JP2004132277A - 多板型水冷インタークーラ - Google Patents
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Abstract
【課題】高温高圧の過給気に耐え得る多板型水冷インタークーラの提供。
【解決手段】複数のエレメント4の積層体からなるコア5をケーシング2に内装し、コア5の各エレメント4内に過給気6を流通すると共に、ケーシング2内に冷却水7を流通させる。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のエレメント4の積層体からなるコア5をケーシング2に内装し、コア5の各エレメント4内に過給気6を流通すると共に、ケーシング2内に冷却水7を流通させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の皿状プレートを積層してなる多板型の水冷インタークーラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の多板型水冷インタークーラは、コアが複数のエレメントの積層体からなり、夫々のエレメントは両端部に連通孔を有する一対の皿状プレートの周縁を接合したものである。そして夫々のエレメントを、連通孔に環状のスペーサを介して、厚み方向に連結したものである。そしてコアの各エレメント内に冷却水を流通させ、エレメントの外面側すなわちケーシング内に高温の過給気を流通させ、エレメント内の冷却水によって過給気を冷却するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の水冷インタークーラは、各エレメント内に冷却水が流通され、エレメントの外側に過給気を流通させるものであった。
この過給気圧力は、50〜150KPa・G程度であり、その温度が150℃程であったため、ケーシングが過給気からの温度の影響を受けて、その強度が低下する問題があった。そのためケーシングの内圧強度により、インタークーラの使用圧力が制限されていた。
また、過給気がケーシング内を流通する際、ケーシングから騒音を発する問題があった。
そこで本発明は、上記問題点を解決すると共に、部品点数が少なく、ろう付け精度のよい、耐久性の高い水冷インタークーラを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、一対の冷却水出入口(1) を有するケーシング(2) と、
夫々両端部に連通孔(3) が設けられると共に、少なくとも一方が皿状に形成された一対の第1および第2のプレート(4a)(4b)の周縁を接合してなる複数のエレメント(4) を有し、夫々のエレメント(4) が前記連通孔(3) で、厚み方向に接合されてなるコア(5) と、
を具備し、そのコア(5) が前記ケーシング(2) に内装され、そのコア(5) の各エレメント(4) 内に過給気(6) が供給されると共に、ケーシング(2) 内に冷却水(7) が供給されて、その冷却水(7) が各エレメント(4) の外面側に流通する多板型水冷インタークーラである。
【0005】
請求項2に記載の本発明は、請求項1において、
前記各エレメント(4) の前記各プレート(4a)(4b)がアルミニュームのブレージングシートからなり、その各プレート(4a)(4b)の内面側に接合用のろう材(8) が被覆されたものが用いられ、
第1のプレート(4a)の前記連通孔(3) の孔縁部が外側に突設されると共に、その少なくとも開口縁部のろう材(8) が、隣接するエレメント(4) の第2のプレート(4b)の連通孔(3) の孔縁に接触するように、半径方向外側に折り返されたバーリング加工部(3a)を有し、
そのろう材(8) により隣接するエレメント(4) どうしがろう付け接合される多板型水冷インタークーラである。
【0006】
請求項3に記載の本発明は、請求項2において、
前記バーリング加工部(3a)は、僅かに弾性変形自在でかつ、その縁部が対向面に環状に線接触するように形成された多板型水冷インタークーラである。
【0007】
請求項4に記載の本発明は、請求項2または請求項3において、
夫々のエレメント(4) の第2のプレート(4b)は、その外面側にディンプル(9) が突出するように曲折形成されてなり、
そのディンプル(9) の外面が隣接するエレメント(4) の第1のプレート(4a)の外面に接触すると共に、その接触する第2のプレート(4b)のディンプル(9) には、ろう材流出用の孔(10)が穿設されてなり、
その孔(10)から流出されたろう材により、前記ディンプル(9) でエレメント(4) どうしが、ろう付け固定された多板型インタークーラである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す横断平面図であって図2のI−I矢視図であり、図2は図1のII−II矢視断面略図である。また、図3は図2の III−III矢視断面図であって、ろう付け前の状態を示す。さらに図4は図2のIV−IV矢視断面図であって、ろう付け前の状態を示す。
この例の多板型水冷インタークーラは、図1及び図2に示す如く、ケーシング2とそれに内装されたコア5とからなる。ケーシング2は、図1の如くその両側面に一対の冷却水出入口1が開口し、そこに冷却水パイプ1aの一端が連通されている。また、ケーシング2の上面の両端部には一対の過給気出入口11が図2の如く開口し、そこに過給気パイプ11aが連通されている。
【0009】
次に、コア5は多数のエレメント4の積層体からなる。夫々のエレメント4は、夫々長手方向両端に連通孔3を有する一対の第1および第2のプレート4a,4bを逆向きに重ね合わせ、その周縁をろう付けしたものである。そのプレート4a,4bの内面側にはろう材8が、外面側には図示しない犠牲陽極材が被覆されたアルミニューム製ブレージングシートが用いられる。そして各プレート4a、4bの全周縁には環状のろう付け用小フランジ部13が僅かに突設されている。また、各エレメント4の第1のプレート4aの連通孔3の孔縁部が外側に突設され、さらにそれが半径方向外方に折り返されて凸曲面を環状に形成された第1のバーリング加工部3aが設けられる(図3)。このバーリング加工部3aは、厚み方向に僅かに弾性変形できるように形成されている。
【0010】
さらに、エレメント4の第2のプレート4bの連通孔3は、前記第1のバーリング加工部3aに整合するように、その開口縁が横断面逆ハの字状の第2のバーリング加工部3bに形成されている。また、エレメント4内にはインナーフィン12が内装される。
このようにしてなるエレメント4はその厚み方向に積層され、最下端に存在するエレメント4の第2のプレート4b(省略)の連通孔は閉塞されたものが用いられる。また、最上段に位置するエレメント4の第1のプレート4aがケーシング2の過給気出入口11に直接または適宜な図示しないブラケットを介して接触する。
このように組み立てられた状態で、夫々のろう材8を溶融し、次いでそれを冷却固化することにより本熱交換器を完成する。
【0011】
なお、図1及び図2には省略されているが、夫々のエレメント4のプレート4a,4bの外面側には、図4に示す多数のディンプル9が互いに整合するように夫々の外面側に膨出形成されている。そして、各エレメント4の第2のプレート4bのディンプル9の中心には孔10が穿設されている。
前記のろう付けのため、少なくともコア全体を炉内に挿入し、プレート4a,4bの内面側のろう材8を溶融すると、その第2のプレート4bのろう材8はディンプル9の孔10から流出し、それが下側に隣接する各エレメント4の第1のプレート4aのディンプル9の頂部に保持され、各エレメント4間がディンプル9において接合される。
【0012】
次に、図5は図4における小フランジ部13の他の例であり、この例は第2のプレート4bの小フランジ部13が折り返され、その折り返しの外面側に第1のプレート4aの小フランジ部13の内面が接触し、両者間がろう付け固定されるものである。
【0013】
次に、図6は図5における小フランジ部13の他の例であり、この例は第2のプレート4bの小フランジ部13がフラットに形成され、第1のプレート4aの小フランジ部13が第2のプレート4bの小フランジ部13の外周を巻き締めるように折り返されたものである。
【0014】
【使用方法】
このようにしてなる本発明の多板型水冷インタークーラは、一方側の冷却水パイプ1aから冷却水7がケーシング2内に供給され、夫々のエレメント4の外周を流通して、他方側の冷却水パイプ1aからそれが流出する。
また、一方の過給気パイプ11aから過給気6が各エレメント4内に流入し、夫々のエレメント4内を長手方向の一端から他端に流通し、他方の過給気出入口11からそれが流出する。そしてそれら冷却水7と過給気6との間に熱交換が行われる。
【0015】
【発明の作用・効果】
本発明の多板型水冷インタークーラは、コア5が一対のプレート4a,4bからなるエレメント4の積層体からなり、そのコア5がケーシング2に内装され、コア5の各エレメント4内に過給気6が供給されると共に、ケーシング2内に冷却水7が供給されて、冷却水7がエレメント4の外面側を流通するように構成されたものである。従って、ケーシング2内およびエレメント4の外周に冷却水7が存在することで、過給気6の高温度からケーシング2を保護し、内圧の高い過給気6にも充分耐え得るインタークーラとなり得る。
また、エレメント4の内を過給気6が流通することに伴い発生する気流音は、そのエレメント4外周の冷却水7によって吸収され、インタークーラからの騒音を低下することができる。
さらには、エレメント4の外周に冷却水7が位置することにより、冷却水7が過給気6の内圧の一部を負担することができ、エレメント4自体の寿命を高め得る。
【0016】
上記構成において、エレメント4の各プレート4a,4bの内面側にろう材8を被覆したアルミニュームのブレージングシートを用い、連通孔3の孔縁部を外側に突出すると共に、その連通孔3の孔縁を半径方向外側に折り返してバーリング加工部3aを構成し、そのバーリング加工部3aのろう材8により隣接するエレメント4どうしをろう付けすることができる。
このように構成することにより、従来必要としていた両面ろう材を有するスペーサを不要とし、部品点数が少なく組立て易いインタークーラを提供できる。
【0017】
上記構成において、バーリング加工部3aを僅かに弾性変形自在で且つ、その縁部が対向面に環状に線接触するように形成することができる。
この場合には、各エレメント4の連通孔3どうしを確実に接触させた状態でろう付けすることができ、生産性が向上すると共に、ろう付けの信頼性が向上する。また、バーリング加工部3aの存在により連通孔3の孔縁部における強度が強くなる。
【0018】
上記いずれかの構成において、エレメント4の第2のプレート4bにその外面側へディンプル9を突出させ、そのディンプル9の外面が隣り合うエレメント4の第1のプレート4aの外面に接触するようにし、第2のプレート4bのディンプル9に孔10を穿設して、そこからろう材8を流出させ、エレメント4どうしをろう付け固定することができる。
この場合には、各エレメント4の耐圧性が高くなると共に、熱応力に耐え強度の高いインタークーラとなり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多板型水冷インタークーラの実施の形態を示す横断平面図であって、図2のI−I矢視断面略図。
【図2】同インタークーラの縦断面図であって、図1のII−II矢視断面略図。
【図3】図2の III− III矢視断面拡大図であって、ろう付け前の状態を示す。
【図4】図2のIV−IV矢視断面略図であって、ろう付け前の状態を示す。
【図5】図4における小フランジ部13の他の実施の形態を示す略図。
【図6】図4における小フランジ部13のさらに他の実施の形態を示す略図。
【符号の説明】
1 冷却水出入口
1a 冷却水パイプ
2 ケーシング
3 連通孔
3a,3b バーリング加工部
4 エレメント
4a,4b プレート
5 コア
6 過給気
7 冷却水
8 ろう材
9 ディンプル
10 孔
11 過給気出入口
11a 過給気パイプ
12 インナーフィン
13 小フランジ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の皿状プレートを積層してなる多板型の水冷インタークーラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の多板型水冷インタークーラは、コアが複数のエレメントの積層体からなり、夫々のエレメントは両端部に連通孔を有する一対の皿状プレートの周縁を接合したものである。そして夫々のエレメントを、連通孔に環状のスペーサを介して、厚み方向に連結したものである。そしてコアの各エレメント内に冷却水を流通させ、エレメントの外面側すなわちケーシング内に高温の過給気を流通させ、エレメント内の冷却水によって過給気を冷却するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の水冷インタークーラは、各エレメント内に冷却水が流通され、エレメントの外側に過給気を流通させるものであった。
この過給気圧力は、50〜150KPa・G程度であり、その温度が150℃程であったため、ケーシングが過給気からの温度の影響を受けて、その強度が低下する問題があった。そのためケーシングの内圧強度により、インタークーラの使用圧力が制限されていた。
また、過給気がケーシング内を流通する際、ケーシングから騒音を発する問題があった。
そこで本発明は、上記問題点を解決すると共に、部品点数が少なく、ろう付け精度のよい、耐久性の高い水冷インタークーラを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、一対の冷却水出入口(1) を有するケーシング(2) と、
夫々両端部に連通孔(3) が設けられると共に、少なくとも一方が皿状に形成された一対の第1および第2のプレート(4a)(4b)の周縁を接合してなる複数のエレメント(4) を有し、夫々のエレメント(4) が前記連通孔(3) で、厚み方向に接合されてなるコア(5) と、
を具備し、そのコア(5) が前記ケーシング(2) に内装され、そのコア(5) の各エレメント(4) 内に過給気(6) が供給されると共に、ケーシング(2) 内に冷却水(7) が供給されて、その冷却水(7) が各エレメント(4) の外面側に流通する多板型水冷インタークーラである。
【0005】
請求項2に記載の本発明は、請求項1において、
前記各エレメント(4) の前記各プレート(4a)(4b)がアルミニュームのブレージングシートからなり、その各プレート(4a)(4b)の内面側に接合用のろう材(8) が被覆されたものが用いられ、
第1のプレート(4a)の前記連通孔(3) の孔縁部が外側に突設されると共に、その少なくとも開口縁部のろう材(8) が、隣接するエレメント(4) の第2のプレート(4b)の連通孔(3) の孔縁に接触するように、半径方向外側に折り返されたバーリング加工部(3a)を有し、
そのろう材(8) により隣接するエレメント(4) どうしがろう付け接合される多板型水冷インタークーラである。
【0006】
請求項3に記載の本発明は、請求項2において、
前記バーリング加工部(3a)は、僅かに弾性変形自在でかつ、その縁部が対向面に環状に線接触するように形成された多板型水冷インタークーラである。
【0007】
請求項4に記載の本発明は、請求項2または請求項3において、
夫々のエレメント(4) の第2のプレート(4b)は、その外面側にディンプル(9) が突出するように曲折形成されてなり、
そのディンプル(9) の外面が隣接するエレメント(4) の第1のプレート(4a)の外面に接触すると共に、その接触する第2のプレート(4b)のディンプル(9) には、ろう材流出用の孔(10)が穿設されてなり、
その孔(10)から流出されたろう材により、前記ディンプル(9) でエレメント(4) どうしが、ろう付け固定された多板型インタークーラである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す横断平面図であって図2のI−I矢視図であり、図2は図1のII−II矢視断面略図である。また、図3は図2の III−III矢視断面図であって、ろう付け前の状態を示す。さらに図4は図2のIV−IV矢視断面図であって、ろう付け前の状態を示す。
この例の多板型水冷インタークーラは、図1及び図2に示す如く、ケーシング2とそれに内装されたコア5とからなる。ケーシング2は、図1の如くその両側面に一対の冷却水出入口1が開口し、そこに冷却水パイプ1aの一端が連通されている。また、ケーシング2の上面の両端部には一対の過給気出入口11が図2の如く開口し、そこに過給気パイプ11aが連通されている。
【0009】
次に、コア5は多数のエレメント4の積層体からなる。夫々のエレメント4は、夫々長手方向両端に連通孔3を有する一対の第1および第2のプレート4a,4bを逆向きに重ね合わせ、その周縁をろう付けしたものである。そのプレート4a,4bの内面側にはろう材8が、外面側には図示しない犠牲陽極材が被覆されたアルミニューム製ブレージングシートが用いられる。そして各プレート4a、4bの全周縁には環状のろう付け用小フランジ部13が僅かに突設されている。また、各エレメント4の第1のプレート4aの連通孔3の孔縁部が外側に突設され、さらにそれが半径方向外方に折り返されて凸曲面を環状に形成された第1のバーリング加工部3aが設けられる(図3)。このバーリング加工部3aは、厚み方向に僅かに弾性変形できるように形成されている。
【0010】
さらに、エレメント4の第2のプレート4bの連通孔3は、前記第1のバーリング加工部3aに整合するように、その開口縁が横断面逆ハの字状の第2のバーリング加工部3bに形成されている。また、エレメント4内にはインナーフィン12が内装される。
このようにしてなるエレメント4はその厚み方向に積層され、最下端に存在するエレメント4の第2のプレート4b(省略)の連通孔は閉塞されたものが用いられる。また、最上段に位置するエレメント4の第1のプレート4aがケーシング2の過給気出入口11に直接または適宜な図示しないブラケットを介して接触する。
このように組み立てられた状態で、夫々のろう材8を溶融し、次いでそれを冷却固化することにより本熱交換器を完成する。
【0011】
なお、図1及び図2には省略されているが、夫々のエレメント4のプレート4a,4bの外面側には、図4に示す多数のディンプル9が互いに整合するように夫々の外面側に膨出形成されている。そして、各エレメント4の第2のプレート4bのディンプル9の中心には孔10が穿設されている。
前記のろう付けのため、少なくともコア全体を炉内に挿入し、プレート4a,4bの内面側のろう材8を溶融すると、その第2のプレート4bのろう材8はディンプル9の孔10から流出し、それが下側に隣接する各エレメント4の第1のプレート4aのディンプル9の頂部に保持され、各エレメント4間がディンプル9において接合される。
【0012】
次に、図5は図4における小フランジ部13の他の例であり、この例は第2のプレート4bの小フランジ部13が折り返され、その折り返しの外面側に第1のプレート4aの小フランジ部13の内面が接触し、両者間がろう付け固定されるものである。
【0013】
次に、図6は図5における小フランジ部13の他の例であり、この例は第2のプレート4bの小フランジ部13がフラットに形成され、第1のプレート4aの小フランジ部13が第2のプレート4bの小フランジ部13の外周を巻き締めるように折り返されたものである。
【0014】
【使用方法】
このようにしてなる本発明の多板型水冷インタークーラは、一方側の冷却水パイプ1aから冷却水7がケーシング2内に供給され、夫々のエレメント4の外周を流通して、他方側の冷却水パイプ1aからそれが流出する。
また、一方の過給気パイプ11aから過給気6が各エレメント4内に流入し、夫々のエレメント4内を長手方向の一端から他端に流通し、他方の過給気出入口11からそれが流出する。そしてそれら冷却水7と過給気6との間に熱交換が行われる。
【0015】
【発明の作用・効果】
本発明の多板型水冷インタークーラは、コア5が一対のプレート4a,4bからなるエレメント4の積層体からなり、そのコア5がケーシング2に内装され、コア5の各エレメント4内に過給気6が供給されると共に、ケーシング2内に冷却水7が供給されて、冷却水7がエレメント4の外面側を流通するように構成されたものである。従って、ケーシング2内およびエレメント4の外周に冷却水7が存在することで、過給気6の高温度からケーシング2を保護し、内圧の高い過給気6にも充分耐え得るインタークーラとなり得る。
また、エレメント4の内を過給気6が流通することに伴い発生する気流音は、そのエレメント4外周の冷却水7によって吸収され、インタークーラからの騒音を低下することができる。
さらには、エレメント4の外周に冷却水7が位置することにより、冷却水7が過給気6の内圧の一部を負担することができ、エレメント4自体の寿命を高め得る。
【0016】
上記構成において、エレメント4の各プレート4a,4bの内面側にろう材8を被覆したアルミニュームのブレージングシートを用い、連通孔3の孔縁部を外側に突出すると共に、その連通孔3の孔縁を半径方向外側に折り返してバーリング加工部3aを構成し、そのバーリング加工部3aのろう材8により隣接するエレメント4どうしをろう付けすることができる。
このように構成することにより、従来必要としていた両面ろう材を有するスペーサを不要とし、部品点数が少なく組立て易いインタークーラを提供できる。
【0017】
上記構成において、バーリング加工部3aを僅かに弾性変形自在で且つ、その縁部が対向面に環状に線接触するように形成することができる。
この場合には、各エレメント4の連通孔3どうしを確実に接触させた状態でろう付けすることができ、生産性が向上すると共に、ろう付けの信頼性が向上する。また、バーリング加工部3aの存在により連通孔3の孔縁部における強度が強くなる。
【0018】
上記いずれかの構成において、エレメント4の第2のプレート4bにその外面側へディンプル9を突出させ、そのディンプル9の外面が隣り合うエレメント4の第1のプレート4aの外面に接触するようにし、第2のプレート4bのディンプル9に孔10を穿設して、そこからろう材8を流出させ、エレメント4どうしをろう付け固定することができる。
この場合には、各エレメント4の耐圧性が高くなると共に、熱応力に耐え強度の高いインタークーラとなり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多板型水冷インタークーラの実施の形態を示す横断平面図であって、図2のI−I矢視断面略図。
【図2】同インタークーラの縦断面図であって、図1のII−II矢視断面略図。
【図3】図2の III− III矢視断面拡大図であって、ろう付け前の状態を示す。
【図4】図2のIV−IV矢視断面略図であって、ろう付け前の状態を示す。
【図5】図4における小フランジ部13の他の実施の形態を示す略図。
【図6】図4における小フランジ部13のさらに他の実施の形態を示す略図。
【符号の説明】
1 冷却水出入口
1a 冷却水パイプ
2 ケーシング
3 連通孔
3a,3b バーリング加工部
4 エレメント
4a,4b プレート
5 コア
6 過給気
7 冷却水
8 ろう材
9 ディンプル
10 孔
11 過給気出入口
11a 過給気パイプ
12 インナーフィン
13 小フランジ部
Claims (4)
- 一対の冷却水出入口(1) を有するケーシング(2) と、
夫々両端部に連通孔(3) が設けられると共に、少なくとも一方が皿状に形成された一対の第1および第2のプレート(4a)(4b)の周縁を接合してなる複数のエレメント(4) を有し、夫々のエレメント(4) が前記連通孔(3) で、厚み方向に接合されてなるコア(5) と、
を具備し、そのコア(5) が前記ケーシング(2) に内装され、そのコア(5) の各エレメント(4) 内に過給気(6) が供給されると共に、ケーシング(2) 内に冷却水(7) が供給されて、その冷却水(7) が各エレメント(4) の外面側に流通する多板型水冷インタークーラ。 - 請求項1において、
前記各エレメント(4) の前記各プレート(4a)(4b)がアルミニュームのブレージングシートからなり、その各プレート(4a)(4b)の内面側に接合用のろう材(8) が被覆されたものが用いられ、
第1の前記プレート(4a)の前記連通孔(3) の孔縁部が外側に突設されると共に、その少なくとも開口縁部のろう材(8) が、隣接するエレメント(4) の第2のプレート(4b)の連通孔(3) の孔縁に接触するように、半径方向外側に折り返されたバーリング加工部(3a)を有し、
そのろう材(8) により隣接するエレメント(4) どうしがろう付け接合される多板型水冷インタークーラ。 - 請求項2において、
前記バーリング加工部(3a)は、僅かに弾性変形自在でかつ、その縁部が対向面に環状に線接触するように形成された多板型水冷インタークーラ。 - 請求項2または請求項3において、
夫々のエレメント(4) の第2のプレート(4b)は、その外面側にディンプル(9) が突出するように曲折形成されてなり、
そのディンプル(9) の外面が隣接するエレメント(4) の第1のプレート(4a)の外面に接触すると共に、その接触する第2のプレート(4b)のディンプル(9) には、ろう材流出用の孔(10)が穿設されてなり、
その孔(10)から流出されたろう材により、前記ディンプル(9) でエレメント(4) どうしが、ろう付け固定された多板型水冷インタークーラ。
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