JP3462273B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3462273B2
JP3462273B2 JP21403194A JP21403194A JP3462273B2 JP 3462273 B2 JP3462273 B2 JP 3462273B2 JP 21403194 A JP21403194 A JP 21403194A JP 21403194 A JP21403194 A JP 21403194A JP 3462273 B2 JP3462273 B2 JP 3462273B2
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lens holding
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尚樹 藤井
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像装置、詳しくは、
メインバッテリとサブバッテリとを有する撮像装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、実開昭61−206943号公報
に開示のカメラや一般的なカメラでは、レンズ保持枠
と、撮像装置本体間の電気的接続を行う場合、カメラの
変倍動作、あるいは、合焦動作時の光軸方向に移動する
レンズ保持枠のストロークを吸収するため、接続手段と
してフレキシブルプリント基板(以下、FPCと記載す
る)が適用されている。この方法は、FPCの弾性変形
を利用することによって、相対的に位置が変化するもの
同士を接続するものであり、該FPC上に通常の硬質基
板と同様に、回路パターンも形成できる等の利点を有す
るものである。
【0003】そこで、鏡筒内の限られたスペースに、弾
性変形可能なフレキシブル基板を配置するにあたり、他
部材との干渉を効率よく避け、FPCの占有スペースを
抑えるということが必要となってくる。このために、図
19の鏡筒の断面図に示すようなフレキシブル基板の一
般的な配置におけるフレキシブル基板の折り曲げ部にお
いて、鏡筒と一体的に移動するFPC位置制御手段を設
ける等の対策がなされているものもある。なお、図19
において、FPC103は、撮像装置本体101に内蔵
されたCPU104と進退移動するレンズ保持枠102
間の電気接続を行うものである。また、図中、符号10
5はバッテリ、106は駆動モータをそれぞれ示してい
る。
【0004】また、実開昭57−9914号公報に開示
のカメラは、カメラの変倍動作に伴い、光軸方向に移動
するレンズ保持枠内に、合焦動作のために駆動される合
焦用レンズ駆動機構あるいは、シャッタ駆動機構等が内
蔵されている場合に、それらの駆動制御を撮像装置本体
側に固定されたアクチュエータの動力によって行うもの
である。すなわち、撮像装置本体側に固定されたアクチ
ュエータを、やはり、撮像装置本体側に固定された電源
(バッテリ)により駆動し、その動力をレンズ保持枠内
の駆動機構に伝達する。この場合、撮像装置本体に対す
るレンズ保持枠の光軸方向変位にかかわらず動力を確実
に伝達できるよう、動力伝達は、レバー,リンク,ギ
ヤ、特に、光軸方向の噛み合いを長くとった長スパンギ
ヤ等の機構で行われる。
【0005】上述の構成の撮像装置の場合、レンズ保持
枠内の駆動機構を駆動するためのアクチュエータを、レ
ンズ保持枠に内蔵する必要がなく、可動部材であるレン
ズ保持枠が、小型・軽量化される。更に、撮像装置本体
から、レンズ保持枠にアクチュエータ駆動用の電力を供
給する必要もなくなり、電気的接続ライン数が少なくな
るか、あるいは、不要になる等の利点がある。
【0006】また、特開昭62−100744号公報に
開示のカメラでは、撮影レンズの情報をカメラ本体側に
伝達するために反射率が大小2種類のセグメントをレン
ズ側であって、本体と対向する面に複数設ける。そし
て、本体側には、各セグメントに対応して、フォトリフ
レクタとしての発光素子と受光素子を配置する。上記の
構成により、本カメラでは各セグメントの反射率の大小
に対応した2値化信号を、電気的接続手段を用いること
なく、レンズ側からカメラ本体側に伝達することができ
る。
【0007】また、特開平5−341370号公報に開
示のカメラは、カメラ本体のマウント部に挿入されてマ
ウント部に対し光軸方向に移動自在に配置される鏡筒
と、カメラ本体側との双方に、発光素子あるいは受光素
子を配置したものであって、カメラ本体と鏡筒間の信号
伝達を行うことが可能となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の実開昭6
1−206943号公報に開示のカメラ撮像装置におい
て、接続手段としてFPCを適用するものでは、該FP
C板がレンズ保持枠の動きに伴い、常に変形を繰り返し
ており、鏡筒内の光軸外光線等を反射することによる、
フレア、ゴースト等光学性能に対する悪影響は避けられ
ない。また、FPCによる接続は、移動レンズ保持枠
と、撮像装置本体の相対位置変化をFPCの変形(たわ
み)で吸収しようとするものであり、FPCの曲げ部等
に、繰り返し応力が発生することは避けられない。
【0009】そこで、基板の疲労破壊による断線等の発
生を避けるために、曲げ部等のスペースを一定以上確保
する必要があり、鏡筒の小型化の妨げとなる。さらに、
他部材との干渉防止に、フレキ位置制御手段を設けるこ
とが望ましいが、大型化、コストアップの要因となる。
【0010】以上のごとく、近年、ズームレンズでの高
倍率化に伴い、レンズ保持枠の移動ストロークも長くな
る傾向にあるのに対し、レンズ保持枠と、撮像装置本体
の電気的接続を上述のようにFPCで行おうとするに
は、問題点が多く、困難になってきている。
【0011】また、前記実開昭57−9914号公報に
開示のカメラの場合、レンズ保持枠と撮像装置本体間の
電気的接続は不要となる代わりに、入力部材で、動力を
伝達しなくてはならないので、動力伝達用入力部材のス
ペースにより鏡筒全体が大型化してしまう。特に、ズー
ム倍率の高倍率化等により、レンズ保持枠の移動ストロ
ークが大きくなると、レンズ保持枠と撮像装置本体のメ
カ的連結を確保するために、連結部が大型化し、鏡筒内
でのデッドスペースが増大する、駆動時の位置制御精度
が劣化する等の問題が起きる。
【0012】また、特開昭62−100744号公報に
開示のカメラの場合、撮影レンズ固有の情報を、カメラ
本体側に伝達する場合はよいが、例えば、レンズ側の状
態変化を情報としてカメラ本体側に伝達しようとする
と、各セグメントの反射率が固定では不可能であり、各
セグメントの反射率を可変するといったことが必要とな
る。この場合、セグメント部がかなり高価なものとなっ
てしまう。また、レンズの種類の判別程度であればよい
が、例えば、合焦用レンズ駆動制御用あるいは、シャッ
タ駆動制御用等の、大容量の情報を伝達しようとする
と、セグメントの数、それに対応する発光素子、受光素
子の数が多くなり、スペース増大、コストアップにな
る。
【0013】また、特開平5−341370号公報に開
示のカメラの場合、鏡筒と、カメラ本体間の信号伝達
は、通信により行われるが、鏡筒への電源供給を行うた
めの、電気的接続手段は、別に必要となる。よって、鏡
筒とカメラ本体の相対移動のストロークを吸収しつつ電
気的接続を行わねばならないことには変わりなく、移動
ストロークが大きくなると、構造上困難になる。また、
ズームレンズ鏡筒における合焦動作のように、カメラ本
体に対し、相対移動する鏡筒の内部において、一部のレ
ンズ群がさらに光軸方向に移動するような場合に適用し
ようとすると、鏡筒内で別途、配線が必要となってしま
う。
【0014】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであって、本発明の第1の目的は、撮像装
置本体側のメインバッテリからレンズ鏡筒側のサブバッ
テリへの定常的な電源供給を廃止し、そのための定常的
な電気的接続手段を不要とした撮像装置を提供するにあ
る。また、本発明の第2の目的は、レンズ鏡筒に内蔵さ
れたサブバッテリを、レンズ保持枠が非撮影位置の所定
の状態において、本体側のメインバッテリから充電する
ようにし、充電のための電気的接続手段を小型、かつ簡
易化することができ、サブバッテリも小型化できる撮像
装置を提供することである。さらに、本発明の第3の目
的は、常にサブバッテリの充電電圧を最適値に制御でき
るように、サブバッテリの充電動作を行なわせるように
した撮像装置を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の第1
の撮像装置は、撮像装置本体側に主電源であるメインバ
ッテリを有する撮像装置において、撮影使用される撮影
位置と非撮影状態時にリセットされる所定の非撮影位置
とに、撮像装置本体に対し光軸方向に移動可能に支持さ
れたレンズ保持枠を有するレンズ鏡筒と、上記レンズ
内に配設された駆動用アクチュエータと、上記レンズ
鏡筒に配置され、上記駆動用アクチュエータに電力を供
給する充電可能なサブバッテリと、上記メインバッテリ
によって上記サブバッテリを充電する充電手段と上記
レンズ保持枠が光軸方向における上記非撮影位置にある
ときにのみ、上記メインバッテリによって上記サブバッ
テリを充電可能に接続する接続手段とを具備している。
【0016】本発明の第2の撮像装置は、上記第1の撮
像装置であって、上記撮像装置本体に設けられ、上記メ
インバッテリに接続した充電回路と接続されている本体
側接続端子と上記レンズ保持枠に設けられ、上記サブ
バッテリに接続されているレンズ側接続端子とを具備
上記接続手段は、上記レンズ保持枠が上記撮影位置
にあるときには上記本体側接続端子と上記レンズ側接続
端子とは機械的に非接触状態となり、上記レンズ保持枠
が上記非撮影位置にあるときには上記本体側接続端子と
上記レンズ側接続端子とは機械的に接触状態となること
を特徴とする。
【0017】本発明の第3の撮像装置は、上記第2の撮
像装置であって、上記サブバッテリの電圧を検知する電
圧検知手段を具備し、上記電圧検知手段による電圧が所
定値以下である場合は、強制的に充電可能な上記非撮影
位置まで上記レンズ保持枠を駆動して、上記充電手段に
よる上記サブバッテリの充電動作を行なわせることを特
徴とする。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図を用いて
説明する。図1は、本発明の第1実施例を示す撮像装置
であるカメラの機構要部を示す縦断面図である。なお、
上記図1の上半部の断面がワイド状態を示し、下半部の
断面がテレ状態を示している。
【0019】上記図1により本実施例のカメラの構成に
ついて説明すると、本カメラの鏡筒部であるレンズユニ
ット50は、カメラ本体12に回動自在に支持されたカ
ム環8と各レンズ保持枠に保持された第1,2,3レン
ズ群1,2,3を有しており、上記第1レンズ群1と第
3レンズ群3は、共通のレンズ保持枠A4に保持されて
おり、変倍動作に伴って、光軸方向に一体的に進退駆動
される。また、上記第2レンズ群2は、レンズ保持群B
5に対して光軸方向移動可能に支持されているレンズ保
持枠C6によって保持され、光軸方向に進退駆動され
る。上記レンズ保持枠A4及びB5は、それぞれカムフ
ォロワ部51,52が外周上3箇所に設けられ、そのカ
ムフォロワ部が上記カム環8の内周側に設けられたそれ
ぞれの枠に対応して3箇所ずつのカム溝と嵌合して、支
持されている。
【0020】カメラ本体12に固定支持されているズー
ム駆動用モータ9によりズーム駆動力伝達部10を介し
て、上記カム環8が回動されると、それぞれのカム溝の
カム形状に応じて、レンズ保持枠Aとレンズ保持枠B5
が、光軸方向に進退駆動され、第1レンズ群1と第3レ
ンズ群3により変倍動作が行われる。
【0021】また、上述のように第2レンズ群2を保持
するレンズ保持枠C6がレンズ保持枠B5に対して、光
軸方向移動可能に支持されており、レンズ保持枠B5,
レンズ保持枠C6が相対的に位置変化することにより第
2レンズ群2による合焦動作が行われる。また、レンズ
ユニット50の上記レンズ保持枠B5には、シャッタ機
構7が、一体的に固定されている。
【0022】そして、上記レンズ保持枠B5内での、フ
ォーカス用レンズ駆動機構22によるレンズ保持枠C6
の合焦のためのレンズ駆動、および、シャッタ機構7の
露出制御のためのシャッタ駆動は、やはり、上記レンズ
保持枠B5に一体的に固定された駆動用アクチュエータ
11、および、レンズ駆動とシャッタ駆動に対する動力
切換機構21(図2)も含む不図示の駆動力伝達機構に
より行われる。
【0023】また、レンズユニット50側の上記レンズ
保持枠B5には、上記駆動用アクチュエータ11に電力
を供給する充電可能な2次電池であるサブバッテリ13
と、情報伝達のための光通信を行うための通信手段であ
って、カメラ本体12側に配設される発光素子18a,
受光素子18b(図2)からなる光素子18に対する通
信手段の発光素子14a,受光素子14b(図2)から
なる光素子14と、信号処理部サブCPU47(図2)
を含む電気回路15と、カメラ本体側のメインバッテリ
20から充電時に、充電手段であって、充電回路部19
と接続される電気的接続用カメラ本体側の接続端子17
に対して電気的接続を行うための接続端子16等が設け
られている。
【0024】次に、本実施例のカメラのレンズ駆動動
作、充電動作の概略について図2の制御系系統図と前記
図1等により説明する。カメラのメインスイッチがオフ
状態であるカメラの非使用状態においては、各レンズ群
は、上記図1の上半部側断面に示すごとく、ワイド端位
置にリセットされており、レンズ保持枠B5は、カメラ
本体12に最も接近した位置にある。
【0025】なお、上記ワイド端へのリセット動作にお
けるワイド端位置の検出は、例えば、図3のカム環部の
斜視図に示すごとく、ズーム位置と対応させて、カム環
8の外周面の所定位置に取り付けた反射板53の端部を
カメラ本体12に設けられた反射型光センサ54で読み
取ることにより、検出することができる。
【0026】この時、ワイド端位置のみにおいて、レン
ズ保持枠B5とカメラ本体12側とは電気的に接続可能
とするための接続手段であるレンズ保持枠側接続端子1
6,カメラ本体側接続端子17は、機械的に接触した状
態となり、サブバッテリ13がフル充電状態となるま
で、メインバッテリ20から充電回路19を介して、サ
ブバッテリ13に対して充電が行われる。
【0027】そして、フィルムがカメラに装填された
後、カメラの撮影が開始されズーム操作が行われると、
上記接続手段16,17が非接触状態となり、メインバ
ッテリ20からサブバッテリ13への充電は行われなく
なる。
【0028】上記充電によりサブバッテリ13に蓄える
電力は、最大36枚取りと仮定してフィルム1本分を撮
影する時に、合焦用レンズ駆動,シャッタ駆動をアクチ
ュエータ11で行う時に必要となる電力、および、カメ
ラ本体側12との通信に要する電力、さらに、信号処理
部(サブCPU47)を含むレンズ保持枠B5内の電気
回路で消費される電力を全てサブバッテリ13から供給
し得るだけの電力である。すなわち、上記充電後、カメ
ラの撮影が開始され、撮影が続けられたとしても、上記
サブバッテリ13に蓄積された電力で、フィルム1本分
の撮影に必要となる合焦動作・シャッタ駆動用等の電力
をまかなってしまうことができる。
【0029】もちろん、撮影動作途中のズーム操作にお
いて、ワイド端位置にセットされた時、またフィルム1
本分の撮影を一気に行うのではなく、全て撮り終わらな
い状態で、一度カメラの電源をオフにすることにより、
ズーム位置も自動的にワイド端位置にリセットされた時
は、サブバッテリ13で消費された電力は、メインバッ
テリ20から補給することが可能である。
【0030】また、ワイド端以外のズーム位置にセット
した状態で、カメラ電源をオフにすることなく放置され
る場合も考えられるが、この状態のまま、長時間放置さ
れると、サブバッテリ13の自己放電による電力低下が
問題となる。その対策としては、すでに、カメラの節電
対策として適用されることの多いカメラのオートリセッ
ト機能、すなわち、カメラ電源オンの状態で、所定時間
以上、外部から操作されることなく放置されると、自動
的に電源オフとし、ズームもリセットさせるような機能
を設けることにより、長時間、非充電状態のまま放置さ
れることがないようにできる。
【0031】上記レンズ保持枠B5内に設けられたサブ
CPU47を含む信号処理部は、カメラ本体12側に設
けられたメインCPU35を含む信号処理部から光素子
18(18a,18b)を介して光通信により伝達され
るフォーカスレンズ駆動情報,シャッタ駆動情報を光素
子14(14a,14b)を介して取り込む。そして、
カメラの撮影シーケンスに従って、合焦用レンズ駆動、
シャッタ駆動を行うために駆動用アクチュエータ11を
駆動制御する。
【0032】上記駆動時のアクチュエータ11の回動力
は、動力切換機構21により、選択的に、合焦用レンズ
駆動機構22であるカム22a、もしくは、シャッタ駆
動機構29に伝達される。合焦動作は、レンズ駆動機構
22のカム22aによりレンズ保持枠C6のピン6aを
バネ24に抗して押圧駆動して、該レンズ保持枠C6を
光軸方向に沿って進退駆動することにより行われる。な
お、上記バネ24は、上記ピン6aをレンズ駆動用カム
22に常に当接するよう付勢している。そのレンズ保持
枠C6の駆動位置制御は、レンズ駆動用カム22の位置
検出センサ23の出力信号を信号処理部のサブCPU4
7で取り込んでフィードバックすることにより行われ
る。
【0033】シャッタ機構7は、シャッタ羽根26とそ
れを駆動するシャッタ駆動用レバー25とで構成され、
その駆動は、上記アクチュエータ11により動力切り換
え機構21を介して、上記シャッタ羽根26が駆動され
る。シャッタ羽根26の駆動位置制御は、シャッタ駆動
用レバー25の位置検出センサ27の出力信号を信号処
理部のサブCPU47にフィードバックすることにより
行われる。
【0034】カメラ本体12内に設けられたメインCP
U35を含む信号処理部は、やはり、カメラ本体12に
設けられた測距用センサ43と、測光用センサ37と、
さらに、ストロボ発光情報等の各種モード入力スイッチ
(SW)56〜60から得られた情報を基に、フォーカ
スレンズ駆動情報,シャッタ駆動情報を演算し、カメラ
の撮影シーケンスに従って、レンズ保持枠B5側の信号
処理部のサブCPU47に信号伝達する。上記信号処理
部のメインCPU35は、もちろん、上記以外にストロ
ボ55の発光制御、ズーム駆動、フィルム巻上げ、巻戻
し、ファインダ内表示等の制御も行っている。
【0035】レンズ保持枠B5とカメラ本体12の間の
電気的接続手段である接続端子16,17が接続状態に
あるる時、充電回路17を介して、サブバッテリ13の
充電用電力を供給するメインバッテリ20は、その他
に、ストロボ発光用コンデンサ61の充電電力、ズーム
駆動モータ9(図1)への電力供給、フィルム巻上げ、
巻戻し用モータ(不図示)への電力供給等も行ってい
る。
【0036】図4は、本実施例のカメラのブロック構成
図であり、本図により本カメラの各制御要素について説
明する。パワーSW(スイッチ)56は、このスイッチ
をオンすることにより、メインCPU35がその内部に
設けられたROMに記憶されたプログラムに従ってシー
ケンシャルな制御を開始させるスイッチである。
【0037】給送モータ駆動回路36は、フィルム62
の巻上げ、巻戻しを行う駆動回路である。測光部37
は、被写体からの反射光強度を電気信号に変換し、その
レベルをメインCPU35内のRAMに記憶する。バッ
テリチェック回路40は、カメラの動作を保証するため
にメインバッテリ20の電圧レベルを測定するもので、
電圧が所定値以下になると、メインCPU35は、カメ
ラの動作をロックする。
【0038】ストロボ充電回路41は、ストロボ発光の
ための高圧コンデンサ61(図2)を充電する。また、
ストロボ発光制御回路42は、後述するタイミングでス
トロボ55を発光させる。測距部43は、被写体に対し
て投光した赤外光の反射光を受光し、その受光角より被
写体までの距離を測定する。
【0039】ズームモータ駆動回路39は、ズームアッ
プSW(スイッチ)58およびズームダウンSW(スイ
ッチ)59の操作に従ってズームレンズのアップ/ダウ
ンを行い、その他に、上記パワーSW56に連動してズ
ームレンズの沈胴・繰り出し等も行う。
【0040】通信回路38は、カメラ本体12側の通信
手段であり、メインCPU35で演算したフォーカスレ
ンズ繰り出し量データや、シャッタ開時間データの他各
種コマンドを前記光素子18により送信する。この信号
は、レンズ保持枠B5側の光素子14を含む通信回路4
5を介して、レンズ保持枠B5内のサブCPU47に伝
達される。また、逆に、サブCPU47からの情報は、
上記通信回路45により送信され、上記通信回路38で
受信し、メインCPU35に伝達される。
【0041】サブバッテリ充電回路19は、充電手段で
あり、レンズ保持枠B5内の電力をまかなうサブバッテ
リ13にカメラ本体12側のメインバッテリ20から充
電を行う。なお、上記充電は、ズームレンズが所定の位
置、例えば、沈胴位置やワイド端にあるときに行われ
る。
【0042】レンズ保持枠B5内のサブCPU47、通
信回路45、レンズ駆動回路48、シャッタ駆動回路4
9は、全てサブバッテリ13より電力供給されている。
サブCPU47は、メインCPU35から受けたコマン
ドにより、シーケンス制御を開始する。フォーカスレン
ズは、レンズ駆動回路48によって駆動されるが繰り出
し量はメインCPU35から受けたデータに従う。同様
に、シャッタ機構7もメインCPU35からのデータに
従い、シャッタ駆動回路49により駆動される。
【0043】図5,6は、本実施例のカメラの電池装填
処理のフローチャートである。本図を用いて、電池装填
動作を説明する。カメラにメインバッテリ20が装填さ
れると、メインCPU35がリセットされ、内部にもつ
ROMに記憶されたプログラムを実行する。図5に示す
ようにステップS1ではパワーSW56をチェックしオ
ンしていれば、ステップS2以降に従ってカメラ動作を
制御する。また、オフしていれば、ステップS8で、メ
インCPU35は、ストップモードに移行し、省電モー
ドに入る。この状態で、パワーSW56がオンするとメ
インCPU35は再起動し、ステップS1よりプログラ
ムを実行する。
【0044】ステップS2では、電池電圧チェックを行
う。こチェックは、電池電圧の低下によるシステムの暴
走を防ぐために、ダミー負荷に大電流を流した際の電源
降下電圧をA/D変換してメインCPU35に入力し、
所定電圧以下であれば、システムロックをするものであ
る。
【0045】ステップS3では、撮影準備のために、レ
ンズを沈胴位置からワイド端位置まで繰り出す。ステッ
プS4は、先に述べたオートリセットを行うためのタイ
マ設定およびスタート動作を行っている。ステップS5
では、再び、パワーSW56をチェックしており、オフ
していればステップS7に分岐し、レンズを沈胴位置に
収納した後省電モードに移行する。
【0046】ステップS6は、ステップS4でスタート
したオートリセット用タイマのチェックを行っている。
このタイマは、カメラが何も操作されない状態が所定時
間続いた場合に省電モードに移行するためのものであ
る。カメラが操作されると、必ずステップS4に於いて
タイマが更新されるが、何も操作されないと、やがてタ
イムアップして、ステップS7でレンズを収納して、省
電モードに移行する。この状態の時にカメラ本体12側
ののメインバッテリ20とレンズ保持枠B5内のサブバ
ッテリ13が電気的に接続され充電が行われる。ステッ
プS9では、ストロボ55の充電電圧をチェックし、発
光に必要な電圧に至らないときにはステップS10でス
トロボ発光用コンデンサ61に充電を行っている。
【0047】上記以後の処理は、図6に示しされている
ように、ステップS11ではカメラの後蓋に連動した後
蓋SW(スイッチ)60をモニタしており、後蓋が開状
態から閉状態に変化すると、フィルムが装填されたもの
と判断し、ステップS23で、空送り動作を保証するた
めのバッテリチェックで上記ステップS2と同様の処理
を行った後、ステップS24で所定量フィルムを空送り
する。
【0048】後蓋の開閉の変化がない場合、ステップS
12に進み、撮影開始のためのレリーズSW(スイッ
チ)57を判断している。該レリーズSW57がオンす
ると、バッテリチェックを行った後、ステップS14で
測距および測光を行う。測距は先に述べたように、赤外
光を被写体に向けて投光し、その反射光の角度から被写
体までの測距を算出する。更にそのデータをレンズの繰
り出し量に換算する。一方、測光は被写体の輝度を測定
し、フィルム感度を加味して、シャッター時間に換算し
ている。また、このときに所定輝度以下であれば、スト
ロボ発光判断を行う。
【0049】ステップS15では、ステップS14で算
出したデータをレンズ保持枠B5側のサブCPU47に
光通信で伝送するが、ステップS16の露出処理と合わ
せて、詳細は後で説明する。
【0050】ステップS17は、撮影済のフィルムを1
フレーム分巻き上げる処理で、このとき、ステップS1
8で1フレーム分の巻上げができなかったときにはフィ
ルムエンドと判断し、ステップS19で巻戻し動作に移
る。
【0051】上記ステップS12でレリーズSW57が
オフしていると判断した場合、次にステップS20でズ
ームアップSW(スイッチ)58、または、ズームダウ
ンSW(スイッチ)59をチェックする。該SW58、
または、59がオンしていればステップS22で該ズー
ムSWの方向に応じたズーミング動作を実行する。以上
の処理は、カメラ本体12側のメインCPU35による
概略動作である。
【0052】一方、このときのレンズ保持枠B5内のサ
ブCPU47の動作として充電OK処理を図7のフロー
チャートを用いて説明する。上記サブCPU47は、サ
ブバッテリ13の電力によって、メインCPU35と同
様、その内部ROMのプログラムに従って動作する。通
常は、ステップS30に於いて省電モードに入っている
が、メインCPU35からの通信信号が入力されると、
ステップS32以下の処理を実行する。
【0053】上記サブCPU47は、メインCPU35
に対して従属関係にあり、動作は総てメインCPU35
から通信により送られてくるコマンドに従って処理され
る。ステップS32は、上記コマンドを受信する処理で
ある。なお、本実施例の光通信プロトコルについては後
述する。
【0054】ステップS33以下の処理は、ステップS
32で受信したコマンドに従った分岐処理である。例え
ば、ステップS33で、受信したコマンドが露出である
と判断した場合には、ステップS34で露出シーケン
ス、即ち、レンズの繰り出し、露出、レンズの繰り込み
を実行する。また、ステップS35で、受信したコマン
ドがAEデータの転送コマンドと判断すれば、ステップ
S36でデータを受信する。また、ステップS37で
は、受信したコマンドがAFデータの転送コマンドであ
れば、ステップS38でそのAFデータを受信するとい
った処理である。
【0055】本実施例のカメラでは、通信毎に省電モー
ドに入っているので、バッテリの寿命は長くなるが、逆
にタイムラグが大きくなる。そこで、一旦、通信が入る
と、所定時間内は、省電モードに入らないように構成し
た変形例を適用することも有効となり、何れの方法をと
るかは設計上の選択となる。
【0056】次に、図8、9のタイムチャ−トを用い
て、メインCPU35とサブCPU47の通信プロトコ
ルを説明する。本実施例のカメラでは、通信を光を媒体
にして行っており、カメラ本体12側の通信手段の通信
回路38には、光素子18として投光素子(赤外LE
D)18a、受光素子(ホトダイオード)18bが1個
ずつ設けられている。また、レンズ保持枠B5側の通信
手段の通信回路45には、光素子として投光素子(赤外
LED)14a、受光素子(ホトダイオード)14bが
1個ずつ設けられている。なお、図8,9中のM→S
は、メインCPU35からサブCPU47へ、S→M
は、サブCPU47からメインCPU35への通信を表
している。また、信号の1、0は、投光素子のオン・オ
フに対応しており、点灯時に0、消灯時に1を示してい
る。そして、点灯、および、消灯時間にそれぞれ意味を
もたせてある。
【0057】上記図8は、データ列通信プロトコルを表
すタイムチャ−トであって、前記図6のステップS15
の測光・測距データの通信のタイムチャ−トがこれにあ
たる。以下、詳細に説明する。カメラ本体12側のメイ
ンCPU35は、レンズ保持枠B5側のサブCPU47
にコマンドを送信するために、投光素子(赤外LED)
14aを所定時間(T1 )点灯させると、サブCPU4
7は、点灯時間を計時し、データ送信コマンドであるこ
とを認識する。そして、T2 時間後、T3 時間LEDを
点灯し、コマンドを認識したことをメインCPU35に
返す。
【0058】上記メインCPU35は、T3 時間を認識
してからT4 時間をおいて、1ビット当たりT5 時間の
データを予め定めた回数(n+1回)だけ投光素子(赤
外LED)14aのオン/オフで送信する。サブCPU
47は、それぞれのデータを例えば、T5 /2のタイミ
ングで読み込みを行い、最終データ受信後にT6 時間の
終了コードを返す。これをメインCPU35が確認して
通信を終了する。この通信方式は、シャッターの開時間
データ、ストロボの発光タイミング(絞り)データ、レ
ンズ繰り出し量データの転送に用いられる。
【0059】次に、上記図9を用いて露出シーケンスに
おける通信プロトコルを説明する。これは、図6のステ
ップS16、および、図7のステップS34の処理に相
当するところである。上記図9に示すようにメインCP
U35からは、レンズ繰り出しコマンド、シャッター駆
動のコマンド、レンズ繰り込みコマンドを順次送信し、
サブCPU47は、確認コードの返信、コマンドに対す
る機構の駆動制御、終了コードの送信をそれぞれ行う。
【0060】上記露出シーケンスのフローチャートが図
10,11である。図10のフローチャートは、露出中
のメインCPU35の処理であって、前記図6のステッ
プS16の詳細を示しており、一方、図11は、上記図
10の処理に対応する露光中のサブCPU47の処理で
あって、図7のステップS34の詳細を示している。な
お、図中、矢印C1 〜C10は、各ステップでの通信の方
向を示している。また、通信タイミングを示すT時間の
添字a 〜m は、前記図9に対応させて記載している。ま
た、説明中、メインCPU35の処理をM、サブCPU
47の処理をSで示す。
【0061】以下、上記図10と図11を対応させて説
明すると、まず、ステップS40では、メインCPU3
5からサブCPU47への露出シーケンス開始コマンド
となるレンズ繰り出しコマンドの送信をTa 時間にて行
う(M)。サブCPU47にて受信したコマンドが露出
コマンドであることを認識すると、図11のステップS
34のサブルーチンが実行される(S)。そして、ステ
ップS60ではTb 時間待った後に確認コードをTc
間にて返す(S)。一方、図10のステップS41では
確認コードの返信を待ち、コードが返信されれば、ステ
ップS43に進む(M)。なお、ステップS42でTb
時間が経過しても確認コードが返らない場合は、ステッ
プS40に戻って、再度繰り出しコマンドを送信し直
す。
【0062】上記図11のステップS61ではレンズの
繰り出し制御を行う(S)。繰り出し量は、予め、メイ
ンCPU35より受信した測距データによる。レンズの
繰り出しを終了すると、ステップS62で終了コードを
d 時間にて送信する(S)。この終了コードを図10
のステップS43で確認し、続いて、ステップS44で
シャッタ開始コマンドをTe 時間にて送信する(M)。
【0063】図11のステップS64では、上記シャッ
タコマンド受信後、Tf 時間待った後に、確認コードを
g 時間にて返信し(S)、ステップS65で絞り兼用
シャッターの開放駆動を開始する(S)。この間、メイ
ンCPU35は、ステップS45、ステップS46で確
認コードを確認し、ステップS47でストロボの発光タ
イミング(フラッシュマチックトリガー信号)待ち状態
に入る(M)。
【0064】なお、上記ストロボの発光タイミングは、
被写体の距離によって決まり、前記図6のステップS1
4において、メインCPU35で演算されている。即
ち、測距により得られた、被写体距離と、フィルム感度
ストロボガイドナンバにより、発光すべき、絞り値が算
出される。このデータは、図6のステップS15でサブ
CPU47に伝達されている。
【0065】さて、図11の上記ステップS65の処理
の後、ステップS66では、シャッター開放駆動中に、
フィードバック信号をモニタし(S)、発光すべき絞り
になった瞬間にステップS67にてFMトリガ信号をT
h 時間にて送信する(S)。この信号を図10のステッ
プS47で受信すると(M)、ステップS48で発光す
べきか否かを判断、例えば、低輝度時の発光判断を行い
(M)、ステップS49に於いて、ストロボを発光させ
る(M)。
【0066】上記ステップS67の後、ステップS68
では、やはり、前記図6のステップS14に於いて、メ
インCPU35での測光データを基に算出し、ステップ
S15でサブCPU47に転送した、シャッタ時間デー
タに相当する時間を計時し(S)、その後、ステップS
69でシャッターを閉じ(S)、ステップS70で露出
終了コードをTi 時間にて送信する(S)。以下、同様
のシーケンスでレンズを初期位置まで繰り込んで露出シ
ーケンスを終了する。
【0067】図12は、本実施例のカメラのシステム電
源系統図である。本図の左側はカメラ本体12側、右側
はレンズユニット50側のレンズ保持枠B5内の電源系
統図を示している。カメラ本体12側のメインバッテリ
20は、大電流を消費するバッテリチェック回路40、
ストロボ充電回路41、給送モータ駆動回路36、ズー
ムモータ駆動回路39に接続される系路と、ダイオード
64、コンデンサ65により構成されるフィルタを通し
た系路に分けられ、後者にはメインCPU35、通信回
路38、測光回路37等が接続されている。また、スト
ロボ充電等の大電流駆動時に、フィルタ2次側を安定化
させるためのDC/DCコンバータ63も設けてある。
【0068】一方、メインバッテリ20よりサブバッテ
リ充電回路19を介して充電されるサブバッテリ13
も、同様に2系路に分けられ、一方にダイオード66と
コンデンサ67を介してサブCPU47、通信回路45
が、他方にレンズ駆動回路48、シャッタ駆動回路49
が接続されている。
【0069】なお、上記サブバッテリ充電回路19は、
図13の回路図に示すように逆充電防止用のダイオード
と充電電流制限用の抵抗から構成されており、ズームレ
ンズが充電位置にあるときには、常に充電されるように
なっている。しかし、その変形例として、トランジスタ
等のスイッチング素子を挿入し、これをメインCPU3
5でスイッチング制御してやることで、カメラ本体12
側で、ストロボ充電等の大電流駆動時にはサブバッテリ
13への充電を禁止することも可能であり、この場合、
上記逆充電防止用ダイオードを省略でき、また、サブバ
ッテリ13の能力によっては、上記電流制限抵抗も電池
の内部インピーダンスで代用可能である。
【0070】以上、説明した本実施例のカメラにおいて
は、レンズユニット50側のレンズ保持枠B5に、サブ
バッテリ13を内蔵し、このサブバッテリ13によりレ
ンズ保持枠B5内のアクチュエータ11を駆動するよう
にしたので、撮像装置本体であるカメラ本体12側か
ら、レンズ保持枠B5に定常的に電源を供給する必要が
なくなる。
【0071】また、本実施例のものでは、メインバッテ
リ20からサブバッテリ13への充電手段を設けること
により、サブバッテリ13を大容量化する必要がなくな
る。例えば、上記サブバッテリ13をフィルム1本分撮
影するのに必要となるフォーカス駆動・シャッタ駆動用
電力を蓄えられるだけの容量を持つものし、フィルム着
脱時に毎回充電するといったことが可能となり、サブバ
ッテリ13を小型化することができる。
【0072】さらに、本実施例のカメラでは、レンズ保
持枠B5の移動ストローク中、特定位置であるワイド端
位置においてのみ充電可能とすることにより、カメラ本
体12とレンズ保持枠B5を、常時電気的に接続してい
る電気接続手段は不要となり、電気的接続に要するスペ
ース、コストともに抑制できる。
【0073】また、レンズ保持枠B5とカメラ本体12
の間で、通信による信号伝達を行えるようにしたので測
距情報、測光情報等の情報伝達を非接触の通信手段によ
って行うことができる。そして、信号伝達のための電気
的接続手段が不要となる。
【0074】なお、上記第1実施例のカメラでは、電気
的接続手段である接続端子16,17が機械的に接触し
ている時は、常に充電を行うようにしたが、その変形例
として、メインバッテリ20からサブバッテリ充電回路
19への電力供給をメインCPU35を介して行うよう
にする(後述する図15の系統図の該当部参照)。そし
て、カメラの使用者が、フィルムの装填動作を完了した
時点から、充電動作を開始するか、あるいは、フィルム
を装填した後、カメラの電源をオンした時点から充電動
作を開始させるようにした充電方式を採用したカメラを
提案できる。
【0075】また、前記第1実施例のカメラにおけるサ
ブバッテリ13の変形例として、サブバッテリ13に対
して、例えば、コンデンサを2個接続して使用する例を
提案できる。この変形例では、充電時には並列接続に、
放電時には直列接続になるように、接続状態をトランジ
スタを利用したスイッチ等で切換える方式とし、充電時
はメインバッテリ20の電圧に対し、サブバッテリとし
てのコンデンサのフル充電電圧を相対的に低くした状態
とできるので、充電時間を短縮できる。一方、放電時
は、アクチュエータ11に対し、高い電圧を印加できる
ので大きいパワーが得られるといった効果が得られる。
【0076】なお、コンデンサの定格電圧をV0 ,容量
をC,内部抵抗をRとして、コンデンサ2個並列接続の
場合、 電圧=V0 /2 容量=2×C 内部抵抗=R/2 となり、また、コンデンサ2個直列接続の場合、 電圧=2×V0 容量=C/2 内部抵抗=2×R となる。そして、メインバッテリ20の定格電圧VM
充電する時の充電時間Tは、 充電時間T=−容量×内部抵抗×Ln(1−コンデンサフ
ル充電電圧/VM ) で示される。上記コンデンサフル充電電圧は、定格電圧
と一致する。
【0077】また、別の変形例として、複数個のバッテ
リからなるサブバッテリをレンズユニット側に配設する
ものを提案できる。この例でも充電時は並列接続、放電
時は直列接続とすることにより、放電時のアクチュエー
タ駆動電圧を大きくすることが可能となり、大きい駆動
力が得られる。また充電時に要する時間も最小限に抑え
られる。
【0078】また、前記第1実施例のカメラの別の変形
例として、合焦用レンズ駆動や、シャッタ駆動を行うた
めの制約等からサブバッテリ13の電圧として、高い電
圧を必要とする場合は、充電回路に昇圧部を設け、メイ
ンバッテリ20の電圧を一度昇圧してから、サブバッテ
リ13を充電するようなシステムとしてもよい。
【0079】また、前記第1実施例のカメラでは、電気
的接続手段である接続端子16,17が機械的に接触
し、充電可能状態となるのは、ズーム位置がワイド端位
置にきた時としたが、その変形例として、カメラ収納時
に各レンズ群を、ワイド時の状態よりさらにカメラ本体
12の撮像面側に退避させることの可能な、いわゆる、
沈胴動作を行うタイプのカメラに対して、充電可能位置
を、沈胴位置とした充電方式を採用したものを提案でき
る。
【0080】また、前記第1実施例の別の変形例とし
て、上記沈胴可能なカメラにおいて、ワイド位置から、
沈胴位置までのレンズ保持枠B5が光軸方向に移動する
ストロークに亘って、充電可能位置としてもよい。この
場合、電気的接続手段である接続端子16,17が、上
記ワイド位置から沈胴位置までの光軸方向の所定のスト
ロークに亘って接触状態を保つことが必要となる。そこ
で、例えば、図14の接続端子部周りの断面図に示すよ
うに、接続端子16を上記レンズ保持枠B5に対し、光
軸方向移動可能にバネ68等により弾性的に支持するこ
とにより、上記所定のストロークに亘る接触状態を容易
に実現可能である。なお、沈胴時のストロークは、ワイ
ド〜テレ間のズーム時におけるストロークと比べて、充
分小さいということを前提とする。
【0081】次に、本発明の第2実施例の撮像装置であ
るカメラについて説明する。図15は、上記第2実施例
のカメラの制御系系統図である。なお、前記第1実施例
のカメラと同一の構成部材については、同一符号を記載
し、そのの説明は省略する。
【0082】本実施例のカメラにおいて、カメラ本体1
2側の電気的接続手段である接続端子17に隣接して設
けられる充電手段である充電回路19は、メインCPU
35の制御により充電電圧を可変できるように構成され
ている。すなわち、昇圧動作は行わないとして、メイン
バッテリ20の電圧以下の任意の充電電圧を選択するこ
とが可能となる。
【0083】一方、レンズユニット側のレンズ保持枠B
5には、サブバッテリ13の電圧を検知し、サブCPU
47に伝達する電圧検知手段である後述のサブバッテリ
チェック回路71が内蔵されている。従って、上記サブ
CPU47と、メインCPU35は、光通信により信号
伝達が可能であるから、放電途中の任意のタイミングに
おいて、サブバッテリ13の電圧をメインCPU35で
認知することが可能となる。
【0084】以上のように構成された本実施例のカメラ
では、例えば、ある撮影動作が行われた後に、サブバッ
テリ13の電圧がサブバッテリチェック回路71で検知
され、メインCPU35に伝達される。次の撮影を行う
ために、フォーカス用レンズ駆動・シャッタ駆動・通信
等で必要となる電力を考慮し、サブバッテリ13の電圧
が所定値以下となってしまうと、メインCPU35が判
断した場合は、次の撮影を禁止し、強制的にズーム駆動
用モータ9(図1参照)を駆動し充電可能状態とし、充
電を行う。
【0085】ここで、上記サブバッテリ13に要求され
る最低電圧は、例えば、サブCPU47を正常に動作さ
せるために必要となる最低印加電圧、あるいは、レンズ
駆動、シャッタ駆動を正常に動作させるために必要とな
るアクチュエータ11への最低印加電圧等により決めら
れる。
【0086】また、フィルムがカメラ本体12に装填さ
れている状態において、メインCPU35は、DXコー
ド等により、そのフィルムの撮影枚数を知ることが可能
である。よって、フィルムの撮影枚数に応じてサブバッ
テリ13の充電電圧を可変とすれば、撮影枚数の少ない
フィルムを使用する時には、充電所要時間を短縮するこ
とができる。
【0087】図16は、本実施例のカメラの特徴的部分
であるCUP周りのブロック構成図である。本図に示す
ようにサブバッテリ充電回路19は、メインCPU35
により充電/停止をスイッチング可能であり、同時に、
充電電圧をA/D変換してメインCPU35に入力して
いる。DX入力回路72は、カメラに装填されたフィル
ムの感度情報、コマ数情報等をメインCPU35に入力
する。また、サブバッテリチェック回路71は、サブC
PU47により制御されており、サブバッテリ13より
ダミー負荷に電流を流したときの電源電圧をA/D変換
してサブCPU47に入力する。なお、上記メインバッ
テリ20、サブバッテリ13には、それぞれダイオード
73、75が接続され、さらに、平滑用コンデンサ7
4、76が接続されている。
【0088】本実施例のカメラでは、前記図5のステッ
プS3、或いは、図6のステップS22において、ズー
ムレンズがサブバッテリ充電可能位置より繰り出される
直前に、メインCPU35は、サブバッテリ13の充電
電圧をチェックする。そして、電圧が所定のレベルまで
達していない場合は、ズームレンズの繰り出しを禁止
し、充電を継続する。また、DX入力回路72より入力
したフィルムコマ数情報により、充電完了判定電圧レベ
ルを可変にできるので、例えば、36枚撮りフィルムよ
り、24枚撮りフィルムを使用した場合の電圧を低くす
ることで、ズームレンズ繰り出し禁止時間となるサブバ
ッテリ充電時間を最低限に抑えることも可能である。勿
論、これに撮影済コマ数の情報を加味して、更に、効率
的な充電を行うこともできる。
【0089】更に、上述のようにサブバッテリチェック
回路71を配設したことによって、以下の処理が可能と
なる。即ち、ズームレンズがサブバッテリ充電可能位置
より繰り出されている状態で、メインCPU35は、任
意のタイミング、例えば、メインバッテリチェックのタ
イミングである前記図6のステップS13、S21、S
23で、サブCPU47を介してサブバッテリ13の残
量を知ることができるので、もし、サブバッテリ13の
残量が、所定値に達していなければ、図5のS7に分岐
させて、ズームレンズを強制的にサブバッテリ充電可能
位置まで繰り込む。そして、以後、上述したように充電
が完了するまではズームレンズの繰り出しを禁止するこ
とで、カメラの動作を保証することができる。
【0090】本実施例における上記サブバッテリチェッ
クのシーケンスは、例えば、図17のタイムチャ−トに
示す通信プロトコルにより実行できる。すなわち、メイ
ンCPU35は、サブCPU47に対して、サブバッテ
リチェックコマンドをT11時間にて送信する。サブCP
U47は、この信号を受けて、T12時間の間にサブバッ
テリチェック回路71によりサブバッテリ13の残量を
チェックする。そして、十分な残量であれば、バッテリ
OKコードをT13時間に返信し、残量が少なければ、上
記返信を行わないようにする。一方、メインCPU35
は、T12時間後にT13を受信すれば、バッテリ残量十分
と判断してバッテリOKとし、返信がなければバッテリ
残量なしと判断してバッテリNGとする。なお、返信し
ない代わりに、NGの場合にもバッテリNGコード(図
示しないT14)を設定してもよい。
【0091】本実施例のカメラは、サブバッテリの電圧
検知手段を設けたので、サブバッテリの電圧が、所定値
以下となり、正常なフォーカシング動作、シャッタ駆動
等を行えなくなったような異常事態時に、一時撮影動作
を禁止し、正常な状態に復帰することができる。すなわ
ち、レンズ保持枠側での異常事態を検知し、撮像装置本
体側に情報伝達することによって、レンズ保持枠を、サ
ブバッテリ充電可能位置まで、強制的に移動することが
可能となり、撮影上のトラブルを回避できる。
【0092】また、フィルム1本ごとに、サブバッテリ
の充電を行う場合に、フィルム撮影枚数、例えば、12
枚,24枚,36枚に応じて、サブバッテリの充電電圧
を変えることが可能となり、撮影枚数の少ないフィルム
を使用する時には、充電所要時間を短縮することができ
る。
【0093】次に、本発明の第3実施例の撮像装置であ
るカメラについて説明する。図18は、本実施例のカメ
ラの制御系系統図である。前記第1実施例では、レンズ
保持枠B5の内蔵バッテリとして、充電可能な2次電
池、あるいは、変形例としてコンデンサーを使用した。
この実施例では、内蔵バッテリとして、1次電池のサブ
バッテリ81を使用する。
【0094】この場合、カメラ本体側のメインバッテリ
20からサブバッテリ81への充電は行わず、レンズ保
持枠B5とカメラ本体12間の電気的接続手段や充電回
路等が不要となる。なお、上記図18に示すように、上
記以外の構成部材は、前記第1実施例の図2の構成部材
と同一とする。
【0095】そして、上記サブバッテリの電池容量とし
て、カメラの耐用年数内に、レンズ保持枠B内での合焦
用レンズ駆動、シャッタ駆動、通信等に消費される電力
の総量を確保しておくことになる。例えば、5年間に1
万回の撮影を、保証条件とすると、1万回の撮影に必要
となる合焦用レンズ駆動、シャッタ駆動、通信用電力、
および、5年間にサブバッテリの自己放電により失われ
る電力を見込んでサブバッテリ電池容量を決めることに
なる。
【0096】本実施例のカメラによると、カメラの耐用
年数に応じた容量を持つ1次電池をサブバッテリとして
使用することにより、充電手段、及び、充電のための電
気的接続手段も不要となる。
【0097】(付記)以上、説明した実施態様に基づい
て、次に示す構成を有する撮像装置を提案することがで
きる。即ち、 (1)本体側に主電源であるメインバッテリを有する撮
像装置において、撮像装置本体に対し光軸方向に移動可
能に支持されたレンズ保持枠と、上記レンズ保持枠に配
設されたシャッタ機構とフォーカス用レンズ駆動機構の
うち少なくとも一方を駆動するアクチュエータと、上記
レンズ保持枠に配置され、上記アクチュエータを駆動制
御するサブCPUと、上記レンズ保持枠に配置され、上
記アクチュエータおよびサブCPUに電力を供給するサ
ブバッテリと、を具備していることを特徴とする撮像装
置。本撮像装置によれば、レンズ保持枠にサブバッテリ
を内蔵したので、撮像装置本体側からレンズ保持枠に定
常的に電源を供給するための電気的接続手段が不要とな
り、鏡筒・カメラの小型化と光学性能の向上が可能とな
る。
【0098】(2)付記(1)において、サブバッテリ
はコンデンサから成ることを特徴とする撮像装置。 (3)付記(1)において、サブバッテリは2次電池か
ら成ることを特徴とする撮像装置。 (4)付記(1)において、更に、上記レンズ保持枠が
最も撮像面側に移動した位置近傍で、レンズ保持枠と撮
像装置本体の電気的接続を行い、メインバッテリからサ
ブバッテリに充電を行うことを可能とする充電手段、を
具備していることを特徴とする撮像装置。
【0099】(5)本体側に主電源であるメインバッテ
リを有する撮像装置において、撮像装置本体に対し光軸
方向に移動可能に支持され、焦点距離可変なレンズ鏡筒
であり、更に、電源オフ時に鏡筒部が行う沈胴動作に伴
い撮像面側に変位するレンズ保持枠と、上記レンズ保持
枠に設けられたシャッタ機構とフォーカス用レンズ駆動
機構のうち少なくとも一方を駆動するアクチュエータ
と、上記レンズ保持枠に配置され、上記アクチュエータ
を駆動制御するサブCPUと、上記レンズ保持枠に配置
され、上記アクチュエータおよびサブCPUに電力を供
給するサブバッテリと、上記レンズ保持枠の焦点距離可
変域の中で最も撮像面側に移動した近傍位置から、更
に、沈胴動作完了位置までの間、レンズ保持枠と撮像装
置本体の電気的接続を行い、メインバッテリからサブバ
ッテリに充電を行うことを可能とする充電手段と、を具
備していることを特徴とする撮像装置。本撮像装置によ
れば、レンズ保持枠が特定の位置にある時のみ、本体側
メインバッテリから、レンズ保持枠側サブバッテリに充
電を行うようにしたので、充電のための電気的接続手段
に要するスペースを最小限に抑えながら、サブバッテリ
も小型化することができる。
【0100】(6)付記(1)において、サブバッテリ
は1次電池からなることを特徴とする撮像装置。 (7)付記(4)および(5)において、サブバッテリ
はコンデンサーあるいは2次電池を複数個接続したもの
で構成され、充電時は並列接続に、電力供給時は直列
に、つなぎ変える切換えスイッチ手段を具備したことを
特徴とする撮像装置。本撮像装置によれば、放電時に、
アクチュエータに高い電圧を印加し、大きいパワーを得
ることが可能であり、充電時には、所定の電圧であるメ
インバッテリで充電するにあたり、充電所要時間を、最
小限に抑えることができる。
【0101】(8)本体側に主電源であるメインバッテ
リを有する撮像装置において、撮像装置本体に対し光軸
方向に移動可能に支持されたレンズ保持枠と、上記レン
ズ保持枠に配設された駆動用アクチュエータを含むシャ
ッタ機構と、駆動用アクチュエータを含むフォーカス用
レンズ駆動機構のうち少なくとも一方と、上記レンズ保
持枠に配置され、上記アクチュエータに電力を供給する
サブバッテリと、上記撮像装置本体に配設され、シャッ
ター制御および、又はフォーカス制御用の各種信号の信
号処理を行うメイン信号処理部と、上記レンズ保持枠に
配設され、シャッター制御および、又はフォーカス制御
用の各種信号の信号処理を行うサブ信号処理部と、上記
メイン信号処理部と上記サブ信号処理部との間で、デー
タの通信を行う通信手段と、を具備していることを特徴
とする撮像装置。本撮像装置によれば、 また、レンズ
保持枠とカメラ本体の間で、通信による信号伝達を行え
るようにしたので測距情報、測光情報等の情報伝達を非
接触の通信手段によって行うことができ、信号伝達のた
めの電気的接続手段が不要となる。
【0102】(9)付記(8)において、上記通信手段
は、光通信であり、レンズ保持枠と撮像装置本体にそれ
ぞれ通信用の発光素子と受光素子とを具備していること
を特徴とする撮像装置。 (10)付記(8)において、上記通信手段は、通信を
行う際、振幅変調方式でデジタル信号を送ることを特徴
とする撮像装置。
【0103】(11)本体側に主電源であるメインバッ
テリを有する撮像装置において、撮像装置本体に対し光
軸方向に移動可能に支持されるとともに、シャッター機
構とフォーカス用レンズ駆動機構のうち少なくとも一方
を駆動するアクチュエータを有するレンズ保持枠と、上
記レンズ保持枠と撮像装置本体間の信号伝達のため通信
を行う通信手段と、上記レンズ保持枠に配置され、上記
アクチュエータに電力を供給するサブバッテリと、上記
レンズ保持枠の所定位置において、上記撮像装置本体に
配置されたメインバッテリで上記サブバッテリを充電す
る充電手段と、上記サブバッテリの電圧を検知する電圧
検知手段と、を具備していることを特徴とする撮像装
置。本撮像装置によれば、サブバッテリの電圧検知手段
を設けたので、サブバッテリ電圧の異常低下に伴うカメ
ラ動作不良を未然に防止することができ、また、使用フ
ィルムの撮影枚数に応じて、効率的な充電を行うことが
可能となる。
【0104】(12)付記(11)において、撮像装置
使用時、上記サブバッテリの電圧検知手段により、定期
的にサブバッテリ電圧を検出し、所定値以下である場合
は強制的に充電可能位置までレンズ保持枠を駆動し、サ
ブバッテリの充電を行うことを特徴とする撮像装置。 (13)付記(11)において、更に、撮影用フィルム
をカメラに装填した際に、フィルム撮影規定枚数をDX
コードより読み取る撮影枚数読取り手段と、上記撮像枚
数読取り手段の結果に応じ、サブバッテリのフル充電電
圧を変える充電完了判定電圧レベル可変手段と、を具備
していることを特徴とする撮像装置。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の撮像装置によれば、サブバッテリを内蔵し、光軸方
向に移動可能なレンズ保持枠が撮影位置状態にあるとき
は、本体側の主電源であるメインバッテリと非接触状態
となって完全にサブバッテリのみで駆動用アクチュエー
タを駆動するようになっており、レンズ保持枠が非撮影
位置状態にあるときにのみ、サブバッテリは撮像装置本
体側のメインバッテリと充電可能に接続手段により接続
されるようになっているので、光軸方向に移動するレン
ズ鏡筒に対して撮像装置本体から定常的に電源供給を行
うために常時接続しておくような電気的接続手段が不要
となり、このため、レンズ鏡筒、カメラの小型化、簡易
化、コストの抑制が可能となる。
【0106】本発明の請求項2記載の撮像装置は、レン
ズ保持枠が特定の位置にある時のみ、本体側メインバッ
テリから、レンズ保持枠側サブバッテリに充電を行うよ
うにしたので、充電のための電気的接続手段に要するス
ペースを最小限に抑えながら、サブバッテリも小型化す
ることができる。
【0107】また、本発明の請求項3に記載の撮像装置
によれば、サブバッテリの電圧検知手段により電圧低下
を検出すると、レンズ保持枠を非撮影位置に強制的に駆
動して充電を開始し補充するので、サブバッテリ電圧の
異常低下に伴うカメラの動作不良を未然に防止すること
ができる。さらに非撮影位置の状態で充電するので、撮
像装置本体側から安心して十分な電力を供給可能であ
る。これは例えば、撮影中だと本体側電源の電圧降下に
よる誤作動等の危険があるが、このような危険が起こる
心配はない。また、サブバッテリを小型化しても上述の
ような充電中の誤作動の心配はない
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す撮像装置であるカメ
ラの機構要部を示す縦断面図。
【図2】上記図1のカメラの制御系系統図。
【図3】上記図1のカメラのカム環部斜視図。
【図4】上記図1のカメラのブロック構成図。
【図5】上記図1のカメラの電池装填処理のフローチャ
ートの一部。
【図6】上記図1のカメラの電池装填処理のフローチャ
ートの一部。
【図7】上記図1カメラの充電OK処理のフローチャー
ト。
【図8】上記図1のカメラのデータ列通信プロトコルを
示すタイムチャ−ト。
【図9】上記図1のカメラの露出シーケンス通信プロト
コルを示すタイムチャ−ト。
【図10】上記図1のカメラの露出シーケンスのメイン
CPU側のフローチャート。
【図11】上記図1のカメラの露出シーケンスのサブC
PU側のフローチャート。
【図12】上記図1のカメラのシステム電源系統図。
【図13】上記図1のカメラのサブバッテリ充電回路
図。
【図14】上記図1のカメラの接続端子部の変形例を示
す接続端子部周り断面図。
【図15】本発明の第2実施例の撮像装置のカメラの制
御系系統図。
【図16】上記図15のカメラのCPU周りのブロック
構成図。
【図17】上記図15のカメラのサブバッテリチェック
の通信プロトコルのタイムチャ−ト。
【図18】本発明の第3実施例の撮像装置のカメラの制
御系系統図。
【図19】従来の撮像装置のレンズ鏡筒の断面図。
【符号の説明】
5 ………レンズ保持枠B(レンズ保持枠) 7 ………シャッタ機構 11………駆動用アクチュエータ 12………カメラ本体(撮像装置本体) 13、81………サブバッテリ 17………サブバッテリチェック回路(電圧検知手段) 18………光素子(通信手段) 18a、14a………投光素子(通信手段) 18b、14b………受光手段(通信手段) 19………充電回路(充電手段) 20………メインバッテリ 22………フォーカス用レンズ駆動機構 22a……カム(フォーカス用レンズ駆動機構) 25………シャッタ駆動レバー(シャッタ機構) 26………シャッタ(シャッタ機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−162578(JP,A) 特開 平6−59176(JP,A) 特開 平4−271673(JP,A) 特開 昭55−115024(JP,A) 特開 昭54−73030(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像装置本体側に主電源であるメインバ
    ッテリを有する撮像装置において、撮影使用される撮影位置と非撮影状態時にリセットされ
    る所定の非撮影位置とに 、撮像装置本体に対し光軸方向
    に移動可能に支持されたレンズ保持枠を有するレンズ鏡
    と、 上記レンズ鏡筒内に配設された駆動用アクチュエータ
    と、 上記レンズ鏡筒に配置され、上記駆動用アクチュエータ
    に電力を供給する充電可能なサブバッテリと、上記メインバッテリによって上記サブバッテリを充電す
    る充電手段と上記レンズ保持枠が光軸方向における上記非撮影位置に
    あるときにのみ、上記メインバッテリによって上記サブ
    バッテリを充電可能に接続する接続手段と 、 を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記撮像装置本体に設けられ、上記メイ
    ンバッテリに接続した充電回路と接続されている本体側
    接続端子と上記レンズ保持枠に設けられ、上記サブバッテリに接続
    されているレンズ側接続端子とを具備し上記接続手段は、上記レンズ保持枠が上記撮影位置にあ
    るときには上記本体側接続端子と上記レンズ側接続端子
    とは機械的に非接触状態となり、上記レンズ保持枠が上
    記非撮影位置にあるときには上記本体側接続端子と上記
    レンズ側接続端子とは機械的に接触状態とな ることを特
    徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記サブバッテリの電圧を検知する電圧
    検知手段を具備し、 上記電圧検知手段による電圧が所定値以下である場合
    は、強制的に充電可能な上記非撮影位置まで上記レンズ
    保持枠を駆動して、上記充電手段による上記サブバッテ
    リの充電動作を行なわせることを特徴とする請求項2に
    記載の撮像装置。
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