JP2004131582A - 改質アスファルト添加剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な相分離抑制効果を備え、硫化水素の発生のない改質アスファルト添加剤を提供する。
【解決手段】4,4’−ジチオジモルフォリン等の特定の含硫黄化合物を含有する改質アスファルト添加剤。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アスファルトと改質材の混合均一性が良好で相分離抑制効果に優れた改質アスファルト添加剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路舗装には、施工後の養生期間の長いコンクリート舗装に代わって、所定粒度の砕石等の骨材を混合したアスファルト混合物を使用するアスファルト舗装が多用されている。しかし、アスファルトは、その粘度が温度により大きく変化するため、アスファルトに改質材を混入して、アスファルトの粘度などの粘弾性状の温度依存性を小さくしたり、軟化温度を高くしたり、あるいは耐摩耗性および耐流動性を向上させたりして、アスファルトの諸物性の改善を図ることが行われている。改質材としては、例えば、耐摩耗性、耐流動性等を改善するために、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)や、クロロプレンゴム(CR)等のゴム、あるいは、スチレン・ブタジエンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレンブロック共重合体(SIS)等の熱可塑性エラストマーが使用されている。
【0003】
しかしながら、アスファルトと改質材(ゴムや熱可塑性エラストマー)は互いの物性が異なるため、改質アスファルトでは、両者の混合均一性及び相分離が問題となる。
【0004】
従来、改質アスファルトの混合均一性を良好にし、保存時の相分離や物性変化を防止する方策として、改質材とアスファルトとの相互の溶解性、親和性の良好な組合せを指標として実験的に探索し、その配合組合せに対して相分離の良否をみて改質材とアスファルトの組み合わせを決定していたが、この方法では、配合設計の自由度が制限され、作業の面でも繁雑である。
【0005】
このような背景から、種々の添加剤が提案されている。例えば、特許文献1には硫黄と特定構造のポリスルフィドを添加する方法が開示されているが、硫黄元素を加熱したアスファルト中に添加するため、熱により硫化水素が発生するという安全上の問題がある。また、特許文献2には、相分離を抑制するために、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを使用した道路舗装用改質アスファルトが開示されている。また、特許文献3には、特定物性の相溶化剤と相分離抑制剤とを併用することにより、SBSの高混合領域での相分離抑制効果に優れた道路舗装用改質アスファルトが得られることが開示されているが、これらの技術は硫黄を添加した場合ほどの効果には至っていない。
【0006】
【特許文献1】
特許第2731442号公報
【特許文献2】
特許第2968961号公報
【特許文献3】
特許第3068079号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、硫黄を用いた場合と同等以上の相分離抑制効果を備え、硫化水素を発生のない改質アスファルト添加剤を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記一般式(I)で表される化合物〔以下、化合物(I)という〕を含有する改質アスファルト添加剤に関する。
【0009】
【化3】
Figure 2004131582
【0010】
(式中、X、XはC−R又はNであり、かつ少なくとも一方はNである。nは1以上4以下の整数である。R〜Rは、それぞれ炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基又は炭素数6〜18のアリール基であり、RとR、RとRは結合により、異原子を含んでいても良い環を形成しても良く、環を形成する場合は、Rは存在しなくても良い。)。
【0011】
また、本発明は、アスファルトと、ゴム及び/又は熱可塑性エラストマーと、上記本発明の改質アスファルト添加剤とを含有する改質アスファルト組成物、該改質アスファルト組成物と骨材とを含有する道路舗装用混合物、並びに該道路舗装用混合物を舗装してなる舗装体に関する。
【0012】
また、本発明は、上記本発明の改質アスファルト添加剤と、ゴム及び/又は熱可塑性エラストマーとを、100〜300℃に加熱されたアスファルトに添加する改質アスファルト組成物の製造方法に関する。
【0013】
本発明の添加剤は、硫化水素を発生すること無く、硫黄以上の性能を示す。その理由は明確ではないが、以下のようなメカニズムのため、単独の硫黄を添加した時に生じる架橋反応と同じ反応が、本発明の添加剤で起こっていると考えられる。すなわち、
1.化合物(I)中のX−S−S−XのS−S間が熱によりラジカル開裂し、
2.このX−S・がSBSの2重結合のα位の炭素から水素を引き抜き、
3.X−SがSBSに付加する。
4.続いて結合エネルギーが大きいX−S間がラジカル開裂し、
5.このラジカルが近傍のSBSの2重結合のα位の炭素から水素を引き抜き、
6.架橋反応を完結する。
【0014】
結合エネルギーの大きさから、S−S結合が先に開裂し、ラジカル付加が起こった後、X−S結合が開裂するため、単独の硫黄で架橋する場合に生じるフリーなS・が生成することが無いので、硫化水素が発生しない、と考えられる。従って、一般式(I)中のn=2の時、フリーなS・の生成が最も少なく、効果がより高くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の添加剤を用いた改質アスファルト組成物では、ゴム及び熱可塑性エラストマーの少なくとも一つを改質材として、ストレートアスファルト等のアスファルトと化合物(I)とが混合されており、化合物(I)を使用しない場合に比べて、改質材の高配合が可能であり、改質材とアスファルトとの混合均一性が良好で、しかも相分離が格段に抑制され、物性変化がなく保存安定性に優れる。
【0016】
本発明に用いられる化合物(I)は、一種又は二種以上を使用することができる。化合物(I)としては、一般式(I)中の、X、Xが、それぞれC−RもしくはNであり、少なくとも一方はNである。
【0017】
また一般式(I)中の、R、R、R、R及びRは、それぞれ炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基又は炭素数6〜18のアリール基であり、RとR、RとRは結合により、酸素原子等の異原子を含んでいても良い環を形成しても良く、環を形成する場合は、Rは存在しなくても良い。R、R、R、R及びRは、同一でもそれぞれ異なっていても良い。
【0018】
また、一般式(I)中のnは相分離抑制の点で1〜4が好ましく、2〜3がより好ましく、特には2が好ましい。
【0019】
また、化合物(I)は、式(II)で表される化合物が最も好ましい。
【0020】
【化4】
Figure 2004131582
【0021】
(式中、X、XはCH、O又はN−Rである。Rは水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基である。)
式(II)中のX、Xは、同一でもそれぞれ異なっていても良い。
【0022】
化合物(I)は、アスファルト100重量部に対して、0.01〜10重量部、更に0.1〜7重量部、特に0.5〜5重量部の比率で用いられることが、相分離抑制の点で、好ましい。効果の発現の点から0.01重量部以上が好ましく、最終アスファルトの物性の点から10重量部以下が好ましい。
【0023】
本発明に使用するアスファルトとしては、レーキアスファルト等の天然アスファルト、カットバックアスファアルト、石油タール、ピッチ、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、セミブローンアスファルト、溶剤脱瀝アスファルト(例えば、プロパン脱瀝アスファルト)等の石油アスファルトが挙げられ、これらのアスファルトは単独で使用しても、2種以上を混合しても良い。そのほかに人工アスファルトを任意の割合でブレンドしたものも、原料アスファルトとして使用できる。本発明で使用する人工アスファルトの一例としては、例えば石油系配合油と粘着付与剤樹脂類とを、重量百分率で、石油系配合油:粘着付与剤樹脂類=(0〜100重量%):(100〜0重量%)の割合で配合したものである。
【0024】
本発明で使用する石油系配合油とは、プロセスオイルとも呼ばれ、芳香族炭素数が全炭素数の35重量%以上である芳香族系、ナフテン環炭素数が全炭素数の30〜45重量%であるナフテン系、及び、パラフィン側鎖炭素数が全炭素数の50重量%以上であるパラフィン系などがあり、本発明においては、これらのうちの1種若しくは2種以上が適宜使用される。石油系配合油の代わりに潤滑油を使用しても良く、また、両者を併用しても良い。両者を併用する場合は、その合計量が所定の量であれば良い。潤滑油としては、石油系潤滑油、合成潤滑油、脂肪油などが挙げられ、これらはそのうちの1種又は2種以上が適宜使用できるが、合成潤滑油を用いるのが最も好ましい。石油系潤滑油とは、原油の常圧蒸留の蒸留残油として得られる沸点およそ30℃以上の重油を、真空蒸留によって各種流出油に分け、それぞれに、例えば、脱ロウ、硫酸処理、溶剤抽出、脱アスファルト、白土処理などの適当な精製処理を行い、最終製品に仕上げたものである。合成潤滑油とは有機合成法によって製造される潤滑油で、一般に用途によって区分けされ、例えば、スピンドル油、コンプレッサ油、ダイナモ油、タービン油、マシン油、エンジン油、ジェットエンジン油、作動油などが挙げられる。脂肪油とは、主として石油系潤滑油に混合し、混成油として油性あるいは乳化性を必要とする用途に使用されるものである。
【0025】
本発明で使用する粘着付与剤樹脂類としては、天然系樹脂及び合成系樹脂のいずれをも使用することができるが、天然系樹脂ではテルペン樹脂を、また、合成系樹脂では石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂などの重合系樹脂を使用するのが良い。石油樹脂としては、ナフサ分解生成物の蒸留により分離される沸点が20〜60℃の留分(C5留分)を主成分とする脂肪族系(C5系)石油樹脂、同じくナフサ分解生成物の蒸留により分離される沸点が160〜260℃の留分(C9留分)を主成分とする芳香族系(C9系)石油樹脂、これらC5系及びC9系石油樹脂を共重合させた脂肪族/芳香族共重合系(C5/C9系)石油樹脂、及び、主としてナフサ分解生成物の蒸留により分離される高純度のジシクロペンタジエンを主成分とする脂環族系(DCPD系)石油樹脂テルペン類とフェノール類を共重合させたテルペンフェノール樹脂などがあり、そのほかに天然ワックス、合成ワックス、配合ワックスなどの石油系,石炭系およびポリマ系の各種のワックス類も同様に使用することができる。これらには、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、スラックワックス、フィシャートロプッシュワックス、カスターワックス、水素化ワックス、モンタンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどがあり本発明においてはこれらのうちの1種若しくは2種以上が混合して使用される。
【0026】
また、本発明において使用されるゴムとしては、天然ゴムやスチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、スチレン−イソプレンゴム、メタクリル酸メチル−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム等の合成ゴムが挙げられるが、これらに限定されるものではない。特に、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレンゴムが耐摩耗性や耐熱性の点で好ましい。
【0027】
また、本発明において使用される熱可塑性エラストマーは、スチレン−ブタジエンブロック共重合物、スチレン−イソプレンブロック共重合物、エチレン−酢酸ビニル共重合物、エチレン−エチルアクリレートの共重合物、あるいは、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレンの単独重合物あるいはこれらを組み合わせた共重合物等が挙げられる。特に、スチレン−ブタジエンブロック共重合物、スチレン−イソプレンブロック共重合物が、耐摩耗性や耐熱性の点で好ましい。
【0028】
ゴム及び熱可塑性エラストマーは、合計で、アスファルト100重量部に対して、0.1〜25重量部、更に1〜20重量部、特に3〜15重量部の比率で用いられることが、耐摩耗性及び耐流動性を向上させる点で、好ましい。
【0029】
本発明では、添加剤の混合性の観点から、更に硫黄や有機過酸化物を含有するすることが好ましい。
【0030】
本発明に用いられる硫黄は、微粉硫黄、コロイド硫黄、沈降硫黄、分散性硫黄等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。特に、微粉硫黄が相分離抑制の点で、好ましい。硫黄は、アスファルト100重量部に対して、0.001〜1重量部、更に0.005〜0.7重量部、特に0.01〜0.5重量部の比率で用いられることが、相分離抑制の点で、好ましい。効果の発現の点から0.001重量部以上が好ましく、最終アスファルトの物性の点から1重量部以下が好ましい。また、硫化水素発生抑制の点で、硫黄は、アスファルト100重量部に対して、0.001〜0.2重量部、更に0.005〜0.15重量部、特に0.01〜0.1重量部の比率で用いられることが好ましい。
【0031】
本発明に用いられる有機過酸化物は、例えば、ジクミルパーオキサイド、2,5ジメチル2,5ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3ジ(2−t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5ジメチル2,5ビス(t−ブチルパーオキシ)−3−ヘキシン等が挙げられる。特に、ジクミルパーオキサイドや2,5ジメチル2,5ビス(t−ブチルパーオキシ)−3−ヘキシンが相分離抑制の点で、好ましい。有機過酸化物は、アスファルト100重量部に対して、0.001〜1重量部、更に0.005〜0.7重量部、特に0.01〜0.5重量部の比率で用いられることが、相分離抑制の点で、好ましい。効果の発現の点から0.001重量部以上が好ましく、最終アスファルトの物性の点から1重量部以下が好ましい。
【0032】
本発明の効果を妨げない限り、種々の添加剤を配合することができる。配合する添加剤は特に限定はなく、一般に使用されている添加剤の中から適宣選択される。添加剤の具体例としては、石粉、タルク、炭酸カルシウム等のフィラー、消石灰、アミン類、アミド類等の剥離防止剤、メチルセルロース等の繊維質補強材、粘度低下剤、粘度向上剤、軟化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等が挙げられる。
【0033】
本発明の改質アスファルト組成物、特に道路舗装用改質アスファルト組成物は、100〜300℃に加熱されたアスファルトに、化合物(I)、ゴム及び/又は熱可塑性エラストマーを添加し、ホモミキサー等の通常用いられている混合機で、各成分が均一に分散するまで攪拌混合する事により得られる。その際、化合物(I)とゴム及び/又は熱可塑性エラストマーの添加順序は問わない。
【0034】
また、上記道路舗装用改質アスファルト組成物に砕石等の骨材と混合することにより、耐摩耗性や耐流動性に道路舗装用混合物を作ることができる。
【0035】
本発明の道路舗装用混合物を舗設して得られる舗装体は、強度が高いので舗装に高空隙率の排水性舗装及び透水性舗装や、重交通道路舗装に好適である。
【0036】
【実施例】
実施例1
下記成分を、ホモミキサー(特殊機化工業製 T.K.オートホモミキサーM型)に入れ、2500r/minで5分間混合後、180℃・4000r/minで6時間混合し、改質アスファルト組成物を得た。但し、アスファルトはマントルヒーターで予め160℃で加熱溶融したものを用いた。
【0037】
アスファルト 100重量部
SBS     12重量部
鉱油       5重量部
添加剤      0.6重量部
*SBS:スチレン・ブタジエンブロック共重合体(ジェイエスアールクレイトンエラストマー社製 D1101CS)
*アスファルト:日石三菱石油社製60−80
*鉱油:東燃ゼネラル石油社製PRO−K
*添加剤:4,4’−ジチオジモルフォリン。
【0038】
実施例2〜10
実施例1の添加剤に代えて、表1に示したものを表1の比率で用いた以外は、実施例1と同様にして、改質アスファルト組成物を得た。実施例3〜6、8、10はさらに有機過酸化物や硫黄を併用した。
【0039】
比較例1
添加剤を使用しない以外は、実施例1と同様にして、改質アスファルト組成物を得た。
【0040】
比較例2、3
添加剤として、硫黄単独又はテトラメチルチウラムジスルフィドを表1の比率で用いた以外は、実施例1と同様にして、改質アスファルト組成物を得た。
【0041】
<性能評価>
(1)混合性
上記で調製された改質アスファルト組成物を、光学顕微鏡で400倍に拡大し、アスファルトとゴム/熱可塑性エラストマーの混合度合いを、アスファルトとゴム/熱可塑性エラストマーの混合粒子の大きさで、以下の基準に従って評価した。結果を表1に示す。
【0042】
〔評価基準〕
◎:粒径が1μm未満であり、光学顕微鏡で400倍に拡大したところでは均一な混合性を示す。
【0043】
○:粒径が1μm以上、3μm未満であり、混合性は充分である。
【0044】
△:粒径が3μm以上10μm未満であり、混合性はやや不足している。
【0045】
×:粒径が10μm以上であり、混合性は不充分である。
【0046】
(2)保存性
直径5cm×高さ11cmの缶に、上記で調製された改質アスファルト組成物を充填し、160℃で5日間放置した後、上下に切断し、それぞれの針入度をJIS K 2207に基づいた方法で測定し、保存性を、以下の基準に従って評価した。結果を表1に示す。
【0047】
〔評価基準〕
◎:上下の針入度の差が±1以内であり、良好な保存性を有する。
○:上下の針入度の差が±1超、±3未満であり、保存上、問題はない。
△:上下の針入度の差が±3以上、±5未満であり、保存上、問題はない。
×:上下の針入度の差が±5以上であり、保存上、問題が生じる。
【0048】
【表1】
Figure 2004131582
【0049】
以上の結果より、実施例1〜10で得られた改質アスファルト組成物は、良好な混合性を有し、優れた保存性を有していることがわかる。これに対し、比較例1、3で得られた改質アスファルト組成物は、混合性にも保存性にも劣り、更に比較例2で得られた改質アスファルト組成物は製造途中で一部ゲル化を起こした。
【0050】
【発明の効果】
本発明の添加剤によれば、アスファルトと改質材であるゴムや熱可塑性エラストマーの混合性が良く、しかも保存によるアスファルト物性の変化が無く保存性も良好となる。

Claims (9)

  1. 下記一般式(I)で表される化合物を含有する改質アスファルト添加剤。
    Figure 2004131582
    (式中、X、XはC−R又はNであり、かつ少なくとも一方はNである。nは1以上4以下の整数である。R〜Rは、それぞれ炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基又は炭素数6〜18のアリール基であり、RとR、RとRは結合により、異原子を含んでいても良い環を形成しても良く、環を形成する場合は、Rは存在しなくても良い。)
  2. 前記一般式(I)で表される化合物が、nが2の化合物である請求項1記載の改質アスファルト添加剤。
  3. 一般式(I)で表される化合物が、式(II)の化合物である請求項1又は2記載の改質アスファルト添加剤。
    Figure 2004131582
    (式中、X、XはCH、O又はN−Rである。Rは水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基である。)
  4. 更に硫黄を含有する請求項1〜3記載の改質アスファルト添加剤。
  5. 更に有機過酸化物を含有する請求項1〜4いずれか記載の改質アスファルト添加剤。
  6. アスファルトと、ゴム及び/又は熱可塑性エラストマーと、請求項1〜5いずれか記載の改質アスファルト添加剤とを含有する改質アスファルト組成物。
  7. 請求項1〜5いずれか記載の改質アスファルト添加剤と、ゴム及び/又は熱可塑性エラストマーとを、100〜300℃に加熱されたアスファルトに添加する改質アスファルト組成物の製造方法。
  8. 請求項6記載の改質アスファルト組成物と骨材とを含有する道路舗装用混合物。
  9. 請求項8記載の道路舗装用混合物を舗設してなる舗装体。
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