JP2004128684A - 撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影時に編集指示情報を得ることができる撮影装置を提供することを目的とする。
【解決手段】レリーズスイッチを半押ししている間に動画撮影を行い、この状態でレリーズスイッチを全押しすることによって、動画撮影によって得られる画像データの必要部分の開始位置を表すリードインを表すリードインマークを作成し、レリーズスイッチの全押しから半押しにされたときに、画像データの必要部分の終了位置を表すリードアウトマークを作成し、画像データにリードイン及びリードアウトの情報を付帯させて記録する。
【選択図】 図7
【解決手段】レリーズスイッチを半押ししている間に動画撮影を行い、この状態でレリーズスイッチを全押しすることによって、動画撮影によって得られる画像データの必要部分の開始位置を表すリードインを表すリードインマークを作成し、レリーズスイッチの全押しから半押しにされたときに、画像データの必要部分の終了位置を表すリードアウトマークを作成し、画像データにリードイン及びリードアウトの情報を付帯させて記録する。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影装置にかかり、特に、動画像の撮影と同時に編集指示情報を生成することが可能な撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、簡便に撮影可能なCCD撮像素子などを用いた撮像装置として、デジタルカメラが数多く流通している。デジタルカメラは、その撮影時には、CCD撮像素子などで光量に応じた電荷(光電変換)を画素毎に読み取って、画像データに変換した後に、撮影画像を画像データとして記録媒体に記録している。
【0003】
また、この種のデジタルカメラでは、静止画像のみならず動画像を撮影することも可能となってきている。
【0004】
静止画像の画像データは、写真店やラボなどのサービス店にて、印画紙等にプリントすることによって、銀塩写真と同様の写真画像を得ることができる。
【0005】
写真店やラボなどのサービス店に写真画像データのプリントを依頼する際に、プリントサイズや枚数などを店頭で指示するのではなく電子データ形式のプリント注文情報として伝達するプリント注文方法が提案されている。例えば、特許文献1では、現像済フィルムを読み取って得られる写真画像の画像データを、プリントサービスに関するプリントサービス情報と共に記録媒体に記録し、その画像データのプリント注文情報において、記録媒体に記録されたプリントサービス情報を画像データと共に注文画像面に表示し、表示されたプリントサービス情報を使用して、画像データに関するプリントサービスを要求するためのプリント注文情報を作成することが提案されている。
【0006】
一方、動画像の画像データは、記録媒体に保存して、再生装置等で再生して鑑賞することが一般的に行われている。ところが、一般的に動画を撮影する場合には、目的のシーンの以前から撮影を開始するので、不必要なシーンも同時に撮影してしまい、後に鑑賞する場合には、無用な映像を延々と視聴する必要がある。そこで、専用の編集装置を用いて不要な映像部分を切り取る等の編集を行うのが一般的である。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−214295号公報(第1頁、第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、不要な部分を切り取る等の編集作業は専用の編集装置等が必要であると共に、撮影時の記憶に頼った編集を行う必要があり、煩雑な作業となってしまう、という問題がある。
【0009】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、撮影時に編集指示情報を得ることができる撮影装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、被写体を撮影して動画像を表す画像データを取得する撮影手段と、前記撮影手段によって取得される画像データの撮影後の編集の際に必要となる部分の位置を表す編集指示情報を生成する生成手段と、前記撮影手段による撮影の開始指示を含む少なくとも2状態を指示する指示手段と、前記指示手段の指示に基づいて、前記撮影手段による撮影を開始するように前記撮影手段を制御すると共に、前記生成手段によって前記編集指示情報を生成するように前記生成手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、撮影手段では、被写体を撮影して動画像を表す画像データが取得される。
【0012】
生成手段では、撮影手段によって取得される画像データの撮影後の編集の際に必要となる部分の位置を表す編集指示情報が生成される。すなわち、生成手段では、撮影後に画像データを編集するための編集指示情報を生成することができる。
【0013】
また、撮影手段による撮影の開始指示は、指示手段によって行われ、当該指示手段は、撮影手段による撮影の開始指示を含む少なくとも2状態を指示する。例えば、指示手段は、カメラのレリーズスイッチ等で用いられる2段階スイッチ(所謂半押し状態と全押し状態を有するスイッチ)を適用することができる。
【0014】
そして、制御手段では、指示手段の指示に基づいて、撮影手段による撮影を開始するように撮影手段が制御されると共に、生成手段によって編集指示情報を生成するように制御される。すなわち、指示手段の2状態の指示に応じて撮影開始や編集指示情報の作成を行うことができ、撮影と同時に撮影後の編集で必要となる編集指示情報を得ることができる。
【0015】
なお、生成手段は、請求項2に記載の発明のように、画像データの撮影後に必要となる部分の開始位置を表す編集開始情報、及び画像データの撮影後に必要となる部分の終了位置を表す編集終了情報を、編集指示情報として生成するようにしてもよい。これによって、編集開始情報と編集終了情報で区切られる編集区間を指定することができる。
【0016】
このとき、制御手段は、請求項3に記載の発明のように、制御手段は、指示手段によって第1状態が指示されたときに、撮影手段による撮影を開始するように撮影手段を制御すると共に、該撮影中に指示手段によって第2状態が指示されたときに、生成手段によって編集開始情報を生成し、続いて第1状態が指示されたときに、生成手段によって編集終了情報を生成するように生成手段を制御するようにしてもよいし、請求項4に記載の発明のように、制御手段は、指示手段によって第1状態が指示されたときに、撮影手段による撮影を開始するように撮影手段を制御すると共に、該撮影中に指示手段によって第2状態が指示されたときに、生成手段によって編集開始情報を生成し、続いて指示手段によって第2状態が再度指示されたときに、生成手段によって編集終了情報を生成するように生成手段を制御するようにしてもよいし、請求項5に記載の発明のように、制御手段は、指示手段によって第1状態が指示されたときに、撮影手段による撮影を開始するように撮影手段を制御すると共に、該撮影中に指示手段によって第2状態が指示された後に第1状態が指示されたときに、生成手段によって編集開始情報を生成し、続いて指示手段によって第2状態が指示された後に第1状態が指示されたときに、生成手段によって編集終了情報を生成するように生成手段を制御するようにしてもよい。
【0017】
また、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の発明は、請求項6に記載の発明のように、撮影手段によって取得される画像データ、及び生成手段によって生成された編集指示情報を記録媒体に記録する記録手段をさらに備えるようにしてもよい。例えば、記録手段は、各種記録媒体に画像データ及び編集指示情報を記録することが可能である。また、記録手段は、請求項7に記載の発明のように、画像データの付帯情報として編集指示情報を記録媒体に記録するようにしてもよい。例えば、所謂Exifファイル形式等のように、画像データの付帯情報として編集指示情報を記録媒体に記録することが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施の形態は、動画撮影可能なデジタルスチルカメラ(以下、単にデジタルカメラという)に本発明を適用したものである。
【0019】
図1(A)、(B)に示すように、デジタルカメラ10の本体12は略箱形とされている。本体12の正面側略中央にはレンズ14が取り付けられた鏡筒15が設けられており、レンズ14近傍には、ユーザが撮影範囲等を目視で確認するための光学ファインダ16が設けられている。
【0020】
本体12の上面側には、低照度での撮影等の場合に補助光を発するためのストロボ18が設けられており、該ストロボ18は、使用しないときには、図1(B)に示すように、本体12内に収納されるようになっている。すなわち、使用時には、図1(A)に示すように、本体12から上方にポップアップするようになっている。
【0021】
また、ストロボ18の近傍の位置には、ストロボ発光時に被写体で反射して戻ってきたストロボ光の光量を検出するストロボ受光センサにストロボ光を導くためのストロボ受光窓38、及び内蔵されたAEセンサに光を導くためのAE受光窓40が備えられている。
【0022】
本体12の上面には、正面から見て右側に撮影モード等を切り替えるためのモードダイヤル17が設けられており、該モードダイヤル17の中央部には、レリーズスイッチ22が設けられている。レリーズスイッチ22は、2段階スイッチとされており、所謂「半押し」と「全押し」の2状態を検出するようになっている。
【0023】
本体12の正面から見て右側面には、記録媒体としてのメモリカード(図示省略)を装填可能なスロット24、内蔵メモリやスロット24に装填されるメモリカードに記録された画像データを外部へ送出するためのUSB(Universal Serial Bus)ケーブルが接続されるUSB端子42、及び内蔵メモリやメモリカードに記録された画像データを携帯電話を使用した外部送信において、携帯電話との接続時に使用される携帯電話端子44が設けられている。なお、記録媒体は、例えば、例えば、スマートメディア、PCカード、マイクロドライブ、マルチメディアカード(MMC)、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティック等の種々の形態が適用可能である。
【0024】
さらに、携帯電話端子44の下方には、交流電源から電源を得るためのACアダプタを接続するACアダプタ接続口28が設けられており、交流電源をデジタルカメラ10に供給可能なように構成されている。
【0025】
また、図1(B)に示すように、本体12の背面には、透過型液晶(半透過型液晶でもよい)からなるカラーディスプレイ26が設けられており、カラーディスプレイ26は、蛍光管やLED等によって構成されるバックライトを備えた構成とされている。なお、カラーディスプレイ26は光学ファインダ16の機能も有する。
【0026】
カラーディスプレイ26の近傍には、カラーディスプレイ26の表示/非表示を指示する表示ボタン30、現在のモードを表すモードインジケータとしてのLED32、デジタルカメラ10の電源の投入/切断を指示するための電源ボタン20が設けられている。
【0027】
さらに、本体12の背面には、デジタルカメラ10の各種機能を操作するための各種操作ボタン(例えば、ストロボポップアップボタン34a、カラーディスプレイ26に表示されるメニュー項目等を選択するための8方向キー34b、キャンセルボタン34c、モード選択レバー34d等)を含んだ操作パネル34が設けられており、操作パネル34の操作に応じてカラーディスプレイ26に表示される内容変更等のデジタルカメラ10の各種機能を操作することが可能とされている。
【0028】
図2にはデジタルカメラ10の電気系の構成が示されている。図2に示すように、デジタルカメラ10は、撮影部36を備えており、該撮影部36は、レンズ14、オートフォーカス機構47、絞り48、撮像素子50、サンプリング部56、A/D変換器58、及び信号処理部60からなる。
【0029】
レンズ14は、詳しくはズームレンズ(焦点距離可変レンズ)からなり、ズーム機構は駆動回路46によって駆動される。また、オートフォーカス(AF)機構47も備え、AF機構47も同様に駆動回路46によって駆動される。なお、ズームレンズに代えて、AF機構47のみを備えた焦点距離可変レンズを用いてもよい。
【0030】
本体12の内部におけるレンズ14の焦点位置に相当する位置には、撮影手段としてのエリアCCDセンサ等で構成される撮像素子50が配置されており、被写体を反射してレンズ14に入射された光は撮像素子50の受光面に結像される。撮像素子50は、受光面上にマトリクス状に配列された多数個の光電変換セルの各々における受光量を表すアナログ信号を画像信号として出力する。撮像素子50は、駆動回路46に接続されているタイミング信号発生部によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで駆動されて画像信号を出力する。
【0031】
レンズ14と撮像素子50との間には絞り48が配置されている。絞りは連続的に変更可能な単一な絞りで構成してもよいし、絞り量が異なる複数の絞りを切り替える構成としてもよい。
【0032】
タイミング信号発生部52には、さらにストロボ18の発光を制御するストロボ制御回路54も接続されており、ストロボ18は低照度であることが検出された場合や、ユーザによって発光が指示された場合にタイミング信号発生部52によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで発光制御される。
【0033】
撮像素子50の信号出力端には、サンプリング部56、A/D変換器58、信号処理部60、メモリ62、及び圧縮/伸張部64が順に接続されており、それぞれシステムバス68に接続され、システムバス68に接続されたシステム制御部70によって統括的に制御されるようになっている。なお、システム制御部70は、日時や時刻等を計数する図示しないタイマ回路を有しており、レリーズスイッチ22が操作されて撮影指示がなされた場合に、当該撮影指示時の撮影日時や撮影時間等の撮影情報が取得され、撮影画像を表す画像データに当該撮影情報を付与するようになっている。
【0034】
サンプリング部56では、撮像素子50から出力された画像信号をタイミング信号発生部52によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングでサンプリングすると共に、増幅してA/D変換器58へ出力する。サンプリング部56は、図示しないCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング:以下CDSという)部を含んで構成されている。CDS部は、例えば、CCD型の撮像素子を用いて、基本的にその素子により生じる各種のノイズをタイミング信号発生部からのタイミング信号によりクランプするクランプ回路と、タイミング信号によりアナログ電圧信号をホールドするサンプルホールド回路を有する。CDS部は、ノイズ成分を除去してアナログの出力信号として画像信号をA/D変換器58に送る。サンプリング部56から出力された画像信号は、A/D変換器58によってデジタルの画像データに変換されて信号処理部60へ入力される。信号処理部60では、入力された画像データがカラーディスプレイ26で表示するための表示用画像データに変換される。例えば、A/D変換器58より入力される画像データを表示用の小さい画像サイズ(解像度の低い画像データ)の所謂サムネイル画像に変換される。また、この時、システム制御部70から撮影日時や撮影時間を表す撮影情報が取得され、該撮影情報が表示用画像データのヘッダ部等に付与される。信号処理部60から出力された画像データは、RAM等で構成されたメモリ62に一時記録される。そして、レリーズスイッチ22の操作がなされた場合に、圧縮/伸張部64で圧縮されてからスロット24に装填されたメモリカード78に格納されるようになっている。
【0035】
また、システムバス68には、カラーディスプレイ26も接続され、信号処理部60によって得られる表示用画像データに基づく画像の表示が可能とされている。
【0036】
さらに、システムバス68には、レリーズスイッチ22や操作パネル34の各種操作ボタン等を含む各種操作スイッチ74が入出力インタフェース(I/F)76を介して接続されており、各種操作スイッチ74の操作に応じた制御がなされるようになっている。入出力I/F76には、USB端子42等の各種接続端子75も接続され、例えば、コンピュータ等に接続して、撮影することによって得られる画像データをコンピュータへ送信することが可能とされている。
【0037】
ところで、本実施の形態に係わるデジタルカメラ10は、動画撮影も可能とされており、動画撮影時の処理は、システムバス68に接続された動画処理部72で行われる。
【0038】
さらに、本実施の形態に係わるデジタルカメラ10には、動画撮影中に当該動画の編集指示情報を同時に作成することができるようになっており、図2に示すように、システムバス68に接続された動画編集情報作成部80によって編集指示情報を作成する。編集指示情報としては、必要な部分の開始位置を表すリードインと必要な部分の終了位置を表すリードアウトのマーキングを作成する。これによって、リードインとリードアウトで規定されるロールの範囲を編集指示情報として指定することができ、撮影後に当該編集指示情報に応じて編集を行うことが可能となる。具体的には、レリーズスイッチ22を半押しすることによって撮影を開始して、レリーズスイッチ22の全押しに基づいてリードイン及びリードアウトのマーキングを作成するようになっている。
【0039】
次に、動画編集情報作成部80の詳細な構成について図3を参照して説明する。
【0040】
図3に示すように、動画編集情報作成部80には、撮影部36の撮影によって得られる画像データが入力される。なお、撮影部36には、音声データを得るためのマイク等も含まれる。
【0041】
また、動画編集情報作成部80には、この他にシステム制御部68が接続され、レリーズスイッチ22の操作情報に応じた信号が入力されるようになっている。
【0042】
動画編集情報作成部80は、図3に示すように、マーキングストリーム作成装置82、映像/音声ストローム作成装置84、及びストリーム多重化装置86を含んで構成されている。
【0043】
映像/音声ストリーム作成装置84では、撮影部36より得られる画像データ及び音声データに基づいて、それぞれの撮影時間に対応するように映像ストリーム及び音声ストリームが作成される。すなわち、音声を含む動画像を表す画像データが作成される。例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)2−PS(Program Stream)やMPEG2−TS(Transport Stream)等のフォーマットのデータが適用可能である。
【0044】
マーキングストリーム作成装置82では、レリーズスイッチ22の操作状態がシステム制御部70によって検出され、検出結果が入力されるようになっており、当該レリーズスイッチ22の操作状態に応じて上述のリードイン、リードアウトのマーキングからなるマーキングストリームが作成される。該マーキングは撮影時間またはフレーム画像の番号で規定することが可能である。
【0045】
そして、ストリーム多重化装置86では、マーキングストリーム作成装置82で作成されたマーキングストリーム、及び映像/音声ストリーム作成装置84で作成された映像ストリームと音声ストリームが多重化される。すなわち、動画像を表す画像データに音声情報と編集指示情報(マーキング)が付与された画像データが生成される。例えば、MPEG形式等のフォーマットを用いてストリームの多重化が行われる。
【0046】
このようにストリーム多重化装置86で生成された多重化ストリームの画像データは、メモリカード又は内蔵メモリ78に記録されるようなっている。
【0047】
すなわち、本実施の形態に係わるデジタルカメラ10では、動画像撮影時に、編集指示情報を同時に得ることができ、当該編集指示情報が付与された画像データを得ることができる。
【0048】
ここで、多重化ストリームの画像データのファイル形式の一例について説明する。本実施の形態では、動画像の把握を容易とするため、静止画像とほぼ同様に、動画像は映像データに付帯データが付加された動画像ファイルとして扱う。
【0049】
すなわち、デジタルカメラなどで撮影された静止画像で提供される撮影画像は、撮影画像の把握を容易とするため、撮影画像そのものの画像データ以外に、ファイル名や撮影条件などの属性データを含んだ形式(所謂Exif形式)の画像ファイルとして流通される。
【0050】
このExif形式の画像ファイルには、個々の撮影画像毎に、画像データ以外に属性データとして、ファイル名、撮影に使用したデジタルカメラの機種、撮影日時、撮影時の撮影条件(デジタルカメラの設定)を表す各種情報(例えばシャッタースピード、絞り値、画質モード(画像データの圧縮率)、感度、露出プログラムのモード、測光方式、ホワイトバランスのモード、フォーカスのモード、シャープネスのモード、焦点距離、露出補正値、ストロボのオンオフ、ストロボ補正値、マクロモードのオンオフ等)等の情報が含まれている。
【0051】
ところで、動画像は、静止画像が時系列的に連続された静止画像群である。この静止画像群に含まれる1静止画像は、動画像中の1フレームとして扱うことができる。従って、動画像は、フレーム単位(静止画像単位)で時間や位置を特定することが可能である。
【0052】
そこで、本実施の形態では、その静止画像群である動画像を対象とした付帯データが映像データ(静止画像群)に付加された動画像ファイルとして扱う。この付帯データは、動画像の利用形態を特定したり範囲を指定したりするためのデータである。
【0053】
詳細には、動画像ファイルは、映像データと付帯データとから構成される。映像データは、時系列的に連続した上述のExif形式のフォーマットで構成することができる。なお、Exif形式による画像ファイルによる属性データは、静止画像データの各々に帰属させてもよいが、所定数毎に帰属させてもよく、内容に変動があったときにそのフレームである静止画像データに帰属させてもよい。
【0054】
付帯データは、動画像単位で、映像データ以外に、次の表1に示す、ステータス、インデックス、フレームプリント、メール配信、GPS情報、日付情報、カメラ機種、及びPW情報の8つの各項目に大分類された内容を含んでいる。
【0055】
【表1】
【0056】
付帯データの、第1の項目である「ステータス」は、映像データの扱い(フレームの重要性)を表すものであり、適用内容と適用範囲から構成される。適用内容は、代表、主要、保管用、不要の4種類に小分類されており、各々の小分類には、適用範囲としてフレーム番号(フレームNo.)が対応される。
【0057】
本実施の形態では、編集指示情報が当該「ステータス」として記録される。詳細には、後述するステータス(主要)の項目に編集指示情報が記録される。なお、その他のステータスの項目に編集指示情報を記録するようにしてもよい。
【0058】
ステータス(代表)の項目は動画像ファイル内の代表的なフレームやフレーム範囲を示すもので、主に動画像ファイルからダイジェスト版を作成するときに参照するために用いられる。ステータス(主要)の項目は動画像ファイル内の主要な(標準的な)フレームやフレーム範囲を示すもので、主に動画像ファイルを標準的に(通常のモードで)再生するときに参照するために用いられる。ステータス(保管用)の項目は動画像ファイルを保管するときのフレームやフレーム範囲を示すもので、主に保管用とすべき動画像ファイルを全て(フルモードで)再生するときに参照するために用いられる。ステータス(不要)の項目は動画像ファイルに含まれる不要なフレームやフレーム範囲を示すもので、主にメディア変換時や動画ファイル送信時に削除されるべきフレームやフレーム範囲を参照するために用いられる。
【0059】
項目は、コード情報で表される。表1の例では、第1の項目「ステータス」を表す「1」に適用内容の序列の番号0〜3が連続されて構成される。すなわち、ステータス(代表)の項目は「10」、ステータス(主要)の項目は「11」、ステータス(保管用)の項目は「12」、ステータス(不要)の項目は「13」のコード情報で表される。また、適用範囲は開始フレームと終了フレームとから構成されている(開始フレーム:終了フレーム)。
【0060】
付帯データの、第2の項目である「インデックス」は、映像データにおける位置を表すものであり、主にインデックス作成時のフレームの位置を表している。適用内容としては、プリントインデックス、モニターインデックスの2種類に小分類されており、その適用範囲としてフレーム番号(フレームNo.)が対応される。プリントインデックスは、動画像ファイルに関するインデックスをプリントするときのフレームやフレーム範囲を示すもので、モニターインデックスは、動画像ファイルをモニターなどに表示するときのフレームやフレーム範囲を示すものである。プリントインデックスは「20」、モニターインデックスは「21」のコード情報で表される。
【0061】
付帯データの、第3の項目である「フレームプリント」は、映像データにおけるプリント指示の位置を表すものであり、映像データからプリントを作成時のフレームの位置を表している。適用内容としては、プリントサイズによって、Lサイズプリント、2Lサイズプリント、ポストカードプリントの3種類に小分類されており、その適用範囲としてフレーム番号(フレームNo.)及び枚数が対応される。Lサイズプリントは「30」、2Lサイズプリントは「31」、ポストカードプリントは「32」のコード情報で表される。
【0062】
付帯データの、第4の項目である「メール配信」は、映像データを電送することを表すものであり、電送形態、宛先及び電送範囲が対応される。適用内容としては、電送形態により小分類され、電送形態には宛先を含んでいる。表1の例では、動画像をメール送信する場合に「40」のコード情報で表され、静止画像をメール送信する場合に「41」のコード情報で表される。内容には、アドレス(”△@□.com”、”×@○.co.jp”、”△@○.co.jp”)を含み、電送範囲としてフレーム番号(フレームNo.)またはフレーム範囲が対応される。
【0063】
付帯データの、第5の項目である「GPS情報」は、撮影時点における位置を表すものである。適用内容としては、GPSから得られる緯度や経度のデータが用いられ、その位置における撮影範囲としてフレーム番号(フレームNo.)が対応される。GPS情報は「50」のコード情報で表される。
【0064】
付帯データの、第6の項目である「日付情報」は、撮影時点における日付を表すものである。適用内容として、年月日時曜日などのデータが用いられ、その日時における撮影範囲としてフレーム番号(フレームNo.)が対応される。日付情報は「60」のコード情報で表される。
【0065】
付帯データの、第7の項目である「カメラ機種」は、撮影に利用したカメラすなわち映像データを得たカメラの機種を表すものである。適用内容としては、カメラの種別及び型番などで構成され、表1の例では、デジカメとして「70」、デジタルビデオとして「71」、カメラ内蔵の携帯端末として「72」、カメラ内蔵時計として「73」のコード情報で表される4種類に小分類されており、その適用範囲としてフレーム番号(フレームNo.)が対応される。
【0066】
付帯データの、第8の項目である「PW情報」は、映像データに対する暗証番号を表すものであり、主に秘匿性を必要とするフレームの位置を表している。適用内容としては、暗証番号を含み、その適用範囲としてフレーム番号(フレームNo.)が対応される。コード情報は、「80」が対応される。
【0067】
なお、上記の8種類の項目以外にも、焦点距離や絞り値などの撮影条件情報、その動画像ファイルのユーザを表す氏名、住所、年齢、性別などの個人情報、クレジットカードの種別や番号などの決済情報を含むことができる。
【0068】
続いて、本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラ10が適用される動画編集システムの概略構成について説明する。
【0069】
図4に示すように、動画編集システム90は、各々同一または異なるユーザが所有する、複数のコンピュータ92、及び動画像編集サービスを提供するサーバコンピュータ94が、それぞれモデム、ルータ、TA(ターミナルアダプタ:Terminal Adapter)等の接続装置96を介して、インターネットやその他の小規模ネットワークとしてのLAN(Local Area Network)で代表されるネットワーク(例えば、インターネット)98に接続されている。複数のコンピュータ92及びサーバコンピュータ94は、ネットワーク98を介して相互通信により情報授受が可能とされている。
【0070】
複数のコンピュータの各々はクライアント・コンピュータとして機能する。また、クライアント・コンピュータ92は、DVRやDCS等のデジタルカメラ10に接続して相互通信可能とされており、デジタルカメラ10で撮影することによって得られる動画像や静止画像を表す画像データをサーバコンピュータ94へ送信可能なようになっている。
【0071】
本実施の形態では、ネットワーク98としてインターネットを適用した場合を説明する。この場合、少なくとも1つのコンピュータはWWW(World Wide Web)サーバとして機能させることができ、また他のマシンはWWWクライアントとして機能させることができる。
【0072】
詳細には、各コンピュータには、WWWブラウザがインストールされており、このWWWブラウザを起動することにより、ネットワーク98を介して動画像編集サービスを提供するサーバコンピュータ94に任意にアクセス可能となる。このとき、アクセス位置(アクセス先のコンピュータの位置、及びコンピュータ内の情報の位置で構成されるデータ)はURL(Uniform Resource Locator)で指定される。
【0073】
これらのコンピュータは、他のコンピュータからアクセス要求があった場合、URLで指定された位置にあるデータを、ネットワーク98を介して、アクセス元のコンピュータへ送信する。この時、データは、一般に、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に従って転送される。
【0074】
なお、これらのコンピュータの識別には、IP(Internet Protocol)アドレスが用いられる。
【0075】
すなわち、動画像編集サービスを提供するサーバコンピュータ94にコンピュータ92を用いてアクセスすることによって、動画像編集サービスを受けることができる。
【0076】
次に、各コンピュータ92及びサーバコンピュータ94の詳細な構成について図5を参照して説明する。
【0077】
サーバコンピュータ94は、図5に示すように、CPU100、ROM102、RAM104、及びハードディスク(HDD)106がバス108に接続された一般的なコンピュータで構成されていると共に、バス108には、キーボード112、ディスプレイ110、メディアインターフェース(I/F)114、及び通信インターフェース(I/F)116等が接続されている。
【0078】
サーバコンピュータ94の通信I/F116には、上述したインターネット等で代表あれるネットワーク98が接続されており、ネットワーク98に接続されたその他のコンピュータ92と相互通信可能とされている。
【0079】
サーバコンピュータ94のメディアI/F114には、DVD(Digital Versaile Disc/Digital Video Disc)−ROM等のリムーバブルディスク140に対するデータの読み書きを行うことが可能なディスク装置118が接続され、編集された画像データや編集される前の画像データをリムーバブルディスク140へ記録することが可能とされている。
【0080】
また、サーバコンピュータ94のROM102には、画像データを編集するためのプログラムや編集時に自動的に画像補整(コントラスト調整や色調整など)を行うためのプログラム等が記憶されており、CPU100の制御によって動画像を表す画像データの編集がなされるようになっている。また、サーバコンピュータ94のHDD106には、編集時に用いる予め定められた額縁画像等を表すテンプレートデータ等が記憶されている。
【0081】
一方、編集サービスを要求するための各コンピュータ92は、サーバコンピュータ94と同様に、CPU120、ROM122、RAM124、及びハードディスク(HDD)126がバス128に接続された一般的なコンピュータで構成されていると共に、該バス128には、キーボード132、ディスプレイ130、メディアインターフェース(I/F)134、及び通信インターフェース(I/F)136等が接続されている。
【0082】
各コンピュータ92の通信I/F136にも、インターネット等で代表される上述のネットワーク98が接続されており、ネットワークに接続されたその他のコンピュータ92やサーバコンピュータ94とそれぞれ相互通信可能とされている。
【0083】
各コンピュータ92のメディアI/F134には、デジタルカメラ10で撮影することによって得られる動画像を表す画像データが記録されたリムーバブルディスク等を読み取り可能な再生装置138やデジタルカメラ10が接続可能とされ、デジタルカメラ10から画像データをコンピュータ92へ入力することが可能となっている。すなわち、デジタルカメラ10から画像データをコンピュータ92に入力し、サーバコンピュータ94へ送信することが可能とされている。
【0084】
また、各コンピュータ92のROM122には、各種プログラム等が記憶され、RAM124には、編集サービスを受けるための各種プログラムや編集サービスを提供するサーバコンピュータへアクセスするための情報等が記憶されている。
【0085】
続いて、上述のように構成されたデジタルカメラ10で動画像撮影を行う際の処理について図6のフローチャートを参照して説明する。
【0086】
まず、ステップS10では、レリーズスイッチ22が半押しされたか否か判定される。すなわち、動画撮影の開始が指示されたか否か判定され、該判定が否定された場合には、肯定されるまで待機してステップS12へ移行する。
【0087】
ステップS12では、所定周期で画像データが取得される。例えば、1/30secの周期(フレームレート)で撮像素子50によるサンプリングが行われる。
【0088】
ステップS14では、映像/音声ストリームが作成され、メモリカード又は内蔵メモリ78に順次記録される。例えば、MPEG2形式の画像データが作成されて記録される。
【0089】
次に、ステップS16では、撮影終了か否か判定される。該判定は、レリーズスイッチ22の操作がなされない状態が検出されたか否か、すなわち、レリーズスイッチ22の半押し状態が解除されたか否かを判定することによってなされる。
【0090】
ステップS16の判定が否定された場合には、そのまま動画撮影の処理を終了し、肯定された場合には、ステップS18へ移行する。
【0091】
ステップS18では、レリーズスイッチ22が全押しされたか否か判定される。該判定が否定された場合には、ステップS12へ戻って動画撮影が継続され、ステップS18の判定が肯定された場合には、ステップS20へ移行する。
【0092】
ステップS20では、リードインを表すマーキングが作成されると共に、リードイン中であることを表すマーク等がディスプレイ26に表示される。
【0093】
続いて、ステップS22では、マーキングがマーキングストリームとして、映像/音声ストリームと多重化され、メモリカード又は内蔵メモリ78に記録される。すなわち、マーキングストリーム作成装置82によって作成されたマーキングストリームと、映像/音声ストリーム作成装置84によって作成された映像/音声ストリームが、ストリーム多重化装置86によって多重化されて、メモリカード又は内蔵メモリ78に多重化された画像データが記録される。これによって、撮影と同時に編集指示情報を付与した画像データを記録することができる。
【0094】
次に、ステップS24では、レリーズスイッチ22が全押しから半押しにされたか否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップS26へ移行して、リードアウトを表すマーキングが作成されると共に、リードイン中であることを表すマーク等の表示を終了する。また、ステップS24の判定が否定された場合には、そのままステップS30へ移行する。
【0095】
続いて、ステップS28では、マーキングがマーキングストリームとして、映像/音声ストリームと多重化され、メモリカード又は内蔵メモリ78に記録される。すなわち、マーキングストリーム作成装置82によって作成されたマーキングストリームと、映像/音声ストリーム作成装置74によって作成された映像/音声ストリームが、ストリーム多重化装置86によって多重化されて、メモリカード又は内蔵メモリ78に多重化された画像データが記録される。これによって、撮影と同時に編集指示情報を付与した画像データを記録することができる。
【0096】
ステップS30では、撮影終了か否か判定される。該判定は、レリーズスイッチ22の操作がなされない状態が検出されたか否か、すなわち、レリーズスイッチ22の半押し又は全押し状態が解除されたか否かを判定することによってなされる。
【0097】
ステップS30の判定が否定された場合には、ステップS12へ戻って上述の処理が繰り返され、ステップS30の判定が肯定された場合には、一連の処理を終了する。
【0098】
すなわち、上述の処理では、レリーズスイッチ22が半押し状態とされたときに、動画像の撮影が開始される。そして、図7に示すように、レリーズスイッチ22が全押し状態にされた場合に、リードインのマーキングが行われ、レリーズスイッチ22が再び半押し状態とされたときに、リードアウトのマーキングが行われ、リードインとリードアウトで規定されるロール(編集区間)を編集指示情報として、撮影と同時に指定することができる。
【0099】
なお、デジタルカメラ10で動画像撮影を行う際の処理は、上記に限るものではなく、図8のフローチャートに示すようにしてもよい。
【0100】
続いて、図8に示すフローチャートを参照して、デジタルカメラ10で動画撮影を行う際の処理について説明する。
【0101】
まず、ステップS50では、レリーズスイッチ22が半押しされたか否か判定される。すなわち、動画撮影の開始が指示されたか否か判定され、該判定が否定された場合には、肯定されるまで待機してステップS52へ移行する。
【0102】
ステップS52では、所定周期で画像データが取得される。例えば、1/30secの周期(フレームレート)で撮像素子50によるサンプリングが行われる。
【0103】
ステップS54では、映像/音声ストリーム作成装置84によって映像/音声ストリームが作成され、メモリカード又は内蔵メモリ78に記録される。例えば、MPEG2形式の画像データが作成されて記録される。
【0104】
次に、ステップS56では、撮影終了か否か判定される。該判定は、レリーズスイッチ22の操作がなされない状態が検出されたか否か、すなわち、レリーズスイッチ22の半押し状態が解除されたか否かを判定することによってなされる。
【0105】
ステップS56の判定が否定された場合には、そのまま動画撮影の処理を終了し、肯定された場合には、ステップS58へ移行する。
【0106】
ステップS58では、レリーズスイッチ22が全押しされたか否か判定される。該判定が否定された場合には、ステップS52へ戻って動画撮影が継続され、ステップS58の判定が肯定された場合には、ステップS60へ移行する。
【0107】
ステップS60では、リードインを表すフラグがあるか否か判定される。該判定は、後段のステップS66でリードインを表すフラグが既に生成されているか否かを判定することによってなされ、該判定が否定された場合には、ステップS62へ移行する。
【0108】
ステップS62では、マーキングストリーム作成装置82によってリードインのマーキング(マーキングストリーム)が作成されると共に、システム制御部70の制御によりリードイン中であることがディスプレイ26に表示される。
【0109】
ステップS64では、マーキングストリームと映像/音声ストリームがストリーム多重化装置86によって多重化されて、メモリカード又は内蔵メモリ78に順次記録される。
【0110】
そして、ステップS66では、リードインを表すフラグが生成されて、ステップS68へ移行する。
【0111】
一方、ステップS60の判定が肯定、すなわち、既にリードイン中である場合には、ステップS70へ移行して、マーキングストリーム作成装置82によってリードアウトマーキング(マーキングストリーム)が作成されると共に、システム制御部70の制御によりリードイン中であることの表示が終了される。
【0112】
ステップS72では、マーキングストリームと映像/音声ストリームがストリーム多重化装置86によって多重化されて、メモリカード又は内蔵メモリ78に記録される。
【0113】
そして、ステップS74では、リードインを表すフラグがクリアされて、ステップS68へ移行する。
【0114】
ステップS68では、撮影終了か否か判定される。該判定は、レリーズスイッチ22の操作がなされない状態が検出されたか否か、すなわち、レリーズスイッチ22の半押し状態が解除されたか否かを判定することによってなされる。
【0115】
ステップS68の判定が否定された場合には、ステップS52へ戻って上述の処理が繰り返され、ステップS68の判定が肯定された場合には、一連の処理を終了する。
【0116】
すなわち、上述の処理では、レリーズスイッチ2が半押し状態とされたときに、動画像の撮影が開始される。そして、図9に示すように、レリーズスイッチ22が全押し状態とされたときに、リードインのマーキングが行われ、再びレリーズスイッチ22が全押し状態とされたときに、リードアウトのマーキングが行われ、リードインとリードアウトで規定されるロール(編集区間)を編集指示情報として、撮影と同時に指定することができる。
【0117】
なお、リードインとリードアウトのマーキング作成タイミングは、図10に示すように、全押しにされて半押しに戻るときに作成するようにしてもよい。
【0118】
続いて、上述のデジタルカメラ10が適用される動画編集システムにおけるサーバコンピュータ94で行われるディスク書き込みサービス及び動画編集サービスの処理について図11のフローチャートを参照して説明する。
【0119】
まず、ステップS100では、ディスク書き込みサービスが要求されたか否か判定される。該判定は、サービスを受けるユーザが所有するコンピュータ92によってサーバコンピュータ94にアクセスし、ディスク書き込みサービスを要求する指示がなされたか否か、または、サービスを受けるユーザがサービスの提供元にサービスを受けるためのオリジナル画像データが記録された磁気記録媒体等の記録媒体を受け渡し、サーバコンピュータ94でディスク書き込み指示を行ったか否かを判定することによってなされる。
【0120】
ステップS100の判定が肯定された場合には、ステップS102へ移行して、オリジナル画像データを取得したか否か判定される。該判定は、例えば、ネットワーク98を介してコンピュータ92からオリジナル画像データを取得したか否か、または、オリジナル画像データが記録された記録媒体を受け取って、記録媒体からオリジナル画像データを読出したか否かを判定することによってなされる。
【0121】
ステップS102の判定が否定された場合には、肯定されるまで待機してステップS104へ移行する。
【0122】
ステップS104では、オリジナル画像データをDVD−ROM等のリムーバブルディスク140に記録してディスク書き込みサービスを終了する。なお、オリジナル画像データが書き込まれたリムーバブルディスク140は、サービス要求元に郵送するようにしてもよいし、サービス提供元で直接受け渡すようにしてもよい。
【0123】
一方、ステップS100の判定が否定された場合には、ステップS106へ移行して、編集サービスが要求されたか否か判定される。該判定は、サービスを受けるユーザの所有するコンピュータ92によってサーバコンピュータ94にアクセスし、編集サービスを要求する指示がさなれたか否か、または、オリジナル画像データが記録された記録媒体をサービス提供元に直接渡し、サーバコンピュータ94で編集サービス指示を行ったか否かを判定することによってなされる。
【0124】
ステップS106の判定が否定された場合には、当該処理を終了し、ステップS106の判定が肯定された場合には、ステップS108へ移行する。
【0125】
ステップS108では、オリジナル画像データを取得したか否か判定される。該判定は、上述のように、ネットワーク98経由でオリジナル画像データを取得したか否か、または、サービス要求元からオリジナル画像データが記録された記録媒体を受け取って、オリジナル画像データを読出したか否かを判定することによってなされる。
【0126】
ステップS108の判定が否定された場合には、肯定されるまで待機してステップS110へ移行する。
【0127】
ステップS110では、オリジナル画像データから編集指示情報が抽出される。すなわち、本実施の形態に係わるデジタルカメラ10では、撮影と同時に編集指示情報を生成して、画像データに付与するので、当該編集指示情報が画像データから抽出される。
【0128】
ステップS112では、編集指示情報に基づく画像データの編集が行われる。すなわち、リードイン、リードアウトで規定されるロールの画像データからの切り出し等の編集が行われる。
【0129】
そして、ステップS114では、編集された画像データがリムーバブルディスク140へ書き込まれて一連の処理を終了する。なお、編集された画像データが書き込まれたリムーバブルディスク140は、サービス要求元に郵送するようにしてもよいし、サービス提供元で直接手渡すようにしてもよい。
【0130】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、少なくとも2状態を有する指示手段による指示に基づいて、撮影を開始すると共に、撮影後に必要となる部分の位置を表す編集指示情報を生成することによって、当該編集指示情報に基づいて撮影後に画像データを編集できるので、撮影時に撮影後の画像データの編集で必要となる編集指示情報を得ることができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】本は発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図3】動画編集情報作成部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラが適用される動画編集システムの概略構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラが適用される動画編集システムにおけるコンピュータ及びサーバコンピュータの詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラで動画像撮影を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】レリーズスイッチによるリードインとリードアウトのタイミングの一例を表すタイミングチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラで動画像撮影を行う際の処理の流れのその他の例を示すフローチャートである。
【図9】レリーズスイッチによるリードインとリードアウトのタイミングのその他の例を表すタイミングチャートである。
【図10】レリーズスイッチによりリードインとリードアウトのタイミングのその他の例における変形例を示すタイミングチャートである。
【図11】動画編集システムにおけるサーバコンピュータで行われるディスク書き込みサービス及び動画編集サービスの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
22 レリーズスイッチ
36 撮影部
70 システム制御部
78 メモリカード又は内蔵メモリ
82 マーキングストリーム作成装置
84 映像/音声ストリーム作成装置
86 ストリーム多重化装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影装置にかかり、特に、動画像の撮影と同時に編集指示情報を生成することが可能な撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、簡便に撮影可能なCCD撮像素子などを用いた撮像装置として、デジタルカメラが数多く流通している。デジタルカメラは、その撮影時には、CCD撮像素子などで光量に応じた電荷(光電変換)を画素毎に読み取って、画像データに変換した後に、撮影画像を画像データとして記録媒体に記録している。
【0003】
また、この種のデジタルカメラでは、静止画像のみならず動画像を撮影することも可能となってきている。
【0004】
静止画像の画像データは、写真店やラボなどのサービス店にて、印画紙等にプリントすることによって、銀塩写真と同様の写真画像を得ることができる。
【0005】
写真店やラボなどのサービス店に写真画像データのプリントを依頼する際に、プリントサイズや枚数などを店頭で指示するのではなく電子データ形式のプリント注文情報として伝達するプリント注文方法が提案されている。例えば、特許文献1では、現像済フィルムを読み取って得られる写真画像の画像データを、プリントサービスに関するプリントサービス情報と共に記録媒体に記録し、その画像データのプリント注文情報において、記録媒体に記録されたプリントサービス情報を画像データと共に注文画像面に表示し、表示されたプリントサービス情報を使用して、画像データに関するプリントサービスを要求するためのプリント注文情報を作成することが提案されている。
【0006】
一方、動画像の画像データは、記録媒体に保存して、再生装置等で再生して鑑賞することが一般的に行われている。ところが、一般的に動画を撮影する場合には、目的のシーンの以前から撮影を開始するので、不必要なシーンも同時に撮影してしまい、後に鑑賞する場合には、無用な映像を延々と視聴する必要がある。そこで、専用の編集装置を用いて不要な映像部分を切り取る等の編集を行うのが一般的である。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−214295号公報(第1頁、第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、不要な部分を切り取る等の編集作業は専用の編集装置等が必要であると共に、撮影時の記憶に頼った編集を行う必要があり、煩雑な作業となってしまう、という問題がある。
【0009】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、撮影時に編集指示情報を得ることができる撮影装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、被写体を撮影して動画像を表す画像データを取得する撮影手段と、前記撮影手段によって取得される画像データの撮影後の編集の際に必要となる部分の位置を表す編集指示情報を生成する生成手段と、前記撮影手段による撮影の開始指示を含む少なくとも2状態を指示する指示手段と、前記指示手段の指示に基づいて、前記撮影手段による撮影を開始するように前記撮影手段を制御すると共に、前記生成手段によって前記編集指示情報を生成するように前記生成手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、撮影手段では、被写体を撮影して動画像を表す画像データが取得される。
【0012】
生成手段では、撮影手段によって取得される画像データの撮影後の編集の際に必要となる部分の位置を表す編集指示情報が生成される。すなわち、生成手段では、撮影後に画像データを編集するための編集指示情報を生成することができる。
【0013】
また、撮影手段による撮影の開始指示は、指示手段によって行われ、当該指示手段は、撮影手段による撮影の開始指示を含む少なくとも2状態を指示する。例えば、指示手段は、カメラのレリーズスイッチ等で用いられる2段階スイッチ(所謂半押し状態と全押し状態を有するスイッチ)を適用することができる。
【0014】
そして、制御手段では、指示手段の指示に基づいて、撮影手段による撮影を開始するように撮影手段が制御されると共に、生成手段によって編集指示情報を生成するように制御される。すなわち、指示手段の2状態の指示に応じて撮影開始や編集指示情報の作成を行うことができ、撮影と同時に撮影後の編集で必要となる編集指示情報を得ることができる。
【0015】
なお、生成手段は、請求項2に記載の発明のように、画像データの撮影後に必要となる部分の開始位置を表す編集開始情報、及び画像データの撮影後に必要となる部分の終了位置を表す編集終了情報を、編集指示情報として生成するようにしてもよい。これによって、編集開始情報と編集終了情報で区切られる編集区間を指定することができる。
【0016】
このとき、制御手段は、請求項3に記載の発明のように、制御手段は、指示手段によって第1状態が指示されたときに、撮影手段による撮影を開始するように撮影手段を制御すると共に、該撮影中に指示手段によって第2状態が指示されたときに、生成手段によって編集開始情報を生成し、続いて第1状態が指示されたときに、生成手段によって編集終了情報を生成するように生成手段を制御するようにしてもよいし、請求項4に記載の発明のように、制御手段は、指示手段によって第1状態が指示されたときに、撮影手段による撮影を開始するように撮影手段を制御すると共に、該撮影中に指示手段によって第2状態が指示されたときに、生成手段によって編集開始情報を生成し、続いて指示手段によって第2状態が再度指示されたときに、生成手段によって編集終了情報を生成するように生成手段を制御するようにしてもよいし、請求項5に記載の発明のように、制御手段は、指示手段によって第1状態が指示されたときに、撮影手段による撮影を開始するように撮影手段を制御すると共に、該撮影中に指示手段によって第2状態が指示された後に第1状態が指示されたときに、生成手段によって編集開始情報を生成し、続いて指示手段によって第2状態が指示された後に第1状態が指示されたときに、生成手段によって編集終了情報を生成するように生成手段を制御するようにしてもよい。
【0017】
また、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の発明は、請求項6に記載の発明のように、撮影手段によって取得される画像データ、及び生成手段によって生成された編集指示情報を記録媒体に記録する記録手段をさらに備えるようにしてもよい。例えば、記録手段は、各種記録媒体に画像データ及び編集指示情報を記録することが可能である。また、記録手段は、請求項7に記載の発明のように、画像データの付帯情報として編集指示情報を記録媒体に記録するようにしてもよい。例えば、所謂Exifファイル形式等のように、画像データの付帯情報として編集指示情報を記録媒体に記録することが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施の形態は、動画撮影可能なデジタルスチルカメラ(以下、単にデジタルカメラという)に本発明を適用したものである。
【0019】
図1(A)、(B)に示すように、デジタルカメラ10の本体12は略箱形とされている。本体12の正面側略中央にはレンズ14が取り付けられた鏡筒15が設けられており、レンズ14近傍には、ユーザが撮影範囲等を目視で確認するための光学ファインダ16が設けられている。
【0020】
本体12の上面側には、低照度での撮影等の場合に補助光を発するためのストロボ18が設けられており、該ストロボ18は、使用しないときには、図1(B)に示すように、本体12内に収納されるようになっている。すなわち、使用時には、図1(A)に示すように、本体12から上方にポップアップするようになっている。
【0021】
また、ストロボ18の近傍の位置には、ストロボ発光時に被写体で反射して戻ってきたストロボ光の光量を検出するストロボ受光センサにストロボ光を導くためのストロボ受光窓38、及び内蔵されたAEセンサに光を導くためのAE受光窓40が備えられている。
【0022】
本体12の上面には、正面から見て右側に撮影モード等を切り替えるためのモードダイヤル17が設けられており、該モードダイヤル17の中央部には、レリーズスイッチ22が設けられている。レリーズスイッチ22は、2段階スイッチとされており、所謂「半押し」と「全押し」の2状態を検出するようになっている。
【0023】
本体12の正面から見て右側面には、記録媒体としてのメモリカード(図示省略)を装填可能なスロット24、内蔵メモリやスロット24に装填されるメモリカードに記録された画像データを外部へ送出するためのUSB(Universal Serial Bus)ケーブルが接続されるUSB端子42、及び内蔵メモリやメモリカードに記録された画像データを携帯電話を使用した外部送信において、携帯電話との接続時に使用される携帯電話端子44が設けられている。なお、記録媒体は、例えば、例えば、スマートメディア、PCカード、マイクロドライブ、マルチメディアカード(MMC)、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティック等の種々の形態が適用可能である。
【0024】
さらに、携帯電話端子44の下方には、交流電源から電源を得るためのACアダプタを接続するACアダプタ接続口28が設けられており、交流電源をデジタルカメラ10に供給可能なように構成されている。
【0025】
また、図1(B)に示すように、本体12の背面には、透過型液晶(半透過型液晶でもよい)からなるカラーディスプレイ26が設けられており、カラーディスプレイ26は、蛍光管やLED等によって構成されるバックライトを備えた構成とされている。なお、カラーディスプレイ26は光学ファインダ16の機能も有する。
【0026】
カラーディスプレイ26の近傍には、カラーディスプレイ26の表示/非表示を指示する表示ボタン30、現在のモードを表すモードインジケータとしてのLED32、デジタルカメラ10の電源の投入/切断を指示するための電源ボタン20が設けられている。
【0027】
さらに、本体12の背面には、デジタルカメラ10の各種機能を操作するための各種操作ボタン(例えば、ストロボポップアップボタン34a、カラーディスプレイ26に表示されるメニュー項目等を選択するための8方向キー34b、キャンセルボタン34c、モード選択レバー34d等)を含んだ操作パネル34が設けられており、操作パネル34の操作に応じてカラーディスプレイ26に表示される内容変更等のデジタルカメラ10の各種機能を操作することが可能とされている。
【0028】
図2にはデジタルカメラ10の電気系の構成が示されている。図2に示すように、デジタルカメラ10は、撮影部36を備えており、該撮影部36は、レンズ14、オートフォーカス機構47、絞り48、撮像素子50、サンプリング部56、A/D変換器58、及び信号処理部60からなる。
【0029】
レンズ14は、詳しくはズームレンズ(焦点距離可変レンズ)からなり、ズーム機構は駆動回路46によって駆動される。また、オートフォーカス(AF)機構47も備え、AF機構47も同様に駆動回路46によって駆動される。なお、ズームレンズに代えて、AF機構47のみを備えた焦点距離可変レンズを用いてもよい。
【0030】
本体12の内部におけるレンズ14の焦点位置に相当する位置には、撮影手段としてのエリアCCDセンサ等で構成される撮像素子50が配置されており、被写体を反射してレンズ14に入射された光は撮像素子50の受光面に結像される。撮像素子50は、受光面上にマトリクス状に配列された多数個の光電変換セルの各々における受光量を表すアナログ信号を画像信号として出力する。撮像素子50は、駆動回路46に接続されているタイミング信号発生部によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで駆動されて画像信号を出力する。
【0031】
レンズ14と撮像素子50との間には絞り48が配置されている。絞りは連続的に変更可能な単一な絞りで構成してもよいし、絞り量が異なる複数の絞りを切り替える構成としてもよい。
【0032】
タイミング信号発生部52には、さらにストロボ18の発光を制御するストロボ制御回路54も接続されており、ストロボ18は低照度であることが検出された場合や、ユーザによって発光が指示された場合にタイミング信号発生部52によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで発光制御される。
【0033】
撮像素子50の信号出力端には、サンプリング部56、A/D変換器58、信号処理部60、メモリ62、及び圧縮/伸張部64が順に接続されており、それぞれシステムバス68に接続され、システムバス68に接続されたシステム制御部70によって統括的に制御されるようになっている。なお、システム制御部70は、日時や時刻等を計数する図示しないタイマ回路を有しており、レリーズスイッチ22が操作されて撮影指示がなされた場合に、当該撮影指示時の撮影日時や撮影時間等の撮影情報が取得され、撮影画像を表す画像データに当該撮影情報を付与するようになっている。
【0034】
サンプリング部56では、撮像素子50から出力された画像信号をタイミング信号発生部52によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングでサンプリングすると共に、増幅してA/D変換器58へ出力する。サンプリング部56は、図示しないCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング:以下CDSという)部を含んで構成されている。CDS部は、例えば、CCD型の撮像素子を用いて、基本的にその素子により生じる各種のノイズをタイミング信号発生部からのタイミング信号によりクランプするクランプ回路と、タイミング信号によりアナログ電圧信号をホールドするサンプルホールド回路を有する。CDS部は、ノイズ成分を除去してアナログの出力信号として画像信号をA/D変換器58に送る。サンプリング部56から出力された画像信号は、A/D変換器58によってデジタルの画像データに変換されて信号処理部60へ入力される。信号処理部60では、入力された画像データがカラーディスプレイ26で表示するための表示用画像データに変換される。例えば、A/D変換器58より入力される画像データを表示用の小さい画像サイズ(解像度の低い画像データ)の所謂サムネイル画像に変換される。また、この時、システム制御部70から撮影日時や撮影時間を表す撮影情報が取得され、該撮影情報が表示用画像データのヘッダ部等に付与される。信号処理部60から出力された画像データは、RAM等で構成されたメモリ62に一時記録される。そして、レリーズスイッチ22の操作がなされた場合に、圧縮/伸張部64で圧縮されてからスロット24に装填されたメモリカード78に格納されるようになっている。
【0035】
また、システムバス68には、カラーディスプレイ26も接続され、信号処理部60によって得られる表示用画像データに基づく画像の表示が可能とされている。
【0036】
さらに、システムバス68には、レリーズスイッチ22や操作パネル34の各種操作ボタン等を含む各種操作スイッチ74が入出力インタフェース(I/F)76を介して接続されており、各種操作スイッチ74の操作に応じた制御がなされるようになっている。入出力I/F76には、USB端子42等の各種接続端子75も接続され、例えば、コンピュータ等に接続して、撮影することによって得られる画像データをコンピュータへ送信することが可能とされている。
【0037】
ところで、本実施の形態に係わるデジタルカメラ10は、動画撮影も可能とされており、動画撮影時の処理は、システムバス68に接続された動画処理部72で行われる。
【0038】
さらに、本実施の形態に係わるデジタルカメラ10には、動画撮影中に当該動画の編集指示情報を同時に作成することができるようになっており、図2に示すように、システムバス68に接続された動画編集情報作成部80によって編集指示情報を作成する。編集指示情報としては、必要な部分の開始位置を表すリードインと必要な部分の終了位置を表すリードアウトのマーキングを作成する。これによって、リードインとリードアウトで規定されるロールの範囲を編集指示情報として指定することができ、撮影後に当該編集指示情報に応じて編集を行うことが可能となる。具体的には、レリーズスイッチ22を半押しすることによって撮影を開始して、レリーズスイッチ22の全押しに基づいてリードイン及びリードアウトのマーキングを作成するようになっている。
【0039】
次に、動画編集情報作成部80の詳細な構成について図3を参照して説明する。
【0040】
図3に示すように、動画編集情報作成部80には、撮影部36の撮影によって得られる画像データが入力される。なお、撮影部36には、音声データを得るためのマイク等も含まれる。
【0041】
また、動画編集情報作成部80には、この他にシステム制御部68が接続され、レリーズスイッチ22の操作情報に応じた信号が入力されるようになっている。
【0042】
動画編集情報作成部80は、図3に示すように、マーキングストリーム作成装置82、映像/音声ストローム作成装置84、及びストリーム多重化装置86を含んで構成されている。
【0043】
映像/音声ストリーム作成装置84では、撮影部36より得られる画像データ及び音声データに基づいて、それぞれの撮影時間に対応するように映像ストリーム及び音声ストリームが作成される。すなわち、音声を含む動画像を表す画像データが作成される。例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)2−PS(Program Stream)やMPEG2−TS(Transport Stream)等のフォーマットのデータが適用可能である。
【0044】
マーキングストリーム作成装置82では、レリーズスイッチ22の操作状態がシステム制御部70によって検出され、検出結果が入力されるようになっており、当該レリーズスイッチ22の操作状態に応じて上述のリードイン、リードアウトのマーキングからなるマーキングストリームが作成される。該マーキングは撮影時間またはフレーム画像の番号で規定することが可能である。
【0045】
そして、ストリーム多重化装置86では、マーキングストリーム作成装置82で作成されたマーキングストリーム、及び映像/音声ストリーム作成装置84で作成された映像ストリームと音声ストリームが多重化される。すなわち、動画像を表す画像データに音声情報と編集指示情報(マーキング)が付与された画像データが生成される。例えば、MPEG形式等のフォーマットを用いてストリームの多重化が行われる。
【0046】
このようにストリーム多重化装置86で生成された多重化ストリームの画像データは、メモリカード又は内蔵メモリ78に記録されるようなっている。
【0047】
すなわち、本実施の形態に係わるデジタルカメラ10では、動画像撮影時に、編集指示情報を同時に得ることができ、当該編集指示情報が付与された画像データを得ることができる。
【0048】
ここで、多重化ストリームの画像データのファイル形式の一例について説明する。本実施の形態では、動画像の把握を容易とするため、静止画像とほぼ同様に、動画像は映像データに付帯データが付加された動画像ファイルとして扱う。
【0049】
すなわち、デジタルカメラなどで撮影された静止画像で提供される撮影画像は、撮影画像の把握を容易とするため、撮影画像そのものの画像データ以外に、ファイル名や撮影条件などの属性データを含んだ形式(所謂Exif形式)の画像ファイルとして流通される。
【0050】
このExif形式の画像ファイルには、個々の撮影画像毎に、画像データ以外に属性データとして、ファイル名、撮影に使用したデジタルカメラの機種、撮影日時、撮影時の撮影条件(デジタルカメラの設定)を表す各種情報(例えばシャッタースピード、絞り値、画質モード(画像データの圧縮率)、感度、露出プログラムのモード、測光方式、ホワイトバランスのモード、フォーカスのモード、シャープネスのモード、焦点距離、露出補正値、ストロボのオンオフ、ストロボ補正値、マクロモードのオンオフ等)等の情報が含まれている。
【0051】
ところで、動画像は、静止画像が時系列的に連続された静止画像群である。この静止画像群に含まれる1静止画像は、動画像中の1フレームとして扱うことができる。従って、動画像は、フレーム単位(静止画像単位)で時間や位置を特定することが可能である。
【0052】
そこで、本実施の形態では、その静止画像群である動画像を対象とした付帯データが映像データ(静止画像群)に付加された動画像ファイルとして扱う。この付帯データは、動画像の利用形態を特定したり範囲を指定したりするためのデータである。
【0053】
詳細には、動画像ファイルは、映像データと付帯データとから構成される。映像データは、時系列的に連続した上述のExif形式のフォーマットで構成することができる。なお、Exif形式による画像ファイルによる属性データは、静止画像データの各々に帰属させてもよいが、所定数毎に帰属させてもよく、内容に変動があったときにそのフレームである静止画像データに帰属させてもよい。
【0054】
付帯データは、動画像単位で、映像データ以外に、次の表1に示す、ステータス、インデックス、フレームプリント、メール配信、GPS情報、日付情報、カメラ機種、及びPW情報の8つの各項目に大分類された内容を含んでいる。
【0055】
【表1】
【0056】
付帯データの、第1の項目である「ステータス」は、映像データの扱い(フレームの重要性)を表すものであり、適用内容と適用範囲から構成される。適用内容は、代表、主要、保管用、不要の4種類に小分類されており、各々の小分類には、適用範囲としてフレーム番号(フレームNo.)が対応される。
【0057】
本実施の形態では、編集指示情報が当該「ステータス」として記録される。詳細には、後述するステータス(主要)の項目に編集指示情報が記録される。なお、その他のステータスの項目に編集指示情報を記録するようにしてもよい。
【0058】
ステータス(代表)の項目は動画像ファイル内の代表的なフレームやフレーム範囲を示すもので、主に動画像ファイルからダイジェスト版を作成するときに参照するために用いられる。ステータス(主要)の項目は動画像ファイル内の主要な(標準的な)フレームやフレーム範囲を示すもので、主に動画像ファイルを標準的に(通常のモードで)再生するときに参照するために用いられる。ステータス(保管用)の項目は動画像ファイルを保管するときのフレームやフレーム範囲を示すもので、主に保管用とすべき動画像ファイルを全て(フルモードで)再生するときに参照するために用いられる。ステータス(不要)の項目は動画像ファイルに含まれる不要なフレームやフレーム範囲を示すもので、主にメディア変換時や動画ファイル送信時に削除されるべきフレームやフレーム範囲を参照するために用いられる。
【0059】
項目は、コード情報で表される。表1の例では、第1の項目「ステータス」を表す「1」に適用内容の序列の番号0〜3が連続されて構成される。すなわち、ステータス(代表)の項目は「10」、ステータス(主要)の項目は「11」、ステータス(保管用)の項目は「12」、ステータス(不要)の項目は「13」のコード情報で表される。また、適用範囲は開始フレームと終了フレームとから構成されている(開始フレーム:終了フレーム)。
【0060】
付帯データの、第2の項目である「インデックス」は、映像データにおける位置を表すものであり、主にインデックス作成時のフレームの位置を表している。適用内容としては、プリントインデックス、モニターインデックスの2種類に小分類されており、その適用範囲としてフレーム番号(フレームNo.)が対応される。プリントインデックスは、動画像ファイルに関するインデックスをプリントするときのフレームやフレーム範囲を示すもので、モニターインデックスは、動画像ファイルをモニターなどに表示するときのフレームやフレーム範囲を示すものである。プリントインデックスは「20」、モニターインデックスは「21」のコード情報で表される。
【0061】
付帯データの、第3の項目である「フレームプリント」は、映像データにおけるプリント指示の位置を表すものであり、映像データからプリントを作成時のフレームの位置を表している。適用内容としては、プリントサイズによって、Lサイズプリント、2Lサイズプリント、ポストカードプリントの3種類に小分類されており、その適用範囲としてフレーム番号(フレームNo.)及び枚数が対応される。Lサイズプリントは「30」、2Lサイズプリントは「31」、ポストカードプリントは「32」のコード情報で表される。
【0062】
付帯データの、第4の項目である「メール配信」は、映像データを電送することを表すものであり、電送形態、宛先及び電送範囲が対応される。適用内容としては、電送形態により小分類され、電送形態には宛先を含んでいる。表1の例では、動画像をメール送信する場合に「40」のコード情報で表され、静止画像をメール送信する場合に「41」のコード情報で表される。内容には、アドレス(”△@□.com”、”×@○.co.jp”、”△@○.co.jp”)を含み、電送範囲としてフレーム番号(フレームNo.)またはフレーム範囲が対応される。
【0063】
付帯データの、第5の項目である「GPS情報」は、撮影時点における位置を表すものである。適用内容としては、GPSから得られる緯度や経度のデータが用いられ、その位置における撮影範囲としてフレーム番号(フレームNo.)が対応される。GPS情報は「50」のコード情報で表される。
【0064】
付帯データの、第6の項目である「日付情報」は、撮影時点における日付を表すものである。適用内容として、年月日時曜日などのデータが用いられ、その日時における撮影範囲としてフレーム番号(フレームNo.)が対応される。日付情報は「60」のコード情報で表される。
【0065】
付帯データの、第7の項目である「カメラ機種」は、撮影に利用したカメラすなわち映像データを得たカメラの機種を表すものである。適用内容としては、カメラの種別及び型番などで構成され、表1の例では、デジカメとして「70」、デジタルビデオとして「71」、カメラ内蔵の携帯端末として「72」、カメラ内蔵時計として「73」のコード情報で表される4種類に小分類されており、その適用範囲としてフレーム番号(フレームNo.)が対応される。
【0066】
付帯データの、第8の項目である「PW情報」は、映像データに対する暗証番号を表すものであり、主に秘匿性を必要とするフレームの位置を表している。適用内容としては、暗証番号を含み、その適用範囲としてフレーム番号(フレームNo.)が対応される。コード情報は、「80」が対応される。
【0067】
なお、上記の8種類の項目以外にも、焦点距離や絞り値などの撮影条件情報、その動画像ファイルのユーザを表す氏名、住所、年齢、性別などの個人情報、クレジットカードの種別や番号などの決済情報を含むことができる。
【0068】
続いて、本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラ10が適用される動画編集システムの概略構成について説明する。
【0069】
図4に示すように、動画編集システム90は、各々同一または異なるユーザが所有する、複数のコンピュータ92、及び動画像編集サービスを提供するサーバコンピュータ94が、それぞれモデム、ルータ、TA(ターミナルアダプタ:Terminal Adapter)等の接続装置96を介して、インターネットやその他の小規模ネットワークとしてのLAN(Local Area Network)で代表されるネットワーク(例えば、インターネット)98に接続されている。複数のコンピュータ92及びサーバコンピュータ94は、ネットワーク98を介して相互通信により情報授受が可能とされている。
【0070】
複数のコンピュータの各々はクライアント・コンピュータとして機能する。また、クライアント・コンピュータ92は、DVRやDCS等のデジタルカメラ10に接続して相互通信可能とされており、デジタルカメラ10で撮影することによって得られる動画像や静止画像を表す画像データをサーバコンピュータ94へ送信可能なようになっている。
【0071】
本実施の形態では、ネットワーク98としてインターネットを適用した場合を説明する。この場合、少なくとも1つのコンピュータはWWW(World Wide Web)サーバとして機能させることができ、また他のマシンはWWWクライアントとして機能させることができる。
【0072】
詳細には、各コンピュータには、WWWブラウザがインストールされており、このWWWブラウザを起動することにより、ネットワーク98を介して動画像編集サービスを提供するサーバコンピュータ94に任意にアクセス可能となる。このとき、アクセス位置(アクセス先のコンピュータの位置、及びコンピュータ内の情報の位置で構成されるデータ)はURL(Uniform Resource Locator)で指定される。
【0073】
これらのコンピュータは、他のコンピュータからアクセス要求があった場合、URLで指定された位置にあるデータを、ネットワーク98を介して、アクセス元のコンピュータへ送信する。この時、データは、一般に、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に従って転送される。
【0074】
なお、これらのコンピュータの識別には、IP(Internet Protocol)アドレスが用いられる。
【0075】
すなわち、動画像編集サービスを提供するサーバコンピュータ94にコンピュータ92を用いてアクセスすることによって、動画像編集サービスを受けることができる。
【0076】
次に、各コンピュータ92及びサーバコンピュータ94の詳細な構成について図5を参照して説明する。
【0077】
サーバコンピュータ94は、図5に示すように、CPU100、ROM102、RAM104、及びハードディスク(HDD)106がバス108に接続された一般的なコンピュータで構成されていると共に、バス108には、キーボード112、ディスプレイ110、メディアインターフェース(I/F)114、及び通信インターフェース(I/F)116等が接続されている。
【0078】
サーバコンピュータ94の通信I/F116には、上述したインターネット等で代表あれるネットワーク98が接続されており、ネットワーク98に接続されたその他のコンピュータ92と相互通信可能とされている。
【0079】
サーバコンピュータ94のメディアI/F114には、DVD(Digital Versaile Disc/Digital Video Disc)−ROM等のリムーバブルディスク140に対するデータの読み書きを行うことが可能なディスク装置118が接続され、編集された画像データや編集される前の画像データをリムーバブルディスク140へ記録することが可能とされている。
【0080】
また、サーバコンピュータ94のROM102には、画像データを編集するためのプログラムや編集時に自動的に画像補整(コントラスト調整や色調整など)を行うためのプログラム等が記憶されており、CPU100の制御によって動画像を表す画像データの編集がなされるようになっている。また、サーバコンピュータ94のHDD106には、編集時に用いる予め定められた額縁画像等を表すテンプレートデータ等が記憶されている。
【0081】
一方、編集サービスを要求するための各コンピュータ92は、サーバコンピュータ94と同様に、CPU120、ROM122、RAM124、及びハードディスク(HDD)126がバス128に接続された一般的なコンピュータで構成されていると共に、該バス128には、キーボード132、ディスプレイ130、メディアインターフェース(I/F)134、及び通信インターフェース(I/F)136等が接続されている。
【0082】
各コンピュータ92の通信I/F136にも、インターネット等で代表される上述のネットワーク98が接続されており、ネットワークに接続されたその他のコンピュータ92やサーバコンピュータ94とそれぞれ相互通信可能とされている。
【0083】
各コンピュータ92のメディアI/F134には、デジタルカメラ10で撮影することによって得られる動画像を表す画像データが記録されたリムーバブルディスク等を読み取り可能な再生装置138やデジタルカメラ10が接続可能とされ、デジタルカメラ10から画像データをコンピュータ92へ入力することが可能となっている。すなわち、デジタルカメラ10から画像データをコンピュータ92に入力し、サーバコンピュータ94へ送信することが可能とされている。
【0084】
また、各コンピュータ92のROM122には、各種プログラム等が記憶され、RAM124には、編集サービスを受けるための各種プログラムや編集サービスを提供するサーバコンピュータへアクセスするための情報等が記憶されている。
【0085】
続いて、上述のように構成されたデジタルカメラ10で動画像撮影を行う際の処理について図6のフローチャートを参照して説明する。
【0086】
まず、ステップS10では、レリーズスイッチ22が半押しされたか否か判定される。すなわち、動画撮影の開始が指示されたか否か判定され、該判定が否定された場合には、肯定されるまで待機してステップS12へ移行する。
【0087】
ステップS12では、所定周期で画像データが取得される。例えば、1/30secの周期(フレームレート)で撮像素子50によるサンプリングが行われる。
【0088】
ステップS14では、映像/音声ストリームが作成され、メモリカード又は内蔵メモリ78に順次記録される。例えば、MPEG2形式の画像データが作成されて記録される。
【0089】
次に、ステップS16では、撮影終了か否か判定される。該判定は、レリーズスイッチ22の操作がなされない状態が検出されたか否か、すなわち、レリーズスイッチ22の半押し状態が解除されたか否かを判定することによってなされる。
【0090】
ステップS16の判定が否定された場合には、そのまま動画撮影の処理を終了し、肯定された場合には、ステップS18へ移行する。
【0091】
ステップS18では、レリーズスイッチ22が全押しされたか否か判定される。該判定が否定された場合には、ステップS12へ戻って動画撮影が継続され、ステップS18の判定が肯定された場合には、ステップS20へ移行する。
【0092】
ステップS20では、リードインを表すマーキングが作成されると共に、リードイン中であることを表すマーク等がディスプレイ26に表示される。
【0093】
続いて、ステップS22では、マーキングがマーキングストリームとして、映像/音声ストリームと多重化され、メモリカード又は内蔵メモリ78に記録される。すなわち、マーキングストリーム作成装置82によって作成されたマーキングストリームと、映像/音声ストリーム作成装置84によって作成された映像/音声ストリームが、ストリーム多重化装置86によって多重化されて、メモリカード又は内蔵メモリ78に多重化された画像データが記録される。これによって、撮影と同時に編集指示情報を付与した画像データを記録することができる。
【0094】
次に、ステップS24では、レリーズスイッチ22が全押しから半押しにされたか否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップS26へ移行して、リードアウトを表すマーキングが作成されると共に、リードイン中であることを表すマーク等の表示を終了する。また、ステップS24の判定が否定された場合には、そのままステップS30へ移行する。
【0095】
続いて、ステップS28では、マーキングがマーキングストリームとして、映像/音声ストリームと多重化され、メモリカード又は内蔵メモリ78に記録される。すなわち、マーキングストリーム作成装置82によって作成されたマーキングストリームと、映像/音声ストリーム作成装置74によって作成された映像/音声ストリームが、ストリーム多重化装置86によって多重化されて、メモリカード又は内蔵メモリ78に多重化された画像データが記録される。これによって、撮影と同時に編集指示情報を付与した画像データを記録することができる。
【0096】
ステップS30では、撮影終了か否か判定される。該判定は、レリーズスイッチ22の操作がなされない状態が検出されたか否か、すなわち、レリーズスイッチ22の半押し又は全押し状態が解除されたか否かを判定することによってなされる。
【0097】
ステップS30の判定が否定された場合には、ステップS12へ戻って上述の処理が繰り返され、ステップS30の判定が肯定された場合には、一連の処理を終了する。
【0098】
すなわち、上述の処理では、レリーズスイッチ22が半押し状態とされたときに、動画像の撮影が開始される。そして、図7に示すように、レリーズスイッチ22が全押し状態にされた場合に、リードインのマーキングが行われ、レリーズスイッチ22が再び半押し状態とされたときに、リードアウトのマーキングが行われ、リードインとリードアウトで規定されるロール(編集区間)を編集指示情報として、撮影と同時に指定することができる。
【0099】
なお、デジタルカメラ10で動画像撮影を行う際の処理は、上記に限るものではなく、図8のフローチャートに示すようにしてもよい。
【0100】
続いて、図8に示すフローチャートを参照して、デジタルカメラ10で動画撮影を行う際の処理について説明する。
【0101】
まず、ステップS50では、レリーズスイッチ22が半押しされたか否か判定される。すなわち、動画撮影の開始が指示されたか否か判定され、該判定が否定された場合には、肯定されるまで待機してステップS52へ移行する。
【0102】
ステップS52では、所定周期で画像データが取得される。例えば、1/30secの周期(フレームレート)で撮像素子50によるサンプリングが行われる。
【0103】
ステップS54では、映像/音声ストリーム作成装置84によって映像/音声ストリームが作成され、メモリカード又は内蔵メモリ78に記録される。例えば、MPEG2形式の画像データが作成されて記録される。
【0104】
次に、ステップS56では、撮影終了か否か判定される。該判定は、レリーズスイッチ22の操作がなされない状態が検出されたか否か、すなわち、レリーズスイッチ22の半押し状態が解除されたか否かを判定することによってなされる。
【0105】
ステップS56の判定が否定された場合には、そのまま動画撮影の処理を終了し、肯定された場合には、ステップS58へ移行する。
【0106】
ステップS58では、レリーズスイッチ22が全押しされたか否か判定される。該判定が否定された場合には、ステップS52へ戻って動画撮影が継続され、ステップS58の判定が肯定された場合には、ステップS60へ移行する。
【0107】
ステップS60では、リードインを表すフラグがあるか否か判定される。該判定は、後段のステップS66でリードインを表すフラグが既に生成されているか否かを判定することによってなされ、該判定が否定された場合には、ステップS62へ移行する。
【0108】
ステップS62では、マーキングストリーム作成装置82によってリードインのマーキング(マーキングストリーム)が作成されると共に、システム制御部70の制御によりリードイン中であることがディスプレイ26に表示される。
【0109】
ステップS64では、マーキングストリームと映像/音声ストリームがストリーム多重化装置86によって多重化されて、メモリカード又は内蔵メモリ78に順次記録される。
【0110】
そして、ステップS66では、リードインを表すフラグが生成されて、ステップS68へ移行する。
【0111】
一方、ステップS60の判定が肯定、すなわち、既にリードイン中である場合には、ステップS70へ移行して、マーキングストリーム作成装置82によってリードアウトマーキング(マーキングストリーム)が作成されると共に、システム制御部70の制御によりリードイン中であることの表示が終了される。
【0112】
ステップS72では、マーキングストリームと映像/音声ストリームがストリーム多重化装置86によって多重化されて、メモリカード又は内蔵メモリ78に記録される。
【0113】
そして、ステップS74では、リードインを表すフラグがクリアされて、ステップS68へ移行する。
【0114】
ステップS68では、撮影終了か否か判定される。該判定は、レリーズスイッチ22の操作がなされない状態が検出されたか否か、すなわち、レリーズスイッチ22の半押し状態が解除されたか否かを判定することによってなされる。
【0115】
ステップS68の判定が否定された場合には、ステップS52へ戻って上述の処理が繰り返され、ステップS68の判定が肯定された場合には、一連の処理を終了する。
【0116】
すなわち、上述の処理では、レリーズスイッチ2が半押し状態とされたときに、動画像の撮影が開始される。そして、図9に示すように、レリーズスイッチ22が全押し状態とされたときに、リードインのマーキングが行われ、再びレリーズスイッチ22が全押し状態とされたときに、リードアウトのマーキングが行われ、リードインとリードアウトで規定されるロール(編集区間)を編集指示情報として、撮影と同時に指定することができる。
【0117】
なお、リードインとリードアウトのマーキング作成タイミングは、図10に示すように、全押しにされて半押しに戻るときに作成するようにしてもよい。
【0118】
続いて、上述のデジタルカメラ10が適用される動画編集システムにおけるサーバコンピュータ94で行われるディスク書き込みサービス及び動画編集サービスの処理について図11のフローチャートを参照して説明する。
【0119】
まず、ステップS100では、ディスク書き込みサービスが要求されたか否か判定される。該判定は、サービスを受けるユーザが所有するコンピュータ92によってサーバコンピュータ94にアクセスし、ディスク書き込みサービスを要求する指示がなされたか否か、または、サービスを受けるユーザがサービスの提供元にサービスを受けるためのオリジナル画像データが記録された磁気記録媒体等の記録媒体を受け渡し、サーバコンピュータ94でディスク書き込み指示を行ったか否かを判定することによってなされる。
【0120】
ステップS100の判定が肯定された場合には、ステップS102へ移行して、オリジナル画像データを取得したか否か判定される。該判定は、例えば、ネットワーク98を介してコンピュータ92からオリジナル画像データを取得したか否か、または、オリジナル画像データが記録された記録媒体を受け取って、記録媒体からオリジナル画像データを読出したか否かを判定することによってなされる。
【0121】
ステップS102の判定が否定された場合には、肯定されるまで待機してステップS104へ移行する。
【0122】
ステップS104では、オリジナル画像データをDVD−ROM等のリムーバブルディスク140に記録してディスク書き込みサービスを終了する。なお、オリジナル画像データが書き込まれたリムーバブルディスク140は、サービス要求元に郵送するようにしてもよいし、サービス提供元で直接受け渡すようにしてもよい。
【0123】
一方、ステップS100の判定が否定された場合には、ステップS106へ移行して、編集サービスが要求されたか否か判定される。該判定は、サービスを受けるユーザの所有するコンピュータ92によってサーバコンピュータ94にアクセスし、編集サービスを要求する指示がさなれたか否か、または、オリジナル画像データが記録された記録媒体をサービス提供元に直接渡し、サーバコンピュータ94で編集サービス指示を行ったか否かを判定することによってなされる。
【0124】
ステップS106の判定が否定された場合には、当該処理を終了し、ステップS106の判定が肯定された場合には、ステップS108へ移行する。
【0125】
ステップS108では、オリジナル画像データを取得したか否か判定される。該判定は、上述のように、ネットワーク98経由でオリジナル画像データを取得したか否か、または、サービス要求元からオリジナル画像データが記録された記録媒体を受け取って、オリジナル画像データを読出したか否かを判定することによってなされる。
【0126】
ステップS108の判定が否定された場合には、肯定されるまで待機してステップS110へ移行する。
【0127】
ステップS110では、オリジナル画像データから編集指示情報が抽出される。すなわち、本実施の形態に係わるデジタルカメラ10では、撮影と同時に編集指示情報を生成して、画像データに付与するので、当該編集指示情報が画像データから抽出される。
【0128】
ステップS112では、編集指示情報に基づく画像データの編集が行われる。すなわち、リードイン、リードアウトで規定されるロールの画像データからの切り出し等の編集が行われる。
【0129】
そして、ステップS114では、編集された画像データがリムーバブルディスク140へ書き込まれて一連の処理を終了する。なお、編集された画像データが書き込まれたリムーバブルディスク140は、サービス要求元に郵送するようにしてもよいし、サービス提供元で直接手渡すようにしてもよい。
【0130】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、少なくとも2状態を有する指示手段による指示に基づいて、撮影を開始すると共に、撮影後に必要となる部分の位置を表す編集指示情報を生成することによって、当該編集指示情報に基づいて撮影後に画像データを編集できるので、撮影時に撮影後の画像データの編集で必要となる編集指示情報を得ることができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】本は発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図3】動画編集情報作成部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラが適用される動画編集システムの概略構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラが適用される動画編集システムにおけるコンピュータ及びサーバコンピュータの詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラで動画像撮影を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】レリーズスイッチによるリードインとリードアウトのタイミングの一例を表すタイミングチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラで動画像撮影を行う際の処理の流れのその他の例を示すフローチャートである。
【図9】レリーズスイッチによるリードインとリードアウトのタイミングのその他の例を表すタイミングチャートである。
【図10】レリーズスイッチによりリードインとリードアウトのタイミングのその他の例における変形例を示すタイミングチャートである。
【図11】動画編集システムにおけるサーバコンピュータで行われるディスク書き込みサービス及び動画編集サービスの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
22 レリーズスイッチ
36 撮影部
70 システム制御部
78 メモリカード又は内蔵メモリ
82 マーキングストリーム作成装置
84 映像/音声ストリーム作成装置
86 ストリーム多重化装置
Claims (7)
- 被写体を撮影して動画像を表す画像データを取得する撮影手段と、
前記撮影手段によって取得される画像データの撮影後の編集の際に必要となる部分の位置を表す編集指示情報を生成する生成手段と、
前記撮影手段による撮影の開始指示を含む少なくとも2状態を指示する指示手段と、
前記指示手段の指示に基づいて、前記撮影手段による撮影を開始するように前記撮影手段を制御すると共に、前記生成手段によって前記編集指示情報を生成するように前記生成手段を制御する制御手段と、
を備えた撮影装置。 - 前記生成手段は、前記画像データの撮影後の編集の際に必要となる部分の開始位置を表す編集開始情報、及び前記画像データの撮影後の編集の際に必要となる部分の終了位置を表す編集終了情報を前記編集指示情報として生成することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
- 前記制御手段は、前記指示手段によって第1状態が指示されたときに、前記撮影手段による撮影を開始するように前記撮影手段を制御すると共に、該撮影中に前記指示手段によって第2状態が指示されたときに、前記生成手段によって前記編集開始情報を生成し、続いて第1状態が指示されたときに、前記生成手段によって前記編集終了情報を生成するように前記生成手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
- 前記制御手段は、前記指示手段によって第1状態が指示されたときに、前記撮影手段による撮影を開始するように前記撮影手段を制御すると共に、該撮影中に前記指示手段によって第2状態が指示されたときに、前記生成手段によって前記編集開始情報を生成し、続いて前記指示手段によって第2状態が再度指示されたときに、前記生成手段によって前記編集終了情報を生成するように前記生成手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
- 前記制御手段は、前記指示手段によって第1状態が指示されたときに、前記撮影手段による撮影を開始するように前記撮影手段を制御すると共に、該撮影中に前記指示手段によって第2状態が指示された後に第1状態が指示されたときに、前記生成手段によって前記編集開始情報を生成し、続いて前記指示手段によって第2状態が指示された後に第1状態が指示されたときに、前記生成手段によって前記編集終了情報を生成するように前記生成手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
- 前記撮影手段によって取得される前記画像データ、及び前記生成手段によって生成された前記編集指示情報を記録媒体に記録する記録手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の撮影装置。
- 前記記録手段は、前記画像データの付帯情報として前記編集指示情報を記録媒体に記録することを特徴とする請求項6に記載の撮影装置。
Priority Applications (1)
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2002
- 2002-09-30 JP JP2002287194A patent/JP2004128684A/ja active Pending
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JP2006074541A (ja) * | 2004-09-03 | 2006-03-16 | Casio Comput Co Ltd | 画像送信装置、画像加工装置、及び、画像送受信システム |
JP4561253B2 (ja) * | 2004-09-03 | 2010-10-13 | カシオ計算機株式会社 | 画像送信装置、画像加工装置、及び、画像送受信システム |
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