JP2004130623A - 印字処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェットプリンタの印字処理枚数を上げるために複数枚印字した用紙を切断することを目的とする。
【解決手段】紙の搬送方向と直角方向に複数枚画像をレイアウトして印字し、印字後に搬送方向と直角方向に用紙を搬送しながら画像を1枚ごとに切断する。このときに切断開始基準をプリンタの印字基準と一致させるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】紙の搬送方向と直角方向に複数枚画像をレイアウトして印字し、印字後に搬送方向と直角方向に用紙を搬送しながら画像を1枚ごとに切断する。このときに切断開始基準をプリンタの印字基準と一致させるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
複数の画像データなどを用紙に印字し、所望の大きさにカットして出力するプリント装置。
【0002】
【従来の技術】
図11において、100をプリント手段、101を制御部、102をロール紙、103を印字部、104をロール紙カッター部、105を紙送りローラー、106をプリント手段に印字データを送る制御手段とする。
【0003】
印字データ制御手段106から印字データがプリント手段100に送られてくると、まず制御部101が紙送りローラー105を駆動しロール紙102を引き出し、印字部103に対して印字命令を出し、印字データが全て印字し終わるとさらに紙を送って印字部終端でロール紙カッター部104により印字結果とロール紙とを切り離す。
【0004】
こうした機能を持つプリント手段を用いると、制御手段から送る印字データに応じて可変の用紙サイズプリントが可能となる。
【0005】
例えば、A4短辺(210mm)幅のロール紙を装着すれば、印字データの紙送り方向の長さを297mmにすることでA4サイズのプリントを、148mmにすることでA5サイズのプリントを得ることができる。
【0006】
さらに、画像データを用紙サイズいっぱいに余白なしにプリントする場合、用紙サイズよりも若干大きなサイズの画像データを制御手段側で作成し、プリント手段ではそれを用紙サイズよりはみ出して印字することで結果的に余白なしのプリント結果を得ている。
【0007】
従来は、ロール紙の場合用紙幅が固定であるため同じサイズの画像プリントを複数枚連続してプリントする際に、プリントサイズにあわせた幅のロール紙を用意し、ロール紙幅と同じサイズのプリントを紙送り方向に連続して並べることでプリントしていた。この方法によると、プリントサイズのバリエーションを増やすためにその都度ロール紙の幅を変更する必要があり、ロール紙交換の手間、ロール紙の種類を増やすことによるコストアップといった不具合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
それに対してはロール紙幅方向つまり紙送り方向に対して横向きに一列に画像を並べることで、ロール紙幅よりも小さいサイズのプリントを同じロール紙を用いることで可能とし、さらに一列に並べる画像の数や元画像のサイズに応じて紙送り方向の長さを可変にすることでさまざまなサイズのプリントに同じロール紙で対応することが可能となり、最後にロール紙の軸方向に出力用紙を搬送して所望の幅にカットすることによってユーザが望むサイズの出力が実現できる。
【0009】
しかし、ロール紙幅の精度は少なくとも0.5mmずれがあり、かつ紙は湿度によって伸び縮みが生じ、計±1mmの誤差がおきる。その結果、ロール紙の軸方向での切断位置を特定することが難しく、切断した画像内に隣合う画像が入らないようにするためには大きな幅で画像の境目を切り落とす必要があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、画像をロール紙の搬送方向の一辺を基準に幅方向に並べて印字し、印字した用紙を幅方向(搬送方向と直角)に送りながら搬送方向に切断するカッタによって切断するものである。このとき前述の紙幅の伸び縮みの影響を最小限にとどめるべく、切断の位置は印字の基準辺を基準に制御する構成である。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1のオートカッタユニットを備えたインクジェットプリンタのカッタユニット斜視図である。
【0012】
インクジェットプリンタ部1の上方には本発明によるオートカッタユニット2が配置されており、プリントされた用紙が後述のスイッチバック搬送ローラによってオートカッタユニット2に搬送される。用紙はユニット内の中間トレイ排紙ローラ対3によって中間トレイ4上に排紙され、斜行矯正された後にカット位置制御ローラ対5にニップされる。この制御ローラ対5は所望の位置でロール紙巾方向に用紙を切断すべく用紙をカッタ部6に搬送停止せしめ、切断後に排紙ローラ対7でトレイユニット8に排紙する。
【0013】
図2は本発明の実施例1のシステム構成例を示すものである。
【0014】
10は画像処理手段、11は記憶手段としてのハードディスク(以下、HDDとする)、12は表示手段としての液晶パネル、13は入力手段としてのタッチパネル、14はプリント手段としてのインクジェットプリント手段、画像処理手段10内の15はデータ読み取り手段、16は画像データ表示手段、17はキー入力解析手段、18は印字データ転送手段、19は印字データ作成手段である。
【0015】
データ読み取り手段15がHDD11から表示用の画像群を読込、画像データ表示手段16を通じて画像群を液晶パネル12に表示する。表示されたサムネイル画像の中でプリントしたい画像をユーザがタッチパネル13を介して触れると選ばれた複数の画像に対応したプリント用のデータを同じくHDD11から読み込む。また前もってサービスメニュー選択時にユーザが液晶12に表示されたサービスメニューをタッチパネル13を介して選んでいるが、そのサービスとして並べるべき画像数をキー入力解析手段17を通じて取得し、読み込んだ画像データと並べる画像数をもとにプリント用の印字データを印字データ作成手段19によって作成し、印字データ転送手段18によりインクジェットプリント手段15に印字データを転送する。
【0016】
並べる画像数に対応したプリントサイズを指定した対応表をHDD11に格納しておき、これをデータ読み込み手段15を通じて参照することにより、印字データ作成手段19において、印字データを作成する。
【0017】
図3はロール紙と搬送方向カッターを有するインクジェットプリンタで用紙に余白なしで印字する際の用紙サイズと印字データサイズの関係を示したものである。
【0018】
プリント結果の用紙サイズに対して、画像処理手段1がインクジェットプリント手段5に送る印字データは若干大きいサイズにする。従来例にあるようにプリント手段は印字データを実際の用紙サイズからはみ出して印字し、ロール紙幅からはみ出した部分A,B(左右マージン分)は実際の用紙には印字されずインクジェットの場合には印字プラテン上にインクが吐出される。紙送り方向にはみ出した部分C,D(上下マージン分)は印字後、プリンタ内部のカッターでカットされる。
【0019】
本発明では、ロール紙幅方向に画像を並べてプリントする際、印字/カットした結果の用紙に各画像領域のサイズと元画像に対する相対位置がどれも同じになるように印字データを作成する。
【0020】
図4は並べる画像の数に対応した1画像あたりの用紙幅方向の長さ(以降「幅」と呼ぶ)と紙送り方向の長さ(以降「高さ」と呼ぶ)の例を示したものである。印字データを作成する手順を以下に示す。
【0021】
使用中のロール紙、指示された画像数と縦横の向きに対応した「幅」および「高さ」を制御部は計算し、その比とデータ読み込み手段15により読み取った画像の縦横比とを比較し、印刷時の中心が元画像の中心と一致するよう、かつ「幅」「高さ」の比に合うように元画像の内側で最大の領域を切り出して印字データとして使用する。
【0022】
例として、プリント手段の印字画素密度を12pixel/mm(各色8ビット)、入力画像データの縦横が600:800(各色)の場合の「画像数4」出力を挙げて説明する。
【0023】
最終的に切断される画像は51×75mmであるが、4辺の外側に切断される画像部分、プラテン上にインクを捨てる部分(ロール紙の幅の外側までインクを吐出しふちなし画像を得るため)として1mmずつ余計に画像データを作成する。つまり、印字用画像データは53×12=636、77×12=924である。
【0024】
この画像は画像データよりも横長であるから
(924/800>636/600)
横の変倍率(924/800)で変倍し、縦方向のはみ出た画像データを削除する。
600×924/800=693
つまり、57画素列(693−636)削除する必要があるため、画像中心を変えない様に上下の画像をほぼ均等にそれぞれ28、29画素列分削除した636×924画素のデータを出力用のデータとする。
【0025】
このような画像データに基づいてインクジェットプリント手段は4枚の画像を印字開始する。
【0026】
インクジェットヘッドは印字にあたってホームポジションから走査を開始する。
【0027】
図5はインクジェット記録部の構成を示す外観斜視図である(判り易さのために装置後方から)。このプリンタ装置は給紙ローラ(不図示)または搬送手段200によって記録紙199を搬送するとともに、記録ヘッド205で所定の画像を記録するように構成されている。
【0028】
ロール紙の搬送幅基準Yは、印字プラテン前に搬送方向に対して若干斜めの不図示の矯正ローラによって搬送基準側の紙突き当てガイド198に当接し、インクジェットヘッドユニット218がシリアル走査する(ロール紙幅方向)と正確に直交するように矯正される。また、基準Yはホームポジション側にあってヘッド218の走査および印字開始の位置精度もより正確になっている。
【0029】
搬送手段200としては、第1搬送ローラ対201,202及び第2搬送ローラ対203,204とで構成され、不図示の用紙送りモータによって前記第1搬送ローラ201及び第2搬送ローラ203を回転駆動して記録紙199を矢印Z方向に搬送するごとく構成されている。
【0030】
なお、第2搬送ローラ対203,204は図示しない滑りクラッチを介して回転力が伝達され、搬送される記録紙199(本実施例では記録紙ロールより引き出された記録紙)に対して適度なテンションを付与するごとく構成されている。記録手段の構成は、インクジェット式の記録ヘッド205とプラテン206とが対向して配置され、前記記録ヘッド205がキャリッジ207に搭載されている。前記キャリッジ207は、不図示のキャリッジモータ及びその駆動伝達系により搬送駆動され、ガイド軸208に沿って矢印S,T方向へ往復移動される。この移動時に、画信号に応じて記録ヘッド205からインク滴が吐出されることにより、記録紙199に所定の画像が記録される。なお、前記キャリッジ207のホームポジション位置には,これを検出するためのホームポジションセンサ209が配設されている。また、シート押え手段210としては、板状の押え部材211と、その両端に形成されたアーム部212とがあり、このアーム部212が搬送ローラ202の回転軸213に回転自在に取り付けられている。
【0031】
本例のようなインクジェット記録方式では、記録ヘッド205のインク吐出口形成面と記録紙199の被記録面との距離は比較的微小であり、かつ記録紙199と吐出口形成面との接触を避けるべく、その間隔が厳しく管理されなければならないので、押え部材211の配設が有効である。この押え部材211は0.3mmのステンレス製で、前記アーム部212には引っ張りスプリング214が取り付けられており、押え部材211が記録紙199から離隔する方向に付勢している。そして前記押え部材211の端部(キャリッジ207のホームポジション側)に緩斜面部215を設けるとともに、キャリッジ207の下部に回動自在なコロ216を設けて構成する。
【0032】
このような構成によって、キャリッジ207が矢印S,T方向に移動することによってシート押え部材211が記録紙199に当接したり、離隔したりする。即ち、キャリッジ207がホームポジションにあるときにはスプリング214の付勢によって押え部材211が記録紙199から離隔し、記録時にキャリッジ207が矢印S方向へ移動すると、コロ216が緩斜面部215に乗り上げ、シート押え部材211を矢印V方向に回転させ、キャリッジ207の重量により押え部材211を記録紙199に押圧しながら移動する。そしてキャリッジ207がホームポジションに戻ってコロ216が緩斜面215から外れると、再び押え部材211が記録紙199から離隔する。以上が記録部の構成である。
【0033】
ホームポジションセンサ209の信号検出位置と基準Yの位置との関係はあらかじめ正確に設定されている。そのため印字すべき画像データの中から最初の印字走査データとしてヘッド印字幅H分のデータをヘッドに入力すると、基準Yより1mm手前からインクの吐出を始める。
【0034】
その結果基準Y側から正確に画像1〜4のH幅データが用紙上に印字される。ヘッドは印字後ホームポジションに戻り、用紙を搬送方向に幅H分送った後に次の幅H分のデータの印字を行う。順次画像データがなくなるまでヘッドの走査印字、紙搬送を繰り返し、図4の画像を用紙上に作成する。このとき画像1〜3は所定の画像幅で用紙上に印字されるが、画像4は紙の伸び縮みによって±1mmの誤差が生じてしまうことがある。
【0035】
図6は本発明に基づくインクジェットプリンタの構成を示す。
【0036】
内部の幅方向のカッタ220により、画像のそれぞれ1mm内側でロール紙が切断された印字済用紙は第1のスイッチバック搬送ローラ対222により搬送され、図6の実線状態にあるスイッチバックフラップ223により下方に方向を変え第2のスイッチバック搬送ローラ対224で矢印L方向に搬送される。
【0037】
第2のスイッチバック搬送ローラ対224の近傍に印字済用紙後端が来るとスイッチバックフラップ223を図6の点線の状態に不図示の駆動系で切り替えて第2のスイッチバック搬送ローラ対224を逆転させ、不図示のガイドで矢印M方向へ搬送してオートカッタユニット2に印字済用紙を送り込む。
【0038】
オートカッタユニット2は中間トレイ排紙ローラ対3、中間トレイ4、斜行矯正駆動ローラ9、斜行矯正ニップローラユニット30、カット位置制御ローラ対5、カッタ部6、排紙ローラ対7、トレイユニット8からなる。
【0039】
図7はオートカッタユニット2の上面図、図8は斜行矯正ニップローラユニット30の側面図、図9はカッタ部6の断面図、図10はカッタ部6斜視図である。
【0040】
切断された印字済用紙は中間トレイ排紙ローラ対3によって中間トレイ4上に排出される。中間トレイ排紙センサ21によって用紙先端が検出されると機器制御手段22は斜行矯正ニップローラユニット30のニッププランジャ31に通電する。
【0041】
ニップローラ32は回動可能なリンク33の一端に配置され、回転軸をはさんで反対側にはユニットのシャーシ(不図示)に一端が固定された引っ張りばね34がかけてあるため、ニッププランジャ31がOFFのときには駆動側のローラ9に対して200gfの圧力で接する。プランジャ31に通電するとリンク33を介しばね34の圧力に抗してニップローラ32を上げ中間トレイ4上に用紙がスムーズに排紙されるようになる。
【0042】
中間トレイ4上にはニップローラ32と対抗する位置に斜行矯正駆動ローラ9が配置されている。回転軸の方向は図7のようにロール紙搬送方向に対して約10度傾いており、ニップされた用紙は中間トレイ排紙ローラ対3下部のトレイ壁面Fに対して近づける方向に搬送される。駆動側のローラ9は表層がEPDMゴム製で摩擦力が高いが、ニップローラ32は表面がテフロン(登録商標)コーティングされており、摩擦力が非常に小さい。このいわゆる斜行ローラ対によって用紙はトレイ壁面Fに突き当たるが斜行ローラ対のニップ力が大きくないために幅方向の一辺がトレイ壁面Fに当接しながら用紙の基準Y側を先頭にカッタ部6方向に搬送される。
【0043】
搬送された用紙は姿勢を矯正された後にカット位置制御ローラ対5にニップされカッタ部6に導かれる。
【0044】
カット位置制御ローラ対5は下ローラが硬度70度のEPDM製で紙巾以上の通しのローラであり、その端部の歯車35を介して紙送りステップモータ36にて紙を所定量搬送することが出来る。上ローラは硬度50度のEPDM製でその両端にかけ回された不図示のバネによって総圧5kgfで用紙をニップする。このニップ力は後述するカッタの切断時に生じる用紙のモーメント力に比べて充分大きく、切断中の用紙のずれを防止する。
【0045】
カッタ部6は所謂サークルカッタからなる。サークルカッタキャリッジ38は円周に刃を配したサークル刃37を回転可能に保持し、かつキャリッジ自体がカッタ部6の長手方向のガイド39に勘合している。このサークル刃37はその刃よりも小さな同心円状の土手40にはめ込んだゴム41がユニットに固定された直線刃42の上面および切断する用紙と当接し、ガイド39方向の移動により回転運動をする。また、サークル刃37はキャリッジ38によって直線刃42に対して付勢されており、結果として直線刃42とサークル刃37は圧接しながら刃が移動する構造となり移動に伴って紙を切断することが出来る。
【0046】
キャリッジ38はベルト43によって駆動される。ベルト43は歯付きベルトでカッタ部6の一端に固定された歯付きプーリ44とDCモータ45の軸に固定された歯付きプーリ46に掛けまわされており、DCモータ45の回転でキャリッジ38が往復動する構造である。
【0047】
カット位置制御ローラ対5にニップされた用紙は紙送りステップモータ36によって搬送される。装置はこのローラ対5とカッタ部6との間に設けた透過式の紙検知センサ47(47a:センサ、47b:光源)、48によって紙の先端を検知する。
【0048】
検知後、印字のパターン、または装置の制御部22から送られる切断位置により演算したステップ数の駆動パルスを紙送りステップモータ36に与え、画像境界の1mm前に停止させる(51mm+カット位置とセンサ間の距離)。さらにカッタ部6のDCモータ45を矢印方向に回転させ用紙を切断する。このとき1番前の切り離された用紙は排紙ローラ対7にニップされ保持状態にある。また、カッタ部6のキャリッジ38がエンドポジションセンサ48に検出されると装置制御部22はDCモータ45を停止させる。次いで装置制御部22は紙が2mm送られるだけ紙送りステップモータ36を駆動する。
【0049】
排紙ローラ対7は紙送りステップモータ36によってカット位置制御ローラ対5と同じ回転数で駆動されているが、下の駆動ローラ径がカット位置制御ローラ対5の駆動ローラ径より若干大きく、カット後の用紙が後ろの用紙にぶつかることは無い。
【0050】
次にカッタ部6のDCモータ45を矢印方向と逆方向に回転させ用紙を切断し、ホームポジションセンサ49の検知によってキャリッジを停止させる。
【0051】
排紙ローラ対7とカッタ直線刃42との間12mmの下方は紙ガイドが無く、切断片を溜めるストッカ50に切断された切りくずが落下する。
【0052】
2番目の画像を切断する場合は51mm分だけ紙送りステップモータ36を駆動し1番目と同様にDCモータ駆動しての切断、2mm紙送り後DCモーター反転での切断を行う。
【0053】
全く同様に3番目の画像を切断し、最後の画像は切断後排紙ローラから離れるまで紙送りモータ36を駆動してトレイ載置面51上に排出せしめる。
【0054】
トレイユニット8後方は前記切断片のストッカ50と一体になっており、その容量はロール紙一本分を処理したときの切断片を溜められるのに充分なものである。
【0055】
装置の管理者はロール紙の交換時にトレイを前に引きだし、切断片をゴミ箱などに捨てて初期化を計る。
【0056】
実施例1ではカッタとしてサークルカッタを用いた例を挙げたが、ギロチンカッタ、ロータリカッタなどの周知のカッタを用いて同様のオートカッタユニットを構成できる。
【0057】
また、中間トレイ上での姿勢の矯正手法に関しても斜行ローラの他に紙の一辺を叩いて壁面に当てて矯正する方法、トレイを立てて紙の自重による矯正など、手法がこの発明を束縛することはない。
【0058】
さらに、例ではインクジェットプリンタを挙げたが、熱転写プリンタ、電子写真など記録方式によって本発明は制限を受けるもので無く、印字基準辺を有した記録方法であれば該当する。
【0059】
中間トレイとカッタ部との位置関係は物理的に基準位置Yの外側であること、直交することが本発明の条件ではなく、印字基準辺から平行に切断可能に構成することが要件であることは明白である。
【0060】
【発明の効果】
用紙を搬送する第一の搬送手段と前記第一の搬送手段によって搬送された用紙に該搬送方向と平行な用紙の一辺を基準として画像を印字する印字手段と(少なくとも第一の搬送手段の搬送方向と直角方向に複数の画像をレイアウトしたデータを作成し、前記印字手段によって用紙上に画像を形成すべく画像データを処理、制御する制御手段と)第一の搬送手段によって搬送された印字後の用紙を第一の搬送方向と略直角に切断する切断手段とを備えた印字処理装置において前記切断手段が前記印字手段の印字基準辺を基準にして切断幅を決定することによって切断位置と画像とのアライメントが正確になり、切断して捨て去る画像巾を少なくすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくオートカッタユニットを備えたインクジェットプリンタである。
【図2】本発明の実施例1のシステム構成例である。
【図3】実施例1でロール紙に印字したときのレイアウトを図示したものである。
【図4】実施例1でロール紙に印字したときのレイアウトを図示したものである。
【図5】実施例1のインクジェットプリンタ部の斜視図である。
【図6】全体構成ブロック図である。
【図7】オートカッタユニット上面図である。
【図8】斜行矯正ニップローラユニット30の側面図である。
【図9】カッタ部6の断面図である。
【図10】カッタ部6斜視図である。
【図11】従来のインクジェットプリンタブロック構成図である。
【発明の属する技術分野】
複数の画像データなどを用紙に印字し、所望の大きさにカットして出力するプリント装置。
【0002】
【従来の技術】
図11において、100をプリント手段、101を制御部、102をロール紙、103を印字部、104をロール紙カッター部、105を紙送りローラー、106をプリント手段に印字データを送る制御手段とする。
【0003】
印字データ制御手段106から印字データがプリント手段100に送られてくると、まず制御部101が紙送りローラー105を駆動しロール紙102を引き出し、印字部103に対して印字命令を出し、印字データが全て印字し終わるとさらに紙を送って印字部終端でロール紙カッター部104により印字結果とロール紙とを切り離す。
【0004】
こうした機能を持つプリント手段を用いると、制御手段から送る印字データに応じて可変の用紙サイズプリントが可能となる。
【0005】
例えば、A4短辺(210mm)幅のロール紙を装着すれば、印字データの紙送り方向の長さを297mmにすることでA4サイズのプリントを、148mmにすることでA5サイズのプリントを得ることができる。
【0006】
さらに、画像データを用紙サイズいっぱいに余白なしにプリントする場合、用紙サイズよりも若干大きなサイズの画像データを制御手段側で作成し、プリント手段ではそれを用紙サイズよりはみ出して印字することで結果的に余白なしのプリント結果を得ている。
【0007】
従来は、ロール紙の場合用紙幅が固定であるため同じサイズの画像プリントを複数枚連続してプリントする際に、プリントサイズにあわせた幅のロール紙を用意し、ロール紙幅と同じサイズのプリントを紙送り方向に連続して並べることでプリントしていた。この方法によると、プリントサイズのバリエーションを増やすためにその都度ロール紙の幅を変更する必要があり、ロール紙交換の手間、ロール紙の種類を増やすことによるコストアップといった不具合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
それに対してはロール紙幅方向つまり紙送り方向に対して横向きに一列に画像を並べることで、ロール紙幅よりも小さいサイズのプリントを同じロール紙を用いることで可能とし、さらに一列に並べる画像の数や元画像のサイズに応じて紙送り方向の長さを可変にすることでさまざまなサイズのプリントに同じロール紙で対応することが可能となり、最後にロール紙の軸方向に出力用紙を搬送して所望の幅にカットすることによってユーザが望むサイズの出力が実現できる。
【0009】
しかし、ロール紙幅の精度は少なくとも0.5mmずれがあり、かつ紙は湿度によって伸び縮みが生じ、計±1mmの誤差がおきる。その結果、ロール紙の軸方向での切断位置を特定することが難しく、切断した画像内に隣合う画像が入らないようにするためには大きな幅で画像の境目を切り落とす必要があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、画像をロール紙の搬送方向の一辺を基準に幅方向に並べて印字し、印字した用紙を幅方向(搬送方向と直角)に送りながら搬送方向に切断するカッタによって切断するものである。このとき前述の紙幅の伸び縮みの影響を最小限にとどめるべく、切断の位置は印字の基準辺を基準に制御する構成である。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1のオートカッタユニットを備えたインクジェットプリンタのカッタユニット斜視図である。
【0012】
インクジェットプリンタ部1の上方には本発明によるオートカッタユニット2が配置されており、プリントされた用紙が後述のスイッチバック搬送ローラによってオートカッタユニット2に搬送される。用紙はユニット内の中間トレイ排紙ローラ対3によって中間トレイ4上に排紙され、斜行矯正された後にカット位置制御ローラ対5にニップされる。この制御ローラ対5は所望の位置でロール紙巾方向に用紙を切断すべく用紙をカッタ部6に搬送停止せしめ、切断後に排紙ローラ対7でトレイユニット8に排紙する。
【0013】
図2は本発明の実施例1のシステム構成例を示すものである。
【0014】
10は画像処理手段、11は記憶手段としてのハードディスク(以下、HDDとする)、12は表示手段としての液晶パネル、13は入力手段としてのタッチパネル、14はプリント手段としてのインクジェットプリント手段、画像処理手段10内の15はデータ読み取り手段、16は画像データ表示手段、17はキー入力解析手段、18は印字データ転送手段、19は印字データ作成手段である。
【0015】
データ読み取り手段15がHDD11から表示用の画像群を読込、画像データ表示手段16を通じて画像群を液晶パネル12に表示する。表示されたサムネイル画像の中でプリントしたい画像をユーザがタッチパネル13を介して触れると選ばれた複数の画像に対応したプリント用のデータを同じくHDD11から読み込む。また前もってサービスメニュー選択時にユーザが液晶12に表示されたサービスメニューをタッチパネル13を介して選んでいるが、そのサービスとして並べるべき画像数をキー入力解析手段17を通じて取得し、読み込んだ画像データと並べる画像数をもとにプリント用の印字データを印字データ作成手段19によって作成し、印字データ転送手段18によりインクジェットプリント手段15に印字データを転送する。
【0016】
並べる画像数に対応したプリントサイズを指定した対応表をHDD11に格納しておき、これをデータ読み込み手段15を通じて参照することにより、印字データ作成手段19において、印字データを作成する。
【0017】
図3はロール紙と搬送方向カッターを有するインクジェットプリンタで用紙に余白なしで印字する際の用紙サイズと印字データサイズの関係を示したものである。
【0018】
プリント結果の用紙サイズに対して、画像処理手段1がインクジェットプリント手段5に送る印字データは若干大きいサイズにする。従来例にあるようにプリント手段は印字データを実際の用紙サイズからはみ出して印字し、ロール紙幅からはみ出した部分A,B(左右マージン分)は実際の用紙には印字されずインクジェットの場合には印字プラテン上にインクが吐出される。紙送り方向にはみ出した部分C,D(上下マージン分)は印字後、プリンタ内部のカッターでカットされる。
【0019】
本発明では、ロール紙幅方向に画像を並べてプリントする際、印字/カットした結果の用紙に各画像領域のサイズと元画像に対する相対位置がどれも同じになるように印字データを作成する。
【0020】
図4は並べる画像の数に対応した1画像あたりの用紙幅方向の長さ(以降「幅」と呼ぶ)と紙送り方向の長さ(以降「高さ」と呼ぶ)の例を示したものである。印字データを作成する手順を以下に示す。
【0021】
使用中のロール紙、指示された画像数と縦横の向きに対応した「幅」および「高さ」を制御部は計算し、その比とデータ読み込み手段15により読み取った画像の縦横比とを比較し、印刷時の中心が元画像の中心と一致するよう、かつ「幅」「高さ」の比に合うように元画像の内側で最大の領域を切り出して印字データとして使用する。
【0022】
例として、プリント手段の印字画素密度を12pixel/mm(各色8ビット)、入力画像データの縦横が600:800(各色)の場合の「画像数4」出力を挙げて説明する。
【0023】
最終的に切断される画像は51×75mmであるが、4辺の外側に切断される画像部分、プラテン上にインクを捨てる部分(ロール紙の幅の外側までインクを吐出しふちなし画像を得るため)として1mmずつ余計に画像データを作成する。つまり、印字用画像データは53×12=636、77×12=924である。
【0024】
この画像は画像データよりも横長であるから
(924/800>636/600)
横の変倍率(924/800)で変倍し、縦方向のはみ出た画像データを削除する。
600×924/800=693
つまり、57画素列(693−636)削除する必要があるため、画像中心を変えない様に上下の画像をほぼ均等にそれぞれ28、29画素列分削除した636×924画素のデータを出力用のデータとする。
【0025】
このような画像データに基づいてインクジェットプリント手段は4枚の画像を印字開始する。
【0026】
インクジェットヘッドは印字にあたってホームポジションから走査を開始する。
【0027】
図5はインクジェット記録部の構成を示す外観斜視図である(判り易さのために装置後方から)。このプリンタ装置は給紙ローラ(不図示)または搬送手段200によって記録紙199を搬送するとともに、記録ヘッド205で所定の画像を記録するように構成されている。
【0028】
ロール紙の搬送幅基準Yは、印字プラテン前に搬送方向に対して若干斜めの不図示の矯正ローラによって搬送基準側の紙突き当てガイド198に当接し、インクジェットヘッドユニット218がシリアル走査する(ロール紙幅方向)と正確に直交するように矯正される。また、基準Yはホームポジション側にあってヘッド218の走査および印字開始の位置精度もより正確になっている。
【0029】
搬送手段200としては、第1搬送ローラ対201,202及び第2搬送ローラ対203,204とで構成され、不図示の用紙送りモータによって前記第1搬送ローラ201及び第2搬送ローラ203を回転駆動して記録紙199を矢印Z方向に搬送するごとく構成されている。
【0030】
なお、第2搬送ローラ対203,204は図示しない滑りクラッチを介して回転力が伝達され、搬送される記録紙199(本実施例では記録紙ロールより引き出された記録紙)に対して適度なテンションを付与するごとく構成されている。記録手段の構成は、インクジェット式の記録ヘッド205とプラテン206とが対向して配置され、前記記録ヘッド205がキャリッジ207に搭載されている。前記キャリッジ207は、不図示のキャリッジモータ及びその駆動伝達系により搬送駆動され、ガイド軸208に沿って矢印S,T方向へ往復移動される。この移動時に、画信号に応じて記録ヘッド205からインク滴が吐出されることにより、記録紙199に所定の画像が記録される。なお、前記キャリッジ207のホームポジション位置には,これを検出するためのホームポジションセンサ209が配設されている。また、シート押え手段210としては、板状の押え部材211と、その両端に形成されたアーム部212とがあり、このアーム部212が搬送ローラ202の回転軸213に回転自在に取り付けられている。
【0031】
本例のようなインクジェット記録方式では、記録ヘッド205のインク吐出口形成面と記録紙199の被記録面との距離は比較的微小であり、かつ記録紙199と吐出口形成面との接触を避けるべく、その間隔が厳しく管理されなければならないので、押え部材211の配設が有効である。この押え部材211は0.3mmのステンレス製で、前記アーム部212には引っ張りスプリング214が取り付けられており、押え部材211が記録紙199から離隔する方向に付勢している。そして前記押え部材211の端部(キャリッジ207のホームポジション側)に緩斜面部215を設けるとともに、キャリッジ207の下部に回動自在なコロ216を設けて構成する。
【0032】
このような構成によって、キャリッジ207が矢印S,T方向に移動することによってシート押え部材211が記録紙199に当接したり、離隔したりする。即ち、キャリッジ207がホームポジションにあるときにはスプリング214の付勢によって押え部材211が記録紙199から離隔し、記録時にキャリッジ207が矢印S方向へ移動すると、コロ216が緩斜面部215に乗り上げ、シート押え部材211を矢印V方向に回転させ、キャリッジ207の重量により押え部材211を記録紙199に押圧しながら移動する。そしてキャリッジ207がホームポジションに戻ってコロ216が緩斜面215から外れると、再び押え部材211が記録紙199から離隔する。以上が記録部の構成である。
【0033】
ホームポジションセンサ209の信号検出位置と基準Yの位置との関係はあらかじめ正確に設定されている。そのため印字すべき画像データの中から最初の印字走査データとしてヘッド印字幅H分のデータをヘッドに入力すると、基準Yより1mm手前からインクの吐出を始める。
【0034】
その結果基準Y側から正確に画像1〜4のH幅データが用紙上に印字される。ヘッドは印字後ホームポジションに戻り、用紙を搬送方向に幅H分送った後に次の幅H分のデータの印字を行う。順次画像データがなくなるまでヘッドの走査印字、紙搬送を繰り返し、図4の画像を用紙上に作成する。このとき画像1〜3は所定の画像幅で用紙上に印字されるが、画像4は紙の伸び縮みによって±1mmの誤差が生じてしまうことがある。
【0035】
図6は本発明に基づくインクジェットプリンタの構成を示す。
【0036】
内部の幅方向のカッタ220により、画像のそれぞれ1mm内側でロール紙が切断された印字済用紙は第1のスイッチバック搬送ローラ対222により搬送され、図6の実線状態にあるスイッチバックフラップ223により下方に方向を変え第2のスイッチバック搬送ローラ対224で矢印L方向に搬送される。
【0037】
第2のスイッチバック搬送ローラ対224の近傍に印字済用紙後端が来るとスイッチバックフラップ223を図6の点線の状態に不図示の駆動系で切り替えて第2のスイッチバック搬送ローラ対224を逆転させ、不図示のガイドで矢印M方向へ搬送してオートカッタユニット2に印字済用紙を送り込む。
【0038】
オートカッタユニット2は中間トレイ排紙ローラ対3、中間トレイ4、斜行矯正駆動ローラ9、斜行矯正ニップローラユニット30、カット位置制御ローラ対5、カッタ部6、排紙ローラ対7、トレイユニット8からなる。
【0039】
図7はオートカッタユニット2の上面図、図8は斜行矯正ニップローラユニット30の側面図、図9はカッタ部6の断面図、図10はカッタ部6斜視図である。
【0040】
切断された印字済用紙は中間トレイ排紙ローラ対3によって中間トレイ4上に排出される。中間トレイ排紙センサ21によって用紙先端が検出されると機器制御手段22は斜行矯正ニップローラユニット30のニッププランジャ31に通電する。
【0041】
ニップローラ32は回動可能なリンク33の一端に配置され、回転軸をはさんで反対側にはユニットのシャーシ(不図示)に一端が固定された引っ張りばね34がかけてあるため、ニッププランジャ31がOFFのときには駆動側のローラ9に対して200gfの圧力で接する。プランジャ31に通電するとリンク33を介しばね34の圧力に抗してニップローラ32を上げ中間トレイ4上に用紙がスムーズに排紙されるようになる。
【0042】
中間トレイ4上にはニップローラ32と対抗する位置に斜行矯正駆動ローラ9が配置されている。回転軸の方向は図7のようにロール紙搬送方向に対して約10度傾いており、ニップされた用紙は中間トレイ排紙ローラ対3下部のトレイ壁面Fに対して近づける方向に搬送される。駆動側のローラ9は表層がEPDMゴム製で摩擦力が高いが、ニップローラ32は表面がテフロン(登録商標)コーティングされており、摩擦力が非常に小さい。このいわゆる斜行ローラ対によって用紙はトレイ壁面Fに突き当たるが斜行ローラ対のニップ力が大きくないために幅方向の一辺がトレイ壁面Fに当接しながら用紙の基準Y側を先頭にカッタ部6方向に搬送される。
【0043】
搬送された用紙は姿勢を矯正された後にカット位置制御ローラ対5にニップされカッタ部6に導かれる。
【0044】
カット位置制御ローラ対5は下ローラが硬度70度のEPDM製で紙巾以上の通しのローラであり、その端部の歯車35を介して紙送りステップモータ36にて紙を所定量搬送することが出来る。上ローラは硬度50度のEPDM製でその両端にかけ回された不図示のバネによって総圧5kgfで用紙をニップする。このニップ力は後述するカッタの切断時に生じる用紙のモーメント力に比べて充分大きく、切断中の用紙のずれを防止する。
【0045】
カッタ部6は所謂サークルカッタからなる。サークルカッタキャリッジ38は円周に刃を配したサークル刃37を回転可能に保持し、かつキャリッジ自体がカッタ部6の長手方向のガイド39に勘合している。このサークル刃37はその刃よりも小さな同心円状の土手40にはめ込んだゴム41がユニットに固定された直線刃42の上面および切断する用紙と当接し、ガイド39方向の移動により回転運動をする。また、サークル刃37はキャリッジ38によって直線刃42に対して付勢されており、結果として直線刃42とサークル刃37は圧接しながら刃が移動する構造となり移動に伴って紙を切断することが出来る。
【0046】
キャリッジ38はベルト43によって駆動される。ベルト43は歯付きベルトでカッタ部6の一端に固定された歯付きプーリ44とDCモータ45の軸に固定された歯付きプーリ46に掛けまわされており、DCモータ45の回転でキャリッジ38が往復動する構造である。
【0047】
カット位置制御ローラ対5にニップされた用紙は紙送りステップモータ36によって搬送される。装置はこのローラ対5とカッタ部6との間に設けた透過式の紙検知センサ47(47a:センサ、47b:光源)、48によって紙の先端を検知する。
【0048】
検知後、印字のパターン、または装置の制御部22から送られる切断位置により演算したステップ数の駆動パルスを紙送りステップモータ36に与え、画像境界の1mm前に停止させる(51mm+カット位置とセンサ間の距離)。さらにカッタ部6のDCモータ45を矢印方向に回転させ用紙を切断する。このとき1番前の切り離された用紙は排紙ローラ対7にニップされ保持状態にある。また、カッタ部6のキャリッジ38がエンドポジションセンサ48に検出されると装置制御部22はDCモータ45を停止させる。次いで装置制御部22は紙が2mm送られるだけ紙送りステップモータ36を駆動する。
【0049】
排紙ローラ対7は紙送りステップモータ36によってカット位置制御ローラ対5と同じ回転数で駆動されているが、下の駆動ローラ径がカット位置制御ローラ対5の駆動ローラ径より若干大きく、カット後の用紙が後ろの用紙にぶつかることは無い。
【0050】
次にカッタ部6のDCモータ45を矢印方向と逆方向に回転させ用紙を切断し、ホームポジションセンサ49の検知によってキャリッジを停止させる。
【0051】
排紙ローラ対7とカッタ直線刃42との間12mmの下方は紙ガイドが無く、切断片を溜めるストッカ50に切断された切りくずが落下する。
【0052】
2番目の画像を切断する場合は51mm分だけ紙送りステップモータ36を駆動し1番目と同様にDCモータ駆動しての切断、2mm紙送り後DCモーター反転での切断を行う。
【0053】
全く同様に3番目の画像を切断し、最後の画像は切断後排紙ローラから離れるまで紙送りモータ36を駆動してトレイ載置面51上に排出せしめる。
【0054】
トレイユニット8後方は前記切断片のストッカ50と一体になっており、その容量はロール紙一本分を処理したときの切断片を溜められるのに充分なものである。
【0055】
装置の管理者はロール紙の交換時にトレイを前に引きだし、切断片をゴミ箱などに捨てて初期化を計る。
【0056】
実施例1ではカッタとしてサークルカッタを用いた例を挙げたが、ギロチンカッタ、ロータリカッタなどの周知のカッタを用いて同様のオートカッタユニットを構成できる。
【0057】
また、中間トレイ上での姿勢の矯正手法に関しても斜行ローラの他に紙の一辺を叩いて壁面に当てて矯正する方法、トレイを立てて紙の自重による矯正など、手法がこの発明を束縛することはない。
【0058】
さらに、例ではインクジェットプリンタを挙げたが、熱転写プリンタ、電子写真など記録方式によって本発明は制限を受けるもので無く、印字基準辺を有した記録方法であれば該当する。
【0059】
中間トレイとカッタ部との位置関係は物理的に基準位置Yの外側であること、直交することが本発明の条件ではなく、印字基準辺から平行に切断可能に構成することが要件であることは明白である。
【0060】
【発明の効果】
用紙を搬送する第一の搬送手段と前記第一の搬送手段によって搬送された用紙に該搬送方向と平行な用紙の一辺を基準として画像を印字する印字手段と(少なくとも第一の搬送手段の搬送方向と直角方向に複数の画像をレイアウトしたデータを作成し、前記印字手段によって用紙上に画像を形成すべく画像データを処理、制御する制御手段と)第一の搬送手段によって搬送された印字後の用紙を第一の搬送方向と略直角に切断する切断手段とを備えた印字処理装置において前記切断手段が前記印字手段の印字基準辺を基準にして切断幅を決定することによって切断位置と画像とのアライメントが正確になり、切断して捨て去る画像巾を少なくすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくオートカッタユニットを備えたインクジェットプリンタである。
【図2】本発明の実施例1のシステム構成例である。
【図3】実施例1でロール紙に印字したときのレイアウトを図示したものである。
【図4】実施例1でロール紙に印字したときのレイアウトを図示したものである。
【図5】実施例1のインクジェットプリンタ部の斜視図である。
【図6】全体構成ブロック図である。
【図7】オートカッタユニット上面図である。
【図8】斜行矯正ニップローラユニット30の側面図である。
【図9】カッタ部6の断面図である。
【図10】カッタ部6斜視図である。
【図11】従来のインクジェットプリンタブロック構成図である。
Claims (4)
- 用紙を搬送する第一の搬送手段と
前記第一の搬送手段によって搬送された用紙に該搬送方向と平行な用紙の一辺を基準として画像を印字する印字手段と
第一の搬送手段によって搬送された印字後の用紙を第一の搬送方向と略直角に切断する切断手段とを備えた印字処理装置において
前記切断手段は前記印字手段の印字基準辺を基準にして切断幅を決定することを特徴とした印字処理手装置。 - 請求項1において、切断手段と第一の搬送手段との間に第一の搬送方向と略直角方向でかつ切断方向と直角な第二の搬送手段を有することを特徴とする印字処理装置。
- 請求項1および2において、切断手段は印字基準辺を検知する紙検知手段を有することを特徴とした印字処理装置。
- 請求項1において少なくとも第一の搬送手段の搬送方向と直角方向に複数の画像をレイアウトしたデータを作成し、前記印字手段によって用紙上に画像を形成すべく画像データを処理、制御する制御手段を備えることを特徴とした印字処理装置。
Priority Applications (1)
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JP2002296265A JP2004130623A (ja) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | 印字処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (4)
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JP2013018570A (ja) * | 2011-07-07 | 2013-01-31 | Seiko Epson Corp | 搬送装置、記録装置、及び搬送方法 |
WO2022071088A1 (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-07 | ブラザー工業株式会社 | 印刷装置 |
WO2024135660A1 (ja) * | 2022-12-23 | 2024-06-27 | ブラザー工業株式会社 | ラミネート装置 |
-
2002
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