JP2004133306A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成済みの転写紙の束に、新たな画像を形成した転写紙を挿入することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成時に原稿枚数、複写部数等の設定情報を記憶する設定記憶部801と、操作表示パネル200を介して所定のページが入力されると共に編集モードが指示されたとき、ユーザーに画像形成済みの転写紙を給紙部30に収納させるガイド表示を操作表示パネル200に表示させ、設定記憶部801に記憶された設定情報に従って、給紙部30に収納された画像形成済みの転写紙を像形成部を経由して搬送させ、ソータ部100に排出させ、さらに前記所定のページの位置に、新たに画像形成した転写紙を挿入してソータ部100に排出させる編集制御部802とを備えた。
【選択図】図5
【解決手段】画像形成時に原稿枚数、複写部数等の設定情報を記憶する設定記憶部801と、操作表示パネル200を介して所定のページが入力されると共に編集モードが指示されたとき、ユーザーに画像形成済みの転写紙を給紙部30に収納させるガイド表示を操作表示パネル200に表示させ、設定記憶部801に記憶された設定情報に従って、給紙部30に収納された画像形成済みの転写紙を像形成部を経由して搬送させ、ソータ部100に排出させ、さらに前記所定のページの位置に、新たに画像形成した転写紙を挿入してソータ部100に排出させる編集制御部802とを備えた。
【選択図】図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソート等の機能を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機等の画像形成装置として、原稿の画像が転写された転写紙をそのまま排出するモードの他に、原稿と同一のページ順に並べて排出し、所定の部数分のコピー物を作成するソート機能を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図16は、このようなソート機能を用いて3ページからなる原稿110を3部画像形成した場合の出力結果を示す図である。原稿110をソートモードで画像形成した場合、原稿と同じA,B,Cの順でページが並べられた画像形成済みの転写紙が3部出力されるソート出力状態111の出力結果が得られる。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−248698号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような、ソート機能を備えた画像形成装置を用いて、ソート出力状態111で出力させた画像形成済みの転写紙の束の、所定のページに新たな画像を形成した転写紙を挿入する場合には、ユーザーが手作業で出力部数分の転写紙の束に、新たな画像を形成した転写紙を挿入する必要がある。特に、部数が多い場合、各部の枚数が多い場合には非常な手間となる。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、画像形成済みの転写紙の束に、新たな画像を形成した転写紙を挿入することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、第1の用紙載置部に載置された転写紙に対して像形成部で形成された画像の転写を行い、予め操作部を介して所望セット数を複写するべくソート条件が設定されているときは、ソート条件に従って並び替え部を動作させることにより前記画像が転写された転写紙をソートし、セット毎に排出部に排出する像形成モードを実行させる制御部を備えた画像形成装置において、前記操作部は、セット毎の転写紙束に対して所定のページを指定する入力と共に編集モードの動作指示の設定を受け付けるもので、前記制御部は、前記実行した像形成モードに対応するセット数及び一セットあたりの転写数を有する設定情報を記憶する記憶手段を備えると共に、前記編集モードが指示されたとき、セット数分の転写紙束を積層して載置した第2の用紙載置部から転写紙を、一枚ずつ前記像形成部を経由して搬送させ、前記記憶手段に記憶された前記設定情報に従って前記並び替え部を動作させて前記排出部に排出させると共に、前記所定のページの前後の転写紙の搬送間に、前記第1の用紙載置部から繰り出した転写紙に対して前記像形成モードを実行させることを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、前記ソート条件が設定されているときは、前記第1の用紙載置部に載置された転写紙は、前記像形成部で形成された画像が転写され、前記ソート条件に従ってソートされ、セット毎に前記排出部に排出される。また、前記編集モードが指示されたときは、前記第2の用紙載置部に積層して収納されたセット数分の転写紙束は、一枚ずつ前記像形成部を経由して搬送され、前記記憶手段に記憶された前記設定情報に従って動作する前記並び替え部により前記排出部に排出される。さらに、前記セット数分の転写紙束の前記所定のページの前後の転写紙の搬送間に、前記第1の用紙載置部から繰り出され、前記像形成部で形成された画像が転写された転写紙が、前記排出部に排出されるので、前記セット数分の転写紙束の前記所定のページの前後の転写紙間に、前記新たに画像形成された転写紙が挿入される。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記編集モードは、前記第1、第2の用紙載置部から繰り出された転写紙を第1の排出部に排出する挿入モードであることを特徴としている。請求項2に記載の発明によれば、前記第2の用紙載置部から繰り出された転写紙束に、前記第1の用紙載置部から繰り出されると共に前記画像が画像形成された転写紙が、追加挿入されると共に前記第1の排出部に排出される。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記編集モードは、前記第1、第2の用紙載置部から繰り出された転写紙を第1の排出部に排出すると共に、前記転写紙束内の前記所定のページの転写紙を第2の排出部に排出する差し替えモードであることを特徴としている。請求項3に記載の発明によれば、前記第2の用紙載置部から繰り出された転写紙束は、前記転写紙束内の所定のページの転写紙と、前記第1の収納部から繰り出されると共に前記原稿画像が画像形成された転写紙とが、差し替えられると共に前記第1の排出部に排出される。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記編集モードが指示されたとき、前記像形成モードにより前記排出部に排出された転写紙を、前記第2の用紙載置部に載置させるべくガイド表示を行うガイド表示手段をさらに備えることを特徴としている。請求項4に記載の発明によれば、前記編集モードが指示されたとき、前記ガイド表示手段により、前記像形成モードにより前記排出部に排出された転写紙を前記編集の対象となる転写紙として前記第2の収納部に収納させるためのガイドが表示される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の正面断面図である。この画像形成装置は、複写機本体1と、この複写機本体1の上部に設置された原稿押えを兼用する原稿搬送機構10と、複写機本体1の一側辺部に設置された給紙部30と、他側辺部に設置されたソータ部100とを備えた複写機等からなり、ソータ部100に画像転写後の用紙が排出されるように構成されている。そして、複写機本体1の上面中央にはコンタクトガラス7が配設され、その下方には光学系部50と、像形成部60と、用紙搬送部70と、定着部80とが配設されている。
【0013】
原稿搬送機構10は、原稿載置部11と、搬入ローラ対等を備えた搬入駆動部12と、搬送ベルト13と、排出ローラ14と、排紙台15と、原稿の有無を検出する原稿検出スイッチ16とを備え、原稿載置部11に載置された原稿を自動的に一枚ずつコンタクトガラス7上の所定位置まで搬入した後に一旦停止させ、原稿の露光走査後に排紙台15に排出するものである。
【0014】
給紙部30は、サイズ、縦横向きの種類毎の転写紙が収納される給紙デッキ部31,32,33および手差し給紙部34から構成されている。手差し給紙部34は、手差しトレイ341に載置された用紙を給紙するものである。給紙デッキ部31,32,33は、それぞれ上方の給紙位置と下方の補給位置の間を昇降可能に支持された用紙載置板40上に複数枚の用紙が載置され、前記給紙位置において最上位の用紙を給紙ローラ41、搬送ローラ43及びさばきローラ44によって所定のタイミングで順次給紙するように構成されている。給紙部30の給紙デッキ部31,32,33および手差し給紙部34には、画像形成用の用紙(転写紙)と、編集の対象となる画像形成済みの用紙(転写紙)とを収納することが可能にされている。
【0015】
また、給紙部30は、用紙載置板40上に編集対象の用紙が載置された場合に、その中に混在する場合のあるサイズの小さい用紙に対して給紙ローラ41の位置まで前送りする前送りローラ42を備えている。また、給紙部30は、後述する仕切り板311上に用紙がなくなったことを検出する用紙センサ45を備えている。
【0016】
用紙センサ45は、例えば発光部と受光部とを備えた反射型フォトセンサで、発光部からの光が反射板312で反射した光を受光部で検出することで主制御部8は、編集対象の用紙なしと判断することとしている。
【0017】
反射板312(図3参照)は、仕切り板311の上面部に設けられ、用紙面よりも光の反射率が高い鏡面部材から構成される。これにより、用紙センサ45は、発光部からの光が反射板312で反射した場合と用紙面で反射した場合との反射光の強度の差を判別して、発光部からの光が反射板312で反射したことを検出する。
【0018】
なお、反射板312は、例えば黒色材が塗布された光吸収材で構成され、用紙センサ45は発光部からの光が反射板312で吸収されて受光部で検出されないことにより、編集対象の用紙なしと判断する構成としてもよい。
【0019】
図2は、給紙デッキ部31の用紙載置板40上に編集対象の用紙46,47が載置された状態を示す斜視図である。
【0020】
なお、以下、説明の便宜上、編集対象(転写済み)の用紙を用紙46といい、未転写の用紙を用紙314(図3参照)という。用紙46は、例えばA3サイズの用紙で、用紙載置板40上に載置された状態で、その先端部が給紙デッキ部31の壁面に当接すると共にその上面が給紙ローラ41に当接している。また、用紙47は、例えばA4サイズの用紙で、用紙46よりも小さいためその先端部は給紙ローラ41に届かない状態で、編集対象の用紙の最上位に載置されている場合もあり得る。この状態で、編集対象の用紙を搬送する方向の手前側に、例えば給紙デッキ部31の略中間位置に前送りローラ42が設けられ、前送りローラ42の回転動作により、用紙47を給紙ローラ41の位置まで搬送する。これにより、編集対象の用紙にサイズの異なる用紙が先端が合わされていない状態で混在している場合であっても、給紙することが可能にされている。
【0021】
図3は、給紙デッキ部31の用紙載置板40上に画像形成用の用紙314が載置された状態を示す斜視図である。給紙デッキ部31の用紙を搬送する方向と平行な両側壁面部の内面には、相対応する位置に凹陥部313が用紙搬送方向の略中央から手前側端位置に亘って形成されている。凹陥部313には、編集動作時に既に存在する用紙314の上に載置される用紙46を用紙314と仕切るための仕切り板311がスライド可能に嵌め込まれている。
【0022】
給紙デッキ部31は、サイズ調整用部品(図略)の操作のため、あるいは最大サイズの用紙に対応しうる大きさに形成された場合に、それ以下のサイズの用紙が先端揃えで載置されることから用紙搬送方向の手前側に所定の空間が存在するのが一般的であり、凹陥部313は、給紙デッキ部31内の手前側は、仕切り板311の厚みに対応する退避用とされ、先頭側に向けて、上下方向に幅広となる形状にされており、用紙314の載置高さを吸収している。仕切り板311は、凹陥部313の先端位置で、上面の反射板312が用紙センサ45に対向する。
【0023】
図1に戻って、給紙デッキ部32,33は、本実施形態では図2〜図4に示す給紙デッキ部31と同様の構成からなり、例えば給紙デッキ部31,32,33にそれぞれA3,A4,B5サイズの用紙を収納しておき、給紙を行う給紙デッキ部を選択することによって、画像形成する用紙のサイズが選択可能にされている。
【0024】
光学系部50は、露光ランプ51および反射板52からなるライン状の光源と、反射鏡53a,53b,53c,53d,53e,53fおよびレンズ54とを備え、露光ランプ51および反射板52からなる光源と、反射鏡53aと、反射鏡53b,53cとが、それぞれ所定の速度で図1の左右方向(副走査方向)に往復駆動されるとともに、往動時に原稿画像の露光走査を行って原稿の光像を生成する。
【0025】
像形成部60は、回転可能に支持されたドラム状の感光体61と、この感光体61の周囲に配設された主帯電部62と、現像部63と、転写分離部64と、クリーニング部65と、除電部66とを備えている。主帯電部62は、感光体61の表面を所定電位に均一に帯電させるものであり、その下流側に原稿の光像が露光される露光域が設けられ、この露光域において感光体61表面に静電潜像が形成されるように構成されている。
【0026】
また、現像部63は、静電潜像にトナーを付着させて顕在化させるものであり、転写分離部64は、感光体61表面のトナー像を用紙に転写するとともに、転写後の用紙を感光体61から分離させるものである。さらに、クリーニング部65は、転写後に感光体61の表面に残留しているトナーを清掃するものであり、除電部66は、感光体61表面の残留電荷を消去するものである。
【0027】
用紙搬送部70は、給紙部30から給紙された用紙を感光体61に向けて搬送する搬送ローラ対71と、フィードローラ対74と、光学系部50の走査タイミングに同期して駆動されるレジストローラ対75と、感光体61から分離された用紙を定着部80に搬送する搬送ベルト76と、定着部80によってトナー像が定着された用紙を定着部80から導出する導出ローラ対77と、用紙をソータ部100へ排出する排出ローラ対78とを有する。
【0028】
また、ソータ部100は、排出分岐ガイド101と複数段の排出ビンとからなり、最上段部の排出ビンをノンソートビン102とし、それ以下の複数段の排出ビンを有するソートビン103とを有している。排出分岐ガイド101は図示しない駆動部により、用紙の排出方向をノンソートビン102側とソートビン103側とに切り換え可能になっている。
【0029】
ビン昇降機構104は、複写機本体1からの用紙の排出に同期してソートビン103の各ビンを順次1段ずつ下降させて排出口に対向させるもので、これにより、用紙を各ビン上に順番に収納することで、ソート機能を実現する。なお、ソートビン103は、単一の排出部で構成されるとともに、ソートされた用紙あるいは追加挿入、差し替え等の編集をされた用紙が、各部(セット)単位で排出位置をずらす等の方法により、前記単一の排出部に排出される構成であってもよい。
【0030】
図5は、画像形成装置のブロック構成図である。図5において、画像形成装置は、各種の入力キースイッチ等として機能する操作表示パネル200と、この操作表示パネル200からの入力信号に応じて複写機本体1を制御する主制御部8、原稿搬送機構10を制御する原稿搬送制御部17及び、ソータ部100を制御するソータ制御部105からなる制御部とを備えている。主制御部8と、他の原稿搬送制御部17およびソータ制御部105との間でシリアル通信が行われ、各種のデータおよび動作タイミングを送受信して各部の動作制御が実行されるようになっている。
【0031】
図6、図7、図8は、操作表示パネル200の表示の一例を示す図である。操作表示パネル200は、例えば液晶表示パネルの表面に透明の感圧センサが設けられたタッチパネルで構成され、種々の情報を表示すると共に、用紙選択キー201、プリントキー202、セットキー203、ソートキー204、編集キー205、追加挿入キー206、差し替えキー207及びキー選択タブ208等の入力手段として機能する。
【0032】
図6を参照して、用紙選択キー201は、画像形成する用紙のサイズを選択する選択キーである。また、自動用紙を選択するキーを備え、このキーが指定された場合、原稿検出スイッチ16により原稿サイズを検出して、原稿の大きさにあわせたサイズの用紙の選択が可能にされている。
【0033】
プリントキー202は、複写動作の開始を指示するスタートキーである。セットキー203は、複写枚数(セット数)を設定入力するキーで、セットキー203が指定されることに応答して原稿枚数(一セットあたりの転写数)及び複写枚数(セット数)を指示するためのキーが表示され、それぞれ数値入力が可能にされる。
【0034】
ソートキー204は、画像形成された用紙をソートしてソートビン103へ排出させるソートモードの設定を行うキーである。キー選択タブ208は、機能ごとに設けられた他の入力キーを操作表示パネル200に表示させるためのキーである。
【0035】
図7は、キー選択タブ208の「機能リスト」キーを押圧した場合に操作表示パネル200に表示される入力キーの一例を示す図である。編集キー205は、新たな原稿を複写して得られた用紙を、ソート出力状態111で並べられた用紙束の所定のページに、挿入したり、あるいは差し替えたりする編集モードを指定するキーである。編集キー205を押圧した場合、操作表示パネル200に、例えば図8に示す編集設定画面209が表示される。
【0036】
追加挿入キー206は、ソート出力状態111で並べられた用紙束の所定のページに、新たな原稿を複写して得られた用紙を挿入する追加挿入モードを選択するためのキーである。差し替えキー207は、ソート出力状態111で並べられた用紙束の所定のページを、新たな原稿を複写して得られた用紙と差し替える差し替えモードを選択するためのキーである。
【0037】
図5に戻って、原稿搬送制御部17は、原稿搬送機構10の制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを保管するRAMが内蔵されたマイクロコンピュータ等からなり、原稿搬送機構10に設けられた原稿搬送駆動部の動作を制御する制御信号を出力するように構成されている。また、原稿搬送制御部17は、原稿検出スイッチ16で得られた検出信号から原稿の有無を検出し、原稿が無くなるまで原稿搬送機構10に原稿の給紙動作を繰り返させると共に、その原稿の枚数をカウントした原稿枚数データと、前記原稿の検出信号とを主制御部8へ出力する。
【0038】
ソータ制御部105は、ソータ部100の制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを保管するRAMが内蔵されたマイクロコンピュータからなり、ソータ部100に設けられた搬送ローラ対、ビン昇降機構104および排出分岐ガイド101の駆動部等の動作を制御するものである。例えば、後述する主制御部8からソータ制御部105へ出力されたビン切換信号に応じて、ソータ制御部105により排出分岐ガイド101の動作が制御され、用紙の排出方向がノンソートビン102側あるいはソートビン103側に切り換えられる。また、主制御部8からソータ制御部105へ出力されたソートビン降下信号に応じて、ソータ制御部105によりビン昇降機構104の動作が制御され、ソートビン103各排出ビンが順次1段ずつ上下方向の一方向に移動させられる。
【0039】
主制御部8は、複写機本体1の制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを保管するRAMが内蔵されたマイクロコンピュータからなり、プリントキー202が押された時点で、複写動作を開始させる制御信号を複写機本体1内の各部に出力するように構成されている。また、ソートキー204等の設定キーで設定された内容に基づき、原稿搬送制御部17、給紙部30、用紙搬送部70、光学系部50、像形成部60及びソータ制御部105の各部に制御信号を出力するようになっている。
【0040】
また、主制御部8は、セットキー203で得られた複写枚数(セット数)、用紙選択キー201で得られた画像形成する用紙のサイズ及び原稿搬送制御部17で得られた原稿枚数(一セットあたりの転写数)等の設定情報を記憶する設定記憶部801と、追加挿入キー206あるいは差し替えキー207によって編集モードが設定された場合に、原稿搬送制御部17、給紙部30、用紙搬送部70、光学系部50、像形成部60及びソータ制御部105の各部に制御信号を出力して編集モードでの動作を行わせる編集制御部802とを備える。
【0041】
設定記憶部801は、プリントキー202が押圧されて実行された複数回数分の複写動作に対応する前記設定情報を記憶する。この場合、例えば、前記設定情報毎に当該設定情報に基づいて複写動作を開始させた時刻情報を記憶するようにしてもよい。また、設定記憶部801は、画像形成する用紙として「自動用紙」が選択されていた場合には、複写動作時に自動選択した用紙サイズを記憶し、複写動作時に異なるサイズの混在した原稿を「自動用紙」を選択して複写動作を行った場合には、原稿の各ページ毎に自動選択した用紙サイズを記憶するようにしてもよい。なお、複写機本体1が、パーソナルコンピュータ等の外部装置のプリンターとしても使用可能である場合には、設定記憶部801は、前記設定情報として前記外部装置で得られた設定情報等を記憶することとしてもよい。
【0042】
編集制御部802は、編集モードが設定された場合、操作表示パネル200に、設定記憶部801に記憶された前記設定情報をユーザーが選択可能に、例えば図9に示す出力管理画面210として一覧表示させる。出力管理画面210では、複写動作毎の設定情報を一つの単位とするジョブとして表示しており、ジョブ番号欄213の欄には、ジョブを識別するジョブ番号が表示されている。出力管理画面210にはジョブ番号1、2及び3で示される3つのジョブが表示され、各ジョブ番号の横に一列に当該ジョブの設定情報が選択可能に表示され、例えばジョブ番号2の設定情報が表示されている画面上を押圧後、選択キー218を押圧することにより、ジョブ番号2の設定情報を選択できるようになっている。
【0043】
原稿枚数欄215には各ジョブ毎の原稿枚数が表示され、セット欄216には複写枚数(セット数)が表示され、登録日時欄217には各ジョブを実行した時刻情報が表示されている。また、複写機本体1が、パーソナルコンピュータ等の外部装置のプリンターとして使用された場合には、例えばプリンターのジョブであることを示すプリンタジョブマーク219を表示し、原稿複写のジョブである場合には、コピージョブマーク220を表示してもよい。また、ユーザー名等のユーザー情報を表示するユーザー情報欄214を設け、パーソナルコンピュータ等の外部装置から得られたユーザー名等を表示してもよい。これら時刻情報等を各ジョブ毎に出力管理画面210に表示させることにより、ユーザーが所定の設定情報を識別し、選択することが容易にされている。
【0044】
また、編集制御部802は、追加挿入キー206及び差し替えキー207が押圧された場合、追加挿入及び差し替え対象となるページを設定するための設定画面を操作表示パネル200に表示させ、ユーザーによって操作表示パネル200に入力されたページを記憶する。そして、編集制御部802は、ユーザーによって選択された設定情報から用紙サイズの情報を取得し、当該サイズに応じて給紙デッキ部31,32,33及び手差し給紙部34のいずれかを選択して、ユーザーに当該選択した給紙デッキ部等に編集対象となる画像形成済みの用紙を収納させる編集準備指示を操作表示パネル200に表示させる。この場合、前記用紙サイズの情報が、複数の用紙サイズが混在したものであったときは、最も大きいサイズの用紙を収納可能な給紙デッキ部等を選択する。
【0045】
また、編集制御部802は、ユーザーによって選択された前記設定情報から原稿枚数と複写枚数(セット数)とを取得する。そして、編集制御部802は、追加挿入モードが選択されている場合には、原稿搬送制御部17、給紙部30、用紙搬送部70、光学系部50、像形成部60及びソータ制御部105の各部に制御信号を出力し、前記選択した給紙デッキ部等から前記記憶したページの前まで編集対象の用紙をソートビン103に排出させた後、原稿載置部11に載置された追加原稿の複写を行わせてソートビン103に排出させ、さらに前記記憶したページ以降の編集対象の用紙をソートビン103に排出させる。この場合、当該追加原稿の画像を転写するための用紙は、前記選択した給紙デッキ部とは異なる給紙デッキ部又は手差し給紙部から取り出される。
【0046】
一方、編集制御部802は、差し替えモードが選択されている場合には、上記追加挿入モードの場合と同様に各部に制御信号を出力し、前記選択した給紙デッキ部等から前記記憶したページの前まで編集対象の用紙をソートビン103に排出させた後、原稿載置部11に載置された追加原稿の複写を行わせてソートビン103に排出させ、さらに前記記憶したページの編集対象の用紙をノンソートビン102に排出させた後、前記記憶したページより後のページの編集対象の用紙をソートビン103に排出させる。
【0047】
また、編集制御部802は、編集実行時に、編集対象の用紙の枚数、すなわち前記原稿枚数と前記複写枚数(セット数)との積により求められる枚数の用紙を給紙ローラ41により給紙する前に、用紙センサ45から投光された光が反射板312で反射されて用紙センサ45で受光されたことを示す検出信号が、主制御部8で受信された場合には、編集動作が正常に行われなかったことをユーザーに通知するための画面を操作表示パネル200に表示させる。
【0048】
図10は、上記構成の画像形成装置の複写動作を示すフローチャートである。まず、操作表示パネル200においてソートモード等の設定がされると共に、枚数セットキー203により複写枚数(セット数)が設定され、用紙選択キー201で用紙が選択され、これら設定情報が入力された状態で(ステップS101)、プリントキー202が押圧されると(ステップS102)、入力された設定情報が現在の時刻情報と共に設定記憶部801に記憶される(ステップS103)。
【0049】
そして、複写動作が開始され、原稿載置部11に載置された原稿がコンタクトガラス7上に搬送されると共に原稿のサイズが検出されて、当該検出された原稿サイズを示す原稿サイズデータが主制御部8へ出力される(ステップS104)。
【0050】
次に、主制御部8により、画像形成を行う用紙のサイズが決定され、当該用紙のサイズが、各原稿毎にその原稿のページと対応可能に設定記憶部801に記憶される(ステップS105)。この場合、前記画像形成を行う用紙のサイズとしては、前記設定情報として固定サイズの用紙が選択されていた場合には、選択されていた用紙サイズが用いられ、一方、前記設定情報として自動用紙が選択されていた場合には、前記原稿サイズデータが用いられる。
【0051】
次に、光源部からの光がコンタクトガラス7上に載置された原稿に投射されると、その反射光が反射鏡53a〜53cを介してレンズ部54に導かれた後、反射鏡53d〜53fを経て感光体61の露光域に投射される。このとき、主帯電部62により感光体61表面が均一に帯電されており、光学系部50により感光体61の転写領域が露光されて静電潜像が形成される(ステップS106)。次に、現像部63から感光体61に供給される帯電トナーが前記静電潜像に付着して現像が行われる(ステップS107)。
【0052】
一方、用紙は、給紙部30から給紙された後、用紙搬送部70によってレジストローラ対75の設置部まで搬送され、このレジストローラ対75により光学系部50の動作に同期して感光体61と転写分離部64の隙間に搬送される(ステップS108)。そして、転写分離部64により感光体61のトナー像が当該用紙上に転写された後、感光体61から分離され、分離された用紙は搬送ベルト76により定着部80の設置部に搬送される。この定着部80において、前記トナー像が用紙上に定着され(ステップS109)た後、導出ローラ対77により搬送され、排出ローラ対78の設置部を経て画像形成された用紙がソータ部100に排出される。
【0053】
次に、主制御部8によって、ソートモードの設定がされているか否かが判断され、ソートモードの設定がされていない通常モードの場合(ステップS110でNO)、主制御部8からソータ制御部105へ通常モードでの動作をさせるための制御信号が出力されて、ソータ制御部105は前記画像形成された用紙をノンソートビン102に排出させ(ステップS111)、一方、ソートモードの設定がされていた場合(ステップS110でYES)には、主制御部8からソータ制御部105へソートモードでの動作をさせるための制御信号が出力されて、ソータ制御部105はソートビン103の各ビンに順次排出させてソートを行う(ステップS112)。
【0054】
次に、主制御部8は、前記設定情報として設定された複写枚数(セット数)分の複写動作が行われたか否かを判断し、まだ前記複写枚数(セット数)分の複写動作が実行されていない場合は(ステップS113でNO)再びステップS106へ移行して同じ原稿の複写動作を繰り返す。一方、前記複写枚数(セット数)分の複写動作が実行されていた場合には(ステップS113でYES)、ステップS114に移行する。
【0055】
次に、主制御部8は、原稿検出スイッチ16で得られた原稿の検出信号から、原稿載置部11に次の原稿があるか否かを判断し、次の原稿がある場合には(ステップS114でYES)、ステップS103へ移行して次の原稿の複写動作を行わせる。一方、次の原稿が無い場合には(ステップS114でNO)、原稿搬送制御部17で得られた原稿枚数データを受信すると共に、当該原稿枚数を設定記憶部801に記憶させて原稿複写動作を終了する。
【0056】
以上、ステップS101〜S115の動作により、複数枚数の原稿が複写され、ソートモードの設定に応じて画像形成された用紙がソータ部100に排出される。そして、ソートモードの設定がされている場合は、前記画像形成された用紙がソートビン103に、ソート出力状態111(図11,図12参照)で出力される。
【0057】
また、一連の原稿複写動作(ジョブ)毎に、当該原稿枚数、複写枚数(セット数)、ソートモード等の設定内容、原稿のページ毎の画像形成を行った用紙のサイズ、及び当該原稿複写動作が実行された時刻情報が設定記憶部801に記憶される。
【0058】
なお、本実施形態では、原稿に投射された反射光を光学系部50により感光体61が直接光学的に露光されて静電潜像が形成される画像形成装置の例を示したが、スキャナで読み取られた原稿画像からデジタル画像データが生成され、そのデジタル画像データに基づいてレーザ走査ユニットから感光体61に投射されたレーザービームにより静電潜像が生成されるデジタル方式の画像形成装置であってもよい。また、パーソナルコンピュータ等の外部装置から原稿画像を表わしたデジタル画像データを受信して画像形成を行うプリンター等の画像形成装置であってもよく、この場合、光学系部50を備えない構成であってもよい。また、ファクシミリ等他の画像形成装置であってもよい。
【0059】
図13は、ソート出力状態111で出力された用紙の編集動作を示すフローチャートである。まず、操作表示パネル200に図6に示す操作画面が表示され、キー選択タブ208の「機能リスト」が押圧されたとき、例えば図7に示す機能選択画面が主制御部8により操作表示パネル200に表示され、さらに編集キー205が押圧された場合、設定記憶部801に記憶されている設定情報を選択するための出力管理画面210(図9参照)が編集制御部802により操作表示パネル200に表示される(ステップS210)。
【0060】
次に、ユーザーによって、出力管理画面210に表示されたジョブ、例えばジョブ番号3の設定情報が表示されている画面上が押圧され、さらに選択キー218が押圧されたことが操作表示パネル200で検出されることによって、ジョブ番号3の設定情報が選択される(ステップS211)。
【0061】
次に、編集制御部802により、操作表示パネル200に編集設定画面209(図8参照)が表示されると共に、追加挿入キー206が押圧されたことが検出された場合には編集モードとして追加挿入モードが設定され、一方、差し替えキー207が押圧されたことが検出された場合には編集モードとして差し替えモードが設定される(ステップS212)。
【0062】
次に、編集制御部802により、追加挿入及び差し替え対象となる編集対象ページの入力画面(図示せず)が操作表示パネル200に表示され、操作表示パネル200が操作されることによって入力されたページが前記編集対象ページとして設定される(ステップS213)。
【0063】
次に、設定記憶部801に記憶されたジョブ番号3の設定情報から、ジョブ番号3で画像形成を行った用紙のサイズのうち最も大きい用紙サイズが、編集制御部802により確認され、当該最も大きいサイズの用紙を収納可能な給紙デッキ部、例えばA3サイズの用紙を収納可能な給紙デッキ部31が選択される。そして、ユーザーに対して、当該選択された給紙デッキ部31に編集対象となる画像形成済みの用紙を収納させるための指示、及び原稿載置部11に追加原稿を載置させるための指示を与えるガイド表示画面(図14参照)が編集制御部802により操作表示パネル200に表示される(ステップS215)。
【0064】
次に、編集制御部802により、操作表示パネル200に表示された編集スタートボタン(図示せず)が押圧されたことが検出された場合(ステップS216でYES)、編集が実行される。
【0065】
図15は、ステップS216における編集モードでの処理を示すフローチャートである。この場合、給紙デッキ部31には、図11,図12に示すソート出力状態111で編集対象の用紙が収納されている。
【0066】
まず、編集制御部802により設定記憶部801に記憶されたジョブ番号3の設定情報から、複写枚数(セット数)が変数iに、原稿枚数が変数jに代入され(ステップS301)、用紙センサ45で得られた編集用紙検出信号がHiレベルのとき(ステップS302でYES)、編集対象の用紙が給紙デッキ部31にないと判断される。この場合、ジョブ番号3の設定情報から得られる編集対象の用紙の枚数分の編集処理が実行される前に編集対象の用紙がなくなったことになるため、編集処理が正常に行われなかったことをユーザーに通知するためのエラー通知画面が編集制御部802により操作表示パネル200に表示され(ステップS303)、編集モードでの処理が終了する。
【0067】
一方、用紙センサ45で得られた編集用紙検出信号がLowレベルのとき(ステップS302でNO)、編集制御部802により、編集対象の用紙が給紙デッキ部31に収納されていると判断され、さらに、給紙デッキ部31の最上位にある用紙が前記編集対象ページであるか否かが判断され、前記編集対象ページではない場合は(ステップS304でNO)、編集制御部802からの制御信号に従って、給紙デッキ部31の最上位にある用紙が用紙搬送部70へ給紙され(ステップS305)、さらに用紙搬送部70によって当該用紙がソータ部100へ搬送されると共にソートビン103に排出される(ステップS306)。以上、ステップS304〜S306の処理により、編集対象の用紙から前記編集対象ページ以外のページがソートビン103に排出される。
【0068】
この場合、ステップS305において、給紙デッキ部31に例えば自動用紙設定によって複写されたA3サイズの用紙とA4サイズの用紙が編集対象の用紙として混在して収納されていた場合、A3サイズの用紙は給紙ローラ41、搬送ローラ43及びさばきローラ44によって用紙搬送部70へ給紙され、一方、A4サイズの用紙は前送りローラ42によって給紙ローラ41の位置まで搬送された後、給紙ローラ41、搬送ローラ43及びさばきローラ44によって用紙搬送部70へ給紙される。
【0069】
一方、編集制御部802により、給紙デッキ部31の最上位に収納されている編集対象の用紙が前記編集対象ページであると判断された場合は(ステップS304でYES)、原稿載置部11に載置された追加原稿が複写されて(ステップS307)ソートビン103に排出される(ステップS308)。
【0070】
次に、編集制御部802からの制御信号に従って、給紙デッキ部31の最上位にある用紙、すなわち前記編集対象ページの用紙が用紙搬送部70へ給紙され(ステップS309)た後、編集モードの設定が追加挿入モードであった場合(ステップS310でYES)、ステップS306へ移行して前記編集対象ページの用紙がソートビン103に排出される。以上、ステップS304,S307〜S310及びS306の処理により、追加挿入モードの処理が実行され、前記編集対象ページの用紙の前に原稿載置部11に載置された追加原稿が複写され挿入されて、編集対象の用紙がソートビン103に排出される。
【0071】
一方、編集モードの設定が差し替えモードであった場合(ステップS310でNO)、編集制御部802からのビン切換信号に応じてソータ制御部105により排出分岐ガイド101がノンソートビン102側へ切り替えられ、用紙搬送部70へ給紙された前記編集対象ページの用紙がノンソートビン102に排出される(ステップS311)。以上、ステップS304,S307〜S311の処理により、差し替えモードの処理が実行され、原稿載置部11に載置された追加原稿が複写され前記編集対象ページの用紙と差し替えられて編集対象の用紙がソートビン103に排出されると共に、前記編集対象ページの用紙がノンソートビン102に排出される。
【0072】
次に、編集制御部802により、変数jから1減算され(ステップS312)、減算された結果jが0でなかった場合(ステップS313でNO)は原稿枚数分の編集処理が終わっていないので、給紙デッキ部31の最上位にある用紙は、次ページの用紙であると判断され、次ページの用紙への処理を実行すべく再びステップS302へ移行する。
【0073】
一方、変数jが0の場合(ステップS313でYES)は、原稿と同じページの並び順にされた原稿枚数(セット数)分の用紙(1部に相当)の編集が終了しているので、給紙デッキ部31の最上位にある用紙は、次の部(セット)の最初のページの用紙であると判断される。そして、次の用紙を別のビンに排出させるべく、編集制御部802によりソートビン昇降信号がソータ制御部105へ出力され、ソータ制御部105によりビン昇降機構104の動作が制御され、ソートビン103の各排出ビンが順次1段ずつ例えば上方向に移動させられて用紙を排出するビンが切り替えられる(ステップS314)。
【0074】
次に、編集制御部802により、変数iから1減算され(ステップS315)、減算された結果iが0でなかった場合は(ステップS316でNO)、編集制御部802は、編集対象の用紙がまだ給紙デッキ部31に収納されていると判断して、次の部(セット)の用紙を編集するべく変数jに原稿枚数を代入して初期化(ステップS317)した後、再びステップS302へ移行して次の用紙の編集処理を行う。一方、前記減算された結果iが0の場合は(ステップS316でYES)、編集制御部802は、編集対象の用紙をすべて処理したと判断して編集処理を終了する。
【0075】
以上、ステップS301〜S317の処理により、編集モードが追加挿入モードであった場合は、給紙デッキ部31に収納された編集対象の用紙に対して、前記編集対象ページの前に追加原稿を複写した用紙が挿入され、部(セット)毎にソートビン103の各排出ビンに排出される。また、編集モードが差し替えモードであった場合は、給紙デッキ部31に収納された編集対象の用紙に対して、前記編集対象ページと追加原稿を複写した用紙とが差し替えられて、部(セット)毎にソートビン103の各排出ビンに排出される。
【0076】
なお、カラー画像を形成して転写紙に転写するカラー画像形成装置の場合には、前記追加原稿から得られたカラー画像を複写した用紙が、前記編集対象ページの用紙と差し替えられる構成としてもよい。
【0077】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、前記第2の用紙載置部に画像形成済みの転写紙の束が載置された場合に、前記画像形成済みの転写紙の束に、新たに画像形成された転写紙を挿入することができる。また、前記編集モードでの動作を行う際に、ユーザーが前記セット数及びセット数あたりの転写数を入力する必要がない。
【0078】
請求項2に記載の発明によれば、前記第2の用紙載置部に画像形成済みの転写紙の束が載置された場合に、前記画像形成済みの転写紙の束に、新たに画像形成された転写紙を追加して挿入することができる。
【0079】
請求項3に記載の発明によれば、前記第2の用紙載置部に画像形成済みの転写紙の束が載置された場合に、前記画像形成済みの転写紙の束内の所定のページの転写紙と、新たに画像形成された転写紙とを差し替えることができる。
【0080】
請求項4に記載の発明によれば、前記ガイドが表示されるので、ユーザーが前記像形成モードにより前記排出部に排出された転写紙を前記編集の対象となる転写紙として前記第2の用紙載置部に載置する作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の正面断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る給紙デッキ部31の斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る給紙デッキ部31の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る給紙デッキ部31の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る操作画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る操作画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る操作画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る設定情報表示画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の複写動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係る追加挿入モードの動作を説明するための図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る差し替えモードの動作を説明するための図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る編集モードの処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態に係るガイド表示画面の一例を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態に係る編集モードの処理を示すフローチャートである。
【図16】従来例によるソート動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 複写機本体
7 コンタクトガラス
8 主制御部(制御部)
10 原稿搬送機構
11 原稿載置部
12 搬入駆動部
13 搬送ベルト
14 排出ローラ
15 排紙台
16 原稿検出スイッチ
17 原稿搬送制御部(制御部)
30 給紙部(用紙載置部)
31,32,33 給紙デッキ部(用紙載置部)
34 手差し給紙部(用紙載置部)
40 用紙載置板
41 給紙ローラ
42 前送りローラ
43 搬送ローラ
44 さばきローラ
45 用紙センサ
46,47 用紙
50 光学系部(読み取り部)
51 露光ランプ
52 反射板
53a,53b,53c,53d,53e,53f 反射鏡
54 レンズ部
60 像形成部
61 感光体
62 主帯電部
63 現像部
64 転写分離部
65 クリーニング部
66 除電部
70 用紙搬送部
71 搬送ローラ対
74 フィードローラ対
75 レジストローラ対
76 搬送ベルト
77 導出ローラ対
78 排出ローラ対
80 定着部
100 ソータ部(並び替え部)
101 排出分岐ガイド
102 ノンソートビン(排出部)
103 ソートビン(排出部)
104 ビン昇降機構
105 ソータ制御部(制御部)
110 原稿
111 ソート出力状態
200 操作表示パネル(操作部,ガイド表示手段)
201 用紙選択キー
202 プリントキー
203 セットキー
204 ソートキー
205 編集キー
206 追加挿入キー
207 差し替えキー
208 キー選択タブ
209 編集設定画面
210 出力管理画面
213 ジョブ番号欄
214 ユーザー情報欄
215 原稿枚数欄
216 セット欄
217 登録日時欄
218 選択キー
219 プリンタジョブマーク
220 コピージョブマーク
311 仕切り板
312 反射板
313 凹陥部
314 用紙
341 手差しトレイ
801 設定記憶部(記憶手段)
802 編集制御部(制御部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソート等の機能を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機等の画像形成装置として、原稿の画像が転写された転写紙をそのまま排出するモードの他に、原稿と同一のページ順に並べて排出し、所定の部数分のコピー物を作成するソート機能を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図16は、このようなソート機能を用いて3ページからなる原稿110を3部画像形成した場合の出力結果を示す図である。原稿110をソートモードで画像形成した場合、原稿と同じA,B,Cの順でページが並べられた画像形成済みの転写紙が3部出力されるソート出力状態111の出力結果が得られる。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−248698号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような、ソート機能を備えた画像形成装置を用いて、ソート出力状態111で出力させた画像形成済みの転写紙の束の、所定のページに新たな画像を形成した転写紙を挿入する場合には、ユーザーが手作業で出力部数分の転写紙の束に、新たな画像を形成した転写紙を挿入する必要がある。特に、部数が多い場合、各部の枚数が多い場合には非常な手間となる。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、画像形成済みの転写紙の束に、新たな画像を形成した転写紙を挿入することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、第1の用紙載置部に載置された転写紙に対して像形成部で形成された画像の転写を行い、予め操作部を介して所望セット数を複写するべくソート条件が設定されているときは、ソート条件に従って並び替え部を動作させることにより前記画像が転写された転写紙をソートし、セット毎に排出部に排出する像形成モードを実行させる制御部を備えた画像形成装置において、前記操作部は、セット毎の転写紙束に対して所定のページを指定する入力と共に編集モードの動作指示の設定を受け付けるもので、前記制御部は、前記実行した像形成モードに対応するセット数及び一セットあたりの転写数を有する設定情報を記憶する記憶手段を備えると共に、前記編集モードが指示されたとき、セット数分の転写紙束を積層して載置した第2の用紙載置部から転写紙を、一枚ずつ前記像形成部を経由して搬送させ、前記記憶手段に記憶された前記設定情報に従って前記並び替え部を動作させて前記排出部に排出させると共に、前記所定のページの前後の転写紙の搬送間に、前記第1の用紙載置部から繰り出した転写紙に対して前記像形成モードを実行させることを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、前記ソート条件が設定されているときは、前記第1の用紙載置部に載置された転写紙は、前記像形成部で形成された画像が転写され、前記ソート条件に従ってソートされ、セット毎に前記排出部に排出される。また、前記編集モードが指示されたときは、前記第2の用紙載置部に積層して収納されたセット数分の転写紙束は、一枚ずつ前記像形成部を経由して搬送され、前記記憶手段に記憶された前記設定情報に従って動作する前記並び替え部により前記排出部に排出される。さらに、前記セット数分の転写紙束の前記所定のページの前後の転写紙の搬送間に、前記第1の用紙載置部から繰り出され、前記像形成部で形成された画像が転写された転写紙が、前記排出部に排出されるので、前記セット数分の転写紙束の前記所定のページの前後の転写紙間に、前記新たに画像形成された転写紙が挿入される。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記編集モードは、前記第1、第2の用紙載置部から繰り出された転写紙を第1の排出部に排出する挿入モードであることを特徴としている。請求項2に記載の発明によれば、前記第2の用紙載置部から繰り出された転写紙束に、前記第1の用紙載置部から繰り出されると共に前記画像が画像形成された転写紙が、追加挿入されると共に前記第1の排出部に排出される。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記編集モードは、前記第1、第2の用紙載置部から繰り出された転写紙を第1の排出部に排出すると共に、前記転写紙束内の前記所定のページの転写紙を第2の排出部に排出する差し替えモードであることを特徴としている。請求項3に記載の発明によれば、前記第2の用紙載置部から繰り出された転写紙束は、前記転写紙束内の所定のページの転写紙と、前記第1の収納部から繰り出されると共に前記原稿画像が画像形成された転写紙とが、差し替えられると共に前記第1の排出部に排出される。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記編集モードが指示されたとき、前記像形成モードにより前記排出部に排出された転写紙を、前記第2の用紙載置部に載置させるべくガイド表示を行うガイド表示手段をさらに備えることを特徴としている。請求項4に記載の発明によれば、前記編集モードが指示されたとき、前記ガイド表示手段により、前記像形成モードにより前記排出部に排出された転写紙を前記編集の対象となる転写紙として前記第2の収納部に収納させるためのガイドが表示される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の正面断面図である。この画像形成装置は、複写機本体1と、この複写機本体1の上部に設置された原稿押えを兼用する原稿搬送機構10と、複写機本体1の一側辺部に設置された給紙部30と、他側辺部に設置されたソータ部100とを備えた複写機等からなり、ソータ部100に画像転写後の用紙が排出されるように構成されている。そして、複写機本体1の上面中央にはコンタクトガラス7が配設され、その下方には光学系部50と、像形成部60と、用紙搬送部70と、定着部80とが配設されている。
【0013】
原稿搬送機構10は、原稿載置部11と、搬入ローラ対等を備えた搬入駆動部12と、搬送ベルト13と、排出ローラ14と、排紙台15と、原稿の有無を検出する原稿検出スイッチ16とを備え、原稿載置部11に載置された原稿を自動的に一枚ずつコンタクトガラス7上の所定位置まで搬入した後に一旦停止させ、原稿の露光走査後に排紙台15に排出するものである。
【0014】
給紙部30は、サイズ、縦横向きの種類毎の転写紙が収納される給紙デッキ部31,32,33および手差し給紙部34から構成されている。手差し給紙部34は、手差しトレイ341に載置された用紙を給紙するものである。給紙デッキ部31,32,33は、それぞれ上方の給紙位置と下方の補給位置の間を昇降可能に支持された用紙載置板40上に複数枚の用紙が載置され、前記給紙位置において最上位の用紙を給紙ローラ41、搬送ローラ43及びさばきローラ44によって所定のタイミングで順次給紙するように構成されている。給紙部30の給紙デッキ部31,32,33および手差し給紙部34には、画像形成用の用紙(転写紙)と、編集の対象となる画像形成済みの用紙(転写紙)とを収納することが可能にされている。
【0015】
また、給紙部30は、用紙載置板40上に編集対象の用紙が載置された場合に、その中に混在する場合のあるサイズの小さい用紙に対して給紙ローラ41の位置まで前送りする前送りローラ42を備えている。また、給紙部30は、後述する仕切り板311上に用紙がなくなったことを検出する用紙センサ45を備えている。
【0016】
用紙センサ45は、例えば発光部と受光部とを備えた反射型フォトセンサで、発光部からの光が反射板312で反射した光を受光部で検出することで主制御部8は、編集対象の用紙なしと判断することとしている。
【0017】
反射板312(図3参照)は、仕切り板311の上面部に設けられ、用紙面よりも光の反射率が高い鏡面部材から構成される。これにより、用紙センサ45は、発光部からの光が反射板312で反射した場合と用紙面で反射した場合との反射光の強度の差を判別して、発光部からの光が反射板312で反射したことを検出する。
【0018】
なお、反射板312は、例えば黒色材が塗布された光吸収材で構成され、用紙センサ45は発光部からの光が反射板312で吸収されて受光部で検出されないことにより、編集対象の用紙なしと判断する構成としてもよい。
【0019】
図2は、給紙デッキ部31の用紙載置板40上に編集対象の用紙46,47が載置された状態を示す斜視図である。
【0020】
なお、以下、説明の便宜上、編集対象(転写済み)の用紙を用紙46といい、未転写の用紙を用紙314(図3参照)という。用紙46は、例えばA3サイズの用紙で、用紙載置板40上に載置された状態で、その先端部が給紙デッキ部31の壁面に当接すると共にその上面が給紙ローラ41に当接している。また、用紙47は、例えばA4サイズの用紙で、用紙46よりも小さいためその先端部は給紙ローラ41に届かない状態で、編集対象の用紙の最上位に載置されている場合もあり得る。この状態で、編集対象の用紙を搬送する方向の手前側に、例えば給紙デッキ部31の略中間位置に前送りローラ42が設けられ、前送りローラ42の回転動作により、用紙47を給紙ローラ41の位置まで搬送する。これにより、編集対象の用紙にサイズの異なる用紙が先端が合わされていない状態で混在している場合であっても、給紙することが可能にされている。
【0021】
図3は、給紙デッキ部31の用紙載置板40上に画像形成用の用紙314が載置された状態を示す斜視図である。給紙デッキ部31の用紙を搬送する方向と平行な両側壁面部の内面には、相対応する位置に凹陥部313が用紙搬送方向の略中央から手前側端位置に亘って形成されている。凹陥部313には、編集動作時に既に存在する用紙314の上に載置される用紙46を用紙314と仕切るための仕切り板311がスライド可能に嵌め込まれている。
【0022】
給紙デッキ部31は、サイズ調整用部品(図略)の操作のため、あるいは最大サイズの用紙に対応しうる大きさに形成された場合に、それ以下のサイズの用紙が先端揃えで載置されることから用紙搬送方向の手前側に所定の空間が存在するのが一般的であり、凹陥部313は、給紙デッキ部31内の手前側は、仕切り板311の厚みに対応する退避用とされ、先頭側に向けて、上下方向に幅広となる形状にされており、用紙314の載置高さを吸収している。仕切り板311は、凹陥部313の先端位置で、上面の反射板312が用紙センサ45に対向する。
【0023】
図1に戻って、給紙デッキ部32,33は、本実施形態では図2〜図4に示す給紙デッキ部31と同様の構成からなり、例えば給紙デッキ部31,32,33にそれぞれA3,A4,B5サイズの用紙を収納しておき、給紙を行う給紙デッキ部を選択することによって、画像形成する用紙のサイズが選択可能にされている。
【0024】
光学系部50は、露光ランプ51および反射板52からなるライン状の光源と、反射鏡53a,53b,53c,53d,53e,53fおよびレンズ54とを備え、露光ランプ51および反射板52からなる光源と、反射鏡53aと、反射鏡53b,53cとが、それぞれ所定の速度で図1の左右方向(副走査方向)に往復駆動されるとともに、往動時に原稿画像の露光走査を行って原稿の光像を生成する。
【0025】
像形成部60は、回転可能に支持されたドラム状の感光体61と、この感光体61の周囲に配設された主帯電部62と、現像部63と、転写分離部64と、クリーニング部65と、除電部66とを備えている。主帯電部62は、感光体61の表面を所定電位に均一に帯電させるものであり、その下流側に原稿の光像が露光される露光域が設けられ、この露光域において感光体61表面に静電潜像が形成されるように構成されている。
【0026】
また、現像部63は、静電潜像にトナーを付着させて顕在化させるものであり、転写分離部64は、感光体61表面のトナー像を用紙に転写するとともに、転写後の用紙を感光体61から分離させるものである。さらに、クリーニング部65は、転写後に感光体61の表面に残留しているトナーを清掃するものであり、除電部66は、感光体61表面の残留電荷を消去するものである。
【0027】
用紙搬送部70は、給紙部30から給紙された用紙を感光体61に向けて搬送する搬送ローラ対71と、フィードローラ対74と、光学系部50の走査タイミングに同期して駆動されるレジストローラ対75と、感光体61から分離された用紙を定着部80に搬送する搬送ベルト76と、定着部80によってトナー像が定着された用紙を定着部80から導出する導出ローラ対77と、用紙をソータ部100へ排出する排出ローラ対78とを有する。
【0028】
また、ソータ部100は、排出分岐ガイド101と複数段の排出ビンとからなり、最上段部の排出ビンをノンソートビン102とし、それ以下の複数段の排出ビンを有するソートビン103とを有している。排出分岐ガイド101は図示しない駆動部により、用紙の排出方向をノンソートビン102側とソートビン103側とに切り換え可能になっている。
【0029】
ビン昇降機構104は、複写機本体1からの用紙の排出に同期してソートビン103の各ビンを順次1段ずつ下降させて排出口に対向させるもので、これにより、用紙を各ビン上に順番に収納することで、ソート機能を実現する。なお、ソートビン103は、単一の排出部で構成されるとともに、ソートされた用紙あるいは追加挿入、差し替え等の編集をされた用紙が、各部(セット)単位で排出位置をずらす等の方法により、前記単一の排出部に排出される構成であってもよい。
【0030】
図5は、画像形成装置のブロック構成図である。図5において、画像形成装置は、各種の入力キースイッチ等として機能する操作表示パネル200と、この操作表示パネル200からの入力信号に応じて複写機本体1を制御する主制御部8、原稿搬送機構10を制御する原稿搬送制御部17及び、ソータ部100を制御するソータ制御部105からなる制御部とを備えている。主制御部8と、他の原稿搬送制御部17およびソータ制御部105との間でシリアル通信が行われ、各種のデータおよび動作タイミングを送受信して各部の動作制御が実行されるようになっている。
【0031】
図6、図7、図8は、操作表示パネル200の表示の一例を示す図である。操作表示パネル200は、例えば液晶表示パネルの表面に透明の感圧センサが設けられたタッチパネルで構成され、種々の情報を表示すると共に、用紙選択キー201、プリントキー202、セットキー203、ソートキー204、編集キー205、追加挿入キー206、差し替えキー207及びキー選択タブ208等の入力手段として機能する。
【0032】
図6を参照して、用紙選択キー201は、画像形成する用紙のサイズを選択する選択キーである。また、自動用紙を選択するキーを備え、このキーが指定された場合、原稿検出スイッチ16により原稿サイズを検出して、原稿の大きさにあわせたサイズの用紙の選択が可能にされている。
【0033】
プリントキー202は、複写動作の開始を指示するスタートキーである。セットキー203は、複写枚数(セット数)を設定入力するキーで、セットキー203が指定されることに応答して原稿枚数(一セットあたりの転写数)及び複写枚数(セット数)を指示するためのキーが表示され、それぞれ数値入力が可能にされる。
【0034】
ソートキー204は、画像形成された用紙をソートしてソートビン103へ排出させるソートモードの設定を行うキーである。キー選択タブ208は、機能ごとに設けられた他の入力キーを操作表示パネル200に表示させるためのキーである。
【0035】
図7は、キー選択タブ208の「機能リスト」キーを押圧した場合に操作表示パネル200に表示される入力キーの一例を示す図である。編集キー205は、新たな原稿を複写して得られた用紙を、ソート出力状態111で並べられた用紙束の所定のページに、挿入したり、あるいは差し替えたりする編集モードを指定するキーである。編集キー205を押圧した場合、操作表示パネル200に、例えば図8に示す編集設定画面209が表示される。
【0036】
追加挿入キー206は、ソート出力状態111で並べられた用紙束の所定のページに、新たな原稿を複写して得られた用紙を挿入する追加挿入モードを選択するためのキーである。差し替えキー207は、ソート出力状態111で並べられた用紙束の所定のページを、新たな原稿を複写して得られた用紙と差し替える差し替えモードを選択するためのキーである。
【0037】
図5に戻って、原稿搬送制御部17は、原稿搬送機構10の制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを保管するRAMが内蔵されたマイクロコンピュータ等からなり、原稿搬送機構10に設けられた原稿搬送駆動部の動作を制御する制御信号を出力するように構成されている。また、原稿搬送制御部17は、原稿検出スイッチ16で得られた検出信号から原稿の有無を検出し、原稿が無くなるまで原稿搬送機構10に原稿の給紙動作を繰り返させると共に、その原稿の枚数をカウントした原稿枚数データと、前記原稿の検出信号とを主制御部8へ出力する。
【0038】
ソータ制御部105は、ソータ部100の制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを保管するRAMが内蔵されたマイクロコンピュータからなり、ソータ部100に設けられた搬送ローラ対、ビン昇降機構104および排出分岐ガイド101の駆動部等の動作を制御するものである。例えば、後述する主制御部8からソータ制御部105へ出力されたビン切換信号に応じて、ソータ制御部105により排出分岐ガイド101の動作が制御され、用紙の排出方向がノンソートビン102側あるいはソートビン103側に切り換えられる。また、主制御部8からソータ制御部105へ出力されたソートビン降下信号に応じて、ソータ制御部105によりビン昇降機構104の動作が制御され、ソートビン103各排出ビンが順次1段ずつ上下方向の一方向に移動させられる。
【0039】
主制御部8は、複写機本体1の制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを保管するRAMが内蔵されたマイクロコンピュータからなり、プリントキー202が押された時点で、複写動作を開始させる制御信号を複写機本体1内の各部に出力するように構成されている。また、ソートキー204等の設定キーで設定された内容に基づき、原稿搬送制御部17、給紙部30、用紙搬送部70、光学系部50、像形成部60及びソータ制御部105の各部に制御信号を出力するようになっている。
【0040】
また、主制御部8は、セットキー203で得られた複写枚数(セット数)、用紙選択キー201で得られた画像形成する用紙のサイズ及び原稿搬送制御部17で得られた原稿枚数(一セットあたりの転写数)等の設定情報を記憶する設定記憶部801と、追加挿入キー206あるいは差し替えキー207によって編集モードが設定された場合に、原稿搬送制御部17、給紙部30、用紙搬送部70、光学系部50、像形成部60及びソータ制御部105の各部に制御信号を出力して編集モードでの動作を行わせる編集制御部802とを備える。
【0041】
設定記憶部801は、プリントキー202が押圧されて実行された複数回数分の複写動作に対応する前記設定情報を記憶する。この場合、例えば、前記設定情報毎に当該設定情報に基づいて複写動作を開始させた時刻情報を記憶するようにしてもよい。また、設定記憶部801は、画像形成する用紙として「自動用紙」が選択されていた場合には、複写動作時に自動選択した用紙サイズを記憶し、複写動作時に異なるサイズの混在した原稿を「自動用紙」を選択して複写動作を行った場合には、原稿の各ページ毎に自動選択した用紙サイズを記憶するようにしてもよい。なお、複写機本体1が、パーソナルコンピュータ等の外部装置のプリンターとしても使用可能である場合には、設定記憶部801は、前記設定情報として前記外部装置で得られた設定情報等を記憶することとしてもよい。
【0042】
編集制御部802は、編集モードが設定された場合、操作表示パネル200に、設定記憶部801に記憶された前記設定情報をユーザーが選択可能に、例えば図9に示す出力管理画面210として一覧表示させる。出力管理画面210では、複写動作毎の設定情報を一つの単位とするジョブとして表示しており、ジョブ番号欄213の欄には、ジョブを識別するジョブ番号が表示されている。出力管理画面210にはジョブ番号1、2及び3で示される3つのジョブが表示され、各ジョブ番号の横に一列に当該ジョブの設定情報が選択可能に表示され、例えばジョブ番号2の設定情報が表示されている画面上を押圧後、選択キー218を押圧することにより、ジョブ番号2の設定情報を選択できるようになっている。
【0043】
原稿枚数欄215には各ジョブ毎の原稿枚数が表示され、セット欄216には複写枚数(セット数)が表示され、登録日時欄217には各ジョブを実行した時刻情報が表示されている。また、複写機本体1が、パーソナルコンピュータ等の外部装置のプリンターとして使用された場合には、例えばプリンターのジョブであることを示すプリンタジョブマーク219を表示し、原稿複写のジョブである場合には、コピージョブマーク220を表示してもよい。また、ユーザー名等のユーザー情報を表示するユーザー情報欄214を設け、パーソナルコンピュータ等の外部装置から得られたユーザー名等を表示してもよい。これら時刻情報等を各ジョブ毎に出力管理画面210に表示させることにより、ユーザーが所定の設定情報を識別し、選択することが容易にされている。
【0044】
また、編集制御部802は、追加挿入キー206及び差し替えキー207が押圧された場合、追加挿入及び差し替え対象となるページを設定するための設定画面を操作表示パネル200に表示させ、ユーザーによって操作表示パネル200に入力されたページを記憶する。そして、編集制御部802は、ユーザーによって選択された設定情報から用紙サイズの情報を取得し、当該サイズに応じて給紙デッキ部31,32,33及び手差し給紙部34のいずれかを選択して、ユーザーに当該選択した給紙デッキ部等に編集対象となる画像形成済みの用紙を収納させる編集準備指示を操作表示パネル200に表示させる。この場合、前記用紙サイズの情報が、複数の用紙サイズが混在したものであったときは、最も大きいサイズの用紙を収納可能な給紙デッキ部等を選択する。
【0045】
また、編集制御部802は、ユーザーによって選択された前記設定情報から原稿枚数と複写枚数(セット数)とを取得する。そして、編集制御部802は、追加挿入モードが選択されている場合には、原稿搬送制御部17、給紙部30、用紙搬送部70、光学系部50、像形成部60及びソータ制御部105の各部に制御信号を出力し、前記選択した給紙デッキ部等から前記記憶したページの前まで編集対象の用紙をソートビン103に排出させた後、原稿載置部11に載置された追加原稿の複写を行わせてソートビン103に排出させ、さらに前記記憶したページ以降の編集対象の用紙をソートビン103に排出させる。この場合、当該追加原稿の画像を転写するための用紙は、前記選択した給紙デッキ部とは異なる給紙デッキ部又は手差し給紙部から取り出される。
【0046】
一方、編集制御部802は、差し替えモードが選択されている場合には、上記追加挿入モードの場合と同様に各部に制御信号を出力し、前記選択した給紙デッキ部等から前記記憶したページの前まで編集対象の用紙をソートビン103に排出させた後、原稿載置部11に載置された追加原稿の複写を行わせてソートビン103に排出させ、さらに前記記憶したページの編集対象の用紙をノンソートビン102に排出させた後、前記記憶したページより後のページの編集対象の用紙をソートビン103に排出させる。
【0047】
また、編集制御部802は、編集実行時に、編集対象の用紙の枚数、すなわち前記原稿枚数と前記複写枚数(セット数)との積により求められる枚数の用紙を給紙ローラ41により給紙する前に、用紙センサ45から投光された光が反射板312で反射されて用紙センサ45で受光されたことを示す検出信号が、主制御部8で受信された場合には、編集動作が正常に行われなかったことをユーザーに通知するための画面を操作表示パネル200に表示させる。
【0048】
図10は、上記構成の画像形成装置の複写動作を示すフローチャートである。まず、操作表示パネル200においてソートモード等の設定がされると共に、枚数セットキー203により複写枚数(セット数)が設定され、用紙選択キー201で用紙が選択され、これら設定情報が入力された状態で(ステップS101)、プリントキー202が押圧されると(ステップS102)、入力された設定情報が現在の時刻情報と共に設定記憶部801に記憶される(ステップS103)。
【0049】
そして、複写動作が開始され、原稿載置部11に載置された原稿がコンタクトガラス7上に搬送されると共に原稿のサイズが検出されて、当該検出された原稿サイズを示す原稿サイズデータが主制御部8へ出力される(ステップS104)。
【0050】
次に、主制御部8により、画像形成を行う用紙のサイズが決定され、当該用紙のサイズが、各原稿毎にその原稿のページと対応可能に設定記憶部801に記憶される(ステップS105)。この場合、前記画像形成を行う用紙のサイズとしては、前記設定情報として固定サイズの用紙が選択されていた場合には、選択されていた用紙サイズが用いられ、一方、前記設定情報として自動用紙が選択されていた場合には、前記原稿サイズデータが用いられる。
【0051】
次に、光源部からの光がコンタクトガラス7上に載置された原稿に投射されると、その反射光が反射鏡53a〜53cを介してレンズ部54に導かれた後、反射鏡53d〜53fを経て感光体61の露光域に投射される。このとき、主帯電部62により感光体61表面が均一に帯電されており、光学系部50により感光体61の転写領域が露光されて静電潜像が形成される(ステップS106)。次に、現像部63から感光体61に供給される帯電トナーが前記静電潜像に付着して現像が行われる(ステップS107)。
【0052】
一方、用紙は、給紙部30から給紙された後、用紙搬送部70によってレジストローラ対75の設置部まで搬送され、このレジストローラ対75により光学系部50の動作に同期して感光体61と転写分離部64の隙間に搬送される(ステップS108)。そして、転写分離部64により感光体61のトナー像が当該用紙上に転写された後、感光体61から分離され、分離された用紙は搬送ベルト76により定着部80の設置部に搬送される。この定着部80において、前記トナー像が用紙上に定着され(ステップS109)た後、導出ローラ対77により搬送され、排出ローラ対78の設置部を経て画像形成された用紙がソータ部100に排出される。
【0053】
次に、主制御部8によって、ソートモードの設定がされているか否かが判断され、ソートモードの設定がされていない通常モードの場合(ステップS110でNO)、主制御部8からソータ制御部105へ通常モードでの動作をさせるための制御信号が出力されて、ソータ制御部105は前記画像形成された用紙をノンソートビン102に排出させ(ステップS111)、一方、ソートモードの設定がされていた場合(ステップS110でYES)には、主制御部8からソータ制御部105へソートモードでの動作をさせるための制御信号が出力されて、ソータ制御部105はソートビン103の各ビンに順次排出させてソートを行う(ステップS112)。
【0054】
次に、主制御部8は、前記設定情報として設定された複写枚数(セット数)分の複写動作が行われたか否かを判断し、まだ前記複写枚数(セット数)分の複写動作が実行されていない場合は(ステップS113でNO)再びステップS106へ移行して同じ原稿の複写動作を繰り返す。一方、前記複写枚数(セット数)分の複写動作が実行されていた場合には(ステップS113でYES)、ステップS114に移行する。
【0055】
次に、主制御部8は、原稿検出スイッチ16で得られた原稿の検出信号から、原稿載置部11に次の原稿があるか否かを判断し、次の原稿がある場合には(ステップS114でYES)、ステップS103へ移行して次の原稿の複写動作を行わせる。一方、次の原稿が無い場合には(ステップS114でNO)、原稿搬送制御部17で得られた原稿枚数データを受信すると共に、当該原稿枚数を設定記憶部801に記憶させて原稿複写動作を終了する。
【0056】
以上、ステップS101〜S115の動作により、複数枚数の原稿が複写され、ソートモードの設定に応じて画像形成された用紙がソータ部100に排出される。そして、ソートモードの設定がされている場合は、前記画像形成された用紙がソートビン103に、ソート出力状態111(図11,図12参照)で出力される。
【0057】
また、一連の原稿複写動作(ジョブ)毎に、当該原稿枚数、複写枚数(セット数)、ソートモード等の設定内容、原稿のページ毎の画像形成を行った用紙のサイズ、及び当該原稿複写動作が実行された時刻情報が設定記憶部801に記憶される。
【0058】
なお、本実施形態では、原稿に投射された反射光を光学系部50により感光体61が直接光学的に露光されて静電潜像が形成される画像形成装置の例を示したが、スキャナで読み取られた原稿画像からデジタル画像データが生成され、そのデジタル画像データに基づいてレーザ走査ユニットから感光体61に投射されたレーザービームにより静電潜像が生成されるデジタル方式の画像形成装置であってもよい。また、パーソナルコンピュータ等の外部装置から原稿画像を表わしたデジタル画像データを受信して画像形成を行うプリンター等の画像形成装置であってもよく、この場合、光学系部50を備えない構成であってもよい。また、ファクシミリ等他の画像形成装置であってもよい。
【0059】
図13は、ソート出力状態111で出力された用紙の編集動作を示すフローチャートである。まず、操作表示パネル200に図6に示す操作画面が表示され、キー選択タブ208の「機能リスト」が押圧されたとき、例えば図7に示す機能選択画面が主制御部8により操作表示パネル200に表示され、さらに編集キー205が押圧された場合、設定記憶部801に記憶されている設定情報を選択するための出力管理画面210(図9参照)が編集制御部802により操作表示パネル200に表示される(ステップS210)。
【0060】
次に、ユーザーによって、出力管理画面210に表示されたジョブ、例えばジョブ番号3の設定情報が表示されている画面上が押圧され、さらに選択キー218が押圧されたことが操作表示パネル200で検出されることによって、ジョブ番号3の設定情報が選択される(ステップS211)。
【0061】
次に、編集制御部802により、操作表示パネル200に編集設定画面209(図8参照)が表示されると共に、追加挿入キー206が押圧されたことが検出された場合には編集モードとして追加挿入モードが設定され、一方、差し替えキー207が押圧されたことが検出された場合には編集モードとして差し替えモードが設定される(ステップS212)。
【0062】
次に、編集制御部802により、追加挿入及び差し替え対象となる編集対象ページの入力画面(図示せず)が操作表示パネル200に表示され、操作表示パネル200が操作されることによって入力されたページが前記編集対象ページとして設定される(ステップS213)。
【0063】
次に、設定記憶部801に記憶されたジョブ番号3の設定情報から、ジョブ番号3で画像形成を行った用紙のサイズのうち最も大きい用紙サイズが、編集制御部802により確認され、当該最も大きいサイズの用紙を収納可能な給紙デッキ部、例えばA3サイズの用紙を収納可能な給紙デッキ部31が選択される。そして、ユーザーに対して、当該選択された給紙デッキ部31に編集対象となる画像形成済みの用紙を収納させるための指示、及び原稿載置部11に追加原稿を載置させるための指示を与えるガイド表示画面(図14参照)が編集制御部802により操作表示パネル200に表示される(ステップS215)。
【0064】
次に、編集制御部802により、操作表示パネル200に表示された編集スタートボタン(図示せず)が押圧されたことが検出された場合(ステップS216でYES)、編集が実行される。
【0065】
図15は、ステップS216における編集モードでの処理を示すフローチャートである。この場合、給紙デッキ部31には、図11,図12に示すソート出力状態111で編集対象の用紙が収納されている。
【0066】
まず、編集制御部802により設定記憶部801に記憶されたジョブ番号3の設定情報から、複写枚数(セット数)が変数iに、原稿枚数が変数jに代入され(ステップS301)、用紙センサ45で得られた編集用紙検出信号がHiレベルのとき(ステップS302でYES)、編集対象の用紙が給紙デッキ部31にないと判断される。この場合、ジョブ番号3の設定情報から得られる編集対象の用紙の枚数分の編集処理が実行される前に編集対象の用紙がなくなったことになるため、編集処理が正常に行われなかったことをユーザーに通知するためのエラー通知画面が編集制御部802により操作表示パネル200に表示され(ステップS303)、編集モードでの処理が終了する。
【0067】
一方、用紙センサ45で得られた編集用紙検出信号がLowレベルのとき(ステップS302でNO)、編集制御部802により、編集対象の用紙が給紙デッキ部31に収納されていると判断され、さらに、給紙デッキ部31の最上位にある用紙が前記編集対象ページであるか否かが判断され、前記編集対象ページではない場合は(ステップS304でNO)、編集制御部802からの制御信号に従って、給紙デッキ部31の最上位にある用紙が用紙搬送部70へ給紙され(ステップS305)、さらに用紙搬送部70によって当該用紙がソータ部100へ搬送されると共にソートビン103に排出される(ステップS306)。以上、ステップS304〜S306の処理により、編集対象の用紙から前記編集対象ページ以外のページがソートビン103に排出される。
【0068】
この場合、ステップS305において、給紙デッキ部31に例えば自動用紙設定によって複写されたA3サイズの用紙とA4サイズの用紙が編集対象の用紙として混在して収納されていた場合、A3サイズの用紙は給紙ローラ41、搬送ローラ43及びさばきローラ44によって用紙搬送部70へ給紙され、一方、A4サイズの用紙は前送りローラ42によって給紙ローラ41の位置まで搬送された後、給紙ローラ41、搬送ローラ43及びさばきローラ44によって用紙搬送部70へ給紙される。
【0069】
一方、編集制御部802により、給紙デッキ部31の最上位に収納されている編集対象の用紙が前記編集対象ページであると判断された場合は(ステップS304でYES)、原稿載置部11に載置された追加原稿が複写されて(ステップS307)ソートビン103に排出される(ステップS308)。
【0070】
次に、編集制御部802からの制御信号に従って、給紙デッキ部31の最上位にある用紙、すなわち前記編集対象ページの用紙が用紙搬送部70へ給紙され(ステップS309)た後、編集モードの設定が追加挿入モードであった場合(ステップS310でYES)、ステップS306へ移行して前記編集対象ページの用紙がソートビン103に排出される。以上、ステップS304,S307〜S310及びS306の処理により、追加挿入モードの処理が実行され、前記編集対象ページの用紙の前に原稿載置部11に載置された追加原稿が複写され挿入されて、編集対象の用紙がソートビン103に排出される。
【0071】
一方、編集モードの設定が差し替えモードであった場合(ステップS310でNO)、編集制御部802からのビン切換信号に応じてソータ制御部105により排出分岐ガイド101がノンソートビン102側へ切り替えられ、用紙搬送部70へ給紙された前記編集対象ページの用紙がノンソートビン102に排出される(ステップS311)。以上、ステップS304,S307〜S311の処理により、差し替えモードの処理が実行され、原稿載置部11に載置された追加原稿が複写され前記編集対象ページの用紙と差し替えられて編集対象の用紙がソートビン103に排出されると共に、前記編集対象ページの用紙がノンソートビン102に排出される。
【0072】
次に、編集制御部802により、変数jから1減算され(ステップS312)、減算された結果jが0でなかった場合(ステップS313でNO)は原稿枚数分の編集処理が終わっていないので、給紙デッキ部31の最上位にある用紙は、次ページの用紙であると判断され、次ページの用紙への処理を実行すべく再びステップS302へ移行する。
【0073】
一方、変数jが0の場合(ステップS313でYES)は、原稿と同じページの並び順にされた原稿枚数(セット数)分の用紙(1部に相当)の編集が終了しているので、給紙デッキ部31の最上位にある用紙は、次の部(セット)の最初のページの用紙であると判断される。そして、次の用紙を別のビンに排出させるべく、編集制御部802によりソートビン昇降信号がソータ制御部105へ出力され、ソータ制御部105によりビン昇降機構104の動作が制御され、ソートビン103の各排出ビンが順次1段ずつ例えば上方向に移動させられて用紙を排出するビンが切り替えられる(ステップS314)。
【0074】
次に、編集制御部802により、変数iから1減算され(ステップS315)、減算された結果iが0でなかった場合は(ステップS316でNO)、編集制御部802は、編集対象の用紙がまだ給紙デッキ部31に収納されていると判断して、次の部(セット)の用紙を編集するべく変数jに原稿枚数を代入して初期化(ステップS317)した後、再びステップS302へ移行して次の用紙の編集処理を行う。一方、前記減算された結果iが0の場合は(ステップS316でYES)、編集制御部802は、編集対象の用紙をすべて処理したと判断して編集処理を終了する。
【0075】
以上、ステップS301〜S317の処理により、編集モードが追加挿入モードであった場合は、給紙デッキ部31に収納された編集対象の用紙に対して、前記編集対象ページの前に追加原稿を複写した用紙が挿入され、部(セット)毎にソートビン103の各排出ビンに排出される。また、編集モードが差し替えモードであった場合は、給紙デッキ部31に収納された編集対象の用紙に対して、前記編集対象ページと追加原稿を複写した用紙とが差し替えられて、部(セット)毎にソートビン103の各排出ビンに排出される。
【0076】
なお、カラー画像を形成して転写紙に転写するカラー画像形成装置の場合には、前記追加原稿から得られたカラー画像を複写した用紙が、前記編集対象ページの用紙と差し替えられる構成としてもよい。
【0077】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、前記第2の用紙載置部に画像形成済みの転写紙の束が載置された場合に、前記画像形成済みの転写紙の束に、新たに画像形成された転写紙を挿入することができる。また、前記編集モードでの動作を行う際に、ユーザーが前記セット数及びセット数あたりの転写数を入力する必要がない。
【0078】
請求項2に記載の発明によれば、前記第2の用紙載置部に画像形成済みの転写紙の束が載置された場合に、前記画像形成済みの転写紙の束に、新たに画像形成された転写紙を追加して挿入することができる。
【0079】
請求項3に記載の発明によれば、前記第2の用紙載置部に画像形成済みの転写紙の束が載置された場合に、前記画像形成済みの転写紙の束内の所定のページの転写紙と、新たに画像形成された転写紙とを差し替えることができる。
【0080】
請求項4に記載の発明によれば、前記ガイドが表示されるので、ユーザーが前記像形成モードにより前記排出部に排出された転写紙を前記編集の対象となる転写紙として前記第2の用紙載置部に載置する作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の正面断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る給紙デッキ部31の斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る給紙デッキ部31の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る給紙デッキ部31の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る操作画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る操作画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る操作画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る設定情報表示画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の複写動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係る追加挿入モードの動作を説明するための図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る差し替えモードの動作を説明するための図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る編集モードの処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態に係るガイド表示画面の一例を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態に係る編集モードの処理を示すフローチャートである。
【図16】従来例によるソート動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 複写機本体
7 コンタクトガラス
8 主制御部(制御部)
10 原稿搬送機構
11 原稿載置部
12 搬入駆動部
13 搬送ベルト
14 排出ローラ
15 排紙台
16 原稿検出スイッチ
17 原稿搬送制御部(制御部)
30 給紙部(用紙載置部)
31,32,33 給紙デッキ部(用紙載置部)
34 手差し給紙部(用紙載置部)
40 用紙載置板
41 給紙ローラ
42 前送りローラ
43 搬送ローラ
44 さばきローラ
45 用紙センサ
46,47 用紙
50 光学系部(読み取り部)
51 露光ランプ
52 反射板
53a,53b,53c,53d,53e,53f 反射鏡
54 レンズ部
60 像形成部
61 感光体
62 主帯電部
63 現像部
64 転写分離部
65 クリーニング部
66 除電部
70 用紙搬送部
71 搬送ローラ対
74 フィードローラ対
75 レジストローラ対
76 搬送ベルト
77 導出ローラ対
78 排出ローラ対
80 定着部
100 ソータ部(並び替え部)
101 排出分岐ガイド
102 ノンソートビン(排出部)
103 ソートビン(排出部)
104 ビン昇降機構
105 ソータ制御部(制御部)
110 原稿
111 ソート出力状態
200 操作表示パネル(操作部,ガイド表示手段)
201 用紙選択キー
202 プリントキー
203 セットキー
204 ソートキー
205 編集キー
206 追加挿入キー
207 差し替えキー
208 キー選択タブ
209 編集設定画面
210 出力管理画面
213 ジョブ番号欄
214 ユーザー情報欄
215 原稿枚数欄
216 セット欄
217 登録日時欄
218 選択キー
219 プリンタジョブマーク
220 コピージョブマーク
311 仕切り板
312 反射板
313 凹陥部
314 用紙
341 手差しトレイ
801 設定記憶部(記憶手段)
802 編集制御部(制御部)
Claims (4)
- 第1の用紙載置部に載置された転写紙に対して像形成部で形成された画像の転写を行い、予め操作部を介して所望セット数を複写するべくソート条件が設定されているときは、ソート条件に従って並び替え部を動作させることにより前記画像が転写された転写紙をソートし、セット毎に排出部に排出する像形成モードを実行させる制御部を備えた画像形成装置において、前記操作部は、セット毎の転写紙束に対して所定のページを指定する入力と共に編集モードの動作指示の設定を受け付けるもので、前記制御部は、前記実行した像形成モードに対応するセット数及び一セットあたりの転写数を有する設定情報を記憶する記憶手段を備えると共に、前記編集モードが指示されたとき、セット数分の転写紙束を積層して載置した第2の用紙載置部から転写紙を、一枚ずつ前記像形成部を経由して搬送させ、前記記憶手段に記憶された前記設定情報に従って前記並び替え部を動作させて前記排出部に排出させると共に、前記所定のページの前後の転写紙の搬送間に、前記第1の用紙載置部から繰り出した転写紙に対して前記像形成モードを実行させることを特徴とする画像形成装置。
- 前記編集モードは、前記第1、第2の用紙載置部から繰り出された転写紙を第1の排出部に排出する挿入モードであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記編集モードは、前記第1、第2の用紙載置部から繰り出された転写紙を第1の排出部に排出すると共に、前記転写紙束内の前記所定のページの転写紙を第2の排出部に排出する差し替えモードであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記編集モードが指示されたとき、前記像形成モードにより前記排出部に排出された転写紙を、前記第2の用紙載置部に載置させるべくガイド表示を行うガイド表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002299467A JP2004133306A (ja) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002299467A JP2004133306A (ja) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004133306A true JP2004133306A (ja) | 2004-04-30 |
Family
ID=32288587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002299467A Withdrawn JP2004133306A (ja) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004133306A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007041401A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置、画像形成方法、および画像形成プログラム |
-
2002
- 2002-10-11 JP JP2002299467A patent/JP2004133306A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007041401A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置、画像形成方法、および画像形成プログラム |
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