JP2004133081A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】異常画像の予兆を見出すことにより、ユーザーが異常画像を出力する前に対処することができる画像形成装置を提供すること。
【構成】通常の画像処理では出力されない画像でサンプル画像を出力し、上記サンプル画像を画像入力装置で読み込むことにより、異常画像が発生しているかどうかを判断することで、通常画像で異常が発生する前に、異常画像が発生する予兆を見出し、早期に処置対応するようにする。
【選択図】 図1
【構成】通常の画像処理では出力されない画像でサンプル画像を出力し、上記サンプル画像を画像入力装置で読み込むことにより、異常画像が発生しているかどうかを判断することで、通常画像で異常が発生する前に、異常画像が発生する予兆を見出し、早期に処置対応するようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、同プリンタ等の静電転写プロセスを利用した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタル方式の電子写真画像形成装置の従来例を図5を用いて説明する。
【0003】
図5は画像形成装置の概略構成図であり、この画像形成装置は、リーダ部Rとプリンタ部Pとから成る。リーダ部Rは、固定された原稿台ガラス20を有しており、この原稿台ガラス20の下側には、リフレクタ22内に収容された光源21が原稿台ガラス20の下面に沿って移動自在に設けられている。
【0004】
そして、コピーすべき原稿19を原稿台ガラス20上に載置し、図示しないコピースタートキーを押すと、ホームポジションに停止していた光源21及び第1ミラー23が原稿台ガラス20の下面に沿って所定の速度Vで左方より右方へと移動し、原稿台ガラス20上の原稿19のコピー面を照明し、原稿19からの反射光は、第1ミラー23より光源21と同方向へV/2の速度で移動する第2ミラー24と第3ミラー25を経て結像レンズ29へ送られ、該結像レンズ29により固定第4ミラー26を介してCCD(電荷結合素子)61上に結像され、図6に示すA(アナログ)/D(デジタル)変換装置62によりデジタル信号に変換される。
【0005】
又、往動した光源21や第1〜第3ミラー23,24,25は、所定の往動終点に到達すると復動移動に転じられ、初めのホームポジションへ戻り、次のコピーサイクルの開始まで待機する。
【0006】
尚、上記リーダ部Rの解像度は、入出力共に600dpiまで可能である。
【0007】
一方、画像形成装置は、リーダ部Rより読み取った信号以外にも、図6に示すように、複写機能や、コンピュータ75等からの信号をプリントアウトするプリンタ機能、ファクシミリ(FAX)76の機能等の複数の機能を果たすために複数種類のデジタル画像信号の入力経路を備えたデジタル複合機となっている。
【0008】
そして、図6に示すように、CCD61、コンピュータ75及びファクシミリ(FAX)76からのデジタル信号化された画像情報をインターフェイス77を介して画像処理装置63を通過させることで画像処理を施し、更にD(デジタル)/A(アナログ)変換装置65によって再びアナログ信号に変換し、その信号によりレーザードライバー66を介して半導体レーザー67を点灯させる。
【0009】
半導体レーザー67より発射されたレーザー光は、図5に示すプリンタ部Pの高速定速回転されているポリゴンミラー40とFθレンズ41により長手方向に展開され、固定ミラー27,28を介して回転感光体ドラム39面に結像露光される。
【0010】
回転感光体ドラム39の表面は、この露光前に1次帯電器30により正又は負の所定電位に一様に帯電処理されており、この帯電面に対して前記露光がなされることで、感光体ドラム39面に原稿画像に対応したパターンの静電潜像が順次形成されていく。この感光体ドラム39内には結露防止用のヒータ201が配され、不図示の温度調整機構により一定の温度に保たれている。そして、感光体ドラム39面に形成された静電潜像は、現像装置31の現像ローラ32で現像されることによってトナー像として顕画化される。
【0011】
一方、給紙ローラ101により記録材としての転写材シートが給送され、ガイド33を通ってレジローラ103,104にて所定のタイミングで感光体ドラム39と転写帯電器34との間の転写部へ搬入され、転写帯電器34より転写コロナを受けることにより、感光体ドラム39の表面に密着して該感光体ドラム39表面のトナー顕画像が転写材シート面に順次転写されていく。
【0012】
像転写部を通過した転写材シートは、除電針35によって背面電荷が除電されることにより感光体ドラム39面から順次剥離され、搬送部38と入口ガイド10を経て定着装置60へ搬送され、後述するようにトナー画像定着処理が施されて排紙(出口)ガイド12を介して画像形成物として機外へ搬出される。定着装置60においては、定着ローラ204の内部にハロゲンヒーター202,203が配され、加圧ローラ9に当接されている。定着ローラ204と加圧ローラ9はニップを形成する必要があるのでその一部を弾性体で構成している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来、このような画像形成装置では、実際の画像に異常が生じるまで対応の策が無く、サービスコールにより情報が入ってからの対応となっていた。
【0014】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、異常画像の予兆を見出すことにより、ユーザーが異常画像を出力する前に対処することができる画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、通常の画像処理では出力されない画像でサンプル画像を出力し、上記サンプル画像を画像入力装置で読み込むことにより、異常画像が発生しているかどうかを判断することで、通常画像で異常が発生する前に、異常画像が発生する予兆を見出し、早期に処置対応するようにしたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0017】
<実施の形態1>
本実施の形態に係る画像形成装置は、従来の構成と概略同等である。本実施の形態の特徴は、この構成の画像形成装置を用い、以下の作業が可能なことである。
【0018】
本実施の形態を図1を用いて説明する。
【0019】
図2に示すドットパターンが連続して画像全面に形成されているチャートを画像形成装置で読み込む。画像読み込みデータを画像情報として通信回路を使って処理センターに送る。処理センターでは、その画像情報が正常であるかどうかを判断する。この判断は、正常な読み込み信号からのずれ量が所定の範囲内かどうかで判断する。異常がある場合は、処理センターから補正信号を送り、画像読み込み装置を補正する。この動作がなされた画像読み込み装置で、特別なモード等、所定の方法で画像出力装置から出力した図2と同様の画像を画像読み込み装置で読み込み、画像情報として通信回路を使って処理センターに送る。送られた信号は、処理センターに配備された特別に訓練されたスタッフにより、異常かどうかを判断する。異常であれば交換が必要な予想枚数もそこで割り出す。
【0020】
本実施の形態で対象としている現象は、定着ローラ204若しくは加圧ローラ9が変形することにより、転写材がニップ進入時にストレスを与えられる。このストレスは、変形の仕方により、転写材が送り方向の内側か外側に引っ張られる。このストレスが一定以上になると、転写材がこのストレスに反発し、部分的に急激な横移動が起こる。この反発により、転写材上のトナーが浮き上がり、画像が乱れる。このとき、転写材は進行方向に進んでおり、乱れた画像は転写材の送り方向後半に付着する形となる。このため、転写材送り方向直角に配置された図2のようなチャートで明確に判断が可能な訳である。
【0021】
又、定着ローラ204、加圧ローラ9には、ニップ形成のために弾性層が少なくとも何れかに配置される。この弾性層は、熱や加圧力のストレスにより、耐久により形状が変化してしまう。このため、前記のような異常画像が発生する。
【0022】
以上の作業を行うことで、異常が発見された場合、その異常の状況により判断された交換予想枚数から、定期メンテナンスで間に合うかどうかが判断できる。間に合わない場合でも、ユーザーが使用する通常の画像では発生しないため、サービスマンが現地で部品を交換する時間のみ機械がダウンするだけとなり、大幅にダウンタイムが短くなる。
【0023】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
【0024】
本実施の形態に係る画像形成装置は、従来の構成と概略同等である。本実施の形態の特徴は、この構成の画像形成装置を用い、以下の作業が可能なことである。
【0025】
本実施の形態を図3を用いて説明する。
【0026】
図4に示すドットパターンが連続して画像全面に形成されているチャートを画像形成装置で読み込む。画像読み込みデータを画像情報として通信回路を使って処理センターに送る。処理センターでは、その画像情報が正常であるかどうかを判断する。この判断は、正常な読み込み信号からのずれ量が所定の範囲内かどうかで判断する。異常がある場合は、処理センターから補正信号を送り、画像読み込み装置を補正する。この動作がなされた画像読み込み装置で、特別なモード等、所定の方法で画像出力装置から出力した図4と同様の画像を画像読み込み装置で読み込み、画像情報として通信回路を使って処理センターに送る。送られた信号は、処理センターに配備された特別に訓練されたスタッフにより、異常のかどうを判断する。異常であれば交換が必要な予想枚数もそこで割り出す。
【0027】
本実施の形態では、感光体ドラム39上に水分とNOX が付着し、画像を乱す現象に着目している。この現象は、水分とNOX が付着し、感光体ドラム39上に付着して画像を乱す現象である。この現象は付着物がトナーの感光体ドラム39への規則正しい付着を邪魔するもので、横に繋がりがない単一ドットの画像に特にはっきりと現象が現れる。
【0028】
この現象を防止するため、予めドラムヒーター201を配し、不図示の温度検知機構を使って一定の温度に温調されている。この温度が高ければ高いほど、本実施の形態で挙げられている現象には有効であるが、トナーのブロッキング等のその他の異常が発生するため、折り合いの付く温度での温調となっている。この現象は、耐久により感光体表面が削れにくくなると、発生し易くなる。これは感光体39の表面が削れにくくなるため、付着物も落ちにくくなるものである。
【0029】
以上の作業を行うことで、異常が発見された場合、その異常の状況により判断された交換予想枚数から、定期メンテで間に合うかどうかが判断できる。間に合わない場合でも、ユーザーが使用する通常の画像では発生しないため、サービスマンが現地で部品を交換する時間のみ機械がダウンするだけとなり、大幅にダウンタイムが短くなる。更に、本実施の形態では、緊急を要する場合、例えばサービスマンの到着までに通常画像に発生する可能性がある場合等は、感光体ドラムの温調温度を上昇させ、一時的に対処することも可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、通常の画像処理では出力されない画像でサンプル画像を出力し、サンプル画像を画像入力装置で読み込むことにより、異常画像が発生しているかどうかを判断することで、通常画像で異常が発生する前に、異常画像が発生する予兆を見出し、早期に処置対応できる。
【0031】
具体的な例としては、微小ドットパターンが転写材進行方向に直角に連続して形成され、転写材進行方向には、不連続に微少ドットパターンの形成がなされる画像を形成することで、画像形成装置内の定着ローラ若しくは加圧ローラの変形によって生じる異常画像を早期に発見できる。
【0032】
もう1つの具体的な例として画像形成装置の形成できる最小ドットパターンがそれぞれどの方向にも連続することのない画像を形成することにより、感光ドラム上の水分が多いことによる画像異常を早期に発見できる。
【0033】
又、対処の方法として所定の入力画像データを読み込むことにより、画像入力装置が正常であることを確認するか異常であれば補正することで、正常な入力信号に変換することが可能な画像読み込み装置を持つ画像形成装置において、画像読み込み装置の異常かどうかの判断を読み込んだ画像データを遠隔に送り、遠隔にて異常かどうかの判断を行い、異常と判断した場合には遠隔からの操作で補正が可能であり、正常であることを確認するか補正した画像読み込み装置で異常画像早期発見用の画像を読み込むことが可能な画像読み込み装置を持ち、該画像形成装置から出力された異常判断用のドットパターン画像を正常であることが確認できたか若しくは補正した画像読み込み装置で読み込み、読み込みデータを通信回路により遠隔に送り、遠隔にてその画像信号が異常であるかどうかを判断し、異常と判断した場合は、遠隔からの指示で異常箇所を改善することが可能である。
【0034】
以上の方法により異常画像の予兆を見出すことにより、ユーザーが異常画像を出力する前に対処することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態1に用いた画像パターンである。
【図3】本発明の実施の形態2を示すフローチャートである。。
【図4】本発明の実施の形態2に用いた画像パターンである。
【図5】従来及び本発明に係る画像形成装置の概略断面図である。
【図6】従来及び本発明に係るデジタル方式の信号処理を示す構成図である。
【符号の説明】
2 基板
3 発熱層
4 保護層
5 検温素子
9 加圧ローラ
10 入口ガイド
11 ヒーター支持体
12 出口ガイド
19 原稿
20 原稿台ガラス
21 光源(露光手段)
22 リフレクタ
23〜28 ミラー
29 結像レンズ
30 1次帯電器(帯電手段)
31 現像装置(現像手段)
32 現像ローラ
34 転写帯電器(帯電手段)
35 除電針
36 クリーニング器
37 クリーニングブレード
38 搬送部
39 感光体ドラム(像担持体)
40 ポリゴンミラー
41 Fθレンズ
60 定着装置
61 CCD
62 A/D変換装置
63 画像処理装置
65 D/A変換装置
66 レーザードライバー
67 半導体レーザー
69 MPU(温度制御手段、通電制御手段、対応手段)
70 操作部(モード選択手段)
75 コンピュータ(計算機)
101 給紙上ローラ
102 給紙下ローラ
103 レジローラ
104 レジ下ローラ
201 ドラムヒーター
202 定着ヒーター1
203 定着ヒーター2
204 定着ローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、同プリンタ等の静電転写プロセスを利用した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタル方式の電子写真画像形成装置の従来例を図5を用いて説明する。
【0003】
図5は画像形成装置の概略構成図であり、この画像形成装置は、リーダ部Rとプリンタ部Pとから成る。リーダ部Rは、固定された原稿台ガラス20を有しており、この原稿台ガラス20の下側には、リフレクタ22内に収容された光源21が原稿台ガラス20の下面に沿って移動自在に設けられている。
【0004】
そして、コピーすべき原稿19を原稿台ガラス20上に載置し、図示しないコピースタートキーを押すと、ホームポジションに停止していた光源21及び第1ミラー23が原稿台ガラス20の下面に沿って所定の速度Vで左方より右方へと移動し、原稿台ガラス20上の原稿19のコピー面を照明し、原稿19からの反射光は、第1ミラー23より光源21と同方向へV/2の速度で移動する第2ミラー24と第3ミラー25を経て結像レンズ29へ送られ、該結像レンズ29により固定第4ミラー26を介してCCD(電荷結合素子)61上に結像され、図6に示すA(アナログ)/D(デジタル)変換装置62によりデジタル信号に変換される。
【0005】
又、往動した光源21や第1〜第3ミラー23,24,25は、所定の往動終点に到達すると復動移動に転じられ、初めのホームポジションへ戻り、次のコピーサイクルの開始まで待機する。
【0006】
尚、上記リーダ部Rの解像度は、入出力共に600dpiまで可能である。
【0007】
一方、画像形成装置は、リーダ部Rより読み取った信号以外にも、図6に示すように、複写機能や、コンピュータ75等からの信号をプリントアウトするプリンタ機能、ファクシミリ(FAX)76の機能等の複数の機能を果たすために複数種類のデジタル画像信号の入力経路を備えたデジタル複合機となっている。
【0008】
そして、図6に示すように、CCD61、コンピュータ75及びファクシミリ(FAX)76からのデジタル信号化された画像情報をインターフェイス77を介して画像処理装置63を通過させることで画像処理を施し、更にD(デジタル)/A(アナログ)変換装置65によって再びアナログ信号に変換し、その信号によりレーザードライバー66を介して半導体レーザー67を点灯させる。
【0009】
半導体レーザー67より発射されたレーザー光は、図5に示すプリンタ部Pの高速定速回転されているポリゴンミラー40とFθレンズ41により長手方向に展開され、固定ミラー27,28を介して回転感光体ドラム39面に結像露光される。
【0010】
回転感光体ドラム39の表面は、この露光前に1次帯電器30により正又は負の所定電位に一様に帯電処理されており、この帯電面に対して前記露光がなされることで、感光体ドラム39面に原稿画像に対応したパターンの静電潜像が順次形成されていく。この感光体ドラム39内には結露防止用のヒータ201が配され、不図示の温度調整機構により一定の温度に保たれている。そして、感光体ドラム39面に形成された静電潜像は、現像装置31の現像ローラ32で現像されることによってトナー像として顕画化される。
【0011】
一方、給紙ローラ101により記録材としての転写材シートが給送され、ガイド33を通ってレジローラ103,104にて所定のタイミングで感光体ドラム39と転写帯電器34との間の転写部へ搬入され、転写帯電器34より転写コロナを受けることにより、感光体ドラム39の表面に密着して該感光体ドラム39表面のトナー顕画像が転写材シート面に順次転写されていく。
【0012】
像転写部を通過した転写材シートは、除電針35によって背面電荷が除電されることにより感光体ドラム39面から順次剥離され、搬送部38と入口ガイド10を経て定着装置60へ搬送され、後述するようにトナー画像定着処理が施されて排紙(出口)ガイド12を介して画像形成物として機外へ搬出される。定着装置60においては、定着ローラ204の内部にハロゲンヒーター202,203が配され、加圧ローラ9に当接されている。定着ローラ204と加圧ローラ9はニップを形成する必要があるのでその一部を弾性体で構成している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来、このような画像形成装置では、実際の画像に異常が生じるまで対応の策が無く、サービスコールにより情報が入ってからの対応となっていた。
【0014】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、異常画像の予兆を見出すことにより、ユーザーが異常画像を出力する前に対処することができる画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、通常の画像処理では出力されない画像でサンプル画像を出力し、上記サンプル画像を画像入力装置で読み込むことにより、異常画像が発生しているかどうかを判断することで、通常画像で異常が発生する前に、異常画像が発生する予兆を見出し、早期に処置対応するようにしたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0017】
<実施の形態1>
本実施の形態に係る画像形成装置は、従来の構成と概略同等である。本実施の形態の特徴は、この構成の画像形成装置を用い、以下の作業が可能なことである。
【0018】
本実施の形態を図1を用いて説明する。
【0019】
図2に示すドットパターンが連続して画像全面に形成されているチャートを画像形成装置で読み込む。画像読み込みデータを画像情報として通信回路を使って処理センターに送る。処理センターでは、その画像情報が正常であるかどうかを判断する。この判断は、正常な読み込み信号からのずれ量が所定の範囲内かどうかで判断する。異常がある場合は、処理センターから補正信号を送り、画像読み込み装置を補正する。この動作がなされた画像読み込み装置で、特別なモード等、所定の方法で画像出力装置から出力した図2と同様の画像を画像読み込み装置で読み込み、画像情報として通信回路を使って処理センターに送る。送られた信号は、処理センターに配備された特別に訓練されたスタッフにより、異常かどうかを判断する。異常であれば交換が必要な予想枚数もそこで割り出す。
【0020】
本実施の形態で対象としている現象は、定着ローラ204若しくは加圧ローラ9が変形することにより、転写材がニップ進入時にストレスを与えられる。このストレスは、変形の仕方により、転写材が送り方向の内側か外側に引っ張られる。このストレスが一定以上になると、転写材がこのストレスに反発し、部分的に急激な横移動が起こる。この反発により、転写材上のトナーが浮き上がり、画像が乱れる。このとき、転写材は進行方向に進んでおり、乱れた画像は転写材の送り方向後半に付着する形となる。このため、転写材送り方向直角に配置された図2のようなチャートで明確に判断が可能な訳である。
【0021】
又、定着ローラ204、加圧ローラ9には、ニップ形成のために弾性層が少なくとも何れかに配置される。この弾性層は、熱や加圧力のストレスにより、耐久により形状が変化してしまう。このため、前記のような異常画像が発生する。
【0022】
以上の作業を行うことで、異常が発見された場合、その異常の状況により判断された交換予想枚数から、定期メンテナンスで間に合うかどうかが判断できる。間に合わない場合でも、ユーザーが使用する通常の画像では発生しないため、サービスマンが現地で部品を交換する時間のみ機械がダウンするだけとなり、大幅にダウンタイムが短くなる。
【0023】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
【0024】
本実施の形態に係る画像形成装置は、従来の構成と概略同等である。本実施の形態の特徴は、この構成の画像形成装置を用い、以下の作業が可能なことである。
【0025】
本実施の形態を図3を用いて説明する。
【0026】
図4に示すドットパターンが連続して画像全面に形成されているチャートを画像形成装置で読み込む。画像読み込みデータを画像情報として通信回路を使って処理センターに送る。処理センターでは、その画像情報が正常であるかどうかを判断する。この判断は、正常な読み込み信号からのずれ量が所定の範囲内かどうかで判断する。異常がある場合は、処理センターから補正信号を送り、画像読み込み装置を補正する。この動作がなされた画像読み込み装置で、特別なモード等、所定の方法で画像出力装置から出力した図4と同様の画像を画像読み込み装置で読み込み、画像情報として通信回路を使って処理センターに送る。送られた信号は、処理センターに配備された特別に訓練されたスタッフにより、異常のかどうを判断する。異常であれば交換が必要な予想枚数もそこで割り出す。
【0027】
本実施の形態では、感光体ドラム39上に水分とNOX が付着し、画像を乱す現象に着目している。この現象は、水分とNOX が付着し、感光体ドラム39上に付着して画像を乱す現象である。この現象は付着物がトナーの感光体ドラム39への規則正しい付着を邪魔するもので、横に繋がりがない単一ドットの画像に特にはっきりと現象が現れる。
【0028】
この現象を防止するため、予めドラムヒーター201を配し、不図示の温度検知機構を使って一定の温度に温調されている。この温度が高ければ高いほど、本実施の形態で挙げられている現象には有効であるが、トナーのブロッキング等のその他の異常が発生するため、折り合いの付く温度での温調となっている。この現象は、耐久により感光体表面が削れにくくなると、発生し易くなる。これは感光体39の表面が削れにくくなるため、付着物も落ちにくくなるものである。
【0029】
以上の作業を行うことで、異常が発見された場合、その異常の状況により判断された交換予想枚数から、定期メンテで間に合うかどうかが判断できる。間に合わない場合でも、ユーザーが使用する通常の画像では発生しないため、サービスマンが現地で部品を交換する時間のみ機械がダウンするだけとなり、大幅にダウンタイムが短くなる。更に、本実施の形態では、緊急を要する場合、例えばサービスマンの到着までに通常画像に発生する可能性がある場合等は、感光体ドラムの温調温度を上昇させ、一時的に対処することも可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、通常の画像処理では出力されない画像でサンプル画像を出力し、サンプル画像を画像入力装置で読み込むことにより、異常画像が発生しているかどうかを判断することで、通常画像で異常が発生する前に、異常画像が発生する予兆を見出し、早期に処置対応できる。
【0031】
具体的な例としては、微小ドットパターンが転写材進行方向に直角に連続して形成され、転写材進行方向には、不連続に微少ドットパターンの形成がなされる画像を形成することで、画像形成装置内の定着ローラ若しくは加圧ローラの変形によって生じる異常画像を早期に発見できる。
【0032】
もう1つの具体的な例として画像形成装置の形成できる最小ドットパターンがそれぞれどの方向にも連続することのない画像を形成することにより、感光ドラム上の水分が多いことによる画像異常を早期に発見できる。
【0033】
又、対処の方法として所定の入力画像データを読み込むことにより、画像入力装置が正常であることを確認するか異常であれば補正することで、正常な入力信号に変換することが可能な画像読み込み装置を持つ画像形成装置において、画像読み込み装置の異常かどうかの判断を読み込んだ画像データを遠隔に送り、遠隔にて異常かどうかの判断を行い、異常と判断した場合には遠隔からの操作で補正が可能であり、正常であることを確認するか補正した画像読み込み装置で異常画像早期発見用の画像を読み込むことが可能な画像読み込み装置を持ち、該画像形成装置から出力された異常判断用のドットパターン画像を正常であることが確認できたか若しくは補正した画像読み込み装置で読み込み、読み込みデータを通信回路により遠隔に送り、遠隔にてその画像信号が異常であるかどうかを判断し、異常と判断した場合は、遠隔からの指示で異常箇所を改善することが可能である。
【0034】
以上の方法により異常画像の予兆を見出すことにより、ユーザーが異常画像を出力する前に対処することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態1に用いた画像パターンである。
【図3】本発明の実施の形態2を示すフローチャートである。。
【図4】本発明の実施の形態2に用いた画像パターンである。
【図5】従来及び本発明に係る画像形成装置の概略断面図である。
【図6】従来及び本発明に係るデジタル方式の信号処理を示す構成図である。
【符号の説明】
2 基板
3 発熱層
4 保護層
5 検温素子
9 加圧ローラ
10 入口ガイド
11 ヒーター支持体
12 出口ガイド
19 原稿
20 原稿台ガラス
21 光源(露光手段)
22 リフレクタ
23〜28 ミラー
29 結像レンズ
30 1次帯電器(帯電手段)
31 現像装置(現像手段)
32 現像ローラ
34 転写帯電器(帯電手段)
35 除電針
36 クリーニング器
37 クリーニングブレード
38 搬送部
39 感光体ドラム(像担持体)
40 ポリゴンミラー
41 Fθレンズ
60 定着装置
61 CCD
62 A/D変換装置
63 画像処理装置
65 D/A変換装置
66 レーザードライバー
67 半導体レーザー
69 MPU(温度制御手段、通電制御手段、対応手段)
70 操作部(モード選択手段)
75 コンピュータ(計算機)
101 給紙上ローラ
102 給紙下ローラ
103 レジローラ
104 レジ下ローラ
201 ドラムヒーター
202 定着ヒーター1
203 定着ヒーター2
204 定着ローラ
Claims (5)
- 通常の画像処理では出力されない画像でサンプル画像を出力し、上記サンプル画像を画像入力装置で読み込むことにより、異常画像が発生しているかどうかを判断することで、通常画像で異常が発生する前に、異常画像が発生する予兆を見出し、早期に処置対応するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
- 微小ドットパターンが転写材進行方向直角に連続して形成され、転写材進行方向には不連続に微小ドットパターンの形成がなされる画像を形成することで、画像形成装置内の定着ローラ若しくは加圧ローラの変形によって生じる異常画像を早期に発見できることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 画像形成装置の形成できる最小ドットパターンがそれぞれどの方向にも連続することのない画像を形成することにより、感光ドラム上の水分が多いことによる画像異常を早期に発見できることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 所定の入力画像データを読み込むことにより、画像入力装置が正常であることを確認するか異常であれば補正することで、正常な入力信号に変換することが可能な画像読み込み装置を持つ画像形成装置であり、該画像読み込み装置の異常かどうかの判断は、読み込んだ画像データを遠隔に送り、遠隔にて異常かどうかの判断を行い、異常と判断した場合には遠隔からの操作で補正が可能であり、正常であることを確認するか補正した画像読み込み装置で異常画像早期発見用の画像を読み込むことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。
- 該画像形成装置から出力された異常判断用のドットパターン画像を、正常であることが確認できたか若しくは補正済した画像読み込み装置で読み込み、読み込みデータを通信回路により遠隔に送り、遠隔にてその画像データが異常であるかどうかを判断し、異常と判断した場合は、遠隔からの指示で異常箇所を改善することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002295698A JP2004133081A (ja) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002295698A JP2004133081A (ja) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004133081A true JP2004133081A (ja) | 2004-04-30 |
Family
ID=32285873
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004133081A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10142515B2 (en) | 2016-02-18 | 2018-11-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus and abnormality determination method |
-
2002
- 2002-10-09 JP JP2002295698A patent/JP2004133081A/ja active Pending
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US10142515B2 (en) | 2016-02-18 | 2018-11-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus and abnormality determination method |
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