JP2004130398A - カッター刃 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄肉に形成されたカッター刃において、切断作業時の振動を抑制することで、深切込みが可能で騒音の低いカッター刃を提供すること。
【解決手段】中央に取付穴2が設けられた円盤形状の台金3と、台金3の周縁部に設けられた刃部5とを有するカッター刃1において、取付穴2の周辺部の台金3の少なくとも一側面にボス部4を有しており、ボス部4は、円環形状板材6が低融点金属を介して台金3の側面に接合されることによって形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】中央に取付穴2が設けられた円盤形状の台金3と、台金3の周縁部に設けられた刃部5とを有するカッター刃1において、取付穴2の周辺部の台金3の少なくとも一側面にボス部4を有しており、ボス部4は、円環形状板材6が低融点金属を介して台金3の側面に接合されることによって形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、高速回転することによってコンクリート材や石材を切断するカッター刃に関し、とくに肉厚の薄いカッター刃に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カッター刃は一枚ものの鋼板から形成された円形の台金が用いられ、その中央には回転工具(図示せず)に取り付けるための取付穴が形成され、周縁部には刃部が設けられている。(例えば、特許文献1参照。)また、刃部が台金より厚く形成されることで、切断作業中において、台金と切断面との間に隙間が形成され、台金と切断面との接触を回避する構成とされている。また、切断速度の向上や、切断溝幅の狭小、切断によるカッター刃の温度上昇の抑制などの効果を得るためにカッター刃が薄肉に形成されていた。このように、薄肉に形成されたカッター刃においては、その強度的な点より刃部の厚みに対する切り込み深さの制限があり、刃部の厚みの10倍程度の切り込み深さが限界として切断作業に用いられていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−235671号公報(第1−2項、第10図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような薄肉に形成されたカッター刃において、刃部の厚みに対する切り込み深さを従来より深くし、切断作業に用いたいという要求があった。しかし、薄肉に形成されたカッター刃においては、切り込み深さを深くしたときに振れが発生してしまい、切断作業が安定しないだけでなく、被切断材に損傷を与えるという問題があった。このような問題を解決するために、カッター刃の台金および刃部を厚肉に形成して強度を向上させることが考えられるが、この場合には、上述したようなカッター刃を薄肉に形成したことによる効果を得ることができなくなる。
また、カッター刃による切断作業時に生じる騒音を低減させたいという要求があった。
【0005】
本発明は、このような背景の下になされたものであって、薄肉に形成されたカッター刃において、切断作業時の振動を抑制することで、深切り込みが可能で騒音の低いカッター刃を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るカッター刃は、中央に取付穴が設けられた円盤形状の台金と、該台金の周縁部に設けられた刃部とを有するカッター刃において、前記台金の一側面には前記取付穴の周辺部にボス部が設けられ、他側面には該取付穴から離間した位置にリング状凸部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
この発明のカッター刃において、取付穴の周辺部の台金の一側面にボス部を有し、他側面の取付穴から離間した位置にリング状凸部を有するので、同じ厚みの刃部を有する従来のカッター刃と本発明のカッター刃を比較した場合に、本発明のカッター刃は、強度が高くなり、切断時の振れが抑制される。これにより、厚みに対する深い切り込み深さを深くしても、安定して切断作業を行うことができ、被切断材の損傷を防止することができる。つまり、従来より刃部の厚みの薄いカッター刃で深切り込みをすることができるので、狭い切り溝幅で切断作業を行うことができ、切り粉の発生量を低減させるとともに、回転工具に係る負荷を抑制することができる。
【0008】
また、本発明に係るカッター刃は、中央に取付穴が設けられた円盤形状の台金と、該台金の周縁部に設けられた刃部とを有するカッター刃において、前記台金の両側面には前記取付穴の周辺部にボス部が設けられ、該ボス部は円環形状板材が低融点金属を介して前記台金の側面に接合されることによって形成されていることを特徴とする。
【0009】
この発明のカッター刃において、取付穴の周辺部の台金の両側面に設けられたボス部によってカッター刃が補強されるので、切断時の振れが抑制される。これにより、深切り込み作業においても、安定して切断作業を行うことができ、被切断材の損傷を防止することができる。また、円環形状板材が低融点金属を介して前記台金の側面に接合されることでボス部が形成されているので、低融点金属によって台金および円環形状板材の微小な振動を吸収する効果が得られる。
【0010】
また、本発明に係るカッター刃は、中央に取付穴が設けられた円盤形状の台金と、該台金の周縁部に設けられた刃部とを有するカッター刃において、前記台金の片側面または両側面には、前記取付穴から離間した位置にリング状凸部が設けられていることを特徴とする。
【0011】
この発明のカッター刃において、取付穴から離間した位置の台金の片側面または両側面に設けられたリング状凸部によってカッター刃が補強されるので、切断時の振れが抑制される。これにより、深切り込み作業においても、安定して切断作業を行うことができ、被切断材の損傷を防止することができる。
【0012】
また、本発明に係るカッター刃は、上述したカッター刃であって、前記ボス部は、円環形状板材が低融点金属を介して前記台金の側面に接合されることによって形成されていることを特徴とする。
【0013】
この発明のカッター刃において、円環形状板材が低融点金属を介して台金の側面に接合されることによって、ボス部が形成されているので、切断作業時の騒音を低減させることができる。つまり、低融点金属は台金および円環形状板材よりも軟質であるので、低融点金属によって台金および円環形状板材の微小な振動を吸収することができ、微小な振動による騒音を抑制するのである。このように微小な振動が吸収されることによって、被切断材の損傷を防止するとともに、刃部の欠損も防止することができる。また、このようにボス部と台金とが接合されて形成されているので、一枚の材料を削り出すことで台金にボス部を形成するより低コストで形成することができる。
【0014】
また、本発明に係るカッター刃は、上述したカッター刃であって、前記リング状凸部は、前記刃部の焼結工程と同時に行われるプレス加工工程における塑性変形を利用して形成されていることを特徴とする。
【0015】
この発明のカッター刃において、前記刃部の焼結工程と同時に行われるプレス加工工程における塑性変形を利用してリング状凸部が形成されているので、リング状凸部を形成するために加工工程を増やす必要がなく、低コストでリング状凸部を有するカッター刃を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1、図2に示すように、カッター刃1は、円盤形状の台金3と、台金3の一側面に設けられたボス部4と、台金3の周縁部に設けられた刃部5とを備えて構成されている。台金3は、厚さt1のSK材等の炭素鋼により形成されており、その中央に回転工具の回転軸(図示せず)への取付に用いられる取付穴2が設けられており、取付穴2を中心として複数の冷却孔3a(図において8個)が等間に隔環状配列されている。ボス部4は、台金3と同じSK材の円環形状板材6が台金3に接合されることにより形成されており、円環形状板材6の内径は取付穴2と同寸法とされ、円環形状板材6と取付穴2とが同軸となるように接合されている。また、台金3の円環形状板材6が接合されている面に対し反対側の面には、リング状凸部9が形成されている。
【0017】
刃部5は、ダイヤモンド砥粒と金属粉末とが焼結されることによって形成されており、刃部5は台金3の周縁部を挟み込むように形成されているので、刃部5の厚さt2は台金3の厚さt1よりも厚肉とされている。また、刃部5の両面には表裏において交互となるように複数の溝部7が等間隔に形成されており、溝部7はカッター刃1の径方向に対して傾斜するように設けられている。
【0018】
また、台金3と円環形状板材6とは、刃部5に用いられている金属粉末よりも低温で融解する低融点金属によって接合されている。これにより、台金3と円環形状板材6との間には、低融点金属による接合層8が形成されることになる。また、低融点金属はSK材よりも軟質であるので、台金3および円環形状板材6よりも接合層8は軟質に形成されている。
【0019】
また、ボス部4の外径からカッター刃1の外径までの寸法L1は、カッター刃1の強度と切り込み深さとの兼ね合いによって設定される。つまり、刃部5の厚さt2を厚くせずにカッター刃1の強度を向上させるためには、ボス部4の外径を大きく設定することが必要となるが、寸法L1が短くなってしまうことより切り込み深さが制限されてしまうのである。これより、刃部5の厚さt2に対して十分な強度を有するとともに、最大限の切り込み深さを得ることができるように寸法L1が設定される。本実施の形態において、寸法L1は、刃部5の厚さt2に対して20〜40倍となるように設定されている。
【0020】
また、カッター刃1は、図3に示すようなプレス金型10が用いられるプレス加工工程によって刃部5が焼結されるとともに、台金3に円環形状板材6が接合される。プレス加工工程に用いられるプレス金型10は、台金3および円環形状板材6をプレス加工する内側上方金型11および内側下方金型12と、刃部5をプレス加工する刃部上方金型13および刃部下方金型14と、刃部5の外周を形成する外周環状金型15とを備えて構成されている。内側上方金型11には、円環形状板材6に対応する凹部15が形成されており、内側下方金型12には、台金3と当接する面に環状凹溝16が形成されている。また、内側上方金型11および内側下方金型12は、同寸法の外径を有する略円盤形状をしており、内側上方金型11の外周側に刃部上方金型13が設置され、内側下方金型12の外周側に刃部下方金型14が設置され、刃部上方金型13および刃部下方金型14の外周側に外周環状金型15が設置される。
【0021】
プレス加工工程において、まず、内側下方金型12、刃部下方金型14、および外周環状金型15が設置された状態で、内側下方金型12の上に台金3が載置され、円環形状板材6が接合される範囲に低融点金属粉末8’が敷設され、低融点金属粉末8’の上に円環形状板材6が配設される。つぎに、内側上方金型11を台金3および円環形状板材6の上面に当接させ、内側上方金型11と外周環状金型15との間に所定量のダイヤモンド砥粒と金属粉末とを投入する。このとき、台金3の周縁部と刃部下方金型14との間隙にも満遍なくダイヤモンド砥粒と金属粉末とが配置されるために、台金3を載置する前にあらかじめ内側下方金型12の上にダイヤモンド砥粒と金属粉末とを配置しておいてもよい。
【0022】
このあと、刃部上方金型13を内側上方金型11と外周環状金型15との間に挿入させる。そして、内側上方金型11および内側下方金型12と、刃部上方金型13および刃部下方金型14とによって所定の圧力を加えた状態で、プレス金型10全体を加熱することで、低融点金属粉末8’によって接合層8が形成されて台金3に円環形状板材6が接合されてボス部4が形成されるとともに、刃部5が焼結形成される。このとき、内側下方金型12に環状凹溝16が設けられているので、内側下方金型12に当接していない台金3の側面の一部が下方に突出するように塑性変形し、リング状凸部9が形成される。
【0023】
このように形成されたカッター刃1は、カッター刃1のボス部4、つまり台金3と円環形状板材6とが狭持されて回転工具の回転軸(図示せず)に固定され、高速回転されることによって切断作業に用いられる。このとき、カッター刃1にボス部4が設けられているので、切り込み深さを深くしても振れが抑制され、安定して切断作業を行うことができ、被切断材の損傷を防止することができる。これにより、ボス部4の外径からカッター刃1の外径までの寸法L1の切り込みが可能となる。つまり、寸法L1は刃部5の厚さt2に対して20〜40倍に設定されているので、切り込み深さはt2に対して20〜40倍とされ、これは、同じ刃部の厚さを有する従来のカッター刃1における切り込み深さの約2倍の切り込み深さで切り込みをすることができるということである。
【0024】
また、従来より深切り込みに用いられていたカッター刃より薄肉に形成されているので、切れ味がよく、切断速度を向上することができる。また、切断時の抵抗を抑制することができるので、回転工具の負荷を低減させることができるとともに、カッター刃1の発熱を抑制することができる。また、切り溝幅を狭くすることができるので、切り粉の発生量を低下させることができるとともに、被切断材を有効に活用することができる。また、振動が抑制されていることより、たとえば手持ちの回転工具を用いた場合に、カッター刃1の台金3と被切断材の切断面とが接触する、いわゆる工具のセリを防止する効果が得られ、これによってもカッター刃1の発熱を抑制することができる。
【0025】
また、台金3と円環形状板材6との間には低融点金属による接合層8が設けられており、接合層8によって微小な振動が吸収されるので、被切断材の損傷を防止することができるとともに、騒音の発生を抑制することができる。また、刃部5の欠損を防止することもできる。また、円環形状板材6を台金3に接合するプレス加工工程は、刃部5の焼結工程と同時に行われるので、従来のカッター刃のプレス加工工程において一部の金型を変更することで対応することができる。また、一枚の材料を削り出して台金3にボス部4を形成する場合と比較して、材料が少なくてすむだけでなく、薄物を削った場合に生じる変形の矯正加工が不要であるので、低コストで形成することができる。
【0026】
また、台金3に円環形状板材6が接合される面の他方の面に形成されるリング状凸部9によっても、カッター刃1の強度を向上させる効果が得られる。リング状凸部9は、プレス加工工程における塑性変形を利用して形成されるので、削り出し加工や接合加工によって形成するよりも低コストで加工することができる。また、プレス加工工程は刃部5の焼結工程と同時に行われるので、リング状凸部9を形成するために加工工程を増やす必要がなく、加工コストを抑えることができる。
【0027】
本発明の実施例と比較例とを用いて切断作業を行った実験結果を表1に示す。実施例として、外径が4インチ、刃部の厚みが1mm、台金の厚みが0.8mm、ボス部の厚みが2mm、ボス部の外径が48mmのカッター刃を使用した。比較例1として外径が4インチ、刃部の厚みが1.2mm、台金の厚みが0.8mmのカッター刃を使用した。比較例2として外径が4インチ、刃部の厚みが1.8mm、台金の厚みが1.6mmで、リブが設けられているカッター刃を使用した。リブは台金の中央部の一部を側面方向に突出するように絞り加工によって変形させて形成されている。
【0028】
実験には、セメントコンクリートと御影石とが用いられ、切断速度、切り溝幅、こば欠け、騒音、切断後の工具温度、および切断時の電流値が測定された。こば欠けとは、切断作業によって切り溝の下端の角部に生じる欠けのことである。切断後の工具温度については、御影石のみ測定された。また、実験には、定格電流5.5A、定格電力320W、定格回転数12000rpmの回転工具が使用された。
【0029】
【表1】
【0030】
表1において、実施例の切断速度が最も速いことより、比較例に比べて実施例のカッター刃の切れ味が最も良いことが分かる。また、切り溝幅については、切り溝幅と刃部の厚みとの差を考慮した場合、実施例において最も差が小さいことより、カッター刃の振動が抑制されていることが分かる。こば欠けを観察した結果において実施例が最もこば欠けが少なく、また、騒音について実施例が最も騒音が低いことからも、カッター刃の振動が抑制されていることが分かる。切断後の工具温度および切断時の電流値について実施例が最も低いことより、実施例による切断において切断抵抗が最も低いことが分かる。
【0031】
以上の実施例と比較例との比較より、本発明の実施例のカッター刃は、切断時の振動が抑制されることによって、切れ味が向上し、切り溝幅が狭くなり、被切断材の損傷を抑制し、騒音が低く、切断抵抗が低減されるという効果を有することが分かる。
【0032】
なお、本実施の形態においては、台金3の一側面に円環形状板材6が接合され、他側面にリング状凸部9が形成されているが、台金3の両側面に円環形状板材6を接合することで両面にボス部を有するカッター刃としてもよく、台金3の両側面にリング状凸部9が形成されているカッター刃としてもよい。また、ボス部またはリング状凸部9が台金3の片側面にのみ設けられる構成としてもよい。これによっても、従来よりカッター刃の強度を向上させることができ、振動を抑制することができる。また、刃部5の形状や材質は本実施の形態で示した材質以外でもよい。また、接合層8の材質としては、台金3や円環形状板材6よりも軟質な低融点金属で、台金3に円環形状板材6を接合することができればよく、たとえば、銀ローやCu合金などが挙げられる。また、その材料として低融点金属粉末8’と記載したが、粉末以外の形状の低融点金属でもよく、たとえば、金属箔状のものや、半個体状のものでもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るカッター刃によれば、台金の片側面または両側面に、ボス部またはリング状凸部が設けられているので、カッター刃の強度が向上し、切断時の振れを抑制することができる。これにより、被切断材の損傷を防止することができるとともに、切れ味を向上させることができる。また、従来よりも薄いカッター刃で深切り込みをすることができるので、回転工具の負荷を抑制するとともに、材料を有効に活用することができる。
【0034】
また、ボス部は、台金および円環形状板材よりも軟質な低融点金属を介して、円環形状板材が台金の側面に接合されることによって形成されているので、切断作業時の騒音を低減させることができる。低融点金属によって微小な振動が吸収されることで、被切断材の損傷を防止するとともに、刃部の欠損を防止することができる。また、このようにボス部と台金とが接合されて形成されているので、一枚の材料を削り出して形成するより低コストでカッター刃を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるカッター刃の正面図である。
【図2】カッター刃の断面図である。
【図3】カッター刃のプレス加工工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 カッター刃
2 取付穴
3 台金
4 ボス部
5 刃部
6 円環形状板材
9 リング状凸部
【発明の属する技術分野】
この発明は、高速回転することによってコンクリート材や石材を切断するカッター刃に関し、とくに肉厚の薄いカッター刃に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カッター刃は一枚ものの鋼板から形成された円形の台金が用いられ、その中央には回転工具(図示せず)に取り付けるための取付穴が形成され、周縁部には刃部が設けられている。(例えば、特許文献1参照。)また、刃部が台金より厚く形成されることで、切断作業中において、台金と切断面との間に隙間が形成され、台金と切断面との接触を回避する構成とされている。また、切断速度の向上や、切断溝幅の狭小、切断によるカッター刃の温度上昇の抑制などの効果を得るためにカッター刃が薄肉に形成されていた。このように、薄肉に形成されたカッター刃においては、その強度的な点より刃部の厚みに対する切り込み深さの制限があり、刃部の厚みの10倍程度の切り込み深さが限界として切断作業に用いられていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−235671号公報(第1−2項、第10図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような薄肉に形成されたカッター刃において、刃部の厚みに対する切り込み深さを従来より深くし、切断作業に用いたいという要求があった。しかし、薄肉に形成されたカッター刃においては、切り込み深さを深くしたときに振れが発生してしまい、切断作業が安定しないだけでなく、被切断材に損傷を与えるという問題があった。このような問題を解決するために、カッター刃の台金および刃部を厚肉に形成して強度を向上させることが考えられるが、この場合には、上述したようなカッター刃を薄肉に形成したことによる効果を得ることができなくなる。
また、カッター刃による切断作業時に生じる騒音を低減させたいという要求があった。
【0005】
本発明は、このような背景の下になされたものであって、薄肉に形成されたカッター刃において、切断作業時の振動を抑制することで、深切り込みが可能で騒音の低いカッター刃を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るカッター刃は、中央に取付穴が設けられた円盤形状の台金と、該台金の周縁部に設けられた刃部とを有するカッター刃において、前記台金の一側面には前記取付穴の周辺部にボス部が設けられ、他側面には該取付穴から離間した位置にリング状凸部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
この発明のカッター刃において、取付穴の周辺部の台金の一側面にボス部を有し、他側面の取付穴から離間した位置にリング状凸部を有するので、同じ厚みの刃部を有する従来のカッター刃と本発明のカッター刃を比較した場合に、本発明のカッター刃は、強度が高くなり、切断時の振れが抑制される。これにより、厚みに対する深い切り込み深さを深くしても、安定して切断作業を行うことができ、被切断材の損傷を防止することができる。つまり、従来より刃部の厚みの薄いカッター刃で深切り込みをすることができるので、狭い切り溝幅で切断作業を行うことができ、切り粉の発生量を低減させるとともに、回転工具に係る負荷を抑制することができる。
【0008】
また、本発明に係るカッター刃は、中央に取付穴が設けられた円盤形状の台金と、該台金の周縁部に設けられた刃部とを有するカッター刃において、前記台金の両側面には前記取付穴の周辺部にボス部が設けられ、該ボス部は円環形状板材が低融点金属を介して前記台金の側面に接合されることによって形成されていることを特徴とする。
【0009】
この発明のカッター刃において、取付穴の周辺部の台金の両側面に設けられたボス部によってカッター刃が補強されるので、切断時の振れが抑制される。これにより、深切り込み作業においても、安定して切断作業を行うことができ、被切断材の損傷を防止することができる。また、円環形状板材が低融点金属を介して前記台金の側面に接合されることでボス部が形成されているので、低融点金属によって台金および円環形状板材の微小な振動を吸収する効果が得られる。
【0010】
また、本発明に係るカッター刃は、中央に取付穴が設けられた円盤形状の台金と、該台金の周縁部に設けられた刃部とを有するカッター刃において、前記台金の片側面または両側面には、前記取付穴から離間した位置にリング状凸部が設けられていることを特徴とする。
【0011】
この発明のカッター刃において、取付穴から離間した位置の台金の片側面または両側面に設けられたリング状凸部によってカッター刃が補強されるので、切断時の振れが抑制される。これにより、深切り込み作業においても、安定して切断作業を行うことができ、被切断材の損傷を防止することができる。
【0012】
また、本発明に係るカッター刃は、上述したカッター刃であって、前記ボス部は、円環形状板材が低融点金属を介して前記台金の側面に接合されることによって形成されていることを特徴とする。
【0013】
この発明のカッター刃において、円環形状板材が低融点金属を介して台金の側面に接合されることによって、ボス部が形成されているので、切断作業時の騒音を低減させることができる。つまり、低融点金属は台金および円環形状板材よりも軟質であるので、低融点金属によって台金および円環形状板材の微小な振動を吸収することができ、微小な振動による騒音を抑制するのである。このように微小な振動が吸収されることによって、被切断材の損傷を防止するとともに、刃部の欠損も防止することができる。また、このようにボス部と台金とが接合されて形成されているので、一枚の材料を削り出すことで台金にボス部を形成するより低コストで形成することができる。
【0014】
また、本発明に係るカッター刃は、上述したカッター刃であって、前記リング状凸部は、前記刃部の焼結工程と同時に行われるプレス加工工程における塑性変形を利用して形成されていることを特徴とする。
【0015】
この発明のカッター刃において、前記刃部の焼結工程と同時に行われるプレス加工工程における塑性変形を利用してリング状凸部が形成されているので、リング状凸部を形成するために加工工程を増やす必要がなく、低コストでリング状凸部を有するカッター刃を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1、図2に示すように、カッター刃1は、円盤形状の台金3と、台金3の一側面に設けられたボス部4と、台金3の周縁部に設けられた刃部5とを備えて構成されている。台金3は、厚さt1のSK材等の炭素鋼により形成されており、その中央に回転工具の回転軸(図示せず)への取付に用いられる取付穴2が設けられており、取付穴2を中心として複数の冷却孔3a(図において8個)が等間に隔環状配列されている。ボス部4は、台金3と同じSK材の円環形状板材6が台金3に接合されることにより形成されており、円環形状板材6の内径は取付穴2と同寸法とされ、円環形状板材6と取付穴2とが同軸となるように接合されている。また、台金3の円環形状板材6が接合されている面に対し反対側の面には、リング状凸部9が形成されている。
【0017】
刃部5は、ダイヤモンド砥粒と金属粉末とが焼結されることによって形成されており、刃部5は台金3の周縁部を挟み込むように形成されているので、刃部5の厚さt2は台金3の厚さt1よりも厚肉とされている。また、刃部5の両面には表裏において交互となるように複数の溝部7が等間隔に形成されており、溝部7はカッター刃1の径方向に対して傾斜するように設けられている。
【0018】
また、台金3と円環形状板材6とは、刃部5に用いられている金属粉末よりも低温で融解する低融点金属によって接合されている。これにより、台金3と円環形状板材6との間には、低融点金属による接合層8が形成されることになる。また、低融点金属はSK材よりも軟質であるので、台金3および円環形状板材6よりも接合層8は軟質に形成されている。
【0019】
また、ボス部4の外径からカッター刃1の外径までの寸法L1は、カッター刃1の強度と切り込み深さとの兼ね合いによって設定される。つまり、刃部5の厚さt2を厚くせずにカッター刃1の強度を向上させるためには、ボス部4の外径を大きく設定することが必要となるが、寸法L1が短くなってしまうことより切り込み深さが制限されてしまうのである。これより、刃部5の厚さt2に対して十分な強度を有するとともに、最大限の切り込み深さを得ることができるように寸法L1が設定される。本実施の形態において、寸法L1は、刃部5の厚さt2に対して20〜40倍となるように設定されている。
【0020】
また、カッター刃1は、図3に示すようなプレス金型10が用いられるプレス加工工程によって刃部5が焼結されるとともに、台金3に円環形状板材6が接合される。プレス加工工程に用いられるプレス金型10は、台金3および円環形状板材6をプレス加工する内側上方金型11および内側下方金型12と、刃部5をプレス加工する刃部上方金型13および刃部下方金型14と、刃部5の外周を形成する外周環状金型15とを備えて構成されている。内側上方金型11には、円環形状板材6に対応する凹部15が形成されており、内側下方金型12には、台金3と当接する面に環状凹溝16が形成されている。また、内側上方金型11および内側下方金型12は、同寸法の外径を有する略円盤形状をしており、内側上方金型11の外周側に刃部上方金型13が設置され、内側下方金型12の外周側に刃部下方金型14が設置され、刃部上方金型13および刃部下方金型14の外周側に外周環状金型15が設置される。
【0021】
プレス加工工程において、まず、内側下方金型12、刃部下方金型14、および外周環状金型15が設置された状態で、内側下方金型12の上に台金3が載置され、円環形状板材6が接合される範囲に低融点金属粉末8’が敷設され、低融点金属粉末8’の上に円環形状板材6が配設される。つぎに、内側上方金型11を台金3および円環形状板材6の上面に当接させ、内側上方金型11と外周環状金型15との間に所定量のダイヤモンド砥粒と金属粉末とを投入する。このとき、台金3の周縁部と刃部下方金型14との間隙にも満遍なくダイヤモンド砥粒と金属粉末とが配置されるために、台金3を載置する前にあらかじめ内側下方金型12の上にダイヤモンド砥粒と金属粉末とを配置しておいてもよい。
【0022】
このあと、刃部上方金型13を内側上方金型11と外周環状金型15との間に挿入させる。そして、内側上方金型11および内側下方金型12と、刃部上方金型13および刃部下方金型14とによって所定の圧力を加えた状態で、プレス金型10全体を加熱することで、低融点金属粉末8’によって接合層8が形成されて台金3に円環形状板材6が接合されてボス部4が形成されるとともに、刃部5が焼結形成される。このとき、内側下方金型12に環状凹溝16が設けられているので、内側下方金型12に当接していない台金3の側面の一部が下方に突出するように塑性変形し、リング状凸部9が形成される。
【0023】
このように形成されたカッター刃1は、カッター刃1のボス部4、つまり台金3と円環形状板材6とが狭持されて回転工具の回転軸(図示せず)に固定され、高速回転されることによって切断作業に用いられる。このとき、カッター刃1にボス部4が設けられているので、切り込み深さを深くしても振れが抑制され、安定して切断作業を行うことができ、被切断材の損傷を防止することができる。これにより、ボス部4の外径からカッター刃1の外径までの寸法L1の切り込みが可能となる。つまり、寸法L1は刃部5の厚さt2に対して20〜40倍に設定されているので、切り込み深さはt2に対して20〜40倍とされ、これは、同じ刃部の厚さを有する従来のカッター刃1における切り込み深さの約2倍の切り込み深さで切り込みをすることができるということである。
【0024】
また、従来より深切り込みに用いられていたカッター刃より薄肉に形成されているので、切れ味がよく、切断速度を向上することができる。また、切断時の抵抗を抑制することができるので、回転工具の負荷を低減させることができるとともに、カッター刃1の発熱を抑制することができる。また、切り溝幅を狭くすることができるので、切り粉の発生量を低下させることができるとともに、被切断材を有効に活用することができる。また、振動が抑制されていることより、たとえば手持ちの回転工具を用いた場合に、カッター刃1の台金3と被切断材の切断面とが接触する、いわゆる工具のセリを防止する効果が得られ、これによってもカッター刃1の発熱を抑制することができる。
【0025】
また、台金3と円環形状板材6との間には低融点金属による接合層8が設けられており、接合層8によって微小な振動が吸収されるので、被切断材の損傷を防止することができるとともに、騒音の発生を抑制することができる。また、刃部5の欠損を防止することもできる。また、円環形状板材6を台金3に接合するプレス加工工程は、刃部5の焼結工程と同時に行われるので、従来のカッター刃のプレス加工工程において一部の金型を変更することで対応することができる。また、一枚の材料を削り出して台金3にボス部4を形成する場合と比較して、材料が少なくてすむだけでなく、薄物を削った場合に生じる変形の矯正加工が不要であるので、低コストで形成することができる。
【0026】
また、台金3に円環形状板材6が接合される面の他方の面に形成されるリング状凸部9によっても、カッター刃1の強度を向上させる効果が得られる。リング状凸部9は、プレス加工工程における塑性変形を利用して形成されるので、削り出し加工や接合加工によって形成するよりも低コストで加工することができる。また、プレス加工工程は刃部5の焼結工程と同時に行われるので、リング状凸部9を形成するために加工工程を増やす必要がなく、加工コストを抑えることができる。
【0027】
本発明の実施例と比較例とを用いて切断作業を行った実験結果を表1に示す。実施例として、外径が4インチ、刃部の厚みが1mm、台金の厚みが0.8mm、ボス部の厚みが2mm、ボス部の外径が48mmのカッター刃を使用した。比較例1として外径が4インチ、刃部の厚みが1.2mm、台金の厚みが0.8mmのカッター刃を使用した。比較例2として外径が4インチ、刃部の厚みが1.8mm、台金の厚みが1.6mmで、リブが設けられているカッター刃を使用した。リブは台金の中央部の一部を側面方向に突出するように絞り加工によって変形させて形成されている。
【0028】
実験には、セメントコンクリートと御影石とが用いられ、切断速度、切り溝幅、こば欠け、騒音、切断後の工具温度、および切断時の電流値が測定された。こば欠けとは、切断作業によって切り溝の下端の角部に生じる欠けのことである。切断後の工具温度については、御影石のみ測定された。また、実験には、定格電流5.5A、定格電力320W、定格回転数12000rpmの回転工具が使用された。
【0029】
【表1】
【0030】
表1において、実施例の切断速度が最も速いことより、比較例に比べて実施例のカッター刃の切れ味が最も良いことが分かる。また、切り溝幅については、切り溝幅と刃部の厚みとの差を考慮した場合、実施例において最も差が小さいことより、カッター刃の振動が抑制されていることが分かる。こば欠けを観察した結果において実施例が最もこば欠けが少なく、また、騒音について実施例が最も騒音が低いことからも、カッター刃の振動が抑制されていることが分かる。切断後の工具温度および切断時の電流値について実施例が最も低いことより、実施例による切断において切断抵抗が最も低いことが分かる。
【0031】
以上の実施例と比較例との比較より、本発明の実施例のカッター刃は、切断時の振動が抑制されることによって、切れ味が向上し、切り溝幅が狭くなり、被切断材の損傷を抑制し、騒音が低く、切断抵抗が低減されるという効果を有することが分かる。
【0032】
なお、本実施の形態においては、台金3の一側面に円環形状板材6が接合され、他側面にリング状凸部9が形成されているが、台金3の両側面に円環形状板材6を接合することで両面にボス部を有するカッター刃としてもよく、台金3の両側面にリング状凸部9が形成されているカッター刃としてもよい。また、ボス部またはリング状凸部9が台金3の片側面にのみ設けられる構成としてもよい。これによっても、従来よりカッター刃の強度を向上させることができ、振動を抑制することができる。また、刃部5の形状や材質は本実施の形態で示した材質以外でもよい。また、接合層8の材質としては、台金3や円環形状板材6よりも軟質な低融点金属で、台金3に円環形状板材6を接合することができればよく、たとえば、銀ローやCu合金などが挙げられる。また、その材料として低融点金属粉末8’と記載したが、粉末以外の形状の低融点金属でもよく、たとえば、金属箔状のものや、半個体状のものでもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るカッター刃によれば、台金の片側面または両側面に、ボス部またはリング状凸部が設けられているので、カッター刃の強度が向上し、切断時の振れを抑制することができる。これにより、被切断材の損傷を防止することができるとともに、切れ味を向上させることができる。また、従来よりも薄いカッター刃で深切り込みをすることができるので、回転工具の負荷を抑制するとともに、材料を有効に活用することができる。
【0034】
また、ボス部は、台金および円環形状板材よりも軟質な低融点金属を介して、円環形状板材が台金の側面に接合されることによって形成されているので、切断作業時の騒音を低減させることができる。低融点金属によって微小な振動が吸収されることで、被切断材の損傷を防止するとともに、刃部の欠損を防止することができる。また、このようにボス部と台金とが接合されて形成されているので、一枚の材料を削り出して形成するより低コストでカッター刃を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるカッター刃の正面図である。
【図2】カッター刃の断面図である。
【図3】カッター刃のプレス加工工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 カッター刃
2 取付穴
3 台金
4 ボス部
5 刃部
6 円環形状板材
9 リング状凸部
Claims (5)
- 中央に取付穴が設けられた円盤形状の台金と、該台金の周縁部に設けられた刃部とを有するカッター刃において、
前記台金の一側面には前記取付穴の周辺部にボス部が設けられ、他側面には該取付穴から離間した位置にリング状凸部が設けられていることを特徴とするカッター刃。 - 中央に取付穴が設けられた円盤形状の台金と、該台金の周縁部に設けられた刃部とを有するカッター刃において、
前記台金の両側面には、前記取付穴の周辺部にボス部が設けられ、該ボス部は円環形状板材が低融点金属を介して前記台金の側面に接合されることによって形成されていることを特徴とするカッター刃。 - 中央に取付穴が設けられた円盤形状の台金と、該台金の周縁部に設けられた刃部とを有するカッター刃において、
前記台金の片側面または両側面には、前記取付穴から離間した位置にリング状凸部が設けられていることを特徴とするカッター刃。 - 請求項1に記載のカッター刃であって、
前記ボス部は、円環形状板材が低融点金属を介して前記台金の側面に接合されることによって形成されていることを特徴とするカッター刃。 - 請求項1または請求項3に記載のカッター刃であって、
前記リング状凸部は、前記刃部の焼結工程と同時に行われるプレス加工工程における塑性変形を利用して形成されていることを特徴とするカッター刃。
Priority Applications (1)
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JP2002294947A JP2004130398A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | カッター刃 |
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JP2002294947A JP2004130398A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | カッター刃 |
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JP2002294947A Withdrawn JP2004130398A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | カッター刃 |
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JP (1) | JP2004130398A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012055230A (ja) * | 2010-09-09 | 2012-03-22 | Norio Wanami | 刈払機の刈払刃 |
DE102012004298A1 (de) * | 2012-03-01 | 2013-09-05 | CUT Verwaltung UG (haftungsbeschränkt) | Rundmesser |
-
2002
- 2002-10-08 JP JP2002294947A patent/JP2004130398A/ja not_active Withdrawn
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