JP2004132028A - 車両用自動ドアロック施錠装置 - Google Patents

車両用自動ドアロック施錠装置 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯機所持者の降車後に、ドアが全閉状態とされた後、車載ユニットと携帯機との双方向認証通信によるドアのオートロック動作機能の信頼性を向上させる。
【解決手段】携帯機所持者の降車後に、ドアが全閉状態とされた後、荷物等を取るために、いずれかのドアが開かれたとき、そのことを記憶しておき(ステップS35)、再びドアが全閉状態となったときに、オートロック処理が自動的に開始されるようにしている。
【選択図】図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両に乗降する乗員が所持する携帯機の位置を車載ユニット(車両側制御装置)により検出し、検出結果に応じてドアロックを自動的に施錠する車両用自動ドアロック施錠装置に関し、特に自動施錠機能の信頼性を向上させた車両用自動ドアロック施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、車載ユニットと無線での送受信が可能な携帯機により車両のドアロックを施解錠する車両用遠隔ドアロック施解錠装置が提案されている。
【0003】
たとえば、特開2001−140517号(特許文献1参照)には、その図6−図10に、運転席ドアの開閉操作に注目して自動的にドアロックを施錠する技術が開示されている。
【0004】
この技術では、運転者により運転席ドアが開けられたときと閉められたときにおける車室内および運転席ドア周辺の所定範囲内における携帯機の存在を車両側との無線通信により検出し、車室内および運転席ドア周辺の所定範囲内の検出結果に基づいて種々の形態でドアロックを施錠する技術が開示されている。
【0005】
たとえば、全てのドアが閉じられている状態で、携帯機の所持者である運転者が、運転席ドアを開いて車両外に出た後、運転席ドアを閉じた場合、そのドアが閉じられた時点から設定時間(30秒)経過後にドアロックが自動的に施錠されるようになっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−140517号公報(図6−図10)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術では、全てのドアが閉じられている状態で、携帯機を所持する運転者が、運転席ドアを開いて車両外に出て運転席ドアを閉めた後、後部座席ドアを開けて車室内に乗り込み、たとえばクッションを整列したり荷物を整理してバッグに積めて降車し、後部座席ドアを閉めた場合、後部座席ドアを閉めた時点が、運転席ドアを閉めた時点から設定時間(30秒)以内であれば全ドアロックの施錠が自動的に行われる。
【0008】
しかしながら、後部座席ドアを閉めた時点が、運転席ドアを閉めた時点から設定時間(30秒)を超えていた場合には、車両側制御装置が、設定時間(30秒)の経過時点で車室内に携帯機が存在していることを検出しているためドアロックの自動施錠が行われない。
【0009】
すなわち、上記従来技術では、後部座席ドアを開けて荷物を整理等する時間が設定時間より長くなる場合、一般的に説明すると、携帯機を所持する運転者が、降車して運転席ドアを閉めた後、運転席以外のドアを開けて携帯機が車室内に存在する状態を形成した場合、車両側制御装置が携帯機を車室内に認識している時間に応じてドアロックの自動施錠が実行されたり、されなかったりするため、自動施錠機能の信頼性に問題がある。
【0010】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、携帯機所持者の降車後に全てのドアが閉じられた場合には、自動的かつ確実にドアロックの施錠を行うことを可能とする車両用自動ドアロック施錠装置を提供することを目的とする。
【0011】
なお、自動ドアロック施錠処理は、通常オートロック処理と呼ばれ、基本的には、携帯機の所持車が車両より降車してドアが全閉され、その携帯機の所持者が車両から送信されるリクエスト信号の送信有効範囲から離れたときに全ドアのドアロックを施錠する処理である。この処理により、ドアロックの施錠の忘れを防止することができるという利便性が得られる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この項では、理解の容易化のために添付図面中の符号を付けて説明する。したがって、この項に記載した内容がその符号を付けたものに限定して解釈されるものではない。
【0013】
この発明の車両用自動ドアロック施錠装置は、車両ドア中、少なくとも一つのドアが閉状態から開状態に変化したことを検出して信号を出力するドア開変化検出手段(28,ステップS11)と、
少なくとも1つのドアの開状態から、全てのドアの閉状態に変化したことを検出して信号を出力するドア全閉変化検出手段(28,ステップS16)と、前記ドア開変化検出手段と前記ドア全閉変化検出手段の信号出力により車室内および車両周辺の所定範囲に、送信を要求するリクエスト信号を送信する車両側送信手段(ステップS12−1,S12−2,S20)と、
前記リクエスト信号の受信時に、識別情報を送信する携帯機(18)と、前記識別情報を受信する車両側受信手段(40,42)と、前記開変化時に前記車両側受信手段が受信した識別情報が、前記車両に記憶されている識別情報と適合するか否かを判断し、この判断結果に基づいて前記携帯機の位置を検出するドア開変化時携帯機位置検出手段(ステップS13)と、
前記全閉変化時に前記車両側受信手段が受信した識別情報が、前記車両に記憶されている識別情報と適合するか否かを判断し、この判断結果に基づいて前記携帯機の位置を検出するドア全閉変化時携帯機位置検出手段(ステップS20)と、
前記ドア開変化時携帯機位置検出手段が、車室内および車両周辺の所定範囲に前記携帯機の存在を検出した場合において、前記ドア全閉変化時携帯機位置検出手段が車室内に前記携帯機が存在しないことを検出したとき、車室内および車両周辺の所定範囲に前記リクエスト信号を送信する(ステップS12−3)車両側リクエスト信号送信手段と、
前記車両側受信手段が受信した前記識別情報が前記車両に記憶されている識別情報と適合するか否かを判断し、この判断結果に基づいて前記車両側リクエスト信号送信手段がリクエスト信号を送信している期間、前記携帯機の位置を検出する送信期間中位置検出手段(ステップS41)と、
前記送信期間中位置検出手段が、少なくとも車両外側に前記携帯機が存在しないことを検出するとドアロックを施錠する制御手段(ステップS47)と
を有する車両用自動ドアロック施錠装置において、
前記車両側リクエスト信号送信手段からのリクエスト信号の送信期間中に、前記ドア開変化状態検出手段の信号出力により、少なくとも一つのドアが閉状態から開状態に変化したことを記憶する記憶手段(ステップS35)を設け、
前記車両側リクエスト信号送信手段は、前記記憶手段が前記車両側送信手段からのリクエスト信号の送信期間中に少なくとも一つのドアが閉状態から開状態に変化したことを記憶していた場合において、前記ドア全閉時携帯機位置検出手段が車室内に携帯機が存在しないことを検出したとき、車室内および車両周辺の所定範囲に前記リクエスト信号を送信する(ステップS12−2)ことを特徴とする(請求項1記載の発明)。
【0014】
この発明の車両用自動ドアロック施錠装置は、車両側リクエスト信号送信手段からのリクエスト信号の送信中に、少なくとも一つのドアが閉状態から開状態に変化したことを記憶する記憶手段を有し、その記憶情報に基づいてもドアロックの自動施錠が行われるようにしたので、携帯機所持者が降車後に全てのドアが閉じられた場合には、自動的かつ確実にドアロックの施錠を行うことができる。したがって、たとえば、携帯機所持者が降車後、全てのドアが閉じられた状態から後部座席ドアを開けて荷物整理をしたときにもに要した時間に関係なく、車両ドアが全閉されれば、自動施錠が行われて自動施錠機能の信頼性が向上するとともにドアロックの施錠忘れが防止されて防犯上の安全性を向上させることができる。
【0015】
この場合、車両側リクエスト信号送信手段からのリクエスト信号の送信期間中に、少なくとも一つのドアが閉状態から開状態に変化したとき、車両側リクエスト信号送信手段の送信を停止する送信停止手段(ステップS36)を設けることで、携帯機所持者が施錠意思のないドア開状態でのリクエスト信号の送信が停止される(請求項2記載の発明)。このため、不必要な送信が防止されて車両および携帯機の電力のむだな消費、すなわち浪費を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図1−図15を参照して説明する。
【0017】
図1は、この発明の一実施形態に係る車両用自動ドアロック施錠(施解錠)装置が適用された車両用遠隔制御システム10の構成を示している。
【0018】
図2は、この車両用遠隔制御システム10が適用された車両12を模式的に示している。
【0019】
図3は、ドアロックに関連するドアロックアクチュエータ14を模式的に示している。
【0020】
図1−図3において、車両用遠隔制御システム10は、基本的には、車両12に搭載される車両側制御装置である車載ユニット16と、車両12の運転者等の使用者に所持されて車載ユニット16と無線により交信する携帯機18とから構成されている。
【0021】
携帯機18は、コントロールユニット100を有し、このコントロールユニット100には、RF送受信回路102を通じて315[MHz]のRF信号送受信用のRFアンテナ104が接続されるとともに、LF受信回路106を通じて125[kHz]のLF信号受信用のLFアンテナ108が接続されている。この携帯機18は、交換可能なボタン電池等のバッテリ110により電源が供給される。なお、携帯機18の大きさは、IC(集積回路)チップを内蔵したクレジットカード程度の大きさである。
【0022】
携帯機18に対して車載ユニット16から送信要求のリクエスト信号であるLF信号が送信されるが、このLF信号により、通常、スリープ状態にある携帯機18のコントロールユニット100がウェークアップ(起動)するように構成されており、省電力化が図られている。
【0023】
その一方、RF信号は、セキュリティ性を確保した携帯機18と車載ユニット16との間の双方向通信において、識別信号(ID:Identification Signal)と暗号を用いた識別情報による携帯機18の車載ユニット16による認証、および双方向通信による認証時間を短縮するための信号として使用している。
【0024】
低周波のLF信号の送信有効範囲は、1[m]程度以内、高周波のRF信号の送信有効範囲は、その数倍程度である。
【0025】
一方、車両12側には、その運転席側ドアのアウタードアハンドルに、ドアのドアロックを解錠するときに操作されるドアセンサ20と、ドアロックを施錠するときに操作されるドアロックスイッチ22が設けられている。
【0026】
ドアセンサ20は、アウタードアハンドルの車両対向側、すなわち内側に設けられており静電容量変化型のタッチセンサを使用している。ドアセンサ20は、通常、オフとなっており、人(人の手指)が操作(ハンドルの内側に接触)しているときにオンになる。その一方、ドアロックスイッチ22は、アウタードアハンドルの車両外方側に設けられておりマイクロスイッチ等の機械式スイッチを使用している。ドアロックスイッチ22は、通常、オフとなっており、人(人の手指)が操作(ハンドル表面のボタンを押)していたときにオンになる。
【0027】
また、各ドアのドアライニングには、手動(マニュアル)操作等によりシルコンノブ24を押し下げることでオフにされてドアロックを施錠し、かつ引き上げることによりオンにされてドアロックを解錠するシルコンスイッチ26と、ドアの開閉状態を検出するドアスイッチ28が設けられている。シルコンスイッチ26は、ドアロックの施錠状態でオフ、解錠状態でオンとなる。ドアスイッチ28は、ドアが開いている状態(開状態)でオン、閉じている状態(閉状態)でオフとなる。
【0028】
図3に模式的に示すように、ドアロックの施錠または解錠は、シルコンノブ24のロッドの上下移動、ドアロックユニット90により電気的に駆動されるロックモータ32の回転、イモビキー200が差し込まれて手動で回転されるキーシリンダ34の回転が、それぞれ、カム・ギヤ・リンク機構等で接続されるロッキングレバー36を一定角度回転させることで行われる。
【0029】
イモビキー200はトランスポンダを把持部に内蔵した通常のメカニカルキーで、エンジン始動等のために、車両12中、ステアリング近傍に設けられているノブ式イグニッションアセンブリのノブ開口に挿入することが可能である。この場合、ノブ開口にイモビキー200が挿入された状態で、イモビキー200とイモビライザユニット(図示していない。)コントロールユニット80との双方向認証通信の成功後に、ノブ(イグニッションノブという。)がイグニッションオン位置からスタート位置に回転されたときエンジンが始動する。また、イモビキー200がノブ開口に挿入されていない場合でも、携帯機18とコントロールユニット80との双方向認証通信の成功後に、イグニッションノブがイグニッションオン位置からスタート位置に回転されたときにエンジンが始動する。なお、イグニッションノブは、周知のイグニッションシリンダ同様、オフ位置、ACC(アクセサリ)位置、イグニッションオン位置、スタート位置の順で回転することができる。
【0030】
コントロールユニット80には、このイモビキー200がノブ開口に挿入されたことを検出して信号を出力するキー挿入検出スイッチ62およびイグニッションノブが回転されたことを検出して信号を出力するノブ回転検出スイッチ64が接続されている。
【0031】
車両12には、さらに、インストルメントパネル表面下にRFアンテナ40およびRF送受信回路42を含むRFユニットが設けてある。車両12側からRFアンテナ40を介して送信されたRF信号が、携帯機18のRFアンテナ104を通じて受信され、一方、携帯機18のRFアンテナ104を介して送信されたRF信号が、車載ユニット16のRFアンテナ40を介して車両12側で受信されることで、車載ユニット16のコントロールユニット80と携帯機18のコントロールユニット100との間でRFによる双方向認証通信が行われる。
【0032】
また、前席の中央フロアには車内通信用のLFアンテナ(車内LFアンテナ)44、後席フロアには車内LFアンテナ46、運転席側のドアミラーには車外通信用のLFアンテナ(車外LFアンテナ)48および運転席後部座席側のドアライニングに車外LFアンテナ50が設けてある。それぞれのLFアンテナ44,46,48,50に接続されたLF送信回路54,56,58,60からのLF信号が、LFアンテナ44,46,48,50を介して送信され、携帯機18のLFアンテナ108を通じてLF受信回路106にて受信されることで、車載ユニット16から携帯機18に対して、識別信号の送信を要求するリクエスト信号の送信が行われる。
【0033】
図4は、LFアンテナ44,46,48,50から送信される携帯機18に対して送信を要求するリクエスト信号の送信有効範囲TA1−TA4を示している。車内LFアンテナ44,46の送信有効範囲TA1,TA2は、車室内の領域に制限するようにしてあり、車外LFアンテナ48,50の送信有効範囲TA3,TA4は車外に対して運転者の腕の長さ程度を半径とするような車両周辺の所定範囲(車外LFアンテナ48,50の送信有効範囲TA3,TA4)に設定してある。
【0034】
すなわち、携帯機18の存在する位置を、車室内では、車内LFアンテナ44,46によるリクエスト信号の送信有効範囲である太い実線で囲われた範囲(車室内の所定範囲)ETI(単に、車室内ともいう。)で検出することが可能である。車外では、車外LFアンテナ48,50によるリクエスト信号の送信範囲である太い実線で囲われた車両周辺の所定範囲ETO(車両近傍、ドア近傍、車両周辺近傍、あるいは単に車両近傍ともいう。)で携帯機18の存在する位置を検出することが可能である。
【0035】
ここで、リクエスト信号の送信有効範囲とは、各LFアンテナ44,46,48,50から送信されたリクエスト信号を携帯機18が受信可能な範囲である。
【0036】
一方、RF信号の送受信有効範囲は、RFアンテナ40,104の位置を中心とする半径5[m]程度におよぶ範囲であり、リクエスト信号の送信有効範囲を十分に超える範囲となっている。
【0037】
ここで、RF信号の送受信有効範囲とは、携帯機18または車載ユニット16から送信されたRF信号を、互いに受信可能な範囲である。
【0038】
車載ユニット16は、さらに、図1に示すように、車両用遠隔制御システム10全体を制御するコントロールユニット80と、図1に示すように、コントロールユニット80と協働するドアロックユニット90を備えている。コントロールユニット80とドアロックユニット90とは、一体的な構成とすることもできる。
【0039】
コントロールユニット80には、RF送受信回路42、LF送信回路54,56,58,60、ドアセンサ20、ブザー82、ライト84が接続されている。ブザー20は、たとえば、ドアロックが正常に施錠されたときの報知用として、「ピッ」と1回鳴らされ、警報出力用としては、「ピッピッピッピッピッピッ」と6回鳴らされるようになっている。また、自動ドアロック施錠が行われたとき等に、アンサーバックとして、ブザー82とライト84が共に動作し、ブザー82が鳴らされるとともに、ライト84が点滅させられることで、いわゆるアンサーバックを行う。
【0040】
ドアロックユニット90には、ドアスイッチ28、ドアロックスイッチ22、シルコンスイッチ26およびドアロックアクチュエータ14が接続されている。
【0041】
車載ユニット16のこれら各構成要素には、車載バッテリ86から電源が供給される。
【0042】
なお、コントロールユニット80,100およびドアロックユニット90は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory),クロック発生器,カウンタ、およびタイマを有し、前記CPUは、ROMに記憶されているプログラムあるいはデータに従って、一連の計算またはデータ処理を自動的に行う。
【0043】
なお、この実施形態においては、理解を容易にするために、車載ユニット16は、ドアロックユニット90を含めてコントロールユニット80のCPU30により集中的に制御され、携帯機18は、コントロールユニット100のCPU70により制御されるものとする。
【0044】
この実施形態に係る車両用自動ドアロック施錠装置が適用された車両用遠隔制御システム10は、基本的には、以上のように構成され、かつ動作するものであり、次にフローチャートを参照してより詳細な構成および動作について説明する。
【0045】
図5は、主に車載ユニット16のCPU30により実行され、補助的に携帯機18のCPU70により実行されるプログラムのゼネラル(全体)フローチャートを示している。
【0046】
ステップS1では、バッテリ86が車載ユニット16を含む車両内電装品に接続されバッテリ86から電源が供給されてCPU30が起動したとき、初期化処理が行われる。初期化処理では、各種の変数、タイマ、カウンタ等にCPU30により初期値が設定される。
【0047】
その一方、携帯機18は、バッテリ110であるボタン電池が収納されたときに初期化処理が行われ、この初期化処理後に、CPU70は、スリープ状態、すなわち起動待ち状態に入る。そして、車載ユニット16から送信されるリクエスト信号(LF信号)の受信より、ウェークアップして所定の動作を行う。なお、この実施形態を理解する上で繁雑となるので、以下、プログラムの実行主体であるCPU70およびCPU30は、基本的には、省略して説明する。
【0048】
ステップS1の初期化処理の後、ステップS2−S5のイモビライザ処理からオートロック処理までが周期的に繰り返し行われる。
【0049】
ステップS2のイモビライザ処理では、エンジンの始動許可に係わる処理が行われる。
【0050】
ステップS3のドアセンサ入力処理では、ドアセンサ20の操作に係わるドアロックの解錠処理が行われる。
【0051】
ステップS4のロックスイッチ処理では、ドアロックスイッチ22の操作に係わるドアロックの施錠処理が行われる。
【0052】
ステップS5のオートロック処理では、ドアロックの自動施解錠処理が行われる。すなわち、オートロック処理は、基本的には、携帯機18の所持車が車両12より降車してドアが全閉され、その携帯機18の所持者が車両12から送信されるリクエスト信号の送信有効範囲から離れたときに全ドアのドアロックを自動的に施錠する処理であり、ドアロックの施錠の忘れを防止することができるという利便性が得られる。
【0053】
ここで、フローチャートに使用される主なフラグとカウンタについて説明する。
【0054】
ドアセンサアンロックフラグFuは、主に、ドアセンサ20の状態あるいは結果を補足するフラグであり、ドアセンサ20を操作することによりドアロックが解錠されたときにセット(Fu←1)されるフラグである。
【0055】
携帯機存在確認フラグFkは、携帯機18の存在不存在を記憶し、主に、オートロック処理の有効化あるいは無効化を識別するフラグである。この携帯機存在確認フラグFkは、携帯機18が車室内の所定範囲ETIまたは車両周辺の所定範囲ETO(図4参照)に存在すると検出されたときにセットされる。
【0056】
この携帯機存在確認フラグFkに関連して、携帯機18が車室内の所定範囲ETIにあると検出された場合には、携帯機車内有フラグFkiがセットされ、車両周辺の所定範囲ETOにあると検出された場合には、携帯機車両周辺有フラグFkoが別々にセットされる。
【0057】
すなわち、携帯機車内有フラグFkiあるいは携帯機車両周辺有フラグFkoのいずれかがセットされた場合には、同時に携帯機存在確認フラグFkがセットされる。
【0058】
オートロックカウンタCwは、リクエスト信号の間欠送信への移行処理の起動条件が整ったときにセットされ{Cw=30[カウント,1カウントは1秒]}、セットされてから1秒毎にダウンカウントされる。そして、30秒以内に自動施錠条件が整ったとき、あるいは30秒経過時点で自動施錠条件が整っているときにドアロックのオートロックが行われる。なお、30秒以内に自動施錠条件が整わなかった場合には、クリア(Cw=0)される。
【0059】
この実施形態では、ステップS3のドアセンサ入力処理およびステップS5のオートロック処理について詳しく説明する。そのため、ステップS2のイモビライザ処理およびステップS4のロックスイッチ処理は、基本的にスキップされるものとする。
【0060】
図6は、ステップS3のドアセンサ入力処理の詳細なフローチャートを示している。
【0061】
ステップS3において、ドアセンサ入力処理が開始されると、ステップS3aにおいて、強制的にドアセンサアンロックフラグFuがクリアされる(Fu←0)。
【0062】
次に、ステップS3bにおいて、図示していない車速計から取り込んだ車速が0[km/h]を超えているかどうかが判定され(車速>0)、車両12が動いている場合には、ドアセンサ20に対する人の操作がなかったものと判断してステップS3c以降の処理をスキップしステップS4のロックスイッチ処理にもどる。
【0063】
車両12が停止していると判断された場合には、ステップS3cに進み、ドアセンサ20の入力があるかどうかを確認する。入力がなかった場合には、残りのステップをスキップする。
【0064】
入力があった場合、すなわちドアセンサ20がタッチ操作されて容量が変化した場合には、車載ユニット16と携帯機18との間の車外通信処理がステップS3dで行われる。
【0065】
なお、ドアセンサ20のタッチ操作、具体的にはアウタードアハンドルを握る動作は、通常、車両12の全ドアのドアロックが施錠されているときに、携帯機18の所持者がドアを開く目的で行われる。
【0066】
図7は、ステップS3dの車外通信処理の詳細なフローチャートを示している。車外通信処理は、基本的には、車載ユニット16の車外LFアンテナ48,50からリクエスト信号を携帯機18のLFアンテナ108に送信し起動させて車載ユニット16と携帯機18のとの間で行われる認証のための双方向通信である。
【0067】
この車外通信処理は、図4に示した車両周辺の所定範囲ETOに位置し、かつ車両外側に位置する、言い換えれば、車両周辺の所定範囲ETO内で車室内の所定範囲ETIと重なる部分を除いた範囲に位置する可能性のある認証がとれた正規の携帯機18の存在を検出する処理である。
【0068】
そこで、ステップS101では、車内LFアンテナ44から送信有効範囲TA1とする待機信号が送信され、ステップS102では、車内LFアンテナ46から送信有効範囲TA2とする待機信号が送信され、ステップS103では、車外LFアンテナ48から送信を要求するリクエスト信号が車両周辺の所定範囲ETOに送信される。
【0069】
すなわち、車内LFアンテナ44からの待機信号、車内LFアンテナ46からの待機信号、および車外LFアンテナ48からのリクエスト信号が順次送信される。
【0070】
このとき、ステップS201で、受信待機状態にある携帯機18が待機信号を受信したとステップS202で判断した場合には、ステップS207において受信無効タイマをセットし、待機信号の受信を契機として受信無効タイマがタイムアップするまで、LF受信回路106の受信禁止状態とするとともにRF送受信回路102への電源供給を停止する。これにより、携帯機18が車内にあった場合リクエスト信号を受信しないためRF信号の返信(送信)が禁止される。したがって、携帯機18が車内にあった場合、たとえば運転者が携帯機18を携帯した状態で運転席に座っている場合に、車外のドアセンサ20を携帯機18の非所持者が操作したときの車載ユニット16と携帯機18間の通信を防止することができ、携帯機18の非所持者によるドアロックの解錠が防止される。同時に、電力の浪費を抑制することができる。
【0071】
ここで、待機信号処理について図8のタイムチャートを参照してより詳しく説明する。ステップ101で送信される7.5[ms]長の待機信号Sbは、時点t0−t3間で5[ms]の間隔を置いて2度送信される。その後、5[ms]の間隔をおいて、時点t4−t7間で5[ms]の間隔をおいて2度送信される。
【0072】
また、車内LFアンテナ44,46での待機信号Sbの送信後に、5[ms]をおいて、車外LFアンテナ8,50から時点t8−t9で7.5[ms]長のリクエスト信号Rqが送信される。
【0073】
その後、時点t0−t15間で車内LFアンテナ4,46で5[ms]間隔をおいて3度送信される。
【0074】
送信された信号が待機信号Sbであるかリクエスト信号Rqであるかは7.5[ms]長の信号の最後の3ビットのコード(白抜き部分)でCPU70が判断することができる。3ビットのコードの前半部分(ハッチング部分)は、同期処理に使われるバースト信号である。
【0075】
受信無効タイマは、待機信号Sbを受信したとき、50[ms]の長さだけセットされる。したがって、図8のタイムチャートから理解できるように、待機信号Sbを受信した携帯機18は、リクエスト信号Rqを受信しない。すなわち、車室内に存在する携帯機18は、待機信号Sbの受信と受信無効タイマの協働作用下に、RF信号の送受信が行われないように制御されるので、携帯機18の電力の浪費が防止される。
【0076】
なお、待機信号Sbをそれぞれ2度ずつ送信するのは、ノイズ等の影響を排除して送信の信頼性を向上させるためである。
【0077】
待機信号を受信しなければ、ステップS202の判断は否定となる。そして、ステップS203において、リクエスト信号を受信したかどうかが判断され、リクエスト信号を受信していなかった場合には、ステップS201の受信待機状態にもどる。
【0078】
一方、図7に示す車外通信処理において、待機信号Sbを受信することのない車両周辺の外側の所定範囲ETOに存在する携帯機18へリクエスト信号が、ステップS103で車外LFアンテナ48から車両周辺外側の所定範囲ETOへ送信され、CPU70がステップS203で受信したと判断したときには、ステップS204においてリクエスト信号に対する応答信号である携帯機18に固有の固定のIDをROMから読み出し、識別信号としてRF送受信回路102およびRFアンテナ104を通じて送信する。
【0079】
ステップS104において、車載ユニット16は、RFアンテナ40を通じて、識別信号を受信し、ステップS105において、受信した識別信号が、車両側のROMに記憶されている識別信号と一致するかどうかを判断する。通常、コントロールユニット80のROMに記憶されている識別信号は数個であり、したがって、この数個の識別信号の中、一つを識別信号として自己のROMに記憶している正規な携帯機18のみが該当する車両12とRF信号の双方向通信を開始することができる。
【0080】
識別信号が一致しているとステップS105において判断されたとき、ステップS106において、CPU30により暗号コードrd(乱数)が発生されRF信号としてRF送受信回路42およびRFアンテナ40を通じて送信され、ステップS205において、RF信号の暗号コードrdがRFアンテナ104を通じて携帯機18で受信される。
【0081】
携帯機18のCPU70は、ステップS206において、自己のROMに記憶されている関数f(x)に変数xとして受信した暗号コードrdを代入して関数値f(rd)を計算し、この関数値f(rd)を暗号計算結果としてRFアンテナ104を通じRF信号として送信し、携帯機18における車外通信を完了させる。
【0082】
次いで、車載ユニット16は、この関数値f(rd)をRFアンテナ40を通じて受信する。
【0083】
次のステップS108では、受信した関数値f(rd)、すなわち受信した暗号計算結果が、一致するかどうかの認証が行われる。この場合、受信した関数値f(rd)は、車載ユニット16から送信した暗号コードrdの携帯機18による暗号計算結果であるが、車載ユニット16のCPU30も、ROMに記憶されている関数f(x)に自己が発生して送信した暗号コードrdを代入し関数値f(rd)を計算し、この計算結果と受信した暗号計算結果とが一致しているかどうかを判断する。
【0084】
受信した暗号計算結果が一致する場合には、ステップS109において携帯機車外有フラグFko´をセットする(Fko´←1:Fko´は、車両外側の所定範囲にいることを示すフラグであり、後述する車両周辺の所定範囲ETOにいることと分けるために´を付けている。)。これにより、双方向認証が正規になされて終了し、図6に示した車外通信ステップS3dが終了する。
【0085】
次に、ステップS3eでは、携帯機18が車外近傍にあるかどうかが、携帯機車外有フラグFkoがセットされているか否かにより判断する。もちろん、ステップS109で双方向認証に成功して携帯機車外有フラグFko´がセットされている場合には、ステップS3eの判断は肯定となるので、ステップS3fにおいて、コントロールユニット80のCPU30は、ドアアンロック信号、すなわちドア解錠信号を出力する。
【0086】
これにより、ドアロックユニット90を通じてドアロックアクチュエータ14のロックモータ32がアンロック方向に回転し、ロッキングレバー36がドアロックから外れてドアロックが解錠される。すなわち、アウタードアハンドルを手前に引くことによりドアを開けることが可能な状態になる。
【0087】
このとき、ステップS3gでは、ドアロックが正規に解錠したことを携帯機18の所持者等に知らせるために、上述したアンサーバック処理が行われる。すなわち、ブザー82とライト84が動作し、ブザー82が「ピッ」と1回鳴らされるとともに、ライト84が2回程度点滅させられる。
【0088】
このとき、ステップS3hにおいて、ドアロックがドアセンサ20を操作して解錠したことを示すドアセンサアンロックフラグFuがセットされて(Fu←1)、図6のフローチャートに示したステップS3のドアセンサ入力処理が終了する。
【0089】
なお、図7のフローチャート中、ステップS105の処理で識別信号が一致していなかった場合、およびステップS107で受信した暗号計算結果がCPU30が計算した暗号計算結果と一致しなかった場合には、ステップS108の受信した暗号計算結果が一致するかどうかの判断が否定となるので、次に、ドアミラー側ではなく、後部座席に近い方で携帯機18が存在するかどうかを判断するために、ステップS101→ステップS108と同様の処理をステップS111→S112→S113→S150→S118の処理で行う。すなわち、ステップS113において、ドアライニング部の車外LFアンテナ50の送信有効範囲TA4に係わる車両周辺の所定範囲ETOに正規の携帯機18が位置するかどうかの確認処理が行われる。
【0090】
なお、ステップS3のドアセンサ入力処理で、ドアセンサ20が操作されたとき、携帯機18の所持者がドアの近傍外側位置、正確には、車両周辺の所定範囲ETO内で車室内の所定範囲ETIと重なる部分を除いた部分に存在していない場合には、ステップS3eの判断が成立しないので、ドアロックは解錠されない。このため、携帯機18の非所持者によるドアセンサ20の操作でドアロックが解錠されることが防止される。
【0091】
なお、本願請求項に記載した識別情報は、識別信号または暗号計算結果が対応し、よって、ステップS104からステップS108までのフローをステップS150とステップS118とで示した。具体的には、識別情報の送受信処理を表すステップS150はステップS104,S106,S107が相当し、識別情報が適合するか否かの判断ステップS118はステップS105,S108が相当する。
【0092】
図9は、ステップS5のオートロック処理の全体処理を示す基本的なフローチャートを示している。
【0093】
図10−図14は、図9に示したオートロック処理の詳細なフローチャートを示している。
【0094】
図15は、車載ユニット16と携帯機18との車内外通信処理の詳細なフローチャートを示している。この車内外通信処理は、オートロック処理中に実行されるので、まず、この車内外通信処理について説明する。
【0095】
この車内外通信処理は、基本的には、車載ユニット16の車内車外LFアンテナ44,46,48,50からリクエスト信号を携帯機18のLFアンテナ108に送信し、携帯機18を起動させて、車載ユニット16と携帯機18との間で行われる双方向認証通信処理である。
【0096】
したがって、車内LFアンテナ44,46に係わる処理を除けば、基本的には、図7を参照して説明した車外通信処理に類似する処理である。よって、理解の容易化のため、車外通信処理に類似する処理あるいは同一の処理には、同一のステップ番号にアルファベットAを付けて簡潔に説明する。
【0097】
図15に示す車内外通信処理は、図4に示した車室内(すなわち車室内の所定範囲ETI)あるいは車両周辺近傍(すなわち車両周辺の所定範囲ETO)に位置する可能性のある認証がとれた正規の携帯機18の存在を検出する処理であるので、図7の車内通信のステップS101,S102等で説明した車内LFアンテナ44,46から待機信号を出力しないで、ステップS101A(車内LFアンテナ44),S113A(車外LFアンテナ48),S102A(車内LFアンテナ46),S113A(車外LFアンテナ50)の順でLF信号の送信要求のためのリクエスト信号を送信する。
【0098】
これらのリクエスト信号がステップS201A,S203Aで携帯機18により受信されると、受信される都度、車外通信処理のステップS150,S118で説明したのと同一の識別情報送受信処理を表すステップS150A、またはステップS104A,S106A,S107Aと、識別情報が適合するか否かの判断ステップS108A、またはステップS105A,S108Aによって、車載ユニット16と携帯機18の双方向認証処理が行われる。
【0099】
そして、車載ユニット16に記憶された識別情報と携帯機18から受信した識別情報とが適合した(識別信号の一致及び暗号計算結果の一致、以降単に認証がとれたともいう。)とき、ステップS109Aにおいて、それぞれ車内LFアンテナ44,46のリクエスト信号の送信に基づく認証がとれた場合には、携帯機車内有フラグFkiをセットし、車外LFアンテナ48,50のリクエスト信号の送信に基づいて認証がとれた場合には、携帯機車両周辺有フラグFkoをセットする。以上の説明が車内外通信処理の説明である。
【0100】
ここで、ステップS5のオートロック処理の詳細を説明する前に、ステップS4のロックスイッチ処理、すなわちドアロックスイッチ22を操作することによる手動での起動を行うドアロックの自動施錠処理について簡単に説明する。
【0101】
このロックスイッチ処理では、ドアが全閉状態(全てのドアスイッチ28がオフ)において、携帯機18の所持者がドアロックスイッチ22を手動操作した(押した)場合、携帯機18の所持者が車両周辺外側(車両周辺の所定範囲ETO内で車室内の所定範囲ETIと重なる部分を除いた範囲内)にいるときに図7に示した車外通信が行われる。
【0102】
この車外通信結果により、携帯機18が、車両周辺の外側に存在するときに、CPU30がドアロックユニット90を通じてドアロックアクチュエータ14を構成するロックモータ90を駆動し、ロックモータ90によりロッキングレバー36を回転させてドアロックを施錠させる。
【0103】
次に、図9−図14のフローチャートを参照して上記のオートロック処理について詳しく説明する。
【0104】
図9、図10のステップS11において、車両12の全てのドアが閉じた全閉状態からいずれかのドアが開状態となったか否か、換言すれば、ドアの開変化が検出される(ドア閉→開)。この場合、車両12上の前後4個のドアスイッチ28のオンオフ状態がドアロックユニット90を通じてCPU30により読み取られることで、この判断処理がなされる。すなわち、全てのドアが閉じているときには全てのドアスイッチ28はオフとなっているが、この全閉状態からいずれかのドアが開けられたときには、その開けられたドアの開閉を検出するドアスイッチ28がオンとされその信号出力が検出されてドアが開変化したと判断される。このステップS11では、ドアの開変化の瞬間(前回以前の処理周期の判断で全閉状態であったものが、今回の処理周期の判断でいずれかのドアが開いていた状態を検出した瞬間)のみ肯定とされる。
【0105】
ドアの開変化、すなわちドアが開けられたことが検出されると、ステップS12−1において、車載ユニット16と携帯機18の図15のフローチャートを参照して説明した携帯機18が車内外に存在するか否かを判定する車内外通信処理が実施される。
【0106】
ステップS12−1の車内外通信処理が終了したとき、ステップS13a,13b(図10)の判断ステップで、携帯機車内有フラグFki、携帯機車両周辺有フラグFkoが確認され、携帯機18が車室内または車両周辺の所定範囲(ETOまたはETI)内近傍に存在していれば、すなわちフラグFki,Fkoのいずれかがセットされていた場合にはステップS14において、携帯機存在確認フラグFkがセットされる(Fk←1)。
【0107】
このステップS11肯定→S15は、ステップS11でいずれかのドアが開かれたので、携帯機18を所持する乗員が車両12から降車する兆候があると判断し、かつ実際に降車してドアロックが施錠される可能性があるので、携帯機18との双方向通信ドアロック自動施錠を行うためオートロック処理を継続するために必要なフローである。このフローは、ステップS11のドア開変化と、携帯機18が車両内あるいは車両周辺に存在することを確定する携帯機存在確認フラグFkのセット条件である。
【0108】
ステップS11でドアが開けられたとき、ステップS15においてオートロックカウンタCwがクリアされる(Cw←0)。
【0109】
なお、ステップS13に示すように、ステップS12−1の車内外通信処理は、2回リトライが実行されるように構成されている。
【0110】
ステップS11で判断される、乗員が車両12から降車する兆候は、ドア開変化を検出することに限らず、イモビキー200をイグニッションノブ開口から抜いたときのキー挿入検出スイッチ62の信号出力の消滅、あるいは、イグニッションノブがオフ位置にもどされたときのノブ回転検出スイッチ64の信号出力の消滅、さらには、シートベルトのロックを外したときシート部に設けられた荷重センサの信号出力の消滅等、種々の検出手段を利用することができる。
【0111】
ステップS15終了後の次の周期では、ドア開状態のままであり、ステップS11は否定となるてめステップS16へ進む。
【0112】
ステップS16では、少なくとも1つのドアの開状態から、全てのドアの閉状態に変化したかどうかが判断される。このドアの全閉変化は、ドアスイッチ28のオンオフの変化により検出される。全てのドアスイッチ28がオフで信号が出力されなくなったとき、全閉変化したと判断される。
【0113】
ドアが全閉状態になったと判定されると、ステップS17では、ステップS14に関連する前記の携帯機存在確認フラグFkに基づいて、携帯機18の所持者が車室内あるいは車両近傍に存在していたか否かが判断され、存在していたと判定されれば(Fk=1)、ステップS18に進み、存在していなければステップS24に進む。なお、ステップS16の判定が肯定となるのは、前回以前の処理周期の判断でいずれかのドアが開かれている状態から、今回の処理周期の判断で全てのドアが閉じられた状態を検出した瞬間であり、前回と今回の処理周期で全てのドアが閉じられていた状態のときには否定となる。
【0114】
ステップS18において、車室内で各種スイッチが操作されていないかどうかが判断される。車室内でのスイッチ操作とは、この実施形態では、図11のステップS18aに示すキー挿入検出スイッチ62の確認によるイモビキー200の抜き差しの確認、ステップS18bに示すノブ回転検出スイッチ64の確認によるイグニッションノブの回転の確認である。
【0115】
イモビキー200が挿入されていることが検出された場合、およびイグニッションノブが回転していることが検出された場合には、ドアは全閉状態とされたが携帯機18の所持者は降車していないで乗車中であると判断し、自動施錠が不要であるのでステップS24に進む。
【0116】
これとは、逆に、ステップS18でスイッチ操作が検出されなければ、オートロック処理が継続されてステップS12−2に進む。
【0117】
ステップS12−2では、再度、リクエスト信号の送信による車内外通信処理が行われて携帯機18の存在位置が確認される。
【0118】
携帯機18が車室内の所定範囲に存在しなければ、ステップS11のドア開からステップS16のドア全閉が携帯機18の所持者による降車のためのドア開閉と判断され、ステップS21に進む。
【0119】
ステップS21では、ステップS16で携帯機18の所持者等がドアを閉めたが、弱く閉めた場合等にはドアロック機構のラチェットの反力あるいはウェザーストリップの反力等によりドアが半ドアとなる可能性があるので、念のため、ドアが開いていないかどうかをドアスイッチ28の信号出力があるかどうかにより確認する。
【0120】
もしドアスイッチ28の信号出力を検出した場合、すなわちオンを検出した場合、ステップS22で携帯機存在確認フラグFkをセットしてオートロック処理を中断し、ステップS23でブザー82を数回鳴動させる警報出力を行い、携帯機18の所持者等に報知する。このステップS23では、音声合成処理により、車載ユニット16のコントロールユニット80に接続したスピーカ(不図示)から「半ドアの可能性があります。ドアの開閉を確認してください。」等の警告・注意メッセージを報知することもできる。ブザー82を音声発生用のスピーカに変更することや、併用することも可能である。半ドア警報を出力した場合には、次の周期でオートロック処理の最初の判断ステップS11にもどる。
【0121】
なお、ステップS22で携帯機存在確認フラグFkがセットされているので、ドアが開かれたまま(半ドアのまま)施錠されずに放置される半ドア警報に気づいた人が、そのドアを閉めて全閉状態(ステップS16肯定)になれば、ドア開変化検出時の携帯機位置検出において携帯機18が車室内あるいは車両周辺の所定範囲(ETI,ETO)内に存在したか否かに関係なく、ステップS17肯定,S18否定,S12−2,S20のフローが実行されて、携帯機18が車室内に存在しないことが検出され(ステップS20否定)、今回は確実にドアが閉められ半ドアの可能性がなければ(ステップS21否定)、ステップS26でオートロックカウンタCwに30回をセットして中断を解除しオートロック処理の次の段階に移行することができる。
【0122】
その一方、ステップS21で半ドア状態ではないと判断したとき、ステップS26へ進む。ステップS26では、オートロック処理の次の段階への移行が許可される。このオートロック処理の次の段階であるリクエスト信号間欠送信フローへの移行許可は、リクエスト信号を1秒毎に間欠的に送信する回数、この実施形態では30回がオートロックカウンタCwにセットされる(Cw←30)ことで行われる。そして、ステップS27でオートロック処理が正常に進行していることを携帯機18の所持者に通知するために、ブザー出力がなされステップS25に進む。
【0123】
このとき、ステップS25では、オートロック処理の次の段階への移行が許可されたので、携帯機存在確認フラグFkをクリアする。
【0124】
なお、オートロック処理の次の段階であるリクエスト信号の間欠送信フローは、車室内と車両周辺の所定範囲(ETI,ETO)にリクエスト信号を間欠的に送信することにより、随時、携帯機18の位置を検出して(携帯機18の位置を監視して)、携帯機18(の所有者)が車両から離れたことを検出するとオートロック(ドアロックを自動施錠)するフローのことである。
【0125】
その一方、ステップS17で携帯機存在確認フラグFkがセットされていないと判断した場合とは、たとえば、ドアロックが解錠状態のまま駐車してる車に、携帯機18を所持しない使用者が乗車または降車するためにドアを開閉した場合である。
【0126】
この場合には、ステップS12−1,S13の携帯機18の存在判断では携帯機18が検出されないので、携帯機存在確認フラグFkがセットされず、その後に、その携帯機18の非所持者がドアを全閉した場合には、ステップS16からステップS17に進む。
【0127】
このようなときには、オートロック(自動施錠)を行う必要がないので、ステップS18,S12−2,S20の一連の処理をスキップさせることで、リクエスト信号の不必要な送信を防止し、ステップS24でオートロックカウンタCwをクリアする。
【0128】
その一方、ステップS20の判断が成立した場合、すなわち、ステップS11でドア開が検出された後、ステップS16でドアの全閉変化が検出され、携帯機存在確認フラグFkがセットされた状態になっていて(ステップS17でFk=1)、ステップS20の判断が肯定となり携帯機18が車室内にあると判断された場合には、携帯機18の所持者は、降車したのではなく乗車したと判断して、オートロック処理の次の段階への移行を中止し、ステップS24でオートロックカウンタCwをクリアし、さらにステップS25で携帯機存在確認フラグFkをクリアする。
【0129】
オートロック処理の次の段階に移行していた場合(ステップS26,S27,S25の処理が終了した場合)の次の周期では、ステップS19に進み、シルコンノブ24の操作によるドアのアンロックからロックへの移行動作が行われたかどうかが、シルコンスイッチ26の信号出力の存否により確認され、ロック動作が行われていた場合には、ステップS31で携帯機存在確認フラグFkをクリアし、ステップS32でオートロックカウンタCwをクリアして、オートロック処理を終了する。
【0130】
一方、図9において、全てのドアが閉状態からいずれかのドアが開かれたとき(直後)、または少なくとも一つのドアが開かれた状態から全てのドアが閉じられたとき(直後)以外のとき、すなわち、少なくとも一つのドアが開かれたままの状態あるいは全てのドアが閉じられたままの状態では、シルコンスイッチ26がアンロックからロックに変化したか否か(ステップS19)、前記のようにドアセンサ20の操作でドアロックがアンロックされたか否か(ステップS30)、前記オートロックカウンタCwの値が1以上であるか否か、すなわち、降車検出後携帯機18の位置を監視して携帯機18が車両から離れたらオートロックするステップS34以降のフローを実行するか否かの判断ステップ(ステップS33)が実行される。
【0131】
ここで、ステップS19でシルコンスイッチ26がロックとなるのは、ドアが開かれていて(ステップS11肯定の後、次の周期で否定)、かつドアが全閉変化していない(ステップS16否定)状態で、シルコンノブ24を押して、車両外からドアを閉め、ドアロックを施錠した場合がある(通称、キーレスロックという。)。その他、シルコンスイッチ26がロックとなるのは、全てのドアが閉状態とされた後、上述のドアロックスイッチ22を操作することにより、あるいはイモビキー200を用いてドアキーシリンダ34をロック操作することにより、さらには周知のキーレスエントリトランスミッタを操作することによりキーレスエントリシステム(図示していない)で車両外側よりドアロックを施錠した場合である。
【0132】
これらの場合には、次の周期以降に、このドア閉を入力とするステップS16の全閉変化が検出された場合でも、オートロックは不要となりオートロック処理はステップS17,S24を経て終了する。
【0133】
シルコンスイッチ26でロックがなされなかった場合、ステップS30に進み、図6のフローチャートを参照して説明したステップS3のドアセンサ入力処理により、解錠動作が行われたかどうかがドアセンサアンロックフラグFuの状態により判断される。
【0134】
このステップS30が肯定となるのは、ドアロックが施錠状態で、携帯機18の所持者が、運転席ドアのドアセンサ20を操作してドアロック解錠したとき、言い換えれば、ドアロックの解錠時に、車両周辺外側の所定範囲内に必ず認証のとれた正規の携帯機18が存在していた場合であり、ステップS35で携帯機存在確認フラグFkをセットし、ステップS36でオートロックカウンタCwをクリアする(Cw←0)。
【0135】
上記フローにおいて、ステップS35で携帯機存在確認フラグFkがセットされるので、たとえば携帯機18の所持者が忘れ物に気づいて駐車中の車両にもどり、運転席ドアのドアセンサ20を操作してドアロックを解錠した後、車両周辺の所定範囲外の助手席ドアまたはその後部座席ドアを開いて忘れ物を取り出してからドアを閉めた場合に、ドア開変化検出時(ステップS11肯定)の携帯機位置検出において携帯機18が車室内あるいは車両周辺の所定範囲内に存在しないことが検出されたときにおいても、全閉状態(ステップS16肯定)になれば、ステップS17肯定,S18否定,S12−2,S20のフローが実行されて、携帯機18が車室内に存在しないことが検出され(ステップS20否定)、今回はドアがしっかり閉められ半ドアの可能性がなければ(ステップS12否定)、ステップS26でオートロックカウンタCwに30回がセットされるので、オートロック処理のリクエスト信号の間欠送信フローに移行することが可能である。よって、ドアロックの施錠忘れを防止することができる。
【0136】
その一方、ドアセンサアンロックフラグFuがセットされていないときには、オートロックカウンタCwの値が1以上の値(Cw>0)であるかどうかを判断し、カウント値が0(Cw=0)の場合には処理を終了する。
【0137】
一方、前記ステップS26でオートロックカウンタCwに30回がセットされていれば、オートロックカウンタCwの値は1以上であるため、ステップS33は肯定となり、ステップS34以降のフローが実行される。
【0138】
ステップS34では、ドアが開かれていないかどうかが判断され、開かれていない場合にはステップS37に進む。
【0139】
ステップS37において、車室内のスイッチが操作されたかどうかが判断される。具体的例としては、ステップS37aでキー挿入検出スイッチ62の信号出力によるイモビキー200の挿入操作、ステップS37bでノブ回転検出スイッチ64の信号出力によるイグニッションノブの回転操作が検出されたかどうかが判断される。
【0140】
ステップS37の判断が肯定となった場合には、携帯機18の所持者が乗車中であると推定されるので、自動施錠が不要と判断され、オートロックカウンタCwがクリアされてオートロック処理が終了される。この時点では、ステップS25で携帯機存在確認フラグFkもクリアされるので、Fk=0のままである。
【0141】
ステップS37でスイッチ操作が検出されなかった場合、ステップS39では、オートロックカウンタCwの値が所定時間経過する毎に、この実施形態では1秒毎に1だけ減算される(Cw←Cw−1)。
【0142】
詳しく説明すると、図13に示すように、ステップS39aの処理により、オートロック1秒タイマTaの値がTa=0[秒]であるかどうかを確認し、0秒でなかった場合には、まだ前回のリクエスト送信による通信後、1秒経っていないので、次の周期の処理に入り、その一方、1秒経っていた場合には(Ta=0[秒])、次の1秒の計時を開始するために、オートロック1秒タイマTaをTa=1[秒]に設定する。
【0143】
設定後、直ちに、オートロック1秒タイマTaは、1秒から0秒に向かう減算の計時、いわゆるカウントダウンを開始する。
【0144】
そして、ステップS39aの判断によりオートロック1秒タイマTaが1秒を計時しているので、次のステップS39cにおいて、オートロックカウンタCwのカウント値を1だけ減算する。
【0145】
次に、ステップS40において、オートロックカウンタCwによる30回の計時が終了したかどうかが判断され、30回の計時が終了していない場合には、ステップS12−3,S41(S41a,s41b,S41c)の1秒毎のリクエスト信号の間欠送信、すなわち、上記した車内外通信で携帯機18の車室内あるいは車両周辺での検出処理を行い携帯機18の位置を監視して、携帯機18を車室内または車両周辺の所定範囲(ETIまたはETO)に検出した場合には、オートロック処理を継続し、次の周期の処理を行う。
【0146】
その後の周期でステップS40でオートロックカウンタCwのカウント値が0値となった場合、すなわち、ドア全閉となってからリクエスト信号の間欠送信回数が29回に達して30秒経過していた場合には、ステップS42に進み、オートロックカウンタCwをクリアし、次に、自動施錠の実行、全ドアロック施錠信号の出力の直前のステップS43で半ドアロックの確認処理を行う。
【0147】
また、オートロックカウンタCwのカウント値が0値ではなく、1以上の値であった場合でも(30回の計時が終了していない場合でも)、換言すれば、図13中、ステップS41cのリクエスト信号のリトライ処理で携帯機18を検出できなかった場合、より具体的には、携帯機18の所持者がドアを全閉してから30カウント(30秒)以内に、車両周辺の所定範囲ETOの外に出て、携帯機18を車両周辺の所定範囲ETO内に検出できなかった場合には、携帯機18の所持者が車両12から離れたと判断して、施錠忘れ防止のためオートロック(自動施錠)を行うステップS42に進み、オートロックカウンタCwをクリアし、同様に、自動施錠の実行の直前のステップS43および直後のステップS50で半ドアロック可能性の確認を行う。
【0148】
一方、オートロックカウンタCwの計時中、すなわちリクエスト信号の間欠送信期間中に、前記ステップS34の判断が肯定となった場合には、リクエスト信号の間欠送信を中断(停止)するために、ステップS35で携帯機存在確認フラグFkをセットし、ステップS36でオートロックカウンタCwをクリアする。
【0149】
これにより、ドア全閉の後の降車後の荷物整理や忘れ物をとりにもどってきたときなど、携帯機18の所持者あるいは非所持者が助手席側ドアあるいは助手席側後部座席ドアを開けた場合には、ステップS11で、そのドアが開けられたことが検出されて、ステップS12−1,S13で携帯機18が車室内の所定範囲ETIあるいは車両周辺の所定範囲ETOで検出できないで、荷物整理等が終了して、再び、そのドアが閉められ全閉状態となってステップS16の判断が肯定となり、その際、前記ドア開変化検出時に車室内の所定範囲ETIおよび車両周辺の所定範囲ETO内に携帯機18の存在を検出しない場合でも、ステップS35で携帯機存在確認フラグFkがセットされているので、ステップS17,S18,S12−2,S20のフローが実行されて携帯機18が車室内に存在しないことが検出され、半ドアの可能性がなければ(ステップS20,S21否定)、ステップS26でオートロックカウンタCwに30回がセットされて、リクエスト信号の間欠送信が再開される。
【0150】
また、ステップS37の判断が否定となった場合には、ステップS43,S50では、ドアスイッチ28が信号出力を出しているかどうかを判断し、半ドアロックの可能性を判断する。
【0151】
ここで、ステップS43,S50の半ドアロック可能性の検出を行う理由について、ステップS43,S50の判断が存在しないと仮定した場合の不都合を例に説明する。この場合、ステップS42の後、ステップS43否定,S46の処理がスキップされてステップS47で全ドアロック施錠処理(ドアロックユニット90に全ドアロック施錠信号を出力して(ステップS47)、ドアロックアクチュエータ14を作動させて、自動et機にドアロックを施錠させる処理)が行われるものとする。
【0152】
すなわち、ステップS42の終了時点、換言すれば携帯機18の所持者がドア全閉後30秒経過以前に車両周辺の所定範囲ETOから外側に出てしまったことが検出された直後の施錠信号の出力とほぼ同時に、あるいは30秒経過した施錠信号出力とほぼ同時に携帯機18の所持者が、忘れた荷物等を取ろうとしてドアを開けようとして車両周辺の所定範囲ETOの境界にある後席ドアを開けると、ステップS47で、コントロールユニット80からの施錠信号が出力されてからドアロックユニット90を介してドアロックアクチュエータ14を駆動させて実際にドアロックが施錠されるまでには約700[ms]かかるため、ドアが完全に閉じられている状態で施錠されるいわゆる半ドアロック状態となる。
【0153】
この半ドアロック状態を検出するために、ステップS43の半ドア可能性検知ステップを挿入している。すなわち、ステップS47の全ドア施錠信号の出力前にステップS43でドアスイッチ28の状態を検出し、ドアスイッチ28がオンとなっていた場合には、半ドアロックの可能性有りとみなしてステップS44の半ドアロック防止を行う。
【0154】
この半ドアロック防止では、図14のステップS44aにおいて、携帯機存在確認フラグFkをセットし、ステップS44bにおいてブザー82により警報出力を行う。ゆえに、このときには、全ドアロック施錠信号は出力されず、オートロックは行われない。
【0155】
なお、ステップS43で半ドアロック可能性有りが肯定された場合、ステップS44aにおいて、携帯機存在確認フラグFkがセットされているので、ステップS44bの警報出力により、ドアが開かれたまま解錠状態であることに気づいた人(携帯機18の所持者あるいは非所持者)が、そのドアを閉めて全閉状態になれば、ドア開変化検出時の携帯機位置研修において、携帯機18が車室内あるいは車両近傍の所定範囲内に存在していたか、していなかったかに関係なく、ステップS17,S18,S12−2,S20のフローが実行されて、携帯機18が車室内に存在しないことが検出され(ステップS20否定)、半ドアの可能性がなければ(ステップS21否定)、ステップS26で、オートロックカウンタCwに30開がセットされて、リクエスト信号の間欠送信が再開される。
【0156】
一方、ステップS48のドア確認タイマのセット、およびステップS48のアンサーバックの後のステップS50も半ドアロック状態を検出するステップである。
【0157】
なお、ステップS48において、上記700msの時間に余裕分を加えた1秒程度の時間をオートロック後ドア確認タイマに設定(セット)する。
【0158】
そして、ステップS47の施錠信号の出力後に、ドアがオートロックされたこととオートロック処理の終了を知らせる前記のアンサーバックをステップS49で行う。
【0159】
その後に、ステップS50において半ドアロックの可能性を再度検出する。このステップS50は、詳しくは、図14に示すように、ステップS50aにおいて、オートロック後ドア確認タイマが計時中に、ステップS50bにおいてドアスイッチ28の状態を検出し、ドアスイッチ28がドアの開状態を示す信号(オン)が検出されると、ステップS51以降の半ドア防止処理に移行する。
【0160】
ステップS50bでドアスイッチ28のオンを検出すると、半ドアロック状態とみなされて、ステップS51でオートロック後ドア確認タイマをクリアした後、ステップS52で携帯機存在確認フラグFkをセットし、ステップS53でコントロールユニット80からアンロック信号(解錠信号)を出力し、ドアロックユニット90を介してドアロックアクチュエータ14を駆動させて全ドアのロックを解除させる。その後、ステップS54でドアが開かれたまま解錠状態であることを警告するための警報を出力する。
【0161】
ここでも、携帯機存在確認フラグFkがセットされているので、ステップS44の半ドアロック防止処理と同様に、そのドアを閉めることにより、リクエスト信号の間欠送信が再開される。
【0162】
一方、ドアの開状態が検出されずオートロック後ドア確認タイマの計時が終了すると(ステップS50a否定)、ドアが正常にオートロックされたこととなり一連のオートロック処理が終了する。
【0163】
なお、この実施形態では、識別情報を識別信号および暗号コード計算結果としたが、どちらか一方でもよい。
【0164】
このように上述の実施形態によれば、以下に列挙する種々の作用効果が達成される。
【0165】
(1)携帯機18の所持者の降車後に、一旦全てのドアが閉じられて、オートロック動作を行わせている最中の車両側リクエスト信号送信手段であるLFアンテナ44,46,48,50からのリクエスト信号の送信中に、少なくとも一つのドアが閉状態から開状態に変化したことを記憶する記憶手段を設け(ステップS34,S35)、この記憶手段の記憶情報に基づいてもドアロックの自動施錠が行われるようにしたので、携帯機18の所持者が降車後に全てのドアが閉じられていた場合には、自動的かつ確実にドアロックの施錠を行うことができる。したがって、たとえば、携帯機18の所持者が、一旦、降車した後に、後部座席ドアを開けて荷物整理に要した時間等に関係なく、車両ドアが全閉されれば、自動施錠が行われる。このため、自動施錠機能の信頼性が向上するとともにドアロックの施錠忘れが防止されて防犯上の安全性を向上させることができる。
【0166】
この場合、LFアンテナ44,46,48,50からのリクエスト信号の送信期間中に、少なくとも一つのドアが閉状態から開状態に変化したとき、車両側リクエスト信号送信手段の送信を停止する送信停止手段(ステップS34→(S35)→S36)を設けることで、携帯機18の所持者が施錠意思のないドア開状態でのリクエスト信号の送信が停止される。このため、不必要な送信が防止されて車両および携帯機の電力のむだな消費、すなわち浪費を防止することができる。
【0167】
(2)携帯機18の所持者が車両12から離れ車両周辺の所定範囲ETO外に出たときにドアロックを自動的に施錠する遠隔自動ドアロック施錠装置において、自動施錠信号の出力(ステップS47)とほぼ同時(直前あるいは直後)に行われるドアを開く操作によって発生する可能性のある半ドアでのドアロックの施錠状態を防止する。
【0168】
このために、携帯機18の所持者が車両12から降車した後にオートロック処理に移行した後、ドアが完全に閉められていない状態で施錠がなされる可能性、いわゆる半ドアロックの可能性があることを判定する半ドアロック防止手段(ステップS43,S50)を備えている。この半ドアロック防止手段が、施錠信号の出力の直前または直後のドア開を検出して半ドアロックの可能性があると判定したときには、ドアロック駆動手段(ステップS44,S53)によりドアロックが解錠状態になるように制御するので、自動施錠処理における半ドア状態でのドアロックの施錠を防止することができる。結果として、車両の商品性が向上する。
【0169】
なお、半ドアロック防止手段(ステップS43,S50)が、施錠信号を出力する(ステップS47)条件が成立した後、施錠信号を出力する直前(ステップS43)あるいは直後(ステップS50)にドアの開閉状態を判定することで、直前に開かれた可能性を検出した場合には、ドアロックの施錠信号の出力を禁止してドアが開かれたままの解錠状態であることを警報する(ステップS44)。その一方、直後に開かれた可能性がある場合には、解錠信号を出力して(ステップS53)同様の警報を出力する(ステップS54)ことで、携帯機18の所持者あるいは非所持者は、その後にドアを閉めることにより、ドアロックが施錠され盗難を防止することができる。
【0170】
(3)携帯機18の所持者が降車後にドアを閉めて車両12から離れてオートロック処理が行われる際に、携帯機18の所持者がドアを軽く閉めたことを原因として半ドア状態が形成された場合、オートロック処理を中断させるようにしている。そして、半ドア状態が解消されたときに、自動的にオートロック処理を再開させる。
【0171】
すなわち、降車兆候時携帯機位置検出手段(ステップS13)が車室内または車両周辺に携帯機18の存在を検出した場合において、降車時携帯機位置検出手段(ステップS20)が車室内に携帯機18が存在しないことを検出した後、ドア開状態検出手段(28,ステップS21)がドアの開状態を検出すると、つまり、半ドア状態を検出すると、待機手段(ステップS22)が、携帯機車室内不存在時車両側送信手段(ステップS12−3)の送信を中断して送信待機状態とすることで(オートロックカウンタCwがセットされず)、オートロック処理を中断させる。これにより、半ドア状態での施錠を防止することができる。結果として、車両の盗難防止性および商品性が向上する。
【0172】
また、送信待機状態のとき、降車検出手段(ステップS16)により、いずれか一つのドアの開状態から全てのドアの閉状態に変化したことが検出されると、、携帯機車室内不存在時車両側送信手段(ステップS12−3)における送信の中断を解除し(ステップS26,オートロックカウンタCwに30回がセット)、リクエスト信号の送信が開始するようにしている。
【0173】
これにより、乗員(携帯機18の所持者あるいは非所持者)が半ドアに気がついてドアを閉状態にするとオートロック処理が再開され、この状態で、乗員(携帯機18の所持者)が離れると自動的にドアロックが施錠される。
【0174】
また、半ドア検出後、オートロック処理が再開したときに、報知手段(82,ステップS27)を作動させることにより、自動施錠動作の再開を確認することができる。
【0175】
さらに、半ドア検出時には、報知手段(82,ステップS54)を作動させることにより、報知手段(82,ステップS54)の作動の有無で、半ドアかどうかが確認できる。このため、半ドア状態で放置されることが確実に防止され、盗難防止性が向上する。
【0176】
また、車両側送信手段は、前記降車兆候時携帯機位置検出手段(ステップS13)が車室内または車両周辺に携帯機18が存在しないことを検出した場合において、降車検出手段(ステップS16)の出力によりリクエスト信号の送信を行わないようにする(ステップS16,ステップS17否定)ことで、携帯機所持者以外の者のドア開閉操作によるリクエスト信号の不必要な送信が停止され、車両12および携帯機18の消費電力の浪費が防止できる。
【0177】
(4)操作検出手段であるドアセンサ20が操作されてドアロックが解錠されたとき、すなわち、ドアが開かれるときに、車両外側の所定範囲に携帯機が存在していることを記憶する記憶手段(ステップS35)を有し、前記記憶手段がドアロックの解錠を記憶していた場合、この記憶情報に基づいて自動的に施錠が行われるようにしている。
【0178】
このため、ドア全閉時にドアロックが施錠状態で、たとえば携帯機18の所持者が忘れ物に気づいて駐車中の車両にもどり、運転席ドアのドアセンサ20を操作してドアロックを解錠した後、車両周辺の送信有効範囲外(所定範囲外)の助手席ドアまたはその後部座席ドアを開いて忘れ物を取り出してからドアを閉めても、全閉状態になれば、ドア開変化検出時の携帯機位置検出において携帯機18が車室内あるいは車両近傍の所定範囲内に存在するか否かに関係なく、記憶手段が操作検出手段の操作によりドアロックが解錠されたことを記憶していた場合には自動施錠処理(オートロック処理)が実行されてドアロックが確実に施錠されるので、ドアロックの施錠忘れを防止できる。これにより、自動施錠機能の信頼性が向上するとともに防犯上の安全性を向上させることができる。
【0179】
この場合、いずれか一つのドアの開状態から、全てドアの閉状態に変化したことを検出して信号を出力するドア全閉変化検出手段(ステップS16)の信号出力に応じて、携帯機18の位置を検出するドア全閉時携帯機位置検出手段(ステップS12−2)を設け、車両側送信リクエスト信号送信手段は、ドア全閉時携帯機位置検出手段が車室内に携帯機が存在していないことを検出したときに、車室内および車両周辺の所定範囲に送信リクエスト信号を送信するようにしている。このため、ドアが開かれた状態では、または車室内に携帯機18が存在しているときには送信が行われない。すなわち、ドアが開らいていて施錠の必要がないとき、あるいは携帯機18の所持者が乗車していて自動施錠の必要がないときなどに、不必要な送信が防止されて車両および携帯機の電力のむだな消費、いわゆる浪費を防止することができる。
【0180】
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0181】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、携帯機所持者の降車後に、ドアが全閉状態とされた後、荷物等を取るために、いずれかのドアが開かれたとき、そのことを記憶しておき、再びドアが全閉状態となったときに、オートロック処理が自動的に再開できるようにしている。このため、確実にドアロックの施錠が行われ、オートロックの信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る車両用自動ドアロック施錠装置が適用された車両用遠隔制御システムの構成図である。
【図2】この車両用遠隔制御システムが適用された車両等の模式的説明図である。
【図3】ドアロックに関連するドアロックアクチュエータ等の模式的説明図である。
【図4】車内外LF信号の送信アンテナの送信有効範囲の説明図である。
【図5】主にコントロールユニットのCPUにより実行され、補助的に携帯機のCPUにより実行されるプログラムのゼネラル(全体)フローチャートである。
【図6】ゼネラルフロー中、ドアセンサ入力処理の詳細なフローチャートである。
【図7】車外通信処理の詳細なフローチャートである。
【図8】待機信号処理の説明に供されるタイムチャートである。
【図9】ゼネラルフロー中オートロック処理の全体処理を示す基本的なフローチャートである。
【図10】図9に示したオートロック処理の詳細なフローチャートである。
【図11】図9に示したオートロック処理の詳細なフローチャートである。
【図12】図9に示したオートロック処理の詳細なフローチャートである。
【図13】図9に示したオートロック処理の詳細なフローチャートである。
【図14】図9に示したオートロック処理の詳細なフローチャートである。
【図15】車載ユニットと携帯機との車内外通信処理の詳細なフローチャートである。
【符号の説明】
10…車両用遠隔制御システム     12…車両
16…車載ユニット          18…携帯機
20…ドアセンサ           22…ドアロックスイッチ
24…シルコンノブ          26…シルコンスイッチ
28…ドアスイッチ          30,70…CPU
32…ロックモータ          34…キーシリンダ
36…ロッキングレバー        40…RFアンテナ
42…RF送受信回路         44,46…車内LFアンテナ
48,50…車外LFアンテナ     62…キー挿入検出スイッチ
64…ノブ回転検出スイッチ      80…コントロールユニット
82…ブザー             84…ライト
90…ドアロックユニット       90…ドアロックユニット
100…コントロールユニット     102…RF送受信回路
104…RFアンテナ         106…LF受信回路
108…LFアンテナ         110…バッテリ
200…イモビキー

Claims (2)

  1. 車両ドア中、少なくとも一つのドアが閉状態から開状態に変化したことを検出して信号を出力するドア開変化検出手段と、
    少なくとも1つのドアの開状態から、全てのドアの閉状態に変化したことを検出して信号を出力するドア全閉変化検出手段と、
    前記ドア開変化検出手段と前記ドア全閉変化検出手段の信号出力により車室内および車両周辺の所定範囲に、送信を要求するリクエスト信号を送信する車両側送信手段と、
    前記リクエスト信号の受信時に、識別情報を送信する携帯機と、
    前記識別情報を受信する車両側受信手段と、
    前記開変化時に前記車両側受信手段が受信した識別情報が、前記車両に記憶されている識別情報と適合するか否かを判断し、この判断結果に基づいて前記携帯機の位置を検出するドア開変化時携帯機位置検出手段と、
    前記全閉変化時に前記車両側受信手段が受信した識別情報が、前記車両に記憶されている識別情報と適合するか否かを判断し、この判断結果に基づいて前記携帯機の位置を検出するドア全閉変化時携帯機位置検出手段と、
    前記ドア開変化時携帯機位置検出手段が、車室内および車両周辺の所定範囲に前記携帯機の存在を検出した場合において、前記ドア全閉変化時携帯機位置検出手段が車室内に前記携帯機が存在しないことを検出したとき、車室内および車両周辺の所定範囲に前記リクエスト信号を送信する車両側リクエスト信号送信手段と、
    前記車両側受信手段が受信した前記識別情報が前記車両に記憶されている識別情報と適合するか否かを判断し、この判断結果に基づいて前記車両側リクエスト信号送信手段がリクエスト信号を送信している期間、前記携帯機の位置を検出する送信期間中位置検出手段と、
    前記送信期間中位置検出手段が、少なくとも車両外側に前記携帯機が存在しないことを検出するとドアロックを施錠する制御手段と
    を有する車両用自動ドアロック施錠装置において、
    前記車両側リクエスト信号送信手段からのリクエスト信号の送信期間中に、前記ドア開変化状態検出手段の信号出力により、少なくとも一つのドアが閉状態から開状態に変化したことを記憶する記憶手段を設け、
    前記車両側リクエスト信号送信手段は、前記記憶手段が前記車両側送信手段からのリクエスト信号の送信期間中に少なくとも一つのドアが閉状態から開状態に変化したことを記憶していた場合において、前記ドア全閉時携帯機位置検出手段が車室内に携帯機が存在しないことを検出したとき、車室内および車両周辺の所定範囲に前記リクエスト信号を送信する
    ことを特徴とする車両用自動ドアロック施錠装置。
  2. 請求項1記載の車両用自動ドアロック施錠装置において、
    前記車両側リクエスト信号送信手段の送信期間中に、前記ドア開変化状態検出手段の信号出力を受信したとき、前記車両側リクエスト信号送信手段の送信を停止する送信停止手段を有する
    ことを特徴とする車両用自動ドアロック施開錠装置。
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