JP2013226201A - 家具の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】書籍などの陳列物を扉板の前面などの任意の高さ位置や任意の段数など、自由度の高いディスプレイを行うことを可能とする。
【解決手段】家具11における開閉体35の正面37に左右一対で並列構成されるとともに上下方向に所定間隔で複数対となって設けられる取付凹部41と、取付凹部41に着脱自在に取り付けられる左右一対の係止部材43と、係止部材43に係合する取付基部59を左右両端に備え、開閉体35の正面37に水平となって取り付けられる支持部材51と、を具備し、正面37の所望の高さ位置における一対の取付凹部41に係止部材43を介して支持部材51を取り付けて、支持部材51上に正面37に沿わせて陳列物Eを配置させることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、キャビネットなどの収納家具や書架などの家具の構造に関するものである。
所蔵する書籍や雑誌などを陳列物としてディスプレイする構造を備えたキャビネットなどの収納家具や書架などがある(特許文献1)。このキャビネットは、開口面に開閉自在な扉が設けられ、扉は上縁が支持されて下縁が揺動し開閉自在とされるとともに、上縁側の支持部分が収納部内にスライドし、扉が棚板の下面に沿って収納される。扉には前面に受溝と支枠とが設けられ、これら受溝に書籍などの陳列物を載置させ、支枠に支持させるようになっている。
実公平3−16386号公報
しかしながら、上述した従来のキャビネットでは、側板又は中仕切と棚板とに囲まれた収納空間に収容可能な幅長及び高さとなる大きさの扉板に限定され、且つ扉板を収納空間内に収納することからディスプレイ可能な陳列物の大きさ、特に厚みに制限があり、陳列可能な陳列物の大きさに自由度が少なく、十分な汎用性を得られない欠点を有している。また、ディスプレイするための構造である受溝と支枠とは、扉の前面に固定構造であることで、全ての扉に同じ大きさの陳列構造を備えることとなり、陳列物の大小を限定しないものの、例えば小型の陳列物用に小さく構成したいなどの適応が不可能であり、さらには、1つの扉に複数段で陳列することも不可能である。
そこで本発明は、上記問題点を解消するために、扉板の前面などに書籍やその他の形状の陳列物を任意の高さ位置や、任意の段数など、自由度の高いディスプレイを行うことのできる家具の構造を提供することを目的としている。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の家具の構造は、家具11における開閉体35の正面37に左右一対で並列構成されるとともに上下方向に所定間隔で複数対となって設けられる取付凹部41と、
該取付凹部41に着脱自在に取り付けられる左右一対の係止部材43と、
該係止部材43に係合する取付基部59を左右両端に備え、前記開閉体35の正面37に水平となって取り付けられる支持部材51と、
を具備し、
前記正面37の所望の高さ位置における前記一対の取付凹部41に前記係止部材43を介して前記支持部材51を取り付けて、該支持部材51上に前記正面37に沿わせて陳列物Eを配置させることを特徴とする。
この家具の構造では、家具11を構成する扉などの開閉体35の正面37に、左右一対の係止部材43が取り付けられ、さらにこれら係止部材43を介して、支持部材51が所望の高さ位置となって着脱自在に取り付けられる。開閉体35の正面37に水平に取り付けられた支持部材51には、陳列物Eが配置され正面37に沿ってディスプレイされる。
本発明の請求項2記載の家具の構造は、家具11における板部材15の垂直面91に凹設状態で設けられる複数の取付凹部41と、
該複数の取付凹部41におけるいずれかの取付凹部41に着脱自在に取り付けられる係止部材43と、
該係止部材43に係合する取付基部59を備え、前記板部材15の垂直面91に取り付けられる支持部材51と、
を具備し、
前記垂直面91の所望の高さ位置における前記取付凹部41に前記係止部材43を介して前記支持部材51を取り付けて、該支持部材51に前記垂直面91に沿わせて陳列物Eを配置させることを特徴とする。
この家具の構造では、家具11を構成する扉35や側板15などの垂直面91(37,38)に配設された取付凹部41に、係止部材43が取り付けられ、さらにこの係止部材43を介して、支持部材51が所望の高さ位置となって着脱自在に取り付けられる。垂直面91に取り付けられる支持部材51は、例えば水平とされ、この支持部材51には、陳列物Eが配置され垂直面91に沿ってディスプレイされる。
本発明の請求項3記載の家具の構造は、請求項2記載の家具の構造において、前記板部材は家具を構成する扉35とされ、前記垂直面は該扉35の前面37であることを特徴とする。
この家具の構造では、家具11の扉35の前面37に、支持部材51が取り付けられ、陳列物Eは家具11の正面における所望の位置に配置されディスプレイされる。
本発明の請求項4記載の家具の構造は、請求項1又は2又は3記載の家具の構造において、
前記支持部材51は、真直なレール状部材53と、該レール状部材53の取付位置より上方に位置する左右一対の前記取付凹部41に取り付けられる枠状部材55とで構成され、前記陳列物Eを前記レール状部材53に載置するとともに前記枠状部材55にて支持することを特徴とする。
この家具11の構造では、支持部材51のレール状部材53に陳列物Eが載置され、陳列物Eの上部を枠状部材55が支持する。陳列物Eは安定して扉35などの正面37に沿ってディスプレイされる。
本発明の請求項5記載の家具の構造は、請求項4記載の家具の構造において、
前記レール状部材53は、断面略L字形状の連続体よりなる支持縁57を備えた横桟形状に形成されることを特徴とする。
この家具の構造では、レール状部材53の支持縁57により、レール状部材53に載置された陳列物Eが滑り落ちるようなことがなく、安定してディスプレイ状態となる。
本発明の請求項6記載の家具の構造は、請求項4又は5記載の家具の構造において、
前記枠状部材55は、前記左右一対の取付凹部41のそれぞれに螺着される左右一対の係止金具79と両係止金具79に架け渡される伸縮自在な紐部材よりなる落下防止体81とで組み合わされ、前記レール状部材53の取り付けられる位置と離間した位置で取り付けられることを特徴とする。
この家具の構造では、一対の係止金具79がレール状部材53と離間した例えば上方に取り付けられ、これら係止金具79に落下防止体81が取り付けられる。これにより、陳列物Eがディスプレイされる状態を枠状部材55が支持するとともに、この落下防止体81によれば、伸縮自在であることで、陳列物Eの形状が書籍や紙束状など薄いものに限定されず、厚みのある形状や、複数冊の書籍なども保持することができる。
本発明の請求項7記載の家具の構造は、請求項1,2,3,4,5,6のいずれか1つに記載の家具の構造において、
前記取付凹部41は雌ねじを備えており、
前記係止部材43は前記雌ねじに螺合する雄ねじ部45を基端に備えていることを特徴とする。
この家具の構造によれば、取付凹部41に対して係止部材43を螺着固定することができ、取付凹部41に対して係止部材43を簡単に脱着することができるとともに、取付状態においては強固なものとなり、家具11の扉などの開閉体35や板部材15に対して、容易に抜け落ちることがない。
本発明の請求項8記載の家具の構造は、請求項7記載の家具の構造において、
前記係止部材43は前記基端に対して延出する軸状に形成され、先端に膨出形状の頭部47を備えており、
前記支持部材51の取付基部59には、該支持部材51に表出する操作部71による回転操作によって前記係止部材43の頭部47を保持し係合状態とする締付部材69が設けられていることを特徴とする。
この家具の構造によれば、係止部材43が螺着により開閉体35や板部材15に取り付けられ、取り付けられた係止部材43の先端頭部47に、締付部材69を回転操作することで支持部材51を取り付ける。締付部材69は、係止部材43に対して操作部71の回転で係合し、逆回転させることでその係合状態を解く。これにより係止部材43に対する支持部材51の脱着が行える。
本発明による請求項1記載の家具の構造では、家具を構成する開閉体の正面に、左右一対の係止部材が取付凹部にそれぞれ取り付けられ、さらにこれら係止部材を介して支持部材が所望の高さ位置となって着脱自在に取り付けられるので、家具の開閉体に対して任意の高さ位置に陳列物を並べられる支持部材を取り付けることができ、また複数段の支持部材を取り付けることも可能となり、自由度の高いディスプレイを行うことができる。
請求項2記載家具の構造では、家具を構成する扉や側板などの板部材における垂直面に配設された複数の取付凹部に係止部材が取り付けられ、さらにこの係止部材を介して、支持部材が所望の高さ位置となって着脱自在に取り付けることができ、垂直面に取り付けられる支持部材を例えば水平とすることで、支持部材に陳列物が配置され垂直面に沿ってディスプレイすることができる。
請求項3記載の家具の構造では、家具の扉の前面に支持部材が取り付けられることで、陳列物は家具の正面における所望の高さ位置、所望の段数で配置されディスプレイすることができる。
請求項4記載の家具の構造では、支持部材のレール状部材に陳列物が載置されるとともに、陳列物の上部を枠状部材が支持することができ、陳列物が安定して扉などの正面に沿ってディスプレイすることができる。
請求項5記載の家具の構造では、レール状部材の支持縁により、レール状部材に載置された陳列物が滑り落ちるようなことがなく、安定してディスプレイ状態となる。
請求項6記載の家具の構造では、一対の係止金具がレール状部材と離間した例えば上方に取り付けられ、これら係止金具に落下防止体が取り付けられることで、陳列物がディスプレイされる状態を枠状部材が支持するとともに、この落下防止体が伸縮自在であることで、陳列物の形状に問わず保持することができる。
請求項7記載の家具の構造によれば、取付凹部に対して係止部材を螺着固定することができ、取付凹部に対して係止部材を簡単に脱着することができるとともに、取付状態においては強固なものとなり、家具の扉などの開閉体や板部材に対して、容易に抜け落ちることがない。
請求項8記載の家具の構造によれば、開閉体や板部材に取り付けられた係止部材の先端頭部に、締付部材を操作部の回転操作で係合させ取り付けることができ、また、逆回転させることでその係合状態を解くことが可能となり支持部材の脱着が容易に行える。
本発明に係る実施形態の家具の構造を示す斜視図である。 図1に示した家具の構造における要部の拡大分解斜視図である。 同家具の構造における係止部材と支持部材を構成するレール状部材の扉への取付手順を(a),(b)に示した図である。 実施形態の変形例に係る家具の構造の斜視図である。 実施形態の変形例に係る家具の構造の斜視図である。 実施形態の変形例に係る家具の構造の斜視図である。 実施形態の変形例に係る家具の構造の斜視図を(a),(b)に示した図である。 実施形態の変形例に係る家具の構造の斜視図である。 実施形態の変形例に係る家具の構造の斜視図を(a),(b)に示した図である。
図1は本発明に係る実の形態の家具の構造を示す斜視図、図2は図1に示した家具の構造における要部の拡大分解斜視図である。
本実施形態の家具11は、天板13と左右側板15と底板17及び台輪19とで略矩形箱型に構成される書架や飾り棚などである。例えば図1に示すように、左半部を前面開放棚部21とされ、右半部を扉付棚部23とされて構成される。前面開放棚部21は、天板部25、底板部27、左右側板部29、背板31及び複数の棚板33で構成され、各棚板33は、図示しないダボとダボ穴などの係合構造にて所望の高さ位置に配置可能な構成とされる。なお、左半部の前面開放棚部21は、図示しない機構により、天板13と底板17との間で左右方向に水平移動自在なスライド棚を構成しており、右半部の扉付棚部23の前面扉35を開放させた際に、スライド移動自在となっている。
扉付棚部23の前面開口部分を覆う開閉体としての扉35は、図示しない蝶番にて一側縁36が側板15に連結されており、開閉自在な構成とされる。本実施形態では、天板13と底板17との間に位置する1枚の板部材よりなる。正面となる扉35の前面37には、蝶番側の吊元に対する先端縁側に取手39が設けられる。本実施形態では、垂直方向に真直に形成される枠棒状に形成されている。
扉35の前面37には、左右の縁部分に沿って左右一対で並列構成されるとともに、上下方向に所定間隔、好ましくは等間隔となり、すなわち水平方向に離間配置とされ且つ垂直方向に所定間隔とされて、上下方向に複数対となって取付凹部41が設けられる。各取付凹部41は略円筒状で雌ねじを備えており、扉35の前面37に対して突出することなく設けられる。この取付凹部41は、例えば鬼目ナットなどよりなり、扉前面37に埋設状態で強固に固定される。
取付凹部41に取り付けられる係止部材43は、金属製の真直な軸状に形成されており、基端に雄ねじ部45が形成されるとともに、先端に膨出形状の頭部47を備えている。係止部材43は、取付凹部41の雌ねじに基端の雄ねじ部45を螺合させることで着脱自在に取り付けられ、取り付けられた状態では扉前面37より水平方向に突出する。また、この係止部材43は、左右一対で構成される。なお、この係止部材43の頭部には、後述するプラスドライバーなどの工具Tが嵌合する凹溝48が形成されている。
扉35の前面37には、左右で対となる取付凹部41に、左右一対となって取り付けられる係止部材43を介して支持部材51が取り付けられる。支持部材51は、本実施形態では、レール状部材53と枠状部材55とで構成される。
レール状部材53は、本実施形態では上縁に突条形状の支持縁57が形成された断面略L字形状の真直な連続体よりなる。好ましくは、このレール状部材53の素材は、家具本体11と同素材の木質材とされ、その長さは扉35の幅長程度とされる。レール状部材53の左右両端部分は、取付基部59とされる。これら左右の取付基部59の離間距離は、扉前面37に設けられる取付凹部41の配設間隔と略同等とされる。取付基部59の前記扉前面37に対向する当接面61には、係止部材43が挿入される挿入穴63が形成される。またレール状部材53の両端面となる取付基部59の端面65には、穴部67が穿設されている。挿入穴63と穴部67とは、それぞれの軸線が直交し取付基部59内で連通される。左右の各挿入穴63の位置は、本実施形態では、左右一対の取付凹部41に対応し、すなわちこれら取付凹部41に取り付けられた一対の係止部材43がそれぞれ挿入される。この挿入穴63にて係止部材43の頭部47に対し係合することで、この係止部材43を介し扉前面37にレール状部材53が取り付けられる。
取付基部59に形成された穴部67には、締付部材69が設けられる。締付部材69は、軸線を水平方向とする略円筒形状に形成され、平滑な端面に操作部71を有しているとともに、外周面に係止部材43の頭部47が進入可能な挿入部73と、この挿入部73に連通し周面に沿って形成される幅狭なカム溝75とを具備している。締付部材69は、レール状部材53の端面65に形成される穴部67に挿着され、この端面65に操作部71が表出状態とされる。そして、挿入部73は穴部67内にて挿入穴63に対向配置する。これにより係止部材43の頭部47が、挿入穴63を貫通し挿入部73内に進入することとなる。なお、操作部71には、後述するプラスドライバーなどの工具Tが嵌合する凹溝77が形成されている。
枠状部材55は、左右一対の係止金具79と、落下防止体81とで構成される。係止金具79は、基端に取付凹部41の雌ねじに螺着するネジ部を備え、本実施形態では先端が湾曲形成され、略U字形或いは略V字形のフック部材状に形成されている。落下防止体81は、左右に離間配置となる各係止金具79に架け渡される長体で、本実施形態では伸縮自在な紐部材、例えばゴム紐などより構成される。この枠状部材55は、レール状部材53の取り付けられる位置とは離間した位置で扉35の前面37に取り付けられ、例えばレール状部材53の取付位置より上方に位置される。そして、扉35の前面37に係止部材43を介して取り付けられるレール状部材53に陳列物Eが載置された状態で、この陳列物Eの上部を枠状部材55の落下防止体81にて支持する。なお、落下防止体81は、図1に示すようにレール状部材53と平行となって配設されるだけでなく、レール状部材53の上方の左右に位置する取付凹部41において、その高さ位置を異なるように係止金具79を配置して、落下防止体81を斜めに配設することとしても良い。落下防止体81は、伸縮自在な紐部材よりなることで、左右の係止金具79の離間距離が変わっても伸縮することで対応が可能である。落下防止体81が斜めに配設可能とされることで、例えばレール状部材53上の複数の陳列物Eの高さがそれぞれ異なる場合にも、それぞれを支持することが可能となる。また、この落下防止体81は、1つのレール状部材53に対して1つのみ対応させ取り付けるのではなく、1つのレール状部材53に2つの落下防止体81をそれぞれ平行に、或いは交差させて対応させ配設する構成としても良い。
次に、上記家具11の構造の作用を説明する。
図3は係止部材43と支持部材51を構成するレール状部材53の扉35への取付手順を示す斜視図である。
まず、係止部材43を扉35の前面37に設けられている取付凹部41に取り付ける。取付凹部41は、図1に示すように、左右で一対とされるとともに、上下方向に等間隔となる複数組みとなっており、これらの取付凹部41の所望の高さ位置に、係止部材43をそれぞれ螺合させる。図3(a)に示すように、この螺着作業は、プラスドライバーなどの工具Tを用いることで行う。
左右それぞれの係止部材43は扉前面37に突出状態となり、取り付けられた後に、支持部材51のレール状部材53が取り付けられる。レール状部材53は、予め左右両端に締付部材69が挿着されている。レール状部材53の左右の取付基部59に穿設された挿入穴63へ係止部材43を挿入させ、当接面61を扉前面37に対向当接させる。挿入時は、締付部材69の挿入部73が対応しており、締付部材69の内方に係止部材43の頭部47が進入する。
次に、レール状部材53の両端において、プラスドライバーなどの工具Tを使用して、取付基部59の端面65に表出している締付部材69の操作部71を回転操作する。操作部71を回転操作することで、係止部材43の頭部47が、挿入部73からカム溝75内に進入し、幅狭に形成され蟻溝状となるカム溝72内で頭部47が係合状態となる。締付部材69は、およそ90〜180°の回転操作により、カム溝75内への頭部47の保持及び係合が行われ、左右それぞれの締付部材69の回転操作が完了することで、レール状部材53が扉35の前面37に水平となって取り付けられる。
次に、取り付けられたレール状部材53の上方に枠状部材55を取り付ける。まず、枠状部材55を構成する一対の係止金具79を、左右一対の取付凹部41にそれぞれ螺着させる。次に、左右の係止金具79に対して環状に形成されたゴム紐状の落下防止体81を掛ける。落下防止体81は、図1に示すようにレール状部材53と平行となる。
そして、図1に示すように、陳列物Eとしての書籍などをレール状部材53に載置させるとともに、落下防止体81に掛けて上部を保持させ、ディスプレイとする。さらに別の位置に支持部材51を取り付けるには、上記手順を繰り返して扉前面37に複数段に構成可能である。また、レール状部材53のみで陳列物Eを載置することとしても良く、例えば高さの小さい陳列物Eなどの場合には、図1に示すように枠状部材55を使用せず、レール状部材53のみで構成する。
なお、支持部材51の高さを変更したい場合、或いは取り除く場合には、左右両端の締付部材69を、取付時とは反対の方向に回転操作することで、係止部材43との係合状態が解かれ、これにより係止部材43からレール状部材53が抜脱可能となり、そして係止部材43の取付凹部41への螺着を解き、取り外す手順となる。
従ってこのように構成された家具の構造では、家具11を構成する扉35の前面37に対して、任意の高さ位置となる取付凹部41に支持部材51を取り付けることが可能となって、陳列物Eのディスプレイを行うことが可能となるとともに、陳列物Eの大きさに合せて支持部材51の位置を上下に移動させ取付配置でき、且つ多段に支持部材51を取付配置でき、扉35の前面37の有効利用が可能となる。
また、扉35の前面37の全体において任意の位置にディスプレイすることができるもので、扉35自体は、家具11としての通常の高さ及び幅長の大きさ、すなわち扉前面37にディスプレイする陳列物Eの大きさに依存されることなく家具11としての通常の扉35で構成されており、家具11内に収納する物が取捨選択されてしまうことがなく、収納家具として汎用性が高いものである。
さらに、支持部材51の素材、特にレール状部材53の素材を扉35等の家具本体11の素材と合せることが可能であり、意匠性を損ねることなく、且つ陳列物Eをディスプレイすることのできる家具11を得ることが可能である。
さらに、支持部材51を構成するレール状部材53に支持縁57が形成されることで、陳列物Eの滑り落ちなどが防止され、陳列物Eが扉前面37に沿ってディスプレイでき、また、落下防止体81を備える枠状部材55により、陳列物Eが容易に落下することがなく、扉35の開閉時に不安がないものである。
なお、上述した実施の形態では、枠状部材55を係止金具79と落下防止体81とで構成する例について述べたが、図4に示すように、針金状のコ字状枠を枠状部材83として構成しても良い。このコ字状枠83は、真直な保持部85と、この保持部85の左右両端をL字状に屈曲形成して、各端部に雄ねじ構造を設けた構成とする。そして、両端の雄ねじ部分を取付凹部41の雌ねじに螺着させることで扉前面37に取り付ける。上述したゴム紐状の落下防止体81のように伸縮せず、剛性のある構造となり、撓むことなく陳列物Eを支持することが可能となる。
また、支持部材51の構成を、上述したレール状部材53を2つ1組として構成し、図5に示すように、支持縁57を向かい合わせ、上下に位置するフレーム枠構造として構成してもよい。この支持部材51の構成では、取付凹部41の上下方向の配設間隔に合うサイズの陳列物Eに好ましく、上下に同質な木質材よりなるレール状部材53を配置することができ、家具としての見栄えも向上する。
さらに、図6に示すように、レール状部材53を3つで1組として支持部材51を構成することとしても良く、水平な下縁部材と、垂直な左右の枠縁部材との構造となり、三方を支持する構成とする。この支持部材51の構造によれば、それぞれが真直な剛体で、各支持縁57により囲まれる構成とされる。このような構成であれば、陳列物Eが左右方向にも保持されることとなり、扉面37から落下するようなことがない、
また、上述した各実施形態では、支持部材51は、扉前面37の取付凹部41を左右一対で使用して、陳列物Eを保持することとする構造とされているが、複数の取付凹部41に対して、必ずしも左右一対で使用することはなく、1つのみで使用することとしても良い。例えば、図7(a)に示すように、フック形状の支持部材87とされ、上記同様の締付部材69を備える構成とし、この締付部材69にて係止部材43を介し取り付けられる構成とすれば、扉35の前面37に引掛けフックが突設され、図示するような、巾着袋E1等を吊るすことなどが行える。
さらに、上下方向に配置される取付凹部41の縦位置の隣り合う取付凹部41を使用して、上下に対となる締付部材69を備えた支持部材89を構成してもよく、例えば図7(b)に示すように、小物入れなどを構成し、支持部材89としてペン立てとして利用したり、防水加工を施し花瓶を構成して花卉を飾るなどとしても良い。また、このような扉35の一側部分に取り付けられる構成とされることで、扉37の取手を兼用することも可能である。
また、上述した各実施形態では、係止部材43及び支持部材51を扉35の前面37に設ける例として説明したが、これら係止部材43及び支持部材51及び取付凹部41は、扉35の裏面38やその他の家具11を構成する板部材、例えば側板15などの垂直面91に配設することとしても良い。例えば、図8に示すように、扉35の内面38に係止凹部41を左右一対で上下方向に所定間隔として複数設け、これら係止凹部41の任意の高さ位置に係止部材43を取り付けて、支持部材51であるレール状部材53と枠状部材55とを配設する。このような構成とすれば、扉開放時に見ることのできる陳列物Eを、扉内面38に沿って配置でき、また、陳列物Eとして鏡を配置するなども可能となる。さらに、図示のように、家具11の内部となる側板内面91に配設する構成としても良い。このような、側板15の内面91とすれば、棚板93を取り付けるためのダボ穴を兼用することが可能となる。さらに、背板内面としても良く、また、家具11としての背面外側に配置することも可能である。また、上述した実施形態では開閉体として扉35を例に説明したが、扉35の他に、引出しに構成することとしてもよく、引出しの前面板に、上記同様に取付凹部41を設けて、係止部材43を介して支持部材51を設けることとしても良い。
さらに、上記したような家具内部に係止部材43及び支持部材とを取り付ける構成としては、図9(a)に示すように、支持部材95の構造を小幅な棚板状に形成し、側板内面91に取り付ける構成としても良く、家具内部において左右に亘って設けられる棚板93とは別に左右いずれか一方の側板内面91に片持ち棚板状に構成させて、例えば装身具などを載置させることが可能となる構成としても良い。このような片持ち棚板形状の支持部材95としては、例えば、トレー状に上面に窪みを形成することとしても良く、載置される装身具等の落下を防ぐことが可能となる。
また、図9(b)に示すように、支持部材97の形状を、左右両端部分の各取付基部99をそれぞれブロック状に形成して、これら取付基部99に架け渡されるように杆状部材101を設ける構成などとしても良く、例えば、杆状部材101に、ネクタイやベルトなどを掛けることが可能となる。
さらに、本発明の家具の構造として、図示しないが、係止部材の形状は軸状に限定されることはなく、また、取付凹部に雌ねじを設け係止部材に雄ねじ部を備える構造に限定されることはない。例えば、係止部材をV字形のフック状として構成し、取付凹部に対して着脱自在として、左右一対で扉の前面に取り付けられる構成としても良く、これら左右のフック形状の係止部材に対して支持部材が取り付けられるような構造としても良い。
また、取付凹部は、扉を貫通して設けることとしても良く、このような構成とすれば、扉の内外両面に取付凹部が同じピッチで配設されることとなり、扉の前面(外面,表面)と内面(裏面)とに支持部材を配設でき、種々の陳列を構成することができる。
11…家具
15…板部材(側板)
35…開閉体(扉)
37…正面(前面)
41…取付凹部
43…係止部材
45…雄ねじ部
47…頭部
51,87,89,95,97…支持部材
53…レール状部材
55…枠状部材
57…支持縁
59…取付基部
69…締付部材
71…操作部
79…係止金具
81…落下防止体
91…垂直面
E…陳列物

Claims (8)

  1. 家具における開閉体の正面に左右一対で並列構成されるとともに上下方向に所定間隔で複数対となって設けられる取付凹部と、
    該取付凹部に着脱自在に取り付けられる左右一対の係止部材と、
    該係止部材に係合する取付基部を左右両端に備え、前記開閉体の正面に水平となって取り付けられる支持部材と、
    を具備し、
    前記正面の所望の高さ位置における前記一対の取付凹部に前記係止部材を介して前記支持部材を取り付けて、該支持部材上に前記正面に沿わせて陳列物を配置させることを特徴とする家具の構造。
  2. 家具における板部材の垂直面に凹設状態で設けられる複数の取付凹部と、
    該複数の取付凹部におけるいずれかの取付凹部に着脱自在に取り付けられる係止部材と、
    該係止部材に係合する取付基部を備え、前記板部材の垂直面に取り付けられる支持部材と、
    を具備し、
    前記垂直面の所望の高さ位置における前記取付凹部に前記係止部材を介して前記支持部材を取り付けて、該支持部材に前記垂直面に沿わせて陳列物を配置させることを特徴とする家具の構造。
  3. 前記板部材は家具を構成する扉とされ、前記垂直面は該扉の前面であることを特徴とする請求項2記載の家具の構造。
  4. 前記支持部材は、真直なレール状部材と、該レール状部材の取付位置より上方に位置する左右一対の前記取付凹部に取り付けられる枠状部材とで構成され、前記陳列物を前記レール状部材に載置するとともに前記枠状部材にて支持することを特徴とする請求項1又は2又は3記載の家具の構造。
  5. 前記レール状部材は、断面略L字形状の連続体よりなる支持縁を備えた横桟形状に形成されることを特徴とする請求項4記載の家具の構造。
  6. 前記枠状部材は、前記左右一対の取付凹部のそれぞれに螺着される左右一対の係止金具と両係止金具に架け渡される伸縮自在な紐部材よりなる落下防止体とで組み合わされ、前記レール状部材の取り付けられる位置と離間した位置で取り付けられることを特徴とする請求項4又は5記載の家具の構造。
  7. 前記取付凹部は雌ねじを備えており、
    前記係止部材は前記雌ねじに螺合する雄ねじ部を基端に備えていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6のいずれか1つに記載の家具の構造。
  8. 前記係止部材は前記基端に対して延出する軸状に形成され、先端に膨出形状の頭部を備えており、
    前記支持部材の取付基部には、該支持部材に表出する操作部による回転操作によって前記係止部材の頭部を保持し係合状態とする締付部材が設けられていることを特徴とする請求項7記載の家具の構造。
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