JP2004133000A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電源20により動作する第1の電気回路13が設けられたカメラ本体11と、収納位置と繰り出し位置との間で伸縮可能の撮影レンズ鏡胴12とを備えるカメラ10。撮影レンズ鏡筒12には2次電池25により動作する第2の電気回路18が設けられ、該第2の電気回路18には2次電池25を充電するための、撮影レンズ鏡胴12の伸縮に応じて変位する受電端子a、aが設けられている。第1の電気回路13には撮影レンズ鏡胴12が収納位置にあるとき受電端子a、aに接触する給電端子b、bが設けられている。2次電池25は、両端子a、aおよびb、bの接触により、カメラ本体11の電源20の電力で2次電池25が充電される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ本体と、該カメラ本体から突出する繰り出し位置とカメラ本体への収容位置との間で伸縮可能の撮影レンズ鏡胴とを有するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のカメラでは、レンズ鏡胴の伸縮に応じて該レンズ鏡胴内を光軸に沿って移動する回路基板上のレンズ鏡筒側電気回路と、カメラ本体の固定回路基板上の本体側電気回路とを接続するために、伸縮可能の可撓性プリント配線(以下、FPCと称する。)が用いられている。レンズ鏡筒側の前記電気回路には、例えばレンズシャッタ駆動部や測光回路部等が設けられている。カメラ本体側の前記電気回路に設けられたカメラ本体制御部からの制御信号が前記FPCを経てレンズ鏡筒側の前記電気回路に供給されることにより、レンズシャッタ駆動部あるいは測光回路部は前記カメラ本体制御部の制御を受ける。また、レンズシャッタ駆動部あるいは測光回路部を動作させるための駆動電流が前記FPCを経てカメラ本体側からレンズ鏡筒側の電気回路に供給される。
【0003】
ところで、レンズ鏡筒側の電気回路とカメラ本体側の電気回路との間を接続するFPCが撮影光路からの光を反射するとフレアの原因となり、またこのFPCが撮影光路内に侵入すると「けられ」の原因となる。
【0004】
そこで、FPCが撮影光路内に侵入することを防止するために、FPCの折り曲げ方に工夫を凝らすことが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、FPCからの光反射を防止するために、FPCに反射防止膜を形成することが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
また、レンズ鏡筒の収納位置への繰り込みにより生じるFPCの弛みが撮影光路内に侵入することを防止するために、レンズ鏡筒の一部にFPCの弛みを吸収するたわみ部を形成することが提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0007】
さらに、カメラの各部をユニット化し、ユニット化されたカメラ本体のパトローネ室ユニットとスプール室ユニットとにCPUを配置し、両CPUをFPCで相互に接続することにより、スペースの有効利用を可能にすることが提案されている(例えば、特許文献4参照。)。
【0008】
【特許文献1】
実公平7−33223号公報
【特許文献2】
実用新案登録第2531705号公報
【特許文献3】
特開2000−147355号公報
【特許文献4】
特開2001−42402号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来技術は、いずれも伸縮可能の撮影レンズ鏡筒とカメラ本体との間のFPCを廃止し得るものではない。そのため、FPCの折り曲げ癖が付けられた腰部を伸ばすときの負荷の増大、FPCを通す部分での遮光性の確保という問題があった。さらに、シャッタ等の駆動時にはカメラ本体側からFPCを経て比較的大きな駆動電流を供給する必要があるが、FPCの幅寸法および厚さ寸法の関係でFPCの電路抵抗を充分に低減させることができないことから、この駆動電流の供給時にFPCでの電圧降下が大きくなるという問題もあった。
【0010】
従って、本願発明の目的は、繰り出し位置と収納位置との間で伸縮可能の撮影レンズ鏡筒とカメラ本体との間の電力供給のためのFPCを廃止し得るカメラを提供することにある。
【0011】
さらに本発明の他の目的は、前記撮影レンズ鏡筒とカメラ本体との間の全てのFPCを廃止し得るカメラを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、カメラ本体に設けられる電気回路の電源とは別に、撮影レンズ鏡筒側の電気回路に充電可能な2次電池を設け、この2次電池の電力により撮影レンズ鏡筒側の電気回路を駆動すると共に、この2次電池をカメラ本体の前記電源で充電可能とし、これにより、少なくとも電力供給のためのFPCを廃止するという基本構想に立脚する。
【0013】
ために、請求項1に記載の発明は、電源を有し該電源により動作する第1の電気回路が設けられたカメラ本体と、2次電池を有し該2次電池により動作する第2の電気回路が設けられ、前記カメラ本体への収納位置と該カメラ本体からの繰り出し位置との間で伸縮可能の撮影レンズ鏡胴とを備えるカメラであって、前記第2の電気回路には、前記2次電池を充電するための、前記撮影レンズ鏡胴の伸縮に応じて変位する受電端子が設けられ、前記第1の電気回路には、前記撮影レンズ鏡胴が前記収納位置にあるとき前記カメラ本体の前記電源の電力で前記2次電池を充電可能とすべく前記受電端子に接触する給電端子が設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1の電気回路にはカメラ本体制御部が設けられ、前記第2の電気回路には、前記撮影レンズ鏡胴に設けられた動作部の動作を制御する第2の制御部が設けられ、また前記第1および第2の電気回路のそれぞれには、前記カメラ本体制御部から前記第2の制御部を介して前記動作部を操作するための制御信号を通信する無線通信部が設けられていることを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記撮影レンズ鏡筒には前記動作部としてシャッタが組み込まれ、前記第2の電気回路には前記シャッタを動作させるためのシャッタ駆動部が設けられ、前記カメラ本体制御部からのシャッタ制御信号が前記無線通信部を経て前記第2の制御部に伝えられると、該第2の制御部が前記シャッタ駆動部を介して前記シャッタを動作させることを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記両無線通信部は相互の交信が可能であり、前記第2の電気回路には、該第2の電気回路に設けられた前記2次電池の電圧を検出するバッテリチェック回路部が設けられ、該バッテリチェック回路部により検出される電圧が所定の値以下になったとき、前記第2の電気回路から前記無線通信部を経て前記カメラ本体制御部に警告信号が伝えられることを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記カメラ本体制御部が前記警告信号を受けると、前記2次電池の充電のために前記撮影レンズ鏡胴が収納位置に収納されることを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第1の電気回路に関連して撮影の開始を指示する制御信号を出力するためのレリーズ手段が設けられており、該レリーズ手段が操作されたとき前記カメラ本体制御部から前記シャッタ制御信号が出力され、前記第2の制御部は、前記無線通信部を経て前記シャッタ制御信号を受けたとき、予め設定されたシーケンスに従って前記シャッタを動作させることを特徴とする。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記第2の電気回路には前記動作部として測光回路部が設けられ、前記カメラ本体制御部は、撮影開始を指示する前記制御信号の出力後測光の開始を指示する測光開始制御信号を出力し、前記第2の制御部が前記通信部を経て前記測光開始制御信号を受けると、前記測光回路部は被写体輝度の測定を開始することを特徴とする。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項2ないし7のいずれか一項に記載の発明において、前記両無線通信部が光を媒体とする光通信で前記制御信号を通信することを特徴とする。
【0021】
請求項9に記載の発明は、請求項2ないし7のいずれか一項に記載の発明において、前記両無線通信部は、電波を媒体とする電波通信で前記制御信号を通信することを特徴とする。
【0022】
請求項1に記載の発明では、撮影レンズ鏡筒に設けられた第2の電気回路は、該電気回路に設けられた2次電池が所定の電圧を保持している限り、カメラ本体に設けられた第1の電気回路からの電力の供給を受けることなく2次電池からの電力により動作可能である。また、この2次電池の電圧が所定の値より低下したとき撮影レンズ鏡筒を収納位置に繰り込むことにより、前記給電端子および受電端子を経て2次電池を充電することができる。
【0023】
従って、必要に応じて、この2次電池をカメラ本体側の前記電源の電力で充電することにより、両電気回路を従来のような電力供給のためのFPCで接続することなく、撮影レンズ鏡筒側の第2の電気回路をその2次電池の電力により作動させることができる。その結果、電力供給のための従来のFPCを廃止することが可能になる。
【0024】
請求項2に記載の発明では、カメラ本体側の第1の電気回路に設けられたカメラ本体制御部から撮影レンズ鏡筒側の第2の電気回路に設けられた第2の制御部への操作制御信号は両電気回路に設けられた無線通信部を経て撮影レンズ鏡筒側の第2の電気回路に伝えられる。そのため、両電気回路をカメラ本体側から撮影レンズ鏡筒側への制御信号伝達のためのFPCを用いることなく、撮影レンズ鏡胴側に設けられた動作部の操作をカメラ本体側から操作することができる。その結果、カメラ本体側から撮影レンズ鏡筒側への制御信号伝達のためのFPCを廃止することが可能になる。
【0025】
請求項3に記載の発明では、撮影レンズ鏡胴に組み込まれたシャッタを駆動するためのシャッタ駆動部の制御信号は、通信によりカメラ本体側から撮影レンズ鏡筒側へ送られることから、制御信号伝達のためのFPCを用いることなく、撮影レンズ鏡胴に組み込まれたシャッタの動作を制御することができる。
【0026】
請求項4に記載の発明では、第2の電気回路に設けられたバッテリチェック回路部が前記2次電池の電圧不足を検出したとき、従来のような制御信号用FPCを用いることなく、撮影レンズ鏡筒側の第2の電気回路から前記両無線通信部を経てカメラ本体側の第1の電気回路のカメラ本体制御部に警告信号が送られる。この警告信号により、撮影動作を中止させることができ、これにより2次電池の電圧不足下での不適切な撮影を防止することができる。
【0027】
請求項5に記載の発明では、カメラ本体制御部は、第2の電気回路からの警告信号を受けたとき、撮影レンズ鏡胴を収納位置に収納し、これにより、第2の電気回路に設けられた2次電池は第1の電気回路の電源から充電を受ける。この2次電池の充電により、電圧不足が解消されので、充電後に再び良好な撮影を行うことができる。
【0028】
請求項6に記載の発明では、レリーズ手段が操作されたとき、シャッタ駆動部の制御信号は、通信によりカメラ本体側から撮影レンズ鏡筒側へ送られることから、従来のような制御信号用FPCを用いることなく、シャッタを予め設定されたシーケンスに従って動作させることができる。
【0029】
請求項7に記載の発明では、レリーズ手段の操作により、通信により、撮影開始を指示するシャッタ制御信号の出力後、測光開始制御信号を第2の制御部に伝えることができるので、従来のような制御信号用FPCを用いることなく、レリーズ操作により撮影レンズ側に設けられた測光回路部を自動的に動作させることができる。この撮影レンズ側に設けられた測光回路部は、カメラ本体側に設けられる場合に比較して、測光範囲と撮影レンズとのパララックス(視差)を小さくするので、有利である。
【0030】
請求項8および9に記載の発明では、無線通信の媒体として、光あるいは電波を用いることができ、これにより制御信号用FPCを用いることなくカメラ本体側および撮影レンズ鏡筒側の両電気回路間の制御信号の通信を確実に行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に沿って詳細に説明する。
【0032】
〈実施の形態1〉
図1は、本発明に係るカメラの実施の形態1を模式的に示す。本発明に係るカメラ10は、図1に示すように、その基本構成として、カメラ本体11と、該カメラ本体から繰り出し位置と収納位置との間で伸縮可能の撮影レンズ鏡筒12とを備える。
【0033】
カメラ本体11には、該本体内に設けられる回路基板13と、カメラ10の使用者によって操作可能の例えばレリーズ釦からなるレリーズ手段14と、モニタ用液晶表示装置(LCD)15とが設けられている。
【0034】
撮影レンズ鏡筒12は、例えばカメラ本体11に固定される固定筒16と、該固定筒16内を光軸方向に沿って摺動自在の可動筒17とを備える。可動筒17には、図示しないが従来よく知られたフォーカシング系およびズーミング系の複数のレンズ群が設けられている。また、可動筒17には、該可動筒に支持されこれと光軸方向へ一体的に移動する回路基板18およびレンズシャッタ19が組み込まれている。
【0035】
カメラ本体11に設けられたレリーズ手段14には、図示の例では、レリーズ釦の半押し状態を検出するレリーズスイッチRLSW1と、レリーズ釦の全押し状態を検出するレリーズスイッチRLSW2とが組み込まれている。また、カメラ本体11の回路基板13には、該基板上の電気回路として、該電気回路の各動作回路の電源として機能する例えばボタン電池のような電源20と、カメラ10の全体的な制御をなすマイクロコンピュータ回路からなるシステム制御部21と、モニタ駆動回路22と、レンズ駆動部23と、通信部24とが設けられている。
【0036】
モニタ駆動回路22は、従来よく知られているように、第1の制御部であるシステム制御部21の制御下で、LCD15を動作させる。このモニタ駆動回路22の動作により、撮影レンズ鏡筒12を通して得られた撮影画像をLCD15で見ることができる。レンズ駆動部23は、従来におけると同様に、システム制御部21の制御下で、可動筒17を光軸方向へ移動させる。このレンズ駆動部23の動作により、撮影レンズ鏡筒12は、図1に示す繰り出し位置と、図2に示す収納位置との間で伸縮可能である。また、通信部24は、システム制御部21の制御下で後述する撮影レンズ鏡筒12側の通信部28と双方向の無線通信が可能である。
【0037】
撮影レンズ鏡筒12の回路基板18には、該基板上の電気回路として、該電気回路の各動作部の電源として機能する2次電池25と、回路基板18上の各動作部の制御をなすマイクロコンピュータ回路からなるシステム制御部26と、撮影レンズ鏡筒12の可動部であるレンズシャッタ19のためのシャッタ駆動部27と、通信部28とが設けられている。シャッタ駆動部27は、システム制御部26の制御下で、レンズシャッタ19を動作させる。また、通信部28は、システム制御部26の制御下で、前記したようにカメラ本体11の通信部24と双方向の無線通信が可能である。
【0038】
両通信部24および28の通信媒体として光を用いることができる。この場合、各通信部24、28は、図示しないが従来よく知られた光信号を出力する発光素子および受光素子の組み合わせを有する光通信手段で構成される。また、両通信部24および28の通信媒体として電波を用いることができる。電波を通信媒体として用いる場合、電波信号を出力する発信回路および電波信号を受信する受信回路の組み合わせを有する電波通信手段で構成される。
【0039】
両通信部24および28は、それぞれのシステム制御部21および26の制御下で、双方向通信による交信が可能であり、例えばレリーズ手段14の操作によりカメラ本体制御部である第1の制御部、すなわちシステム制御部21から撮影開始を指示するシャッタ制御信号が出力されると、このシャッタ制御信号はカメラ本体11側の通信部24から撮影レンズ鏡筒12側の通信部28に無線で伝えられる。第2の制御部であるシステム制御部26が通信部28を経てシャッタ制御信号を受けると、この第2の制御部26はシャッタ駆動部27を作動させることにより、レンズシャッタ19を予め設定されたシーケンスに沿って動作させる。
【0040】
カメラ本体11の回路基板13および撮影レンズ鏡筒12の回路基板18は、共に撮影レンズ鏡筒12の撮影光路からずれた位置に設けられており、これらが収納位置と繰り出し位置との間での撮影レンズ鏡筒12の光軸に沿った変位を妨げることはなく、また撮影の障害になることはない。
【0041】
撮影レンズ鏡筒12に設けられた回路基板18は、撮影レンズ鏡筒12の可動部である可動筒17と光軸方向へ一体的に移動可能であり、これにより回路基板18はカメラ本体11側の回路基板13と相近づく方向および相離れる方向へ光軸に沿って移動可能である。この両回路基板13および18の対向する位置にそれぞれぞれ一対の端子a、aおよびb、bが設けられている。撮影レンズ鏡筒12側の回路基板18の、回路基板13に対向する縁部には、一対の受電端子a、aが設けられている。一対の受給端子a、aは、これへの電圧の印加によって2次電池25の充電を可能とすべく該2次電池に接続されている。
【0042】
また、カメラ本体11側の回路基板13の、回路基板18に対向する縁部には、一対の給電端子b、bが設けられている。一対の給電端子b、bは、電源20に接続されている。一対の給電端子b、bは、図2に示すように、撮影レンズ鏡筒12が収納位置にあるとき、一対の受電端子a、aに接触する。この接触による両端子a、aおよびb、bの電気的な接続により、カメラ本体11側の電源20の電力で撮影レンズ鏡筒12側の2次電池25を充電することができる。撮影レンズ鏡筒12が図1に示した繰り出し位置へ向けて移動されると、両端子a、aおよびb、bは、相互に間隔をおくことにより、電気的な接続が絶たれる。
【0043】
一対の受電端子a、aは、回路基板18上に設けることに代えて、可動部である可動筒17におけるカメラ本体11側の端部に設けることができる。また必要に応じて、一対の給電端子b、bを一対の受電端子a、aに対向させるべくカメラ本体11側の回路基板13以外の部分に設けることができる。
【0044】
本発明に係るカメラ10の動作を図3および図4のフローチャートに沿って説明する。
【0045】
図3は、カメラ本体11側の動作を示すフローチャートであり、撮影レンズ鏡筒12が収納位置にある状態でカメラ本体11の図示しない起動スイッチがオン操作されると、両端子a、aおよびb、bを介して相互に接続されたカメラ本体11および撮影レンズ鏡筒12の各電気回路は起動される。これにより、カメラ本体11が撮影待機ステップS1に入り、引き続くステップS2で、第1の制御部21は、レリーズ手段14の操作によりレリーズスイッチSW1がオンしたか否かを判定する。
【0046】
ステップS2で、レリーズスイッチSW1がオン(レリーズ釦の半押し)状態であると判定されると、システム制御部21は、従来よく知られているように、測光動作およびオートフォーカス動作(測距動作)で代表される撮影準備作業に移行する(ステップS3)。ステップS3に続き、第1の制御部であるシステム制御部21は、両通信部24、28を経て、撮影準備作業に移行することを指示する「撮影準備信号」を第2の制御部26に送信する(ステップS4)。
【0047】
第1の制御部21は、撮影準備信号の送信後、第2の制御部26からこの撮影準備完了を意味する「準備完了信号」の返信を待つ(ステップS5)。第2の制御部26から、両通信部24、28を経て、「受信完了信号」を受けると、システム制御部21は、レリーズ手段14の操作によりレリーズスイッチSW2がオンしているか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6で、システム制御部21は、レリーズスイッチSW2がオン(レリーズ釦の全押し)状態であると判定すると、撮影動作作業に入る(ステップS7)。これにより、カメラ本体11では、撮影のためのフォーカス動作等が開始される。また、ステップS7に引き続き、第1の制御部であるシステム制御部21は、両通信部24、28を経て、撮影開始を指示するシャッタ制御信号である「撮影開始信号」を第2の制御部26に送信する(ステップS8)。
【0048】
第2の制御部26は、「撮影開始信号」を受信すると、予め設定されたシーケンスに沿って露光動作を開始する。この露光動作に必要なカメラ本体11側で求められた測光情報は、必要に応じて「撮影開始信号」の一部として、この「撮影開始信号」に含ませることができ、この場合、第2の制御部26は「撮影開始信号」の受信と共に露光動作に必要な情報を受信する。
【0049】
第1の制御部21は、両通信部24、28を経て、第2の制御部26からの「シャッタトリガ信号」を受信すると(ステップS9)、必要に応じてカメラ本体11に設けられた図示しないストロボを発光させる。
【0050】
その後、第1の制御部21は、両通信部24、28を経て、第2の制御部26から「撮影完了信号」を受信すると(ステップS10)、ステップS11で撮影後の動作を行う。この撮影後の動作では、例えばフィルム送りおよび撮影データの記憶等が必要に応じて行われ、この撮影後の動作により、カメラ本体11側の撮影動作が完了する。
【0051】
ステップS6で、レリーズスイッチSW2がオン(レリーズ釦の全押し)状態でないと判定されると、第1の制御部21は、レリーズスイッチSW1がオン(レリーズ釦の半押し)状態であるか否かを再び判定する(ステップS12)。
【0052】
この再判定ステップS12で、レリーズスイッチSW1がオフ状態にあると判定されると、ステップS6およびステップS12の反復により、レリーズスイッチSW2がオン状態になるのを待ち続ける。他方、ステップS12で、レリーズスイッチSW1がオフ状態にあると判定されると、リセット作業に移行する(ステップS13)。このステップS13のリセット作業により、ステップS3で行われた撮影準備作業が解除される。これにより、カメラ本体11は、ステップS1で示される元の準備状態に戻される。また、ステップS13のリセット作業後、第1の制御部21は、両通信部24、28を経て、第2の制御部26に「撮影リセット信号」を送信する。
【0053】
図4は、撮影レンズ鏡筒12側の動作を示すフローチャートである。カメラ本体11の前記起動スイッチのオン操作により、撮影レンズ鏡筒12の電気回路すなわち回路基板18上の各電気回路が撮影待機ステップS21に入る。この撮影待機中に、ステップS4での第1の制御部21からの「撮影準備信号」を両通信部24、28を経て第2の制御部26が受信すると(ステップS22)、第2の制御部26はカメラ本体11におけると同様な撮影準備作業に移行する(ステップS23)。第2の制御部26は、これが設けられた撮影レンズ鏡筒12側での撮影準備作業が完了すると、両通信部24、28を経て「撮影完了信号」をカメラ本体11側の第1の制御部21に返す。
【0054】
第2の制御部26は、その後、ステップS8での第1の制御部21からの「撮影開始信号」を待つ(ステップS25)。第2の制御部26は、ステップS25で「撮影開始信号」を受信すると、撮影動作作業に移行する(ステップS26)。この撮影動作作業では、第2の制御部26は、シャッタ駆動部27を動作させ、このシャッタ駆動部27の動作の制御を介してレンズシャッタ19を動作させる。
【0055】
レンズシャッタ19が動作すると、該レンズシャッタから「シャッタトリガ信号」が出力される。この「シャッタトリガ信号」は、第2の制御部26の制御下で両通信部24、28を経て、第1の制御部21に送信される(ステップS27)。「シャッタトリガ信号」の送信後、第2の制御部26は、「撮影完了信号」を第1の制御部21に両通信部24、28を経て送信し(ステップS28)、これにより撮影レンズ鏡筒12側の撮影動作が完了する。
【0056】
ステップS25で「撮影開始信号」が受信されないと、第2の制御部26はステップS14での「撮影リセット信号」が受信されているか否かを判定する(ステップS29)。「撮影リセット信号」が受信されていないと判定されると、第2の制御部26はステップS25に戻り、ステップS25およびステップS29を繰り返すことにより、「撮影開始信号」あるいは「撮影リセット信号」を待つ。
【0057】
ステップS29で第2の制御部26が「撮影開始信号」を受信すると、第2の制御部26はリセット作業に移行する(ステップS30)。このステップS30でのリセット作業により、ステップS23で行なわれた撮影レンズ鏡筒12側での撮影準備作業が解除され、撮影レンズ鏡筒12側は、ステップS21で示される元の準備状態に戻される。
【0058】
本発明に係るカメラ10の前記した各動作で、カメラ本体11側の回路基板13に基板に設けられた各回路部分は、この回路基板13に設けられた電源20からの電力により動作する。また、撮影レンズ鏡筒12側の回路基板18に設けられた各回路部分は、この回路基板18に設けられた2次電池25の電力により動作する。
【0059】
従って、撮影レンズ鏡筒12側の動作部である例えばレンズシャッタ19のためのシャッタ駆動部27を2次電池25で動作させることができることから、両回路基板13および18間に設けられる従来のような電力用FPCを用いることなく、前記動作部を作動させることができる。
【0060】
また、2次電池25に蓄えられた電力が前記動作部(シャッタ駆動部27)に供給されることから、電力用FPCを用いた従来の電力供給におけるような電圧降下を引き起こすことなく、必要充分な電力を前記動作部に供給することができる。
【0061】
この2次電池25は、撮影レンズ鏡筒12の収納位置で両端子a、aおよびb、bが接続可能であることから、必要に応じて撮影レンズ鏡筒12を収納位置に収納することにより、カメラ本体11側の電源20で充電することができる。
【0062】
2次電池25に充分な電力が蓄えられ、この2次電池25に所定の電圧が維持できているとき、収納位置での不要な充電を避けるために、例えば第1の制御部21の動作により、両端子a、aおよびb、bの接続に拘わらず、充電を阻止させることができる。
【0063】
さらに、カメラ10では、カメラ本体11および撮影レンズ鏡筒12に設けられた回路基板13および回路基板18の両制御部21および26は、それぞれの基板13、18に設けられた無線通信部24および28を経て相互に交信可能であることから、従来のような制御用FPCを用いることなく、カメラ本体11のレリーズ手段14の操作に応じて撮影レンズ鏡筒12側のレンズシャッタ19を所定のシーケンスに沿って動作させることができる。
【0064】
従って、本発明に係るカメラ10によれば、電力用FPCに起因する前記した従来の電気的な問題を解決することができることに加えて、電力用FPCおよび制御用FPCに起因する前記した従来のFPCの折り曲げ腰部を延ばす際の鏡胴駆動負荷の増大およびそのばらつき、フレアおよび「けられ」等の光学的な問題をも解決することができる。
【0065】
〈実施の形態2〉
図5は、本発明に係るカメラの実施の形態2をその撮影レンズ鏡筒が収納位置にある状態で示す。
【0066】
図5に示すカメラ110には、基本的に、図1および図2に示したカメラ10の各構成部分が設けられていることに加えて、さらに測光回路部40が設けられている。図5に示すカメラ110の構成部分のうち、カメラ10と同様の機能を果たす構成部分には、図1および図2に示された各構成部分に付したと同一の参照符号が付されている。
【0067】
実施の形態2のカメラ110では、撮影レンズ鏡筒12側の動作部として、回路基板18に測光回路部40が組み込まれている。この測光回路部40は、第2の制御部26が両通信部24および28を経て第1の制御部21からの測光開始制御信号を受信すると、第2の制御部26下で撮影レンズ鏡筒12の前記レンズ群を通して得られる被写体輝度を測定する。
【0068】
図6および図7は、実施の形態2のカメラ110におけるカメラ本体11側および撮影レンズ鏡筒12側の各フローチャートを示す。図6および図7に示す各ステップのうち、図3および図4に示すステップと同一ステップについては同一の参照ステップ符号が付されている。以下、実施の形態1と異なるステップについて説明する。
【0069】
図6は、カメラ110のカメラ本体11側のフローチャートを示す。カメラ110では、第1の制御部21は、ステップS4で「撮影準備信号」を第2の制御部26に送信する。この「撮影準備信号」には測光動作の指示内容が含まれている。また、ステップS5で第2の制御部26からの撮影準備完了を意味する「準備完了信号」の返信を待つが、この「準備完了信号」には後述する測光結果(被写体輝度情報)が含まれている。第1の制御部21はこの測光結果を含む「準備完了信号」をステップS5で受信すると、第1の制御部21は、ステップS111で、受信した被写体輝度情報と、レンズの明るさ情報と、フィルム感度情報とから露光時間を算出する。露光時間の算出後、ステップS6に移行し、レリーズスイッチSW2のオン・オフ判定を行う。ステップS111で求められた露光時間は、前記したように、ステップS8での「撮影開始信号」に含めて第1の制御部21に送信される。
【0070】
図7は、カメラ110の撮影レンズ鏡筒12のフローチャートを示す。第2の制御部26は、ステップS22で第1の制御部21から「撮影準備信号」を受信すると、ステップS211に示す撮影準備動作に移行する。この「撮影準備信号」には測光動作の指示内容が含まれていることから、第2の制御部26は測光回路部40を動作させる。第2の制御部26は、測光回路部40の動作により得られた測光結果である被写体輝度情報を含む「準備完了信号」を、両通信部24、28を経て、第1の制御部21に送信する(ステップS212)。
【0071】
実施の形態2に示したカメラ110によれば、実施の形態1で得られる技術的効果に加えて、測光回路部40が撮影レンズ鏡筒12側の回路基板18に組み込まれていることから、撮影レンズ鏡筒12に設けられた前記レンズ群と、測光回路部40との視差を抑制することができ、良好な測光範囲を得ることができる。
【0072】
また、測光回路部40の制御のためのFPCを用いることなく該測光回路部を撮影レンズ鏡筒12側に配置することができるので、測光回路部を撮影レンズ鏡筒12側およびカメラ本体11側のいずれの側にも配置可能となることから、測光回路部の設計自由度が高まる。
【0073】
〈実施の形態3〉
図8は、本発明に係るカメラの実施の形態3をその撮影レンズ鏡筒が収納位置にある状態で示す。
【0074】
図8に示すカメラ120には、基本的に、図1および図2に示したカメラ10の各構成部分が設けられていることに加えて、さらに2次電池25の電圧を検出するバッテリチェック回路部50が設けられている。図8に示すカメラ120の構成部分のうち、カメラ10と同様の機能を果たす構成部分には、図1および図2に示された各構成部分に付したと同一の参照符号が付されている。
【0075】
実施の形態3のカメラ120では、撮影レンズ鏡筒12側の動作部として、回路基板18にバッテリチェック回路部50が組み込まれている。このバッテリチェック回路部50は2次電池25の電圧を検出する。第2の制御部26は、バッテリチェック回路部50が検出した2次電池25の電圧が所定の値以下になると、両無線通信部24および28を経て第1の制御部21に警告信号を送信する。
【0076】
第1の制御部21は、第2の制御部26からの警告信号を受けると、レンズ駆動部23を作動させ、撮影レンズ鏡筒12を図8に示す収納位置に保持する。この収納位置では、両端子a、aおよびb、bの接触により、電源20の電力で2次電池25が充電される。
【0077】
図9および図10は、実施の形態3のカメラ120におけるカメラ本体11側および撮影レンズ鏡筒12側の各フローチャートを示す。図9および図10に示す各ステップのうち、図3および図4に示すステップと同一ステップについては同一の参照ステップ符号が付されている。以下、実施の形態1と異なるステップについて説明する。
【0078】
図9は、カメラ120のカメラ本体11側のフローチャートを示す。カメラ120では、第1の制御部21は、ステップS4で「撮影準備信号」を第2の制御部26に送信する。この「撮影準備信号」にはバッテリチェック回路部50の動作の指示内容が含まれている。また、ステップS5で第2の制御部26からの撮影準備完了を意味する「準備完了信号」の返信を待つが、この「準備完了信号」にはバッテリチェック回路部50の測定結果に応じた測定情報(警告信号)が含まれている。第1の制御部21は、この測定情報を含む「準備完了信号」をステップS5で受信すると、受信信号に2次電池25の充電不足を意味する警告信号が含まれているか否かを判定する(ステップS121)。警告信号が含まれていないと、実施の形態1で示したカメラ10におけると同様に、カメラ本体11側での手順は、撮影の実行のために、ステップS6以下に順次移行する。
【0079】
他方、第1の制御部21は、ステップS121で、受信した信号に2次電池25の充電不足を意味する警告信号が含まれていると判定すると、ステップS122で、ステップS13におけると同様なリセット作業に移行する。このステップS122でのリセット作業により、カメラ本体11は、ステップS1で示される元の準備状態に戻される。また、ステップS122のリセット作業後、第1の制御部21は、両通信部24、28を経て、第2の制御部26に「撮影リセット信号」を送信する(ステップS123)。さらに、第1の制御部21は、モニタ駆動回路22を経てLCD15に、2次電池25の充電不足を意味するバッテリー残量あるいは警告を表示させる(ステップS124)。第1の制御部21は、続くステップS125で、レリーズスイッチSW1がオン状態であるか否かを判定する。レリーズスイッチSW1がオフ状態であると、第1の制御部21は鏡胴収納作業に移行する(ステップS126)。この鏡胴収納作業で、第1の制御部21はレンズ駆動部23を作動させて撮影レンズ鏡筒12をその収納位置に変位させる。撮影レンズ鏡筒12の収納位置では、前記したとおり両端子a、aおよびb、bが接続状態に保持されることから、この端子a、aおよびb、bを経て電源20の電力で2次電池25が充電される(ステップS127)。
【0080】
図10は、カメラ120の撮影レンズ鏡筒12のフローチャートを示す。第2の制御部26は、ステップS22で第1の制御部21から「撮影準備信号」を受信すると、ステップS221に示す撮影準備動作に移行する。この「撮影準備信号」には前記したとおりバッテリチェック回路部50の動作の指示内容が含まれていることから、第2の制御部26はバッテリチェック回路部50を動作させる。第2の制御部26は、バッテリチェック回路部50の動作により得られた測定結果が所定の値以下であると、測光結果である警告信号を含む「準備完了信号」を、両通信部24、28を経て、第1の制御部21に送信する(ステップS212)。
【0081】
実施の形態3に示したカメラ120では、実施の形態1で得られる技術的効果に加えて、バッテリチェック回路部50が第2の制御部26の制御下で2次電池25の電圧を検出するように動作し、2次電池25の電圧が所定の値以下になると、第1の制御部21下のレンズ駆動部23の動作により、撮影レンズ鏡筒12が自動的に収納位置に向けて収縮動作し、2次電池25の充電が開始される。
【0082】
従って、カメラ120によれば、実施の形態1で得られる技術的効果に加えて、2次電池25が自動的に充電されることから、この2次電池25の電圧低下によってもたらされる誤動作を防止することができる。
【0083】
前記したところでは、撮影レンズ鏡筒12の可動筒17あるいは該可動筒と一体的に移動する回路基板18に撮影レンズ鏡筒12側の受電端子a、aを設けた例について説明したが、これに限らず、撮影レンズ鏡筒の構成部分のうち、撮影レンズ鏡筒の繰り出し位置と収納位置との間の伸縮で、この伸縮に伴って光軸方向へ移動する種々の可動部分に撮影レンズ鏡筒側の受電端子a、aを配置することができ、また、この受電端子a、aに対応するカメラ本体11側部分に受電端子a、aに接触可能の給電端子b、bを配置することができる。
【0084】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、撮影レンズ鏡胴側に設けられた2次電池の電力により撮影レンズ鏡筒側の電気回路を動作させ、この2次電池をカメラ本体側の電源の電力で充電可能とすることにより、電力供給のための従来のFPCを廃止することができるので、この電力供給のためのFPCに起因する電圧降下問題、フレア問題あるいは「けられ」の問題等を解決することができる。
【0085】
請求項2に記載の発明によれば、電力供給のためのFPCに加えて、さらに、カメラ本体側から撮影レンズ鏡筒側への制御信号伝達のためのFPCが排除可能となるので、電力供給のためのFPCおよびカメラ本体側から撮影レンズ鏡筒側への制御信号用FPCに起因する種々の問題の解決を図ることができる。
【0086】
請求項3に記載の発明によれば、撮影レンズ鏡胴に組み込まれたシャッタの動作を通信による制御信号で制御することができるので、シャッタ制御信号用FPCを廃止することができる。
【0087】
請求項4に記載の発明によれば、撮影レンズ鏡筒側の第2の電気回路とカメラ本体側の第1の電気回路とを両無線通信部を経て相互に交信可能とし、第2の電気回路に設けられたバッテリチェック回路部により、2次電池の電圧不足を検出することにより警告信号をカメラ本体に出力することができるので、カメラの使用者に2次電池の電圧不足を警告することができ、この2次電池の電圧不足下での不適切な撮影を防止することができる。
【0088】
また、両電気回路間で双方向通信である交信を可能とすることにより、電力供給のためのFPCに加えて、撮影レンズ鏡筒側とカメラ本体側との間の全ての制御用FPCを廃止することができるので、FPCに起因する全ての問題の解決を図ることが可能となる。
【0089】
請求項5に記載の発明によれば、2次電池に電圧不足が生じたとき、撮影レンズ鏡胴が収納位置に収納されることにより、2次電池が自動的に充電を受けるので、この2次電池の電圧不足を自動的に解消することができ、また、この電圧不足による誤動作を防止することができる。
【0090】
請求項6に記載の発明によれば、従来のような制御信号用FPCを用いることなく、シャッタを予め設定されたシーケンスに従って動作させることができる。
【0091】
請求項7に記載の発明によれば、レリーズ手段の操作により、測光開始制御信号の通信を介して撮影レンズ側に設けられた測光回路部を自動的に動作させることができるので、測光範囲と撮影レンズとのパララックスを小さくしかつ従来のような測光開始制御信号用FPC等のFPCを廃止することができる。
【0092】
請求項8および9に記載の発明によれば、無線通信として光通信あるいは電波通信を用いることにより、制御信号用FPCを用いることなくカメラ本体側および撮影レンズ鏡筒側の両電気回路間の制御信号の通信を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの実施の形態1の構成をそのレンズ鏡筒が繰り出し位置にある状態で模式的に示す概略図である。
【図2】実施の形態1をそのレンズ鏡筒が収納位置にある状態で模式的に示す図1と同様な図面である。
【図3】第1実施例のカメラ本体側の電気回路の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】第1実施例のレンズ鏡筒側の電気回路の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係るカメラの実施の形態2の構成をそのレンズ鏡筒が収納位置にある状態で模式的に示す概略図である。
【図6】実施の形態2のカメラ本体側の電気回路の動作手順を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態2のレンズ鏡筒側の電気回路の動作手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係るカメラの実施の形態3の構成をそのレンズ鏡筒が収納位置にある状態で模式的に示す概略図である。
【図9】実施の形態3のカメラ本体側の電気回路の動作手順を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態3のレンズ鏡筒側の電気回路の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10、110、120 カメラ
11 カメラ本体
12 撮影レンズ鏡筒
13、18 回路基板
20 電源
25 2次電池
a、a 受電端子
b、b 給電端子
Claims (9)
- 電源を有し該電源により動作する第1の電気回路が設けられたカメラ本体と、2次電池を有し該2次電池により動作する第2の電気回路が設けられ、前記カメラ本体への収納位置と該カメラ本体からの繰り出し位置との間で伸縮可能の撮影レンズ鏡胴とを備えるカメラであって、前記第2の電気回路には、前記2次電池を充電するための、前記撮影レンズ鏡胴の伸縮に応じて変位する受電端子が設けられ、前記第1の電気回路には、前記撮影レンズ鏡胴が前記収納位置にあるとき前記カメラ本体の前記電源の電力で前記2次電池を充電可能とすべく前記受電端子に接触する給電端子が設けられていることを特徴とするカメラ。
- 前記第1の電気回路にはカメラ本体制御部が設けられ、前記第2の電気回路には、前記撮影レンズ鏡胴に設けられた動作部の動作を制御する第2の制御部が設けられ、また前記第1および第2の電気回路のそれぞれには、前記カメラ本体制御部から前記第2の制御部を介して前記動作部を操作するための制御信号を通信する無線通信部が設けられている請求項1記載のカメラ。
- 前記撮影レンズ鏡筒には前記動作部としてシャッタが組み込まれ、前記第2の電気回路には前記シャッタを動作させるためのシャッタ駆動部が設けられ、前記カメラ本体制御部からのシャッタ制御信号が前記無線通信部を経て前記第2の制御部に伝えられると、該第2の制御部が前記シャッタ駆動部を介して前記シャッタを動作させる請求項2記載のカメラ。
- 前記両無線通信部は相互の交信が可能であり、前記第2の電気回路には、該第2の電気回路に設けられた前記2次電池の電圧を検出するバッテリチェック回路部が設けられ、該バッテリチェック回路部により検出される電圧が所定の値以下になったとき、前記第2の電気回路から前記無線通信部を経て前記カメラ本体制御部に警告信号が伝えられる請求項2または3に記載のカメラ。
- 前記カメラ本体制御部が前記警告信号を受けると、前記2次電池の充電のために前記撮影レンズ鏡胴が収納位置に収納される請求項4記載のカメラ。
- 前記第1の電気回路に関連して撮影の開始を指示する制御信号を出力するためのレリーズ手段が設けられており、該レリーズ手段が操作されたとき前記カメラ本体制御部から前記シャッタ制御信号が出力され、前記第2の制御部は、前記無線通信部を経て前記シャッタ制御信号を受けたとき、予め設定されたシーケンスに従って前記シャッタを動作させる請求項3記載のカメラ。
- 前記第2の電気回路には前記動作部として測光回路部が設けられ、前記カメラ本体制御部は、撮影開始を指示する前記制御信号の出力後測光の開始を指示する測光開始制御信号を出力し、前記第2の制御部が前記通信部を経て前記測光開始制御信号を受けると、前記測光回路部は被写体輝度の測定を開始する請求項6に記載のカメラ。
- 前記両無線通信部は、光を媒体とする光通信で前記制御信号を通信する請求項2ないし7のいずれか一項に記載のカメラ。
- 前記両無線通信部は、電波を媒体とする電波通信で前記制御信号を通信する請求項2ないし7のいずれか一項に記載のカメラ。
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JP2009282306A (ja) * | 2008-05-22 | 2009-12-03 | Nikon Corp | レンズ鏡筒、カメラシステム及び鏡筒長の変更方法 |
-
2002
- 2002-10-08 JP JP2002294372A patent/JP2004133000A/ja active Pending
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