピン)
挿通ピン6は、本体2の挿通ピン孔27を貫通し、さらに壁面固定部材5のピン止め孔54…のいずれかを貫通して、本体2の前面側と壁面固定部材5の後面側とに当接して押さえることで、本体(被取付物)2を壁面固定部材5に結合させるものである。この挿通ピン6は、たとえばABS等の合成樹脂の成型品として構成されている。
【0050】
この挿通ピン6は、図9(a)に示すように、拡開体61と押込体62との2つの部品から構成されている。拡開体61は、大径の頭部67とここから延びる複数本(例えば4本)の脚部63…を有し、軸方向に孔部64が形成されている。押込体62は、大径のネジ部66とここから延びるネジ部62とを有している。そして、このように構成された拡開体61の孔部64に押込体62のネジ部62を押し込むことで、図9(b)に示すように、拡開体61の複数本の脚部63…が互いに離間するように開くようになっている。一方、拡開体61の複数本の脚部63…の内側には押込体62のネジ部62と係合する図示しない1または複数の突起が形成されており、拡開体61に押し込んだ押込体62を所定方向に回転させることで、押込体62を拡開体61から抜き取ることができるようになっている。
【0051】
(壁面への取付)
次に、以上のように構成された壁掛け型展示棚1を壁面Wに取り付ける設置作業について説明する。
【0052】
この壁掛け型展示棚1の壁面Wへの設置作業では、まず、壁面Wに壁面固定部材5を取り付ける。この際、図7に示すように、一般的な家屋の構造では壁材Bの奥側に上下方向に延びる間柱Cが存在するので、これを探し出し、壁面固定部材5の上下の固定ネジ孔52,52からこの間柱Cに対して、固定ネジS,Sをねじ込み、壁面固定部材5を壁面Wに取り付ける。
【0053】
このように間柱Cに壁面固定部材5をねじ込むことで壁面固定部材5の壁面Wへの高い取付強度を得ることができる。このとき、壁面固定部材5の固定ネジ孔52,52は上下に設けられているため、1本の間柱Cに対して、確実に2本の固定ネジS,Sをねじ込むことが可能である。また、固定ネジS,Sは上下に配されているので左右に配されている場合と比べ、下向きに作用する荷重に対して強度面で有利である。
【0054】
次に、壁面Wに取り付けられた壁面固定部材5に対し、本体2を取り付ける。この作業では、作業者から直接には見えない不透明な本体2の背面側(後面側)に壁面固定部材5を取り付けることとなる。しかしながら、本体2の後面側には一対の案内レール26,26が本体2の上下端近傍まで延びているため、一対の案内レール26,26の上端近傍または下端近傍等の分かりやすい部位に壁面固定部材5を嵌め込むことで、壁面固定部材5と本体2との左右方向の位置合わせを容易に行うことができる。また同時に、壁面固定部材5に対して本体2が斜めに傾かないように水平合わせ(姿勢合わせ)も完了できる。
【0055】
こうして壁面固定部材5が本体2の一対の案内レール26,26に挟み込まれれば、壁面固定部材5をこの一対の案内レール26,26に沿わせて本体2を上下にスライド動作させることで、本体2の挿通ピン孔27と壁面固定部材5の複数のピン止め孔54…の高さ位置が一致する位置を容易に見つけることができる。とくに、本体2の挿通ピン孔27と壁面固定部材5の複数のピン止め孔54…の高さ位置が一致すると、本体2の嵌合凸部28が壁面固定部材5の嵌合凹部55…に嵌り込むため、この両ピン孔27,54…が一致する状態を特に容易に知ることができる。
【0056】
そして、図10に示すように、壁面固定部材5に設けられた複数の(ここでは5つの)ピン止め孔54…から、本体2の挿通ピン孔27を一致させたときに、本体2が設置したい高さ位置になるピン止め孔54…を決定し、このピン止め孔54と本体2の挿通ピン孔27とを一致させた状態で、ここに挿通ピン6を挿通する。本体2の挿通ピン孔27および壁面固定部材5のピン止め孔54を挿通された挿通ピン6は、拡開体61の頭部67が本体2の挿通ピン孔27の前面側周囲に当接し、拡開体61の拡開された拡開脚部63…が壁面固定部材5のピン止め孔54の後面側周囲に当接して、本体2と壁面固定部材5とが離間しないように押さえ込み、本体2を壁面固定部材5に結合させる。
【0057】
このように、本体2を壁面固定部材5に結合させる際、本体2の前面側から挿通ピン6を挿入すればよいため、設置作業が容易である。また、このときにも、本体2の嵌合凸部28が壁面固定部材5の嵌合凹部55…に嵌り込むことで本体2と壁面固定部材5の相対的な高さ位置が仮固定されているため、挿通ピン6を挿通させる作業も容易に行うことができる。また、壁面固定部材5には複数のピン止め孔54…が設けられているため、壁面固定部材5を壁面Wに取り付けた後であっても、壁掛け型展示棚1の取り付け高さ位置を調整することができる。また、本体2には挿通ピン孔27は1つだけしか設けられておらず、ここに挿通ピン6が挿入されるため、見栄えがよい。
【0058】
本体2が壁面固定部材5を介して壁面Wに取り付けられれば、展示物の大きさに応じて、1または複数枚の棚板3…を任意の高さの棚挿込溝23…に挿し込んで取り付け、この棚板3…上に、展示物を載置する。
【0059】
こうして棚板3上に展示物が載置されれば、本体2の上縁部の被係合部24,24にカバー4の係合部44,44を係合させ、本体2の下縁部のロック部材25,25を内側にスライドさせた状態でカバー4を本体2の開口21に被せ、ロック部材25,25を外側にスライドさせてカバー4の被ロック突起45,45に係合させて、カバー4が開かないように固定する。以上で一連の設置作業は完了する。
【0060】
このような壁掛け型展示棚1によると、展示物が載置される棚板3…は本体2の前面側の開口21から前方に突出してカバー4に覆われるため、この棚板3…に展示される展示物はその正面姿だけでなく、左右側面の姿も容易に視認することができ、立体的な展示物の特性を生かした興趣性に富んだ展示ができる。
【0061】
また、壁面固定部材5を本体2の一対の案内レール26,26で挟み込んだ構成としたため、壁面固定部材5に対して本体2ががたつくことを極力防止して安定した取付状態を得ることができる。
【0062】
また、壁面固定部材5を本体2の一対の案内レール26,26で挟み込んだ構成としたため、棚板3…に左右アンバランスな重量配分で展示物を収容し展示した場合であっても、本体2が斜めに傾くことを防止することができる。
【0063】
また、ロック部材25,25等によるロック構造によってカバー4を本体2から離間しないようにできるので、地震等によりカバー4が不意に開いて展示物が落下してしまうことも未然に防止することができる。
【0064】
一方、本体2内の展示物を入れ替えたり、棚板3…の高さ位置を変更したりする場合には、ロック部材25,25を内側にスライドさせてロックを解除し、カバー4の下縁部を手前に持ち上げ、さらに、上部の係合部44,44および被係合部24,24の係合が外れるように、カバー4を全体として上方に持ち上げることで、カバー4を本体2から完全に取り外すことができる。これにより、本体2を壁面Wに取り付けた状態のままで、本体2の開口21は全面的に開放され、展示物の入れ替え等の作業を、カバーを片手で支えたりすることなく、容易に行うことができる。
【0065】
また、展示物の載置された位置や向き等を少しだけ修正したいという場合には、ロック部材25,25を内側にスライドさせてロックを解除し、カバー4上部の係合部44,44が本体2の被係合部24,24から外れない範囲で、カバー4の下縁部を手前に持ち上げて、カバー4の下側から本体2の開口部21に手を入れることが可能である。これにより、カバー4を外してしまうことなく、少しの修正作業等であれば非常に簡易に行うことができる。
【0066】
(その他の実施形態)
以上、本発明を一実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように構成してもよい。
【0067】
(1)上記実施形態では、本体2およびカバー4からなる全体的な外観を直方体形状としたが、これに限るものではなく、半円柱形状、半球形状、六角柱形状等々、種々の形態を採用することができる。たとえば全体的な外観を半円柱形状とするならば、上記実施形態と同様の直方体形状の本体に、半円板状の棚板を取り付け、これを覆うことのできる水平断面が半円状の柱体形状のカバーを用いればよい。あるいは半球形状とするならば、円盤状の本体に、各々大きさが異なる半円板状の棚板を取り付け、半球殻状のカバーを用いればよい。
【0068】
(2)上記実施形態では、壁面取り付け構造として、壁面固定部材5を本体2の後面に設けた一対の案内レール26,26で挟み込んで挿通ピン6で固定する構造を挙げたが、本体2を壁面に取り付けることができる構造を備えていれば、壁面取り付け構造は上記に限定しない。
【0069】
(3)上記実施形態では、3枚の棚板3…を備えた構成を例示したが、棚板の枚数は1枚、2枚あるいは4枚以上でも任意の数とすればよい。
【0070】
(4)上記実施形態では、棚板3…を本体2の左右の側壁22,22にて支持したが、たとえば本体2の背板の内側面等で支持してもよい。また、棚板3…を本体2に比べて幅狭にして、左右に複数列の棚板が並ぶようにしてもよい。また本体2とほぼ同じ幅の棚板と幅狭の棚板とを混載してもよい。
【0071】
(5)上記実施形態では、棚板3の高さ調整手段を複数段の棚挿込溝23…によって構成したが、高さ調整手段は他の任意の構成を採用してもよい。また、高さ調整手段はなくてもよい。この場合、棚板3は本体2に取り外し不能に取り付けられていても、あるいは本体2と一体的に形成されていてもよい。
【0072】
(6)上記実施形態では、本体2および棚板3の材質として、不透明な合成樹脂を挙げたが、全体があるいは部分的に透明な材料を用いても、合成樹脂以外の例えば木材や金属等を用いてもよい。
【0073】
(7)上記実施形態では、カバー4の材質としてポリスチレンを挙げたが、本体2の開口21を棚板3…ごと覆うように前方に膨らんだ形状に成形できる透明な合成樹脂であれば、ポリカーボネード、等、種々の樹脂を採用することができる。
【0074】
(8)上記実施形態においては、カバー4の前面を左右に対して中央が若干前方に突出する凸面形状に構成したが、凸面形状としては、カバー4を横から見て上下に対して中央が若干前方に突出するようにしてもよい。あるいは、上下方向および左右方向のいずれについても中央部が前方に突出する凸面形状としてもよい。あるいはまた、カバー4の前面は平面形状としてもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかる壁掛け型展示棚によると、展示物が載置される棚板は本体の前面側の開口から前方に突出し、前方に膨らむ透明樹脂よりなるカバーによって覆われるため、この棚板に展示される展示物は透明なカバーを通してその正面姿だけでなく、左右側面の姿も容易に視認することができ、立体的な展示物の特性を生かした興趣性に富んだ展示ができる。また、カバーは透明樹脂からなるため、不透明な桟や枠を用いることなく、前方に膨らんだ形状を容易かつ安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる壁面取付構造を適用した壁掛け型展示棚の正面側から見た斜視図である。
【図2】同壁掛け型展示棚を背面側から見た斜視図である。
【図3】同壁掛け型展示棚の側面図である。
【図4】同壁掛け型展示棚を上から見た平面図である。
【図5】同壁掛け型展示棚のカバーを開けた状態の斜視図である。
【図6】壁面固定部材の斜視図である。
【図7】壁面固定部材を壁面に取り付けた状態の斜視図である。
【図8】壁面固定部材が本体に取り付けられた状態を背面側から見た斜視図である。
【図9】挿通ピンの動作説明図である。
【図10】壁掛け型展示棚が壁面に設置された状態の側方断面図である。
【符号の説明】
1 壁掛け型展示棚
2 本体
21 開口
22 側壁
23 棚挿込溝(高さ調整手段)
24 被係合部
25 ロック部材
26 案内レール
27 挿通ピン孔
3 棚板
4 カバー
42 前面
44 係合部
45 被ロック突起
5 壁面固定部材
54 ピン止め孔
6 挿通ピン
W 壁面
C 間柱
S 固定ネジ
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁面に取り付けられ、内部に人形等の展示物を収容して展示する壁掛け型展示棚に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、立体的な展示物を収容して展示する壁掛け型展示棚がいくつか提案されている(下記特許文献1〜4参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−219036号公報
【0004】
【特許文献2】
実開平6−30072号公報
【0005】
【特許文献3】
特開2001−334797号公報
【0006】
【特許文献4】
特開平8−72499号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の壁掛け型展示棚は、その形態がいずれも平面的な絵画を収容して展示する額縁の延長にあり、展示物が立体的であることを引き立てるという観点において、改善の余地があった。
【0008】
本発明は、興趣性に富んだ展示を可能とする壁掛け型展示棚を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するべく、本発明に係る壁掛け型展示棚は、前面側の全面に開口が設けられ、背面側に壁面に取り付けるための壁面取付構造を有する本体と、前記本体内に設けられ、前記本体の前面側の開口より前方に突出する1または複数枚の棚板と、前記本体の開口を前記棚板ごと覆うように前記開口から前方に膨らむ透明樹脂からなるカバーと、を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
このような壁掛け型展示棚によると、展示物が載置される棚板は本体の前面側の開口から前方に突出し、前方に膨らむ透明樹脂よりなるカバーによって覆われるため、この棚板に展示される展示物は透明なカバーを通してその正面姿だけでなく、左右側面の姿も容易に視認することができ、立体的な展示物の特性を生かした興趣性に富んだ展示ができる。
【0011】
また、カバーは透明樹脂からなるため、不透明な桟や枠を用いることなく、前方に膨らんだ形状を容易かつ安価に製造することができる。
【0012】
また、このような壁掛け型展示棚においては、前記本体は不透明材料から構成されていることが望ましい。
【0013】
このようにすると、本体の不透明材料によって本体背面側の壁面取付構造を隠して、展示物の展示による興趣性が殺がれることを防止することができる。また、壁掛け型展示棚が取り付けられる壁面を覆い隠して展示物を引き立てる背景を構成することもできる。
【0014】
また、このような壁掛け型展示棚においては、前記カバーは、壁面にほぼ平行な前面を有し、その前面は前方に突出する凸面形状をなすように構成されていることが望ましい。
【0015】
このようにすると、設計上の形状から逸脱が許容される範囲が広くなるため、カバーの製造が容易なものとなり、ひいては製造コストの低減化を図ることができる。すなわち、カバーの前面を平面にすると完全な平面でなければあらが目立ってしまうが、予め曲面形状とすれば若干の曲率の変化は判明しにくいからである。また、カバーを凸面形状とするため、平面形状であるよりも高い強度的が得られる。
【0016】
また、このような壁掛け型展示棚においては、前記本体内に、前記棚板の高さ位置を変更可能な高さ調整手段を有することが望ましい。
【0017】
このようにすると、展示物の高さに応じて棚板上に適切な高さスペースを確保することができ、展示物を効率的に収容し、興趣性に富む展示を実現することができる。
【0018】
また、このような壁掛け型展示棚においては、前記高さ調整手段は、前記本体の両側壁内側に設けられた複数段の前後方向に延びる棚挿込溝から構成され、前記棚板は、前記本体の前面側の開口から任意の高さの前記棚挿込溝に挿し込むことによって前記本体内に取り付けられることが望ましい。
【0019】
このようにすると、簡素な構造でありながら、種々の高さ位置に棚板をセットして、展示物を効率的に収容し、興趣性に富む展示を実現することができる。
【0020】
また、このような壁掛け型展示棚においては、前記カバーは、壁面に取り付けられた前記本体に対して、着脱可能に取り付けられることが望ましい。
【0021】
このようにすると、本体を壁面に取り付けた状態で、カバーを取り外して、じっくりと展示物の配置や向き等を試行錯誤することができる。
【0022】
また、このような壁掛け型展示棚においては、前記本体の前記開口の上縁部には被係合部が設けられ、前記カバーの上縁部には前記被係合部に上側から係合する係合部が設けられ、前記本体の前記開口の下縁部には、前記カバーの下縁部に係合して、前記カバーの下縁部が前方に離間することを防止するロック構造が設けられることが望ましい。
【0023】
このようにすると、カバーを本体から容易に着脱できる構造を実現しながら、カバー下縁部のロック構造を解いて、カバー上縁部を本体に係合させた状態でカバーの下縁部を前方に(手前に)持ち上げるようにして容易にカバーを開くことができ、これにより、展示物の配置や向きの多少の手直しを簡単に行うことができる。また、ロック構造によってカバーを本体から離間しないようにしておくことで、地震等によりカバーが開いて展示物が落下してしまうことも未然に防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる壁掛け型展示棚の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0025】
図1は、この壁掛け型展示棚を正面側から見た斜視図である。図2は、同壁掛け型展示棚を背面側から見た斜視図である。図3は、同壁掛け型展示棚の側面図である。図4は、同壁掛け型展示棚を上から見た平面図である。図5は、同壁掛け型展示棚のカバーを開けた状態の斜視図である。図6は、壁面固定部材の斜視図である。図7は、壁面固定部材を壁面に取り付けた状態の斜視図である。図8は、壁面固定部材が本体に取り付けられた状態を背面側から見た斜視図である。図9は、挿通ピンの動作説明図である。図10は、壁掛け型展示棚が壁面に設置された状態の側方断面図である。
【0026】
この実施形態にかかる壁掛け型展示棚は、例えば図10に示すように、展示物を収容する本体2と、展示物が載置される複数枚の棚板3…と、本体2の前面側を覆うカバー4と、壁面Wに直接取り付けられる壁面固定部材5と、本体2を壁面固定部材5に結合させる挿通ピン6とを備えている。
【0027】
(本体)
本体2は、展示物とともに展示物が載置される棚板3…を収容するものである。この本体2は、前面側の全面に開口21が設けられたほぼ直方体形状の箱体からなる。この本体2は、たとえば耐衝撃用ポリスチレン(HIPS)等の合成樹脂の成型品として構成されている。また、この本体2は、不透明材料から構成され、取り付けられる壁面Wが隠れるようになっている。これにより、本体2内に収容される展示物の展示による興趣性が殺がれることを防止したり、展示物を引き立てる背景を構成することもできる。
【0028】
この本体2の後面側には、図2に示すように、上下方向に延びる左右で一対の案内レール26,26が後方に突出するように設けられている。この一対の案内レール26,26は、図8に示すように、後述する壁面固定部材5を回転不能かつ上下方向スライド可能に左右から挟み込むものである。
【0029】
この一対の案内レール26,26は、本体2の上端近傍から下端近傍にまで至っており、この一対の案内レール26,26間に挟み込まれる壁面固定部材5のスライド動作範囲ができるだけ大きく確保されるようになっている。
【0030】
また、この一対の案内レール26,26の上下端部には、一対の案内レール26,26がつながるように延びる終端261,261が本体2の後面側から後方に突出するように設けられている。これにより、この一対の案内レール26,26間に挟み込まれる壁面固定部材5のスライド動作範囲を規制し、壁面固定部材5が本体2の上下に突出しないようになっている。
【0031】
本体2の一対の案内レール26…の間には、図2に示すように、本体2を前後方向に貫通する1つの挿通ピン孔27が設けられている。この挿通ピン孔27は、後述する挿通ピン6を貫通させて壁面固定部材5に挿通させることにより、本体2を壁面固定部材5に結合させるためのものである。
【0032】
この挿通ピン孔27の近傍の後面側には、図2に示すように、後方に若干突出した嵌合凸部28が挿通ピン孔27の周囲を囲むように設けられている。この嵌合凸部28は、後述する壁面固定部材5に設けられる嵌合凹部55…と互いに嵌合して、本体2を壁面固定部材5に取り付ける際の作業性を高めるものである。
【0033】
この一対の案内レール26,26および挿通ピン孔27等は、後述する壁面固定部材5および挿通ピン6とともに、この本体2を壁面Wに取り付けるための壁面取付構造をなしている。また、本体2は、この壁面取付構造によって壁面に取り付けられる被取付物となっている。
【0034】
本体2の両側壁22,22の内側には、図1等に示すように、それぞれ複数段の前後方向に延びる棚挿込溝23…が形成されている。この棚挿込溝23…には、本体2の前面側の開口21から後述する棚板3…が任意の高さ位置…に挿し込まれて本体2内に取り付けられる。この棚挿込溝23…は、棚板3…を本体2内の任意の高さ位置に取り付けることを可能とする高さ調整手段を構成している。このように棚挿込溝23…が高さ調整手段として機能するため、簡素な構造でありながら、展示物の高さに応じて棚板3…の上に適切な高さスペースを確保することができ、展示物を効率的に収容し、興趣性に富む展示を実現することができる。
【0035】
本体2の開口21の上縁部には、図3等に示すように、前方に突出する2つの被係合部24,24が左右対称に設けられている。この被係合部24,24の上面には上方に突出する突起部241,241が設けられている。この被係合部24,24は、この突起部241,241において後述するカバー4の上縁部に設けられる係合部44,44と係合してカバー4の前後方向および左右方向のずれを規制しながら、カバー4を支持するためのものである。
【0036】
本体2の開口21の下縁部には、図3等に示すように、ロック部材25,25が左右対称な位置に、ともに左右方向にスライド動作可能に取り付けられている。このロック部材25,25は、後述するカバー4の下縁部に設けられた被ロック突起45,45に係合して、このカバー4の下縁部が前方に離間することを防止するロック構造として機能する。
【0037】
(棚板)
棚板3…は、本体2内に取り付けられて、展示物が載置されるものである。ここでは、1つの壁掛け型展示棚1に対して複数枚(図示例では3枚)が用いられている。
【0038】
この棚板3…は、たとえば耐衝撃用ポリスチレン(HIPS)等の不透明な合成樹脂の成型品として構成され、図10等に示すように、平坦な上面をなす上部板部31と下方に突出する強度確保用のリブ32とから構成されている。
【0039】
この棚板3…は、本体2の内側空間の奥行き(前後幅)よりも前後長さが長く構成されており、図3等に示すように、その先端部分が本体2の前面側の開口21より前方に突出する状態で、本体2の両側壁内側に設けられた棚挿込溝23…の任意の高さ位置に挿し込まれて本体2内に取り付けられる。
【0040】
(カバー)
カバー4は、本体2の開口21を覆って、本体2内にほこり等が進入することを防止し、展示物を保護するものである。このカバー4は、図3に示すように、本体2内に取り付けられた棚板3…の本体2の開口21より前方に突出した先端部分ごと本体2の開口21を覆うように、本体2の開口21から前方に膨らんだ形状に形成されている。具体的には、このカバー4は、後面側が開口したほぼ直方体形状の箱体からなる。このカバー4は、たとえばポリスチレン等の合成樹脂の成型品として構成されている。また、この本体2は、透明な材料から構成され、本体2内に収容される展示物を外部から視認できるようになっている。
【0041】
このように、カバー4は透明樹脂からなるため、不透明な桟や枠を用いることなく、前方に膨らんだ形状を容易かつ安価に製造することができる。
【0042】
このカバー4の前面42は、カバー4が本体2に取り付けられたとき、壁面Wにほぼ平行になるが、この前面42は、図4に示すように、その左右に対して中央が若干前方に突出する凸面形状をなすように構成されている。このような形状にすることにより、カバー4の前面を平面として形成する場合と比べて、若干の曲率の変化があっても判明しにくくなるため、設計上の形状から逸脱が許容される範囲が広くなり、カバー4を容易かつ低コストで製造することが可能となる。また、平面形状とするより高い強度的が得られる。
【0043】
このカバー4は、壁面Wに取り付けられた本体2に対して、着脱可能に取り付けられるようになっている。具体的には、図3に示すように、カバー4の上縁部内側には、本体2側の被係合部24,24に上側から係合する係合部44,44が左右対称に設けられている。この係合部44,44は、本体2側の被係合部24,24に設けられた突起部241,241と係合する孔部として形成されている。カバー4は、この係合部44,44における本体2側の突起部241,241との係合により本体2に対する前後方向および左右方向のずれが規制された状態で、本体2側の被係合部24,24の上面によってその重量が支持されるようになっている。
【0044】
カバー4の下縁部外面には、被ロック突起45,45が下方に突出して設けられている。この被ロック突起45,45は、本体2側のロック部材25,25がそれぞれ外側にスライドしたときには、ロック部材25,25と係合する。これにより、カバー4は、その下縁部が本体2の下縁部から前方に離れて開くことが防止されるようになっている。一方、被ロック突起45,45は、本体2側のロック部材25,25がそれぞれ内側にスライドしたときには、ロック部材25,25のとの係合が解かれる。これにより、図5に示すように、カバー4は、その下縁部が本体2の下縁部から前方に離れて開くことができるようになっている。
【0045】
(壁面固定部材)
壁面固定部材5は、壁面Wにネジ止めされ、被取付物である本体2を壁面Wに取り付けるための土台をなすものである。この壁面固定部材5は、平面状の両側部が上記本体2の一対の案内レール26,26に接触して挟み込まれる。この壁面固定部材5は、たとえばABS等の高い強度を有する合成樹脂の成型品として構成されている。
【0046】
図6に示すように、壁面固定部材5の上下端部それぞれの近傍には、壁面Wに面接触する取付部51が形成されており、この取付部51に、それぞれ固定ネジ孔52,52が設けられている。すなわち、この壁面固定部材5では、2つの固定ネジ孔52,52が上下に並んで設けられている。この固定ネジ孔52は、この壁面固定部材5を壁面Wにネジ止めするための固定ネジS,Sが挿通されるものである。
【0047】
壁面固定部材5の高さ方向中間部には、図10に示すように、壁面Wから前方に離間した離間部が形成されており、この離間部53に、複数の(ここでは5つの)ピン止め孔54…が上下方向に並んで設けられている。複数の各ピン止め孔54…は、離間部53を貫通している。この複数のピン止め孔54…は、任意の高さ位置のピン止め孔54…に後述する挿通ピンを挿入することによって、壁面固定部材5に本体2を結合させて取り付けるためのものである。
【0048】
壁面固定部材5の複数のピン止め孔54…の近傍の前面側には、図6等に示すように、後方に若干凹んだ嵌合凹部55…が、各ピン止め孔54…の周囲を囲むように連なって設けられている。この嵌合凹部55…は、上述した本体2側の挿通ピン孔27と、壁面固定部材5側の複数のピン止め孔54…のいずれかとの高さ位置が一致したときに、本体2側の嵌合凸部28と嵌合するようになっている。これにより、本体2を壁面固定部材5に取り付ける際に、壁面固定部材5に対する本体2の相対的な高さ位置が、挿通ピン孔27とピン止め孔54…の高さ位置が一致する結合可能な状態にあることを、設置作業者に容易に感知させるとともに、この状態で本体2と壁面固定部材5との相対的な高さ位置関係を仮固定して、挿通ピン6を挿入する設置作業の作業性を高めることができるようになっている。
【0049】
(挿通ピン)
挿通ピン6は、本体2の挿通ピン孔27を貫通し、さらに壁面固定部材5のピン止め孔54…のいずれかを貫通して、本体2の前面側と壁面固定部材5の後面側とに当接して押さえることで、本体(被取付物)2を壁面固定部材5に結合させるものである。この挿通ピン6は、たとえばABS等の合成樹脂の成型品として構成されている。
【0050】
この挿通ピン6は、図9(a)に示すように、拡開体61と押込体62との2つの部品から構成されている。拡開体61は、大径の頭部67とここから延びる複数本(例えば4本)の脚部63…を有し、軸方向に孔部64が形成されている。押込体62は、大径のネジ部66とここから延びるネジ部62とを有している。そして、このように構成された拡開体61の孔部64に押込体62のネジ部62を押し込むことで、図9(b)に示すように、拡開体61の複数本の脚部63…が互いに離間するように開くようになっている。一方、拡開体61の複数本の脚部63…の内側には押込体62のネジ部62と係合する図示しない1または複数の突起が形成されており、拡開体61に押し込んだ押込体62を所定方向に回転させることで、押込体62を拡開体61から抜き取ることができるようになっている。
【0051】
(壁面への取付)
次に、以上のように構成された壁掛け型展示棚1を壁面Wに取り付ける設置作業について説明する。
【0052】
この壁掛け型展示棚1の壁面Wへの設置作業では、まず、壁面Wに壁面固定部材5を取り付ける。この際、図7に示すように、一般的な家屋の構造では壁材Bの奥側に上下方向に延びる間柱Cが存在するので、これを探し出し、壁面固定部材5の上下の固定ネジ孔52,52からこの間柱Cに対して、固定ネジS,Sをねじ込み、壁面固定部材5を壁面Wに取り付ける。
【0053】
このように間柱Cに壁面固定部材5をねじ込むことで壁面固定部材5の壁面Wへの高い取付強度を得ることができる。このとき、壁面固定部材5の固定ネジ孔52,52は上下に設けられているため、1本の間柱Cに対して、確実に2本の固定ネジS,Sをねじ込むことが可能である。また、固定ネジS,Sは上下に配されているので左右に配されている場合と比べ、下向きに作用する荷重に対して強度面で有利である。
【0054】
次に、壁面Wに取り付けられた壁面固定部材5に対し、本体2を取り付ける。この作業では、作業者から直接には見えない不透明な本体2の背面側(後面側)に壁面固定部材5を取り付けることとなる。しかしながら、本体2の後面側には一対の案内レール26,26が本体2の上下端近傍まで延びているため、一対の案内レール26,26の上端近傍または下端近傍等の分かりやすい部位に壁面固定部材5を嵌め込むことで、壁面固定部材5と本体2との左右方向の位置合わせを容易に行うことができる。また同時に、壁面固定部材5に対して本体2が斜めに傾かないように水平合わせ(姿勢合わせ)も完了できる。
【0055】
こうして壁面固定部材5が本体2の一対の案内レール26,26に挟み込まれれば、壁面固定部材5をこの一対の案内レール26,26に沿わせて本体2を上下にスライド動作させることで、本体2の挿通ピン孔27と壁面固定部材5の複数のピン止め孔54…の高さ位置が一致する位置を容易に見つけることができる。とくに、本体2の挿通ピン孔27と壁面固定部材5の複数のピン止め孔54…の高さ位置が一致すると、本体2の嵌合凸部28が壁面固定部材5の嵌合凹部55…に嵌り込むため、この両ピン孔27,54…が一致する状態を特に容易に知ることができる。
【0056】
そして、図10に示すように、壁面固定部材5に設けられた複数の(ここでは5つの)ピン止め孔54…から、本体2の挿通ピン孔27を一致させたときに、本体2が設置したい高さ位置になるピン止め孔54…を決定し、このピン止め孔54と本体2の挿通ピン孔27とを一致させた状態で、ここに挿通ピン6を挿通する。本体2の挿通ピン孔27および壁面固定部材5のピン止め孔54を挿通された挿通ピン6は、拡開体61の頭部67が本体2の挿通ピン孔27の前面側周囲に当接し、拡開体61の拡開された拡開脚部63…が壁面固定部材5のピン止め孔54の後面側周囲に当接して、本体2と壁面固定部材5とが離間しないように押さえ込み、本体2を壁面固定部材5に結合させる。
【0057】
このように、本体2を壁面固定部材5に結合させる際、本体2の前面側から挿通ピン6を挿入すればよいため、設置作業が容易である。また、このときにも、本体2の嵌合凸部28が壁面固定部材5の嵌合凹部55…に嵌り込むことで本体2と壁面固定部材5の相対的な高さ位置が仮固定されているため、挿通ピン6を挿通させる作業も容易に行うことができる。また、壁面固定部材5には複数のピン止め孔54…が設けられているため、壁面固定部材5を壁面Wに取り付けた後であっても、壁掛け型展示棚1の取り付け高さ位置を調整することができる。また、本体2には挿通ピン孔27は1つだけしか設けられておらず、ここに挿通ピン6が挿入されるため、見栄えがよい。
【0058】
本体2が壁面固定部材5を介して壁面Wに取り付けられれば、展示物の大きさに応じて、1または複数枚の棚板3…を任意の高さの棚挿込溝23…に挿し込んで取り付け、この棚板3…上に、展示物を載置する。
【0059】
こうして棚板3上に展示物が載置されれば、本体2の上縁部の被係合部24,24にカバー4の係合部44,44を係合させ、本体2の下縁部のロック部材25,25を内側にスライドさせた状態でカバー4を本体2の開口21に被せ、ロック部材25,25を外側にスライドさせてカバー4の被ロック突起45,45に係合させて、カバー4が開かないように固定する。以上で一連の設置作業は完了する。
【0060】
このような壁掛け型展示棚1によると、展示物が載置される棚板3…は本体2の前面側の開口21から前方に突出してカバー4に覆われるため、この棚板3…に展示される展示物はその正面姿だけでなく、左右側面の姿も容易に視認することができ、立体的な展示物の特性を生かした興趣性に富んだ展示ができる。
【0061】
また、壁面固定部材5を本体2の一対の案内レール26,26で挟み込んだ構成としたため、壁面固定部材5に対して本体2ががたつくことを極力防止して安定した取付状態を得ることができる。
【0062】
また、壁面固定部材5を本体2の一対の案内レール26,26で挟み込んだ構成としたため、棚板3…に左右アンバランスな重量配分で展示物を収容し展示した場合であっても、本体2が斜めに傾くことを防止することができる。
【0063】
また、ロック部材25,25等によるロック構造によってカバー4を本体2から離間しないようにできるので、地震等によりカバー4が不意に開いて展示物が落下してしまうことも未然に防止することができる。
【0064】
一方、本体2内の展示物を入れ替えたり、棚板3…の高さ位置を変更したりする場合には、ロック部材25,25を内側にスライドさせてロックを解除し、カバー4の下縁部を手前に持ち上げ、さらに、上部の係合部44,44および被係合部24,24の係合が外れるように、カバー4を全体として上方に持ち上げることで、カバー4を本体2から完全に取り外すことができる。これにより、本体2を壁面Wに取り付けた状態のままで、本体2の開口21は全面的に開放され、展示物の入れ替え等の作業を、カバーを片手で支えたりすることなく、容易に行うことができる。
【0065】
また、展示物の載置された位置や向き等を少しだけ修正したいという場合には、ロック部材25,25を内側にスライドさせてロックを解除し、カバー4上部の係合部44,44が本体2の被係合部24,24から外れない範囲で、カバー4の下縁部を手前に持ち上げて、カバー4の下側から本体2の開口部21に手を入れることが可能である。これにより、カバー4を外してしまうことなく、少しの修正作業等であれば非常に簡易に行うことができる。
【0066】
(その他の実施形態)
以上、本発明を一実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように構成してもよい。
【0067】
(1)上記実施形態では、本体2およびカバー4からなる全体的な外観を直方体形状としたが、これに限るものではなく、半円柱形状、半球形状、六角柱形状等々、種々の形態を採用することができる。たとえば全体的な外観を半円柱形状とするならば、上記実施形態と同様の直方体形状の本体に、半円板状の棚板を取り付け、これを覆うことのできる水平断面が半円状の柱体形状のカバーを用いればよい。あるいは半球形状とするならば、円盤状の本体に、各々大きさが異なる半円板状の棚板を取り付け、半球殻状のカバーを用いればよい。
【0068】
(2)上記実施形態では、壁面取り付け構造として、壁面固定部材5を本体2の後面に設けた一対の案内レール26,26で挟み込んで挿通ピン6で固定する構造を挙げたが、本体2を壁面に取り付けることができる構造を備えていれば、壁面取り付け構造は上記に限定しない。
【0069】
(3)上記実施形態では、3枚の棚板3…を備えた構成を例示したが、棚板の枚数は1枚、2枚あるいは4枚以上でも任意の数とすればよい。
【0070】
(4)上記実施形態では、棚板3…を本体2の左右の側壁22,22にて支持したが、たとえば本体2の背板の内側面等で支持してもよい。また、棚板3…を本体2に比べて幅狭にして、左右に複数列の棚板が並ぶようにしてもよい。また本体2とほぼ同じ幅の棚板と幅狭の棚板とを混載してもよい。
【0071】
(5)上記実施形態では、棚板3の高さ調整手段を複数段の棚挿込溝23…によって構成したが、高さ調整手段は他の任意の構成を採用してもよい。また、高さ調整手段はなくてもよい。この場合、棚板3は本体2に取り外し不能に取り付けられていても、あるいは本体2と一体的に形成されていてもよい。
【0072】
(6)上記実施形態では、本体2および棚板3の材質として、不透明な合成樹脂を挙げたが、全体があるいは部分的に透明な材料を用いても、合成樹脂以外の例えば木材や金属等を用いてもよい。
【0073】
(7)上記実施形態では、カバー4の材質としてポリスチレンを挙げたが、本体2の開口21を棚板3…ごと覆うように前方に膨らんだ形状に成形できる透明な合成樹脂であれば、ポリカーボネード、等、種々の樹脂を採用することができる。
【0074】
(8)上記実施形態においては、カバー4の前面を左右に対して中央が若干前方に突出する凸面形状に構成したが、凸面形状としては、カバー4を横から見て上下に対して中央が若干前方に突出するようにしてもよい。あるいは、上下方向および左右方向のいずれについても中央部が前方に突出する凸面形状としてもよい。あるいはまた、カバー4の前面は平面形状としてもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかる壁掛け型展示棚によると、展示物が載置される棚板は本体の前面側の開口から前方に突出し、前方に膨らむ透明樹脂よりなるカバーによって覆われるため、この棚板に展示される展示物は透明なカバーを通してその正面姿だけでなく、左右側面の姿も容易に視認することができ、立体的な展示物の特性を生かした興趣性に富んだ展示ができる。また、カバーは透明樹脂からなるため、不透明な桟や枠を用いることなく、前方に膨らんだ形状を容易かつ安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる壁面取付構造を適用した壁掛け型展示棚の正面側から見た斜視図である。
【図2】同壁掛け型展示棚を背面側から見た斜視図である。
【図3】同壁掛け型展示棚の側面図である。
【図4】同壁掛け型展示棚を上から見た平面図である。
【図5】同壁掛け型展示棚のカバーを開けた状態の斜視図である。
【図6】壁面固定部材の斜視図である。
【図7】壁面固定部材を壁面に取り付けた状態の斜視図である。
【図8】壁面固定部材が本体に取り付けられた状態を背面側から見た斜視図である。
【図9】挿通ピンの動作説明図である。
【図10】壁掛け型展示棚が壁面に設置された状態の側方断面図である。
【符号の説明】
1 壁掛け型展示棚
2 本体
21 開口
22 側壁
23 棚挿込溝(高さ調整手段)
24 被係合部
25 ロック部材
26 案内レール
27 挿通ピン孔
3 棚板
4 カバー
42 前面
44 係合部
45 被ロック突起
5 壁面固定部材
54 ピン止め孔
6 挿通ピン
W 壁面
C 間柱
S 固定ネジ
Claims (7)
- 前面側の全面に開口が設けられ、背面側に壁面に取り付けるための壁面取付構造を有する本体と、
前記本体内に設けられ、前記本体の前面側の開口より前方に突出する1または複数枚の棚板と、
前記本体の開口を前記棚板ごと覆うように前記開口から前方に膨らむ透明樹脂からなるカバーと、
を備えたことを特徴とする壁掛け型展示棚。 - 前記本体は不透明材料から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の壁掛け型展示棚。
- 前記カバーは、壁面にほぼ平行な前面を有し、その前面は前方に突出する凸面形状をなすように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の壁掛け型展示棚。
- 前記本体内に、前記棚板の高さ位置を変更可能な高さ調整手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の壁掛け型展示棚。
- 前記高さ調整手段は、前記本体の両側壁内側に設けられた複数段の前後方向に延びる棚挿込溝から構成され、
前記棚板は、前記本体の前面側の開口から任意の高さの前記棚挿込溝に挿し込むことによって前記本体内に取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の壁掛け型展示棚。 - 前記カバーは、壁面に取り付けられた前記本体に対して、着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の壁掛け型展示棚。
- 前記本体の前記開口の上縁部には被係合部が設けられ、前記カバーの上縁部には前記被係合部に上側から係合する係合部が設けられ、
前記本体の前記開口の下縁部には、前記カバーの下縁部に係合して、前記カバーの下縁部が前方に離間することを防止するロック構造が設けられたことを特徴とする請求項6に記載の壁掛け型展示棚。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002305657A JP2004136017A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | 壁掛け型展示棚 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002305657A JP2004136017A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | 壁掛け型展示棚 |
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JP2004136017A true JP2004136017A (ja) | 2004-05-13 |
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ID=32452699
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004136017A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009112535A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Myst:Kk | 収容箱セット |
-
2002
- 2002-10-21 JP JP2002305657A patent/JP2004136017A/ja active Pending
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JP2009112535A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Myst:Kk | 収容箱セット |
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